JP2003080928A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003080928A JP2001273058A JP2001273058A JP2003080928A JP 2003080928 A JP2003080928 A JP 2003080928A JP 2001273058 A JP2001273058 A JP 2001273058A JP 2001273058 A JP2001273058 A JP 2001273058A JP 2003080928 A JP2003080928 A JP 2003080928A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくともホットガスヒータサイクルを含む
複数の暖房性能向上手段を備える車両用空調装置におい
て、乗員の温感への悪影響を回避するとともに、ホット
ガスヒータサイクルの運転に伴う車両窓ガラスの曇り発
生を抑制する。 【解決手段】 車室内の暖房性能向上手段として、圧縮
機からの吐出ガス冷媒を室内熱交換器に直接導入して車
室内への送風空気を加熱するホットガスヒータサイクル
と、電気ヒータとを備え、暖房熱負荷が大きい時(外気
温が低い時)は、ホットガスヒータサイクルと電気ヒー
タを両方とも作動させ(S140、S170)、暖房熱
負荷が減少すると、ホットガスヒータサイクルを最初に
停止し(S270)、その後に、電気ヒータを停止する
(S260)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、暖房時には圧縮機
吐出ガス冷媒(ホットガス)を室内熱交換器(蒸発器)
に直接導入することにより、室内熱交換器をガス冷媒の
放熱器として使用するホットガス暖房機能を発揮する車
両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置では冬期暖房時に
温水(エンジン冷却水)を暖房用熱交換器に循環させ、
この暖房用熱交換器にて温水を熱源として空調空気を加
熱するようにしている。この場合、温水温度が低いとき
には車室内への吹出空気温度が低下して必要な暖房能力
が得られない場合がある。
【0003】そこで、特開平5−223357号公報に
おいては、ホットガスヒータサイクルにより暖房機能を
発揮できる冷凍サイクル装置が提案されている。この従
来装置では、エンジン始動時のごとく温水温度が所定温
度より低いときには、圧縮機吐出ガス冷媒(ホットガ
ス)を凝縮器をバイパスして蒸発器に導入するホットガ
スヒータサイクルを形成し、これにより、蒸発器でガス
冷媒から空調空気に放熱して暖房機能を発揮できるよう
にしている。すなわち、上記の従来装置おいては、空調
ケース内に設置された同一の室内熱交換器である蒸発器
を冷房モード時の冷却器および暖房モード時の放熱器と
して切替使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、外気温が−
10°C以下に低下するような寒冷時には、ホットガス
ヒータサイクルにより暖房機能を発揮しても、なお、暖
房能力が不足する場合がある。そこで、本発明者らは、
ホットガスヒータサイクルに更に電気ヒータ等の補助暖
房手段を組み合わせるものを検討中である。
【0005】そこで、本発明の目的は、少なくともホッ
トガスヒータサイクルを含む複数の暖房性能向上手段を
備える車両用空調装置において、乗員の温感に悪影響を
及ぼすことなく、複数の暖房性能向上手段の作動を良好
に制御することにある。
【0006】また、ホットガスヒータサイクルにおいて
は、空調ケース内に設置された同一の室内熱交換器を冷
房モード時の冷却器および暖房モード時の放熱器として
切替使用するので、冷房モード時の冷却除湿作用により
発生した凝縮水が暖房モード時に蒸発して、窓ガラスの
曇り発生の原因となる。
【0007】そこで、本発明の他の目的は、ホットガス
ヒータサイクルの運転に伴う車両窓ガラスの曇り発生を
抑制することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、冷凍サイクルの圧縮機
(10)からの吐出ガス冷媒を室内熱交換器(18)に
直接導入して車室内への送風空気を加熱するホットガス
ヒータサイクル(H)を備える車両用空調装置におい
て、車室内の暖房性能を向上させる暖房性能向上手段と
して、ホットガスヒータサイクル(H)を含む複数の暖
房性能向上手段(H、30)を備え、暖房熱負荷が大き
い時は、複数の暖房性能向上手段(H、30)を作動さ
せ、暖房熱負荷が所定値以下に減少した時は、複数の暖
房性能向上手段(H、30)の一つを停止することを特
徴とする。
【0009】これによると、外気温が非常に低くて暖房
熱負荷が大きい時にホットガスヒータサイクル(H)を
含む複数の暖房性能向上手段(H、30)を作動させ
て、車室内吹出空気の温度を上昇させ、極寒域における
車室内暖房性能を向上できる。しかも、複数の暖房性能
向上手段(H、30)を同時に作動、停止させずに、暖
房熱負荷の変動に応じて複数の暖房性能向上手段(H、
30)の作動数を変化させるから、暖房性能向上手段の
作動切替時における車室内吹出空気温度の変動を抑制で
きる。そのため、複数の暖房性能向上手段の作動切替に
伴う乗員の温感変化を低減できる。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、暖房熱負荷が所定値以下に減少した時に、ホット
ガスヒータサイクル(H)を停止することを特徴とす
る。
【0011】これにより、暖房熱負荷が大きい極寒域の
みに、ホットガスヒータサイクル(H)を作動させ、暖
房熱負荷が所定値以下に減少した時はホットガスヒータ
サイクル(H)を停止するから、ホットガスヒータサイ
クル(H)の作動に伴う車両窓ガラスの曇り発生を抑制
できる。
【0012】つまり、暖房熱負荷が小さい領域では暖房
熱負荷の小さい分だけ、ホットガスヒータサイクル
(H)の作動により室内熱交換器(18)の温度が高く
なる。そのため、室内熱交換器(18)の表面に凝縮水
が付着している場合には、この凝縮水が蒸発しやすくな
って車両窓ガラスの曇り発生の原因となるが、請求項2
によると、凝縮水が蒸発しやすい暖房熱負荷が小さい領
域ではホットガスヒータサイクル(H)を停止するか
ら、室内熱交換器(18)での凝縮水の蒸発を抑制して
車両窓ガラスの曇り発生を抑制できる。
【0013】請求項3に記載の発明では、冷凍サイクル
の圧縮機(10)からの吐出ガス冷媒を室内熱交換器
(18)に直接導入して車室内への送風空気を加熱する
ホットガスヒータサイクル(H)を備える車両用空調装
置において、車室内の暖房性能を向上させる暖房性能向
上手段として、ホットガスヒータサイクル(H)を含む
複数の暖房性能向上手段(H、30)を備え、暖房熱負
荷の変動に応じて複数の暖房性能向上手段(H、30)
の作動を制御するようになっており、暖房熱負荷の減少
により複数の暖房性能向上手段(H、30)の作動を停
止するに当たり、ホットガスヒータサイクル(H)の作
動を停止した後に、ホットガスヒータサイクル(H)以
外の他の暖房性能向上手段(30)の作動を最後に停止
することを特徴とする。
【0014】これにより、凝縮水が蒸発しやすい暖房熱
負荷が小さい領域ではホットガスヒータサイクル(H)
を停止できるから、請求項2と同様に車両窓ガラスの曇
り発生を抑制できる。また、請求項1と同様の作用効果
も併せ奏することができる。
【0015】請求項4に記載の発明では、冷凍サイクル
の圧縮機(10)からの吐出ガス冷媒を室内熱交換器
(18)に直接導入して車室内への送風空気を加熱する
ホットガスヒータサイクル(H)を備える車両用空調装
置において、車室内の暖房性能を向上させる暖房性能向
上手段として、ホットガスヒータサイクル(H)を含む
複数の暖房性能向上手段(H、30)を備え、暖房熱負
荷の変動に応じて複数の暖房性能向上手段(H、30)
の作動を制御するようになっており、暖房熱負荷の減少
により複数の暖房性能向上手段(H、30)の作動を停
止するに当たり、ホットガスヒータサイクル(H)の作
動を最初に停止することを特徴とする。
【0016】これにより、暖房熱負荷の減少によりホッ
トガスヒータサイクル(H)の作動を最初に停止し、そ
の後に、ホットガスヒータサイクル(H)以外の他の暖
房性能向上手段(30)の作動を停止するから、請求項
3と同様の作用効果を奏することができる。
【0017】請求項5に記載の発明のように、請求項1
ないし4のいずれか1つにおいて、ホットガスヒータサ
イクル(H)以外の他の暖房性能向上手段として電気ヒ
ータ(30)を備えれば、車室内の暖房性能を電気ヒー
タにて簡便に向上できる。
【0018】請求項6に記載の発明のように、請求項1
ないし5のいずれか1つにおいて、暖房熱負荷は、具体
的には、外気温、内気温、室内熱交換器(18)の吹出
空気温度のうち、少なくとも1つに基づいて判定するこ
とができる。
【0019】請求項7に記載の発明では、請求項1ない
し6のいずれか1つにおいて、車室内への送風空気を温
水を熱源として加熱する温水式の暖房用熱交換器(2
4)を備え、複数の暖房性能向上手段(H、30)は、
温水式の暖房用熱交換器(24)に対する補助暖房手段
を構成することを特徴とする。
【0020】これにより、暖房熱負荷の大きいときは、
温水式の暖房用熱交換器(24)による主暖房作用に、
複数の暖房性能向上手段(H、30)による補助暖房作
用を組み合わせて、車室内暖房性能を速やかに立ち上げ
ることができる。
【0021】請求項8に記載の発明では、請求項7にお
いて、温水式の暖房用熱交換器(24)に循環する温水
の温度を検出し、温水の温度に応じて複数の暖房性能向
上手段(H、30)の作動を制御することを特徴とす
る。
【0022】これにより、温水式の暖房用熱交換器(2
4)による主暖房性能が不足する時のみに複数の暖房性
能向上手段(H、30)を作動させることができる。
【0023】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を図に基
づいて説明する。図1は本発明の一実施形態による車両
用空調装置の全体構成を例示している。圧縮機10は、
電磁クラッチ11を介して水冷式の車両エンジン12に
より駆動されるもので、例えば、固定容量型の斜板型圧
縮機から構成される。
【0025】圧縮機10の吐出側は冷房用電磁弁13を
介して凝縮器14に接続され、この凝縮器14の出口側
は冷媒の気液を分離して液冷媒を溜める受液器15に接
続される。凝縮器14は圧縮機10等とともに車両エン
ジンルームに配置され、電動式の冷却ファン14aによ
り送風される外気(冷却空気)と熱交換する室外熱交換
器である。
【0026】そして、受液器15の出口側は冷房用減圧
装置をなす温度式膨張弁16に接続されている。この温
度式膨張弁16の出口側は逆止弁17を介して蒸発器1
8に接続されている。蒸発器18の出口側はアキューム
レータ19を介して圧縮機10の吸入側に接続されてい
る。
【0027】上記した圧縮機10の吐出側から冷房用電
磁弁13→凝縮器14→受液器15→温度式膨張弁16
→逆止弁17→蒸発器18→アキュームレータ19を経
て圧縮機10の吸入側に戻る閉回路により通常の冷房用
冷凍サイクルCが構成される。
【0028】温度式膨張弁16は周知のごとく通常の冷
凍サイクル運転時(冷房モード時)に蒸発器18出口冷
媒の過熱度が所定値に維持されるように弁開度(冷媒流
量)を調整するものである。アキュームレータ19は冷
媒の気液を分離して液冷媒を溜め、ガス冷媒および底部
付近の少量の液冷媒(オイルが溶け込んでいる)を圧縮
機10側へ吸入させる。
【0029】一方、圧縮機10の吐出側と蒸発器18の
入口側との間に、凝縮器14等をバイパスするホットガ
スバイパス通路20が設けてあり、このバイパス通路2
0には暖房用電磁弁21および絞り21aが直列に設け
てある。この絞り21aは暖房用減圧装置をなすもので
あり、オリフィス、キャピラリチューブ等の固定絞りで
構成することができる。圧縮機10の吐出側から暖房用
電磁弁21→絞り21a→蒸発器18→アキュームレー
タ19を経て圧縮機10の吸入側に戻る閉回路により暖
房用のホットガスヒータサイクルHが構成される。
【0030】車両用空調装置の空調ケース22は車室内
へ向かって空気が流れる空気通路を構成するもので、こ
の空調ケース22内を電動式の空調用送風機23により
空気が送風される。空調用送風機23は、図示の簡略化
のために軸流式で示しているが、実際は、遠心式ファン
を持つ遠心式送風機であり、この空調用送風機23は送
風機駆動回路により制御されるブロワモータ23aによ
り回転駆動される。なお、本実施形態の送風機23の送
風量は、ブロワモータ23aに印加するブロワ制御電圧
を調整することにより、連続的または段階的に切り替え
可能になっている。
【0031】また、空調用送風機23の吸入側には、車
室外空気(以下外気と言う)を吸い込むための外気吸込
口70、車室内空気(以下内気と言う)を吸い込むため
の内気吸込口71、および内外気切替ドア72が設けら
れている。なお、内外気切替ドア72は、図示しないリ
ンク機構を介してサーボモータ等のアクチュエータによ
り駆動されて、外気吸込口70から外気を吸い込む外気
モードと内気吸込口71から内気を吸い込む内気モード
とを少なくとも切り替える内外気切替手段を構成する。
【0032】蒸発器18は空調ケース22内に設置され
る室内熱交換器であって、冷房モード時には冷房用冷凍
サイクルCにより冷媒が循環して、蒸発器18での冷媒
蒸発(吸熱)により空調用送風機23の送風空気が冷却
される。また、暖房モード時には、蒸発器18はホット
ガスバイパス通路20からの高温冷媒ガス(ホットガ
ス)が流入して空気を加熱するので、放熱器としての役
割を果たす。
【0033】空調ケース22内において蒸発器18の空
気下流側には、車両エンジン12からの温水(エンジン
冷却水)を熱源として送風空気を加熱する温水式の暖房
用熱交換器24が設置されている。この暖房用熱交換器
24への温水回路には温水流れを制御する温水弁25が
備えられている。
【0034】そして、空調ケース22内において暖房用
熱交換器24の空気下流側には電気ヒータ30が設けて
ある。この電気ヒータ30は空調ケース22内の送風空
気が通過する空気通過流路を持つ形状、例えば、ハニカ
ム形状に形成され、空調ケース22内の送風空気の全量
を加熱できるようになっている。
【0035】ところで、温水式の暖房用熱交換器24
は、車室内の暖房のための主暖房手段をなすものであ
り、これに対して、ホットガスヒータサイクルHによる
暖房手段および電気ヒータ30による暖房手段は補助暖
房手段であって、本発明の暖房性能向上手段を構成す
る。
【0036】一方、空調ケース22の最も空気下流側に
は、車両フロント窓ガラスの内面に向けて空調風(主に
温風)を吹き出すためのデフロスタ(DEF)吹出口3
1、車両乗員の顔部(上半身)に向けて空調風(主に冷
風)を吹き出すためのフェイス(FACE)吹出口3
2、車両乗員の足元部(下半身)に向けて空調風(主に
温風)を吹き出すためのフット(FOOT)吹出口3
3、およびこれらの各吹出口を選択的に開閉する複数個
のモード切替ドア34〜36が回動可能に設けられてい
る。なお、このモード切替ドア34〜36は吹出モード
切替手段を構成するものであって、図示しないリンク機
構を介してサーボモータ等のアクチュエータにより駆動
される。
【0037】空調用電子制御装置(以下ECUという)
26は、マイクロコンピュータとその周辺回路から構成
され、予め設定されたプログラムに従って所定の演算処
理を行って、電磁弁13、21の開閉およびその他の電
気機器(11、14a、23、25、30等)の作動を
制御する。
【0038】図2は本実施形態の電気制御ブロック図で
あり、ECU26には、車両エンジン12の水温センサ
27a、外気温センサ27b、蒸発器18の温度検出手
段をなす蒸発器吹出温度センサ27c、圧縮機吐出圧力
の圧力センサ27d、内気温センサ27e、車室内への
日射量を検出する日射センサ27f等のセンサ群から検
出信号が入力される。
【0039】また、車室内計器盤付近に設置される空調
操作パネル28の操作スイッチ群29からの操作信号が
ECU26に入力される。この操作スイッチ群29とし
て以下のスイッチが設置されている。エアコンスイッチ
29aは冷凍サイクルの圧縮機10の起動または停止を
指令するものであり、冷房モードを設定する冷房スイッ
チの役割を果たす。ホットガススイッチ29bはホット
ガスヒータサイクルHによる暖房モードを設定するもの
で、暖房スイッチの役割を果たす。
【0040】更に、空調操作パネル28には、空調の吹
出モードを切り替える吹出モード切替スイッチ29c、
車室内の温度を所望の温度に設定する温度設定スイッチ
(温度設定手段)29d、送風機23のオン、オフおよ
び風量切替を指令するブロワスイッチ29e、外気モー
ドと内気モードの切替を指令する内外気切替スイッチ2
9f等が設置されている。
【0041】次に、上記構成において本実施形態の作動
を説明する。まず、最初に、冷凍サイクル部分の作動を
説明すると、冷房モード時には、ECU26により冷房
用電磁弁13が開状態とされ、暖房用電磁弁21が閉状
態とされる。従って、電磁クラッチ11が接続状態とな
り、圧縮機10が車両エンジン12にて駆動されると、
圧縮機10の吐出ガス冷媒は開状態の冷房用電磁弁13
を通過して凝縮器14に流入する。
【0042】凝縮器14では、冷却ファン14aにより
送風される外気にて冷媒が冷却されて凝縮する。そし
て、凝縮器14通過後の冷媒は受液器15で気液分離さ
れ、液冷媒のみが温度式膨張弁16で減圧されて、低温
低圧の気液2相状態となる。
【0043】次に、この低圧冷媒は逆止弁17を通過し
て蒸発器18内に流入して送風機23の送風する空調空
気から吸熱して蒸発する。蒸発器18で冷却された空調
空気は車室内へ吹き出して車室内を冷房する。蒸発器1
8で蒸発したガス冷媒はアキュームレータ19を介して
圧縮機10に吸入され、圧縮される。
【0044】冬期の暖房モード時には、ECU26によ
り冷房用電磁弁13が閉状態とされ、暖房用電磁弁21
が開状態とされ、ホットガスバイパス通路20が開通す
る。このため、圧縮機10の高温吐出ガス冷媒(過熱ガ
ス冷媒)が開状態の暖房用電磁弁21を通って絞り21
aで減圧された後、蒸発器18に流入する。
【0045】このとき、逆止弁17はホットガスバイパ
ス通路20からのガス冷媒が温度式膨張弁16側へ流れ
るのを防止する。従って、冷凍サイクルは、圧縮機10
の吐出側→暖房用電磁弁21→絞り21a→蒸発器18
→アキュームレータ19→圧縮機10の吸入側に戻る閉
回路(ホットガスヒータサイクルH)にて運転される。
【0046】そして、絞り21aで減圧された後の過熱
ガス冷媒が蒸発器18にて送風空気に放熱して、送風空
気を加熱する。ここで、蒸発器18にてガス冷媒から放
出される熱量は、圧縮機10の圧縮仕事量に相当するも
のである。蒸発器18で放熱したガス冷媒はアキューム
レータ19を介して圧縮機10に吸入され、圧縮され
る。
【0047】従って、温水式の暖房用熱交換器24に温
水弁25を介して温水を流すことにより、蒸発器18で
加熱された送風空気を熱交換器24において更に加熱す
ることができる。そして、電気ヒータ30に通電すれ
ば、暖房用熱交換器24通過後の温風を電気ヒータ30
により更に加熱することができるので、より温度の高い
温風を車室内へ吹き出すことができる。なお、空調用送
風機23は、エンジン12の温水温度が低いときは低風
量で作動するようにウォームアップ制御してもよい。
【0048】次に、本実施形態による冬期暖房時におけ
るホットガスヒータサイクルHと電気ヒータ30の具体
的作動の制御例を図3により説明する。図3の制御ルー
チンは、例えば、車両エンジン12のイグニッションス
イッチ(図示せず)が投入され、かつ、空調側の操作ス
イッチ群29のホットガススイッチ29bの投入により
スタートし、ステップS100にてフラグF=0、タイ
マカウント=0等の初期化を行う。次に、ステップS1
10にて各センサ27a〜27fおよび空調操作パネル
28の各操作スイッチ29a〜29fからの信号を読み
込む。
【0049】次に、ステップS120にて外気温が第1
所定値(例えば、10°C)以下であるか判定する。こ
の第1所定値は電気ヒータによる補助暖房を必要とする
低外気温域を判定するしきい値であって、本例では10
°Cとしている。外気温が第1所定値以下のときは、ス
テップS130に進みエンジン水温が第1所定値(例え
ば、80°C)以下であるか判定する。
【0050】エンジン水温が第1所定値以下のときは次
のステップS140にて電気ヒータ30に通電して、電
気ヒータ30により車室内への吹出空気を加熱する状態
(ヒータON状態)とする。次に、ステップS150に
て外気温が第1所定値よりも低い第2所定値(例えば、
−10°C)以下であるか判定する。この第2所定値は
ホットガスヒータサイクルHの作動を必要とする極寒域
を判定するしきい値であって、本例では−10°Cとし
ている。
【0051】外気温が第2所定値以下のときは次のステ
ップS160にて、エンジン水温が第1所定値よりも低
い第2所定値(例えば、60°C)以下であるか判定す
る。そして、エンジン水温が第2所定値以下のときは次
のステップS170にて、冷房用電磁弁13を閉、暖房
用電磁弁21を開の状態にして、ホットガスヒータサイ
クルHによる暖房モードを設定する。
【0052】つまり、外気温が第2所定値(例えば、−
10°C)以下の極寒域であって、且つ、エンジン水温
が第2所定値(例えば、60°C)以下である時は、ホ
ットガスヒータサイクルHを作動させると同時に、電気
ヒータ30をON状態とするから、−10°C以下の極
低温の外気を蒸発器18にてホットガスにより加熱し、
その後、送風空気を温水式熱交換器24及び電気ヒータ
30により加熱できる。従って、温水式熱交換器24の
主暖房作用に対してホットガスヒータサイクルHと電気
ヒータ30の両者が補助暖房作用を発揮して、車室内吹
出空気の温度を上昇させ、極寒域における車室内暖房性
能を向上できる。
【0053】次に、ステップS180にてフラグF=0
か判定する。ホットガススイッチ29bの投入後の最初
(1回目)の判定であれば、フラグF=0であるので、
ステップS190に進み、圧力センサ27dにより検出
される圧縮機10の吐出圧Pdが所定値(例えば、20
kg/cm2 G)以下であるか判定する。吐出圧Pdが
所定値以下であれば、ステップS200に進み、電磁ク
ラッチ11をONし、圧縮機10を作動させる。
【0054】これに対し、圧縮機10の吐出圧Pdが所
定値より高いときは、ステップS190からステップS
210に進み、電磁クラッチ11をOFFし、圧縮機1
0を停止させるとともに、フラグF=1に更新する。こ
こで、ステップS190〜S210による圧縮機10の
断続制御は、ホットガスヒータサイクルHの作動時に圧
縮機10の吐出圧Pdの上限を上記所定値以内に制御す
ることにより、圧縮機10の吐出圧Pdの異常上昇を未
然に防止して、圧縮機10の耐久寿命への悪影響を回避
するために行っている。
【0055】一方、電磁クラッチ11がOFF状態(フ
ラグF=1)になると、ステップS180の判定がNO
となり、ステップS220にてタイマカウント数が所定
数(本例では30)以上であるか判定する。ここで、タ
イマカウント数=30は30秒程度の時間に相当する。
タイマカウントが30より小さいときはステップS23
0に進み、タイマカウント数を1つづつ加算していく。
次のステップS240にて電磁クラッチ11のOFF状
態を維持する。
【0056】そして、タイマカウント数が30以上にな
ると、ステップS220からステップS250に進み電
磁クラッチ11をON状態(フラグF=0)にする。以
上により、電磁クラッチ11が一旦OFF状態になる
と、タイマカウント数が所定数(本例では30)になる
までの間、つまり、電磁クラッチOFF後、略30秒の
時間が経過するまでの間は電磁クラッチ11のOFF状
態が維持される。そのため、電磁クラッチ11(圧縮機
10)が過度に頻繁に断続されることを防止できる。
【0057】一方、ステップS120、S130の判定
がNOのときは電気ヒータ30の補助暖房が不要である
ので、ステップS260にて電気ヒータ30がOFF状
態となる。また、ステップS150、S160の判定が
NOのときはホットガスヒータサイクルHによる補助暖
房が不要であるので、ステップS270にて冷房用電磁
弁13を開、暖房用電磁弁21を閉の状態にして、冷凍
サイクルを冷房モードの状態にし、ホットガスヒータサ
イクルHを停止状態とする。そして、ステップS240
にて電磁クラッチ11をOFF状態にする。
【0058】次に、本実施形態の作用効果を説明する
と、(1)外気温が第2所定値(例えば、−10°C)
以下の極寒域であって、且つ、エンジン水温が第2所定
値(例えば、60°C)以下である時は、ホットガスヒ
ータサイクルHを作動させると同時に、電気ヒータ30
をON状態とするから、温水式熱交換器24の主暖房作
用に対してホットガスヒータサイクルHと電気ヒータ3
0の両者が補助暖房作用を発揮して、車室内吹出空気の
温度を上昇させ、極寒域における車室内暖房性能を向上
できる。
【0059】(2)外気温が上記第2所定値より高くな
るか、エンジン水温が上記第2所定値より高くなると、
ホットガスヒータサイクルHを停止して、電気ヒータ3
0のみを作動させる。そして、外気温が第1所定値(例
えば、10°C)より高くなるか、エンジン水温が第1
所定値(例えば、80°C)より高くなると、電気ヒー
タ30を停止して、温水式熱交換器24の加熱作用のみ
で車室内吹出空気を加熱する。
【0060】このように、外気温またはエンジン水温の
変化に応動して、ホットガスヒータサイクルHと電気ヒ
ータ30の同時作動の状態と、電気ヒータ30単独の作
動状態と、ホットガスヒータサイクルHと電気ヒータ3
0の両方の同時停止状態とを順次切り替えているから、
ホットガスヒータサイクルHと電気ヒータ30の両方を
同時に作動、停止させる場合に比較して、作動切替時に
おける車室内吹出空気温度の変動を抑制できる。そのた
め、補助暖房手段の作動切替に伴う乗員の温感変化を低
減でき、暖房フィーリングを良好に維持できる。
【0061】(3)ホットガスヒータサイクルHを外気
温が第2所定値(例えば、−10°C)以下となる極寒
域に作動させ、外気温が第2所定値より高くなると、ホ
ットガスヒータサイクルHを停止するから、ホットガス
ヒータサイクルHの運転に伴う車両窓ガラスの曇り発生
を抑制できる。
【0062】すなわち、冬期暖房時には、窓ガラスの曇
り止めのために、通常、内外気吸い込みモードとして外
気モードが選択されるので、空調ケース22内に外気が
導入され、外気が蒸発器18を通過するのであるが、ホ
ットガスヒータサイクルHの運転時は外気が−10°C
以下の極低温であるため、蒸発器18で加熱されても外
気は0℃付近あるいは0℃を若干上回る程度の温度まで
しか上昇しない。このため、前回の冷凍サイクル運転時
に冷房モードが設定され、蒸発器18表面に凝縮水が付
着していても、この凝縮水がホットガスヒータサイクル
Hの運転により再蒸発するのを抑制できる。この結果、
ホットガスヒータサイクルHの運転に伴う車両窓ガラス
の曇り発生を抑制できる。
【0063】(他の実施形態)なお、本発明は上記の一
実施形態に限定されることなく、次のように種々変形可
能である。
【0064】上記の一実施形態では、暖房熱負荷を判
定する情報として外気温を用い、ステップS120にて
外気温が第1所定値(例えば10℃)より低いかどうか
を判定して、電気ヒータ30の作動(ON)、停止(O
FF)を決定しているが、ステップS120にて外気温
の代わりに内気温を用い、内気温が所定値(例えば5
℃)低いかどうかを判定して、電気ヒータ30の作動
(ON)、停止(OFF)を決定するようにしてもよ
い。
【0065】ステップS120にて外気温や内気温の
代わりに蒸発器吹出空気温度を用い、蒸発器吹出空気温
度が所定値(例えば0℃)より低いかどうかを判定し
て、電気ヒータ30の作動(ON)、停止(OFF)を
決定するようにしてもよい。
【0066】同様に、ホットガスヒータサイクルHの
作動制御に際して、外気温の代わりに内気温や蒸発器吹
出空気温度を用いて、ホットガスヒータサイクルHの作
動、停止を決定するようにしてもよい。
【0067】上記の一実施形態では、電気ヒータ30
を暖房熱負荷(外気温)の変動により単純にON、OF
Fさせているが、電気ヒータ30の発熱量を暖房熱負荷
が高くなるにつれて増加するように多段階に切り替える
ようにしてもよい。
【0068】上記の一実施形態では、補助暖房手段
(暖房性能向上手段)としてホットガスヒータサイクル
Hの他に電気ヒータ30を組み合わせているが、電気ヒ
ータ30の代わりに燃焼式ヒータを補助暖房手段として
用いてもよい。また、補助暖房手段としてビスカスヒー
タを用いてもよい。このビスカスヒータは粘性流体内で
ロータを回転させることにより、回転エネルギ(機械エ
ネルギ)を熱エネルギに変換するものであって、特開平
2−246823号公報等により車両用空調装置の補助
暖房手段として公知である。
【0069】更に、電気ヒータ30の代わりに内外気
2層ユニットを暖房性能向上手段として、ホットガスヒ
ータサイクル(ホットガスヒータサイクル)Hに組み合
わせてもよい。ここで、内外気2層ユニットは特開平6
−255341号公報等により公知であり、空調ケース
22内の空気通路をデフロスタ吹出口31側の空気通路
とフット吹出口33側の空気通路とに仕切るとともに、
送風機23により外気をデフロスタ吹出口31側の空気
通路に、また内気をフット吹出口33側の空気通路にそ
れぞれ仕切ったまま送風できるようにしている。これに
より、前述の電気ヒータ30の作動領域では電気ヒータ
ONの代わりに内外気2層モードを設定することによ
り、車両窓ガラスの防曇性能を確保しつつ、フット吹出
口33からは内気再循環による温度の高い温風を吹き出
すことができ、車室内の暖房性能を向上できる。
【0070】上記の一実施形態では、補助暖房手段
(暖房性能向上手段)として、ホットガスヒータサイク
ル(ホットガスヒータサイクル)Hと電気ヒータ30と
の2つを組み合わせているが、補助暖房手段(暖房性能
向上手段)として、ホットガスヒータサイクル(ホット
ガスヒータサイクル)Hの他に、電気ヒータ30、燃焼
式ヒータ、ビスカスヒータ、内外気2層ユニット等を2
つ以上組み合わせてもよい。
【0071】上記の一実施形態では、冷房モード時
に、受液器15において気液分離された液冷媒を温度式
膨張弁16により減圧させ、温度式膨張弁16により蒸
発器18の出口冷媒の過熱度を調整するように冷房用冷
凍サイクルCを構成しているが、受液器15を廃止し、
かつ、冷房用減圧手段として固定絞りを用いることによ
り、冷房用冷凍サイクルCを、蒸発器18の出口冷媒の
過熱度を調整しない、いわゆるアキュムレータサイクル
として構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す全体構成図である。
【図2】本発明の一実施形態の電気制御ブロック図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態の作動を説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10…圧縮機、18…蒸発器(室内熱交換器)、30…
電気ヒータ(暖房性能向上手段)、H…ホットガスヒー
タサイクル(暖房性能向上手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクルの圧縮機(10)からの吐
    出ガス冷媒を室内熱交換器(18)に直接導入して車室
    内への送風空気を加熱するホットガスヒータサイクル
    (H)を備える車両用空調装置において、 車室内の暖房性能を向上させる暖房性能向上手段とし
    て、前記ホットガスヒータサイクル(H)を含む複数の
    暖房性能向上手段(H、30)を備え、 暖房熱負荷が大きい時は、前記複数の暖房性能向上手段
    (H、30)を作動させ、前記暖房熱負荷が所定値以下
    に減少した時は、前記複数の暖房性能向上手段(H、3
    0)の一つを停止することを特徴とする車両用空調装
    置。
  2. 【請求項2】 前記暖房熱負荷が所定値以下に減少した
    時に、前記ホットガスヒータサイクル(H)を停止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 冷凍サイクルの圧縮機(10)からの吐
    出ガス冷媒を室内熱交換器(18)に直接導入して車室
    内への送風空気を加熱するホットガスヒータサイクル
    (H)を備える車両用空調装置において、 車室内の暖房性能を向上させる暖房性能向上手段とし
    て、前記ホットガスヒータサイクル(H)を含む複数の
    暖房性能向上手段(H、30)を備え、 暖房熱負荷の変動に応じて前記複数の暖房性能向上手段
    (H、30)の作動を制御するようになっており、 前記暖房熱負荷の減少により前記複数の暖房性能向上手
    段(H、30)の作動を停止するに当たり、前記ホット
    ガスヒータサイクル(H)の作動を停止した後に、前記
    ホットガスヒータサイクル(H)以外の他の暖房性能向
    上手段(30)の作動を最後に停止することを特徴とす
    る車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 冷凍サイクルの圧縮機(10)からの吐
    出ガス冷媒を室内熱交換器(18)に直接導入して車室
    内への送風空気を加熱するホットガスヒータサイクル
    (H)を備える車両用空調装置において、 車室内の暖房性能を向上させる暖房性能向上手段とし
    て、前記ホットガスヒータサイクル(H)を含む複数の
    暖房性能向上手段(H、30)を備え、 暖房熱負荷の変動に応じて前記複数の暖房性能向上手段
    (H、30)の作動を制御するようになっており、 前記暖房熱負荷の減少により前記複数の暖房性能向上手
    段(H、30)の作動を停止するに当たり、前記ホット
    ガスヒータサイクル(H)の作動を最初に停止すること
    を特徴とする車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記ホットガスヒータサイクル(H)以
    外の他の暖房性能向上手段として電気ヒータ(30)を
    備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    か1つに記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記暖房熱負荷を、外気温、内気温、前
    記室内熱交換器(18)の吹出空気温度のうち、少なく
    とも1つに基づいて判定することを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 車室内への送風空気を温水を熱源として
    加熱する温水式の暖房用熱交換器(24)を備え、 前記複数の暖房性能向上手段(H、30)は、前記温水
    式の暖房用熱交換器(24)に対する補助暖房手段を構
    成することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1
    つに記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記温水式の暖房用熱交換器(24)に
    循環する温水の温度を検出し、前記温水の温度に応じて
    前記複数の暖房性能向上手段(H、30)の作動を制御
    することを特徴とする請求項7に記載の車両用空調装
    置。
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