JP2003080922A - モータの取付構造 - Google Patents

モータの取付構造

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JP2003080922A
JP2003080922A JP2002165869A JP2002165869A JP2003080922A JP 2003080922 A JP2003080922 A JP 2003080922A JP 2002165869 A JP2002165869 A JP 2002165869A JP 2002165869 A JP2002165869 A JP 2002165869A JP 2003080922 A JP2003080922 A JP 2003080922A
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JP2002165869A
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Takashi Mikami
崇 三上
Hiroyuki Kawada
浩行 川田
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Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風漏れや振動音が生じる虞がなく、モータの
取付け取外しが容易にでき、重量的にもコスト的にも有
利で、しかもリサイクルも容易で環境保護にも適し、冷
却ダクトを有するブラケットに関しても、小型化でき、
取付性の向上を図ることができるモータの取付構造を提
供する。 【解決手段】 ファンスクロール1に開設されたファン
fを挿入するための通孔11の内周縁に環状リブ19を
立設する一方、この通孔11を塞ぐブラケット15には
環状リブ19と対向する側壁18を設け、当該側壁18
の外面と環状リブ19の内面のいずれか一方に螺旋状溝
部20を、いずれか他方に当該螺旋状溝部20と係合す
る突部21をそれぞれ形成し、ブラケット15をファン
fの回転方向とは逆方向に回すことによりブラケット1
5をファンスクロール1に係止し、また、この係合時に
冷却ダクト4が形成されるようにしたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空気調和装
置等に組み込まれる送風機、特に、該送風機に使用され
るモータの取付構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用空気調和装置は、車室内
外の空気を取り入れる送風機を有するインテーク部、こ
の取り入れ空気を冷却するクーラ部、冷却された空気を
加熱するヒータ部を有している。
【0003】インテーク部は、例えば、図16に示すよ
うに、モータMにより駆動される遠心送風ファンfをフ
ァンスクロール1内に収納した送風機を有し、遠心送風
ファンfの駆動により、内外気切替部2から車室内空気
あるいは車室外空気が選択的に空気取入口(ベルマウス
とも称される)よりファンスクロール1内に取り込み、
該ファンスクロール1の吹出口3より後続のクーラ部あ
るいはヒータ部に向かって流すようにしたものである。
【0004】なお、図中「4」は、ファンスクロール1
とモータハウジング5を連通する冷却ダクトであり、フ
ァンスクロール1内を流れる空気流の一部をモータハウ
ジング5内に導き、モータMを冷却するものである。
【0005】ここにおいて、モータMの取付けは、モー
タハウジング5の外周にブラケット6を溶接あるいは圧
接等により取付ける一方、遠心送風ファンfをモータM
の回転軸に取付け、ファンスクロール1に開設された通
孔より遠心送風ファンfを挿入した後、この通孔とモー
タハウジング5との間の隙間をブラケット6により封止
しつつ、該ブラケット6をファンスクロール1にネジ7
により3点締めしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、内外気切替部
2を下にしてモータM等を通孔より挿入してネジ7を締
付ける場合には、内外気切替部2の下端面がブラケット
6の取付面と平行でないことが多いので、安定した状態
でネジ7の締付けを行なうことが難しく、後に車両用空
気調和装置を整備する際にもネジ7を緩めたり締付ける
手間が必要となり、送風機の組立て、組付けあるいは取
外しに工数がかかり、コスト的に不利で、重量的にも問
題となっている。
【0007】この点を改良したものに、モータハウジン
グ5の外周面に設けられたフランジの外周面とファンス
クロールの通孔内周面に螺旋的形状をした凹凸片を設
け、ファンスクロールに対しフランジを回すことにより
両者を結合したものも提案されている(例えば、特開平
08−127221号公報参照)。
【0008】しかし、このようにすると、フランジとフ
ァンスクロールが直結されることになるので、ファンス
クロールの通孔とモータとの間の隙間のシール性が低下
するのみでなくガタが生じ易く、風漏れや振動音が生じ
る虞がある。また、ファンスクロールを共用化し一定の
通孔しか設けていない場合、外径の異なるモータの取付
けは不可能になる虞もある。
【0009】また、冷却ダクトの形成に関しても問題が
ある。例えば、実開平7−28707号公報に開示され
た車両用送風装置は、図17に示すように、ブラケット
6とモータ収納部16とを一体的に形成し、このブラケ
ット6によりファンスクロール1の一端面を構成し、該
ブラケット6の外周端近傍とモータ収納部16とを直線
的に冷却ダクト4により連通している。
【0010】この装置では、冷却用の冷風取入口8をフ
ァンfの外径よりも外方位置に形成しており、また、ブ
ラケット6の外径は、通常ファンfを交換する場合に必
要となる外径よりも大きくなるため、モータMを交換す
る場合には、車両の他の部品との衝突を避けながら交換
作業を行なわなければならず、円滑に作業できないとい
う不具合がある。
【0011】冷却ダクト4に関しても、ブラケット6に
別部材により取付けているので、部品点数が増加するの
みでなく、隙間からの空気漏れの防止を考慮しながら取
付け作業を行なわなければならず、作業性を低下させる
要因となっている。
【0012】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたもので、風漏れや振動音が生じる虞
がなく、モータの取付け取外しが容易にでき、重量的に
もコスト的にも有利で、しかもリサイクルも容易で環境
保護にも適し、冷却ダクトを有するブラケットに関して
も、小型化でき、取付性の向上を図ることができるモー
タの取付構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0014】(1) ファンを駆動するモータをファン
スクロールにブラケットを介して取付けるモータの取付
構造において、前記ファンスクロールに開設された前記
ファンを挿入するための通孔の内周縁に環状リブを立設
する一方、前記ブラケットには前記環状リブと対向する
側壁を設け、当該側壁の外面と前記環状リブの内面のい
ずれか一方に螺旋状溝部を、いずれか他方に当該螺旋状
溝部と係合する突部をそれぞれ形成し、前記ブラケット
を前記ファンの回転方向とは逆方向に回すことにより前
記螺旋状溝部と突部を係合し、前記ファンスクロールに
係止するように構成したことを特徴とするモータの取付
構造。
【0015】(2) 前記ブラケットと環状リブは、前
記螺旋状溝部と突部の係合時に、前記側壁の終端部と前
記環状リブの先端部が密着するように構成したことを特
徴とする前記(1)のモータの取付構造。
【0016】(3) 前記ブラケット及びファンスクロ
ールは、前記螺旋状溝部と突部の係合状態を保持するロ
ック部材を有することを特徴とする前記(1)又は(2)のモ
ータの取付構造。
【0017】(4) 前記ロック部材は、前記突部をピ
ン状突部とし、当該ピン状突部が嵌合すると後退不能と
なる段差部を前記螺旋状溝部に形成したことを特徴とす
る前記(3)のモータの取付構造。
【0018】(5) 前記通孔は、前記ファンの駆動に
より空気を取り入れる空気導入口と同心的に開設されて
いることを特徴とする前記(1)〜(3)のモータの取付構
造。
【0019】(6) 前記ブラケットとファンスクロー
ルの少なくとも一方は、変形可能な合成樹脂により構成
したことを特徴とする前記(1)〜(5)のモータの取付構
造。
【0020】(7) 前記ブラケットは、前記ファンス
クロールとモータハウジングとを連通する冷却ダクトが
形成されていることを特徴とする前記(1)〜(6)のモータ
の取付構造。
【0021】(8) ファンを駆動するモータが内部に
収容されるモータ収納部と、ファンスクロールの前記フ
ァンを挿入する側の一壁部に開設された通孔を閉鎖する
蓋部とを有するブラケットを前記ファンスクロールに取
付け、当該ファンスクロール内を流通する空気流の一部
をモータ冷却用空気として前記モータ内に導く冷却ダク
トを前記ブラケットに形成したモータの取付構造におい
て、前記ブラケットは、前記蓋部の外周部に前記ファン
スクロールの一壁部に対し垂直な側壁を形成し、前記蓋
部を前記ファンスクロールに挿入することにより前記側
壁とファンスクロールの通孔内周縁とを気密に係合し、
前記側壁に開設された開口部O1と前記ファンスクロー
ル内とを連通することより当該ファンスクロール内を流
通する空気流の一部が前記開口部O1及び前記冷却ダク
トを通って前記モータ内に導かれるようにしたことを特
徴とするモータの取付構造。
【0022】(9) 前記ブラケットは、前記蓋部がフ
ァンの外径より大きな外径を有し、前記開口部O1を有
する前記側壁の端部と前記ファンスクロールの通孔内周
縁に形成された環状リブの端部が気密に係合し、当該環
状リブに開設された開口部O 4及び前記開口部O1を介し
て前記ファンスクロール内から前記冷却ダクトに空気流
の一部が導かれるようにしたことを特徴とする前記(8)
のモータの取付構造。
【0023】(10) 前記ブラケットは、前記側壁に
開設した開口部O1が、巻き角に応じて軸方向寸法が拡
大する前記ファンスクロールの空気流通路に臨むように
構成したことを特徴とする前記(8)又は(9)のモータの取
付構造。
【0024】(11) 前記ブラケットは、前記側壁に
当該側壁の周方向に沿って外周溝部を形成し、当該外周
溝部が、前記ファンスクロールの空気流通路に臨み該空
気流通路の断面積を増大するように構成したことを特徴
とする前記(8)〜(10)ののモータの取付構造。
【0025】(12) 前記ブラケットは、前記蓋部の
側壁に開設された開口部O1と、ファンスクロールの側
壁に形成された開口部O5が対向するように構成し、当
該両開口部O1,O5により前記冷却ダクトが連通するよ
うにしたことを特徴とする前記(8)又は(9)のモータの取
付構造。
【0026】(13) 前記ファンスクロールに開設さ
れた開口部O5は、当該ファンスクロールのノーズ部近
傍に開設したことを特徴とする前記(12)のモータの取付
構造。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0028】図1は本発明の実施形態に係るモータの取
付構造の概略断面図、図2は図1の要部斜視図、図3は
ブラケットと環状リブの当接状態を示す断面図、図4は
図1の4-4線に沿う矢視図、図5は本発明の螺旋状溝
部と突部の変形例を示す要部側面図であり、図16,1
7に示す部材と共通する部材には同一符号を付してい
る。
【0029】本実施形態に係る車両用空気調和装置の送
風機は、図1に示すように、中心から螺旋状に伸延する
空気流通路が内部に形成されたファンスクロール1を有
し、このファンスクロール1の中心上部に空気取入口1
0、下部に前記空気取入口10と同心的に通孔11がそ
れぞれ開設されている。空気取入口10の口径は、遠心
送風ファンfの外径より小さく、ファン騒音の低減並び
に空気吸い込み効率の向上を図っている。一方、通孔1
1は、遠心送風ファンfの外径より大きく、ここから挿
入されるファンf及びモータMが入り易くしている。
【0030】モータMは、回転子及び磁石などが収用さ
れたモータハウジング5より回転軸12が突出され、こ
こに遠心送風ファンfのボス部13がナット14などに
より取付けられている。
【0031】このモータハウジング5は、ブラケット1
5に取付けられるが、このブラケット15の中央には、
モータハウジング5が密に嵌合される凹状部分であるモ
ータ収納部16が形成され、このモータ収納部16から
は放射状に中間プレートである蓋部17が延在され、こ
の蓋部17の外周縁にはファンスクロール1の外方(図
1では下方)に向かって伸延するように側壁18が形成
されている。
【0032】一方、ファンスクロール1の通孔11の内
周縁には、環状リブ19がファンスクロール1の外方
(図1では下方)に向かって突出するように立設されて
いる。この環状リブ19は、前記側壁18と対向し、環
状リブ19の口径D1(図2参照)が側壁19の外径D2
(図2参照)より僅かに大きく、ブラケット15が通孔
11内に円滑に挿入し螺合できるようになっている。
【0033】この挿入螺合は、ブラケット15を回動し
ながら行なうが、ブラケット15の側壁外面に3箇所形
成された螺旋状溝部20と、環状リブ19の内面に3箇
所形成された突部21が螺合し、これによりブラケット
15をファンスクロール1に係止する。
【0034】ブラケット15の側壁外面に螺旋状溝部2
0を形成し、環状リブ19の内面に突部21を設ける
と、捩じ込みによりファンスクロール1とモータMを簡
単に連結することができるのみでなく、ブラケット15
によりファンスクロール1の通孔11を閉鎖できる。し
かも、ファンスクロール1の通孔11やモータMの外径
が相違する場合でもブラケット15という部品のみを調
整すれば、簡単に対応でき、コスト的に有利となる。
【0035】つまり、ブラケット15は、ファンスクロ
ール1とモータMとの間の隙間を塞ぐものではあるが、
これ自体独立した部品として構成すれば、種々の加工あ
るいは成形も独立に行なうことができ、ブラケット15
自体の大きさあるいは当該ブラケット15に形成される
螺旋状溝部20又は突部21の位置や形状などを適宜相
手環状リブ19に応じて容易に変更でき、これにより種
々のモータMとファンスクロール1の連結も簡単に対応
できることになる。
【0036】なお、前記螺旋状溝部20の断面形状は、
矩形であるが、これのみでなく三角形状、半円形状、惰
円形状など種々使用できる。当然、突部21の形状もこ
れに対応する断面形状を有するものとしてもよい。
【0037】モータMをファンスクロール1に連結する
場合の捩じ込みは、ブラケット15の回動方向が、遠心
送風ファンfの回転方向(図1の矢印方向)とは逆方向
に回すと係合が行なわれるようにすることが好ましい。
遠心送風ファンfの回転により螺旋状溝部20と突部2
1が締まり勝手となり、振動などが加わっても結合状態
が緩むことがなく、この結合状態の保持がより確実にで
きる。
【0038】前記モータMをファンスクロール1に挿入
し連結した後には、ブラケット15の側壁終端部18a
と環状リブ19の先端部19aが密着し、ファンスクロ
ール1内からの空気漏れを防止することができる。
【0039】密着状態の形成は、ブラケット15の側壁
18と環状リブ19の形状を、例えば、図3A〜Cに示
す形状にする。つまり、図3Aに示すように、側壁18
の終端部18aを断面U字状に曲げ、環状リブ19の先
端部19aを円弧状に削落すれば、両者が強力に凹凸嵌
合し、しかも接触面積が大きくなることから、より空気
漏れを防止できる。
【0040】図3Bに示すように、側壁18の終端部1
8aを断面鉤状に曲げ、環状リブ19の先端部19aを
フラットに削落してもよく、また、図3Cに示すよう
に、側壁終端部18aの曲げ角θを鈍角とし、ここに形
成されたテーパ面18bに環状リブ19の円弧状先端部
19aが当接するようにしてもよい。
【0041】このようにすれば、ブラケット15の側壁
18と環状リブ19が確実に当接し、シール性が高ま
る。また、後者のように側壁終端部18aを鈍角にすれ
ば、ブラケット6の締過ぎがあった場合に生じる無用な
力を逃がすこともできる。
【0042】いずれにしても螺旋状溝部20と突部21
の螺合によりブラケット15が環状リブ19に近づくの
で、側壁18の終端部18aと環状リブ19の先端部1
9aとの密着性は高まり、前記空気漏れが一層防止され
る。
【0043】前記密着状態は、締まり勝手となる螺旋状
溝部20と突部21の螺合のみでも有効に機能するが、
ブラケット15と環状リブ19にロック部材Rを設け、
これらの係合により前記密着状態を確実に保持してもよ
い。
【0044】例えば、図2、4に示すように、ブラケッ
ト15の終端部18aを断面U字状に曲げることにより
形成された外周壁18cに突起22を設け、環状リブ1
9側に被係合片23を設け、ブラケット15の回動が終
りに近づいたとき、つまり側壁18の終端部18aと環
状リブ19の先端部19aが密着した状態となったと
き、突起22と被係合片23が係合してロックするロッ
ク部材Rを構成すれば、前記密着状態が有効に保持さ
れ、空気漏れが防止できる。
【0045】本実施形態のロック部材Rは、具体的に
は、外周壁18cより外方に突出する突起22と、該突
起22が乗り越えるとき変形する弾性突片23a及び前
記突起22が衝突し停止するストッパ23bからなる被
係合片23とから構成されている。このようにすれば、
図4に示す状態から回動し、突起22が弾性突片23a
を乗り越えて移動しストッパ23bに当ると、当該突起
22は弾性突片23aにより後退不能に保持されること
になる。
【0046】前記ブラケット15やファンスクロール1
を、変形可能な合成樹脂により構成すれば、ロック部材
Rの成形が容易となるのみでなく、全体の重量が軽減
し、しかも量産可能となり好ましい。ただし、両者とも
合成樹脂により構成することが好ましいが、いずれか一
方のみであってもよい。
【0047】本実施形態は、前記ロック部材Rのみに限
定されるものではなく、例えば、図5に示すように構成
してもよい。図5に示すものは、前記側壁18に形成さ
れている螺旋状溝部20と突部21との係合を利用した
もので、突部21をピン状突部21aとし、螺旋状溝部
20の終端部分に、ピン状突部21aが嵌まり込むと後
退不能となる段差部24を形成したものである。
【0048】このようにすれば、前記突起22と被係合
片23を形成する必要がなく、螺旋状溝部20の溝形状
のみの変更で同様な機能と達成でき、構成が極めて簡単
になる。
【0049】前記実施形態は、モータMを下方から取付
ける場合について説明したが、これのみでなく、図6に
示す一体型の車両用空気調和装置の場合は、横方向から
モータMを取付けることができる。なお、図6は一体型
車両用空気調和装置に本実施形態を適用した断面図であ
る。
【0050】この一体型車両用空気調和装置の場合に
は、ユニットケース全体を2つのピースを最中合わせす
ることにより形成するので、前記モータの取付構造とす
れば、ユニット全体を組んだ後に、モータ部分のみをそ
の後取付けることもでき、作業性が極めて向上する。
【0051】なお、図中、「30」はヒータコア、「3
1」はエバポレータ、「32」はミックスドア、「3
3」はフットドア、「34」はデフロストドア、「D
p」はダッシュパネル、「E」はエンジンルーム、
「S」は車室、「Fp」はフロアパネルである。
【0052】次に、前記冷却ダクトを有するブラケット
の改良を行なった実施形態について説明する。
【0053】本実施形態のブラケット15は、側壁18
とモータ収容部16との間のデッドスペースを利用し
て、前記側壁18の開口部O1とモータ収容部16に開
設された開口部O2とを連通する冷却ダクト4を有して
いるが、この冷却ダクト4をブラケット15と一体に形
成すれば、別途冷却用パイプなどの部品を不要とし、コ
ストを低減できる。
【0054】特に、本実施形態では、ブラケット15の
側壁18に開口部O1を設けることによりブラケット1
5をファンスクロール1に組み込むのみで、ファンスク
ロール1と直接的にあるいは間接的に冷却ダクト4と連
通されるようにしている。
【0055】この結果、ブラケット15を従来のように
ファンスクロール1の外周域付近まで伸延する必要はな
く、ブラケット15自体の大型化を防止でき、専用冷却
ダクトを設ける場合のような別部品あるいは漏れ対策が
不要となり、組付け組立てあるいはモータの取付け取外
しが容易にでき、コスト的にも有利となる。この点につ
き、下記に詳述する。
【0056】図7は本発明の他の実施形態を示す分解斜
視図、図8は同実施形態の組立て状態における断面図で
ある。
【0057】本実施形態のブラケット15は、ファンス
クロール1とモータハウジング5を連通する冷却ダクト
4が設けられている。このブラケット15では、蓋部1
7がファンfの外径より大きな外径を有するように構成
してあり、これによりモータにファンfが取付けられた
ものの挿入取出しの容易化を図っている。
【0058】この蓋部17の外周端部に設けられた側壁
18は、ファンスクロール1の一壁部(底壁)に対し垂
直に形成され、これによりブラケット15をファンスク
ロール1の通孔11に円滑に挿入し易くしている。
【0059】また、この側壁18には、開口部O1が開
設されている。この開口部O1は、側壁18の終端部1
8aにより取囲まれ、ブラケット15をファンスクロー
ル1に合体したとき、環状リブ19が終端部18aに当
接し、ファンスクロール1側からの空気流が当該開口部
1から漏れることなく気密状体が保持されるようにし
ている。
【0060】一方、ファンスクロール1側は、ファンス
クロール1の一壁部(底壁)に下方に膨出する膨出部1
aを形成し、この膨出部1aの端部に設けられた環状リ
ブ19に開口部O4を設け、この開口部O4及び前記開口
部O1を介してファンスクロール1内を流れる空気流の
一部をモータハウジング5に導くようにしている。
【0061】この開口部O4を前記開口部O1と対向して
設けると、ブラケット15をファンスクロール1に合体
するのみで、環状リブ19と側壁18が気密に係合さ
れ、ファンスクロール1内の空気流が外部に漏れること
なくモータ側に導くことができる。
【0062】しかも、不必要にブラケット15を大型化
しなくてもファンスクロール1内の空気流通路と連通で
き、また、専用冷却ダクトを設ける場合のような別部品
あるいは漏れ対策が不要となり、組付性が向上する。
【0063】図9は本発明のさらに他の実施形態を示す
要部斜視図、図10は同実施形態の半断面図である。
【0064】本実施形態は、ブラケット15の側壁18
を円筒状に形成したものであり、他の構成は前記図7,
8に示す実施形態のものと同様である。
【0065】このように円筒状の側壁18にすると、前
述した螺旋状溝部20を形成しやすいという利点に加え
て、ファンスクロール1の巻き角(後述参照)に応じて
軸方向寸法Hが拡大するファンスクロール1にブラケッ
ト15をねじ込み式で取付ける場合、当該側壁18に開
設された開口部O1の開設位置如何を問わず、この開口
部O1をファンスクロール1の空気流通路と連通させる
ことができ、また、ブラケット15の側壁18によりフ
ァンスクロール1の空気流通路の壁の一部が共用化でき
ることにもなり、極めて有利な手段となる。
【0066】ただし、蓋部17をファンスクロール1内
に嵌装した場合、側壁18に開設された冷却ダクト4の
開口部O1が直接ファンスクロール1内に臨み、ファン
スクロール1内を流れる空気流がモータM内に導かれる
ようにするには、前記側壁18の開口部O1を設ける位
置を、適宜選択すべきである。
【0067】図11は本発明の別の実施形態を示す要部
斜視図、図12は同実施形態の概略平面図、図13は図
12の13−13線に沿う半断面図である。
【0068】本実施形態は、ブラケット15に設けられ
た円筒状の側壁18の外周部に、ファンスクロール1の
空気流通路に臨むように外周溝部25を形成し、これを
サブ空気流通路として利用するようにしたものである。
【0069】ブラケット15の外周部に円筒状の側壁1
8を形成すると、ファンスクロール1の軸方向長さHの
選択の自由度が増大することになり、便利である。
【0070】しかし、前述したように当該側壁18とモ
ータ収納部16との間にデッドスペースが生じることに
なるので、本実施形態では、図11,12に示すよう
に、この側壁18の一部を放射方向に変形して外周溝部
25を形成し、空気流通路の断面が増大し、通気抵抗の
低減を図り、より多量の空気を流通できるようにしてい
る。
【0071】また、吹出し風量が所定値であれば、この
サブ空気流通路を設けることによりファンスクロール1
の小型化が可能となり、車室内前方のインスツルメント
パネルの下部に設けられる車両用空気調和装置では、狭
小な車室内での足元スペースをある程度広げることもで
きる。
【0072】この外周溝部25は、巻き角θに応じて外
半径R´が次第に小さく(大→小)、軸方向寸法H´が
次第に増大(小→大)するようにしたものである。な
お、図12において使用する符号「R」はファンfの半
径、「H」はファンスクロール1の軸方向寸法である。
【0073】前記外周溝部25は、必ずしも前記したも
ののみに限定されるものではなく、外半径R´及び軸方
向寸法H´のいずれか一方が変化するかあるいは両方が
変化しないものであってもよい。
【0074】一般に、ファンスクロール1は、断面積を
徐変しているが、これは、圧送される空気流がより高圧
な状態で、より遠くまで送風できるようにするためであ
るが、前記のように外周溝部25を形成し、さらにこの
徐変を増大すると、図13に示すように、ΔR×H´と
いう断面積分が確保できるため、前記ファンスクロール
1の効果を阻害せず、全体が小型化されたファンスクロ
ールにすることができる。
【0075】図14は本発明のさらに別の実施形態を示
すもので、図15の14−14線に沿う断面図、図15
は同実施形態の底面図である。
【0076】本実施形態のファンスクロール1は、パー
ティングラインPにより上下2分割された一対のピース
がいわゆる最中合せされており、上部ピース1aにはベ
ルマウスが開設され、下部ピース1bには前記通孔11
と冷風ダクト4の一部が形成され、この通孔11にブラ
ケット15が取付けられている。
【0077】このブラケット15は、蓋部17の外周に
側壁18を有しているが、この側壁18は、一部がモー
タ側、つまり内方側に膨出し、ここに前記同様のサブ空
気流通路を形成している。また、下部ピース1bのノー
ズ部N近傍の側部壁体には開口部O5が開設されてい
る。この開口部O5は、前記冷風ダクト4の空気導入口
を形成している。つまり、この開口部O5から導入され
た空気が、下部ピース1bの環状リブ19に形成された
開口部O4、ブラケット15側の側壁18に形成された
開口部O1、及びモータ収容部16の開口部O2と流れ、
これにより一連の開口部O5,O4,O1,O2が連通した
冷風ダクト4を形成している。
【0078】前記開口部O5は、ファンスクロール1の
どの位置に設けてもよいが、ノーズ部Nの近傍のよう
に、ファンスクロールの巻き終わり部に設けると、この
部分は、空気流が高圧となっているので、容易にかつ十
分な空気流をモータに取り入れることができ、好まし
い。
【0079】次に、実施形態の作用を説明する。
【0080】まず、モータハウジング5をブラケット1
5の中央凹部であるモータ収納部16内に圧入するとと
もに遠心送風ファンfをモータMの回転軸12に取付
け、モータM、ブラケット15及び遠心送風ファンfを
1つの部品とし、この部品の遠心送風ファンfをファン
スクロール1に開設された通孔11より挿入する。
【0081】なお、この挿入時に、当初ブラケット15
の位置を、螺旋状溝部20と突部21の各始端部が対応
するような位置にセットした状態で挿入する。
【0082】この挿入によりブラケット15の蓋部17
は通孔11を封止することになり、側壁18は環状リブ
19の内周面に沿ってガイドされる。側壁18は環状リ
ブ19内にある程度入り込んだところで、螺旋状溝部2
0の始端部と突部21が嵌合する。なお、螺旋状溝部2
0の始端部と突部21が嵌合されない場合は、ブラケッ
ト15を多少回動すると、螺旋状溝部20と突部21が
3箇所設けられているので、簡単に嵌合状態が得られ
る。
【0083】そして、ブラケット15を回動すると、突
部21が螺旋状溝部20に沿ってガイドされつつ移動す
ることになるので、ブラケット15は、軸線の周りで回
動するのみでなく、軸線方向にも移動する捩じ込み回動
になり、側壁18の終端部18aが環状リブ19の先端
部19aに近づく。
【0084】さらに、ブラケット15を回動すると、ブ
ラケット15の突起22が、環状リブ19に設けられた
弾性突片23aを越えてストッパ23bに当り、突部2
1が螺旋状溝部20の終端に到達する。この結果、側壁
18の終端部18aと環状リブ19の先端部19aが密
着状態となり、突起22と被係合片23の係合により前
記密着状態が保持される。
【0085】図5に示す実施形態の場合は、ピン状突部
21aが螺旋状溝部20の終端部分に設けられた段差部
24に嵌まり込み、後退できない状態となり、前記同様
の密着状態となり、モータ部分とファンスクロール1が
連結される。
【0086】また、整備時には、図4に示す実施形態の
場合は、手操作又は治具などを用いて弾性突片22aを
偏倚させた状態でブラケット15を逆に回動する。これ
により係合が外れ、モータM、ブラケット15及び遠心
送風ファンfを1つの部品として取出すことができる。
【0087】図5に示す実施形態の場合は、適度な逆回
動力を与えることでピン状突部21aと段差部24との
係合を外し、前記同様、ファンf、モータ及びブラケッ
ト15をファンスクロール1から容易に取り外すことが
できる。
【0088】本実施形態では、ブラケット15をファン
スクロール1に単に捩じ込むことによりモータMを固定
でき、ロック部材Rのロック状態を解除し、モータブラ
ケット15等を逆に回すと、取外しもできるので、組付
け工数が低減し、車両用空気調和装置の整備も容易とな
る。しかも、このブラケット15自体が小型化されてい
るので、前記捩じ込み作業などを行ないやすく、作業性
が向上する。
【0089】一方、このようにして連結された後にモー
タMを駆動すると、ファンfが回転し、これによる空気
流がファンスクロール1内に流れるが、側壁18の終端
部18aが環状リブ19の先端部19aに密着している
ので、ここから外部に空気漏れが生じることはない。
【0090】また、ファンスクロール1内を流れる空気
流は、図7,8に示す実施形態の場合は、一壁部(底
壁)に沿って流れる空気流が側壁18の開口部O1より
冷却ダクト4を通り、モータM内に導かれモータ冷却用
空気としてモータMのケース内を冷却し流出する。
【0091】図9,10に示す実施形態の場合は、ファ
ンスクロール1内を流れる空気流が、蓋部17の側壁1
8に開設された開口部O1が直接ファンスクロール1に
臨まされているので、この開口部O1から冷却ダクト4
に直接流入し、モータを冷却する。
【0092】図11,12,13に示す実施形態の場合
は、側壁18の外周溝部25により空気流通路の断面積
が増大されているので、空気流が流れる通路の通気抵抗
が低減し、多量の空気流が開口部O1から冷却ダクト4
に流入し、モータを冷却する。
【0093】図14,15に示す実施形態の場合は、開
口部O5がノーズ部N近傍に設けられているので、高圧
の空気流が開口部O5に導びかれ、容易にかつ十分な空
気流がモータ内に流入する。この空気流は、開口部O5
→開口部O4→開口部O1→モータ収納部16の開口部O
2→モータハウジングの通孔→モータ内→モータハウジ
ングの通孔→ファンスクロール1という一方向に流れ、
モータ内部が円滑に冷却することになる。
【0094】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限りにおい
て種々変形することができる。例えば、前記実施形態
は、モータMを下方から取付ける場合について説明した
が、これのみでなく図6に示すような一体型の車両用空
気調和装置の場合には、横方向からモータMを取付ける
ことができる。
【0095】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明で
は、ファンスクロールの環状リブと、モータ側のブラケ
ットに螺旋状溝部と突部を形成し、ファンスクロールと
モータを、ブラケットを介して連結するようにしたの
で、ワンタッチでモータの組付けや取付けができ、外す
場合も簡単な作業で容易にでき、重量的にもコスト的に
も有利で、部品の共用化も可能となる。
【0096】請求項2の発明では、前記連結時に側壁の
終端部と環状リブの先端部が密着するようにしたので、
風漏れや振動音が生じる虞がなく、優れた性能を有する
送風機となる。
【0097】請求項3の発明では、ブラケットとファン
スクロールの係合状態をロック部材により保持するよう
にしたので、ファンスクロールとモータの連結及びその
維持が確実となる。
【0098】請求項4の発明では、ピン状突部が後退不
能となる段差部を有する螺旋状溝部としたので、ファン
スクロールとモータの連結及びその維持が簡単な構成で
でき、コスト的にも有利なものとなる。
【0099】請求項5の発明では、ファンスクロールの
通孔と空気導入口とを同心的に設けたので、モータ部分
の側壁をファンスクロールの環状リブに沿って挿入する
のみで、空気導入口にマッチした状態でファン及びモー
タ等を取付けることができる。
【0100】請求項6の発明では、ブラケットあるいは
ファンスクロールを変形可能な合成樹脂としたので、ロ
ック部材の成形が容易で、全体の重量が軽減し、しかも
量産可能となる。
【0101】請求項7の発明では、ブラケットに、ファ
ンスクロールとモータハウジングとを連通する冷却ダク
トを形成したので、別途冷却用のパイプなどの部品が不
要となり、コスト低減にもなる。
【0102】請求項8に記載の発明では、ブラケット挿
入時に、蓋部外周に形成した側壁とファンスクロールの
通孔内周縁を気密に係合し、側壁の開口部とファンスク
ロール内とを直接あるいは間接に連通し冷却ダクトとし
たので、ブラケットを小型化でき、気密性が向上し、専
用冷却ダクトを設ける場合のような別部品あるいは漏れ
対策が不要となり、組付け組立てあるいはモータの取付
け取外しが容易にでき、コスト的にも有利となる。
【0103】請求項9の発明では、ブラケットの蓋部を
ファンの外径より大きくし、この蓋部の側壁端部とファ
ンスクロールの環状リブを気密に係合し、該環状リブに
開設した開口部と側壁の開口部を介して冷却ダクトに空
気が導入されるようにしたので、ブラケットを小型化で
き、気密性が向上し、ブラケットの挿入のみで冷却ダク
トの連通ができ、専用冷却ダクトを設ける場合のような
別部品あるいは漏れ対策が不要となり、組付け組立てあ
るいはモータの取付け取外しが容易にでき、コスト的に
も有利となる。
【0104】請求項10の発明では、ブラケットの側壁
に開設した開口部が、巻き角に応じて軸方向寸法が拡大
するファンスクロールの空気流通路に臨むようにしたの
で、ブラケットの側壁によりファンスクロールの壁の一
部が共用化でき、また、ブラケットの挿入のみで冷却ダ
クトの連通ができ、コスト的に有利となる。
【0105】請求項11の発明では、ブラケットの側壁
に周方向に沿って外周溝部を形成し、この外周溝部がフ
ァンスクロールの空気流通路に臨むようにしたので、空
気流通路の断面積が増大し、通気抵抗が少なく、より多
量の空気を流通でき、場合によってはファンスクロール
の小型化が可能となる。ブラケットの側壁によりファン
スクロールの壁の一部が共用化でき、また、ブラケット
の挿入のみで機密性をもって冷却ダクトの連通ができ、
コスト的に有利となる。
【0106】請求項12の発明では、ブラケットの蓋部
側壁に設けた開口部と、ファンスクロールの側壁に設け
た開口部が対向し、両開口部により冷却ダクトが連通す
るようにしたので、任意の位置から冷却風を導入可能と
なる。
【0107】請求項13の発明では、前記開口部をファ
ンスクロールのノーズ部近傍としたので、高圧部から冷
却風を導入でき、十分な冷却風が得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るモータの取付構造の
概略断面図である。
【図2】 図1の要部斜視図である。
【図3】 ブラケットと環状リブの当接状態を示す断面
図である。
【図4】 図1の4-4線に沿う矢視図である。
【図5】 本発明の螺旋状溝部と突部の変形例を示す要
部側面図である。
【図6】 一体型車両用空気調和装置に本実施形態を適
用した概略断面図である。
【図7】 本発明の他の実施形態を示す分解斜視図であ
る。
【図8】 同実施形態の組立て状態における断面図であ
る。
【図9】 本発明のさらに他の実施形態を示す要部斜視
図である。
【図10】 同実施形態の半断面図である。
【図11】 本発明の別の実施形態を示す要部斜視図で
ある。
【図12】 同実施形態の概略平面図である。
【図13】 同実施形態の半断面図である。
【図14】 本発明のさらに別の実施形態を示すもの
で、図15の14−14線に沿う断面図である。
【図15】 同実施形態の底面図である。
【図16】 従来のモータの取付構造を示す概略斜視図
である。
【図17】 従来のモータの取付構造を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
1…ファンスクロール、 4…冷却ダクト、 5…モータハウジング、 10…空気導入口、 11…通孔、 15…ブラケット、 16…モータ収納部、 17…蓋部、 18…側壁、 18a…側壁の終端部、 19…環状リブ、 19a…環状リブの先端部、 20…螺旋状溝部、 21…突部、 21a…ピン状突部、 22…突起、 23…被係合片、 24…段差部、 25…外周溝部、 f…ファン、 H…軸方向寸法、 M…モータ、 N…ノーズ部、 O1,O2,O3,O4,O5…開口部、 R…ロック部材、 θ…巻き角。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファン(f)を駆動するモータ(M)をファン
    スクロール(1)にブラケット(15)を介して取付けるモー
    タの取付構造において、 前記ファンスクロール(1)に開設された前記ファン(f)を
    挿入するための通孔(11)の内周縁に環状リブ(19)を立設
    する一方、前記ブラケット(15)には前記環状リブ(19)と
    対向する側壁(18)を設け、当該側壁(18)の外面と前記環
    状リブ(19)の内面のいずれか一方に螺旋状溝部(20)を、
    いずれか他方に当該螺旋状溝部(20)と係合する突部(21)
    をそれぞれ形成し、前記ブラケット(15)を前記ファン
    (f)の回転方向とは逆方向に回すことにより前記螺旋状
    溝部(20)と突部(21)を係合し、前記ファンスクロール
    (1)に係止するように構成したことを特徴とするモータ
    の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ブラケット(15)と環状リブ(19)は、
    前記螺旋状溝部(20)と突部(21)の係合時に、前記側壁(1
    8)の終端部(18a)と前記環状リブ(19)の先端部(19a)が密
    着するように構成したことを特徴とする請求項1に記載
    のモータの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記ブラケット(15)及びファンスクロー
    ル(1)は、前記螺旋状溝部(20)と突部(21)の係合状態を
    保持するロック部材(R)を有することを特徴とする請求
    項1又は2に記載のモータの取付構造。
  4. 【請求項4】 前記ロック部材(R)は、前記突部(21)を
    ピン状突部(21a)とし、当該ピン状突部(21a)が嵌合する
    と後退不能となる段差部(24)を前記螺旋状溝部(20)に形
    成したことを特徴とする請求項3に記載のモータの取付
    構造。
  5. 【請求項5】 前記通孔(11)は、前記ファン(f)の駆動
    により空気を取り入れる空気導入口(10)と同心的に開設
    されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載のモータの取付構造。
  6. 【請求項6】 前記ブラケット(15)とファンスクロール
    (1)の少なくとも一方は、変形可能な合成樹脂により構
    成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    のモータの取付構造。
  7. 【請求項7】 前記ブラケット(15)は、前記ファンスク
    ロール(1)とモータハウジング(5)とを連通する冷却ダク
    ト(4)が形成されていることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載のモータの取付構造。
  8. 【請求項8】 ファン(f)を駆動するモータ(M)が内部に
    収容されるモータ収納部(16)と、ファンスクロール(1)
    の前記ファン(f)を挿入する側の一壁部に開設された通
    孔(11)を閉鎖する蓋部(17)とを有するブラケット(15)を
    前記ファンスクロール(1)に取付け、当該ファンスクロ
    ール(1)内を流通する空気流の一部をモータ冷却用空気
    として前記モータ(M)内に導く冷却ダクト(4)を前記ブラ
    ケット(15)に形成したモータの取付構造において、 前記ブラケット(15)は、前記蓋部(17)の外周部に前記フ
    ァンスクロール(1)の一壁部に対し垂直な側壁(18)を形
    成し、前記蓋部(17)を前記ファンスクロール(1)に挿入
    することにより前記側壁(18)とファンスクロール(1)の
    通孔内周縁とを気密に係合し、前記側壁(18)に開設され
    た開口部(O1)と前記ファンスクロール(1)内とを連通す
    ることより当該ファンスクロール(1)内を流通する空気
    流の一部が前記開口部(O1)及び前記冷却ダクト(4)を通
    って前記モータ(M)内に導かれるようにしたことを特徴
    とするモータの取付構造。
  9. 【請求項9】 前記ブラケット(15)は、前記蓋部(17)が
    ファン(f)の外径より大きな外径を有し、前記開口部(O
    1)を有する前記側壁(18)の端部と前記ファンスクロール
    (1)の通孔(11)内周縁に形成された環状リブ(19)の端部
    が気密に係合し、当該環状リブ(19)に開設された開口部
    (O4)及び前記開口部(O1)を介して前記ファンスクロール
    (1)内から前記冷却ダクト(4)に空気流の一部が導かれる
    ようにしたことを特徴とする請求項8に記載のモータの
    取付構造。
  10. 【請求項10】 前記ブラケット(15)は、前記側壁(18)
    に開設した開口部(O1)が、巻き角(θ)に応じて軸方向寸
    法(H)が拡大する前記ファンスクロール(1)の空気流通路
    に臨むように構成したことを特徴とする請求項8又は9
    に記載のモータの取付構造。
  11. 【請求項11】 前記ブラケット(15)は、前記側壁(18)
    に当該側壁(18)の周方向に沿って外周溝部(25)を形成
    し、当該外周溝部(25)が、前記ファンスクロール(1)の
    空気流通路に臨み該空気流通路の断面積を増大するよう
    に構成したことを特徴とする請求項8〜10に記載のモ
    ータの取付構造。
  12. 【請求項12】 前記ブラケット(15)は、前記蓋部(17)
    の側壁(18)に開設された開口部(O1)と、ファンスクロー
    ル(1)の側壁に形成された開口部(O5)が対向するように
    構成し、当該両開口部(O1,O5)により前記冷却ダクト(4)
    が連通するようにしたことを特徴とする請求項8又は9
    に記載のモータの取付構造。
  13. 【請求項13】 前記ファンスクロール(1)に開設され
    た開口部(O5)は、当該ファンスクロール(1)のノーズ部
    (N)近傍に開設したことを特徴とする請求項12に記載
    のモータの取付構造。
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