JPH08109897A - 多翼送風機 - Google Patents

多翼送風機

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JPH08109897A
JPH08109897A JP24658494A JP24658494A JPH08109897A JP H08109897 A JPH08109897 A JP H08109897A JP 24658494 A JP24658494 A JP 24658494A JP 24658494 A JP24658494 A JP 24658494A JP H08109897 A JPH08109897 A JP H08109897A
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JP
Japan
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suction type
side wall
suction
double
plate
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JP24658494A
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English (en)
Inventor
Tatsumi Gamou
竜己 蒲生
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つの両吸込み型羽根車3の第1、第2シュ
ラウド9、10と渦巻き型ケーシング4の左右側壁板1
6、17との間を通って流れる空気の逆流を防止し、且
つ渦巻き型ケーシング4の分割個数を減らして部品点数
を減少させることにより、両軸両吸込み型の多翼送風機
1の組付け作業性を向上させる。 【構成】 2つの両吸込み型羽根車3の第1、第2シュ
ラウド9、10と渦巻き型ケーシング4の左右側壁板1
6、17の内周壁部との隙間を内径側から外径側までの
長い領域にわたって空気の流れ難い形状に形成した。そ
して、左右側壁板16、17の内周壁部が両吸込み型羽
根車3の径方向の内側で重なり合わないようにすること
により、渦巻き型ケーシング4を両吸込み型羽根車3の
径方向に2分割して両軸両吸込み型の多翼送風機1を組
み立てても、第1、第2シュラウド9、10と左右側壁
板16、17とが当たらないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2つの渦巻き型ケー
シング内にそれぞれ収納される2つの両吸込み型羽根車
を両軸モータにより回転駆動させるようにした多翼送風
機に関する、とくに空気調和装置に組み込まれて室内へ
向かう空気流を発生させる多翼送風機に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、多数の羽根の先端部に支えら
れた環状側板とケーシングのベルマウス形状の側壁板と
の隙間を通って流れる空気の逆流を防止する逆流防止部
を設けて送風機全圧効率(ファン効率)および騒音の低
減を図った多翼送風機(例えば特開平5−296194
号公報)が知られている。
【0003】この多翼送風機は、図6に示したように、
ケーシング100のベルマウス形状の側壁板101に多
数の羽根102側からみて環状凹部103が形成され、
羽根車104の環状側板105の径方向の内側に環状凹
部103内に嵌入する環状突起106が形成されてい
る。これにより、この多翼送風機は、ケーシング100
の側壁板101と羽根車104の環状側板105との間
に長い領域にわたる微少間隙107を持つ逆流防止部が
設けられる。
【0004】以上のような多翼送風機を、両軸両吸込み
型の多翼送風機110に適用することが考えられる。こ
の両軸両吸込み型の多翼送風機110は、図7ないし図
9に示したように、2つの渦巻き型ケーシング111
と、片吸込み型の多数の羽根112を背中合わせに配し
た2つの両吸込み型羽根車113と、これらの両吸込み
型羽根車113を回転させる2つの回転軸114を有す
る両軸モータ115とから構成される。
【0005】以上のような両軸両吸込み型の多翼送風機
110を組み立てる場合には、図9に示したように、2
つの渦巻き型ケーシング111を、両吸込み型羽根車1
13の軸方向に3分割ずつに分割しておく。そして、内
部に両吸込み型羽根車113を収納した状態で、渦巻き
型ケーシング111を構成する分割ケース116、11
7、118を両吸込み型羽根車113の軸方向に順に組
み付けていく。そして、最後に両軸モータ115の2つ
の回転軸114をそれぞれ両吸込み型羽根車113に組
み付けることにより、両軸両吸込み型の多翼送風機11
0の組み立てが終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の両軸
両吸込み型の多翼送風機110においては、図9に示し
たように、2つの渦巻き型ケーシング111を、両吸込
み型羽根車113の軸方向に全部で6分割しないと、逆
流防止部としての分割ケース116、118(側壁板1
01)の環状凹部103と環状側板105の環状突起1
06とが干渉するため組み付けが行えなかった。したが
って、渦巻き型ケーシング111の分割個数が多いの
で、組付け作業性が悪いという問題が生じていた。
【0007】また、両軸両吸込み型の多翼送風機110
を組み立てる場合に、両吸込み型羽根車113と両軸モ
ータ115を組み付けた後に、渦巻き型ケーシング11
1を組み付けようとすると、分割ケース116、118
(側壁板101)をそれぞれ両吸込み型羽根車113の
径方向に2分割し、さらにその分割部分より分割ケース
116、118(側壁板101)の環状凹部103を分
割しなければ組み付けが行えなかった。
【0008】そして、仮に上記のように分割ケース11
6、118をさらに3分割しても、両吸込み型羽根車1
13と両軸モータ115の間に分割ケース118を挿入
することは、両吸込み型羽根車113の外径と両軸モー
タ115の外径が似通っていればいる程行い難く、その
ため組付け作業性が悪いという問題が生じる。
【0009】この発明の目的は、両吸込み型羽根車の環
状側板とケーシングの側壁板との間を通って流れる空気
の逆流を防止して送風機全圧効率および騒音の低減を図
ることを可能にすると共に、ケーシングを両吸込み型羽
根車の径方向に2分割して組み付けることを可能にする
多翼送風機を提供することにある。
【0010】さらに、ケーシングの分割個数を減らして
部品点数を減少させることにより組付け作業性を向上さ
せることを可能にすると共に、両吸込み型羽根車とモー
タを組み付けた後に、ケーシングを組み付ける場合の組
付け作業性を向上させることを可能にする多翼送風機を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、軸方向に回転軸を有するモータと、このモータの回
転軸と連動して回転することにより軸方向の両側より吸
い込んだ空気を前記回転軸の径方向へ吐出する多数の羽
根、およびこれらの羽根の軸方向の両側にそれぞれ設け
られた環状側板を有する両吸込み型羽根車と、この両吸
込み型羽根車を収納すると共に、軸方向の両側の側壁板
に空気吸込口をそれぞれ形成したケーシングとを備え、
前記側壁板の前記環状側板付近は、前記環状側板との間
に微少間隙を介して、前記環状側板に対向して配され、
且つ前記両吸込み型羽根車の径方向の内側で重なる部分
を持たないように形成されている技術手段を採用した。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の多翼送風機の構成に加えて、前記環状側板は、前記側
壁板に対向する部分が前記両吸込み型羽根車の径方向の
外側から内側へ向かって前記空気吸込口に近づくように
段差が付けられ、前記側壁板は、前記環状側板との間に
微少間隙を介して、前記環状側板の断面形状に沿うよう
に形成されていることを特徴とする。請求項3に記載の
発明は、請求項1に記載の多翼送風機の構成に加えて、
前記環状側板は、前記側壁板に対向する部分に凹状の窪
みが付けられ、前記側壁板は、前記環状側板に対向する
部分の断面形状が平板状に形成されていることを特徴と
する。
【0013】
【作用および発明の効果】請求項1に記載の発明によれ
ば、ケーシングの軸方向の両側の側壁板と両吸込み型羽
根車の多数の羽根の軸方向の両側の環状側板とが微少間
隙を介して対向して配されている。これにより、ケーシ
ングの側壁板の環状側板付近と環状側板との隙間が微少
なものとなるため、両吸込み型羽根車の環状側板とケー
シングの側壁板との間を通って流れる逆流を防止できる
ので、送風機全圧効率および騒音の低減を図ることがで
きる。
【0014】また、ケーシングの側壁板の環状側板付近
が両吸込み型羽根車の径方向の内側で重なる部分を持た
ないので、ケーシングを両吸込み型羽根車の径方向に2
分割して組み付けても、側壁板の環状側板付近と両吸込
み型羽根車とが干渉することはない。このため、ケーシ
ングの分割個数を減らして部品点数を減少させることに
より組付け作業性を向上させることができる。さらに、
ケーシングの側壁板の環状側板付近に両吸込み型羽根車
の径方向の内側で重なる部分を持たないので、モータと
このモータの外径に近い外径を持つ両吸込み型羽根車を
組み付けた後に、ケーシングを組み付けるようにした場
合の組付け作業性を向上させることができる。
【0015】
【実施例】次に、この発明の多翼送風機を、乗用車やバ
ス等の車両に搭載される空気調和装置用両軸両吸込み型
の多翼送風機に適用した実施例に基づいて説明する。
【0016】〔第1実施例の構成〕図1ないし図3はこ
の発明の第1実施例を示したもので、図1および図2は
両軸両吸込み型の多翼送風機を示した図で、図3はこの
多翼送風機の逆流防止部を示した図である。
【0017】両軸両吸込み型の多翼送風機1は、クーリ
ングユニットがパッケージタイプで高さ方向にあまりス
ペースのない空気調和装置用多翼ファンまたは多翼ブロ
ワに使用されるもので、両軸モータ2、2つの両吸込み
型羽根車3および2つの渦巻き型ケーシング4等から構
成されている。
【0018】両軸モータ2は、本発明のモータであっ
て、外径がφ86、軸方向寸法が110〜120mm程度
で、軸方向の両側に2つの回転軸5が突出している。こ
の両軸モータ2は、車両の運転席付近に設けられた操作
パネル(図示せず)に設置された風量設定スイッチ(図
示せず)の設定位置に基づいてOFF、Lo、Hiの三
段階に2つの回転軸5の回転速度を変化させる。
【0019】2つの両吸込み型羽根車3は、車両の車室
内へ向かう空気流を発生させるファンまたはブロワであ
って、ポリプロピレン(PP)樹脂により一体成形され
ている。これらの両吸込み型羽根車3は、各々の外径が
φ95、軸方向寸法が100mm程度で、主板6を介し
て、片吸込み型の多数の第1羽根7と片吸込み型の多数
の第2羽根8とが背中合わせとなるように形成され、多
数の第1、第2羽根7、8の軸方向の先端部には第1、
第2シュラウド9、10が形成されている。
【0020】主板6は、円環板状に形成されており、両
軸モータ2の回転軸5の先端にナット等の締結具11を
用いて取り付けられている。多数の第1羽根7は、主板
6の一端面に周方向にそれぞれ組み付けられ、軸方向の
一方側の外方から吸い込んだ空気を径方向の外方へ吐出
する。また、多数の第2羽根8は、主板6の他端面に周
方向にそれぞれ組み付けられ、軸方向の他方側(モータ
2側)の外方から吸い込んだ空気を径方向の外方へ吐出
する。
【0021】第1、第2シュラウド9、10は、本発明
の環状側板であって、円環板状に形成され、多数の第
1、第2羽根7、8の軸方向の両端部に支持されてい
る。第1、第2シュラウド9、10は、渦巻き型ケーシ
ング4に対向する部分に段差が付けられている。
【0022】すなわち、第1、第2シュラウド9、10
には、両吸込み型羽根車3の径方向に延びる2段の平坦
部分とこれらの平坦部分間に設けられ、両吸込み型羽根
車3の軸方向に延び、2段の平坦部分を連結する段差部
分よりなる嵌合部12、13が形成されている。
【0023】渦巻き型ケーシング4は、本発明のケーシ
ングであって、内部に両吸込み型羽根車3を回転自在に
収納するスクロールケーシングで、両吸込み型羽根車3
の径方向に2分割されている。2分割された第1、第2
ケース14、15は、厚みが2mm程度で、ポリプロピレ
ン(PP)樹脂によりそれぞれ一体成形されており、ボ
ルト等の締結具(図示せず)により締結されている。
【0024】そして、渦巻き型ケーシング4は、両吸込
み型羽根車3の軸方向の両側に設けられた渦巻き状の左
右側壁板16、17、および両吸込み型羽根車3の径方
向に設けられた外周側壁板18等からなる。また、渦巻
き型ケーシング4の下流端には、両吸込み型羽根車3の
径方向の外方へ空気を吐出するための1つの吐出口19
が形成されている。
【0025】また、左右側壁板16、17には、外部よ
り空気を吸い込むための空気吸込口20、21がそれぞ
れ形成されている。そして、空気吸込口20、21の周
囲を囲む左右側壁板16、17の内周壁部には、第1、
第2シュラウド9、10の嵌合部12、13に微少間隙
(例えば3mm程度)を介して対向配置され、第1、第2
シュラウド9、10の嵌合部12、13の軸方向で嵌め
合わされる被嵌合部22、23が形成されている。
【0026】この左右側壁板16、17の被嵌合部2
2、23は、嵌合部12、13との間に微少間隙(例え
ば3mm程度)を介して、嵌合部12、13の断面形状に
沿うように形成されている。すなわち、左右側壁板1
6、17の被嵌合部22、23は、第1、第2シュラウ
ド9、10の嵌合部12、13の2段の平坦部分に平行
に設けられた2段の平坦部分とこれらの平坦部分間に設
けられ、2段の平坦部分を連結する段差部分よりなる。
そして、空気吸込口20、21の周囲を囲む左右側壁板
16、17の内周壁部には、両吸込み型羽根車3の径方
向の内側で重なる部分は設けられていない。
【0027】なお、第1、第2シュラウド9、10の嵌
合部12、13と左右側壁板16、17の被嵌合部2
2、23とから空気の逆流を防止する逆流防止手段とし
ての逆流防止部24、25が構成され、第1、第2シュ
ラウド9、10の嵌合部12、13と左右側壁板16、
17の被嵌合部22、23との間に階段状(クランク
状)の空気流路26、27が形成される。
【0028】〔第1実施例の組立方法〕次に、この実施
例の多翼送風機1の組立方法を図1および図2に基づい
て簡単に説明する。
【0029】1)両軸モータ2と両吸込み型羽根車3を
組み付けた後に、渦巻き型ケーシング4を組み付ける場
合には、図2に示したように、軸方向の両側に回転軸5
をそれぞれ突出した両軸モータ2の軸方向の外方より2
つの両吸込み型羽根車3をそれぞれ近づけて両軸モータ
2の回転軸5の先端にナット等の締結具11にて主板6
を固定することにより、両軸モータ2と両吸込み型羽根
車3の組み付けを行う。
【0030】次に、各々の両吸込み型羽根車3の径方向
(図2において図示上下方向)外方より、両吸込み型羽
根車3を囲むように第1、第2ケース14、15を張り
合わせて、2つの第1、第2ケース14、15をボルト
等の締結具により締結することにより、多翼送風機1の
組み立てが終了する。
【0031】2)第1、第2ケース14、15のどちら
か一方のケースを車体に固定しておいた後に多翼送風機
1を組み立てる場合には、第1、第2ケース14、15
を締結する前に、第1、第2ケース14、15のどちら
か一方のケースを車体への取付ステー、ブラケット等の
固定部材(固定手段)へ予め固定しておく。そして、そ
の一方のケース内に両軸モータ2と一体化された両吸込
み型羽根車3を挿入した後に、他方のケースを両吸込み
型羽根車3の径方向の外方より一方のケースに張り合わ
せるようにして、多翼送風機1を組み立てながら多翼送
風機1を車体へ取り付ける(固定する)こともできる。
【0032】3)渦巻き型ケーシング4を組み付けた後
に、両軸モータ2と両吸込み型羽根車3を組み付ける場
合には、一方の両吸込み型羽根車3の径方向の外方よ
り、両吸込み型羽根車3を囲むように第1、第2ケース
14、15を張り合わせて、2つの第1、第2ケース1
4、15をボルト等の締結具により締結して、内部に両
吸込み型羽根車3を収納した一方の渦巻き型ケーシング
4を形成する。そして、同様な手法により、内部に両吸
込み型羽根車3を収納した他方の渦巻き型ケーシング4
を形成する。
【0033】次に、両軸モータ2の軸方向の外方より両
方の渦巻き型ケーシング4をそれぞれ近づけて両軸モー
タ2の回転軸5の先端にナット等の締結具11にて2つ
の両吸込み型羽根車3の主板6を固定することにより、
多翼送風機1の組み立てが終了する。
【0034】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
多翼送風機1の作用を図1ないし図3に基づいて簡単に
説明する。
【0035】両軸モータ2が通電されると2つの回転軸
5が回転を開始することにより、2つの両吸込み型羽根
車3が回転する。そして、各々の両吸込み型羽根車3の
主板6に背中合わせに形成された片吸込み型の多数の第
1、第2羽根7、8の作用により2つの渦巻き型ケーシ
ング4の各々の左右側壁板16、17に形成された空気
吸込口20、21より空気が吸い込まれる。
【0036】すなわち、2つの両吸込み型羽根車3が回
転することにより、2つの渦巻き型ケーシング4の両吸
込み型羽根車3の軸方向の両側から空気が吸い込まれ
る。そして、両吸込み型羽根車3の径方向の内側に到達
した空気は、主板6、各第1、第2羽根7、8、第1、
第2シュラウド9、10等で囲まれた空気通路を通っ
て、両吸込み型羽根車3の径方向の外方へ吐き出され、
各々の渦巻き型ケーシング4に形成された吐出口19、
天井ダクト等の空気流路(図示せず)を通って車室内へ
吹き出される。
【0037】このとき、2つの両吸込み型羽根車3の第
1、第2シュラウド9、10の嵌合部12、13と2つ
の渦巻き型ケーシング4の左右側壁板16、17の内周
壁部(被嵌合部22、23)との間には、長い領域にわ
たる微少間隙の空気流路26、27がクランク形状に形
成されている。すなわち、嵌合部12、13と被嵌合部
22、23とから、両吸込み型羽根車3の内径側(径方
向の内側)から外径側(径方向の外側)までの長い領域
にわたる逆流防止部24、25が設けられている。
【0038】このため、両吸込み型羽根車3を渦巻き型
ケーシング4内で回転させるために必要な公差(製造誤
差や回転軸5の触れによる両吸込み型羽根車3と渦巻き
型ケーシング4との干渉を防止するための公差、例えば
3mm程度)が存在しても、嵌合部12、13と被嵌合部
22、23との隙間である空気流路26、27がクラン
ク形状に形成されており、多数の第1、第2羽根7、8
の出口から空気流路26、27内を通って流れる空気の
逆流が流れ難くなる。
【0039】〔第1実施例の効果〕以上のように、両軸
両吸込み型の多翼送風機1は、2つの両吸込み型羽根車
3の第1、第2シュラウド9、10の嵌合部12、13
と2つの渦巻き型ケーシング4の左右側壁板16、17
の被嵌合部22、23との隙間が、両吸込み型羽根車3
の内径側(径方向の内側)から外径側(径方向の外側)
までの長い領域にわたって空気の流れ難い形状(例えば
クランク形状)に形成されている。このため、多数の第
1、第2羽根7、8の出口から空気流路26、27内を
通って、両吸込み型羽根車3の内径側(径方向の内側)
に逆流しようとする空気の風量を低減することができ
る。したがって、ファン効率の向上および騒音の低減を
図ることができる。
【0040】また、2つの渦巻き型ケーシング4の左右
側壁板16、17の内周壁部が両吸込み型羽根車3の径
方向の内側で重なる部分を持たないので、2つの渦巻き
型ケーシング4を両吸込み型羽根車3の径方向にそれぞ
れ2分割して組み付けるようにしても2つの渦巻き型ケ
ーシング4の左右側壁板16、17の内周壁部と両吸込
み型羽根車3の第1、第2シュラウド9、10とが当た
らない。これにより、2つの渦巻き型ケーシング4を、
両吸込み型羽根車3の軸方向に分割する必要がなくな
り、2つの渦巻き型ケーシング4の分割個数の軽減を図
ることができるので、両軸両吸込み型の多翼送風機1の
組付け作業性を向上することができる。
【0041】さらに、両軸モータ2の外径と両吸込み型
羽根車3の外径とが似通っており、両吸込み型羽根車3
の軸方向に分割されている従来例のように作業者の手が
両軸モータ2と両吸込み型羽根車3との間に入らない程
の多翼送風機1であっても、2つの渦巻き型ケーシング
4が両吸込み型羽根車3の径方向に分割されている。こ
のため、両軸モータ2の2つの回転軸5の先端に両吸込
み型羽根車3を組み付けた後に、2分割された第1、第
2ケース14、15を組み付けることができるので、両
軸両吸込み型の多翼送風機1の組付け作業性を向上する
ことができる。
【0042】そして、第1、第2ケース14、15のど
ちらか一方のケースを車体に固定しておいた後に多翼送
風機1を組み立てる場合でも、他方のケースを両吸込み
型羽根車3の径方向の外方より一方のケースに張り合わ
せるようにして、多翼送風機1を固定することができる
ので、両軸両吸込み型の多翼送風機1の車体への取付け
作業性を向上することができる。
【0043】〔第2実施例〕図4はこの発明の第2実施
例を示したもので、両軸両吸込み型の多翼送風機の主要
部を示した図である。
【0044】両吸込み型羽根車3のシュラウド31は、
渦巻き型ケーシング4の左側壁板32の内周壁部に重な
り合う嵌合部33の径方向の外側部分を肉薄化し、径方
向の内側部分を肉厚化して断面形状を階段状に形成して
いる。また、渦巻き型ケーシング4の左側壁板32の内
周壁部は、シュラウド31の嵌合部33の断面形状に沿
うように、内周側に向かって肉厚が段階的に減少する階
段状の被嵌合部34を有している。
【0045】なお、この実施例では、両吸込み型羽根車
3のシュラウド31の嵌合部33と渦巻き型ケーシング
4の左側壁板32の被嵌合部34とから空気の逆流を防
止する逆流防止手段としての逆流防止部35を構成し、
シュラウド31の嵌合部33と左側壁板32の被嵌合部
34との間に階段状(クランク状)の空気流路36を形
成している。
【0046】〔第3実施例〕図5はこの発明の第3実施
例を示したもので、両軸両吸込み型の多翼送風機の主要
部を示した図である。
【0047】両吸込み型羽根車3のシュラウド41は、
渦巻き型ケーシング4の左側壁板42の被嵌合部43に
対向する部分(対向部)に凹状の窪み44、45が付け
られた嵌合部46を有している。また、渦巻き型ケーシ
ング4の左側壁板42の被嵌合部43の断面形状は平板
形状とされている。
【0048】なお、この実施例では、両吸込み型羽根車
3のシュラウド41の嵌合部46と渦巻き型ケーシング
4の左側壁板42の被嵌合部43とから空気の逆流を防
止する逆流防止手段としての逆流防止部47を構成し、
シュラウド41の嵌合部46と左側壁板42の被嵌合部
43との間に流路幅を増減することにより空気流の淀み
を発生させるための空気流路48を形成している。
【0049】〔変形例〕この実施例では、ケーシングを
2分割された2つの渦巻き型ケーシング4により構成し
たが、ケーシングを2分割された1つの渦巻き型ケーシ
ングにより構成しても良い。すなわち、本例の2つの渦
巻き型ケーシング4の第1、第2ケース14、15同士
を一体化しても良い。
【0050】この実施例では、本発明を両軸両吸込み型
の多翼送風機1に適用したが、本発明を片軸両吸込み型
の多翼送風機1に適用しても良い。また、本発明を家庭
用、工場用等の定置式の空気調和装置用多翼送風機に適
用しても良い。この実施例では、両吸込み型羽根車とし
て主板6、多数の第1、第2羽根7、8および第1、第
2シュラウド9、10を樹脂により一体成形した両吸込
み型羽根車3を用いたが、別体のものや、金属等を使用
して両吸込み型羽根車を構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の多翼送風機を示した断
面図である。
【図2】この発明の第1実施例の多翼送風機を示した分
解図である。
【図3】この発明の第1実施例の多翼送風機の逆流防止
部を示した断面図である。
【図4】この発明の第2実施例の多翼送風機の逆流防止
部を示した断面図である。
【図5】この発明の第3実施例の多翼送風機の逆流防止
部を示した断面図である。
【図6】従来例の多翼送風機の逆流防止部を示した断面
図である。
【図7】従来例の多翼送風機の両軸モータと両吸込み型
羽根車を示した斜視図である。
【図8】従来例の多翼送風機を示した断面図である。
【図9】従来例の多翼送風機を示した分解図である。
【符号の説明】
1 多翼送風機 2 両軸モータ 3 両吸込み型羽根車 4 渦巻き型ケーシング 5 回転軸 6 主板 7 第1羽根 8 第2羽根 9 第1シュラウド(環状側板) 10 第2シュラウド(環状側板) 12 嵌合部 13 嵌合部 16 左側壁板 17 右側壁板 22 被嵌合部 23 被嵌合部 44 窪み 45 窪み

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に回転軸を有するモータと、 このモータの回転軸と連動して回転することにより軸方
    向の両側より吸い込んだ空気を前記回転軸の径方向へ吐
    出する多数の羽根、およびこれらの羽根の軸方向の両側
    にそれぞれ設けられた環状側板を有する両吸込み型羽根
    車と、 この両吸込み型羽根車を収納すると共に、軸方向の両側
    の側壁板に空気吸込口をそれぞれ形成したケーシングと
    を備え、 前記側壁板の前記環状側板付近は、前記環状側板との間
    に微少間隙を介して、前記環状側板に対向して配され、
    且つ前記両吸込み型羽根車の径方向の内側で重なる部分
    を持たないように形成されていることを特徴とする多翼
    送風機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の多翼送風機において、 前記環状側板は、前記側壁板に対向する部分が前記両吸
    込み型羽根車の径方向の外側から内側へ向かって前記空
    気吸込口に近づくように段差が付けられ、 前記側壁板は、前記環状側板との間に微少間隙を介し
    て、前記環状側板の断面形状に沿うように形成されてい
    ることを特徴とする多翼送風機。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の多翼送風機において、 前記環状側板は、前記側壁板に対向する部分に凹状の窪
    みが付けられ、 前記側壁板は、前記環状側板に対向する部分の断面形状
    が平板状に形成されていることを特徴とする多翼送風
    機。
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