JP2003078023A - 半導体チップ及びこれを用いた半導体装置 - Google Patents

半導体チップ及びこれを用いた半導体装置

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    • H01L2924/0781Adhesive characteristics other than chemical being an ohmic electrical conductor
    • H01L2924/07811Extrinsic, i.e. with electrical conductive fillers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズによる誤作動や通信特性の劣化を生じ
にくい再配線層一体形の半導体チップを提供すること、
通信特性が良好な半導体装置を提供すること。 【解決手段】 絶縁層2を介して回路形成面1a上に再
配線層3を形成し、当該再配線層3をもってアンテナコ
イル4を形成する。アンテナコイル4は、回路形成面1
aに形成されたアナログ回路21を避けて、その周辺部
分に形成する。アナログ回路21は、半導体チップ1A
に形成されるべき全てのアナログ回路を集約化したもの
であっても良いし、例えば前記電源回路、演算増幅器、
比較増幅器、RF受信部、RF送信部及びRFシンセサ
イザ部、それにメモリ部の一部を構成する電圧昇圧回路
や増幅回路などのようにノイズの影響を特に受けやすい
アナログ回路の1つであっても良い。また、半導体チッ
プ1Aに形成されるアナログ回路の一部に備えられたコ
イルであっても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁層を介して回
路形成面上に再配線層が一体に形成された半導体チップ
と、当該半導体チップを搭載した半導体装置とに係り、
特に、前記再配線層の配列に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体チップが搭載されたカード形、タ
グ形又はコイン形などの半導体装置は、豊富な情報量と
高いセキュリティ性能を備えていることから、交通、流
通及び情報通信等の分野で普及が進んでいる。中でも、
近年開発された非接触通信式の半導体装置は、基体に外
部端子を設けず、リーダライタからの電力の受給とリー
ダライタとの間の信号の送受信とを無線によって行うの
で、接触式の半導体装置のように外部端子の損壊という
ことが本質的になく、保存等の取り扱いが容易で長期間
の使用に耐え、かつ、データの改ざんが行われにくくよ
り一層セキュリティ性能に優れるという特徴を有してお
り、今後より広範囲な分野への普及が予想されている。
【0003】従来より、この種の非接触式半導体装置に
搭載される半導体チップとしては、外部装置からの電源
の受給及び外部装置との間の信号の送受信を非接触で行
うための非接触通信用のアンテナコイルを有しないもの
が用いられていたが、近年、図16及び図17に示すよ
うに、絶縁層2を介して回路形成面上に再配線層3が形
成され、当該再配線層3をもってアンテナコイル4が一
体に形成されたコイルオンチップタイプの半導体チップ
1が提案されている。
【0004】コイルオンチップタイプの半導体チップ1
を用いると、アンテナコイルを別途用意する必要がな
く、アンテナコイルと半導体チップとの接続や当該接続
部の保護処理等が不要になるので、非接触式半導体装置
の製造を容易化でき、その低コスト化を図ることができ
る。
【0005】また、近年においては、非接触式又は接触
式を問わず、半導体装置に搭載される半導体チップとし
て、図18及び図19に示すように、外周に沿って複数
個の入出力端子(パッド)5が形成された半導体チップ
の回路形成面に絶縁層2を介して再配線層3が形成さ
れ、当該再配線層3をもって、一端が前記入出力端子5
に接続され、他端にバンプ7が形成され、半導体チップ
の全面にレイアウトされたバンプ設定用配線6が形成さ
れたチップスケールパッケージ(以下、「CSP」と略
称する。)タイプの半導体チップ8が提案されている。
【0006】当該CSPタイプの半導体チップ8を用い
ると、バンプ7を半導体チップ8上の全面に自由にレイ
アウトすることができるので、外周に沿って形成された
入出力端子5にバンプ7を形成する場合に比べてバンプ
7の配列ピッチ及びバンプサイズを大きくすることがで
き、入出力端子5の多端子化と半導体チップのフリップ
チップ実装の容易化等を図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体装置
に適用される半導体チップの回路形成面には、図16及
び図18に示すように、電源回路11と、演算増幅器
(オペアンプ)12と、比較増幅器(コンパレータ)1
3と、RF受信部14と、RF送信部15と、RFシン
セサイザ部16と、論理部17と、メモリ部18などが
ブロック分けして形成されており、より高いセキュリテ
ィ性能が要求される場合には、マイクロプロセッサが内
蔵される場合もある。前記電源回路11、演算増幅器1
2、比較増幅器13、RF受信部14、RF送信部15
及びRFシンセサイザ部16は、ほとんどがアナログ回
路で構成され、メモリ部18もメモリ素子としてEEP
ROMなどを用いる場合には、一部に電圧昇圧回路や増
幅回路等のアナログ回路が存在する。これに対して、論
理部17は、ほとんどがデジタル回路で構成される。な
お、従来より知られている半導体装置搭載用の半導体チ
ップには、前記アナログ回路の一部にコイル部を備えた
ものもある。
【0008】再配線層3が一体に形成されたコイルオン
チップタイプの半導体チップ1及びCSPタイプの半導
体チップ8においては、比較的高い誘電率を有する絶縁
層2を介して半導体チップ1,8の回路形成面と再配線
層3とが近接して配置されるので、図20に模式的に示
すように、回路形成面に形成された回路と再配線層3と
の間に寄生容量Cが形成される。
【0009】然るに、従来のコイルオンチップタイプの
半導体チップ1及びCSPタイプの半導体チップ8にお
いては、アナログ回路の形成部に寄生容量Cが生成され
た場合の悪影響について、何らの考慮もされておらず、
図16乃至図19に示すように、アンテナコイル4又は
バンプ設定用配線5がアナログ回路の形成部と対向する
位置にも形成されている。
【0010】このため、従来のコイルオンチップタイプ
の半導体チップ1及びCSPタイプの半導体チップ8
は、回路形成面に形成されたアナログ回路と再配線層3
との間に寄生容量Cが形成され、再配線層3に発生した
起電力(交流)と寄生容量Cとが結合して静電誘導ノイ
ズを生じ、さらには、当該静電誘導ノイズに起因してク
ロストークノイズ、リンギング(LC共振ずれ)及び電
源ノイズ等が発生することから、誤作動や通信特性の劣
化を生じやすいという問題がある。
【0011】また、従来のコイルオンチップタイプの半
導体チップ1及びCSPタイプの半導体チップ8は、回
路形成面と再配線層3とが絶縁層2を介して対向に配置
されているので、回路形成面に形成された各回路に電磁
誘導ノイズも発生しやすく、これに起因する誤作動や通
信特性の劣化も生じやすい。
【0012】前記静電誘導ノイズ又は電磁誘導ノイズに
起因するクロストークノイズ、リンギング及び電源ノイ
ズ等のノイズは、前記電源回路11、演算増幅器12、
比較増幅器13、RF受信部14、RF送信部15及び
RFシンセサイザ部16などのアナログ回路、特に、微
小な電圧波形を取り扱う演算増幅器12及び比較増幅器
13や、微小な信号を取り扱うメモリ部18に備えられ
た電圧昇圧回路及び増幅回路、それにコイル等に大きな
影響を与える。また、これらのノイズは、取り扱う電圧
波形や信号の周波数が高い回路ほど大きな悪影響を及ぼ
すので、例えば携帯電話等に適用される高周波対応の半
導体チップにおいては、特に前記ノイズの発生を抑制す
る必要がある。
【0013】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであって、その課題とするところは、ノイズ
による誤作動や通信特性の劣化を生じにくい再配線層一
体形の半導体チップを提供すること、及び、通信特性が
良好な半導体装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、半導体チップに関しては、絶縁層を介し
て、ディジタル回路とアナログ回路を有する回路形成領
域に再配線層を重ねて一体形成してなる半導体チップに
おいて、前記回路形成領域に形成されたノイズの影響を
受けやすいアナログ回路の全部又は一部と前記再配線層
に形成された配線とを前記絶縁層を介して重なり合わな
いように配列するという構成にした。
【0015】このように、半導体チップの回路形成面に
形成されたアナログ回路と再配線層とを絶縁層を介して
重なり合わないように配列すると、アナログ回路と再配
線層との間に寄生容量が形成されないので、アナログ回
路に作用する静電容量ノイズの発生を防止することがで
きる。また、アナログ回路と再配線層とが対向に配置さ
れないので、アナログ回路に作用する電磁誘導ノイズの
発生を防止することができる。よって、これら静電誘導
ノイズ又は電磁誘導ノイズに起因するクロストークノイ
ズ、リンギング及び電源ノイズ等の発生が防止され、高
周波対応の再配線層一体形半導体チップについても、ノ
イズに起因する誤作動や通信特性の劣化を解消すること
ができる。なお、回路形成面に形成された全てのアナロ
グ回路について再配線層を重なり合わないように配列し
なくとも、ノイズの影響を特に受けやすいアナログ回路
について再配線層を重なり合わないように配列すれば、
実用上ノイズに起因する誤作動や通信特性の劣化が問題
になることはない。また、デジタル回路はアナログ回路
に比べてノイズの影響を受けにくいので、回路形成面に
形成されたデジタル回路上に絶縁層を介して再配線層を
重なり合わせても、再配線層一体形の半導体チップに誤
作動を生じたり通信特性の劣化を生じることはない。
【0016】また、本発明は、半導体チップに関して、
絶縁層を介して、ディジタル回路とアナログ回路を有す
る回路形成領域に再配線層を重ねて一体形成してなる半
導体チップにおいて、前記回路形成領域に形成されたノ
イズの影響を受けやすい電源回路、演算増幅器、比較増
幅器、RF受信部、RF送信部及びRFシンセサイザ部
のうちの少なくともいずれか1つと前記再配線層に形成
された配線とを前記絶縁層を介して重なり合わないよう
に配列するという構成にした。
【0017】前記したように、回路形成面に形成された
電源回路、演算増幅器、比較増幅器、RF受信部、RF
送信部及びRFシンセサイザ部は、ほとんどがノイズの
影響を受けやすいアナログ回路をもって構成される。し
たがって、これらの各回路ブロックと再配線層とを絶縁
層を介して重なり合わないように配列すれば、各回路ブ
ロックについて、静電誘導ノイズ又は電磁誘導ノイズに
起因するクロストークノイズ、リンギング及び電源ノイ
ズ等の発生を防止することができ、ノイズに起因する誤
作動や通信特性の劣化を解消することができる。
【0018】また、本発明は、半導体チップに関して、
絶縁層を介して、ディジタル回路とアナログ回路を有す
る回路形成領域に再配線層を重ねて一体形成してなる半
導体チップにおいて、前記回路形成領域に形成されたノ
イズの影響を受けやすいコイルと前記再配線層に形成さ
れた配線とを前記絶縁層を介して重なり合わないように
配列するという構成にした。
【0019】かように、回路形成面にコイルが形成され
た半導体チップについて、当該コイルと再配線層とを絶
縁層を介して重なり合わないように配列すると、コイル
に静電誘導ノイズや電磁誘導ノイズが作用しにくく、リ
ンギング等の発生を防止することができるので、ノイズ
に起因する誤作動や通信特性の劣化を解消することがで
きる。
【0020】また、本発明は、半導体チップに関して、
前記再配線層に形成された配線をもって、一端が前記回
路形成領域に形成された入出力端子に接続され、他端に
バンプが形成されたバンプ設定用配線を形成するという
構成にした。
【0021】かように、再配線層をもってバンプ設定用
配線を形成すると、耐ノイズ性に優れたCSPタイプの
半導体チップを得ることができるので、多端子にして耐
ノイズ性に優れた半導体装置を得ることができる。
【0022】また、本発明は、半導体チップに関して、
前記回路形成領域に形成された回路が、CMOS技術に
より形成された無線通信回路であるという構成にした。
【0023】本願出願人は、実験により、CMOS技術
で製造された無線チップは、Siバイポーラ技術で製造
されたトランジスタに比べて個々のトランジスタ特性の
ばらつきが大きく、浮遊容量などの影響によってダイナ
ミックレンジなどの特性が劣化しやすいことから、アナ
ログ回路上に再配線層が形成された場合の影響が大きい
という事実を知得した。シュミレーションによると、ア
ナログ回路上の再配線による無線通信特性への影響は、
Siバイポーラ技術を用いた場合と比較して、2〜8倍
にもなることが確認された。したがって、CMOS技術
により回路形成面に無線通信回路が形成された半導体チ
ップについて、アナログ回路上に再配線層が形成されな
いように再配線層を配列することにより、再配線層の影
響を特に受けやすいこの種の半導体チップの通信特性の
劣化を防止することができる。
【0024】また、本発明は、半導体チップに関して、
前記回路形成領域に形成された回路が、外部装置との間
で800MHz以上の周波数の信号を送信、受信又は送
受信する無線通信回路であるという構成にした。
【0025】本願出願人は、実験により、アナログ回路
上の再配線による無線通信特性への影響は、無線通信の
ための周波数に依存し、周波数が800MHz以上にな
ると急激に通信特性が劣化するという事実を知得した。
これは、再配線内を流れる電流が、数MHz程度の低周
波数を送受信する場合には再配線の中心付近を流れるの
に対して、800MHz以上の高周波数になると再配線
の表層を流れる表皮効果によるためと考えられる。表皮
効果による回路への影響は、ノイズによるエラーレート
の上昇や通信距離の急激な減少、ひいては通信不能に原
因にもなる。したがって、800MHz以上の周波数の
信号を送信、受信又は送受信する無線通信回路が形成さ
れた半導体チップについて、アナログ回路上に再配線層
が形成されないように再配線層を配列することにより、
再配線層の影響を特に受けやすいこの種の半導体チップ
の通信特性の劣化を防止することができる。
【0026】一方、本発明は、前記の課題を解決するた
め、半導体装置に関しては、所定寸法及び所定形状の基
体に半導体チップを搭載してなる半導体装置において、
前記半導体チップとして、絶縁層を介して、ディジタル
回路とアナログ回路を有する回路形成領域に再配線層が
重ねて一体形成され、かつ、前記回路形成領域に形成さ
れたノイズの影響を受けやすいアナログ回路の全部又は
一部と前記再配線層に形成された配線とが前記絶縁層を
介して重なり合わないように配列された半導体チップを
搭載するという構成にした。
【0027】かように、回路形成面に形成されたアナロ
グ回路と再配線層とが絶縁層を介して重なり合わないよ
うに配列された半導体チップを搭載すると、半導体チッ
プのアナログ回路に静電誘導ノイズや電磁誘導ノイズに
起因する誤作動や通信特性の劣化が生じないので、通信
特性が良好な半導体装置を得ることができる。
【0028】また、本発明は、半導体装置に関して、所
定寸法及び所定形状の基体に半導体チップを搭載してな
る半導体装置において、前記半導体チップとして、絶縁
層を介して、ディジタル回路とアナログ回路を有する回
路形成領域に再配線層が重ねて一体形成され、かつ、前
記回路形成領域に形成されたノイズの影響を受けやすい
電源回路、演算増幅器、比較増幅器、RF受信部、RF
送信部及びRFシンセサイザ部のうちの少なくともいず
れか1つと前記再配線層に形成された配線とが前記絶縁
層を介して重なり合わないように配列された半導体チッ
プを搭載するという構成にした。
【0029】かように、回路形成面に形成された電源回
路、演算増幅器、比較増幅器、RF受信部、RF送信部
及びRFシンセサイザ部のうちの少なくともいずれか1
つと再配線層とが絶縁層を介して重なり合わないように
配列された半導体チップを搭載すると、ノイズの悪影響
を最も強く受けやすいこれらの回路に静電誘導ノイズや
電磁誘導ノイズに起因する誤作動や通信特性の劣化が生
じないので、通信特性が良好な半導体装置を得ることが
できる。
【0030】また、本発明は、半導体装置に関して、所
定寸法及び所定形状の基体に半導体チップを搭載してな
る半導体装置において、前記半導体チップとして、絶縁
層を介して、ディジタル回路とアナログ回路を有する回
路形成面上に再配線層が重ねて一体形成され、かつ、前
記回路形成面に形成されたノイズの影響を受けやすいコ
イルと前記再配線層に形成された配線とが前記絶縁層を
介して重なり合わないように配列された半導体チップを
搭載するという構成にした。
【0031】かように、回路形成面に形成されたコイル
と再配線層とが絶縁層を介して重なり合わないように配
列された半導体チップを搭載すると、ノイズの悪影響を
強く受けやすいコイルに静電誘導ノイズや電磁誘導ノイ
ズが作用しないので、通信特性が良好な半導体装置を得
ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】〈半導体チップの第1例〉本発明
に係る半導体チップの第1例を、図1及び図2に基づい
て説明する。図1は第1実施形態例に係る半導体チップ
1Aの平面図であり、図2は図1のA−A断面図であ
る。
【0033】本例の半導体チップ1Aは、コイルオンチ
ップタイプの半導体チップであって、図1及び図2に示
すように、絶縁層2を介して回路形成面1a上に再配線
層3が形成され、当該再配線層3をもってアンテナコイ
ル4が一体に形成されている。そして、本例の半導体チ
ップ1Aにおいては、回路形成面1aの中央部分に形成
されたアナログ回路21を避けて、その周辺部分に角形
スパイラル状のアンテナコイル4が形成されている。
【0034】前記アナログ回路21は、半導体チップ1
Aに形成されるべき全てのアナログ回路を集約化したも
のであっても良いし、例えば前記電源回路11、演算増
幅器12、比較増幅器13、RF受信部14、RF送信
部15及びRFシンセサイザ部16、それに前記メモリ
部18の一部を構成する電圧昇圧回路や増幅回路などの
ようにノイズの影響を特に受けやすいアナログ回路の1
つであっても良い。さらには、半導体チップ1Aに形成
されるアナログ回路の一部に備えられたコイルであって
も良い。
【0035】本例の半導体チップ1Aは、基になる半導
体チップ(より実際的には、個々の半導体チップに切り
出される前の完成ウエハ)の回路形成面1a上に、絶縁
層2を介して再配線層3を形成することによって作製さ
れる。本例の半導体チップ1Aの基になる半導体チップ
としては、公知に属する任意の半導体チップを用いるこ
とができるが、最終製品である非接触式半導体装置の薄
形化を図るため、回路の非形成面1bが化学研磨又は機
械研磨若しくはこれらの手段の組み合わせによって薄形
化されたベアチップを用いることが特に好ましい。その
厚さは、300μm以下が好ましく、特に薄形のカード
に適用されるものについては、50μm〜150μm程
度にすることが好ましい。また、CMOS技術により回
路形成面に無線通信回路が形成されたものや、外部装置
との間で800MHz以上の周波数の信号を送信、受信
又は送受信する無線通信回路が回路形成面に形成された
ものを用いることもできる。
【0036】なお、図1の例では、アンテナコイル4が
複数ターン巻回されているが、当該アンテナコイル4の
ターン数についてはこれに限定されるものではなく、1
ターン以上の任意のターン数とすることができる。さら
に、アンテナコイル4の平面形状に関しても、図1及び
図2の例に限定されるものではなく、例えば角部に面取
りを施して、形状効果による通信特性の劣化が少ない形
状とすることもできる。また、絶縁層2と再配線層3と
を多段に積層して、アンテナコイル4のターン数を多く
することもできる。
【0037】本例の半導体チップ1Aは、回路形成面1
aの中央部分に形成されたアナログ回路21を避けてア
ンテナコイル4を形成し、アナログ回路21とアンテナ
コイル4とが互いに重なり合わないように配列したの
で、アナログ回路21とアンテナコイル4との間に寄生
容量が形成されず、アナログ回路21に作用する静電容
量ノイズの発生を防止することができる。また、アナロ
グ回路21とアンテナコイル4とが対向に配置されない
ので、アナログ回路21に作用する電磁誘導ノイズの発
生を防止することができる。よって、これら静電誘導ノ
イズ又は電磁誘導ノイズに起因するクロストークノイ
ズ、リンギング及び電源ノイズ等の発生が防止され、高
周波対応のコイルオンチップについても、ノイズに起因
する誤作動や通信特性の劣化を解消することができる。
【0038】特に、半導体チップ1Aの基になる半導体
チップとして、CMOS技術により回路形成面に無線通
信回路が形成されたものを用いた場合には、再配線層3
(アンテナコイル4)の影響を特に受けやすいこの種の
半導体チップの通信特性の劣化を防止することができ
る。また、半導体チップ1Aの基になる半導体チップと
して、外部装置との間で800MHz以上の周波数の信
号を送信、受信又は送受信する無線通信回路が回路形成
面に形成されたものを用いた場合には、再配線層3(ア
ンテナコイル4)の影響を特に受けやすいこの種の半導
体チップの通信特性の劣化を防止することができる。
【0039】〈半導体チップの第2例〉本発明に係る半
導体チップの第2例を、図3に基づいて説明する。図3
は第2実施形態例に係る半導体チップ1Bの平面図であ
る。
【0040】本例の半導体チップ1Bも、コイルオンチ
ップタイプの半導体チップであって、図3に示すよう
に、絶縁層2を介して回路形成面1a上に再配線層3が
形成され、当該再配線層3をもってアンテナコイル4が
一体に形成されている。そして、本例の半導体チップ1
Bにおいては、回路形成面1aの一隅部に形成されたア
ナログ回路21を避けて、その周辺部分に異形スパイラ
ル状のアンテナコイル4が形成されている。その他につ
いては、前記第1実施形態例に係る半導体チップ1Aと
同じであるので、説明を省略する。
【0041】本例の半導体チップ1Bも、回路形成面1
aの一隅部に形成されたアナログ回路21を避けてアン
テナコイル4を形成し、アナログ回路21とアンテナコ
イル4とが互いに重なり合わないように配列したので、
アナログ回路21に作用するノイズの影響を解消するこ
とができ、前記第1実施形態例に係る半導体チップ1A
と同様の効果を得ることができる。
【0042】〈半導体チップの第3例〉本発明に係る半
導体チップの第3例を、図4及び図5に基づいて説明す
る。図4は第3実施形態例に係る半導体チップ1Cの平
面図であり、図5は図4のB−B断面図である。
【0043】本例の半導体チップ1Cは、CSPタイプ
の半導体チップであって、図4及び図5に示すように、
絶縁層2を介して回路形成面1a上に再配線層3が形成
され、当該再配線層3をもって、一端が入出力端子5に
接続されかつ他端が半導体チップ1Cの全面にレイアウ
トされたバンプ設定用配線6が形成され、当該バンプ設
定用配線6の他端にバンプ7が形成されている。そし
て、本例の半導体チップ1Cにおいては、回路形成面1
aの一部に形成されたアナログ回路21を避けてその周
辺部分にバンプ設定用配線6が引き回され、アナログ回
路21の形成部分を境として、その側方にのみバンプ7
が配列されている。その他については、前記第1実施形
態例に係る半導体チップ1Aと同じであるので、説明を
省略する。
【0044】本例の半導体チップ1Cも、回路形成面1
aの一部に形成されたアナログ回路21を避けてバンプ
設定用配線6及びバンプ7を形成し、アナログ回路21
とこれらバンプ設定用配線6及びバンプ7とが互いに重
なり合わないように配列したので、アナログ回路21に
作用するノイズの影響を解消することができ、前記第1
実施形態例に係る半導体チップ1Aと同様の効果を得る
ことができる。
【0045】〈半導体チップの第4例〉本発明に係る半
導体チップの第4例を、図6に基づいて説明する。図6
は第4実施形態例に係る半導体チップ1Dの平面図であ
る。
【0046】本例の半導体チップ1Dも、CSPタイプ
の半導体チップであって、図6に示すように、絶縁層2
を介して回路形成面1a上に再配線層3が形成され、当
該再配線層3をもって、一端が入出力端子5に接続され
かつ他端が半導体チップ1Dの全面にレイアウトされた
バンプ設定用配線6が形成され、当該バンプ設定用配線
6の他端にバンプ7が形成されている。そして、本例の
半導体チップ1Dにおいては、回路形成面1aの一部に
形成されたアナログ回路21を避けてその周辺部分にバ
ンプ設定用配線6が引き回され、アナログ回路21の形
成部分を境として、その上方及び側方にバンプ7が配列
されている。その他については、前記第3実施形態例に
係る半導体チップ1Cと同じであるので、説明を省略す
る。
【0047】本例の半導体チップ1Cも、回路形成面1
aの一部に形成されたアナログ回路21を避けてバンプ
設定用配線6及びバンプ7を形成し、アナログ回路21
とこれらバンプ設定用配線6及びバンプ7とが互いに重
なり合わないように配列したので、前記第3実施形態例
に係る半導体チップ1Cと同様の効果を得ることができ
る。
【0048】〈半導体チップの第5例〉本発明に係る半
導体チップの第5例を、図7に基づいて説明する。図7
は第5実施形態例に係る半導体チップ1Eの平面図であ
る。
【0049】本例の半導体チップ1Eも、CSPタイプ
の半導体チップであって、図7に示すように、絶縁層2
を介して回路形成面1a上に再配線層3が形成され、当
該再配線層3をもって、一端が入出力端子5に接続され
かつ他端が半導体チップ1Eの全面にレイアウトされた
バンプ設定用配線6が形成され、当該バンプ設定用配線
6の他端にバンプ7が形成されている。そして、本例の
半導体チップ1Eにおいては、回路形成面1aの2箇所
に形成されたアナログ回路21を避けてその周辺部分に
バンプ設定用配線6が引き回され、アナログ回路21の
形成部分の前後左右にバンプ7が配列されている。その
他については、前記第3実施形態例に係る半導体チップ
1Cと同じであるので、説明を省略する。
【0050】本例の半導体チップ1Eも、回路形成面1
aの一部に形成されたアナログ回路21を避けてバンプ
設定用配線6及びバンプ7を形成し、アナログ回路21
とこれらバンプ設定用配線6及びバンプ7とが互いに重
なり合わないように配列したので、前記第3実施形態例
に係る半導体チップ1Cと同様の効果を得ることができ
る。
【0051】〈再配線層の形成方法の第1例〉以下、前
記アンテナコイル4又はバンプ設定用配線6を構成する
再配線層3の形成方法の第1例を、図8乃至図10に基
づいて説明する。図8は所定のプロセス処理を経て完成
されたいわゆる完成ウエハの平面図、図9は再配線層3
の形成方法の第1例を示す工程図、図10は再配線層3
が形成された完成ウエハの平面図である。
【0052】図8に示すように、完成ウエハ31には、
最外周部を除く内周部分に多数個の半導体チップ用の回
路32が等間隔に形成されており、その回路形成面側に
は、所要の表面保護膜33(図9参照)が形成されてい
る。
【0053】図9に示す再配線層の形成方法の第1例で
は、まず図9(a)に示すように、完成ウエハ31の回
路形成面に形成された表面保護膜33上に、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金若しくは銅又は銅合金を用い
て、金属スパッタ層又は金属蒸着層34を均一に形成す
る。次いで、図9(b)に示すように、当該金属スパッ
タ層又は金属蒸着層34上にフォトレジスト層35を均
一に形成し、形成されたフォトレジスト層35にアンテ
ナコイル4又はバンプ設定用配線6を含む所要のパター
ンが形成されたマスク36を被せ、マスク36の外側か
ら所定波長の光37を照射してフォトレジスト層35を
露光する。しかる後に露光されたフォトレジスト層35
の現像処理を行い、図9(c)に示すように、フォトレ
ジスト層35の露光部分を除去して、前記金属スパッタ
層又は金属蒸着層34の前記露光パターンと対応する部
分を露出させる。金属スパッタ層又は金属蒸着層34の
露出パターンには、図10に示すように、リング状の電
極部37と、前記アナログ回路21を除く部分に形成さ
れたアンテナコイル4又はバンプ設定用配線6と、これ
ら電極部37と各アンテナコイル4又は各バンプ設定用
配線6とを連結するリード部38とが含まれる。次い
で、前記電極部37を一方の電極として、金属スパッタ
層又は金属蒸着層34の露出部分に電気めっき又は精密
電鋳を施し、図9(d)に示すように、金属スパッタ層
又は金属蒸着層34の露出部分に金属めっき層39を積
層する。次いで、完成ウエハ31の表面に付着したフォ
トレジスト層35をアッシング処理等によって除去し、
図9(e)に示すように、均一な金属スパッタ層又は金
属蒸着層34上に電極部37とアンテナコイル4又はバ
ンプ設定用配線6とリード部38とを有する金属めっき
層39が形成された完成ウエハ31を得る。次いで、金
属めっき層39より露出した金属スパッタ層又は金属蒸
着層34を選択的にエッチングし、図9(f)に示すよ
うに、金属めっき層39より露出した金属スパッタ層又
は金属蒸着層34を除去する。これによって、金属スパ
ッタ層又は金属蒸着層34と金属めっき層39とが形成
された完成ウエハ31が得られる。最後に、前記完成ウ
エハ31をスクライビングして、図1乃至図7に示す所
要の半導体チップIC素子1A〜1Eを得る。
【0054】なお、本例においては、金属めっき層39
の形成手段として電気めっき法又は精密電鋳法を用いた
が、かかる構成に代えて、無電解めっき法を用いて前記
金属めっき層39を形成することもできる。この場合に
は、金属めっき層39の形成に電極を必要としないの
で、フォトレジスト層35の露光に際して、電極部37
の形成とリード部38の形成が不要になる。
【0055】無電解めっきは、化学めっきとも呼ばれ、
素地金属をめっき金属の金属塩溶液中に浸して金属イオ
ンを素地表面に析出させるもので、比較的簡単な設備で
密着力が強く均一で十分な厚みを有するめっき層が得ら
れるという特徴がある。前記金属塩は、めっきする金属
イオンの供給源となるものであり、銅をめっきする場合
には、硫酸銅、塩化第二銅、硝酸銅等の溶液がめっき液
として用いられる。銅などの金属イオンは、素地となる
金属スパッタ層又は金属蒸着層34上にのみに析出し、
絶縁性の表面保護層33上には析出しない。素地材は、
めっき金属イオンに対してイオン化傾向が小さく、か
つ、めっき金属イオンの析出に対する触媒作用をもつ必
要がある。このため、アルミニウムからなる金属スパッ
タ層又は金属蒸着層6上に銅をめっきする場合には、ア
ルミニウム層の表面にニッケルを数μm以下の厚さに形
成し、硝酸亜鉛液に数秒間浸して亜鉛に置換する前処理
を施すことが好ましい。
【0056】一方、電気めっき法及び精密電鋳法は、め
っき金属のイオンを含むめっき浴中に金属スパッタ層又
は金属蒸着層34が形成された完成ウエハ31とめっき
金属からなる電極とを浸漬し、完成ウエハ31に形成さ
れた金属スパッタ層又は金属蒸着層34を陰極、めっき
浴中に浸漬された電極を陽極として電圧を印加し、めっ
き浴中の金属イオンを金属スパッタ層又は金属蒸着層3
4の表面に析出させる方法である。電気めっき法及び精
密電鋳法も、銅をめっきする場合には、硫酸銅、塩化第
二銅、硝酸銅等の溶液がめっき液として用いられる。
【0057】本例の再配線層3の形成方法は、完成ウエ
ハ31に所要のアンテナコイル4又はバンプ設定用配線
6を含む所要の導電パターンを形成し、しかる後に完成
ウエハ31をスクライビングして所要の半導体チップ1
A〜1Eを得るという構成にしたので、個々の半導体チ
ップにアンテナコイル4又はバンプ設定用配線6を形成
する場合に比べてコイルオンチップ又はCSPタイプの
半導体チップを高能率に製造でき、その製造コストを低
減することができる。また、ウエハ31に形成された全
ての半導体チップに対して均一な厚みのアンテナコイル
4又はバンプ設定用配線6を高精度に形成することがで
きるので、通信特性のばらつきを小さくすることができ
る。さらに、個々の半導体チップ1A〜1Eについてス
パッタ法又は真空蒸着法及びメッキ法を用いてアンテナ
コイル4又はバンプ設定用配線6を形成すると、半導体
チップ1A〜1Eの外周部に不要の導体が付着して半導
体チップの絶縁性が問題になるが、完成ウエハ31にア
ンテナコイル4又はバンプ設定用配線6を含む所要の導
電パターンを形成した場合には、スパッタ時等において
完成ウエハ31の外周部に不要の導体が付着しても、該
部は不要部分としてもともと処分されるべき部分である
ので、個々の半導体チップ1A〜1Eの絶縁性に悪影響
を与えることもない。加えて、本例の再配線層3の形成
方法は、フォトレジスト層35がある状態で金属めっき
層39の形成を行い、しかる後に金属スパッタ層又は金
属蒸着層34の金属めっき層39が積層されていない部
分をエッチングによって除去するようにしたので、図8
(e)に示すように、金属めっき層39が金属スパッタ
層又は金属蒸着層34の上面にのみ積層され、幅方向に
広がらないので、精密なアンテナコイル4又はバンプ設
定用配線6を形成することができ、狭い面積内に巻数の
多いアンテナコイル4又は多数のバンプ設定用配線6を
形成することができる。
【0058】〈再配線層の形成方法の第2例〉次いで、
再配線層3の形成方法の第2例を、図11に基づいて説
明する。図11は再配線層3の形成方法の第2例を示す
工程図である。
【0059】本例の再配線層3の形成方法では、図11
(a)に示すように、完成ウエハ31に形成された表面
保護膜33上にフォトレジスト層35を均一に形成し、
形成されたフォトレジスト層35にアンテナコイル4又
はバンプ設定用配線6を含む所要のパターンが形成され
たマスク35を被せ、マスク36の外側から所定波長の
光37を照射してフォトレジスト層35を露光する。し
かる後に、露光されたフォトレジスト層35の現像処理
を行い、図11(b)に示すように、フォトレジスト層
35の露光部分を除去して、表面保護膜33の前記露光
パターンと対応する部分を露出させる。フォトレジスト
層35の露光パターンは、図10に示すように、電極部
37と前記アナログ回路21を除く部分に形成されたア
ンテナコイル4又はバンプ設定用配線6とリード部38
とを含む形状にすることができる。次いで、現像処理後
の完成ウエハ31をスパッタ装置又は真空蒸着装置に装
着し、図11(c)に示すように、前記表面保護膜33
の露出部分に金属スパッタ層又は金属蒸着層34を形成
する。次いで、図11(d)に示すように、完成ウエハ
31に付着したフォトレジスト層35をアッシング処理
等によって除去した後、電極部37を一方の電極とし
て、金属スパッタ層又は金属蒸着層34に電気めっきを
施し、図11(e)に示すように、金属スパッタ層又は
金属蒸着層34の露出部分に金属めっき層39を積層す
る。最後に、前記完成ウエハ31をスクライビングし
て、図1乃至図7に示す所要の半導体チップIC素子1
A〜1Eを得る。
【0060】なお、本例の再配線層3の形成方法におい
ても、金属めっき層39の形成手段として電気めっき法
を用いたが、かかる構成に代えて、無電解めっき法を用
いて前記金属めっき層39を形成することもできる。こ
の場合には、金属めっき層39の形成に電極を必要とし
ないので、フォトレジスト層35の露光に際して、電極
部37の形成とリード部38の形成が不要になる。
【0061】本例の再配線層3の形成方法は、前記第1
例に係る再配線層3の形成方法と同様の効果を有するほ
か、完成ウエハ31に導電パターンを形成するための工
程数を少なくできるので、コイルオンチップ又はCSP
タイプの半導体チップをより高能率に製造することがで
きる。
【0062】〈半導体装置の第1例〉次に、本発明に係
る半導体装置の第1例を、図12に基づいて説明する。
図12は第1実施形態例に係る半導体装置40の断面図
である。
【0063】第1実施形態例に係る半導体装置40は、
図12に示すように、前記コイルオンチップタイプの半
導体チップ1A又は1Bを、接着剤層41と2枚のカバ
ーシート42とからなる基体内にケーシングしたことを
特徴とする。接着剤層41を構成する接着剤としては、
所要の接着強度を有するものであれば公知に属する任意
の接着剤を用いることができるが、量産性に優れること
から、ホットメルト接着剤を用いることが特に好まし
い。また、カバーシート42としては、所要の強度と印
刷性を有するものであれば公知に属する任意のシート材
料を用いることができるが、例えばポリエチレンテレフ
タレートのように焼却しても有害物質の発生が少ない高
分子シートや紙を用いることが特に好ましい。本例の半
導体装置40は、片面に接着剤層41が形成された第1
のカバーシート42の接着剤層41上に半導体チップ1
A又は1Bを固定し、次いで、前記第1のカバーシート
42の半導体チップ接着面に、片面に接着剤層41が形
成された第2のカバーシート42の接着剤層41を接着
することによって形成できる。
【0064】本例の半導体装置40は、アナログ回路2
1とアンテナコイル4とが絶縁層2を介して重なり合わ
ないように配列された半導体チップ1A又は1Bを搭載
したので、アナログ回路21とアンテナコイル4との間
に寄生容量が形成されず、アナログ回路21に作用する
静電容量ノイズの発生を防止することができる。また、
アナログ回路21とアンテナコイル4とが対向に配置さ
れないので、アナログ回路21に作用する電磁誘導ノイ
ズの発生を防止することができる。よって、これら静電
誘導ノイズ又は電磁誘導ノイズに起因するクロストーク
ノイズ、リンギング及び電源ノイズ等の発生が防止さ
れ、コイルオンチップタイプの半導体チップ1A又は1
Bを搭載した非接触半導体装置の通信特性を改善でき
る。また、所要の半導体チップ1A又は1Bを2枚のカ
バーシート42にてケーシングするだけで製造できるの
で、安価かつ超小型に製造できる。
【0065】〈半導体装置の第2例〉次に、本発明に係
る半導体装置の第2例を、図13及び図14に基づいて
説明する。図13は第2実施形態例に係る半導体装置の
断面図、図14は第2実施形態例に係る半導体装置に備
えられるブースタコイルの平面図である。
【0066】第2実施形態例に係る半導体装置50は、
図13に示すように、前記コイルオンチップタイプの半
導体チップ1A又は1Bと、これらの半導体チップ1A
又は1Bに一体形成されたアンテナコイル4と図示しな
いリーダライタに備えられたアンテナコイルとの電磁結
合を強化するためのブースタコイル51が形成された絶
縁基板52とを、接着剤層41とカバーシート42とか
らなる基体内にケーシングしたことを特徴とする。
【0067】ブースタコイル51は、図14に示すよう
に、巻径が小さな第1コイル51aと巻径が大きな第2
コイル51bとからなり、互いに電気的に接続されてい
る。第1コイル51aは、半導体チップ1A又は1Bに
一体形成されたアンテナコイル4と主に電磁結合される
コイルであり、その平面形状及び寸法が、半導体チップ
1A又は1Bに一体形成されたアンテナコイル4と同一
又は相似形に形成される。一方、第2コイル51bは、
リーダライタに備えられたアンテナコイルと主に電磁結
合するコイルであり、その平面形状及び寸法は、接着剤
層41とカバーシート42とによって構成される基体内
に収まる範囲でなるべく大きく形成される。なお、図1
4の例では、第1コイル51a及び第2コイル51bが
共に複数のターン数を有する矩形スパイラル状に形成さ
れているが、各コイル51a,51bのターン数や平面
形状はこれに限定されるものではなく、任意に形成する
ことができる。このブースタコイル51は、絶縁基板5
2の片面に形成された均一厚さの導電性金属層にエッチ
ングを施して所要のコイルパターンを形成するエッチン
グ法や、絶縁基板52の片面に導電性インクを用いて所
要のコイルパターンを印刷形成する印刷法をもって形成
することができる。
【0068】なお、接着剤層41を構成する接着剤の種
類やカバーシート42を構成するシート材料の種類につ
いては、第1実施形態例に係る半導体装置40と同じで
あるので、重複を避けるために説明を省略する。
【0069】本例の半導体装置50は、第1実施形態例
に係る半導体装置40と同様の効果を有するほか、ブー
スタコイルを備えたので、半導体チップ1A又は1Bに
一体形成されたアンテナコイル4と図示しないリーダラ
イタに備えられたアンテナコイルとの電磁結合を強化で
きるという効果がある。
【0070】〈半導体装置の第3例〉次に、本発明に係
る半導体装置の第2例を、図15に基づいて説明する。
図15は第3実施形態例に係る半導体装置の要部断面図
である。
【0071】第3実施形態例に係る半導体装置60は、
図15に示すように、第1配線層61、第1絶縁層6
2、第2配線層63、第1配線層61と第2配線層63
とを接続する接続部63a、第2絶縁層64、半導体チ
ップ1C、他の搭載部品66、第2配線層63と半導体
チップ1Cとを接続する導体67、第2配線層63と他
の搭載部品66とを接続する導体68、半導体チップ1
Cと他の搭載部品66と導体67,68を一体に封止す
るモールド樹脂69、第1配線層61の外面に局部的に
形成されたニッケル層(金属膜)70、第1配線層61
の外面を覆う保護樹脂層71、ニッケル層70に形成さ
れた外部端子72から構成されている。
【0072】第1配線層61、第2配線層63及び接続
部63aは、銅又は銅合金を電気めっき(電鋳)するこ
とによって形成される。銅合金としては、耐腐食性や密
着性に優れることなどから、銅−ニッケル合金又は銅−
ニッケル−銀合金が特に適する。接続部63aは、第1
絶縁層62に開設された第1開口部62a内に形成さ
れ、第1配線層61と第2配線層63とを電気的に接続
する。
【0073】第1絶縁層62、第2絶縁層64及び保護
樹脂層71は、絶縁性樹脂によって形成される。なお、
絶縁性樹脂としては、これら第1絶縁層62、第2絶縁
層64及び保護樹脂層71の形成を容易にするため、感
光性樹脂を用いることもできる。第1絶縁層62には、
接続部63aを形成するための第1開口部62aが所要
の配列で形成され、第2絶縁層64には、導体67,6
8を貫通するための第2開口部64aが所要の配列で形
成される。
【0074】他の搭載部品66としては、トランジス
タ、ダイオード、抵抗、インダクタ、コンデンサ、水晶
発振子、フィルタ、バラン、アンテナ、機能モジュール
などのチップ部品や外部接続コネクタなどを搭載するこ
とができる。なお、前記機能モジュールには、VCO、
PLL又は電源レギュレータなどが含まれる。
【0075】他の搭載部品66と第2配線層63とを接
続する導体68としては、導電ペーストや異方性導電接
着剤などを用いることもできるが、安価にして信頼性の
高い接続が可能であることから、はんだが特に適する。
【0076】モールド樹脂69は、前記半導体チップ1
Cと、他の搭載部品66と、これら各搭載部品1C,6
6と第2配線層63との接続部とを一体に樹脂封止する
ものであって、従来より半導体チップの樹脂封止に適用
されている各種の樹脂材料を用いて形成することができ
る。
【0077】ニッケル層70は、外部端子72の形成を
容易にするものであって、外部端子72を形成しようと
する第1配線層61の端子部に形成される。
【0078】外部端子72は、本実施形態例に係る半導
体装置60を外部装置、例えばプリント配線基板に接続
するために使用されるものであって、安価にして信頼性
の高い接続が容易に行えることから、はんだで形成する
ことが特に好ましい。
【0079】本例の半導体装置60は、第1実施例に係
る半導体装置40と同様の効果を有するほか、搭載部品
1C,66の配線手段を配線層61,63と保護樹脂層
62,64とから構成したので、従来の多層基板のコア
材に相当する部分を省略することができ、薄形にして安
価な半導体装置を得ることができる。また、配線層6
1,63を用いたので、リードフレームや金属箔エッチ
ング又は導電ペースト印刷により形成された配線層を備
えた基板を用いる場合に比べて配線パターンの高密度
化、高精度化、微小化及び均質化を図ることができ、小
型にして高周波対応性の高い半導体モジュールを得るこ
とができる。さらに、第1配線層61及びこれと電気的
に接続された第2配線層63とを2層に形成したので、
配線層61,63の形成面積を減少することができ、半
導体装置の小型化を図ることができる。
【0080】なお、前記実施形態例では、配線層を2層
に形成したが3層以上に形成することももちろん可能で
ある。また、前記実施形態例では、半導体チップとして
CSPタイプの半導体チップ1Cを用いたが、他のCS
Pタイプの半導体チップ1D,1Eを用いることもでき
る。
【0081】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、半導体チップ
の回路形成面に形成されたアナログ回路と再配線層とを
絶縁層を介して重なり合わないように配列するので、ア
ナログ回路と再配線層との間に寄生容量が形成されず、
アナログ回路に作用する静電容量ノイズの発生を防止す
ることができる。また、アナログ回路と再配線層とが対
向に配置されないので、アナログ回路に作用する電磁誘
導ノイズの発生を防止することができる。よって、これ
ら静電誘導ノイズ又は電磁誘導ノイズに起因するクロス
トークノイズ、リンギング及び電源ノイズ等の発生が防
止され、高周波対応の再配線層一体形半導体チップにつ
いても、ノイズに起因する誤作動や通信特性の劣化を解
消することができる。
【0082】請求項2に記載の発明は、回路形成面に形
成されたアナログ回路のうち、特にノイズの影響を受け
やすい電源回路、演算増幅器、比較増幅器、RF受信
部、RF送信部及びRFシンセサイザ部のうちの少なく
ともいずれか1つと再配線層とを絶縁層を介して重なり
合わないように配列するので、各回路ブロックについ
て、静電誘導ノイズ又は電磁誘導ノイズに起因するクロ
ストークノイズ、リンギング及び電源ノイズ等の発生を
防止することができ、ノイズに起因する誤作動や通信特
性の劣化を解消することができる。
【0083】請求項3に記載の発明は、回路形成面に形
成されたアナログ回路のうち、特にノイズの影響を受け
やすいコイルと再配線層とを絶縁層を介して重なり合わ
ないように配列するので、当該コイルに静電誘導ノイズ
や電磁誘導ノイズが作用しにくく、ノイズに起因する誤
作動や通信特性の劣化を解消することができる。
【0084】請求項4に記載の発明は、再配線層をもっ
てバンプ設定用配線を形成するので、耐ノイズ性に優れ
たCSPタイプの半導体チップを得ることができ、多端
子にして耐ノイズ性に優れた半導体装置を得ることがで
きる。
【0085】請求項5に記載の発明は、CMOS技術に
より回路形成面に無線通信回路が形成された半導体チッ
プについて、アナログ回路上に再配線層が形成されない
ように再配線層を配列するので、再配線層の影響を特に
受けやすいこの種の半導体チップの通信特性の劣化を防
止することができる。
【0086】請求項6に記載の発明は、800MHz以
上の周波数の信号を送信、受信又は送受信する無線通信
回路が形成された半導体チップについて、アナログ回路
上に再配線層が形成されないように再配線層を配列する
ので、再配線層の影響を特に受けやすいこの種の半導体
チップの通信特性の劣化を防止することができる。
【0087】請求項7に記載の発明は、回路形成面に形
成されたアナログ回路と再配線層とが絶縁層を介して重
なり合わないように配列された半導体チップを半導体装
置に搭載するので、半導体チップのアナログ回路に静電
誘導ノイズや電磁誘導ノイズに起因する誤作動や通信特
性の劣化が生じにくく、通信特性が良好な半導体装置を
得ることができる。
【0088】請求項8に記載の発明は、回路形成面に形
成されたアナログ回路のうち、特にノイズの影響を受け
やすい電源回路、演算増幅器、比較増幅器、RF受信
部、RF送信部及びRFシンセサイザ部のうちの少なく
ともいずれか1つと再配線層とが絶縁層を介して重なり
合わないように配列された半導体チップを半導体装置に
搭載するので、ノイズの悪影響を最も強く受けやすいこ
れらの回路に静電誘導ノイズや電磁誘導ノイズに起因す
る誤作動や通信特性の劣化が生じにくく、通信特性が良
好な半導体装置を得ることができる。
【0089】請求項9に記載の発明は、回路形成面に形
成されたアナログ回路のうち、特にノイズの影響を受け
やすいコイルと再配線層とが絶縁層を介して重なり合わ
ないように配列された半導体チップを搭載するので、ノ
イズの悪影響を強く受けやすいコイルに静電誘導ノイズ
や電磁誘導ノイズが作用せず、通信特性が良好な半導体
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例に係る半導体チップ1Aの平面
図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】第2実施形態例に係る半導体チップ1Bの平面
図である。
【図4】第3実施形態例に係る半導体チップ1Cの平面
図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】第4実施形態例に係る半導体チップ1Dの平面
図である。
【図7】第5実施形態例に係る半導体チップ1Eの平面
図である。
【図8】所定のプロセス処理を経て完成されたいわゆる
完成ウエハの平面図である。
【図9】再配線層の形成方法の第1例を示す工程図であ
る。
【図10】再配線層3が形成された完成ウエハの平面図
である。
【図11】再配線層の形成方法の第2例を示す工程図で
ある。
【図12】第1実施形態例に係る半導体装置の断面図で
ある。
【図13】第2実施形態例に係る半導体装置の断面図で
ある。
【図14】第2実施形態例に係る半導体装置に備えられ
るブースタコイルの平面図である。
【図15】第3実施形態例に係る半導体装置の要部断面
図である。
【図16】従来のコイルオンチップタイプの半導体チッ
プの平面図である。
【図17】従来のコイルオンチップタイプの半導体チッ
プの断面図である。
【図18】従来のCSPタイプの半導体チップの平面図
である。
【図19】従来のCSPタイプの半導体チップの断面図
である。
【図20】半導体チップの回路部とアンテナコイルとの
間に形成される寄生容量の説明図である。
【符号の説明】
1A〜1E 半導体チップ 2 絶縁層 3 再配線層 4 アンテナコイル 6 バンプ形成用配線 11 電源回路 12 演算増幅器 13 比較増幅器 14 RF受信部 15 RF送信部 16 RFシンセサイザ部 21 アナログ回路 40,50,60 半導体装置
フロントページの続き (72)発明者 中川 和成 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 日野 吉晴 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 Fターム(参考) 5B035 AA11 BB09 CA23 CA31 5F038 AZ05 CA05 CA09 EZ20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層を介して、ディジタル回路とアナ
    ログ回路を有する回路形成領域に再配線層を重ねて一体
    形成してなる半導体チップにおいて、前記回路形成領域
    に形成されたノイズの影響を受けやすいアナログ回路の
    全部又は一部と前記再配線層に形成された配線とを前記
    絶縁層を介して重なり合わないように配列したことを特
    徴とする半導体チップ。
  2. 【請求項2】 絶縁層を介して、ディジタル回路とアナ
    ログ回路を有する回路形成領域に再配線層を重ねて一体
    形成してなる半導体チップにおいて、前記回路形成領域
    に形成されたノイズの影響を受けやすい電源回路、演算
    増幅器、比較増幅器、RF受信部、RF送信部及びRF
    シンセサイザ部のうちの少なくともいずれか1つと前記
    再配線層に形成された配線とを前記絶縁層を介して重な
    り合わないように配列したことを特徴とする半導体チッ
    プ。
  3. 【請求項3】 絶縁層を介して、ディジタル回路とアナ
    ログ回路を有する回路形成領域に再配線層を重ねて一体
    形成してなる半導体チップにおいて、前記回路形成領域
    に形成されたノイズの影響を受けやすいコイルと前記再
    配線層に形成された配線とを前記絶縁層を介して重なり
    合わないように配列したことを特徴とする半導体チッ
    プ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の半導体チップにおいて、前記再配線層に形成された配
    線をもって、一端が前記回路形成領域に形成された入出
    力端子に接続され、他端にバンプが形成されたバンプ設
    定用配線を形成したことを特徴とする半導体チップ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の半導体チップにおいて、前記回路形成領域に形成され
    た回路が、CMOS技術により形成された無線通信回路
    であることを特徴とする半導体チップ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の半導体チップにおいて、前記回路形成領域に形成され
    た回路が、外部装置との間で800MHz以上の周波数
    の信号を送信、受信又は送受信する無線通信回路である
    ことを特徴とする半導体チップ。
  7. 【請求項7】 所定寸法及び所定形状の基体に半導体チ
    ップを搭載してなる半導体装置において、前記半導体チ
    ップとして、絶縁層を介して、ディジタル回路とアナロ
    グ回路を有する回路形成領域に再配線層が重ねて一体形
    成され、かつ、前記回路形成領域に形成されたノイズの
    影響を受けやすいアナログ回路の全部又は一部と前記再
    配線層に形成された配線とが前記絶縁層を介して重なり
    合わないように配列された半導体チップを搭載したこと
    を特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 所定寸法及び所定形状の基体に半導体チ
    ップを搭載してなる半導体装置において、前記半導体チ
    ップとして、絶縁層を介して、ディジタル回路とアナロ
    グ回路を有する回路形成領域に再配線層が重ねて一体形
    成され、かつ、前記回路形成領域に形成されたノイズの
    影響を受けやすい電源回路、演算増幅器、比較増幅器、
    RF受信部、RF送信部及びRFシンセサイザ部のうち
    の少なくともいずれか1つと前記再配線層に形成された
    配線とが前記絶縁層を介して重なり合わないように配列
    された半導体チップを搭載したことを特徴とする半導体
    装置。
  9. 【請求項9】 所定寸法及び所定形状の基体に半導体チ
    ップを搭載してなる半導体装置において、前記半導体チ
    ップとして、絶縁層を介して、ディジタル回路とアナロ
    グ回路を有する回路形成面上に再配線層が重ねて一体形
    成され、かつ、前記回路形成面に形成されたノイズの影
    響を受けやすいコイルと前記再配線層に形成された配線
    とが前記絶縁層を介して重なり合わないように配列され
    た半導体チップを搭載したことを特徴とする半導体装
    置。
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