JP2003077651A - 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法

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JP2003077651A JP2001261619A JP2001261619A JP2003077651A JP 2003077651 A JP2003077651 A JP 2003077651A JP 2001261619 A JP2001261619 A JP 2001261619A JP 2001261619 A JP2001261619 A JP 2001261619A JP 2003077651 A JP2003077651 A JP 2003077651A
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organic
layer
film
organic material
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Tomonori Akai
伴教 赤井
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機部層上に透明な第2電極をスパッタリン
グ法で形成する際に、有機物層に生じるダメージを低減
できる有機EL素子の製造方法を提供すること。 【解決手段】 有機エレクトをルミネッセンス素子の製
造方法は、基板上の第1電極の上に設けられ発光層を有
する有機物層の上にスパッタ保護層を積層し、そのスパ
ッタ保護層上にスパッタリング法を利用して透明な第2
電極を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、有機エレクトロ
ルミネッセンス素子の製造方法およびその方法で製造さ
れた有機エレクトロルミネッセンス素子並びにその有機
エレクトロルミネッセンス素子を用いた有機エレクトロ
ルミネッセンス表示パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機エレクトロルミネッセンス素子(有
機EL素子)は、基板上に第1電極、少なくとも発光層
を含む有機物層および第2電極を順に積層することによ
り構成される発光素子である。
【0003】有機EL素子は、表示パネルへの応用が期
待されており、近年各方面で盛んに研究が行われてい
る。
【0004】この有機EL素子の第1および第2電極間
に電圧を印加すると、有機物層中の発光層に一方の電極
から電子が注入されると共に、他方の電極からホールが
注入され、これら電子とホールの再結合により発光層か
ら面状発光が得られる。
【0005】このような面状発光を得るうえで、いずれ
か一方の電極は透明であることが望ましく、多くの場合
は基板として透明基板を用い、この透明基板上に透明導
電膜からなる第1電極を設けて、第1電極側から発光を
取り出している。すなわち、このような有機EL素子
は、透明基板上に透明な第1電極、少なくとも発光層を
含む有機物層および透明又は非透明の第2電極が順に積
層された構成となっている。
【0006】従来の有機EL素子において、第1電極側
より発光を取り出す構成が多く採用されていた理由とし
ては、液晶表示パネルなどで広く用いられているITO
導電膜付きガラス基板を有機EL素子用の基板として転
用してきたことが考えられる。なお、ITOは透明電極
の一種であり酸化インジウム錫の薄膜である。
【0007】ところで、最近の研究開発により、有機E
L素子の特性向上や利便性向上のために基板と反対側の
第2電極側より発光を取り出す有機EL素子が考案され
ている。すなわち、このような有機EL素子は、透明又
は非透明の基板上に、透明又は非透明の第1電極、少な
くとも発光層を含む有機物層および透明な第2電極が順
に積層されることにより構成され、発光層からの面状発
光を透明な第2電極を介して外部に取り出している。
【0008】このような構成であれば、従来の第1電極
側より発光を取り出す素子において問題となっていた基
板での反射等による発光のロスが抑止されるので、発光
効率が向上し、消費電力が低下する。また、基板に用い
る材料の選択肢が広くなり、セラミック基板やシリコン
基板などの非透明基板を用いることが可能となる。さら
に、有機EL素子を画素発光部に組み込んだ表示パネル
をTFT(薄膜トランジスタ)で駆動する場合には、表
示パネルの開口率が向上するという利点もある。
【0009】ここで、第2電極側より発光を取り出す従
来の有機EL素子が組み込まれた有機EL表示パネルの
構造およびその製造方法について図2〜4に基づいて説
明する。図2は第2電極側より発光を取り出す従来の有
機EL素子を組み込んだ有機EL表示パネル(有機EL
ディスプレイ)の概略構成を示す断面図、図3は図2に
示される従来の有機EL素子の第1電極上に有機物層を
転写法で転写する工程を説明する説明図、図3は転写さ
れた有機物層上に第2電極を形成する工程を説明する説
明図である。
【0010】図2に示される従来の有機EL表示パネル
110は、有機EL素子110a、110bおよび11
0cが組み込まれ、各有機EL素子110a、110b
および110cは、基板101と、第1電極102と、
少なくとも発光層を含む有機物層103と、第2電極1
05とからそれぞれ構成されている。
【0011】なお、有機EL表示パネル110を作製す
るうえで、第1電極102や第2電極105はそれぞれ
パターン化にされている。また、フルカラーの有機EL
表示パネルとする場合は、各有機EL素子110a、1
10bおよび110cの各有機物層103をそれぞれ赤
(R)、緑(G)、青(B)色発光用に分けて積層する
必要がある。
【0012】このような従来の有機EL素子110a、
110bおよび110cは、第2電極105側から発光
115を取り出すため、基板101と第1電極102は
透明である必要がなく、少なくとも各有機物層103上
の第2電極105が透明であればよい。
【0013】ここで、第1電極102上に積層される有
機物層103の形成方法については、蒸着法、スピンコ
ート法、印刷法、ラミネート法、インクジェット法など
の公知の手法が用いられるが、最近では転写法が注目さ
れている。
【0014】転写法は、PET(ポリエチレンテレフタ
レート)フィルムなどからなるベースフィルム上に、蒸
着法、スピンコート法又はスパッタリング法などで第1
電極上に転写すべき薄膜層(有機物層)を形成したドナ
ーフィルムを基板に貼り付け、ベースフィルム側よりレ
ーザー光や熱等のエネルギーを照射することにより照射
部位の薄膜層を基板上へ転写するというものである(例
えば、特開平9−167684号公報および特開平10
−208881号公報参照)。
【0015】ベースフィルムとしては、上記PETフィ
ルムに限られるものではないが、熱源としてレーザー光
を用いる場合には光熱変換層や熱伝播層が形成されたP
ETフィルムが好適に用いられる。転写法の利点は、ベ
ースフィルム上に形成された薄膜の積層が、そのまま逆
の順序で基板上に転写されるので、一括して基板上に薄
膜の積層、すなわち複数の層からなる有機物層を積層で
きることである。また、ベースフィルム上に薄膜層を形
成する際には、特にパターニングを行う必要がなく、ベ
ースフィルムの全面に薄膜層を形成すればよいという利
点もある。
【0016】基板上に薄膜層を転写する際には、レーザ
光や熱などの照射を受けた部分の薄膜層のみがドナーフ
ィルムから基板上へ転写されるので、蒸着法で用いるよ
うなシャドウマスクを用いることなく高精細なパターン
を形成できることとなる。例えば、転写法では、幅が2
00μm以下のラインパターンも容易に形成でき、従来
のシャドウマスクを用いる方法よりも高精細な有機EL
表示パネルを容易に形成できることとなる。以上のよう
な理由から転写法は、有機EL表示パネルを作製するう
えで都合の良い方法である。
【0017】ここで、図2に示される従来の有機EL素
子110a、110bおよび110cの有機物層103
を上述の転写法で形成する工程について図3に基づいて
具体的に説明する。
【0018】図3に示されるように、第1電極102が
形成された基板101と、ベースフィルム204上に少
なくとも発光層を含む有機物層103が全面に形成され
たドナーフィルム210とを貼り合わせ、ベースフィル
ム204側から熱源205を第1電極102と直交する
方向にスキャンさせながら照射する。これにより、熱源
205が照射された部分の有機物層103が第1電極1
02上に転写される。
【0019】このような工程を赤色を発光する発光層を
有するドナーフィルム、緑色を発光する発光層を有する
ドナーフィルム、青色を発光する発光層を有するドナー
フィルムについてそれぞれ繰り返すことにより、第1電
極上に赤、緑、青の各色を発光する有機物層103が転
写される。
【0020】その後、図4に示されるように、各有機物
層103上に透明な第2電極105を形成することによ
り有機EL表示パネル110が得られる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来より、有機エレク
トロルミネッセンス素子の多くは、基板上に形成する透
明な第1電極としてITO導電膜が用いられており、こ
のITO導電膜は電子ビーム法やスパッタリング法で形
成された後に透過率や導電率を向上させるための熱処理
が施される。
【0022】このような方法により、基板上に第1電極
としてITO導電膜からなる透明電極を形成する場合に
は特に問題は生じない。しかし、有機物層上に形成され
る第2電極としてITO導電膜からなる透明電極を形成
する場合、有機物層の電子ビーム法やスパッタリング法
などに対する耐性が弱いため、第2電極の下地となる有
機物層がダメージを受け、良好な有機EL素子とならな
いという問題が生じる。
【0023】例えば、ITO導電膜をスパッタリング法
で有機物層上に形成すると、スパッタリングによる温度
上昇によって耐熱性の低い有機物層がダメージを受けた
り、蒸発した材料の衝撃によって有機物層がダメージを
受けたりすることがある。このような場合、有機EL素
子にリーク電流が生じたり、あるいは発光特性が低下す
るといった現象が現れ、最悪の場合には全く発光が得ら
れなくなる。
【0024】特に有機物層が転写法で形成されたもので
ある場合、転写時に瞬間的に熱が付加されているので真
空蒸着法やスピンコート法などで形成された有機物層よ
りも耐熱性が低下している場合がある。そのため、転写
法で形成された有機物層上に第2電極としてITO導電
膜をスパッタリング法で形成した後、さらに熱処理を加
えると有機物層に生じるダメージが特に顕著に現れる。
【0025】そこで、第2電極としてスパッタ後に熱処
理を行う必要がないIn23−ZnO系透明導電膜(I
DIXO:出光興産株式会社の登録商標)を用いること
により有機物層に対するダメージを低減できることが知
られている(例えば、特開平10−294182号公報
参照)。IDIXOは、酸化インジウム(In23)に
酸化亜鉛(ZnO)を約10wt%添加した材料であ
り、スパッタ後に熱処理を行わなくとも十分な導電性と
透過率が得られる。
【0026】しかし、第2電極としてIDIXOを用い
ても、スパッタリング法で形成する以上、有機物層には
ある程度のダメージが生じるという問題を有している。
【0027】この発明は以上のような事情を考慮してな
されたものであり、有機物層上に形成された透明な第2
電極から発光を取り出す有機EL素子において、有機部
層上に透明な第2電極をスパッタリング法で形成する際
に、有機物層に生じるダメージを低減できる有機EL素
子の製造方法およびその方法で製造された有機エレクト
ロルミネッセンス素子並びにその有機エレクトロルミネ
ッセンス素子を用いた有機エレクトロルミネッセンス表
示パネルを提供するものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明は、基板上の第
1電極の上に設けられ発光層を有する有機物層の上にス
パッタ保護層を積層し、そのスパッタ保護層上にスパッ
タリング法を利用して透明な第2電極を形成する有機エ
レクトロルミネッセンス素子の製造方法を提供するもの
である。
【0029】つまり、この発明は、有機物層上にスパッ
タ保護層を設けてから透明な第2電極をスパッタリング
法で形成することにより、有機物層上に透明な第2電極
をスパッタリング法で形成する際に生じる有機物層への
ダメージを低減するものである。
【0030】
【発明の実施の形態】この発明による有機EL素子の製
造方法において、用いられる基板としては、透明又は非
透明のいずれであってもよく、材質に関しても有機EL
素子を維持できる程度の剛性があれば特に限定されるも
のではない。例えば、シリコン基板、ポリイミドフィル
ム、セラミック基板、ガラス基板、絶縁処理した金属基
板などを用いることができる。
【0031】また、第1電極としては、透明又は非透明
のいずれであってもよく、例えば、アルミニウム、マグ
ネシウム、リチウム、カルシウム、金、白金、銅、ニッ
ケルなどの金属やITO、ZnO、SnO2などの透明
導電性物質からなる薄膜を用いることができる。
【0032】第1電極の形成方法としては、公知の手法
が適用可能であり、例えば、蒸着法、スパッタ法、電子
ビーム法、メッキ法などが適用可能である。また、パタ
ーニングに関しても、特に限定されるものではなく、公
知のシャドウマスク法、フォトリソグラフィ法などが適
用可能である。第1電極の膜厚は、用いる材料にもよる
が、例えば、約50nm〜1μm程度とすることができ
る。
【0033】また、有機物層としては、少なくとも発光
層を含んでいる有機物層であればよく、その構成は特に
限定されないが、例えば、第1電極上に電子注入層、電
子輸送層、発光層、ホール輸送層およびホール注入層が
順に積層された構成とすることができる。
【0034】ここで、発光層に用いられる材料として
は、例えば、トリス(8−ヒドロキシナト)アルミニウ
ム(Alq3)や、ビス(2−メチル−8−キノリノラ
ート)(p−フェニルフェノラート)アルミニウム(B
Alq)や、ベンゾオキサゾール系や、ベンゾチアゾー
ル系材料などを挙げることができる。
【0035】また、発光色の変更や特性向上のためにド
ーピングすることが可能であり、キナクリドン、ルブレ
ン、4−ジシアノメチレン−2−メチル−6−(p−ジ
メチルアミノスリチル)−4H−ピラン(DCM)又は
クマリン誘導体などを適宜用いることができる。
【0036】また、電子注入層や電子輸送層に用いられ
る材料としては、例えば、オキサジアゾール誘導体、ト
リス(8−ヒドロキシナト)アルミニウム(Alq3)
又はトリアゾール誘導体などを挙げることができる。
【0037】また、ホール注入層やホール輸送層に用い
られる材料としては、例えば、N、N’−ジフェニル
4、4’−ジアミン(TPD)、N、N’−ジフェニル−
N、N’(3−メチルフェニル)−1、1’−ビフェニル
−4、4’−ジアミン(α−NPD)、銅フタロシアニ
ン(CuPc)、オキサジアゾール、ビラゾリン系又は
ヒドラゾン系材料などを挙げることができる。
【0038】また、有機物層を構成する上記各層の形成
方法としては、公知の手法が適用可能であり、例えば、
蒸着法、スピンコート法、印刷法、インクジェット法な
どが適用可能である。また、有機物層の膜厚としては、
一般的な有機EL素子で採用されている程度の膜厚とす
ることができ、例えば、約10nm〜1μm程度とする
ことができる。
【0039】この発明による有機EL素子の製造方法に
おいて、スパッタ保護層は、スパッタリング法で透明な
第2電極を形成する際に有機物層を保護できる金属材料
を用いて積層されていてもよい。また、この発明による
有機EL素子の製造方法において、スパッタ保護層を積
層する工程は、スパッタ保護層の材料として金、ニッケ
ル又はアルミニウムを用い、膜厚が約1〜20nmとな
るようにスパッタ保護層を積層する工程からなっていて
もよい。
【0040】ここで、上記スパッタ保護層の材料として
用いられる金、ニッケル又はアルミニウムといった金属
薄膜は、本来、光が透過しないが、膜厚を約20nm程
度まで薄くすると光が透過するようになる。しかし、膜
厚の薄いスパッタ保護層は抵抗が高く、これだけでは電
極として不十分である。抵抗を下げるためには、スパッ
タ保護層の上に透明な第2電極を形成する必要がある。
【0041】そこで、この発明による有機EL素子の製
造方法では、第2電極を形成する工程が、第2電極の材
料として酸化インジウムに酸化亜鉛を添加した材料(I
DIXO)を用いて形成する工程からなっていてもよ
い。ここで、IDIXOをスパッタリング法にて形成す
る際には、既に有機物層上にスパッタ保護層が積層され
ているため、有機物層は直接スパッタに暴露されずダメ
ージが低減される。また、IDIXOはITOのように
スパッタ後の熱処理の必要がなく、スパッタ形成だけで
十分な透過率と導電性を示す。従って、より一層有機物
層に生じるダメージが低減される。
【0042】また、この発明による有機EL素子の製造
方法において、第2電極を形成する工程は、毎分約0.
1〜1nmのスパッタレートで形成する工程からなって
いてもよい。このように、スパッタレートを通常よりも
大幅に落とした毎分約0.1〜1nmとすることによ
り、より一層有機物層に生じるダメージが低減される。
しかし、例えば、第2電極の膜厚が約100nmに達す
るまでスパッタリングを行う場合、上記スパッタレート
では時間がかかり過ぎることになるが、これはスパッタ
リングの途中でスパッタレートを高くすることにより解
決できる。
【0043】そこで、この発明による有機EL素子の製
造方法では、第2電極を形成する工程が、第2電極の膜
厚が約20nmに達するまでは毎分約0.1〜1nmの
スパッタレートで形成し、それ以降は毎分約1〜5nm
のスパッタレートで所望の膜厚に達するまで形成する工
程からなっていてもよい。つまり、ある程度の膜厚まで
IDIXOの膜が成膜されると、これ自体がスパッタ保
護層としての役割を果たすので、それ以降はスパッタレ
ートを高くしても有機物層に対してダメージを与えるこ
とはない。
【0044】また、この発明による有機EL素子の製造
方法において、第1電極上に有機物層を設ける工程は、
第1電極層上に有機物層とベースフィルムとからなるド
ナーフィルムを第1電極と有機物層とが対向するように
貼り付け、このドナーフィルムに対してベースフィルム
側からレーザー光を照射して照射部位の有機物層を第1
電極上に転写した後、ベースフィルムを第1電極から剥
離することにより第1電極層上に有機物層を設ける工程
からなっていてもよい。つまり、有機物層を転写法で形
成することにより、従来のシャドウマスクを用いる方法
よりも高精細な有機EL表示パネルを容易に作製できる
ようになる。
【0045】また、上記製造方法において、ドナーフィ
ルムに照射されるレーザー光はYAGレーザー光であっ
てもよい。このように、ドナーフィルムに照射されるレ
ーザー光としてYAGレーザー光を用いることにより、
局所的に強いエネルギーを与えることが可能となり、結
果として高精細なパターンを形成できるようになる。ま
た、レーザー光を連続発振のものとすると、完全なライ
ン状のパターンで転写することもできるようになる。
【0046】また、この発明による有機EL素子の製造
方法において、スパッタ保護層を積層する工程と第2電
極を形成する工程は、真空を維持した雰囲気のもとで連
続して行われてもよい。このようにすると、例えば、ス
パッタ保護層の材料としてアルミニウムのような酸化し
易い金属を用いた場合でも電極としての機能が損なわれ
るのを防止することができる。また、例えば、スパッタ
保護層の材料として金のような酸化しない材料を用いた
場合でも、大気中の水分や酸素から有機物層がダメージ
を受けるのを低減するために、上記2つの工程は真空中
で連続して行うことが好ましい。
【0047】また、この発明は別の観点からみると、こ
の発明による上述の製造方法を用いて製造された有機エ
レクトロルミネッセンス素子を提供するものでもある。
また、この発明による製造方法で製造された上記有機E
L素子において、スパッタ保護層は発光層で生じた光の
波長を変化させ、波長が変化した光は第2電極から出射
されるように構成されていてもよい。
【0048】つまり、スパッタ保護層は、その光の透過
率による波長依存性を有するので、発光層で発光された
光の波長を変化させることができ、これによって有機E
L素子から発光される発光色の色純度を向上させること
ができるのである。特に、スパッタ保護層に金を用い、
発光色が青の場合には、発光層からの長波長成分が遮断
され、色純度を大幅に向上させることができるようにな
る。
【0049】また、この発明は別の観点からみると、こ
の発明による製造方法で製造された上記有機EL素子を
組み込んだ有機エレクトロルミネッセンス表示パネルを
提供するものでもある。また、この発明による製造方法
で製造された上記有機EL素子が組み込まれた上記有機
EL表示パネルは、組み込まれたエレクトロルミネッセ
ンス素子を駆動するための薄膜トランジスタをさらに備
えていてもよい。
【0050】
【実施例】以下にこの発明の実施例による有機EL表示
パネルおよびその製造方法について図面に基づいて詳細
に説明する。なお、この実施例によってこの発明が限定
されるものではない。
【0051】図1に示される有機EL表示パネル11は
有機EL素子11a、11bおよび11cが組み込まれ
ており、各有機EL素子11a、11bおよび11c
は、基板1と、基板1上に形成された第1電極2と、第
1電極2上に形成され発光層を有する有機物層3と、有
機物層3上に積層されたスパッタ保護層4と、スパッタ
保護層4上に形成された透明な第2電極5とから主に構
成されている。
【0052】基板1上のアモルファスシリコン層6(又
は低温ポリシリコン層)中には各有機EL素子11a、
11bおよび11cをアクティブ駆動させるために、ソ
ース電極7、ゲート電極8などからなるTFT9が形成
され、TFT9の上は平坦化膜10で覆われている。な
お、図1において符号15は発光を示している。また、
アクティブ駆動の場合、透明な第2電極5はラインパタ
ンにする必要はなく、端子取り出し部や封止部(図示せ
ず)を除いた全面に一様に形成されていればよい。
【0053】以下に図1に示される有機EL表示パネル
11の製造方法について説明するが、製造工程について
特に図示は行わない。
【0054】1)転写用ドナーフィルムの作製 1−1)ベースフィルムの作製 まず、転写用のベースフィルムを3枚作製する。ベース
フィルムとしては、必ずしもフィルム状のものに限定さ
れないが、例えば、PETフィルムを用いることができ
る。
【0055】PETフィルムは、樹脂フィルムの中でも
耐熱性が良好であり、かつ、適度な柔軟性を有するので
ベースフィルムとして好ましい。また、ベースフィルム
の厚さについては特に限定されないが、耐久性と転写の
容易性を考慮すると約50μm〜1mm程度が好まし
い。ベースフィルムとしてPETフィルムを用い、転写
の際の熱源としてレーザー光、特にYAGレーザー光を
用いる場合、透明なPETフィルムだけではレーザー光
が効率良く熱に変換されず転写性に劣るので、ベースフ
ィルム上に公知の材料を用いて光熱変換層や熱伝播層を
適宜形成し、転写効率を向上させてもよい。
【0056】1−2)有機物層の形成 次に、ベースフィルム上に少なくとも発光層を含む有機
物層を形成する。多くのの場合、有機物層は発光層以外
に電荷輸送層や電荷注入層を含んだ積層構成であり、基
板上に転写された際の積層構成とは逆の順序で有機部層
を構成する各層を形成する。
【0057】有機EL素子を画素発光部に組み込んだフ
ルカラーの表示パネルを作製する場合には、隣合う有機
EL素子の有機物層が赤色を発光する発光層、緑色を発
光する発光層、青色を発光する発光層をそれぞれ含んで
いる必要がある。このため、3枚のドナーフィルムを
赤、緑、青用としてそれぞれ作製する必要がある。
【0058】有機物層の形成方法としては、公知の手法
が適用可能であり、例えば、蒸着法、スピンコート法、
印刷法、インクジェット法などが適用可能である。膜厚
についても特に制限はなく、一般的な有機EL素子で採
用されている程度の膜厚とすることができ、通常は約1
0nm〜1μm程度である。
【0059】有機物層は、発光層、ホール輸送層、ホー
ル注入層、電子輸送層および電子注入層などから構成す
ることができ、それらを構成する材料としては公知の材
料を用いることができ、特に限定されない。
【0060】発光層に用いられる材料としては、例え
ば、トリス(8−ヒドロキシナト)アルミニウム(Al
q3)や、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)
(p−フェニルフェノラート)アルミニウム(BAl
q)や、ベンゾオキサゾール系や、ベンゾチアゾール系
材料などを挙げることができる。
【0061】また、発光色の変更や特性向上のためにド
ーピングすることが可能であり、キナクリドン、ルブレ
ン、4−ジシアノメチレン−2−メチル−6−(p−ジ
メチルアミノスリチル)−4H−ピラン(DCM)又は
クマリン誘導体などを適宜用いることができる。
【0062】ホール輸送層やホール注入層に用いられる
材料としては、例えば、N、N’−ジフェニル4、4’
−ジアミン(TPD)、N、N’−ジフェニル−N、N’
(3−メチルフェニル)−1、1’−ビフェニル−4、
4’−ジアミン(α−NPD)、銅フタロシアニン(C
uPc)、オキサジアゾール、ビラゾリン系又はヒドラ
ゾン系材料などを挙げることができる。
【0063】電子輸送層や電子注入層に用いられる材料
としては、例えば、オキサジアゾール誘導体、トリス
(8−ヒドロキシナト)アルミニウム(Alq3)又は
トリアゾール誘導体などを挙げることができる。
【0064】有機物層は以上のような材料を用いて形成
でき、少なくとも赤色発光層を含む有機物層、少なくと
も緑色発光層を含む有機物層、少なくとも青色発光層を
含む有機物層が3枚のベースフィルム上にそれぞれ形成
されることとなる。
【0065】2)アクティブ駆動用TFTトランジスタ
の形成 次に、基板にアクティブ駆動用のTFTトランジスタを
形成する。実施例1による有機EL表示パネルは第2電
極側より発光を取り出す構成なので、用いる基板は透明
である必要はなく、材質に関しても有機EL素子を維持
できる程度の剛性があれば特に限定されるものではな
い。例えば、シリコン基板、ポリイミドフィルム、セラ
ミック基板、ガラス基板、絶縁処理した金属基板などを
用いることができる。このような基板上に公知の手法に
より、アモルファスシリコンやポリシリコンなどからな
るTFTを形成する。
【0066】3)第1電極の形成 次にTFTを形成した基板上に第1電極を形成する。第
1電極についても基板と同様に透明である必要はなく、
多くの場合には金属薄膜が用いられる。
【0067】一般的な有機EL素子において、金属薄膜
は電子注入電極として機能することが多いので、電子注
入を容易にするような仕事関数の小さな金属が望まし
い。そのような金属としては、例えば、アルミニウム、
マグネシウム、リチウム、カルシウムなどを挙げること
ができる。
【0068】逆に、金属薄膜をホール注入電極として機
能させるならば、ホール注入を容易にするような仕事関
数の大きな金属が望ましい。そのような金属としては、
例えば、金、白金、銅、ニッケルなどを挙げることがで
きる。また、金属以外にITOなどの透明導電膜を用い
ることもできる。
【0069】第1電極の形成方法としては、公知の手法
が適用可能であり、例えば、蒸着法、スパッタ法、電子
ビーム法、メッキ法などが適用可能である。また、パタ
ーニングに関しても、特に限定されるものではなく、公
知のシャドウマスク法、フォトリソグラフィ法などが適
用可能である。第1電極の膜厚は、用いる金属材料にも
よるが、通常、約50nm〜1μm程度である。
【0070】4)有機物層の転写 次に、基板とドナーフィルムとを基板の第1電極とドナ
ーフィルムの有機物層とが対向するように貼り合わせ、
ベースフィルム側からYAGレーザー光などの熱源を所
望のパターンに対応するように照射することにより第1
電極上に有機物層を転写し、その後、ベースフィルムを
剥離する。
【0071】ここで、有機物層を転写する際に用いられ
る熱源としては、有機物層を基板側に転写できるもので
あれば特に限定されないが、高精細なパターンを得るた
めには局所的に強いエネルギーを与えるのが好ましく、
レーザー光の中でも特にYAGレーザー光が好ましい。
なお、このとき用いるレーザー光は連続発振のものにす
ることにより、完全なライン状のパターンで有機物層を
転写できるようになる。
【0072】なお、この実施例ではフルカラーの有機E
L表示パネルを作製するため、この転写工程においては
上述の1−2)で記した、少なくとも赤色発光層を含む
有機物層、少なくとも緑色発光層を含む有機物層、少な
くとも青色発光層を含む有機物層がそれぞれ形成された
赤、緑、青用の3枚のドナーフィルムを用いる。
【0073】詳しくは、第1電極とドナーフィルムの有
機物層とが接するように、ドナーフィルムと基板とを貼
り合わせる。このとき、貼り合わせ部に気泡が残らない
ように、ローラー等で圧着しながら貼り合わせる。真空
ラミネート法も気泡除去には効果的である。転写後にベ
ースフィルムを剥離することにより、第1電極が形成さ
れた基板上に有機物層が転写される。
【0074】以上の工程を赤、緑、青用の3枚のドナー
フィルムについてそれぞれ行うことにより赤、緑、青の
各色を発光する有機物層を第1電極上にストライプ状に
転写することができる。なお、このとき、赤、緑、青の
各色を発光する各有機物層の転写順序は特に限定されな
い。
【0075】5)スパッタ保護層の形成 次に、有機物層上にスパッタ保護層を形成する。スパッ
タ保護層としては、金、アルミニウム又はインジウムな
どが好適に用いられる。有機物層に電子を注入するのが
目的ならば、アルミニウムやインジウムのように仕事関
数の小さな金属を用い、一方、有機物層にホールを注入
するのが目的ならば、金やニッケルのような仕事関数の
大きな金属を用いて、いずれも膜厚約20nm以下で成
膜する。スパッタ保護層の形成方法としては、抵抗加熱
蒸着法や電子ビーム法などが好適に用いられる。
【0076】6)第2電極の形成 次に、透明な第2電極をスパッタリング法で形成する。
第2電極の材料としては、成膜後に熱処理を施さなくと
も十分な透過率と導電性を示すIDIXOを用いる。ス
パッタ保護層積層後、真空を維持した雰囲気のもとでス
パッタ装置へ移し、IDIXOをRFスパッタリングす
る。スパッタレートは毎分約1nm以下とし、有機物層
へのダメージを最小限に抑える。
【0077】しかし、このままのスパッタレートでは第
2電極が約100nmの膜厚となるまでに時間がかかり
過ぎるので、膜厚約20nmまで形成がすすんだ時点で
スパッタレートを上げる。すなわち、ある程度、IDI
XOが形成されると、これ自体がスパッタ保護層として
の役割を果たすので、スパッタレートを高くしても有機
物層にダメージを与えることはない。
【0078】このようにして、IDIXOからなる透明
な第2電極を形成することにより、第2電極側より発光
を取り出す有機EL表示パネルが得られる。最後に、有
機EL表示パネルの信頼性を確保するために、封止処理
を行うのが好ましい。封止処理の方法としては、中空ガ
ラスやフィルムを用いる公知の手法が適用可能である。
【0079】
【発明の効果】この発明によれば、有機EL素子の製造
方法において、基板上の第1電極の上に設けられ発光層
を有する有機物層の上にスパッタ保護層を積層し、その
スパッタ保護層上にスパッタリング法で透明な第2電極
を形成するので、有機物層上に透明な第2電極をスパッ
タリング法で形成する際に有機物層に生じるダメージを
低減でき、それによって有機EL素子の発光特性の低下
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例による有機EL表示パネルの
構成を概略的に示す説明図である。
【図2】従来の有機EL素子が組み込まれた有機EL表
示パネルの構成を概略的に示す説明図である。
【図3】図2に示される従来の有機EL素子の第1電極
上に有機物層を転写法で転写する工程を説明する説明図
である。
【図4】図2に示される従来の有機EL素子の有機物層
上に第2電極を形成する工程を説明する説明図である。
【符号の説明】
1・・・基板 2・・・第1電極 3・・・有機物層 4・・・スパッタ保護層 5・・・第2電極 6・・・アモルファスシリコン層 7・・・ソース電極 8・・・ゲート電極 9・・・TFT 10・・・平坦化膜 11・・・有機EL表示パネル 11a,11b,11c・・・有機EL素子 15・・・発光

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の第1電極の上に設けられ発光層
    を有する有機物層の上にスパッタ保護層を積層し、その
    スパッタ保護層上にスパッタリング法を利用して透明な
    第2電極を形成する有機エレクトロルミネッセンス素子
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 スパッタ保護層は、スパッタリング法で
    透明な第2電極を形成する際に有機物層を保護できる金
    属材料を用いて積層される請求項1に記載の有機エレク
    トロルミネッセンス素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 スパッタ保護層を積層する工程は、スパ
    ッタ保護層の材料として金、ニッケル又はアルミニウム
    を用い、膜厚が1〜20nmとなるようにスパッタ保護
    層を積層する工程からなる請求項1又は2に記載の有機
    エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 第2電極を形成する工程は、第2電極の
    材料として酸化インジウムに酸化亜鉛を添加した材料を
    用いて形成する工程からなる請求項1〜3のいずれか1
    つに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 第2電極を形成する工程は、毎分0.1
    〜1nmのスパッタレートで形成する工程からなる請求
    項4に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 第2電極を形成する工程は、第2電極の
    膜厚が20nmに達するまでは毎分0.1〜1nmのス
    パッタレートで形成し、それ以降は毎分1〜5nmのス
    パッタレートで所望の膜厚に達するまで形成する工程か
    らなる請求項4に記載の有機エレクトロルミネッセンス
    素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1電極上に有機物層を設ける工程は、
    第1電極層上に有機物層とベースフィルムとからなるド
    ナーフィルムを第1電極と有機物層とが対向するように
    貼り付け、このドナーフィルムに対してベースフィルム
    側からレーザー光を照射して照射部位の有機物層を第1
    電極上に転写した後、ベースフィルムを第1電極から剥
    離することにより第1電極層上に有機物層を設ける工程
    からなる請求項1〜6のいずれか1つに記載の有機エレ
    クトロルミネッセンス素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 レーザー光がYAGレーザー光である請
    求項7に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 スパッタ保護層を積層する工程と第2電
    極を形成する工程が、真空を維持した雰囲気のもとで連
    続して行われる請求項1〜8のいずれか1つに記載の有
    機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1つに記載の
    製造方法を用いて製造された有機エレクトロルミネッセ
    ンス素子。
  11. 【請求項11】 スパッタ保護層は発光層で生じた光の
    波長を変化させ、波長が変化した光は第2電極から出射
    される請求項10に記載の有機エレクトロルミネッセン
    ス素子。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11に記載の有機エレ
    クトロルミネッセンス素子を組み込んだ有機エレクトロ
    ルミネッセンス表示パネル。
  13. 【請求項13】 組み込まれたエレクトロルミネッセン
    ス素子を駆動するための薄膜トランジスタをさらに備え
    る請求項12に記載の有機エレクトロルミネッセンス表
    示パネル。
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