JP2003077494A - 固体高分子電解質用補強材及びこれを用いた固体高分子電解質補強体 - Google Patents
固体高分子電解質用補強材及びこれを用いた固体高分子電解質補強体Info
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- JP2003077494A JP2003077494A JP2001270225A JP2001270225A JP2003077494A JP 2003077494 A JP2003077494 A JP 2003077494A JP 2001270225 A JP2001270225 A JP 2001270225A JP 2001270225 A JP2001270225 A JP 2001270225A JP 2003077494 A JP2003077494 A JP 2003077494A
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- reinforcing material
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Paper (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 膜厚が薄くても機械的強度に優れ、抵抗が低
く、しかも熱による劣化が生じにくい固体高分子電解質
補強体を提供することのできる固体高分子電解質用補強
材、及びこれを用いた固体高分子電解質補強体を提供す
ること。 【解決手段】 本発明の固体高分子電解質用補強材は、
ポリフェニレンサルファイド繊維を主体とし、厚さが3
0μm以下で、空隙率が60%以上の接着不織布から構
成されている。また、本発明の固体高分子電解質補強体
は、固体高分子電解質と前記の固体高分子電解質用補強
材とが複合一体化している。
く、しかも熱による劣化が生じにくい固体高分子電解質
補強体を提供することのできる固体高分子電解質用補強
材、及びこれを用いた固体高分子電解質補強体を提供す
ること。 【解決手段】 本発明の固体高分子電解質用補強材は、
ポリフェニレンサルファイド繊維を主体とし、厚さが3
0μm以下で、空隙率が60%以上の接着不織布から構
成されている。また、本発明の固体高分子電解質補強体
は、固体高分子電解質と前記の固体高分子電解質用補強
材とが複合一体化している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体高分子電解質
用補強材及びこれを用いた固体高分子電解質補強体に関
する。
用補強材及びこれを用いた固体高分子電解質補強体に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、プロトン伝導性の高分子膜を電解
質として用いる固体高分子型燃料電池の研究が進んでい
る。この固体高分子型燃料電池は作動温度が低く、小型
かつ軽量で、高効率で高出力密度を有するという特徴を
もつため、車載用電源や家庭据置用のコジェネレーショ
ンシステム等として期待されている。
質として用いる固体高分子型燃料電池の研究が進んでい
る。この固体高分子型燃料電池は作動温度が低く、小型
かつ軽量で、高効率で高出力密度を有するという特徴を
もつため、車載用電源や家庭据置用のコジェネレーショ
ンシステム等として期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この固体高分子型燃料
電池に現在検討されている高分子膜は、厚さが50〜1
00μm程度のプロトン伝導性イオン交換膜であり、特
に「ナフィオン」(登録商標、デュポン社)に代表され
る、スルホン酸基を含有するパーフルオロスルホン酸か
らなる陽イオン交換膜は、基本特性に優れているため広
く検討されている。
電池に現在検討されている高分子膜は、厚さが50〜1
00μm程度のプロトン伝導性イオン交換膜であり、特
に「ナフィオン」(登録商標、デュポン社)に代表され
る、スルホン酸基を含有するパーフルオロスルホン酸か
らなる陽イオン交換膜は、基本特性に優れているため広
く検討されている。
【0004】しかしながら、燃料電池を車載用電源やコ
ジェネレーションシステム等の用途に使用するために
は、高分子膜の膜抵抗の低減、膜の水分保持管理、低コ
スト化などの必要性から、高分子膜の薄膜化が要求され
ている。高分子膜の薄膜化のためには、薄膜化した際に
も高分子膜の機械強度を維持できるように、高分子膜の
補強技術が重要となってくる。
ジェネレーションシステム等の用途に使用するために
は、高分子膜の膜抵抗の低減、膜の水分保持管理、低コ
スト化などの必要性から、高分子膜の薄膜化が要求され
ている。高分子膜の薄膜化のためには、薄膜化した際に
も高分子膜の機械強度を維持できるように、高分子膜の
補強技術が重要となってくる。
【0005】この高分子膜の補強技術の1つとして、特
開平8−162132号公報には、「延伸多孔質ポリテ
トラフルオロエチレンとその多孔質空隙部に含有された
高分子固体電解質樹脂とからなる高分子固体電解質」が
開示されている。しかしながら、延伸多孔質テトラフル
オロエチレンは膜厚を薄くできるものの、延伸多孔質テ
トラフルオロエチレンの存在により、高分子膜の抵抗が
充分に低下しないという問題があった。
開平8−162132号公報には、「延伸多孔質ポリテ
トラフルオロエチレンとその多孔質空隙部に含有された
高分子固体電解質樹脂とからなる高分子固体電解質」が
開示されている。しかしながら、延伸多孔質テトラフル
オロエチレンは膜厚を薄くできるものの、延伸多孔質テ
トラフルオロエチレンの存在により、高分子膜の抵抗が
充分に低下しないという問題があった。
【0006】また、特開2000−231928号公報
には、「重量平均分子量が100万以上のポリエチレン
繊維からなる補強材を含有する、スルホン酸基を含有す
るパーフルオロカーボン重合体からなる陽イオン交換
膜」が開示されている。しかしながら、このポリエチレ
ン繊維は熱によって劣化が起こりやすく、140℃以上
の高温での加熱加圧プレスやロールプレス時、又は作動
時の温度で劣化が起こる問題を有していた。
には、「重量平均分子量が100万以上のポリエチレン
繊維からなる補強材を含有する、スルホン酸基を含有す
るパーフルオロカーボン重合体からなる陽イオン交換
膜」が開示されている。しかしながら、このポリエチレ
ン繊維は熱によって劣化が起こりやすく、140℃以上
の高温での加熱加圧プレスやロールプレス時、又は作動
時の温度で劣化が起こる問題を有していた。
【0007】そこで、本発明は膜厚が薄くても機械的強
度に優れ、抵抗が低く、しかも熱による劣化が生じにく
い固体高分子電解質補強体を提供することのできる固体
高分子電解質用補強材、及びこれを用いた固体高分子電
解質補強体を提供することを目的とする。
度に優れ、抵抗が低く、しかも熱による劣化が生じにく
い固体高分子電解質補強体を提供することのできる固体
高分子電解質用補強材、及びこれを用いた固体高分子電
解質補強体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、特開平8−162132号公報に記載の高分子固
体電解質の抵抗が高いのは、延伸多孔質ポリテトラフル
オロエチレンの空隙率が小さすぎてイオンの透過性を妨
げていること、及び特開2000−231928号公報
に記載の陽イオン交換膜は補強材の熱的特性に問題があ
ることをつきとめた。
結果、特開平8−162132号公報に記載の高分子固
体電解質の抵抗が高いのは、延伸多孔質ポリテトラフル
オロエチレンの空隙率が小さすぎてイオンの透過性を妨
げていること、及び特開2000−231928号公報
に記載の陽イオン交換膜は補強材の熱的特性に問題があ
ることをつきとめた。
【0009】本発明は上記のような知見に基づいてなさ
れたもので、本発明の固体高分子電解質用補強材(以
下、単に「補強材」ということがある)は、ポリフェニ
レンサルファイド繊維を主体とし、厚さが30μm以下
で、空隙率が60%以上の接着不織布から構成されてい
る。このように、厚さが30μmかつ空隙率を60%以
上とすることにより、イオンの透過性を高めて抵抗を低
くし、熱による劣化が生じにくいように、ポリフェニレ
ンサルファイド繊維を主体として構成し、更に機械的強
度に優れているように、接着不織布構造とした。
れたもので、本発明の固体高分子電解質用補強材(以
下、単に「補強材」ということがある)は、ポリフェニ
レンサルファイド繊維を主体とし、厚さが30μm以下
で、空隙率が60%以上の接着不織布から構成されてい
る。このように、厚さが30μmかつ空隙率を60%以
上とすることにより、イオンの透過性を高めて抵抗を低
くし、熱による劣化が生じにくいように、ポリフェニレ
ンサルファイド繊維を主体として構成し、更に機械的強
度に優れているように、接着不織布構造とした。
【0010】本発明の固体高分子電解質補強体(以下、
単に「補強体」ということがある)は、固体高分子電解
質と前記のような固体高分子電解質用補強材とが複合一
体化している。そのため、この補強体は抵抗が低く、熱
による劣化がなく、しかも機械的強度の優れるものであ
る。そのため、燃料電池用途に好適に使用することがで
きる。
単に「補強体」ということがある)は、固体高分子電解
質と前記のような固体高分子電解質用補強材とが複合一
体化している。そのため、この補強体は抵抗が低く、熱
による劣化がなく、しかも機械的強度の優れるものであ
る。そのため、燃料電池用途に好適に使用することがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の補強材は熱による劣化が
ない、又は少ないように、ポリフェニレンサルファイド
繊維(以下、「PPS繊維」と表記することがある)を
主体としている。このPPS繊維は繰り返し単位の70
モル%以上が、(−C6H5−S−)で表される高分子
から構成されている。
ない、又は少ないように、ポリフェニレンサルファイド
繊維(以下、「PPS繊維」と表記することがある)を
主体としている。このPPS繊維は繰り返し単位の70
モル%以上が、(−C6H5−S−)で表される高分子
から構成されている。
【0012】本発明においては、PPS繊維として、十
分に延伸された延伸PPS繊維と、不十分に延伸された
未延伸PPS繊維とを含んでいるのが好ましい。後者の
未延伸PPS繊維は延伸PPS繊維よりも低い温度で可
塑化し、接着繊維として作用することができる。このよ
うに延伸PPS繊維と未延伸PPS繊維とを含む場合、
機械的強度に優れるとともに、抵抗が高くならないよう
に、その配合比率は(延伸PPS繊維):(未延伸PP
S繊維)=20〜80:80〜20であるのが好まし
く、(延伸PPS繊維):(未延伸PPS繊維)=30
〜70:70〜30であるのがより好ましい。
分に延伸された延伸PPS繊維と、不十分に延伸された
未延伸PPS繊維とを含んでいるのが好ましい。後者の
未延伸PPS繊維は延伸PPS繊維よりも低い温度で可
塑化し、接着繊維として作用することができる。このよ
うに延伸PPS繊維と未延伸PPS繊維とを含む場合、
機械的強度に優れるとともに、抵抗が高くならないよう
に、その配合比率は(延伸PPS繊維):(未延伸PP
S繊維)=20〜80:80〜20であるのが好まし
く、(延伸PPS繊維):(未延伸PPS繊維)=30
〜70:70〜30であるのがより好ましい。
【0013】このPPS繊維(以下、単に「PPS繊
維」と表記した場合には、延伸PPS繊維と未延伸PP
S繊維の両方を含むものとする)の横断面形状は特に限
定されるものではないが、円形であっても、非円形(例
えば、長円、楕円、星型、YやXなどのアルファベット
形状、不規則に変形した形状)であっても良い。前記の
ような未延伸PPS繊維を使用し、接着繊維として作用
させた場合、一般的に未延伸PPSは変形して不規則な
横断面形状を有する状態になる。
維」と表記した場合には、延伸PPS繊維と未延伸PP
S繊維の両方を含むものとする)の横断面形状は特に限
定されるものではないが、円形であっても、非円形(例
えば、長円、楕円、星型、YやXなどのアルファベット
形状、不規則に変形した形状)であっても良い。前記の
ような未延伸PPS繊維を使用し、接着繊維として作用
させた場合、一般的に未延伸PPSは変形して不規則な
横断面形状を有する状態になる。
【0014】このPPS繊維の繊度は特に限定するもの
ではないが、補強体の抵抗を低くするために、補強材の
厚さが30μm以下である必要があるため、10dte
x以下であるのが好ましく、7dtexであるのがより
好ましい。また、補強材の機械的強度を向上させること
ができるように、0.5dtex以上であるのが好まし
く、0.8dtex以上であるのがより好ましい。
ではないが、補強体の抵抗を低くするために、補強材の
厚さが30μm以下である必要があるため、10dte
x以下であるのが好ましく、7dtexであるのがより
好ましい。また、補強材の機械的強度を向上させること
ができるように、0.5dtex以上であるのが好まし
く、0.8dtex以上であるのがより好ましい。
【0015】本発明における繊度はJIS L 101
5、8.5.1(正量繊度)A法により得られる値をい
う。
5、8.5.1(正量繊度)A法により得られる値をい
う。
【0016】なお、PPS繊維の繊維長も特に限定する
ものではないが、均一な地合いの補強材であることがで
きるように、繊維長が60mm以下程度の短繊維である
のが好ましく、50mm以下であるのがより好ましい。
他方、PPS繊維の繊維長が短かすぎると、繊維同士の
接着点が少なくなり、補強材の機械的強度を向上させる
のが困難になる場合があるため、1mm以上であるのが
好ましい。
ものではないが、均一な地合いの補強材であることがで
きるように、繊維長が60mm以下程度の短繊維である
のが好ましく、50mm以下であるのがより好ましい。
他方、PPS繊維の繊維長が短かすぎると、繊維同士の
接着点が少なくなり、補強材の機械的強度を向上させる
のが困難になる場合があるため、1mm以上であるのが
好ましい。
【0017】本発明における繊維長はJIS L 10
15、8.4により得られる値をいう。
15、8.4により得られる値をいう。
【0018】また、PPS繊維は補強材の空隙率を高く
して、抵抗を低くしやすいように、巻縮を有するのが好
ましい。具体的には、1インチあたり2〜30個の巻縮
数を有するのが好ましい。
して、抵抗を低くしやすいように、巻縮を有するのが好
ましい。具体的には、1インチあたり2〜30個の巻縮
数を有するのが好ましい。
【0019】本発明における巻縮数は、JIS L 1
015、8.12.1(けん縮数)に規定されている方
法により得られる値をいう。なお、空間距離は20mm
とする。
015、8.12.1(けん縮数)に規定されている方
法により得られる値をいう。なお、空間距離は20mm
とする。
【0020】本発明の補強材は前述のようなPPS繊維
を主体(補強材の50mass%以上を占める)として
構成されているが、このPPS繊維が多ければ多いほ
ど、熱による劣化が生じにくいため、60mass%以
上を占めているのが好ましく、70mass%以上を占
めているのがより好ましく、90mass%以上を占め
ているのが更に好ましい。
を主体(補強材の50mass%以上を占める)として
構成されているが、このPPS繊維が多ければ多いほ
ど、熱による劣化が生じにくいため、60mass%以
上を占めているのが好ましく、70mass%以上を占
めているのがより好ましく、90mass%以上を占め
ているのが更に好ましい。
【0021】本発明の補強材は前述のようなPPS繊維
を主体としているが、PPS繊維以外の繊維として、例
えば、ナイロン系繊維(ナイロン6、ナイロン66な
ど)、ポリエステル系繊維、アクリル繊維、ビニロン繊
維などを含んでいることができる。また、前述のような
未延伸PPS繊維を接着繊維として使用できるが、未延
伸PPS繊維に替えて、又は加えて、例えば、ナイロン
系樹脂やポリエステル系樹脂を接着成分とする接着繊維
を使用することができる。
を主体としているが、PPS繊維以外の繊維として、例
えば、ナイロン系繊維(ナイロン6、ナイロン66な
ど)、ポリエステル系繊維、アクリル繊維、ビニロン繊
維などを含んでいることができる。また、前述のような
未延伸PPS繊維を接着繊維として使用できるが、未延
伸PPS繊維に替えて、又は加えて、例えば、ナイロン
系樹脂やポリエステル系樹脂を接着成分とする接着繊維
を使用することができる。
【0022】本発明の補強材は前述のようなPPS繊維
を主体とする接着不織布からなるが、抵抗が充分に低い
ように、厚さは30μm以下である。この厚さが薄けれ
ば薄い程、抵抗が低くなるため、厚さは28μm以下で
あるのがより好ましい。他方、補強材の厚さが10μm
未満であると、繊維量が少なすぎて、機械的強度が低下
する傾向があるため、10μm以上であるのが好まし
く、15μm以上であるのがより好ましい。
を主体とする接着不織布からなるが、抵抗が充分に低い
ように、厚さは30μm以下である。この厚さが薄けれ
ば薄い程、抵抗が低くなるため、厚さは28μm以下で
あるのがより好ましい。他方、補強材の厚さが10μm
未満であると、繊維量が少なすぎて、機械的強度が低下
する傾向があるため、10μm以上であるのが好まし
く、15μm以上であるのがより好ましい。
【0023】本発明における「厚さ」は、JIS B
7502:1994に規定されている外側マイクロメー
ター(0〜25mm)を用いて、JIS C 2111
5.1(1)の測定法により測定した、無作為に選ん
だ10点の平均値をいう。
7502:1994に規定されている外側マイクロメー
ター(0〜25mm)を用いて、JIS C 2111
5.1(1)の測定法により測定した、無作為に選ん
だ10点の平均値をいう。
【0024】本発明の補強材は前述のように厚さが30
μm以下であることに加えて、空隙率が60%以上で、
適度な空隙を有するため、抵抗が低く、イオン伝導性の
優れるものである。この空隙率が高ければ高い程、抵抗
が低くなり、イオン伝導性に優れるため、65%以上で
あるのがより好ましい。他方、空隙率が90%を超える
と、機械的強度が低くなり過ぎる傾向があるため、90
%以下であるのが好ましく、80%以下であるのがより
好ましい。
μm以下であることに加えて、空隙率が60%以上で、
適度な空隙を有するため、抵抗が低く、イオン伝導性の
優れるものである。この空隙率が高ければ高い程、抵抗
が低くなり、イオン伝導性に優れるため、65%以上で
あるのがより好ましい。他方、空隙率が90%を超える
と、機械的強度が低くなり過ぎる傾向があるため、90
%以下であるのが好ましく、80%以下であるのがより
好ましい。
【0025】この「空隙率(P)」は次の式により得ら
れる値をいう。 空隙率(P)={1−W/(T×d)}×100 ここで、Wは目付(g/m2)を意味し、Tは補強材の
厚さ(μm)を意味し、dは補強材を構成する樹脂の密
度(g/cm3)を意味する。なお、「目付」はJIS
P 8124(紙及び板紙−坪量測定法)に規定され
ている方法に基づいて得られる坪量を意味する。また、
補強材を構成する樹脂が2種類以上存在している場合、
樹脂の密度は各樹脂の質量平均をいう。例えば、密度d
1の樹脂Aがa(mass%)と、密度d2の樹脂Bが
b(mass%)存在している場合、樹脂の密度は次の
式により得られる値をいう。 d=d1×a/100+d2×b/100
れる値をいう。 空隙率(P)={1−W/(T×d)}×100 ここで、Wは目付(g/m2)を意味し、Tは補強材の
厚さ(μm)を意味し、dは補強材を構成する樹脂の密
度(g/cm3)を意味する。なお、「目付」はJIS
P 8124(紙及び板紙−坪量測定法)に規定され
ている方法に基づいて得られる坪量を意味する。また、
補強材を構成する樹脂が2種類以上存在している場合、
樹脂の密度は各樹脂の質量平均をいう。例えば、密度d
1の樹脂Aがa(mass%)と、密度d2の樹脂Bが
b(mass%)存在している場合、樹脂の密度は次の
式により得られる値をいう。 d=d1×a/100+d2×b/100
【0026】本発明の補強材の目付は特に限定するもの
ではないが、前述のような厚さ及び空隙率であることが
できるように、5〜30g/m2であるのが好ましく、
10〜25g/m2であるのがより好ましい。
ではないが、前述のような厚さ及び空隙率であることが
できるように、5〜30g/m2であるのが好ましく、
10〜25g/m2であるのがより好ましい。
【0027】本発明の補強材は前述のようなPPS繊維
を主体としているが、機械的強度に優れるように、接着
不織布からなる。この接着不織布は前述のような未延伸
PPS繊維、ナイロン系樹脂やポリエステル系樹脂を接
着成分とする接着繊維の接着によって、その形態を維持
している。これらの中でも、接着繊維として未延伸PP
S繊維を含んでいると、延伸PPS繊維との接着性に優
れているため、機械的強度の優れる補強材とすることが
でき、特に、補強材を構成する繊維がPPS繊維のみか
らなり、未延伸PPSのみを接着繊維としていると、機
械的強度に優れるとともに、熱により劣化しにくいた
め、好適な実施態様である。
を主体としているが、機械的強度に優れるように、接着
不織布からなる。この接着不織布は前述のような未延伸
PPS繊維、ナイロン系樹脂やポリエステル系樹脂を接
着成分とする接着繊維の接着によって、その形態を維持
している。これらの中でも、接着繊維として未延伸PP
S繊維を含んでいると、延伸PPS繊維との接着性に優
れているため、機械的強度の優れる補強材とすることが
でき、特に、補強材を構成する繊維がPPS繊維のみか
らなり、未延伸PPSのみを接着繊維としていると、機
械的強度に優れるとともに、熱により劣化しにくいた
め、好適な実施態様である。
【0028】なお、補強材を構成するPPS繊維に親水
化処理が施されていると、PPS繊維と固体高分子電解
質との馴染みが良く、より抵抗を低くすることができる
ため、好適な実施態様である。この親水化処理はPPS
繊維に対して実施した後に補強材を形成しても良いし、
補強材を形成した後に親水化処理を実施しても良い。
化処理が施されていると、PPS繊維と固体高分子電解
質との馴染みが良く、より抵抗を低くすることができる
ため、好適な実施態様である。この親水化処理はPPS
繊維に対して実施した後に補強材を形成しても良いし、
補強材を形成した後に親水化処理を実施しても良い。
【0029】この親水化処理としては、例えば、スルホ
ン化処理、フッ素ガス処理、ビニルモノマーのグラフト
重合処理、界面活性剤処理、放電処理、或は親水性樹脂
付与処理などがある。これらの中でも、スルホン化処理
は固体高分子電解質(特に、スルホン酸基を含有するパ
ーフルオロスルホン酸からなる陽イオン交換膜)との馴
染みが良く、スルホン化処理により導入されたスルホン
酸基がイオン伝導のための足場としても作用することが
でき、抵抗を低くすることができるため、特に好適であ
る。
ン化処理、フッ素ガス処理、ビニルモノマーのグラフト
重合処理、界面活性剤処理、放電処理、或は親水性樹脂
付与処理などがある。これらの中でも、スルホン化処理
は固体高分子電解質(特に、スルホン酸基を含有するパ
ーフルオロスルホン酸からなる陽イオン交換膜)との馴
染みが良く、スルホン化処理により導入されたスルホン
酸基がイオン伝導のための足場としても作用することが
でき、抵抗を低くすることができるため、特に好適であ
る。
【0030】本発明の補強材(つまり、接着不織布)
は、例えば次のようにして製造することができる。
は、例えば次のようにして製造することができる。
【0031】まず、PPS繊維(延伸PPS繊維及び/
又は未延伸PPS繊維)、必要により接着繊維などのそ
の他の繊維を用意する。前述のように、熱による劣化を
抑えやすく、機械的強度に優れるように、延伸PPS繊
維と未延伸PPS繊維を用意する。
又は未延伸PPS繊維)、必要により接着繊維などのそ
の他の繊維を用意する。前述のように、熱による劣化を
抑えやすく、機械的強度に優れるように、延伸PPS繊
維と未延伸PPS繊維を用意する。
【0032】次いで、これら繊維を用いて乾式法(カー
ド法、エアレイ法など)や湿式法により繊維ウエブを形
成する。これらの中でも、目付や厚さのバラツキが少な
い点で、湿式法により繊維ウエブを形成するのが好まし
い。なお、メルトブロー法やスパンボンド法により、直
接繊維ウエブを形成しても良い。
ド法、エアレイ法など)や湿式法により繊維ウエブを形
成する。これらの中でも、目付や厚さのバラツキが少な
い点で、湿式法により繊維ウエブを形成するのが好まし
い。なお、メルトブロー法やスパンボンド法により、直
接繊維ウエブを形成しても良い。
【0033】次いで、この繊維ウエブに対して熱及び/
又は圧力を作用させて、接着繊維(特に未延伸PPS繊
維)を接着させて、接着不織布を製造できる。この熱及
び/又は圧力は、例えば、加熱加圧プレス機やロールプ
レス機により実施することができる。なお、熱及び/又
は圧力は、厚さが30μm以下であり、空隙率が60%
以上の接着不織布となるような熱及び/又は圧力であれ
ば良く、特に限定するものではない。
又は圧力を作用させて、接着繊維(特に未延伸PPS繊
維)を接着させて、接着不織布を製造できる。この熱及
び/又は圧力は、例えば、加熱加圧プレス機やロールプ
レス機により実施することができる。なお、熱及び/又
は圧力は、厚さが30μm以下であり、空隙率が60%
以上の接着不織布となるような熱及び/又は圧力であれ
ば良く、特に限定するものではない。
【0034】このように形成した接着不織布はそのまま
使用することができるが、前述のように、固体高分子電
解質との馴染みが向上するように、スルホン化処理、フ
ッ素ガス処理、ビニルモノマーのグラフト重合処理、界
面活性剤処理、放電処理、或は親水性樹脂付与処理など
の親水化処理を実施するのが好ましい。前述のように、
スルホン化処理が特に好ましい。
使用することができるが、前述のように、固体高分子電
解質との馴染みが向上するように、スルホン化処理、フ
ッ素ガス処理、ビニルモノマーのグラフト重合処理、界
面活性剤処理、放電処理、或は親水性樹脂付与処理など
の親水化処理を実施するのが好ましい。前述のように、
スルホン化処理が特に好ましい。
【0035】このスルホン化処理は特に限定するもので
はないが、例えば、発煙硫酸、硫酸、三酸化イオウ、ク
ロロ硫酸、又は塩化スルフリルからなる溶液中に、接着
不織布を浸漬してスルホン酸基を導入する方法や、一酸
化硫黄ガス、二酸化硫黄ガス、或いは三酸化硫黄ガスな
どの存在下で、放電を作用させて接着不織布にスルホン
酸基を導入する方法等がある。
はないが、例えば、発煙硫酸、硫酸、三酸化イオウ、ク
ロロ硫酸、又は塩化スルフリルからなる溶液中に、接着
不織布を浸漬してスルホン酸基を導入する方法や、一酸
化硫黄ガス、二酸化硫黄ガス、或いは三酸化硫黄ガスな
どの存在下で、放電を作用させて接着不織布にスルホン
酸基を導入する方法等がある。
【0036】本発明の固体高分子電解質補強体は、固体
高分子電解質と前述のような補強材とが複合一体化した
ものであるため、熱によって劣化しにくく、機械的強度
に優れ、しかも抵抗の低いものである。
高分子電解質と前述のような補強材とが複合一体化した
ものであるため、熱によって劣化しにくく、機械的強度
に優れ、しかも抵抗の低いものである。
【0037】この固体高分子電解質は特に限定するもの
ではないが、例えば、パーフルオロカーボンスルホン酸
樹脂、ポリサルホン樹脂、パーフルオロカルボン酸樹
脂、スルホン酸基を有するポリスチレン系陽イオン交換
樹脂(例えば、スチレン−ジビニルベンゼンスルホン酸
樹脂)、フルオロカーボンマトリックスとトリフルオロ
エチレンとのグラフト共重合樹脂、ポリエチレンスルホ
ン酸樹脂、及びポリビニルスルホン酸樹脂などを挙げる
ことができ、特にパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂
が好適である。このパーフルオロカーボンスルホン酸樹
脂のイオン交換容量は、イオン伝導性に優れるととも
に、機械的強度に優れるように、0.5〜2meq./
gであるのが好ましく、0.7〜1.6meq./gで
あるのが特に好ましい。
ではないが、例えば、パーフルオロカーボンスルホン酸
樹脂、ポリサルホン樹脂、パーフルオロカルボン酸樹
脂、スルホン酸基を有するポリスチレン系陽イオン交換
樹脂(例えば、スチレン−ジビニルベンゼンスルホン酸
樹脂)、フルオロカーボンマトリックスとトリフルオロ
エチレンとのグラフト共重合樹脂、ポリエチレンスルホ
ン酸樹脂、及びポリビニルスルホン酸樹脂などを挙げる
ことができ、特にパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂
が好適である。このパーフルオロカーボンスルホン酸樹
脂のイオン交換容量は、イオン伝導性に優れるととも
に、機械的強度に優れるように、0.5〜2meq./
gであるのが好ましく、0.7〜1.6meq./gで
あるのが特に好ましい。
【0038】なお、このイオン交換容量は次のようにし
て測定した値をいう。乾燥した樹脂(Wg)に、0.1
mol/Lの水酸化カリウム標準液を10ml加え、3
時間以上放置して中和を行う。その後、フェノールフタ
レイン液を加え、0.1mol/Lの塩酸で滴定を行
う。この滴定に要した塩酸量をb(ml)とする。一
方、樹脂を加えない空試験も同様に行い、この時の塩酸
量をc(ml)とする。この時に、次の式から得られる
値Yをイオン交換容量とする。 Y(meq./g)={(c−b)×0.1}/W
て測定した値をいう。乾燥した樹脂(Wg)に、0.1
mol/Lの水酸化カリウム標準液を10ml加え、3
時間以上放置して中和を行う。その後、フェノールフタ
レイン液を加え、0.1mol/Lの塩酸で滴定を行
う。この滴定に要した塩酸量をb(ml)とする。一
方、樹脂を加えない空試験も同様に行い、この時の塩酸
量をc(ml)とする。この時に、次の式から得られる
値Yをイオン交換容量とする。 Y(meq./g)={(c−b)×0.1}/W
【0039】なお、補強体の厚さは特に限定されるもの
ではないが、抵抗が低く、イオン伝導性に優れているよ
うに、10〜80μmであるのが好ましく、特に15〜
50μmであるのが好ましい。
ではないが、抵抗が低く、イオン伝導性に優れているよ
うに、10〜80μmであるのが好ましく、特に15〜
50μmであるのが好ましい。
【0040】このような補強体の製造方法は特に限定さ
れるものではないが、例えば、キャスト法を挙げること
ができる。このキャスト法は、特定溶媒に固体高分子電
解質を溶解又は分散させた溶液中に、前述のような補強
材を浸漬した後、一定のクリアランス下でキャストし、
乾燥することで製膜する方法である。なお、キャスト法
以外の方法としては、加熱加圧プレスやロールプレスな
どの溶融熱成形により製膜する方法を挙げることができ
る。
れるものではないが、例えば、キャスト法を挙げること
ができる。このキャスト法は、特定溶媒に固体高分子電
解質を溶解又は分散させた溶液中に、前述のような補強
材を浸漬した後、一定のクリアランス下でキャストし、
乾燥することで製膜する方法である。なお、キャスト法
以外の方法としては、加熱加圧プレスやロールプレスな
どの溶融熱成形により製膜する方法を挙げることができ
る。
【0041】このような本発明の補強体は抵抗が低く、
熱による劣化が生じにくく、しかも機械的強度の優れる
ものであるため、例えば、燃料電池、一次電池、二次電
池、エレクトロミックディスプレイ、イオンセンサー、
ガスセンサー等に有用である。これらの中でも、特に燃
料電池用途に好適に使用することができる。
熱による劣化が生じにくく、しかも機械的強度の優れる
ものであるため、例えば、燃料電池、一次電池、二次電
池、エレクトロミックディスプレイ、イオンセンサー、
ガスセンサー等に有用である。これらの中でも、特に燃
料電池用途に好適に使用することができる。
【0042】この好適である燃料電池は、例えば、前述
のような補強体の両側に、ガス拡散型電極(触媒層とガ
ス拡散層とから構成されており、触媒層が補強体と当
接)、セパレータ(導電性カーボン板など)が順に配置
した構造であることができる。なお、ガス拡散型電極と
補強体とは、溶媒接着法や加熱プレス法等により密着さ
れていることができる。また、セパレータには、燃料ガ
ス又は空気の通路となる溝が彫られており、ガス拡散型
電極にガスを供給できるようになっている。
のような補強体の両側に、ガス拡散型電極(触媒層とガ
ス拡散層とから構成されており、触媒層が補強体と当
接)、セパレータ(導電性カーボン板など)が順に配置
した構造であることができる。なお、ガス拡散型電極と
補強体とは、溶媒接着法や加熱プレス法等により密着さ
れていることができる。また、セパレータには、燃料ガ
ス又は空気の通路となる溝が彫られており、ガス拡散型
電極にガスを供給できるようになっている。
【0043】以下に、本発明の実施例を記載するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0044】
【実施例】(実施例1)延伸PPS繊維(繊度:1.1
dtex、繊維長:2mm、繊維横断面形状:円形、巻
縮数:8.5個/インチ)と、未延伸PPS繊維(繊
度:2.2dtex、繊維長:2mm、繊維横断面形
状:円形、巻縮なし)とを用意した。
dtex、繊維長:2mm、繊維横断面形状:円形、巻
縮数:8.5個/インチ)と、未延伸PPS繊維(繊
度:2.2dtex、繊維長:2mm、繊維横断面形
状:円形、巻縮なし)とを用意した。
【0045】次いで、延伸PPS繊維と未延伸PPS繊
維とを50:50の質量比率で配合したスラリーから、
湿式抄造法により繊維ウエブを形成した。
維とを50:50の質量比率で配合したスラリーから、
湿式抄造法により繊維ウエブを形成した。
【0046】次いで、繊維ウエブを温度150℃、線圧
900N/cmに設定されたカレンダーロール間を通過
させることにより、目付12g/m2、厚さ27μmの
湿式接着不織布、つまり補強材(空隙率:67%)を得
た。
900N/cmに設定されたカレンダーロール間を通過
させることにより、目付12g/m2、厚さ27μmの
湿式接着不織布、つまり補強材(空隙率:67%)を得
た。
【0047】次いで、5wt%のパーフルオロカーボン
スルホン酸樹脂(イオン交換容量:1.1meq./
g)のアルコール溶液(Aldrich社製)中に、前
記補強材を浸漬して含浸した後、乾燥して複合一体化
し、厚さが30μmの補強体を得た。
スルホン酸樹脂(イオン交換容量:1.1meq./
g)のアルコール溶液(Aldrich社製)中に、前
記補強材を浸漬して含浸した後、乾燥して複合一体化
し、厚さが30μmの補強体を得た。
【0048】(実施例2)実施例1と同様にして形成し
た湿式接着不織布を、温度80℃の発煙硫酸溶液中に浸
漬してスルホン化処理(スルホン酸基を導入)を実施
し、目付12g/m 2、厚さ27μmのスルホン化湿式
接着不織布、つまり補強材(空隙率:67%)を得た。
た湿式接着不織布を、温度80℃の発煙硫酸溶液中に浸
漬してスルホン化処理(スルホン酸基を導入)を実施
し、目付12g/m 2、厚さ27μmのスルホン化湿式
接着不織布、つまり補強材(空隙率:67%)を得た。
【0049】次いで、実施例1と全く同様に補強材とパ
ーフルオロカーボンスルホン酸樹脂とを複合一体化し
て、厚さが30μmの補強体を得た。
ーフルオロカーボンスルホン酸樹脂とを複合一体化し
て、厚さが30μmの補強体を得た。
【0050】(比較例1)実施例1と同様のパーフルオ
ロカーボンスルホン酸樹脂溶液を、ポリエチレンテレフ
タレートフィルム上に流延した後、乾燥して、厚さが3
0μmのイオン交換樹脂膜(補強材なし)を形成した。
ロカーボンスルホン酸樹脂溶液を、ポリエチレンテレフ
タレートフィルム上に流延した後、乾燥して、厚さが3
0μmのイオン交換樹脂膜(補強材なし)を形成した。
【0051】(比較例2)実施例1と同様の延伸PPS
繊維及び未延伸PPS繊維を使用して、実施例1と同様
にして、繊維ウエブを形成した。
繊維及び未延伸PPS繊維を使用して、実施例1と同様
にして、繊維ウエブを形成した。
【0052】次いで、繊維ウエブを温度150℃、線圧
900N/cmに設定されたカレンダーロール間を通過
させることにより、目付16g/m2、厚さ35μmの
湿式接着不織布、つまり補強材(空隙率:66%)を得
た。
900N/cmに設定されたカレンダーロール間を通過
させることにより、目付16g/m2、厚さ35μmの
湿式接着不織布、つまり補強材(空隙率:66%)を得
た。
【0053】次いで、実施例1と全く同様にして、補強
材とパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂とを複合一体
化して、厚さが40μmの補強体を得た。
材とパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂とを複合一体
化して、厚さが40μmの補強体を得た。
【0054】(比較例3)実施例1と同様の延伸PPS
繊維及び未延伸PPS繊維を使用して、実施例1と同様
にして、繊維ウエブを形成した。
繊維及び未延伸PPS繊維を使用して、実施例1と同様
にして、繊維ウエブを形成した。
【0055】次いで、繊維ウエブを温度150℃、線圧
1500N/cmに設定されたカレンダーロール間を通
過させることにより、目付20g/m2、厚さ27μm
の湿式接着不織布、つまり補強材(空隙率:45%)を
得た。
1500N/cmに設定されたカレンダーロール間を通
過させることにより、目付20g/m2、厚さ27μm
の湿式接着不織布、つまり補強材(空隙率:45%)を
得た。
【0056】次いで、実施例1と全く同様にして、補強
材とパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂とを複合一体
化して、厚さが30μmの補強体を得た。
材とパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂とを複合一体
化して、厚さが30μmの補強体を得た。
【0057】(引張り測定)実施例1〜2、比較例2〜
3の補強体、及び比較例1のイオン交換樹脂膜を、それ
ぞれ温度90℃の純水中に24時間浸漬した後、引張り
強度を測定した。これらの結果は表1に示す通りであっ
た。
3の補強体、及び比較例1のイオン交換樹脂膜を、それ
ぞれ温度90℃の純水中に24時間浸漬した後、引張り
強度を測定した。これらの結果は表1に示す通りであっ
た。
【0058】(抵抗の測定)実施例1〜2、比較例2〜
3の補強体、及び比較例1のイオン交換樹脂膜を、それ
ぞれ温度25℃、1Mの硫酸水溶液中に24時間浸漬し
た後、LCR(Leactance Condense
r Resistance)メーター(HIOKI製)を
用いて、交流1KHzでの比抵抗を測定した。なお、電
解液は1Mの硫酸を使用し、電極にはステンレスを使用
し、有効膜面積は3.14cm2であった。この結果も
表1に示す。
3の補強体、及び比較例1のイオン交換樹脂膜を、それ
ぞれ温度25℃、1Mの硫酸水溶液中に24時間浸漬し
た後、LCR(Leactance Condense
r Resistance)メーター(HIOKI製)を
用いて、交流1KHzでの比抵抗を測定した。なお、電
解液は1Mの硫酸を使用し、電極にはステンレスを使用
し、有効膜面積は3.14cm2であった。この結果も
表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】本発明の補強材を使用した補強体は、比抵
抗の上昇がほとんどみられないものの、熱処理後の引張
り強度を大きく改善した、熱劣化が生じにくく、機械的
強度に優れ、しかも抵抗の低いものであることがわかっ
た。
抗の上昇がほとんどみられないものの、熱処理後の引張
り強度を大きく改善した、熱劣化が生じにくく、機械的
強度に優れ、しかも抵抗の低いものであることがわかっ
た。
【0061】
【発明の効果】本発明の固体高分子電解質用補強材は、
抵抗が低く、熱による劣化が生じにくく、しかも機械的
強度に優れている。
抵抗が低く、熱による劣化が生じにくく、しかも機械的
強度に優れている。
【0062】本発明の固体高分子電解質補強体は、抵抗
が低く、熱による劣化がなく、しかも機械的強度の優れ
るものである。そのため、燃料電池用途に好適に使用す
ることができる。
が低く、熱による劣化がなく、しかも機械的強度の優れ
るものである。そのため、燃料電池用途に好適に使用す
ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4L031 AA12 AB34 BA17 CA00 DA15
DA21
4L047 AA26 AA28 AB02 BA16 BA21
BC14 CB01 CB05 CB08 CC13
4L055 AF30 AF44 BE20 EA08 EA19
FA11 FA13 FA19 GA01 GA03
GA50
5H026 AA06 CX05
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリフェニレンサルファイド繊維を主体
とし、厚さが30μm以下で、空隙率が60%以上の接
着不織布からなることを特徴とする、固体高分子電解質
用補強材。 - 【請求項2】 ポリフェニレンサルファイド繊維に親水
化処理が施されていることを特徴とする、請求項1記載
の固体高分子電解質用補強材。 - 【請求項3】 親水化処理がスルホン化処理であること
を特徴とする、請求項2に記載の固体高分子電解質用補
強材。 - 【請求項4】 固体高分子電解質と請求項1〜3のいず
れかに記載の固体高分子電解質用補強材とが複合一体化
していることを特徴とする、固体高分子電解質補強体。 - 【請求項5】 燃料電池用に用いることを特徴とする、
請求項4記載の固体高分子電解質補強体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001270225A JP2003077494A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 固体高分子電解質用補強材及びこれを用いた固体高分子電解質補強体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001270225A JP2003077494A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 固体高分子電解質用補強材及びこれを用いた固体高分子電解質補強体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003077494A true JP2003077494A (ja) | 2003-03-14 |
Family
ID=19095907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001270225A Pending JP2003077494A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 固体高分子電解質用補強材及びこれを用いた固体高分子電解質補強体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003077494A (ja) |
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WO2022190797A1 (ja) | 2021-03-10 | 2022-09-15 | 東レ株式会社 | ポリフェニレンスルフィド繊維不織布およびこれを含む隔膜 |
-
2001
- 2001-09-06 JP JP2001270225A patent/JP2003077494A/ja active Pending
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