JP2017218704A - 耐熱性湿式不織布 - Google Patents
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Description
(3)前記無機微粒子の粒子径が、0.5〜20μmである上記(1)又は(2)に記載の耐熱性湿式不織布。
(4)前記無機微粒子が、水酸化マグネシウム、マイカ及びクレーからなる群から選ばれる少なくとも1種である上記(1)〜(3)のいずれかに記載の耐熱性湿式不織布。
PPS延伸繊維:繊度1.7デシテックス、繊維長5mm
PPS未延伸繊維:繊度2.2デシテックス、繊維長5mm
PVA繊維:繊度1.1デシテックス、繊維長3mm
表1記載の繊維配合で、分散濃度0.2質量%で10分間、繊維を水に分散し、抄紙機を使って湿紙を形成し、その後、表面温度150℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、坪量60g/m2の繊維層を得た。実施例1〜9及び比較例1〜3では、円網抄紙機を使用した。実施例10では、円網(坪量30g/m2)と傾斜網(坪量30g/m2)を有するコンビネーション抄紙機を用いて、抄き合わせ法で、繊維層を製造した。
繊維層に、金属ロール−金属ロールのカレンダーユニットによって、金属ロール温度230℃、加工速度10m/minで熱カレンダー処理を施した。
繊維層を製造する際の抄紙性を以下の指標で評価した。
「4」:抄紙機の各パートでの湿紙、繊維層の走行性は安定している。断紙は発生しないが、繊維剥けがわずかに見られる。
「3」:抄紙機の各パートでの湿紙、繊維層の走行性は安定している。断紙は発生しないが、繊維剥けが「4」よりも多い。
「2」:プレスパートでの湿紙の強度は弱いが、「3」よりも低速であれば製造可能である。時々、ドライヤー出口で、断紙が発生することがある。
「1」:プレスパートでの湿紙の強度が弱く、断紙が頻発する。
繊維層に熱カレンダー処理を施す際の加工性を以下の指標で評価した。
「4」:熱カレンダー処理した際に、断紙は発生しないが、熱ロールに繊維層が貼り付き気味になる。
「3」:熱カレンダー処理した際に、断紙は発生しないが、熱ロールに繊維層が貼り付き部分的に剥離が見られる。
「2」:熱カレンダー処理した際に、断紙がわずかに発生する。
「1」:熱カレンダー処理した際に、断紙が頻繁に発生する。
繊維層を、幅方向25mm、流れ方向150mm(MD)及び幅方向150mm、流れ方向25mm(CD)に断裁し、卓上型材料試験機(装置名:STA−1150、株式会社オリエンテック製)のチャックに、チャック間隔80mmで固定し、100mm/minの一定速度で、繊維層が破断するまで、上チャックを引き上げて行った時の最大荷重を引張強度とした。次いで、200℃の乾燥機内で60時間加熱処理した後の繊維層について、前記と同様の方法で引張強度を測定し、加熱処理前の引張強度に対する加熱処理後の引張強度の維持率(加熱後のMDとCDの引張強度平均値/加熱前のMD方向とCD方向の引張強度平均値×100、単位:%)を求め、下記の基準で評価した。
「4」:90%以上、95%未満
「3」:80%以上、90%未満
「2」:70%以上、80%未満
「1」:70%未満
(繊維層)
表3記載の繊維配合で、分散濃度0.1質量%で10分間、繊維を水に分散し、円網抄紙機を使って湿紙を形成し、その後、表面温度150℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、次に、金属ロール−金属ロールのカレンダーユニットによって、金属ロール表面温度220℃、加工速度10m/minで熱カレンダー処理を施し、繊維層を得た。繊維層の目付及び厚さを表3に記載した。
無機微粒子である粒子径1.2μmの水酸化マグネシウム100質量部に、分散剤1部と水26質量部とを加えて分散し、水酸化マグネシウム水分散液を調製した。次に、この水酸化マグネシウム水分散液75質量部に、接着剤としてウレタン系樹脂16質量部を加えて攪拌混合した。続いて、増粘剤としてポリビニルアルコール(PVA)樹脂9質量部を加えて攪拌混合した。最後に、固形分濃度が34質量%になるように、調製水を加えて、塗液1を調製した。
繊維層の片面に、絶乾塗工量が25g/m2となるように塗液をロッドコーターで塗工した後乾燥して無機微粒子層を設け、金属ロール−金属ロールのカレンダーユニットによって、金属ロール表面温度240℃、加工速度10m/minで熱カレンダー処理を施し、耐熱性不織布を作製した。
無機微粒子として、粒子径5.0μmの天然マイカ100質量部を用いた以外は、実施例11と同様にして、耐熱性湿式不織布を作製した。
無機微粒子として、粒子径2〜20μmの偏平クレー100質量部を用いた以外は、実施例11と同様にして、耐熱性湿式不織布を作製した。
表3に記載したように、繊維配合を変えた以外は、実施例11と同様にして、耐熱性湿式不織布を作製した。
表3に記載したように、繊維層の目付を変えた以外は、実施例11と同様にして、耐熱性湿式不織布を作製した。
表3に記載したように、無機微粒子層の絶乾塗工量を変えた以外は、実施例11と同様にして、耐熱性湿式不織布を作製した。
表3に記載したように、無機微粒子である水酸化マグネシウムの粒子径を変えた以外は、実施例11と同様にして、耐熱性湿式不織布を作製した。
実施例11で得られた繊維層を、比較例4の耐熱性湿式不織布とした。
表3に記載したように、繊維配合を変えた以外は、実施例21と同様にして、耐熱性湿式不織布を作製した。
耐熱性湿式不織布を、幅方向25mm、流れ方向150mmに断裁し、卓上型材料試験機(装置名:STA−1150、株式会社オリエンテック製)のチャックに、チャック間隔80mmで固定し、100mm/minの一定速度で、不織布が破断するまで、上チャックを引き上げて行った時の最大荷重を引張強度とした。次いで、200℃の乾燥機内で72時間加熱処理した後の耐熱性湿式不織布について、前記と同様の方法で引張強度を測定し、加熱処理前の引張強度に対する加熱処理後の引張強度の維持率(加熱処理後の引張強度/加熱処理前の引張強度×100、単位:%)を求め、下記の基準で評価した。
100%未満、98%以上:○
98%未満、96%以上:△
96%未満:×
100mm角に断裁した耐熱性湿式不織布を、200℃の乾燥機内で72時間加熱処理した。加熱処理前後の流れ方向の寸法を0.1mm単位で測定し、加熱処理前の寸法に対する加熱処理後の寸法の変化率(加熱処理後の寸法/加熱処理前の寸法×100、単位:%)を求め下記の基準で評価した。
99%未満、98%以上:○
98%未満、97%以上:△
97%未満:×
Claims (4)
- ポリフェニレンサルファイド繊維を含有する耐熱性湿式不織布において、延伸ポリフェニレンサルファイド繊維、未延伸ポリフェニレンサルファイド繊維及びポリビニルアルコール繊維を含有してなる繊維層と、前記繊維層の少なくとも一方の面に設けられてなる無機微粒子含有層とを有することを特徴とする、耐熱性湿式不織布。
- 前記ポリビニルアルコール繊維の含有比率が0.5質量%以上10質量%以下である請求項1記載の耐熱性湿式不織布。
- 前記無機微粒子の粒子径が、0.5〜20μmである請求項1又は2記載の耐熱性湿式不織布。
- 前記無機微粒子が、水酸化マグネシウム、マイカ及びクレーからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載の耐熱性湿式不織布。
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