JP2020076174A - ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布 - Google Patents
ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020076174A JP2020076174A JP2018210812A JP2018210812A JP2020076174A JP 2020076174 A JP2020076174 A JP 2020076174A JP 2018210812 A JP2018210812 A JP 2018210812A JP 2018210812 A JP2018210812 A JP 2018210812A JP 2020076174 A JP2020076174 A JP 2020076174A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- pps
- wet
- fibers
- polyphenylene sulfide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
Description
断面形状が三つ葉形状であり、繊度1.3デシテックス、直径11μm、繊維長5mmの異型断面を有する延伸PPS繊維を「PPS繊維1」とした。
円形断面形状であり、繊度1.1デシテックス、直径10μm、繊維長5mmの延伸PPS繊維を「PPS繊維2」とした。
断面形状が三つ葉形状であり、繊度2.6デシテックス、直径16μm、繊維長5mmの異型断面を有する未延伸PPS繊維を「PPS繊維3」とした。
円形断面形状であり、繊度1.7デシテックス、直径13μm、繊維長5mmの未延伸PPS繊維を「PPS繊維4」とした。
アラミド繊維をリファイナーにて叩解し、変法濾水度を350mlとしたフィブリル化アラミド繊維を「アラミド繊維」とした。
繊度1.1デシテックス、繊維長3mmのポリビニルアルコール繊維を「PVA繊維」とした。
芯部がポリエチレンテレフタレート(融点:260℃)、鞘部がイソフタル酸を共重合成分としているポリエチレンテレフタレートからなる非晶性の共重合ポリエステル(ガラス転移点:72℃)であり、繊度1.1デシテックス、繊維長5mmのポリエステル芯鞘繊維を、「PET繊維」とした。
表1記載の繊維配合にて、分散濃度0.2質量%で10分間、繊維を水に分散し、円網抄紙機を使って湿紙を形成し、その後、表面温度150℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、湿式不織布原紙を得た。
湿式不織布原紙に、金属ロール−弾性ロールのカレンダーユニットによって、金属ロール温度230℃、加工速度10m/minで表裏共に金属ロールが接触してニップされるように熱カレンダー処理を2回施し、PPS繊維含有湿式不織布を得た。
JIS P 8124:2011に準拠して、PPS繊維含有湿式不織布を100mm×100mmにカットして試験片とし、電子分析天秤(島津製作所社製)を用いて20枚測定した各値の平均値を目付とした。
JIS P 8118:2014に準拠して、目付測定時に採取した試験片から1枚ずつマイクロメータ(ミツトヨ社製)を用いて、20枚測定した各値の平均値を厚さとした。
湿式不織布原紙を製造する際の生産性を以下の指標で評価した。
「4」:抄紙機の各パートでの湿紙、湿式不織布原紙の走行性は安定している。断紙は発生しないが、繊維剥けがわずかに見られる。
「3」:抄紙機の各パートでの湿紙、湿式不織布原紙の走行性は安定している。断紙は発生しないが、繊維剥けが「4」よりも多い。
「2」:プレスパートでの湿紙の強度は弱いが、「3」よりも低速であれば製造可能である。時々、ドライヤー出口で、断紙が発生することがある。
「1」:プレスパートでの湿紙の強度が弱く、断紙が頻発する。
JIS P 8113:2006に準拠して、定速緊張型引張試験機「テンシロン卓上材料試験機、型番:STA−1150」(オリエンテック社製)を用いて、MD方向を長辺として15mm×150mmの短冊状にカットし、試験片とした。これを、チャック間距離100mmに設定し、チャックの移動速度を100mm/分として、定速で引張を行い、試験片が破断した際の強度を測定して引張強度(引張強度1)とした。常温下、10%NaOH水溶液にPPS繊維含有湿式不織布を50時間浸漬した後、十分に水洗及び風乾し、同様に引張強度を測定した値(引張強度2)を用いて、以下の式から強度維持率を算出した。
「4」:97%以上、100%未満
「3」:93%以上、97%未満
「2」:90%以上、93%未満
「1」:90%未満
Claims (3)
- ポリフェニレンサルファイド繊維とフィブリル化アラミド繊維からなり、ポリフェニレンサルファイド繊維として異型断面を有するポリフェニレンサルファイド繊維を含有することを特徴とするポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布。
- フィブリル化アラミド繊維の含有量が、全繊維に対して5質量%以上、70質量%以下である請求項1に記載のポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布。
- 目付が8g/m2以上、200g/m2以下である請求項1又は請求項2に記載のポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018210812A JP2020076174A (ja) | 2018-11-08 | 2018-11-08 | ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018210812A JP2020076174A (ja) | 2018-11-08 | 2018-11-08 | ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020076174A true JP2020076174A (ja) | 2020-05-21 |
Family
ID=70723697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018210812A Pending JP2020076174A (ja) | 2018-11-08 | 2018-11-08 | ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020076174A (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09841A (ja) * | 1995-06-13 | 1997-01-07 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 濾材およびそれを用いた液体濾過用フィルター |
JP2001040597A (ja) * | 1999-07-22 | 2001-02-13 | Toray Ind Inc | 親水性不織布、電池セパレーター材および電池 |
JP2008255550A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-10-23 | Teijin Techno Products Ltd | 水膨潤性フィブリル化繊維及びそれを用いたシート状物 |
JP2009133033A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Toray Ind Inc | 合成繊維紙、電気絶縁紙および合成繊維紙の製造方法 |
JP2011174204A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Toray Ind Inc | 抄紙用扁平ポリフェニレンサルファイド繊維及び湿式不織布 |
JP2012188774A (ja) * | 2011-03-09 | 2012-10-04 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 不織布及び不織布の製造方法 |
JP2017150095A (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | 三菱製紙株式会社 | ポリフェニレンサルファイド繊維を含有する不織布の製造方法 |
JP2018016900A (ja) * | 2016-07-27 | 2018-02-01 | 三菱製紙株式会社 | 耐熱性不織布 |
-
2018
- 2018-11-08 JP JP2018210812A patent/JP2020076174A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09841A (ja) * | 1995-06-13 | 1997-01-07 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 濾材およびそれを用いた液体濾過用フィルター |
JP2001040597A (ja) * | 1999-07-22 | 2001-02-13 | Toray Ind Inc | 親水性不織布、電池セパレーター材および電池 |
JP2008255550A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-10-23 | Teijin Techno Products Ltd | 水膨潤性フィブリル化繊維及びそれを用いたシート状物 |
JP2009133033A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Toray Ind Inc | 合成繊維紙、電気絶縁紙および合成繊維紙の製造方法 |
JP2011174204A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Toray Ind Inc | 抄紙用扁平ポリフェニレンサルファイド繊維及び湿式不織布 |
JP2012188774A (ja) * | 2011-03-09 | 2012-10-04 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 不織布及び不織布の製造方法 |
JP2017150095A (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | 三菱製紙株式会社 | ポリフェニレンサルファイド繊維を含有する不織布の製造方法 |
JP2018016900A (ja) * | 2016-07-27 | 2018-02-01 | 三菱製紙株式会社 | 耐熱性不織布 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4976487B2 (ja) | 湿式不織布およびフィルター | |
JP2012127018A (ja) | ポリフェニレンサルファイド繊維からなるペーパーおよびその製造方法 | |
JP6723758B2 (ja) | ポリフェニレンサルファイド繊維を含有する不織布の製造方法 | |
JP2019157315A (ja) | 炭素繊維不織布及び複合体 | |
JP2019199668A (ja) | マスク用濾材およびマスク | |
JP7211701B2 (ja) | 炭素短繊維湿式不織布及び炭素繊維強化樹脂 | |
JP2020076174A (ja) | ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布 | |
JP7232617B2 (ja) | ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布 | |
JP2020158912A (ja) | 炭素短繊維湿式不織布及び炭素繊維強化樹脂 | |
JP7190856B2 (ja) | ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布の製造方法 | |
JP2020114954A (ja) | ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布 | |
JP2019060043A (ja) | 炭素繊維不織布 | |
JP2018016900A (ja) | 耐熱性不織布 | |
JP2017226928A (ja) | 耐熱性湿式不織布 | |
JP2014037644A (ja) | 湿式不織布用ショートカット繊維 | |
JP2013148601A (ja) | 電子写真装置用クリーニングシート基材 | |
JP2021001418A (ja) | ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布 | |
JP2020088024A (ja) | 固体電解コンデンサ又はハイブリッド電解コンデンサ用セパレータ及びそれを用いてなる固体電解コンデンサ又はハイブリッド電解コンデンサ | |
JP2021001411A (ja) | ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布 | |
JP2020122224A (ja) | ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布 | |
JP2020050983A (ja) | 不織布の製造方法 | |
JP2018044257A (ja) | 耐熱性湿式不織布 | |
JP6545638B2 (ja) | 耐熱性湿式不織布 | |
JP2022135478A (ja) | ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布 | |
JP2018021271A (ja) | 耐熱性湿式不織布 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210825 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220606 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220614 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20220804 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20221206 |