JP2003076191A - 加熱定着装置 - Google Patents

加熱定着装置

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JP2003076191A
JP2003076191A JP2001267345A JP2001267345A JP2003076191A JP 2003076191 A JP2003076191 A JP 2003076191A JP 2001267345 A JP2001267345 A JP 2001267345A JP 2001267345 A JP2001267345 A JP 2001267345A JP 2003076191 A JP2003076191 A JP 2003076191A
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fixing roller
heat
thrust
fixing device
rotating body
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JP2001267345A
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Hajime Sekiguchi
肇 関口
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄肉定着ローラの端部変形(つぶれ・めく
れ)対策である。また、薄肉定着ローラのスラスト止め
方法を提案する。特にIHFのような、肉厚0.5以下
のものに用いる。 【解決手段】 定着ローラの軸方向から取り付けるスナ
ップフィットを設けたスラスト止め手段である。スラス
ト止め手段が、定着ローラの内部または外径と勘合する
ことで、ローラ端部の変形を防止する構成である。スラ
スト止め部材と定着ローラギアを一体にする。さらに断
熱ブッシュを一体にしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体を用いた加
熱定着装置、特に前記加熱定着装置を備えた画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の画像形成装置にあっては、転写工
程を経て紙等の転写材に静電的に形成されたトナー像を
転写材に定着固定する必要がある。このための手段とし
て、従来から、圧接する一対の加熱ローラ間にトナー像
を担持する転写材を通過させ、トナーに熱と圧力を加え
て定着するような手段が広く実用されていることはよく
知られているとおりである。
【0003】図10〜13に公知の定着装置の典型的な
一例を示す。
【0004】これについて略述すると、定着装置内に
は、内部にヒータなどの熱源44を有する定着ローラ1
と、これに圧接してニップ部Nを形成する加圧ローラ8
が配設してある。定着ローラ1と加圧ローラ8はお互い
に圧接して、回転可能に支持されている。加圧ローラ8
は両端にベアリング35を介して支持され、定着ローラ
1に対し不図示の加圧手段によって加圧される。
【0005】内部の熱源は一般にハロゲンビータ44が
用いられている。ハロゲンビータに電流を流すことで熱
放射(熱輻射)により定着ローラの内周面が温められ
る。
【0006】定着ローラの温度は、サーミスタなどの温
度検知手11が定着ローラの外周面に接触して温度を検
知し、その検知信号により、ハロゲンヒータのON/O
FF制御をおこなっている。これにより、定着ローラの
温度が一定に保たれるように温調制御がされる。
【0007】記録紙上のトナーを定着させるために、定
着ローラの温度調節の制御をおこなっている。
【0008】定着ローラはローラの外側表面には不図示
のトナー離型層がある。一般にはPTFE10〜50μ
mやPFA10〜50μmで構成されている。
【0009】また、トナー離型層の内側にはゴム層を用
いる構成も公知とされている。
【0010】転写材Sを定着ローラ1に押し付ける加圧
用回転体として弾性加圧ローラ8が図12,13のよう
に配置されている。加圧ローラ8は鉄製の芯金の外周
に、シリコーンゴム層と定着ローラ1同様にトナー離型
層を設けた構成である。
【0011】定着ローラの芯金には、一般にアルミニウ
ム系の合金、鉄系の合金などが用いられる。アルミニウ
ム系の合金の場合は、2〜15mm程度の肉厚の芯金ロ
ーラである。鉄系の合金では、1.0mm程度の芯金ロ
ーラがある。
【0012】定着ローラは熱伝導性を有するために、長
手方向の端部に向かって熱が逃げる。定着ローラの支持
部材を介してさらに熱は伝わり、定着ローラ表面の熱の
低下につながる。そのために、定着ローラの支持部材の
軸受けは、長手方向の端部に向かって逃げる熱の影響を
考慮して高断熱耐熱性の部材を用いる。
【0013】定着ローラの回転スピードが早いものに対
してはボールベアリング30a、30bが用いられる。
そのときは、定着ローラ1とボールベアリング30a、
30b(以下ベアリングと称す)の間に高断熱耐熱性の
断熱ブッシュ50a、50bを介している。それによ
り、熱によるベアリングの性能劣化を防止している。
【0014】高断熱耐熱性の部材としては、PPS系樹
脂・PBT系樹脂・ポリアミドなどが一般的である。
【0015】定着ローラ1は定着ローラ端部のギア21
により矢印Aの方向に回転し、それにともない加圧ロー
ラ8も従動して矢印Bの方向に回転する。
【0016】図11に定着ローラ端部のギア21を示し
た。ギアの内径は、定着ローラの外径と勘合する。
【0017】また、定着ギア21と定着ローラ1の回転
止め部21aがある。回転止め部21aの凸部が、図1
0の定着ローラ1の端部にあるU溝形状の切り欠き部1
aに勘合することで駆動を定着ローラ1に伝える。
【0018】定着ローラのスラスト止め手段としては、
スラスト止め輪60が定着ローラの溝部1dに取り付け
られている。これにより、ベアリング30、断熱ブッシ
ュ50、定着ギア21のスラスト方向の位置を側板33
に対して決めている。
【0019】不図示の転写部位において静電的に形成さ
れたトナー像を担持する転写材Sが転写材搬送路H(一
点鎖線)を矢印C方向から前記ニップNに搬送されて該
部を通過すると、加熱されたトナー像が転写材に溶融固
着されて機外に排出されるものとする。また、転写材S
が定着ローラに巻き付くのを抑え、定着ローラから分離
させる分離爪10が配置されている。さらに、定着ロー
ラの表面温度を検知するための検知手段(サーミスタ)
11により、定着ローラの表面温度が一定に保たれるよ
うに温調制御がされる。
【0020】近年、省エネルギー化のために、画像形成
装置のスタンバイ(待機)時電力を抑える傾向にある。
そこで、操作性を落とさずに画像形成が可能になる状態
にするまでの時間(ウエイトタイム)を短縮させること
が求められている。
【0021】その一つの方法として、定着ローラの肉厚
を薄くして、熱容量を少なくすることが考えられる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように周
知の加熱による定着装置を用いた画像形成装置では、定
着ローラの肉厚を薄くして、熱容量を少なくすること
で、省エネルギー化を実現しようとしている。
【0023】しかしながら、次のような問題を抱えてい
る。
【0024】定着ローラの肉厚が薄いために、定着ロー
ラ端部の変形(つぶれ・めくれ)が発生し、定着ローラ
の支持ができない恐れがある。
【0025】また、定着ローラの端部支持部の外径の変
形によって、ガタが増えることで紙搬送のトラブルや画
像ムラなどが発生する恐れがある。
【0026】スラスト止め輪の溝部を定着ローラに加工
できないなどの問題がある。
【0027】また、定着ローラの端部からの熱の逃げの
問題対策として、定着ローラの支持部に断熱ブッシュを
設けた構成にしているが、コストアップの要因の一つと
なっている。
【0028】本発明では、薄肉系の定着ローラに対する
ローラ端部のつぶれによる問題とスラスト手段の問題を
解決するものである。
【0029】また、定着ローラの内部の温められた空気
の熱の逃げの問題を解決するものである。
【0030】さらに、定着ローラの支持部をコンパクト
設計化により省スペース化・低コスト化の向上をするも
のである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記構成を備
えることにより上記課題を解決できた。
【0032】(1)加熱部に記録材を導入搬送させて加
熱体の熱により記録材上の画像を加熱する加熱定着装置
において、加熱体が回転体形状であり、回転体の端部に
回転体の軸方向からの動作によって着脱するスナップフ
ィット部を設けたスラスト止め手段を設けたことを特徴
とする加熱定着装置。
【0033】(2)励磁コイルと磁性体コアを有する磁
束発生手段と、磁束発生手段の発生磁束の作用により電
磁誘導発熱する誘導発熱体を有し、加熱部に記録材を導
入搬送させて誘導発熱体の熱により記録材上の画像を加
熱する加熱装置において、誘導発熱体が回転体形状であ
り、回転体の端部に回転体の軸方向からの動作によって
着脱するスナップフィット部を設けたスラスト止め手段
を設けたことを特徴とする加熱定着装置。
【0034】(3)スラスト止め手段に回転体の外径ま
たは内径と勘合する勘合部を設けたことを特徴とする前
記(1)または(2)いずれか記載の加熱定着装置。
【0035】(4)スラスト止め手段に回転体を駆動す
る駆動伝達手段を設けたことを特徴とする前記(1)な
いし(3)いずれか記載の加熱定着装置。
【0036】(5)スラスト止め手段の勘合部は定着ロ
ーラを支持するベアリングの対向に配置したことを特徴
とする前記(3)記載の加熱定着装置。
【0037】(6)駆動伝達手段にはギアおよび回転伝
達部(回転止め部)を設けたことを特徴とする前記
(4)記載の加熱定着装置。
【0038】(7)スラスト止め手段は高断熱耐熱性の
特性を有する物質であり、PPS系樹脂、PBT系樹
脂、ポリアミド系樹脂などの材料である。ことを特徴と
する前記(1)ないし(6)いずれか記載の加熱定着装
置。
【0039】
【発明の実施の形態】図1、2、3に本発明の第一の実
施例を示す。従来例と機能が同じものについては実施例
の図においても同一の符号とした。
【0040】図1は本発明を用いた定着ローラの長手方
向配置を示した第一の実施例である。
【0041】本発明の第一の実施例は、電力効率の良い
電磁誘導加熱を用いた定着装置でウエイトタイムの短縮
を実現させる例である。
【0042】第一の実施例の定着装置では定着ローラ自
体が発熱体となるために、公知のハロゲンヒータを用い
た定着装置に比べて、電力効率が良い。一般的に、ハロ
ゲンビータの寿命に比べると、磁束発生手段の寿命は永
いために、消耗部品とならない。そのためにサービス性
の向上にも一役買っている。
【0043】さらに、磁束発生手段は電力をスムーズに
可変にできるので、高周波のフリッカー対策に対しても
対策が容易であるとされている。
【0044】また、ウエイトタイム短縮のために定着ロ
ーラの厚みを薄くして、定着ローラの熱容量を少なくし
てある。
【0045】本発明は、このようなメリットに注目し、
電磁誘導加熱方式の定着装置を第一の実施例にした。
【0046】図1は、定着ローラ1、磁束発生手段4、
加圧ローラ8、側板33a,33bおよびベアリング3
0a,30bの長手関係が分かるように示してある。
【0047】本発明のスラスト止め手段2,3は、スナ
ップフィット部2b,3bで定着ローラ1に設けた穴1
bに引っかかるように取り付いている。
【0048】図2は本発明のスラスト止め手段2のX方
向から見た単品図である。
【0049】スラスト止め手段2の勘合部2a(円弧形
状の外径部)が定着ローラ1の内径に勘合する。それに
より、定着ローラ1の端部のつぶれ、めくれなどの変形
を防止できる。また、図2は図1のスラスト止め手段に
補強リブ2cを付け、円弧形状の外径部2aを補強した
ものである。弧形状の外径部2a部の長さとしては、ベ
アリング30bの部分まであることで、ベアリング部で
の定着ローラの変形の防止ができる。
【0050】また、円弧形状の外径部2aの切か欠き部
2dにおいて、定着ローラギア21の回転止め部21a
の凸部を逃げる構成である。定着ローラギア21は従来
と同様に定着ローラ1の端部にあるU溝形状の切り欠き
部1a(図10参照)で駆動を定着ローラ1に伝える。
【0051】スラスト止め手段2は、Y方向から定着ロ
ーラに挿入されて、定着ローラの引っ掛け穴1bまで入
ることで、スナップフィット部2bが定着ローラ1に設
けた穴1bに引っかかる。これにより、スラスト止め手
段2はX方向に取り外すことができなくなる。
【0052】また、定着ローラの交換のときは、スラス
ト止め手段のスナップフィット部2bを押しながら容易
に取り外すことができる。
【0053】もう片方のスラスト止め手段3においても
同様な構成である。
【0054】スラスト止め手段3は、磁束発生手段4の
コイル5を通すための穴3eと、定着ローラとの勘合部
3aの長さのみ異なる構成である。
【0055】スラスト止め手段2は、スラスト止め手段
3のコイル通し穴3eを塞いだ構成である。これによ
り、定着ローラ内の温められた空気が、定着ローラの外
部(X方向)への流れを遮断されるので定着ローラの保
温性向上の効果があり、省電力化につながるものであ
る。
【0056】スラスト止め手段2,3は、高断熱耐熱性
のある材料として、PPS系樹脂、PBT系樹脂、ポリ
アミド系樹脂などの高断熱耐熱性と機械強度の高い剛性
材料を用いると良い。
【0057】本発明では定着ローラ1の肉厚を0.5m
m以下の場合を想定したが、従来のような肉厚のものに
本発明のスラスト止め手段を適応しても本発明の効果は
変わらない。
【0058】第一の実施例では定着ローラの肉厚が薄
く、芯金が鉄系合金であることにより、軸方向の熱の伝
わり方が従来に比べると少ない。このために、従来使用
していた断熱ブッシュをなくすことができた。ベアリン
グ30は高耐熱性(250〜300℃の耐熱のある)で
ある。これにより、省スペース化・低コストを実現する
コンパクト設計が可能となる。
【0059】本発明は断熱ブッシュの有り無しによる効
果に左右されるものではない。
【0060】図3は図1の電磁誘導加熱方式の定着装置
の構成を示した断面である。
【0061】誘導発電方式とは、磁界の中を金属が横切
ると磁束が変化し、磁束の変化によって金属にうず電流
が金属の動きを抑制する向きに流れるという電磁誘導現
象(ファラデーの法則)を用いている。金属に電流が流
れると金属の電気抵抗によって発熱する。この熱を画像
形成装置の定着装置に用いるのが誘導発熱方式の定着装
置である。
【0062】第一の実施例では定着装置内には、ヒータ
などの熱源の替わりに、磁性金属からなる定着ローラ1
の内部に磁束発生手段4が配置されている。磁束発生手
段4は励磁コイル5と芯材(コア)6から構成されてい
る。コア部材はフェライト、パーマロイなどの高透磁率
で残留磁束密度の低いものを用いると良い。
【0063】コア6とコイル5は不図示ホルダーによっ
て支持されている。
【0064】磁力線はコア6と定着ローラを通過する。
また、コイル5は定着ローラの長手方向に略楕円形状を
しており、定着ローラの内面に沿うように配置される。
【0065】コイルの一本一本によって発生する磁束に
よっても定着ローラは発熱される。これだけでは、定着
ローラの略半分しか発熱されないが、定着ローラが回転
することで温度のムラなく加熱している。
【0066】磁束はコア6の内部を交互に通過する向き
で発生させる。電源からの入力電力には電流が交互に流
れる交流電源が適している。発生した磁束の通過すると
ころに定着ローラの金属部がある。その金属部では磁束
が交互に通過しているため、磁束を金属が横切るのと同
じ効果になり、金属部で発熱が起こる。
【0067】発熱部となる定着ローラの金属には強磁性
の特性のある金属である鉄・ニッケル・コバルトなどが
適している。第一の実施例では鉄系の合金を用いた。
【0068】もちろん、熱源にハロゲンヒータを用いて
も本発明の効果は変わらない。また、定着ローラとして
もアルミニウムを用いても本発明の効果は変わらない。
【0069】上記定着装置を画像形成装置に用いたとき
の動作の説明をする。
【0070】定着ローラ1に圧接してニップ部Nを形成
する加圧ローラ8が配設してある。定着ローラ1と加圧
ローラ8はお互いに圧接して、回転可能に支持されてい
る。加圧ローラ8は定着ローラ1に対し不図示の加圧手
段によって加圧される。加圧手段は一般にバネを用いた
構成で、約2〜100kgfで荷重される。ニップ部の
幅は6mm程度が一般的である。加圧の荷重はトナー定
着性を考えて設定される値である。
【0071】定着ローラ1は定着ローラの端部のギア2
1により矢印Aの方向に回転し、それにともない加圧ロ
ーラ8も従動して矢印Bの方向に回転する。
【0072】不図示の転写部位において静電的に形成さ
れたトナー像を担持する転写材Sが転写材搬送路Hを矢
印C方向から前記ニップNに搬送されて該部を通過する
と、加熱されたトナー像が転写材に溶融固着されて機外
に排出されるものとする。
【0073】また、転写材Sが定着ローラおよび加圧ロ
ーラに巻き付くのを抑え、定着ローラおよび加圧ローラ
から分離させる分離爪10が配置されている。さらに、
定着ローラの表面温度を検知するための検知手段(サー
ミスタ)11により、定着ローラの表面温度が一定に保
たれるように温調制御がされる。
【0074】定着ローラ自身が磁束発生手段4で発生す
る磁界によって発熱部となる。この発熱部によって従来
例と同様に定着可能温度に定着ローラ表面温度が制御さ
れて、画像が定着される。
【0075】図4,5は、第一の実施例のスラスト手段
2と定着ローラギアを一体にした構成の第二の実施例で
ある。
【0076】図4、5に示すように、スラスト手段2に
定着ローラを駆動するためのギア部2fを一体に成形し
た構成である。ギア部の回転止め部2faが定着ローラ
のU溝部(図10参照)に勘合する。
【0077】図5はY方向から見たギア一体のスラスト
止め手段である。
【0078】図4のスラスト止め手段の断面は、スナッ
プフィット部2bとギア部の回転止め部2faで切った
ものである。
【0079】これにより、組み立て性の向上、コストダ
ウンが図られる。
【0080】他の実施例において、ギアとスラスト止め
手段を一体に構成しても、本発明の効果は変わらない。
【0081】図6、7は第三の実施例を示す。
【0082】第3の実施例では磁束発生手段4を定着ロ
ーラの外部に配置した実施例である。これにより、第三
の実施例では、定着ローラの両側のスラスト止め手段に
よって、定着ローラの端部の穴を塞ぐ構成である。定着
ローラ内部の温められた空気を閉じ込めることができる
ので、定着ローラの保温性能を向上できるので、省電力
化になる。
【0083】また、スラスト止め手段で断熱ブッシユの
機能を代用する構成にした。これにより、従来の定着装
置に本発明のスラスト止め手段を採用したとき断熱ブッ
シュを無くすことができるので、コストダウンにつなが
る。
【0084】さらに、本発明で採用している薄肉の定着
ローラのときには、ベアリングの耐熱グレードを下げる
こともできる。第一の実施例や従来例の高耐熱性のベア
リングを変更することで、コストダウンにつながる。
【0085】このようにして、コストダウン・省スペー
ス化が図られる。
【0086】第三の実施例のスラスト止め手段は、定着
ローラの外径から覆うようにして、定着ローラの変形を
防止できる。スナップフィット部2b,3bが定着ロー
ラの引っ掛け穴1bにそれぞれ取り付くことでスラスト
止めなとる。また、スラスト止め手段を解除するとき
は、スラスト止め手段の解除突起部2g,3gを引っ張
りながら取り外す。
【0087】定着ローラギア部2fが一体のスラスト止
め手段は、第二の実施例と同様に回転止め部2faが設
けられている。定着ローラギアの無い構成でも、本発明
の効果は変わらない。
【0088】第三の実施例は、定着ローラの外部から定
着ローラ自身を発熱させる構成であり、定着動作は第一
の実施例と同様である。
【0089】図8に第四の実施例を示す。
【0090】第四の実施例のスラスト止め手段は、第一
と第三の実施例を合わせ持ったような構成である。
【0091】定着ローラの内部と外部から定着ローラの
変形を防止するものである。
【0092】図8は片側のみの図である。定着ローラギ
ア側も同様の構成である。
【0093】図9に第五の実施例を示す。
【0094】第五の実施例では、定着ローラの端部を内
側に曲げ部1cを設けた構成である。第五の実施例のス
ラスト止め手段は、曲げ部1cにスナップフィット部3
bを引っ掛けて取り付くようにしてある。また、スラス
ト止め手段を解除するときは、解除突起部3gを押しな
がら外すことができる。
【0095】曲げ部1cは、定着ローラの全周でも、一
部でも良い。
【0096】定着ローラの表面に穴加工をしないので、
加工時のキズ、つぶれを無くすことができる。
【0097】図9は片側のみの図である。定着ローラギ
ア側も同様の構成である。
【0098】以上の本発明のスラスト止め手段を、定着
装置の仕様に合わせて組み合わせることもできる。
【0099】以上のような構成を定着ローラとスラスト
止め手段を一体成形または圧入により構成してもよい。
【0100】定着ローラギアと定着ローラの結合の関係
を逆にしても本発明のスラスト止め手段の効果は変わら
ない。定着ローラ側に凸部を設け、ギア側に穴を設けて
も良い。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように本発明の定着装置を
用いた画像形成装置では、定着ローラの肉厚を薄くし
て、熱容量を少なくすることで、省エネルギー化を実現
できる。
【0102】本発明のスラスト止め手段により、肉厚が
薄い定着ローラの端部の変形(つぶれ・めくれ)を防止
することができる。
【0103】また、本発明のスラスト止め手段は定着ロ
ーラの端部支持部の外径の変形を防止できるので、ガタ
を無くすことができ、紙搬送のトラブルや画像ムラなど
を無くすことができる。
【0104】本発明のスラスト止め手段により薄肉の定
着ローラのスラスト止めができる。
【0105】また、本発明の断熱ブッシュ一体のスラス
ト止め手段により、コストダウン、組み立て性の向上が
できる。
【0106】本発明、の定着ローラギア一体のスラスト
止め手段により、コストダウンができ、組み立て性の向
上ができる。
【0107】このように、定着ローラの支持部をコンパ
クト設計化により省スペース化・低コスト化の向上をす
るものである。
【0108】定着ローラの内部の温められた空気の逃げ
を、本発明のスラスト止め手段により防ぐことができ、
省電力化に貢献できる。
【0109】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を用いた定着ローラの長手方向配置を
示した第一の実施例を示す図
【図2】 本発明のスラスト止め手段2のX方向から見
た単品図
【図3】 図1の電磁誘導加熱方式の定着装置の構成を
示した断面図
【図4】 第二の実施例を示す図
【図5】 第二の実施例を示す図
【図6】 第三の実施例を示す図
【図7】 第三の実施例を示す図
【図8】 第四の実施例を示す図
【図9】 第五の実施例を示す図
【図10】 従来例を示す図
【図11】 従来例を示す図
【図12】 従来例を示す図
【図13】 従来例を示す図
【符号の説明】
1 定着ローラ 2 スラスト止め手段(定着ローラギア側) 2b,3b スナップフィット部 3 スラスト止め手段 4 磁束発生手段 5 長丸形コイル 6 コア 8 加圧ローラ 21 定着ローラギア N ニップ部 30a,30b ベアリング 33a,33b 側板 50a,50b 断熱ブッシュ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱部に記録材を導入搬送させて加熱体
    の熱により記録材上の画像を加熱する加熱定着装置にお
    いて、加熱体が回転体形状であり、回転体の端部に回転
    体の軸方向からの動作によって着脱するスナップフィッ
    ト部を設けたスラスト止め手段を設けたことを特徴とす
    る加熱定着装置。
  2. 【請求項2】 励磁コイルと磁性体コアを有する磁束発
    生手段と、磁束発生手段の発生磁束の作用により電磁誘
    導発熱する誘導発熱体を有し、加熱部に記録材を導入搬
    送させて誘導発熱体の熱により記録材上の画像を加熱す
    る加熱装置において、誘導発熱体が回転体形状であり、
    回転体の端部に回転体の軸方向からの動作によって着脱
    するスナップフィット部を設けたスラスト止め手段を設
    けたことを特徴とする加熱定着装置。
  3. 【請求項3】 スラスト止め手段に回転体の外径または
    内径と勘合する勘合部を設けたことを特徴とする請求項
    1または2いずれか記載の加熱定着装置。
  4. 【請求項4】 スラスト止め手段に回転体を駆動する駆
    動伝達手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし3
    いずれか記載の加熱定着装置。
  5. 【請求項5】 スラスト止め手段の勘合部は定着ローラ
    を支持するベアリングの対向に配置したことを特徴とす
    る請求項3記載の加熱定着装置。
  6. 【請求項6】 駆動伝達手段にはギアおよび回転伝達部
    (回転止め部)を設けたことを特徴とする請求項4記載
    の加熱定着装置。
  7. 【請求項7】 スラスト止め手段は高断熱耐熱性の特性
    を有する物質であり、PPS系樹脂、PBT系樹脂、ポ
    リアミド系樹脂などの材料である。ことを特徴とする請
    求項1ないし6いずれか記載の加熱定着装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006313224A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Canon Inc 現像ローラ及び現像装置並びにプロセスカートリッジ
JP2007004150A (ja) * 2005-05-27 2007-01-11 Ricoh Printing Systems Ltd 電子写真装置の定着器
JP2016114810A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2017107003A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 キヤノン株式会社 ローラ部材、及び像加熱装置

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