JP2003075419A - 液体クロマトグラフィー装置及び試料注入装置及び洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents
液体クロマトグラフィー装置及び試料注入装置及び洗浄装置及び洗浄方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、分析処理の精度を向上させること
のできる液体クロマトグラフィー装置及び試料注入装置
及び洗浄装置及び洗浄方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】上記の問題点を解決するために、試料注入
装置を有する液体クロマトグラフィー装置において、試
料注入装置内に設けられた試料注入部を洗浄する洗浄装
置を設けたことにより、分析結果がそれぞれ異なる多く
の試料に対して連続して分析処理を高精度で行うことが
できる。
のできる液体クロマトグラフィー装置及び試料注入装置
及び洗浄装置及び洗浄方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】上記の問題点を解決するために、試料注入
装置を有する液体クロマトグラフィー装置において、試
料注入装置内に設けられた試料注入部を洗浄する洗浄装
置を設けたことにより、分析結果がそれぞれ異なる多く
の試料に対して連続して分析処理を高精度で行うことが
できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は液体クロマトグラフ
ィー装置及び試料注入装置及び洗浄装置及び洗浄方法に
係り、特に試料を注入する試料注入装置において試料の
分析処理の精度を向上させるための構成とされた液体ク
ロマトグラフィー装置及び試料注入装置及び洗浄装置及
び洗浄方法に関する。
ィー装置及び試料注入装置及び洗浄装置及び洗浄方法に
係り、特に試料を注入する試料注入装置において試料の
分析処理の精度を向上させるための構成とされた液体ク
ロマトグラフィー装置及び試料注入装置及び洗浄装置及
び洗浄方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】液体クロマトグラフィ装置は化学物質を
分離・定量する科学分析手段として広く使われている。
特に、内径が１〜２ｍｍのセミミクロカラムを使った液
体クロマトグラフィ装置は高感度、高分解能及び高精度
な分析結果を提供できる利点を有しており、盛んに研究
開発が進んでいる。
分離・定量する科学分析手段として広く使われている。
特に、内径が１〜２ｍｍのセミミクロカラムを使った液
体クロマトグラフィ装置は高感度、高分解能及び高精度
な分析結果を提供できる利点を有しており、盛んに研究
開発が進んでいる。
【０００３】図９は、従来における液体クロマトグラフ
ィ装置の一例を示している。同図に示される液体クロマ
トグラフィ装置は、試料注入装置１、ポンプ２Ａ、コン
トローラー３、分離用カラム４、検出器５等で構成され
ている。図９に示される構成によれば、試料はポンプ２
Ａにより供給される溶媒（移動相Ａ）と共に試料注入装
置１から分離処理を行うために分離用カラム４に供給さ
れる。
ィ装置の一例を示している。同図に示される液体クロマ
トグラフィ装置は、試料注入装置１、ポンプ２Ａ、コン
トローラー３、分離用カラム４、検出器５等で構成され
ている。図９に示される構成によれば、試料はポンプ２
Ａにより供給される溶媒（移動相Ａ）と共に試料注入装
置１から分離処理を行うために分離用カラム４に供給さ
れる。
【０００４】搬送された試料は分離用カラム４において
分離され、続いて検出器５に導入されて試料に対して所
定の分析処理が行われる。上記構成とされた液体クロマ
トグラフィ装置は、コンピューターにより構成されるコ
ントローラー３を具備しており、このコントローラー３
により試料注入装置１、ポンプ２Ａは駆動制御される。
分離され、続いて検出器５に導入されて試料に対して所
定の分析処理が行われる。上記構成とされた液体クロマ
トグラフィ装置は、コンピューターにより構成されるコ
ントローラー３を具備しており、このコントローラー３
により試料注入装置１、ポンプ２Ａは駆動制御される。
【０００５】ここで、従来の試料注入装置１の概略を図
１０に示す。同図において、スイッチングバルブ１０に
は、液溜部１１とシリンジ１２、シリンジ駆動装置１３
等が配設されている。液溜部１１は、スイッチングバル
ブ１０を介してシリンジ１２から注入される試料を貯蔵
する。シリンジ１２は、シリンジ駆動装置１３により駆
動される構成とされており、このシリンジ１２が駆動さ
れるとスイッチングバルブ１０に溶液を排出する。
１０に示す。同図において、スイッチングバルブ１０に
は、液溜部１１とシリンジ１２、シリンジ駆動装置１３
等が配設されている。液溜部１１は、スイッチングバル
ブ１０を介してシリンジ１２から注入される試料を貯蔵
する。シリンジ１２は、シリンジ駆動装置１３により駆
動される構成とされており、このシリンジ１２が駆動さ
れるとスイッチングバルブ１０に溶液を排出する。
【０００６】続いて、コントローラー３の制御処理によ
り実施されるスイッチングバルブ１０の切り換え動作に
ついて説明する。スイッチングバルブ１０は、コントロ
ーラー３の制御処理により、試料の流路を第１の状態
（スイッチングバルブ１０の（Ａ）に設定されている状
態）と第２の状態と（スイッチングバルブ１０の（Ｂ）
に設定されている状態）に切り換え処理を行う。
り実施されるスイッチングバルブ１０の切り換え動作に
ついて説明する。スイッチングバルブ１０は、コントロ
ーラー３の制御処理により、試料の流路を第１の状態
（スイッチングバルブ１０の（Ａ）に設定されている状
態）と第２の状態と（スイッチングバルブ１０の（Ｂ）
に設定されている状態）に切り換え処理を行う。
【０００７】スイッチングバルブ１０が第１の状態とな
っている時、シリンジ駆動装置１３の制御によりシリン
ジ１２から試料が排出され、図中実線で示されるライン
に沿ってスイッチングバルブ１０を介して液溜部１１に
供給され、試料が貯蔵される。一方、スイッチングバル
ブ１０が第２の状態となっている時、図中破線で示され
るラインに沿って、ポンプ２Ａから移動相Ａがスイッチ
ングバルブ１０を介して液溜部１１に供給される。液溜
部１１に貯蔵された試料は、再びスイッチングバルブ１
０を介して分離用カラム４に供給される。また、シリン
ジ１２から、シリンジ１２や管に残った試料が廃液貯蔵
槽に流出される構成となっている。
っている時、シリンジ駆動装置１３の制御によりシリン
ジ１２から試料が排出され、図中実線で示されるライン
に沿ってスイッチングバルブ１０を介して液溜部１１に
供給され、試料が貯蔵される。一方、スイッチングバル
ブ１０が第２の状態となっている時、図中破線で示され
るラインに沿って、ポンプ２Ａから移動相Ａがスイッチ
ングバルブ１０を介して液溜部１１に供給される。液溜
部１１に貯蔵された試料は、再びスイッチングバルブ１
０を介して分離用カラム４に供給される。また、シリン
ジ１２から、シリンジ１２や管に残った試料が廃液貯蔵
槽に流出される構成となっている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように試料注入装置１により試料を供給する場合、シリ
ンジ１２とスイッチングバルブ１０との間の管や、分離
用カラム４とスイッチングバルブ１０との間の管、スイ
ッチングバルブ１０内、液溜部１１などにある程度の試
料が付着する。例えば、試料の分析処理を行った後に移
動相を注入した場合、図１１に示すように、分析結果に
ピーク１を検出するが、試料注入装置１内に残存した試
料の影響により、次回以降、蒸留水等の空試料を注入し
ても、通常検出されないピーク２、３が発生してしま
う。従って、上記のように液体クロマトグラフィ装置内
の流路に試料が付着した状態で、次回の試料の分析処理
を続けて実施する場合、前回の試料が次回の試料の分析
結果に影響を及ぼしてしまい、次回以降の分析処理の精
度が低下してしまうという問題点があった。
ように試料注入装置１により試料を供給する場合、シリ
ンジ１２とスイッチングバルブ１０との間の管や、分離
用カラム４とスイッチングバルブ１０との間の管、スイ
ッチングバルブ１０内、液溜部１１などにある程度の試
料が付着する。例えば、試料の分析処理を行った後に移
動相を注入した場合、図１１に示すように、分析結果に
ピーク１を検出するが、試料注入装置１内に残存した試
料の影響により、次回以降、蒸留水等の空試料を注入し
ても、通常検出されないピーク２、３が発生してしま
う。従って、上記のように液体クロマトグラフィ装置内
の流路に試料が付着した状態で、次回の試料の分析処理
を続けて実施する場合、前回の試料が次回の試料の分析
結果に影響を及ぼしてしまい、次回以降の分析処理の精
度が低下してしまうという問題点があった。
【０００９】本発明は上述の課題に鑑みてなされたもの
であり、分析処理の精度を向上させることのできる液体
クロマトグラフィー装置及び試料注入装置及び洗浄装置
及び洗浄方法を提供することを目的とする。
であり、分析処理の精度を向上させることのできる液体
クロマトグラフィー装置及び試料注入装置及び洗浄装置
及び洗浄方法を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項１記載の発明は、試料注入装置を有する液
体クロマトグラフィー装置において、前記試料注入装置
内に設けられた試料注入部を洗浄する洗浄装置を設けた
ことを特徴とするものである。
めに、請求項１記載の発明は、試料注入装置を有する液
体クロマトグラフィー装置において、前記試料注入装置
内に設けられた試料注入部を洗浄する洗浄装置を設けた
ことを特徴とするものである。
【００１１】上記発明によれば、試料注入装置内に洗浄
装置を設けることにより、試料注入装置内の流路を効率
良く洗浄することができる。従って、流路内に残存する
試料を低減させることができるため、次回の試料の分析
処理の精度を向上させることができる。よって、分析結
果がそれぞれ異なる多くの試料に対して連続して分析処
理を高精度で行うことができる。
装置を設けることにより、試料注入装置内の流路を効率
良く洗浄することができる。従って、流路内に残存する
試料を低減させることができるため、次回の試料の分析
処理の精度を向上させることができる。よって、分析結
果がそれぞれ異なる多くの試料に対して連続して分析処
理を高精度で行うことができる。
【００１２】請求項２記載の発明は、請求項１記載の液
体クロマトグラフィー装置において、前記洗浄装置は、
前記試料注入部から試料が供給されていないとき、洗浄
液を前記試料注入部に向け供給する洗浄液供給手段を有
することを特徴とするものである。
体クロマトグラフィー装置において、前記洗浄装置は、
前記試料注入部から試料が供給されていないとき、洗浄
液を前記試料注入部に向け供給する洗浄液供給手段を有
することを特徴とするものである。
【００１３】上記発明によれば、洗浄装置の洗浄液供給
手段が試料注入部から試料が供給されていないときに洗
浄液を供給することにより、試料注入装置内の流路を効
率良く洗浄することができる。従って、流路内に残存す
る試料を低減させることができるため、次回の試料の分
析処理の精度を向上させることができる。よって、分析
結果がそれぞれ異なる多くの試料に対して連続して分析
処理を高精度で行うことができる。
手段が試料注入部から試料が供給されていないときに洗
浄液を供給することにより、試料注入装置内の流路を効
率良く洗浄することができる。従って、流路内に残存す
る試料を低減させることができるため、次回の試料の分
析処理の精度を向上させることができる。よって、分析
結果がそれぞれ異なる多くの試料に対して連続して分析
処理を高精度で行うことができる。
【００１４】請求項３記載の発明は、請求項１又は２記
載の液体クロマトグラフィー装置において、前記洗浄装
置は、前記試料注入部に対する洗浄液の供給、停止を行
なう切替装置を有し、前記洗浄液供給手段は前記切替装
置を駆動制御することにより洗浄液の供給を制御するこ
とを特徴とするものである。
載の液体クロマトグラフィー装置において、前記洗浄装
置は、前記試料注入部に対する洗浄液の供給、停止を行
なう切替装置を有し、前記洗浄液供給手段は前記切替装
置を駆動制御することにより洗浄液の供給を制御するこ
とを特徴とするものである。
【００１５】上記発明によれば、洗浄装置に設けられた
切替装置により、試料注入部に対する洗浄液の供給、停
止を行なうことができ、試料注入装置内の流路を効率良
く洗浄することができる。
切替装置により、試料注入部に対する洗浄液の供給、停
止を行なうことができ、試料注入装置内の流路を効率良
く洗浄することができる。
【００１６】請求項４記載の発明は、請求項１乃至３い
ずれか一項記載の液体クロマトグラフィー装置におい
て、前記洗浄装置は、前記試料注入装置に対して着脱可
能に設けられることを特徴とするものである。
ずれか一項記載の液体クロマトグラフィー装置におい
て、前記洗浄装置は、前記試料注入装置に対して着脱可
能に設けられることを特徴とするものである。
【００１７】上記発明によれば、洗浄装置は試料注入装
置に対して装着、取り外しを行うことができるため、機
能性の向上を図ることができる。
置に対して装着、取り外しを行うことができるため、機
能性の向上を図ることができる。
【００１８】請求項５記載の発明は、装置内に試料注入
処理を行なう試料注入部を有する液体クロマトグラフィ
ー装置の試料注入装置において、前記試料注入部から試
料が供給されていないとき、前記洗浄液供給手段による
制御動作に基づき洗浄液を前記試料注入部に向け供給す
る洗浄装置を設けたことを特徴とするものである。
処理を行なう試料注入部を有する液体クロマトグラフィ
ー装置の試料注入装置において、前記試料注入部から試
料が供給されていないとき、前記洗浄液供給手段による
制御動作に基づき洗浄液を前記試料注入部に向け供給す
る洗浄装置を設けたことを特徴とするものである。
【００１９】上記発明によれば、洗浄装置が洗浄液供給
手段の制御動作に基づいて試料注入部に向け洗浄液を供
給することにより、試料注入装置内の流路を効率良く洗
浄することができる。従って、流路内に残存する試料を
低減させることができるため、次回の試料の分析処理の
精度を向上させることができる。よって、分析結果がそ
れぞれ異なる多くの試料に対して連続して分析処理を高
精度で行うことができる。
手段の制御動作に基づいて試料注入部に向け洗浄液を供
給することにより、試料注入装置内の流路を効率良く洗
浄することができる。従って、流路内に残存する試料を
低減させることができるため、次回の試料の分析処理の
精度を向上させることができる。よって、分析結果がそ
れぞれ異なる多くの試料に対して連続して分析処理を高
精度で行うことができる。
【００２０】請求項６記載の発明は、液体クロマトグラ
フィー装置内に設けられた試料注入装置を洗浄する洗浄
装置において、前記試料注入装置の試料注入部から試料
が供給されていないとき、前記洗浄液供給手段による制
御動作に基づき洗浄液を前記試料注入部に向け供給する
構成としたことを特徴とするものである。
フィー装置内に設けられた試料注入装置を洗浄する洗浄
装置において、前記試料注入装置の試料注入部から試料
が供給されていないとき、前記洗浄液供給手段による制
御動作に基づき洗浄液を前記試料注入部に向け供給する
構成としたことを特徴とするものである。
【００２１】上記発明によれば、洗浄装置が洗浄液供給
手段の制御動作に基づいて試料注入部に向け洗浄液を供
給することにより、試料注入装置内の流路を効率良く洗
浄することができる。従って、流路内に残存する試料を
低減させることができるため、次回の試料の分析処理の
精度を向上させることができる。よって、分析結果がそ
れぞれ異なる多くの試料に対して連続して分析処理を高
精度で行うことができる。
手段の制御動作に基づいて試料注入部に向け洗浄液を供
給することにより、試料注入装置内の流路を効率良く洗
浄することができる。従って、流路内に残存する試料を
低減させることができるため、次回の試料の分析処理の
精度を向上させることができる。よって、分析結果がそ
れぞれ異なる多くの試料に対して連続して分析処理を高
精度で行うことができる。
【００２２】請求項７記載の発明は、液体クロマトグラ
フィー装置の試料注入装置を洗浄する洗浄方法におい
て、前記試料注入装置に設けられた前記試料注入部から
試料を供給する試料供給手順と、前記試料注入装置に設
けられた洗浄装置から前記試料注入部を洗浄するための
洗浄液を供給する洗浄液供給手順とを有することを特徴
とするものである。
フィー装置の試料注入装置を洗浄する洗浄方法におい
て、前記試料注入装置に設けられた前記試料注入部から
試料を供給する試料供給手順と、前記試料注入装置に設
けられた洗浄装置から前記試料注入部を洗浄するための
洗浄液を供給する洗浄液供給手順とを有することを特徴
とするものである。
【００２３】上記発明によれば、試料注入部から試料を
供給する試料供給手順と、洗浄液を供給する洗浄液供給
手順とを有することにより、試料を効率良く供給できる
と共に、試料注入装置内の流路を効率良く洗浄すること
ができる。従って、流路内に残存する試料を低減させる
ことができるため、次回の試料の分析処理の精度を向上
させることができる。よって、分析結果がそれぞれ異な
る多くの試料に対して連続して分析処理を高精度で行う
ことができる。
供給する試料供給手順と、洗浄液を供給する洗浄液供給
手順とを有することにより、試料を効率良く供給できる
と共に、試料注入装置内の流路を効率良く洗浄すること
ができる。従って、流路内に残存する試料を低減させる
ことができるため、次回の試料の分析処理の精度を向上
させることができる。よって、分析結果がそれぞれ異な
る多くの試料に対して連続して分析処理を高精度で行う
ことができる。
【００２４】請求項８記載の発明は、請求項７記載の洗
浄方法において、前記試料供給手順は、前記試料注入部
に設けられた液溜部に試料を貯蔵する貯蔵手順を有する
ことを特徴とするものである。
浄方法において、前記試料供給手順は、前記試料注入部
に設けられた液溜部に試料を貯蔵する貯蔵手順を有する
ことを特徴とするものである。
【００２５】上記発明によれば、試料供給手順は液溜部
に試料を貯蔵する貯蔵手順を有することにより、貯蔵し
た試料を効率良く供給できると共に、試料注入装置内の
流路を効率良く洗浄することができる。
に試料を貯蔵する貯蔵手順を有することにより、貯蔵し
た試料を効率良く供給できると共に、試料注入装置内の
流路を効率良く洗浄することができる。
【００２６】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明にお
ける実施の形態を詳細に説明する。図１は本発明の一実
施例による液体クロマトグラフィー装置の概要を示す図
である。図１に示した液体クロマトグラフィー装置は、
試料注入装置２０の内部が従来と異なる構成となってい
る。以下に示す図１〜８において、図９、１０に示した
構成部品と同じ部品には同じ符号を付し、その説明は省
略する。
ける実施の形態を詳細に説明する。図１は本発明の一実
施例による液体クロマトグラフィー装置の概要を示す図
である。図１に示した液体クロマトグラフィー装置は、
試料注入装置２０の内部が従来と異なる構成となってい
る。以下に示す図１〜８において、図９、１０に示した
構成部品と同じ部品には同じ符号を付し、その説明は省
略する。
【００２７】図２は、本発明の一実施例による試料注入
装置の概要を示す図である。図２において試料注入装置
２０は、洗浄装置３０、試料注入部４０等により構成さ
れている。洗浄装置３０は、スイッチングバルブ３１、
補助ポンプ３２等により構成されている。また、試料注
入部４０は、液溜部１１、スイッチングバルブ１０、シ
リンジ１２、シリンジ駆動装置１３等により構成されて
いる。スイッチングバルブ３１、１０、補助ポンプ３
２、シリンジ駆動装置１３は、コントローラー３により
制御処理されている。
装置の概要を示す図である。図２において試料注入装置
２０は、洗浄装置３０、試料注入部４０等により構成さ
れている。洗浄装置３０は、スイッチングバルブ３１、
補助ポンプ３２等により構成されている。また、試料注
入部４０は、液溜部１１、スイッチングバルブ１０、シ
リンジ１２、シリンジ駆動装置１３等により構成されて
いる。スイッチングバルブ３１、１０、補助ポンプ３
２、シリンジ駆動装置１３は、コントローラー３により
制御処理されている。
【００２８】スイッチングバルブ１０、３１は、回動自
在な弁体１０Ｒ、３１Ｒを有する。弁体１０Ｒ、３１Ｒ
には６つのポート１００〜１０５、３１０〜３１５が形
成されている。スイッチングバルブ１０、３１は、コン
トローラー３の制御処理により（Ａ）状態又は（Ｂ）状
態に切り替えられる。（Ａ）状態の時、スイッチングバ
ルブ３１において、ポート３１１とポート３１２、ポー
ト３１３とポート３１４、ポート３１５とポート３１０
に、それぞれ連結流路３１ａ、３１ｂ、３１ｃが接続さ
れ、スイッチングバルブ１０において、ポート１０１と
ポート１０２、ポート１０３とポート１０４、ポート１
０５とポート１００に、それぞれ連結流路１０ａ、１０
ｂ、１０ｃが接続されている。
在な弁体１０Ｒ、３１Ｒを有する。弁体１０Ｒ、３１Ｒ
には６つのポート１００〜１０５、３１０〜３１５が形
成されている。スイッチングバルブ１０、３１は、コン
トローラー３の制御処理により（Ａ）状態又は（Ｂ）状
態に切り替えられる。（Ａ）状態の時、スイッチングバ
ルブ３１において、ポート３１１とポート３１２、ポー
ト３１３とポート３１４、ポート３１５とポート３１０
に、それぞれ連結流路３１ａ、３１ｂ、３１ｃが接続さ
れ、スイッチングバルブ１０において、ポート１０１と
ポート１０２、ポート１０３とポート１０４、ポート１
０５とポート１００に、それぞれ連結流路１０ａ、１０
ｂ、１０ｃが接続されている。
【００２９】一方、（Ｂ）状態の時、スイッチングバル
ブ３１において、ポート３１０とポート３１１、ポート
３１２とポート３１３、ポート３１４とポート３１５
に、それぞれ連結流路３１ａ、３１ｂ、３１ｃが接続さ
れ、スイッチングバルブ１０において、ポート１００と
ポート１０１、ポート１０２とポート１０３、ポート１
０４とポート１０５に、それぞれ連結流路３１ａ、３１
ｂ、３１ｃが接続されている。
ブ３１において、ポート３１０とポート３１１、ポート
３１２とポート３１３、ポート３１４とポート３１５
に、それぞれ連結流路３１ａ、３１ｂ、３１ｃが接続さ
れ、スイッチングバルブ１０において、ポート１００と
ポート１０１、ポート１０２とポート１０３、ポート１
０４とポート１０５に、それぞれ連結流路３１ａ、３１
ｂ、３１ｃが接続されている。
【００３０】また、ポート３１０は、着脱バルブ３５を
介してポート１００と接続されている。ポート３１１は
補助ポンプ３２と接続され、ポート３１２は廃液貯蔵槽
（図示せず）と接続されている。ポート３１３は、着脱
バルブ３６を介してポート１０５と接続されている。ポ
ート３１４は、着脱バルブ３４を介して分利用カラム４
と接続されている。ポート３１５は、着脱バルブ３３を
介してポンプ２Ａと接続されている。
介してポート１００と接続されている。ポート３１１は
補助ポンプ３２と接続され、ポート３１２は廃液貯蔵槽
（図示せず）と接続されている。ポート３１３は、着脱
バルブ３６を介してポート１０５と接続されている。ポ
ート３１４は、着脱バルブ３４を介して分利用カラム４
と接続されている。ポート３１５は、着脱バルブ３３を
介してポンプ２Ａと接続されている。
【００３１】また、ポート１０１は、試料を貯蔵する液
溜部１１の一端と接続されている。液溜部１１の他端
は、ポート１０４と接続されている。ポート１０２は廃
液貯蔵槽と接続され、ポート１０３はシリンジ１２の排
出口と接続されている。
溜部１１の一端と接続されている。液溜部１１の他端
は、ポート１０４と接続されている。ポート１０２は廃
液貯蔵槽と接続され、ポート１０３はシリンジ１２の排
出口と接続されている。
【００３２】補助ポンプ３２では、洗浄液となる移動相
Ｃがポンプ圧により供給可能なように設置されている。
シリンジ１２は、内部に試料が注入されると共に、試料
の排出を制御するシリンジ駆動装置１３と接続されてい
る。
Ｃがポンプ圧により供給可能なように設置されている。
シリンジ１２は、内部に試料が注入されると共に、試料
の排出を制御するシリンジ駆動装置１３と接続されてい
る。
【００３３】続いて、コントローラー３の制御処理によ
り実施されるスイッチングバルブ３１、１０の切り換え
動作について説明する。スイッチングバルブ３１、１０
を（Ａ）、（Ｂ）状態にそれぞれ切り換えられた時の流
路の組み合わせを図３〜６に示す。
り実施されるスイッチングバルブ３１、１０の切り換え
動作について説明する。スイッチングバルブ３１、１０
を（Ａ）、（Ｂ）状態にそれぞれ切り換えられた時の流
路の組み合わせを図３〜６に示す。
【００３４】図３において、スイッチングバルブ３１が
（Ａ）に切り換えられ、スイッチングバルブ１０が
（Ａ）に切り換えられた状態（Ａ−Ａ状態）を示してい
る。ポンプ２Ａから供給された移動相Ａは、スイッチン
グバルブ３１の連結流路３１ａを通った後に、スイッチ
ングバルブ１０の連結流路１０ａを通り、スイッチング
バルブ３１の連結流路３１ｃを介して分離用カラム４へ
供給される。また、この時、シリンジ１２から供給され
た試料は、連結流路１０ｃを通って液溜部１１に貯蔵さ
れる。また、補助ポンプ３２からの移動相Ｃが連結流路
３１ｂを通って図示しない廃液貯蔵槽に流出される。こ
のように、図３に示すＡ−Ａ状態では移動相Ａをそれぞ
れの流路に供給すると共に、試料を液溜部１１に貯蔵す
るための流路が形成される。
（Ａ）に切り換えられ、スイッチングバルブ１０が
（Ａ）に切り換えられた状態（Ａ−Ａ状態）を示してい
る。ポンプ２Ａから供給された移動相Ａは、スイッチン
グバルブ３１の連結流路３１ａを通った後に、スイッチ
ングバルブ１０の連結流路１０ａを通り、スイッチング
バルブ３１の連結流路３１ｃを介して分離用カラム４へ
供給される。また、この時、シリンジ１２から供給され
た試料は、連結流路１０ｃを通って液溜部１１に貯蔵さ
れる。また、補助ポンプ３２からの移動相Ｃが連結流路
３１ｂを通って図示しない廃液貯蔵槽に流出される。こ
のように、図３に示すＡ−Ａ状態では移動相Ａをそれぞ
れの流路に供給すると共に、試料を液溜部１１に貯蔵す
るための流路が形成される。
【００３５】図４において、スイッチングバルブ３１が
（Ａ）に切り換えられ、スイッチングバルブ１０が
（Ｂ）に切り換えられた状態（Ａ−Ｂ状態）を示してい
る。ポンプ２Ａから供給された移動相Ａは、スイッチン
グバルブ３１の連結流路３１ａを通った後に、スイッチ
ングバルブ１０の連結流路１０ａを通り、液溜部１１に
供給される。そして、液溜部１１に貯蔵された試料が排
出され、スイッチングバルブ１０の連結流路１０ｃ及び
スイッチングバルブ３１の連結流路３１ｃを介して分離
用カラム４へ供給される。また、補助ポンプ３２からの
移動相Ｃが連結流路３１ｂを通って図示しない廃液貯蔵
槽に流出される。このように、図４に示すＡ−Ｂ状態で
は、液溜部１１に貯蔵された試料を排出するための流路
が形成される。
（Ａ）に切り換えられ、スイッチングバルブ１０が
（Ｂ）に切り換えられた状態（Ａ−Ｂ状態）を示してい
る。ポンプ２Ａから供給された移動相Ａは、スイッチン
グバルブ３１の連結流路３１ａを通った後に、スイッチ
ングバルブ１０の連結流路１０ａを通り、液溜部１１に
供給される。そして、液溜部１１に貯蔵された試料が排
出され、スイッチングバルブ１０の連結流路１０ｃ及び
スイッチングバルブ３１の連結流路３１ｃを介して分離
用カラム４へ供給される。また、補助ポンプ３２からの
移動相Ｃが連結流路３１ｂを通って図示しない廃液貯蔵
槽に流出される。このように、図４に示すＡ−Ｂ状態で
は、液溜部１１に貯蔵された試料を排出するための流路
が形成される。
【００３６】図５において、スイッチングバルブ３１が
（Ｂ）に切り換えられ、スイッチングバルブ１０が
（Ａ）に切り換えられた状態（Ｂ−Ａ状態）を示してい
る。補助ポンプ３２から供給された移動相Ｃは、スイッ
チングバルブ３１の連結流路３１ａを通った後、スイッ
チングバルブ１０の連結流路１０ａ及びスイッチングバ
ルブ３１の連結流路３１ｂを通って廃液貯蔵槽に流出さ
れる。このように、図５に示すＢ−Ａ状態では、試料が
供給される流路の一部分の流路を洗浄するための流路を
形成する。
（Ｂ）に切り換えられ、スイッチングバルブ１０が
（Ａ）に切り換えられた状態（Ｂ−Ａ状態）を示してい
る。補助ポンプ３２から供給された移動相Ｃは、スイッ
チングバルブ３１の連結流路３１ａを通った後、スイッ
チングバルブ１０の連結流路１０ａ及びスイッチングバ
ルブ３１の連結流路３１ｂを通って廃液貯蔵槽に流出さ
れる。このように、図５に示すＢ−Ａ状態では、試料が
供給される流路の一部分の流路を洗浄するための流路を
形成する。
【００３７】図６において、スイッチングバルブ３１が
（Ｂ）に切り換えられ、スイッチングバルブ１０が
（Ｂ）に切り換えられた状態（Ｂ−Ｂ状態）を示してい
る。補助ポンプ３２から供給された移動相Ｃは、スイッ
チングバルブ３１の連結流路３１ａ、スイッチングバル
ブ１０の連結流路１０ａを通った後、液溜部１１を通っ
てスイッチングバルブ１０の連結流路１０ｃ及びスイッ
チングバルブ３１の連結流路３１ｂを通って廃液貯蔵槽
に流出される。このように、図６に示すＢ−Ｂ状態で
は、試料が供給される流路の全体を洗浄するための流路
を形成する。
（Ｂ）に切り換えられ、スイッチングバルブ１０が
（Ｂ）に切り換えられた状態（Ｂ−Ｂ状態）を示してい
る。補助ポンプ３２から供給された移動相Ｃは、スイッ
チングバルブ３１の連結流路３１ａ、スイッチングバル
ブ１０の連結流路１０ａを通った後、液溜部１１を通っ
てスイッチングバルブ１０の連結流路１０ｃ及びスイッ
チングバルブ３１の連結流路３１ｂを通って廃液貯蔵槽
に流出される。このように、図６に示すＢ−Ｂ状態で
は、試料が供給される流路の全体を洗浄するための流路
を形成する。
【００３８】以下、図１〜７を参照しつつ試料注入装置
における洗浄処理について説明する。図７は、コントロ
ーラー３により実施される洗浄処理を示すフローチャー
トである。同図に示される洗浄処理プログラムが実行さ
れると、先ずステップＳ１０において、この洗浄処理プ
ログラムが起動する前にシリンジ１２に試料が注入され
たか否かを判断する。この時、スイッチングバルブ３
１、１０はＡ−Ｂ状態（初期状態）となっている。
における洗浄処理について説明する。図７は、コントロ
ーラー３により実施される洗浄処理を示すフローチャー
トである。同図に示される洗浄処理プログラムが実行さ
れると、先ずステップＳ１０において、この洗浄処理プ
ログラムが起動する前にシリンジ１２に試料が注入され
たか否かを判断する。この時、スイッチングバルブ３
１、１０はＡ−Ｂ状態（初期状態）となっている。
【００３９】そして、ステップＳ１０において否定判断
がされた場合、即ちシリンジ１２に試料が注入されてい
ないと判断されると、ステップＳ１１以降で実施される
液溜部１１に試料を注入する試料注入処理及び洗浄液を
用いた洗浄処理は不要であるため、ステップＳ１１以降
の処理を行うことなく洗浄処理は終了する。
がされた場合、即ちシリンジ１２に試料が注入されてい
ないと判断されると、ステップＳ１１以降で実施される
液溜部１１に試料を注入する試料注入処理及び洗浄液を
用いた洗浄処理は不要であるため、ステップＳ１１以降
の処理を行うことなく洗浄処理は終了する。
【００４０】一方、ステップＳ１０において肯定判断が
された場合、即ちシリンジ１２に試料が注入されている
と判断されると、液体クロマトグラフィ装置はステップ
Ｓ１１以降の試料分析処理及び試料注入装置２０におけ
る洗浄処理を開始する。
された場合、即ちシリンジ１２に試料が注入されている
と判断されると、液体クロマトグラフィ装置はステップ
Ｓ１１以降の試料分析処理及び試料注入装置２０におけ
る洗浄処理を開始する。
【００４１】先ず、ステップＳ１１では、コントローラ
ー３の制御により図３に示すようにスイッチングバルブ
３１、１０をそれぞれ（Ａ）状態に変更し、ポンプ２Ａ
からの移動相Ａを送出すると共に、シリンジ１２により
試料を液溜部１１に注入する。液溜部１１に試料が貯蔵
されるとステップＳ１２の処理に進む。
ー３の制御により図３に示すようにスイッチングバルブ
３１、１０をそれぞれ（Ａ）状態に変更し、ポンプ２Ａ
からの移動相Ａを送出すると共に、シリンジ１２により
試料を液溜部１１に注入する。液溜部１１に試料が貯蔵
されるとステップＳ１２の処理に進む。
【００４２】ステップＳ１２では、コントローラー３の
制御により図４に示すようにスイッチングバルブ３１を
（Ａ）状態、スイッチングバルブ１０を（Ｂ）状態に変
更し、ポンプ２Ａからの移動相Ａを液溜部１１に供給
し、液溜部１１内の試料が分離用カラム４に移動し、分
析が開始される。
制御により図４に示すようにスイッチングバルブ３１を
（Ａ）状態、スイッチングバルブ１０を（Ｂ）状態に変
更し、ポンプ２Ａからの移動相Ａを液溜部１１に供給
し、液溜部１１内の試料が分離用カラム４に移動し、分
析が開始される。
【００４３】ステップＳ１３では、分離用カラム４へ液
溜部１１からの試料の移動が完了したか否かを判断す
る。この試料が完了する時間は、設定流速と試料注入量
に依存し、通常３０秒以内となる。ステップＳ１３の処
理で否定判断がされた場合、即ち試料の移動が完了して
いない場合、再びステップＳ１３の処理を行う。ステッ
プＳ１３の処理で肯定判断がされた場合、即ち試料の移
動が完了した場合、ステップＳ１４の処理に進む。
溜部１１からの試料の移動が完了したか否かを判断す
る。この試料が完了する時間は、設定流速と試料注入量
に依存し、通常３０秒以内となる。ステップＳ１３の処
理で否定判断がされた場合、即ち試料の移動が完了して
いない場合、再びステップＳ１３の処理を行う。ステッ
プＳ１３の処理で肯定判断がされた場合、即ち試料の移
動が完了した場合、ステップＳ１４の処理に進む。
【００４４】ステップＳ１４では、コントローラー３の
制御により図６に示すようにスイッチングバルブ３１、
１０をそれぞれ（Ｂ）状態に変更する。これにより、分
析が進行している系の分離用カラム４、検出器５で構成
される分析系と、試料注入装置２０等で構成される注入
系とが分離される。従って、分析系に影響を及ぼすこと
なく、以下のステップ１５〜１７の洗浄処理を行うこと
ができる。ステップＳ１４で分離された後、ステップＳ
１５の処理に進む。
制御により図６に示すようにスイッチングバルブ３１、
１０をそれぞれ（Ｂ）状態に変更する。これにより、分
析が進行している系の分離用カラム４、検出器５で構成
される分析系と、試料注入装置２０等で構成される注入
系とが分離される。従って、分析系に影響を及ぼすこと
なく、以下のステップ１５〜１７の洗浄処理を行うこと
ができる。ステップＳ１４で分離された後、ステップＳ
１５の処理に進む。
【００４５】ステップＳ１５では、コントローラー３の
制御により図５に示すようにスイッチングバルブ３１を
（Ｂ）状態、スイッチングバルブ１０を（Ａ）状態に変
更する。シリンジ１２に別途洗浄液を指定された場所よ
り採取した状態とした後、シリンジ１２の制御により排
出吸入動作を実行し、試料注入部４０のシリンジ１２、
液溜部１１を含めた試料の流路を洗浄する。
制御により図５に示すようにスイッチングバルブ３１を
（Ｂ）状態、スイッチングバルブ１０を（Ａ）状態に変
更する。シリンジ１２に別途洗浄液を指定された場所よ
り採取した状態とした後、シリンジ１２の制御により排
出吸入動作を実行し、試料注入部４０のシリンジ１２、
液溜部１１を含めた試料の流路を洗浄する。
【００４６】ステップＳ１６では、ステップＳ１５と同
様のＢ−Ａ状態でシリンジ１２により空試料（蒸留水、
移動相Ａ等）を液溜部１１に注入する。空試料の注入が
完了すると、ステップＳ１７の処理に進む。
様のＢ−Ａ状態でシリンジ１２により空試料（蒸留水、
移動相Ａ等）を液溜部１１に注入する。空試料の注入が
完了すると、ステップＳ１７の処理に進む。
【００４７】ステップＳ１７では、コントローラー３の
制御により図６に示すようにスイッチングバルブ３１、
１０をそれぞれ（Ｂ）状態に変更する。これにより、分
析系と注入系とを分離し、液溜部１１に貯蔵された空試
料により注入系の流路を洗浄する。流路の洗浄が終了し
た後、ステップＳ１８の処理に進む。
制御により図６に示すようにスイッチングバルブ３１、
１０をそれぞれ（Ｂ）状態に変更する。これにより、分
析系と注入系とを分離し、液溜部１１に貯蔵された空試
料により注入系の流路を洗浄する。流路の洗浄が終了し
た後、ステップＳ１８の処理に進む。
【００４８】ステップＳ１８では、コントローラー３の
制御により図５に示すようにスイッチングバルブ３１を
（Ａ）状態、スイッチングバルブ１０を（Ｂ）状態に変
更する。このように初期状態に設定した後、ステップＳ
１９の処理に進む。
制御により図５に示すようにスイッチングバルブ３１を
（Ａ）状態、スイッチングバルブ１０を（Ｂ）状態に変
更する。このように初期状態に設定した後、ステップＳ
１９の処理に進む。
【００４９】ステップＳ１９では、シリンジ１２に次回
の試料が注入されたか否かを判断し、シリンジ１２に次
回の試料が注入されていると判断されると、再びステッ
プＳ１１からの洗浄処理が実行される。一方、ステップ
Ｓ１９において肯定判断がされた場合、即ちシリンジ１
２に試料が注入されていないと判断されると、洗浄処理
は終了する。
の試料が注入されたか否かを判断し、シリンジ１２に次
回の試料が注入されていると判断されると、再びステッ
プＳ１１からの洗浄処理が実行される。一方、ステップ
Ｓ１９において肯定判断がされた場合、即ちシリンジ１
２に試料が注入されていないと判断されると、洗浄処理
は終了する。
【００５０】このように、試料注入装置２０において洗
浄処理を行うことにより、試料注入装置２０内に残存す
る前回の試料を減少させることができる。これにより、
図８に示すように、注入した試料に対して分析処理を行
った場合、分析結果にピーク１のみを検出し、移動相を
注入したときに試料注入装置２０内に残存した試料によ
り発生するピークを抑えることができる。従って、次回
の試料注入時に影響を与えることなく、複数の試料に対
して行なわれる分析処理の精度を向上させることができ
る。
浄処理を行うことにより、試料注入装置２０内に残存す
る前回の試料を減少させることができる。これにより、
図８に示すように、注入した試料に対して分析処理を行
った場合、分析結果にピーク１のみを検出し、移動相を
注入したときに試料注入装置２０内に残存した試料によ
り発生するピークを抑えることができる。従って、次回
の試料注入時に影響を与えることなく、複数の試料に対
して行なわれる分析処理の精度を向上させることができ
る。
【００５１】また、図７に示す洗浄処理において、ステ
ップＳ１５の液溜部１１の洗浄処理とステップＳ１６、
Ｓ１７の空試料による洗浄処理は、適宜複数又は交互に
組み合わせることも可能である。
ップＳ１５の液溜部１１の洗浄処理とステップＳ１６、
Ｓ１７の空試料による洗浄処理は、適宜複数又は交互に
組み合わせることも可能である。
【００５２】また、上記洗浄処理は、液体クロマトグラ
フィー装置の分析時間、分析結果がそれぞれ異なる多く
の試料に対して分析処理する場合に、任意の条件で設定
を変更することができる。
フィー装置の分析時間、分析結果がそれぞれ異なる多く
の試料に対して分析処理する場合に、任意の条件で設定
を変更することができる。
【００５３】尚、着脱バルブ３３〜３６を配設すること
により、必要に応じて試料注入装置２０の洗浄装置３０
を着脱可能にする構成とすることも可能である。
により、必要に応じて試料注入装置２０の洗浄装置３０
を着脱可能にする構成とすることも可能である。
【００５４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
試料注入装置内に洗浄装置を設けることにより、試料注
入装置内の流路を効率良く洗浄することができる。従っ
て、流路内に残存する試料を低減させることができるた
め、次回の試料の分析処理の精度を向上させることがで
きる。よって、分析結果がそれぞれ異なる多くの試料に
対して連続して分析処理を高精度で行うことができる。
試料注入装置内に洗浄装置を設けることにより、試料注
入装置内の流路を効率良く洗浄することができる。従っ
て、流路内に残存する試料を低減させることができるた
め、次回の試料の分析処理の精度を向上させることがで
きる。よって、分析結果がそれぞれ異なる多くの試料に
対して連続して分析処理を高精度で行うことができる。
【００５５】本発明によれば、洗浄装置の洗浄液供給手
段が試料注入部から試料が供給されていないときに洗浄
液を供給することにより、試料注入装置内の流路を効率
良く洗浄することができる。従って、流路内に残存する
試料を低減させることができるため、次回の試料の分析
処理の精度を向上させることができる。よって、分析結
果がそれぞれ異なる多くの試料に対して連続して分析処
理を高精度で行うことができる。
段が試料注入部から試料が供給されていないときに洗浄
液を供給することにより、試料注入装置内の流路を効率
良く洗浄することができる。従って、流路内に残存する
試料を低減させることができるため、次回の試料の分析
処理の精度を向上させることができる。よって、分析結
果がそれぞれ異なる多くの試料に対して連続して分析処
理を高精度で行うことができる。
【００５６】本発明によれば、洗浄装置に設けられた切
替装置により、試料注入部に対する洗浄液の供給、停止
を行なうことができ、試料注入装置内の流路を効率良く
洗浄することができる。
替装置により、試料注入部に対する洗浄液の供給、停止
を行なうことができ、試料注入装置内の流路を効率良く
洗浄することができる。
【００５７】本発明によれば、洗浄装置は試料注入装置
に対して装着、取り外しを行うことができるため、機能
性の向上を図ることができる。
に対して装着、取り外しを行うことができるため、機能
性の向上を図ることができる。
【００５８】また、本発明によれば、洗浄装置が洗浄液
供給手段の制御動作に基づいて試料注入部に向け洗浄液
を供給することにより、試料注入装置内の流路を効率良
く洗浄することができる。従って、流路内に残存する試
料を低減させることができるため、次回の試料の分析処
理の精度を向上させることができる。よって、分析結果
がそれぞれ異なる多くの試料に対して連続して分析処理
を高精度で行うことができる。
供給手段の制御動作に基づいて試料注入部に向け洗浄液
を供給することにより、試料注入装置内の流路を効率良
く洗浄することができる。従って、流路内に残存する試
料を低減させることができるため、次回の試料の分析処
理の精度を向上させることができる。よって、分析結果
がそれぞれ異なる多くの試料に対して連続して分析処理
を高精度で行うことができる。
【００５９】本発明によれば、試料注入部から試料を供
給する試料供給手順と、洗浄液を供給する洗浄液供給手
順とを有することにより、試料を効率良く供給できると
共に、試料注入装置内の流路を効率良く洗浄することが
できる。従って、流路内に残存する試料を低減させるこ
とができるため、次回の試料の分析処理の精度を向上さ
せることができる。よって、分析結果がそれぞれ異なる
多くの試料に対して連続して分析処理を高精度で行うこ
とができる。
給する試料供給手順と、洗浄液を供給する洗浄液供給手
順とを有することにより、試料を効率良く供給できると
共に、試料注入装置内の流路を効率良く洗浄することが
できる。従って、流路内に残存する試料を低減させるこ
とができるため、次回の試料の分析処理の精度を向上さ
せることができる。よって、分析結果がそれぞれ異なる
多くの試料に対して連続して分析処理を高精度で行うこ
とができる。
【００６０】また、本発明によれば、試料供給手順は液
溜部に試料を貯蔵する貯蔵手順を有することにより、貯
蔵した試料を効率良く供給できると共に、試料注入装置
内の流路を効率良く洗浄することができる。
溜部に試料を貯蔵する貯蔵手順を有することにより、貯
蔵した試料を効率良く供給できると共に、試料注入装置
内の流路を効率良く洗浄することができる。
【図１】本発明の一実施例による液体クロマトグラフィ
ー装置の概要を示す図である。
ー装置の概要を示す図である。
【図２】本発明の一実施例による液体クロマトグラフィ
ー装置の概要を示す図である。
ー装置の概要を示す図である。
【図３】本発明のスイッチングバルブの流路の組み合わ
せ（Ａ−Ａ状態）を示す図である。
せ（Ａ−Ａ状態）を示す図である。
【図４】本発明のスイッチングバルブの流路の組み合わ
せ（Ａ−Ｂ状態）を示す図である。
せ（Ａ−Ｂ状態）を示す図である。
【図５】本発明のスイッチングバルブの流路の組み合わ
せ（Ｂ−Ａ状態）を示す図である。
せ（Ｂ−Ａ状態）を示す図である。
【図６】本発明のスイッチングバルブの流路の組み合わ
せ（Ｂ−Ｂ状態）を示す図である。
せ（Ｂ−Ｂ状態）を示す図である。
【図７】試料注入装置の動作を示すフローチャートであ
る。
る。
【図８】本発明の分析結果を示す図である。
【図９】従来における液体クロマトグラフィ装置の一例
を示す図である。
を示す図である。
【図１０】従来の試料注入装置の概要を示す図である
【図１１】従来の分析結果を示す図である。
１、２０ 試料注入装置
２Ａ ポンプ
３ コントローラー
４ 分離用カラム
５ 検出器
１０、３１ スイッチングバルブ
１１ 液溜部
１３ シリンジ駆動装置
３０ 洗浄装置
４０ 試料注入部
３２ 補助ポンプ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 岡本 直人
東京都中央区銀座７丁目５番５号 株式会
社資生堂内
Claims (8)
- 【請求項１】 試料注入装置を有する液体クロマトグラ
フィー装置において、 前記試料注入装置内に設けられた試料注入部を洗浄する
洗浄装置を設けたことを特徴とする液体クロマトグラフ
ィー装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の液体クロマトグラフィー
装置において、 前記洗浄装置は、前記試料注入部から試料が供給されて
いないとき、洗浄液を前記試料注入部に向け供給する洗
浄液供給手段を有することを特徴とする液体クロマトグ
ラフィー装置。 - 【請求項３】 請求項１又は２記載の液体クロマトグラ
フィー装置において、 前記洗浄装置は、前記試料注入部に対する洗浄液の供
給、停止を行なう切替装置を有し、前記洗浄液供給手段
は前記切替装置を駆動制御することにより洗浄液の供給
を制御することを特徴とする液体クロマトグラフィー装
置。 - 【請求項４】 請求項１乃至３いずれか一項記載の液体
クロマトグラフィー装置において、 前記洗浄装置は、前記試料注入装置に対して着脱可能に
設けられることを特徴とする液体クロマトグラフィー装
置。 - 【請求項５】 装置内に試料注入処理を行なう試料注入
部を有する液体クロマトグラフィー装置の試料注入装置
において、 前記試料注入部から試料が供給されていないとき、前記
洗浄液供給手段による制御動作に基づき洗浄液を前記試
料注入部に向け供給する洗浄装置を設けたことを特徴と
する試料注入装置。 - 【請求項６】 液体クロマトグラフィー装置内に設けら
れた試料注入装置を洗浄する洗浄装置において、 前記試料注入装置の試料注入部から試料が供給されてい
ないとき、前記洗浄液供給手段による制御動作に基づき
洗浄液を前記試料注入部に向け供給する構成としたこと
を特徴とする洗浄装置。 - 【請求項７】 液体クロマトグラフィー装置の試料注入
装置を洗浄する洗浄方法において、 前記試料注入装置に設けられた前記試料注入部から試料
を供給する試料供給手順と、 前記試料注入装置に設けられた洗浄装置から前記試料注
入部を洗浄するための洗浄液を供給する洗浄液供給手順
とを有することを特徴とする洗浄方法。 - 【請求項８】 請求項７記載の洗浄方法において、 前記試料供給手順は、前記試料注入部に設けられた液溜
部に試料を貯蔵する貯蔵手順を有することを特徴とする
洗浄方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001266406A JP2003075419A (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 液体クロマトグラフィー装置及び試料注入装置及び洗浄装置及び洗浄方法 |
| SG200205104A SG118152A1 (en) | 2001-09-03 | 2002-08-22 | Liquid chromatography system and sample injector and cleaning device and method for cleaning |
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