JP2003074999A - 冷凍機 - Google Patents

冷凍機

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JP2003074999A
JP2003074999A JP2001262791A JP2001262791A JP2003074999A JP 2003074999 A JP2003074999 A JP 2003074999A JP 2001262791 A JP2001262791 A JP 2001262791A JP 2001262791 A JP2001262791 A JP 2001262791A JP 2003074999 A JP2003074999 A JP 2003074999A
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reducing mechanism
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refrigerator
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Ryuzaburo Yajima
龍三郎 矢嶋
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒として例えば二酸化炭素を用いる冷凍機
において、COPの向上と共に吐出温度の低下を図るこ
とが可能な冷凍機を提供する。 【解決手段】 ガス冷却器5の出口と蒸発器13の入口
との間に介設される第1減圧機構11とは別に、ガス冷
却器5の出口に冷媒流入口が、圧縮機構1の中間圧領域
に冷媒流出口が各々連通する第2減圧機構7を設け、こ
れら第1・第2減圧機構11・7の少なくともいずれか
一方を膨張機によって形成する。これにより、吐出温度
低下による信頼性の向上や運転範囲の拡大を得ることが
でき、しかもCOPを向上させることができる。また例
えば第1減圧機構11が膨張弁から成る場合には、この
膨張弁で蒸発器過熱度制御を行わせることができるの
で、より適正な冷媒循環量での運転が維持され、これに
よってもCOPが向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、二酸化炭素など
の超臨界域で作動する冷媒を用いて運転される冷凍機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の冷凍機では、脱フロン化を図るた
めに例えば二酸化炭素等を冷媒として使用する冷凍機の
開発が進められている。この二酸化炭素を圧縮式冷凍機
に使用する場合、次のような課題がある。 (1)比熱比が大きいため吐出温度が高くなる。特に低
温冷凍機に使用する場合には、蒸発温度が低いために著
しく吐出温度が上昇し、機器の信頼性を低下させる。し
たがって、吐出温度を低下させる技術が必要である。 (2)HFC冷媒に比較して理論COP(成績係数)が
低い。したがって、COPを向上させる技術が必要であ
る。
【0003】ここで、低温冷凍機用として一般に使用さ
れているHFC冷媒、例えばR134aやR404A
と、二酸化炭素冷媒との標準サイクルでのCOPや吐出
温度を試算すると、下記表1のようになる。
【0004】
【表1】
【0005】ここでの試算条件は次のように設定した。 <条件1> ・蒸発温度−30℃ ・冷媒がHFCのとき、凝縮温度45℃、凝縮器出口温
度37℃ ・冷媒が二酸化炭素のとき、ガス冷却器出口温度37℃ ガス冷却器圧力はCOPを最大にする圧力 ・蒸発器出口過熱度0℃ ・冷媒圧力損失は無視、熱交換器性能の冷媒間による差
も無視 ・冷媒物性は、NIST REFPROP V6 にて
計算 ・圧縮機効率60% なおガス冷却器出口温度は、室外空気温度が35℃とし
て設定した。
【0006】表1に示されているように、COPに関し
ては、大巾な差があり、また、二酸化炭素冷媒での吐出
温度は、圧縮機の信頼性が維持できる吐出温度といわれ
ている120〜130℃を大幅に超えている。
【0007】そこで、二酸化炭素をHFC冷媒に代わっ
て実用化するため、上記のような不具合を解決すべく多
くの提案がなされている。例えば特開2000−205
164号公報には圧縮を2段とし、低段・高段の圧縮機
の間に放熱器を備えたものが提案されており、このよう
な圧縮サイクルを採用した回路構成を図22(a)に示
している。図のように、低段側圧縮機81と高段側圧縮
機82との間に放熱器83が設けられ、高段側圧縮機8
2の吐出側に、順次、ガス冷却器84、膨張弁85、蒸
発器86を接続して冷媒循環回路が形成されている。
【0008】このような構成によって、同図(b)に示
すような冷凍サイクルでの運転が行われ、同図中、状態
dで示されているように、高段側圧縮機82の吐出温度
の低下が図られる。また、圧縮機内部温度の低下によっ
て圧縮機効率の低下も防止され、高段側の圧縮仕事が減
少することによりCOPの向上を得ることができる。圧
縮機効率は、上記のような吐出温度の低下によって、ほ
ぼHFC冷媒と同等の効率を確保することができる。以
下、この図22に示した構成を従来例1と称して説明す
る。
【0009】一方、例えば独国特許DE1981222
0A1には、上記同様の2段圧縮サイクルに、膨張機に
よる動力回収を組み合わせた冷凍サイクルが提案されて
いる。この場合の冷媒回路を図23(a)に示してい
る。すなわち、上記した従来例1では減圧機構として膨
張弁85を用いているのに対し、ここでは膨張機91を
採用して構成されている。この構成によれば、同図
(b)に示すように、膨張機91通過時に膨張仕事を伴
い、これによって、図のように傾斜した等エントロピ線
(e−f)に沿う減圧膨張が行われる。この結果、蒸発
器入口側と出口側との比エンタルピ差が大きくなって冷
凍能力が増加する。また、膨張機91での膨張仕事を回
収して圧縮動力の一部として生かすことによって、さら
にCOPを向上させることができる。以下、この図23
に示した構成を従来例2と称して説明する。
【0010】表2には、上記した従来例1および従来例
2の各冷媒回路におけるCOPと吐出温度とについて、
前記した条件1と同様の条件下で試算した結果を示して
いる。放熱器83の出口温度は、ガス冷却器84の出口
温度37℃と同じとした。また、従来例2における膨張
機効率は60%とし、高圧、中間圧、放熱器出口温度
は、従来例1と同じに設定した。なお、中間圧を高くす
れば低段側の吐出温度が上昇する。また、COPを最大
にするような中間圧が存在する。今回は、COPが最大
になるように中間圧を定めた。
【0011】
【表2】
【0012】
【発明が解決しようとする課題】表2に示されているよ
うに、従来例1では、二酸化炭素冷媒での前記した、標
準サイクルの場合に比べてCOPの改善は見られるもの
の、HFC冷媒との差を考えれば、更に新しいCOP向
上技術が必要であることは明らかである。また、吐出温
度に関しても、高段側はかなり低くなるものの、低段側
は120℃であり、圧縮機信頼性を確保する上で余裕の
無い値になっている。
【0013】一方、従来例2では、減圧機構として膨張
機を用いることによってかなり大きなCOPの向上が得
られ、前記したR404A冷媒の場合ととほぼ同等にな
っている。したがって性能的にはかなり満足できる結果
となっているが、吐出温度に関しては効果が無いため、
依然として圧縮機信頼性の課題が残ることになる。
【0014】さらに、減圧機構として膨張機を採用した
構成では、蒸発器出口の過熱度が成り行きになってしま
うという課題もある。運転条件によっては、過熱度が最
適値からずれてCOPが低下し、期待したような効果が
得られずに吐出温度のさらなる上昇や、湿り運転による
信頼性低下の問題を引き起こすこととなる。
【0015】また二酸化炭素冷媒の場合には、COPを
最大にする高圧が存在することが公知の事実である。こ
の最適な高圧に制御するためには、膨張弁によって絞り
を変更することによって可能となるが、膨張機による減
圧を行う際には、膨張弁のような開度制御ができない。
したがって、高圧制御を行うことができずに高圧が理想
的な圧力からずれて、期待しているCOPが得難いとい
う問題もある。
【0016】また、二酸化炭素を用いる冷凍機の課題と
して、運転条件によって必要な冷媒充填量が変化したと
きにその変化を吸収し、サイクルを循環する冷媒量を常
に適正に保つための冷媒貯留手段が必要なことも多く知
られた事実である(例えば特公平7−18602号公報
等参照)。
【0017】このように、従来、2段圧縮を用いること
や、減圧機構として膨張機を設けることによってCOP
の向上が図られているが、吐出温度が高くなることによ
る信頼性低下や、過熱度制御、高圧制御ができないこと
による性能および信頼性低下の課題が残っている。
【0018】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、COPの向上
に加え、吐出温度をより低下させて信頼性を向上させる
ことが可能であると共に、さらに、過熱度制御、高圧制
御、冷媒量適正化が可能な冷凍機を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1の冷凍
機は、ガス冷媒を圧縮する圧縮機構1の吐出側に、順
次、ガス冷却器5と第1減圧機構11・21と蒸発器1
3とを接続して冷媒循環回路を形成した冷凍機であっ
て、上記ガス冷却器5の出口側に冷媒流入口が連通する
一方、冷媒流出口が圧縮機構1における圧縮途中の中間
圧領域に連通する第2減圧機構7・23を設け、第1減
圧機構11・21と第2減圧機構7・23との少なくと
もいずれか一方を、膨張機で形成していることを特徴と
している。
【0020】この場合、例えば請求項2のように、第2
減圧機構7をガス冷却器5と第1減圧機構11との間に
介設すると共に、第1減圧機構11と第2減圧機構7と
の間を圧縮機構1の上記中間圧領域に連通させた構成と
することができる。この構成では、ガス冷却器5で冷却
された冷媒が、順次、第2減圧機構7と第1減圧機構1
1とを通して2段階の減圧膨張を生じた後、蒸発器13
に送られるサイクルになるので、以下ではこの構成を2
段膨張サイクルという。
【0021】上記請求項1、2のような構成によれば、
ガス冷却器5で冷却され、さらに第2減圧機構7での減
圧膨張で温度低下を生じた一部冷媒が、圧縮機構1での
圧縮途中の冷媒に混合されるので吐出温度が低下し、こ
れによってオイル劣化や焼き付きが防止されて信頼性が
向上し、またCOPが向上する。しかも、第1減圧機構
11と第2減圧機構7との少なくともいずれか一方が膨
張機で形成されているので、この膨張機によって動力回
収が行われ、これによってさらにCOPが向上する。ま
た、第1減圧機構11が膨張弁で形成されている場合に
は、この膨張弁で蒸発器過熱度制御を行わせることがで
き、第2減圧機構7が膨張弁で形成されている場合には
高圧制御を行わせることができるので、これらの場合に
は、より適正な冷媒循環量での運転を維持することが可
能になって、これによっても全体的なCOPが向上す
る。
【0022】なお、請求項2の2段膨張サイクルの構成
においては、請求項3のように、第1減圧機構11を膨
張弁で形成する一方、第2減圧機構7を膨張機で形成す
れば、吐出温度の低下効果とCOP向上効果とを充分に
得ることができ、しかも、膨張弁に比べて高価な膨張機
を1基設けるだけで済むので、コスト性能にも優れた装
置になる。
【0023】また、請求項2の2段膨張サイクルにおい
て、高段側の第2減圧機構7を膨張機で形成する場合に
は、請求項4のように、この第2減圧機構7とガス冷却
器5との間に膨張弁31を介設すれば、この膨張弁31
で高圧の制御可能な装置とすることができる。一方、低
段側の第1減圧機構11を膨張機で形成する場合には、
請求項5のように、第1減圧機構11と第2減圧機構7
との間に膨張弁32を介設した構成とすれば、この膨張
弁32により、蒸発器過熱度を制御可能な装置とするこ
とができる。
【0024】請求項6の冷凍機は、請求項2から5のい
ずれかの冷凍機において、第1減圧機構11と第2減圧
機構7との間に中間冷却器9を介設して、この中間冷却
器9を圧縮機構1における中間圧領域に連通させている
ことを特徴としている。
【0025】このような構成によれば、余剰冷媒を中間
冷却器9で吸収することができるので、運転条件が変化
しても常に適正冷媒量にて運転可能な装置とすることが
でき、これによってさらにCOPが向上した装置とする
ことができる。
【0026】なお圧縮機構1については、請求項7のよ
うに、吸込口に蒸発器13が接続された低段側圧縮機2
と、吐出口にガス冷却器5が接続された高段側圧縮機3
とを設けて形成し、低段側圧縮機2の吐出口と高段側圧
縮機3の吸込口との間を前記中間圧領域として形成した
構成とすることができる。またこのとき、前記した中間
冷却器9も設ける場合には、請求項8のように、低段側
圧縮機2の吐出口と高段側圧縮機3の吸込口とをそれぞ
れ中間冷却器9に連通させた構成とすることができる。
【0027】一方、請求項1の冷凍機においては、請求
項9のように、ガス冷却器5と第1減圧機構21との間
から分岐されて圧縮機構1の上記中間圧領域に連通する
分流配管22を設け、この分流配管22に第2減圧機構
23を介設した構成とすることも可能である。この構成
では、ガス冷却器5から蒸発器13に送られる冷媒につ
いては、第1減圧機構21通過時にのみ減圧膨張を生じ
るサイクルになるので、以下ではこの構成を1段膨張サ
イクルという。
【0028】上記のような構成によれば、ガス冷却器5
で冷却され、さらに第2減圧機構23での減圧膨張で温
度低下を生じた一部冷媒が、圧縮機構1での圧縮途中の
冷媒に混合されるので吐出温度が低下し、これによって
オイル劣化や焼き付きが防止されて信頼性が向上し、ま
たCOPが向上する。しかも、第1減圧機構21と第2
減圧機構23との少なくともいずれか一方が膨張機で形
成されているので、この膨張機によって動力回収が行わ
れ、これによってさらにCOPが向上する。また、第1
減圧機構21が膨張弁で形成されている場合には、この
膨張弁で蒸発器過熱度制御を行わせることができ、第2
減圧機構23が膨張弁で形成されている場合には高圧制
御を行わせることができるので、これらの場合には、よ
り適正な冷媒循環量での運転を維持することが可能にな
って、これによっても全体的なCOPが向上する。
【0029】また、上記請求項9の1段膨張サイクルの
構成においても、分流配管22に介設する第2減圧機構
を膨張弁で形成する場合は、請求項10のように、この
第2減圧機構23とガス冷却器5との間に膨張弁31を
介設することによって、前記同様に高圧制御可能な装置
とすることができる。また、蒸発器13に連通する第1
減圧機構21を膨張機で形成する場合は、請求項11の
ように、ガス冷却器5と第1減圧機構21との間で分流
配管22の接続箇所よりも第1減圧機構21側、すなわ
ち、この第1減圧機構21の上流に膨張弁32を介設し
た構成とすることで、蒸発器過熱度の制御可能な装置と
することができる。
【0030】請求項12の冷凍機は、請求項9、10ま
たは11の冷凍機において、第2減圧機構23を通過し
た冷媒と、ガス冷却器5と第1減圧機構21との間の配
管内を流れる冷媒との間で熱交換を生じさせる中間冷却
器9を設けていることを特徴としている。
【0031】このような構成によれば、ガス冷却器5を
通過後に第1減圧機構21に向かう冷媒は、第2減圧機
構23で減圧膨張して温度低下した冷媒によって冷却さ
れ、その後、第1減圧機構21を通して蒸発器13へと
送られる。この結果、蒸発器13入口側と出口側との比
エンタルピ差がより大きくなって冷凍能力が増加し、C
OPが向上する。
【0032】請求項13の冷凍機は、請求項12の冷凍
機において、第2減圧機構23が介設された分流配管2
2と圧縮機構1との間に中間冷却器9を設け、ガス冷却
器5と第1減圧機構21との間の配管内を流れる冷媒と
上記中間冷却器9に流入した冷媒との間で熱交換が生じ
ると共に、中間冷却器(9)内には余剰液冷媒を溜める
ことのできるように形成していることを特徴としてい
る。
【0033】この構成によれば、前記と同様に、余剰冷
媒を中間冷却器9で吸収することができるので、常に適
正冷媒量にて運転可能な装置とすることができ、これに
よってさらにCOPが向上した装置とすることができ
る。
【0034】なお圧縮機構1については、請求項14の
ように、吸込口に蒸発器13が接続された低段側圧縮機
2と、吐出口にガス冷却器5が接続された高段側圧縮機
3とを設けて形成し、低段側圧縮機2の吐出口と高段側
圧縮機3の吸込口との間を前記中間圧領域として形成し
た構成とすることができる。またこのとき、前記した中
間冷却器9も設ける場合には、請求項15のように、低
段側圧縮機2の吐出口と高段側圧縮機3の吸込口とをそ
れぞれ中間冷却器9に連通させた構成とすることができ
る。
【0035】さらに、請求項7、請求項8、請求項1
4、請求項15のように低段側圧縮機2と高段側圧縮機
3とを設けて構成する場合、請求項16のように、これ
らのうちの少なくとも一方をロータリ式またはスイング
式の圧縮機で形成した構成とすれば、例えば二酸化炭素
を冷媒として用いる場合でもより圧縮機効率の優れた装
置とすることが可能になる。
【0036】一方、膨張機については、請求項17のよ
うに、これをスクロール式膨張機で形成することによっ
て、例えばロータリ式の膨張機を用いる場合に比べ、よ
り簡素な構成で高効率の動力回収を行わせることができ
る。
【0037】請求項18の冷凍機は、請求項1から17
のいずれかの冷凍機において、高圧側が超臨界域で運転
されることを特徴とし、また請求項19の冷凍機は、請
求項1から18のいずれかの冷凍機において、冷媒が二
酸化炭素であることを特徴としている。
【0038】このように高圧側が超臨界域で運転される
装置では、吐出温度が高くなり易く、また冷媒として二
酸化炭素を用いる装置では、二酸化炭素は比熱比が大き
いことから吐出温度が高くなり易いが、前記した膨張機
6の中間圧の冷媒を圧縮機構1の中間圧力領域にインジ
ェクションすることで吐出温度が抑えられるので、この
ような場合でも、信頼性が高く、また、運転範囲の拡大
された装置とすることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】次に、この発明の具体的な実施形
態について図面を参照して説明する。図1〜図6に、こ
の発明の実施形態1〜6をそれぞれ示しており、図7〜
図9に、これら実施形態における冷凍機の性能比較グラ
フを示している。初めに、図1〜図6を参照して各実施
形態1〜6の構成、および冷媒として二酸化炭素を使用
したときの冷凍サイクルについて説明する。
【0040】図1に示す実施形態1の冷凍機は、同図
(a)に示すように、ガス冷媒を圧縮する圧縮機構1が
低段側圧縮機2と、高段側圧縮機3とを設けて構成され
ている。なお、これら圧縮機2・3は、いずれか一方、
或いは双方が、ロータリまたはスイング式の圧縮機で形
成されている。高段側圧縮機3の吐出口3aに、順次、
第1配管4、ガス冷却器5、第2配管6、高段側減圧機
構7、第3配管8、中間冷却器9、第4配管10、低段
側減圧機構11、第5配管12、蒸発器13、第6配管
14が接続され、この第6配管14が低段側圧縮機2の
吸込口2aに接続されている。そして、この低段側圧縮
機2の吐出口2bが中間圧第1接続管15によって中間
冷却器9に、また、高段側圧縮機3の吸込口3bが中間
圧第2接続管16によって中間冷却器9にそれぞれ接続
されている。
【0041】ここで、低段側減圧機構(第1減圧機構)
11は例えば電動式の膨張弁で構成され、ガス冷却器5
と中間冷却器9との間に介設されている高段側減圧機構
(第2減圧機構)7は、例えばスクロール型膨張機で構
成されている。中間冷却器9は、これに低段側圧縮機2
から吐出される中間圧の冷媒と、高段側減圧機構7で減
圧膨張した中間圧の冷媒とがそれぞれ流入してこの中間
冷却器9内で混合された後、この中間冷却器9から、高
段側圧縮機3に向かう冷媒と、蒸発器13に向かう冷媒
とに分流されるように形成されている。したがって、低
段側圧縮機2と高段側圧縮機3とで2段に圧縮された冷
媒が、ガス冷却器5を通過後に高段側減圧機構7と低段
側減圧機構11とで2段に膨張されて蒸発器13を通過
する冷媒循環サイクルが形成されており、このサイクル
中で、低段側圧縮機2から高段側圧縮機3に送られる圧
縮途中の冷媒を、高段側減圧機構7通過後の冷媒と混合
させて冷却するような回路構成になっている。以下、こ
のような冷凍サイクルを2段圧縮2段膨張サイクルとい
う。
【0042】上記構成において、二酸化炭素を冷媒とし
て使用するときの運転状態について、同図(b)を参照
して説明する。冷媒は、低段側圧縮機2と高段側圧縮機
3とによって適切な超臨界圧力状態dまで圧縮され、圧
縮されたガス冷媒は、ガス冷却器5を通過する際に熱を
適切な冷却材、例えば冷却空気または水に放出し、状態
eまで冷却される。次いで、この冷媒は高段側減圧機構
7で減圧膨張するが、この高段側減圧機構7は膨張機で
あることから膨張仕事を伴いながら等エントロピ線(e
−f)に沿ってそのエンタルピを低下させていく。その
後、中間冷却器9に流入し、低段側圧縮機2からの冷媒
と混合されて状態gに変化した冷媒が、膨張弁から成る
低段側減圧機構11を通過時に等エンタルピ線(g−
h)に沿ってさらに減圧膨張し、これが蒸発器13で蒸
発し(状態a)、低段側圧縮機2に返流されて圧縮され
る。
【0043】ここで、高段側減圧機構7通過時には、前
記のように膨張仕事を伴ってエンタルピを低下させ、ま
た、中間冷却器9からさらにエンタルピを低下させた冷
媒が蒸発器13に流入するので、この蒸発器13の冷媒
入口側(h)と出口側(a)とにおける冷媒の比エンタ
ルピ差が増大し、冷凍能力が大きくなる。また、高段側
減圧機構7で冷媒が行った膨張仕事は、これを回収する
ことによって全体的な冷凍サイクルのCOPが向上す
る。
【0044】一方、低段側圧縮機2で状態aからbまで
圧縮された冷媒は、高段側減圧機構7通過後の冷媒と中
間冷却器9で混合され、この中間冷却器9から、状態c
まで温度が低下した飽和ガスが高段側圧縮機3に吸込ま
れて、前記した超臨界圧力状態dまで圧縮されて吐出さ
れる。これにより、高段側圧縮機3からの吐出温度をよ
り低くすることが可能になっている。
【0045】図2(a)に示す実施形態2の冷凍機は、
高段側減圧機構7が膨張弁で形成され、低段側減圧機構
11が膨張機で形成されている点で上記実施形態1と相
違するだけで、その他の構成は実施形態1と同様であ
る。したがって、実施形態1についての説明図に挙げた
部材と同一の機能を有する部材には同一の符号を付記し
て説明を省略する。後述するさらに他の実施形態におい
ても同様とする。
【0046】この実施形態2の冷凍機では、同図(b)
に示すように、ガス冷却器5から出た高圧のガス冷媒
(状態e)に対し、まず、高段側減圧機構7で等エンタ
ルピ線(e−f)に沿う減圧膨張が生じ、次いで、低段
側減圧機構11で等エントロピ線(g−h)に沿う減圧
膨張が生じることになる。
【0047】図3(a)に示す実施形態3の冷凍機は、
高段側減圧機構7と低段側減圧機構11との双方がそれ
ぞれ膨張機で形成されている点で前記実施形態1と相違
する。その他の構成は実施形態1と同様である。したが
って、同図(b)に示すように、ガス冷却器5から出た
高圧のガス冷媒(状態e)に対し、まず、高段側減圧機
構7で等エントロピ線(e−f)に沿う減圧膨張が生
じ、次いで、低段側減圧機構11でも等エントロピ線
(g−h)に沿う減圧膨張が生じる。
【0048】図4(a)に示す実施形態4の冷凍機にお
いては、圧縮機側の構成は前記実施形態1と同様である
が、ガス冷却器5に上流端が接続された第2配管6の下
流端は、前記した高段側減圧機構7ではなく、中間冷却
器9に直接接続されている。そして、この中間冷却器9
内にはその内部を貫通する熱交換用配管9aが設けら
れ、この熱交換用配管9aに、上記第2配管6と前記し
た第4配管10とが接続されている。
【0049】第4配管10と第5配管12との間には、
主流側減圧機構21が、前記各実施形態1〜3における
低段側減圧機構11と同様に設けられている。一方、第
2配管6には、この配管の途中から分岐されて中間冷却
器9に接続された分流配管22が設けられ、この分流配
管21に分流側減圧機構(第2減圧機構)23が介設さ
れている。主流側減圧機構(第1減圧機構)21は膨張
弁で形成され、分流側減圧機構23は前記同様にスクロ
ール型の膨張機で形成されている。なお以下では、第2
配管6について、分流配管21の接続箇所よりも上流側
を第2上流側配管6a、下流側を第2下流側配管6bと
も称して説明する。
【0050】このような回路構成では、低段側圧縮機2
と高段側圧縮機3とで2段に圧縮された冷媒は、ガス冷
却器5を通過後に分流され、一方の主流冷媒は、第2下
流側配管6bと中間冷却器9内の熱交換用配管9aとを
順次通過した後、主流側減圧機構21で減圧膨張して蒸
発器13に送られ循環する。これと同時に、ガス冷却器
5通過後の一部冷媒が分流用配管22へと分流され、分
流側減圧機構23で減圧膨張された後、中間冷却器9に
送られる。そして、この中間冷却器9内で、低段側圧縮
機2からの吐出ガス冷媒と混合され高段側圧縮機3に吸
引され圧縮される。したがって、蒸発器13を通して流
れる冷媒に対しては、低段側圧縮機2と高段側圧縮機3
とで2段に圧縮された後、ガス冷却器5通過後には主流
側減圧機構21での減圧膨張が一度行われるだけである
ので、以下ではこのような冷凍サイクルを2段圧縮1段
膨張サイクルという。
【0051】中間冷却器9は、上記した混合ガスと熱交
換用配管9a内を流れる主流冷媒との間で熱交換を生じ
させる熱交換部としての機能を備えるもので、この中間
冷却器9において、主流冷媒の温度低下と、高段側圧縮
機3に吸引される冷媒の温度低下とが生じる。すなわち
同図(b)に示すように、ガス冷却器5を通過して状態
eまで冷却された冷媒のうち、前記した主流冷媒は、中
間冷却器9内での熱交換によって状態fまで温度低下し
た後、主流側減圧機構21通過時に等エンタルピ線(f
−g)に沿って減圧膨張し、蒸発器13に送られる。一
方、状態eの冷媒のうち、分流配管22へと分流された
冷媒は、膨張機から成る分流側減圧機構23を通過時に
等エントロピ線(e−h)に沿って減圧膨張し、低段側
圧縮機2で圧縮された冷媒(状態b)と混合される。こ
れにより、高段側圧縮機3へは状態cの冷媒が吸引さ
れ、これが所定の超臨界圧力状態dまで圧縮されて吐出
される。
【0052】図5(a)に示す実施形態5の冷凍機は、
実施形態4と同様の2段圧縮1段膨張の構成を有し、実
施形態4との相違は、主流側減圧機構21が膨張機で形
成され、分流側減圧機構23が膨張弁で形成されている
点である。その他は実施形態4と同様である。したがっ
て、この実施形態5の冷凍機では、同図(b)に示すよ
うに、ガス冷却器5から前記第2下流側配管6bを通し
て蒸発器13へと送られる主流冷媒に、主流側減圧機構
21で等エントロピ線(f−g)に沿う減圧膨張が生じ
る一方、分流配管22を通して流れる分流冷媒は、分流
側減圧機構23で等エンタルピ線(e−h)に沿う減圧
膨張が生じる。
【0053】図6(a)に示す実施形態6の冷凍機も、
実施形態4と同様の2段圧縮1段膨張の構成を有し、実
施形態4との相違は、主流側減圧機構21と分流側減圧
機構23との双方がそれぞれ膨張機で形成されている点
であって、その他は実施形態4と同様である。したがっ
てこの実施形態6の冷凍機では、同図(b)に示すよう
に、ガス冷却器5から蒸発器13へと送られる主流冷媒
と、分流配管22を通して流れる分流冷媒とのいずれ
も、各々主流側減圧機構21と分流側減圧機構23と
で、各等エントロピ線(f−g)、(e−h)に沿う減
圧膨張が生じる。
【0054】図7〜図9に、上記各実施形態1〜6の構
成において、冷媒として二酸化炭素を用いたときの吐出
温度、前記表1中に示した二酸化炭素冷媒での標準サイ
クルにおけるCOPを100%としたときのCOP比、
高段側と低段側との冷媒流量比についての各試算結果を
示している。なお、これらグラフには、[従来の技術]
の欄で説明した「従来例1」と「従来例2」とについて
の結果も「2段圧縮放熱器付」とグループ化して併せて
示している。
【0055】また、従来例2の説明図である前記図23
(a)において、低段側圧縮機81と放熱器83と高段
側圧縮機82とから成る圧縮機構側の構成を1基の圧縮
機に代えた回路構成を、「単段」若しくは「比較例1」
と表記して示している。さらに、本発明の説明図である
図1(a)において、膨張機から成る高段側減圧機構7
に代えてこれを膨張弁で構成し、したがって、高段側と
低段側との両減圧機構7・11の双方を膨張弁とした回
路構成を「比較例2」として、また、図4(a)におい
て、膨張機から成る分流側減圧機構23に代えてこれを
膨張弁で構成し、したがって、主流側と分流側との両減
圧機構21・23の双方を膨張弁とした回路構成を「比
較例3」として併せて示している。
【0056】このときの試算条件は、[従来の技術]の欄
での「従来例1」と「従来例2」とについての条件と同
様に、下記のように設定した。 ・蒸発温度−30℃ ・ガス冷却器出口温度37℃ ガス冷却器圧力はCOPを最大にする圧力 ・蒸発器出口過熱度0℃ ・冷媒圧力損失は無視、熱交換器性能の冷媒間による差
も無視 ・圧縮機効率60% ・膨張機効率60% また、これに下記条件を加えた。 ・高圧は9.6MPa ・放熱器付きの従来例1・2を除く各回路では、中間圧
を(高圧×低圧)の1/2乗とし、3.7MPa ・2段圧縮1段膨張の場合、中間冷却器9の出口温度は
中間圧飽和温度2.3℃と5℃の温度差をとって、7.
3℃とした。
【0057】まず図7に示されているように、吐出温度
は、単段サイクル(比較例1)では160℃を超えてお
り、この場合は圧縮機の信頼性が著しく損なわれる。ま
た、2段圧縮放熱器付の従来例1・2では、高段側は低
いものの低段側が120℃になっており、信頼性上、全
く余裕のない運転となる。これに対し、2段圧縮2段膨
張(比較例2、実施形態1〜3、2段圧縮1段膨張(比
較例3、実施形態4〜6)では、低段、高段側ともに十
分低い温度になっている。
【0058】次にCOPを比較すると、図8に示されて
いるように、実施形態1〜3、実施形態4〜6でのCO
Pは比較例2や比較例3よりも高く、したがってこれら
各実施形態1〜3、4〜6の装置、すなわち、ガス冷却
器5の出口と蒸発器13の入口との間に介設される第1
減圧機構11・21とは別に、ガス冷却器5の出口に冷
媒流入口が、圧縮機構1の中間圧領域に冷媒流出口が各
々連通する第2減圧機構11・23を設け、これら第1
・第2減圧機構の少なくともいずれか一方を膨張機によ
って形成した装置では、吐出温度の低下に加えてCOP
も向上したものになっている。
【0059】さらに図8において、各実施形態毎に検討
を加えると、まず、実施形態3(2段圧縮2段膨張で、
高段側と低段側との双方の減圧機構が膨張機の構成)が
最も高いCOPを示し、次に従来例2、実施形態6(2
段圧縮1段膨張で、主流側と分流側との双方の減圧機構
が膨張機の構成)の順に高くなっている。ここで注目す
べきは、実施形態1(2段圧縮2段膨張で、高段側の減
圧機構のみが膨張機から成る構成)では、高段側しか膨
張動力を回収していないにも拘わらず、上記した実施形
態3や従来例2、実施形態6に比べて、殆ど変わらない
ことCOP値を示していることである。
【0060】この理由は、第9図に示した高段側圧縮機
冷媒流量比にある。2段圧縮2段膨張あるいは、2段圧
縮1段膨張の場合は、高段側圧縮機を通る冷媒流量が、
低段側圧縮機を通る冷媒流量の2.2〜2.3倍になっ
ている。2段圧縮2段膨張の場合には、この高段側圧縮
機を通る冷媒の全量が高段側の減圧機構7を通ることに
なり、この減圧機構7を通る冷媒流量が他の場合に比べ
て大きなる。したがって実施形態1のように、高段側の
減圧機構7のみが膨張機から成る構成でも大きな回収動
力が得られ、動力回収によるCOP向上率が高くなる。
逆に、2段圧縮2段膨張サイクルで低段側の減圧機構1
1のみが膨張機から成る実施形態2の場合は回収動力は
小さくなり、動力回収によるCOP向上率も低い。
【0061】一方、2段圧縮1段膨張の場合は、高段側
圧縮機3からの吐出冷媒がガス冷却器5を通過後に主流
側減圧機構21に向かう冷媒と、分流側減圧機構23に
向かう冷媒とに分流され、これら各減圧機構21・23
を通る流量がほぼ等しくなるために、主流側と分流側と
の各減圧機構21・23とのいずれか一方のみが膨張機
から成る構成(実施形態4・実施形態5)では、COP
向上率が比較的小さくなる。
【0062】したがって、膨張機のコストを考えた場
合、2段圧縮2段膨張で高段側の減圧機構7のみが膨張
機から成る実施形態1は、膨張機1ケで吐出温度を低く
することができ、かつ、COPも高ことから、信頼性と
共にコスト性能にも優れた冷媒回路となっている。ま
た、この回路の場合には、蒸発器13出口の過熱度を、
膨張弁から成る低段側減圧機構11によって制御するこ
とができるので、蒸発器性能を最大限引き出すことが可
能であると共に、過熱度が制御できないことによる吐出
温度の上昇や、湿り圧縮を防止することができる。
【0063】2段圧縮1段膨張で分流側減圧機構23の
みが膨張機から成る構成(実施形態4)では、実施形態
1に比べてCOP向上率は低いものの、膨張弁から成る
主流側減圧機構21によって蒸発器過熱度を制御できる
メリットを上記同様に備えている。
【0064】2段圧縮1段膨張で主流側減圧機構21の
みが膨張機から成る構成(実施形態5)も、実施形態1
に比べてCOP向上率は低いものの、膨張弁からなる分
流側減圧機構23によってガス冷却器5内の冷媒充填量
を制御でき、これによって高圧を制御できるメリットを
備えている。2段圧縮2段膨張で高段側減圧機構7が膨
張機から成る実施形態2の構成も、同じメリットを有し
ている。
【0065】高段側と低段側との各減圧機構7・11の
双方が膨張機から成る実施形態3や、主流側と分流側と
の各減圧機構21・23の双方が膨張機から成る実施形
態6では、過熱度や高圧制御は難しいものの、回収動力
が大きいというメリットを備えるものになっている。
【0066】次に、上記した各実施形態1〜6の構成
に、さらに高圧制御や過熱度制御のための構成を付加し
た他の実施形態について説明する。図10(a)に示す
冷凍機は、前記図1(a)を参照して説明した実施形態
1の構成において、ガス冷却器5と、膨張機から成る高
段側減圧機構7との間の第2配管6に、さらに膨張弁3
1を介設して構成されている。したがって図10(b)
に示すように、ガス冷却器5で状態eまで冷却された冷
媒は、上記膨張弁31通過時に等エンタルピ線(e−
f)に沿う減圧膨張が加えられる。このような膨張弁3
1を設けることによって高圧を制御することができる。
反面、膨張機から成る高段側減圧機構7の前後の差圧が
減少するため、回収動力は若干低下する。
【0067】図11(a)に示す冷凍機は、前記図4
(a)を参照して説明した実施形態4の構成において、
膨張機から成る分流側減圧機構23の上流側に、上記同
様に高圧を制御するための膨張弁31を介設して構成さ
れている。なお同図には膨張弁31を分流配管22に介
設した例を示しているが、これを、第2配管6における
第2上流側配管6aに介設した構成としても良く、ま
た、第2下流側配管6bに介設した構成とすることも可
能である。
【0068】図12(a)に示す冷凍機は、前記図3
(a)を参照して説明した実施形態3の構成、すなわ
ち、2段圧縮2段膨張で高段側と低段側との各減圧機構
7・11の双方が膨張機から成る構成において、高段側
減圧機構7の上流側に上記同様の膨張弁31を設けて、
高圧制御を行えるように構成されている。
【0069】また、図13(a)に示す冷凍機は、前記
図6(a)を参照して説明した実施形態6の構成、すな
わち、2段圧縮1段膨張で主流側と分流側との各減圧機
構21・23の双方が膨張機から成る構成において、分
流側減圧機構23の上流側に上記同様の膨張弁31を設
けて、高圧制御を行えるように構成されている。なおこ
の場合も、この膨張弁31は、図示のように分流配管2
2に介設した構成に代えて、第2配管6における第2上
流側配管6aや第2下流側配管6bに各々介設した構成
としても良い。
【0070】図14(a)に示す冷凍機は、2段圧縮2
段膨張で高段側と低段側との各減圧機構7・11の双方
が膨張機から成る構成において、高段側減圧機構7の上
流に上記同様の高圧制御用の膨張弁31を設けると共
に、さらに、低段側減圧機構11とその上流側の中間冷
却器9との間にも膨張弁32を介設して構成されてい
る。この膨張弁32によって、蒸発器過熱度の制御も可
能になる。
【0071】また、図15(a)に示す冷凍機は、2段
圧縮1段膨張で主流側と分流側との各減圧機構21・2
3の双方が膨張機から成る構成において、分流側減圧機
構23の上流に前記同様の高圧制御用の膨張弁31を設
けると共に、さらに、低段側減圧機構21とその上流側
の中間冷却器9との間に、上記同様の蒸発器過熱度制御
用の膨張弁32を介設して構成されている。なおこの膨
張弁32は、中間冷却器9よりも上流側の第2下流側配
管6bに介設した構成としても良い。
【0072】このように、減圧機構を膨張機で形成する
場合に、これに組合わせてその上流側にさらに膨張弁3
1・32を付加することによって、従来は制御すること
ができなかった高圧制御や過熱度制御を行うことが可能
となり、これによってさらに運転効率を向上させること
ができる。
【0073】一方、上記した各実施形態はそれぞれ中間
冷却器9を設けて構成されており、この中間冷却器9が
余剰冷媒を溜める冷媒貯留手段としての機能を有する構
成にもなっているので、運転条件の差によって適正な冷
媒循環量が変化しても、その差がこの中間冷却器9で吸
収され、したがって、これによっても良好な運転効率が
維持される。
【0074】さらに上記各実施形態では、高段側減圧機
構7や低段側減圧機構11、或いは主流側減圧機構21
や分流側減圧機構23を膨張機で形成する場合に、この
膨張機がスクロール式の膨張機で形成されている。この
スクロール式膨張機は、図16に示すように、固定側渦
巻きラップ41が設けられた固定スクロール42に、可
動側渦巻きラップ43を備える旋回スクロール44を組
付けて形成されている。固定スクロール42中央の流入
口45を通して高圧のガス冷媒が流入すると、これは両
渦巻きラップ41・43間を螺旋状に流れる間に、旋回
スクロール44に旋回動作を生じさせながら次第に減圧
膨張し、流出口46を通して流出する。さらに詳細に
は、固定側渦巻きラップ41と可動側渦巻きラップ43
との間には、これら41・43が複数箇所で接触するこ
とによって、流入口45に連通する内側の高圧室47
と、流出口46に連通する外側の低圧室48と、これら
両室47・48の間の膨張室49とに区画される。この
膨張室49は、旋回スクロール44の旋回に伴って両ラ
ップ41・43の接触領域が変化しても、流入口45と
流出口46との双方への非連通状態が保持されて圧力的
に独立した空間になるように形成されている。
【0075】一方、図17には、例えばロータリ式の膨
張機で冷媒を減圧膨張させる過程を示している。この場
合には、ガスの流入口に高圧弁51を必要とする。すな
わち、同図(a)の状態で高圧弁51を開にして高圧ガ
スをシリンダ内に流入させたとき、この流入ガスの膨張
に伴ってロータリピストン52に同図(b)(c)
(d)のように回転動作を生じさせるためには、これら
(b)(c)(d)の間で高圧弁51を閉にしておくこ
とが必要であり、これによって、シリンダ内に流入した
高圧ガスが次第に膨張して圧力が低下する。
【0076】このような高圧弁51が無い場合にはシリ
ンダ内が常に高圧に維持され、減圧による膨張がなされ
ないことになって充分な膨張仕事を取り出すことができ
ずに、膨張機の効率が著しく低下する。また、上記のよ
うな高圧弁51を設ける場合、この高圧弁51の開閉タ
イミングを制御するカム機構などの開閉機構が必要にな
って、構造的に複雑なものともなる。
【0077】これに対し、この発明の各実施形態では、
膨張機がスクロール式の膨張機で構成され、この場合に
は、前記したように、冷媒の流入口45と流出口46と
のいずれにも非連通状態で保持される膨張室49内で高
圧ガスが膨張しながら膨張仕事をすることになる。した
がって、このスクロール式の場合には高圧弁や低圧弁、
また、弁を開閉する機構などは不要になるので、簡素な
構成で高効率の動力回収を行わせることが可能になる。
【0078】また上記各実施形態では、低段側圧縮機2
と高段側圧縮機3とのいずれか一方、或いは双方が、前
記したようにロータリ式またはスイング式の圧縮機で構
成されている。図18には、スイング式およびロータリ
(RC)式の圧縮機と、スクロール式の圧縮機との圧縮
機効率の比較グラフを示している。
【0079】これら圧縮機は、図のように、シリンダ容
積が特定の範囲で圧縮機効率が最大になるような傾向を
持っている。シリンダ容積が小さくなるとスイング式お
よびロータリ式が効率的に優位になり、シリンダ容積が
大きくなるとスクロール式が優位になる。また例えば空
調冷凍機において、冷媒としてR407Cを用いる場合
と二酸化炭素を用いる場合とでシリンダ容積を比較して
みると、二酸化炭素は高圧で体積能力が大きいので、同
一能力を出すためのシリンダ容積はR407Cの場合に
比べて著しく小さくなる。特に市場において需要の多い
3〜10RTを考えた場合には、二酸化炭素ではスイン
グ式やロータリ式の方がスクロール式に対して圧縮機効
率が高くなる。したがって上記各実施形態において、低
段側圧縮機2や高段側圧縮機3としてスイング式若しく
はロータリ式のものが用いられていることによっても、
より高効率の運転が行われる装置になっている。
【0080】以上にこの発明の具体的な実施形態につい
て説明したが、この発明は上記各形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更することが可能
である。例えば上記各形態では、低段側圧縮機2と高段
側圧縮機3との2基の圧縮機を設けて、ガス冷媒を圧縮
する圧縮機構1を構成した例を示したが、この発明の請
求項7、8、14、15、16を除く各請求項記載の範
囲では、圧縮機構1が1基の圧縮機から成る構成とする
ことも可能である。例えば図19に、前記図1(a)を
参照して説明した実施形態1の冷凍機において、低段側
圧縮機2と高段側圧縮機3とに代えて、1基の圧縮機6
1を設けて構成した例を示している。また図20には、
前記図4(a)を参照して説明した実施形態4の冷凍機
において、上記同様に圧縮機構1を1基の圧縮機61で
構成した例を示している。これらの場合、圧縮機61と
中間冷却器9とは、1本の中間圧接続管62で相互に接
続され、この中間圧接続管62を通して、中間冷却器9
から、圧縮機61内の中間圧領域に一部冷媒がインジェ
クションされることで、前記各実施形態同様に、圧縮機
61からの吐出冷媒温度の低下等を図ることができる。
【0081】なお圧縮機61には、その吸込口と吐出口
との間の中間圧領域に臨む箇所に、上記の中間圧接続管
62が接続される中間ポートが形成されることになる。
図21に、このような中間ポートが形成されたスクロー
ル型の圧縮機の一例を示している。この場合も、前記し
たスクロール式膨張機とほぼ同様に、中央の吐出口に連
通する高圧室63と、外側の吸込口に連通する低圧室6
4との間に圧縮室65が形成されており、この圧縮室6
5の中間圧領域に臨ませて、中間ポート66が形成され
る。
【0082】このようなスクロール式の圧縮機では、前
記同様に、上記の圧縮室65は吐出口と吸込口との双方
への非連通状態が保持されて圧力的に独立している。し
たがって、この圧縮室65に前記中間圧接続管62を通
してインジェクションされた冷媒は、吸込圧まで低下す
ることはない。つまり、ロータリ式やスイング式の圧縮
機では、シリンダ内における中間圧領域に臨む箇所に中
間ポートを設けたとしても、このポートが吸込口に連通
する状態が生じ、このとき、インジェクションされた冷
媒は、吸込圧まで低下する。したがって、この低下した
冷媒を所定の臨界圧力まで圧縮する際には余分な圧縮仕
事が行われることになる。これに対し、スクロール式圧
縮機では、インジェクション冷媒に上記のような圧力低
下を生じさせない構成とすることができるので、1基の
圧縮機を用いてその中間圧領域に中間圧の冷媒をインジ
ェクションする構成では、スクロール型の圧縮機を用い
ることによって、より良好な運転効率を維持することが
できる。
【0083】一方、前記各実施形態においては、それぞ
れ中間冷却器9を設けて構成したが、この発明の請求項
6、8、13、15を除く各請求項記載の範囲では、こ
のような中間冷却器9を設けない構成としても良い。こ
のとき、例えば前記図1(a)に示した回路等において
は、高段側減圧機構7と低段側減圧機構11とを相互に
接続する配管の途中に分岐配管を設ける一方、低段側圧
縮機2の吐出口2bを高段側圧縮機3の吸込口3bに直
接接続し、この接続管の途中に、上記分岐配管を接続し
た構成とすれば良い。
【0084】また、例えば前記図4(a)に示した回路
等においては、中間冷却器9に接続されている分流配管
22を、上記同様に低段側圧縮機2と高段側圧縮機3と
を相互に接続する接続管の途中に接続すれば良く、ま
た、このときの分流配管22の途中に、熱交換用配管9
aに沿って隣接する熱交換部を設けて、この分流配管2
2内を流れる冷媒と、熱交換用配管9a内を流れる冷媒
との間で熱交換を生じさせる構成とすれば良い。さら
に、このような熱交換部を設けずに構成することも可能
であり、この場合でも、分流側減圧機構23を通して温
度が低下した冷媒が分流配管22を通して圧縮機構2の
中間圧領域にインジェクションされることで、吐出温度
の低下等を図ることができる。
【0085】一方、前記各実施形態では、冷媒として二
酸化炭素を用いる場合を例に挙げたが、例えばエチレ
ン、エタン、酸化窒素など、高圧側が超臨界域で運転さ
れる冷媒を用いるその他の冷凍機にも本発明を適用して
構成することが可能である。
【0086】
【発明の効果】請求項1、2の冷凍機によれば、ガス冷
却器で冷却され、さらに第2減圧機構での減圧膨張で温
度低下を生じた一部冷媒が、圧縮機構での圧縮途中の冷
媒に混合されるので吐出温度が低下し、これによってオ
イル劣化や焼き付きが防止されて信頼性が向上し、また
COPが向上する。しかも、第1減圧機構と第2減圧機
構との少なくともいずれか一方が膨張機で形成されてい
るので、この膨張機によって動力回収が行われ、これに
よってさらにCOPが向上する。また、第1減圧機構が
膨張弁で形成されている場合には、この膨張弁で蒸発器
過熱度制御を行わせることができ、第2減圧機構が膨張
弁で形成されている場合には高圧制御を行わせることが
できるので、これらの場合には、より適正な冷媒循環量
での運転を維持することが可能になって、これによって
も全体的なCOPが向上する。
【0087】請求項3の冷凍機によれば、吐出温度の低
下効果とCOP向上効果とを充分に得ることができ、し
かも、膨張弁に比べて高価な膨張機を1基設けるだけで
済むので、コスト性能にも優れた装置になる。
【0088】請求項4の冷凍機によれば、膨張弁で高圧
の制御可能な装置とすることができる。また請求項5の
冷凍機によれば、膨張弁により、蒸発器過熱度を制御可
能な装置とすることができる。
【0089】請求項6の冷凍機によれば、余剰冷媒を中
間冷却器で吸収することができるので、運転条件が変化
しても常に適正冷媒量にて運転可能な装置とすることが
でき、これによってさらにCOPが向上した装置とする
ことができる。
【0090】また圧縮機構については、請求項7のよう
に、吸込口に蒸発器が接続された低段側圧縮機と、吐出
口にガス冷却器が接続された高段側圧縮機とを設けて形
成し、低段側圧縮機の吐出口と高段側圧縮機の吸込口と
の間を前記中間圧領域として形成した構成とすることが
でき、このように構成すれば、圧縮機にシリンダ内に連
通する中間ポート等を設ける必要がないので、その構造
を簡略化でき、動作信頼性が向上する。またこのとき、
中間冷却器も設ける場合には、請求項8のように、低段
側圧縮機の吐出口と高段側圧縮機の吸込口とをそれぞれ
中間冷却器に連通させた構成とすることができる。
【0091】請求項9の冷凍機によれば、ガス冷却器で
冷却され、さらに第2減圧機構での減圧膨張で温度低下
を生じた一部冷媒が、圧縮機構での圧縮途中の冷媒に混
合されるので吐出温度が低下し、これによってオイル劣
化や焼き付きが防止されて信頼性が向上し、またCOP
が向上する。しかも、第1減圧機構と第2減圧機構との
少なくともいずれか一方が膨張機で形成されているの
で、この膨張機によって動力回収が行われ、これによっ
てさらにCOPが向上する。また、第1減圧機構が膨張
弁で形成されている場合には、この膨張弁で蒸発器過熱
度制御を行わせることができ、第2減圧機構が膨張弁で
形成されている場合には高圧制御を行わせることができ
るので、これらの場合には、より適正な冷媒循環量での
運転を維持することが可能になって、これによっても全
体的なCOPが向上する。
【0092】また、請求項10の冷凍機のように、第2
減圧機構とガス冷却器との間に膨張弁を介設することに
よって、高圧制御可能な装置とすることができる。ま
た、請求項11の冷凍機のように、ガス冷却器と第1減
圧機構との間で分流配管の接続箇所よりも第1減圧機構
側、すなわち、この第1減圧機構の上流に膨張弁を介設
した構成とすることで、蒸発器過熱度の制御可能な装置
とすることができる。
【0093】請求項12の冷凍機によれば、ガス冷却器
を通過後に第1減圧機構に向かう冷媒は、第2減圧機構
で減圧膨張して温度低下した冷媒によって冷却され、そ
の後、第1減圧機構を通して蒸発器へと送られる結果、
蒸発器入口側と出口側との比エンタルピ差がより大きく
なって冷凍能力が増加し、COPが向上する。
【0094】請求項13の冷凍機によれば、余剰冷媒を
中間冷却器で吸収することができるので、常に適正冷媒
量にて運転可能な装置とすることができ、これによって
さらにCOPが向上した装置とすることができる。
【0095】また圧縮機構については、請求項14のよ
うに、吸込口に蒸発器が接続された低段側圧縮機と、吐
出口にガス冷却器が接続された高段側圧縮機とを設けて
形成し、低段側圧縮機の吐出口と高段側圧縮機の吸込口
との間を前記中間圧領域として形成した構成とすること
ができ、このように構成すれば、圧縮機にシリンダ内に
連通する中間ポート等を設ける必要がないので、その構
造を簡略化でき、動作信頼性が向上する。またこのと
き、中間冷却器も設ける場合には、請求項15のよう
に、低段側圧縮機の吐出口と高段側圧縮機の吸込口とを
それぞれ中間冷却器に連通させた構成とすることができ
る。
【0096】さらに請求項16の冷凍機のように、低段
側圧縮機と高段側圧縮機とを設けて構成する場合、これ
らのうちの少なくとも一方をロータリ式またはスイング
式の圧縮機で形成した構成とすれば、例えば二酸化炭素
を冷媒として用いる場合でもより圧縮機効率の優れた装
置とすることが可能になる。
【0097】一方、請求項17の冷凍機のように、膨張
機をスクロール式膨張機で形成することによって、例え
ばロータリ式の膨張機を用いる場合に比べ、より簡素な
構成で高効率の動力回収を行わせることができる。
【0098】特に請求項18や請求項19のように、吐
出温度が高くなり易い場合でも、膨張機の中間圧の冷媒
を圧縮機構の中間圧力領域にインジェクションすること
で吐出温度が抑えられるので、高効率で信頼性の高い装
置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1における冷凍機の冷媒回
路図とモリエル線図である。
【図2】この発明の実施形態2における冷凍機の冷媒回
路図とモリエル線図である。
【図3】この発明の実施形態3における冷凍機の冷媒回
路図とモリエル線図である。
【図4】この発明の実施形態4における冷凍機の冷媒回
路図とモリエル線図である。
【図5】この発明の実施形態5における冷凍機の冷媒回
路図とモリエル線図である。
【図6】この発明の実施形態6における冷凍機の冷媒回
路図とモリエル線図である。
【図7】上記各実施形態の冷凍機における吐出温度の試
算結果を示すグラフである。
【図8】上記各実施形態の冷凍機におけるCOP比の試
算結果を示すグラフである。
【図9】上記各実施形態の冷凍機において、低段側圧縮
機を流れる冷媒流量に対する高段側圧縮機を流れる冷媒
流量比の試算結果を示すグラフである。
【図10】この発明の他の実施形態での冷凍機の冷媒回
路図とモリエル線図である。
【図11】この発明のさらに他の実施形態における冷凍
機の冷媒回路図とモリエル線図である。
【図12】この発明のさらに他の実施形態における冷凍
機の冷媒回路図とモリエル線図である。
【図13】この発明のさらに他の実施形態における冷凍
機の冷媒回路図とモリエル線図である。
【図14】この発明のさらに他の実施形態における冷凍
機の冷媒回路図とモリエル線図である。
【図15】この発明のさらに他の実施形態における冷凍
機の冷媒回路図とモリエル線図である。
【図16】スクロール式膨張機の構成を示す断面模式図
である。
【図17】ロータリ式膨張機での膨張過程を説明するた
めの模式図である。
【図18】スイング式またはロータリ式(RC式)圧縮
機とスクロール式圧縮機とにおけるシリンダ容積に対す
る圧縮機効率の変化を示すグラフである。
【図19】この発明のさらに他の実施形態における冷凍
機の冷媒回路図である。
【図20】この発明のさらに他の実施形態における冷凍
機の冷媒回路図である。
【図21】図19・20に示す冷凍機における圧縮機の
構成を示す断面模式図である。
【図22】従来の冷凍機の冷媒回路図とモリエル線図で
ある。
【図23】従来の他の冷凍機の冷媒回路図とモリエル線
図である。
【符号の説明】
1 圧縮機構 2 低段側圧縮機 3 高段側圧縮機 5 ガス冷却器 7 高段側減圧機構(第2減圧機構) 9 中間冷却器(熱交換部) 11 低段側減圧機構(第1減圧機構) 13 蒸発器 21 主流側減圧機構(第1減圧機構) 22 分流配管 23 分流側減圧機構(第2減圧機構) 31 膨張弁 32 膨張弁

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス冷媒を圧縮する圧縮機構(1)の吐
    出側に、順次、ガス冷却器(5)と第1減圧機構(1
    1)(21)と蒸発器(13)とを接続して冷媒循環回
    路を形成した冷凍機であって、 上記ガス冷却器(5)の出口側に冷媒流入口が連通する
    一方、冷媒流出口が圧縮機構(1)における圧縮途中の
    中間圧領域に連通する第2減圧機構(7)(23)を設
    け、第1減圧機構(11)(21)と第2減圧機構
    (7)(23)との少なくともいずれか一方を、膨張機
    で形成していることを特徴とする冷凍機。
  2. 【請求項2】 請求項1の冷凍機であって、第2減圧機
    構(7)をガス冷却器(5)と第1減圧機構(11)と
    の間に介設すると共に、第1減圧機構(11)と第2減
    圧機構(7)との間を圧縮機構(1)の上記中間圧領域
    に連通させていることを特徴とする冷凍機。
  3. 【請求項3】 請求項2の冷凍機であって、第1減圧機
    構(11)を膨張弁で形成する一方、第2減圧機構
    (7)を膨張機で形成していることを特徴とする冷凍
    機。
  4. 【請求項4】 請求項2の冷凍機であって、第2減圧機
    構(7)を膨張機で形成すると共に、この第2減圧機構
    (7)とガス冷却器(5)との間に膨張弁(31)を介
    設していることを特徴とする冷凍機。
  5. 【請求項5】 請求項2または4の冷凍機であって、第
    1減圧機構(11)を膨張機で形成すると共に、この第
    1減圧機構(11)と第2減圧機構(7)との間に膨張
    弁(32)を介設していることを特徴とする冷凍機。
  6. 【請求項6】 請求項2から5のいずれかの冷凍機であ
    って、第1減圧機構(11)と第2減圧機構(7)との
    間に中間冷却器(9)を介設して、この中間冷却器
    (9)を圧縮機構(1)の上記中間圧領域に連通させて
    いることを特徴とする冷凍機。
  7. 【請求項7】 請求項2から6のいずれかの冷凍機であ
    って、圧縮機構(1)を、吸込口に蒸発器(13)が接
    続された低段側圧縮機(2)と、吐出口にガス冷却器
    (5)が接続された高段側圧縮機(3)とを設けて形成
    し、低段側圧縮機(2)の吐出口と高段側圧縮機(3)
    の吸込口との間を前記中間圧領域として形成しているこ
    とを特徴とする冷凍機。
  8. 【請求項8】 請求項6の冷凍機であって、圧縮機構
    (1)を、吸込口に蒸発器(13)が接続された低段側
    圧縮機(2)と、吐出口にガス冷却器(5)が接続され
    た高段側圧縮機(3)とを設けて形成し、低段側圧縮機
    (2)の吐出口と高段側圧縮機(3)の吸込口とを上記
    中間冷却器(9)にそれぞれ連通させていることを特徴
    とする冷凍機。
  9. 【請求項9】 請求項1の冷凍機であって、ガス冷却器
    (5)と第1減圧機構(21)との間から分岐されて圧
    縮機構(1)の上記中間圧領域に連通する分流配管(2
    2)を設け、この分流配管(22)に第2減圧機構(2
    3)を介設していることを特徴とする冷凍機。
  10. 【請求項10】 請求項9の冷凍機であって、第2減圧
    機構(23)を膨張機で形成すると共に、この第2減圧
    機構(23)とガス冷却器(5)との間に膨張弁(3
    1)を介設していることを特徴とする冷凍機。
  11. 【請求項11】 請求項9または10の冷凍機であっ
    て、第1減圧機構(21)を膨張機で形成すると共に、
    ガス冷却器(5)と第1減圧機構(21)との間で分流
    配管(22)の接続箇所よりも第1減圧機構(21)側
    に、膨張弁(32)を介設していることを特徴とする冷
    凍機。
  12. 【請求項12】 請求項9、10または11の冷凍機で
    あって、第2減圧機構(23)を通過した冷媒と、ガス
    冷却器(5)と第1減圧機構(21)との間の配管内を
    流れる冷媒との間で熱交換を生じさせる中間冷却器
    (9)を設けていることを特徴とする冷凍機。
  13. 【請求項13】 請求項12の冷凍機であって、第2減
    圧機構(23)が介設された分流配管(22)と圧縮機
    構(1)との間に中間冷却器(9)を設け、ガス冷却器
    (5)と第1減圧機構(21)との間の配管内を流れる
    冷媒と上記中間冷却器(9)に流入した冷媒との間で熱
    交換が生じると共に、中間冷却器(9)内には余剰液冷
    媒を溜めることのできるように形成していることを特徴
    とする冷凍機。
  14. 【請求項14】 請求項9から13のいずれかの冷凍機
    であって、圧縮機構(1)を、吸込口に蒸発器(13)
    が接続された低段側圧縮機(2)と、吐出口にガス冷却
    器(5)が接続された高段側圧縮機(3)とを設けて形
    成し、低段側圧縮機(2)の吐出口と高段側圧縮機
    (3)の吸込口との間を前記中間圧領域として形成して
    いることを特徴とする冷凍機。
  15. 【請求項15】 請求項13の冷凍機であって、圧縮機
    構(1)を、吸込口に蒸発器(13)が接続された低段
    側圧縮機(2)と、吐出口にガス冷却器(5)が接続さ
    れた高段側圧縮機(3)とを設けて形成し、低段側圧縮
    機(2)の吐出口と高段側圧縮機(3)の吸込口とを中
    間冷却器(9)にそれぞれ連通させていることを特徴と
    する冷凍機。
  16. 【請求項16】 請求項7、8、14または15の冷凍
    機であって、低段側圧縮機(2)と高段側圧縮機(3)
    との少なくとも一方をロータリ式またはスイング式の圧
    縮機で形成していることを特徴とする冷凍機。
  17. 【請求項17】 請求項1から16のいずれかの冷凍機
    であって、膨張機をスクロール式膨張機で形成している
    ことを特徴とする冷凍機。
  18. 【請求項18】 高圧側が超臨界域で運転されることを
    特徴とする請求項1から17のいずれかの冷凍機。
  19. 【請求項19】 冷媒が二酸化炭素であることを特徴と
    する請求項1から18のいずれかの冷凍機。
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