JP2003074889A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2003074889A JP2001258454A JP2001258454A JP2003074889A JP 2003074889 A JP2003074889 A JP 2003074889A JP 2001258454 A JP2001258454 A JP 2001258454A JP 2001258454 A JP2001258454 A JP 2001258454A JP 2003074889 A JP2003074889 A JP 2003074889A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オゾン発生装置から発生するオゾンを本体内全
体に行き渡らせ、よって本体と内部の構成部品に付着し
た雑菌やカビを確実に滅菌、殺菌などして繁殖を低減す
るた空気調和機を提供する。 【解決手段】ユニット本体1に設けられ、開閉機構4,
6により開閉自在な吸込み口2,3および吹出し口7
と、この本体内に収容される熱交換器9、ドレンパン1
2A,12B、吹出し通風路14、送風機11、オゾン
発生装置10と、送風機を駆動することにより本体内に
形成される主通風路15と、吹出し通風路に設けられオ
ゾン発生装置と連通するバイパス用開口部18と、この
開口部を開閉するダンパ機構20と、吸込み口と吹出し
口を閉成し、バイパス用開口部を開口した状態で形成さ
れ本体内空気をオゾン発生装置を介して本体内全体に循
環させるクリーン運転用循環路30を具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に存在する雑
菌やカビの繁殖を低減するようにした空気調和機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】室内機と室外機とから構成される空気調
和機が多用されている。室内機においては、本体に吸込
み口および吹出し口を備え、本体内部には熱交換器およ
び送風機が収容される。
【0003】上記送風機が作動して、上記吸込み口から
室内空気を吸込み、熱交換器と熱交換させる。熱交換し
た空気は吹出し口から室内へ吹出され、室内の空気調和
をなす。
【0004】また、室内に浮遊する塵埃が室内空気とと
もに本体内に吸込まれるのを防止するため、吸込み口に
対向してフィルターが配置される。ところが、フィルタ
ーが目詰まり状態になると、一部の塵埃はフィルターに
捕捉されることなく本体内に吸込まれてしまう。さらに
そのうちの一部の塵埃は、本体内壁面や熱交換器あるい
は送風機等に付着し、この付着塵埃に含まれる雑菌やカ
ビが繁殖することがある。
【0005】これら雑菌やカビが繁殖すると、空気調和
機の運転時に悪臭が発生したり、室内に雑菌やカビの胞
子が吹出される可能性もあり、衛生上好ましくない。ま
た、熱交換器や送風機に付着したカビが繁殖すると、通
風経路の抵抗となったり、送風量が低下して、空気調和
機の性能低下を招く虞れもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、空気調和機本
体内にオゾン発生装置を備え、オゾンを発生させて本体
内のオゾン濃度を高めることによって、これら雑菌やカ
ビの繁殖を低減することの考えを持つに至った。
【0007】実際に、空気調和機本体内にオゾン発生装
置を備えてオゾンを発生させたところ、この発生装置の
極く周辺のみしかオゾンが拡散せず、その効果が限定さ
れて、雑菌やカビに対する影響が少ないことが判明し
た。
【0008】すなわち、雑菌やカビは、本体と、この本
体内に収容される構成部品の全てに付着し繁殖するので
あって、オゾン発生装置の極く周辺での繁殖を低減する
だけでは、到底、採用に至らない。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、その目的とするところは、本体内にオゾン発生装置
を備えることを前提として、このオゾン発生装置から発
生するオゾンを本体内全体に行き渡らせ、よって本体と
内部の構成部品に付着した雑菌やカビを確実に滅菌、殺
菌などして繁殖を低減するようにした空気調和機を提供
しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するため
本発明の空気調和機は、第1の手段として、空気調和機
本体と、この空気調和機本体に設けられ、それぞれ開閉
機構を備えて開閉自在とした吸込み口および吹出し口
と、この空気調和機本体内に収容され、上記吸込み口と
対向して配置される熱交換器と、この熱交換器から滴下
するドレン水を受けるドレンパンと、このドレンパンと
上記吹出し口とを連通する吹出し通風路と、この吹出し
通風路に配置される送風機および、上記熱交換器前面に
取付けられるオゾン発生装置と、上記送風機を駆動する
ことにより、上記吸込み口から空気調和機本体内に吸込
まれた空気を上記熱交換器に導き、さらに上記吹出し通
風路を介して上記吹出し口から再び空気調和機本体外部
へ吹出し案内する主通風路と、上記吹出し通風路に設け
られ、上記オゾン発生装置と連通するバイパス用開口部
および、このバイパス用開口部を開閉するダンパ機構
と、上記開閉機構が上記吸込み口と吹出し口を閉成する
とともに、上記バイパス用開口部を上記ダンパ機構が開
口した状態で形成され、上記送風機を駆動することによ
り、空気調和機本体内空気を上記オゾン発生装置を介し
て空気調和機本体内全体に循環させるクリーン運転用循
環路とを具備した。
【0011】第2の手段2として、上記吹出し口の開閉
機構は、突起部を備え回動自在なルーバーであり、上記
ダンパ機構は、上記ルーバーの吹出し口閉成にともない
上記突起部に押圧付勢されてバイパス用開口部を開放す
る。
【0012】第3の手段として、上記ルーバーは、斜め
上方に傾いた姿勢で吹出し口を閉成し、かつこれより下
方に回動した状態で吹出し口を開放し、このルーバーの
吹出し口閉成途中の状態で、上記ダンパ機構がバイパス
用開口部を開放し始めるよう設定される。
【0013】第4の手段として、上記吹出し口の開閉機
構は、ルーバーおよび、このルーバーを回動駆動する駆
動用モータとからなり、上記ダンパ機構は、上記ルーバ
ーの駆動用モータと機械的に連結され、駆動用モータの
駆動にともなってバイパス用開口部を開閉する。
【0014】このような課題を解決する手段を採用する
ことにより、オゾン発生装置から発生するオゾンを本体
内全体に行き渡らせ、よって本体と、内部の構成部品に
付着した雑菌やカビを確実に滅菌、殺菌などして繁殖を
低減する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面にもとづいて説明する。図1は、空気調和機を構成す
る室内機の斜視図であり、図2は、その室内機の断面を
模式的に示している。
【0016】図中1は、ユニット本体(空気調和機本
体)であり、このユニット本体1の上面に上部吸込み口
2が設けられ、前面に前部吸込み口3が設けられてい
る。
【0017】上部吸込み口2は、開閉機構である上部吸
込みルーバー4によって開閉される。前部吸込み口3
は、開閉機構5を構成するラックとピニオンおよびレバ
ーを介して支持される可動パネル6によって開閉され
る。
【0018】前部吸込み口3の下部に沿って吹出し口7
が設けられていて、この吹出し口7は開閉機構である2
枚の吹出しルーバー8A,8Bによって開閉されるよう
になっている。
【0019】ここでは、可動パネル6に沿って取付けら
れる上部側の吹出しルーバー8Aを上ルーバーと呼び、
この上ルーバー8Aに沿って取付けられる下部側の吹出
しルーバー8Bを下ルーバーと呼ぶ。
【0020】上下ルーバー8A,8Bは、それぞれ図示
しない駆動用モータに連結されていて、上下方向に回動
駆動される。そして、各ルーバー8A,8Bは吹出し口
7を閉成する位置から、運転モードに合わせて角度変化
するよう設定される。
【0021】たとえば、上ルーバー8Aでは、図2に実
線で示すように、斜め上向き姿勢で吹出し口7の一部を
閉成し、二点鎖線で示すように水平姿勢および斜め下向
き姿勢で吹出し口7を開放する開き角度に設定されてい
て、これらの中間位置にも変更できるようになってい
る。
【0022】下ルーバー8Bでは、図2に実線で示すよ
うに水平姿勢で吹出し口7の残り一部を閉成し、二点鎖
線で示すように斜め下向き姿勢および真下向き姿勢で吹
出し口7を開放する開き角度が変えられるようになって
いる。
【0023】このようにして、上下ルーバー8A,8B
の開き角度を運転モードによって変えることで、ユニッ
ト本体1から室内への吹出し方向を所望の方向に設定す
ることができる。
【0024】ユニット本体1内には、前側熱交換器部9
Aと後側熱交換器部9Bとで略逆V字状に形成される熱
交換器9が配置される。上記熱交換器9の前側熱交換器
部9Aは前部吸込み口3と間隙を存してほぼ平行な湾曲
形状に形成され、かつ後側熱交換器部9Bは直状である
が斜めに傾斜して上部吸込み口2と対向する。
【0025】この熱交換器9の前側熱交換器部9Aの前
面側には、イオン発生装置10が取付けられ、上記熱交
換器9の前後側熱交換器部9A,9Bの相互間には送風
機11が配置される。
【0026】上記イオン発生装置10は、いわゆる電気
集塵機が用いられる。すなわち、電気集塵機の放電電極
10aに高電圧を印加し通常の集塵作用を行わせると、
放電電極での放電にともないオゾンが発生するところか
ら、放電電極10aを兼用することで電気集塵機とオゾ
ン発生装置が機能する。
【0027】集塵時よりも集塵電極10bとの間の電位
差が大きくなるように上記放電電極10aに高い高電圧
を印加すると、多くのオゾンが発生するオゾン発生装置
となる。このとき、周囲の空気の流れを制限するため送
風機11を停止もしくは極く低速運転することで、オゾ
ンの発生量がより大となる。
【0028】上記送風機11は、熱交換器9の幅方向寸
法と略同一の軸方向寸法を備え、熱交換器9と対向して
配置される横流ファンと、この横流ファンを回転駆動す
るファンモータとから構成され、熱交換器9と吹出し口
7との間に配置される。
【0029】上記前側熱交換器部9Aの下端部は前ドレ
ンパン12A上に載り、後側熱交換器部9Bの下端部は
後ドレンパン12B上に載って、それぞれの熱交換器部
9A,9Bから滴下するドレン水を受け、図示しない排
水ホースを介して外部に排水できるようになっている。
【0030】また、前後ドレンパン12A,12Bの一
部側壁外面は送風機11に近接した位置に設けられてい
て、これらで送風機11のファンに対するノーズを構成
している。
【0031】さらに、ノーズを構成する前後ドレンパン
12A,12Bの側壁部分と、上記吹出し口7の各辺部
との間は、隔壁部材13によって連結される。この隔壁
部材13で囲まれる空間が、ノーズと吹出し口7とを連
通する吹出し通風路14となっている。
【0032】上部吸込みルーバー4を回動して上部吸込
み口2を開放し、可動パネル6を本体1から突出移動さ
せて前部吸込み口3を開放し、かつ上下ルーバー8A,
8Bを回動して吹出し口7を開放した状態で送風機11
を駆動すると、ユニット本体1内には、室内空気を本体
1内に吸込んで熱交換器9およびイオン発生装置(電気
集塵機)10に導き、さらに送風機11から吹出し通風
路14を介して外部に吹出す主通風路15が形成され
る。
【0033】上記隔壁部材13の一部に支持部材16が
通風路14の通風方向とは直交する方向に架設されてい
て、ここには左右ルーバー17が支持される。この左右
ルーバー17は図示しない左右ルーバー用駆動モータに
連結されていて、本体1の左右方向(幅方向)に首振り
回動をなし、吹出し通風路14を導かれる風の案内をな
す。
【0034】さらに、前ドレンパン12A側の隔壁部材
13の一部にバイパス用開口部18が設けられていて、
このバイパス用開口部はダンパ機構20によって開閉さ
れるようになっている。
【0035】図3に、上記バイパス用開口部18および
ダンパ機構20と、その周辺部の断面を斜視図にして示
し、図4に、バイパス用開口部18およびダンパ機構2
0と、その周辺部の形態を斜視図にして示す。
【0036】上記隔壁部材13における、上ルーバー8
Aのほとんど直上部位で、かつ本体1の正面視における
左側部に寄った位置に、所定の長さと幅寸法の上記バイ
パス用開口部18が開口される。
【0037】このバイパス用開口部18の両側部には一
対の支持用リブ21が立設されていて、ダンパ22の両
側部に設けられる支軸aが回転自在に支持される。上記
ダンパ22は、上面が開放する矩形箱状をなしていて、
バイパス用開口部18を開放するとともに、回動姿勢に
よってはバイパス用開口部18を閉成できるように設計
されている。
【0038】上ルーバー8Aの左側部には三角状板から
なるリブ23が設けられていて、ここに上方に突出する
ピン体からなる突起部24が設けられている。この突起
部24の先端は、上ルーバー8Aの姿勢位置に応じて、
上記ダンパ機構20を構成するダンパ22に接離自在で
ある。
【0039】たとえば、暖房運転時など上ルーバー8A
が斜め下方に向く吹出し口7の開放姿勢であるとき、お
よび冷房運転時時など上ルーバー8Aがほぼ水平姿勢で
あるときは、上記突起部24先端はダンパ22から離間
している。
【0040】しかしながら、上ルーバー8Aが冷房運転
姿勢から吹出し口7を閉成すべく斜め上方に僅かでも回
動すると、ここに設けられる突起部24がダンパ22に
当接しかつこれを押上げる。ダンパ22により閉成され
ていたバイパス用開口部18は、開放し始めることとな
る。
【0041】これ以上、上ルーバー8Aが回動すれば、
当然、ダンパ22は突起部24を介して押上げられ、バ
イパス用開口部18の開口量が増大する。上ルーバー8
Aが吹出し口7を完全に閉成する姿勢に至ったときは、
また、ダンパ22がバイパス用開口部18を完全に開放
する状態になったときでもある。
【0042】このようにして構成される空気調和機の室
内機であって、リモコンの運転スイッチをオンに切換え
ると、上部吸込みルーバー4が上部吸込み口2を開放
し、可動パネル6が前部吸込み口3を開放する。
【0043】そして、冷房運転と暖房運転の切換えに応
じて吹出し口7に備えられる上ルーバー8Aと下ルーバ
ー8Bが回動し、かつその姿勢が設定される。上ルーバ
ー8Aの吹出し口7開放にともなって、突起部24がダ
ンパ機構20のダンパ22から離間するので、ダンパ2
2はバイパス用開口部18を閉成する。
【0044】送風機11が送風作用をなす一方で、室外
機の圧縮機が駆動され冷凍サイクル運転が開始される。
室内空気はユニット本体1内において主通風路15に沿
って導かれ、熱交換器9を通過して熱交換作用が行われ
る。この熱交換空気は、吹出し口7から上下ルーバー8
A,8Bに案内されて室内へ吹出され、効率のよい空気
調和運転がなされる。
【0045】オゾン発生装置10を電気集塵機として機
能させることにより、主通風路15に沿って室内空気と
ともに吸込まれた塵埃は捕捉され、清浄化した空気が吹
出し口7から室内に吹出される。
【0046】しかしながら、図示しないフィルターや電
気集塵機(オゾン発生装置)10によって捕捉されない
塵埃がユニット本体1内に侵入して、本体1壁面や熱交
換器9あるいは送風機11ファンに付着することは避け
られない。そして、このような付着塵埃に含まれる雑菌
やカビが繁殖する。
【0047】また、冷房運転停止後に熱交換器9で凝縮
し付着したドレン水が蒸発し、ユニット本体1内部の湿
度が100%近くに達することがある。この冷房運転を
行う時期は気温が高いため、雑菌やカビは、冷房運転停
止後に最も良く成長すると考えられる。
【0048】理想的には、冷房運転終了後にユニット本
体1内部を乾燥させる乾燥運転を実施し、さらに後述す
るクリーン運転を行ってオゾンによる殺菌、滅菌の作用
をなせば、雑菌やカビの繁殖を大幅に抑制できることと
なる。
【0049】上記乾燥運転モードを設定することによ
り、室外機の圧縮機を低速に固定して冷凍能力を低下さ
せる。室内機においては、送風機11の回転を除湿運転
時よりも低速の極低速とし、上部吸込みルーバー4で上
部吸込み口2を閉成し、可動パネル6は前部吸込み口3
を開放し、吹出し口7の上ルーバー8Aは冷房時と同様
水平姿勢であり、下ルーバー8Bは吹出し口7を閉成す
る。
【0050】上記熱交換器9は、前側熱交換器部9Aを
凝縮器として機能させ、後側熱交換器部9Bを蒸発器と
して機能させるよう切換えられる。さらに、四方弁を冷
房を行う位置にしておくと、前部吸込み口3から吸込ま
れた空気が主通風路15に沿って導かれ、吹出し口7か
ら水平よりやや上向きに吹出され、ユニット本体1前面
を流れて再び直ぐに前部吸込み口2からユニット本体1
内に吸込まれる。
【0051】いわゆるショートサーキット状態となっ
て、主通風路15とユニット本体1の前面側を循環し、
熱交換器9に付着するドレン水は勿論のこと、送風機1
1や前後ドレンパン12A,12Bに付着する湿気を蒸
発乾燥させる。
【0052】上記熱交換器9の前側熱交換器部9Aを凝
縮器とし、後側熱交換器部9Bを蒸発器として、これら
両方を通過させるので、比較的低湿度で適度な温度にな
り、たとえ吹出空気の一部が室内に流れても使用者はほ
とんど不快感が生じることがなく、また室内の湿度を高
めることもない。
【0053】このような乾燥運転を所定時間行ったら、
つぎに、クリーン運転に移行する。すなわち、室外機の
圧縮機を停止し、四方弁は冷房を行う位置にしておく。
室内機においては、送風機11を除湿運転時より低速の
極低速に固定し、かつ上部吸込みルーバー4は上部吸込
み口2を閉成し、可動パネル6は前部吸込み口3を閉成
する。
【0054】上下ルーバー8A,8Bはともに吹出し口
7を閉成し、吹出し通風路14にある左右ルーバー17
は、その前端部分が前面側から見て左方向に流れるよう
に回動変位される。
【0055】上記ダンパ機構20においては、上ルーバ
ー8Aを冷房位置である水平姿勢から吹出し口7閉成位
置に変更すべく回動した時点で、このルーバー8Aに設
けられる突起部24がダンパ22に接触し、かつこれを
押上げる。ダンパ22は回動して、バイパス用開口部1
8を開放し始める。そして、上ルーバー8Aが吹出し口
7を完全閉成した状態で、ダンパ22はバイパス用開口
部18を完全開放する。
【0056】図5は、クリーン運転時における空気の流
れを示している。送風機11によって白抜き破線矢印で
示すように、ユニット本体1内の空気は主通風路17を
吹出し口7方向に流れる。吹出し口7が上下ルーバー8
A,8Bによって完全閉成状態になっている一方で、バ
イパス用開口部18が開放されており、しかも左右ルー
バー17が開口部方向に向いているので、円滑にバイパ
ス用開口部18に導かれ、かつここを通過する。
【0057】このバイパス用開口部18を出た空気は、
白抜き実線矢印で示すように熱交換器9における前面側
熱交換器部9Aとユニット本体1との間の隙間を介して
オゾン発生装置10と熱交換器9とを通過する。
【0058】密閉状態のユニット本体1内部には、本体
内全体を、ほぼ対角線方向に沿って長円を描くようにし
て循環する極低速の空気の流れ、すなわちクリーン運転
用循環路30が形成される。
【0059】オゾン発生装置10では、放電電極10a
に高電圧が印加されていて、オゾンが発生している。上
記クリーン運転用循環路30に循環する空気の流れに対
して、オゾン発生装置10からオゾンが供給される。
【0060】上記クリーン運転用循環路30によりユニ
ット本体1内全体に空気の流れが行き渡り、かつ供給さ
れるオゾンによりユニット本体1と構成部品に付着した
雑菌やカビの殺菌、減菌が良好に行われることとなる。
【0061】また、このクリーン運転においては、吹出
し口7や上部吸込み口2および前部吸込み口3を閉成し
て密閉構造となしているため、オゾンが室内に漏れ出る
ことがなく、室内にオゾン臭を発生させることがないと
ともに、室内のオゾン濃度を高めることもない。
【0062】なお説明すれば、一般に電気集塵機は、空
気調和機の冷暖房能力で決まった熱交換器の大きさに対
して、同じ室内を清浄にするための電気集塵機の大きさ
が約半分程度の大きさですむため、熱交換器9の左右い
ずれか一方に偏って取付ければよい。
【0063】これにより、電気集塵機10をオゾン発生
装置として機能させたときに発生するオゾンの濃度は、
電気集塵機が設置されている近傍で高まり、離間した部
位では低くなって、分布が生じる。
【0064】そこで、上述の実施の形態のごとくクリー
ン運転をなすことで、ユニット本体1内に全体に行き渡
る空気の循環路、すなわちクリーン運転用循環路30が
形成され、オゾンをユニット本体内全体に行き渡らせる
ことができる。ユニット本体1内のオゾン濃度の分布を
短時間のうちに均一なものとして、雑菌やカビの繁殖を
効率よく低減させられる。
【0065】また、吹出し口7を開閉する上ルーバー8
Aに突起部24を設け、上ルーバー8Aが吹出し口7を
閉成するのにともなって突起部24がダンパ機構20の
ダンパ22を押圧付勢してバイパス用開口部18を開放
するようにしたから、ダンパ動作が確実であり、信頼性
が高い。
【0066】上ルーバー8Aが吹出し口7を閉成する途
中の状態で、上記ダンパ22がバイパス用開口部18を
開放し始めるよう設定したから、ダンパ動作が確実で、
信頼性が高い。
【0067】なお、上記ダンパ機構20は、上ルーバー
8Aを駆動する駆動用モータと、たとえばリンク機構な
どを介して直接的に連結し、駆動用モータの駆動にとも
なってバイパス用開口部18を開閉するようにしてもよ
い。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
リーン運転用循環路を形成して、オゾン発生装置から発
生するオゾンを本体内全体に、短時間で確実に行き渡ら
せ、よって本体とこの内部の構成部品に付着した雑菌や
カビを確実に滅菌、殺菌できるとともに、繁殖を低減さ
せることができ、雑菌やカビの増殖による異臭発生の防
止や、風量低下による空気調和性能の低下防止を図り、
衛生的に良好な調和空気の吹き出しをなすなどの効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す、空気調和機を構
成する室内機の斜視図。
【図2】同実施の形態を示す、室内機の概略の断面図。
【図3】同実施の形態を示す、吹出し口やダンパ機構な
ど要部を断面にした斜視図。
【図4】同実施の形態を示す、ダンパ機構と、その周辺
部の斜視図。
【図5】同実施の形態を示す、クリーン運転時の空気の
流れを説明する図。
【符号の説明】
1…ユニット本体(空気調和機本体)、 4,6…開閉機構、 2…上部吸込み口、 3…前部吸込み口、 7…吹出し口、 9…熱交換器、 12A…前ドレンパン、 12B…後ドレンパン、 14…吹出し通風路、 11…送風機、 10…オゾン発生装置(電気集塵機)、 15…主通風路、 18…バイパス用開口部、 20…ダンパ機構、 30…クリーン運転用循環路、 24…突起部、 8A…上ルーバー。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気調和機本体と、 この空気調和機本体に設けられ、それぞれ開閉機構を備
    えて開閉自在とした吸込み口および吹出し口と、 この空気調和機本体内に収容され、上記吸込み口と対向
    して配置される熱交換器と、この熱交換器から滴下する
    ドレン水を受けるドレンパンと、このドレンパンと上記
    吹出し口とを連通する吹出し通風路と、この吹出し通風
    路に配置される送風機および、上記熱交換器前面に取付
    けられるオゾン発生装置と、 上記送風機を駆動することにより、上記吸込み口から空
    気調和機本体内に吸込まれた空気を上記熱交換器に導
    き、さらに上記吹出し通風路を介して上記吹出し口から
    再び空気調和機本体外部へ吹出し案内する主通風路と、 上記吹出し通風路に設けられ、上記オゾン発生装置と連
    通するバイパス用開口部および、このバイパス用開口部
    を開閉するダンパ機構と、 上記開閉機構が上記吸込み口と吹出し口を閉成するとと
    もに、上記バイパス用開口部を上記ダンパ機構が開口し
    た状態で形成され、上記送風機を駆動することにより、
    空気調和機本体内空気を上記オゾン発生装置を介して空
    気調和機本体内全体に循環させるクリーン運転用循環路
    とを具備したことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】上記吹出し口の開閉機構は、突起部を備え
    回動自在なルーバーであり、 上記ダンパ機構は、上記ルーバーの吹出し口閉成にとも
    ない上記突起部に押圧付勢されてバイパス用開口部を開
    放することを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】上記ルーバーは、斜め上方に傾いた姿勢で
    吹出し口を閉成し、かつこれより下方に回動した状態で
    吹出し口を開放し、 このルーバーの吹出し口閉成途中の状態で、ダンパ機構
    がバイパス用開口部を開放し始めるように設定されるこ
    とを特徴とする請求項2記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】上記吹出し口の開閉機構は、ルーバーおよ
    び、このルーバーを回動駆動する駆動用モータとからな
    り、 上記ダンパ機構は、上記ルーバーの駆動用モータと機械
    的に連結され、駆動用モータの駆動にともなってバイパ
    ス用開口部を開閉することを特徴とする請求項1記載の
    空気調和機。
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