JP3576149B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、換気機能を有すると共に、室内ユニット内部における雑菌やかびの繁殖を防止するようにした空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、室外ユニットと室内ユニットとを設けて構成される空気調和機では、その室内ユニットの内部に設けられた室内熱交換器と室内空気との間での熱交換を促進させるために室内ファンを設け、室内ファンにより室内空気を室内ユニット内に吸い込み、吸い込んだ室内空気を室内熱交換器に送り込んで熱交換させ、熱交換後の空気を再び室内に吹き出すようにしている。
【0003】
このため、室内ユニット内には室内空気といっしょに吸い込まれたごみや埃が、室内ユニット内部壁面や内部に設けられた室内ファンや室内熱交換器等に付着し易く、こうした付着したごみや埃に含まれる雑菌やかびが繁殖するという問題がある。特に、冷房運転や除湿運転停止後には、室内熱交換器やドレンパンにドレン水が付着し、これが室温によって蒸発し、室内ユニット内部が高温多湿になるため、雑菌やかびの繁殖がより多くなるという問題がある。そして、これらの雑菌やかびが繁殖すると、空気調和機の運転時に悪臭を発生させたり、室内にこれら雑菌やかびの胞子が吹き出されたりする可能性もあり、衛生上好ましくない。
【0004】
そこで、こうした悪臭の発生等の原因となる雑菌やかびの繁殖を防止すべく、冷房運転や除湿運転終了後に所定時間、送風運転または暖房運転を行ない、ドレン水を短時間で蒸発させ、室内に放出することで室内ユニット内部を乾燥させ、雑菌やかびの繁殖を防止するようにした空気調和機が考えられている。しかし、このような空気調和機では、上記のような室内ユニット内部を乾燥させる乾燥運転において室内に高温多湿の空気を吹き出すため、室内の居住者が不快になってしまうという問題が生じてしまう。
【0005】
また、空気調和機内部にオゾン発生器を設け運転終了後に高い濃度のオゾンを室内ユニット内部に充満させて殺菌するという空気調和機も考えられている。しかし、オゾンはある程度の濃度を超えると人体に悪影響を及ぼす可能性が有るため、このような空気調和機では、室内ユニット内部にのみ充満し、居住者のいる室内には漏れ出さないように密閉する等の手立てが必要であり、室内ユニットを密閉構造にする、あるいは室内ユニット内の空気を外部に排気する等の様々な工夫が図られている。
【0006】
一方、室内ユニットの内部に排気装置を設け、空調運転と共に室内ユニット内の空気を室外に排気する換気運転を行なうことが可能な空気調和機も実用化されている。
【0007】
そして、前者のような室内ユニット内部の空気を室外に排気する場合、室内ユニット内部の空気を排気する構成となるため、これを冷暖房運転中に換気運転に利用した場合、室内熱交換器において熱交換された折角の空調空気を室外に排気してしまうことになり、空調運転中に換気運転を行なうという使用の仕方はできないことになる。
【0008】
また、後者のような室内熱交換器で熱交換した空気とは無関係に、室内の空気を室外に排気する構成では、空調運転中の排気装置による換気運転は可能となるが、その一方では室内ユニット内部の空気を排気する排気運転は行なえないことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような状況に鑑みて本発明はなされたもので、その目的とするところは、空調運転中においても空調室内の換気を行なうための換気運転を行なうことができ、また室内ユニット内部の空気を排気する排気運転を行なうこともできて、室内ユニット内の水分を空調室内に放出することなく、室内ユニット内部を乾燥させ、空調室内の湿度を高めずに室内ユニット内の雑菌やかびの繁殖を低減させることができる空気調和機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の空気調和機は、吹出口、吸込口を備え、内部に室内ファン、室内熱交換器を収納する室内ユニットを有する空気調和機において、
室内ユニットは、吸込口を開閉する吸込口開閉機構と、吹出口を開閉する吹出口開閉機構と、室内ユニットの一側に偏った位置でかつ室内熱交換器の風上側に設けられる電気集塵機の放電電極と兼用したオゾン発生装置と、前記オゾン発生装置と反対側の室内ユニット内の側部に設けられ、室内ユニット内へ吸込む空気を室外に排気する排気装置と、この排気装置の吸込み側と前記室内熱交換器の吸込み空気に対する下流側とを連通する内部通路と、前記排気装置の吸込み側と室内もしくは前記室内熱交換器の上流側とを連通する外部通路と、内部通路と外部通路それぞれの通路を開状態と閉状態の何れかに切替える切替手段とを備え、
前記吸込口開閉機構を動作させて吸込口を閉じ、吹出口開閉機構を動作させて吹出口を閉じ、前記切替手段により内部通路を開状態とし、前記室内熱交換器の少なくとも一部を凝縮器となるように冷凍サイクルを制御するとともに排気装置を作動させて室内ユニット内部を乾燥させる乾燥運転を行なう乾燥運転制御手段と、冷凍サイクルを停止し、吸込口と吹出口を閉じ内部通路を開状態で、前記オゾン発生装置及び前記排気装置を動作させてクリーン運転を実施するクリーン運転制御手段と、換気運転指示手段を備え、この換気運転指示手段の指示が入力された時には、空調運転中、空調運転停止中のいずれの場合も前記排気装置の吸込み側に対し、前記切替手段により外部通路を開状態にすると共に内部通路を閉状態にして、前記排気装置を動作させる換気運転制御手段、とを備えたことを特徴とするものであり、
また、吹出口、吸込口を備え、内部に室内ファン、室内熱交換器を収納する室内ユニットを有する空気調和機において、
室内ユニットは、吸込口を開閉する吸込口開閉機構と、吹出口を開閉する吹出口開閉機構と、室内ユニットの一側に偏った位置でかつ室内熱交換器の風上側に設けられる電気集塵機の放電電極と兼用したオゾン発生装置と、前記オゾン発生装置と反対側の室内ユニット内の側部に設けられ、室内ユニット内へ吸込む空気を室外に排気する排気装置と、この排気装置の吸込み側と前記室内熱交換器の吸込み空気に対する下流側とを連通する内部通路と、前記排気装置の吸込み側と室内もしくは前記室内熱交換器の上流側とを連通する外部通路と、内部通路と外部通路それぞれの通路を開状態と閉状態の何れかに切替える切替手段とを備え、
冷房運転終了後に、前記吸込口開閉機構を動作させて吸込口を閉じ、吹出口開閉機構を動作させて吹出口を閉じ、前記切替手段により内部通路を開状態とし、前記室内熱交換器の少なくとも一部を凝縮器となるように冷凍サイクルを制御するとともに排気装置を作動させて室内ユニット内部を乾燥させる乾燥運転を行なう乾燥運転制御手段、およびこの乾燥運転制御手段による乾燥運転後、冷凍サイクルを停止し、吸込口と吹出口を閉じ内部通路を開状態で、前記オゾン発生装置及び前記排気装置を動作させてクリーン運転を実施するクリーン運転制御手段と、
換気運転指示手段を備え、この換気運転指示手段の指示が入力された時には、空調運転中、空調運転停止中のいずれの場合も前記排気装置の吸込み側に対し、前記切替手段により外部通路を開状態にすると共に内部通路を閉状態にして、前記排気装置を動作させる換気運転制御手段、とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施形態を、図1乃至図8を参照して説明する。
【0012】
図4において、空気調和機1は、屋外に設置された室外ユニット2と、空気調和を行なう部屋内に設置された室内ユニット3とで構成され、室外ユニット2に設けられた圧縮機4と四方弁5、室外熱交換器6、開度が細かく制御可能な電動膨張弁でなる室外膨張弁7、さらに室内ユニット3に設けられた室内熱交換器8とが冷凍サイクルを形成するように接続され、四方弁5により冷媒の流通方向を切替えることで室内ユニット3が設置された部屋の冷房、暖房等を行なうことができるようになっている。また、室外ユニット2には室外熱交換器6の熱交換を促進する速度可変の室外ファン9が、室内ユニット3には室内熱交換器8の熱交換を促進する速度可変の横流ファンでなる室内ファン10が設けられている。
【0013】
さらに、11は圧縮機4の運転周波数を可変とするよう接続されたインバータで、交流電源12にメインスイッチ13を介して接続されている。そして、冷房及び暖房運転を行なっている時には、インバータ11は室内温度負荷(部屋Rの室温と設定温度の差)に応じて制御され、電動膨張弁でなる室外膨張弁7は、その開度が冷凍サイクル状態に応じて制御されるようになっている。なお、図示しないが室外ユニット2と室内ユニット3の各部に交流電源12からの所要の給電が行なえるようになっている。
【0014】
また、室内熱交換器8は、図3に示すように後側熱交換部8aと前側熱交換部8bとに分かれており、後側熱交換部8aと前側熱交換部8bとが絞付き二方弁でなる室内絞り弁14を介して接続されていて、両部間の冷媒の流れを制御することが可能となっている。そして、ここで用いる室内絞り弁14の絞付き二方弁は、電気的制御によって開度操作が可能な弁で、開状態(OFF時:絞りなし)には全開した状態となり、通常の冷房運転や暖房運転の際は、この全開した状態に制御でき、また閉状態(ON時:絞り有り)、例えば後述する乾燥運転や除湿運転の際には、適正な絞り面積を有する状態に制御できるようになっている。
【0015】
なお、後側熱交換部8a、前側熱交換部8bは、いずれも複数枚のアルミニウム製のフィンとこのフィンを蛇行状に貫通した銅パイプから構成された、いわゆるフィンチューブ熱交換器である。そして、後側熱交換部8aの面積(空気吸込側の面積)は、前側熱交換部8bの面積(空気吸込側の面積)よりも小さく形成されている。
【0016】
このため、乾燥運転や除湿運転の時には、室内絞り弁14を絞りの有る閉状態にして、室外熱交換器6と前側熱交換部8bの間の室外膨張弁7を全開することで、前側熱交換部8bを凝縮器(再熱器)となし、後側熱交換部8aを蒸発器として作用させることができ、室内ユニット3内に吸込まれる空気は、前側熱交換器8bで暖められ、後側熱交換器8aで冷却されることになるので、低温となっている後側熱交換器は8aにおいて除湿が可能となる。なお、除湿運転の際の室内絞り弁14の開度(絞り量)設定と、室外ファン9の送風量や圧縮機4の回転数を適切に制御することで、室内ユニット3からの吹き出し空気の温度を細かく調節することができる。
【0017】
また図4に示すように、両ユニット2,3には、後述する図5に示す基本制御フローチャートに沿った冷凍サイクルの運転を行なうために、それぞれに室外制御部15と室内制御部16とが設けられており、両制御部15,16は接続線17によって接続されている。なお、室内制御部16には、公知の冷房、暖房、除湿運転を制御する各制御手段の他に、後述する乾燥運転やクリーン運転を制御する各制御手段、換気運転を指示する換気運転指示手段が備えられている。そして、接続線17を介して所要の制御信号、データのやり取りが両制御部15,16間で行なわれ、両制御部15,16に接続された両ユニット2,3内各部の運転が行われるようになっている。
【0018】
また室内制御部16には、室内ユニット3外に設けられたワイヤレスのリモートコントローラ(以下、リモコンと称す)18から送信される赤外線信号による運転開始や運転終了の指令、使用者が設定した室温や風量、風向、さらにその他の運転に関わる設定内容等を受信する送受信部19と、空気調和する部屋の室温や湿度を検知するサーミスタからなる温度センサ20、セラミックで形成された湿度センサ21が接続されている。なお、リモコン18には、送受信部19から室温や運転状況等が送信され、その内容が表示されるようになっている。
【0019】
一方、室内ユニット3は、図3に示すように空気調和を行なう部屋Rの天井近くの壁Qに設置され、室外ユニット2とは、壁Qに形成された壁開口Paを介し、接続線17を併設する冷媒配管22により接続されている。また室内ユニット3は、図1及び図2に示すように、室内熱交換器8を収納すると共に前面パネル23によって開閉可能な前側開口24を有し、さらに上部に上向きに開口する上吸込口25、下部に下向きに開口する吹出口26が形成された空調機構部分27aと、排気機構部分27bに、縦隔壁27cによって区画された横長状筐体の本体ケース27を備えて構成されており、前方側から見て右側部分に空調機構部分27aが設けられ、また左側部分に排気機構部分27bが設けられている。
【0020】
そして、本体ケース27の空調機構部分27a内には、室内熱交換器8の他に、軸方向を長手方向とした横長の横流翼28を室内モータ29により回転駆動する室内ファン10が設けられている。なお、この室内ファン10の室内モータ29は、複数段の速度切換が可能で、効率が高く、低速でも安定性の高い直流モータを用いているが、交流モータでもよい。
【0021】
さらに本体ケース27の空調機構部分27aの内部には、前側開口24及び上吸込口25から吹出口26に向かって、室内ファン10による空気の主通流路30が形成されている。そして、主通流路30には、室内ファン10の上流側に室内熱交換器8が、前側熱交換部8bを前側開口24に対向させるように、また後側熱交換部8aを前側熱交換部8bの上部に連接するようにして本体ケース27上後部に対向させるようにして配置されている。この時、弧状に形成されている前側熱交換部8bは、凸側を前方向にして下端辺縁が主通流路30の下前部壁部分を構成する隔壁部材31に設けられた前ドレンパン32内に位置するように、また後側熱交換部8aは、下端辺縁が主通流路30の後部壁部分を構成する背板33に設けられた後ドレンパン34内に位置するように設けられている。なお、室内ユニット3の部屋R内空気の吸込口となる前側開口24、上吸込口25と前側熱交換器8bの間の主通流路30内には、温度センサ20と湿度センサ21とが配設されている。
【0022】
また図1に示すように、本体ケース27の縦隔壁27cによって区画された排気機構部分27bには、本体ケース27の上面に部屋R内の空気を本体ケース27内に取り込むための外部通路を形成する外部開口35が設けられており、下部には排気機構部分27bに取り込んだ空気を排出するための排気ファン36aを排気モータ36bで駆動するようにした排気装置36が設けられている。また本体ケース27の背板33には、排気装置36の排気口36cが形成されている。そして排気口36cには、図3に示すように壁開口Pbを貫通すると共に屋外Oに向けて開口するよう排気ダクト36dが接続されていて、排気装置36を作動させることで、排気ダクト36dを通じて屋外Oに排気することができるようになっている。
【0023】
さらに、図1に示すように、本体ケース27を空調機構部分27aと排気機構部分27bに区画する縦隔壁27cには、空調機構部分27aの室内ファン10の上流側であって室内熱交換器8の下流側である主通流路30と、排気機構部分27bの排気装置36の上流側とを連通させる内部通路を形成する内部開口37が設けられている。また排気機構部分27bには、外部開口35と内部開口37とを、一方を開放したら他方を閉止し、一方を閉止したら他方を開放するよう閉止部材38aをダンパモータ38bにより作動させて切替え開閉する開口切替ダンパ38が設けられている。
【0024】
そして、開口切替ダンパ38により冷暖房運転や除湿運転、後述する換気運転の際には、内部開口37が閉止され、外部開口35が開放される。すなわち、内部通路が閉状態となって、排気装置36の吸込み側と室内ファン10の上流側であって室内熱交換器8の下流側の主通路30とは連通した状態でなくなり、逆に外部通路が開状態となって排気装置36の吸込み側は部屋R内に連通した状態となる。また同じく後述する乾燥運転やクリーン運転、空気調和機1の停止時には、逆に外部開口35が閉止され、内部開口37が開放される。すなわち、この場合には内部通路が開状態となって、排気装置36の吸込み側と室内ファン10の上流側であって室内熱交換器8の下流側の主通路30とが連通した状態になり、外部通路が閉状態となって排気装置36の吸込み側と部屋R内とが連通した状態でなくなる。
【0025】
また、前側開口24を開閉する前面パネル23は、前方に向けて凸となるよう湾曲した無孔板状のもので、パネル用モータ39により、例えばラックとピニオンの歯車部材40を有するパネル駆動機構41によって前後方向に進退して開閉動作を行なうようになっている。そして冷房、暖房運転や除湿運転の時には前面パネル23を前進させ、この前進させた状態では、前側開口24が開放されて吸込口が形成され、室内空気が室内ユニット3内に吸い込まれる。また換気運転や乾燥運転、クリーン運転や停止時には前面パネル23を後退させ、この後退させた状態では、図2に示すように前側開口24は閉塞されて、ごみや埃が室内ユニット3内に侵入するのを防止するようになっている。
【0026】
また上吸込口25には、上吸込ルーバ42が上ルーバ用モータ43によって回動するように設けられていて、上吸込ルーバ42を回動させることで、上吸込口25が開閉可能となっている。そして上吸込ルーバ42は、冷房、暖房運転や除湿運転の時に開回動して、上吸込口25から室内空気が室内ユニット3内に吸い込まれ、また乾燥運転や停止時には閉回動して上吸込口25は閉じられ、ごみや埃が室内ユニット3内に侵入するのを防止するようになっている。
【0027】
一方、吹出口26にも、左右方向に細長く形成され、左右端が軸支された後吹出ルーバ44aと前吹出ルーバ44bとが、後ルーバ用モータ45aと前ルーバ用モータ45bとによってそれぞれ上下方向に回動するように設けられていて、後吹出ルーバ44aと前吹出ルーバ44bを回動させることで、吹出口26が開閉可能となっている。また各モータ45a,45bは個々に動作させることが可能となっており、各吹出ルーバ44a,44bを空気調和機1の運転モードに合わせて独立に回動させ、開閉動作させることで、部屋R内への空調空気の吹き出し方向が上下方向に変えられる。そして、両吹出ルーバ44a,44bを共に閉回動させることで、吹出口26は閉塞される。
【0028】
なお、吹出口26を閉塞する閉塞位置Xa,Xbにあった両吹出ルーバ44a,44bを、空気調和機1の運転モードに合わせ、例えば後吹出ルーバ44aでは水平位置Ya、斜め下向き位置Wa、真下向き位置Zaに、前吹出ルーバ44bでは水平位置Yb、斜め下向き位置Zbに開き角度が変えられると共に、さらにそれらの中間位置にも変えられるようになっている。そして、両吹出ルーバ44a,44bの開き角度を運転モードによって変えることで、室内ユニット3から部屋R内への空調空気の吹き出し方向を所望の方向とすることができる。
【0029】
さらに、吹出口26には、両吹出ルーバ44a,44bの上流側近傍に、左右ルーバ46が上縁を支持部材47に軸支され、左右ルーバ用モータ48によって左右方向に回動するように設けられていて、左右ルーバ46を回動させることで、部屋R内への空調空気の吹き出し方向が変えられる。
【0030】
また図1に示すように、室内ユニット3の空調機構部分27aには、前面開口24側から見て内部開口37が位置する側とは反対側部分となる、室内熱交換器8の前側熱交換部8bの向かって前面上部右側部分の偏った位置に、前側熱交換部8bの約半分の横幅寸法を有する電気集塵機49が取り付けられている。この電気集塵機49は、内部に放電電極50aと、アース電位とした集塵電極50bを有し、比較的高い正の第1の高電圧VH1と、これよりも低い正の第2の高電圧VH2を発生する第1の高電圧電源51から放電電極50aと集塵電極50bとの間に、2つの正の高電圧VH1,VH2をそれぞれ切替えて印加できるようになっている。
【0031】
そして電気集塵機49は、オゾン発生装置52として動作させることができる。オゾン発生装置52として動作させる場合には、放電電極50aに第1の高電圧VH1を印加して放電させ、オゾンを発生させる。また集塵動作させる場合には、放電電極50aと集塵電極50bとの間に第2の高電圧VH2を印加するようになっている。すなわち、放電電極50aと集塵電極50bとの間の電位差は、オゾン発生時の方が集塵時よりも大きなものとなるようになっている。
【0032】
また一方、室外ユニット2と室内ユニット3に設けられた室外制御部15と室内制御部16には、それぞれ図示しないマイクロコンピュータ(C.P.U)が備えられており、それぞれC.P.Uに予めプログラムされた内容、あるいは運転に先立って設定された内容に基づき、以下に説明する運転制御が実行されるようになっている。
【0033】
すなわち、室外制御部15及び室内制御部16で行われる運転の基本制御は、図5のフローチャート及び図7、図8の各運転モードにおける各部の動作状態を示す図に沿って、先ず第1ステップSで、図示しないが例えばリモコン18の冷房運転、暖房運転、除湿運転、さらに換気のみの運転を行なう換気運転の別を選択する運転切換釦、また冷房運転、暖房運転、除湿運転を行なう際に換気を併用するか否かを選択する換気選択釦、さらにまた室温設定する温度釦等を液晶等による表示部に表示された内容を見ながら操作して、公知の空気調和機と略同様に、所望の運転モードの選択を行なう。そして、空気調和機1の運転開始、停止を行なうリモコン18の図示しない運転釦を操作し、メインスイッチ13を閉動作させて電源投入し運転を開始する。なお、通常の冷房、暖房運転時や除湿運転時に電気集塵機49を動作させる場合には同じく図示しない空気清浄釦を随時に操作する。
【0034】
続いて第2ステップSでは、設定された運転モードが何かを判別し、冷房モードであれば第3ステップSの冷房運転制御を、また暖房モードであれば第4ステップSの暖房運転制御を、除湿モードであれば第5ステップSの除湿運転制御を、それぞれ説明を省略するが公知の空気調和機と同様に、各部を図7に示す動作状態のようにして行ない、さらに、換気のみを行なう換気モードであれば第6ステップSの換気運転制御を、各部を図7に示す動作状態のようにして後述するように行なう。そして、第7ステップSでの運転終了したか否かの判断で、運転終了の確認なされるまで行なう。そして、第7ステップSで運転終了が確認されたら第8ステップSに進む。
【0035】
なお、冷房運転、暖房運転、除湿運転を行なう際に換気を併用しない場合(換気OFF)には、開口切替ダンパ38を、外部通路である外部開口35が開放状態に、内部通路である内部開口37が閉止部材38aにより閉止状態になるよう作動させ、また排気装置36は、OFF状態にして公知の空気調和機と同様の空調運転が行なわれる。
【0036】
また、換気を併用するよう設定した場合(換気ON)には、開口切替ダンパ38を、外部通路の外部開口35が開放状態に、内部通路の内部開口37が閉止部材38aにより閉止状態になるよう作動させ、また排気装置36は、ON状態にして排気モータ36bにより排気ファン36aを回転駆動し、外部開口35を介して排気装置36の吸込み側に取り込んだ部屋R内の空気を、排気口36c、排気ダクト36dを通じて屋外Oに排気しながら、公知の空気調和機と同様の空調運転が行なわれる。
【0037】
すなわち、この時の室内ユニット3における空気の流れは、図1に白抜き実線矢印で示すように、室内ファン10によって前側開口24や上吸込口25を介し室内ユニット3の空調機構部分27a内に吸い込まれ、室内熱交換器8で熱交換されて吹出口26から部屋R内に吹き出される流れと、排気装置36によって外部開口35を介して部屋R内から排気機構部分27b内に取り込まれ、排気口36cから屋外Oに排出される流れである。このように、熱交換後の空調空気を排気することなく、部屋R内の空気を屋外Oに排気することができる。
【0038】
続いて第8ステップSでは、直前の運転モードが冷房または除湿運転のモードであったか否かの判断が行われ、冷房または除湿運転であったと判断された場合には、第9ステップSに進む。そして第9ステップSにおいて、後述する乾燥運転処理を実行し、終了後に第10ステップS10に進む。そして第10ステップS10において、後述するクリーン運転処理を実行し、終了後に第11ステップS11に進み、運転終了処理を行ない、各部を図8に示す停止状態に制御する。また第8ステップSで、冷房および除湿運転ではなかったと判断された場合には、第11ステップS11に進み、運転終了処理を行なう。
【0039】
以上の通りの基本制御を行なうようにしているので、空気調和機1は通常の冷房運転や暖房運転、除湿運転を行なうことができるほか、冷房運転または除湿運転後に、乾燥運転処理、クリーン運転処理が行なえる。なお、通常の冷房運転や除湿運転を停止させたにもかかわらず、継続して乾燥運転処理、クリーン運転処理が行なわれることに不安がある場合に対応し、乾燥運転処理、クリーン運転処理が行なわれないよう選択できるようにしてもよい。
【0040】
また、第8ステップSで冷房または除湿運転であったと判断されて進んだ第9ステップSでの乾燥運転処理の制御は、図6のフローチャート及び図8の各部の動作状態を示す図に沿って行なわれる。先ず第1ステップTで、各部を図8に示す第1の乾燥運転における動作状態となるように設定する。すなわち、圧縮機4は低速に固定し冷凍能力を低下させた状態にし、室外ファン9は低速固定または低速と停止の切換運転とし、室内ファン10は停止し、室内絞り弁14は絞りの無い開状態に、室外膨張弁7はサイクル温度により絞り量を制御するようにし、四方弁5は暖房を行なう位置にしておく。
【0041】
また室内ユニット3の上吸込ルーバ42は閉回動して閉状態にし、前面パネル23も閉状態し、さらに前吹出ルーバ44bも閉位置Xbに、また後吹出ルーバ44aも閉位置Xaとなるようにする。そして開口切替ダンパ38は、内部通路の内部開口37を開放状態にし、外部通路の外部開口35を閉止部材38aにより閉止状態となるようにする。また排気装置36は、ON状態にして排気モータ36bにより排気ファン36aを回転駆動し、室内ユニット3内の空気を室内熱交換器8の下流側の主通流路30から内部開口37を介して吸い込み、排気開口36c、排気ダクト36dを通じて屋外Oに排気するようにする。なお、電気集塵機49については、ON状態にして放電電極50aに第1の高電圧VH1を印加しオゾン発生装置52として運転するようにしてもよく、OFF状態でもよい。
【0042】
次に第2ステップTで、図示しないタイマを30分間にセットする。そして、続く第3ステップTで、タイマをスタートさせると共に乾燥運転を開始し、セットされた30分間、乾燥運転を継続する。そして第4ステップTで所定時間経過したか否かの判断を行ない、所定時間が経過した時点で乾燥運転を終了し、第5ステップTに進む。
【0043】
なお、こうした第1の乾燥運転処理は、次の理由で行なわれる。通常、冷房または除湿運転によって室内ユニッ卜3内部に発生した大量のドレン水は、多くは図示しないドレンホースを経由して室外に排出される。しかしながら、ドレン水の一部が冷房や除湿運転終了後にも前ドレンパン32や後ドレンパン34に残ったり、室内熱交換器8等に付着して残ったりし、冷房や除湿運転終了後、室内ユニット3内は侵入した室内空気で温度が上昇し、ドレン水が一気に蒸発を始め、そのままでは室内ユニット3内部の湿度は100%近くに達することになる。これを解消するために、乾燥運転処理を行なうもので、かびや雑菌にとって絶好の高温多湿の繁殖環境となるのを防止するものである。
【0044】
また第1の乾燥運転処理は、室内ユニット3内部の高温多湿状態を早急に解消するよう、また高温多湿空気が使用者に届かないよう実行されるようになっている。すなわち、乾燥運転が開始すると、室内ユニット3の前面パネル23、上吸込ルーバ42が閉状態となり、後吹出ルーバ44a、前吹出ルーバ44bも閉位置Xa,Xbとなり、多湿状態の室内ユニット3内の空気が部屋Rに流れ出ないよう略遮断する。さらに、排気装置36が起動して室内ユニット3の排気が開始され、同時に室内ユニット3内には図1に白抜き点線矢印で示すように、閉状態の前面パネル23部分や各ルーバ42,44a,44b部分の隙間から室内空気が洩れ込む。
【0045】
また同時に、室内空気が洩れ込むことと、低能力の暖房サイクルとなることで、冷えていた室内熱交換器8の温度が上昇し、付着していたドレン水が蒸発を始める。そして、排気装置36の排気動作によって、室内ユニット3内の多湿状態となった空気が、同じく図1に白抜き点線矢印で示すように、主通流路30から内部通路の内部開口37に吸い込まれ、排気口36cに接続された排気ダクト36dを通じ、設定された30分間の所定時間の間に屋外Oに排出される。これにより、部屋R内に多湿空気を流れ出させて使用者に不快感を与えるようなこともなく、室内ユニット3内の多湿状態は解消されることになる。
【0046】
なお、この乾燥運転において、室内ユニット3内の乾燥の観点からは、電気集塵機49はONでも、OFFでもよいが、できればONにしておくことが望ましい。この状態でONにしておけば、内部開口37に対し室内熱交換器8の反対側となる位置に離隔配置された電気集塵機49から発生したオゾンが、排出される空気の流れにのって室内熱交換器8の広い範囲を斜めに横切るように流れ、また室内ユニット3内の各部を通過するようにして流れるため、かびや雑菌の増殖を抑制することになる。
【0047】
また、上記の第1の乾燥運転処理では、圧縮機4の低速で運転し、四方弁5を暖房位置にし、排気装置36による排気運転によって室内ユニット3内の乾燥を行なっているが、以下に示す第2の乾燥運転処理のように行なってもよい。
【0048】
すなわち、図6に示すフローチャートにおける第1ステップTで、各部を図8に示す第2の乾燥運転における動作状態となるように設定する。圧縮機4は低速に固定し冷凍能力を低下させた状態にし、室外ファン9は低速固定または低速と停止の切換運転とし、室内ファン10は停止し、室内絞り弁14は絞りの有る閉状態に、室外膨張弁7はサイクル温度により絞り量を制御するようにし、四方弁5は冷房を行なう位置にしておく。
【0049】
その他は、第1の乾燥運転処理と同じく、室内ユニット3の上吸込ルーバ42は閉回動して閉状態にし、前面パネル23も閉状態にする。さらに前吹出ルーバ44bも閉位置Xbに、また後吹出ルーバ44aも閉位置Xaにする。そして開口切替ダンパ38は、内部通路の内部開口37を開放状態にし、外部通路の外部開口35を閉止部材38aにより閉止状態となるようにする。また排気装置36は、ON状態にして排気モータ36bにより排気ファン36aを回転駆動し、室内ユニット3内の空気を主通流路30から内部開口37を介して吸い込み、排気開口36c、排気ダクト36dを通じて屋外Oに排気するようにする。なお、電気集塵機49については、ON状態にして放電電極50aに第1の高電圧VH1を印加しオゾン発生装置52として運転するようにしてもよく、OFF状態でもよい。
【0050】
こうした第1ステップTでの運転設定を行なった後、第2ステップT以降については、第1の乾燥運転処理と同様の各ステップを実行し、第2の乾燥運転処理を終了し、第5ステップTに進む。
【0051】
なお、上記第2の乾燥運転処理は、一種の除湿運転で通常の除湿運転と異なり、圧縮機4の回転数を低速固定として冷凍能力を低下させ、室内ファン10は停止した状態とし、また上吸込ルーバ42を閉じ、前面パネル23も閉じ、さらに前吹出ルーバ44b、後吹出ルーバ44aも閉じる。
【0052】
そして、室内熱交換器8の前側熱交換部8b(凝縮器)の温度を上げ、前側熱交換部8bに保水されている水分を蒸発させる。さらに、室内ユニット3内を流れる空気温度を上げ、室内ユニット3内部のドレン水の蒸発を早め、さらに室内ファン10、吹出口26及び吹出口26近辺にある各種ルーバ44a,44b,46などの温度を上げて結露を防止している。この結果、室内ユニット3内の水分は急速に蒸発する。そして、蒸発した室内ユニット3内の水分を後側熱交換部8a(蒸発器)で凝縮させ、ドレン水として回収するようにし、また同時に多湿状態の空気を排気装置36により屋外Oに排出する。
【0053】
すなわち、冷房運転においては、いずれも蒸発器である後側熱交換器部8a、前側熱交換器部8bに凝縮した室内空気中の水分が、各ドレンパン32,34に落下して室外に排出される。しかしながら、冷房運転終了時には、両熱交換部8a,8bにはある程度の凝縮水が残った状態になる。ここで第2の乾燥運転に入り室内絞り弁14を閉状態にすると、室内熱交換器8を2つに分けた一方の後側熱交換部8aのみが蒸発器となり、他方の前側熱交換部8bは凝縮器となって、前側熱交換部8bに残った凝縮水が蒸発し、再び後側熱交換部8aで凝縮して後ドレンパン34へと落下し室外に排出される。
【0054】
また同時に、室内ファン10を停止し、内部通路の内部開口37を開放状態にして排気装置36を作動させているので、室内ユニット3内部の多湿状態の空気は排気装置36によって屋外Oに排出される。この結果、室内ユニット3内部の湿度を効率良く低減でき、さらに極力密閉状態とした室内ユニット3からは部屋R内への空気の吹き出しがなく、部屋R内の湿度を高める虞がない。
【0055】
なお、この第2の乾燥運転処理においても、室内ユニット3内の乾燥の観点からは、電気集塵機49はONにしておくことが望ましい。この状態でONにしておけば、内部開口37に対し離隔配置された電気集塵機49から発生したオゾンが、排出される空気の流れにのって室内熱交換器8の広い範囲を斜めに横切るように流れ、また室内ユニット3内の各部を通過するようにして流れるため、かびや雑菌の増殖を抑制することになる。
【0056】
上記のように第1の乾燥運転あるいは第2の乾燥運転の何れかの乾燥運転を行なった後、第5のステップTに進み、この第5のステップT以降のクリーン運転処理の制御は、図6のフローチャート及び図8の各部の動作状態を示す図に沿って行なわれる。先ず第5ステップTで、各部を図8に示すクリーン運転における動作状態となるように設定する。
【0057】
すなわち、圧縮機4と室外ファン9はOFF状態にし、室内ファン10は停止状態にしておく。また室内ユニット3の上吸込ルーバ42は閉回動して閉状態にし、前面パネル23も閉状態し、さらに前吹出ルーバ44bも閉位置Xbに、また後吹出ルーバ44aも閉位置Xaとなるようにする。そして開口切替ダンパ38は、内部通路の内部開口37を開放状態にし、外部通路の外部開口35を閉止部材38aにより閉止状態となるようにする。また排気装置36は、ON状態にして排気モータ36bにより排気ファン36aを回転駆動し、室内ユニット3内の空気を室内熱交換器8の下流側の主通流路30から内部開口37を介して吸い込み、排気開口36c、排気ダクト36dを通じて屋外Oに排気するようにする。またさらに電気集塵機49については、ON状態にして放電電極50aに第1の高電圧VH1を印加しオゾン発生装置52として運転するようにしておく。
【0058】
次に第6ステップTで、図示しないタイマを30分間にセットする。そして、続く第7ステップTで、タイマをスタートさせると共にクリーン運転を開始し、セットされた30分間、クリーン運転を継続する。そして第8ステップTで所定時間経過したか否かの判断を行ない、所定時間が経過した時点でクリーン運転を終了して第9ステップTに進み、空気調和機1の運転終了の処理を行なう。
【0059】
このクリーン運転を行なうことで、乾燥運転を行なった後の室内ユニット3内を、内部開口37に対し室内熱交換器8の反対側となる位置に離隔配置された電気集塵機49から発生したオゾンが、排気ファン36aの運転により排出される空気の流れにのって、室内熱交換器8の広い範囲を斜めに横切るように流れ、また室内ユニット3内の各部を通過するようにして流れて屋外Oへ排出されるため、かびや雑菌の増殖を抑制することになる。
【0060】
また、第2ステップSで判別した設定運転モードが換気のみの運転を行なう換気モードで、第6ステップSの換気運転制御であった場合は、各部を図7に示す動作状態のように、圧縮機4と室外ファン9、さらに室内ファン10を停止状態にしておき、また室内ユニット3の上吸込ルーバ42は閉回動して閉状態にし、前面パネル23も閉状態し、さらに前吹出ルーバ44bも閉位置Xbに、また後吹出ルーバ44aも閉位置Xaにする。
【0061】
そして開口切替ダンパ38は、内部通路である内部開口37を閉止部材38aにより閉止状態にし、外部通路である外部開口35を開放状態にする。また排気装置36は、ON状態にして排気モータ36bにより排気ファン36aを回転駆動し、部屋R内の空気を、外部開口35を介して吸い込み、排気開口36c、排気ダクト36dを通じて屋外Oに排気する。なお、電気集塵機49については、OFF状態にしておく。
【0062】
各部を、それぞれ上記のような状態にして換気運転を行なうので、換気運転の開始によって、室内ユニット3の前面パネル23、上吸込ルーバ42が閉状態となり、後吹出ルーバ44a、前吹出ルーバ44bも閉位置Xa,Xbとなり、さらに内部開口37が閉止状態となって、室内ユニット3の空調機構部分27a内が、部屋Rと排気機構部分27bとから略遮断された状態になる。そして、排気装置36が起動し、部屋Rの排気、すなわち部屋R内の換気のみが行なわれる。
【0063】
なお、上記の実施形態においては、冷房運転と除湿運転の後に第1の乾燥運転処理、第2の乾燥運転処理を行なうように、室外制御部15及び室内制御部16で制御しているが、空気調和機1の運転を開始する際、空気調和運転に先立って、各部を図8に示す第1の乾燥運転、あるいは第2の乾燥運転における動作状態に設定し、両制御部15,16による制御のもとに、室内ユニット3内空気の排出運転を予め設定した所定の時間だけ実行するようにしてもよい。そして、このような事前の排気運転を行なうことでも、その効果は若干少なくなるものの上記実施形態と同様に、室内ユニット3内の乾燥を行なうことができ、室内ユニット3内の雑菌やかびの繁殖を低減させることができる。
【0064】
また、上記の実施形態においては、冷房又は除湿運転の後に乾燥運転、すなわち第1の乾燥運転あるいは第2の乾燥運転を行ない、さらにその後にクリーン運転を行なうようにしたが、使用者がリモコン18を通じて適宜に選択することによって、冷房又は除湿運転の後に限らず、必要に応じて第1の乾燥運転あるいは第2の乾燥運転、クリーン運転をそれぞれ単独、あるいは組み合わせて運転できるように構成してもよい。このようにすることで、室内ユニット3内における菌やかびの繁殖低減に対し、よりきめこまかく対応することが可能となる。
【0065】
さらに、上記の実施形態においては、乾燥運転の際に前面パネル23、上吸込ルーバ42、後吹出ルーバ44a、前吹出ルーバ44bを閉状態にし、前側開口24や上吸込口25、吹出口26を閉じるようにしたが、前側開口24や上吸込口25を閉じ、吹出口26を開けるようにしたり、また逆に、前側開口24や上吸込口25を開け、吹出口26を閉じるようにしたり等、さらに各口の一部に開閉機構を設けていないものでも、効果は減ずるものの同様の効果を得ることができる。
【0066】
なおまた、上記の実施形態においては、内部通路の内部開口37を室内熱交換器8の下流側であって、室内ファン10の上流側の主通流路30に開口するよう縦隔壁27cに設けたが、室内ファン10の吐出側(下流側)の主通流路30に開口するよう縦隔壁27cに設けるようにしてもよい。このような構成において、排気ファン36aを運転しながら室内ファン10を運転することにより、室内ファン10の吐出側の圧力が高められ、排気ファン36aによる排気時の排気量を増加させることができる。
【0067】
また、上記の実施形態においては、外部通路の外部開口35を本体ケース27の上面に形成したが、例えば図3に2点鎖線で示すように、外部開口35′を室内熱交換器8の上流側の前側開口24との間の主通流路30に開口するよう縦隔壁27cに設け、開放状態にした前側開口24を介して部屋R内の空気を、排気装置36の吸込み側に吸い込むように構成してもよい。この場合、前側開口24を介して部屋R内の空気を吸い込むため、換気のみ行なう換気運転の際にも、前面パネル23を開状態にする。また上記実施形態においては、開口切替ダンパ38の同じ閉止部材38aで、外部開口35と内部開口37を交互に切替開閉したが、2つの閉止部材38a′、閉止部材38aを外部開口35′と内部開口37に対してそれぞれ独立に設け、対応する開口35′,37をそれぞれ切替開閉するように構成してもよい。
【0068】
また、上記の実施形態においては、電気集塵機49を放電電極50aに印加する電圧を変えることでオゾン発生装置52として機能させるようにしたが、オゾン発生装置52を独立して設けるようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、空調運転中においても空調室内の換気を行なうための換気運転を行なうことができ、また室内ユニット内部の空気を排気する排気運転を行なうこともでき、さらに室内ユニット内の水分を空調室内に放出せずに室内ユニット内部を乾燥でき、空調室内の湿度を高めずに室内ユニット内の雑菌やかびの繁殖を低減させることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における室内ユニットを示す正面図である。
【図2】本発明の一実施形態における室内ユニットを示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態における室内ユニットの縦断面図である。
【図4】本発明の一実施形態の制御回路図である。
【図5】本発明の一実施形態の基本制御のフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態における乾燥運転処理、クリーン運転処理時のフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態における冷房、暖房、除湿、換気の各運転モードにおける各部の動作状態を一覧にして示す図である。
【図8】本発明の一実施形態における乾燥、クリーンの各運転モード及び停止時における各部の動作状態を一覧にして示す図である。
【符号の説明】
3…室内ユニット
8…室内熱交換器
8a…後側熱交換部
8b…前側熱交換部
10…室内ファン
16…室内制御部
23…前面パネル
24…前側開口
25…上吸込口
26…吹出口
35…外部開口
36…排気装置
37…内部開口
38…開口切替ダンパ
41…パネル駆動機構
42…上吸込ルーバ
43…上ルーバ用モータ
44a…後吹出ルーバ
44b…前吹出ルーバ
45a…後ルーバ用モータ
45b…前ルーバ用モータ
49…電気集塵機
50a…放電電極
52…オゾン発生装置

Claims (2)

  1. 吹出口、吸込口を備え、内部に室内ファン、室内熱交換器を収納する室内ユニットを有する空気調和機において、
    室内ユニットは、吸込口を開閉する吸込口開閉機構と、吹出口を開閉する吹出口開閉機構と、室内ユニットの一側に偏った位置でかつ室内熱交換器の風上側に設けられる電気集塵機の放電電極と兼用したオゾン発生装置と、前記オゾン発生装置と反対側の室内ユニット内の側部に設けられ、室内ユニット内へ吸込む空気を室外に排気する排気装置と、この排気装置の吸込み側と前記室内熱交換器の吸込み空気に対する下流側とを連通する内部通路と、前記排気装置の吸込み側と室内もしくは前記室内熱交換器の上流側とを連通する外部通路と、内部通路と外部通路それぞれの通路を開状態と閉状態の何れかに切替える切替手段とを備え、
    前記吸込口開閉機構を動作させて吸込口を閉じ、吹出口開閉機構を動作させて吹出口を閉じ、前記切替手段により内部通路を開状態とし、前記室内熱交換器の少なくとも一部を凝縮器となるように冷凍サイクルを制御するとともに排気装置を作動させて室内ユニット内部を乾燥させる乾燥運転を行なう乾燥運転制御手段と、冷凍サイクルを停止し、吸込口と吹出口を閉じ内部通路を開状態で、前記オゾン発生装置及び前記排気装置を動作させてクリーン運転を実施するクリーン運転制御手段と、換気運転指示手段を備え、この換気運転指示手段の指示が入力された時には、空調運転中、空調運転停止中のいずれの場合も前記排気装置の吸込み側に対し、前記切替手段により外部通路を開状態にすると共に内部通路を閉状態にして、前記排気装置を動作させる換気運転制御手段、とを備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 吹出口、吸込口を備え、内部に室内ファン、室内熱交換器を収納する室内ユニットを有する空気調和機において、
    室内ユニットは、吸込口を開閉する吸込口開閉機構と、吹出口を開閉する吹出口開閉機構と、室内ユニットの一側に偏った位置でかつ室内熱交換器の風上側に設けられる電気集塵機の放電電極と兼用したオゾン発生装置と、前記オゾン発生装置と反対側の室内ユニット内の側部に設けられ、室内ユニット内へ吸込む空気を室外に排気する排気装置と、この排気装置の吸込み側と前記室内熱交換器の吸込み空気に対する下流側とを連通する内部通路と、前記排気装置の吸込み側と室内もしくは前記室内熱交換器の上流側とを連通する外部通路と、内部通路と外部通路それぞれの通路を開状態と閉状態の何れかに切替える切替手段とを備え、
    冷房運転終了後に、前記吸込口開閉機構を動作させて吸込口を閉じ、吹出口開閉機構を動作させて吹出口を閉じ、前記切替手段により内部通路を開状態とし、前記室内熱交換器の少なくとも一部を凝縮器となるように冷凍サイクルを制御するとともに排気装置を作動させて室内ユニット内部を乾燥させる乾燥運転を行なう乾燥運転制御手段、およびこの乾燥運転制御手段による乾燥運転後、冷凍サイクルを停止し、吸込口と吹出口を閉じ内部通路を開状態で、前記オゾン発生装置及び前記排気装置を動作させてクリーン運転を実施するクリーン運転制御手段と、
    換気運転指示手段を備え、この換気運転指示手段の指示が入力された時には、空調運転中、空調運転停止中のいずれの場合も前記排気装置の吸込み側に対し、前記切替手段により外部通路を開状態にすると共に内部通路を閉状態にして、前記排気装置を動作させる換気運転制御手段、とを備えたことを特徴とする空気調和機。
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