JP3564526B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷媒回路内を循環する冷媒と、室内から取り入れた空気との間で熱交換を行い、室内に調整空気を供給する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機では、室内空気を取り入れて熱交換器内を通過する冷媒との間で熱交換を行い、熱交換後の温度調整および湿度調整された調整空気を室内に供給するように構成される。
【0003】
特に、セパレート型の空気調和機では、室外機内に配置される室外熱交換器と、室内機内に配置される室内熱交換器とが冷媒配管で接続され、各熱交換器が冷媒の凝縮器および蒸発器として作用するように制御することにより冷房運転、暖房運転またはドライ運転を行うように構成されている。
【0004】
室外機内には、空気流を生成するための室外ファンが配置されており、この室外ファンによって外気を導入し、室外熱交換器の内部を通過する冷媒と空気との間で熱交換を行う。
【0005】
同様に、室内機にも室内機ケーシング内部に空気流を生成する室内ファンが配置されており、この室内ファンのよって室内空気を吸い込んで、室内熱交換器の内部を通過する冷媒と空気との間で熱交換を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような空気調和機の冷房運転モードおよびドライ運転モードでは、室外熱交換器を凝縮器として機能させ、室内熱交換器を蒸発器として機能させる。冷房運転モードでは、室内熱交換器の内部を通過する冷媒が蒸発する際に、吸い込んだ室内空気から熱を奪って冷却することができる。また、ドライ運転モードでは、室内熱交換器の内部を通過する冷媒が蒸発する際に、室内空気中に含まれる水分が凝縮水として除去され、除湿された空気が室内に供給されることとなる。
【0007】
このような冷房運転モードおよびドライ運転モードでは、室内機周辺、特に室内熱交換器周辺が相対湿度の高い状態となり、カビが発生し易くなる。この結果、室内交換器を通過した空気中にカビの胞子が含まれて室内に放出されてしまうおそれがあり、衛生上の問題がある。
【0008】
本発明では、冷房運転モードやドライ運転モードにおいて空気調和機内におけるカビの発生を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る空気調和機は、室内空気を取り入れて熱交換器内の冷媒との間で熱交換を行った後の調整空気を室内に送風する空気調和機であって、熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させる冷房運転モードおよびドライ運転モードを備え、冷房運転モードおよびドライ運転モードにおいて、熱交換器側に加熱空気を供給する加熱空気供給手段をさらに備える。
【0010】
この場合、冷房運転モードやドライ運転モードにおいて空気調和機内のカビの発生を防止できる。
ここで、室外熱交換器を含む室外冷媒回路を有する室外空調ユニットと、室内熱交換器を含む室内冷媒回路を有する室内空調ユニットとを備え、冷房運転モードおよびドライ運転モードは室外熱交換器を凝縮器とし室内熱交換器を蒸発器として機能させる構成とすることができる。
【0011】
この場合、蒸発器として機能する室内熱交換器に加熱空気を供給することによって、室内空調ユニットにおけるカビの発生を抑制することができる。
また、加熱空気供給手段は室外に設置されており、加熱空気供給手段から室内空調ユニットに加熱空気を搬送するための加熱空気用配管を備える構成とすることができる。
【0012】
この場合、加熱空気供給手段の運転時において発生する音が室内側に影響することを抑制できる。
さらに、加熱空気用配管は室内熱交換器の上流側に加熱空気吹出口を備える構成とすることができる。
【0013】
この場合、室内熱交換器に対して加熱空気の供給を行えるので、室内熱交換器におけるカビの発生を防止することができる。
加熱空気供給手段は、加熱空気を生成するためのヒータを備え、加熱空気を生成する際のヒータの周囲温度が60℃以上となるように制御するように構成できる。
【0014】
この場合、細菌やカビを殺菌した状態で加熱空気を室内機側に送り込むことができ、熱交換器付近のカビの発生を防止できる。
また、室外空気に含まれる空気を吸着し加熱されることにより吸着した水分を放出する吸湿部材と、吸湿部材から水分を離脱させるための加熱空気を生成するヒータと、ヒータによって生成される加熱空気を室内に供給する加熱空気搬送手段とを備える加湿ユニットを備え、ヒータおよび加熱空気搬送手段が加熱空気供給手段を兼用するように構成できる。
【0015】
この場合、加熱空気供給手段を別途設けることなく、熱交換器付近のカビの発生を防止することが可能となる。
さらに、加熱空気供給手段は、冷房運転モードまたはドライ運転モード中の一定時間毎に室内側に加熱空気を供給するように構成することができる。
【0016】
この場合、一定時間毎に乾燥した加熱空気を供給しており、確実にカビの発生を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
〔空気調和機の外観〕
本発明の1実施形態が採用される空気調和機の外観を図1に示す。
【0018】
この空気調和機1は、室内の壁面などに取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3と備えている。室外機3は、室外熱交換器や室外ファンなどを収納する室外空調ユニット5と、加湿空気を室内機2に搬送する加湿ユニット4とを備えている。
【0019】
室内機2内には室内熱交換器が収納され、室外機3内には室外熱交換器が収納されており、各熱交換器が冷媒配管6により接続されることにより冷媒回路を構成している。また、加湿ユニット4と室内機2との間には、加湿ユニット4からの加湿空気を室内機2側に供給するための加湿空気用配管7が設けられている。
【0020】
〔冷媒回路の概略構成〕
空気調和機1で用いられる冷媒回路の一例を、図2に示す。
室内機2内には、室内熱交換器11が設けられている。この室内熱交換器11は、長さ方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管が挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。
【0021】
また、室内機2内には、室内空気を吸い込んで室内熱交換器11との間で熱交換を行った後の空気を室内に排出するためのクロスフローファン12が設けられている。クロスフローファン12は、円筒形状に構成され、周面には回転軸方向に羽根が設けられているものであり、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。このクロスフローファン12は、室内機2内に設けられるファンモータ13によって回転駆動される。
【0022】
室外空調ユニット5には、圧縮機21と、圧縮機21の吐出側に接続される四路切換弁22と、圧縮機21の吸入側に接続されるアキュムレータ23と、四路切換弁22に接続された室外熱交換器24と、室外熱交換器24に接続された電動膨張弁でなる減圧器25とが設けられている。減圧器25は、フィルタ26および液閉鎖弁27を介して現地配管31に接続されており、この現地配管31を介して室内熱交換器11の一端と接続される。また、四路切換弁22は、ガス閉鎖弁28を介して現地配管32に接続されており、この現地配管32を介して室内熱交換器11の他端と接続されている。この現地配管31,32は図1の冷媒配管6に相当する。
【0023】
室外空調ユニット5内には、室外熱交換器24での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン29が設けられている。このプロペラファン29は、ファンモータ30によって回転駆動される。
【0024】
〔室外機の構成〕
室外機3の構成を図3に示す分解斜視図を用いて説明する。
室外機3は、底板41、右側板42、左側板43、前板44、保護金網46、天板47、加湿ユニットケーシング48などを含む室外機ケーシングを備えている。
【0025】
前板44の後方には、ファン吸込口45と仕切板49が取り付けられる。また、室外機ケーシングの後面に位置する保護金網46の前面には平面視略L字形状でなる室外熱交換器24が取り付けられる。
【0026】
室外熱交換器24の前面にはファンモータ台50が取り付けられており、このファンモータ台には室外ファンモータ30が固定される。この室外ファンモータ30には室外ファン29が取り付けられる。室外ファン29は、室外ファンモータ30により駆動されることで、ファン吸込口45、仕切板49、左側板43、室外熱交換器24および加湿ユニットケーシング48の底板によって形成される空間内に負圧を形成し、後面および左側面から導入した空気を室外熱交換器24と接触させた後、前板44の前面に排気する。
【0027】
仕切板49と右側板42との間には、圧縮機21、四路切換弁22、電動弁25、液管閉鎖弁27、ガス管閉鎖弁28などの冷媒回路構成部品と、各部の温度を検出するためのサーミスタ51などが配置されている。右側板42の右側方には、液管閉鎖弁27、ガス管閉鎖弁28を保護するための閉鎖弁カバー52が取り付けられる。
【0028】
室外ファン29の上方には、電装品箱53が取り付けられる、この電装品箱53には、各部を制御するための回路部品を搭載したプリント基板54が収納され、回路部品で生じた熱を放熱するための放熱フィン55が取り付けられている。
【0029】
加湿ユニット4は、室外機3の上部に位置する加湿ユニットケーシング48を備えている。この加湿ユニットケーシング48内には、加湿ロータ58が配置されている。加湿ロータ58は、接触する空気中の水分を吸着し、加熱されることによって吸着した水分を離脱する性質を有する多孔質のゼオライトなどを円盤形状にしたものであり、加湿ユニットケーシング48側に設けられた支持軸59にロータガイド60を介して回動可能に支持される。加湿ロータ58の周面には、ギヤが形成されており、ロータ駆動モータ61の駆動軸に取り付けられるロータ駆動ギヤ62と歯合している。
【0030】
加湿ロータ58の上面を略半分覆うようにヒータ組立体64が配置されている。ヒータ組立体64は、ヒータ本体66と、ヒータ本体66をカバーする上部カバー65と、空気を吸入するための吸入口67およびヒータ本体66で加熱された空気を排出する排出口68を有する下部カバー69とからなり、ヒータ固定板63を介して加湿ロータ58の上方に取り付けられる。
【0031】
加湿ロータ58の下方であってヒータ組立体64に対応する位置に、加湿ファン70が配置されている。加湿ファン70は、加湿側連絡ダクト72に連なるケーシング内に配置される遠心ファンであり、加湿ロータ58下方に取り付けられる加湿ファン吸込口71に一体的に設けられる。加湿ファン70は、加湿ロータ58を通過した空気を加湿側連絡ダクト72側に排気し、加湿ホース73および連絡配管6内に配置される加湿空気用配管を介して室内機2側に加湿空気を送出する。
【0032】
加湿ロータ58の上面であってヒータ組立体64が位置しない部分を覆うように、吸着側連絡ダクト74が設けられている。この吸着側連絡ダクト74は、加湿ロータ58の下部から加湿ロータ58を通過して、加湿ロータ58の収納部に隣接する吸着ファン収納部75に至る空気流路を形成する。
【0033】
吸着ファン収納部75の上方には、吸着側連絡ダクト74によって形成される空気流路に接続する開口部85を有する吸着側ベルマウス84が設けられている。吸着ファン収納部75には、吸着ファン81が回動自在に収納されている。この吸着ファン81は、上部に配置される吸着側ベルマウス84から吸気して、吸着ファン収納部75の外部に向けて排気するように構成された遠心ファンである。吸着ファン81は、吸着ファンモータ83によって回転駆動される。吸着ファンモータ83はモータ固定台82によって加湿ユニットケーシング48内に固定される。
【0034】
さらに、加湿ユニットケーシング48内には、プリント基板78を内部に収納する電装品箱76と電装品箱蓋77でなる電装品ケーシングおよび電源基板79などが配置される。
【0035】
このようにした加湿ユニット4では、吸着ファン81を回転駆動することによって、外部からの空気を取り入れ、加湿ロータ58の一部を通過して吸着側連絡ダクトおよび吸着ファン81を介して外方に排出される空気流を生成する。外部から取り入れられた空気が加湿ロータ58を通過する際に、加湿ロータ58は空気中に含まれている水分を吸着する。
【0036】
この吸着工程で吸着した水分を離脱させるために、ロータ駆動モータ61によりロータ駆動ギア62を介して加湿ロータ58を回転駆動する。このことにより、加湿ロータ58の水分を吸着した領域が、加湿ファン70によって生成される空気流中に移動することとなる。
【0037】
ここで、加湿ファン70を回転駆動することによって、外部から空気を取り入れ、加湿ロータ58を下方から上方に向けて通過し、下部カバー69の吸入口67から上部カバー65内に導入され、排出口68から排出されて加湿ロータ58を上方から下方に再度通過して、加湿ファン70を介して加湿側連絡ダクト72側に排気される空気流を生成する。このとき、外部から導入された空気流は、ヒータ組立体64の上部カバー65内に位置するヒータ本体66に接触して加熱される。したがって、加湿ファン70が生成する空気流によって、加湿ロータ58に吸着されている水分を離脱して、加湿空気として室内機2側に供給することが可能となる。
【0038】
〔室内空調ユニット〕
室内機2の分解斜視図を図4に示す。
図4において、室内機2は、前面グリル組立体101と、前面グリル組立体101の正面に装着される前面パネル102とを有している。前面グリル組立体101は、その上面に多数のスリット状開口部を形成する上部吸込口103を備えている。また、前面パネル102は上方および側方に開口する前面吸込口104が形成されている。
【0039】
前面グリル組立体101の上部吸込口103内方および前面パネル102の前面吸込口104内方に位置して、空気清浄用のエアフィルタ105が挿入される。
【0040】
前面グリル組立体101は、後方に位置する底フレーム組立体106に取り付けられて、内部部品を内装するケーシングを構成することとなる。この前面グリル組立体102よおび底フレーム組立体106で構成されるケーシングは、室内の壁面に固定される据付板107に係止されて室内に取り付けられる。
【0041】
底フレーム組立体106には、クロスフローファン12を収納するファン収納部109が設けられている。このファン収納部109には、クロスフローファン12が軸受部材110を介して回動自在に取り付けられ、軸受部材110と対向する側面には室内ファンモータ13が設けられる。室内ファンモータ13のさらに外方には側板111が取り付けられる。
【0042】
クロスフローファン12の前方、上方および後部上方を取り囲むように室内熱交換器11が取り付けられる。この室内熱交換器11は、左右両端で複数回折り返された伝熱管に多数の放熱フィンが取り付けられたものであり、クロスフローファン12の駆動により上部吸込口103および前面吸込口104から吸い込まれた空気をクロスフローファン12側に通過させ、伝熱管内部を通過する冷媒との間で熱交換を行わせる。この室内熱交換器11は、連絡配管6から分岐された冷媒配管108が接続される。
【0043】
室内熱交換器11の下方には、熱交換時に発生する凝縮水を受け取るためのドレンパン112が設けられている。このドレンパン112には、受け取った凝縮水を外部に排出するためのドレンホース113が取り付けられている。冷房運転時には、室内熱交換器11は蒸発器として作用するため、室内熱交換器11と接触する空気中に含まれる水分が凝縮して滴下する。このような凝縮水をドレンパン112で受け取ってドレンホース113によって排水するように構成されている。
【0044】
前面グリル組立体101の前面下部には制御回路などを搭載するプリント基板が収納される電装品箱114と、電装品箱114の前面をカバーする電装品蓋115が設けられている。さらに、電装品箱114の下方にはクロスフローファン12によって生成される空気流の吹出口が設けられている。この吹出口には、水平羽根116,116と、垂直羽根連結棒118で連結された複数の垂直羽根117,117とが揺動可能に設けられている。この水平羽根116,116は水平羽根作動モータ119によって回転駆動され、垂直羽根117,117は垂直羽根作動モータ120によって回転駆動されるように構成されている。
【0045】
底フレーム組立体106の一方の側面には、ダクト組立体121が取り付けられている。ダクト組立体121は、下方に位置する加湿ホース接続部122と、中間に位置する流路形成部123と、上方に位置する加湿空気吹出口124とを備えている。このダクト組立体121の加湿ホース接続部122には、連絡配管6から分岐された加湿空気用配管が接続され、加湿ユニット4から供給される加湿空気を導入する。中間部に位置する流路形成部123は、加湿空気を通過させるための中空部を構成しており、加湿ホース接続部122から導入された加湿空気を先端方向に搬送し、加湿空気吹出口124からクロスフローファン12によって生成された空気流中に放出する。
【0046】
〔制御部〕
室外空調ユニット5、室内空調ユニット2および加湿ユニット4の制御ブロック図の一例を図5に示す。
【0047】
室外空調ユニット5は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、各種インターフェイスなどを含む室外ユニット制御部501を備えている。
室外ユニット制御部501は、吐出側圧力保護スイッチ502、吐出管サーミスタ503、吸入側圧力センサ504、外気サーミスタ505、室外熱交サーミスタ506などの各種センサが接続されており、各センサの検出信号が入力される。
【0048】
また、室外ユニット制御部501は、接続される圧縮機21、四路切換弁22、電動弁25、室外ファンモータ30などに制御信号を供給することによって運転中の各部の制御を行うように構成されている。
【0049】
室内空調ユニット2は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、各種インターフェイスなどを含む室内ユニット制御部201を備えている。
室内ユニット制御部201は、液管サーミスタ202、ガス管サーミスタ203、室内熱交サーミスタ204、室温センサ205などの各種センサが接続されており、各センサの検出信号が入力される。
【0050】
また、室内ユニット制御部201は、接続される室内ファンモータ13、水平羽根作動モータ119、垂直羽根作動モータ120、表示部206、赤外線送受信部207などに接続されており、各部に対して制御信号を供給することによって運転中の各部の制御を行うように構成されている。
【0051】
加湿ユニット4は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、各種インターフェイスなどを含む加湿ユニット制御部401を備えている。
加湿ユニット制御部401は、ヒータ部サーミスタ402などのセンサが接続されており検出信号が入力される。
【0052】
また、加湿ユニット制御部401は、ロータ駆動モータ61、ヒータ本体66、加湿ファンモータ403、吸湿ファンモータ83などに接続されており、各部に対して制御信号を供給することによって運転中の各部の制御を行うように構成されている。
【0053】
このように、加湿ユニット4内において各部を制御するための加湿ユニット制御部401を備える場合には、室外空調ユニット5からAC電源を供給し、加湿オン・オフ信号を送信するだけで、加湿ユニット4側で加湿運転制御を行うように構成することができる。
【0054】
〔空調運転制御〕
室内空調ユニット2、室外空調ユニット5、加湿ユニット4内の各制御部により、暖房運転、冷房運転、ドライ運転、加湿運転などの各運転モードによる運転制御が行われる。この運転制御の概略を図6の制御フローチャートに基づいて説明する。
【0055】
電源がオンされて動作が開始されると、ステップS11において各部の初期化を行う。
ステップS12では暖房指令があったか否かを判別する。リモコンからの暖房指令を受けた場合やリモコンから自動運転指令を受けて暖房運転が必要であると判断した場合には、暖房指令があったと判断してステップS13に移行する。ステップ13では、室内熱交換器11が凝縮器として機能し、室外熱交換器24が蒸発器として機能するように四路切換弁22を切り換え、設定される目標温度と現在の室内温度などに応じて、圧縮機21の運転周波数、室内ファンモータ13の回転数、室外ファンモータ30の回転数などを制御して、暖房運転を開始する。
【0056】
ステップS14では加湿運転指令があったか否を判別する。リモコンからの加湿指令を受けた場合やリモコンから加湿自動運転指令を受けて加湿運転が必要があると判断した場合には、加湿指令があったと判断してステップS15に移行する。ステップS15では、加湿ユニット4内のロータ駆動モータ61、ヒータ本体66、加湿ファンモータ403、吸湿ファンモータ83を駆動して加湿運転を開始する。ここでは、吸湿ファン81によって外部から導入した空気中に含まれる水分を加湿ロータ58に吸着し、ヒータ本体66の加熱により加湿ロータ58から離脱した水分を加湿ファン70によって室内空調ユニット2に供給する。
【0057】
ステップS16では冷房指令があったか否かを判別する。リモコンからの冷房指令を受けた場合やリモコンから自動運転指令を受けて冷房運転が必要であると判断した場合には、冷房指令があったと判断してステップS17に移行する。ステップ17では、室内熱交換器11が蒸発器として機能し、室外熱交換器24が凝縮器として機能するように四路切換弁22を切り換え、設定される目標温度と現在の室内温度などに応じて、圧縮機21の運転周波数、室内ファンモータ13の回転数、室外ファンモータ30の回転数などを制御して、冷房運転を開始する。
【0058】
ステップS18ではドライ運転指令があったか否かを判別する。リモコンからのドライ運転指令を受けた場合やリモコンから自動運転指令を受けてドライ運転が必要であると判断した場合には、ドライ運転指令があったと判断してステップS19に移行する。ステップ19では、冷房運転モードと同様に、室内熱交換器11が蒸発器として機能し、室外熱交換器24が凝縮器として機能するように四路切換弁22を切り換え、設定される目標湿度と現在の室内湿度などに応じて、圧縮機21の運転周波数、室内ファンモータ13の回転数、室外ファンモータ30の回転数などを制御して、ドライ運転を開始する。
【0059】
ステップS20では、運転停止を行うか否かを判別する。リモコンから運転停止指令を受けた場合、タイマ設定による停止を行う場合、装置異常による緊急停止を行う場合には、ステップS22に移行する。ステップS22では、装置の停止処理を実行する。
【0060】
〔冷房運転・ドライ運転時の加熱制御〕
冷房運転モードおよびドライ運転モードを実行している場合には、室内空調ユニット2内におけるカビの発生や細菌の繁殖を防止するために、一定時間毎に加湿ユニット4から加熱空気を供給するように構成している。この加熱空気供給動作を図7に示す制御フローチャートに基づいて説明する。
【0061】
ステップS31では、運転開始直後であるか否かを判別する。冷房運転モードまたはドライ運転モードの開始直後である場合にはステップS32に移行する。
ステップS32では、加熱空気供給動作の時間間隔を計測するための第1タイマをリセットしカウントを開始する。
【0062】
ステップS33では、第1タイマのカウント値が第1の所定値に達したか否かを判別する。第1タイマのカウント値が第1の所定値に達した場合には、冷房運転またはドライ運転を開始してから第1所定時間を経過したと判断しステップS34に移行する。
【0063】
ステップS34では、加湿ユニット4内のヒータ本体66をオンし、加湿ファンモータ403をオン状態とする。このとき、吸湿ファンモータ83およびロータ駆動モータ61はオフ状態とする。このことにより、加湿ファン70によって外部から導入された空気は、ヒータ本体66によって加熱され、室内空調ユニット2側に供給される。加湿ロータ58は回転しておらず、また吸湿ファン81も回転駆動されていないため、加湿ロータ58から水分が放出されることがなく、加湿ファン70によって室内空調ユニット2に供給される空気は、加熱された乾燥空気となる。
【0064】
ここで、ヒータ本体66の周囲温度が60℃以上となるようにヒータ本体66の温度制御を行うことが好ましい。この場合には、加熱殺菌された乾燥空気を室内空調ユニット2に供給することができ、室内熱交換器11およびその周辺におけるカビや細菌の繁殖を防止することが可能となる。
【0065】
ステップS34では、さらに、加熱空気供給動作を開始してからの経過時間を計測するための第2タイマをリセットしカウントを開始させる。
ステップS35では、第2タイマのカウント値が第2の所定値に達したか否かを判別する。第2タイマのカウント値が第2の所定値に達した場合には、加熱空気供給動作を開始してから第2所定時間を経過したと判断しステップS36に移行する。
【0066】
ステップS36では、ヒータ本体66および加湿ファンモータ403をオフ状態とし、加熱空気供給動作を停止する。
〔加湿ユニットによる加熱空気供給動作の作用・効果〕
前述したような実施形態では、室内空調ユニット2内に加湿空気を供給するための加湿ユニット4を利用して、冷房運転モードまたはドライ運転モードの際に一定時間毎に室内空調ユニット2内に加熱空気を供給するように構成している。この場合、冬期乾燥時などの加湿運転のために加湿ユニット4を利用して、冷房・ドライ運転時の加熱殺菌空気の供給を行っており、加熱空気供給手段を別途設ける必要がなく、コストアップを招くことなく、室内空調ユニット2内の殺菌効果を得ることが可能となる。ヒータ本体66の周囲温度が60℃以上となるように温度制御を行っているため、細菌やカビを殺菌した状態で加熱空気を室内機側に送り込むことができる。
【0067】
冷房運転モードまたはドライ運転モード中の加熱空気供給動作の間隔を設定するための第1の所定値および加熱空気供給の動作時間を設定するための第2の所定値は適宜設定することができ、実験的に得られる値が予めデフォルト値として設定される。
【0068】
〔他の実施形態〕
(A)加熱空気を生成するヒータと、ヒータによって加熱された空気を室内空調ユニット2内に供給するための加熱空気供給用ファンとを備えた加熱空気供給装置を設ける構成とすることができる。この場合、加湿ユニット4を備える構成、加湿ユニット4を備えていない構成のいずれであってもよい。
(B)室内外一体型の空気調和機において、加湿空気を室内側に供給するための加湿ユニットを設け、冷房運転モードまたはドライ運転モードの際に加湿ユニットから加熱空気を供給するように構成することも可能である。
(C)室内外一体型の空気調和機において、加熱空気を生成するヒータと、ヒータによって加熱された空気を室内側に供給するための加熱空気供給用ファンとを備えた加熱空気供給装置を設けることも可能である。
(D)上述の実施形態では、タイマにより自動的に加熱空気の供給運転を行うように構成しているが、リモコンや室内機内に加熱空気供給運転のスイッチを設けておき、ユーザがこのスイッチを操作することにより適宜加熱空気供給運転を開始させることができるように構成できる。
【0069】
また、室内機内に加熱空気自動運転の入切スイッチを設けておき、このスイッチの操作により加熱空気供給運転の制御の有効・無効を選択できるように構成することも可能である。
【0070】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る空気調和機では、冷房運転モードおよびドライ運転モードにおいて、加熱空気供給手段により加熱殺菌空気を供給するように構成しているため、カビの発生や細菌の繁殖を防止することができる。
【0071】
請求項2に係る空気調和機では、蒸発器として機能する室内熱交換器に加熱空気を供給することによって、室内空調ユニットにおけるカビの発生を抑制することができる。
【0072】
請求項3に係る空気調和機では、加熱空気供給手段の運転時において発生する音が室内側に影響することを抑制できる。
請求項4に係る空気調和機では、室内熱交換器に対して加熱空気の供給を行えるので、室内熱交換器におけるカビの発生を防止することができる。
【0073】
請求項5に係る空気調和機では、細菌やカビを殺菌した状態で加熱空気を室内機側に送り込むことができ、熱交換器付近のカビの発生を防止できる。
請求項6に係る空気調和機では、加熱空気供給手段を別途設けることなく、熱交換器付近のカビの発生を防止することが可能となる。
【0074】
請求項7に係る空気調和機では、一定時間毎に乾燥した加熱空気を供給しており、確実にカビの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態が採用される空気調和機の外観構成を示す斜視図。
【図2】冷媒回路の説明図。
【図3】室外機の分解斜視図。
【図4】室内機の分解斜視図。
【図5】1実施形態の制御ブロック図。
【図6】その制御フローチャート。
【図7】加熱空気供給動作の制御フローチャート。
【符号の説明】
3 室外機
4 加湿ユニット
5 室外空調ユニット
6 連絡配管
11 室内熱交換器
Claims (5)
- 室内熱交換器(11)を有し、室内空気を取り入れ、前記室内熱交換器(11)内の冷媒との間で熱交換を行った後の調整空気を室内に送風する室内空調ユニット(2)と、
室外に設置されており、前記室内熱交換器(11)を冷媒の蒸発器として機能させる冷房運転モードおよびドライ運転モードにおいて、前記室内熱交換器(11)の側に加熱空気を供給する加熱空気供給手段(4)と、
前記加熱空気供給手段(4)から前記室内空調ユニット(2)に加熱空気を搬送するための加熱空気用配管(7)と、
を備える空気調和機。 - 前記加熱空気用配管(7)は、前記室内熱交換器(11)の上流側に加熱空気吹出口(124)を備える、
請求項1に記載の空気調和機。 - 前記加熱空気供給手段(4)は、加熱空気を生成するためのヒータを備え、加熱空気を生成する際の前記ヒータの周囲温度が60℃以上となるように制御される、
請求項1又は2に記載の空気調和機。 - 室外空気に含まれる水分を吸着し加熱されることにより吸着した水分を放出する吸湿部材(58)と、前記吸湿部材(58)から水分を離脱させるための加熱空気を生成するヒータ(66)と、前記ヒータ(66)によって生成される加熱空気を室内に供給する加熱空気搬送手段(70)とを備える加湿ユニット(4)をさらに備え、
前記ヒータ(66)および加熱空気搬送手段(70)が、前記加熱空気供給手段を兼用することを特徴とする、
請求項1又は2に記載の空気調和機。 - 前記加熱空気供給手段(4)は、前記冷房運転モードまたはドライ運転モード中の一定時間毎に室内側に加熱空気を供給するように構成される、
請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機。
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