JP2004077082A - 換気装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低温度の環境下においても切換手段(切換ダンパ)が円滑に作動する換気装置を提供する
【解決手段】加湿給排気ユニット4は、空気調和機に含まれる加湿給排気ユニットであって、給排気ホース6とラジアルファン組立体43と切換ダンパ44と制御部とを備える。給排気ホース6は、室内と室外とを結ぶ。ラジアルファン組立体43は、空気取入れ口および空気吹出し口を有する。切換ダンパ44は、第1状態と第2状態との切り換えが可能である。第1状態とは、空気吹出し口と給排気ホース6とを連通させる状態である。第2状態とは、空気取入れ口と給排気ホース6とを連通させる状態である。そして、制御部は、切換ダンパ44を暖める解凍運転を行うことができる。
【選択図】 図2
【解決手段】加湿給排気ユニット4は、空気調和機に含まれる加湿給排気ユニットであって、給排気ホース6とラジアルファン組立体43と切換ダンパ44と制御部とを備える。給排気ホース6は、室内と室外とを結ぶ。ラジアルファン組立体43は、空気取入れ口および空気吹出し口を有する。切換ダンパ44は、第1状態と第2状態との切り換えが可能である。第1状態とは、空気吹出し口と給排気ホース6とを連通させる状態である。第2状態とは、空気取入れ口と給排気ホース6とを連通させる状態である。そして、制御部は、切換ダンパ44を暖める解凍運転を行うことができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機に含まれる換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エアコン等の空気調和機において、室外空気を室内に送り込むことができ且つ室内空気を室外に排出することができる換気装置を備えるものが特願2001−374759号明細書において提案されている。
ここでは、空気調和機は、給排気管と加湿ファンと切換ダンパとを含む加湿ユニット(換気装置)を備えている。給排気管は、室内と室外とを結んでいる。加湿ファンは、空気取入れ口および空気吹出し口を有している。切換ダンパは、第1状態と第2状態との切り換えをすることができる。第1状態とは、加湿ファンの空気取入れ口と給排気管とが連通している状態である。第2状態とは、加湿ファンの空気吹出し口と給排気管とが連通している状態である。
【0003】
この空気調和機では、切換ダンパの第1状態と第2状態とを切り換えることにより、給排気管を介して室外の空気を室内へと送り込む給気運転も、給排気管を介して室内の空気を室外へと排出する排気運転も行うことができる。これにより、室外空気を室内に送り込む給気運転を選択することも、室内空気を室外に排出する排気運転を選択することも可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような切換ダンパの状態を切り換えることにより給気運転と排気運転とを切り換える空気調和機では、切換ダンパの周囲温度が氷点下となるような低温度の環境に切換ダンパが置かれる場合には、切換ダンパが円滑に作動しない恐れがある。すなわち、このような低温度の環境下において水分が切換ダンパの内部に浸入した場合、切換ダンパが凍結して固着状態となることがある。この場合、切換ダンパの切換を円滑に行うことが困難となる。このように、上記のような切換ダンパを有する空気調和機では、低温度の環境下では切換ダンパが円滑に作動しない恐れがある。
【0005】
本発明の課題は、低温度の環境下においても切換手段(切換ダンパ)が円滑に作動する換気装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の換気装置は、空気調和機に含まれる換気装置であって、空気経路と送風機と切換手段と制御部とを備える。空気経路は、室内と室外とを結ぶ。送風機は、空気取入れ部および空気吹出し部を有する。切換手段は、第1状態と第2状態との切り換えが可能である。第1状態とは、空気吹出し部と空気経路とを連通させる状態である。第2状態とは、空気取入れ部と空気経路とを連通させる状態である。そして、制御部は、切換手段を暖める解凍運転を行うことができる。
【0007】
この換気装置では、制御部が切換手段を暖める解凍運転を行うことができる。このため、切換手段が凍結している恐れがある場合には、解凍運転により切換手段を暖めて切換手段の凍結を緩和することができる。これにより、この換気装置では、低温度の環境下においても切換手段が円滑に作動するようになる。
請求項2に記載の換気装置は、請求項1に記載の換気装置であって、室外温度を検出する室外温度検出手段をさらに備える。そして、制御部は、室外温度が所定温度以下のときに解凍運転を行う。
【0008】
この換気装置では、制御部が、室外温度が所定温度以下のときに解凍運転を行う。換気装置が円滑に作動しない原因は、切換手段の固着以外にもあり得る。しかし、室外温度が所定温度以下の場合には、切換手段が凍結している可能性が高いといえる。このため、この換気装置では、切換手段が凍結している可能性が高い場合に、解凍運転を行うことができる。
【0009】
請求項3に記載の換気装置は、請求項1に記載の換気装置であって、切換手段が第1状態と前記第2状態とを切り換えることができたか否かを検出する検出手段をさらに備える。そして、制御部は、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができなかったと検出手段が検出した場合に、解凍運転を行う。
この換気装置では、制御部は、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができなかったと検出手段が検出した場合に、解凍運転を行う。このため、この換気装置では、切換手段が凍結している状態を高い確率で認識して解凍運転を行うことができる。
【0010】
請求項4に記載の換気装置は、請求項1に記載の換気装置であって、室外温度を検出する室外温度検出手段と、切換手段が第1状態と前記第2状態とを切り換えることができたか否かを検出する検出手段とをさらに備える。そして、制御部は、室外温度が所定温度以下であり、かつ、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができなかったと検出手段が検出した場合に、解凍運転を行う。
【0011】
切換手段が第1状態と第2状態とを円滑に切り換えることができなくなる原因は、凍結による切換手段の固着以外にもあり得る。例えば、切換手段がゴミ等を噛み込んで固着した場合にも、第1状態と第2状態とを円滑に切り換えることができなくなる。
しかし、この換気装置では、制御部は、室外温度が所定温度以下であり、かつ、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができなかったと検出手段が検出した場合に、解凍運転を行う。このため、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができない原因が凍結によるものである可能性が高い場合に解凍運転を行うことができる。これにより、この換気装置は、切換手段が凍結していている状態をより高い確率で認識して、解凍運転を行うことができる。
【0012】
請求項5に記載の換気装置は、請求項1から4のいずれかに記載の換気装置であって、空気を加熱する加熱部をさらに備える。そして、制御部は、加熱部により加熱された空気を送風機により切換手段へと送らせることにより、解凍運転を行う。
この換気装置では、制御部は、加熱部により加熱された空気を送風機により切換手段へと送らせることにより、解凍運転を行う。このため、この換気装置は、換気のために備えられる送風機を利用して解凍運転を行うことができる。
【0013】
請求項6に記載の換気装置は、請求項5に記載の換気装置であって、加熱されることにより含有する水分を空気中へと離脱させて加湿空気を生成する加湿部をさらに備える。そして、制御部は、第1状態において、加湿部を加熱部により加熱させることにより加湿空気を生成させて室内へと供給する加湿運転を行うことができる。
【0014】
この換気装置では、制御部は、第1状態において、加湿部を加熱部により加熱させることにより加湿運転を行うことができる。このため、この換気装置は、加湿空気を室内に供給して、空気が乾燥する冬などにも室内を心地よい相対湿度に保つことができると共に、加湿が必要でないときには換気を行うこともできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
<空気調和機の概略構成>
本発明の一実施形態に係る空気調和機1の外観を図1に示す。
この空気調和機1は、室内の壁面などに取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3とに分かれて構成されている。室外機3は、室外熱交換器やプロペラファンなどを収納する室外空調ユニット5と加湿給排気ユニット4とを備えている。室内機2内には室内熱交換器が収納され、室外機3内には室外熱交換器が収納されている。そして、各熱交換器およびこれらの熱交換器を接続する冷媒配管31,32が、冷媒回路を構成している。また、室外機3と室内機2との間には、加湿給排気ユニット4からの室外空気や加湿空気等を室内機2側に供給するときや室内の空気を室外に排気するときに用いられる給排気ホース6が設けられている。
【0016】
<冷媒回路の構成>
図2は、空気調和機1で用いられる冷媒回路の系統図に空気の流れの概略を付加したものである。
室内機2には、室内熱交換器11が設けられている。この室内熱交換器11は、長さ方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管が挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。
【0017】
また、室内機2内には、クロスフローファン12と、クロスフローファン12を回転駆動する室内ファンモータ13とが設けられている。クロスフローファン12は、円筒形状に構成され、周面には多数の羽根が設けられており、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。このクロスフローファン12は、室内空気を室内機2内に吸い込ませるとともに、室内熱交換器11との間で熱交換を行った後の空気を室内に吹き出させる。
【0018】
室外空調ユニット5には、圧縮機21と、圧縮機21の吐出側に接続される四路切換弁22と、圧縮機21の吸入側に接続されるアキュムレータ23と、四路切換弁22に接続された室外熱交換器24と、室外熱交換器24に接続された電動弁25とが設けられている。電動弁25は、フィルタ26および液閉鎖弁27を介して冷媒配管32に接続されており、この冷媒配管32を介して室内熱交換器11の一端と接続される。また、四路切換弁22は、ガス閉鎖弁28を介して冷媒配管31に接続されており、この冷媒配管31を介して室内熱交換器11の他端と接続されている。これらの冷媒配管31,32は、上述した給排気ホース6とともに集合連絡管7を形成する。
【0019】
また、室外空調ユニット5内には、室外熱交換器24での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン29が設けられている。このプロペラファン29は、室外ファンモータ30によって回転駆動される。
<室外機の構成>
室外機3は、図1に示すように下部の室外空調ユニット5および上部の加湿給排気ユニット4が一体となって構成されている。
【0020】
まず、図3に基づいて室外空調ユニット5の構成について説明する。
〔室外空調ユニットに係る構成〕
室外空調ユニット5は、前面パネル51、側板52,53、保護金網(図示せず)、金属製の底板54等のケーシング部材や内部に収容される冷媒回路構成部品等により構成されている。
【0021】
前面パネル51は、室外空調ユニット5の前面を覆う樹脂製の部材であり、室外熱交換器24に対して室外熱交換器24を通った空気の下流側に配置されている。前面パネル51には、複数のスリット状の開口からなる室外空調ユニット吹出口51aが設けられており、室外熱交換器24を通った空気は、室外空調ユニット5の内部からこの室外空調ユニット吹出口51aを通って室外機3の外部へと吹き出す。また、前面パネル51の後方には、ファン吹出口部材56と仕切板57とが取り付けられる。
【0022】
側板52,53には右側板52および左側板53があり、これらは室外空調ユニット5の側方を覆う金属製の部材である。ここでは、室外機3の正面視において右側に右側板52、左側に左側板53が設けられている。なお、各側板52,53は、室外熱交換器24を通って室外空調ユニット吹出口51aから吹き出す空気の吹き出し方向に対して概ね平行に設けられている。また、右側板52には、液閉鎖弁27およびガス閉鎖弁28(図2参照)を保護するための閉鎖弁カバー55が取り付けられる。
【0023】
冷媒回路構成部品には、室外熱交換器24、圧縮機21、アキュムレータ23、四路切換弁22、電動弁25等(図2参照)がある。
室外熱交換器24は、平面視において略L字形状を有し、室外空調ユニット5の背面を覆う保護金網の前方に配置される。
室外熱交換器24の前方であって、仕切板57と左側板53との間の通気スペースには、室外ファンモータ30とプロペラファン29とが設けられている。室外ファンモータ30は、プロペラファン29を回転させる。プロペラファン29は、室外空調ユニット5内に取り入れた空気を室外熱交換器24と接触させ室外空調ユニット吹出口51aから前面パネル51の前方に排気させる。
【0024】
圧縮機21、アキュムレータ23、四路切換弁22、電動弁25などの他の冷媒回路構成部品は、仕切板57と右側板52との間の機械室に配置されている。また、室外空調ユニット5の上部には、電装品ユニット58が取り付けられる。この電装品ユニット58は、電装品箱と各部を制御するための回路部品を搭載したプリント基板とにより構成されている。電装品ユニット58の上方には防炎板59が取り付けられる。
【0025】
〔加湿給排気ユニットに係る構成〕
次に加湿給排気ユニット4の構成について、主として図3に基づいて説明する。
(加湿給排気ユニットケーシング)
加湿給排気ユニット4は、加湿給排気ユニットケーシング40を有している。加湿給排気ユニットケーシング40は、加湿給排気ユニット4の前方、後方および両側方を覆っており、室外空調ユニット5の上部に接するように配置される。
【0026】
加湿給排気ユニットケーシング40の前面には、複数のスリット状の開口からなる吸着用空気吹出口40aが設けられており、空気がこの吸着用空気吹出口40aを通って室外機3の外部へと吹き出す。
また、加湿給排気ユニットケーシング40の背面には、吸着用空気吸込口40bおよび給排気口40cが左右方向に並んで設けられている。吸着用空気吸込口40bは、吸加湿ロータ41に水分を吸着させるために室外から取り込まれる空気が通る開口である。給排気口40cは、室内機2へと送られるために取り込まれる空気が通る、または、室内機2から取り込まれて室外へと排気される空気が通る開口である。
【0027】
なお、加湿給排気ユニットケーシング40の上部は、天板66により覆われている。
加湿給排気ユニットケーシング40内は、右側が吸加湿ロータ41等を収容する空間、左側が吸着用ファン46等を収容する吸着用ファン収納空間SP1となっている。この加湿給排気ユニットケーシング40内には、吸加湿ロータ41、ヒータ組立体42、ラジアルファン組立体43、切換ダンパ44、吸着側ダクト45、吸着用ファン46などが配置されている。
【0028】
(吸加湿ロータ)
吸加湿ロータ41は、概ね円板形状を有するハニカム構造のセラミックロータであり、空気が容易に通過できる構造となっている。吸加湿ロータ41は、平面視において円形を有するロータであり、水平面で切った断面において細かいハニカム(蜂の巣)状になっている。そして、これらの断面が多角形である吸加湿ロータ41の多数の筒部分を、空気が通過する。
【0029】
吸加湿ロータ41の主たる部分は、ゼオライト、シリカゲル、あるいはアルミナといった吸着剤から焼成されている。このゼオライト等の吸着剤は、接触する空気中の水分を吸着し、加熱されることによって吸着して含有する水分を離脱する性質を有している。
この吸加湿ロータ41は、加湿給排気ユニットケーシング40側に設けられた支持軸40dに、図示しないロータガイドを介して回動可能に支持される。吸加湿ロータ41の周面には、ギヤが形成されており、ロータ駆動モータ47の駆動軸に取り付けられるロータ駆動ギヤ48と歯合している。
【0030】
(ヒータ組立体)
ヒータ組立体42は、ヒータカバー42aと、その内部に収容されたヒータ本体42b(図10参照)とにより構成されており、室外から取り込まれて吸加湿ロータ41へ送られる空気を加熱する。また、ヒータ組立体42は、吸加湿ロータ41の上面の略半分(右側の半分)を覆うように配置されている。ヒータ組立体42の下面には、空気を吸入するための吸入口と、ヒータ組立体42で加熱された空気を吸加湿ロータ41側へ排出するための排出口とが形成されている。このヒータ組立体42は、ヒータ支持板49を介して吸加湿ロータ41の上方に取り付けられる。
【0031】
(ラジアルファン組立体)
ラジアルファン組立体43は、吸加湿ロータ41の側方に配置されており、ラジアルファン430(図8(a)参照)と、ラジアルファン430を回転させるラジアルファンモータ431(図10参照)とを有する。また、ラジアルファン組立体43は、図4に示すように上蓋73を切換ダンパ44と共有しており、上蓋73は、ラジアルファン組立体43の底面を閉じている。上蓋73には、空気吹出し口73aと空気取入れ口73bとが設けられている。空気吹出し口73aは、ラジアルファン組立体43から切換ダンパ44内へと送られる空気が通る開口である。空気取入れ口73bは、切換ダンパ44内からラジアルファン組立体43へと送られる空気が通る開口である。ラジアルファン組立体43は、給排気口40cから吸加湿ロータ41および切換ダンパ44を経て室内へと到る空気の流れを生成して、室外から取り入れた空気を室内機2へと送る。また、ラジアルファン組立体43は、室内機2から取り入れた空気を室外へと排出することもできる。ラジアルファン組立体43は、切換ダンパ44が切り換わることにより、これらの動作を切り換える。
【0032】
ラジアルファン組立体43は、室外から取り入れた空気を室内機2へと送る場合には、吸加湿ロータ41を通過して吸加湿ロータ41の右側の略半分の部分のうち手前側の部分から降りてきた空気を、切換ダンパ44を経て給排気ダクト61へと送り出す。給排気ダクト61は、給排気ホース6(図1参照)に接続されており、ラジアルファン組立体43は、給排気ダクト61と給排気ホース6とを介して空気を室内機2へと供給する。
【0033】
ラジアルファン組立体43は、室内機2から取り入れた室内の空気を室外へと排出する場合には、給排気ダクト61から送られてきた空気を加湿給排気ユニットケーシング40の背面に設けられた給排気口40cから室外へと排出する。
(切換ダンパ)
切換ダンパ44は、ラジアルファン組立体43の下方に配置される回転式の空気流路切換手段であり、第1状態、第2状態及び第3状態に切り替わる。
【0034】
第1状態においては、ラジアルファン組立体43から吹き出された空気は、給排気ダクト61を経て給排気ホース6を通って室内機2へと供給されるようになる。これにより、第1状態では、図2の実線矢印A1で示す矢印の向きに空気が流れ、加湿空気あるいは室外空気が給排気ホース6を通って室内機2へと供給されるようになる。
【0035】
第2状態では、図2の破線矢印A2で示す矢印の向きに空気が流れ、室内機2から給排気ホース6及び給排気ダクト61を通ってきた空気が、ラジアルファン組立体43から給排気口40cを経て室外へと排気される。
第3状態では、切換ダンパ44と給排気ダクト61とを繋ぐ経路が閉じられ、室外機3と室内機2との間の空気の流れが遮断される。
【0036】
切換ダンパ44の具体的な構成および動きについては後に詳述する。
(吸着側ダクトおよび吸着用ファン)
吸着側ダクト45は、吸加湿ロータ41の上面のうちヒータ組立体42が位置しない部分(左側の略半分の部分)を覆っている。この吸着側ダクト45は、後述する吸着側ベルマウス63とともに、吸加湿ロータ41の左半分の部分の上面から以下に説明する吸着用ファン収納空間SP1の上部へと通じる空気流路を形成する。
【0037】
吸着用ファン収納空間SP1に収容される吸着用ファン46は、吸着用ファンモータ65によって回転する遠心ファンであり、上部に配置される吸着側ベルマウス63の開口部63aから空気を吸込むことで、吸着用空気吸込口40bから吸加湿ロータ41を介して、開口部63aへ流れる気流を生成する。そして、吸着用ファン46は、吸加湿ロータ41を通る際に水分を吸着された乾燥空気を吸着用空気吹出口40aから加湿給排気ユニットケーシング40の前方へ向けて排気する。吸着側ベルマウス63は、吸着用ファン収納空間SP1の上部に設けられており、吸着側ダクト45によって形成される空気流路を通ってくる空気を吸着用ファン46へと導く役割を果たす。
【0038】
〔制御部の構成〕
制御部100は、空気調和機1の室内機2、室外空調ユニット5、および加湿給排気ユニット4に配置される電装品箱などに分かれて存在している。この制御部100は、図10に示すように、室外温度を検出する室外温度サーミスタ101、後述するリミットスイッチ75、室内機2や室外機3のその他の各機器と接続されており、リモコン102等からの運転指令に基づいて暖房運転、冷房運転、ドライ運転、加湿運転、給気運転、排気運転などの各運転モードに応じて各機器の運転制御を行う。各運転制御の内容については後に詳述する。
【0039】
〔切換ダンパの詳細構成〕
切換ダンパ44は、図4に示すように、切換ダンパケーシング71と、流路切換部材72と、上蓋73と、流路切換部材72を回転駆動するダンパ駆動モータ74(図10参照)と、流路切換部材72が正常に移動したかを検出するリミットスイッチ75(図10参照)とから構成されている。切換ダンパ44は、ラジアルファン組立体43の下方に配置され、流路切換部材72が回転移動することにより空気の流れを切り換える。
【0040】
切換ダンパケーシング71は、ケーシング側壁71aとケーシング底板71bとから構成されており、上方が開放されている。ケーシング側壁71aは、ケーシング底板71bから上方へ延びており、円弧状に側方へ湾曲している。また、切換ダンパケーシング71の一部には、ケーシング側壁71aが存在しないケーシング側部開口71cがあり、切換ダンパケーシング71の内部の空間は、ケーシング側部開口71cによって側方に開いた空間となっている。ケーシング底板71bの中央付近には、ケーシング底板71bから上方へ突出するレール71dが設けられており、ケーシング側壁71aと概ね平行となるように湾曲している。このレール71dとケーシング側壁71aとに挟まれた空間は、流路切換部材72が回転移動する移動空間となっている。ケーシング底板71bのうち流路切換部材72が通過する部分には、ケーシング底部開口71eが設けられており、ケーシング底板71bの外面に設けられた接続管71fの孔と繋がっている。この接続管71fには、給排気ダクト61が接続される。
【0041】
上蓋73は、切換ダンパケーシング71の上面を塞ぐ板状の部材であり、その上にはラジアルファン組立体43が取り付けられる。前述したように、上蓋73には、空気吹出し口73aと空気取入れ口73bとが設けられている。空気吹出し口73aは、ラジアルファン組立体43から切換ダンパ44内へと送られてくる空気が通る開口であり、切換ダンパケーシング71のケーシング底部開口71eの上方に設けられている。空気取入れ口73bは、切換ダンパ44内からラジアルファン組立体43へと送られる空気が通る開口であり、移動空間のうちケーシング底部開口71eとケーシング側部開口71cとの間の空間に面するように設けられている。
【0042】
流路切換部材72は、移動空間を移動することにより、切換ダンパ44内を通る空気の流れを切り換える部材である。流路切換部材72は、切換ダンパケーシング71と上蓋73により形成される切換ダンパケーシング71内の空間を流路切換部材72の内部の空間SP2と流路切換部材72の外部の空間SP3とに分割する(図8(a)、図8(b)及び図9参照)。流路切換部材72は、主として、内側壁72a、外側壁72b、平側壁72c,72dおよび底板72eとにより構成されている。流路切換部材72は、上方が開放されており、上蓋73により上面を閉じられる。内側壁72aと外側壁72bとは、互いに並行であり、約90度の中心角を有する円弧状に側方へ湾曲している。外側壁72bは、切換ダンパケーシング71のケーシング側壁71a側に設けられ、内側壁72aは、切換ダンパケーシング71のレール71d側に設けられる。また、内側壁72aの外面にはギヤ72fが設けられており、ダンパ駆動モータ74のギヤ740と噛み合って、ダンパ駆動モータ74の回転を流路切換部材72へと伝える。平側壁72c,72dは、内側壁72aと外側壁72bとの側端を繋ぐ板状の部材であり、平側壁72cには側部開口72gが設けられている。側部開口72gは、平側板72cの外面に設けられた配管72hの孔と繋がっている。配管72hは、平側板72cの外面から下方へ向けて約90度湾曲しており、配管72hの下方の孔から入ってくる空気を側部開口72gから流路切換部材72の内部の空間SP2へと送る。また、底板72eには底部開口72iが設けられている。流路切換部材72の大きさや底部開口72iの位置等は、図8(a)に示すように、底部開口72iが切換ダンパケーシング71のケーシング底部開口71eの真上に位置するときに、流路切換部材72の内部の空間SP2が上蓋73の空気取入れ口73bと連通しないように、また、図8(b)に示すように、流路切換部材72の配管72hの下方を向いている開口720hがケーシング底板71bのケーシング底部開口71eの真上に位置するときに、流路切換部材72の内部の空間SP2が上蓋73の空気取入れ口73bと連通し、且つ、空気吹出し口73aと連通しないように決定されている。
【0043】
ダンパ駆動モータ74は、流路切換部材72を図4および図5に示すように回動させるために設けられている。このダンパ駆動モータ74は、流路切換部材72を回転させ、流路切換部材72が図4、図6及び図8(a)に示す回転位置にくる第1状態と、図5、図7及び図8(b)に示す回転位置にくる第2状態と、図9に示す回転位置にくる第3状態とを切り換える。また、リミットスイッチ75は、流路切換部材72が正常に移動した場合に作動するように設けられており、ダンパ駆動モータ74を駆動した場合にリミットスイッチ75が作動するか否かで、第1状態、第2状態および第3状態を切り換えることができたか否かを検出することができる。リミットスイッチ75は、制御部100と接続されており、検出結果を制御部100へと送る。
【0044】
次に、切換ダンパ44の第1状態、第2状態及び第3状態について説明する。図6に第1状態を示す切断斜視図、図8(a)に第1状態を示す模式図を示す。
第1状態では、図8(a)に示すように、流路切換部材72の内部の空間SP2が、開放されている上部を介して空気吹出し口73aと連通し、底部開口72iを介して切換ダンパケーシング71のケーシング底部開口71eと連通する。また、流路切換部材72の外部の空間SP3が空気取入れ口73bと連通する。ヒータ組立体42および吸加湿ロータ41を通ってきた加湿空気あるいは室外空気を切換ダンパ44へと導く通路と、流路切換部材72の外部の空間SP3とは、ケーシング側部開口71cを介して連通しているため、ヒータ組立体42および吸加湿ロータ41を通ってきた加湿空気あるいは室外空気は、ラジアルファン組立体43に収容されたラジアルファン430が回転することにより空気取入れ口73bを通ってラジアルファン組立体43の内部へと入る。そして、空気吹出し口73aから吹き出した加湿空気あるいは室外空気は、流路切換部材72の内部の空間SP2、流路切換部材72の底部開口72i、切換ダンパケーシング71のケーシング底部開口71eを通って接続管71fから切換ダンパ44の外部へと送られる。接続管71fは、給排気ダクト61(図3及び図6参照)を介して給排気ホース6につながっているため、第1状態においては、ラジアルファン組立体43の空気吹出し口73aから吹き出された空気は、給排気ホース6を通って室内機2へと供給されるようになる。これにより、第1状態では、図6および図8(a)に示す矢印の向きに空気が流れ、加湿空気あるいは室外空気が給排気ホース6を通って室内機2へと給気されるようになる。
【0045】
次に第2状態について説明する。図7に第2状態を示す切断斜視図、図8(b)に第2状態を示す模式図を示す。
第2状態では、図8(b)に示すように、接続管71fが、配管72hを介して、流路切換部材72の内部の空間SP2と連通する。また、流路切換部材72の内部の空間SP2は、開放されている上部を介して、ラジアルファン組立体43の空気取入れ口73bと連通する。さらに、ラジアルファン組立体43の空気吹出し口73aが、流路切換部材72の外部の空間SP3と連通し、ケーシング側部開口71cを介して室外機3の外部に通じる通路につながる。したがって、第2状態では、図7及び図8(b)で示す矢印の向きに空気が流れ、室内機2から排出され給排気ホース6を通ってきた空気が、給排気ダクト61を通ってケーシング側部開口71cから吹出し、加湿給排気ユニットケーシング40の給排気口40cを通って室外機3の外部へと排気されるようになる。
【0046】
次に、第3状態について説明する。図9に第3状態を示す模式図を示す。
第3状態は、流路切換部材72が第1状態と第2状態との間に位置する。第3状態では、ラジアルファン組立体43の空気取入れ口73bが流路切換部材72の外部の空間SP3と連通する。また、ラジアルファン組立体43の空気吹出し口73aが、流路切換部材72の内部の空間SP2と連通する。しかし、流路切換部材72の底部開口72i及び配管72hの下方の開口720hは、切換ダンパケーシング71のケーシング底板71bによって閉じられている。また、切換ダンパケーシング71のケーシング底部開口71eも流路切換部材72の底板72eによって閉じられている。このように、第3状態では室外機3と室内機2とを繋ぐ空気の経路が切換ダンパ44により閉じられた状態となっている。
【0047】
<加湿給排気ユニットの動作および制御内容>
本実施形態にかかる空気調和機1における空気の流れを説明するために、以下、加湿給排気ユニット4の動作を説明する。また、加湿運転等の制御内容と合わせて本発明において特徴的な解凍運転に関する制御を説明する。
〔加湿給排気ユニットの動作〕
本実施形態にかかる空気調和機において加湿運転を行うときには、上記の切換ダンパ44は図4、図6および図8(a)に示す第1状態に切り換えられる。以下、加湿運転や給気運転を行う際の加湿給排気ユニット4の動作について図2及び図3に基づいて説明する。
【0048】
加湿給排気ユニット4は、吸着用ファン46を回転駆動することによって、室外からの空気を吸着用空気吸込口40bから加湿給排気ユニットケーシング40内に取り入れる。加湿給排気ユニットケーシング40内に入ってきた空気は、吸加湿ロータ41の左側の略半分の部分を通過して、吸着側ダクト45および吸着側ベルマウス63により形成される空気流路および吸着用ファン46を介して、吸着ファン収納空間SP1から吸着用空気吹出口40aを通って室外機3の前方へと排出される(図2の矢印A4及び図3参照)。加湿給排気ユニットケーシング40内に室外から取り入れられた空気が吸加湿ロータ41の左側の略半分の部分を通過する際に、吸加湿ロータ41は、空気中に含まれている水分を吸着する。
【0049】
この吸着工程で水分を吸着した吸加湿ロータ41の左側の略半分の部分は、吸加湿ロータ41が回転することによって、吸加湿ロータ41の右側の略半分の部分となる。すなわち、吸着された水分は、吸加湿ロータ41の回転に伴い、ヒータ組立体42の下方に位置する吸加湿ロータ41の部分に移動してくる。そして、ここに移動してきた水分は、ヒータ組立体42からの熱により、ラジアルファン組立体43によって生成される空気流中に離脱していく。
【0050】
ラジアルファン組立体43を駆動すると、給排気口40cから加湿給排気ユニットケーシング40内に室外の空気が取り込まれ、その空気が吸加湿ロータ41の右側の略半分の部分のうち奥の部分の下方から上方に向けて通過し、ヒータ組立体42の下面の吸入口からヒータ組立体42内に導入される。そして、ヒータ組立体42内に入った空気は、ヒータ組立体42の下面の排出口から排出され、吸加湿ロータ41の右側の略半分の部分のうち手前の部分を上方から下方に通過し、切換ダンパ44のケーシング側部開口71cから切換ダンパ44の内部を通ってラジアルファン組立体43へと至る(図2の矢印A5及び図3参照)。このような空気流は、ラジアルファン組立体43が生成するものである。ラジアルファン組立体43は、上記のように吸加湿ロータ41および切換ダンパ44を通り抜けてきた空気を、切換ダンパ44、給排気ダクト61及び給排気ホース6を介して室内機2へと送る。この室内機2へと送られる空気は、吸加湿ロータ41に吸着されていた水分を含むようになっている。
【0051】
このようにして加湿給排気ユニット4から室内機2に供給された空気は、室内熱交換器11を経て室内に吹き出される。なお、この空気調和機1は、吸着用ファンモータ65やヒータ組立体42を作動させないことにより、加湿を行わずに室外の空気を取り入れて室内機2へと送る給気換気のみを行うこともできる。
〔制御部による加湿給排気ユニットの制御〕
次に、制御部100による加湿給排気ユニット4の制御について説明する。制御内容としては、上述した加湿運転時の制御や給気運転、排気運転及び解凍運転に関する制御がある。
【0052】
〔加湿運転〕
制御部100は、リモコン102からの加湿指令を受けた場合やリモコン102からの加湿自動運転指令に応じて加湿運転が必要があると判断した場合に、加湿運転を行う。この加湿運転は、暖房運転とともに行われることも多い。加湿運転においては、加湿給排気ユニット4内のロータ駆動モータ47、ヒータ本体42b、ラジアルファンモータ431、および吸着用ファンモータ65が駆動する。この加湿運転では、上述したように、吸着用ファン46の回転によって外部から加湿給排気ユニット4内に導入した空気中に含まれる水分を吸加湿ロータ41に吸着させるとともに、ヒータ本体42bにより加熱された空気をラジアルファン430の回転によって吸加湿ロータ41に通し、吸加湿ロータ41から離脱した水分を含む空気を給排気ホース6を介して室内機2へと供給させる。
【0053】
(給気運転及び排気運転)
室内の換気を行う必要があると判断した場合に、制御部100は、給気運転あるいは排気運転を行う。給気運転は、加湿給排気ユニット4に室外空気を取り込ませ、その室外空気を給排気ホース6から室内機2へと供給させる運転である。排気運転は、加湿給排気ユニット4のラジアルファン組立体43により給排気ホース6内の空気を吸い込ませ、すなわち室内空気を室内機2を介して給排気ホース6へと吸い込ませ、それをラジアルファン組立体43から室外機3の外へと排出させる運転である。給気運転および排気運転における空気の流れは、切換ダンパ44の詳細構成と共に上述した第1状態および第2状態の説明にある通りである。給気運転時には、切換ダンパ44が第1状態とされ、図6及び図8(a)に示す矢印の向きに空気が流れ、室外空気が給排気ホース6を通って室内機2へと給気される。一方、排気運転時には、切換ダンパ44が第2状態とされ、図7及び図8(b)に示す矢印の向きに空気が流れ、室内機2から給排気ホース6を通ってきた空気が、ラジアルファン組立体43の空気吹出し口73aから切換ダンパ44のケーシング側部開口71cを通って機外へと排気される。なお、これらの給気運転および排気運転においては、加湿給排気ユニット4の吸着用ファン46やロータ駆動モータ47は作動させずに、ラジアルファン430だけを回転させる。
【0054】
また、空調しながら新鮮な室外の空気も取り入れて緩やかに換気を行いたい場合には、給気運転を選択することができる。
なお、空気調和機1の運転停止時には、制御部100は、切換ダンパ44を、上記の第1状態及び第2状態とは異なる第3状態とする。第3状態では、上述したように流路切換部材72の底板72eの一部が、切換ダンパケーシング71のケーシング底部開口71eを塞ぐ。したがって、給排気ホース6および給加湿ダクト61を介して室内と室外とが連通されていた状態は、この流路切換部材72の底板72eによって解消され、室内と室外とが連通しない状態となる。
【0055】
〔解凍運転〕
この空気調和機1では、運転開始時に切換ダンパ44を暖める解凍運転を行うか否かを判断して、必要な場合には解凍運転を実行する制御が行われる。以下、この制御について、図11から図13に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0056】
制御部100は、リモコン102等からの運転開始の指令を受けると、ステップS1のように流路切換部材72が給気側すなわち第1状態へと移動するようにダンパ駆動モータ74を起動する。
次に、ステップS2において、リミットスイッチ75が作動したか否かが判断される。リミットスイッチ75が作動した場合は、切換ダンパ44が正常に作動していると判断して図13に示すステップS3へと進む。リミットスイッチ75が作動しない場合は、切換ダンパ44に異常が発生していると判断して、図12に示すステップS5へと進む。
【0057】
切換ダンパ44に異常が発生していると判断された場合は、図12に示すステップS5において、外気温度が所定温度以下であるか否かが判断される。このときの所定温度は、例えば0℃など切換ダンパ44に凍結が生じている恐れがある温度である。外気温度が所定温度以下ではない場合は、ステップS6において、切換ダンパ44の異常は異物混入による噛み込み等によるものと判断される。異物混入による異常と判断された場合は、リモコン102等において異常を検出した旨の表示がなされる。外気温度が所定温度以下である場合は、切換ダンパ44内に進入した水分の凍結により切換ダンパ44が凍結して固着している氷結ロックの疑いがあるとして、ステップS7において解凍運転が行われる。
【0058】
この解凍運転では、制御部100がヒータ本体42bにおいて弱通電を行うと共にラジアルファンモータ431を駆動させる。これにより、ラジアルファン組立体43により室外から取り込まれた空気がヒータ組立体42において暖められて切換ダンパ44へと送られる。切換ダンパ44は、この空気の熱により暖められて解凍される。
【0059】
解凍運転を行った後、ステップS8において再度ダンパ駆動モータ74の起動(ダンパ駆動リトライ)が行われる。
そして、ステップS9において、リミットスイッチ75が作動したか否かが判断される。リミットスイッチ75が作動しなかった場合は、ステップS10においてダンパ駆動リトライの回数が所定値に達したか否かが判断される。ダンパ駆動リトライの回数が所定値に達している場合は、ダンパ異常が解凍運転によっては解決されないと判断し、ステップS6において、ダンパ異常が異物混入によるものであると判断される。ダンパ駆動リトライの回数が所定値に達していない場合は、ステップS7へと戻り、再び解凍運転が行われる。そして、リミットスイッチ75が作動した場合は、解凍運転によりダンパ異常が解決されて切換ダンパ44が正常になったと判断して、図13に示すステップS3へと進む。
【0060】
当初から切換ダンパ44が正常に作動した場合または解凍運転によりダンパ異常が解決された場合には、ステップS3において、リモコン102等からの指令が排気要求であるか否かが判断される。ダンパ駆動モータ74は給気側へと駆動されているため、リモコン102等からの指令が排気要求である場合には、ステップS4においてダンパ駆動モータ74を排気側へ駆動して切換ダンパ44を第2状態へと切り換える。そして、室内の空気を室外へ排気する排気運転が行われる。リモコン102等からの指令が排気要求ではない場合は、そのまま加湿運転等の給気運転が行われる。
【0061】
なお、空気調和機1の各種の運転が停止するときには、制御部100は、ダンパ駆動モータ74を起動して、切換ダンパ44を第3状態とする。
<特徴>
(1)
空気調和機1では、加湿給排気ユニット4内の切換ダンパ44の第1状態と第2状態とを切り換えることにより、給排気ホース6を介して室外の空気を室内へと送り込む給気運転も、給排気ホース6を介して室内の空気を室外へと排出する排気運転も行うことができる。これにより、換気を目的とする運転として、給気運転を選択することも排気運転を選択することも可能となっている。
【0062】
(2)
空気調和機1では、切換ダンパ44が凍結している恐れがある場合には、解凍運転を行うことにより切換ダンパ44を解凍することができる。このため、空気調和機1では、室外機3が屋外に配置されており冬場に外気温度が低下している場合においても、空調運転を円滑に行うことができる。
【0063】
(3)この空気調和機1では、解凍運転を行うか否かが、リミットスイッチ75の検出結果と室外温度サーミスタ101の検出結果との両方から判断される。すなわちリミットスイッチ75が作動している場合は、切換ダンパ44が正常に作動してると判断される。リミットスイッチ75が作動しておらず、且つ、室外温度が0℃より高い場合には、切換ダンパ44が正常に作動していないが、その原因は切換ダンパ44の凍結によるものではなく他のものであると判断される。リミットスイッチ75が作動しておらず、且つ、室外温度が0℃以下である場合には、切換ダンパ44が正常に作動しておらず、その原因は切換ダンパ44の凍結によるものである可能性が高いと判断される。このため、この空気調和機1では、ゴミの噛み込み等による不具合と、凍結による一時的な不具合とが見分けられる。そして、凍結による一時的な不具合は、解凍運転を行うことにより自動的に解決される。従って、この空気調和機1では凍結による一時的な不具合に対して故障コードの表示などの異常検出を不必要に行うことが防止されている。
【0064】
(4)この空気調和機1では、加湿空気の供給に用いられるヒータ組立体42とラジアルファン組立体43とを用いて解凍運転が行われる。このため、解凍運転を行うための構成部品を新たに付加することなく既存の構成部品を利用することにより解凍運転を行うことができる。
(5)この空気調和機1では、運転停止時に切換ダンパ44が第3状態となり、室内と室外の空気の経路が遮断される。このため、室外において風が強いような場合等に、室外から室内への空気の流れが意図せず発生するようなことが抑えられる。
【0065】
<他の実施形態>
(A)
上記の実施形態においては、回転式の切換ダンパ44を採用しているが、周囲の構造を工夫してスライド式の切換ダンパを用いることも可能である。
(B)
上記の実施形態においては、リミットスイッチ75を用いて切換ダンパ44が正常に作動したかが判断されているが、ダンパ駆動モータ74の電流検知回路や光センサ等によって判断されてもよい。
【0066】
【発明の効果】
請求項1に記載の換気装置では、制御部が切換手段を暖める解凍運転を行うことができる。このため、切換手段が凍結している恐れがある場合には、解凍運転により切換手段を暖めて切換手段の凍結を緩和することができる。これにより、この換気装置では、低温度の環境下においても切換手段が円滑に作動するようになる。
【0067】
請求項2に記載の換気装置では、制御部が、室外温度が所定温度以下のときに解凍運転を行う。換気装置が円滑に作動しない原因は、切換手段の固着以外にもあり得る。しかし、室外温度が所定温度以下の場合には、切換手段が凍結している可能性が高いといえる。このため、この換気装置では、切換手段が凍結している可能性が高い場合に、解凍運転を行うことができる。
【0068】
請求項3に記載の換気装置では、制御部は、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができなかったと検出手段が検出した場合に、解凍運転を行う。このため、この換気装置では、切換手段が凍結している状態を高い確率で認識して解凍運転を行うことができる。
請求項4に記載の換気装置では、制御部は、室外温度が所定温度以下であり、かつ、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができなかったと検出手段が検出した場合に、解凍運転を行う。このため、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができない原因が凍結によるものである可能性が高い場合に解凍運転を行うことができる。これにより、この換気装置は、切換手段が凍結していている状態をより高い確率で認識して、解凍運転を行うことができる。
【0069】
請求項5に記載の換気装置では、制御部は、加熱部により加熱された空気を送風機により切換手段へと送らせることにより、解凍運転を行う。このため、この換気装置は、換気のために備えられる送風機を利用して解凍運転を行うことができる。
請求項6に記載の換気装置では、制御部は、第1状態において、加湿部を加熱部により加熱させることにより加湿運転を行うことができる。このため、この換気装置は、加湿空気を室内に供給して、空気が乾燥する冬などにも室内を心地よい相対湿度に保つことができると共に、加湿が必要でないときには換気を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和機の外観図。
【図2】冷媒回路の構成図。
【図3】室外機の分解斜視図。
【図4】切換ダンパの分解斜視図(第1状態)
【図5】切換ダンパの分解斜視図(第2状態)
【図6】第1状態の切換ダンパにおける空気の流れを示す断面斜視図。
【図7】第2状態の切換ダンパにおける空気の流れを示す断面斜視図。
【図8】(a)第1状態の切換ダンパにおける空気の流れを示す模式図。(b)第2状態の切換ダンパにおける空気の流れを示す模式図。
【図9】第3状態の切換ダンパを示す模式図。
【図10】制御部ブロック図。
【図11】解凍運転に関する制御フローチャート。
【図12】解凍運転に関する制御フローチャート。
【図13】解凍運転に関する制御フローチャート。
【符号の説明】
1 空気調和機
4 加湿給排気ユニット(換気装置)
6 給排気ホース(空気経路)
41 給加湿ロータ(加湿部)
42 ヒータ組立体(加熱部)
43 ラジアルファン組立体(送風機)
44 切換ダンパ(切換手段)
61 給排気ダクト(空気経路)
73a 空気吹出し口(空気吹出し部)
73b 空気取入れ口(空気取入れ部)
75 リミットスイッチ(検出手段)
100 制御部
101 室外温度サーミスタ(室外温度検出手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機に含まれる換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エアコン等の空気調和機において、室外空気を室内に送り込むことができ且つ室内空気を室外に排出することができる換気装置を備えるものが特願2001−374759号明細書において提案されている。
ここでは、空気調和機は、給排気管と加湿ファンと切換ダンパとを含む加湿ユニット(換気装置)を備えている。給排気管は、室内と室外とを結んでいる。加湿ファンは、空気取入れ口および空気吹出し口を有している。切換ダンパは、第1状態と第2状態との切り換えをすることができる。第1状態とは、加湿ファンの空気取入れ口と給排気管とが連通している状態である。第2状態とは、加湿ファンの空気吹出し口と給排気管とが連通している状態である。
【0003】
この空気調和機では、切換ダンパの第1状態と第2状態とを切り換えることにより、給排気管を介して室外の空気を室内へと送り込む給気運転も、給排気管を介して室内の空気を室外へと排出する排気運転も行うことができる。これにより、室外空気を室内に送り込む給気運転を選択することも、室内空気を室外に排出する排気運転を選択することも可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような切換ダンパの状態を切り換えることにより給気運転と排気運転とを切り換える空気調和機では、切換ダンパの周囲温度が氷点下となるような低温度の環境に切換ダンパが置かれる場合には、切換ダンパが円滑に作動しない恐れがある。すなわち、このような低温度の環境下において水分が切換ダンパの内部に浸入した場合、切換ダンパが凍結して固着状態となることがある。この場合、切換ダンパの切換を円滑に行うことが困難となる。このように、上記のような切換ダンパを有する空気調和機では、低温度の環境下では切換ダンパが円滑に作動しない恐れがある。
【0005】
本発明の課題は、低温度の環境下においても切換手段(切換ダンパ)が円滑に作動する換気装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の換気装置は、空気調和機に含まれる換気装置であって、空気経路と送風機と切換手段と制御部とを備える。空気経路は、室内と室外とを結ぶ。送風機は、空気取入れ部および空気吹出し部を有する。切換手段は、第1状態と第2状態との切り換えが可能である。第1状態とは、空気吹出し部と空気経路とを連通させる状態である。第2状態とは、空気取入れ部と空気経路とを連通させる状態である。そして、制御部は、切換手段を暖める解凍運転を行うことができる。
【0007】
この換気装置では、制御部が切換手段を暖める解凍運転を行うことができる。このため、切換手段が凍結している恐れがある場合には、解凍運転により切換手段を暖めて切換手段の凍結を緩和することができる。これにより、この換気装置では、低温度の環境下においても切換手段が円滑に作動するようになる。
請求項2に記載の換気装置は、請求項1に記載の換気装置であって、室外温度を検出する室外温度検出手段をさらに備える。そして、制御部は、室外温度が所定温度以下のときに解凍運転を行う。
【0008】
この換気装置では、制御部が、室外温度が所定温度以下のときに解凍運転を行う。換気装置が円滑に作動しない原因は、切換手段の固着以外にもあり得る。しかし、室外温度が所定温度以下の場合には、切換手段が凍結している可能性が高いといえる。このため、この換気装置では、切換手段が凍結している可能性が高い場合に、解凍運転を行うことができる。
【0009】
請求項3に記載の換気装置は、請求項1に記載の換気装置であって、切換手段が第1状態と前記第2状態とを切り換えることができたか否かを検出する検出手段をさらに備える。そして、制御部は、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができなかったと検出手段が検出した場合に、解凍運転を行う。
この換気装置では、制御部は、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができなかったと検出手段が検出した場合に、解凍運転を行う。このため、この換気装置では、切換手段が凍結している状態を高い確率で認識して解凍運転を行うことができる。
【0010】
請求項4に記載の換気装置は、請求項1に記載の換気装置であって、室外温度を検出する室外温度検出手段と、切換手段が第1状態と前記第2状態とを切り換えることができたか否かを検出する検出手段とをさらに備える。そして、制御部は、室外温度が所定温度以下であり、かつ、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができなかったと検出手段が検出した場合に、解凍運転を行う。
【0011】
切換手段が第1状態と第2状態とを円滑に切り換えることができなくなる原因は、凍結による切換手段の固着以外にもあり得る。例えば、切換手段がゴミ等を噛み込んで固着した場合にも、第1状態と第2状態とを円滑に切り換えることができなくなる。
しかし、この換気装置では、制御部は、室外温度が所定温度以下であり、かつ、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができなかったと検出手段が検出した場合に、解凍運転を行う。このため、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができない原因が凍結によるものである可能性が高い場合に解凍運転を行うことができる。これにより、この換気装置は、切換手段が凍結していている状態をより高い確率で認識して、解凍運転を行うことができる。
【0012】
請求項5に記載の換気装置は、請求項1から4のいずれかに記載の換気装置であって、空気を加熱する加熱部をさらに備える。そして、制御部は、加熱部により加熱された空気を送風機により切換手段へと送らせることにより、解凍運転を行う。
この換気装置では、制御部は、加熱部により加熱された空気を送風機により切換手段へと送らせることにより、解凍運転を行う。このため、この換気装置は、換気のために備えられる送風機を利用して解凍運転を行うことができる。
【0013】
請求項6に記載の換気装置は、請求項5に記載の換気装置であって、加熱されることにより含有する水分を空気中へと離脱させて加湿空気を生成する加湿部をさらに備える。そして、制御部は、第1状態において、加湿部を加熱部により加熱させることにより加湿空気を生成させて室内へと供給する加湿運転を行うことができる。
【0014】
この換気装置では、制御部は、第1状態において、加湿部を加熱部により加熱させることにより加湿運転を行うことができる。このため、この換気装置は、加湿空気を室内に供給して、空気が乾燥する冬などにも室内を心地よい相対湿度に保つことができると共に、加湿が必要でないときには換気を行うこともできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
<空気調和機の概略構成>
本発明の一実施形態に係る空気調和機1の外観を図1に示す。
この空気調和機1は、室内の壁面などに取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3とに分かれて構成されている。室外機3は、室外熱交換器やプロペラファンなどを収納する室外空調ユニット5と加湿給排気ユニット4とを備えている。室内機2内には室内熱交換器が収納され、室外機3内には室外熱交換器が収納されている。そして、各熱交換器およびこれらの熱交換器を接続する冷媒配管31,32が、冷媒回路を構成している。また、室外機3と室内機2との間には、加湿給排気ユニット4からの室外空気や加湿空気等を室内機2側に供給するときや室内の空気を室外に排気するときに用いられる給排気ホース6が設けられている。
【0016】
<冷媒回路の構成>
図2は、空気調和機1で用いられる冷媒回路の系統図に空気の流れの概略を付加したものである。
室内機2には、室内熱交換器11が設けられている。この室内熱交換器11は、長さ方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管が挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。
【0017】
また、室内機2内には、クロスフローファン12と、クロスフローファン12を回転駆動する室内ファンモータ13とが設けられている。クロスフローファン12は、円筒形状に構成され、周面には多数の羽根が設けられており、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。このクロスフローファン12は、室内空気を室内機2内に吸い込ませるとともに、室内熱交換器11との間で熱交換を行った後の空気を室内に吹き出させる。
【0018】
室外空調ユニット5には、圧縮機21と、圧縮機21の吐出側に接続される四路切換弁22と、圧縮機21の吸入側に接続されるアキュムレータ23と、四路切換弁22に接続された室外熱交換器24と、室外熱交換器24に接続された電動弁25とが設けられている。電動弁25は、フィルタ26および液閉鎖弁27を介して冷媒配管32に接続されており、この冷媒配管32を介して室内熱交換器11の一端と接続される。また、四路切換弁22は、ガス閉鎖弁28を介して冷媒配管31に接続されており、この冷媒配管31を介して室内熱交換器11の他端と接続されている。これらの冷媒配管31,32は、上述した給排気ホース6とともに集合連絡管7を形成する。
【0019】
また、室外空調ユニット5内には、室外熱交換器24での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン29が設けられている。このプロペラファン29は、室外ファンモータ30によって回転駆動される。
<室外機の構成>
室外機3は、図1に示すように下部の室外空調ユニット5および上部の加湿給排気ユニット4が一体となって構成されている。
【0020】
まず、図3に基づいて室外空調ユニット5の構成について説明する。
〔室外空調ユニットに係る構成〕
室外空調ユニット5は、前面パネル51、側板52,53、保護金網(図示せず)、金属製の底板54等のケーシング部材や内部に収容される冷媒回路構成部品等により構成されている。
【0021】
前面パネル51は、室外空調ユニット5の前面を覆う樹脂製の部材であり、室外熱交換器24に対して室外熱交換器24を通った空気の下流側に配置されている。前面パネル51には、複数のスリット状の開口からなる室外空調ユニット吹出口51aが設けられており、室外熱交換器24を通った空気は、室外空調ユニット5の内部からこの室外空調ユニット吹出口51aを通って室外機3の外部へと吹き出す。また、前面パネル51の後方には、ファン吹出口部材56と仕切板57とが取り付けられる。
【0022】
側板52,53には右側板52および左側板53があり、これらは室外空調ユニット5の側方を覆う金属製の部材である。ここでは、室外機3の正面視において右側に右側板52、左側に左側板53が設けられている。なお、各側板52,53は、室外熱交換器24を通って室外空調ユニット吹出口51aから吹き出す空気の吹き出し方向に対して概ね平行に設けられている。また、右側板52には、液閉鎖弁27およびガス閉鎖弁28(図2参照)を保護するための閉鎖弁カバー55が取り付けられる。
【0023】
冷媒回路構成部品には、室外熱交換器24、圧縮機21、アキュムレータ23、四路切換弁22、電動弁25等(図2参照)がある。
室外熱交換器24は、平面視において略L字形状を有し、室外空調ユニット5の背面を覆う保護金網の前方に配置される。
室外熱交換器24の前方であって、仕切板57と左側板53との間の通気スペースには、室外ファンモータ30とプロペラファン29とが設けられている。室外ファンモータ30は、プロペラファン29を回転させる。プロペラファン29は、室外空調ユニット5内に取り入れた空気を室外熱交換器24と接触させ室外空調ユニット吹出口51aから前面パネル51の前方に排気させる。
【0024】
圧縮機21、アキュムレータ23、四路切換弁22、電動弁25などの他の冷媒回路構成部品は、仕切板57と右側板52との間の機械室に配置されている。また、室外空調ユニット5の上部には、電装品ユニット58が取り付けられる。この電装品ユニット58は、電装品箱と各部を制御するための回路部品を搭載したプリント基板とにより構成されている。電装品ユニット58の上方には防炎板59が取り付けられる。
【0025】
〔加湿給排気ユニットに係る構成〕
次に加湿給排気ユニット4の構成について、主として図3に基づいて説明する。
(加湿給排気ユニットケーシング)
加湿給排気ユニット4は、加湿給排気ユニットケーシング40を有している。加湿給排気ユニットケーシング40は、加湿給排気ユニット4の前方、後方および両側方を覆っており、室外空調ユニット5の上部に接するように配置される。
【0026】
加湿給排気ユニットケーシング40の前面には、複数のスリット状の開口からなる吸着用空気吹出口40aが設けられており、空気がこの吸着用空気吹出口40aを通って室外機3の外部へと吹き出す。
また、加湿給排気ユニットケーシング40の背面には、吸着用空気吸込口40bおよび給排気口40cが左右方向に並んで設けられている。吸着用空気吸込口40bは、吸加湿ロータ41に水分を吸着させるために室外から取り込まれる空気が通る開口である。給排気口40cは、室内機2へと送られるために取り込まれる空気が通る、または、室内機2から取り込まれて室外へと排気される空気が通る開口である。
【0027】
なお、加湿給排気ユニットケーシング40の上部は、天板66により覆われている。
加湿給排気ユニットケーシング40内は、右側が吸加湿ロータ41等を収容する空間、左側が吸着用ファン46等を収容する吸着用ファン収納空間SP1となっている。この加湿給排気ユニットケーシング40内には、吸加湿ロータ41、ヒータ組立体42、ラジアルファン組立体43、切換ダンパ44、吸着側ダクト45、吸着用ファン46などが配置されている。
【0028】
(吸加湿ロータ)
吸加湿ロータ41は、概ね円板形状を有するハニカム構造のセラミックロータであり、空気が容易に通過できる構造となっている。吸加湿ロータ41は、平面視において円形を有するロータであり、水平面で切った断面において細かいハニカム(蜂の巣)状になっている。そして、これらの断面が多角形である吸加湿ロータ41の多数の筒部分を、空気が通過する。
【0029】
吸加湿ロータ41の主たる部分は、ゼオライト、シリカゲル、あるいはアルミナといった吸着剤から焼成されている。このゼオライト等の吸着剤は、接触する空気中の水分を吸着し、加熱されることによって吸着して含有する水分を離脱する性質を有している。
この吸加湿ロータ41は、加湿給排気ユニットケーシング40側に設けられた支持軸40dに、図示しないロータガイドを介して回動可能に支持される。吸加湿ロータ41の周面には、ギヤが形成されており、ロータ駆動モータ47の駆動軸に取り付けられるロータ駆動ギヤ48と歯合している。
【0030】
(ヒータ組立体)
ヒータ組立体42は、ヒータカバー42aと、その内部に収容されたヒータ本体42b(図10参照)とにより構成されており、室外から取り込まれて吸加湿ロータ41へ送られる空気を加熱する。また、ヒータ組立体42は、吸加湿ロータ41の上面の略半分(右側の半分)を覆うように配置されている。ヒータ組立体42の下面には、空気を吸入するための吸入口と、ヒータ組立体42で加熱された空気を吸加湿ロータ41側へ排出するための排出口とが形成されている。このヒータ組立体42は、ヒータ支持板49を介して吸加湿ロータ41の上方に取り付けられる。
【0031】
(ラジアルファン組立体)
ラジアルファン組立体43は、吸加湿ロータ41の側方に配置されており、ラジアルファン430(図8(a)参照)と、ラジアルファン430を回転させるラジアルファンモータ431(図10参照)とを有する。また、ラジアルファン組立体43は、図4に示すように上蓋73を切換ダンパ44と共有しており、上蓋73は、ラジアルファン組立体43の底面を閉じている。上蓋73には、空気吹出し口73aと空気取入れ口73bとが設けられている。空気吹出し口73aは、ラジアルファン組立体43から切換ダンパ44内へと送られる空気が通る開口である。空気取入れ口73bは、切換ダンパ44内からラジアルファン組立体43へと送られる空気が通る開口である。ラジアルファン組立体43は、給排気口40cから吸加湿ロータ41および切換ダンパ44を経て室内へと到る空気の流れを生成して、室外から取り入れた空気を室内機2へと送る。また、ラジアルファン組立体43は、室内機2から取り入れた空気を室外へと排出することもできる。ラジアルファン組立体43は、切換ダンパ44が切り換わることにより、これらの動作を切り換える。
【0032】
ラジアルファン組立体43は、室外から取り入れた空気を室内機2へと送る場合には、吸加湿ロータ41を通過して吸加湿ロータ41の右側の略半分の部分のうち手前側の部分から降りてきた空気を、切換ダンパ44を経て給排気ダクト61へと送り出す。給排気ダクト61は、給排気ホース6(図1参照)に接続されており、ラジアルファン組立体43は、給排気ダクト61と給排気ホース6とを介して空気を室内機2へと供給する。
【0033】
ラジアルファン組立体43は、室内機2から取り入れた室内の空気を室外へと排出する場合には、給排気ダクト61から送られてきた空気を加湿給排気ユニットケーシング40の背面に設けられた給排気口40cから室外へと排出する。
(切換ダンパ)
切換ダンパ44は、ラジアルファン組立体43の下方に配置される回転式の空気流路切換手段であり、第1状態、第2状態及び第3状態に切り替わる。
【0034】
第1状態においては、ラジアルファン組立体43から吹き出された空気は、給排気ダクト61を経て給排気ホース6を通って室内機2へと供給されるようになる。これにより、第1状態では、図2の実線矢印A1で示す矢印の向きに空気が流れ、加湿空気あるいは室外空気が給排気ホース6を通って室内機2へと供給されるようになる。
【0035】
第2状態では、図2の破線矢印A2で示す矢印の向きに空気が流れ、室内機2から給排気ホース6及び給排気ダクト61を通ってきた空気が、ラジアルファン組立体43から給排気口40cを経て室外へと排気される。
第3状態では、切換ダンパ44と給排気ダクト61とを繋ぐ経路が閉じられ、室外機3と室内機2との間の空気の流れが遮断される。
【0036】
切換ダンパ44の具体的な構成および動きについては後に詳述する。
(吸着側ダクトおよび吸着用ファン)
吸着側ダクト45は、吸加湿ロータ41の上面のうちヒータ組立体42が位置しない部分(左側の略半分の部分)を覆っている。この吸着側ダクト45は、後述する吸着側ベルマウス63とともに、吸加湿ロータ41の左半分の部分の上面から以下に説明する吸着用ファン収納空間SP1の上部へと通じる空気流路を形成する。
【0037】
吸着用ファン収納空間SP1に収容される吸着用ファン46は、吸着用ファンモータ65によって回転する遠心ファンであり、上部に配置される吸着側ベルマウス63の開口部63aから空気を吸込むことで、吸着用空気吸込口40bから吸加湿ロータ41を介して、開口部63aへ流れる気流を生成する。そして、吸着用ファン46は、吸加湿ロータ41を通る際に水分を吸着された乾燥空気を吸着用空気吹出口40aから加湿給排気ユニットケーシング40の前方へ向けて排気する。吸着側ベルマウス63は、吸着用ファン収納空間SP1の上部に設けられており、吸着側ダクト45によって形成される空気流路を通ってくる空気を吸着用ファン46へと導く役割を果たす。
【0038】
〔制御部の構成〕
制御部100は、空気調和機1の室内機2、室外空調ユニット5、および加湿給排気ユニット4に配置される電装品箱などに分かれて存在している。この制御部100は、図10に示すように、室外温度を検出する室外温度サーミスタ101、後述するリミットスイッチ75、室内機2や室外機3のその他の各機器と接続されており、リモコン102等からの運転指令に基づいて暖房運転、冷房運転、ドライ運転、加湿運転、給気運転、排気運転などの各運転モードに応じて各機器の運転制御を行う。各運転制御の内容については後に詳述する。
【0039】
〔切換ダンパの詳細構成〕
切換ダンパ44は、図4に示すように、切換ダンパケーシング71と、流路切換部材72と、上蓋73と、流路切換部材72を回転駆動するダンパ駆動モータ74(図10参照)と、流路切換部材72が正常に移動したかを検出するリミットスイッチ75(図10参照)とから構成されている。切換ダンパ44は、ラジアルファン組立体43の下方に配置され、流路切換部材72が回転移動することにより空気の流れを切り換える。
【0040】
切換ダンパケーシング71は、ケーシング側壁71aとケーシング底板71bとから構成されており、上方が開放されている。ケーシング側壁71aは、ケーシング底板71bから上方へ延びており、円弧状に側方へ湾曲している。また、切換ダンパケーシング71の一部には、ケーシング側壁71aが存在しないケーシング側部開口71cがあり、切換ダンパケーシング71の内部の空間は、ケーシング側部開口71cによって側方に開いた空間となっている。ケーシング底板71bの中央付近には、ケーシング底板71bから上方へ突出するレール71dが設けられており、ケーシング側壁71aと概ね平行となるように湾曲している。このレール71dとケーシング側壁71aとに挟まれた空間は、流路切換部材72が回転移動する移動空間となっている。ケーシング底板71bのうち流路切換部材72が通過する部分には、ケーシング底部開口71eが設けられており、ケーシング底板71bの外面に設けられた接続管71fの孔と繋がっている。この接続管71fには、給排気ダクト61が接続される。
【0041】
上蓋73は、切換ダンパケーシング71の上面を塞ぐ板状の部材であり、その上にはラジアルファン組立体43が取り付けられる。前述したように、上蓋73には、空気吹出し口73aと空気取入れ口73bとが設けられている。空気吹出し口73aは、ラジアルファン組立体43から切換ダンパ44内へと送られてくる空気が通る開口であり、切換ダンパケーシング71のケーシング底部開口71eの上方に設けられている。空気取入れ口73bは、切換ダンパ44内からラジアルファン組立体43へと送られる空気が通る開口であり、移動空間のうちケーシング底部開口71eとケーシング側部開口71cとの間の空間に面するように設けられている。
【0042】
流路切換部材72は、移動空間を移動することにより、切換ダンパ44内を通る空気の流れを切り換える部材である。流路切換部材72は、切換ダンパケーシング71と上蓋73により形成される切換ダンパケーシング71内の空間を流路切換部材72の内部の空間SP2と流路切換部材72の外部の空間SP3とに分割する(図8(a)、図8(b)及び図9参照)。流路切換部材72は、主として、内側壁72a、外側壁72b、平側壁72c,72dおよび底板72eとにより構成されている。流路切換部材72は、上方が開放されており、上蓋73により上面を閉じられる。内側壁72aと外側壁72bとは、互いに並行であり、約90度の中心角を有する円弧状に側方へ湾曲している。外側壁72bは、切換ダンパケーシング71のケーシング側壁71a側に設けられ、内側壁72aは、切換ダンパケーシング71のレール71d側に設けられる。また、内側壁72aの外面にはギヤ72fが設けられており、ダンパ駆動モータ74のギヤ740と噛み合って、ダンパ駆動モータ74の回転を流路切換部材72へと伝える。平側壁72c,72dは、内側壁72aと外側壁72bとの側端を繋ぐ板状の部材であり、平側壁72cには側部開口72gが設けられている。側部開口72gは、平側板72cの外面に設けられた配管72hの孔と繋がっている。配管72hは、平側板72cの外面から下方へ向けて約90度湾曲しており、配管72hの下方の孔から入ってくる空気を側部開口72gから流路切換部材72の内部の空間SP2へと送る。また、底板72eには底部開口72iが設けられている。流路切換部材72の大きさや底部開口72iの位置等は、図8(a)に示すように、底部開口72iが切換ダンパケーシング71のケーシング底部開口71eの真上に位置するときに、流路切換部材72の内部の空間SP2が上蓋73の空気取入れ口73bと連通しないように、また、図8(b)に示すように、流路切換部材72の配管72hの下方を向いている開口720hがケーシング底板71bのケーシング底部開口71eの真上に位置するときに、流路切換部材72の内部の空間SP2が上蓋73の空気取入れ口73bと連通し、且つ、空気吹出し口73aと連通しないように決定されている。
【0043】
ダンパ駆動モータ74は、流路切換部材72を図4および図5に示すように回動させるために設けられている。このダンパ駆動モータ74は、流路切換部材72を回転させ、流路切換部材72が図4、図6及び図8(a)に示す回転位置にくる第1状態と、図5、図7及び図8(b)に示す回転位置にくる第2状態と、図9に示す回転位置にくる第3状態とを切り換える。また、リミットスイッチ75は、流路切換部材72が正常に移動した場合に作動するように設けられており、ダンパ駆動モータ74を駆動した場合にリミットスイッチ75が作動するか否かで、第1状態、第2状態および第3状態を切り換えることができたか否かを検出することができる。リミットスイッチ75は、制御部100と接続されており、検出結果を制御部100へと送る。
【0044】
次に、切換ダンパ44の第1状態、第2状態及び第3状態について説明する。図6に第1状態を示す切断斜視図、図8(a)に第1状態を示す模式図を示す。
第1状態では、図8(a)に示すように、流路切換部材72の内部の空間SP2が、開放されている上部を介して空気吹出し口73aと連通し、底部開口72iを介して切換ダンパケーシング71のケーシング底部開口71eと連通する。また、流路切換部材72の外部の空間SP3が空気取入れ口73bと連通する。ヒータ組立体42および吸加湿ロータ41を通ってきた加湿空気あるいは室外空気を切換ダンパ44へと導く通路と、流路切換部材72の外部の空間SP3とは、ケーシング側部開口71cを介して連通しているため、ヒータ組立体42および吸加湿ロータ41を通ってきた加湿空気あるいは室外空気は、ラジアルファン組立体43に収容されたラジアルファン430が回転することにより空気取入れ口73bを通ってラジアルファン組立体43の内部へと入る。そして、空気吹出し口73aから吹き出した加湿空気あるいは室外空気は、流路切換部材72の内部の空間SP2、流路切換部材72の底部開口72i、切換ダンパケーシング71のケーシング底部開口71eを通って接続管71fから切換ダンパ44の外部へと送られる。接続管71fは、給排気ダクト61(図3及び図6参照)を介して給排気ホース6につながっているため、第1状態においては、ラジアルファン組立体43の空気吹出し口73aから吹き出された空気は、給排気ホース6を通って室内機2へと供給されるようになる。これにより、第1状態では、図6および図8(a)に示す矢印の向きに空気が流れ、加湿空気あるいは室外空気が給排気ホース6を通って室内機2へと給気されるようになる。
【0045】
次に第2状態について説明する。図7に第2状態を示す切断斜視図、図8(b)に第2状態を示す模式図を示す。
第2状態では、図8(b)に示すように、接続管71fが、配管72hを介して、流路切換部材72の内部の空間SP2と連通する。また、流路切換部材72の内部の空間SP2は、開放されている上部を介して、ラジアルファン組立体43の空気取入れ口73bと連通する。さらに、ラジアルファン組立体43の空気吹出し口73aが、流路切換部材72の外部の空間SP3と連通し、ケーシング側部開口71cを介して室外機3の外部に通じる通路につながる。したがって、第2状態では、図7及び図8(b)で示す矢印の向きに空気が流れ、室内機2から排出され給排気ホース6を通ってきた空気が、給排気ダクト61を通ってケーシング側部開口71cから吹出し、加湿給排気ユニットケーシング40の給排気口40cを通って室外機3の外部へと排気されるようになる。
【0046】
次に、第3状態について説明する。図9に第3状態を示す模式図を示す。
第3状態は、流路切換部材72が第1状態と第2状態との間に位置する。第3状態では、ラジアルファン組立体43の空気取入れ口73bが流路切換部材72の外部の空間SP3と連通する。また、ラジアルファン組立体43の空気吹出し口73aが、流路切換部材72の内部の空間SP2と連通する。しかし、流路切換部材72の底部開口72i及び配管72hの下方の開口720hは、切換ダンパケーシング71のケーシング底板71bによって閉じられている。また、切換ダンパケーシング71のケーシング底部開口71eも流路切換部材72の底板72eによって閉じられている。このように、第3状態では室外機3と室内機2とを繋ぐ空気の経路が切換ダンパ44により閉じられた状態となっている。
【0047】
<加湿給排気ユニットの動作および制御内容>
本実施形態にかかる空気調和機1における空気の流れを説明するために、以下、加湿給排気ユニット4の動作を説明する。また、加湿運転等の制御内容と合わせて本発明において特徴的な解凍運転に関する制御を説明する。
〔加湿給排気ユニットの動作〕
本実施形態にかかる空気調和機において加湿運転を行うときには、上記の切換ダンパ44は図4、図6および図8(a)に示す第1状態に切り換えられる。以下、加湿運転や給気運転を行う際の加湿給排気ユニット4の動作について図2及び図3に基づいて説明する。
【0048】
加湿給排気ユニット4は、吸着用ファン46を回転駆動することによって、室外からの空気を吸着用空気吸込口40bから加湿給排気ユニットケーシング40内に取り入れる。加湿給排気ユニットケーシング40内に入ってきた空気は、吸加湿ロータ41の左側の略半分の部分を通過して、吸着側ダクト45および吸着側ベルマウス63により形成される空気流路および吸着用ファン46を介して、吸着ファン収納空間SP1から吸着用空気吹出口40aを通って室外機3の前方へと排出される(図2の矢印A4及び図3参照)。加湿給排気ユニットケーシング40内に室外から取り入れられた空気が吸加湿ロータ41の左側の略半分の部分を通過する際に、吸加湿ロータ41は、空気中に含まれている水分を吸着する。
【0049】
この吸着工程で水分を吸着した吸加湿ロータ41の左側の略半分の部分は、吸加湿ロータ41が回転することによって、吸加湿ロータ41の右側の略半分の部分となる。すなわち、吸着された水分は、吸加湿ロータ41の回転に伴い、ヒータ組立体42の下方に位置する吸加湿ロータ41の部分に移動してくる。そして、ここに移動してきた水分は、ヒータ組立体42からの熱により、ラジアルファン組立体43によって生成される空気流中に離脱していく。
【0050】
ラジアルファン組立体43を駆動すると、給排気口40cから加湿給排気ユニットケーシング40内に室外の空気が取り込まれ、その空気が吸加湿ロータ41の右側の略半分の部分のうち奥の部分の下方から上方に向けて通過し、ヒータ組立体42の下面の吸入口からヒータ組立体42内に導入される。そして、ヒータ組立体42内に入った空気は、ヒータ組立体42の下面の排出口から排出され、吸加湿ロータ41の右側の略半分の部分のうち手前の部分を上方から下方に通過し、切換ダンパ44のケーシング側部開口71cから切換ダンパ44の内部を通ってラジアルファン組立体43へと至る(図2の矢印A5及び図3参照)。このような空気流は、ラジアルファン組立体43が生成するものである。ラジアルファン組立体43は、上記のように吸加湿ロータ41および切換ダンパ44を通り抜けてきた空気を、切換ダンパ44、給排気ダクト61及び給排気ホース6を介して室内機2へと送る。この室内機2へと送られる空気は、吸加湿ロータ41に吸着されていた水分を含むようになっている。
【0051】
このようにして加湿給排気ユニット4から室内機2に供給された空気は、室内熱交換器11を経て室内に吹き出される。なお、この空気調和機1は、吸着用ファンモータ65やヒータ組立体42を作動させないことにより、加湿を行わずに室外の空気を取り入れて室内機2へと送る給気換気のみを行うこともできる。
〔制御部による加湿給排気ユニットの制御〕
次に、制御部100による加湿給排気ユニット4の制御について説明する。制御内容としては、上述した加湿運転時の制御や給気運転、排気運転及び解凍運転に関する制御がある。
【0052】
〔加湿運転〕
制御部100は、リモコン102からの加湿指令を受けた場合やリモコン102からの加湿自動運転指令に応じて加湿運転が必要があると判断した場合に、加湿運転を行う。この加湿運転は、暖房運転とともに行われることも多い。加湿運転においては、加湿給排気ユニット4内のロータ駆動モータ47、ヒータ本体42b、ラジアルファンモータ431、および吸着用ファンモータ65が駆動する。この加湿運転では、上述したように、吸着用ファン46の回転によって外部から加湿給排気ユニット4内に導入した空気中に含まれる水分を吸加湿ロータ41に吸着させるとともに、ヒータ本体42bにより加熱された空気をラジアルファン430の回転によって吸加湿ロータ41に通し、吸加湿ロータ41から離脱した水分を含む空気を給排気ホース6を介して室内機2へと供給させる。
【0053】
(給気運転及び排気運転)
室内の換気を行う必要があると判断した場合に、制御部100は、給気運転あるいは排気運転を行う。給気運転は、加湿給排気ユニット4に室外空気を取り込ませ、その室外空気を給排気ホース6から室内機2へと供給させる運転である。排気運転は、加湿給排気ユニット4のラジアルファン組立体43により給排気ホース6内の空気を吸い込ませ、すなわち室内空気を室内機2を介して給排気ホース6へと吸い込ませ、それをラジアルファン組立体43から室外機3の外へと排出させる運転である。給気運転および排気運転における空気の流れは、切換ダンパ44の詳細構成と共に上述した第1状態および第2状態の説明にある通りである。給気運転時には、切換ダンパ44が第1状態とされ、図6及び図8(a)に示す矢印の向きに空気が流れ、室外空気が給排気ホース6を通って室内機2へと給気される。一方、排気運転時には、切換ダンパ44が第2状態とされ、図7及び図8(b)に示す矢印の向きに空気が流れ、室内機2から給排気ホース6を通ってきた空気が、ラジアルファン組立体43の空気吹出し口73aから切換ダンパ44のケーシング側部開口71cを通って機外へと排気される。なお、これらの給気運転および排気運転においては、加湿給排気ユニット4の吸着用ファン46やロータ駆動モータ47は作動させずに、ラジアルファン430だけを回転させる。
【0054】
また、空調しながら新鮮な室外の空気も取り入れて緩やかに換気を行いたい場合には、給気運転を選択することができる。
なお、空気調和機1の運転停止時には、制御部100は、切換ダンパ44を、上記の第1状態及び第2状態とは異なる第3状態とする。第3状態では、上述したように流路切換部材72の底板72eの一部が、切換ダンパケーシング71のケーシング底部開口71eを塞ぐ。したがって、給排気ホース6および給加湿ダクト61を介して室内と室外とが連通されていた状態は、この流路切換部材72の底板72eによって解消され、室内と室外とが連通しない状態となる。
【0055】
〔解凍運転〕
この空気調和機1では、運転開始時に切換ダンパ44を暖める解凍運転を行うか否かを判断して、必要な場合には解凍運転を実行する制御が行われる。以下、この制御について、図11から図13に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0056】
制御部100は、リモコン102等からの運転開始の指令を受けると、ステップS1のように流路切換部材72が給気側すなわち第1状態へと移動するようにダンパ駆動モータ74を起動する。
次に、ステップS2において、リミットスイッチ75が作動したか否かが判断される。リミットスイッチ75が作動した場合は、切換ダンパ44が正常に作動していると判断して図13に示すステップS3へと進む。リミットスイッチ75が作動しない場合は、切換ダンパ44に異常が発生していると判断して、図12に示すステップS5へと進む。
【0057】
切換ダンパ44に異常が発生していると判断された場合は、図12に示すステップS5において、外気温度が所定温度以下であるか否かが判断される。このときの所定温度は、例えば0℃など切換ダンパ44に凍結が生じている恐れがある温度である。外気温度が所定温度以下ではない場合は、ステップS6において、切換ダンパ44の異常は異物混入による噛み込み等によるものと判断される。異物混入による異常と判断された場合は、リモコン102等において異常を検出した旨の表示がなされる。外気温度が所定温度以下である場合は、切換ダンパ44内に進入した水分の凍結により切換ダンパ44が凍結して固着している氷結ロックの疑いがあるとして、ステップS7において解凍運転が行われる。
【0058】
この解凍運転では、制御部100がヒータ本体42bにおいて弱通電を行うと共にラジアルファンモータ431を駆動させる。これにより、ラジアルファン組立体43により室外から取り込まれた空気がヒータ組立体42において暖められて切換ダンパ44へと送られる。切換ダンパ44は、この空気の熱により暖められて解凍される。
【0059】
解凍運転を行った後、ステップS8において再度ダンパ駆動モータ74の起動(ダンパ駆動リトライ)が行われる。
そして、ステップS9において、リミットスイッチ75が作動したか否かが判断される。リミットスイッチ75が作動しなかった場合は、ステップS10においてダンパ駆動リトライの回数が所定値に達したか否かが判断される。ダンパ駆動リトライの回数が所定値に達している場合は、ダンパ異常が解凍運転によっては解決されないと判断し、ステップS6において、ダンパ異常が異物混入によるものであると判断される。ダンパ駆動リトライの回数が所定値に達していない場合は、ステップS7へと戻り、再び解凍運転が行われる。そして、リミットスイッチ75が作動した場合は、解凍運転によりダンパ異常が解決されて切換ダンパ44が正常になったと判断して、図13に示すステップS3へと進む。
【0060】
当初から切換ダンパ44が正常に作動した場合または解凍運転によりダンパ異常が解決された場合には、ステップS3において、リモコン102等からの指令が排気要求であるか否かが判断される。ダンパ駆動モータ74は給気側へと駆動されているため、リモコン102等からの指令が排気要求である場合には、ステップS4においてダンパ駆動モータ74を排気側へ駆動して切換ダンパ44を第2状態へと切り換える。そして、室内の空気を室外へ排気する排気運転が行われる。リモコン102等からの指令が排気要求ではない場合は、そのまま加湿運転等の給気運転が行われる。
【0061】
なお、空気調和機1の各種の運転が停止するときには、制御部100は、ダンパ駆動モータ74を起動して、切換ダンパ44を第3状態とする。
<特徴>
(1)
空気調和機1では、加湿給排気ユニット4内の切換ダンパ44の第1状態と第2状態とを切り換えることにより、給排気ホース6を介して室外の空気を室内へと送り込む給気運転も、給排気ホース6を介して室内の空気を室外へと排出する排気運転も行うことができる。これにより、換気を目的とする運転として、給気運転を選択することも排気運転を選択することも可能となっている。
【0062】
(2)
空気調和機1では、切換ダンパ44が凍結している恐れがある場合には、解凍運転を行うことにより切換ダンパ44を解凍することができる。このため、空気調和機1では、室外機3が屋外に配置されており冬場に外気温度が低下している場合においても、空調運転を円滑に行うことができる。
【0063】
(3)この空気調和機1では、解凍運転を行うか否かが、リミットスイッチ75の検出結果と室外温度サーミスタ101の検出結果との両方から判断される。すなわちリミットスイッチ75が作動している場合は、切換ダンパ44が正常に作動してると判断される。リミットスイッチ75が作動しておらず、且つ、室外温度が0℃より高い場合には、切換ダンパ44が正常に作動していないが、その原因は切換ダンパ44の凍結によるものではなく他のものであると判断される。リミットスイッチ75が作動しておらず、且つ、室外温度が0℃以下である場合には、切換ダンパ44が正常に作動しておらず、その原因は切換ダンパ44の凍結によるものである可能性が高いと判断される。このため、この空気調和機1では、ゴミの噛み込み等による不具合と、凍結による一時的な不具合とが見分けられる。そして、凍結による一時的な不具合は、解凍運転を行うことにより自動的に解決される。従って、この空気調和機1では凍結による一時的な不具合に対して故障コードの表示などの異常検出を不必要に行うことが防止されている。
【0064】
(4)この空気調和機1では、加湿空気の供給に用いられるヒータ組立体42とラジアルファン組立体43とを用いて解凍運転が行われる。このため、解凍運転を行うための構成部品を新たに付加することなく既存の構成部品を利用することにより解凍運転を行うことができる。
(5)この空気調和機1では、運転停止時に切換ダンパ44が第3状態となり、室内と室外の空気の経路が遮断される。このため、室外において風が強いような場合等に、室外から室内への空気の流れが意図せず発生するようなことが抑えられる。
【0065】
<他の実施形態>
(A)
上記の実施形態においては、回転式の切換ダンパ44を採用しているが、周囲の構造を工夫してスライド式の切換ダンパを用いることも可能である。
(B)
上記の実施形態においては、リミットスイッチ75を用いて切換ダンパ44が正常に作動したかが判断されているが、ダンパ駆動モータ74の電流検知回路や光センサ等によって判断されてもよい。
【0066】
【発明の効果】
請求項1に記載の換気装置では、制御部が切換手段を暖める解凍運転を行うことができる。このため、切換手段が凍結している恐れがある場合には、解凍運転により切換手段を暖めて切換手段の凍結を緩和することができる。これにより、この換気装置では、低温度の環境下においても切換手段が円滑に作動するようになる。
【0067】
請求項2に記載の換気装置では、制御部が、室外温度が所定温度以下のときに解凍運転を行う。換気装置が円滑に作動しない原因は、切換手段の固着以外にもあり得る。しかし、室外温度が所定温度以下の場合には、切換手段が凍結している可能性が高いといえる。このため、この換気装置では、切換手段が凍結している可能性が高い場合に、解凍運転を行うことができる。
【0068】
請求項3に記載の換気装置では、制御部は、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができなかったと検出手段が検出した場合に、解凍運転を行う。このため、この換気装置では、切換手段が凍結している状態を高い確率で認識して解凍運転を行うことができる。
請求項4に記載の換気装置では、制御部は、室外温度が所定温度以下であり、かつ、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができなかったと検出手段が検出した場合に、解凍運転を行う。このため、切換手段が第1状態と第2状態とを切り換えることができない原因が凍結によるものである可能性が高い場合に解凍運転を行うことができる。これにより、この換気装置は、切換手段が凍結していている状態をより高い確率で認識して、解凍運転を行うことができる。
【0069】
請求項5に記載の換気装置では、制御部は、加熱部により加熱された空気を送風機により切換手段へと送らせることにより、解凍運転を行う。このため、この換気装置は、換気のために備えられる送風機を利用して解凍運転を行うことができる。
請求項6に記載の換気装置では、制御部は、第1状態において、加湿部を加熱部により加熱させることにより加湿運転を行うことができる。このため、この換気装置は、加湿空気を室内に供給して、空気が乾燥する冬などにも室内を心地よい相対湿度に保つことができると共に、加湿が必要でないときには換気を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和機の外観図。
【図2】冷媒回路の構成図。
【図3】室外機の分解斜視図。
【図4】切換ダンパの分解斜視図(第1状態)
【図5】切換ダンパの分解斜視図(第2状態)
【図6】第1状態の切換ダンパにおける空気の流れを示す断面斜視図。
【図7】第2状態の切換ダンパにおける空気の流れを示す断面斜視図。
【図8】(a)第1状態の切換ダンパにおける空気の流れを示す模式図。(b)第2状態の切換ダンパにおける空気の流れを示す模式図。
【図9】第3状態の切換ダンパを示す模式図。
【図10】制御部ブロック図。
【図11】解凍運転に関する制御フローチャート。
【図12】解凍運転に関する制御フローチャート。
【図13】解凍運転に関する制御フローチャート。
【符号の説明】
1 空気調和機
4 加湿給排気ユニット(換気装置)
6 給排気ホース(空気経路)
41 給加湿ロータ(加湿部)
42 ヒータ組立体(加熱部)
43 ラジアルファン組立体(送風機)
44 切換ダンパ(切換手段)
61 給排気ダクト(空気経路)
73a 空気吹出し口(空気吹出し部)
73b 空気取入れ口(空気取入れ部)
75 リミットスイッチ(検出手段)
100 制御部
101 室外温度サーミスタ(室外温度検出手段)
Claims (6)
- 空気調和機に含まれる換気装置であって
室内と室外とを結ぶ空気経路(6,61)と、
空気取入れ部(73b)および空気吹出し部(73a)を有する送風機(43)と、
前記空気吹出し部(73a)と前記空気経路(6,61)とを連通させる第1状態と、前記空気取入れ部(73b)と前記空気経路(6,61)とを連通させる第2状態との切り換えが可能な切換手段(44)と、
前記切換手段(44)を暖める解凍運転を行うことができる制御部(100)と、
を備える換気装置。 - 室外温度を検出する室外温度検出手段(101)をさらに備え、
前記制御部(100)は、室外温度が所定温度以下のときに前記解凍運転を行う、
請求項1に記載の換気装置。 - 前記切換手段(44)が前記第1状態と前記第2状態とを切り換えることができたか否かを検出する検出手段(75)をさらに備え、
前記制御部(100)は、前記切換手段(44)が前記第1状態と前記第2状態とを切り換えることができなかったと前記検出手段(75)が検出した場合に、前記解凍運転を行う、
請求項1に記載の換気装置。 - 室外温度を検出する室外温度検出手段(101)と、
前記切換手段(44)が前記第1状態と前記第2状態とを切り換えることができたか否かを検出する検出手段(75)と、
をさらに備え、
前記制御部(100)は、室外温度が所定温度以下であり、かつ、前記切換手段(44)が前記第1状態と前記第2状態とを切り換えることができなかったと前記検出手段(75)が検出した場合に、前記解凍運転を行う、
請求項1に記載の換気装置。 - 空気を加熱する加熱部(42)をさらに備え、
前記制御部(100)は、前記加熱部(42)により加熱された空気を前記送風機(43)により前記切換手段(44)へと送らせることにより、前記解凍運転を行う、
請求項1から4のいずれかに記載の換気装置。 - 加熱されることにより含有する水分を空気中へと離脱させて加湿空気を生成する加湿部(41)をさらに備え、
前記制御部(100)は、前記第1状態において、前記加湿部(41)を前記加熱部(42)により加熱させることにより加湿空気を生成させて室内へと供給する加湿運転を行うことができる、
請求項5に記載の換気装置。
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