JP2003074703A - ダイヤフラムアクチュエーター - Google Patents

ダイヤフラムアクチュエーター

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JP2003074703A
JP2003074703A JP2001261765A JP2001261765A JP2003074703A JP 2003074703 A JP2003074703 A JP 2003074703A JP 2001261765 A JP2001261765 A JP 2001261765A JP 2001261765 A JP2001261765 A JP 2001261765A JP 2003074703 A JP2003074703 A JP 2003074703A
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diaphragm
diaphragms
casing
fixing plate
actuator according
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JP2001261765A
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Kanji Itani
貫二 猪谷
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JUJO SANSHO KK
Original Assignee
JUJO SANSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダイヤフラムの劣化をなくし、かつ、そのダイ
ヤフラムの交換の必要性を事実上皆無とし、ダイヤフラ
ムケーシング(シリンダ)の内壁面の精密加工や給油を
不要とし、製造コスト,メンテナンス費,ランニングコ
ストを低減する。 【解決手段】ダイヤフラム体Bが、ダイヤフラム固定板
14の両面に、伸縮性と強靱性に富むエラストマー製の
ダイヤフラム15,15′を同心にして重合し、かつ、
そのダイヤフラム15,15′がダイヤフラムケース1
0とカバー11のフランジ10′,11′による挟持部
分とダイヤフラム押さえ板16,16との間に展延する
領域tを伸縮できる範囲とし、そのダイヤフラム体Bの
往復動時における、ダイヤフラム15,15′の伸縮
が、上記領域tの範囲で、しかも、ダイヤフラム固定板
14の外周縁とダイヤフラムケーシングAの内壁面との
間の隙間cを通じて行われるようにしてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダイヤフラムアクチ
ュエーターとそれを備えた弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイヤフラム弁では、図10に例
示するように、ダイヤフラム1に、それより小径のダイ
ヤフラム固定板2,2を同心円状に重合し、その中心に
ダイヤフラムステム3を配設するとともに、そのダイヤ
フラム1の周辺部分を、ダイヤフラムケーシングaを構
成するダイヤフラムケース4とダイヤフラムカバー5と
の間に挟持している。
【0003】ダイヤフラム1は、通常、設定する耐圧度
や運動量に応じ、補強布(カンバス等)を二重、三重に
積層埋設したゴム製で、伸縮性を有していない。したが
って、そのダイヤフラム1は、上記ケース4とカバー5
による挟持部と上記ダイヤフラム固定板2,2の外周縁
部との間に、所定の弛みsを持たせた状態で張架されて
いて、空気圧により、その弛みsの範囲内で往復動し、
同時に往復動する上記ダイヤフラムステム3を介して所
定の仕事をする。
【0004】上記ダイヤフラム1は、補強布を積層埋設
しているとはいえ、繰り返される上記往復動によって、
上記弛みsの部分に発生する材質疲労等の劣化に起因
し、その往復動が設計どおり正確には行われなくなり、
その場合には、適宜新たなものと交換しなければならな
いという欠点があった。
【0005】また、従来公知のシリンダ弁においては、
シリンダに往復自在に組み込んだ弁体の外周に嵌着して
いるOリングを、該シリンダの内壁面に圧迫摺動させな
がら当該流体の漏洩を防止しているものである。そのた
めに、上記シリンダの内壁面は、精密に加工されていな
ければならず、また、その摺動内壁面に所要の給油を必
要とするという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
らダイヤフラム弁またはシリンダ弁等のダイヤフラムア
クチュエーターのダイヤフラムを、伸縮性と強靱性に富
むエラストマー製とすることによって、劣化を起こりに
くいものとし、該ダイヤフラムの交換の必要性を事実上
皆無、または少なくとも、従来に比べ極端に少なくする
とともに、シリンダの内壁面の精密加工や給油を不要と
し、これによって、従来の上記欠点を解消するととも
に、製造コスト,メンテナンス費またはランニングコス
トを低減できるダイヤフラムアクチュエーターを提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明ダ
イヤフラムアクチュエーターは、(1)ダイヤフラムケ
ース10と同カバー11とからなるダイヤフラムケーシ
ングA内に、ダイヤフラムステムCを備えたダイヤフラ
ム体Bを、その外周縁部を、上記ケース10とカバー1
1のフランジ10′,11′間に挟持することによって
内装してなるダイヤフラムアクチュエーターにおいて、
(2)上記ダイヤフラム体Bが、ダイヤフラム固定板1
4の両面に、伸縮性と強靱性に富むエラストマー製のダ
イヤフラム15,15′を同心にして重合し、かつ、そ
のダイヤフラム15,15′が、ダイヤフラムケーシン
グAを形成するダイヤフラムケース10と同カバー11
のフランジ10′,11′による挟持部分とダイヤフラ
ム押さえ板16,16との間に展延する領域tを伸縮で
きる範囲とし、このダイヤフラム体Bの往復動時におけ
る、上記ダイヤフラム15,15′の伸縮が、上記領域
tの範囲で、しかも、ダイヤフラム固定板14の外周縁
とダイヤフラムケーシングAの内壁面との間の隙間cを
通じて行われるようにしてなる。
【0008】請求項2記載の本発明ダイヤフラムアクチ
ュエーターは、上記ダイヤフラム体Bのダイヤフラム1
5,15′が、ポリウレタンエラストマー製である請求
項1記載のダイヤフラムアクチュエーターである。
【0009】請求項3記載の本発明ダイヤフラムアクチ
ュエーターは、上記ダイヤフラム体Bが、上記ダイヤフ
ラム固定板14の直径を、上記ダイヤフラムケーシング
Aの内径より略上記ダイヤフラム15,15′2枚の厚
さを引いた寸法にして、上記隙間cを形成してなる請求
項1または2記載のダイヤフラムアクチュエーターであ
る。
【0010】請求項4記載の本発明ダイヤフラムアクチ
ュエーターは、上記ダイヤフラム体Bが、ダイヤフラム
15,15′の両側に気室12,13を気密に区画して
なるい請求項1,2または3記載のダイヤフラムアクチ
ュエーターである。
【0011】請求項5記載の本発明ダイヤフラムアクチ
ュエーターは、上記ダイヤフラム体Bが、そのダイヤフ
ラム15,15′の上記の伸縮する領域t内であって、
かつ、ダイヤフラム固定板14の側面すなわち平坦面に
対応する部分に、波状部18を成型してなる請求項1,
2,3または4記載のダイヤフラムアクチュエーターで
ある。
【0012】請求項6記載の本発明玉形弁は、請求項
1,2,3,4または5記載のダイヤフラムアクチュエ
ーターを備えものである。
【0013】請求項7記載の本発明シリンダ弁は、請求
項1,2,3,4または5記載のダイヤフラムアクチュ
エーターを備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】先ず、本発明ダイヤフラムアクチ
ュエーターの第1実施形態を図1〜4により説明する。
Aはダイヤフラムケース10とダイヤフラムカバー11
とからなるダイヤフラムケーシング、Bはダイヤフラム
体、Cはダイヤフラムステムである。
【0015】ダイヤフラム体Bは、その外周縁部(後出
のダイヤフラム15,15′の外周縁部)を、上記ケー
ス10とカバー11のフランジ10′,11′間に挟持
することによってダイヤフラムケーシングA内に張架さ
れ、その両側に気室12と13を気密に区画している。
【0016】ダイヤフラムステムCは、ダイヤフラム体
Bの中心に貫通固着し、かつ、その両側所要長さを上記
ケース10とカバー11の外方に突出させている(もち
ろん一方端部をダイヤフラム体Bに固着し、他方だけを
ケース10またはカバー11の外方に突出させることも
ある)。
【0017】上記ダイヤフラム体Bは、円形のダイヤフ
ラム固定板14の両面に、伸縮性と強靱性に富むエラス
トマー製、例えばポリウレタンエラストマー製の円形の
ダイヤフラム15,15′を同心にして重合し、さら
に、その両側に、同じく円形のダイヤフラム押さえ板1
6,16を重合し、これらをボルト締めしてなるもので
あり、中央にダイヤフラムステムCを嵌着する貫通孔
B′を設けている。
【0018】これをさらに詳しく述べると、第1に、ダ
イヤフラム体Bは、その直径、すなわち、ダイヤフラム
15,15′の直径を、上記ダイヤフラムケーシングA
のフランジ10′,11′を含む外径とほぼ同じにして
いる。
【0019】第2に、上記ダイヤフラム固定板14は、
その直径を、上記ダイヤフラムケーシングAの内径より
少し小さくしている。具体的には、ダイヤフラムケーシ
ングAの内径から少なくとも2枚のダイヤフラム15,
15′の厚さを引いた寸法にしている。
【0020】第3に、上記ダイヤフラム押さえ板16,
16は、その直径を、上記ダイヤフラム15,15′の
直径に比べ比較的小さく、例えば6分の1としている。
【0021】第4に、したがって、ダイヤフラム15,
15′が自由に伸縮できる範囲は、ダイヤフラムケーシ
ングAの上記フランジ10′,11′による挟持部分と
上記ダイヤフラム押さえ板16,16との間に展延する
領域tということになる(図4)。
【0022】そして、ダイヤフラム体Bは、ダイヤフラ
ム15,15′の外周縁部を、上記ケース10とカバー
11のフランジ10′,11′間に挟持させることによ
り、ダイヤフラムケーシングA内に張架され、上記のよ
うに、その両側に気室12,13を気密に区画している
ものである(図1)。
【0023】図1の状態において、気室12に圧縮空気
を導入し同時に気室13の圧縮空気を排出すると、ダイ
ヤフラム体Bは、原位置から気室13側に移動し、ま
た、気室13に圧縮空気を導入し同時に気室12の圧縮
空気を排出すると、ダイヤフラム体Bは、原位置から気
室12側に移動する。このようにして、ダイヤフラム体
Bが往復動するのにともなって、上記ダイヤフラムステ
ムCにより所定の仕事が行われる。
【0024】このダイヤフラム体Bの往復動時におけ
る、ダイヤフラム15,15′の挙動を見ると、気室1
2または13に圧縮空気が導入され、ダイヤフラム体B
が気室13または12側に移動するとき、ダイヤフラム
15,15′はその移動方向側に伸長し、また、その移
動伸長したダイヤフラム15,15′は、原位置に戻る
とき収縮する。
【0025】また、このダイヤフラム15,15′の伸
長と収縮は、上記領域tの範囲で、しかも、ダイヤフラ
ム固定板14の外周縁とダイヤフラムケーシングAの内
壁面との間の隙間cを通じて行われる。
【0026】このように、本実施形態のダイヤフラム体
Bのダイヤフラム15,15′は、ポリウレタンエラス
トマー製で、伸縮性と強靱性に富み、これを伸縮させて
往復動するものであるから、従来のカンバスで補強した
合成ゴム製のものと相違し、繰り返される往復動によっ
ては、劣化することが少なく、長期にわたり使用できる
ので、メンテナンス費またはランニングコストを低減で
き、経済的である。
【0027】なお、上記ダイヤフラム体Bと同じ直径に
したダイヤフラム体において、その往復動距離すなわち
ストロークを大きくできるようにするためのダイヤフラ
ム17を、図5,6に示す。このダイヤフラム17は、
上記のように、伸縮する領域t内であって、かつ、ダイ
ヤフラム固定板14の側面すなわち平坦面に対応する部
分に、波状部18を成型してなる。このダイヤフラム1
7によれば、上記波状部18の分だけ伸縮長さが大きく
なり、当該ダイヤフラム体の往復動距離すなわちストロ
ークを大きくできること明らかである。
【0028】図7は、本発明ダイヤフラムアクチュエー
ターの上記した第1実施形態の変形例を示す。この変形
例のものは、ダイヤフラム体Bの原位置が、通常、一側
のストロークエンドに偏倚していることにおいて、その
構造を、上記第1実施形態のものと異にするだけで、そ
の他の点は同一である。そこで重複を避けるため、同一
部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。な
お、上記原位置すなわちストロークエンド位置への復帰
移動は、ダイヤフラム15,15′自体の伸縮性と強靱
性に基づく復元力によるが、必要に応じ、復帰用スプリ
ングを装架してもよいこと明らかである。
【0029】図8は、上記第1実施形態に係るダイヤフ
ラムアクチュエーターを、いわゆる玉形弁に応用した例
を示すものである。すなわち、公知の玉形弁Dの本体1
9の上に、上記第1実施形態にかかるものと同様のダイ
ヤフラムアクチュエーターを乗載設置し、そのダイヤフ
ラム体BのダイヤフラムステムCの下端に、玉形弁Dの
弁口20を開閉する弁体21を備えている。その作動状
況は自明と認められるので、その説明は省略する。
【0030】次に、図9に示した本発明ダイヤフラムア
クチュエーターの第2実施形態について説明する。この
第2実施形態は、いわゆるシリンダ弁に係るもので、そ
のシリンダ弁Eにおいて、22は一側に弁座23を内装
した筒状の弁本体、24は同じく筒状のキャップであ
る。25,26は、上記弁本体22とキャップ24の各
対向端部に形成した、ダイヤフラムケース25とダイヤ
フラムカバー26で、これらのケース25とカバー26
によりダイヤフラムケーシングFを構成している。
【0031】Gはダイヤフラム体で、それは、の外周縁
部(後出のダイヤフラム30,30′の外周縁部)を、
上記ケース25とカバー26のフランジ25′,26′
間に挟持することによって上記ダイヤフラムケーシング
F内に張架され、その両側に気室27と28を気密に区
画している。Hは筒状のダイヤフラムステムで、それ
は、ダイヤフラム体Gの中心に貫通固着し、かつ、その
両側所要長さを上記弁本体22とキャップケース24に
挿入している。
【0032】上記ダイヤフラム体Gは、円形のダイヤフ
ラム固定板29の両面に、伸縮性と強靱性に富むエラス
トマー製、例えばポリウレタンエラストマー製の円形の
ダイヤフラム30,30′を同心にして重合し、さら
に、その両側に、同じく円形のダイヤフラム押さえ板3
1,31を重合し、これらをボルト締めしてなるもので
あり、中央に上記ダイヤフラムステムHを嵌着する貫通
孔G′を設けている。したがって、ダイヤフラム体G
は、中央に貫通孔G′を有する円環状体をなしていると
いうこともできる。の
【0033】このダイヤフラム体Gをさらに詳しく述べ
ると、上記第1実施形態のダイヤフラム体Bと同様次の
とおりである。第1に、ダイヤフラム体Gは、その外
径、すなわち、ダイヤフラム30,30′の外径を、上
記ダイヤフラムケーシングFのフランジ25′,26′
を含む外径とほぼ同じにしている。
【0034】第2に、上記ダイヤフラム固定板29は、
その外径を、上記ダイヤフラムケーシングFの内径より
少し小さくしている。具体的には、ダイヤフラムケーシ
ングFの内径から少なくとも2枚のダイヤフラム30,
30′の厚さを引いた寸法にしている。
【0035】第3に、ダイヤフラム30,30′が自由
に伸縮できる範囲は、ダイヤフラムケーシングFの上記
フランジ25′,26′による挟持部分と上記ダイヤフ
ラム押さえ板31,31との間に展延する領域というこ
とになる。
【0036】そして、ダイヤフラム体Gは、ダイヤフラ
ム30,30′の外周縁部を、上記ケース25とカバー
26のフランジ25′,26′間に挟持させることによ
り、ダイヤフラムケーシングF内に張架され、その両側
に気室27,28を気密に区画しているものである。
【0037】図9では、ダイヤフラムステムHが弁座2
3から離隔し開弁している状態を上半部に示し、ダイヤ
フラムステムHが弁座23に当接し閉弁している状態を
下半部に示している。上記開弁状態は、気室28に圧縮
空気を導入し同時に気室27の圧縮空気を排出すると、
ダイヤフラム体Gが、原位置から気室27側に移動する
ことにより実現する。また、上記閉弁状態は、気室27
に圧縮空気を導入し同時に気室28の圧縮空気を排出す
ると、ダイヤフラム体Gが、原位置から気室28側に移
動することにより実現する。
【0038】ダイヤフラム体Gの往復動時における、ダ
イヤフラム30,30′の挙動は、第1実施形態におけ
るダイヤフラム15,15′の場合と同じで、気室27
または28に圧縮空気が導入され、ダイヤフラム体Gが
気室28または27側に移動するとき、ダイヤフラム3
0,30′はその移動方向側に伸長し、また、その移動
伸長したダイヤフラム30,30′は、原位置に戻ると
き収縮する。
【0039】また、このダイヤフラム30,30′の伸
長と収縮は、上記領域の範囲で、しかも、ダイヤフラム
固定板29の外周縁とダイヤフラムケーシングFの内壁
面との間の隙間を通じて行われることも、第1実施形態
のダイヤフラム15,15′の場合と同じである。
【0040】このように、本実施形態のダイヤフラム体
Gのダイヤフラム30,30′は、ポリウレタンエラス
トマー製で、伸縮性と強靱性に富み、これを伸縮させて
往復動するものであるから、従来のカンバスで補強した
合成ゴム製のものと相違し、繰り返される往復動によっ
て、劣化することが少なく、長期にわたり使用でき、製
造コスト,メンテナンス費またはランニングコスト等を
低減でき、経済的である。
【0041】さらに、上記ダイヤフラム30,30′
は、従来公知のシリンダ弁におけるように、シリンダ
(本実施形態におけるダイヤフラムケーシングF)に往
復動自在に組み込んだ弁体(本実施形態におけるダイヤ
フラムステムH)の外周に嵌着しているOリングを、該
シリンダの内壁面に圧迫摺動させながら当該流体の漏洩
を防止するのと相違し、ダイヤフラムケーシングFの内
壁面を圧迫摺動しながら当該流体の漏洩防止をするもの
ではない。
【0042】したがって、上記ダイヤフラムケーシング
Fの内壁面を、上記従来公知のシリンダ弁のシリンダの
内壁面の場合のように、精密に加工することも、給油を
することも必要がなく、少なくともその分、メンテナン
ス費またはランニングコストを低減できるものである。
【0043】なお、上記第1,2実施形態または変形例
において、2枚のダイヤフラム15,15′(または1
7,17)、30,30′の間に生じる空気溜まりが、
ダイヤフラム体B,Gの往復動等にとって支障になるの
を避ける必要がある場合は、当該2枚のダイヤフラム
を、例えば、通気孔付き相フランジを介して重合し、そ
れを、ダイヤフラムケースと同カバーの各フランジ間に
挟持することにより、上記空気溜まりを大気開放状態に
なる構成にするとよいものである。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、本発明によれば、ダイヤフラムを伸縮性と強靱性に
富むエラストマー製としたので、従来のカンバスで補強
した合成ゴム製のものとは相違し、劣化が起こりにく
く、該ダイヤフラムの交換の必要性が、事実上皆無であ
るか、少なくとも従来に比べ極端に少なくなる。したが
ってまた、メンテナンス費またはランニングコストを低
減することができる。
【0045】上記エラストマーとしては、ポリウレタン
エラストマーが、伸縮性と強靱性等の諸点において、特
に好適であると認められる。
【0046】さらにまた、ダイヤフラム体は、ダイヤフ
ラム固定板の両面に、エラストマー製のダイヤフラムを
同心にして重合し、そのダイヤフラムが、ダイヤフラム
ケーシングを形成するダイヤフラムケースと同カバーの
フランジによる挟持部分とダイヤフラム押さえ板との間
に展延する領域tを伸縮できる範囲とし、そのダイヤフ
ラム体の往復動時における、上記ダイヤフラムの伸縮
が、上記領域tの範囲で、しかも、ダイヤフラム固定板
の外周縁とダイヤフラムケーシングの内壁面との間の隙
間cを通じて行われるようにしてなるから、従来公知の
シリンダ弁におけるように、シリンダに往復自在に組み
込んだ弁体の外周に嵌着しているOリングを、該シリン
ダの内壁面に圧迫摺動させながら当該流体の漏洩を防止
しているものと相違し、ダイヤフラムケーシングの内壁
面の精密加工や給油を不要にでき、その製造コストはも
ちろんメンテナンス費またはランニングコストを低減で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るダイヤフラムアク
チュエーターの断面図である。
【図2】同上のアクチュエーターのダイヤフラム体が一
側に移動した状態の断面図である。
【図3】同上のアクチュエーターのダイヤフラム体が他
側に移動した状態の断面図である。
【図4】同上のアクチュエーターのダイヤフラムの平面
図である。
【図5】ダイヤフラムの他の例の平面図である。
【図6】同上のダイヤフラムの断面図である。
【図7】本発明の上記第1実施形態の変形例に係るダイ
ヤフラムアクチュエーターの断面図である。
【図8】本発明の上記第1実施形態に係るダイヤフラム
アクチュエーターを応用した玉形弁の断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るダイヤフラムアク
チュエーターを応用したシリンダ弁の断面図である。
【図10】従来公知のダイヤフラム弁の要部の断面図で
ある。
【符号の説明】
A,F ダイヤフラムケーシング C,H ダイヤフラムステム B,G ダイヤフラム体 B′,G′ 貫通孔 D 玉形弁 E シリンダ弁 c 隙間 t 領域 10 ダイヤフラムケース 11 ダイヤフラムカバー 10′,11′フランジ 12,13 気室 14 ダイヤフラム固定板 15,15′ ダイヤフラム 16,16 ダイヤフラム押さえ板 17 ダイヤフラム 18 波状部 19 本体 20 弁口 21 弁体 22 弁本体 23 弁座 24 キャップケース 25 ダイヤフラムケース 26 ダイヤフラムカバー 25′,26′フランジ 27,28 気室 29 ダイヤフラム固定板 30,30′ ダイヤフラム 31,31 ダイヤフラム押さえ板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月3日(2001.9.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】請求項4記載の本発明ダイヤフラムアクチ
ュエーターは、上記ダイヤフラム体Bが、ダイヤフラム
15,15′の両側に気室12,13を気密に区画して
なる請求項1,2または3記載のダイヤフラムアクチュ
エーターである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】上記ダイヤフラム体Gは、円形のダイヤフ
ラム固定板29の両面に、伸縮性と強靱性に富むエラス
トマー製、例えばポリウレタンエラストマー製の円形の
ダイヤフラム30,30′を同心にして重合し、さら
に、その両側に、同じく円形のダイヤフラム押さえ板3
1,31を重合し、これらをボルト締めしてなるもので
あり、中央に上記ダイヤフラムステムHを嵌着する貫通
孔G′を設けている。したがって、ダイヤフラム体G
は、中央に貫通孔G′を有する円環状体をなしていると
いうこともできる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイヤフラムケースと同カバーとからなる
    ダイヤフラムケーシング内に、ダイヤフラムステムを備
    えたダイヤフラム体を、その外周縁部を、上記ケースと
    カバーのフランジ間に挟持することによって内装してな
    るダイヤフラムアクチュエーターにおいて、 上記ダイヤフラム体が、ダイヤフラム固定板の両面に、
    伸縮性と強靱性に富むエラストマー製のダイヤフラムを
    同心にして重合し、かつ、そのダイヤフラムが、ダイヤ
    フラムケーシングを形成するダイヤフラムケースと同カ
    バーのフランジによる挟持部分とダイヤフラム押さえ板
    との間に展延する領域tを伸縮できる範囲とし、ダイヤ
    フラム体の往復動時における、上記ダイヤフラムの伸縮
    が、上記領域tの範囲で、しかも、ダイヤフラム固定板
    の外周縁とダイヤフラムケーシングの内壁面との間の隙
    間cを通じて行われるようにしてなることを特徴とする
    ダイヤフラムアクチュエーター。
  2. 【請求項2】上記ダイヤフラム体のダイヤフラムが、ポ
    リウレタンエラストマー製であることを特徴とする請求
    項1記載のダイヤフラムアクチュエーター。
  3. 【請求項3】上記ダイヤフラム体は、上記ダイヤフラム
    固定板の直径を、上記ダイヤフラムケーシングの内径よ
    り略上記ダイヤフラム2枚の厚さを引いた寸法にして、
    上記隙間cを形成してなることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のダイヤフラムアクチュエーター。
  4. 【請求項4】上記ダイヤフラム体は、ダイヤフラムの両
    側に気室を気密に区画していることを特徴とする請求項
    1,2または3記載のダイヤフラムアクチュエーター。
  5. 【請求項5】上記ダイヤフラム体は、そのダイヤフラム
    の上記の伸縮する領域t内であって、かつ、ダイヤフラ
    ム固定板の側面すなわち平坦面に対応する部分に、波状
    部を成型してなることを特徴とする請求項1,2,3ま
    たは4記載のダイヤフラムアクチュエーター。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または5記載のダイ
    ヤフラムアクチュエーターを備えたことを特徴とする玉
    形弁。
  7. 【請求項7】請求項1,2,3,4または5記載のダイ
    ヤフラムアクチュエーターを備えたことを特徴とするシ
    リンダ弁。
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JP2005039996A (ja) * 2003-07-03 2005-02-10 Eamex Co アクチュエータ

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