JP2003074586A - 動力伝達装置 - Google Patents
動力伝達装置Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/32—Friction members
- F16H55/36—Pulleys
- F16H2055/366—Pulleys with means providing resilience or vibration damping
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- Transmission Devices (AREA)
Abstract
ことにより、回転軸12のロック等による過負荷の発生
を防止する。 【解決手段】 エンジンからの駆動力により回転するプ
ーリに設けられたアウターリング15に、可動ハブ16
が軸方向移動可能に係合され、可動ハブ16のリブ16
3から、回転軸12に固定されると共に可動ハブ16と
軸方向に対向された固定ハブ17のリブへ、ゴム状弾性
体からなるダンパ18を介してトルクが伝達される。プ
ーリに入力された捩り振動は、ダンパ18の変形によっ
て吸収される。設定値を超えるトルクが作用した時に
は、可動ハブ16のリブと固定ハブ17のリブの間でダ
ンパ18が圧縮されることにより軸方向へ膨出し、可動
ハブ16を軸方向へ押圧してアウターリング15との係
合を解除する。これによってアウターリング15と可動
ハブ16との間でトルクの伝達が遮断される。
Description
装置用コンプレッサ等に使用され、過大トルクの発生時
にトルクリミッタとして機能する動力伝達装置に関す
る。
おいて、冷媒コンプレッサは、エンジンのクランクプー
リからプーリベルトを介して入力される回転トルクを、
動力伝達装置を介して回転軸に伝達し、この回転軸を回
転させることにより、回転軸に設けられた斜板を介し
て、冷媒ガスを圧縮する円周方向複数のピストンを往復
動作させるようになっている。
き付き等を発生してその回転軸がロックしたような場
合、動力伝達装置を介してプーリの回転もロック状態に
なるため、エンジンからプーリへ動力を伝達するプーリ
ベルトが、過大な張力や摩擦により破損する。しかも、
プーリベルトがいったん破損すると、このベルトによっ
てエンジンの動力が供給されているエンジン冷却水循環
ポンプやオルタネータ等、他の補機も停止してしまうの
で、エンジンが停止して自動車の走行不能という重大な
事態を引き起こしてしまう問題がある。
は、回転軸が冷媒コンプレッサの作動部の焼き付き等に
よってロックした場合には、プーリから回転軸への動力
伝達装置がトルクリミッタとして機能し、トルク伝達を
解除することにより、プーリを回転可能な状態に保持し
て、プーリベルトの破損を防止する必要がある。そして
このような動力伝達装置の典型的な従来技術としては、
例えば特開平10−252857号公報に開示されたも
のがある。
た斜面からなる歯形部と、従動側に反復形成した斜面か
らなる歯形部とを、ばねで弾性的に押し付けて互いに係
合させることによって、回転軸へのトルク伝達が行われ
る。また、コンプレッサの焼き付き等により回転軸がロ
ック状態となることによって、過大トルクが作用した場
合には、駆動側の歯形部と従動側の歯形部が、斜面同士
で互いに滑ることによって、従動側の歯形部がばねを反
転させて軸方向に変位し、歯形部の係合が解除されて、
トルク伝達を解除する構造となっている。
転時における駆動側から従動側へのトルクの伝達が、歯
形部同士の係合によって行われているため、駆動側に入
力された捩り振動が、そのまま従動側の回転軸に伝達さ
れてしまい、コンプレッサに騒音や振動を発生する問題
がある。したがって、このような騒音や振動を防止する
には、捩り振動を吸収するためのダンパを別途に設ける
必要があった。
な問題に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、動
力伝達装置にトルクリミッタ機能を与えることにより、
回転軸のロック等による過負荷の発生を防止し、ひいて
は過負荷の発生に起因する重大事故を防止し得る動力伝
達装置を提供することにある。
発明によって有効に解決することができる。すなわち請
求項1の発明に係る動力伝達装置は、駆動側回転体に設
けられた第一係合部材と、この第一係合部材に軸方向移
動可能に係合された第二係合部材と、回転軸に固定され
ると共に前記第二係合部材と軸方向に対向された従動部
材と、前記第二係合部材及び従動部材のそれぞれに形成
されて円周方向に互いに隣接するリブ間に介在されたゴ
ム状弾性体からなるダンパとを備え、このダンパは、前
記リブ間での伝達トルクを受けて圧縮されることにより
軸方向へ膨出して前記第二係合部材を軸方向へ押圧し、
設定値を超えるトルクが作用した時に前記第二係合部材
を前記第一係合部材との係合解除位置まで変位させるも
ので、これによって、回転軸側へのトルク伝達を遮断す
るものである。
求項1における一層好ましい構成として、第二係合部材
を、第一係合部材との係合を維持する方向へ付勢する付
勢手段を備えるものである。
求項1又は2における一層好ましい構成として、第二係
合部材を、第一係合部材との係合が解除された状態で
は、この第一係合部材に対して偏心可能としたもので、
これによって、回転軸側へのトルク伝達を遮断した時
に、遮断状態を維持することができるものである。
置の第一の実施の形態を示す断面図、図2は図1におけ
るII−II’断面図である。なお、以下の説明において、
正面とは、図1における左側をさし、背面とは、図1に
おける右側をさす。
の車室空調装置における可変容量型コンプレッサのハウ
ジングの筒状端部を示しており、12はこの筒状端部1
1の内周からハウジング内部に挿通されコンプレッサの
内部機構を動作させる回転軸である。本形態による動力
伝達装置は、図1及び図2に示されるように、ハウジン
グ筒状端部11の外周にボールベアリング13を介して
回転自在に保持された駆動側回転体としてのプーリ14
と、このプーリ14の正面側の端面14aに円周方向複
数のボルト141を介して取り付けられたアウターリン
グ15と、このアウターリング15に軸方向移動可能に
係合された可動ハブ16と、回転軸12の軸端12aに
固定されると共に可動ハブ16と軸方向に対向された固
定ハブ17と、この可動ハブ16と固定ハブ17の間に
介在された複数のダンパ18とを備える。
転体に相当するものであって、その外周面にはポリV溝
14bが形成されており、このポリV溝14bにはエン
ジンのクランクプーリからの駆動力を伝達するためのプ
ーリベルト(図示省略)が、エンジン冷却水循環ポンプ
やオルタネータ等、他の補機のプーリを経由して巻き掛
けられている。また、プーリ14の正面側の内周部に
は、軸心を中心とする円形の凹部14cが形成されてお
り、固定ハブ17は、この正面凹部14c内に収容され
た状態となっている。
圧縮するピストンのストロークを、回転軸12に設けた
斜板の傾斜角度等により変化させて、吐出容量を無段階
で制御可能としたものであるため、本形態の動力伝達装
置では、回転軸12への動力伝達を断続するための電磁
クラッチが不要となっている。
第一係合部材に相当するものであって、鉄系の金属板か
らなる平坦な環状をなし、プーリ14の円形凹部14c
の外周部正面に位置するこのアウターリング15の内周
部には、図2にも示されるように、係合孔15aが円周
方向120°間隔で開設されている。
合部材に相当するものであって、金属又は合成樹脂材か
らなり、プーリ14の円形凹部14cを正面側から覆う
大きさの円盤部161を有し、その外周部背面に円周方
向120°間隔で形成された係合突起162が、それぞ
れアウターリング15の係合孔15aにそれぞれ軸方向
に挿入されると共に、円盤部161の内周孔161a
が、回転軸12の軸端外周に遊嵌されている。このた
め、可動ハブ16は、係合突起162と係合孔15aと
の係合によってアウターリング15と同心的に保持され
ており、係合突起162と係合孔15aとの係合が解除
された状態では、アウターリング15に対して偏心可能
となっている。また、可動ハブ16の円盤部161の背
面には、120°の位相間隔で半径方向に延びる板状の
押圧リブ163が形成されている。
材に相当するものであって、金属又は合成樹脂材からな
り、回転軸12の軸端12aの外周にスプライン嵌合さ
れたボス部171と、その背面側の端部からプーリ14
の正面凹部14c内へ向けて外周側へ展開した円盤部1
72と、この円盤部172の外周縁に周設され正面側へ
突出したリム部173と、円盤部172の正面に形成さ
れ120°の位相間隔で半径方向に延びる板状の被押圧
リブ174からなる。
9が配置されている。この皿ばね19は、請求項1にお
ける付勢手段に相当するものであって、回転軸12の軸
端12aに形成された雄螺子部12bに螺合されたナッ
ト121の締め付けによって、軸方向への適当な付勢力
が付与されている。
って、係合突起162をアウターリング15の係合孔1
5aへ挿入する方向に付勢されると共に、円盤部161
の内周部及び外周部が、固定ハブ17のボス部171及
びリム部173の正面端部に押し付けられ、これによっ
て、固定ハブ17のボス部171の背面が回転軸12の
環状段差部12cに押し付けられている。また、ナット
121と可動ハブ16の円盤部161との対向距離から
皿ばね19の肉厚を差し引いた、図1に示される距離δ
は、アウターリング15の係合孔15aに対する可動ハ
ブ16の係合突起162の軸方向挿入深さ(図3に示さ
れる係合突起162の高さh)より大きなものとなって
いる。
17の被押圧リブ174は、両ハブ16,17の互いに
対向する円盤部161,172間で、図2に示されるよ
うに円周方向交互に存在しており、ダンパ18が、円周
方向に隣接する押圧リブ163と被押圧リブ174との
間にそれぞれ介在されている。このダンパ18は、正面
形状が60°の扇形をなすもので、ゴム状弾性体によっ
て成形されており、その正面側及び背面側の端面が、そ
れぞれ可動ハブ16の円盤部161及び固定ハブ17の
円盤部172に密接され、円周方向両側面が、押圧リブ
163及び被押圧リブ174に密接されている。
クリミッタとして作動した状態を、軸心を通る平面で切
断して示す断面図である。すなわち、ダンパ18は、押
圧リブ163と被押圧リブ174との間で、伝達トルク
による円周方向への圧縮を受けることによって、軸方向
へ膨張するように応力Fを生じるため、可動ハブ16の
円盤部161を、皿ばね19による付勢力に抗して正面
側へ押し出すように作用する。
は係合突起162の軸方向高さhより大きいため、押圧
リブ163と被押圧リブ174との間での伝達トルクに
よるダンパ18への圧縮荷重が、許容される設定値を超
えると、その時点でダンパ18の軸方向膨張による可動
ハブ16の移動量が、係合突起162の軸方向高さhを
超え、この係合突起162がアウターリング15の係合
孔15aから完全に抜け出して係合状態が解除されるよ
うになっている。すなわち、ダンパ18は、入力された
過大なトルクを、可動ハブ16に対する軸方向の係合解
除力に変換する作用を有する。
れば、プーリ14は、その外周に巻き掛けられたプーリ
ベルト(図示省略)を介してエンジンの駆動力が伝達さ
れ、図2における反時計回りの方向へ回転する。そし
て、その回転トルクは、アウターリング15を介して、
このアウターリング15の係合孔15aに係合突起16
2において係合している可動ハブ16に伝達され、この
可動ハブ16の押圧リブ163から、ダンパ18を介し
て固定ハブ17の被押圧リブ174へ伝達され、この固
定ハブ17から回転軸12に伝達され、これによって回
転軸12がプーリ14と同一回転数で回転される。
される最大40Nm程度までのトルク変動は、可動ハブ
16の押圧リブ163と固定ハブ17の被押圧リブ17
4との間で、ゴム状弾性体からなるダンパ18が圧縮変
形を受けることによって有効に吸収される。このとき、
ダンパ18の円周方向圧縮による軸方向膨張変形に対し
ては、皿ばね19による付勢力が抗力として作用するた
め、通常運転時におけるダンパ18の見かけ上のばね定
数や、トルクリミッタが機能するトルク値を、皿ばね1
9によって適切に設定することができる。
内部機構の焼き付き等によりロックした場合のように、
エンジンからの動力を受けて強制回転されるプーリ14
との間で、80〜100Nm以上の過大なトルクが作用
すると、回転軸12と共に停止した固定ハブ17の被押
圧リブ174と、プーリ14にアウターリング15を介
して係合されプーリ14と共に回転を継続しようとする
可動ハブ16の押圧リブ163との間で、ダンパ18に
作用する圧縮荷重が許容される設定値を超えるので、ダ
ンパ18の軸方向膨張によって正面側へ押し出された可
動ハブ16の係合突起162が、アウターリング15の
係合孔15aから抜け出して係合が解除され、すなわち
本形態の動力伝達装置がトルクリミッタとして機能す
る。このため、プーリ14からのトルク伝達が、アウタ
ーリング15と可動ハブ16との間で遮断される。
断されると、その時点でダンパ18に作用する圧縮荷重
が解消されるため、このダンパ18の軸方向膨張状態も
解消され、したがって、可動ハブ16は皿ばね19の付
勢力によって、図3の状態から図1の状態へ復帰動作し
ようとする。しかし、可動ハブ16の内周孔161a
は、回転軸12の軸端外周に遊嵌されているため、係合
突起162と係合孔15aとの係合が解除されると、可
動ハブ16が自らの重量によって回転軸12に対して偏
心する。このため、可動ハブ16の係合突起162が、
皿ばね19の付勢力によって係合孔15aに再び挿入さ
れて係合状態となることはなく、トルク伝達の遮断状態
が確実に維持される。
プーリ14はロック状態にはならず、エンジンからプー
リベルトを介して伝達される動力によって、プーリ14
の回転が継続される。このため、回転軸12のロック時
にプーリベルトが過大なトルクによって破損するような
ことがなく、このプーリベルトによって作動しているエ
ンジン冷却水循環ポンプやオルタネータ等、他の補機も
継続して運転されるので、エンジンが停止して自動車の
走行不能といった事態の発生を防止することができる。
磁クラッチを用いない可変容量型コンプレッサの動力伝
達装置について説明したが、本発明は、電磁クラッチを
備える動力伝達装置についても適用することができる。
ると、トルクが、駆動側回転体に設けられた第一係合部
材に軸方向移動可能に係合された第二係合部材のリブか
ら、回転軸に固定された従動部材のリブへ、ゴム状弾性
体からなるダンパを介して伝達されるため、通常運転時
に入力されるトルク変動や捩り振動を、ダンパの変形動
作によって有効に吸収することができ、設定値を超える
トルク入力時に、ダンパがこのトルクを第二係合部材に
対する軸方向の係合解除力に変換して、回転軸側へのト
ルク伝達を遮断するトルクリミッタ機能を奏するため、
過負荷による不具合の発生を防止することができる。
と、請求項1における第二係合部材を、付勢手段によっ
て、第一係合部材との係合を維持する方向へ付勢してい
るため、通常運転時におけるダンパの見かけ上のばね定
数や、トルクリミッタが機能するトルク値を、適切に設
定することができる。
と、設定値を超えるトルク入力によって、請求項1又は
2における第一係合部材と第二係合部材の係合がいった
ん解除されると、第二係合部材が偏心し、再び第一係合
部材と第二係合部材が係合状態に復帰することはないの
で、トルク伝達の遮断状態が維持され、過負荷による不
具合の発生を確実に防止することができる。
態を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。
て作動した状態を軸心を通る平面で切断して示す断面図
である。
の動力伝達装置を、軸心を通る平面で切断して示す断面
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 駆動側回転体(14)に設けられた第一
係合部材(15)と、この第一係合部材(15)に軸方
向移動可能に係合された第二係合部材(16)と、回転
軸(12)に固定されると共に前記第二係合部材(1
6)と軸方向に対向された従動部材(17)と、前記第
二係合部材(16)及び従動部材(17)のそれぞれに
形成されて円周方向に互いに隣接するリブ(163,1
74)間に介在されたゴム状弾性体からなるダンパ(1
8)とを備え、このダンパ(18)は、前記リブ(16
3,174)間での伝達トルクを受けて圧縮されること
により軸方向へ膨出して前記第二係合部材(16)を軸
方向へ押圧し、設定値を超えるトルクが作用した時に前
記第二係合部材(16)を前記第一係合部材(15)と
の係合解除位置まで変位させることを特徴とする動力伝
達装置。 - 【請求項2】 第二係合部材(16)を、第一係合部材
(15)との係合を維持する方向へ付勢する付勢手段
(19)を備えることを特徴とする請求項1に記載の動
力伝達装置。 - 【請求項3】 第二係合部材(16)が、第一係合部材
(15)との係合が解除された状態では、この第一係合
部材(15)に対して偏心可能であることを特徴とする
請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
Priority Applications (1)
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JP2001260937A JP4471061B2 (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 動力伝達装置 |
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Publications (2)
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-
2001
- 2001-08-30 JP JP2001260937A patent/JP4471061B2/ja not_active Expired - Fee Related
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