JP2001032903A - 動力伝達機構 - Google Patents

動力伝達機構

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JP2001032903A
JP2001032903A JP11203786A JP20378699A JP2001032903A JP 2001032903 A JP2001032903 A JP 2001032903A JP 11203786 A JP11203786 A JP 11203786A JP 20378699 A JP20378699 A JP 20378699A JP 2001032903 A JP2001032903 A JP 2001032903A
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Yoshihiro Ochiai
芳宏 落合
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/0873Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
    • F04B27/0895Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof driving means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D7/00Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock
    • F16D7/02Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the friction type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/36Pulleys
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/36Pulleys
    • F16H2055/366Pulleys with means providing resilience or vibration damping

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プーリ・ハブ間の動力遮断に必要な回転力の
設定を容易に変更可能な構成を備え、過負荷時のトルク
リミッター機能を良好に発揮できる動力伝達装置を提供
すること。 【解決手段】 ナット14を締め付けると、皿ばね13
を介して、ワッシャー12に軸方向圧縮機側に向かう力
が伝達され、ワッシャー12と平面板状部9cとの間を
狭めようとする。これにより、弾性部材11は、軸方向
において加圧されることとなり、その力を逃がすべく、
径方向に押圧力を生じさせる。この押圧力がインナーリ
ング8に作用し、インナーリング8と弾性部材11との
間には、摩擦力が発生する。これにより、インナーリン
グ8の回転、即ち、プーリ4、アウターリング5、ゴム
リング7を介して伝達されるエンジンの回転力は、弾性
部材11及びハブ9側に伝達される。それにより、圧縮
機1の回転軸2が回転することとなる。かかる構成にお
いて、ナット14の締め付け具合を調整することによ
り、伝達能力を担う摩擦力の調節を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過負荷時のトルク
リミッターとしての機能を備えた動力伝達装置に関する
ものであり、自動車用空調装置における冷凍サイクルの
圧縮機駆動用動力伝達装置として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】良く知られているように、自動車用空調
装置における圧縮機として0容量付近まで容量を変化さ
せることの出来る可変容量圧縮機を用いると、冷凍サイ
クルの能力制御のために圧縮機を断続作動させる必要が
無くなる。そのため、このような可変容量圧縮機を用い
ると、エンジンから圧縮機への動力伝達を断続するため
のクラッチ機構も不要となる。
【0003】一方、圧縮機の焼きつき故障等による圧縮
機ロック等の異常が発生した場合、圧縮機駆動機構のベ
ルトが滑って、ベルトが切損する事態が生じる。かかる
ベルトの切損は、特に、自動車の圧縮機駆動機構におい
て大きな問題を引き起こす恐れがある。一般に、エンジ
ンからの動力は、圧縮機以外の様々な補機(バッテリ充
電発電機、エンジン冷却水用ウォータポンプ、パワース
テアリング用油圧ポンプ等)と共通のベルトにて、圧縮
機に対して伝達されるようになっている。そのため、何
らの手段も講じていない場合、駆動ベルトが切損してし
まうと、自動車の走行不能という重大な故障を引き起こ
すことになる。
【0004】かかる不具合を解決する技術としては、従
来、特開平11−30244号公報に開示されているも
の(以下、従来例)が挙げられる。従来例の圧縮機に対
する動力伝達装置には、トルクリミッタ機能が付加され
ており、圧縮機ロック時等の過負荷時に伝達トルクが設
定値以上に上昇すると、この伝達トルクの上昇に応じて
トルクリミッタ機能が動作し、圧縮機への動力伝達経路
が遮断されるようになっている。
【0005】詳しくは、従来例の動力伝達装置におい
て、ベルトが係合されエンジンの駆動力により回転する
プーリと、圧縮機回転軸に連結されたハブとは、次のよ
うな連結機構により連結されている。即ち、当該連結機
構は、ハブに加硫接着されたゴム製の弾性部材と、プー
リに固定されたフランジ付き円筒部材とを備え、当該円
筒部材の内面にゴムの径方向押圧力を作用させてなるも
のである。かかる構成を有する連結機構は、プーリの回
転力が所定値以内であるときは、ゴムとフランジ付き円
筒部材との摩擦力により一体保持されて、プーリ・ハブ
の間を一体に連結する一方、プーリの回転力が所定値以
上に上昇する過負荷時には、ゴムとフランジ付き円筒部
材との滑りにより一体保持関係が解除されてプーリ・ハ
ブ間の連結を遮断する。それ故、従来例の動力伝達装置
によれば、圧縮機ロック等の異常が発生した場合、エン
ジンの駆動力の圧縮機に対する動力伝達経路が遮断され
ることとなり、上述したような不具合は生じないことと
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例には次のような欠点があった。
【0007】即ち、従来例においては、ゴムの径方向押
圧力をフランジ付き円筒部材の内面に作用させ、その押
圧力による摩擦力を動力遮断の手段としていることか
ら、圧縮機や周囲温度によりゴムの弾性率が変動してし
まうと、プーリ・ハブ間の動力遮断に必要な回転力が変
動してしまうという問題が生じるおそれがある。
【0008】また、ゴムの初期径方向押圧力を変化さ
せ、プーリ・ハブ間の動力遮断に必要な回転力の設定を
変更する場合、フランジ付き円筒部材の外側面を絞る等
の方法も理論上考えられ得るが実際上には容易ではな
い。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、プーリ・ハブ間の動力遮断に必要な回転力の設
定を容易に変更可能な構成を備え、過負荷時のトルクリ
ミッター機能を良好に発揮できる動力伝達装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】また、本発明は、温度の影響を緩和可能な
構成を備える動力伝達装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するための手段として、次のような、回転駆動源
からの回転力を従動側機器に対して伝達するための動力
伝達機構を提供する。ここで、回転駆動源とは、例え
ば、上述の従来例においては自動車のエンジン等であ
り、従動側機器とは、例えば、上述の従来例においては
圧縮機等である。
【0012】本発明よれば、第1の動力伝達機構とし
て、前記回転駆動源からの回転力を受けて回転する駆動
側回転部材と、前記従動側機器の回転軸に連結された従
動側回転部材とを備えた動力伝達機構が得られる。該従
動側回転部材は、前記駆動側回転部材と共に凹部空間を
形成する。特に、該駆動側回転部材は、少なくとも、当
該凹部空間の円筒形状外側面を規定している。
【0013】本発明による第1の動力伝達機構は、当該
凹部空間の底面に接触するようにして当該凹部空間内に
配置される弾性部材と、前記弾性部材に対して前記凹部
空間の開口から底面に向かう所定方向の押圧力を制御可
能に加えるための加圧手段とを、更に備えている。
【0014】ここで、前記従動側回転部材は、前記凹部
空間の前記底部をも規定していることとしても良い。
【0015】かかる第1の動力伝達機構において、前記
凹部空間の径方向における前記弾性部材の押圧力が前記
円筒形状外側面に作用するまで、前記加圧手段により前
記弾性部材に対し前記所定方向の押圧力が加えられる
と、前記円筒形状外側面と前記弾性部材の前記径方向に
おける外面との間に押圧力が生じる。第1の動力伝達機
構においては、この押圧力の摩擦力により、動力伝達を
可能とする。即ち、当該摩擦力により、駆動側回転部材
の回転が従動側回転部材に伝達され、それにより、従動
側機器の回転軸が回転する。
【0016】このような構成を備える第1の動力伝達機
構においては、加圧手段により、弾性体に加えられる押
圧力を変化させることで、駆動側回転部材と弾性部材と
の間の摩擦力を変化させることができることから、当該
動力伝達機構の伝達能力を調節可能であり、従動側機器
の負荷に応じて当該伝達能力の設定を容易に行うことが
できる。
【0017】また、本発明によれば、第2の動力伝達機
構として、前記第1の動力伝達機構において、前記弾性
部材が、摩擦力による動力伝達限度以上の力が加わえら
れた際に溶融可能である性質を有するものである動力伝
達機構が得られる。
【0018】このような弾性部材を採用することによ
り、従動側機器のロック等の過負荷時において次のよう
な動力伝達の遮断を達成することができる。従動側機器
の通常負荷に対し、摩擦力による動力伝達能力を若干高
く設定しておくと、従動側機器がロック等したことによ
り過負荷が生じた場合に、駆動側回転部材の内面、即ち
前記凹部空間の前記円筒形状外側面と、弾性部材の径方
向における外面との間に滑りが発生し、それにより生じ
る摩擦熱により弾性部材が溶融することとなる。このよ
うにして弾性部材が溶融すると、弾性部材の径方向にお
ける押圧力が消滅することとなり、駆動側回転部材と従
動側回転部材との間の連結が遮断されることとなる。
【0019】また、本発明によれば、第3の動力伝達機
構として、前記第1または第2の動力伝達機構におい
て、前記従動側回転部材は、前記所定方向と反対方向に
突出する円筒形状突出部を有しているような動力伝達機
構が得られる。この第3の動力伝達機構において、当該
円筒形状突出部は、前記駆動側回転部材の規定する前記
円筒形状外側面と同軸であり、前記凹部空間は、前記円
筒形状突出部の外周が内側面となるような環状凹部空間
である。ここで、前記円筒形状突出部は、前記従動側機
器の前記回転軸と同軸であっても良い。
【0020】また、第3の動力伝達機構において、前記
加圧手段は、前記円筒形突出部に嵌合されるワッシャー
及びナットと、該ワッシャー及びナット間に配置される
付加的な弾性部材とからなり、前記ナットを締めること
により、前記所定方向の押圧力を可変とすることとして
も良い。また、前記付加的な弾性部材は、皿ばねであっ
ても良い。
【0021】当該動力伝達機構において、圧縮機や周囲
温度の上昇により前記弾性部材の体積膨張が発生する
と、前記弾性部材の径方向における押圧力が大きくな
る。この点は、第1及び第2の動力伝達機構においても
同様である。しかし、第3の動力伝達機構においては、
上述のように、加圧手段として、ナット及びワッシャー
とその間に配置された付加的な弾性部材を備えているこ
とから、前記弾性部材の体積膨張が生じた場合であって
も、前記所定方向において付加的な弾性部材により前記
弾性部材の体積膨張が吸収されることとなり、前記弾性
部材の径方向における押圧力の増大が緩和されることと
なる。このように、第3の動力伝達機構においては、圧
縮機や周囲温度の変動の影響を受けにくい伝達能力を得
ることができる。
【0022】更に、本発明によれば、第4の動力伝達機
構として、上述した動力伝達機構において、前記駆動側
回転部材は、プーリと、前記プーリに固定されたアウタ
ーリングと、前記凹部空間の前記円筒形状外側面を規定
するインナーリングと、前記アウターリングと前記イン
ナーリングとの間を連結する弾性変形可能なゴム部材と
を備える動力伝達機構が得られる。このようにして、駆
動側回転部材を構成することにより、従動側機器のトル
ク変動を、前記ゴム部材により吸収されることになる。
しかも、かかる手段は、容易且つ小型に構成することが
可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のより深い理解のた
め、実施の形態による動力伝達機構について図1及び図
2を参照して詳細に説明する。ここで、図1は、本実施
の形態による動力伝達機構の正面図であり、図2は、本
実施の形態による動力伝達機構の圧縮機軸方向における
断面図である。
【0024】圧縮機1は、所定方向に延設される回転軸
2を有している。また、圧縮機1のハウジングには、球
軸受3の内輪が固定され、球軸受3の外輪には、プーリ
4が固定されている。また、回転軸2の延設される方向
(以下、軸方向と呼ぶ)におけるプーリ4の一の面上に
は、アウターリング5が3本のボルト6によって固定さ
れている。この3本のボルト6は、互いに等間隔を置い
て同軸円上に配置されている。
【0025】アウターリング5の内側には、弾性可能な
ゴムリング7が加硫接着されており、更に、そのゴムリ
ング7の内側にはインナーリング8が固定されている。
このことから理解されるように、アウターリング5とイ
ンナーリング8とは、ゴムリング7とインナーリング8
との間の接着力により、互いに連結されている。
【0026】圧縮機の回転軸2には、ハブ9の軸取付部
9aがナット10によって固定されている。ハブ9は、
軸方向に突出した円筒形状突出部9bと平面板状部9c
とを更に備えており、円筒形状突出部9b及び平面板状
部9cと、前述のインナーリング8とは、環状に窪んだ
環状凹部空間を形成している。尚、本実施の形態におい
て、円筒形状突出部9bは、インナーリング8、及び圧
縮機1の回転軸2と同軸となるように構成されている。
【0027】ハブ9とインナーリング8により形成され
た環状凹部空間には、所定の厚みを有する環状の弾性部
材11が配置されている。詳しくは、弾性部材11は、
環状凹部空間の底部に接触している。つまり、本実施の
形態において、環状凹部空間の底部はハブ9の平面板状
部9cであるので、弾性部材11は、平面板状部9cに
接触していることとなる。また、弾性部材11の内側面
は、ハブ9の円筒形状突出部の外周に接触しており、且
つ、弾性部材11の外側面は、インナーリング8に接触
している。
【0028】この状態において、弾性部材11を環状凹
部空間底部(平面板状部9c)と軸方向において挟むよ
うにして、円筒形状突出部9bにはワッシャー12及び
付加的な弾性部材13が順に嵌められており、それら
は、ナット14によって固定されている。ワッシャー1
2は、例えば、金属製のものであり、付加的な弾性部材
13は、例えば皿ばねなどで構成される。以下、説明を
より具体的なものとすべく、付加的な弾性部材13とし
て皿ばねを採用した場合について説明を続ける。
【0029】かかる構成を備えていると、ナット14の
締め付け度を加減するすることにより、ワッシャー12
に対する皿ばね13の付勢力を設定することができる。
ナット14を締め付けると、皿ばね13を介して、ワッ
シャー12に軸方向圧縮機側に向かう力が伝達され、ワ
ッシャー12と平面板状部9cとの間を狭めようとす
る。これにより、弾性部材11は、軸方向において加圧
されることとなり、その力を逃がすべく、径方向に変形
し押圧力を生じさせる。弾性部材11に対する軸方向加
圧がある圧力以上になると、それにより生じた押圧力が
インナーリング8に作用し、インナーリング8と弾性部
材11との間には、摩擦力による動力伝達が可能にな
る。この摩擦力は、本実施の形態による動力伝達機構に
おいて動力伝達を可能としている。換言すれば、インナ
ーリング8の回転、即ち、プーリ4、アウターリング
5、ゴムリング7を介して伝達されるエンジンの回転力
は、インナーリング8と弾性部材11との間に生じる摩
擦力により、弾性部材11及びハブ9側に伝達される。
それにより、圧縮機1の回転軸2が回転することとな
る。
【0030】このような構成を備える本実施の形態によ
る動力伝達機構においては、ナット14の締め付け具合
により、皿ばね13及びワッシャー12を介して弾性部
材11に加えられる押圧力を変化させることで、インナ
ーリング8と弾性部材11との間の摩擦力を変化させる
ことができることから、従動側機器の負荷に応じて当該
伝達能力の設定を容易に行うことができる。
【0031】更に、本実施の形態による動力伝達機構に
ついて説明を続けると、弾性部材11は、摩擦力による
動力伝達の限度以上の力が加わえられた際に溶融可能で
ある材料(例えばゴム)から構成されている。このよう
な弾性部材11を採用することにより、圧縮機1のロッ
ク等の過負荷時において適切な動力伝達遮断がなされる
こととなる。本実施の形態において、摩擦力による動力
伝達能力は、圧縮機1の通常動作時における負荷に対し
て若干高めに設定されている。この状態において、圧縮
機1の焼き付き事故等に起因して当該設定を超過したト
ルクが発生すると、インナーリング8の内面(即ち、環
状凹部空間の円筒形状外側面)と弾性部材11の径方向
における外面との間に滑りが発生する。その際に生じる
摩擦熱は、弾性部材11を溶融させることとなる。この
ようにして弾性部材11が溶融すると、弾性部材11の
径方向における押圧力が消滅することとなる。しかも、
本実施の形態においては、図面を参照すれば明らかなよ
うに、ハブ9とインナーリング8とは、直接的には接触
しておらず、所定の間隙15a及び15bを介在させて
いる。従って、弾性部材11が溶融してしまうと、ハブ
9とインナーリング8との間の連結は遮断されることと
なる。
【0032】また、本実施の形態においては、弾性部材
11を軸方向に押圧する加圧手段として、ハブ9の円筒
形突出部9bに嵌合されるワッシャー12及びナット1
4と、該ワッシャー12及びナット14間に配置される
皿ばね13とを備えていることから、圧縮機1や周囲温
度の上昇により弾性部材11の体積膨張が発生した場合
であっても、軸方向において皿ばね13により弾性部材
11の体積膨張が吸収され、弾性部材11の径方向にお
ける押圧力の増大が緩和されることとなる。即ち、本実
施の形態によれば、圧縮機1や周囲温度の変動の影響を
受けにくい伝達能力を得ることができる。
【0033】更に、本実施の形態において、エンジン等
の駆動源からの回転を伝える手段として、プーリ4と、
アウターリング5と、インナーリング8と、アウターリ
ング5とインナーリング8との間を連結するゴムリング
7とを備えていることから、圧縮機1側のトルク変動
を、ゴムリング7により吸収される。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転軸に設けられたハブとプーリ側に設けられたインナ
ーリングとの間の連結を、弾性部材の軸方向押圧力に対
する径方向押圧力に起因した摩擦力で行っていることか
ら、弾性部材に対して軸方向に加えられる押圧力を調整
することにより、伝達能力を任意に設定することができ
る。
【0035】また、本発明によれば、圧縮機や周囲温度
の変動により、弾性部材が膨張しようとする際に、それ
により生じる不要な圧力を軸方向に対して逃がすための
付加的な弾性部材を設けることとしたことから、圧縮機
や周囲温度の変動があった場合であっても、伝達能力に
狂いが生じることを緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による動力伝達機構の正面
図である。
【図2】本発明の実施の形態による動力伝達機構の圧縮
機軸方向における断面図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 回転軸 3 球軸受 4 プーリ 5 アウターリング 6 ボルト 7 ゴムリング 8 インナーリング 9 ハブ 9a 軸取付部 9b 円筒形状突出部 9c 平面板状部 10 ナット 11 弾性部材 12 ワッシャー 13 付加的な弾性部材(皿ばね) 14 ナット 15a,15b 所定の間隙

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源からの回転力を従動側機器に
    対して伝達するための動力伝達機構であって、 前記回転駆動源からの回転力を受けて回転する駆動側回
    転部材と、 前記従動側機器の回転軸に連結され、前記駆動側回転部
    材と共に、該駆動側回転部材が少なくとも円筒形状外側
    面を規定してなる凹部空間を形成する従動側回転部材
    と、 当該凹部空間の底面に接触するようにして、当該凹部空
    間内に配置される弾性部材と、 前記弾性部材に対して、前記凹部空間の開口から底面に
    向かう所定方向の押圧力を制御可能に加えるための加圧
    手段とを備え、 前記凹部空間の径方向における前記弾性部材の押圧力が
    前記円筒形状外側面に作用するまで前記加圧手段により
    前記弾性部材に対し前記所定方向の押圧力を加え、前記
    円筒形状外側面と前記弾性部材の前記径方向における外
    面との摩擦力による動力伝達を可能とすることを特徴と
    する動力伝達機構。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材は、摩擦力による動力伝達
    限度以上の力が加わえられた際には溶融可能である性質
    を有するものであることを特徴とする請求項1記載の動
    力伝達機構。
  3. 【請求項3】 前記従動側回転部材は、前記所定方向と
    反対方向に突出する円筒形状突出部を有しており、 当該円筒形状突出部は、前記駆動側回転部材の規定する
    前記円筒形状外側面と同軸であり、 前記凹部空間は、前記円筒形状突出部の外周が内側面と
    なるような環状凹部空間であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の動力伝達機構。
  4. 【請求項4】 前記円筒形状突出部は、前記従動側機器
    の前記回転軸と同軸であることを特徴とする請求項3記
    載の動力伝達機構。
  5. 【請求項5】 前記従動側回転部材は、前記凹部空間の
    前記底部をも規定していることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかに記載の動力伝達機構。
  6. 【請求項6】 前記加圧手段は、前記円筒形突出部に嵌
    合されるワッシャー及びナットと、該ワッシャー及びナ
    ット間に配置される付加的な弾性部材とからなり、前記
    ナットを締めることにより、前記所定方向の押圧力を可
    変とすることを特徴とする請求項3記載の動力伝達機
    構。
  7. 【請求項7】 前記付加的な弾性部材は、皿ばねである
    ことを特徴とする請求項6記載の動力伝達機構。
  8. 【請求項8】 前記駆動側回転部材は、プーリと、前記
    プーリに固定されたアウターリングと、前記凹部空間の
    前記円筒形状外側面を規定するインナーリングと、前記
    アウターリングと前記インナーリングとの間を連結する
    弾性変形可能なゴム部材とを備えることを特徴とする請
    求項1乃至7のいずれかに記載の動力伝達機構。
JP11203786A 1999-07-16 1999-07-16 動力伝達機構 Withdrawn JP2001032903A (ja)

Priority Applications (2)

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