JP2003074020A - 橋梁遊間部の構造体および橋梁の架設方法 - Google Patents
橋梁遊間部の構造体および橋梁の架設方法Info
- Publication number
- JP2003074020A JP2003074020A JP2001272163A JP2001272163A JP2003074020A JP 2003074020 A JP2003074020 A JP 2003074020A JP 2001272163 A JP2001272163 A JP 2001272163A JP 2001272163 A JP2001272163 A JP 2001272163A JP 2003074020 A JP2003074020 A JP 2003074020A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bridge
- fixing member
- pier
- expansion gap
- end precast
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 橋梁の遊間部(掛け違い部)を簡単に構築す
るための橋梁遊間部の構造体および橋梁の架設方法を提
供すること。 【解決手段】 径間が連続した橋梁中に構築する継ぎ目
である橋梁遊間部の構造において、向かい合う橋桁の端
部プレキャストセグメント1と、前記端部プレキャスト
セグメント1間に配置する遊間固定部材2と、向かい合
う前記端部プレキャストセグメント1を連結する緊結材
3と、からなり、前記遊間固定部材2により前記端部プ
レキャストセグメント1間の距離を一定に確保した状態
で、向かい合う前記端部プレキャストセグメント1と前
記遊間固定部材2を前記緊結材3で一体化したことを特
徴とした橋梁遊間部の構造体4である。
るための橋梁遊間部の構造体および橋梁の架設方法を提
供すること。 【解決手段】 径間が連続した橋梁中に構築する継ぎ目
である橋梁遊間部の構造において、向かい合う橋桁の端
部プレキャストセグメント1と、前記端部プレキャスト
セグメント1間に配置する遊間固定部材2と、向かい合
う前記端部プレキャストセグメント1を連結する緊結材
3と、からなり、前記遊間固定部材2により前記端部プ
レキャストセグメント1間の距離を一定に確保した状態
で、向かい合う前記端部プレキャストセグメント1と前
記遊間固定部材2を前記緊結材3で一体化したことを特
徴とした橋梁遊間部の構造体4である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋桁の橋軸方向に
おいて所定の間隔に構築する継ぎ目である橋梁遊間部の
構造体および橋梁の架設方法に関するものである。
おいて所定の間隔に構築する継ぎ目である橋梁遊間部の
構造体および橋梁の架設方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊間部aとは、連続する橋桁dにおいて
橋軸方向の変位を逃がすために構築するスペースであ
る。遊間部aは、掛け違い部ともいう。遊間部aは、橋
脚b上に構築し、また所定の橋脚b上のみに設けられ
る。向かい合う橋桁端部cに隙間を確保することにより
遊間部aを形成する(図7参照)。
橋軸方向の変位を逃がすために構築するスペースであ
る。遊間部aは、掛け違い部ともいう。遊間部aは、橋
脚b上に構築し、また所定の橋脚b上のみに設けられ
る。向かい合う橋桁端部cに隙間を確保することにより
遊間部aを形成する(図7参照)。
【0003】従来の橋梁の遊間部aの架設方法において
は、一般的に次のように施工する(図6)。まず、遊間部
aを構築する橋脚bの橋軸方向の前後に型枠支保工fを
仮設する。所定の高さまで仮設した型枠支保工fの上部
に型枠を設置することによって、それぞれの型枠支保工
fの上部に橋桁端部cを構築する。このとき、橋桁端部
cの一端を橋脚b上の支承部にそれぞれあずける。ここ
で支承部とは、橋脚b頭部に構築する部材であって、橋
桁dから受ける応力を橋脚bに伝える支承部材である。
そして、それぞれ配置する橋桁端部cに所定の距離を設
けて遊間部aを構築する。橋桁端部cの他端を対向する
橋桁dと連結することにより橋梁を架設する。
は、一般的に次のように施工する(図6)。まず、遊間部
aを構築する橋脚bの橋軸方向の前後に型枠支保工fを
仮設する。所定の高さまで仮設した型枠支保工fの上部
に型枠を設置することによって、それぞれの型枠支保工
fの上部に橋桁端部cを構築する。このとき、橋桁端部
cの一端を橋脚b上の支承部にそれぞれあずける。ここ
で支承部とは、橋脚b頭部に構築する部材であって、橋
桁dから受ける応力を橋脚bに伝える支承部材である。
そして、それぞれ配置する橋桁端部cに所定の距離を設
けて遊間部aを構築する。橋桁端部cの他端を対向する
橋桁dと連結することにより橋梁を架設する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の橋梁遊
間部の構造体および橋梁の架設方法にあっては、次のよ
うな問題点がある。 <イ>従来、遊間部を構築するためには、まずその橋脚
の橋軸方向の前後において橋脚の高さまで型枠支保工を
構築する。このため、型枠支保工の構築に工期及び費用
がかかる。また、渓谷や傾斜地等支保工の組み立てが困
難な場合がある。 <ロ>型枠支保工等の仮設物の構築による現場作業が多
いため、作業が煩雑で施工期間の増加となり不経済であ
る。
間部の構造体および橋梁の架設方法にあっては、次のよ
うな問題点がある。 <イ>従来、遊間部を構築するためには、まずその橋脚
の橋軸方向の前後において橋脚の高さまで型枠支保工を
構築する。このため、型枠支保工の構築に工期及び費用
がかかる。また、渓谷や傾斜地等支保工の組み立てが困
難な場合がある。 <ロ>型枠支保工等の仮設物の構築による現場作業が多
いため、作業が煩雑で施工期間の増加となり不経済であ
る。
【0005】
【発明の目的】本発明は上記したような従来の問題を解
決するためになされたもので、橋梁の遊間部を簡単に構
築するための橋梁遊間部の構造体および橋梁の架設方法
を提供することを目的とする。特に、大掛かりな仮設の
構築等を不要とすることで施工期間が短く、経済的であ
る橋梁の架設方法を提供することを目的としている。本
発明は、これらの目的の少なくとも一つを達成するもの
である。
決するためになされたもので、橋梁の遊間部を簡単に構
築するための橋梁遊間部の構造体および橋梁の架設方法
を提供することを目的とする。特に、大掛かりな仮設の
構築等を不要とすることで施工期間が短く、経済的であ
る橋梁の架設方法を提供することを目的としている。本
発明は、これらの目的の少なくとも一つを達成するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の橋梁遊間部の構造体は、径間が連
続した橋梁中に構築する継ぎ目である橋梁遊間部の構造
において、向かい合う橋桁の端部プレキャストセグメン
トと、前記端部プレキャストセグメント間に配置する遊
間固定部材と、向かい合う前記端部プレキャストセグメ
ントを連結する緊結材と、からなり、前記遊間固定部材
により前記端部プレキャストセグメント間の距離を一定
に確保した状態で、向かい合う前記端部プレキャストセ
グメントと前記遊間固定部材を前記緊結材で一体化した
ものである。ここで、張力を与えた緊結材によって、構
造体を緊張して一体とする。
するために、本発明の橋梁遊間部の構造体は、径間が連
続した橋梁中に構築する継ぎ目である橋梁遊間部の構造
において、向かい合う橋桁の端部プレキャストセグメン
トと、前記端部プレキャストセグメント間に配置する遊
間固定部材と、向かい合う前記端部プレキャストセグメ
ントを連結する緊結材と、からなり、前記遊間固定部材
により前記端部プレキャストセグメント間の距離を一定
に確保した状態で、向かい合う前記端部プレキャストセ
グメントと前記遊間固定部材を前記緊結材で一体化した
ものである。ここで、張力を与えた緊結材によって、構
造体を緊張して一体とする。
【0007】また、本発明の橋梁の架設方法は、径間が
連続した橋梁中に構築する継ぎ目である橋梁遊間部を有
する橋梁の架設方法において、橋脚の頭部に請求項1に
記載の橋梁遊間部の構造体を仮固定し、前記端部プレキ
ャストセグメントから張出架設して橋桁を閉合した後、
前記緊結材及び前記遊間固定部材を撤去する方法であ
る。ここで、構造体の橋脚への仮固定は、端部プレキャ
ストセグメントから張出架設を開始した後に行うことも
できる。
連続した橋梁中に構築する継ぎ目である橋梁遊間部を有
する橋梁の架設方法において、橋脚の頭部に請求項1に
記載の橋梁遊間部の構造体を仮固定し、前記端部プレキ
ャストセグメントから張出架設して橋桁を閉合した後、
前記緊結材及び前記遊間固定部材を撤去する方法であ
る。ここで、構造体の橋脚への仮固定は、端部プレキャ
ストセグメントから張出架設を開始した後に行うことも
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明の
実施の形態について説明する。
実施の形態について説明する。
【0009】<イ>構造体(図1)
本発明の構造体4は、向かい合う端部プレキャストセグ
メント1と、遊間固定部材2と、緊結材3と、より構成
され、橋桁の遊間部を構成する。端部プレキャストセグ
メント1間に遊間固定部材2を配置することで両端部プ
レキャストセグメント1の距離を一定に保ち、これらを
緊結材3によって橋軸方向に一体化している。このと
き、緊結材3に張力を与えて構造体4を一体とする。緊
張力の導入時期としては、端部プレキャストセグメント
1、遊間固定部材2および緊結材3等を所定の位置に配
置した後、緊結材3を緊張して一体化することが好まし
い。なお、端部プレキャストセグメント1および遊間固
定部材2を配置する前に緊結材3に緊張力を与えておく
方法もある。構造体4は、橋桁中のある特定箇所の遊間
部を設ける所定の橋脚51の上に配置される。橋桁の構
築後、緊結材3の解放および遊間固定部材2の撤去によ
って、橋梁に遊間部が構築される。
メント1と、遊間固定部材2と、緊結材3と、より構成
され、橋桁の遊間部を構成する。端部プレキャストセグ
メント1間に遊間固定部材2を配置することで両端部プ
レキャストセグメント1の距離を一定に保ち、これらを
緊結材3によって橋軸方向に一体化している。このと
き、緊結材3に張力を与えて構造体4を一体とする。緊
張力の導入時期としては、端部プレキャストセグメント
1、遊間固定部材2および緊結材3等を所定の位置に配
置した後、緊結材3を緊張して一体化することが好まし
い。なお、端部プレキャストセグメント1および遊間固
定部材2を配置する前に緊結材3に緊張力を与えておく
方法もある。構造体4は、橋桁中のある特定箇所の遊間
部を設ける所定の橋脚51の上に配置される。橋桁の構
築後、緊結材3の解放および遊間固定部材2の撤去によ
って、橋梁に遊間部が構築される。
【0010】<ロ>端部プレキャストセグメント
端部プレキャストセグメント1は、構造体4の両側に配
置する部材である。端部プレキャストセグメント1は、
橋梁の完成後、橋桁の端部として遊間部に位置する部材
となる。端部プレキャストセグメント1には、コンクリ
ート等を使用する。端部プレキャストセグメント1の形
状において、遊間固定部材2と接する反対面には凹形状
を形成してもよい。また、端部プレキャストセグメント
1には、緊結材3を貫通する孔を設けることができるも
のとする。
置する部材である。端部プレキャストセグメント1は、
橋梁の完成後、橋桁の端部として遊間部に位置する部材
となる。端部プレキャストセグメント1には、コンクリ
ート等を使用する。端部プレキャストセグメント1の形
状において、遊間固定部材2と接する反対面には凹形状
を形成してもよい。また、端部プレキャストセグメント
1には、緊結材3を貫通する孔を設けることができるも
のとする。
【0011】<ハ>遊間固定部材
遊間固定部材2は、端部プレキャストセグメント1間に
配置し、端部プレキャストセグメント1間の距離を一定
に保つ役割がある。この距離は、設計上必要となる軸方
向の変位距離であり、すなわち遊間固定部材2の橋軸方
向の長さである。遊間固定部材2には、構造体4を緊結
材3で一体化するときに圧縮力が作用する。また、構造
体4を橋脚51上の所定の位置に吊り上げるときや、設
置された構造体4の両端に配置する端部プレキャストセ
グメント1から橋桁を架設するときに応力がかかる。遊
間固定部材2の材質は、これらの応力に抵抗できる程度
とする。たとえば遊間固定部材2には、鋼板等が使用で
きる。この鋼板には、構造体4を一体化する緊結材3や
他の仮設PC鋼材を貫通する単数又は複数の孔を橋軸方
向に設ける。橋桁を閉合後、遊間固定部材2は撤去され
る。撤去後の端部プレキャストセグメント1間に形成さ
れる空間は、橋桁の遊間部として役割を果たす。
配置し、端部プレキャストセグメント1間の距離を一定
に保つ役割がある。この距離は、設計上必要となる軸方
向の変位距離であり、すなわち遊間固定部材2の橋軸方
向の長さである。遊間固定部材2には、構造体4を緊結
材3で一体化するときに圧縮力が作用する。また、構造
体4を橋脚51上の所定の位置に吊り上げるときや、設
置された構造体4の両端に配置する端部プレキャストセ
グメント1から橋桁を架設するときに応力がかかる。遊
間固定部材2の材質は、これらの応力に抵抗できる程度
とする。たとえば遊間固定部材2には、鋼板等が使用で
きる。この鋼板には、構造体4を一体化する緊結材3や
他の仮設PC鋼材を貫通する単数又は複数の孔を橋軸方
向に設ける。橋桁を閉合後、遊間固定部材2は撤去され
る。撤去後の端部プレキャストセグメント1間に形成さ
れる空間は、橋桁の遊間部として役割を果たす。
【0012】<ニ>緊結材
緊結材3は、端部プレキャストセグメント1と遊間固定
部材2を一体化して構造体4とするための緊結部材であ
る。緊結材3の両端部は、止め金具等により拘束して構
造体4を一体化する。緊結材3の断面積また本数は特に
制約を受けないが、構造体4にかかる応力等に抵抗が可
能であるものとする。緊結材3には、例えばPC鋼材を
使用する。PC鋼材には、鋼線、鋼棒及び鋼より線等が
あり、端部プレキャストセグメント1との定着方法によ
って使い分けることができる。緊結材3を複数本必要と
する場合の構造体4内部における配置の方法には、所要
本数を分散して配置するもの、集中式に配置するもの等
があり、いずれかによる制約は特に受けない。
部材2を一体化して構造体4とするための緊結部材であ
る。緊結材3の両端部は、止め金具等により拘束して構
造体4を一体化する。緊結材3の断面積また本数は特に
制約を受けないが、構造体4にかかる応力等に抵抗が可
能であるものとする。緊結材3には、例えばPC鋼材を
使用する。PC鋼材には、鋼線、鋼棒及び鋼より線等が
あり、端部プレキャストセグメント1との定着方法によ
って使い分けることができる。緊結材3を複数本必要と
する場合の構造体4内部における配置の方法には、所要
本数を分散して配置するもの、集中式に配置するもの等
があり、いずれかによる制約は特に受けない。
【0013】
【実施例】以下図面を参照しながら、本発明の橋梁の架
設方法について説明する。
設方法について説明する。
【0014】<ホ>構造体の設置(図2)
端部プレキャストセグメント1と遊間固定部材2を緊結
材3により一体とした構造体4を配置地点の近辺まで運
搬する。次に運搬された構造体4を所定の橋脚51上に
吊り上げる。この作業は、吊り上げワイヤー61などを
介してクレーン等を使用して行う。このとき、構造体4
と吊り上げワイヤー61との間に吊り具62を配置して
構造体4を平行に保ち、配置することもできる。構造体
4を配置する橋脚51上には、二基の支承部52が構築
されておりこの上部に配置する。
材3により一体とした構造体4を配置地点の近辺まで運
搬する。次に運搬された構造体4を所定の橋脚51上に
吊り上げる。この作業は、吊り上げワイヤー61などを
介してクレーン等を使用して行う。このとき、構造体4
と吊り上げワイヤー61との間に吊り具62を配置して
構造体4を平行に保ち、配置することもできる。構造体
4を配置する橋脚51上には、二基の支承部52が構築
されておりこの上部に配置する。
【0015】<ヘ>構造体の仮固定(図3)
橋脚51の所定の位置に配置された構造体4は、仮固定
材71と仮支承72によって橋脚51に仮固定する。仮
固定材71は、橋脚51と構造体4とを緊結する部材で
ある。仮固定材71には、例えばPC鋼材を用いること
ができる。仮固定材71の強度、員数及び形状は、橋桁
架設中に構造体4にかかる種々の応力等に対して、構造
体4を橋脚51に固定しておくことができる程度とす
る。
材71と仮支承72によって橋脚51に仮固定する。仮
固定材71は、橋脚51と構造体4とを緊結する部材で
ある。仮固定材71には、例えばPC鋼材を用いること
ができる。仮固定材71の強度、員数及び形状は、橋桁
架設中に構造体4にかかる種々の応力等に対して、構造
体4を橋脚51に固定しておくことができる程度とす
る。
【0016】仮支承72は、橋脚51上に配置する部材
であって、支承部52と同じく架設中に構造体4から受
ける力を支えて橋脚51に伝達する部材である。仮支承
72の配置箇所は、橋脚51上であって橋軸方向の両端
部に配置できる。仮支承72の設置による架台の安定に
よって、より橋脚51上で行う作業を安全なものとする
ことができる。尚、この仮支承72は、配置せずに施工
を行うことができる場合もある。この仮固定材71及び
仮支承72による構造体4の橋脚51への仮固定は、張
出架設開始後に行っても良い。橋桁の架設完成後、仮固
定材71および仮支承72は撤去する。
であって、支承部52と同じく架設中に構造体4から受
ける力を支えて橋脚51に伝達する部材である。仮支承
72の配置箇所は、橋脚51上であって橋軸方向の両端
部に配置できる。仮支承72の設置による架台の安定に
よって、より橋脚51上で行う作業を安全なものとする
ことができる。尚、この仮支承72は、配置せずに施工
を行うことができる場合もある。この仮固定材71及び
仮支承72による構造体4の橋脚51への仮固定は、張
出架設開始後に行っても良い。橋桁の架設完成後、仮固
定材71および仮支承72は撤去する。
【0017】<ト>橋桁の架設設備の設置(図4)
仮固定した構造体4の両端部に、橋桁の架設設備8をそ
れぞれの架設の進行方向にしたがって組み立てる。この
組み立てられる架設設備8は、現場によって場所打ち用
としてもプレキャスト用としても良い。
れぞれの架設の進行方向にしたがって組み立てる。この
組み立てられる架設設備8は、現場によって場所打ち用
としてもプレキャスト用としても良い。
【0018】<チ>橋桁の架設(図5)
構造体4の両端に配置する架設設備8によって橋脚51
よりスパン中央に向かって張出作業が行われる。構造体
4を設置した橋脚51に対向する橋脚53上部の橋桁9
からも同様に張出作業が行われる。ただし対抗部橋桁9
の架設は、張出工法によらない場合もある。橋桁9を径
間閉合した後、架設設備8の解体等を行う。その後、仮
固定材71および仮支承72を撤去して橋桁と橋脚51
の固定を解放する作業、また緊結材3を解放し、遊間固
定部材2を撤去することによって、2連の桁材を切り離
す作業等を行う。この作業の順序は、設計で指定された
順序等によるものとする。
よりスパン中央に向かって張出作業が行われる。構造体
4を設置した橋脚51に対向する橋脚53上部の橋桁9
からも同様に張出作業が行われる。ただし対抗部橋桁9
の架設は、張出工法によらない場合もある。橋桁9を径
間閉合した後、架設設備8の解体等を行う。その後、仮
固定材71および仮支承72を撤去して橋桁と橋脚51
の固定を解放する作業、また緊結材3を解放し、遊間固
定部材2を撤去することによって、2連の桁材を切り離
す作業等を行う。この作業の順序は、設計で指定された
順序等によるものとする。
【0019】
【発明の効果】本発明の橋梁遊間部の構造体および橋梁
の架設方法は以上説明したようになるから次のような効
果を得ることができる。 <イ>橋梁の遊間部をプレキャストの構造体で構築す
る。このため、橋脚の頭部にプレキャストの構造体を設
置し、そこからの張出架設が可能となる。この結果、型
枠支保工等を仮設する作業を必要とせず簡単に橋梁を架
設できる。 <ロ>型枠支保工の構築が不要であるため、工期の短縮
になりかつ経済的である。 <ハ>張出架設により橋梁を構築できるため、渓谷や傾
斜地等の型枠支保工の組み立てが厳しい場所においても
比較的簡単に架設することができる。
の架設方法は以上説明したようになるから次のような効
果を得ることができる。 <イ>橋梁の遊間部をプレキャストの構造体で構築す
る。このため、橋脚の頭部にプレキャストの構造体を設
置し、そこからの張出架設が可能となる。この結果、型
枠支保工等を仮設する作業を必要とせず簡単に橋梁を架
設できる。 <ロ>型枠支保工の構築が不要であるため、工期の短縮
になりかつ経済的である。 <ハ>張出架設により橋梁を構築できるため、渓谷や傾
斜地等の型枠支保工の組み立てが厳しい場所においても
比較的簡単に架設することができる。
【図1】本発明の橋梁遊間部の構造体の側面図。
【図2】本発明の構造体の設置の実施例の説明図。
【図3】本発明の構造体の仮固定の実施例の説明図。
【図4】本発明の構造体に配置する橋桁の架設設備の実
施例の説明図。
施例の説明図。
【図5】本発明の構造体から架設する実施例の説明図。
【図6】従来の橋梁遊間部の架設方法の説明図。
【図7】遊間部を含む橋梁の側面図。
1・・・端部プレキャストセグメント
2・・・遊間固定部材
3・・・緊結材
4・・・構造体
Claims (2)
- 【請求項1】径間が連続した橋梁中に構築する継ぎ目で
ある橋梁遊間部の構造において、 向かい合う橋桁の端部プレキャストセグメントと、 前記端部プレキャストセグメント間に配置する遊間固定
部材と、 向かい合う前記端部プレキャストセグメントを連結する
緊結材と、からなり、 前記遊間固定部材により前記端部プレキャストセグメン
ト間の距離を一定に確保した状態で、向かい合う前記端
部プレキャストセグメントと前記遊間固定部材を前記緊
結材で一体化したことを特徴とする、 橋梁遊間部の構造体。 - 【請求項2】径間が連続した橋梁中に構築する継ぎ目で
ある橋梁遊間部を有する橋梁の架設方法において、 橋脚の頭部に請求項1に記載の橋梁遊間部の構造体を仮
固定し、 前記端部プレキャストセグメントから張出架設した後、 前記緊結材及び前記遊間固定部材を撤去する、 橋梁の架設方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001272163A JP2003074020A (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 橋梁遊間部の構造体および橋梁の架設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001272163A JP2003074020A (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 橋梁遊間部の構造体および橋梁の架設方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003074020A true JP2003074020A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=19097573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001272163A Pending JP2003074020A (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 橋梁遊間部の構造体および橋梁の架設方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003074020A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006265976A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Oriental Construction Co Ltd | 波形鋼板ウェブuコンポ橋およびその構築方法 |
CN111877162A (zh) * | 2020-07-01 | 2020-11-03 | 中铁大桥局集团第五工程有限公司 | 一种城市高架桥预制节段箱梁支架拼装施工方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5028135A (ja) * | 1973-07-16 | 1975-03-22 |
-
2001
- 2001-09-07 JP JP2001272163A patent/JP2003074020A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5028135A (ja) * | 1973-07-16 | 1975-03-22 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006265976A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Oriental Construction Co Ltd | 波形鋼板ウェブuコンポ橋およびその構築方法 |
CN111877162A (zh) * | 2020-07-01 | 2020-11-03 | 中铁大桥局集团第五工程有限公司 | 一种城市高架桥预制节段箱梁支架拼装施工方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004137686A (ja) | 合成パネル構造およびパネル橋梁構造ならびに連続合成桁橋の施工方法 | |
JP2004285738A (ja) | 箱桁橋構造およびその構築方法 | |
JP3701250B2 (ja) | 斜張橋およびその構築方法 | |
JPH07331618A (ja) | 下部ケーブルによるプレストレス導入橋梁補強方法 | |
JPH0643686B2 (ja) | プレキャスト部材によるアーチ橋の架設法 | |
JP3396610B2 (ja) | 中空床版橋及びその構築方法 | |
JP3737475B2 (ja) | 箱桁橋構造およびその構築方法 | |
JP4220295B2 (ja) | 波形鋼板ウエブpc橋閉合部の施工方法 | |
JP3660647B2 (ja) | コンクリート受け梁を用いた桁の架設方法 | |
KR100565384B1 (ko) | 빔 연결부재와 강재가로보를 이용한 프리캐스트 피에스씨빔의 연속화 구조 및 이를 이용한 교량시공방법 | |
JP2007211553A (ja) | 連続高架橋 | |
JP2003074020A (ja) | 橋梁遊間部の構造体および橋梁の架設方法 | |
KR100696646B1 (ko) | 조립식 가로보에 정착 및 지지된 긴장재에 의한 ps 콘크리트 합성거더 교량의 외부긴장 공법 | |
JP4607785B2 (ja) | 連続高架橋 | |
JP2980567B2 (ja) | 支承装置の交換方法 | |
JP2000064228A (ja) | 箱桁橋の施工方法 | |
JP2003034997A (ja) | 鋼板耐震壁およびその構築方法 | |
JP2006265976A (ja) | 波形鋼板ウェブuコンポ橋およびその構築方法 | |
JP2000104219A (ja) | 複合トラス橋の架設方法 | |
JP2005060964A (ja) | 桁橋の構築方法 | |
JP2004116059A (ja) | 波形鋼板ウェブ橋の架設方法 | |
JP2000104220A (ja) | 複合トラス橋の架設方法 | |
JP3824242B2 (ja) | 高架橋無支保工築造工法 | |
KR200333777Y1 (ko) | 빔 연결부재와 강재가로보를 이용한 프리캐스트 피에스씨빔의 연속화 구조 | |
KR102712398B1 (ko) | 강화된 교량 상부 구조체 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20080508 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20100204 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100216 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100615 |