JP2003073944A - 複合糸 - Google Patents
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- JP2003073944A JP2003073944A JP2001266376A JP2001266376A JP2003073944A JP 2003073944 A JP2003073944 A JP 2003073944A JP 2001266376 A JP2001266376 A JP 2001266376A JP 2001266376 A JP2001266376 A JP 2001266376A JP 2003073944 A JP2003073944 A JP 2003073944A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 セルロース系短繊維束と合成繊維短繊維
束とからなり、かつ該合成繊維短繊維束が部分的に表面
に現れる複合短繊維束と、該複合短繊維束の表面を部分
的に被覆した合成繊維フィラメントとからなる。セルロ
ース系繊維束と合成繊維短繊維束を重ねる時、合成繊維
短繊維束の中心をセルロース系短繊維束の中心からずら
して重ねるようにし、この複合短繊維束と合成繊維フィ
ラメントを精紡工程のフロントローラのニップ部分で間
隔をあけて供給し、交撚することにより得られる。 【効果】 吸汗速乾性に優れ、快適な着心地が得られ
る。
束とからなり、かつ該合成繊維短繊維束が部分的に表面
に現れる複合短繊維束と、該複合短繊維束の表面を部分
的に被覆した合成繊維フィラメントとからなる。セルロ
ース系繊維束と合成繊維短繊維束を重ねる時、合成繊維
短繊維束の中心をセルロース系短繊維束の中心からずら
して重ねるようにし、この複合短繊維束と合成繊維フィ
ラメントを精紡工程のフロントローラのニップ部分で間
隔をあけて供給し、交撚することにより得られる。 【効果】 吸汗速乾性に優れ、快適な着心地が得られ
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸汗速乾性に優
れ、快適な着心地が得られる衣料等に使用する複合糸に
関する。 【０００２】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】着用し
て快適な衣服、特に、着用時に汗をかいた場合でも、吸
汗速乾性に優れ、蒸れ感の少ない衣服が求められ、その
ための糸が求められている。 【０００３】このような糸として、吸水性、乾燥性を改
良した糸が種々提供されている。例えば、吸水性親水性
繊維と異形断面を有する疎水性繊維を含む糸（特開平４
ー２７２２５７）や、短繊維束とフィラメント糸条から
なる複合糸において、フィラメント糸条の単繊維繊度を
０．１ｄ以下等にした複合糸（特許第２９０３６０８)
等がある。 【０００４】しかしながら、これら従来の糸は、特殊な
繊維を使用したものである。 【０００５】本発明は、通常普通に使用されている繊維
を使用しても、なおかつ衣服に使用して着用した場合
に、吸汗速乾性に優れた、快適な着心地が得られる糸を
提供することを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明では、セルロース系短繊維束と合成繊維短繊維束と
からなり、かつ該合成繊維短繊維束が部分的に表面に現
れる複合短繊維束と、該複合短繊維束の表面を部分的に
被覆した合成繊維フィラメントとからなることを特徴と
する複合糸。 【０００７】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。 【０００８】本発明においてセルロース系短繊維束とし
ては、綿、麻等の天然セルロース系繊維、レーヨン等の
再生セルロース系繊維、テンセル等の高強度再生セルロ
ース繊維が使用できるが、中でも吸水性、肌ざわり、強
度の点から綿が好ましい。 【０００９】合成繊維短繊維束としては、ポリエステ
ル、ポリアミド等の短繊維が使用できるが、中でも、耐
熱性、寸法安定性、強力等の点からポリエステル短繊維
が好ましい。 【００１０】合成繊維フィラメントとしては、ポリエス
テル、ポリアミド等のフィラメントが使用できる。マル
チフィラメントが好ましく、繊度は０．１５〜５d/本、
フィラメント数が２０〜１５０とするのが好ましい。通
常使用されており、入手し易さの点から、ポリエステル
フィラメントが好ましい。 【００１１】本発明の複合糸を製造するには、あらかじ
め練条または粗紡工程において、セルロース系繊維束と
合成繊維短繊維束を重ねて、複合短繊維束からなる粗糸
として紡出し、該粗糸を精紡工程でフロントローラの出
口で合成繊維フィラメントと合流させ、精紡交撚するこ
とによる。あるいは精紡工程で、フロントローラの入り
口でセルロース系短繊維束の粗糸と合成繊維短繊維束の
粗糸を重ねて紡出し、フロントローラの出口で合成繊維
フィラメントと合流させ、精紡交撚することによっても
よい。 【００１２】ここで、セルロース系繊維束と合成繊維短
繊維束を重ねる場合、合成繊維短繊維束の中心をセルロ
ース系短繊維束の中心からセルロース系短繊維束の半径
に対し５〜１００％の範囲でずらして重ねるようにす
る。 【００１３】又、セルロース系繊維束と合成繊維束の配
合比率は８０：２０〜４０：６０とするのが好ましい。 【００１４】又、複合短繊維束と合成繊維フィラメント
をフロントローラの出口において精紡交撚するにあた
り、合成繊維フィラメントのフロントローラニップ点で
の供給位置は、複合短繊維束のフロントローラニップ点
での供給部分の端部より０．５〜５ｍｍの間隔dをおい
た位置とするのが好ましい（図３、４）。 【００１５】ここで、複合短繊維束と合成繊維フィラメ
ントの配合比率は８０：２０〜５０：５０が好ましい。
撚り係数は、２．５〜４．０の範囲とするのが好まし
い。 【００１６】このようにしてできた複合糸は、図１、２
に示す外観図と断面図を有し、セルロース系繊維束と合
成繊維短繊維束との複合短繊維束と合成繊維フィラメン
トが同時に撚られた糸構造となり、かつ該糸構造におい
て、合成繊維短繊維束が部分的に複合短繊維束の表面に
現れ、かつその表面を合成繊維フィラメントが部分的に
被覆した構造となる。 【００１７】複合短繊維束からなる糸構造において、合
成繊維短繊維束が表面に現れる比率は、１０〜４０％程
度が好ましく、又、合成繊維フィラメントが２成分短繊
維束からなる糸構造を被覆する比率は、２０〜５０％と
するのが好ましい。 【００１８】 【作用】本発明の複合糸をシャツ等の衣服として着用し
た場合、人体の肌側にあるセルロース系短繊維束により
人体から発する汗をすばやく吸収し、該吸収した汗は、
内部又は外気側にある合成繊維短繊維束に毛細管現象に
より移行し、拡散するとともに、乾燥する。この為、糸
内部での汗の滞留を抑制し、外気側での乾燥時間が短縮
される。又、合成繊維短繊維束が肌側にある場合は、肌
側の汗が合成繊維短繊維束へ付着し、毛細管現象により
移行し、拡散するとともに乾燥することにより軽減され
る。さらに、複合短繊維束の外周部を部分的に被覆して
いる合成繊維フィラメントは、汗が付着すると合成繊維
フィラメントに沿って移行し、乾燥を促進する。このよ
うに、本発明の複合糸は、複合的吸汗および乾燥作用に
より、着用時に人体から発する汗を速やかに吸収すると
ともに乾燥することができる。 【００１９】本発明の複合糸は、シャツ、ブラウス、ユ
ニフォーム、ニット、寝装品、ハンカチ等の衣料として
使用すれば快適な衣料とすることができる。 【００２０】以下、実施例について説明する。 【実施例】セルロース系短繊維束として綿繊維、合成繊
維短繊維束としてポリエステル短繊維（１．２ｄ、繊維
長３８ｍｍ)を配合重量部７０：３０で使用し、練条工
程で重ねあわせて複合短繊維束の粗糸を作成した。重ね
合わせる際、ポリエステル短繊維束の中心は綿繊維束の
中心から約５０％ずらして供給した。この粗糸を使用し
て、図３に示す製造方法により、合成繊維フィラメント
としてポリエステルマルチフィラメント５０ｄ／２４本
をフロントローラに、フロントローラのニップ部におい
て複合短繊維束の端部から３ｍｍ離して供給し、撚り係
数３．０の複合糸（４５番手、ポリエステル繊維：綿繊
維の重量比＝６０：４０）を紡出した。ここで、ポリエ
ステル繊維はポリエステル短繊維とポリエステルフィラ
メントの合計である。この複合糸を使用して、平織物
（経１２９本／インチ、緯７２本／インチ）を作成し
た。 【００２１】 【比較例】綿繊維とポリエステル短繊維を６０：４０の
重量で混綿し、通常の方法で混紡糸を作成した。この混
紡糸を使用して、実施例と同様の平織物を作成した。実
施例と比較例の織物について、吸水および乾燥性能試験
と着用試験を行った。結果を表１および表２に示す。 【００２２】 【表１】 【００２３】○吸水および乾燥性試験方法 吸水性・滴下（秒）:ビュレットから１０ｍｍ離した
試料に水を１滴、滴下し、その水を試料が吸水するまで
の時間を測定する。（ＪＩＳ Ｌ １９０７） 吸水性・拡散面積（ｃｍ2):と同じ方法で水を３滴
滴下する。滴下後、水が拡散した部分の面積を測定す
る。 吸い上げ（ｃｍ）：２５ｍｍ幅の試料先端を水につ
け、試料を吊るした状態で１０分間放置し、生地が吸い
上げた水の高さを測定する。（ＪＩＳ Ｌ １９０７） 乾燥時間（分）：水０．０５ｃｃを試料に滴下後、温
度２０℃、湿度６５％環境下での乾燥時間を測定する。 水分蒸散率（％）：水を０．０５ｃｃ試料に滴下し、
温度２５℃、湿度６５％の環境下、１０分後の重量を測
定する。次式で水分蒸散率を求める。水分蒸散率（％）
＝（０．０５ｃｃ滴下直後の生地重量ー１０分後の生地
重量）／（０．０５ｃｃ滴下直後の生地重量ー水滴下前
の生地重量）Ｘ１００ 【００２４】 【表２】 【００２５】着用試験方法は、以下の方法により行っ
た。 （１）試験手順 被験者５名が試験室（温度２８℃、湿度６０％）で、
上半身裸で椅子に座って安静にする。 ３０分後、試験用シャツを着用する。 １０分後、踏台昇降運動（８４歩／分）を１０分間行
ない、その後２０分間椅子に座って安静にする。 （２）測定項目 被験者に対し、温冷感、むれ感、およびべたつき感の３
項目について着用感アンケートをとった。温冷感等は下
記のように点数化し、４０分間の試験中、１０分毎に、
運動前、運動直後、運動終了１０分後、運動終了２０分
後の４回、回答を得た。各試料につき、２回試験を繰り
返し、平均値をとった。 温冷感 0:我慢できないほど暑い 1:非常に暑い 2:暑い 3:や
や暑い 4:暖かい 5:どちらでもない 6:やや涼しい 7:涼しい むれ感 0:我慢できないほど蒸れる 1:非常に蒸れる 2:蒸れる
3:やや蒸れる 4:ほとんど蒸れない 5:全く蒸れない べたつき感 0:我慢できないほどべたつく 1:非常にべたつく 2:べ
たつく 3:ややべたつく 4:わずかにべたつく 5:べた
つかない 【００２６】 【発明の効果】本発明の複合糸は、人体から発する汗を
吸収し、拡散するとともに、速やかに乾燥することがで
きる。このため、この複合糸を使用して衣服とした場
合、 （１）べたつき感がなく、爽やかな肌触りが得られる。 （２）乾燥が早く、蒸れ感が少ない。 という快適な着心地が得られる。 【００２７】
れ、快適な着心地が得られる衣料等に使用する複合糸に
関する。 【０００２】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】着用し
て快適な衣服、特に、着用時に汗をかいた場合でも、吸
汗速乾性に優れ、蒸れ感の少ない衣服が求められ、その
ための糸が求められている。 【０００３】このような糸として、吸水性、乾燥性を改
良した糸が種々提供されている。例えば、吸水性親水性
繊維と異形断面を有する疎水性繊維を含む糸（特開平４
ー２７２２５７）や、短繊維束とフィラメント糸条から
なる複合糸において、フィラメント糸条の単繊維繊度を
０．１ｄ以下等にした複合糸（特許第２９０３６０８)
等がある。 【０００４】しかしながら、これら従来の糸は、特殊な
繊維を使用したものである。 【０００５】本発明は、通常普通に使用されている繊維
を使用しても、なおかつ衣服に使用して着用した場合
に、吸汗速乾性に優れた、快適な着心地が得られる糸を
提供することを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明では、セルロース系短繊維束と合成繊維短繊維束と
からなり、かつ該合成繊維短繊維束が部分的に表面に現
れる複合短繊維束と、該複合短繊維束の表面を部分的に
被覆した合成繊維フィラメントとからなることを特徴と
する複合糸。 【０００７】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。 【０００８】本発明においてセルロース系短繊維束とし
ては、綿、麻等の天然セルロース系繊維、レーヨン等の
再生セルロース系繊維、テンセル等の高強度再生セルロ
ース繊維が使用できるが、中でも吸水性、肌ざわり、強
度の点から綿が好ましい。 【０００９】合成繊維短繊維束としては、ポリエステ
ル、ポリアミド等の短繊維が使用できるが、中でも、耐
熱性、寸法安定性、強力等の点からポリエステル短繊維
が好ましい。 【００１０】合成繊維フィラメントとしては、ポリエス
テル、ポリアミド等のフィラメントが使用できる。マル
チフィラメントが好ましく、繊度は０．１５〜５d/本、
フィラメント数が２０〜１５０とするのが好ましい。通
常使用されており、入手し易さの点から、ポリエステル
フィラメントが好ましい。 【００１１】本発明の複合糸を製造するには、あらかじ
め練条または粗紡工程において、セルロース系繊維束と
合成繊維短繊維束を重ねて、複合短繊維束からなる粗糸
として紡出し、該粗糸を精紡工程でフロントローラの出
口で合成繊維フィラメントと合流させ、精紡交撚するこ
とによる。あるいは精紡工程で、フロントローラの入り
口でセルロース系短繊維束の粗糸と合成繊維短繊維束の
粗糸を重ねて紡出し、フロントローラの出口で合成繊維
フィラメントと合流させ、精紡交撚することによっても
よい。 【００１２】ここで、セルロース系繊維束と合成繊維短
繊維束を重ねる場合、合成繊維短繊維束の中心をセルロ
ース系短繊維束の中心からセルロース系短繊維束の半径
に対し５〜１００％の範囲でずらして重ねるようにす
る。 【００１３】又、セルロース系繊維束と合成繊維束の配
合比率は８０：２０〜４０：６０とするのが好ましい。 【００１４】又、複合短繊維束と合成繊維フィラメント
をフロントローラの出口において精紡交撚するにあた
り、合成繊維フィラメントのフロントローラニップ点で
の供給位置は、複合短繊維束のフロントローラニップ点
での供給部分の端部より０．５〜５ｍｍの間隔dをおい
た位置とするのが好ましい（図３、４）。 【００１５】ここで、複合短繊維束と合成繊維フィラメ
ントの配合比率は８０：２０〜５０：５０が好ましい。
撚り係数は、２．５〜４．０の範囲とするのが好まし
い。 【００１６】このようにしてできた複合糸は、図１、２
に示す外観図と断面図を有し、セルロース系繊維束と合
成繊維短繊維束との複合短繊維束と合成繊維フィラメン
トが同時に撚られた糸構造となり、かつ該糸構造におい
て、合成繊維短繊維束が部分的に複合短繊維束の表面に
現れ、かつその表面を合成繊維フィラメントが部分的に
被覆した構造となる。 【００１７】複合短繊維束からなる糸構造において、合
成繊維短繊維束が表面に現れる比率は、１０〜４０％程
度が好ましく、又、合成繊維フィラメントが２成分短繊
維束からなる糸構造を被覆する比率は、２０〜５０％と
するのが好ましい。 【００１８】 【作用】本発明の複合糸をシャツ等の衣服として着用し
た場合、人体の肌側にあるセルロース系短繊維束により
人体から発する汗をすばやく吸収し、該吸収した汗は、
内部又は外気側にある合成繊維短繊維束に毛細管現象に
より移行し、拡散するとともに、乾燥する。この為、糸
内部での汗の滞留を抑制し、外気側での乾燥時間が短縮
される。又、合成繊維短繊維束が肌側にある場合は、肌
側の汗が合成繊維短繊維束へ付着し、毛細管現象により
移行し、拡散するとともに乾燥することにより軽減され
る。さらに、複合短繊維束の外周部を部分的に被覆して
いる合成繊維フィラメントは、汗が付着すると合成繊維
フィラメントに沿って移行し、乾燥を促進する。このよ
うに、本発明の複合糸は、複合的吸汗および乾燥作用に
より、着用時に人体から発する汗を速やかに吸収すると
ともに乾燥することができる。 【００１９】本発明の複合糸は、シャツ、ブラウス、ユ
ニフォーム、ニット、寝装品、ハンカチ等の衣料として
使用すれば快適な衣料とすることができる。 【００２０】以下、実施例について説明する。 【実施例】セルロース系短繊維束として綿繊維、合成繊
維短繊維束としてポリエステル短繊維（１．２ｄ、繊維
長３８ｍｍ)を配合重量部７０：３０で使用し、練条工
程で重ねあわせて複合短繊維束の粗糸を作成した。重ね
合わせる際、ポリエステル短繊維束の中心は綿繊維束の
中心から約５０％ずらして供給した。この粗糸を使用し
て、図３に示す製造方法により、合成繊維フィラメント
としてポリエステルマルチフィラメント５０ｄ／２４本
をフロントローラに、フロントローラのニップ部におい
て複合短繊維束の端部から３ｍｍ離して供給し、撚り係
数３．０の複合糸（４５番手、ポリエステル繊維：綿繊
維の重量比＝６０：４０）を紡出した。ここで、ポリエ
ステル繊維はポリエステル短繊維とポリエステルフィラ
メントの合計である。この複合糸を使用して、平織物
（経１２９本／インチ、緯７２本／インチ）を作成し
た。 【００２１】 【比較例】綿繊維とポリエステル短繊維を６０：４０の
重量で混綿し、通常の方法で混紡糸を作成した。この混
紡糸を使用して、実施例と同様の平織物を作成した。実
施例と比較例の織物について、吸水および乾燥性能試験
と着用試験を行った。結果を表１および表２に示す。 【００２２】 【表１】 【００２３】○吸水および乾燥性試験方法 吸水性・滴下（秒）:ビュレットから１０ｍｍ離した
試料に水を１滴、滴下し、その水を試料が吸水するまで
の時間を測定する。（ＪＩＳ Ｌ １９０７） 吸水性・拡散面積（ｃｍ2):と同じ方法で水を３滴
滴下する。滴下後、水が拡散した部分の面積を測定す
る。 吸い上げ（ｃｍ）：２５ｍｍ幅の試料先端を水につ
け、試料を吊るした状態で１０分間放置し、生地が吸い
上げた水の高さを測定する。（ＪＩＳ Ｌ １９０７） 乾燥時間（分）：水０．０５ｃｃを試料に滴下後、温
度２０℃、湿度６５％環境下での乾燥時間を測定する。 水分蒸散率（％）：水を０．０５ｃｃ試料に滴下し、
温度２５℃、湿度６５％の環境下、１０分後の重量を測
定する。次式で水分蒸散率を求める。水分蒸散率（％）
＝（０．０５ｃｃ滴下直後の生地重量ー１０分後の生地
重量）／（０．０５ｃｃ滴下直後の生地重量ー水滴下前
の生地重量）Ｘ１００ 【００２４】 【表２】 【００２５】着用試験方法は、以下の方法により行っ
た。 （１）試験手順 被験者５名が試験室（温度２８℃、湿度６０％）で、
上半身裸で椅子に座って安静にする。 ３０分後、試験用シャツを着用する。 １０分後、踏台昇降運動（８４歩／分）を１０分間行
ない、その後２０分間椅子に座って安静にする。 （２）測定項目 被験者に対し、温冷感、むれ感、およびべたつき感の３
項目について着用感アンケートをとった。温冷感等は下
記のように点数化し、４０分間の試験中、１０分毎に、
運動前、運動直後、運動終了１０分後、運動終了２０分
後の４回、回答を得た。各試料につき、２回試験を繰り
返し、平均値をとった。 温冷感 0:我慢できないほど暑い 1:非常に暑い 2:暑い 3:や
や暑い 4:暖かい 5:どちらでもない 6:やや涼しい 7:涼しい むれ感 0:我慢できないほど蒸れる 1:非常に蒸れる 2:蒸れる
3:やや蒸れる 4:ほとんど蒸れない 5:全く蒸れない べたつき感 0:我慢できないほどべたつく 1:非常にべたつく 2:べ
たつく 3:ややべたつく 4:わずかにべたつく 5:べた
つかない 【００２６】 【発明の効果】本発明の複合糸は、人体から発する汗を
吸収し、拡散するとともに、速やかに乾燥することがで
きる。このため、この複合糸を使用して衣服とした場
合、 （１）べたつき感がなく、爽やかな肌触りが得られる。 （２）乾燥が早く、蒸れ感が少ない。 という快適な着心地が得られる。 【００２７】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の複合糸の外観図
【図２】本発明の複合糸の断面図
【図３】本発明の複合糸の製造方法を示す図
【図４】フロントローラー部分の拡大図
１ 複合糸
２ セルロース系短繊維束
３ 合成繊維短繊維束
４ 合成繊維フィラメント
５ 複合短繊維束
６ バックローラー
７ エプロンローラー
８ フロントローラー
９ スネールワイヤー
１０ 管糸
１１ ガイド
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 セルロース系短繊維束と合成繊維短繊維
束とからなり、かつ該合成繊維短繊維束が部分的に表面
に現れる複合短繊維束と、該複合短繊維束の表面を部分
的に被覆した合成繊維フィラメントとからなることを特
徴とする複合糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001266376A JP2003073944A (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 複合糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001266376A JP2003073944A (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 複合糸 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003073944A true JP2003073944A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=19092689
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001266376A Pending JP2003073944A (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 複合糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003073944A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011195971A (ja) * | 2010-03-17 | 2011-10-06 | Daiwabo Holdings Co Ltd | 複合糸、及びそれを用いた織編物 |
| KR101434561B1 (ko) | 2012-02-17 | 2014-08-27 | 남용업 | 단섬유를 이용한 혼방사의 제조방법 |
| EP2371998B1 (en) * | 2008-12-31 | 2016-03-30 | Shandong Ruyi Sci.& Tech. Group | A spinning method |
| EP3399080A1 (en) | 2017-05-02 | 2018-11-07 | The Japan Wool Textile Co., Ltd. | Twisted union yarn, and fabric and textile products for clothing using the same |
-
2001
- 2001-09-03 JP JP2001266376A patent/JP2003073944A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2371998B1 (en) * | 2008-12-31 | 2016-03-30 | Shandong Ruyi Sci.& Tech. Group | A spinning method |
| JP2011195971A (ja) * | 2010-03-17 | 2011-10-06 | Daiwabo Holdings Co Ltd | 複合糸、及びそれを用いた織編物 |
| KR101434561B1 (ko) | 2012-02-17 | 2014-08-27 | 남용업 | 단섬유를 이용한 혼방사의 제조방법 |
| EP3399080A1 (en) | 2017-05-02 | 2018-11-07 | The Japan Wool Textile Co., Ltd. | Twisted union yarn, and fabric and textile products for clothing using the same |
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