JP2003073533A - ポリ乳酸系重合体組成物 - Google Patents
ポリ乳酸系重合体組成物Info
- Publication number
- JP2003073533A JP2003073533A JP2002204768A JP2002204768A JP2003073533A JP 2003073533 A JP2003073533 A JP 2003073533A JP 2002204768 A JP2002204768 A JP 2002204768A JP 2002204768 A JP2002204768 A JP 2002204768A JP 2003073533 A JP2003073533 A JP 2003073533A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- segment
- acid
- polylactic acid
- polyester
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
晶性となり、ガラス転移点(約60℃)から結晶化温度
(約100℃)の間で、成型品が自重などで変形し、耐
熱変形性に劣る。また、溶融粘度が高く製造や加工が困
難という問題点がある。本発明の目的は、これらの問題
点の改善である。 【解決手段】 本発明は、ポリL−乳酸ホモポリマー、
ポリD−乳酸ホモポリマー、ポリL/D乳酸共重合体よ
り選ばれたポリエステル重合体(A)と、脂肪族ジカル
ボン酸および鎖状ジオールを成分とする結晶性ポリエス
テルセグメントとポリ乳酸セグメントとが結合されてお
りその重量比が97/3〜50/50の範囲であるポリ
エステルブロック共重合体(B)とが、重量比(A/
B)97/3〜40/60の範囲で混合されている重合
体組成物である。
Description
耐衝撃性、柔軟性などが改良された生分解性ポリマー組
成物およびその成型品に関する。
分解する生分解性ポリマー及びその成型品が求められて
いる。近年、脂肪族ポリエステルなどの自然分解性樹脂
が開発されつつあり、特にポリ乳酸は融点が170〜1
80℃と十分に高く、しかも透明性にすぐれるため包装
材料などとして大いに期待されている。しかしポリ乳酸
は、その剛直な分子構造のために、耐衝撃性が劣り脆い
という欠点がある。さらに意外にも、ポリ乳酸を射出成
型したり押出し成型した製品は耐熱変形性に劣り、その
融点以下の50〜100℃程度の比較的低温でも容易に
熱変形することを、本発明者らは見出だした。食品用包
装容器の多くは、当然耐熱変形性が高いことが必要であ
り、また一般の容器や包装材でも成型後の輸送、保管中
や使用中に、例えば40〜60℃程度の温度にさらされ
ることがあり、それに耐える熱変形温度の高いものが求
められる。さらに、包装材料や容器では、高い透明性が
要求される場合が多い。従来の脂肪族ポリエステルの成
型品は、耐熱性と透明性とを両立させることは難しく、
両者を満足する生分解性包装材料や容器が求められてい
る。さらにポリ乳酸は、溶融粘度が高く、製造や成型が
困難という問題がある。 ポリ乳酸に他の脂肪族ポリエ
ステルをブロック共重合して、柔軟性や透明性に優れる
ポリマーが得られることは、特開平7−173266号
に開示されている。しかし、耐熱変形性の改良、特に耐
熱性と透明性とを合せ持つものについては、知られてい
ないのが現状である。
環境下で完全に分解可能であり、且つ熱変形温度と透明
性が共に改良され、しかも溶融流動性が改善されて実用
性が大幅に高められた、新規なポリ乳酸系重合体組成物
およびその成型品を提供することにある。
の(1)、(2)、(3)及び(4)の項目を全て満足
する新規重合体組成物、およびその成型品によって達成
される。
−乳酸ホモポリマー、ポリL/D乳酸共重合体より選ば
れたポリエステル重合体(A)と、脂肪族ジカルボン酸
および鎖状ジオールを成分とする結晶性ポリエステルセ
グメントとポリ乳酸セグメントとが結合されているポリ
エステルブロック共重合体(B)とが混合されている。
セグメントの結晶の融点が、140℃以上であり、且つ
その溶融吸熱量が、10ジュール/グラム以上である。
ルボン酸とジオールを成分とするセグメントの結晶の融
点が、60〜130℃の範囲であり、且つ重合体(B)
の構成成分中の乳酸由来の成分の比率が3〜50重量%
である。
合比率(A/B)が、97/3〜40/60の範囲であ
る。
重合体中のL−乳酸及び/又はD−乳酸由来の成分が5
0%以上のポリエステルを言い、ポリL−乳酸ホモポリ
マー、ポリD−乳酸ホモポリマー、ポリL/D乳酸共重
合体、及びそれらに他の成分を50重量%以下共重合又
は/及び混合したものをすべて包含する。結晶性重合体
とは、熱処理又は/及び延伸により十分結晶化したポリ
マー試料を、走査型示差熱量計(DSC)やX線回折装
置によって分析したとき、主鎖の結晶が検出可能なもの
を言い、例えばDSCでは結晶の溶融による吸熱ピーク
が0.5ジュール(J)/グラム(g)以上、特に1J
/g以上であれば検出は容易である。また、ポリマーの
融点は、十分結晶化、乾燥したポリマーを、窒素ガス
中、試料量10mg、昇温速度10℃度/minでDS
C分析した時の、溶融による吸熱のピーク値温度とす
る。また、セグメントは、ポリマー分子鎖の一部分を言
い、ブロックと言うこともある。
ステル結合形成性のものがよく知られており、例えば
(1)グリコール酸、ヒドロキシブチルカルボン酸など
のような脂肪族ヒドロキシカルボン酸、(2)グリコリ
ド、ブチロラクトン、カプロラクトンなどの脂肪族ラク
トン、(3)エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブタンジオール、ヘキサンジオールなどのような脂
肪族ジオール、(4)ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリエチレン/プロピレングリコ
ール(共重合体)、ポリブチレンエーテル、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、エチレン/プロ
ピレングリコールなどのポリアルキレンエーテルおよび
そのオリゴマー、(5)両末端に水酸基を持つポリブチ
レンカーボネート、ポリヘキサンカーボネート、ポリオ
クタンカーボネートなどの脂肪族ポリカーボネートおよ
びそのオリゴマー、(6)コハク酸、アジピン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸などの脂肪
族ジカルボン酸などが挙げられる。この他にテレフタル
酸、イソフタル酸、スルホイソフタル酸、フタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸などの芳香族成分も応用可能であ
る。上記ポリエステル重合原料は、ポリ乳酸にランダム
共重合又は/及びブロック共重合することが出来る。一
般に、ランダム共重合ではポリマーの結晶性が損なわれ
る傾向が強く、結晶性を保つには、第2成分の共重合比
率(重量比)は20%程度以下、特に1〜10%程度が
好ましいことが多い。一方ブロック共重合では、あまり
結晶性を損なわずに例えば耐衝撃性や柔軟性などを改良
することが出来る。また、上記ポリエステル重合原料以
外に、例えばイソシアネート化合物、エポキシ化合物、
単官能化合物、3官能以上の多官能化合物を副次的に用
いることも出来る。
は、脂肪族ジカルボン酸及び鎖状ジオールを成分とする
結晶性セグメントとポリ乳酸セグメントが結合されたも
のである。脂肪族ジカルボン酸は、炭素数4〜20程度
のアルキル基をもつものが好ましく、例えばコハク酸、
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカル
ボン酸などが挙げられる。
ル結合を持つジオールおよびカーボネート結合を持つジ
オールを包含する。脂肪族ジオールは、炭素数2〜12
程度のアルキル基を持つものが好ましく、例えばエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、ヘキサンジオール、オクタンジオール、デカンジオ
ールなどが挙げられる。エーテル結合を持つジオール
は、炭素数2〜8程度のアルキル基をもつものが好まし
く、例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、ヒドロキシエチル/ヒ
ドロキシプロピルエーテル、ビスヒドロキシエトキシヘ
キサンなどが挙げられる。カーボネート結合を持つジオ
ールは、炭素数4〜8程度のアルキル基を持つ物が好ま
しく、例えばビスヒドロキシブチレンカーボネート、ビ
スヒドロキシヘキサンカーボネートなどが挙げられる。
脂肪族ポリエステルの中では特別に高く、しかも結晶化
温度も約100℃と相当高い。このため、射出成型、押
出し成型などで溶融状態から急冷されると、ポリ乳酸は
ほぼ非結晶状態となり、(透明性は優れるが)、ガラス
転移点付近から結晶化温度までの温度領域(50〜10
0℃)では、重力や外力によって容易に変形する傾向が
あることが判明した。重合体(B)を構成する脂肪族ジ
カルボン酸及び鎖状ジオールを成分とする結晶性セグメ
ントの組成物中の融点は、60〜130℃の範囲である
が、そのガラス転移点や結晶化温度は常温以下で、溶融
状態から急冷されても結晶化する。そこでこの低融点の
結晶性ポリマーを含む本発明組成物の成型品は、その低
融点結晶により40〜120℃程度の熱に耐え、それ以
上の温度では重合体(A)を構成するポリ乳酸が結晶化
しそれによって成型品は熱に耐え変形しない。つまり比
較的低温での熱変形と、比較的高温での熱変形を、融点
(及び結晶化温度)の異なる2種の結晶性ポリマーの混
合によって、それぞれ分担させて防ぐのである。
ールからなる低融点ポリマーとポリ乳酸とは、相溶性が
やや低く、混合物は白濁し透明性が低下する傾向があ
る。本発明は、重合体(B)に重合体(A)の主成分で
あるポリ乳酸セグメントを導入し、両者の相溶性を改良
し上記白濁を抑制・改良するものである。この効果を得
るには、重合体(B)に含まれるポリ乳酸成分の量は、
3〜50重量%の範囲である必要があり、5〜30%が
特に好ましく、7〜20%の範囲が最も広く用いられ
る。重合体(B)の中の乳酸成分が少な過ぎると、両成
分の相溶性改善が不足となり、多すぎると脂肪族ジカル
ボン酸及び鎖状ジオールからなる低融点ポリマーの結晶
化を妨げるからである。同様に、両成分の親和性を改良
するために、重合体(A)に、脂肪族ジカルボン酸及び
鎖状ジオールからなる低融点ポリマーを少量(例えば3
0%以下、特に3〜20%)ブロック共重合すること
も、本発明の好ましい実施態様である。
0℃の脂肪族結晶性ポリエステルで、具体例としては、
ポリエチレンスベレート(融点約65℃)、ポリエチレ
ンセバケート(融点約75℃)、ポリエチレンデカンジ
カルボキシレート(融点約86℃)、ポリブチレンサク
シネート(融点約117℃)、ポリブチレンアジペート
(融点約72℃)、ポリブチレンセバケート(融点約6
6℃)などが挙げられる。これらのホモポリマーに、ポ
リ乳酸をブロック共重合することにより、融点をあまり
低下させないで、ポリ乳酸を主成分とする重合体(A)
との親和性が高められる。組成物の透明性を阻害する第
1要因は、前記のように混合状態(特にミクロ相分離)
であり、これは成分間の親和性の改良で改善される。第
2要因は、ポリマーの球晶である。勿論、ポリマーを非
晶性にすると、前記のように耐熱性が得られない。そこ
で球晶のサイズ(直径)を出来るだけ小さく、可視光線
の波長(400〜800nm)よりもかなり小さい10
0nm以下、特に80nm以下とすることが好ましい。
球晶のサイズは、(1)共重合法と(2)結晶核剤の応
用の2つの方法で制御することが出来る。
共重合とがあるが、いずれにせよ、結晶性(融点)を保
ちつつ、しかも結晶性をある程度抑制する必要がある。
ランダム共重合では、結晶性セグメント(ホモポリマー
部分)の平均の長さを、比較的容易に制御することが出
来る。例えば異種の成分を1モル%ランダム共重合すれ
ば、結晶性セグメントの平均の長さは重合度100程度
と推測される。10モル%ならば結晶性セグメントの平
均の長さは重合度10程度と推測されるが、実際に結晶
としてDSCなどで検出され、耐熱性に効果をもたらす
には、結晶性セグメントの平均重合度は20程度以上が
必要と推測される。
ントの平均重合度は1000程度以下、特に500程度
以下が必要と推測される。異種成分の結晶妨害作用は、
その成分の立体構造などにより異なるので、一概に言え
ないが、ランダム共重合の場合、必要な異種(共重合)
成分量は、大略0.05〜5モル%程度の範囲が適当で
あることが多い。ブロック共重合の場合は、非常に複雑
だが、必要な異種(共重合)成分量は、大略1〜50重
量%程度、特に3〜30重量%程度が適当であることが
多い。共重合の組み合わせの例としては、ポリエチレン
セバケート/ポリブチレンセバケート、ポリエチレンセ
バケート/ポリプロピレンセバケート、ポリブチレンサ
クシネート/ポリブチレンアジペート、ポリブチレンサ
クシネート/ポリエチレンアジペートなど、異種のジカ
ルボン酸又は/及び異種のグリコールの組み合わせがあ
げられる。もちろん、その他の原料例えばラクタムやヒ
ドロキシカルボン酸も応用出来る。一般に、側鎖、芳香
核や脂環基を持つもの(例えばプロピレングリコール、
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、スルホイソフ
タル酸、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘキサンジメ
タノールなど)は、結晶妨害効果が強く、少量で有効で
ある。
有機化合物結晶粒子など、それを核としてポリマーが結
晶化するものである。結晶核剤が完全に働くと、すべて
の球晶の中心に1個の核剤粒子が存在する筈である。従
って、核剤粒子を多くすれば、球晶サイズは小さくな
る。例えば、直径10nmの核剤粒子の周りに直径10
0nmの球晶があれば、核剤の混合(体積)比率は1/
1000=0.1%である。球晶の直径が50nmであ
れば、体積比率は1/125=0.8%である。核剤が
完全には働かないことや、その比重を考慮すると、球晶
を十分小さくするには、直径100nm以下、特に50
nm以下の核剤を0.1〜5重量%程度、特に、0.2
〜3%程度ポリマーに混合することが好ましい。
ク、珪酸カルシウム、窒化ボロン、チタン酸カルシウ
ム、酸化チタン、シリカ、酸化亜鉛、炭酸カルシゥムな
どの無機粒子、サッカリンのナトリウム塩、安息香酸ナ
トリウム、ポリ乳酸系ポリマーよりも融点の高いポリブ
チレンテレフタレート、ポリプロピレンなどのポリマー
その他の有機化合物の微粒子が挙げられる。核剤は、結
晶化度を低下させずに球晶のサイズを小さくすることが
可能で、製品の耐熱性の観点からは、優れた方法であ
る。勿論、核剤法と共重合法を併用することも好まし
い。
は、特に限定されない。しかし、重合体(A)のポリマ
ー部分は組成物の骨格をなすものであり、成型品に十分
な強度をもたせるためには、その平均分子量は5万以上
が好ましく、8〜30万が特に好ましく、10〜20万
の範囲が最も広く用いられる。一方、重合体(B)のポ
リマー部分は、成型品の耐熱性に寄与するもので、分子
量は1万以上が好ましく、2〜30万が特に好ましく3
〜20万の範囲が最も広く用いられる。
ないが、通常の溶融成型条件、例えば温度150〜25
0℃程度、多くの場合170〜230℃、最も多くの場
合180〜220℃において、500〜20000ポイ
ズ程度、多くの場合1000〜10000ポイズ、最も
多くの場合1500〜8000ポイズが好ましい。溶融
粘度の温度依存性やせん断速度依存性は、小さいことが
望ましいが、本発明組成物は、溶融流動性改善成分(ポ
リエーテル、ポリカーボネートなど)を含むため、比較
的分子量が高くても比較的低温で成型可能であり、成型
性にすぐれ、強度、柔軟性、耐衝撃性などに優れた成型
品を得ることが出来る。
(B)とを混合することにより、容易に製造される。混
合方法や混合装置は、特に限定されないが、連続的に処
理出来るものが、工業的に有利で好ましい。例えば、両
ポリマー(A)、(B)のペレットを所定比率で混合
し、1軸のスクリュー押出機や2軸の混練押出機などで
溶融し、直ちに射出成型したり製膜または紡糸してもよ
い。また両成分を溶融混合した後、一旦ペレット化し、
その後で必要に応じて溶融成型してもよい。同じく、両
ポリマーをそれぞれ別の押出機などで溶融し、所定比率
で静止混合器または/及び機械的攪拌装置で混合し、直
ちに成型しても良く、一旦ペレット化してもよい。押出
機などの機械的攪拌による混合と、静止混合器とを組み
合わせてもよい。溶剤を用い、溶液状態で混合しても良
い。
エステル交換反応による共重合体化を、実質的に防ぐこ
とが必要で、出来るだけ低温で短時間内に混合すること
が好ましい。例えば温度は、230℃以下、特に好まし
くは210℃以下、最も好ましくは190℃以下、時間
は30分間以内、特に20分以内、最も好ましくは10
分以内で混合することが好ましい。溶融による変質やエ
ステル交換を防ぐには、分子末端の水酸基やカルボキシ
ル基、残留モノマーや重合触媒を除去または低減してお
くことが望ましい。エステル交換反応が無視出来ないほ
ど(実質的に)起こると、重合体(A)と重合体(B)
のブロック又はランダム共重合体が生成し、組成物の結
晶性や耐熱性が低下する。
は有機系粒子その他の充填剤、結晶核剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤などの安定剤、染料、顔料などの着色剤、
帯電防止剤、難燃剤、滑剤、離型剤、撥水剤、可塑剤、
抗菌剤その他の添加剤を配合することが出来る。
ない限り重量比である。脂肪族ポリエステルの分子量
は、試料の0.1%クロロホルム溶液のGPC分析にお
いて、分子量1000以下の成分を除く高分子成分の分
散の重量平均値である。
ラクチド97部、分子量8000のポリエチレングリコ
ール(以下PEGと記す)5部、酸化防止剤としてチバ
ガイギー社のイルガノックス1010をPEGに対して
0.1%、重合触媒としてオクチル酸錫100ppm、
結晶核剤として直径9nmの窒化ボロン0.5%を混合
し、2軸混練部押出機に連続供給し185℃で15分間
反応した後、口金より押出し水で冷却後切断してポリL
−乳酸/PEG=約95/5のブロック共重合体のチッ
プC1を得た。チップC1を、乾燥後、140℃の窒素
気流中で3時間熱処理(固相重合)したのち、塩酸を
0.1%含むアセトンで洗浄し、さらに塩酸を含まぬア
セトンで5回洗浄し、触媒および残存モノマーを完全に
除去し、乾燥してチップA1を得た。チップA1の分子
量は13.3万、融点は170℃であった。ポリブチレ
ンサクシネート(PBS)/ポリブチレンアジペート
(PBA)=4/1(モル比)のランダム共重合物で、
分子量12.7万、融点92℃のものをCP1とする。
CP1を90部、L−ラクチド11部、結晶核剤として
直径8nmのシリカ粒子0.8%、オクチル酸錫をL−
ラクチドに対して100ppm混合し、以下チップA1
と同様にしてチップB1を得た。PBS/PBA共重合
体CP1は、PBAが20モル%ランダム共重合されて
いるが、PBSとPBAは分子構造が近いため、PBA
の結晶妨害作用は弱く、共重合体は結晶性を保つ。しか
しCP1は、融点がPBSより約25℃低下しており、
球晶の発達のため不透明である。チップB1は、CP1
/ポリ乳酸=約90/10のブロック共重合体で、分子
量13.1万、融点89℃、透明度は、ブロック共重合
の効果と結晶核剤の効果が共に作用して、CP1よりか
なり改良されている。
し、さらにイルガノックス1010を全体の50ppm
となるよう加えつつ、200℃の2軸混練押出機で平均
4分間溶融混合し、200℃のT型口金より押し出し、
冷却ロールで冷却固化して厚さ0.3mmのシートS1
を得た。シートS1を75℃の型を用い圧空成型し、電
気ひげそり器の容器(ブリスター)BL1を製造した。
なお、シートS1を120℃で2時間熱処理(結晶化)
した試料のDSC分析で、融点として90℃と169℃
の2つの吸熱ピークが観測され、それぞれの吸熱量は、
7.0J/g及び37.9J/gであった。この2つの
吸熱ピークは、それぞれPBS/PBA共重合体セグメ
ントとポリ乳酸セグメントの結晶の融点である。
(未変性品)で、分子量13.5万、融点175℃のも
のを用い、溶融温度220℃でシート化し、以下ブリス
ターBL1と同様にしてブリスターBL2を得た。同じ
く比較のため、上記PBS/PBA=4/1(モル比)
のランダム共重合体CP1を用い、溶融温度200℃で
シート化し、65℃で圧空成型してブリスターBL3を
得た。同じく比較のため、上記ポリ乳酸ホモポリマーの
チップと、ランダム共重合体CP1のチップとを4/1
で混合し、以下BL1と同様にしてブリスターBL4を
得た。各ブリスターを、熱帯地方を船で輸送することを
想定した耐熱変形試験、すなわち60℃、相対湿度80
%の空気中に100時間静置した後、変形の程度および
透明性を評価した。その結果を表1に示す。表1に見る
ように、本発明によるブリスターは熱変形がほとんどな
く透明性にすぐれ内部の商品がよく見える。他方、比較
例は耐熱変形性および透明性の一方または両方が劣って
いる。
00、両末端が水酸基のポリヘキサンカーボネートを用
い、以下実施例1のA1と同様ににして、ポリ乳酸との
共重合体A2を得た。以下実施例1のブリスターBL1
とほぼ同様にして、ただしA2のチップとPBS/PB
A共重合体とポリ乳酸の共重合体B1のチップを4/1
で混合して溶融成型してシートを作成、圧空成型してブ
リスターBL5を得た。ブリスターBL5を耐熱変形試
験を行ったところ、ほとんど変形は見られず、ほぼ透明
で、内部の商品はよく見えた。なお、ブリスターBL5
を熱処理したもののDSC分析では、融点として90℃
と169℃の2つの吸熱ピークが観測され、それぞれの
吸熱量は、7.2J/g及び35.9J/gであった。
この二つの吸熱ピークは、それぞれPBS/PBA共重
合体セグメントとポリ乳酸セグメントの結晶の融点であ
る。
成型や押出し成型などで溶融状態から急冷されたとき、
ガラス転移点(約60℃)と結晶化温度(約100℃)
との間で、成型品が(自重などで)大きく変形するポリ
乳酸の欠点が大幅に改善され、透明性と耐熱変形性の両
方に優れる生分解性重合体組成物を得ることができる。
更に本発明組成物は、溶融流動性に優れるポリエーテル
などの成分およびガラス転移点が常温以下(多くの場合
0℃以下)の成分を持つため、別の効果として溶融成型
性、製造の容易性、成型品の耐衝撃性、柔軟性、透明性
に優れ、各種容器などの成型品の製造に極めて好適に応
用される。同様に、本発明重合体組成物は、その優れた
透明性、耐熱性、耐衝撃性、柔軟性、成型性などを生か
し(必要に応じ延伸して)、優れたシート、フィルム、
繊維、各種成型品を製造することができる。
著るしく高まり、地球環境の保全に大きく貢献すること
が期待される。
Claims (2)
- 【請求項1】次の(1)、(2)、(3)及び(4)の
項目を全て満足する重合体組成物。 (1)ポリL−乳酸ホモポリマー、ポリD−乳酸ホモポ
リマー、ポリL/D乳酸共重合体より選ばれたポリエス
テル重合体(A)と、脂肪族ジカルボン酸および鎖状ジ
オールを成分とする結晶性ポリエステルセグメントとポ
リ乳酸セグメントとが結合されているポリエステルブロ
ック共重合体(B)とが混合されている。 (2)組成物中の重合体(A)のポリ乳酸セグメントの
結晶の融点が、140℃以上であり、且つその溶融吸熱
量が、10ジュール/グラム以上である。(3)組成物
中の重合体(B)の上記ジカルボン酸とジオールを成分
とするセグメントの結晶の融点が、60〜130℃の範
囲であり、且つ重合体(B)の構成成分中の乳酸由来の
成分の比率が3〜50重量%である。(4)重合体
(A)と重合体(B)との混合比率(A/B)が、97
/3〜40/60の範囲である。 - 【請求項2】 脂肪族ポリエステルの核剤として、タル
ク、珪酸カルシウム、窒化ボロン、チタン酸カルシウ
ム、酸化チタン、シリカ、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、
サッカリンのナトリウム塩を用いる請求項1記載の組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002204768A JP3723157B2 (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | ポリ乳酸系重合体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002204768A JP3723157B2 (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | ポリ乳酸系重合体組成物 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08375196A Division JP3645647B2 (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | ポリ乳酸系重合体組成物およびその成型品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003073533A true JP2003073533A (ja) | 2003-03-12 |
JP3723157B2 JP3723157B2 (ja) | 2005-12-07 |
Family
ID=19195744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002204768A Expired - Lifetime JP3723157B2 (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | ポリ乳酸系重合体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3723157B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005248117A (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Dainippon Ink & Chem Inc | ポリ乳酸樹脂組成物及びその製造方法 |
JP2006233217A (ja) * | 2006-02-27 | 2006-09-07 | Daiki Shoji Kk | 生分解性樹脂組成物およびその成形品 |
JP2007023188A (ja) * | 2005-07-19 | 2007-02-01 | Univ Kinki | 樹脂組成物 |
JP2008063504A (ja) * | 2006-09-09 | 2008-03-21 | Tohcello Co Ltd | ポリ乳酸系延伸フィルム |
JP2008138102A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Toray Ind Inc | ポリ乳酸系樹脂組成物 |
JPWO2011142283A1 (ja) * | 2010-05-10 | 2013-07-22 | 国立大学法人群馬大学 | ポリ乳酸微粒子の製造方法、ポリ乳酸微粒子、並びにこれを用いた結晶核剤、成形体、及び表面改質剤 |
US20160130435A1 (en) * | 2014-11-11 | 2016-05-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Thermoplastic resin composition and molded article made therefrom |
CN114805778A (zh) * | 2022-04-15 | 2022-07-29 | 湖南聚仁化工新材料科技有限公司 | 一种环保增塑剂及其制备方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04335060A (ja) * | 1991-05-10 | 1992-11-24 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 熱可塑性分解性ポリマー組成物 |
JPH07118513A (ja) * | 1993-10-22 | 1995-05-09 | Dainippon Ink & Chem Inc | 乳酸系ポリマー組成物 |
JPH09272790A (ja) * | 1996-04-05 | 1997-10-21 | Shimadzu Corp | ポリ乳酸系重合体組成物およびその成型品 |
-
2002
- 2002-07-12 JP JP2002204768A patent/JP3723157B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04335060A (ja) * | 1991-05-10 | 1992-11-24 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 熱可塑性分解性ポリマー組成物 |
JPH07118513A (ja) * | 1993-10-22 | 1995-05-09 | Dainippon Ink & Chem Inc | 乳酸系ポリマー組成物 |
JPH09272790A (ja) * | 1996-04-05 | 1997-10-21 | Shimadzu Corp | ポリ乳酸系重合体組成物およびその成型品 |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005248117A (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Dainippon Ink & Chem Inc | ポリ乳酸樹脂組成物及びその製造方法 |
JP2007023188A (ja) * | 2005-07-19 | 2007-02-01 | Univ Kinki | 樹脂組成物 |
JP2006233217A (ja) * | 2006-02-27 | 2006-09-07 | Daiki Shoji Kk | 生分解性樹脂組成物およびその成形品 |
JP2008063504A (ja) * | 2006-09-09 | 2008-03-21 | Tohcello Co Ltd | ポリ乳酸系延伸フィルム |
JP2008138102A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Toray Ind Inc | ポリ乳酸系樹脂組成物 |
JPWO2011142283A1 (ja) * | 2010-05-10 | 2013-07-22 | 国立大学法人群馬大学 | ポリ乳酸微粒子の製造方法、ポリ乳酸微粒子、並びにこれを用いた結晶核剤、成形体、及び表面改質剤 |
JP5652831B2 (ja) * | 2010-05-10 | 2015-01-14 | 国立大学法人群馬大学 | ポリ乳酸微粒子の製造方法、ポリ乳酸微粒子、並びにこれを用いた結晶核剤、成形体、及び表面改質剤 |
US20160130435A1 (en) * | 2014-11-11 | 2016-05-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Thermoplastic resin composition and molded article made therefrom |
CN114805778A (zh) * | 2022-04-15 | 2022-07-29 | 湖南聚仁化工新材料科技有限公司 | 一种环保增塑剂及其制备方法 |
CN114805778B (zh) * | 2022-04-15 | 2023-03-10 | 湖南聚仁化工新材料科技有限公司 | 一种环保增塑剂及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3723157B2 (ja) | 2005-12-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5662279B2 (ja) | 可塑化ポリエステルから製造されたフィルム | |
EP1674528B2 (en) | Aliphatic polyester composition and moulded article | |
CN114514286B (zh) | 聚酯树脂共混物、聚酯膜及其制备方法 | |
JP2005187630A (ja) | ポリ乳酸樹脂組成物及びその成形体 | |
JP4042206B2 (ja) | ポリ乳酸組成物よりなるフィルム及びシート | |
JP2001335623A (ja) | 耐衝撃性付与剤及び該剤を含むポリエステル組成物 | |
JP4487305B2 (ja) | ポリ乳酸樹脂組成物及びその成形体 | |
JP3666172B2 (ja) | 自然分解性樹脂組成物及びその成形物 | |
JP5250178B2 (ja) | ステレオコンプレックスポリ乳酸、その製造方法、組成物および成形品 | |
WO2011043187A1 (ja) | 眼鏡成形体、その製造方法、及び眼鏡 | |
JPH11323113A (ja) | ポリ乳酸系組成物 | |
JP3723157B2 (ja) | ポリ乳酸系重合体組成物 | |
JP5145695B2 (ja) | ポリ乳酸系樹脂フィルムの製造方法 | |
JP3645647B2 (ja) | ポリ乳酸系重合体組成物およびその成型品 | |
CN114096614B (zh) | 聚酯树脂共混物 | |
JPH11181262A (ja) | 乳酸系ポリマー組成物及びその成型品 | |
KR102428493B1 (ko) | 폴리에스테르 수지 펠릿, 그 제조 방법 및 그것으로 이루어지는 성형품 | |
EP3768777B1 (en) | Poly(lactic acid) composition comprising dipentaerythritol | |
JP3989406B2 (ja) | ポリ乳酸系樹脂組成物、成形品及びその製造方法 | |
JP3508678B2 (ja) | ポリ乳酸組成物及びその成型品 | |
JP3773501B2 (ja) | ポリ乳酸系樹脂組成物、成形品及びその製造方法 | |
JPH11323107A (ja) | ポリエステル系重合体組成物 | |
JP6152989B2 (ja) | ポリエステルのペレットを含有する混合ペレット及び樹脂組成物 | |
US6258452B1 (en) | Transparent articles of polyester resin | |
JP2006335904A (ja) | ポリ乳酸系延伸フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132 Effective date: 20050315 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050513 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132 Effective date: 20050607 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050616 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050616 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050808 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20050808 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050830 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050914 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 7 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 7 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 7 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 7 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 7 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 7 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 7 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 7 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922 Year of fee payment: 8 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |