JP2003073503A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JP2003073503A JP2001263144A JP2001263144A JP2003073503A JP 2003073503 A JP2003073503 A JP 2003073503A JP 2001263144 A JP2001263144 A JP 2001263144A JP 2001263144 A JP2001263144 A JP 2001263144A JP 2003073503 A JP2003073503 A JP 2003073503A
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ethylene
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elastomer composition
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Takeshi Tominaga
武史 富永
Kazuyoshi Fuse
一芳 布施
Tatsuro Hamanaka
達郎 浜中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリオレフィン樹脂とエチレン系共重合体ゴ
ムと有機過酸化物と特定の架橋助剤とを動的熱処理して
得られる熱可塑性エラストマー組成物において、引張物
性を良好な水準に維持し、かつ色相に優れた熱可塑性エ
ラストマー組成物を提供する。 【解決手段】 (A)ポリオレフィン樹脂の含有量が5
〜95重量部であり、(B)エチレン系共重合体ゴムの
含有量が5〜95重量部であり(ただし、(A)および
(B)の合計を100重量部とする。)、(A)および
(B)の合計量100重量部あたりの(C)有機過酸化
物の含有量が0.001〜5重量部であり、(A)およ
び(B)の合計量100重量部あたりの(D)アクリル
アミド系化合物の含有量が0.01〜5重量部である組
成物を動的熱処理して得られる熱可塑性エラストマー組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性エラスト
マー組成物に関するものである。更に詳しくは、本発明
は、ポリオレフィン樹脂とエチレン系共重合体ゴムと有
機過酸化物と特定の架橋助剤とを動的熱処理して得られ
る、色相に優れた熱可塑性エラストマー組成物に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】結晶性ポリオレフィン樹脂とエチレン系
共重合体ゴムと有機過酸化物とからなる組成物を動的熱
処理して得られる熱可塑性エラストマー組成物は、加硫
ゴム、塩化ビニル代替用途として、自動車部品、各種工
業部品、各種土木建築材料、医療関連部品、ハウジン
グ、OA部品および雑貨などの分野に広く用いられてい
る。しかし、該熱可塑性エラストマー組成物は、加硫ゴ
ムに比べ、ゴム弾性、引張特性などが劣るという欠点が
あり、その改良のため、N,N’−m−フェニレンビス
マレイミドに代表されるビスマレイミド化合物を架橋助
剤として配合した組成物を動的熱処理した熱可塑性エラ
ストマー組成物が提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる熱可
塑性エラストマー組成物は、黄色に着色する問題が生じ
ており、対策として架橋助剤の配合量を減量すると、ゴ
ム弾性、引張特性などの改良効果が低下してしまうた
め、架橋助剤を配合した組成物を動的熱処理した熱可塑
性エラストマーは、使用される用途が限られていた。か
かる状況の下、本発明が解決しようとする課題は、ポリ
オレフィン樹脂とエチレン系共重合体ゴムと有機過酸化
物と特定の架橋助剤とを動的熱処理して得られる熱可塑
性エラストマー組成物において、引張物性を良好な水準
に維持し、かつ色相に優れた熱可塑性エラストマー組成
物を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記の成分(A)〜(D)を含有し、(A)の含有量は5
〜95重量部であり、(B)の含有量は5〜95重量部
であり(ただし、(A)および(B)の合計を100重
量部とする。)、(A)および(B)の合計量100重
量部あたりの(C)の含有量は0.001〜5重量部で
あり、(A)および(B)の合計量100重量部あたり
の(D)の含有量は0.01〜5重量部である組成物を
動的熱処理して得られる熱可塑性エラストマー組成物に
係るものである。 (A)ポリオレフィン樹脂 (B)エチレン系共重合体ゴム (C)有機過酸化物 (D)下記式(I)および/または(II)で示されるア
クリルアミド系化合物 CH2=CR1CONR23 (I) CH2=CR1CONR2(CH2nNR3COCR4=CH2 (II) (ここで、R1〜R4は独立に、水素原子または炭素数1
〜4のアルキル基を、nは1〜4の整数を表す。) 【0005】 【発明の実施の形態】本発明に用いられるポリオレフィ
ン樹脂(A)とは、エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−オクテン、1−デセンなどの炭素原子数2
〜10のオレフィン1種または2種以上から誘導される
繰り返し単位を50重量%以上含有する重合体であっ
て、JISK−7121(1987)に従って測定した
示差走査熱量測定曲線において、90〜170℃の範囲
に融解ピークが存在し、さらに、JIS K−7122
(1987)に従って求めた該融解ピークの転移熱量が
50〜130J/gである重合体である。ポリオレフィ
ン樹脂(A)は、オレフィン以外の単量体から誘導され
る繰り返し単位を含有していてもよく、オレフィン以外
の単量体としては、たとえば、酢酸ビニルなどのビニル
エステル化合物;アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチルなどの不飽和カルボン酸エステル;アクリル
酸、メタクリル酸などの不飽和カルボン酸があげられ、
これらは、1種または2種以上使用される。 【0006】ポリオレフィン樹脂(A)としては、たと
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブ
テン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチ
レン−1−オクテン共重合体、プロピレン−1−ブテン
共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、プロピ
レン−1−オクテン共重合体、プロピレン−1−ブテン
−エチレン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン−エチ
レン共重合体、プロピレン−1−オクテン−エチレン共
重合体があげられ、これらは、1種または2種以上組み
合わせて使用される。また、これらは公知の方法で製造
することができる。 【0007】ポリオレフィン樹脂(A)の中では、耐熱
性の観点から、プロピレンから誘導される繰り返し単位
の含有量が80重量%以上であるプロピレン重合体が好
ましい。該重合体のプロピレンから誘導される繰り返し
単位の含有量は、より好ましくは85重量%以上であ
り、更に好ましくは90重量%以上である。 【0008】ポリオレフィン樹脂(A)は、JIS K
−7210(1999)に従って、温度230℃、荷重
21.18Nで測定したメルトフローレート(MFR)
が、通常は、0.1〜200g/10分であり、好まし
くは0.5〜50g/10分である。MFRが小さすぎ
ると、流動性が低下することがあり、MFRが大きすぎ
ると、成形体の機械的強度が低下することがある。 【0009】本発明に用いられるエチレン系共重合体ゴ
ム(B)とは、エチレンおよびエチレン以外の単量体か
ら誘導される繰り返し単位を含有する重合体であって、
JIS K−7121(1987)に従って測定した示
差走査熱量測定曲線において、90〜170℃の範囲に
融解ピークが存在しない重合体である。エチレン以外の
単量体としては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オ
クテン、1−デセンなどの炭素原子数3〜10のα−オ
レフィン;ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−2
−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ジシ
クロオクタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエ
ン、5−ビニル−2−ノルボルネンなどの炭素原子数5
〜15の非共役ジエン;酢酸ビニルなどのビニルエステ
ル化合物;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ルなどの不飽和カルボン酸エステル;アクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸などの不飽和カルボン酸;1,3
−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、1,
3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジ
エンなどの炭素数4〜8の共役ジエンなどがあげられ、
これらは、1種または2種以上が用いられる。 【0010】エチレン系共重合体ゴム(B)としては、
たとえば、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合
体、エチレン−1−オクテン共重合体、エチレン−プロ
ピレン−1−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン−
1−ヘキセン共重合体、エチレン−プロピレン−1−オ
クテン共重合体、エチレン−プロピレン−5−エチリデ
ン−2−ノルボルネン共重合体があげられ、これらは1
種または2種以上組み合わせて使用される。また、これ
らは公知の方法で製造することができる。 【0011】エチレン系共重合体ゴム(B)の中では、
成形体の機械的強度の観点から、エチレン−α−オレフ
ィン共重合体、エチレン−α−オレフィン−非共役ジエ
ン共重合体ゴムが好ましく、α−オレフィンとしては、
入手容易性の観点から、プロピレン、1−ブテンが好ま
しく、プロピレンがより好ましい。エチレン系共重合体
ゴム(B)のエチレン単位の含有量とα−オレフィン単
位の含有量の重量比率(エチレン単位の含有量/α−オ
レフィン単位の含有量)は、柔軟性の観点で、好ましく
は90/10〜30/70であり、より好ましくは85
/15〜45/55である。 【0012】エチレン系共重合体ゴム(B)の中では、
成形体の機械的強度の観点から、更に、エチレン−α−
オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムが好ましく、ヨ
ウ素価が5〜40であるエチレン−α−オレフィン−非
共役ジエン共重合体ゴムが最も好ましい。ヨウ素価が低
すぎると、機械的強度が低下する場合があり、ヨウ素価
が高すぎると、流動性が低下する場合がある。 【0013】エチレン系共重合体ゴム(B)としては、
伸展油を添加した油展ゴムを用いても良い。油展ゴムを
用いる場合の伸展油の含有量は、共重合体ゴム100重
量部あたり通常20〜200重量部である。 【0014】エチレン系共重合体ゴム(B)の100℃
のムーニー粘度(ML1+4100℃)は、好ましくは1
0〜350であり、より好ましくは30〜300であ
る。該ムーニー粘度が過小であると成形体の機械的強度
が低下することがあり、該ムーニー粘度が過大であると
流動性が低下することがある。 【0015】ポリオレフィン樹脂(A)の配合量は、ポ
リオレフィン樹脂(A)とエチレン系共重合体ゴム
(B)の合計量100重量部に対し、5〜95重量部で
ある。該ポリオレフィン樹脂(A)の配合量が少なすぎ
ると熱可塑性エラストマー組成物の流動性が低下し、成
形品の外観が劣る。該ポリオレフィン樹脂(A)の配合
量が多すぎると、熱可塑性エラストマー組成物の柔軟性
が損なわれ、成形品の弾性が劣る。好ましくは7〜70
重量部であり、より好ましくは10〜50重量部であ
る。なお、エチレン系共重合体ゴム(B)として油展ゴ
ムを使用した場合は、伸展油を含んだエチレン系共重合
体ゴム量をエチレン系共重合体ゴム(B)の配合量とす
る。 【0016】本発明に用いられる有機過酸化物(C)と
しては、通常、半減期が1分となる温度が150〜28
0℃のものが使用され、たとえば、ジクミルペルオキシ
ド、ジ−t−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘ
キシン−3、1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソ
プロピル)ベンゼン、1,1−ビス(t−ブチルペルオ
キシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−
ブチル−4,4−ビス(t−ブチルペルオキシ)バレレ
ート、ベンゾイルペルオキシド、p−クロロベンゾイル
ペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシ
ド、t−ブチルペルオキシベンゾエート、t−ブチルペ
ルオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチルペルオ
キシド、ラウロイルペルオキシド、t−ブチルクミルペ
ルオキシドがあげられ、これらを1種または2種以上組
み合わせて用いてもよい。これらの中でも、取り扱いの
容易性の観点で、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t
−ブチルペルオキシ)ヘキサンが好ましい。 【0017】有機過酸化物(C)の配合量は、ポリオレ
フィン樹脂(A)とオレフィン共重合体ゴム(B)の合
計量100重量部に対し、0.001〜5重量部であ
る。該配合量が少なすぎると成形体の機械的強度が低下
し、該配合量が多すぎると流動性が低下する。好ましく
は0.005〜3重量部であり、より好ましくは0.0
1〜1重量部である。 【0018】本発明に用いられるアクリルアミド系化合
物(D)とは、下記式(I)および/または(II)で示
される化合物である。下記式(I)で示される化合物とし
ては、たとえば、アクリルアミド、2−アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸、N−イソプロピルア
クリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N−N’ジ
メチルアクリルアミド、N−ter−ブチルアクリルア
ミドがあげられ、下記式(II)で示される化合物として
は、たとえば、N,N’−メチレン−ビスアクリルアミ
ドが挙げられる。これらを1種または2種以上組み合わ
せて用いてもよい。また、これらの中では、成形体の機
械的強度の観点で、下記式(II)で示される化合物が好
ましく、N,N’−メチレン−ビスアクリルアミドがよ
り好ましい。 CH2=CR1CONR23 (I) CH2=CR1CONR2(CH2nNR3COCR4=CH2 (II) (ここで、R1〜R4は独立に、水素原子または炭素数1
〜4のアルキル基を、nは1〜4の整数を表す。) 【0019】アクリルアミド系化合物(D)の配合量
は、ポリオレフィン樹脂(A)とオレフィン共重合体ゴ
ム(B)の合計量100重量部に対し、0.01〜5重
量部である。該配合量が少なすぎると成形体の機械的強
度が低下し、該配合量が多すぎると流動性が低下する。
好ましくは0.05〜3重量部であり、より好ましくは
0.1〜2重量部である。 【0020】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
必要に応じて、酸化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、
離型剤、難燃剤、金属石鹸、ワックス、防かび剤、抗菌
剤、フィラー、発泡剤などの添加剤を配合してもよい。
これらの添加剤は、動的熱処理前に配合してもよく、動
的熱処理後に配合してもよい。 【0021】本熱可塑性エラストマー組成物が得られる
動的熱処理とは、有機過酸化物とアクリルアミド系化合
物の存在下で、溶融混練することをいう。動的熱処理装
置としては開放型のミキシングロール、非開放型のバン
バリーミキサー、ニーダー、押出機等の公知のものを使
用することができる。また、動的熱処理の溶融混練は、
混練する全成分を一括して溶融混練してもよいし、一部
の成分を混練した後に選択しなかった成分を加え溶融混
練してもよい。 【0022】動的熱処理の温度は、通常、有機過酸化物
の半減期が1分以下となる温度であり、好ましくは15
0〜280℃、より好ましくは180〜260℃であ
る。動的熱処理する時間は、通常、有機過酸化物の半減
期以上のとなる時間であり、好ましくは1〜30分、よ
り好ましくは3〜20分である。温度が低すぎたり、時
間が短すぎると、成形体の機械的強度が低下する場合が
あり、温度が高すぎたり、時間が長すぎると、成形品の
外観が悪化したり流動性が低下する場合がある。 【0023】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
射出成形、押出成形、カレンダー成形、ブロー成形等に
より種々の成形品に成形され、たとえばボディパネル、
サイドシールド、内装部品表皮等の自動車部品;電線被
覆、コネクター等の電気部品;靴底、サンダル等の履
物;ゴルフクラブグリップ、水泳用フイン等のレジャー
用品;防水シート、化粧剛板の被覆材、建築用窓枠等の
土木用および建材用部品;ガスケット;ベルトなどの用
途に使用することができる。 【0024】 【実施例】次に、本発明を実施例によって説明する。 [1]評価方法 (1)MFR JIS K−7210(1999)に従い、温度230
℃、荷重98.07Nで測定した。 (2)破断強度、破断伸び JIS K−6251(1993)に従い、JIS3号
ダンベルで作製した試験片を用い、引張速度200mm
/minで測定した。 (3)色相 JIS K−7103(1977)に従い、黄色度を測
定した。 【0025】[2]原料 ポリオレフィン樹脂 PP:エチレン−プロピレン共重合体(住友化学工業株
式会社製ノーブレンAY161C) エチレン系共重合体ゴム: EPDM:エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(住
友化学工業株式会社製エスプレンEPDM E673) 有機化酸化物 2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン(化薬アクゾ株式会社製) 架橋助剤 −1:アクリルアミド系化合物 N,N’−メチレン−ビスアクリルアミド (関東化学株
式会社製) −2:ビスマレイミド化合物 N,N’−m−フェニレンビスマレイミド(住友化学工
業株式会社製 スミファインBM) 酸化防止剤 イルガノックス1010(チバ・スペシャリティ・ケミ
カルズ社製) 耐候安定剤 スミソーブ300(住友化学工業株式会社製) ワックス カオーワックス230−2(花王株式会社製) 【0026】[3]熱可塑性エラストマー試料の調整 実施例1および比較例1,2 表1に示した配合のうち有機化酸化物を除くものをラボ
プラストミル(東洋精機製作所製 型式65C150)
にて、回転速度96回転/分、チャンバー温度200℃
の条件で、3分間混練した。その後、有機化酸化物を加
え、同条件で7分間混練を行い熱可塑性エラストマー組
成物を得た。更に、この熱可塑性エラストマー組成物を
温度200℃で圧縮成形することにより厚み1mmの試
験片を作製し、物性評価を行った。結果を表1に示す。 【0027】 【表1】 【0028】 【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、引
張物性を良好な水準に維持し、かつ黄色に着色しない、
ポリオレフィン樹脂とオレフィン共重合体ゴムと有機過
酸化物と特定の架橋助剤とを動的熱処理して得られる熱
可塑性エラストマー組成物を提供することができた。該
熱可塑性エラストマー組成物からなる成形体は、引張物
性、色相、臭気などに優れ、たとえばボディパネル、サ
イドシールド、内装部品表皮等の自動車部品;電線被
覆、コネクター等の電気部品;靴底、サンダル等の履
物;ゴルフクラブグリップ、水泳用フイン等のレジャー
用品;防水シート、化粧剛板の被覆材、建築用窓枠等の
土木用および建材用部品;ガスケット;ベルトなどの用
途に使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜中 達郎 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内 Fターム(参考) 4F070 AA12 AA16 AC47 AC56 AE08 GA05 GB08 4J002 BB03W BB05X BB06W BB07W BB08W BB12W BB15X BB17W EK036 EK046 EK086 EP017 EP027 FD147 FD156

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】下記の成分(A)〜(D)を含有し、
    (A)の含有量は5〜95重量部であり、(B)の含有
    量は5〜95重量部であり(ただし、(A)および
    (B)の合計を100重量部とする。)、(A)および
    (B)の合計量100重量部あたりの(C)の含有量は
    0.001〜5重量部であり、(A)および(B)の合
    計量100重量部あたりの(D)の含有量は0.01〜
    5重量部である組成物を動的熱処理して得られる熱可塑
    性エラストマー組成物。(A)ポリオレフィン樹脂 (B)エチレン系共重合体ゴム (C)有機過酸化物 (D)下記式(I)および/または(II)で示されるア
    クリルアミド系化合物 CH2=CR1CONR23 (I) CH2=CR1CONR2(CH2nNR3COCR4=CH2 (II) (ここで、R1〜R4は独立に、水素原子または炭素数1
    〜4のアルキル基を、nは1〜4の整数を表す。)
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