JP2003073022A - 用紙処理装置 - Google Patents

用紙処理装置

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JP2003073022A
JP2003073022A JP2001266302A JP2001266302A JP2003073022A JP 2003073022 A JP2003073022 A JP 2003073022A JP 2001266302 A JP2001266302 A JP 2001266302A JP 2001266302 A JP2001266302 A JP 2001266302A JP 2003073022 A JP2003073022 A JP 2003073022A
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健次 山田
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政博 田村
Nobuyasu Suzuki
伸宜 鈴木
Hideya Nagasako
秀也 永迫
Hiroki Okada
浩樹 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の設置面積を最小限のものとした上で、
中折り処理を行う場合の生産性の高い丁合い/仕分け/
パンチ/スティプル(端面綴じ)/中綴じ製本等の用紙
処理装置を提供する。 【解決手段】 下排紙トレイ203の先端部の突出量を
シフトトレイ202の先端部の突出量と同等もしくは少
なくするとともに、中折り処理して排紙する下排紙ロー
ラ83の設置位置をシフトトレイ202に排紙するシフ
ト排紙ローラ6の設置位置より側方に突出させ、用紙後
処理装置の設置面積を増やすことなく下排紙ローラ83
の上流側に用紙束を折る機構を収納する空間を確保し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、印刷機等の画像形成装置に一体もしくは別体に設け
られ、画像形成済みの用紙(記録媒体)に対して所定の
処理を行って排紙する用紙処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機やプリンタ等の画像形成装
置から排出される用紙に対して、丁合い/仕分け/穴あ
け/スティプル等の処理を自動で行う用紙後処理装置が
種々提供されている。中でも、オフィス作業の多様化/
効率化および複写機/プリンタのカラー化に伴い、用紙
の中心部にスティプル処理を行い、その中心部を折る
「中綴じ製本」機能のニーズが高まっている。
【0003】この種の技術として、例えば特開平7−4
8062号公報に開示された発明が公知である。この発
明は、丁合い/仕分け/スティプル(端面綴じ)を行う
ためのユニットと中綴じ製本を行うためのユニットをそ
れぞれ別々に設け、用紙後処理装置の用紙受入口にて搬
送経路を分岐させてそれぞれのユニットへ導くように構
成され、さらに、中綴じ製本を行うための用紙整合部分
を急傾斜させて配置することによって多機能/省スペー
スの装置を提供している。
【0004】この発明では、丁合い/仕分け/スティプ
ル(端面綴じ)を行うためのユニットと中綴じ製本を行
うためのユニットをそれぞれ別々に設けているので、部
品点数が多く、装置全体がコスト高となってしまう。
【0005】そこで、特開平11−286368号公報
および特開平11−246103号公報には、前記公知
技術の問題点を解決するため、丁合い/仕分け/スティ
プル(端面綴じ)/中綴じ製本を行うためのユニットを
1つとすることによって部品点数の削減とコストダウン
を図った発明が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平11−286368号公報記載の発明では、部品点
数の削減とコストダウンを図ることができるが、中綴じ
製本時は用紙整合/スティプル処理を施した後、折り処
理を同一ユニット内で施す構成となっているので、前の
部の折り処理が完了するまで次の部の用紙をユニットへ
搬送することができず、生産性の面で不利となってしま
う。
【0007】また、特開平11−246103号公報記
載の発明では、中間トレイの下部にスティプラを設け、
端部綴じの場合には、そのスティプラで綴じて情報に搬
送して上側の排出トレイに排紙し、中綴じの場合には、
中間トレイに集積された用紙束の中心位置を前記スティ
プラの位置まで下げて中綴じを行った後、さらに、用紙
束の中心が押し型の位置に来るまで用紙束を下げ、その
位置で用紙束の中折りを行って端部を裁断して下側の排
紙トレイに排紙するようになっている。そのため、中折
時に少なくとも中間トレイから用紙束が排紙され、用紙
受けが所定の位置に戻るまで、次の用紙を受け入れるこ
とができず、生産性の面で不利となってしまう。
【0008】さらに、この発明では、中間トレイの延長
上の下方に中折り機構を設けているので、中折り機構の
配設位置が低くならざるを得ず、中折りした用紙束の集
積部数が限られることになる。
【0009】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、装置の設置面積を最
小限のものとした上で、装置内部の機器の配置空間を確
保できる用紙処理装置を提供することにある。
【0010】また、他の目的は、中折りを行った場合に
キズやシワ等の発生がなく、中折りが確実に行える用紙
処理装置を提供することにある。
【0011】また、生産性の高い丁合い/仕分け/パン
チ/スティプル(端面綴じ)/中綴じ製本等の用紙処理
機能を備えた用紙処理装置を提供することにある。
【0012】さらに、他の目的は、中折りした用紙の積
載量の増大を図ることができる用紙処理装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の手段は、導入された用紙に対して所定の処理
を施す用紙処理装置において、用紙束を排紙可能な少な
くとも上下2段の排紙トレイと、用紙束の排紙方向の突
出量が上側排紙トレイの突出量以下であって、かつ上側
排紙トレイより小サイズの下側排紙トレイと、上側排紙
トレイへ排紙する第1の排紙ローラ対と、この第1の排
紙ローラ対の設置位置よりも用紙排出方向に突出した位
置に設置され、下側排紙トレイへ排紙する第2の排紙ロ
ーラ対と、前記第2の排紙ローラへ中折り後または切断
後の用紙を直接送り込む搬送手段とを備えていることを
特徴とする。
【0014】この手段によれば、設置面積を増加するこ
となく、装置内部の機器の配置空間を確保して中折りま
たは切断された用紙を排出することができる。
【0015】第2の手段は、第1の手段において、前記
搬送手段が折り処理を行う複数の折りローラ対からなる
ことを特徴とする。
【0016】この手段によれば、複数の折りローラによ
り、確実にかつきれいに中折りされた用紙束を得ること
ができる。
【0017】第3の手段は、第1または第2の手段にお
いて、前記折りローラ対の最終段のローラ対が前記第1
の排紙ローラ対よりも用紙排出方向に突出した位置に設
置されていることを特徴とする。
【0018】この手段によれば設置面積を増加させるこ
となく、折り機構を装置空間内に確保することができ
る。
【0019】第4の手段は、第2または第3の手段にお
いて、前記折りローラ対の前段に用紙束の中央部を折り
ローラ対のニップ部に押し込む折りプレートを備え、当
該折りプレートから前記折りローラ対を経て第2の排紙
ローラ対に至る搬送経路が略同一平面上に設けられてい
ることを特徴とする。
【0020】この手段によれば、中折り時に加わる力が
均等になるので、中折りを行った場合にキズやシワ等の
発生がなく、中折りが確実に行える。
【0021】第5の手段は、第2ないし第4の手段にお
いて、用紙搬送方向下流側が上流側よりも高くなるよう
に傾斜し、用紙を一時収納して整合処理を行うトレイ
と、当該トレイに収納された用紙に対して綴じ処理を行
う綴じ手段と、前記トレイの用紙搬送方向下流側に設け
られ、前記トレイの下流端部より上方へ用紙束を搬送す
る第1の搬送経路および前記トレイ下流端部より下方に
用紙束を搬送する第2の搬送経路とをさらに備え、前記
折りローラ対が前記第2の搬送経路に設けられているこ
とを特徴とする。
【0022】この手段によれば、折り機構を装置空間内
に確保するとともに、スティプルした後に別の処理トレ
イで折り処理を行うので、折り処理に入る前に次の用紙
をスティプル処理トレイに供給することが可能となり、
その分、生産性を高めることができる。
【0023】第6の手段は、第5の手段において、前記
中折りローラ対が前記綴じ手段よりも上方に配置されて
いることを特徴とする。
【0024】この手段によれば、中折りされた用紙束の
排出位置が高くなるので、下側の排紙トレイにおける用
紙束の積載量を増大させることができる。
【0025】なお、以下の実施形態において、上側排紙
トレイはシフトトレイ202に、下側排紙トレイは下ト
レイ203に、第1の排紙ローラ対はシフト排紙ローラ
6に、第2の排紙ローラ対は下排紙ローラ83に、搬送
手段は折りローラ81,82に、最終段のローラ対は折
りローラ82に、用紙を一時収納して整合処理を行うト
レイは処理トレイFに、綴じ手段は端面綴じステイプラ
S1に、第1の搬送経路はシフト排紙ローラ6に続く経
路に、第2の搬送経路は中折り処理トレイGを構成する
束搬送ガイド板上、下91,92にそれぞれ対応する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0027】<全体構成>図1は本発明の実施形態に係
る用紙処理装置としての用紙後処理装置の全体構成を示
す図である。
【0028】図1において、用紙後処理装置PDは、図
示しない画像形成装置の側部に取付けられており、画像
形成装置から排出された記録媒体、ここでは用紙は用紙
後処理装置に導かれる。前記用紙は、1枚の用紙に後処
理を施す後処理手段(この実施形態では穿孔手段として
パンチユニット)を有する搬送路Aを通り、上トレイ2
01へ導く搬送路B、シフトトレイ202へ導く搬送路
C、整合およびスティプル綴じ等を行う処理トレイF
(以下スティプル処理トレイとも称する)へ導く搬送路
Dへ、分岐爪15および分岐爪16によって振り分けら
れるように構成される。
【0029】スティプル処理トレイFで整合およびステ
ィプル等を施された用紙は、偏向手段である分岐ガイド
板54と可動ガイド55により、シフトトレイ202へ
導く搬送路C、折り等を施す処理トレイG(以下、中折
り処理トレイとも称する)へ振り分けられるように構成
され、中折り処理トレイGで折り等を施された用紙は搬
送路Hを通り下トレイ203へ導かれる。また、搬送路
D内には分岐爪17が配置され、図示しない低荷重バネ
により図の状態に保持されており、用紙後端がこれを通
過した後、搬送ローラ9、10、スティプル排紙ローラ
11の内少なくとも搬送ローラ9を逆転することで後端
を用紙収容部Eへ導き滞留させ、次用紙と重ね合せて搬
送することが可能なように構成されている。この動作を
繰り返すことによって2枚以上の用紙を重ね合せて搬送
することも可能である。
【0030】搬送路B、搬送路Cおよび搬送路Dの上流
で各々に対し共通な搬送路Aには、画像形成装置から受
け入れる用紙を検出する入口センサ301、その下流に
入口ローラ1、パンチユニット100、搬送ローラ2、
分岐爪15および分岐爪16が順次配置されている。分
岐爪15、分岐爪16は図示しないバネにより図1の状
態に保持されており、図示しないソレノイドをONする
ことにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方
に、各々回動することによって、搬送路B、搬送路C、
搬送路Dへ用紙を振り分ける。
【0031】搬送路Bへ用紙を導く場合は、分岐爪15
は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、搬送路Cへ用
紙を導く場合は、図1の状態から前記ソレノイドをON
することにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下
方にそれぞれ回動した状態となり、搬送路Dへ用紙を導
く場合は、分岐爪16は図1の状態で前記ソレノイドは
OFF、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドを
ONすることにより、上方に回動した状態となる。
【0032】<シフトトレイ部>この用紙後処理装置P
Dの最下流部に位置するシフトトレイ排紙部Iは、シフ
ト排紙ローラ6と、戻しコロ13と、紙面検知センサ3
30と、シフトトレイ202と、図3に示すシフトトレ
イ昇降機構Jと図2に示すシフト機構K等により構成さ
れる。なお、図2はシフト機構Kの詳細を示す要部を拡
大した斜視図、図3はシフトトレイ昇降機構Jの要部を
拡大した斜視図である。
【0033】図3において、符号13はシフト排紙ロー
ラ6から排出された用紙と接して前記用紙の後端を図示
しないエンドフェンス32に突き当てて揃えるためのス
ポンジ製のコロを示す。この戻しコロ13は、シフト排
紙ローラ6の回転力で回転するようになっている。戻し
コロ近傍にはトレイ上昇リミットスイッチ333が設け
られており、シフトトレイ202が上昇して戻しコロ1
3を押し上げると前記トレイ上昇リミットスイッチ33
3がオンしてトレイ昇降モータ168が停止する。これ
によりシフトトレイ202のオーバーランが防止され
る。また、戻しコロ13の近傍には、図1に示すよう
に、シフトトレイ202の紙面位置を検知する紙面位置
検知手段としての紙面検知センサ330が設けられてい
る。
【0034】図1には図示していないが紙面検知センサ
330は、図3に示す紙面検知レバー30と、紙面検知
センサ(スティプル用)330aと紙面検知センサ(ノ
ンスティプル用)330bとから構成されている。紙面
検知レバー30は、その軸部を中心に回動可能に設けら
れ、シフトトレイ202に積載された用紙の後端上面に
接触する接触部30aと扇形の遮蔽部30bを備えてい
る。上方に位置する紙面検知センサ(スティプル用)3
30aは主にスティプル排紙制御に用いられ、紙面検知
センサ(ノンスティプル用)330bは主にシフト排紙
制御に用いられる。
【0035】本実施形態では、紙面検知センサ(スティ
プル用)330aおよび紙面検知センサ(ノンスティプ
ル用)330bは、遮蔽部30bによって遮られたとき
にオンするようになっている。したがって、シフトトレ
イ202が上昇して紙面検知レバー30の接触部30a
が上方に回動すると、紙面検知センサ(スティプル用)
330aがオフし、さらに回動すると紙面検知センサ
(ノンスティプル用)330bがオンする。用紙の積載
量が所定の高さに達したことが紙面検知センサ(スティ
プル用)330aと紙面検知センサ(ノンスティプル
用)330bによって検知されると、シフトトレイ20
2は所定量下降する。これにより、シフトトレイ202
の紙面位置は略一定に保たれる。
【0036】《シフトトレイの昇降機構》シフトトレイ
202の昇降機構について詳細に説明する。
【0037】図3に示すようにシフトトレイ202は、
駆動ユニットLにより駆動軸21が駆動されることによ
り昇降する。駆動軸21と従動軸22との間にはタイミ
ングベルト23がタイミングプーリを介してテンション
をもって掛けられ、このタイミングベルト23にシフト
トレイ202を支持する側板24が固定されている。こ
のように構成することにより、シフトトレイ202を含
むユニットが昇降可能にタイミングベルト23に吊り下
げられている。
【0038】駆動ユニットLは、トレイ昇降モータ16
8とウォームギア25とから構成され、駆動源としての
正逆転可能なトレイ昇降モータ168で発生した動力
が、ウォームギヤ25を介して駆動軸21に固定された
ギヤ列の最終ギヤに伝達され、シフトトレイ202を上
下方向に移動させるるようになっている。動力伝達系統
がウォームギヤ25を介しているため、シフトトレイ2
02を一定位置に保持することができ、このギア構成に
より、シフトトレイ202の不意の落下事故等を防止す
ることが可能となっている。
【0039】シフトトレイ202の側板24には、遮蔽
板24aが一体に形成され、下方には積載用紙の満載を
検出する満杯検知センサ334と下限位置を検出する下
限センサ335が配置されており、遮蔽板24aによっ
て満杯検知センサ334と下限センサ335とがオン・
オフされるようになっている。満杯検知センサ334と
下限センサ335はフォトセンサであり、遮蔽板24a
によって遮られたときにオンするようになっている。な
お、図3において、シフト排紙ローラ6は省略してい
る。
【0040】シフトトレイ202の揺動機構は図2に示
すように、シフトモータ169とシフトかむ31十から
なり、シフトモータ169を駆動源としてシフトカム3
1を回転させることにより用紙排紙方向に直交する方向
に往復動する。シフトカム31には回転軸中心から一定
量離れた位置にピン31aが立てられ、そのピン31a
の他端部がエンドフェンス32の係合部材32aの長孔
部32bに遊嵌されている。係合部材32aはエンドフ
ェンス32の背面(シフトトレイ202が位置しない側
の面)に固定され、前記シフトカム31のピン31aの
回動位置に応じて、用紙排紙方向と直交する方向に往復
動し、これにともなってシフトトレイ202も用紙排紙
方向と直交する方向に移動する。前記シフトトレイ20
2は図1において手前側と奥側の2つの位置で停止し
(図2の拡大図に対応)、その停止制御はシフトカム3
1の切り欠きをシフトセンサ336により検出し、この
検出信号に基づいてシフトモータ169をON、OFF
制御することにより行われる。
【0041】エンドフェンス32の前面側には、前記シ
フトトレイ202の案内用の突条32cが設けられ、シ
フトトレイ202の後端部がこの突条32cに上下動自
在に遊嵌され、これにより、シフトトレイ202は上下
動可能かつ用紙搬送方向と直交する方向に往復動可能に
エンドフェンス32に支持される。なお、エンドフェン
ス32はシフトトレイ202上の積載紙の後端をガイド
し、後端を揃える機能を有する。
【0042】図4はシフトトレイへの排紙部の構造を示
す斜視図である。図1および図4において、シフト排紙
ローラ6は、駆動ローラ6aと従動ローラ6bを有し、
従動ローラ6bは用紙排出方向上流側を支持され、上下
方向に揺動自在設けられた開閉ガイド板33の自由端部
に回転自在に支持されている。従動ローラ6bは自重ま
たは付勢力により駆動ローラ6aに当接し用紙は両ロー
ラ間に挟持されて排出される。綴じ処理された用紙束が
排出される時は、開閉ガイド板33が上方に引き上げら
れ、所定のタイミングで戻されるようになっており、こ
のタイミングはシフト排紙センサ303の検知信号に基
づいて決定される。その停止位置は排紙ガイド板開閉セ
ンサ331の検知信号に基づいて決定され、排紙ガイド
板開閉モータ167により駆動される。
【0043】<スティプル処理トレイ>スティプル処理
を施すスティプル処理トレイFの構成を詳細に説明す
る。
【0044】図5はこのスティプル処理トレイFを用紙
搬送面に垂直な方向から見た平面図、図6はスティプル
処理トレイFとその駆動機構を示す斜視図、図7は用紙
束の放出機構を示す斜視図である。まず、図6に示すよ
うに、スティプル排紙ローラ11によってスティプル処
理トレイFへ導かれた用紙は、スティプル処理トレイF
上に順次積載される。この場合、用紙ごとに叩きコロ1
2で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガー
フェンス53によって横方向(用紙搬送方向と直交する
方向−用紙幅方向とも称す)の整合が行われる。ジョブ
の切れ目、すなわち、用紙束の最終紙から次の用紙束先
頭紙までの間で、制御装置350(図23参照)からの
スティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動さ
れ、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われた用紙束
は、ただちに放出爪52aが突設された放出ベルト52
によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受取り位置にセッ
トされているシフトトレイ202に排出される。
【0045】放出爪52aは、図7に示すように、放出
ベルトHPセンサ311によりそのホームポジションが
検知されるようになっており、この放出ベルトHPセン
サ311は放出ベルト52に設けられた放出爪52aに
よりオン・オフする。この放出ベルト52の外周上には
対向する位置に2つの放出爪52aが配置され、スティ
プル処理トレイFに収容された用紙束を交互に移動搬送
する。また必要に応じて放出ベルト52を逆回転し、こ
れから用紙束を移動するように待機している放出爪52
aと対向側の放出爪52a′の背面で、スティプル処理
トレイFに収容された用紙束の搬送方向先端を揃えるよ
うにすることもできる。
【0046】また、図5に示すように、放出モータ15
7により駆動される放出ベルト52の駆動軸には、用紙
幅方向の整合中心に放出ベルト52とその駆動プーリ6
2とが配置され、それに対して対称に放出ローラ56が
配置固定されており、放出ローラ56の周速は放出ベル
ト52の周速より速くなるように設定されている。
【0047】図6に示すように、叩きコロ12は支点1
2aを中心に叩きSOL170によって振り子運動を与
えられ、スティプル処理トレイFへ送り込まれた用紙に
間欠的に作用して用紙を後端フェンス51に突き当て
る。なお、叩きコロ12は反時計回りに回転する。
【0048】ジョガーフェンス53は、正逆転可能なジ
ョガーモータ158によりタイミングベルトを介して駆
動され、用紙幅方向に往復移動する。
【0049】端面綴じスティプラS1は、図8のステイ
プラS1を移動機構とともに示す斜視図から分かるよう
に、正逆転可能なスティプラ移動モータ159によりタ
イミングベルトを介して駆動され、用紙端部の所定位置
を綴じるために用紙幅方向に移動する。その移動範囲の
一側端には、端面綴じスティプラS1のホームポジショ
ンを検出するスティプラ移動HPセンサ312が設けら
れており、用紙幅方向の綴じ位置は、前記ホームポジシ
ョンからの端面綴じスティプラS1移動量により制御さ
れる。端面綴じスティプラS1は、図9の斜視図に示す
ように前記ホームポジション位置でスティプラS1の綴
じ機構部だけを所定角度斜めに回転させ、スティプル針
の交換が容易にできるように構成されている。スティプ
ラS1は斜めモータ160によって斜め回転し、針交換
位置センサ313によって前記針の交換位置まで達した
ことが検出されると、斜めモータ160は停止する。針
交換が終了すると、元の位置まで回転し、次のスティプ
ルに備える。
【0050】中綴じスティプラS2は図1および図5に
示すように、後端フェンス51から中綴じスティプラS
2の針打ち位置までの距離が、中綴じ可能な最大用紙サ
イズの搬送方向長の半分に相当する距離以上となるよう
に配置され、かつ、用紙幅方向の整合中心に対して対称
に2つ配置され、ステー63に固定されている。
【0051】<用紙束偏向手段>前記スティプル処理ト
レイFで中綴じが行われた用紙束は用紙の中央部で中折
りされる。この中折りは中折り処理トレイGで行われ
る。そのためには、綴じた用紙たばを中折り処理トレイ
Gに搬送する必要がある。この実施形態では、スティプ
ル処理トレイFの搬送方向最下流側に、用紙束偏向手段
が設けられ、中折り処理トレイG側に用紙束を搬送す
る。
【0052】用紙束偏向手段は、図1に示すように分岐
ガイド板54と可動ガイド55とからなる。分岐ガイド
板54は図10ないし図12の動作説明図に示すように
支点54aを中心に上下方向に回動自在に設けられ、そ
の下流側に回転自在な加圧コロ57を有しており、スプ
リング58により放出ローラ56に加圧される。また、
分岐ガイド板54の位置は、束分岐駆動モータ161よ
り駆動を得て回転するカム61のカム面61aと当接す
ることにより決められる。
【0053】可動ガイド55は放出ローラ56の回転軸
に回動自在に支持され、可動ガイド55には回動自在に
連結されたリンクアーム60が設けられている。リンク
アーム60は図5に示す側板64に固定された軸と長孔
部60aで嵌合されており、これにより可動ガイド55
の回動範囲は規制される。また、スプリング59により
下方に付勢されることによって図10の位置に保持され
る。さらに、束分岐駆動モータ161より駆動を得て回
転するカム61のカム面61bによりリンクアーム60
が押されると連結されている可動ガイド55は上方へ回
動する。カム61は束分岐ガイドHPセンサをその遮蔽
部61cにより検知させることによって、そのホームポ
ジションを得て、束分岐駆動モータ161の駆動パルス
によりその停止位置を制御する。
【0054】図10は、カム61がホームポジション時
の分岐ガイド板54と可動ガイド55の位置関係を示
す。可動ガイド55のガイド面55aはシフト排紙ロー
ラ6への経路において、用紙をガイドする機能を有して
いる。
【0055】図11は、カム61が回転することによ
り、分岐ガイド板54が下方へ回動し加圧コロ57が放
出ローラ56に加圧していることを示す。
【0056】図12は、カム61がさらに回転すること
により、可動ガイド55が上方に回動し、処理トレイF
から処理トレイGに導く経路を、分岐ガイド板54と可
動ガイド55とで形成することを示す。また、図5には
奥行き方向の位置関係を示す。
【0057】この実施形態では、分岐ガイド板54と可
動ガイド55は1つの駆動モータにより動作するが、個
々に駆動モータを設けて、用紙サイズや綴じ枚数に応じ
て、移動タイミングや停止位置を制御可能に構成しても
良い。
【0058】<折プレートの移動機構>図13および図
14は折りプレート74の移動機構の動作説明図であ
る。
【0059】折りプレート74は前後側板に立てられた
各2本の軸に長孔部74aが嵌合して支持され、その軸
部74bとリンクアーム76の長孔部76bは嵌合され
ており、リンクアーム76が支点76aを中心に揺動す
ることによって折りプレート74は図13および図14
中を左右に往復移動する。このリンクアーム76の長孔
部76cと折りプレート駆動カム75の軸部75bは嵌
合されており、折りプレート駆動カム75の回転運動に
よりリンクアーム76は揺動する。
【0060】折りプレート駆動カム75は折りプレート
駆動モータ166により図13中の矢印方向に回転す
る。その停止位置は半月形状の遮蔽部75a両端部を折
りプレートHPセンサ325により検知することで決定
される。
【0061】図13は、処理トレイGの用紙束収容領域
から完全に退避したホームポジション位置を示す。折り
プレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプ
レート74は矢印方向に移動し、処理トレイGの用紙束
収容領域に突出する。
【0062】図14は、処理トレイGの用紙束中央を折
りローラ81のニップに押し込む位置を示す。折りプレ
ート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレー
ト74は矢印方向に移動し、処理トレイGの用紙束収容
領域から退避する。
【0063】本実施形態では、後処理モードに応じて下
記の排出形態をとる。
【0064】 ノンスティプルモードa:搬送路A、
搬送路Bを通り上トレイ201へ排出される。
【0065】 ノンスティプルモードb:搬送路A、
搬送路Cを通りシフトトレイ202へ排出される。
【0066】 ソート、スタックモード:搬送路A、
搬送路Cを通りシフトトレイ202へ排出される。その
際、シフトトレイ202が、部の区切れ毎に排紙方向と
直交方向に揺動することで排出される用紙は仕分けられ
る。
【0067】 スティプルモード:搬送路A、搬送路
Dを経て処理トレイFで整合および綴じを施され搬送路
Cを通りシフトトレイ202へ排出される。
【0068】 中綴じ製本モード:搬送路A、搬送路
Dを経て処理トレイFで整合および中央綴じを施され、
さらに処理トレイGで中央折りを施され、搬送路Hを通
り下トレイ203へ排出される。
【0069】 ノンスティプルモードaの動作を以下
に説明する。
【0070】搬送路Aから分岐爪15で振り分けられた
用紙は、搬送路Bに導かれ搬送ローラ3と上排紙ローラ
4によって上トレイ201へ排出される。また上排紙ロ
ーラ4の近傍に配置され用紙の排出を検出する上排紙セ
ンサ302によって排紙の状態を監視する。
【0071】 ノンスティプルモードbの動作を以下
に説明する。
【0072】搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り
分けられた用紙は、搬送路Cに導かれ搬送ローラ5およ
びシフト排紙ローラ6によってシフトトレイ202へ排
出される。またシフト排紙ローラ6の近傍に配置され、
用紙の排出を検出するシフト排紙センサ303によって
排紙の状態を監視する。
【0073】 ソート、スタックモードの動作を以下
に説明する。
【0074】ノンスティプルモードb時と同様の搬送排
紙を行う。その際、シフトトレイ202が、部の区切れ
毎に排紙方向と直交方向に揺動することによって排出さ
れる用紙は仕分けられる。
【0075】 スティプルモードの動作を以下に説明
する。
【0076】搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り
分けられた用紙は、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7、
搬送ローラ9、搬送ローラ10およびスティプル排紙ロ
ーラ11により処理トレイFに排出される。前記処理ト
レイFでは、排紙ローラ11により順次排出される用紙
を整合し、所定枚数に達すると端面綴じスティプラS1
により綴じ処理を行う。その後、綴じられた用紙束は放
出爪52aにより下流へ搬送されシフト排紙ローラ6に
よりシフトトレイ202へ排出される。またシフト排紙
ローラ6の近傍に配置され、用紙の排出を検出するシフ
ト排紙センサ303によって排紙の状態を監視する。
【0077】 スティプルモード時の処理トレイFの
動作について説明する。
【0078】スティプルモードが選択されると、図6に
示すように、ジョガーフェンス53はホームポジション
より移動し、処理トレイFに排出される用紙幅より片側
7mm離れた待機位置で待機する。用紙がスティプル排
紙ローラ11によって搬送され、用紙後端がスティプル
排紙センサ305を通過すると、ジョガーフェンス53
が待機位置から5mm内側に移動して停止する。
【0079】また、スティプル排紙センサ305は用紙
後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU360
に入力される(図23参照)。CPU360ではこの信
号の受信時点からスティプル排紙ローラ11を駆動する
図示しないスティプル搬送モータからの発信パルス数を
カウントし、所定パルス発信後に叩きSOL170をオ
ンさせる。叩きコロ12は、叩きSOL170のオン・
オフにより振り子運動をし、オン時には用紙を叩いて下
方向に戻し、後端フェンス51に突き当てて紙揃えを行
う。このとき、処理トレイFに収容される用紙が入口セ
ンサ101あるいはスティプル排紙センサ305を通過
するたびにその信号がCPU360に入力され、用紙枚
数がカウントされる。
【0080】叩きSOL170がオフされて所定時間経
過後、ジョガーフェンス53は、ジョガーモータ158
によってさらに2.6mm内側に移動して一旦停止し、
横揃えが終了する。ジョガーフェンス53はその後7.
6mm外側に移動して待機位置に戻り、次の用紙を待
つ。この動作を最終頁まで行う。その後再び7mm内側
に移動して停止し、用紙束の両側端を押えてスティプル
動作に備える。その後所定時間後に図示しないスティプ
ルモータにより端面綴じスティプラS1が作動し、綴じ
処理が行われる。このとき2ヶ所以上の綴じが指定され
ていれば、1ヶ所の綴じ処理が終了した後、スティプル
移動モータ159が駆動され、端面綴じスティプラS1
が用紙後端に沿って適正位置まで移動され、2ヶ所目の
綴じ処理が行なわれる。また、3ヶ所目以降が指定され
ている場合は、これを繰返す。
【0081】綴じ処理が終了すると、放出モータ157
が駆動され、放出ベルト52が駆動される。このとき、
排紙モータも駆動され、放出爪52aにより持ち上げら
れた用紙束を受け入れるべくシフト排紙ローラ6が回転
し始める。このとき、ジョガーフェンス53は用紙サイ
ズおよび綴じ枚数により異なるように制御される。例え
ば、綴じ枚数が設定枚数より少ない、あるいは設定サイ
ズより小さい場合には、ジョガーフェンス53により用
紙束を押えながら放出爪52aにより用紙束後端を引っ
かけ搬送する。
【0082】そして、紙有無センサ310あるいは放出
ベルトHPセンサ311による検知より所定パルス後に
ジョガーフェンス53を2mm退避させジョガーフェン
ス53による用紙への拘束を解除する。この所定パルス
は、放出爪52aが用紙後端と接触してからジョガーフ
ェンス53の先端を抜ける間で設定されている。
【0083】また、綴じ枚数が設定枚数より多い、ある
いは設定サイズより大きい場合には、予めジョガーフェ
ンス53を2mm退避させ、放出を行う。いずれの場合
も用紙束がジョガーフェンス53を抜けきると、ジョガ
ーフェンス53は、さらに5mm外側に移動して待機位
置に復帰し、次の用紙に備える。なお、用紙に対するジ
ョガーフェンス53の距離により拘束力を調整すること
も可能である。
【0084】 中綴じ製本モードの動作を以下に説明
する。
【0085】搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り
分けられた用紙は、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7搬
送ローラ9搬送ローラ10スティプル排紙ローラ11に
より処理トレイFに排出される。処理トレイFでは、
スティプルモード時と同様に排紙ローラ11により順次
排出される用紙を整合し、スティプルする直前までは同
様の動作をする(図16参照)。その後、図17の位置
に、用紙束は放出爪52aにより用紙サイズ毎に設定さ
れた所定距離下流へ運ばれ、その中央を中綴じスティプ
ラS2により綴じ処理される。綴じられた用紙束は放出
爪52aにより下流へ用紙サイズ毎に設定された所定距
離搬送され一旦停止する。この移動距離は放出モータ1
57の駆動パルスにより管理される。その後、図18に
示すように、用紙束先端部は放出ローラ56と加圧コロ
57により挟持され、分岐ガイド板54と可動ガイド5
5とが回動することで形成され、処理トレイGへ導かれ
る経路を通過するべく、再度放出爪52aと放出ローラ
56により下流へ搬送される。この放出ローラ56は放
出ベルト52の駆動軸に設けられており放出ベルト52
と同期して駆動される。そして、図19に示すように、
その用紙束は束搬送ローラ上71と束搬送ローラ下72
により、予めその用紙サイズに応じた位置にホームポジ
ションから移動し下側の端面をガイドするべく停止して
いる可動後端フェンス73まで搬送される。このとき、
放出爪52aは、放出ベルト52の外周上に対向する位
置に配置されたもう1つの放出爪52a′が後端フェン
ス51近傍に達した位置で停止し、分岐ガイド板54と
可動ガイド55はホームポジションへ復帰し、次の用紙
に備える。図20に示すように、可動後端フェンス73
に突き当てられた用紙束は、束搬送ローラ下72の加圧
を解除される。その後、図21に示すように、綴じられ
た針部近傍は略直角方向に折りプレート74により押さ
れ、その対向する折りローラ81のニップへと導かれ
る。予め回転していた折りローラ81はその用紙束を加
圧搬送することで、用紙束中央に折りを施す。
【0086】図22に示すように、折りを施された用紙
束は第2の折りローラ82により折りぐせを強化され、
下排紙ローラ83により下トレイ203へ排出される。
このとき、用紙束後端が折り部通過センサ323に検知
されると、折りプレート74と可動後端フェンス73は
ホームポジションに復帰し、束搬送ローラ下72の加圧
は復帰され、次の用紙に備える。また、次のジョブが同
用紙サイズ同枚数であれば、可動後端フェンス73はそ
の位置で待機しても良い。
【0087】図21および図22に示すように、中折り
は、折りプレート74と第1および第2の折りローラ8
1,82によって行われるが、図1に示すように第2の
折りローラ82と下排紙ローラ83は、エンドフェンス
32あるいはシフトトレイ202の基部の筐体側面SB
Aよりも側方に突出した位置に設けられ、かつ、下トレ
イ203の先端部はシフトトレイ202の先端部の鉛直
下方と同一位置、もしくは同一位置よりも用紙後処理装
置PD本体側に位置し、シフトトレイ202で規定され
る垂直投影面積よりも垂直投影面積が大きくならないよ
うに意図されている。
【0088】また、前述の第2の折りローラ82と下排
紙ローラ83とを前記筐体側板SBAよりも側方に突出
させて、複数段にわたる折りローラによって十分な折り
処理を可能としている。その際、中折りにより用紙束の
サイズが半分になるので、下トレイ203のトレイサイ
ズもそのサイズに最大処理サイズの半分でよく、前述の
ように下トレイ203の先端部をシフトトレイ202の
先端部から突出させることなく、前述の折りローラ82
と下排紙ローラ83の設置空間を無理なく確保できる。
そのため、シフトトレイ202の最大下降位置より下側
の筐体側面SBBは、前記筐体側面SBAよりも前記設
置空間分側方に突出している。これにより、垂直投影面
積を増大させることなく、十分は折り機能を有する折り
機構を用紙後処理装置PD本体下方に設けることができ
る。
【0089】なお、この実施形態では、中折り処理トレ
イGはスティプル処理トレイFの上方に位置する用紙搬
送方向最下流側から下方に向かって略垂直に設けられ、
用紙束は可動ガイド55によって偏向されて中折り処理
トレイGに搬入されるので、中折りを行う個所を端面綴
じスティプラS1よりも上方に配置することができる。
そして、中折り位置で折りプレート74を略水平方向に
移動させ、この略水平な平面に沿って第1および第2の
折りローラ81,82と下排紙ローラ83を配置するこ
とができる。これにより、下排紙ローラ83から用紙束
を排紙する位置を上方に設定することができ、下排紙ト
レイ203への積載量を多くすることが可能になる。さ
らに、用紙束を折りながら排紙トレイ上へ排出する際
に、均等に用紙束に力を加えることが可能なので、キズ
/シワ等の不具合発生を防止することができる。
【0090】また、用紙折り機構である折りプレート7
4、第1および第2の折りローラ81,82を中折り処
理トレイGの略中央部に配しており、搬送されてきた用
紙束先端部が突き当たるフェンスを可動フェンス73と
することによって、スティプル(中綴じ)処理された用
紙束の中折り処理トレイGへの搬入が完了した時点で、
サイズに合った中折り位置で突き当たるように移動させ
ることができる。これにより、可動フェンス73に突き
当たった直後に折り処理を開始することを可能にし、中
折りのための無駄時間が生じないので、生産性の点で有
利となる。
【0091】また、スティプル処理トレイGで用紙束を
スティプルし、中折り処理トレイGに搬出した時点で、
スティプル処理トレイGに次の用紙を受け入れることが
できるので、中折り処理を行う時間が無駄時間となるこ
とがなく、効率的に用紙の後処理が行える。
【0092】また、スティプル処理トレイFおよび中折
り処理トレイGは搬送され得る用紙の内、最大長さの用
紙を収納できる長さに設定する。これにより、スティプ
ル(端面綴じ)が可能な用紙サイズは全て中綴じ製本も
可能となり、ユーザの使い勝手を向上させることができ
る。
【0093】なお、この実施形態では、中折り処理トレ
イGで折り処理を行っているが、この処理トレイGの中
折り位置に用紙切断処理を行う機構、例えばカッタ機構
を設け、用紙束を中央部で切断して下トレイに排紙する
というように応用することも可能である。
【0094】<制御装置>制御装置350は、図23に
示すように、CPU360、I/Oインターフェース3
70等を有するマイクロコンピュータからなり、図示し
ない画像形成装置本体のコントロールパネルの各スイッ
チ等、および紙面検知センサ330等の各センサからの
信号がI/Oインターフェース370を介してCPU3
60へ入力される。CPU360は、入力された信号に
基づいて、シフトトレイ202用のトレイ昇降モータ1
68、開閉ガイド板を開閉する排紙ガイド板開閉モータ
167、シフトトレイ202を移動するシフトモータ1
69、叩きコロ12を駆動する図示しない叩きコロモー
タ、叩きSOL170等の各ソレノイド、各搬送ローラ
を駆動する搬送モータ、各排紙ローラを駆動する排紙モ
ータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ157、端
面綴じスティプラS1を移動するスティプラ移動モータ
159、端面綴じスティプラS1を斜めに回転させる斜
めモータ160、ジョガーフェンス53を移動するジョ
ガーモータ158、分岐ガイド板54および可動ガイド
55を回動する束分岐駆動モータ161、その束を搬送
する搬送ローラを駆動する図示しない束搬送モータ、可
動後端フェンス73を移動させる図示しない後端フェン
ス移動モータ、折りプレート74を移動させる折りプレ
ート駆動モータ166、折りローラ81を駆動する図示
しない折りローラ駆動モータ等の駆動を制御する。ステ
ィプル排紙ローラを駆動する図示しないスティプル搬送
モータのパルス信号はCPU360に入力されてカウン
トされ、このカウントに応じて叩きSOL170および
ジョガーモータ158が制御される。
【0095】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、用紙束
を排紙可能な少なくとも上下2段の排紙トレイと、用紙
束の排紙方向の突出量が上側排紙トレイの突出量以下で
あって、かつ上側排紙トレイより小サイズの下側排紙ト
レイと、上側排紙トレイへ排紙する第1の排紙ローラ対
と、この第1の排紙ローラ対の設置位置よりも、用紙排
出方向に突出した位置に設置され、下側排紙トレイへ排
紙する第2の排紙ローラ対と、前記第2の排紙ローラへ
中折り後または切断後の用紙を直接送り込む搬送手段と
を備えているので、最小の装置設置面積で、かつ、装置
内部の機器の配置空間を確保することができる。
【0096】また、本発明によれば、折りローラ対の前
段に用紙束の中央部を折りローラ対のニップ部に押し込
む折りプレートを備え、当該折りプレートから前記折り
ローラ対を経て第2の排紙ローラ対に至る搬送経路が略
同一平面上に設けられているので、中折りを行った場合
にキズやシワ等の発生がなく、さらに、複数の折りロー
ラ対によって中折りを行うので、折り処理がきれいかつ
確実に行える用紙処理装置を提供することができる。
【0097】また、本発明によれば、第2の搬送経路に
用紙束を搬入した時点で、用紙を一時収納して整合処理
を行うトレイに次の用紙を排紙することができるので、
生産性の高い用紙処理がを行うことができる。
【0098】また、本発明によれば、折りプレートから
折りローラ対を経て第2の排紙ローラ対に至る搬送経路
が略同一平面上に設けられ、さらに、装置の上部に第2
の排紙ローラ対を設けることができるので、排紙ローラ
からの下の空間を大きくとることが可能となり、中折り
した用紙の積載量の増大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る用紙処理装置としての
用紙後処理装置の全体構成を示す図である。
【図2】シフト機構の詳細を示す要部を拡大した斜視図
である。
【図3】シフトトレイ昇降機構の要部を拡大した斜視図
である。
【図4】シフトトレイへの排紙部の構造を示す斜視図で
ある。
【図5】スティプル処理トレイを用紙搬送面に垂直な方
向から見た平面図である。
【図6】スティプル処理トレイとその駆動機構を示す斜
視図である。
【図7】用紙束の放出機構を示す斜視図である。
【図8】端面綴じステイプラを移動機構とともに示す斜
視図である。
【図9】端面綴じスティプラの斜め回動機構を示す斜視
図である。
【図10】用紙束偏向機構の動作説明図である。
【図11】用紙束偏向機構の動作説明図である。
【図12】用紙束偏向機構の動作説明図である。
【図13】折りプレートの移動機構の動作説明図であ
る。
【図14】折りプレートの移動機構の動作説明図であ
る。
【図15】スティプル処理トレイと中折り処理トレイの
詳細を示す図である。
【図16】スティプル処理トレイにスタックされた用紙
束の状態を示す動作説明図である。
【図17】スティプル処理トレイでスタックされ、中綴
じされるときの状態を示す動作説明図である。
【図18】スティプル処理トレイで中綴じされた用紙束
を用紙束偏向機構によって偏向させる初期状態を示す動
作説明図である。
【図19】スティプル処理トレイで中綴じされた用紙束
を用紙束偏向機構によって偏向させ、中折り処理トレイ
に送り込んだときの状態を示す動作説明図である。
【図20】中折り処理トレイで用紙束を中折り位置に位
置させたときの状態を示す動作説明図である。
【図21】中折り処理トレイで中折りプレートを作動さ
せて用紙束の中折り動作を開始した時の状態を示す動作
説明図である。
【図22】中折り処理トレイからで用紙束を中折りロー
ラによって中折りして排紙するときの状態を示す動作説
明図である。
【図23】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の制
御系の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
6 シフト排紙ローラ 32 エンドフェンス 74 折りプレート 75 折りプレート駆動カム 81 第1の折りローラ 82 第2の折りローラ 83 板搬送ローラ 91 束搬送ガイド板上 92 束搬送ガイド板下 166 折プレート駆動モータ 201 上トレイ 202 シフトトレイ 203 下トレイ A,B,C,D 搬送路 F スティプル処理トレイ G 中折り処理トレイ PD 用紙後処理装置 SBA,SBB 筐体側面 S1 端面綴じスティプラ S2 中綴じスティプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/00 534 G03G 15/00 534 (72)発明者 田村 政博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鈴木 伸宜 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 永迫 秀也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 岡田 浩樹 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H072 AB13 AB15 CB01 FB01 GA01 GA02 GA08 3F054 AA01 AB01 AC02 AC03 AC05 BD02 BF08 BF09 BF22 BH01 BJ04 CA06 DA01 DA12 3F108 GA02 GA03 GA04 GB04 HA02 HA32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導入された用紙に対して所定の処理を施
    す用紙処理装置において、 用紙束を排紙可能な少なくとも上下2段の排紙トレイ
    と、 用紙束の排紙方向の突出量が上側排紙トレイの突出量以
    下であって、かつ上側排紙トレイより小サイズの下側排
    紙トレイと、 上側排紙トレイへ排紙する第1の排紙ローラ対と、 この第1の排紙ローラ対の設置位置よりも用紙排出方向
    に突出した位置に設置され、下側排紙トレイへ排紙する
    第2の排紙ローラ対と、 前記第2の排紙ローラへ中折り後または切断後の用紙を
    直接送り込む搬送手段と、を備えていることを特徴とす
    る用紙処理装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段が中折り処理を行う複数の
    折りローラ対からなることを特徴とする請求項1記載の
    用紙処理装置。
  3. 【請求項3】 前記折りローラ対の最終段のローラ対が
    前記第1の排紙ローラ対よりも用紙排出方向に突出した
    位置に設置されていることを特徴とする請求項1または
    2記載の用紙処理装置。
  4. 【請求項4】 前記折りローラ対の前段に用紙束の中央
    部を折りローラ対のニップ部に押し込む折りプレートを
    備え、当該折りプレートから前記折りローラ対を経て第
    2の排紙ローラ対に至る搬送経路が略同一平面上に設け
    られていることを特徴とする請求項2または3記載の用
    紙処理装置。
  5. 【請求項5】 用紙搬送方向下流側が上流側よりも高く
    なるように傾斜し、用紙を一時収納して整合処理を行う
    トレイと、 当該トレイに収納された用紙に対して綴じ処理を行う綴
    じ手段と、 前記トレイの用紙搬送方向下流側に設けられ、前記トレ
    イの下流端部より上方へ用紙束を搬送する第1の搬送経
    路および前記トレイ下流端部より下方に用紙束を搬送す
    る第2の搬送経路と、 をさらに備え、前記折りローラ対が前記第2の搬送経路
    に設けられていることを特徴とする請求項2ないし4の
    いずれか1項に記載の用紙処理装置。
  6. 【請求項6】 前記折りローラ対が前記綴じ手段よりも
    上方に配置されていることを特徴とする請求項5記載の
    用紙処理装置。
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