JP4700327B2 - 用紙後処理システム、及びこれを備える画像形成装置 - Google Patents
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Description
昨今その機能は多機能化され、用紙後処理装置にさらにオプションとしてソートやシフト、仕分けなどを行なう用紙後処理装置(用紙仕分け装置)等が装備されるようなケースも増えてきている。
特に、特許文献3にはパンチ処理を行う制御として、シート搬送手段が停止するまでのパルス数を一定とした技術が開示されており、特許文献4にはソータと穿孔を同じ制御装置で制御し、穿孔中か否かでシート搬送モータのトルクを変化させる技術が開示されている。
その際、用紙仕分け装置との受け渡し部分で用紙が撓んだり、用紙仕分け装置の搬送手段に用紙が引っ張られないように現状では用紙後処理装置の受け渡し部分のローラにワンウェイのギヤを入れて、用紙仕分け装置が用紙を引っ張って用紙を搬入するような機構になっている。しかし、用紙後処理装置の受け渡し部分のローラにワンウェイのギヤを入れると、コストアップと、機構の複雑化を招く。
そこで、本発明の目的は、上記受け渡し部分での用紙の損傷を防止すると共に、ワンウェイギヤを挿入することによるコストアップ、機構の複雑化という不具合を解消するために、用紙後処理装置と用紙仕分け装置の制御手段、情報伝達手段を用いて、穿孔などにより用紙後処理装置の搬送手段の停止や駆動を行なう際に、用紙仕分け装置に停止及び駆動の信号を送信し、用紙仕分け装置側では信号の受信をトリガに搬送手段の停止及び駆動を行なう用紙後処理システム装置を提供することにある。
請求項2の発明は、請求項1において、前記制御手段により、前記各搬送手段の停止、起動を行う際に、所定速度による搬送状態から停止までの立下げ時間、及び停止状態から所定速度での搬送状態までの立ち上げ時間が同じ時間になるように前記各搬送手段を制御することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1において、前記各搬送手段にステップモータが使用されており、前記制御手段により前記各搬送手段の停止、起動を行う際に、所定速度での搬送から停止までの立ち下げ時間、ステップ数、ステップ毎の速度及び停止から所定速度での搬送までの立ち上げ時間、ステップ数、ステップ毎の速度が同じ時間になるように制御することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項記載の制御を行う用紙後処理システムを備える画像形成装置を特徴とする。
この用紙後処理装置は、画像形成装置Iの側部(排紙口側側面)に隣接して取り付けられており、画像形成装置Iの排紙口より排出された用紙は用紙後処理装置Jの入口に導かれる。
用紙は、1枚の用紙に後処理を施す用紙後処理手段(実施の形態では穿孔手段としてパンチユニット)を有する搬送路Aを通り、上トレイ101へ導く搬送路B、シフトトレイ102へ導く搬送路C、整合及びステープル綴じ等を行う処理トレイFへ導く搬送路Dへ、分岐爪15及び分岐爪16によって振り分けられるように構成される。
処理トレイFで整合及びステープル等を施された用紙は、偏向手段である分岐ガイド板54と可動ガイド55により、シフトトレイ102へ導く搬送路C、折り等を施す処理トレイGへ振り分けられるように構成され、処理トレイGで折り等を施された用紙は搬送路Hを通り下トレイ103へ導かれる。
また、搬送路D内に分岐爪17が配置されており図示してない低荷重ばねにより図の状態に保持されており、用紙後端がこれを通過した後、搬送ローラ9、10、ステープル排紙ローラ11の内の少なくとも一つ、例えば搬送ローラ9を逆転することで後端を用紙収容部Eへ導き滞留させ、次用紙と重ね合せて搬送することが可能なように構成されている。この動作を繰り返すことで2枚以上の用紙を重ね合せて搬送することも可能である。
分岐爪15、分岐爪16は図示してないばねにより図1の状態に保持されており、図示しないソレノイドをオンすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、各々回動することで、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへ用紙を振り分ける。
搬送路Bへ用紙を導く場合は、分岐爪15は図1の状態で前記ソレノイドはオフ、搬送路Cへ用紙を導く場合は、図1の状態から前記ソレノイドをオンすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に回動した状態となる。
搬送路Dへ用紙を導く場合は、分岐爪16は図1の状態で前記ソレノイドはオフ、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドをオンすることにより、上方に回動した状態となる。
本発明記載の用紙後処理装置が有する用紙積載装置は、シフト排紙ローラ6と、戻しコロ13と、紙面検知センサ120と、シフトトレイ102と、図2に示すその昇降機構と、図3に示すシフト機構等により構成される。
この戻しコロ13は、シフト排紙ローラ6の回転力で回転するようになっている。戻しコロ13近傍にはトレイ上昇リミットスイッチ123が設けられており、シフトトレイ102が上昇して戻しコロ13を押し上げるとトレイ上昇リミットスイッチ123がオンしてトレイ昇降モータ134が停止する。これによりシフトトレイ102のオーバーランが防止される。
戻しコロ13の近傍には、図1に示すように、シフトトレイ102の紙面位置を検知する紙面位置検知手段としての紙面検知センサ120が設けられている。
紙面検知センサ120は、図2に示す紙面検知レバー30と、紙面検知センサ(ステープル用)120aと紙面検知センサ(ノンステープル用)120bとで構成されている。
紙面検知レバー30は、その軸部30cを中心に上下方向へ回動可能に設けられており、シフトトレイ102に積載された用紙の後端上面に接触する接触部30aと扇形の遮蔽部30bを有している。
上方に位置する紙面検知センサ(ステープル用)120aは主にステープル排紙制御に用いられ、紙面検知センサ(ノンステープル用)120bは主にシフト排紙制御に用いられる。
したがって、シフトトレイ102が上昇して紙面検知レバー30の接触部30aが上方に回動すると、紙面検知センサ(ステープル用)120aがオフし、さらに回動すると紙面検知センサ(ノンステープル用)120bがオンする。
用紙の積載量が所定の高さに達したことが紙面検知センサ(ステープル用)120aと紙面検知センサ(ノンステープル用)120bによって検知されると、シフトトレイ102は所定量下降される。これにより、シフトトレイ102の紙面位置は略一定に保たれる。
シフトトレイ102の昇降機構を詳細に説明する。図2に示すように、シフトトレイ102は駆動軸21が駆動ユニットにより駆動されることにより昇降する。駆動軸21と従動軸22との間にはタイミングプーリを介してタイミングベルト23がテンションをもって掛けられている。
このタイミングベルト23にシフトトレイ102を支持する側板24が固定されており、かかる構成によってシフトトレイ102を含むユニットが昇降可能に吊り下げられている。
シフトトレイ102を上下方向に移動させる駆動源としての正逆転可能なトレイ昇降モータ134で発生した動力がウォームギヤ25を介して駆動軸21に固定されたギヤ列の最終ギヤに伝達されるようになっている。
途中にウォームギヤ25を介しているため、シフトトレイ102を一定位置に保持することができ、シフトトレイ102の不意の落下事故等を防止することができるようになっている。
シフトトレイ102の側板24には、遮蔽板24aが一体に形成されており、下方には積載用紙の満載を検出する満杯検知センサ124と下限位置を検出する下限センサ125が配置されており遮蔽板24aによって満杯検知センサ124と下限センサ125とがオン・オフされるようになっている。
満杯検知センサ124と下限センサ125はフォトセンサであり、遮蔽板24aによって遮られたときにオンするようになっている。なお、図2において、シフト排紙ローラ6は省略している。
そのシフトカム31には回転軸中心から一定量離れた位置にピンが立っておりそのピン31aと、シフトトレイ102上の積載紙の後端をガイドし、用紙排紙方向と直交方向に嵌合されているエンドフェンス32の長穴部32aとは嵌合しており、シフトカム31の回転によりピン31aと嵌合しているエンドフェンス32は用紙排紙方向と直交方向(横方向)に移動しそれに伴いシフトトレイ102も移動する。
シフトトレイ102は手前と奥の2つの位置で停止し、その停止位置はシフトセンサ126により検出され、シフトモータ135のオン、オフによりなされる。
図4は排紙ガイド板開閉モータ周辺を説明する概略斜視図である。図1及び図4を参照して、シフト排紙ローラ6は駆動ローラ6aと従動ローラ6bを有し、従動ローラ6bは用紙排出方向上流側を支持され、上下方向に回動自在設けられた開閉ガイド板33の自由端部に回転自在に支持されている。
従動ローラ6bは自重または付勢力により駆動ローラ6aに当接し、用紙は両ローラ間に挟持されて排出される。綴じ処理された用紙束が排出されるときは、開閉ガイド板33が上方に回動され、所定のタイミングで戻されるようになっている。
このタイミングはシフト排紙センサ106の検知信号に基づいて決定さる。開閉ガイド板33の停止位置は排紙ガイド板開閉センサ121の検知信号に基づいて決定され、排紙ガイド板開閉モータ133により駆動される。
この場合、用紙ごとに叩きコロ12で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53にて横方向(用紙搬送方向と直交する用紙幅方向)の整合が行われる。ジョブの切れ目、すなわち、用紙束の最終紙から次の用紙束先頭紙までの間で、後述する制御手段137(図23)からのステープル信号により端面綴じステープラS1が駆動され、綴じ処理が行われる。
綴じ処理が行われた用紙束は、ただちに放出爪52aを有する放出ベルト52によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受け取り位置にセットされているシフトトレイ102に排出される。
図6は放出ベルト周辺を部分拡大図とともに示す概略斜視図である。図1、図5及び図6を参照して、放出爪52aは、図6に示すように、放出ベルトHP(ホームポジション)センサ110によりそのホームポジションを検知されるようになっており、この放出ベルトHPセンサ110は放出ベルト52に設けられた放出爪52aによりオン・オフする。
この放出ベルト52の外周上には対向する位置に2つの放出爪52aが配置されており、処理トレイFに収容された用紙束を交互に移動搬送する。また必要に応じて放出ベルト52を逆回転し、これから用紙束を移動するように待機している放出爪52aと対向側の放出爪52a’(図1参照)の背面で、処理トレイFに収容された用紙束の搬送方向先端を揃えても良い。
図7は放出モータにより駆動される放出ベルト周辺を示す上面図である。図5乃至図7を参照して、放出モータ127により駆動される放出ベルト52の駆動軸には、用紙幅方向整合中心に放出ベルト52とその駆動プーリとが配置され、それに対して対称に放出ローラ56が配置固定されており、放出ローラ56の周速は放出ベルト52の周速より速くなるように設定されている。
図8は端面綴じステープラを示す概略斜視図である。図9は端面綴じステープラ部分の拡大斜視図である。端面綴じステープラS1は、図8に示すように、正逆転可能なステープラ移動モータ129によりタイミングベルトを介して駆動され、用紙端部の所定位置を綴じるために用紙幅方向に移動する。
その移動範囲の一側端には、端面綴じステープラS1のホームポジションを検出するステープラ移動HPセンサ112が設けられており、用紙幅方向の綴じ位置は、前記ホームポジションからの端面綴じステープラS1の移動量により制御される。
中綴じステープラS2は、図1及び図7に示すように、後端フェンス51から中綴じステープラS2の針打ち位置までの距離が、中綴じ可能な最大用紙サイズの搬送方向長の半分に相当する距離以上となるように配置され、かつ用紙幅方向整合中心に対して対称に2つ配置され、ステー63に固定されている。
図10乃至図12を参照して、用紙束偏向手段として、分岐ガイド板54と可動ガイド55の構成を説明する。図10に示すように、分岐ガイド板54は支点54aを中心に上下方向に回動自在に設けられ、その下流側に回転自在な加圧コロ57を有している。
分岐ガイド板54はスプリング58により放出ローラ56の周面に向けて加圧される。また、分岐ガイド板54の位置は、束分岐駆動モータ131より駆動を得て回転するカム61のカム面61aと当接することにより決められる。
可動ガイド55は放出ローラ56の回転軸により回動自在に支持され、可動ガイド55には回動自在に連結されたリンクアーム60が設けられている。リンクアーム60は図7に示す側板64(64a、64b)に固定された軸と長穴部60aで嵌合されており、これにより可動ガイド55の回動範囲は規制される。
また、可動ガイド55及びリンクアーム60は、スプリング59により下方に付勢されることで図10の位置に保持される。さらに、束分岐駆動モータ131より駆動を得て回転するカム61のカム面61bによりリンクアーム60が押されると連結されている可動ガイド55は上方へ回動する。
カム61は、束分岐ガイドHPセンサ114でその遮蔽部61cにより検知させることで、そのホームポジションを得て、束分岐駆動モータ131の駆動パルスによりその停止位置を制御する。図11及び図12は図の明瞭化のためにすべての部材に符号を付していないが、図10と同一部分はそれに対応しているものとする。
図10はカム61がホームポジション時の分岐ガイド板54と可動ガイド55の位置関係を示している。可動ガイド55のガイド面55aはシフト排紙ローラ6(図1)への経路において、用紙をガイドする機能を有している。
また、図7には奥行き方向の位置関係を示している。この実施の形態では、分岐ガイド板54と可動ガイド55は1つの駆動モータにより動作するが、個々に駆動モータを設けて、用紙サイズや綴じ枚数に応じて、移動タイミングや停止位置を制御可能に構成しても良い。
図13は折りプレートの移動機構を示す概略図である。図14は図13の移動機構において処理トレイGの用紙束中央を折りローラのニップに押し込む位置を示す概略図である。
図13及び図14において、折りプレート74は前後側板に立てられた各2本の軸に長穴部74aが嵌合することで支持され、その軸部74bとリンクアーム76の長穴部76bは嵌合されている。リンクアーム76が支点76aを中心に揺動することで折りプレート74は図13中を左右に往復移動する。
このリンクアーム76の長穴部76cと折りプレート駆動カム75の軸部75bが嵌合されており、折りプレート駆動カム75の回転運動によりリンクアーム76が揺動する。
折りプレート駆動カム75は折りプレート駆動モータ132により図13中の矢印方向に回転する。その停止位置は半月形状の遮蔽部75a両端部を折りプレートHPセンサ119により検知することで決定される。
図14は処理トレイGの用紙束中央を折りローラ81(図1)のニップに押し込む位置を示している。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレート74は矢印方向に移動し、処理トレイGの用紙束収容領域から退避する。図14は図の明瞭化のためにすべての部材に符号を付していないが、図13と同一部分はそれに対応しているものとする。
本実施の形態では、図1を参照して説明すると、後処理モードに応じて下記の排出形態をとる。
1)ノンステープルモードa:搬送路A、搬送路Bを通り上トレイ101へ排出される。
2)ノンステープルモードb:搬送路A、搬送路Cを通りシフトトレイ102へ排出される。
3)ソート、スタックモード:搬送路A、搬送路Cを通りシフトトレイ102へ排出される。その際、シフトトレイ102が、部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動することで排出される用紙は仕分けられる。
4)ステープルモード:搬送路A、搬送路Dを経て処理トレイFで整合及び綴じを施され搬送路Cを通りシフトトレイ102へ排出される。
5)中綴じ製本モード:搬送路A、搬送路Dを経て処理トレイFで整合及び中央綴じを施され、さらに処理トレイGで中央折りを施され、搬送路Hを通り下トレイ103へ排出される。
ノンステープルモードbの動作を以下に説明する。搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられた用紙は、搬送路Cに導かれ、搬送ローラ5、シフト排紙ローラ6によってシフトトレイ102へ排出される。また、シフト排紙ローラ6の近傍に配置され、用紙の排出を検出するシフト排紙センサ106によって排紙の状態を監視する。
ソート、スタックモードの動作を以下に説明する。ノンステープルモードb時と同様の搬送排紙を行う。その際、シフトトレイ102が部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動することによって排出される用紙が仕分けられる。
ステープルモードの動作を以下に説明する。搬送路Aから分岐爪15、分岐爪16で振り分けられた用紙は搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7、搬送ローラ9、搬送ローラ10、ステープル排紙ローラ11により処理トレイFに排出される。前記処理トレイFでは、排紙ローラ11により順次排出される用紙を整合し、所定枚数に達すると端面綴じステープラS1により綴じ処理を行う。
その後、綴じられた用紙束は放出爪52a(図1参照)により下流へ搬送されシフト排紙ローラ6によりシフトトレイ102へ排出される。またシフト排紙ローラ6の近傍に配置され用紙の排出を検出するシフト排紙センサ106によって排紙の状態を監視する。
用紙がステープル排紙ローラ11によって搬送され、用紙後端がステープル排紙センサ108を通過すると、ジョガーフェンス53が待機位置から5mm内側に移動して停止する。
また、ステープル排紙センサ108は用紙後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU138に入力される(図23参照)。CPU138ではこの信号の受信時点からステープル排紙ローラ11を駆動する図示しないステープル搬送モータからの発信パルス数をカウントし、所定パルス発信後に叩きソレノイド136をオンさせる。
叩きコロ12は、叩きソレノイド136のオン・オフにより振り子運動をし、オン時には用紙を叩いて下方向に戻し、後端フェンス51に突き当てて紙揃えを行う。このとき、処理トレイFに収容される用紙が入口センサ101あるいはステープル排紙センサ108を通過するたびにその信号がCPU138に入力され、用紙枚数がカウントされる。
叩きソレノイド136がオフされて所定時間経過後、ジョガーフェンス53は、ジョガーモータ128によってさらに2.6mm内側に移動していったん停止し、横揃えが終了する。ジョガーフェンス53はその後7.6mm外側に移動して待機位置に戻り、次の用紙を待つ。この動作を最終頁まで行う。
その後再び7mm内側に移動して停止し、用紙束の両側端を押えてステープル動作に備える。その後所定時間後に図示しないステープルモータにより端面綴じステープラS1が作動し、綴じ処理が行われる。
このとき2ヶ所以上の綴じが指定されていれば、1ヶ所の綴じ処理が終了した後、ステープル移動モータ129が駆動され、端面綴じステープラS1が用紙後端に沿って適正位置まで移動され、2ヶ所目の綴じ処理が行なわれる。また、3ヶ所目以降が指定されている場合は、これを繰り返す。
このとき、ジョガーフェンス53は用紙サイズ及び綴じ枚数により異なるように制御される。例えば、綴じ枚数が設定枚数より少ない、あるいは設定サイズより小さい場合には、ジョガーフェンス53により用紙束を押えながら放出爪52aにより用紙束後端を引っかけ搬送する。
そして、紙有無センサ109あるいは放出ベルトHPセンサ110による検知より所定パルス後にジョガーフェンス53を2mm退避させジョガーフェンス53による用紙への拘束を解除する。この所定パルスは放出爪52aが用紙後端と接触してからジョガーフェンス53の先端を抜ける間で設定されている。
また、綴じ枚数が設定枚数より多い、あるいは設定サイズより大きい場合には、予めジョガーフェンス53を2mm退避させて放出を行う。いずれの場合も用紙束がジョガーフェンス53を抜けきると、ジョガーフェンス53は、さらに5mm外側に移動して待機位置に復帰し、次の用紙に備える。なお、用紙に対するジョガーフェンス53の距離により拘束力を調整することも可能である。
図19は図15における構成の第4の動作を説明する概略図である。図20は図15における構成の第5の動作を説明する概略図である。図21は図15における構成の第6の動作を説明する概略図である。図22は図15における構成の第7の動作を説明する概略図である。
中綴じ製本モードの動作を以下に説明する。図1、図15乃至図22を参照して、搬送路Aから分岐爪15、分岐爪16で振り分けられた用紙は、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7、搬送ローラ9、搬送ローラ10、ステープル排紙ローラ11により処理トレイFに排出される。
処理トレイFでは、上述のステープルモード時と同様にステープル排紙ローラ11により順次排出される用紙を整合し、ステープルする直前までは同様の動作をする(図16参照)。図16乃至図22は図の明瞭化のためにすべての部材に符号を付していないが、図15と同一部分はそれに対応しているものとする。
その後、用紙束Pは、図17の位置に、放出爪52aにより用紙サイズ毎に設定された所定距離下流へ運ばれ、その中央を中綴じステープラS2により綴じ処理される。綴じられた用紙束Pは、図18の位置に、放出爪52aにより下流へ用紙サイズ毎に設定された所定距離搬送されいったん停止する。この移動距離は放出モータ127(図6、図7)の駆動パルスにより管理される。
そして、図19に示すように、その用紙束は束搬送ローラ上71と束搬送ローラ下72により、予めその用紙サイズに応じた位置にホームポジションから移動し下側の端面をガイドするべく停止している可動後端フェンス73まで搬送される。
このとき、放出爪52aは、放出ベルト52の外周上に対向する位置に配置されたもう1つの放出爪52a’が後端フェンス51近傍に達した位置で停止し、分岐ガイド板54と可動ガイド55はホームポジションへ復帰し、次の用紙に備える。
図20に示すように、可動後端フェンス73に突き当てられた用紙束は、束搬送ローラ下72の加圧を解除される。その後、図21に示すように、綴じられた針部近傍は略直角方向に折りプレート74により押され、その対向する折りローラ81のニップへと導かれる。予め回転していた折りローラ81はその用紙束を加圧搬送することで、用紙束中央に折りを施す。
図22に示すように、折りを施された用紙束は第2の折りローラ82により折りぐせを強化され、下排紙ローラ83により下トレイ103へ排出される。このとき、用紙束後端が折り部通過センサ117に検知されると、折りプレート74可動後端フェンス73はホームポジションに復帰し、束搬送ローラ下72の加圧は復帰され、次の用紙に備える。また、次のジョブが同用紙サイズ同枚数であれば、可動後端フェンス73はその位置で待機しても良い。
図1及び図23を参照して、図示しない画像形成装置本体のコントロールパネルの各スイッチ等、及び紙面検知センサ120等の各センサからの信号がI/Oインターフェース139を介してCPU138へ入力される。
CPU138は、入力された信号に基づいて、シフトトレイ102用のトレイ昇降モータ134、開閉ガイド板を開閉する排紙ガイド板開閉モータ133、シフトトレイ102を移動するシフトモータ135、叩きコロ12を駆動する叩きコロモータ(図示せず)、叩きソレノイド136等の各ソレノイド、各搬送ローラを駆動する搬送モータを制御する。
また、各排紙ローラを駆動する排紙モータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ127、端面綴じステープラS1を移動するステープラ移動モータ129、端面綴じステープラS1を斜めに回転する斜めモータ130、ジョガーフェンス53を移動するジョガーモータ128を制御する。
さらに、CPU138は、分岐ガイド板54及び可動ガイド55を回動する束分岐駆動モータ131、その束を搬送する搬送ローラを駆動する束搬送モータ132、可動後端フェンス73を移動する後端フェンス移動モータ(図示せず)、折りプレート74を移動する折りプレート駆動モータ132、折りローラ81を駆動する折りローラ駆動モータ(図示せず)等の駆動を制御する。
ステープル排紙ローラ11を駆動する図示しないステープル搬送モータのパルス信号はCPU138に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きソレノイド136及びジョガーモータ128が制御される。
なお、図23では、制御手段137が、CPU138、I/Oインターフェース139等を有するマイクロコンピュータであることを説明の主眼としているため、その他の構成は図示に留め、それらの詳細な説明は省略する。
用紙仕分け装置140は、用紙後処理装置Jの上部に接続し、9つのビンの排紙口に夫々配置した切り換え爪141をソレノイド(図示せず)で引くことにより、後処理装置の搬送経路Bの延長上にある用紙仕分け装置140の搬送経路140aに用紙が運ばれて各ビン上に排紙されていく構造になっている。用紙仕分け装置140に搬入された用紙は、排紙したいビンの切り換え爪141をソレノイドで切り換えることにより排紙トレイに放出される。
また、後処理装置側の搬送ローラ(搬送手段)1、2、142、143と、用紙仕分け装置140側の搬送ローラ(搬送手段)144の各駆動には、夫々ステッピングモータを使用しており、1パルスあたりの搬送ローラの回転量(用紙搬送量)は後処理装置の上搬送モータによる搬送ローラの送り量と同じになるように、ステッピングモータのプーリとのギヤの比が同じになっている。
穿孔が行なわれない場合は、用紙後処理装置に搬入されてきた用紙は搬送経路Bを通り、用紙後処理装置の上部に接続された用紙仕分け装置140へ搬送されていき、用紙仕分け装置140は受け取った用紙の仕分け作業を行なう。
穿孔を行なう場合、用紙が搬送経路A上にあるパンチユニット100にて穿孔を行なうとき、搬送経路A、B上にある搬送ローラ(搬送手段)1、142、143の各駆動を止める。このとき、用紙後処理装置Jは用紙仕分け装置140に搬送ローラ(搬送手段)144の停止信号を送信し、後処理装置の上搬送モータ(搬送手段)と、用紙仕分け装置140の搬送モータ(搬送手段)はスルーダウン動作を開始する。
上記各モータのスルーダウンのステップ数とステップ毎の速度を同じにするために、各モータへの入力パルスのテーブルを同じにする。これにより後処理装置の上搬送モータと、用紙仕分け装置140の搬送モータは同タイミングでモータのスルーダウンを開始し、モータの駆動を停止させる。
各モータのスルーアップのステップ数とステップ毎の速度を同じにするために、各モータへの入力パルスのテーブルを同じにする。これにより後処理装置の上搬送モータと、用紙仕分け装置の搬送モータは同タイミングでモータのスルーアップを開始し、モータを搬送速度まで立ち上げさせる。
なお、図23において、用紙は入口センサ104を通過して、パンチユニット100、搬送ローラ2(142)、FIN排紙ローラ1(搬送ローラ143)、搬送ローラ3(144)によって案内される。
図25は用紙後処理装置の搬送ローラと、用紙仕分け装置の搬送ローラの間の用紙の状態を説明する概略図である。上記のように制御することにより、図25で示すように、後処理装置の搬送ローラ(FIN排紙ローラ1(143))と用紙仕分け装置の搬送ローラ(ローラ3(144))との間で用紙が撓んだり、搬送ローラが用紙を引っ張り合うのを防ぐことができる。
図26は用紙後処理装置と用紙仕分け装置の制御の流れを説明するフローチャートである。図26において、まず、用紙後処理装置側で、入口モータ、搬送モータを駆動して用紙を搬送路A内に導入する(S1)。パンチ有りかどうか判定し(S2)、パンチ有りならば用紙がパンチ位置100に到達する(S3)。
次いで、ソータに停止信号を送信し(S4)、入口モータ、搬送モータを停止し(S5)、パンチを行なう(S6)。その後、ソータに駆動信号を送信し(S7)、搬送モータを駆動し(S8)、用紙仕分け装置140へ用紙を受け渡した後、搬送モータを停止する(S9)。
用紙仕分け装置140側では、搬送モータを駆動し(S10)、停止信号受信かどうか判定し(S11)、停止信号受信ならば、用紙後処理装置J側のステップ(S5)と同じタイミングで搬送モータを停止する(S12)。
次に、駆動信号受信かどうか判定し(S13)、駆動信号受信ならば、搬送モータを駆動し(S14)、用紙後処理装置からの用紙受け取り完了後、仕分け作業を開始する(S15)。
図28は用紙後処理装置と用紙仕分け装置の制御手段を示す概略ブロック図である。用紙後処理装置の制御手段137はCPU138を含み、用紙仕分け装置の制御手段145はCPU146を含んでいる。図28の詳細は省略する。
本発明によれば、用紙後処理装置と用紙仕分け装置の情報伝達手段を用いて、穿孔(パンチ)などによって用紙後処理装置搬送手段の停止や駆動を行なう際に、用紙仕分け装置に停止及び駆動の信号を送信し、用紙仕分け装置側では信号の受信をトリガに搬送手段の停止及び駆動を行なう。
即ち、搬入された用紙を搬送する搬送手段1、2(142、143)、及び搬送手段1、2により搬送された用紙をいったん停止させて穿孔する穿孔手段100を有する用紙後処理装置Jと、用紙後処理装置Jとの間の情報伝達手段138、及び用紙後処理装置より排出された用紙を搬入する搬送手段144を備え、且つ搬入された用紙に仕分けを行う用紙仕分け装置140と、制御手段137、145と、を備えた用紙後処理システムにおいて、制御手段137、145は、用紙後処理装置の穿孔手段100が用紙を処理するために用紙仕分け装置140の搬送手段144を停止させた以降に、情報伝達手段138を介して用紙仕分け装置の搬送手段144の停止、起動のタイミングを制御するものである。
それにより、両方の搬送手段が同期して停止及び駆動を行なうことができ、用紙後処理装置と用紙仕分け装置の受け渡し部分で用紙が撓んだり、引っ張られることもなくなり、用紙をキズつけることもなく、また、用紙後処理装置の受け渡し部分のローラにワンウェイのギヤを入れる必要が無く、コスト削減と機構の簡素化を可能にする。
即ち、制御手段137、140により、各搬送手段1、142、143、144の停止、起動を行う際に、所定速度による搬送状態から停止までの立下げ時間、及び停止状態から所定速度での搬送状態までの立ち上げ時間が同じ時間になるように前記各搬送手段を制御するものである。
次に、本発明の他の実施形態によれば、用紙後処理装置と用紙仕分け装置の搬送駆動手段にステップモータを使用し、搬送から停止までの立ち下げ及び停止から搬送速度を立ち上げする際に、ステップモータのステップ数、ステップ毎の速度が同じになるように制御することにより、用紙後処理装置と用紙仕分け装置の搬送手段を完全に同期させることが可能になる。
即ち、各搬送手段1、142、143、144の駆動源としてステップモータが使用されており、制御手段137、145により各搬送手段の停止、起動を行う際に、所定速度での搬送から停止までの立ち下げ時間、ステップ数、ステップ毎の速度及び停止から所定速度での搬送までの立ち上げ時間、ステップ数、ステップ毎の速度が同じ時間になるように制御するものである。
Claims (4)
- 搬入された用紙を搬送する搬送手段、及び前記搬送手段により搬送された用紙をいったん停止させて穿孔する穿孔手段を有する用紙後処理装置と、
前記用紙後処理装置との間の情報伝達手段、及び前記用紙後処理装置より排出された用紙を搬入する搬送手段を備え、且つ搬入された用紙に仕分けを行う用紙仕分け装置と、
制御手段と、を備えた用紙後処理システムにおいて、
前記穿孔手段によって用紙を処理するために前記用紙後処理装置の搬送手段を停止させるとき、前記制御手段は前記情報伝達手段を介して前記用紙仕分け装置の搬送手段を停止させるように制御し、
前記穿孔手段による用紙の処理が終了して前記用紙後処理装置の搬送手段を起動させるとき、前記制御手段は前記情報伝達手段を介して前記用紙仕分け装置の搬送手段を起動させるように制御することを特徴とする用紙後処理システム。 - 前記制御手段により、前記各搬送手段の停止、起動を行う際に、所定速度による搬送状態から停止までの立下げ時間、及び停止状態から所定速度での搬送状態までの立ち上げ時間が同じ時間になるように前記各搬送手段を制御することを特徴とする請求項1記載の用紙後処理システム。
- 前記各搬送手段にステップモータが使用されており、前記制御手段により前記各搬送手段の停止、起動を行う際に、所定速度での搬送から停止までの立ち下げ時間、ステップ数、ステップ毎の速度及び停止から所定速度での搬送までの立ち上げ時間、ステップ数、ステップ毎の速度が同じ時間になるように制御することを特徴とする請求項1記載の用紙後処理システム。
- 請求項1乃至3のいずれか一項記載の用紙後処理システムを備えることを特徴とする画像形成装置。
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