JP2003072808A - バッグインボックスの注出装置 - Google Patents

バッグインボックスの注出装置

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JP2003072808A JP2001263483A JP2001263483A JP2003072808A JP 2003072808 A JP2003072808 A JP 2003072808A JP 2001263483 A JP2001263483 A JP 2001263483A JP 2001263483 A JP2001263483 A JP 2001263483A JP 2003072808 A JP2003072808 A JP 2003072808A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱収縮性フィルムでキャップにシーリングし
なくても運搬時の液漏れを防止できる注出装置を提供す
る。 【解決手段】 外周に輪状凸部を設けたスパウト20
と、スパウトの外側に嵌合できる径の筒状部を有したキ
ャップ10とからなり、凹状部13の中央に開閉用つま
み15が設けられており、キャップ10の筒状部11の
上端寄りに注出口14が設けられ、この注出口14がキ
ャップ10をスパウト20に嵌合した時にスパウト20
の上端部により内側から閉じられる注出装置において、
キャップ10の注出口14を塞ぐ形状の栓部31とその
両側辺から二股状に延びる形状の係止腕部32とからな
り、その係止腕部32はキャップ10の筒状部11を抱
え込むようにして嵌まるようになっている着脱可能な封
鎖部材30を設ける。運搬時の液漏れを防止することが
でき、しかも再栓機能があり、取付け時の作業性や使用
時の利便性にも優れる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック製の
内袋に注出装置を取り付け、その注出装置を段ボール等
で形成された外箱の外面に出して内袋を当該外箱に保持
した形態のバッグインボックス(BIB)の技術分野に
属するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のバッグインボックスに取
り付けられる注出装置として、管状注出口の外周に輪状
嵌合部を設けてなるスパウトと、該スパウトに嵌合でき
る径の筒状部を有したキャップとからなり、該キャップ
の上端には可撓性を有する凹状部がスパウトの先端を十
分に圧着できる間隔を持たせて連接され、該凹状部の中
央に開閉用つまみが設けられ、さらに筒状部の上端寄り
に1つの長方形状の注出口が設けられた注出装置が知ら
れている(例えば、実開昭52−44136号公報参
照)。この注出装置では、親指と人指し指を使って開閉
用つまみを注出口と反対方向へ押すことにより、開閉用
つまみに接続している開閉用補助部が持ち上がり注出口
付近の凹状部を同時に撓ませるため、スパウト先端と凹
状部との密閉状態が解除されて内容液を注ぎ出すことが
できる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた注
出装置では、運搬時の液漏れ防止を考慮してキャップに
熱収縮性フィルムによってシーリングを施すようにして
いる。ところが、熱収縮性フィルムでシーリングして
も、内容液を充填した後の運搬時の状況によっては液漏
れが発生することもあり、完全に液漏れを防止できるも
のではなかった。また、キャップを嵌合しているスパウ
トは充填口として使用するので、工程上は内容液をスパ
ウトから充填してキャップを被せた後に熱収縮性フィル
ムでシーリングするしかないが、充填後にシーリングす
るのは現実的に困難であることから、現在ではキャップ
にこのようなシーリングをしていないのが実情である。 【0004】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、熱収縮性フ
ィルムでキャップにシーリングしなくても運搬時の液漏
れを防止できるバッグインボックスの注出装置を提供す
ることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、管状注出口の外周に輪状凸部を設けた
スパウトと、該スパウトの外側に嵌合できる径の筒状部
を有したキャップとからなり、該キャップの筒状部の上
端には可撓性を有する凹状部がスパウトの先端を十分に
圧着できる間隔を持たせて連接され、該凹状部の中央に
開閉用つまみが設けられており、キャップの筒状部の上
端寄りに1つの注出口が設けられ、この注出口がキャッ
プをスパウトに嵌合した時にスパウトの上端部により内
側から閉じられるようになったバッグインボックスの注
出装置において、キャップの注出口を塞ぐ形状の栓部と
その両側辺から二股状に延びる形状の係止腕部とからな
り、その係止腕部はキャップの筒状部を抱え込むように
して嵌まるようになっている着脱可能な封鎖部材を設け
たことを特徴とするものである。 【0006】 【発明の実施の形態】図1は本発明の注出装置の一例を
示す斜視図、図2は図1に示す注出装置をその封鎖部材
を外した状態で示す斜視図である。 【0007】図1及び図2に示す注出装置は、軟質プラ
スチックの成形品からなるキャップ10と硬質プラスチ
ックの成形品からなるスパウト20から本体が構成さ
れ、さらに封鎖部材30を備えて全体が構成されてい
る。 【0008】図3(a)はキャップの平面図、図3
(b)は図3(a)のA−A断面図であり、これらの図
に示されるように、キャップ10は、筒状部11とその
上端に鍔12を介して一体的に連接された可撓性を有す
る凹状部13とから構成されており、筒状部11の上端
寄りには1つの長方形状の注出口14が設けられてい
る。また、凹状部13の中央には開閉用つまみ15が設
けられ、このつまみ15には注出口の方向に3つの開閉
用補助部16が設けられている。 【0009】図4はスパウトの半断面図であり、同図に
示すように、スパウト20は、キャップ10の内部に圧
着嵌合するような外径を持った管状注出口21からな
り、その外周には段ボール等の外箱の厚さに合わせた嵌
合部を4つの輪状凸部22によって形成している。さら
に、最下端の輪状凸部22には内袋に取り付けるための
フランジ23が連接されている。また、スパウト20の
先端外周には凸部24が設けられており、該凸部24を
含むスパウト20の先端は、図5に示すように、キャッ
プ10を嵌合した時にキャップ10の筒状部11と凹状
部13とによって圧着される厚さを有するとともに、ス
パウト20の凸部24がキャップ10の注出口14に掛
かった状態になって筒状部11の上部が注出口14を塞
ぐようになっている。 【0010】図6(a),(b)はそれぞれ封鎖部材の
上面図と側面図である。封鎖部材30は、硬質プラスチ
ックの成形品からなるもので、これらの図に示すよう
に、キャップ10の注出口14を塞ぐ形状の栓部31と
その両側辺から二股状に延びる形状の係止腕部32とで
構成されており、その係止腕部32はキャップ10の筒
状部11を抱え込むようにして嵌まるようになってい
る。栓部31はキャップ10の注出口14を丁度覆うサ
イズであり、その内面側には注出口14に隙間なく嵌ま
り込む凸部31aが設けられている。また、係止腕部3
2は取付け状態においてキャップ10の鍔12の下側と
接し、しかも鍔12と同じ高さになるように設計されて
いる。そして、図1に示す取付け状態では、係止腕部3
2がキャップ10の筒状部11を抱え込む力により、栓
部31には注出口14を塞ぐ力がかかるようになってい
る。 【0011】この封鎖部材30を備えた注出装置をバッ
グインボックスの内袋に取り付けるには、ポリエチレン
等からなる内袋に丸孔を開けておき、図1のようにキャ
ップ10とスパウト20と封鎖部材30とを一体にした
状態で丸孔に挿入し、スパウト20の下端に設けたフラ
ンジ23を丸孔の周囲に熱融着する。別のやり方として
は、スパウト20だけを先に内袋に取り付けた後、封鎖
部材30の付いたキャップ10をスパウト20に嵌合し
てもよい。 【0012】この注出装置の付いた内袋に内容液を充填
するには、封鎖部材30が付いたままでキャップ10を
スパウト20から抜栓し、スパウト20の管状注出口2
1から内袋に内容液を充填する。この抜栓時において、
封鎖部材30の係止腕部32はキャップ10の鍔12の
下側に接して一体になっているので、邪魔になることが
ない。内容液の充填を終えた後、封鎖部材30の付いた
キャップ10をスパウト20の管状注出口21に嵌合し
て内袋を密封する。そして、この密封された内袋を段ボ
ール箱に収納して封函する。 【0013】図1に示す注出装置を取り付けたバッグイ
ンボックスは、使用開始時に際して所定の場所に設置
し、まずキャップ10の注出口14に付いている封鎖部
材30を外す。すなわち、指先で係止腕部32を広げる
ようにして上方なり側方に向けて外せばよい。そして、
親指と人指し指を使って開閉用つまみ15を注出口14
と反対側に押すようにする。この操作により、開閉用つ
まみ15に接続している開閉用補助部16が持ち上が
り、注出口14の付近の凹状部13を同時に撓ませるた
め、スパウト20の先端と凹状部13との密閉状態が解
除されて内容液が注出口14から注ぎ出せる状態とな
る。また、開閉用つまみ15を押圧する強さにより注出
量を調節することができる。 【0014】以上、本発明の実施の形態について詳細に
説明してきたが、本発明によるバッグインボックスの注
出装置は、上記した実施の形態に何ら限定されるもので
はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の
変更が可能であることは当然のことである。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、管状注
出口の外周に輪状凸部を設けたスパウトと、該スパウト
の外側に嵌合できる径の筒状部を有したキャップとから
なり、該キャップの筒状部の上端には可撓性を有する凹
状部がスパウトの先端を十分に圧着できる間隔を持たせ
て連接され、該凹状部の中央に開閉用つまみが設けられ
ており、キャップの筒状部の上端寄りに1つの注出口が
設けられ、この注出口がキャップをスパウトに嵌合した
時にスパウトの上端部により内側から閉じられるように
なったバッグインボックスの注出装置において、キャッ
プの注出口を塞ぐ形状の栓部とその両側辺から二股状に
延びる形状の係止腕部とからなり、その係止腕部はキャ
ップの筒状部を抱え込むようにして嵌まるようになって
いる着脱可能な封鎖部材を設けたことを特徴としている
ので、内容液の充填後に熱収縮性フィルムでキャップに
シーリングしなくても運搬時の液漏れを防止することが
できるものであり、しかも再栓できる機能を有してお
り、取付け時の作業性や使用時の利便性にも優れてい
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の注出装置の一例を示す斜視図である。 【図2】図1に示す注出装置をその封鎖部材を外した状
態で示す斜視図である。 【図3】キャップの平面図と(a)のA−A断面図であ
る。 【図4】スパウトの半断面図である。 【図5】スパウトにキャップを嵌合した状態での断面図
である。 【図6】封鎖部材の上面図と側面図である。 【符号の説明】 10 キャップ 11 筒状部 12 鍔 13 凹状部 14 注出口 15 開閉用つまみ 16 開閉用補助部 20 スパウト 21 管状注出口 22 輪状凸部 23 フランジ 24 凸部 30 封鎖部材 31 栓部 31a 凸部 32 係止腕部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA03 BA06C BA12B BB02C BB14B CA24 EA17 EA23 EB32 FA04 FB15 FC01 3E084 AB01 BA03 BA08 DB08 DC03 FD12 HB05 HD03 LA22 LB02 LD01

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 管状注出口の外周に輪状凸部を設けたス
    パウトと、該スパウトの外側に嵌合できる径の筒状部を
    有したキャップとからなり、該キャップの筒状部の上端
    には可撓性を有する凹状部がスパウトの先端を十分に圧
    着できる間隔を持たせて連接され、該凹状部の中央に開
    閉用つまみが設けられており、キャップの筒状部の上端
    寄りに1つの注出口が設けられ、この注出口がキャップ
    をスパウトに嵌合した時にスパウトの上端部により内側
    から閉じられるようになったバッグインボックスの注出
    装置において、キャップの注出口を塞ぐ形状の栓部とそ
    の両側辺から二股状に延びる形状の係止腕部とからな
    り、その係止腕部はキャップの筒状部を抱え込むように
    して嵌まるようになっている着脱可能な封鎖部材を設け
    たことを特徴とするバッグインボックスの注出装置。
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