JP4412519B2 - バッグインボックスの注出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック製の内袋に注出装置を取り付け、その注出装置を段ボール等で形成された外箱の外面に出して内袋を当該外箱に保持した形態のバッグインボックス(BIB)の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のバッグインボックスに取り付けられる注出装置として、管状注出口の外周に輪状嵌合部を設けてなるスパウトと、該スパウトに嵌合できる径の筒状部を有したキャップとからなり、該キャップの上端には可撓性を有する凹状部がスパウトの先端を十分に圧着できる間隔を持たせて連接され、該凹状部の中央に開閉用つまみが設けられ、さらに筒状部の上端寄りに1つの長方形状の注出口が設けられた注出装置が知られている(例えば、実開昭52−44136号公報参照)。この注出装置では、親指と人指し指を使って開閉用つまみを注出口と反対方向へ押すことにより、開閉用つまみに接続している開閉用補助部が持ち上がり注出口付近の凹状部を同時に撓ませるため、スパウト先端と凹状部との密閉状態が解除されて内容液を注ぎ出すことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で述べた注出装置では、運搬時の液漏れ防止を考慮してキャップに熱収縮性フィルムによってシーリングを施すようにしている。ところが、キャップを嵌合しているスパウトは充填口として使用するので、工程上は内容液をスパウトから充填してキャップを被せた後に熱収縮性フィルムでシーリングするしかないが、充填後にシーリングするのは現実的に困難であることから、現在ではキャップにこのようなシーリングをしていないのが実情である。
【0004】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、熱収縮性フィルムでキャップにシーリングしなくても運搬時の液漏れを防止できるバッグインボックスの注出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、管状注出口の外周に輪状凸部を設けたスパウトと、該スパウトの外側に嵌合できる径の筒状部を有したキャップとからなり、該キャップの筒状部の上端には可撓性を有する凹状部がスパウトの先端を十分に圧着できる間隔を持たせた状態で鍔を介して一体的に連接され、該凹状部の中央に開閉用つまみが設けられており、キャップの筒状部の上端寄りに1つの注出口が設けられ、この注出口がキャップをスパウトに嵌合した時にスパウトの上端部により内側から閉じられるようになったバッグインボックスの注出装置において、キャップの注出口を塞ぐ着脱可能なオーバーキャップを設けてあり、該オーバーキャップは、キャップを覆うサイズの天板部とその裏側に外側フランジと内側フランジとを備え、これら外側フランジと内側フランジによりキャップの筒状部上端の鍔に嵌合するようになっており、さらに、外側フランジの一部に垂片が設けられており、オーバーキャップをキャップの筒状部の上端に嵌合すると、この垂片がキャップの注出口を覆うようになっていることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の前提となる注出装置の一例を示す斜視図、図2は図1に示す注出装置をその封鎖部材を外した状態で示す斜視図である。
【0008】
図1及び図2に示す注出装置は、軟質プラスチックの成形品からなるキャップ10と硬質プラスチックの成形品からなるスパウト20から本体が構成され、さらに封鎖部材である栓30を備えて全体が構成されている。
【0009】
図3(a)はキャップの平面図、図3(b)は図3(a)のA−A断面図であり、これらの図に示されるように、キャップ10は、筒状部11とその上端に鍔12を介して一体的に連接された可撓性を有する凹状部13とから構成されており、筒状部11の上端寄りには1つの長方形状の注出口14が設けられている。また、凹状部13の中央には開閉用つまみ15が設けられ、このつまみ15には注出口の方向に3つの開閉用補助部16が設けられている。
【0010】
図4はスパウトの半断面図であり、同図に示すように、スパウト20は、キャップ10の内部に圧着嵌合するような外径を持った管状注出口21からなり、その外周には段ボール等の外箱の厚さに合わせた嵌合部を4つの輪状凸部22によって形成している。さらに、最下端の輪状凸部22には内袋に取り付けるためのフランジ23が連接されている。また、スパウト20の先端外周には凸部24が設けられており、該凸部24を含むスパウト20の先端は、図5に示すように、キャップ10を嵌合した時にキャップ10の筒状部11と凹状部13とによって圧着される厚さを有するとともに、スパウト20の凸部24がキャップ10の注出口14に掛かった状態になって筒状部11の上部が注出口14を塞ぐようになっている。
【0011】
図6(a),(b)はそれぞれ栓の正面図と側面図、図7(a),(b)はそれぞれ図6(a)のA−A断面図とB−B断面図である。栓30は、硬質プラスチックの成形品からなるもので、これらの図に示すように、キャップ10の注出口14に嵌入する凸部31とその周囲3辺に折返し部32を備えており、凸部31を注出口14に押し込むことで密封状態で嵌合するとともに、折返し部32のところを摘んで外せるようになっている。
【0012】
この栓30を備えた注出装置をバッグインボックスの内袋に取り付けるには、ポリエチレン等からなる内袋に丸孔を開けておき、図1のようにキャップ10とスパウト20と栓30とを一体にした状態で丸孔に挿入し、スパウト20の下端に設けたフランジ23を丸孔の周囲に熱融着する。別のやり方としては、スパウト20だけを先に内袋に取り付けた後、栓30の付いたキャップ10をスパウト20に嵌合してもよい。
【0013】
この注出装置の付いた内袋に内容液を充填するには、栓30が付いたままでキャップ10をスパウト20から抜栓し、スパウト20の管状注出口21から内袋に内容液を充填する。充填を終えた後、栓30の付いたキャップ10をスパウト20の管状注出口21に嵌合して内袋を密封する。そして、この密封された内袋を段ボール箱に収納して封函する。
【0014】
図1に示す注出装置を取り付けたバッグインボックスは、使用開始時に際して所定の場所に設置し、まずキャップ10の注出口14に付いている栓30を指先で外す。そして、親指と人指し指を使って開閉用つまみ15を注出口14と反対側に押すようにする。この操作により、開閉用つまみ15に接続している開閉用補助部16が持ち上がり、注出口14の付近の凹状部13を同時に撓ませるため、スパウト20の先端と凹状部13との密閉状態が解除されて内容液が注出口14から注ぎ出せる状態となる。また、開閉用つまみ15を押圧する強さにより注出量を調節することができる。
【0015】
図8は本発明の注出装置の一例を示す斜視図、図9は図8に示す注出装置をそのオーバーキャップを外した状態で示す斜視図である。
【0016】
図8及び図9に示す注出装置は、図3と図4で説明したのと同じキャップ10とスパウト20から本体が構成され、さらに封鎖部材であるオーバーキャップ40を備えて全体が構成されている。
【0017】
図10(a),(b)はそれぞれオーバーキャップの上面図と側面図、図11は図10(a)のA−A断面図である。オーバーキャップ40は、硬質プラスチックの成形品からなるもので、これらの図に示すように、キャップ10を覆うサイズの天板部41とその裏側に外側フランジ42と内側フランジ43とを備えており、これら外側フランジ42と内側フランジ43によりキャップ10の筒状部11上端の鍔12に嵌合するようになっている。さらに、外側フランジ42の一部に垂片44が設けられており、オーバーキャップ40をキャップ10の筒状部11の上端に嵌合すると、この垂片44がキャップ10の注出口14を覆うようになっている。
【0018】
このオーバーキャップ40を備えた注出装置をバッグインボックスの内袋に取り付けるには、ポリエチレン等からなる内袋に丸孔を開けておき、図8のようにキャップ10とスパウト20とオーバーキャップ40とを一体にした状態で丸孔に挿入し、スパウト20の下端に設けたフランジ23を丸孔の周囲に熱融着する。別のやり方としては、スパウト20だけを先に内袋に取り付けた後、オーバーキャップ40の付いたキャップ10をスパウト20に嵌合してもよい。
【0019】
この注出装置の付いた内袋に内容液を充填するには、オーバーキャップ40が付いたままでキャップ10をスパウト20から抜栓し、スパウト20の管状注出口21から内袋に内容液を充填する。充填を終えた後、オーバーキャップ40の付いたキャップ10をスパウト20の管状注出口21に嵌合して内袋を密封する。そして、この密封された内袋を段ボール箱に収納して封函する。このオーバーキャップ40からなる封鎖部材を用いることにより、キャップ10の上部にホコリが付くのが防止され、しかも開閉用つまみ15の誤動作が防止される。
【0020】
図8に示す注出装置を取り付けたバッグインボックスは、使用開始時に際して所定の場所に設置し、まずキャップ10を覆っているオーバーキャップ40を上方に持ち上げて外す。これにより注出口14も開いた状態になる。そして、前記したのと同様の操作により内容液を注出口14から注ぎ出すものである。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、管状注出口の外周に輪状凸部を設けたスパウトと、該スパウトの外側に嵌合できる径の筒状部を有したキャップとからなり、該キャップの筒状部の上端には可撓性を有する凹状部がスパウトの先端を十分に圧着できる間隔を持たせた状態で鍔を介して一体的に連接され、該凹状部の中央に開閉用つまみが設けられており、キャップの筒状部の上端寄りに1つの注出口が設けられ、この注出口がキャップをスパウトに嵌合した時にスパウトの上端部により内側から閉じられるようになったバッグインボックスの注出装置において、キャップの注出口を塞ぐ着脱可能なオーバーキャップを設けてあり、該オーバーキャップは、キャップを覆うサイズの天板部とその裏側に外側フランジと内側フランジとを備え、これら外側フランジと内側フランジによりキャップの筒状部上端の鍔に嵌合するようになっており、さらに、外側フランジの一部に垂片が設けられており、オーバーキャップをキャップの筒状部の上端に嵌合すると、この垂片がキャップの注出口を覆うようになっていることにより、内容液の充填後に熱収縮性フィルムでキャップにシーリングしなくても運搬時の液漏れを防止することができる上に、キャップの上部にホコリが付くのが防止され、しかも開閉用つまみの誤動作が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の前提となる注出装置の一例を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す注出装置をその封鎖部材を外した状態で示す斜視図である。
【図3】 キャップの平面図と(a)のA−A断面図である。
【図4】 スパウトの半断面図である。
【図5】 スパウトにキャップを嵌合した状態での断面図である。
【図6】 栓の正面図と側面図である。
【図7】 図6(a)のA−A断面図とB−B断面図である。
【図8】 本発明の注出装置の一例を示す斜視図である。
【図9】 図8に示す注出装置をその封鎖部材を外した状態で示す斜視図である。
【図10】 オーバーキャップの上面図と側面図である。
【図11】 図10(a)のA−A断面図である。
【符号の説明】
10 キャップ
11 筒状部
12 鍔
13 凹状部
14 注出口
15 開閉用つまみ
16 開閉用補助部
20 スパウト
21 管状注出口
22 輪状凸部
23 フランジ
24 凸部
30 栓
31 凸部
32 折返し部
40 オーバーキャップ
41 天板部
42 外側フランジ
43 内側フランジ
44 垂片
Claims (1)
- 管状注出口の外周に輪状凸部を設けたスパウトと、該スパウトの外側に嵌合できる径の筒状部を有したキャップとからなり、該キャップの筒状部の上端には可撓性を有する凹状部がスパウトの先端を十分に圧着できる間隔を持たせた状態で鍔を介して一体的に連接され、該凹状部の中央に開閉用つまみが設けられており、キャップの筒状部の上端寄りに1つの注出口が設けられ、この注出口がキャップをスパウトに嵌合した時にスパウトの上端部により内側から閉じられるようになったバッグインボックスの注出装置において、キャップの注出口を塞ぐ着脱可能なオーバーキャップを設けてあり、該オーバーキャップは、キャップを覆うサイズの天板部とその裏側に外側フランジと内側フランジとを備え、これら外側フランジと内側フランジによりキャップの筒状部上端の鍔に嵌合するようになっており、さらに、外側フランジの一部に垂片が設けられており、オーバーキャップをキャップの筒状部の上端に嵌合すると、この垂片がキャップの注出口を覆うようになっていることを特徴とするバッグインボックスの注出装置。
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