JP4353557B2 - 容器開封装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は容器開封装置に関し、さらに詳しくは、例えば紙製の飲料用容器や合成樹脂製の各種容器などの各種の容器に用いることのできる、再封可能な容器開封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、容器開封装置としては、図17及び図18に示す、米国特許第5,104,008号に係るものが知られている。この容器開封装置は、図に示すように、合成樹脂でなるボトル1の上部に飲み口部材2を装着し、この飲み口部材2の上部に昇降キャップ3を昇降可能に嵌合した構成を有する。昇降キャップの上部中央には、図18に示すように、内容液の吐出口3Aが形成され、飲み口部材2の上部には複数の支持脚2Aで支持された栓板2Bが突設されている。このため、昇降キャップ3を飲み口部材2に対して上昇させることにより、図18に示すように、内容液を支持脚2Aと栓板2Bの間隙から矢印Aで示すように流出させ得るようになっている。また、図17に示すように、未開封の状態では昇降キャップ3の下部のパーフォレーション3Cが破断されておらず、開封する際にパーフォレーション3Cを破断するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の容器開封装置は、昇降キャップ3の飲み口部材2に対する昇降状態で内容液の封止・解放を行っているため、容器としては図示したボトルのように、予め上部が開口しているものが用いられる。このため、内容液の封止は、昇降キャップ3と飲み口部材2との接触具合に依存しており、ともすると容器を未開封の状態で搬送する際などに内容液が漏れる惧れがあった。また、紙製の容器の場合には、容器本体が比較的柔軟であるため、予め開口部を形成することは好ましくなく、このような容器開封装置を紙製容器に適用することは困難であった。
【0004】
本発明は、紙製の容器に適用でき、且つ容器の開封性及び再封性の良好な容器開封装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、容器開封装置であって、密封容器本体を構成する上部壁板の開封予定領域を取り囲むように前記上部壁板の外側面に固定された取付部材と、前記取付部材に対して下降可能に嵌合され、且つ上部に前記密封容器本体内の内容液を流出させるノズル部が形成された導出管と、前記導出管の上部に形成された前記ノズル部の開閉を行う開閉キャップと、前記取付部材に下部が係合するキャップカバーと、を備え、前記導出管の下部が前記上部壁板を破断可能な尖端形状に形成されていることを特徴とする。
【0006】
従って、請求項1記載の発明では、導出管が取付部材に対して下降すると、導出管の下部が尖端形状に形成されているため、密封容器本体の上部壁板が破断される。また、開閉キャップの開け閉めにより、導出管のノズル部が解放される。この結果、内容液を導出管を介してノズル部から流出させることが可能になる。開閉キャップを導出管に対して下降させると、ノズル部は閉塞されて内容液がノズル部から流出するのを防止できる。なお、開閉キャップは、例えば、導出管に対して昇降するものや、スクリュウ式に回転・嵌合させるキャップなどを適用することができる。
【0007】
さらに、前記導出管の外側面に係合部が形成されると共に、前記取付部材側に前記係合部が係合可能な被係合部が形成され、前記導出管が下降して前記上部壁板を破断した状態で、前記係合部が前記被係合部に係合することを特徴とする。
【0008】
従って、導出管の外側面に形成された係合部が取付部材の被係合部に係合することにより、導出管が密封容器本体を破断した状態で保持することができる。このため、導出管を取付部材に保持した状態で、開閉キャップの開閉動作を行うことができる。
【0009】
また、前記係合部と前記被係合部との係合は、前記取付部材に対して前記導出管の上昇を規制し、前記導出管の前記係合部の上方位置には、前記係合状態で前記取付部材の上部に係当して前記導出管の下降を規制する係当板が形成されると共に、前記導出管の前記係合部の下方位置に、前記密封容器本体が未開封の初期状態において前記被係合部に係合する抜止係合部が形成されており、前記抜止係合部は前記被係合部に対して下方への移動が許容されていることを特徴とする。
【0010】
従って、係合部と被係合部に対して上昇しないように規制されるため、導出管が取付部材から抜けるのを防止できる。また、この状態で係当板が取付部材の上部に係当するため、導出管が取付部材に対してこれ以上下降するのを防止できる。このため、開閉キャップを下降させたときに、導出管が密封容器本体側へ移動するのを防止できる。また、密封容器本体が未開封の初期状態で被係合部に抜止係合部が係合しているため、例えば容器を搬送する過程で導出管が取付部材から抜けて外れるのを防止することができる。さらに、この抜止係合部が被係合部に対して下降することが許容されているため、容器から内容液を出す際に、導出管を下降させて密封容器本体の上部壁板を破断させることができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の容器開封装置であって、前記導出管と前記取付部材とは、該導出管が該取付部材から抜けるのを規制し且つ該導出管が該取付部材に対して下方へ移動を所定距離の範囲で許容する、可撓性を有する連繋部材で、連結されていることを特徴とする。
【0012】
従って、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明の作用に加えて、連繋部材が導出管が取付部材から外れるのを防止すると共に、導出管が不要に密封容器本体内に入り込むのを防止することができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の容器開封装置であって、前記ノズル部の上方に栓板が複数の支持脚で支持されて突設され、前記開閉キャップの上壁に前記栓板を水密的に嵌合する内容液吐出口が形成されており、前記開閉キャップの昇降動作に伴い前記ノズル部の開閉を行うことを特徴とする。
【0014】
従って、請求項3記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、導出管のノズル部の上方に栓板が支持脚で支持されているため、内容液はノズル部から流出し、支持脚の間を介して開閉キャップの内容液吐出口から取り出すことができる。開閉キャップを下降させると、内容吐出口は栓板に水密的に嵌合して、内容液が外へ漏れ出るのを防止する。
請求項4記載の発明では、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の容器開封装置であって、前記前記導出管の下部の尖端形状を底板で覆い、この尖端形状の尖端部から上方の前記導出管の外側面に内容液を流出させる開口部が形成されることを特徴としている。
請求項5記載の発明では、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の容器開封装置であって、前記密封容器本体の開封予定領域の輪郭に沿ってミシン目が形成されることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る容器開封装置の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0016】
(実施形態1)
図1〜図6は、本発明に係る容器開封装置の実施形態1を示す断面図である。
図1は、本実施形態の容器開封装置10の未開封状態(初期状態)を示している。この容器開封装置10は、紙製の密封容器本体11の上部壁板11Aの上面に設けられている。容器開封装置10は、上部壁板11Aの上面に接着・固定される管状の取付部材12と、この取付部材12に嵌合された導出管13と、導出管13の上部に昇降可能に嵌合された開閉キャップとしての昇降キャップ14と、取付部材12に下部が係合するキャップカバー15と、から構成されている。
【0017】
取付部材12は、上部壁板11Aに接着される座板部12Aと、この座板部12Aの内側から立ち上がる筒部12Bと、を有し、筒部12Bの内周面には、被係合部としての溝12Cが周回して形成されている。また、筒部12Bの下部外周面には、キャップカバー15の下部内周面に形成された周回突起部15Aが係合する係合溝12Dが周回して形成されている。
【0018】
導出管13は、取付部材12の内側に水密的に嵌合し、下部が斜めに切られて尖端部13Aとなっている。また、導出管13における尖端部13Aのやや上方には、外周面に周回する抜止係合部としての抜止突起13Bが形成されている。この抜止突起13Bは、図1に示すように初期状態では、取付部材12の溝12Cに係合している。なお、この係合構造は、導出管13が取付部材12に対して上昇する方向への移動を規制し、導出管13が下降移動するのを許容する構造となっている。また、導出管13の外周面の中間位置には、使用時に取付部材12の溝12Cに係合する係合突起13Cが周回して形成されている。さらに、係合突起13Cのやや上方には、使用時に取付部材12の上面に係当するフランジ状の係当板13Dが周回して形成されており、導出管13がそれ以上下降するのを防止することができる。導出管13の上端部には、中央にノズル部13Eが開口された上板13Fが形成されている。また、導出管13の上部の外周面には、昇降キャップ14が抜けるのを防止するフランジ状の突部13Gが周回して形成されている。そして、導出管13のノズル部13Eの周縁の上板13Fからは、複数の支持脚13Hが立設され、これら支持脚13Hの上部に栓板13Jが上板13Fと平行に形成されている。
【0019】
昇降キャップ14は、上記した導出管13の上部に嵌合され、下部内周面に抜け止め用の突起14Aが周回して形成されている。また、昇降キャップ14の外周面には、外側へ突出するフランジ状の解放用鍔部14Bが形成されている。この解放用鍔部14Bは、キャップカバー15の内周面の中間に周回方向に沿って間欠的に突設させた半球状の突起15Bが、キャップカバー15の取り外し動作及び装着動作に伴い係当することにより、昇降キャップ14を導出管13に対して昇降させるようになっている。さらに、昇降キャップ14の上部には、導出管13の栓板13Jと同一形状の内容液吐出口14Cが形成されている。この内容液吐出口14Cは、昇降キャップ14が導出管13に対して下降した状態で、栓板13Jを水密的に嵌合が可能となっている。
【0020】
以上、本実施形態の容器開封装置10の構成を説明したが、次に、この装置の作用・動作を図面に従って説明する。
【0021】
図1は、初期状態の容器開封装置10を示している。この状態では、導出管13の抜止突起13Bが取付部材12の溝12Cに係合しており、導出管13の尖端部13Aは、密封容器本体11の上部壁板11Aより上方に位置し上部壁板11Aを破断していない。また、昇降キャップ14は、導出管13に対して下降した位置にあるため、栓板13Jは内容液吐出口14Cに水密的に嵌合した状態にある。
【0022】
図2は、内容液を取り出すに当たり、まず、キャップカバー15を上昇させて取り外した状態を示している。このような取り外し動作に伴い、キャップカバー15の内周面に形成された突起15Bは、昇降キャップ14の解放用鍔部14Bを押し上げ、昇降キャップ14は上昇して解放状態となる。しかし、この状態では、密封容器本体11の上部壁板11Aは尖端部13Aで破断されていないため、内容液が漏洩することはない。
【0023】
次に、図3に示すように、一旦上昇した昇降キャップ14を押し下げ、さらに図中太い矢印で示す方向に昇降キャップ14を押し下げると、導出管13の下部の抜止突起13Bが取付部材13の内周面に形成された溝12Cから外れて、図4に示すように、導出管13は下降して尖端部13Aで密封容器本体11の上部壁板11Aを破断させて開口させる。導出管13の下降に伴い、導出管13の外周面に形成された係合突起13Cは取付部材12の溝12Cに係合し、同時に導出管13側の係当板13Dが取付部材12の上部に係当する。これによって、係合突起13Cにより導出管13が取付部材12から抜けるのを防止でき、しかも係合板13Dで導出管13がそれ以上下降するのを防止できる。この状態では、導出管13が取付部材12に保持されているため、昇降キャップ14を図4に示す矢印a方向に昇降させることができる。
【0024】
次に、図5に示すように、昇降キャップ14を解放用鍔部14Bを手で持って上昇させると昇降キャップの突起14Aが導出管13の突部13Gに係当して停止し、この状態で内容液の取り出しが可能になる。図5中の矢印bは内容液の流出経路を示している。この状態では、昇降キャップ14の内容液吐出口14Cから別途用意したコップなどの器に内容液を注ぐことや、直接昇降キャップ14に口を当てて内容液を飲むことが可能になる。
【0025】
そして、内容液の注ぎ出しが終わった後は、再度昇降キャップ14を手で下降させて、昇降キャップ14の内容液吐出口14Cと導出管13側の栓板13Jを密嵌させることにより、内容液の漏洩を防止でき、再封を行うことができる。さらに、キャップカバー15を取付部材12に装着することにより、昇降キャップ14の内容液吐出口14Cを含む装置の略全体を覆うことができ、衛生的に保存することが可能になる。なお、キャップカバー15の内周面に形成された突起15Bは、装置の際に昇降キャップ14の解放用鍔部14Bと係当して昇降キャップ14を押し下げる作用があるため、手で昇降キャップ14を閉じ忘れても、キャップカバー15を装着する動作を行うことで昇降キャップ14を閉じることができる。また、この状態から再度キャップカバー15を取り外せば、突起15Bが解放用鍔部14Bを押し上げるため、手で昇降キャップ14を押し上げる必要がなく、手間が省けるという利点がある。なお、図6は、この再封動作が完了した状態を示している。
【0026】
以上、実施形態1について説明したが、本実施形態では、未開封状態で密封容器本体11の上部壁板11Aが破断されていないため、紙製の容器本体に容器開封装置10を設けても、内容液が漏洩することなく流通経路に載せることができる。また、導出管13を押すという簡単な動作で密封容器本体11の上部壁板11Aを破断させることができる。この状態では、導出管13が取付部材12に保持されているため、昇降キャップ14の昇降動作を容易に行うことができる。
【0027】
(実施形態2)
図7〜図9は、本発明に係る容器開封装置の実施形態2を示す断面図である。なお、上記実施形態1と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、上記した実施形態1で設けた導出管13の抜止突起13Bがなく、取付部材12と導出管13とが、可撓性を有する樹脂フィルムでなる連繋部材16で連結された構成となっている。この連繋部材16は、初期状態において導出管13が取付部材12から抜け出るのを防止し、導出管13を押し込んで上部壁板11Aを破断する際に余計に導出管13が押し込まれるのを防止する。このため、図7に示すように初期状態では、連繋部材16は撓んだ状態で、取付部材12と導出管13との間に収納されている。本実施形態2の他の構成は、上記した実施形態1と略同様である。なお、図8は上部壁板11Aを導出管13で破断して昇降キャップ14を上昇させた状態、図9は再封してキャップカバー15を装着した状態を示している。
【0028】
本実施形態2では、フィルム状の連繋部材16で取付部材12と導出管13とが連結されているため、取付部材12と導出管13との嵌合を比較的ルーズに設定しても内容液の漏洩を確実に防止できるという利点がある。
【0029】
(実施形態3)
図10〜図12は、本発明に係る容器開封装置の実施形態2を示す断面図である。本実施形態の容器開封装置10においても上記した実施形態2と同様に、導出管13には、抜止突起13Bがなく、取付部材12と導出管13とが、可撓性を有する樹脂フィルムでなる連繋部材16で連結された構成となっている。この連繋部材16は、初期状態において導出管13が取付部材12から抜け出るのを防止し、導出管13を押し込んで上部壁板11Aを破断する際に余計に導出管13が押し込まれるのを防止する。また、この導出管13の上部は、単に筒穴13Kが開口する構造であり、導出管13の上部には開閉キャップとしてのスクリュウキャップ17が螺合して開閉を行うようになっている。さらに、初期状態(開閉前)においては、取付部材12の上端とスクリュウキャップ17の下端との間にスペーサリング18が周回して介在されている。このため、図10に示すように初期状態では、連繋部材16は張った状態で、取付部材12と導出管13とを連繋している。このスペーサリング18は、図示しない切り取り部で切ることにより、除去可能となっている。
【0030】
図11は、スペーサリング18を除去した状態を示している。この状態では、スクリュウキャップ17及び導出管13の下降を妨げるものは、上部壁板11Aのみであり、図12に示すようにスクリュウキャップ17を下に押し下げるとにより、密封容器本体11に対して導出管13が下降して尖端部13Aで上部壁板11Aをパーフォレーションに沿って破ることができる。そして、スクリュウキャップ13を持って導出管13を上昇させた後、スクリュウキャップ13を外せば、密封容器本体11の上面から突出した形状の飲み口とすることができる。また、導出管13が密封容器本体11の上部壁板11Aに差し込まれた状態でスクリュウキャップ13を外して飲み口とすることもできる。この導出管13の出没は、使用態様に応じて適宜選択することができる。
【0031】
以上、実施形態1〜実施形態3について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、構成の要旨に付随する各種の設計変更が可能である。例えば、上記した各実施形態では、導出管13の尖端部13Aを管を斜めに切断した形状に形成したが、図13に示すように斜めに切断した管底部に底板13Kを形成した形状としてもよいし、図14に示すように管の下部に複数の尖端13aを形成してもよい。また、図15に示すように、取付部材12で囲まれる、密封容器本体11の上部壁板11Aの開封予定領域の輪郭に沿って、ミシン目状のパーフォレーション11aを形成しておけば、導出管13の尖端部13Aによる破断をより容易に行うことができる。さらに、図16に示すように、上部壁板11Aの開封予定領域に開口部11bを形成し、裏面(内側面)にラミネートフィルム11Bをプレラミネートして開口部11bを閉塞した構造としてもよい。
【0032】
なお、上記した各実施形態は、典型的なキャップ形状を示したが、取付部材12の取付構造、昇降キャップ14やスクリュウキャップ17の形状、並びに、キャップカバーの有無などは、これらの実施形態に限定されるものではなく、各種の構造のキャップ構造を本発明に適用することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、密封容器本体に開口部のない未開封のまま流通経路の載せることができるため、例えば紙製の容器などの柔軟な素材で形成された容器に容器開封装置を適用できる。
【0034】
さらに、導出管を取付部材に保持した状態で、開閉キャップの開閉動作を安定して行うことができる。
【0035】
そして、導出管が取付部材から抜けるのを防止できる。また、開閉キャップを下降させたときに、導出管が必要以上に密封容器本体側へ移動するのを防止できる。さらに、密封容器本体が未開封の初期状態で被係合部に抜止係合部が係合しているため、例えば容器を搬送する過程で導出管が取付部材から抜けて外れるのを防止することができる。
【0036】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、連繋部材が導出管が取付部材から外れるのを防止すると共に、導出管が不要に密封容器本体内に入り込むのを防止する効果がある。
【0037】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の効果に加えて、導出管のノズル部の上方に栓板が支持脚で支持されているため、内容液はノズル部から流出し、支持脚の間を介して開閉キャップの内容液吐出口から取り出すことができる。また、開閉キャップを下降させることで、内容液が外へ漏れ出るのを防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容器開封装置の実施形態1の初期状態を示す断面図である。
【図2】実施形態1におけるキャップカバーを外した状態を示す断面図である。
【図3】実施形態1における昇降キャップを押し下げる状態を示す断面図である。
【図4】実施形態1における導出管を押し下げた状態を示す断面図である。
【図5】実施形態1における開封状態を示す断面図である。
【図6】実施形態1における再封状態を示す断面図である。
【図7】本発明に係る容器開封装置の実施形態2におけるキャップカバーを外した状態を示す断面図である。
【図8】実施形態2における開封状態を示す断面図である。
【図9】実施形態2における再封状態を示す断面図である。
【図10】本発明に係る容器開封装置の実施形態3の開封前の状態を示す断面図である。
【図11】実施形態3におけるスペーサリングを外した状態を示す断面図である。
【図12】実施形態3における開封状態を示す断面図である。
【図13】本発明に係る容器開封装置の変形例を示す要部断面図である。
【図14】本発明に係る容器開封装置の他の変形例を示す要部側面図である。
【図15】本発明に係る容器開封装置の他の変形例を示す要部断面図である。
【図16】本発明に係る容器開封装置の他の変形例を示す要部断面図である。
【図17】従来例の要部断面図である。
【図18】従来例の要部断面図である。
【符号の説明】
10 容器開封装置
11 密封容器本体
11A 上部壁板
12 取付部材
12C 溝(被係合部)
13 導出管
13A 尖端部
13B 抜止突起
13C 係合突起(係合部)
13D 係当板
13E ノズル部
13J 栓板
14 昇降キャップ
14B 解放用鍔部(フランジ部)
14C 内容液吐出口
15 キャップカバー
15B 突起

Claims (5)

  1. 密封容器本体を構成する上部壁板の開封予定領域を取り囲むように前記上部壁板の外側面に固定された取付部材と、
    前記取付部材に対して下降可能に嵌合され、且つ上部に前記密封容器本体内の内容液を流出させるノズル部が形成された導出管と、
    前記導出管の上部に形成された前記ノズル部の開閉を行う開閉キャップと、前記取付部材に下部が係合するキャップカバーと、を備え、
    前記導出管の下部が前記上部壁板を破断可能な尖端形状に形成され、前記導出管の外側面に係合部が形成されると共に、前記取付部材側に前記係合部が係合可能な被係合部が形成され、前記導出管が下降して前記上部壁板を破断した状態で、前記係合部が前記被係合部に係合し、
    前記係合部と前記被係合部との係合は、前記取付部材に対して前記導出管の上昇を規制し、前記導出管の前記係合部の上方位置には、前記係合状態で前記取付部材の上部に係当して前記導出管の下降を規制する係当板が形成されると共に、前記導出管の前記係合部の下方位置に、前記密封容器本体が未開封の初期状態において前記被係合部に係合する抜止係合部が形成されており、前記抜止係合部は前記被係合部に対して下方への移動が許容され、
    前記開閉キャップの外周面に突設するフランジ部を押し上げて前記開閉キャップを開放する突起を前記キャップカバーの内周面に周回方向に沿って設けることを特徴とする容器開封装置。
  2. 請求項1記載の容器開封装置であって、
    前記導出管と前記取付部材とは、該導出管が該取付部材から抜けるのを規制し且つ該導出管が該取付部材に対して下方へ移動を所定距離の範囲で許容する、可撓性を有する連繋部材で、連結されていることを特徴とする容器開封装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の容器開封装置であって、
    前記ノズル部の上方に栓板が複数の支持脚で支持されて突設され、前記開閉キャップの上壁に前記栓板を水密的に嵌合する内容液吐出口が形成されており、前記開閉キャップの昇降動作に伴い前記ノズル部の開閉を行うことを特徴とする容器開封装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の容器開封装置であって、前記前記導出管の下部の尖端形状を底板で覆い、この尖端形状の尖端部から上方の前記導出管の外側面に内容液を流出させる開口部が形成されることを特徴とする容器開封装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の容器開封装置であって、前記密封容器本体の開封予定領域の輪郭に沿ってミシン目が形成されることを特徴とする容器開封装置
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