JP2003072040A - 記録面保護部材 - Google Patents

記録面保護部材

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JP2003072040A
JP2003072040A JP2001262750A JP2001262750A JP2003072040A JP 2003072040 A JP2003072040 A JP 2003072040A JP 2001262750 A JP2001262750 A JP 2001262750A JP 2001262750 A JP2001262750 A JP 2001262750A JP 2003072040 A JP2003072040 A JP 2003072040A
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guide sheet
paper
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Junichi Yamamoto
順一 山本
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皺などの不具合を起こすことなく短時間で保
護シートを所定位置に配置できるようにする。 【解決手段】 印刷面保護部材1は、巻回された長尺の
保護シート2の先端近傍部に、保護シート2よりも厚み
が大きい案内シート3が貼り合わされたものである。保
護シート2及び案内シート3は、それぞれの長手方向端
部近傍の重なり部5において互いに重なるように、案内
シート3を外側として貼り合わされており、案内シート
3はその大部分が保護シート2からその長手方向にはみ
出している。案内シート3は、これを保護シート2の周
囲に巻き付けたときに保護シート2を被覆するのに十分
な長さを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録面を保護する
ために記録媒体に貼り合わされる保護シートを含む記録
面保護部材に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタや露光現像され
た印画紙の記録面の耐光性向上のために、記録面をコー
ティングする技術が知られている。かかる技術の一つと
して、保護シート(ラミネート材)を接着剤を介して記
録媒体の記録面に貼り合わせるものがあり、この場合、
多数枚の記録に対応可能とするように、巻回された長尺
の保護シートが用いられる。また、保護シートは、記録
画像の奥行き感が損なわれないように、できるだけ薄い
(例えば4μm〜5μm程度)ことが好ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる保護シートを記
録媒体に貼り合わす技術では、オペレータは、巻回され
た保護シートの先端近傍部をマニュアル操作によりプリ
ンタ内の所定位置(例えば、保護シートが巻回部から巻
き解かれて最初に挟持される一対の搬送ローラの間)に
配置するという初期作業を行わなければならない。とこ
ろが、上述したように、保護シートとしては極めて薄い
ものが用いられるので、保護シートを短時間で所定位置
に正しく配置するのは熟練したオペレータにとっても非
常に困難である。そのため、特に熟練していないオペレ
ータが作業を行う場合、保護シートの先端近傍部に皺や
捲れなどの不具合が発生することが多く、結果として保
護シートの先端近傍部を破棄しなければならなくなっ
て、保護シートが無駄に消費されてしまう。また、たと
え保護シートの先端近傍部を破棄したとしても保護シー
トの皺を完全に除去することができないことがあり、そ
の場合には皺を有する保護シートが記録媒体に貼り合わ
されてプリント不良が生じてしまう。
【0004】そこで、本発明の目的は、皺などの不具合
を起こすことなく短時間で保護シートを所定位置に配置
することが可能な記録面保護部材を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の記録面保護部材は、記録面に貼り合わさ
れる巻回された長尺の保護シートの先端近傍部に、前記
保護シートよりも厚みが大きい案内シートが貼り合わさ
れたものである。
【0006】請求項1によると、極めて薄い保護シート
をマニュアル操作しなくても、案内シートをマニュアル
操作することでこれをプリンタの所定位置に配置するこ
とができる。案内シートが所定位置に配置されれば、プ
リンタの駆動部を駆動して案内シートを搬送するだけ
で、案内シートにつながった保護シートを所定位置に配
置することが可能である。案内シートは保護シートより
も厚みが大きいために、案内シートをマニュアル操作で
所定位置に配置するのは、熟練していないオペレータに
とっても容易な作業である。従って、オペレータの熟練
度に拘わらず、皺などの不具合が保護シートに発生する
ことがほとんどなくなって、保護シートが無駄に破棄さ
れたり、プリント不良が生じたりするのを防止すること
が可能になる。
【0007】また、案内シートをマニュアル操作で所定
位置に配置するのは、オペレータにとって容易な作業で
あるだけではなく、比較的短時間で行うことができる作
業でもある。そのため、プリンタの稼働率が向上し、単
位時間当たりの記録可能枚数を増大させることができ
る。
【0008】なお、案内シートは保護シートからはみ出
すことなくこれに貼り合わされていてもよいし、一部が
保護シートからその長手方向にはみ出すようにこれに貼
り合わされていてもよい。また、案内シートは巻回され
た保護シートの内側に貼り合わされていてもよいし、外
側に貼り合わされていてもよい。
【0009】請求項2の記録面保護部材は、前記案内シ
ートが、これを前記保護シートの周囲に巻き付けたとき
に前記保護シートを被覆するのに十分な長さを有してい
ることを特徴としている。
【0010】請求項2によると、案内シートを保護シー
トの周囲に巻き付けておくことで保護シートが案内シー
トで被覆されるため、保管、運搬時に保護シートが損傷
するのを高い確率で防止することができる。なお、請求
項2においては、案内シートが保護シートの内外どちら
側に貼り合わされる場合であっても、案内シートは保護
シートから長手方向にはみ出している必要がある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態について、図面を参照しつつ説明する。
【0012】図1は、本実施の形態による記録面保護部
材である印刷面保護部材の斜視図である。図2は、図1
に示す印刷面保護部材の展開平面図である。これらの図
面に示す印刷面保護部材1は、巻回された長尺の保護シ
ート2の先端近傍部に、保護シート2よりも厚みが大き
い案内シート3が貼り合わされたものである。保護シー
ト2及び案内シート3は、それぞれの長手方向端部近傍
の重なり部5において互いに重なるように、案内シート
3を外側として貼り合わされており、案内シート3はそ
の大部分が保護シート2からその長手方向にはみ出して
いる。
【0013】保護シート2は、透明のPET(ポリエチ
レンテレフタレート)薄膜であって、印刷面に貼り合わ
されたときに印刷画像の奥行き感が損なわれないように
4μm〜10μm程度の厚みに形成されている。保護シ
ート2の厚みは、印刷画像の奥行き感を高める観点から
できるだけ薄いことが好ましい。案内シート3は、20
0μm程度の厚みを有する紙からなる。保護シート2と
案内シート3とは、両者が容易に離脱しないように適切
な接着剤によって重なり部5で貼り合わされている。
【0014】印刷面保護部材1は、保護シート2が巻き
芯7の周りに巻回された巻回部2aを有している。保護
シート2及び案内シート3の内側面には、保護シート2
及び案内シート3と用紙とを強固に貼り合わせるために
接着剤が塗布されている。
【0015】本実施の形態において、案内シート3は、
これを保護シート2の周囲に巻き付けたときに保護シー
ト2を被覆するのに十分な長さを有している。つまり、
重なり部5を含む案内シート3の長さをLとし、保護シ
ート2のほぼ全体が巻回部2aに巻き取られたときの巻
回部2aの直径をRとしたとき、両者は以下の式(1)
で表された関係を満たしている。 L≧πR (1) 案内シート3の長さが式(1)の関係を満たすことによ
り、印刷面保護部材1の保管、運搬時に保護シート2が
案内シート3によって保護されるため、保護シート2が
損傷するのを高い確率で防止することができる。
【0016】なお、本実施の形態では保護シート2と案
内シート3とが案内シート3を外側として貼り合わされ
ているために案内シート3で保護シート2を保護するの
に式(1)の関係を満たすことが要求されるが、保護シ
ート2と案内シート3とが案内シート3を内側として貼
り合わされている場合には、案内シート3の保護シート
2と重ならない部分の長さが案内シート3を保護シート
2の周囲に巻き付けたときに保護シート2を被覆するの
に十分な長さであること、つまり、重なり部5の長さを
Sとして、以下の式(2)で表された関係を満たすこと
が要求される。 L−S≧πR (2)
【0017】次に、本実施の形態の印刷面保護部材1が
装着されるプリンタの一例としてのインクジェットプリ
ンタについて、図3を参照して説明する。図3に示すイ
ンクジェットプリンタ10は、図3の紙面垂直方向に往
復移動しつつ用紙にインクを吐出するヘッド15と、用
紙の搬送路11(図3において二点鎖線で描かれてい
る)を介してヘッド15と対向するように配置されたプ
ラテンプレート16と、用紙を切断するためのカッター
18と、カッター18に近接配置されており、印刷面保
護部材1の巻回部2aから巻き解かれて搬送路14(図
3において一点鎖線で描かれている)を搬送されてきた
保護シート2と用紙とを貼り合わせるためのローラユニ
ット19と、保護シート2が貼り合わされた用紙を切断
するためのカッター21とを有している。搬送路11を
挟んで互いに圧接しつつ対向する一対の搬送ローラ20
a、20bを含む搬送機構によって2つの用紙巻回部1
2、13のいずれか一方から巻き解かれた用紙は、ヘッ
ド15によって印刷を施された後、ローラユニット19
において用紙の印刷面に保護シート2が貼り合わされ、
さらにカッター21で適切な長さに切断されてから排出
される。
【0018】インクジェットプリンタ10内の印刷面保
護部材1の装着位置とローラユニット19との間には、
搬送路14を挟んで互いに圧接しつつ対向する一対の搬
送ローラ23a、23bが配置されており、一対の搬送
ローラ23a、23bとローラユニット19との間に
は、保護シート2の幅とほぼ同じだけ離隔した一対の幅
ガイド(図示せず)が配置されている。搬送ローラ23
aはモータなどの駆動源(図示せず)と連結された駆動
ローラであり、搬送ローラ23bは搬送ローラ23aが
回転するのに連動して回転する従動ローラである。
【0019】印刷面保護部材1に関する初期作業におい
てオペレータが案内シート3の先端近傍部を一対の搬送
ローラ23a、23bの間に配置すると、一対の搬送ロ
ーラ23a、23bの近傍に配置された図示しないセン
サによって案内シート3が検出される。すると、駆動源
によって搬送ローラ23aが回転駆動され、案内シート
3が幅ガイドの間をローラユニット19に向けて搬送さ
れ始め、やがて案内シート3の先端部はローラユニット
19に達する。ローラユニット19に達した案内シート
3は、ローラユニット19のヒートローラ19aから与
えられる熱及び圧力によって用紙と貼り合わされる。そ
の後、案内シート3とつながった保護シート2がローラ
ユニット19に達すると、印刷面が保護シート2と接触
するように保護シート2と印刷済みの用紙とがローラユ
ニット19によって貼り合わされる。なお、案内シート
3と用紙とが貼り合わされた部分は不要であるので、カ
ッター21によって保護シート2との境界位置近傍の適
切な位置で切断される。
【0020】このように、本実施の形態の印刷面保護部
材1を用いると、印刷面保護部材1に関する初期作業を
行う際に、オペレータが極めて薄い保護シート2をマニ
ュアル操作しなくても、案内シート3をマニュアル操作
することでその先端近傍部を一対の搬送ローラ23a、
23bの間に配置することができる。案内シート3が一
対の搬送ローラ23a、23bの間に配置されれば、搬
送ローラ23aを駆動して案内シート3を搬送するだけ
で、案内シート3につながった保護シート2を一対の搬
送ローラ23a、23bの間を経てローラユニット19
に位置させることが可能である。案内シート3は保護シ
ート2よりも厚みが大きいために、案内シート3をマニ
ュアル操作で一対の搬送ローラ23a、23bの間に配
置するのは、熟練していないオペレータにとっても容易
な作業である。従って、オペレータの熟練度に拘わら
ず、印刷面保護部材1に関する初期作業を行う際に皺な
どの不具合が保護シート2に発生することがほとんどな
くなって、保護シート2が無駄に破棄されたり、皺を有
する保護シート2が用紙と貼り合わされるプリント不良
が生じたりするのを防止することが可能になる。
【0021】また、案内シート3をマニュアル操作で一
対の搬送ローラ23a、23bの間に配置するのは、オ
ペレータにとって容易な作業であるだけではなく、比較
的短時間で行うことができる作業でもある。そのため、
本実施の形態の印刷面保護部材1を用いることにより、
インクジェットプリンタ10の稼働率が向上し、単位時
間当たりの印刷可能枚数を増大させることができる。
【0022】図3に示したインクジェットプリンタ10
において、例えば用紙巻回部12に巻回されている用紙
の残量が少なくなってきたことや、用紙巻回部12と用
紙巻回部13とで用紙の材質や幅などが異なることのた
めに、印刷が施される用紙を用紙巻回部12に巻回され
ているものから用紙巻回部13に巻回されているものへ
と変更する場合には、保護シート2が貼り合わされた用
紙をカッター21によって切断すると共に、ローラユニ
ット19の上流近傍位置にあるカッター18によっても
用紙を切断する。すると、ローラユニット19とカッタ
ー21との間には、保護シート2と用紙とが貼り合わさ
れることで厚みが比較的大きく、しかも巻回部2aとつ
ながった重なり領域が形成される。
【0023】その後、図示しない駆動源を駆動すること
により巻回部2aを逆転させて、保護シート2と用紙と
が貼り合わされた重なり領域の先端位置を、一対の搬送
ローラ23a、23bとローラユニット19との間にま
で戻す。それから、今まで使用していた用紙を用紙巻回
部12に巻き取った後、他方の用紙巻回部13に巻回さ
れている用紙をローラユニット19へと搬送する。以
後、案内シート3の場合と同様に、重なり領域と用紙巻
回部13から供給された用紙とがローラユニット19に
よって貼り合わされ、その後、重なり領域とつながった
保護シート2がローラユニット19に達すると、印刷面
が保護シート2と接触するように保護シート2と印刷済
みの用紙とがローラユニット19によって貼り合わされ
る。このように、図3に示したインクジェットプリンタ
10によると、初期作業において印刷面保護部材1の案
内シート3を一対の搬送ローラ23a、23bの間に一
旦配置すると、用紙交換などが行われた後に再度初期作
業を行う必要がなく、利便性が高い。
【0024】なお、インクジェットプリンタ10には、
例えば幅や材質の異なる2種類以上の印刷面保護部材が
装着できるようになっていてもよい。その場合にも、案
内シートを初期作業において一旦所定位置に配置すれ
ば、用紙交換などが行われた後に再度初期作業を行う必
要がないようにされていることが好ましい。
【0025】以上、本発明の好適な一実施の形態につい
て説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様
々な設計変更が可能なものである。例えば、保管、運搬
時における保護シートの保護を考慮する必要が少ないと
きには、案内シートはこれを保護シートの周囲に巻き付
けたときに保護シートを被覆するのに十分な長さを有し
ていなくてもよい。また、保護シート及び案内シートの
材質は適宜変更してもよい。また、上述の実施の形態で
はインクジェットプリンタによる印刷面に保護シートを
貼り合わせているが、写真処理装置による現像面など画
像が形成された記録面であればどのような面に保護シー
トを貼り合わせてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、案内シートは保護シートよりも厚みが大きいため
に、案内シートをマニュアル操作で所定位置に配置する
のは、熟練していないオペレータにとっても容易な作業
であるため、オペレータの熟練度に拘わらず、皺などの
不具合が保護シートに発生することがほとんどなくなっ
て、保護シートが無駄に破棄されたり、プリント不良が
生じたりするのを防止することが可能になる。また、案
内シートをマニュアル操作で所定位置に配置するのは、
比較的短時間で行うことができる作業でもあるため、プ
リンタの稼働率が向上し、単位時間当たりの記録可能枚
数を増大させることができる。
【0027】請求項2によると、案内シートを保護シー
トの周囲に巻き付けておくことで保護シートが案内シー
トで被覆されるため、保管、運搬時に保護シートが損傷
するのを高い確率で防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による印刷面保護部材の
斜視図である。
【図2】図1に示す印刷面保護部材の展開平面図であ
る。
【図3】図1に示す印刷面保護部材が装着されるプリン
タの一例としてのインクジェットプリンタの模式図であ
る。
【符号の説明】
1 印刷面保護部材 2 保護シート 2a 巻回部 3 案内シート 5 重なり部 7 巻き芯 10 インクジェットプリンタ 15 ヘッド 16 プラテンプレート 18 カッター 19 ローラユニット 20a、20b 搬送ローラ 21 カッター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録面に貼り合わされる巻回された長尺
    の保護シートの先端近傍部に、前記保護シートよりも厚
    みが大きい案内シートが貼り合わされていることを特徴
    とする記録面保護部材。
  2. 【請求項2】 前記案内シートは、これを前記保護シー
    トの周囲に巻き付けたときに前記保護シートを被覆する
    のに十分な長さを有していることを特徴とする請求項1
    に記載の記録面保護部材。
JP2001262750A 2001-08-31 2001-08-31 記録面保護部材 Withdrawn JP2003072040A (ja)

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