JPH1134451A - インクフィルムカセットならびにそれに用いられるインクフィルムおよびリール部 - Google Patents

インクフィルムカセットならびにそれに用いられるインクフィルムおよびリール部

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JPH1134451A
JPH1134451A JP18692797A JP18692797A JPH1134451A JP H1134451 A JPH1134451 A JP H1134451A JP 18692797 A JP18692797 A JP 18692797A JP 18692797 A JP18692797 A JP 18692797A JP H1134451 A JPH1134451 A JP H1134451A
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JP
Japan
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ink film
reel
supply
take
ink
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JP18692797A
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Atsuhiko Shimoyama
淳彦 霜山
Junichi Yamamoto
順一 山本
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクフィルムの表面を保護し、交換時にユ
ーザーに不快感を与えることもなく、またフィルムのし
わの発生を抑え、高画質の画像を形成することができる
リフィル型インクフィルム用カセットおよびそれに用い
られるインクフィルム32ならびにリール部を提供する
ことを目標とする。 【解決手段】 熱転写記録装置10の本体に着脱自在に
装填されると共に内部に収容されるインクフィルム32
を交換自在としたリフィル型のインクフィルムカセット
33であって、未使用のインクフィルム32が巻回され
る供給側リール1と、供給側リール1から繰り出される
インクフィルム32を巻き取る巻取側リールとを有し、
巻取側リール1として、巻き回されたインクフィルム3
2の使用が終了した供給側リール1を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写記録装置で
使用され、インクフィルムの交換ないし詰め替えが可能
なインクフィルムカセットならびにそれに用いられるイ
ンクフィルムおよびリール部に関する。
【0002】
【従来の技術】熱転写記録装置は、インクフィルムに塗
布されたインクを発熱体により記録紙に転写して画像を
形成する装置である。この転写は、熱転写装置が有する
プラテンローラとこれに対して圧接及び圧接解除可能と
なったサーマルヘッドによって行われる。
【0003】画像が形成される記録紙がプラテンローラ
とサーマルヘッドとの間に送り込まれると、記録紙とサ
ーマルヘッドとの間には、一方の表面に熱溶融性あるい
は熱昇華性のインクが塗布されたインクフィルムがカセ
ットから搬送される。インクフィルムは、多くの場合熱
転写記録装置の本体に着脱自在に装填されるインクフィ
ルム用のカセット(以下、インクフィルムカセットと記
す)に収納されている。
【0004】転写時において、インクフィルムは、プラ
テンローラとこれに対して圧接状態となったサーマルヘ
ッドとの間を搬送される記録紙との摩擦力によって、供
給側リールから繰り出されて記録紙の移動とともに搬送
され、ローラとサーマルヘッドとに圧接されて記録紙に
インクを転写する。一方、供給側リールから繰り出され
て転写を終了したインクフィルムは、熱転写記録装置の
本体内に設けたモータによって巻取側リールを回転駆動
することにより、巻取側リールに巻き取られる。
【0005】近年の熱転写記録装置では、インクフィル
ムの装填作業の作業性を向上させるべく、供給側リール
と巻取側リールとが収容されると共に熱転写記録装置の
本体に着脱自在に装填されるインクフィルムカセットが
用いられている。
【0006】このインクフィルムカセットとしては、使
い勝手を考慮した使い捨て型のものが主流である。この
ようなインクフィルムカセットは消耗品であり、内部に
収容したインクフィルムを使い切ったときには、新たな
カセットに交換される。
【0007】ところで、このような使い捨て型のインク
フィルムカセットに対し、地球環境への配慮の観点か
ら、インクフィルムの交換ないし詰め替えが可能なリフ
ィル型インクフィルムカセットが提案されている。
【0008】図12は、このようなリフィル型インクフ
ィルムカセット(以下、単にインクフィルムカセットと
も記す)の使用方法を説明する図である。図示したイン
クフィルムカセット330は、供給側リール150、巻
取側リール250およびインクフィルム320を有して
いる。
【0009】図12(A)に示すように、インクフィル
ム320の使用が終了すると、すべてのインクフィルム
320が巻取側リール250に巻き取られる。このよう
な場合には、図12(B)に示すようにインクフィルム
カセット本体330aを開け、供給側リール150、巻
き取り側リール250を両方ともインクフィルムカセッ
ト本体330aから取り出して廃棄していた。インクフ
ィルム320の廃棄後には図12(C)のように、新た
なインクフィルム320を巻き回した供給側リール15
0、巻取側リール250をインクフィルムカセット33
0に装填し、インクフィルムカセット本体330を閉じ
る。
【0010】なお、このようなフィルムカセット330
のインクフィルム320は、供給側リール150に巻き
回されると共に、その始端が予め巻取側リール250に
取り付けられる、いわゆる眼鏡巻きとよばれる構成を有
している。
【0011】ところで、近年では、環境保護の観点から
省資源およびごみの減量化の要請が強まっている。よっ
て、インクフィルムの交換においても、なるべく廃棄す
るる部品数を低減し、構成部品の再利用を図ることが望
まれている。
【0012】前述した眼鏡巻きのリフィル型インクフィ
ルムカセットよりも廃棄部品数が少ない構成としては、
例えばインクフィルムカセットに供給側リールに巻き回
されたインクフィルムだけを供給する、1本巻と呼ばれ
る構成が考えられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】1本巻のフィル型イン
クフィルムカセットでは、インクフィルムの交換時にユ
ーザーがインクフィルムの始端を繰り出し、巻取側リー
ルに貼りつけることが必要となる。しかし、巻取側リー
ルにはインクフィルムを貼りつける目標となる印がな
く、しかもインクフィルムのフィルムベースには、例え
ばポリエチレンテレフタレート(PET)などの腰がな
く、またしわになりやすい部材が用いられているため、
インクフィルムを巻取側リールの回転軸に対して斜めに
貼りつけてしまうことも起こり得る。このような場合に
は、巻取側リールに巻き取られるうちにインクフィルム
にしわがより、形成された画像に画像とは無関係な線が
入る、あるいは画像欠損が生じることにより、画質を低
下させることになる可能性がある。
【0014】また、インクフィルムは、熱転写記録装置
の構成上、供給側リール、巻取側リールのいずれにおい
てもカラーインクが塗布された面を外側にして巻き回さ
れている。このためカラーインクは、巻き回されたイン
クフィルムの外面に向かって露出している。
【0015】よって、インクフィルムの交換時に、ユー
ザーがインクフィルムのカラーインク部分に直接触れ
る、あるいはごみが付着するといった可能性がある。こ
のようなことが起こった場合には、カラーインクが剥が
れたり、カラーインクに指紋が残ったりして、形成され
る画像に画像欠損が発生し、画質が低下することが考え
られる。
【0016】本発明は、以上の点に鑑みて行われたもの
であり、インクフィルムの表面を保護し、またフィルム
のしわの発生を抑え、高画質の画像を形成することがで
きるリフィル型のインクフィルムカセットならびにそれ
に用いられるインクフィルムおよびリール部を提供する
ことを目標とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のインクフ
ィルムカセットは、熱転写記録装置の本体に着脱自在に
装填されると共に内部に収容されるインクフィルムを交
換自在としたリフィル型のインクフィルムカセットであ
って、未使用のインクフィルムが巻回される供給側リー
ルと、供給側リールから繰り出されるインクフィルムを
巻き取る巻取側リールとを有し、巻取側リールとして、
巻き回された前記インクフィルムの使用が終了した供給
側リールを用いることを特徴とするものである。
【0018】このように構成することによって、インク
フィルムの使用が終了した供給側リールを巻取側リール
として再利用することができる。よって、1回のインク
フィルム交換に当たって廃棄されるリールが1個で済む
ようになり、使い捨て型インクフィルムカセットに比べ
て廃棄されるリールの数が低減する。
【0019】よって、インクフィルムの交換にかかるコ
ストを低くできる上、省資源、ごみの減量化などにより
環境保護に寄与することができる。
【0020】請求項2記載のインクフィルムカセット
は、前記インクフィルムは、その端部に、少なくとも前
記供給側リールに巻き回される以上の長さを有するイン
クが塗布されていないリードテープが連続して設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0021】このように構成することによって、巻き回
されたインクフィルムの最外周面を、インクが塗布され
ていないリードテープによって覆うことができる。よっ
て未使用のインクフィルムの表面を保護し、画像欠損が
発生することを防ぐことができる。
【0022】また、リードテープが、使用が終了したイ
ンクフィルムの表面を覆い、インクフィルムに残ったイ
ンクがユーザーの手を汚すことを防ぎ、インクフィルム
交換時のユーザーの不快感を低減することができる。
【0023】さらに、リードテープを巻取側リールに巻
き回すことによって、インクフィルムを確実に巻取側リ
ールに取り付け、インクフィルムのたるみを防止するこ
とができる。
【0024】よって、インクフィルムにしわがよること
を防ぎ、しわによって画像に線などが発生することを無
くし、画質の低下を防ぐことができる。
【0025】請求項3記載のインクフィルムは、熱転写
記録装置の本体に着脱自在に装填されると共に内部に収
容されるインクフィルムを交換自在としたリフィル型の
インクフィルムカセットに用いられるインクフィルムで
あって、端部に、少なくとも前記供給側リールに巻き回
される以上の長さを有するインクが塗布されていないリ
ードテープが連続して設けられていることを特徴とする
ものである。
【0026】このように構成することによって、インク
フィルムを供給側リールに巻き回したとき、巻き回され
たインクフィルムの最外周面を、インクが塗布されてい
ないリードテープによって覆うことができる。よって未
使用のインクフィルムの表面を保護し、画像欠損が発生
することを防ぐことができる。
【0027】また、インクフィルムが巻取側リールに巻
き回されたとき、リードテープが、使用が終了したイン
クフィルムの表面を覆い、インクフィルムに残ったイン
クがユーザーの手を汚すことを防ぎ、インクフィルム交
換時のユーザーの不快感を低減することができる。
【0028】さらに、リードテープを巻取側リールに巻
き回すことによって、インクフィルムを確実に巻取側リ
ールに取り付け、インクフィルムのたるみを防止するこ
とができる。
【0029】よって、インクフィルムにしわがよること
を防ぎ、しわによって画像に線などが発生することを無
くし、画質の低下を防ぐことができる。
【0030】請求項4記載のリール部は、熱転写記録装
置の本体に着脱自在に装填されるインクフィルムカセッ
トに用いられるリール部であって、未使用のインクフィ
ルムと、前記インクフィルムが巻回され、インクフィル
ムを使いきった後に巻取側リールとして用いられること
になる供給側リールと、を有し、前記供給側リールから
繰り出す方向に沿って先端側となる前記インクフィルム
の始端に位置合わせ部を形成し、巻取側リールとしても
用いられる前記供給側リールに、前記インクフィルムの
前記位置合わせ部を取り付ける際の目標となる取付位置
指示部を形成しておくことを特徴とするものである。
【0031】このように構成することによって、インク
フィルムの位置合わせ部を、巻取側リールの取付位置指
示部に取り付けることにより、インクフィルムの巻取側
リールに対する位置決め精度が高まって、簡易に巻取側
リールの回転軸に対して直交するように巻き回すことが
できて、インクフィルムが巻取側リールに巻き回される
うちにしわを生じることを防ぐことができる。
【0032】請求項5記載のリール部は、前記インクフ
ィルムの位置合わせ部は、前記供給側リールから繰り出
す方向に沿って終端側となる前記インクフィルムの終端
部にも形成されていることを特徴とするものである。
【0033】このように構成することによって、製造側
でインクフィルムを1本巻する際にも供給側リールに対
するインクフィルムの位置決め精度が上り、簡易に巻取
側リールの回転軸に対して直交するように巻き回すこと
ができて、インクフィルムにしわを生じることを防ぐこ
とができる。
【0034】請求項6記載のリール部は、前記位置合わ
せ部は、前記インクフィルムの端部に連続して設けられ
ると共に少なくとも前記供給側リールに巻き回される以
上の長さを有するインクが塗布されていないリードテー
プに形成されていることを特徴とするものである。
【0035】このように構成することによって、リード
テープを介してインクフィルムを巻取側リールに取り付
けることが可能となって、インクフィルムに直接触れる
こと無くインクフィルムを巻取側リールに取り付けるこ
とが可能となる。
【0036】よってインクフィルム表面にごみや指紋が
付着する機会が低減し、画像欠損などの発生が抑えられ
る。
【0037】また、リードテープにはフィルムベースよ
りも腰の強い部材を用いることが可能であるから、イン
クフィルムの取り付け作業が行い易くなり、インクフィ
ルム取り付けの際にインクフィルムにしわがよりにくく
することができる。
【0038】よってインクフィルムによって形成された
画像の画像欠損の発生が抑えられる。
【0039】請求項7に記載のリール部によれば、巻取
側リールとしても用いられる前記供給側リールは、前記
取付位置指示部を除く外表面を、前記取付位置指示部を
形成した外表面よりも粗い面に形成したことを特徴とす
るものである。
【0040】このように構成することによって、取付位
置指示部以外の外表面に位置合わせ部を接着しても、粗
い表面に対するリードテープの接着力が低いために、強
い力を加えることなくこれを剥がし、貼り直すことがで
きる。
【0041】よってインクフィルムの取り付けに失敗し
た場合、インクフィルムにしわをよせることなく貼り直
すことが可能となって、インクフィルムによって形成さ
れた画像の画像欠損の発生が抑えられる。
【0042】また、取付位置指示部の表面は粗い面にな
っていないことにより、インクフィルムに必要とされる
巻取側リールへの接着力は確保することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0044】<実施の形態1>図1は、本発明の実施の
形態に共通のインクフィルムカセットが着脱自在に装填
される熱転写記録装置の内部構成を、蓋部材を開放した
状態で示す概略断面図。図2は、熱転写記録装置の内部
構成をインクフィルムカセットを装填した状態で示す概
略断面図である。
【0045】図示する熱転写記録装置10は、例えば、
写真の焼付を行う現像所などにおいて使用され、ネガフ
ィルムの複数駒に記録された情報を1枚の記録紙上に再
現するいわゆるインデックス・プリントなどを出力する
ために用いられる装置である。熱転写記録装置10に
は、ネガフィルムに記録された情報に対して種々の画像
処理を行う図示しない制御装置がインターフェースを介
して接続され、制御装置からの画像信号や制御信号がイ
ンターフェースを介して入力されるようになっている。
【0046】熱転写記録装置10の本体をなすハウジン
グ11の上面には蓋部材12が揺動軸12aを中心に開
閉自在に取り付けられ、蓋部材12を開放した状態でイ
ンクフィルムカセット33がハウジング11内の所定位
置に着脱自在に装填されるようになっている。図中左側
が装置10の前面となっており、この前面側に排紙部2
2が設けられ、背面側に給紙部21が設けられている。
給紙部21には、複数枚の記録紙18を収納した給紙ト
レイ14が傾斜して設けられている。また、この熱転写
記録装置10内には、画像を再現した後の記録紙の不要
部分(記録紙の先端部分および/または後端部分)をカ
ットするカッタユニット23が設けられており、カット
された用紙片を貯えるダスタ部24が装置前面側に抜き
差し自在に設けられている。不要部分をカットした後の
記録紙は、用紙排出口16を通って、ダスタ部24の前
面に一体的に設けられた排紙トレイ17上に縦方向に排
出される。
【0047】熱転写記録装置10の内部構造を詳述すれ
ば、図1に示すように、ハウジング11内には、プラテ
ンローラ25が回転自在に支持されており、蓋部材12
の内面側には、図示しない連動部材によって、サーマル
ヘッド26を有するヘッドベース27がプラテンローラ
25に対して進退移動自在に取り付けられている。ヘッ
ドベース27がプラテンローラ25に対して前進移動す
ると、サーマルヘッド26はプラテンローラ25に圧接
する位置に移動する一方、ヘッドベース27がプラテン
ローラ25に対して後退移動すると、サーマルヘッド2
6は圧接を解除する位置に移動する。ヘッドベース27
は、図示しないスプリングなどの弾発手段によって、サ
ーマルヘッド26をプラテンローラ25に対して後退し
た位置すなわち圧接解除位置に保持するように、図1中
矢印Aで示す方向に付勢されている。
【0048】蓋部材12に回転自在に取り付けた駆動軸
28には、ヘッドベース27に当接して当該ヘッドベー
ス27を前進移動させ、サーマルヘッド26をプラテン
ローラ25に対して圧接させる圧接用偏心カム29が固
着されている。駆動軸28を回転して圧接用偏心カム2
9を回転駆動するために、パルスモータからなるサーマ
ルヘッド駆動モータM1が駆動軸28に接続されてい
る。
【0049】図2に示すように、サーマルヘッド26と
プラテンローラ25との間には、供給側リール1から繰
り出されて巻取側リール2に巻き取られることになる帯
状のインクフィルム32が搬送されるようになってい
る。インクフィルム32は、例えばイエロ、マゼンタ及
びシアンの3色のインク層が、この順でベースフィルム
に塗布されて形成されている。
【0050】供給側および巻取側の両リール1、2は、
インクフィルムカセット33内に収容されている。この
インクフィルムカセット33は、ハウジング11に対し
て着脱自在となっており、ハウジング11内に取り付け
た保持プレート34上にセットすることで所定位置に装
着される。巻取側リール2に取り付けたギア35の一部
がインクフィルムカセット33に形成した開口部に臨ん
でおり、カセット装着時には、装置本体に設けたインク
フィルム巻取駆動ギア36が前記ギア35と噛み合うよ
うになっている。駆動ギア36は、モータM2により回
転駆動される。なお、インクフィルムカセット33の構
成については、後に詳細に説明する。
【0051】インクフィルム32の搬送路を形成すべ
く、インクフィルムカセット33装着時にインクフィル
ムカセット33の内方に入り込む位置に、インクフィル
ム巻取ローラ37が回転自在に設けられている。このイ
ンクフィルム巻取ローラ37は、その表面が摩擦抵抗の
高いゴム材などから形成されたローラであり、パルスモ
ータからなるインクフィルム巻取モータM3により回転
駆動される。インクフィルム巻取モータM3とインクフ
ィルム巻取ローラ37との間には、図示しない電磁クラ
ッチが設けられている。電磁クラッチは、サーマルヘッ
ド26がプラテンローラ25に対して圧接解除されてい
る非転写時においてインクフィルム32の頭出しを行う
ときにのみオンされ、その他の状態、例えば転写時など
においてはオフされる。
【0052】転写時においては、サーマルヘッド26が
プラテンローラ25に対して圧接しており、インクフィ
ルム32は、プラテンローラ25とサーマルヘッド26
との間を搬送される記録紙18との間の摩擦力によっ
て、供給側リール1から引き出され、記録紙18の移動
速度と同じ速度で搬送される。供給側リール1から繰り
出されたインクフィルム32は、モータM2によって駆
動ギア36およびギア35を介して巻取側リール2を回
転駆動することにより、サーマルヘッド26の先端に設
けられたインクフィルムガイド板38と、インクフィル
ム巻取ローラ37とに案内されて巻取側リール2に巻き
取られる。この転写時においては電磁クラッチはオフさ
れ、インクフィルム巻取ローラ37はインクフィルム3
2の移動に伴って従動回転し、インクフィルム32の搬
送を案内するガイドローラとして機能する。
【0053】非転写時においては、サーマルヘッド26
がプラテンローラ25に対して圧接解除しており、イン
クフィルム32の頭出しを行うときには、電磁クラッチ
がオンされ、インクフィルム巻取ローラ37がインクフ
ィルム巻取モータM3により回転駆動される。すると、
インクフィルム32は、回転駆動されるインクフィルム
巻取ローラ37との間の摩擦力によって、供給側リール
1から引き出され、巻取側リール2に巻き取られる。
【0054】次に、インクフィルムカセット33につい
て、図3ないし図6を参照しながら詳述する。
【0055】図3は、本実施の形態に共通のリフィル型
のインクフィルムカセット33の構成を示す概略斜視図
である。また図4は、インクフィルムカセット33の下
フレームに各リールを組み付けた状態を示す平面図で、
図5はインクフィルムカセット33を示す側面図で、図
6はインクフィルムカセット33の上下フレームを開い
てインクフィルム32を取り出した状態を示す側面図で
ある。
【0056】本実施の形態のインクフィルムカセット3
3は、熱転写記録装置の本体に着脱自在に装填されると
共に内部に収容されるインクフィルムを交換自在とした
リフィル型のインクフィルムカセットであって、未使用
のインクフィルムが巻回される供給側リール1と、供給
側リール1から繰り出されるインクフィルム32を巻き
取る巻取側リール2とを有し、巻取側リール2として、
巻き回されたインクフィルムの使用が終了した供給側リ
ール1を用いている。
【0057】図3に示すように、インクフィルムカセッ
ト33は、中央のフィルム案内部70と、これの一端部
に形成された供給側リール収容部71と、他端部に形成
された巻取側リール収容部72とを有している。これら
は、それぞれ合成樹脂によって成形された上フレーム7
3と下フレーム74とを相互に突き合わせることによっ
て組立てられる。また、フィルム案内部70の図中上下
には、上方開口窓75と、下方開口窓76が形成され、
下フレーム74の側壁には、インクフィルム巻取ローラ
37を受け入れるための切り欠き部77が形成されてい
る。
【0058】図5および図6に示すように、前記供給側
リール収容部71内には、インクフィルム32を巻回し
た供給側リール1が組込まれ、前記巻取側リール収容部
72内には、巻取側リール2が組込まれている。供給側
リール1の両端の支軸78a、78bは、供給側軸受部
79a、79bによって回転自在に支持されていて、同
様に、支軸80a、80bは、巻取側軸受部81a、8
1bによって回転自在に支持されている。
【0059】インクフィルムカセット33は上下フレー
ム73,74が開閉自在に構成され、上下フレーム7
3,74の側面に係止片121,122をそれぞれ形成
し、両係止片121,122を連結または連結解除する
スライダ123が移動自在に設けられている。上下フレ
ーム73,74の両係止片121,122を突き合わせ
た後に、スライダ123を図中左方向に移動させること
により、両係止片が連結されて上下フレーム73,74
が相互に止め付けられる。一方、スライダ123を図中
右方向に移動させれば、両係止片の連結が解除されて、
上下フレーム73,74を開くことができる。上下フレ
ーム73,74を開いた状態を示すと図6のとおりであ
る。
【0060】図7は、以上述べたインクフィルムカセッ
ト33のインクフィルム32を交換する手順を説明する
図である。
【0061】図7(A)のように、供給側リール1に巻
き回されていたインクフィルム32の使用が終了し、巻
取側リール2にすべて巻き取られると、図7(B)のよ
うにインクフィルムカセット本体33aを開けて供給側
リール1からインクフィルム32の終端部を剥がし、イ
ンクフィルム32を供給側リール1から取り除く。この
とき転写を終了したインクフィルム32を巻き取った巻
取側リール2は巻き回されたインクフィルム32ごと廃
棄される。
【0062】また、インクフィルム32が取り除かれた
供給側リール1は、図7(C)のように廃棄された巻取
側リール2の位置に取り付けられる。本実施の形態のイ
ンクフィルム32は、巻き回された供給側リールのみと
カセットに供給されるゆる1本巻と呼ばれる構成のもの
である。巻取側リール2の位置に取り付けられた供給側
リール1は、1本巻きされたインクフィルム32の始端
が、ユーザーによって取り付けられ巻取側リール2とし
て再利用される。
【0063】最後に、巻き取り側リール2に取り付けら
れたインクフィルム32のたるみを取り、インクフィル
ムカセット本体33aを閉じてインクフィルム32の交
換が終了する。
【0064】次に、以上述べたリフィル型のインクフィ
ルムカセット33に用いられるインクフィルム32、お
よび巻取側リール2としても使用される供給側リール1
からなるリール部とについて、より詳細に述べる。
【0065】本実施の形態のインクフィルム32は、熱
転写記録装置10の本体に着脱自在に装填されると共に
内部に収容されるインクフィルム32を交換自在とした
リフィル型のインクフィルムカセットに用いられるイン
クフィルムであって、端部に、少なくとも供給側リール
1に巻き回される以上の長さを有するインクが塗布され
ていないリードテープ32bがインクフィルム32に連
続して設けられている。
【0066】図8は、供給側リール1に巻き回された本
実施の形態のインクフィルム32の始端が繰り出された
状態を示す上面図である。図中に示すインクフィルム3
2は、インクフィルム32のフィルムベースでなるフィ
ルム部32aの先端に設けられたリードテープ32bを
有している。なお、このときインクフィルム32は、図
示するようにrの巻き径を有している。また、供給側リ
ール1の断面は、半径r´の円となっている。
【0067】リードテープ32bの先端は、リードテー
プ32bから矩形に突出する凸形状部3となっており、
インクフィルム32を供給側リール1に取り付ける以前
には、図中aで示す部分を図中にbで示す切り込みに差
し込んでインクフィルム32を固定している。
【0068】このような構成により、リードテープ32
bが2πr以上の長さを有するよう構成すれば、リード
テープ32bが、使用開始以前のインクフィルム32が
巻き回された外周面を覆い、インクフィルム32の表面
を保護することができる。
【0069】また、同様の長さを有するリードテープ3
2bをインクフィルム32の終端に設けることにより、
巻取側リール2に巻き取られた転写終了後のインクフィ
ルム32が巻き回された外周面を覆い、インクフィルム
32表面に残ったカラーインクフィルムが、インクフィ
ルム32を交換しようとするユーザーの手を汚すことを
防ぐことができる。
【0070】さらにリードテープ32bが2πr´以上
の長さを有するよう構成すれば、リードテープ32b
が、巻取側リールル2に対して周の長さ以上の長さを有
することになり、巻取側リール2に確実に固定され、溝
部でたるみを生じることがない。
【0071】また、同様の長さを有するリードテープ3
2bをインクフィルム32の終端に設けることにより、
インクフィルム32を供給側リールから簡易に取り外す
ことが可能になって、供給側リールを巻取側リール2に
再利用し易くなる。
【0072】次に、以上述べたインクフィルム32を用
いるリール部について、図9を参照しながら説明する。
【0073】本実施の形態のインクフィルムカセットに
用いられるリール部は、熱転写記録装置の本体に着脱自
在に装填されるインクフィルムカセットに用いられるリ
ール部であって、未使用のインクフィルム32と、イン
クフィルム32が巻回され、インクフィルム32を使い
きった後に巻取側リール2として用いられることになる
図示しない供給側リールとを有し、供給側リールから繰
り出す方向に沿って先端側となるインクフィルム32の
始端に位置合わせ部である凸形状部3を形成し、巻取側
リール2としても用いられる前記供給側リールにインク
フィルム32の凸形状部3を取り付ける際の目標となる
取付位置指示部5を形成しておくものである。
【0074】また、本実施の形態の取付位置指示部5
は、リードテープの凸形状部3と係合する溝部であっ
て、凸形状部3を溝部に接着することにより取り付ける
ことを特徴としている。
【0075】すなわち、インクフィルム32に設けられ
たリードテープ32bは、位置合わせ部となる凸形状部
3を有しており、一方、巻取側リール2は、この凸形状
部3を取り付ける目標となる取付位置指示部5となる凸
形状部3に略等しい溝部を有するよう構成されている。
このようなリール部において、1本巻きされたインクフ
ィルム32の交換時に行われるインクフィルム始端と巻
取側リール2との位置合わせは、供給側リールに取り付
けられたインクフィルム32のリードテープの凸形状部
3を、巻取側リール2の溝部に係合させて貼りつけるこ
とによって行われる。なお、凸形状部3の貼りつけは、
例えば凸形状部3の裏面に両面テープなどを貼りつけて
おくことによって容易に行うことができる。
【0076】図示するように、インクフィルム32の凸
形状部3の縁端部のうち、インクフィルム32の繰り出
される方向と平行なすべての縁端部が溝部と係合する。
よって、凸形状部3が巻き取側リール2に対して斜めに
貼りつけられることがなく、ひいてはインクフィルム3
2を、巻取側リール2の回転軸に対して直交して巻き回
すことができる。
【0077】したがって、巻取側リール2にインクフィ
ルム32が巻き取られる際、インクフィルム32にしわ
がよることを防ぎ、インクフィルム32によって形成さ
れた画像に画像欠損あるいは画像と無関係な線が生じる
ことを防ぐことができる。
【0078】また、リードテープにはインクフィルム3
2のベースよりも腰が強く、しわになりにくい部材を使
用することが可能である。よってインクフィルム32を
直接巻取側リール2に貼りつけるよりも、巻取側リール
2への貼りつけや位置合わせが行い易くなり、インクフ
ィルム32を交換する際にインクフィルム32にしわが
よることも防ぐことができる。
【0079】また、供給側リール、巻取側リール2の両
方に取付位置指示部を設けた場合には、供給側リールと
巻取側リール2とが共通の構成となる。よって供給側リ
ールを、インクフィルム32が終了した後に巻取側リー
ル2として使用する際にも、巻取側リール2にインクフ
ィルム32を精度良く位置決めできる。
【0080】なお、本実施の形態のリードテープ32b
の凸形状部3および取付位置指示部5の構成は、以上に
述べた例に限られるものでない。図10に、リードテー
プ32bおよび取付位置指示部5の他の構成について示
す。
【0081】図10(A)に示した構成は、リードテー
プ32bの先端が凸形状部3を有し、取付位置指示部5
がリードテープ32bの凸形状部3と係合する孔部7で
あって、凸形状部3を孔部7に通すことにより取り付け
られている。
【0082】また、図10(B)に示した構成は、リー
ドテープ32bが孔部32cを有し、取付位置指示部5
がリードテープ32bの孔部32cと係合する係合部9
であって、係合部9を孔部32cに係合することによっ
てリードテープ32bを図示しない供給側リールに取り
付けられている。
【0083】以上述べた本実施の形態では、供給側リー
ル1に1本巻きされた未使用のインクフィルム32の外
周を、リードテープ32bで覆うことによって保護し、
インクフィルム32上のカラーインクにごみや指紋が付
着する、あるいはカラーインクが欠損するといったこと
を防ぎ、インクフィルム32によって形成される画像の
品質が低下することを防ぐことができる。
【0084】また、巻取側リール2に巻き回される終了
したインクフィルム32の外周を、リードテープ32b
で覆うことによって、インクフィルム32の交換時に残
ったカラーインクが、ユーザーの手に付着することを防
ぎ、ユーザーに不快感を与えることを防ぐことができ
る。
【0085】また、リードテープ32bを取付位置指示
部5に係合することによりインクフィルム32の巻取側
リール2に対する位置合わせ精度が高まり、インクフィ
ルム32を、巻取側リール2の回転軸に対して直交する
ように巻き回すことができる。よってインクフィルム3
2にしわが生じることがなく、インクフィルム32が形
成する画像に無関係な線や画像欠損が生じることを防
ぎ、画像の品質が低下することを防ぐことができる。
【0086】さらに、取付位置指示部5を、供給側リー
ル1、巻取側リール2の両方に設けることによって、両
者を共通の構成とし、インクフィルム32の使用が終わ
った供給側リール1を巻取側リール2として再利用する
ことができる上、製造側で供給側リール1にインクフィ
ルム32を1本巻きする際の位置決め精度も向上し、イ
ンクフィルム32にしわが生じることをいっそう低減す
ることができる。
【0087】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2について説明する。
【0088】なお、本実施の形態2の熱転写記録装置本
体とインクフィルムカセットとのうち、インクフィル
ム、供給側リールおよび巻取側リールを収納する構成
は、先に述べた実施の形態1と同様のものであるから説
明を略し、本実施の形態の要部である供給側リールと共
通の構成である巻取側リールに関する構成だけを説明す
るものとする。
【0089】図11は、インクフィルム32と本実施の
形態の巻取側リール200とを示す図である。
【0090】本実施の形態のリフィル型インクフィルム
用カセットは、熱転写記録装置の本体に着脱自在に装填
されるインクフィルムカセットに用いられるリール部で
あって、未使用のインクフィルム32と、インクフィル
ム32が巻回され、インクフィルム32を使いきった後
に巻取側リール200として用いられることになる図示
しない供給側リールと、を有し、巻取側リール200に
取付位置指示部5を除く外表面を、取付位置指示部5を
形成した外表面よりも粗い面55に形成したことを特徴
とするリール部である。
【0091】また、本実施の形態においてもリードテー
プ32bの先端が凸形状部3を有している点は、先に図
9で示した構成と同様のものであるが、巻取側リール2
00、または供給側リール、巻取側リール200に両方
の取付位置指示部5を除く表面を粗くする加工を施した
ことが本実施の形態特有の構成となっている。
【0092】このような構成のリール部において、リー
ドテープ32bの凸形状部3は、例えば裏面に設けられ
た両面テープによって取付位置指示部5に係合して接着
される。このとき取付位置指示部5を除く巻取側リール
2表面55には、例えば「しぼ」と呼ばれる比較的細か
な凹凸を設ける加工が施されている。しぼ加工が施され
た表面55は、両面テープなどの接着部材との密着性が
悪く、平坦な面に比べて接着部材の接着力が低下する。
【0093】よって凸形状部3は、巻取側リール200
の取付位置指示部5に貼りつけられた場合にのみ高い接
着力を有し、取付位置指示部5から位置ずれした場合に
は比較的強い力を加えること無く簡単に剥がすことが可
能になる。したがって凸形状部3が取付位置指示部に位
置決め精度良く貼りつけられなかった場合にも、凸形状
部3を取付位置指示部5から剥がして貼り直したとして
も、インクフィルム32にしわを生じることがなく、ひ
いてはインクフィルム32が形成した画像に無関係な線
や画像欠損が生じることを防ぐことができる。
【0094】なお、以上述べた本実施の形態では、イン
クフィルム32をリードテープ32bを介して取付位置
指示部5に取り付ける構成を例示した。しかし、本発明
はこのような構成に限定されず、例えばインクフィルム
32に直接接着部材を取り付けて取付位置指示部5に貼
りつけるようにしても良い。このように構成した場合に
も、しぼ加工などが施された表面に対しては接着部材の
接着力が落ちることから、一旦貼りつけられた接着部材
を比較的弱い力で剥がすことが可能である。よってイン
クフィルム32が取付位置指示部5に対して位置ずれし
た場合にも、簡易な構成でインクフィルム32にしわを
生じること無く貼り直すことができる。
【0095】以上述べた本実施の形態によれば、供給側
リール、巻取側リール200の表面に取付位置を示す取
付位置指示部5を設けたことにより、インクフィルム3
2の位置決め精度を高めることができる。よって、イン
クフィルム32が巻取側リール200に巻き回されるう
ちにしわがよることを防ぎ、インクフィルムのしわによ
って画像に無関係な線が発生したり、画像欠損が生じる
ことによって画質が低下することを防ぐことができる。
【0096】また、取付位置指示部5を除く領域にしぼ
加工など表面を粗くする処理を施したことによって、取
付位置指示部5を明示すると共に、インクフィルム32
の取付位置がずれた場合にのみ比較的弱い力でインクフ
ィルム32を剥がして貼り直すことができ、適切にイン
クフィルム32が巻取側リール2に取り付けられた場合
には、両者を強い接着力で接着することができる。
【0097】
【発明の効果】請求項1記載の発明により、インクフィ
ルムの使用が終了した供給側リールを巻取側リールとし
て再利用することができる。よって、インクフィルムの
交換にかかるコストを低くできる上、省資源、ごみの減
量化などにより環境保護に寄与することができる。
【0098】請求項2記載の発明により、巻き回された
インクフィルムの最外周面を、インクが塗布されていな
いリードテープによって覆うことができる。よって未使
用のインクフィルムの表面を保護し、使用が終了したイ
ンクフィルムの表面を覆い、インクフィルム交換時のユ
ーザーの不快感を低減することができる。
【0099】さらに、インクフィルムのたるみを防止し
てインクフィルムにしわがよることを防ぎ、しわによっ
て画像に線などが発生することを無くし、画質の低下を
防ぐことができる。
【0100】請求項3記載の発明により、インクフィル
ムを供給側、巻取側のリールに巻き回した際に巻き回さ
れたインクフィルムの最外周面を、インクが塗布されて
いないリードテープによって覆うことができる。よって
未使用のインクフィルムの表面を保護し、使用が終了し
たインクフィルムの表面を覆い、インクフィルム交換時
のユーザーの不快感を低減することができる。
【0101】さらに、インクフィルムのたるみを防止し
てインクフィルムにしわがよることを防ぎ、しわによっ
て画像に線などが発生することを無くし、画質の低下を
防ぐことができる。
【0102】請求項4記載の発明により、インクフィル
ムを巻取側リールに対して取り付ける目標が示されて、
インクフィルムを巻取側リールに対して斜めに取り付け
られることがなくなり、インクフィルムのしわによって
画像に線などが発生することを無くし、画質の低下を防
ぐことができる。
【0103】請求項5記載の発明によれば、インクフィ
ルムを1本巻する際にもインクフィルムにしわを生じる
ことを防ぐことができる。
【0104】請求項6記載の発明によれば、インクフィ
ルムに直接触れること無くインクフィルムを巻取側リー
ルに取り付けることが可能となり、インクフィルム表面
にごみや指紋が付着する機会が低減し、画像欠損などの
発生が抑えられる。
【0105】また、インクフィルムの取り付け作業が行
い易くなり、インクフィルム取り付けの際にインクフィ
ルムにしわがよりにくくすることができるため、インク
フィルムによって形成された画像の画像欠損の発生が抑
えられる。
【0106】請求項7記載の発明によれば、インクフィ
ルムの取り付けに失敗した場合、インクフィルムにしわ
をよせることなく貼り直すことが可能となって、インク
フィルムによって形成された画像の画像欠損の発生が抑
えられる。
【0107】また、取付位置指示部の表面は粗い面にな
っていないことにより、インクフィルムに必要とされる
巻取側リールへの接着力は確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に共通のインクフィルム
カセットが着脱自在に装填される熱転写記録装置の内部
構成を、蓋部材を開放した状態で示す概略断面図であ
る。
【図2】 図1をインクフィルムカセットを装填した状
態で示す概略断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に共通のリフィル型のイ
ンクフィルムカセットの構成を示す概略斜視図である。
【図4】 図3に示したインクフィルムカセットの下フ
レームに各リールを組み付けた状態を示す平面図であ
る。
【図5】 図3に示したインクフィルムカセットを示す
側面図である。
【図6】 インクフィルムカセットの上下フレームを開
いてインクフィルムを取り出した状態を示す側面図であ
る。
【図7】 本発明の一実施の形態の1本巻きされたリフ
ィル型インクフィルムカセットのインクフィルム交換の
手順を説明する図である。
【図8】 供給側リールに巻き回された本発明の一実施
の形態のインクフィルムの始端が繰り出された状態を示
す上面図である。
【図9】 図8で示したインクフィルムを用いるリール
部を説明する図である。
【図10】 (A)、(B)共にリードテープおよび取
付位置指示部の他の構成について示す図である。
【図11】 本発明の一実施の形態のインクフィルムと
巻取側リールとを示す図である。
【図12】 眼鏡巻きされたリフィル型インクフィルム
カセットのインクフィルム交換の手順を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1,150…供給側リール 2,200,250…巻取側リール 3…凸形状部 5…取付位置指示部 7…孔部 9…係合部 10…熱転写記録装置 32…インクフィルム 32a…フィルム部 32b…リードテープ 32c…孔部 33…インクフィルムカセット 33a…インクフィルムカセット本体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱転写記録装置の本体に着脱自在に装填
    されると共に内部に収容されるインクフィルムを交換自
    在としたリフィル型のインクフィルムカセットであっ
    て、 未使用のインクフィルムが巻回される供給側リールと、 当該供給側リールから繰り出されるインクフィルムを巻
    き取る巻取側リールとを有し、 当該巻取側リールとして、巻き回された前記インクフィ
    ルムの使用が終了した供給側リールを用いることを特徴
    とするインクフィルムカセット。
  2. 【請求項2】 前記インクフィルムは、その端部に、イ
    ンクが塗布されていない少なくとも前記供給側リールに
    巻き回される以上の長さを有すると共に、リードテープ
    が連続して設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載のインクフィルムカセット。
  3. 【請求項3】 熱転写記録装置の本体に着脱自在に装填
    されると共に内部に収容されるインクフィルムを交換自
    在としたリフィル型のインクフィルムカセットに用いら
    れるインクフィルムであって、 端部に、インクが塗布されていない少なくとも供給側リ
    ールに巻き回される以上の長さを有するリードテープが
    連続して設けられていることを特徴とするインクフィル
    ム。
  4. 【請求項4】 熱転写記録装置の本体に着脱自在に装填
    されるインクフィルムカセットに用いられるリール部で
    あって、 未使用のインクフィルムと、 前記インクフィルムが巻回され、当該インクフィルムを
    使いきった後に巻取側リールとして用いられることにな
    る供給側リールと、を有し、 前記供給側リールから繰り出す方向に沿って先端側とな
    る前記インクフィルムの始端に位置合わせ部を形成し、 巻取側リールとしても用いられる前記供給側リールに、
    前記インクフィルムの前記位置合わせ部を取り付ける際
    の目標となる取付位置指示部を形成しておくことを特徴
    とするリール部。
  5. 【請求項5】 前記インクフィルムの位置合わせ部は、
    前記供給側リールから繰り出す方向に沿って終端側とな
    る前記インクフィルムの終端部にも形成されていること
    を特徴とする請求項4に記載のリール部。
  6. 【請求項6】 前記位置合わせ部は、前記インクフィル
    ムの端部に連続して設けられると共に、インクが塗布さ
    れていない少なくとも前記供給側リールに巻き回される
    以上の長さを有するリードテープに形成されていること
    を特徴とする請求項4または請求項5に記載のリール
    部。
  7. 【請求項7】 巻取側リールとしても用いられる前記供
    給側リールは、前記取付位置指示部を除く外表面を、前
    記取付位置指示部を形成した外表面よりも粗い面に形成
    したことを特徴とする4ないし請求項6のいずれか一つ
    に記載のリール部。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012040800A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Sony Corp 表面性改質シートカートリッジおよび画像形成カートリッジ
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