JP2003070717A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2003070717A JP2001269097A JP2001269097A JP2003070717A JP 2003070717 A JP2003070717 A JP 2003070717A JP 2001269097 A JP2001269097 A JP 2001269097A JP 2001269097 A JP2001269097 A JP 2001269097A JP 2003070717 A JP2003070717 A JP 2003070717A
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Hideyuki Seto
秀幸 勢登
Yuichi Morisane
祐一 森實
Kunihide Kaji
国英 梶
Susumu Aono
進 青野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、使用中の術者が楽な姿勢で操作する
ことができ、外力が加わった場合であっても操作部の位
置が動いてしまうことを防止して常に安定した姿勢で操
作することができる内視鏡装置を提供することを最も主
要な特徴とする。 【解決手段】硬性部6の先端側硬性部6bと基端側硬性
部6aとの間に基端側硬性部6aに対して先端側硬性部
6bを屈曲可能に連結する屈曲部9を介設し、先端側硬
性部6bと基端側硬性部6aとの間を固定操作して屈曲
部9の屈曲状態を保持する固定具24を屈曲部9に設け
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体内に挿入される
挿入部に硬性部が形成された内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、硬性鏡と呼ばれる内視鏡は、全
体が硬性、すなわち手元の操作部はもとより体内への挿
入部も硬性の管にて形成されている。この硬性鏡では手
元での操作力が直接的に挿入部先端に伝わる追従性が極
めて高く、目的部位に先端部を誘導させ易いという利点
がある。
【0003】また、特公平3−26965号公報には、
内視鏡の操作部における挿入部との連結端側の部分に屈
曲状態をそのまま維持出来る可撓性構造部分を設け、こ
の可撓性構造部分を変形させることにより、硬性管部と
して形成されている挿入部の軸線上から外れた方向に内
視鏡の操作部のグリップや接眼部を位置させた状態でそ
のまま維持できるようにした構成が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来から手元の操作部
はもとより体内への挿入部も硬性の管にて形成されてい
る硬性鏡を実際の外科手術に使用する現場では、硬性の
挿入部を被検者の体内に挿入する方向と、操作部を保持
する方向とが異なる場合がある。そのため、硬性鏡を使
用中の術者の姿勢が窮屈になる場合があるので、このよ
うな場合には術者が被検者の体位、ベッドの高さなどを
調節することにより、楽な姿勢で操作できるように工夫
する必要がある。しかしながら、被検者の体位、ベッド
の高さなどを調節する作業は面倒であるうえ、被検者の
体位、ベッドの高さなどを調節するだけでは術者が楽な
姿勢で硬性鏡を操作できる程度に硬性鏡の位置を調整す
ることは難しい問題がある。
【0005】また、このような実状に鑑みて、硬性鏡の
持つ利点を損なう事なく、上記欠点を解決する1つの形
態として、特公平3−26965号公報のように内視鏡
の操作部における挿入部との連結端側の部分に可撓性構
造部分を設け、挿入部の軸線上から外れた方向に内視鏡
の操作部のグリップや接眼部を位置させた状態でそのま
ま維持出来る構成が示されている。
【0006】しかしながら、この方式では、症例中の内
視鏡操作などをはじめとした外力が操作部の可撓性構造
部に加わった場合には、可撓性構造部分の屈曲状態が確
実には維持できず、内視鏡の操作部のグリップや接眼部
の位置が予期せぬ方向に動いてしまうおそれがある。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、使用中の術者が楽な姿勢で操作するこ
とができ、外力が加わった場合であっても操作部の位置
が動いてしまうことを防止して常に安定した姿勢で操作
することができる内視鏡装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、細長
な挿入部の先端側に観察部位を観察するための対物光学
系が設けられるとともに、前記挿入部に硬性部が設けら
れ、この硬性部の基端部に操作部が配設された内視鏡装
置において、前記硬性部を先端側部分と基端側部分とに
分割し、前記先端側部分と基端側部分との間に前記基端
側部分に対して前記先端側部分を屈曲可能に連結する関
節部を介設するとともに、前記基端側部分と前記先端側
部分との間を固定操作して前記関節部の屈曲状態を保持
する固定具を前記関節部に設けたことを特徴とする内視
鏡装置である。そして、本請求項1の発明では、挿入部
の硬性部の先端側部分と基端側部分とを関節部を介して
屈曲可能に連結し、関節部の固定状態を緩めることによ
り、基端側部分と先端側部分との間を任意の屈曲角度に
自由に調整し、関節部の固定具を固定操作することによ
り、関節部の屈曲状態を所望の屈曲角度で保持するよう
にしたものである。
【0009】請求項2の発明は、前記関節部の周囲を弾
性膜で水密的に被覆し、この弾性膜の内側に前記固定具
を設け、前記操作部に前記固定具を遠隔操作するレバー
を設けたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置
である。そして、本請求項2の発明では、関節部の周囲
を弾性膜で水密的に被覆し、操作部のレバーによって固
定具を遠隔操作することにより、挿入部の硬性部の基端
側部分と先端側部分との間を任意の屈曲角度に自由に調
整し、関節部の屈曲状態を所望の屈曲角度で保持するよ
うにしたものである。
【0010】請求項3の発明は、前記弾性膜に前記固定
具を貫通・突出させる透孔を設け、この透孔から前記弾
性膜の外側に突出させた前記固定具の突出部に前記固定
具の操作部を連結するとともに、前記透孔の内周部と前
記固定具の操作部とを水密的にシールするシール手段を
設けたことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置で
ある。そして、本請求項3の発明では、弾性膜の透孔か
ら弾性膜の外側に固定具を貫通・突出させ、固定具の突
出部に連結させた固定具の操作部を操作することによ
り、挿入部の硬性部の基端側部分と先端側部分との間を
任意の屈曲角度に自由に調整し、かつ関節部の固定具を
固定操作することにより、関節部の屈曲状態を所望の屈
曲角度で保持する。このとき、シール手段によって透孔
の内周部と固定具の操作部との間を水密的にシールする
ようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図6を参照して説明する。図1は本実施の形
態の内視鏡装置1を示すものである。この内視鏡装置1
の内視鏡本体1aには体内に挿入する挿入部2と、この
挿入部2の基端部に連結された手元側の操作部3と、こ
の操作部3の手元側面部に一端部が連結された軟性コー
ド4とが設けられている。さらに、挿入部2の基端部と
操作部3の先端部との連結部の外側には弾性を有するカ
バー5が設けられている。
【0012】また、挿入部2は、細長い硬性部6の先端
に湾曲部7が接続されていると共に、この湾曲部7の先
端に先端構成部8が接続されて構成されている。さら
に、硬性部6は挿入部2の基端側に配置された基端側硬
性部(基端側部分)6aと先端側硬性部(先端側部分)
6bとに分割され、その間に屈曲部(関節部)9が介設
されている。
【0013】また、内視鏡本体1aの内部には図4に示
すように挿入部2から操作部3にわたり、湾曲操作ワイ
ヤ10が挿通されている。ここで、操作部3には、その
湾曲操作ワイヤ10を牽引する図示しない湾曲操作機構
が組み込まれている。さらに、操作部3には、湾曲操作
機構を操作するアングルレバー11が設けられている。
そして、アングルレバー11で湾曲操作機構を操作し、
湾曲操作ワイヤ10を牽引する事により、湾曲部7の湾
曲についての遠隔操作を行うようになっている。
【0014】また、軟性コード4の先端には、図示しな
い光源装置やビデオシステムセンターに接続するコネク
ター12が設けられている。このコネクター12にはラ
イトガイド管13や外部と連通する連通口14などが設
けられている。この連通口14は、内視鏡本体1aの内
部空間と連通するものである。さらに、連通口14の周
縁にはその開口を水密状態で覆う事が出来る図示しない
防水キャップを付けるためのキャップ装着部15が形成
されている。
【0015】また、図2は屈曲部9の内部構造を示すも
のである。ここで、基端側硬性部6aと先端側硬性部6
bには、それぞれ金属パイプ17,18が配設されてい
る。さらに、各金属パイプ17,18の端末部には、そ
れぞれにスリーブ17a,18aが設けられている。こ
こで、先端側硬性部6bの金属パイプ17のスリーブ1
7aは他の部分よりも小径に形成されている。そして、
この金属パイプ17の小径なスリーブ17aの外周面に
基端側硬性部6aの金属パイプ18のスリーブ18aが
外嵌された状態で嵌着されている。
【0016】さらに、これらのスリーブ17a,18a
が重ね合わされた部分には連通孔19,20がそれぞれ
設けられている。そして、この連通孔19,20にはリ
ベット21が嵌め固定されている。
【0017】また、スリーブ17a,18aにおけるリ
ベット21によって嵌め固定されている固定部の反対側
には、同様に屈曲操作用の連通孔22,23が設けられ
ている。そして、この連通孔22,23には固定具24
が嵌挿されている。この固定具24の外端部には接着
や、連通孔23との嵌合部の形状を四角くすることでス
リーブ18aに対して回動しないように固定される固定
部24aが形成されている。
【0018】さらに、固定具24における連通孔22,
23内に挿入される部分には雄ねじ部24bがネジ加工
されている。この雄ねじ部24bには内側からナット2
5が螺着されている。また、固定具24の内端部には溝
24cが設けられている。この溝24cにはEリング2
6が取り付けられ、組立後はナット25が雄ねじ部24
bから外れないようになっている。
【0019】さらに、図3に示すように固定具24のナ
ット25の外周面には、鎖車となる歯車27が切られて
おり、この歯車27にはチェーン28が係合されてい
る。このチェーン28の基端部は操作部3側に延出され
ている。
【0020】また、操作部3には屈曲部9を屈曲操作す
るための図示しない屈曲操作レバーが配設されている。
そして、チェーン28の基端部はこの操作部3の屈曲操
作レバーに取り付られている。これにより、操作部3の
屈曲操作レバーの操作によりチェーン28を通じて固定
具24のナット25を回転駆動し、スリーブ17a,1
8aにおける屈曲操作用の連通孔22,23の周壁部間
を締め付けたり弛めたりすることができるようになって
いる。このとき、ナット25を弛めることにより、スリ
ーブ17a,18aにおける屈曲操作用の連通孔22,
23の周壁部間を移動可能な状態で保持することで、屈
曲部9を所望の角度に屈曲させた状態に調節することが
できるようになっている。また、逆に屈曲操作レバーの
操作によりナット25を締め付けることにより、スリー
ブ17a,18aにおける屈曲操作用の連通孔22,2
3の周壁部間を移動不能な状態に固定することで、屈曲
部9を所望の調節角度で固定できるようになっている。
以上の構成にて硬性部6の片側の基端側硬性部6aと先
端側硬性部6bとの間の屈曲部9は屈曲可能になってい
る。
【0021】また、屈曲部9の外装は、リング状の弾性
部材29で覆われ、その両端は糸30で縛られて水密性
が保持されている。さらに、各金属パイプ17,18の
外周面には屈曲部9以外の部分が例えば熱収縮チューブ
のような樹脂31,32で覆われている。
【0022】また、図4は先端側硬性部6bと湾曲部7
との連結部の内部構造を示すものである。ここで、先端
側硬性部6bの金属パイプ17の先端部は連結環33と
接着固定されている。
【0023】さらに、この金属パイプ17の先端部と連
結環33との接合部には回転方向の強度を補強するため
に少なくとも1つ以上、本実施の形態では図5に示すよ
うに2つのピン34,35が嵌挿され、接着固定されて
いる。ここで、連結環33のピン34,35を嵌挿する
位置は、図5に示すように湾曲操作ワイヤ10をガイド
するコイル36,37とずらした位置に配置されてい
る。
【0024】また、連結環33は湾曲部7の基端部に配
置された湾曲駒38と接着固定されている。ここで、湾
曲駒38の端縁部には後方に向けて図6に示すように一
対の凸片39,40が突設されている。さらに、連結環
33には湾曲駒38の一対の凸片39,40と対応する
位置に切り欠き41,42が形成されている。そして、
連結環33の切り欠き41,42と、湾曲駒38の一対
の凸片39,40とが係合されて回転方向の回転止め強
度を補強するようになっている。
【0025】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の内視鏡装置1では硬性部6の基端側硬性
部6aと先端側硬性部6bとの間の屈曲部9を所望の角
度に調節する場合には操作部3の屈曲操作レバーを操作
する。この屈曲操作レバーの操作時にはチェーン28を
通じて固定具24のナット25が回転駆動される。これ
により、スリーブ17a,18aにおける屈曲操作用の
連通孔22,23の周壁部間を締め付けたり弛めたりす
るようになっている。
【0026】このとき、屈曲操作レバーの操作により固
定具24のナット25を弛めた場合には、スリーブ17
a,18aにおける屈曲操作用の連通孔22,23の周
壁部間を移動可能な状態で保持することができる。これ
により、屈曲部9を所望の角度に屈曲させた状態に調節
することができる。
【0027】また、逆に屈曲操作レバーの操作により固
定具24のナット25を締め付けた場合には、スリーブ
17a,18aにおける屈曲操作用の連通孔22,23
の周壁部間を移動不能な状態に固定される。これによ
り、屈曲部9を所望の調節角度で固定できる。
【0028】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態の内視鏡装置1で
は操作部3の屈曲操作レバーの操作により、固定具24
のナット25を弛めることにより、硬性部6の屈曲部9
を所望の角度に自由に屈曲させた状態に調節することが
できる。そのため、使用中の術者が楽な姿勢で内視鏡装
置1を操作することができる。
【0029】さらに、屈曲部9を所望の角度に屈曲させ
たのち、屈曲操作レバーの操作により固定具24のナッ
ト25を締め付けることにより、屈曲部9を所望の角度
で確実に維持固定することができる。そのため、症例中
の内視鏡操作などをはじめとした外力が内視鏡本体1a
の挿入部2に加わっても、硬性部6の屈曲部9が動く事
なく常に安定した姿勢で内視鏡の操作ができる効果があ
る。
【0030】また、図7は本発明の第2の実施の形態を
示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図
1乃至図6参照)の内視鏡装置1の固定具24の構成を
次の通り変更したものである。
【0031】すなわち、本実施の形態では硬性部6の屈
曲部9の弾性部材29に固定具挿通用の貫通穴51が形
成されている。この貫通穴51は先端側硬性部6bの金
属パイプ17のスリーブ17aと、基端側硬性部6aの
金属パイプ18のスリーブ18aとの重合部に形成され
た連通孔22,23と対応する位置に配置されている。
そして、本実施の形態の固定具52はこの貫通穴51を
通して挿入部2の外部側に突出されている。
【0032】さらに、本実施の形態の固定具52の内端
部には接着や、連通孔22との嵌合部の形状を四角くす
ることでスリーブ17aに対して回動しないように固定
される固定部52aが形成されている。なお、スリーブ
17aもしくはスリーブ18aの当接面には摩擦係数が
高いコーティングが施されている。
【0033】また、固定具52における連通孔22,2
3の外側に突出れる部分には雄ねじ部52bがネジ加工
されている。この雄ねじ部52bには外側から固定具操
作部53が螺着されて取り付けられている。この固定具
操作部53には軸心部に雄ねじ部52bと螺合するねじ
穴部53aが形成されている。
【0034】さらに、固定具操作部53には外端部に術
者が手指で操作する大径な操作摘み53bが形成されて
いる。また、固定具52の外端部には固定具操作部53
の外側に延出される延出部が形成され、この延出部に溝
52cが設けられている。この溝52cにはEリング5
4が取り付けられ、組立後は雄ねじ部52bから固定具
操作部53が外れないようになっている。
【0035】さらに、弾性部材29には貫通穴51の内
部に突起部(シール手段)55が突設されている。そし
て、この突起部55が固定具52の外周面に圧接されて
固定具52との水密を確保するようになっている。な
お、これ以外の部分は第1の実施の形態の内視鏡装置1
と同一構成になっている。
【0036】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の内視鏡装置1では硬性部6の基端側硬性
部6aと先端側硬性部6bとの間の屈曲部9を所望の角
度に調節する場合には固定具操作部53の操作摘み53
bを回転操作する。この固定具操作部53の回転操作に
よって第1の実施の形態と同様にスリーブ17a,18
aにおける屈曲操作用の連通孔22,23の周壁部間を
締め付けたり弛めたりすることで、屈曲部9を所望の角
度に調節、固定できる。
【0037】そこで、本実施の形態では固定具操作部5
3の回転操作によって、スリーブ17a,18aにおけ
る屈曲操作用の連通孔22,23の周壁部間の締め付け
を弛めることにより、第1の実施の形態と同様に硬性部
6の屈曲部9を所望の角度に自由に屈曲させた状態に調
節することができる。そのため、使用中の術者が楽な姿
勢で内視鏡装置1を操作することができる。
【0038】さらに、屈曲部9を所望の角度に屈曲させ
たのち、固定具操作部53の回転操作によって、スリー
ブ17a,18aにおける屈曲操作用の連通孔22,2
3の周壁部間を締め付けることにより、屈曲部9を所望
の角度で確実に維持固定することができる。そのため、
症例中の内視鏡操作などをはじめとした外力が内視鏡本
体1aの挿入部2に加わっても、硬性部6の屈曲部9が
動く事なく常に安定した姿勢で内視鏡の操作ができる効
果がある。
【0039】さらに、本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他
の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記 (付記項1) 観察部位を観察するための対物光学系が
細長な挿入部の先端側に設けられ、前記対物光学系の基
端側の前記挿入部に関節部を有し、この関節部により基
端側挿入部に対して先端側挿入部を屈曲可能とした硬性
鏡において、前記関節部の屈曲状態を保持するために前
記基端側挿入部と前記先端側挿入部とを固定操作する固
定具を前記関節部に設けたことを特徴とする硬性鏡。
【0040】(付記項2) 付記項1において、前記関
節部の周囲を弾性膜で水密的に被覆し、前記固定具を前
記弾性膜内側に設け、この固定具を遠隔操作するレバー
を操作部に設けたことを特徴とする硬性鏡。
【0041】(付記項3) 付記項1において、前記関
節部の周囲を弾性膜で水密的に被覆し、この弾性膜に前
記固定具と前記固定具の操作部を貫通・突出させる透孔
を設け、この透孔の内周部と前記固定具の操作部とを水
密的に確保するシール手段とを有することを特徴とする
硬性鏡。
【0042】(付記項4) 細長な挿入部に湾曲部と軟
性部と湾曲部を操作する湾曲操作ワイヤを有し、湾曲駒
と軟性部先端側の連結環を接着およびピンにて固定した
内視鏡において、前記連結環のピン位置を前記湾曲操作
ワイヤをガイドするコイルを連結環に固定する位置をず
らしたことを特徴とする内視鏡。
【0043】(付記項1〜3の従来技術) 従来、全体
が硬性、すなわち手元の操作部はもとより体内への挿入
部も硬性の管にて形成された硬性鏡と呼ばれる内視鏡
は、手元での操作力が直接的に挿入部先端に伝わる追従
性が極めて高く、目的部位に先端部を誘導させ易いとい
う利点があった。しかしながら、実際の現場では、操作
部を保持する方向と使用時に挿入する方向が異なる場合
があり、術者が被検者の体位、ベッドの高さなどを調節
するだけでは楽な姿勢で操作できないという欠点があっ
た。
【0044】このような実状に鑑みて、硬性鏡の持つ利
点を損なう事なく、上記欠点を解決する1つの形態とし
て、特公平3−26965号公報にあるように、挿入部
側の操作部側の屈曲状態をそのまま維持出来る可撓性構
造となした内視鏡が提案されている。
【0045】(付記項1〜3が解決しようとする課題)
しかしながら、特公平3−26965号公報の方式で
は、症例中の内視鏡操作などをはじめとした外力が可撓
性構造部に加わった場合、可撓性構造部分の屈曲状態が
確実には維持出来ないという欠点があった。
【0046】(付記項1〜3の目的) 本発明は、上記
課題に着目してなされたもので、その目的とするところ
は、基端側挿入部と先端側挿入部の間に関節部と前記関
節部を固定する固定具を有し、基端側挿入部と先端側挿
入部を所望の角度で屈曲状態を固定出来る内視鏡を提供
する事である。
【0047】(付記項1〜3の効果) 以上説明したよ
うに本発明によれば、内視鏡挿入部基端側の屈曲部を所
望の角度で確実に維持固定することが可能であり、症例
中の内視鏡操作などをはじめとした外力が加わっても、
屈曲部が動く事なく常に安定した姿勢で内視鏡の操作が
できる。
【0048】(付記項4の従来技術) 従来の内視鏡
は、挿入部の湾曲駒と軟性部先端側の連結環を接着およ
びピンにて固定していた。
【0049】(付記項4が解決しようとする課題) 従
来の内視鏡では、ピンの位置と湾曲操作ワイヤのガイド
コイル固定位置がほぼ一致していたため、組立にてピン
を接着する際、接着剤がガイドコイルに付着する可能性
が高いという問題があった。
【0050】(付記項4の目的) 組立作業が確実かつ
容易な内視鏡。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、挿入部の硬性
部の先端側部分と基端側部分とを関節部を介して屈曲可
能に連結し、関節部の固定状態を緩めることにより、基
端側部分と先端側部分との間を任意の屈曲角度に自由に
調整し、関節部の固定具を固定操作することにより、関
節部の屈曲状態を所望の屈曲角度で保持するようにした
ので、内視鏡挿入部の屈曲部を所望の角度で確実に維持
固定することにより、使用中の術者が楽な姿勢で操作す
ることができるとともに、症例中の内視鏡操作などをは
じめとした外力が加わっても、屈曲部が動く事なく常に
安定した姿勢で内視鏡の操作ができる。
【0052】請求項2の発明によれば、関節部の周囲を
弾性膜で水密的に被覆し、操作部のレバーによって固定
具を遠隔操作することにより、挿入部の硬性部の基端側
部分と先端側部分との間を任意の屈曲角度に自由に調整
し、関節部の屈曲状態を所望の屈曲角度で保持すること
ができる。
【0053】請求項3の発明によれば、弾性膜の透孔か
ら弾性膜の外側に固定具を貫通・突出させ、固定具の突
出部に連結させた固定具の操作部を操作することによ
り、挿入部の硬性部の基端側部分と先端側部分との間を
任意の屈曲角度に自由に調整し、かつ関節部の固定具を
固定操作することにより、関節部の屈曲状態を所望の屈
曲角度で保持する。このとき、シール手段によって透孔
の内周部と固定具の操作部との間を水密的にシールする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の内視鏡装置の外
観を示す斜視図。
【図2】 第1の実施の形態の内視鏡装置における挿入
部の関節部の内部構造を示す縦断面図。
【図3】 第1の実施の形態の内視鏡装置における関節
部の屈曲操作機構を示す要部の平面図。
【図4】 第1の実施の形態の内視鏡装置における挿入
部の先端側硬性部と湾曲部との連結部の内部構造を示す
縦断面図。
【図5】 図4のV−V線断面図。
【図6】 図4のVI−VI線断面図。
【図7】 本発明の第2の実施の形態の内視鏡装置の要
部構成を示す縦断面図。
【符号の説明】
2 挿入部 3 操作部 6 硬性部 6b 先端側硬性部(先端側部分) 6a 基端側硬性部(基端側部分) 9 屈曲部(関節部) 24 固定具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森實 祐一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 梶 国英 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 青野 進 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA21 DA02 DA14 DA17 DA21 4C061 DD06 FF50 GG13 HH42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長な挿入部の先端側に観察部位を観察
    するための対物光学系が設けられるとともに、前記挿入
    部に硬性部が設けられ、この硬性部の基端部に操作部が
    配設された内視鏡装置において、 前記硬性部を先端側部分と基端側部分とに分割し、前記
    先端側部分と基端側部分との間に前記基端側部分に対し
    て前記先端側部分を屈曲可能に連結する関節部を介設す
    るとともに、 前記基端側部分と前記先端側部分との間を固定操作して
    前記関節部の屈曲状態を保持する固定具を前記関節部に
    設けたことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記関節部の周囲を弾性膜で水密的に被
    覆し、この弾性膜の内側に前記固定具を設け、前記操作
    部に前記固定具を遠隔操作するレバーを設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性膜に前記固定具を貫通・突出さ
    せる透孔を設け、この透孔から前記弾性膜の外側に突出
    させた前記固定具の突出部に前記固定具の操作部を連結
    するとともに、前記透孔の内周部と前記固定具の操作部
    とを水密的にシールするシール手段を設けたことを特徴
    とする請求項2に記載の内視鏡装置。
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