JPH11197095A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH11197095A
JPH11197095A JP10006046A JP604698A JPH11197095A JP H11197095 A JPH11197095 A JP H11197095A JP 10006046 A JP10006046 A JP 10006046A JP 604698 A JP604698 A JP 604698A JP H11197095 A JPH11197095 A JP H11197095A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外力によりノズルが外れることなく取り付け
でき、しかも原価低減できる内視鏡を提供する。 【解決手段】 先端部本体21には送気送水口40と、
この送気送水口40に連通する貫通孔51とが設けら
れ、この送気送水口40に挿入により装着されるノズル
41の基端側の側面には係合用の凸部56が設けられ、
この凸部56は貫通孔51の深部側の係合用凹部55に
嵌まり、外力が作用しても抜けることなく固定され、ノ
ズル41を取り外す場合には貫通孔51の雌ネジ部53
に螺合する雄ネジ52を治具で深部側に回転移動させる
ことにより凸部56を押圧して係合を解除した状態にし
て引き抜くことができるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は観察光学系を取り付
けた観察窓に対向して流体を噴出するためのノズルを設
けた内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の金属製のノズルは実公昭58−2
0246号公報に開示されているように、ノズルを外部
よりビス等にて内視鏡先端部に機械的に固定されてい
る。この場合、強固に固定されており、ノズル脱落の心
配はない。
【0003】その他に、原価低減等の目的のために、ノ
ズルを樹脂製にした場合、特開平6−254039号公
報のように、ノズルに突起等を設け、ノズル自体の弾性
変形によって内視鏡先端部に固定する方法が考えられ
る。この方法の方が前記したビス等による固定に比べ固
定が簡単なのは明らかである。
【0004】このことは、前記明細書中にも記載されて
いる。また、ノズルを取り外す際も、ノズルを回転さ
せ、ノズルの係合を解除し、ノズルを抜去すればよいと
記載がされている。また、実公平7−36642号公報
にはノズルを回転させてノズルと内視鏡本体との係合部
の解除を行うものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−25403
9号公報、実公平7−36642号公報は、ノズルを回
転させてノズルと内視鏡本体との係合を解除を行うが、
このような解除を行う構成では、ノズルにかかる不意の
外力によってノズルが外れる可能性がある。この外力に
は、内視鏡の先端部の体腔壁への接触、洗滌、消毒等の
取り扱い時の先端への衝撃等がある。
【0006】このことを防止するために、上述したよう
に、ノズルをビス締めにて強固に固定する方法が考えら
れるが、ノズルは樹脂製のため破損してしまう危険性が
十分にある。この場合には、前述した取付の簡略化の効
果は皆無となる。
【0007】また、ビス固定では、固定時にノズルがビ
スの螺合と同調し、ビス先の螺合時の回転方向の力でノ
ズル自体が回転してしまい、所望の向きに固定するのが
難しいという欠点もある。
【0008】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑
みてなされたもので、外力によりノズルが外れることな
く取り付けでき、しかも原価低減できる内視鏡を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】挿入部の先端の先端部本
体に設けられた流体供給口に装着され、観察窓に向かっ
て開口するノズルを有する内視鏡において、前記流体供
給口内面とノズルとの一方に係合凹部を形成し、前記流
体供給口内面とノズルとの他方に前記係合凹部に係合
し、前記挿入部先端方向への抜けを防止する係合爪部を
形成し、且つ前記係合凹部を介して前記係合爪部と前記
係合凹部との係合を解除する解除手段を設けることによ
り、係合状態では挿入部先端方向への抜けを防止してノ
ズルを固定でき、ノズルの取り外しが必要な際には、係
合凹部と係合爪部の係合を解除手段により、ノズルを取
り外すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図5は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の内視鏡の
外観を示し、図2は挿入部の先端部の構成を示し、図3
は図2におけるノズル付近の構造を拡大して示し、図4
は図3において、治具で押圧してノズルを取り外す様子
を断面図で示し、図5は先端部本体を把持してノズルを
取り外す作業の様子を示す。
【0011】図1に示すように、本発明の第1の実施の
形態の内視鏡1は細長の挿入部2を有し、この挿入部2
の後端には太径の操作部3が形成され、この操作部3か
らユニバーサルコード4が延出されている。このユニバ
ーサルコード4の先端に設けたコネクタ部5を図示しな
い光源装置に着脱自在で接続することができる。
【0012】上記挿入部2は先端側から順に硬質の先端
部6と、湾曲自在の湾曲部7と、可撓性を有する可撓管
部8とが連設されており、可撓管部8の後端は折れ止め
を介して操作部3に接続されている。
【0013】また、操作部3の先端側には把持部9が設
けられ、この把持部9の後端側には湾曲部7の湾曲操作
を行う上下湾曲操作ノブ11a、左右湾曲操作ノブ11
bと、送気送液機能を制御する送気・送水ボタン12、
吸引機能を制御する吸引ボタン13とが設けられてお
り、さらに後端には映像記録等を遠隔的に操作するスイ
ッチ14が設けられている。
【0014】また、把持部9の前端付近には鉗子等の処
置具を挿入する鉗子口(処置具口)15が設けられてい
る。この鉗子口15には鉗子栓16が着脱自在で取り付
けられる。
【0015】また、コネクタ部5は前方にライトガイド
口金17と送気口金18とが突出し、光源装置に接続さ
れた場合にはライトガイド口金17には光源装置内のラ
ンプからの照明光が供給され、送気口金18には光源装
置内の送気ポンプから気体が供給される。
【0016】このコネクタ部5の側部には電気コネクタ
19が設けてあり、図示しないケーブルコネクタを接続
して信号処理を行うビデオプロセッサに接続できるよう
にしている。また、このコネクタ部5の基端寄りの外周
面には端子部20と吸引口金30とが突設されている。
【0017】図2に示すように先端部6を構成するほぼ
円柱形状で金属製で硬質の先端部本体21はその先端面
及び先端外周面を覆うように絶縁性の先端カバー22が
取り付けられている。この先端部本体21の後端外周面
には湾曲部7を構成する最先端の湾曲駒23がろう付け
等で固着され、その外周を網管24を介して湾曲ゴムチ
ューブ25で覆い、この湾曲ゴムチューブ25の先端は
先端部本体21の外周面で糸巻き等で固着されている。
【0018】先端部本体21にはその軸方向に観察窓2
6を形成する孔が設けられ、この観察窓26は先端カバ
ー22部分では小径となり第1のレンズ枠27aを介し
て対物レンズ系(観察光学系)28の第1レンズ28a
が固定ネジ29で取り付けられている。
【0019】この第1のレンズ枠27aには、対物レン
ズ系28の第2レンズ28b以降のレンズ系を取り付け
た第2のレンズ枠の先端側が絶縁部材31を介して固定
され、この第2のレンズ枠の後端側には図示しない撮像
素子を内蔵した撮像ユニット32が連結固定されてい
る。
【0020】この撮像ユニット32内の撮像素子等に一
端が接続されたケーブル33が撮像ユニット32の後端
から延出され、挿入部2内等を挿通されたこのケーブル
33の他端はコネクタ部5の電気コネクタ19の接点に
至る。
【0021】また、先端部本体21には観察窓26に隣
接して設けた照明窓34に照明レンズ35が照明レンズ
枠39を介して取り付けられている。また、この照明レ
ンズ枠39には、照明レンズ35の内側にライトガイド
36の先端部が口金37を介して固定されており、この
ライトガイド36で伝送した照明光を照明レンズ35で
拡開して前方に出射し、体腔内の患部等の観察部位を照
明する。この口金37の後端にはライトガイド36を覆
って保護する保護チューブ38の先端が固着されてい
る。
【0022】また、先端部本体21には観察窓26に隣
接して先端カバー22に連通するように透孔を設けて送
気送水口40を形成し、この送気送水口40の先端側の
拡径部分にはノズル41の基端が挿入されて固定され、
この送気送水口40の後端には口金42が後方に突出よ
うに固着され、送気送水チューブ43の先端が固着され
て流体が流れる通路としての送気送水管路44が形成さ
れている。
【0023】このノズル41の先端の流体を噴き出す開
口としての噴出口41aは観察窓26に取り付けられた
第1レンズ28aの外表面に対向する方向を向くように
して固定されている。そして、このノズル41は送気送
水チューブ43を経て送気送水口40側に送り込まれる
(供給される)空気や水を観察窓26に取り付けられた
対物レンズ系28の第1レンズ28aの外表面に向けて
噴出口41aから噴出し、その観察窓26の表面を洗滌
等することができるようにしている。
【0024】このノズル41は、例えばポリサルホンや
フッ素樹脂等の樹脂製で形成されている。このノズル4
1は切削加工であっても、或いは成形によって作成され
てもよい。上記送気送水チューブ43は挿入部2内を挿
通され、操作部3の送気送水ボタン12を介してコネク
タ部5の送気口金18及び図示しない送水口金と連通し
ている。
【0025】また、先端部本体21には吸引口45(図
1参照)が設けられており、この吸引口45はその後端
に固定されるチャンネルパイプを介して吸引チューブと
連通している。
【0026】次に本実施の形態の主要部となるノズル4
1の取付け構造を図3等を参照して説明する。なお、図
3(A)は図2のノズル41付近の構造を拡大して示
し、図3(B)は図3(A)のA−A線断面を示し、図
3(C)はノズル41の基端側に設けた係合部57とし
ての凸部56を拡大して示す。
【0027】図3に示すように、先端部本体21及び先
端カバー22には、先端部本体21の軸方向に設けた送
気送水口40と直交する方向から送気送水口40内部に
貫通する貫通孔51が設けられ、この貫通孔51の深部
側の一部、例えば先端部本体21部分には雄ネジ52が
螺合する雌ネジ部53が設けられている。
【0028】そして、この雌ネジ部53に螺合する雄ネ
ジ52を取り付けた状態で、貫通孔51の先端部本体2
1の外側開口部分は充填剤54にて密閉されている。こ
の場合、貫通孔51の深部で、送気送水口40に連通す
る係合用凹部55が形成されている。
【0029】この係合用凹部55に係合する係合部57
として、係合用爪部となる凸部56がノズル41の基端
側の側面に設けてある。図3(C)に示すように、この
凸部56はノズル41の根本(基端)側にかけて突出量
が小さくなる斜面56aを有し、凸部56の先端側は、
垂直に切り立った壁面56bを成している。従って、図
3(A)に示すように係合状態ではノズル41にその軸
の先端側に引っ張る力が作用しても抜けることがない。
【0030】また、図3(B)に示すようにこの凸部5
6はノズル41の軸と垂直な方向にも段差状に突出して
いるので、ノズル41の軸の周りに回転させる力が作用
してもこれを阻むように機能する。
【0031】つまり、内視鏡検査中とか洗滌中等にノズ
ル41に先端側に引っ張るような力とか、回転力等の外
力が加わってもノズル41が外れることなく係合状態を
維持して固定されるようにしている。
【0032】また、図3に示したノズル41の固定状態
に対して、このノズル41を取り外す場合には、図4に
示すドライバ等の治具58で、凸部56を押圧し凸部5
6と凹部55の係合を解除することができるようにする
解除手段を形成している。なお、図4(A)は図3
(A)の状態で、治具58で凸部56を押圧している様
子を示し、図4(B)は図4(A)のB−B線断面を示
す。
【0033】本実施の形態ではノズル41が装着される
送気送水口40にノズル41の係合用爪部となる凸部5
6に係合する、より具体的には抜け止めして固定する係
合用凹部55を設けることにより、ノズル41の基端側
を送気送水口40に挿入することにより、凸部56を係
合用凹部55に係合させて簡単に抜け止め固定でき、し
かも図4に示すように治具58によって凸部56を押圧
することにより簡単に係合を解除してノズル41を取り
外すことができる解除機構を形成していることが特徴と
なっている。
【0034】次に本実施の形態の作用を説明する。ノズ
ル41の取り付け時には、送気送水口40にノズル41
の基端側を挿入する操作を行うと、ノズル41はそれ自
体の弾性と斜面56aにより、徐々に凸部56を内側に
変形させつつ挿入され、やがて、図3のように、凸部5
6と係合用凹部55の係合により、ノズル41は先端部
本体21に固定される。固定の際の作業はこれだけで良
い。
【0035】このとき、係合用凹部55と凸部56の壁
面56bが係合するため、ノズル41を先端側へ引張っ
ても凸部56は内側へ変形することはなく、ノズル41
を抜去することができない。つまり、ノズル41が抜け
てしまうことはない。この状態で、内視鏡1により体腔
内の検査に使用する。この場合、上述のように検査中に
ノズル41が脱落する事故が発生することを確実に解消
できる。
【0036】このまま、内視鏡1を長期間使用していく
と、異物がノズル41内に引っ掛かるなどして、ノズル
41が詰まることがある。その場合は、ノズル41を交
換しなければならないが、以下の方法をとることで、ノ
ズル41を抜去できる。
【0037】まず、ピンセット等にて充填剤54を除去
し、図5のように、ドライバ等の治具58で雄ネジ52
を締め付けていく。すると、図4のように、雄ネジ52
は凸部56に当接し、その後凸部56を押圧していくた
め、やがてノズル41の基端側が変形していく。
【0038】そして、凸部56と係合用凹部55の係合
が解除される。ノズル41を先端部本体21より取り外
すには、この状態でノズル41を先端側に引っ張り、抜
去すればよい。また、ノズル41を再度先端部本体21
に取り付ける際には、ノズル41を送気送水口40に差
し込み、貫通孔51に充填剤54を充填するだけでよ
い。
【0039】従って本実施の形態は以下の効果を有す
る。本実施の形態では、ノズル41を送気送水口40に
差し込むだけで簡単に固定できる。さらに、係合用凹部
55と凸部56との係合は解除手段を構成する治具58
により、簡単に解除出来る。
【0040】従来のスナップフィット固定のような、ノ
ズル41自身に回転や引き抜きの力を加えることによっ
てノズル41を外す場合には、検査中や洗滌消毒中にか
かる外力により外れる危険性は少なくないのに対し、本
実施の形態では、通常は強固にノズル41が係合用凹部
55と凸部56で係合しており、かつ本実施の形態の解
除手段を用いないと係合の解除ができないため、ノズル
41自体が内視鏡検査、洗滌消毒時に係る外力によって
回転し、脱落するといった可能性を確実に解消できる。
【0041】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図6ないし図9を参照して説明する。図6
は本発明の第2の実施の形態におけるノズルの基端側の
構成例を示し、図7は外力を加えた場合に変形する様子
を示し、図8は偏平の送気送水口にした先端部付近を示
し、図9は凸部を設けた側のノズル肉厚を薄くした変形
例の断面を示す。
【0042】本実施の形態ではノズル41の基端側の係
合部57を図6(A)ないし(C)のようにして係合を
容易にできるようにしている。なお、図6(D)は比較
のために第1の実施の形態の係合部57を示している。
【0043】本実施の形態では係合部57の係合用凹部
55への係合を容易にする工夫として図6(A)、
(B)、(C)のように凸部56近傍のノズル41側面
にスリット61a、61b、61cをそれぞれ設け、ス
リット61a、61b、61cに隣接するノズル41の
側壁部分が外力によって変位する梁状部62a、62
b、62cに凸部56を設けて係合部57を形成してい
る。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0044】次に本実施の形態の作用を説明する。ノズ
ル41を送気送水口40に挿入する際、送気送水口40
の壁面が凸部56を押圧すると、梁状部62a、62
b、62cが内側へ変位するため、上述した第1の実施
の形態より軽い力量でのノズル41の挿入が可能とな
る。さらに、係合用凹部55と凸部56による係合部5
7が係合すれば、弾性変形によってノズル41はもとの
形状に戻る。
【0045】本実施の形態は以下の効果を有する。第1
の実施の形態ではノズル41の挿入の際、圧入傾向にあ
り、ある程度の力量が必要であったが、梁状部62a、
62b、62cを設けることで、軽い力量が挿入でき
る。その他は第1の実施の形態と同様の効果を有する。
【0046】なお、係合部57の係合用凹部55への係
合を容易にする工夫として以下の構成としてもよい。ノ
ズル41のような円筒の部材は径方向からの外力を加え
ることで図7のように偏平に変形しやすい。なお、図7
(A)及び(B)は第2の実施の形態におけるノズル4
1の基端側の断面及び右側面図を示し、図7(C)及び
(D)は図7(A),(B)において、(図7(C)
の)矢印で示す上下方向から外力を加えた場合の偏平の
断面及び右側面図を示す。
【0047】そこで、図8のように、送気送水口40を
偏平にした楕円形断面とすれば、ノズル41を送気送水
口40に挿入する際、送気送水口40壁面が凸部56を
押圧しノズル41が偏平状に変形しても、偏平形状のま
まで送気送水口40の深部に挿入され固定される。
【0048】係合用凹部55と凸部56とが係合すれ
ば、弾性変形によってノズル41はもとの形状に戻るた
め、ノズル41の機能には不具合を生じない。この場
合、送気送水口40が円形断面の場合には圧入傾向にあ
り、挿入する際にある程度力量が必要であったが、断面
を楕円形状にすることで、軽い力量で挿入できる。加え
て、係合用凹部55と凸部56との係合を解除する際の
凸部56を押圧する力量も軽減できるため、係合の解除
も容易となる。なお、送気送水口40とノズル41の形
状の隙間には、充填剤54を充填することで送水の漏れ
等を防止できる。
【0049】さらに、図9(A)のように、ノズル41
の凸部56を有する側の肉厚を薄くした薄肉部63を設
けてもよい。この場合、薄肉部63が外力により図9
(B)に示すように薄肉でないノズル41側面の場合に
比べ変形しやすく、容易にノズル41を送気送水口40
に挿入出来る。加えて、係合用凹部55と係合部30の
係合を解除する際の凸部56を押圧する力量も軽減でき
るため、係合の解除も容易となる。
【0050】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態を図10ないし図15を参照して説明する。
図10は本発明の第3の実施の形態におけるノズル付近
の構造を示し、図11はノズルの基端側部分を斜視図で
示し、図12はノズルを取り外す解除機構を示し、図1
3は変形例におけるノズルの基端側を示し、図14はさ
らに他の変形例におけるノズルを示し、図15は治具の
変形例を示す。なお、図10(B)は図10(A)のC
−C線断面を示し、図12(B)は図12(A)のD−
D線断面を示す。
【0051】図10に示すように、本実施の形態では、
先端カバー22及び先端部本体21には直交する方向か
ら送気送水口40に連通する貫通孔67が設けられ、こ
の送気送水口40に挿入して固定されるノズル41には
この貫通孔67の深部側の係合用凹部55と係合する係
合部57を形成する外嵌部材64を装着する装着部65
が設けてある。
【0052】この装着部65は、ノズル41の側面よ
り、外嵌部材64の肉厚分一段深い(或いは肉厚分だけ
小さい外径の)形状となっており、この装着部65に外
嵌部材64を装着することにより同じ外径となるように
いている。そして、この外嵌部材64には係合部57と
して、外周方向に弾性変形自在な変形部66が爪状に突
出している。
【0053】この外嵌部材64のうち少なくとも変形部
66は弾性変形自在な材料で形成されている。例えば、
ステンレス鋼、ばね用ステンレス鋼、ばね鋼、リン青
銅、真鍮等の金属材料であるものとする。
【0054】変形部66は、図11に示すように、先端
側の周囲三方をくり貫き、基端側を軸として外側に突出
するように折り曲げたものである。変形部66には基端
側でその突出量が小さくなる傾斜面66aを有してい
る。
【0055】また、図10に示すように、貫通孔67の
先端部本体21及び先端カバー22の外側面側開口部分
は閉鎖部材68にて閉塞されて、密閉されている。この
閉鎖部材68の材質は、例えばポリサルホン、ポリウレ
タン、シリコン系の樹脂並びに充填剤、RTVゴムが適
当である。この貫通孔67と閉鎖部材68にて、送気送
水口40内面には前記係合用凹部55が形成されてい
る。
【0056】さらに、内視鏡1とのセットとして、図1
2に示すように変形部66を押圧し変形部66と係合用
凹部55の係合を解除する治具69を有する。その他は
第1の実施の形態と同様の構成である。
【0057】次に本実施の形態の作用を説明する。ノズ
ル41の取り付け時には、ノズル41の基端側を送気送
水口40に挿入する操作を行うと、ノズル41は変形部
66自体の弾性により、徐々に変形部66を内側に変形
させつつ挿入され、やがて、図10のように、変形部3
6と係合用凹部55の係合により、ノズル41は先端部
本体21に固定される。固定の際の作業はこれだけで良
い。
【0058】このとき、変形部66の先端側端面が係合
用凹部55に爪が引っかかるように係合するため、ノズ
ル41を先端側へ引張っても変形部66は内側へ変形す
ることはなく、ノズル41を抜去することができない第
1の実施の形態の作用で説明したような過程を経て、ノ
ズル41を交換しなければならない場合、以下の方法を
とることで、ノズル41を抜去できる。
【0059】まず、閉鎖部材68を除去し、変形部66
を押圧する治具69で変形部66を押圧する。すると、
図12のように変形部66が変形していく。そして、変
形部66と係合用凹部55の係合が解除される。ノズル
41を先端部本体21より取り外すには、この状態でノ
ズル41を抜去すればよい。また、ノズル41を再度先
端部本体21に取り付ける際には、ノズル41を送気送
水口40に差し込み、閉鎖部材68を取り付けるだけで
よい。
【0060】本実施の形態は以下の効果を有する。本実
施の形態は、上記第1或いは第2の実施の形態と同様、
ノズル41を送気送水口40に差し込むだけで簡単に固
定できる。
【0061】さらに、本実施の形態では、上記実施の形
態での構造よりもより弾性に富んだ金属材料で係合部5
7を構成できるので、係合しやすく作業が簡単にできる
とともに、係合感に富むため、ノズル41の固定を視認
し易くなるという効果がある。
【0062】また、本実施の形態では、図11に示すよ
うに外嵌部材64にはその前端側に突出する傾斜面66
aの変形部66であるが、図13に示すように周方向に
傾斜面66aが突出する変形部66を有する外嵌部材6
4にしても良い。
【0063】また、図14(A)、(B)に示すよう
に、ノズル41の基端端面に接着等にて一体的に設けた
接合部材70に(係合部57としての)凸部71を設け
たような変形例の構造にしてもよい。なお、図14
(A)はノズル41の基端に一体的に設けた接合部材7
0を斜視図で示し、図14(B)は縦断面図を示す。
【0064】この場合、接合部材70の側面に設けた凸
部71が係合用凹部55と係合するよう凸部71近傍の
接合部材70壁面が弾性変形する。また、図14(C)
に示すように凸部71近傍に凸部71近傍が弾性変形し
易いよう、スリット72を設けてもよい。このスリット
72は図6のスリット61a,61b,61cの構成を
採用しても良い。また、図9と同様に薄肉部63を設け
てもよい。
【0065】図14(C)の構成の場合、図8のよう
に、送気送水口40の断面形状を楕円としてもよいこと
は言うまでもない。
【0066】また、接合部材70を接合する場合、図1
4(D)に示すように接合する部分に凹凸部73を設け
ることにより、接着等の接合機能が低下した場合にも、
ノズル41側が抜けるのを防止できる構造にしても良
い。
【0067】なお、治具69は単なる変形部66を押し
込む棒材でもよいが、図15のように、先端部本体21
を挟持し、かつ変形部66を押圧する押圧部74を有す
るものであってもよい。なお、図15(B)は図15
(A)の治具69で変形部66を押圧してノズル41を
取り外す操作を行っている様子を示す。
【0068】この場合は押圧部74を貫通孔67に挿入
し、把持部75にて先端部本体21を挟持するだけで簡
単に変形部66の係合を解除することができる。この作
業を片手で行う場合には、もう一方の手でノズル41を
抜去することができる。また、外嵌部材64はノズル4
1に対し、全周嵌合するものでなくとも、ノズル41に
側面に設けた平面や非全周の段差に装着するものでもよ
い。
【0069】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の
実施の形態を図16ないし図18を参照して説明する。
図16は本発明の第4の実施の形態の内視鏡の先端部付
近の構造を示し、図17は先端部にリング部材を取り付
ける様子を示し、図18は先端部にリング部材を取り付
けた状態にしてノズルを取り外す操作を行っている様子
を示す。
【0070】図16に示すように、本実施の形態では先
端部本体21の外周には、先端部本体21を内挿するリ
ング部材77が設けてある。このリング部材77には貫
通孔67の係合用凹部55に係合する凸部56(や変形
部66)を押し込むビス78を螺合する雌ネジ部79が
設けてある。
【0071】リング部材77は雌ネジ部79を設けるた
め、ネジ山のつぶれ防止から、金属材料で形成するのが
望ましいが、硬質の樹脂であってもよい。その他は例え
ば第2の実施の形態(図10参照)と同様の構成であ
る。
【0072】次に本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、図17(A)から図17(B)に示すように、先端
部6にリング部材77を外装する。この際、貫通孔67
と雌ネジ部79が対向するよう位置合わせをする。そし
て、図18に示すように、ドライバ等の治具58にてビ
ス78を雌ネジ部79に螺合させ、そのままビス78を
締め付けていくと、やがてビス78先端が凸部56に当
接する。
【0073】さらにこのまま締め付けていくとノズル4
1の根元側が変形し、凸部56と係合用凹部55の係合
が解除される。ノズル41を抜去するには、そのままノ
ズル41を抜き抜けばよい。
【0074】本実施の形態は以下の効果を有する。スペ
ース上、材質上等の理由で先端部本体21に雌ネジ部5
3を設けることができない場合も第1の実施の形態と同
様の効果が得られる。雄ネジ52と雌ネジ部53、ビス
78と雌ネジ部79の螺合による解除手段は、ネジの締
め付けであるため、大きな力が必要無く、回転させない
限り雄ネジ52、ビス78が緩むことがないため、絶え
ず力を加える必要がなく、作業的にも楽である。上記1
〜4の実施の形態において、先端部本体21は樹脂材で
も、金属製で樹脂材を外装しても、先端部本体21と先
端カバー22を樹脂材で一体に形成してもよい。
【0075】(第5の実施の形態)次に本発明の第5の
実施の形態を図19ないし図22を参照して説明する。
図19は本発明の第5の実施の形態の内視鏡の先端側の
構成を示し、図20はコネクタ部の構成を示し、図21
は挿入部の内部構成を示し、図22は鉗子起上機構を備
えた内視鏡の概略の構成を示す。図19に示すように内
視鏡1の挿入部2内部には、先端部6近傍の汚物等を吸
引する吸引管路80が設けてある。
【0076】この吸引管路80は先端部本体21の先端
面で開口する吸引口45を一端に、外部装置の吸引ポン
プ(図示しない)を接続する吸引口金30(図1参照)
を他端に有し、挿入部2、操作部3、ユニバーサルコー
ド部4内を走行する吸引チューブ81によって構成さ
れ、吸引の操作は吸引チューブ81を中継し操作部3に
設けた吸引ボタン13によって成る。
【0077】なお、吸引口45と吸引チューブ81は先
端部本体21にて口金となるチャンネルパイプ82にて
接続され、さらに、チャンネルパイプ82と先端部本体
21は接着等にて接合されており、吸引チューブ81と
チャンネルパイプ82は糸により緊縛し接着固定されて
いる。
【0078】湾曲部7を構成する各湾曲駒23は隣接す
るものと金属製のリベット83で互いに回動自在に連結
されている。
【0079】次に、上記構成によるとチャンネルパイプ
82は非導電性の樹脂体で形成された先端部本体21に
て支持されているため、他に導通しない金属体がここで
電気的に宙に浮く形となっており、先端部6の近傍の体
液がチャンネルパイプ82にまで連続している状態で、
高周波処置具(図示しない)にて高周波処置を施した場
合、チャンネルパイプ82でスパークする恐れがある。
この場合、患者、術者両者にスパークを及ぼさないよう
に以下の導通手段を設けている。
【0080】例えば、チャンネルパイプ82と、その外
側に配置され、金属製部品である湾曲部7を構成する例
えば最先端の湾曲駒23とを電気的に導通させる金属片
84が設けてある。この金属片64はステンレスやクロ
メート処理をしたアルミニウム、リン青銅であればよ
い。
【0081】なお、湾曲部7から、図20に示すコネク
タ部5に設けた高周波電流を外部に帰還させる端子部2
0までは、可撓管部8、操作部2、ユニバーサルコード
4、コネクタ部5の内部の金属部品の連結によって電気
的に導通しているため、結果的にチャンネルパイプ82
は金属片84を介し端子部20まで電気的に導通した構
成となっている。その他は例えば第1の実施の形態と同
様の構成である。
【0082】次に本実施の形態の作用を説明する。内視
鏡1の処置の一つとして、高周波スネアによるポリープ
切除が行われているが、このポリープ切除は、ポリープ
を金属線にて緊縛し、高周波電流をその金属線に流すこ
とで、ポリープの緊縛部分を凝固させ、切除している。
【0083】この時、高周波スネアと患者は接地されて
いるため、基本的には危険がないが、内視鏡1に一部接
地されていない部分があると、そこでスパークし、術
者、患者が火傷を起こす可能性があるが、チャンネルパ
イプ82は金属片84にて端子部20まで電気的に導通
しているため、たとえ、先端部6近傍の体液等の導電性
の液体がチャンネルパイプ82まで連続し、チャンネル
パイプ82に電流が流れても、その部分はアースされて
おり、電気的不安定からその部分でスパークすることは
ない。
【0084】本実施の形態は以下の効果を有する。先端
部本体21は原価低減を目的で樹脂製にしても、金属片
84というような簡単な構成をとることで、電気的不安
定を解消でき、原価低減を図りつつ、安全性を確保で
き、一挙両得のメリットがある。その他は第1の実施の
形態と同様の効果がある。さらに、本実施の形態におい
て、金属片84は図示したようなブロック状に限らず、
線材等でも構わない。電気配線でもよいことはもちろん
である。
【0085】また、金属片84でなく導電性接着剤や導
電性塗料にて導通を図ってもよい。この場合、導電性塗
料、接着剤としては、導電性の銀、ニッケル、カーボン
等を含有したエポキシ、アクリル、ウレタン系の樹脂で
あるものとする。また、湾曲駒23でなくとも、湾曲駒
23を回動自在に連結するリベット83でもよい。ま
た、図21に示すような構成を採用してもよい。
【0086】図21に示すように、挿入部2内には先端
部6を2方向あるいは4方向に湾曲させるための湾曲操
作ワイヤ85が挿通され、この湾曲操作ワイヤ85の先
端は先端部本体21ないしは最先端の湾曲駒23に固定
され、湾曲操作ワイヤ85を牽引することで、先端部6
を湾曲させることができるようにしている。
【0087】図21に示すようにこの金属製で導電性を
有する湾曲操作ワイヤ85とチャンネルパイプ82を電
気配線86にて導通させてもよく、また、湾曲操作ワイ
ヤ85を内挿し、湾曲操作ワイヤ85の軌道を位置決め
するコイルチューブ87に接続してもよい(図21では
チャンネルパイプ82を湾曲操作ワイヤ85とコイルチ
ューブ87との両部材に接続した状態で示しているが、
この一方の部材のみでもでよい)。
【0088】なお、最後端の湾曲駒23は可撓管部8と
の境界部分の連結部材88に固定され、この口金部材8
8の内壁ににはコイルチューブ87の先端がろう付け等
で固定されている。この可撓管部8は外皮チューブ89
の内側に網管90と螺旋管91が配置されている。
【0089】図22のように、先端部6に鉗子起上台9
2を設けた内視鏡1の場合には、挿入部2内に湾曲操作
ワイヤ85に類似した構成で、操作部3に設けた起上ノ
ブ93の操作にて鉗子起上台92を牽引起上させる金属
製の鉗子起上ワイヤ94が挿通され、鉗子起上ワイヤ9
4の走行を位置決めし安定した牽引を行なう外装体95
が鉗子起上ワイヤ94を内挿している。
【0090】この外装体95は例えば内側からPTFE
やFEP等の樹脂チューブ96と、金属製のコイル97
の2層、ないしは、金属パイプ98、樹脂チューブ9
6、コイル97の3層からなっている。
【0091】図19の場合と同様に先端部本体21を樹
脂体にした場合には、この鉗子起上ワイヤ94、コイル
97、金属パイプ98の少なくとも一部にチャンネルパ
イプ82と接続する電気配線86を設けてもよい(図2
2ではコイル97に接続した場合を示した)。
【0092】(第6の実施の形態)次に本発明の第6の
実施の形態を図23を参照して説明する。図23は可撓
管部の構成を示す。図23に示すように、挿入部2の可
撓管部8は螺旋管91、網管90、外皮チューブ89の
3層で構成されている。
【0093】この螺旋管91、網管90は金属材料にて
形成されており、なおかつ、挿入部2の両端は、湾曲部
7の最後端の湾曲駒23と連結する先端側連結部材88
と、操作部3の骨格を形成するベース部材99(図24
参照)に直接的ないしは、金属部品を介し間接的に連結
する後端側連結部材100によって構成されている。こ
の先端側連結部材88、後端側連結部材100に対し、
螺旋管91、網管90の少なくとも一方が接続されてい
る。
【0094】また、このベース部材99はユニバーサル
コード部4、コネクタ部5内の金属部品の連結によって
端子部20に接続されている。
【0095】さらに、この螺旋管91とチャンネルパイ
プ82を導通させる電気配線86が挿入部2内に設けら
れている。その他は例えば第5の実施の形態と同様の構
成であり、先端部本体21が非導電性の例えば樹脂体で
形成されている。
【0096】次に本実施の形態の作用を説明する。前記
第5の実施の形態と同様に、先端部本体21が樹脂体で
チャンネルパイプ82に電流が流れても、チャンネルパ
イプ82より電気配線86、螺旋管91を介し端子部2
0まで電流が流れ、内視鏡1の外部に放電される。その
ため、電気的不安定からその部分でスパークすることは
ない。
【0097】本実施の形態は第5の実施の形態と同様の
効果を有する。本実施の形態において、チャンネルパイ
プ82と導通するのは螺旋管91でなくとも、金属製の
網管90であってもよい。また、ユニバーサルコード部
4もこの挿入部2と同様の構成のため、チャンネルパイ
プ82からの導通がこのユニバーサルコード部4にて図
られてもよい。
【0098】(第7の実施の形態)次に本発明の第7の
実施の形態を図24参照して説明する。図24は操作部
の湾曲操作機構付近の構成を示す。図24のように、操
作部3の骨格を形成するベース部材99にチャンネルパ
イプ82と導通する電気配線86を設ける。
【0099】このベース部材99は、アルミニウム材に
クロメート処理をしたものや、ステンレス材であっても
よく、また、導電性の銀やニッケル、カーボン等を含有
した樹脂材や、非導通性の樹脂であっても、前記実施の
形態中で示した導電性塗料を施したものであってもよ
い。その他は第6の実施の形態と同様である。
【0100】次に本実施の形態の作用を説明する。前記
実施の形態と同様に、チャンネルパイプ82に電流が流
れても、チャンネルパイプ82より電気配線86、螺旋
管91を介し端子部20まで電流が流れ、内視鏡1の外
部に放電される。そのため、電気的不安定からその部分
でスパークすることはない。
【0101】本実施の形態は第5の実施の形態と同様の
効果を有する。さらに、前述した実施の形態の構成以外
に、直接端子部20に電気配線86によって導通を図っ
てもよい。なお、先端部本体21を硬質の樹脂体等の非
導電性部材にした場合には第1の実施の形態等にも適用
できる。
【0102】(第8の実施の形態)次に本発明の第8の
実施の形態を図25及び図26を参照して説明する。図
25は第8の実施の形態におけるノズル付近の構造を示
し、図26は治具にてノズルを取り外す操作を行ってい
る様子の断面図を示す。本実施の形態は第1〜第4の変
形例に該当する。
【0103】図25に示すように、先端部本体21に設
けた貫通孔67の外周面側開口端部は、絶縁体のゴムシ
ート102にて密閉し、その貫通孔67における深部の
送気送水口40に連通する部分で係合用凹部55が形成
されている。
【0104】上記ゴムシート102は先端部本体21に
対し接着または、溶着にて、貫通孔51と外界とは気密
となるよう固定されており、このゴムシート102自体
が弾性を有するもので、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、シ
リコンゴム等にて形成されている。その他は第1の実施
の形態と同様の構成である。
【0105】次に本実施の形態の作用を説明する。図2
6のように、ドライバ等の治具58にてゴムシート10
2を押圧すると、治具58は押圧により、U字状に伸長
したゴムシート102を介して凸部56を押圧するた
め、係合用凹部55と凸部56の係合は解除される。こ
の治具58の押圧を止めると、ゴムシート102はそれ
自身による弾性により元の形状に復元する。
【0106】本実施の形態は以下の効果を有する。前述
した第1の実施の形態の効果に加え、第1の実施の形態
のように、充填剤剤54を再充填する手間がなく、簡単
にノズル41の交換作業ができる。また、このゴムシー
ト102は、シート材でなく、治具58の押圧力を係合
用凹部55に伝達するものであれば、ブロック材でもか
まわない。さらに、ゴムシート102の代わりに、硬化
後、弾力性を有する接着充填剤でもよい。この接着充填
剤は、シリコン系接着充填剤、RTVゴムであるとよ
い。
【0107】(第9の実施の形態)次に本発明の第9の
実施の形態を図27を参照して説明する。図27は第9
の実施の形態におけるノズル付近の構造を示す。
【0108】上述じた実施の形態では、送気送水口40
に係合用凹部55を設け、ノズル41側に爪部となる凸
部56等を設けたが、本実施の形態ではノズル41側に
係合用凹部を設け、送気送水口40を設けた先端部本体
21側に爪部となる係合部を設けたものである。
【0109】つまり、図27に示すようにノズル41に
はその基端側における例えば噴出口41aと反対側の側
面に係合用凹部55′が設けられている。また、このノ
ズル41が挿入されて装着される先端部本体21の送気
送水口40にはこの送気送水口40に連通する貫通孔5
1には雌ネジ部53が設けられ、例えば透明の樹脂の雄
ネジ52′が螺合により取り付けられる。
【0110】この雄ネジ52′の先端はテーパにした斜
面により係合用爪部56′が形成されている。そして、
図27に示すように係合用爪部56′が送気送水口40
に突出すると共に、最も突出する位置が貫通孔51の後
側壁面となるようにして螺合状態で取り付けられる。ま
た、先端カバー22における貫通孔51の出口付近は充
填剤54で閉塞されている。
【0111】この状態で、ノズル41の基端側を送気送
水口40に挿入することにより、ノズル41の基端側で
係合用爪部56′に対向する部分が押圧されて変形し、
挿入することができ、最深部まで挿入すると、ノズル4
1の係合用凹部55′に係合用爪部56′が嵌まり込
み、図27の係合した装着状態にすることができる。
【0112】この状態では、係合用爪部56′が係合用
凹部55′に嵌まり込み、ノズル41に引っ張る力が作
用しても抜けることがない。そして、ノズル41を交換
する必要がある場合には、充填剤54を除去し、ドライ
バ等の治具で雄ネジ52′を反時計周り方向に回転させ
て、貫通孔51の出口側に移動させることにより、係合
用爪部56′と係合用凹部55′との係合を解除でき、
その状態でノズル41を前方に引っ張る操作を行うこと
により、取り外すことができる。
【0113】そして、上述したようにして新しいノズル
41を挿入して装着することができる。なお、その他は
例えば第1の実施の形態と同様の構成であり、同一の部
材には同じ符号を付けてその説明を省略する。本実施の
形態は第1の実施の形態とほぼ同様の効果を有する。
【0114】なお、図27では係合用爪部56′は後方
向(挿入部の基端方向)にテーパ状に突出し、最も後部
が鋭角的となる段差面にした形状にすると共に、ノズル
41の係合用凹部55′もこれに相似の凹部形状にする
ことにより、ノズル41を挿入口40に挿入することに
より図27に示すように簡単にノズル41を係合状態に
取り付けることができ、ノズル41を取り外す場合には
解除手段を構成する雄ネジ52′を貫通孔51の出口側
に移動する操作を行う。
【0115】これに対し、この解除手段を取付けにも利
用するようにしても良い。図28は解除手段を取付けに
も利用した変形例の場合を示す。この変形例では図27
に示す係合用爪部56′を円柱状に突出する例えば樹脂
製等の係合用凸部56″にすると共に、ノズル41の係
合用凹部55′を前記係合用凸部56″が嵌入する係合
用凹部55″にしている。その他は図27の場合と同様
の構成である。
【0116】この変形例ではノズル41の取付けは単に
挿入操作で行えないで、雄ネジ52を貫通孔51の出口
側に移動した状態でノズル41を送気送水口40に挿入
し、その後に雄ネジ52を貫通孔51の深部側に移動し
て係合状態にする必要があるが、ノズル41を交換する
場合には、解除手段を操作することが必要となるので、
第1の実施の形態等に比べてノズル41の交換作業にそ
れ程手間がかかることもなく行える。
【0117】この変形例の効果は係合状態に対してノズ
ル41が先端側に抜けるのを確実に防止できると共に、
ノズル41がその軸の周りに回転される回転方向に対し
ても先端側に抜けるのを防止する機能と同程度に防止で
きる。その他は第9の実施の形態とほぼ同様の効果を有
する。なお、この変形例の係合機構を第1の実施の形態
等の他の実施の形態に適用しても良い。
【0118】なお、上述した各実施の形態では1つのノ
ズル41で送気送水を行うようにしているが、本実施の
形態はこれに限定されるものでなく、送気のみ(例えば
送気管路の供給口に装着)、或いは送水のみ(例えば送
水管路の供給口に装着)のノズルにも適用できる。ま
た、上述した各実施の形態等を部分的に組み合わせて構
成される実施の形態等も本発明に属する。
【0119】[付記] 1a.挿入部の先端の先端部本体に設けられた流体供給
口に装着され、観察窓に向かって開口するノズルを有す
る内視鏡において、前記流体供給口とノズルとの一方に
係合凹部を形成し、前記流体供給口とノズルとの他方に
前記係合凹部に係合し、前記挿入部先端方向への抜けを
防止する爪部を形成し、且つ前記係合凹部を介して前記
爪部と前記係合凹部との係合を解除する解除手段を設け
たことを特徴とする内視鏡。
【0120】1b.挿入部の先端の先端部本体に設けら
れた流体供給口に装着され、観察窓に向かって開口する
ノズルを有する内視鏡において、前記流体供給口内面に
係合凹部を形成すると共に、前記ノズルに前記係合凹部
に係合し、前記挿入部先端方向への抜けを防止する爪部
を形成し、且つ前記係合凹部を介して前記爪部と前記係
合凹部との係合を解除する解除手段を設けたことを特徴
とする内視鏡。
【0121】1c.先端部本体に設けた送気送水口に嵌
合し、観察窓に向かって送気送水を行うノズルを有する
内視鏡において、ノズルには、送気送水口の内面の一部
に設けた係合凹部に係合する係合部を設け、内視鏡に
は、ノズル自体に対する回転、抜去方向の力を伴わず、
係合凹部と係合部との係合を解除する解除手段を設けた
ことを特徴とする内視鏡。
【0122】1d.先端部本体に設けた送気送水口に嵌
合し、観察窓に向かって送気送水を行うノズルを有する
内視鏡において、ノズルには、送気送水口の内面の一部
に設けた係合凹部に係合する係合部を設け、内視鏡に
は、係合凹部と係合部との係合を解除する解除手段を設
けたことを特徴とする内視鏡。
【0123】2.付記1aにおいて、前記係合凹部は前
記流体供給口の内面に設けられ、前記爪部は前記ノズル
に設けられることを特徴とする内視鏡。 3.付記1aにおいて、前記係合凹部は前記ノズルに設
けられ、前記爪部は前記流体供給口に設けられることを
特徴とする内視鏡。
【0124】4.付記1cにおいて、係合部が係合凹部
と係合するよう該係合部を弾性変形自在に設けたことを
特徴とする内視鏡。 5.付記1cにおいて、係合部が係合凹部に係合するよ
うノズルの少なくとも送気送水口と嵌合し、係合部を有
する部分を弾性変形自在に設けたことを特徴とする内視
鏡。
【0125】6.付記5において、該係合部は、ノズル
の径方向に弾性変形自在であることを特徴とする内視
鏡。 7.付記6において、該係合部は、中心軸断面に沿った
方向に弾性変形自在であることを特徴とする内視鏡。
【0126】8.付記6において、該係合部は、径方向
断面に沿った方向に弾性変形自在であることを特徴とす
る内視鏡。 9.付記1cにおいて、該係合部はノズルと一体で設け
たことを特徴とする内視鏡。
【0127】10.付記1cにおいて、該係合部はノズ
ルと別体で設けたことを特徴とする内視鏡。 11.付記10において、ノズルとは別体の外嵌部材に
係合部を設け、ノズルには、別体の外嵌部材を装着する
装着部を設けたことを特徴とする内視鏡。
【0128】12.付記11において、装着部は、ノズ
ルの円筒面を切り欠いた段部であることを特徴とする内
視鏡。 13.付記12において、段部はノズル全周にわたり切
り欠くことを特徴とする内視鏡。
【0129】14.付記12において、段部は一定深さ
切り欠くことを特徴とする内視鏡。 15.付記12において、段部はノズル周上の一部で切
り欠くことを特徴とする内視鏡。
【0130】16.付記12において、段部は平面状に
切り欠くことを特徴とする内視鏡。 17.付記9において、係合部は、係合凹部と係合する
ようノズル円筒面の一部を突出形成したことを特徴とす
る内視鏡。
【0131】18.付記9において、ノズル円筒面の壁
面にはスリットを形成し、該スリット近傍のノズル壁面
自体が弾性変形自在な係合部を形成することを特徴とす
る内視鏡。
【0132】19.付記18において、スリットはノズ
ル壁面にコの字状に設けたことを特徴とする内視鏡。 20.付記18において、スリットはノズル壁面の基端
側を端部に設けたことを特徴とする内視鏡。
【0133】21.付記20において、スリットはノズ
ル壁面の基端側を端部に複数設けたことを特徴とする内
視鏡。 22.付記19において、スリットはノズル壁面の基端
側を端部に角度の異なる2辺からなるよう設けたことを
特徴とする内視鏡。
【0134】23.付記5,9において、ノズル円筒面
の壁面には係合凹部と係合する凸部を突設することによ
り弾性変形自在な係合部とすることを特徴とする内視
鏡。 24.付記5,12において、外嵌部材には係合凹部と
係合する凸部を突設することにより弾性変形自在な係合
部とすることを特徴とする内視鏡。
【0135】25.付記5,9において、ノズル円筒面
の壁面には一部に肉厚の薄い薄肉部を設け、該薄肉部な
いしは、薄肉部近傍のノズル壁面に係合凹部と係合する
凸部を突設することにより弾性変形自在な係合部を形成
することを特徴とする内視鏡。 26.付記5,12において、外嵌部材壁面には一部に
肉厚の薄い薄肉部を設け、該薄肉部ないしは、薄肉部近
傍に係合凹部と係合する凸部を突設することにより弾性
変形自在な係合部を形成することを特徴とする内視鏡。
【0136】27.付記1cにおいて、解除手段は係合
部を押圧し、係合凹部と係合部の係合を解除する押圧部
材であることを特徴とする内視鏡。 28.付記27において、押圧部材は、係合部を押圧す
るビスであることを特徴とする内視鏡。
【0137】29.付記28において、ビスは内視鏡の
先端部に螺合することを特徴とする内視鏡。 30.付記28において、ビスは内視鏡とは別体で、内
視鏡に外挿する外嵌部材に螺合することを特徴とする内
視鏡。
【0138】31.付記30において、外嵌部材は、内
視鏡の先端部に外嵌することを特徴とする内視鏡。 32.付記30において、押圧部材は、係合凹部に挿通
し、係合部を押圧する棒部材であることを特徴とする内
視鏡。
【0139】33.付記5において、係合凹部と係合す
るまで弾性変形したノズルを挿嵌するよう、送気送水口
は、非円形であることを特徴とする内視鏡。 34.付記33において、非円形は楕円であることを特
徴とする内視鏡。
【0140】35.付記9において、ノズルはポリサル
ホン製であることを特徴とする内視鏡。 36.付記9において、ノズルはフッ素樹脂製であるこ
とを特徴とする内視鏡。 37.付記36において、ノズルはPTFE製であるこ
とを特徴とする内視鏡。 38.付記36において、ノズルはFEP製であること
を特徴とする内視鏡。
【0141】39.付記36において、ノズルはPFA
製であることを特徴とする内視鏡。 40.付記10において、外装部材はステンレス製であ
ることを特徴とする内視鏡。
【0142】41.付記10において、外装部材はバネ
鋼製であることを特徴とする内視鏡。 42.付記10において、外装部材はバネ用ステンレス
製であることを特徴とする内視鏡。 43.付記23〜26において、凸部はノズル基端側に
かけて小さくなる斜面を有し、凸部の先端側端面はノズ
ル軸方向と垂直となる平面であることを特徴とする内視
鏡。
【0143】44.付記23〜26において、凸部はノ
ズル基端側、先端側にかけて小さくなる斜面を有するこ
とを特徴とする内視鏡。 45.付記1cで、係合凹部は、内視鏡の先端部外周面
から係合部に向かって貫通して設けた貫通孔に、絶縁体
にて貫通孔の先端部外周面側を閉鎖することにより形成
する係合凹部である内視鏡。
【0144】46.付記45において、絶縁体は接着充
填剤であることを特徴とする内視鏡。 47.付記46において、接着充填剤はRTVゴム材で
あることを特徴とする内視鏡。
【0145】48.付記45において、絶縁体は弾性体
であることを特徴とする内視鏡。 49.付記46において、接着充填剤は硬化後も弾性を
有する接着充填剤であることを特徴とする内視鏡。 50.付記27、45において、該絶縁体を介して押圧
し、係合部と係合凹部の係合を解除する押圧部材である
ことを特徴とする内視鏡。
【0146】51.挿入部先端に樹脂製の先端部本体
と、先端部本体に連通した吸引孔と挿入部内を走行する
樹脂製の吸引チューブとを金属製のチャンネルパイプに
て接続した吸引管路を有し、内視鏡を電気的に接地する
端子部を有する内視鏡において、チャンネルパイプを端
子部に電気的に導通させる導電手段を設けたことを特徴
とする内視鏡。
【0147】52.付記51において、挿入部に設けら
れ先端を湾曲させる湾曲部を構成し、前記端子部とは電
気的に導通している湾曲駒と、チャンネルパイプとを導
電する導電手段であることを特徴とする内視鏡。 53.付記52において、湾曲駒のうち、先端側に配し
た第1の駒と導電する導電手段であることを特徴とする
内視鏡。
【0148】54.付記51において、螺旋管、網線、
外皮の3層によって構成される挿入部のうち、前記端子
部とは電気的に導通している螺旋管とチャンネルパイプ
とを導電する導電手段であることを特徴とする内視鏡。 55.付記51において、螺旋管、網線、外皮の3層に
よって構成される挿入部のうち、前記端子部と電気的に
導通している網線とチャンネルパイプとを導電する導電
手段であることを特徴とする内視鏡。
【0149】56.付記51において、挿入部には、手
元側の操作部の操作ノブを回動させるに伴い、先端部本
体を牽引し、回動自在に接続した湾曲駒を有する湾曲自
在の湾曲部を湾曲させ、前記端子部とは電気的に導通し
ている湾曲操作ワイヤを有しており、チャンネルパイプ
と湾曲操作ワイヤーとを導通する導通手段であることを
特徴とする内視鏡。 57.付記51において、手元側の操作部の骨格を形成
し、前記端子部とは電気的に導通している金属製のベー
スにチャンネルパイプと導電する導電手段である内視
鏡。
【0150】58.付記51において、操作部と、光源
装置と接続するコネクタ部との間をつなぎ、螺旋管、網
線、外皮の3層によって構成されるユニバーサルコード
部のうち、前記端子部とは電気的に導通している螺旋管
のチャンネルパイプとを導電する導電手段であることを
特徴とする内視鏡。 59.付記51において、操作部と、光源装置と接続す
るコネクタ部との間をつなぎ、螺旋管、網線、外皮の3
層によって構成されるユニバーサルコード部のうち、前
記端子部とは電気的に導通している網線とチャンネルパ
イプとを導電する導電手段であることを特徴とする内視
鏡。
【0151】60.挿入部の先端に鉗子起上台を有し、
手元側に設けた起上ノブにおける回動操作を起上台に伝
達し起上台を起上させ、前記端子部とは電気的に導通す
る伝達手段を挿入部に内挿した付記51において、伝達
手段とチャンネルパイプとを導電する導電手段であるこ
とを特徴とする内視鏡。 61.付記60において、伝達手段は、鉗子起上台を牽
引する鉗子起上ワイヤであることを特徴とする内視鏡。
【0152】62.付記60において、伝達手段は、鉗
子起上台を牽引する鉗子起上ワイヤに外挿し、該ワイヤ
の走行を規制する外挿部材であることを特徴とする内視
鏡。 63.付記51において、導電手段は、導線であること
を特徴とする内視鏡。
【0153】64.付記51において、導電手段は、導
電性塗料であることを特徴とする内視鏡。 65.付記51において、導電手段は、導電性接着剤で
あることを特徴とする内視鏡。
【0154】67.付記51において、導電手段は、金
属片であることを特徴とする内視鏡。 68.付記67において、導電手段は、ステンレスであ
ることを特徴とする内視鏡。
【0155】69.付記67において、導電手段は、ク
ロメート処理を施したアルミニウムであることを特徴と
する内視鏡。 70.付記67において、導電手段は、リン青銅である
ことを特徴とする内視鏡。
【0156】71.付記64、65において、塗料、接
着剤は、導電性の銀、ニッケル、カーボンのうち少なく
とも一つを含有するエポキシ系樹脂であることを特徴と
する内視鏡。 72.付記64、65において、塗料、接着剤は、導電
性の銀、ニッケル、カーボンのうち少なくとも一つを含
有するアクリル系樹脂であることを特徴とする内視鏡。 73.付記64、65において、塗料、接着剤は、導電
性の銀、ニッケル、カーボンのうち少なくとも一つを含
有するウレタン系樹脂であることを特徴とする内視鏡。
【0157】(付記51〜73に対する背景)近年、内
視鏡の処置の一つとして、高周波スネアによるポリープ
切除が行われている内視鏡。このポリープ切除は、ポリ
ープを高周波スネア先端に露出した金属線にて緊縛し、
高周波電流をその金属線に流すことで、ポリープの緊縛
部分を凝固させ、切除している。この際、従来の内視鏡
では、金属製の先端構成部、湾曲管を介し、挿入部、操
作部、ユニバーサルコード部、コネクタ部、高周波回帰
端子を経由し、アースが確保されている。しかし、製造
上の原価低減を考えた場合、この先端構成部を樹脂製と
する構成が考えられる。このように、安価で大量に成形
したほうが、そのメリットは多大である。
【0158】この場合、以下の課題が発生する。
【0159】高周波スネアによるポリープ切除時、高周
波スネアと患者は接地されているため、基本的には危険
がないが、内視鏡に一部接地されていない部分がある
と、そこでスパークし、術者、患者が火傷を起こす可能
性がある。具体的に言うと、原価低減等の目的のため
に、先端構成部全体を樹脂製にした場合、先端側から高
周波回帰端子まで内視鏡全体の導通が図られない。この
場合、金属製であるチャンネルパイプだけが電気的に宙
に浮く状態になる。チャンネル開口部からチャンネルパ
イプにかけて水分が付着した状態において、チャンネル
内に高周波処置具を挿通し、高周波処置をした場合に、
チャンネル内の水分を伝って金属製のチャンネルパイプ
まで導電し、この部分で不安定な導電状態から起こるス
パークが生じ、火傷や、スコープの故障等の不具合が発
生する可能性がある。これを解消するために以下の手段
を内視鏡に設けた。
【0160】挿入部先端に樹脂製の先端部本体と、先端
部本体に連通した吸引孔と挿入部内を走行する樹脂製の
吸引チューブとを金属製チャンネルパイプにて接続した
吸引管路を有し、内視鏡を電気的に接地する端子部を有
する内視鏡において、電気的に隔離されたチャンネルパ
イプを端子部に電気的に導通させる導電手段を具備した
ことを特徴とする内視鏡。従って、内視鏡に一部接地さ
れていない部分があり、その部分に電流が流れるとスパ
ークし、術者、患者が火傷を起こす可能性があるが、チ
ャンネルパイプは端子部まで電気的に導通してるいた
め、たとえ、先端部近傍の体液等の導電性の液体がチャ
ンネルパイプまで連続し、チャンネルパイプに電流が流
れても、端子部から外部へ電流を帰還させる作用があ
る。
【0161】(付記51〜73の効果)先端部本体21
を原価低減目的等で樹脂製にしても、金属片等の導通手
段を設けることで、高周波処置時に内視鏡の金属部品に
対しアースを設けることができるため、電気的不安定を
有する部分を解消できる。その結果、原価低減を図りつ
つ、安全性を確保でき、一挙両得のメリットがある。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、挿
入部の先端の先端部本体に設けられた流体供給口に装着
され、観察窓に向かって開口するノズルを有する内視鏡
において、前記流体供給口内面とノズルとの一方に係合
凹部を形成し、前記流体供給口内面とノズルとの他方に
前記係合凹部に係合し、前記挿入部先端方向への抜けを
防止する係合爪部を形成し、且つ前記係合凹部を介して
前記係合爪部と前記係合凹部との係合を解除する解除手
段を設けているので、係合状態では挿入部先端方向への
抜けを防止してノズルを固定でき、ノズルの取り外しが
必要な際には、係合凹部と係合爪部の係合を解除手段に
より、ノズルを取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の外観を示
す斜視図。
【図2】挿入部の先端部の構造を示す断面図。
【図3】図2のノズル付近の構造を拡大して示す断面
図。
【図4】図3の状態において、ノズルを取り外す様子を
示す断面図。
【図5】ノズルを取り外す様子を示す斜視図。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるノズルの基
端側の構成例を示す斜視図。
【図7】外力を加える前後でのノズルを示す図。
【図8】断面を楕円形状にした送気送水口にした先端部
付近を示す斜視図。
【図9】変形例における凸部を設けた側の肉厚を薄くし
たノズルの断面図。
【図10】本発明の第3の実施の形態におけるノズル付
近の構造を示す断面図。
【図11】ノズルの基端側部分を示す斜視図。
【図12】ノズルを取り外す様子を示す断面図。
【図13】変形例におけるノズルの基端側を示す斜視
図。
【図14】さらに他の変形例におけるノズルを示す図。
【図15】治具の変形例を示す斜視図。
【図16】本発明の第4の実施の形態の内視鏡の先端部
付近の構造を示す断面図。
【図17】先端部にリング部材を取り付ける様子を示す
斜視図。
【図18】先端部にリング部材を取り付けた状態にして
ノズルを取り外す様子を示す説明図。
【図19】本発明の第5の実施の形態の内視鏡の先端側
の構成を示す断面図。
【図20】コネクタ部の構成を示す断面図。
【図21】挿入部の内部構成を示す断面図。
【図22】鉗子起上機構を備えた内視鏡の概略の構成を
示す図。
【図23】本発明の第6の実施の形態における可撓管部
の構成を示す断面図。
【図24】本発明の第7の実施の形態における湾曲操作
機構付近の構成を示す断面図。
【図25】本発明の第8の実施の形態におけるノズル付
近の構造を示す断面図。
【図26】図25の状態において、ノズルを取り外す様
子を示す断面図。
【図27】本発明の第9の実施の形態におけるノズル付
近の構造を示す断面図。
【図28】第9の実施の形態の変形例におけるノズル付
近の構造を示す断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡 2…挿入部 3…操作部 4…ユニバーサルコード部 5…コネクタ部 6…先端部 7…湾曲部 8…可撓管部 12…送気送水ボタン 13…吸引ボタン 15…鉗子口 18…送気口金 20…端子部 21…先端部本体 22…先端カバー 23…湾曲駒 26…観察窓 28…対物レンズ系 32…撮像ユニット 40…送気送水口 41…ノズル 43…送気送水チューブ 51…貫通孔 52…雄ネジ 53…雌ネジ部 54…充填剤 55…係合用凹部 56…凸部 58…治具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図27
【補正方法】変更
【補正内容】
【図27】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の先端の先端部本体に設けられた
    流体供給口に装着され、観察窓に向かって開口するノズ
    ルを有する内視鏡において、 前記流体供給口内面とノズルとの一方に係合凹部を形成
    し、前記流体供給口内面とノズルとの他方に前記係合凹
    部に係合し、前記挿入部先端方向への抜けを防止する爪
    部を形成し、且つ前記係合凹部を介して前記爪部と前記
    係合凹部との係合を解除する解除手段を設けたことを特
    徴とする内視鏡。
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