JPH09206276A - 内視鏡用湾曲操作装置 - Google Patents

内視鏡用湾曲操作装置

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JPH09206276A
JPH09206276A JP8019916A JP1991696A JPH09206276A JP H09206276 A JPH09206276 A JP H09206276A JP 8019916 A JP8019916 A JP 8019916A JP 1991696 A JP1991696 A JP 1991696A JP H09206276 A JPH09206276 A JP H09206276A
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JP
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bending operation
bending
operation wire
connecting member
coil
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JP8019916A
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Osamu Mizuta
修 瑞田
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は湾曲操作ワイヤの弛みを除去する補修
作業を簡易に行なうことができ、その作業性を向上させ
るとともに、湾曲操作ワイヤの切れの発生を防止できる
内視鏡用湾曲操作装置を提供することを最も主要な特徴
とする。 【解決手段】駆動側連結部材14のガイド穴15内に湾
曲操作ワイヤ11側の円柱部材13を湾曲操作ワイヤ1
1の移動方向に沿って移動可能に挿入するとともに、ガ
イド穴15内で円柱部材13が湾曲操作ワイヤ11の移
動方向の任意の調節位置に移動された状態で2つの固定
ねじ17を締め付け操作することにより、駆動側連結部
材14に円柱部材13を圧接固定したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は挿入対象の管腔内に
挿入される挿入部の先端部に配設された湾曲部を湾曲操
作する内視鏡用湾曲操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、挿入対象の管腔内に挿入される
挿入部に細長い可撓管部が配設された軟質な内視鏡では
挿入部の先端部に例えば上下方向および左右方向に湾曲
変形可能な湾曲部が配設されている。さらに、挿入部の
基端部に連結された手元側の操作部には湾曲部の湾曲操
作用の操作ノブが設けられている。
【0003】また、挿入部の可撓管部内には湾曲部を遠
隔的に湾曲操作する湾曲操作ワイヤが配設されている。
この湾曲操作ワイヤの一端部は湾曲部の先端部に固定さ
れている。さらに、この湾曲操作ワイヤの他端部は操作
部に設けられた牽引駆動機構に連結手段を介して連結さ
れている。そして、操作部の操作ノブの操作時にはこの
操作ノブの操作に連動して牽引駆動機構が駆動され、こ
の牽引駆動機構によって湾曲操作ワイヤが牽引駆動され
て湾曲部が例えば上下方向、または左右方向等の任意の
方向に遠隔的に湾曲操作されるようになっている。
【0004】また、この種の内視鏡用湾曲操作装置にお
ける湾曲操作ワイヤと牽引駆動機構との連結部は例えば
実公平2−43361号公報では湾曲操作ワイヤにおけ
る牽引駆動機構側との連結端部が牽引駆動機構側の接続
部材に半田またはロー付け等により固着される構成にな
っている。さらに、この接続部材は湾曲操作ワイヤの移
動方向以外の部分が案内板により覆われている。
【0005】また、実公平4−11686号公報には湾
曲操作ワイヤの連結端部に嵌合穴を有する第1の連結部
材を固定し、牽引駆動機構側のワイヤの連結端部に嵌合
穴を有する第2の連結部材を固定するとともに、第1,
第2の各連結部材間を湾曲操作ワイヤの移動方向に沿っ
て移動可能に重ね合わせた状態で、第1,第2の連結部
材の各嵌合穴にピンを挿入する事によって第1,第2の
各連結部材間を連結する構成が開示されている。
【0006】さらに、実開平4−124103号公報に
は湾曲操作ワイヤと牽引駆動機構側との連結部として湾
曲操作ワイヤを固定ねじによって牽引駆動機構側の連結
部材に直接固定する構成が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、湾曲操作ワ
イヤは一般に、挿入部内に緊張した状態で挿通されてい
る。そのため、内視鏡が長期にわたって使用され、湾曲
操作ワイヤの押し引き操作が多数回繰り返して行われた
場合にはその湾曲操作ワイヤが伸びたり、或いは湾曲操
作ワイヤから受ける圧縮力によって湾曲部の全長が縮ん
だりすることにより、湾曲操作ワイヤに弛みが生じる問
題がある。この場合には、操作部の操作ノブの操作によ
って牽引駆動機構を駆動し、湾曲操作ワイヤを介して湾
曲部を遠隔的に湾曲操作した際に、その操作ノブの操作
に湾曲部の湾曲動作が追従しない現象が起きたり、湾曲
部の湾曲角度が所望の角度まで湾曲しない現象を招き、
操作性が低下する問題がある。
【0008】そこで、この様な場合には、湾曲操作ワイ
ヤの弛みを除去する補修作業を行なう必要がある。しか
しながら、実公平2−43361号公報のように湾曲操
作ワイヤが牽引駆動機構側の接続部材に半田またはロー
付け等により固着され、さらに、この接続部材が湾曲操
作ワイヤの移動方向以外の部分が案内板により覆われて
いる場合にはその補修作業時に案内板を外し、接続部材
を外部に引き出した状態で湾曲操作ワイヤの半田または
ロー付けを外し、その後、湾曲操作ワイヤの弛みを除去
した状態で再度、湾曲操作ワイヤの半田またはロー付け
を行い、案内板を組み付ける面倒な作業が必要となるの
で、湾曲操作ワイヤに生じた弛みを除去する補修作業が
面倒なものとなる問題がある。
【0009】また、実公平4−11686号公報に開示
されているように、嵌合穴を有する第1,第2の各連結
部材を重ね合わせ、嵌合穴にピンを挿入する事によって
湾曲操作ワイヤと牽引駆動機構側との間を連結する構成
にした場合には、挿入ピンが小さいため、湾曲操作ワイ
ヤと牽引駆動機構側との間の着脱の作業性が悪い問題が
ある。さらに、この場合にも実公平2−43361号公
報と同様に依然として案内板を外して、接続部材を外部
に引き出した状態でその補修作業を行う面倒な作業が必
要となる問題もある。
【0010】また、実開平4−124103号公報のよ
うに湾曲操作ワイヤを固定ねじによって牽引駆動機構側
の連結部材に直接固定する場合には、案内板に固定ねじ
用の開口部を設けることで、案内板を外す必要がなくな
るが、この場合には固定ねじによって牽引駆動機構側の
連結部材に直接固定される湾曲操作ワイヤの部分が塑性
変形するため、湾曲操作ワイヤの引っ掛かりによりその
作業性が悪く、さらに湾曲操作ワイヤの切れが発生する
おそれがある。なお、この場合も湾曲操作ワイヤをずら
す際の作業性が悪いため、依然として案内板を外す必要
があるので、湾曲操作ワイヤの弛みを除去する補修作業
の作業性の向上が難しい問題がある。
【0011】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、湾曲操作ワイヤに弛みが生じた場合
に、その弛みを除去する補修作業を簡易に行なうことが
でき、その作業性の向上が図れるとともに、湾曲操作ワ
イヤの切れの発生を防止できる内視鏡用湾曲操作装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は挿入対象の管腔
内に挿入される挿入部の先端部に湾曲部が配設され、前
記挿入部の基端部に連結された手元側の操作部に前記湾
曲部の湾曲操作用の操作手段が設けられるとともに、前
記湾曲部を湾曲操作する湾曲操作ワイヤが前記操作部に
設けられた牽引駆動機構に連結手段を介して連結され、
前記操作手段の操作によって前記牽引駆動機構を介して
前記湾曲操作ワイヤを牽引駆動する内視鏡用湾曲操作装
置において、前記連結手段に前記湾曲操作ワイヤ端に固
定された挿入部側連結部材と、前記牽引駆動機構側に固
定された駆動側連結部材とを設け、前記挿入部側連結部
材および駆動側連結部材の少なくとも一方の連結部材に
他方の連結部材を前記湾曲操作ワイヤの移動方向に沿っ
て移動可能に連結するとともに、前記一方の連結部材に
対して前記他方の連結部材を前記湾曲操作ワイヤの移動
方向の任意の調節位置に固定するねじ式の固定手段を設
けたものである。
【0013】そして、湾曲操作ワイヤに弛みが生じた場
合には、固定手段のねじを緩め、その弛み量に合わせて
挿入部側連結部材と牽引駆動側連結部材との間を湾曲操
作ワイヤの軸方向に摺動させて湾曲操作ワイヤの引っ張
り状態を調整したのち、固定手段のねじを再度締め付け
る事により湾曲操作ワイヤの弛みを除去するようにした
ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1および図2を参照して説明する。図1は内視鏡1
全体の概略構成を示すものである。この内視鏡1には挿
入対象の管腔内に挿入される挿入部2と、この挿入部2
の基端部に連結された手元側の操作部3とが設けられて
いる。
【0015】また、挿入部2には細長い可撓管部4が設
けられている。さらに、挿入部2の先端部に配設された
先端硬質部5と可撓管部4との間には例えば上下方向お
よび左右方向に湾曲可能な湾曲部6が配設されている。
【0016】また、手元側の操作部3には湾曲部6の湾
曲操作用の湾曲操作ノブ(操作手段)7が設けられてい
るとともに、ユニバーサルコード8の基端部が連結され
ている。このユニバーサルコード8の先端部にはコネク
タ9が固定されている。そして、このユニバーサルコー
ド8のコネクタ9が図示しない光源装置に着脱可能に連
結されるようになっている。さらに、湾曲操作ノブ7は
操作部3の内部に設けられた図示しない牽引駆動機構に
連結されている。
【0017】また、湾曲部6には図示しない複数の湾曲
駒が挿入部2の軸心方向に並設されている。各湾曲駒間
はそれぞれ回動ピンを介して回動可能に連結されてい
る。さらに、湾曲部6の外周面には柔軟な外皮チューブ
10が装着されている。
【0018】また、湾曲部6の最先端の湾曲駒にはこの
湾曲部6を湾曲操作する図2に示す湾曲操作ワイヤ11
の一端が連結されている。この湾曲操作ワイヤ11は可
撓管部4の内部に配設された図示しないパイプ状のコイ
ル部材であるガイドコイル内に通され、その他端は操作
部3側に導かれている。
【0019】また、湾曲操作ワイヤ11の他端は図2に
示す連結機構12を介して操作部3内の図示しない牽引
駆動機構に連結されている。この連結機構(連結手段)
12には湾曲操作ワイヤ11の操作部3側の端部に半田
またはロー付け等で一体的に固定された硬質の円柱部材
(挿入部側連結部材)13と、牽引駆動機構側に固定さ
れた駆動側連結部材14とが設けられている。
【0020】ここで、駆動側連結部材14には湾曲操作
ワイヤ11の移動方向と略同方向に延設されたガイド穴
15が形成されている。このガイド穴15は円柱部材1
3の外径寸法より大径で、かつ奥行き寸法(湾曲操作ワ
イヤ11の移動方向の長さ)は円柱部材13の摺動に充
分な長さに設定されている。
【0021】また、駆動側連結部材14の外周面にはガ
イド穴15と直交する2つのねじ穴部16がガイド穴1
5と連通する状態で形成されている。これらのねじ穴部
16には雄ねじである固定ねじ(固定手段)17が螺挿
されている。そして、この連結機構12による湾曲操作
ワイヤ11と操作部3内の図示しない牽引駆動機構との
連結時には駆動側連結部材14のガイド穴15内に湾曲
操作ワイヤ11側の円柱部材13が湾曲操作ワイヤ11
の移動方向に沿って移動(摺動)可能に挿入されるとと
もに、ガイド穴15内で円柱部材13が湾曲操作ワイヤ
11の移動方向の任意の調節位置に移動された状態で2
つの固定ねじ17を締め付け操作することにより、駆動
側連結部材14に円柱部材13が圧接固定されるように
なっている。
【0022】また、挿入部2の湾曲部6の湾曲操作時に
は操作部3の湾曲操作ノブ7の回動操作に連動して牽引
駆動機構が駆動され、この牽引駆動機構によって湾曲操
作ワイヤが牽引駆動されて湾曲部6が例えば上下方向、
または左右方向等の任意の方向に遠隔的に湾曲操作され
るようになっている。
【0023】次に、上記構成の作用について説明する。
内視鏡1の組立て作業中、湾曲操作ワイヤ11と操作部
3内の図示しない牽引駆動機構との間を連結する連結作
業時には、まず、ねじ穴部16内の固定ねじ17の締め
込みを緩めた状態で、湾曲操作ワイヤ11の円柱部材1
3が駆動側連結部材14のガイド穴15内に挿入され
る。この状態で、駆動側連結部材14のガイド穴15で
湾曲操作ワイヤ11の円柱部材13を湾曲操作ワイヤ1
1の移動方向の任意の調節位置に移動させて湾曲操作ワ
イヤ11の引っ張り力を調節したのち、ねじ穴部16内
の固定ねじ17を締め込み操作する。このとき、固定ね
じ17の締め込み操作にともないこの固定ねじ17の先
端部がガイド穴15内の円柱部材13に圧接されるの
で、その押圧力によって駆動側連結部材14に対して円
柱部材13が強く圧接固定される。これにより、挿入部
2内に挿通されている湾曲操作ワイヤ11が緊張した状
態にセットされた状態で保持される。
【0024】また、この状態で手元側の操作部3の湾曲
操作ノブ7を回動操作することにより、図示しない牽引
駆動機構、牽引駆動側連結部材14、円柱部材13を介
して湾曲操作ワイヤ11が押し引き操作され、挿入部2
の湾曲部6が遠隔的に湾曲操作される。
【0025】また、内視鏡1が長期にわたって使用さ
れ、このような湾曲部6の湾曲操作、すなわち湾曲操作
ワイヤ11の押し引き操作が多数回繰り返して行われる
ことにより湾曲操作ワイヤ11に弛みが生じた場合には
湾曲操作ワイヤ11の弛みを除去する次の補修作業が行
なわれる。この補修作業時には駆動側連結部材14の固
定ねじ17を緩め、湾曲操作ワイヤ11の弛み量に合わ
せて円柱部材13をガイド穴15内で牽引駆動側連結部
材14に対して摺動させ、湾曲操作ワイヤ11の移動方
向に移動させて湾曲操作ワイヤ11の引っ張り力を調節
したのち、ねじ穴部16内の固定ねじ17を再度締め付
ける事により、湾曲操作ワイヤ11の弛みが除去され
る。
【0026】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、内視鏡1の長期にわたる使用等
により、湾曲操作ワイヤ11に弛みが生じた場合に、そ
の弛みを除去する補修作業時に従来のような湾曲操作ワ
イヤの半田またはロー付け部分の処理や、案内板の着脱
作業等の面倒な作業を省略できるので、湾曲操作ワイヤ
11の弛みを除去する補修作業を従来に比べて簡易に行
なうことができ、その作業性の向上が図れる。
【0027】さらに、湾曲操作ワイヤ11の操作部3側
の端部に硬質の円柱部材13を固定し、駆動側連結部材
14のガイド穴15内に挿入された円柱部材13に2つ
の固定ねじ17の締め込み操作にともない各固定ねじ1
7の先端部を強く圧接させることにより、駆動側連結部
材14に対して円柱部材13を強く圧接固定するように
したので、2つの固定ねじ17によって湾曲操作ワイヤ
11を直接固定する場合のような湾曲操作ワイヤ11の
切れ、劣化の発生を防止できる。
【0028】また、図3は本発明の第2の実施の形態を
示すものである。これは、第1の実施の形態(図1およ
び図2参照)の円柱部材13の外周面に雄ねじ状の螺旋
溝18を設けたものである。この点以外の構成は第1の
実施の形態と同様である。
【0029】そこで、上記構成のものにあっても第1の
実施の形態と同様の効果が得られるうえ、本実施の形態
では特に駆動側連結部材14の2つの固定ねじ17を締
め込む際に固定ねじ17の先端部に強く押圧されて円柱
部材13の螺旋溝18のねじ山部が潰れるようになって
いる。そのため、駆動側連結部材14の2つの固定ねじ
17の締め込み時に本実施の形態では第1の実施の形態
に比べて牽引駆動側連結部材14と円柱部材13との間
の接続強度を一層増加させることができる効果がある。
【0030】また、図4は本発明の第3の実施の形態を
示すものである。これは、第1の実施の形態(図1およ
び図2参照)の駆動側連結部材14の構成を次のように
変更したものである。すなわち、本実施の形態では駆動
側連結部材14のガイド穴15を駆動側連結部材14の
両端面間に貫通させた状態で形成するとともに、図示し
ない牽引駆動機構との接続部19をガイド穴15と重な
らない位置にずらして配置したものである。さらに、駆
動側連結部材14の外周面にはガイド穴15と直交する
1つのねじ穴部16がガイド穴15と連通する状態で形
成されている。そして、このねじ穴部16には雄ねじで
ある固定ねじ(固定手段)17が螺挿されている。この
点以外の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0031】そこで、上記構成のものにあっても第1の
実施の形態と同様の効果が得られるうえ、本実施の形態
では特に湾曲操作ワイヤ11の円柱部材13をガイド穴
15から駆動側連結部材14の接続部19側に突出する
位置まで移動させることができるので、連結機構12に
おける湾曲操作ワイヤ11の移動方向の長さを短くでき
る。そのため、連結機構12全体を小型化することがで
きるので、操作部3全体を小型化するうえで有利とな
る。
【0032】また、図5および図6は本発明の第4の実
施の形態を示すものである。これは、第1の実施の形態
(図1および図2参照)の連結機構12の構成を次のよ
うに変更したものである。すなわち、本実施の形態の連
結機構12には図6に示すように湾曲操作ワイヤ11の
操作部3側の端部に半田またはロー付け等で一体的に固
定された挿入部側連結部材21と、牽引駆動機構側に固
定された駆動側連結部材22とが設けられている。
【0033】ここで、駆動側連結部材22には図5に示
すように湾曲操作ワイヤ11の移動方向と略同方向に延
設された長孔23が設けられている。この長孔23には
挿入部側連結部材21を固定する2本の固定ねじ24の
雄ねじ部25が挿入されている。この場合、駆動側連結
部材22の長孔23の幅寸法は各固定ねじ24の雄ねじ
部25の外径寸法よりも広く、かつ各固定ねじ24の頭
部26の最大外径部より狭い幅に設定されている。
【0034】さらに、駆動側連結部材22の一面側には
図6に示すように各固定ねじ24の頭部26がこの駆動
側連結部材22の外壁面より突出しないための長溝27
が長孔23の周囲に形成されている。また、駆動側連結
部材22における長溝27の形成面とは反対側の面には
挿入部側連結部材21を重ね合わせた状態で保持する切
欠き部28が形成されている。
【0035】また、挿入部側連結部材21には駆動側連
結部材22との接触面の垂直方向に2つのねじ穴部29
が設けられている。そして、これらのねじ穴部29には
2本の固定ねじ24の雄ねじ部25がそれぞれ螺着され
ている。なお、上記連結機構12の構成以外は第1の実
施の形態と同様である。
【0036】次に、本実施の形態の連結機構12の作用
について説明する。本実施の形態の連結機構12では駆
動側連結部材22の切欠き部28内に挿入部側連結部材
21が重ね合わされた状態で、2本の固定ねじ24の雄
ねじ部25が駆動側連結部材22の長孔23を介して挿
入部側連結部材21のねじ穴部29に螺着されている。
そして、2本の固定ねじ24をねじ込むことにより、駆
動側連結部材22が挿入部側連結部材21の上面と固定
ねじ24の頭部26の下面との間に挟み込まれた状態で
押圧固定され、この状態で駆動側連結部材22と挿入部
側連結部材21との間が連結される。
【0037】また、湾曲操作ワイヤ11に弛みが生じた
場合には、2本の固定ねじ24を緩め、湾曲操作ワイヤ
11の弛み量に合わせて挿入部側連結部材21を駆動側
連結部材22の切欠き部28に沿って摺動させ、湾曲操
作ワイヤ11の移動方向に移動させて湾曲操作ワイヤ1
1の引っ張り力を調節したのち、再度2本の固定ねじ2
4をねじ込む事により、湾曲操作ワイヤ11の弛みが除
去される。
【0038】そこで、上記構成のものにあっても内視鏡
1の長期にわたる使用等により、湾曲操作ワイヤ11に
弛みが生じた場合に、その弛みを除去する補修作業時に
従来のような湾曲操作ワイヤの半田またはロー付け部分
の処理や、案内板の着脱作業等の面倒な作業を省略でき
るので、第1の実施の形態と同様に湾曲操作ワイヤ11
の弛みを除去する補修作業を従来に比べて簡易に行なう
ことができ、その作業性の向上が図れるとともに、湾曲
操作ワイヤ11の切れ、劣化の発生を防止できる効果が
得られる。
【0039】また、図7乃至図9は本発明の第5の実施
の形態を示すものである。これは、第4の実施の形態
(図5および図6参照)の連結機構12の構成を次のよ
うに変更したものである。すなわち、本実施の形態では
第4の実施の形態の駆動側連結部材22における長溝2
7の形成面とは反対側の面に挿入部側連結部材21を湾
曲操作ワイヤ11の移動方向に摺動移動可能にガイドす
るガイド溝31を設けるとともに、1本の固定ねじ24
によって挿入部側連結部材21と駆動側連結部材22と
の間を固定するようにしたものである。
【0040】そして、本実施の形態の連結機構12では
駆動側連結部材22のガイド溝31内に挿入部側連結部
材21が湾曲操作ワイヤ11の移動方向に摺動移動可能
に挿入された状態で、固定ねじ24の雄ねじ部25が駆
動側連結部材22の長孔23を介して挿入部側連結部材
21のねじ穴部29に螺着されている。ここで、固定ね
じ24をねじ込むことにより、駆動側連結部材22が挿
入部側連結部材21の上面と固定ねじ24の頭部26の
下面との間に挟み込まれた状態で押圧固定され、この状
態で駆動側連結部材22と挿入部側連結部材21との間
が連結される。
【0041】また、湾曲操作ワイヤ11に弛みが生じた
場合には、固定ねじ24を緩め、湾曲操作ワイヤ11の
弛み量に合わせて挿入部側連結部材21を駆動側連結部
材22のガイド溝31に沿って摺動させ、湾曲操作ワイ
ヤ11の移動方向に移動させて湾曲操作ワイヤ11の引
っ張り力を調節したのち、再度固定ねじ24をねじ込む
事により、湾曲操作ワイヤ11の弛みが除去される。
【0042】そこで、上記構成のものにあっても第4の
実施の形態と同様の効果が得られる他、これに加え、本
実施の形態では特に、湾曲操作ワイヤ11の弛み除去作
業を行う際に駆動側連結部材22のガイド溝31の周囲
のガイド壁32によって挿入部側連結部材21が湾曲操
作ワイヤ11の移動方向と略同一方向以外の方向へ移動
することが規制されるので、駆動側連結部材22と挿入
部側連結部材21とが固定ねじ24を中心に互いに回動
する動きを規制することができ、これによる固定ねじ2
4の緩みが防止できる。そのため、駆動側連結部材22
と挿入部側連結部材21との間の連結を1本の固定ねじ
24のみで行なうことができ、一層の構成の簡略化を図
ることができる。
【0043】また、図10は本発明の第6の実施の形態
を示すものである。これは、第4の実施の形態(図5お
よび図6参照)の駆動側連結部材22の構成を次のよう
に変更したものである。すなわち、本実施の形態では駆
動側連結部材22の一面側に第4の実施の形態の長溝2
7に代えて固定ねじ24の頭部26を収容する円形溝4
1を湾曲操作ワイヤ11の移動方向に沿って複数並設し
たものである。
【0044】ここで、各円形溝41は固定ねじ24の頭
部26の最大外径部より大径に、かつその深さは固定ね
じ24の頭部26の厚さより深くなるようにそれぞれ設
定されている。さらに、各円形溝41の中心間は適宜の
間隔に設定され、かつ駆動側連結部材22の長孔22の
長手方向の中心線位置と一致させた状態で設けられてい
る。これにより、駆動側連結部材22の一面側の各円形
溝41間にそれぞれ形成された凸部42によって固定ね
じ24の頭部26が湾曲操作ワイヤ11の移動方向に移
動することが規制されている。これ以外の構成は第4の
実施の形態と同様である。
【0045】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。本実施の形態の連結機構12では2本の固定ねじ2
4をねじ込むことにより、駆動側連結部材22が挿入部
側連結部材21の上面と固定ねじ24の頭部26の下面
との間に挟み込まれた状態で押圧固定され、この状態で
駆動側連結部材22と挿入部側連結部材21との間が連
結された際に、各固定ねじ24の頭部26が駆動側連結
部材22の円形溝41に嵌入される。このとき、各円形
溝41間の凸部42により固定ねじ24の頭部26が湾
曲操作ワイヤ11の移動方向と略同方向に動くことが規
制される。
【0046】また、湾曲操作ワイヤ11の弛みを除去す
る際には、まず固定ねじ24を緩め、頭部26を円形溝
41より外し、固定ねじ24の頭部26と円形溝41と
の係合を解除する。この状態で、湾曲操作ワイヤ11の
弛み量に合わせて挿入部側連結部材21を駆動側連結部
材22の切欠き部28に沿って摺動させ、湾曲操作ワイ
ヤ11の移動方向に移動させて湾曲操作ワイヤ11の引
っ張り力を調節したのち、固定ねじ24の頭部26を元
の円形溝41からずらした位置の他の円形溝41に挿入
させて再度固定ねじ24を締め付ける事により湾曲操作
ワイヤ11の弛みが除去される。
【0047】そこで、上記構成のものにあっても第4の
実施の形態と同様の効果が得られる他、これに加え、本
実施の形態では特に、固定ねじ24の頭部26が各円形
溝41間の凸部42により係止されているため、固定ね
じ24の緩みが発生した場合であっても駆動側連結部材
22側の湾曲動作を湾曲操作ワイヤ11に充分伝達する
ことができる。
【0048】また、図11および図12は本発明の第7
の実施の形態を示すものである。これは、第1の実施の
形態(図1および図2参照)の連結機構12の構成を次
のように変更したものである。すなわち、本実施の形態
の連結機構12には図12に示すように湾曲操作ワイヤ
11の操作部3側の端部に半田またはロー付け等で一体
的に固定された挿入部側連結部材51と、牽引駆動機構
側に固定された駆動側連結部材52とが設けられてい
る。
【0049】ここで、駆動側連結部材52には図11に
示すように湾曲操作ワイヤ11の移動方向と略同方向に
延設された長孔53が設けられている。この長孔53に
は挿入部側連結部材51を固定する1本の固定ねじ54
の雄ねじ部55が挿入されている。この場合、駆動側連
結部材52の長孔53の幅寸法は固定ねじ54の雄ねじ
部55の外径寸法よりも広く、かつ固定ねじ54の頭部
56の最大外径部より狭い幅に設定されている。
【0050】さらに、駆動側連結部材52の一面側には
図12に示すように固定ねじ24の頭部26がこの駆動
側連結部材52の外壁面より突出しないための長溝57
が長孔53の周囲に形成されている。
【0051】また、駆動側連結部材52における長溝5
7の形成面とは反対側の面には挿入部側連結部材51を
重ね合わせた状態で保持する切欠き部58が形成されて
いる。さらに、駆動側連結部材52には切欠き部58に
おける先端部側の下面に係合用の凹凸部59が形成され
ている。この凹凸部59には湾曲操作ワイヤ11の移動
方向と略垂直方向に延設された横溝60が複数並設され
ている。
【0052】また、挿入部側連結部材51には後端部側
に1つのねじ穴部61が駆動側連結部材52との接触面
の垂直方向に設けられている。さらに、この挿入部側連
結部材51の上面には後端部以外の部分に駆動側連結部
材52の凹凸部59と係脱可能に係合する凹凸部62が
形成されている。この凹凸部62には湾曲操作ワイヤ1
1の移動方向と略垂直方向に延設された横溝63が多数
並設されている。これ以外の構成は第1の実施の形態と
同様である。
【0053】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。本実施の形態の連結機構12では挿入部側連結部材
51と駆動側連結部材52との連結時には挿入部側連結
部材51の凹凸部62と駆動側連結部材52の凹凸部5
9とが係脱可能に係合された状態で、固定ねじ54の雄
ねじ部55が駆動側連結部材52の長孔53を介して挿
入部側連結部材51のねじ穴部61に螺着される。この
状態で、固定ねじ24をねじ込むことにより、駆動側連
結部材52が挿入部側連結部材51の上面と固定ねじ5
4の頭部56の下面との間に挟み込まれた状態で押圧固
定され、この状態で駆動側連結部材52と挿入部側連結
部材51との間が連結される。なお、挿入部側連結部材
51の凹凸部62と駆動側連結部材52の凹凸部59と
の間は互いにいかなる位置においても係合可能である。
【0054】また、湾曲操作ワイヤ11の弛みを除去す
る際には、まず固定ねじ56を緩め、挿入部側連結部材
51の凹凸部62と駆動側連結部材52の凹凸部59と
の係合を解除する。この状態で、湾曲操作ワイヤ11の
弛み量に合わせて駆動側連結部材52と挿入部側連結部
材51との間を湾曲操作ワイヤ11の移動方向に移動さ
せてずらし、湾曲操作ワイヤ11の引っ張り力を調節し
たのち、挿入部側連結部材51の凹凸部62と駆動側連
結部材52の凹凸部59との間を係合させた状態で、固
定ねじ54を締め付ける事により、湾曲操作ワイヤ11
の弛みが除去される。
【0055】そこで、上記構成のものにあっても第4の
実施の形態と同様の効果が得られる他、これに加え、本
実施の形態の連結機構12では特に、挿入部側連結部材
51と駆動側連結部材52との連結時には挿入部側連結
部材51の凹凸部62と駆動側連結部材52の凹凸部5
9との間が係合されているので、固定ねじ56の緩みが
発生した場合であっても駆動側連結部材52側の湾曲動
作を湾曲操作ワイヤ11に充分伝達することができる。
【0056】また、図13は本発明の第8の実施の形態
を示すものである。これは、第1の実施の形態(図1お
よび図2参照)の内視鏡用湾曲操作装置の連結機構12
のガイド部材71を設けたものである。
【0057】このガイド部材71には手元側操作部3の
湾曲操作ノブ7の操作時に連結機構12の駆動側連結部
材14が摺動移動する方向以外の側面を覆うガイド壁7
2が設けられている。このガイド部材71は図1に示す
内視鏡1の操作部3内の固定部に一体的に固定されてい
る。
【0058】さらに、このガイド部材71のガイド壁7
2には、手元側操作部3の湾曲操作ノブ7が無操作の時
に駆動側連結部材14の固定ねじ17と対向する面にド
ライバー挿入用の開口部73が設けられている。この開
口部73の開口幅Aはドライバー74等の工具の先端部
75の外径寸法Bより大きくなるように設定されてい
る。
【0059】なお、図13中で、76は操作部側湾曲操
作ワイヤである。この操作部側湾曲操作ワイヤ76の基
端部は図示しない牽引駆動機構に連結されている。さら
に、この操作部側湾曲操作ワイヤ76の先端部は第1の
実施の形態の連結機構12の駆動側連結部材14に半田
またはロー付け等で一体的に連結されている。
【0060】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。本実施の形態では内視鏡1が長期にわたって使用さ
れ、湾曲部6の湾曲操作、すなわち湾曲操作ワイヤ11
の押し引き操作が多数回繰り返して行われることにより
湾曲操作ワイヤ11に弛みが生じた場合には湾曲操作ワ
イヤ11の弛みを除去する次の補修作業が行なわれる。
この補修作業時には、まず、手元側操作部3の湾曲操作
ノブ7を介して牽引駆動機構を無操作の状態とすること
で、ガイド部材71のドライバー挿入用の開口部73と
対向する位置に駆動側連結部材14の固定ねじ17が配
置される。
【0061】続いて、ドライバー74等の工具の先端部
75がガイド部材71のドライバー挿入用の開口部73
を通して駆動側連結部材14側に挿入される。そして、
このドライバー74によって駆動側連結部材14の固定
ねじ17を緩め、湾曲操作ワイヤ11の弛み量に合わせ
て円柱部材13を牽引駆動側連結部材14に対して摺動
させ、湾曲操作ワイヤ11の移動方向に移動させて湾曲
操作ワイヤ11の引っ張り力を調節したのち、ねじ穴部
16内の固定ねじ17を再度締め付ける事により、湾曲
操作ワイヤ11の弛みが除去される。
【0062】そこで、上記構成のものにあってはガイド
部材71にドライバー挿入用の開口部73を設け、手元
側操作部3の湾曲操作ノブ7を介して牽引駆動機構を無
操作の状態とすることで、ガイド部材71のドライバー
挿入用の開口部73と対向する位置に駆動側連結部材1
4の固定ねじ17が配置されるようにしたので、湾曲操
作ワイヤ11の弛みを除去する補修作業時にガイド部材
71の着脱が不要となるため、簡単で短時間に湾曲操作
ワイヤ11の弛みを除去できる効果がある。
【0063】また、図14(A)〜(C)は本発明の第
9の実施の形態を示すものである。これは、第4の実施
の形態(図5および図6参照)乃至第7の実施の形態
(図11および図12参照)の連結機構12のガイド部
材81を設けたものである。
【0064】このガイド部材81には図14(C)に示
すように上面が開口されたコ字状断面の底部ガイド部材
82と、この底部ガイド部材82の上面開口部側に配置
された一対の板状の上部ガイド部材83とが設けられて
いる。
【0065】ここで、底部ガイド部材82には例えば第
4の実施の形態の連結機構12が湾曲操作ワイヤ11の
移動方向に移動自在に挿入されている。この場合、連結
機構12は挿入部側連結部材21と駆動側連結部材22
とが固定ねじ26によって固定された状態で底部ガイド
部材82内に挿入されている。
【0066】また、駆動側連結部材22の上部には凸状
部84がこの駆動側連結部材22の全長にわたり形成さ
れている。この凸状部84の幅寸法は駆動側連結部材2
2の下部側部分よりも小さくなるように設定されてい
る。そして、この凸状部84の両側に上部ガイド部材8
3が配置されている。なお、凸状部84の両側の上部ガ
イド部材83間の開口幅Dはドライバー74等の工具の
先端部75の外径寸法Eより広くなるように設定されて
いる。
【0067】また、ガイド部材81の底部ガイド部材8
2および上部ガイド部材83は図1に示す内視鏡1の操
作部3内の固定部に一体的に固定されている。さらに、
手元側操作部3の湾曲操作ノブ7を介して牽引駆動機構
が無操作の状態で保持されている場合には図14
(A),(B)に示すように操作部3の外壁を形成する
操作部カバー85により覆われる部分より挿入部2側に
突出する位置に連結機構12が配置されている。
【0068】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。本実施の形態では湾曲操作ワイヤ11に弛みが生じ
た場合には湾曲操作ワイヤ11の弛みを除去する次の補
修作業が行なわれる。この補修作業時には、まず、手元
側操作部3の湾曲操作ノブ7を介して牽引駆動機構を無
操作の状態とすることで、操作部3の外壁を形成する操
作部カバー85により覆われる部分より挿入部2側に突
出する位置に連結機構12が配置される。
【0069】この状態で、ドライバー74等の工具の先
端部75が凸状部37の両側の上部ガイド部材83間の
開口部86を通して駆動側連結部材22側に挿入され
る。そして、このドライバー74によって駆動側連結部
材22の固定ねじ24を緩め、湾曲操作ワイヤ11の弛
み量に合わせて挿入部側連結部材21を牽引駆動側連結
部材22に対して摺動させ、湾曲操作ワイヤ11の移動
方向に移動させて湾曲操作ワイヤ11の引っ張り力を調
節したのち、固定ねじ24を再度締め付ける事により、
湾曲操作ワイヤ11の弛みが除去される。
【0070】そこで、上記構成のものにあっても第8の
実施の形態(図13参照)と同様に湾曲操作ワイヤ11
の弛みを除去する補修作業時にガイド部材81の着脱が
不要となるため、簡単で短時間に湾曲操作ワイヤ11の
弛みを除去できる効果が得られる。
【0071】また、図15は本発明の第10の実施の形
態を示すものである。これは、第1の実施の形態(図1
および図2参照)の内視鏡用湾曲操作装置の湾曲操作ワ
イヤ11が挿入されるガイドコイル91の構成を改良し
たものである。このガイドコイル91には密着巻きコイ
ル92と、この密着巻きコイル92の外周面を被覆する
熱収縮チューブ93とが設けられている。
【0072】ここで、熱収縮チューブ93は収縮前の内
径寸法が密着巻きコイル92の外径寸法より大きい状態
で形成されている。そして、この熱収縮チューブ93の
収縮後の最大径は密着巻きコイル92の外径寸法より小
さくなるように設定されている。
【0073】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。本実施の形態ではガイドコイル91の製造時には収
縮前の大径な熱収縮チューブ93内に密着巻きコイル9
2を挿入した状態にセットした後、熱を加えることによ
り熱収縮チューブ93を収縮させる。ここで、熱収縮チ
ューブ93の収縮前の内径寸法は密着巻きコイル92の
外径寸法より大きいため、密着巻きコイル92の挿入作
業は容易である。
【0074】また、熱収縮チューブ93の収縮後の内径
寸法は密着巻きコイル92の外径寸法より小さいため、
密着巻きコイル92は熱収縮チューブ93から常に径が
縮む方向に圧縮力を受ける。そのため、密着巻きコイル
92と熱収縮チューブ93との間は強固に密着される。
【0075】そこで、上記構成のものにあってはガイド
コイル91の密着巻きコイル92と熱収縮チューブ93
との間は強固に密着され、密着巻きコイル92は熱収縮
チューブ93により径が縮む方向に押さえられているの
で、密着巻きコイル92の巻きが緩む方向つまり径が広
がる方向に捩れることが防止される。そのため、ガイド
コイル91を図1に示す内視鏡1に組み付けた状態で、
操作部3に設けられた湾曲操作ノブ7を操作し、湾曲操
作ワイヤ11を引っ張る際に、ガイドコイル91に全長
方向に圧縮力が生じ、この圧縮力により、密着巻きコイ
ル92には巻きが緩む方向、つまり径が広がる方向に回
転力が生じた場合であっても密着巻きコイル92の巻き
が緩む方向つまり径が広がる方向に捩れることを確実に
防止することができる。その結果、本実施の形態によれ
ば製作が容易で、縮みが少ないガイドコイル91が得ら
れる効果がある。
【0076】また、図16は本発明の第11の実施の形
態を示すものである。これは、第10の実施の形態(図
15参照)とは異なる構成のガイドコイル101を設け
たものである。
【0077】すなわち、本実施の形態のガイドコイル1
01は密着巻きコイル102と、この密着巻きコイル1
02の周囲を被覆するコーティング部103とから構成
されている。ここで、コーティング部103はウレタン
樹脂等の軟質の材料によって形成されている。
【0078】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。本実施の形態ではガイドコイル101の製造時には
密着巻きコイル102を製作した後に、この密着巻きコ
イル102の周囲に軟性材料をコーティングしてコーテ
ィング部103を形成する事によりガイドコイル101
が製造される。
【0079】このように製造されたガイドコイル101
では密着巻きコイル102の隣合う素線間がコーティン
グ部103によって互いに接合されているため、ガイド
コイル101の素線に回転力が加わった場合でも密着巻
きコイル102の隣合う素線間のコーティング部103
の接合力によってガイドコイル101の回転が抑制され
る。その結果、本実施の形態によれば縮みが少ないガイ
ドコイル101が得られる効果がある。
【0080】また、図17および図18は本発明の第1
2の実施の形態を示すものである。これは、第10の実
施の形態(図15参照)および第11の実施の形態(図
16参照)とはさらに異なる構成のガイドコイル111
を設けたものである。
【0081】すなわち、本実施の形態のガイドコイル1
11には密着巻きコイルよりなる内コイル112と、こ
の内コイル112の外周面に配置された密着巻きコイル
よりなる外コイル113とが設けられている。ここで、
外コイル113のコイル素線は内コイル112のコイル
素線とは逆方向に巻回されている。
【0082】また、内コイル112と外コイル113と
の間には、全長にわたり略等間隔で複数箇所に図18に
示すような接合部114が形成されている。この接合部
114は例えば内コイル112と外コイル113との間
を半田等により接合することにより形成されている。な
お、この接合部114は化学接着剤等によって構成して
も良い。
【0083】そこで、上記構成のものにあってはガイド
コイル111に圧縮力が加わった場合、内コイル112
と外コイル113とにはそれぞれ逆方向への回転力が生
じるが、内コイル112と外コイル113との間の接合
部114でそれらの回転力は干渉される。そのため、こ
の場合も第10の実施の形態および第11の実施の形態
と同様に製作が容易で、縮みが少ないガイドコイル11
1が得られる効果がある。
【0084】また、図19は本発明の第13の実施の形
態を示すものである。本実施の形態は、第12の実施の
形態(図17および図18参照)のガイドコイル111
の内コイル112と外コイル113との間の隙間に軟質
材料よりなる充填材115を充填したものである。
【0085】そこで、上記構成のものにあっては内コイ
ル112と外コイル113との間の充填材115によっ
て内コイル112および外コイル113の隣合う各素線
間が互いに接合されているため、ガイドコイル111に
圧縮力が加わった際に、内コイル112と外コイル11
3とにそれぞれ逆方向への回転力が生じた場合でも充填
材115の接合力によって内コイル112および外コイ
ル113の回転が抑制される。さらに、内コイル112
と外コイル113との間は略全長にわたり充填材115
によって接合されているので、内コイル112と外コイ
ル113とにそれぞれ生じた逆方向への回転力が干渉さ
れる。そのため、この場合も第10〜第12の実施の形
態と同様に製作が容易で、縮み防止効果が高いガイドコ
イル111が得られる効果がある。
【0086】また、図20は本発明の第14の実施の形
態を示すものである。これは、第10の実施の形態(図
15参照)〜第13の実施の形態(図19参照)とはさ
らに異なる構成のガイドコイル121を設けたものであ
る。
【0087】すなわち、本実施の形態のガイドコイル1
21にはコイル素線を右方向に密着巻きした右巻きコイ
ル122と、コイル素線を左方向に密着巻きした左巻き
コイル123とがそれぞれ複数設けられている。この場
合、右巻きコイル122と、左巻きコイル123とはガ
イドコイル121の全長にわたり交互に配設されてい
る。
【0088】さらに、右巻きコイル122と、左巻きコ
イル123との接合部124では右巻きコイル122お
よび左巻きコイル123の端面間が接合されるととも
に、これらの端面間の接合部の外周面に接続パイプ12
5が配設され、右巻きコイル122および左巻きコイル
123の端面間がこの接続パイプ125を介して半田等
によって接続される構成になっている。そして、ガイド
コイル121にはこのような右巻きコイル122と左巻
きコイル123との接続部124が全長にわたり略等間
隔に配置されている。なお、この接合部124は化学接
着剤等によって構成しても良い。
【0089】そこで、上記構成のものにあってはガイド
コイル121に圧縮力が加わった場合、右巻きコイル1
22と左巻きコイル123とにはそれぞれ逆方向への回
転力が生じるが、右巻きコイル122と左巻きコイル1
23との接合部124で回転力は干渉される。そのた
め、この場合も製作が容易で、縮み防止効果が高いガイ
ドコイル121が得られる効果があるとともに、第12
の実施の形態(図17および図18参照)に比べてガイ
ドコイル121の外径の増加を防止できる効果もある。
【0090】また、図21乃至図23は本発明の第15
の実施の形態を示すものである。これは、図1に示す内
視鏡1の挿入部2における湾曲部6の周囲部分の構成を
次の通り変更したものである。すなわち、本実施の形態
では図21に示すように湾曲部6の外周面を被覆する湾
曲ゴム131が設けられている。
【0091】また、図23は可撓管部4の前端部と湾曲
部6の後端部との間の連結部の構成を示すものである。
ここで、可撓管部4の前端部外周面には外側に向けて突
出された突起部132が突設されている。この突起部1
32の前側外周面には先細状のテーパー面133が設け
られている。そして、湾曲部6の湾曲ゴム131の後端
部は可撓管部4の突起部132を乗り越え、この突起部
132の後方側まで外嵌されている。
【0092】さらに、湾曲ゴム131の後端部と可撓管
部4の前端部との重合部の外側には硬質の樹脂材料また
は金属材料よりなるリング部材134が外嵌されてい
る。このリング部材134の内周面には図22に示すよ
うに可撓管部4の突起部132のテーパー面133と対
応する形状のテーパー面からなる押圧面135が形成さ
れている。
【0093】また、リング部材134の後端部内周面に
は可撓管部4の突起部132の後端部の頂点位置と対応
する凹部136が設けられている。そして、この凹部1
36の後方に内向きの係止凸部137が形成されてい
る。さらに、リング部材134の後端部内周面には凹部
136側に挿入部2の軸心方向に沿う切り込み溝138
が全周にわたり複数並設されている。そして、このリン
グ部材134が湾曲ゴム131の後端部と可撓管部4の
前端部との重合部の外側に外嵌された状態ではリング部
材134の押圧面135と可撓管部4の突起部132の
テーパー面133との間に湾曲ゴム131を挟み込んだ
状態で固定されるようになっている。
【0094】また、可撓管部4の前端部と湾曲部6の後
端部との間の連結部の外周面には熱収縮チューブ139
が装着されている。この熱収縮チューブ139はリング
部材134を覆い、かつその前端部は湾曲ゴム131の
後端部外周面、その後端部は可撓管部4の前端部外周面
にそれぞれ掛かる状態で外嵌されている。
【0095】なお、湾曲部6の前端部と先端硬質部5の
後端部との間の連結部の構成は図23に示す可撓管部4
の前端部と湾曲部6の後端部との間の連結部の構成と同
様であるためここではその説明を省略する。
【0096】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。本実施の形態の可撓管部4の前端部と湾曲部6の後
端部との間の連結作業は次のように行なわれる。まず、
湾曲部6の外周面に湾曲ゴム131を被覆する。このと
き、湾曲ゴム131の後端部は可撓管部4の突起部13
2を乗り越え、この突起部132の後方側まで外嵌され
る。
【0097】その後、リング部材134の内径寸法を広
げた状態で押圧面135がテーパー面133と相対する
位置までこのリング部材134を湾曲ゴム131の後端
部と可撓管部4の前端部との重合部の外側に挿人され、
設置される。このとき、湾曲ゴム131は弾性ゴムであ
るためリング部材134の押圧面135により可撓管部
4の突起部132のテーパー面133側に押圧されるの
で、この湾曲ゴム131がリング部材134の押圧面1
35と可撓管部4の突起部132のテーパー面133と
の間に挟み込まれた弾性変形状態で圧接され、可撓管部
4のテーパー面133と湾曲ゴム131との間は水密状
態で保持される。
【0098】また、可撓管部4の突起部132と相対す
る位置に凹部136が配置されるため、リング部材13
4が脱落するおそれがない。さらに、リング部材134
の後端部内周面には複数の切り込み溝138が設けられ
ているため、リング部材134の弾性変形域内にてこの
リング部材134の内径を広げる作業が行い易い。
【0099】また、リング部材134の装着後、熱収縮
チューブ139がリング部材134の外周面に外挿され
たのち、熱を加えることでリング部材134の外周面上
に密着される。
【0100】そして、湾曲ゴム131にピンホール等が
発生し、交換する必要がある場合には、熱収縮チューブ
139を剥したのち、リング部材134を押し広げた状
態で湾曲ゴム131が取り外される。または、リング部
材134を破壊して湾曲ゴム131が取り外される。そ
の後、新たな湾曲ゴム131の被覆、固定が前述したよ
うに行われる。
【0101】そこで、上記構成のものにあっては湾曲ゴ
ム131の両端部をリング部材134および熱収縮チュ
ーブ139を使用して可撓管部4の前端部および先端硬
質部5の後端部にそれぞれ固定するようにしたので、湾
曲ゴム131の両端部を糸巻きしたのち、この糸巻き部
を接着剤で固定する場合に比べて湾曲ゴム131の着脱
が容易となる。さらに、本実施の形態では湾曲ゴム13
1の着脱作業時に接着作業が無いため、その作業時間が
短縮される。
【0102】また、湾曲ゴム131の両端部をリング部
材134によって押圧して固定する構成にしているの
で、糸縛りに比べてその作業が安定しているため、品質
管理が行い易い効果がある。
【0103】また、図24および図25は本発明の第1
6の実施の形態を示すものである。これは、第15の実
施の形態(図21乃至図23参照)の可撓管部4の前端
部と湾曲部6の後端部との間の連結部の構成を次の通り
変更したものである。すなわち、本実施の形態では第1
5の実施の形態のリング部材134の後端部に図23に
示すように挿入部2の軸心方向に沿う切欠部141が全
周にわたり複数並設され、各切欠部141間に係止爪部
142がそれぞれ設けられている。
【0104】また、湾曲ゴム131を固定した後のリン
グ部材134の外周面は180℃程度で溶融する低融点
樹脂によって形成される被覆部材143により覆われて
いる。
【0105】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。本実施の形態の可撓管部4の前端部と湾曲部6の後
端部との間の連結作業は次のように行なわれる。まず、
第15の実施の形態と同様に湾曲ゴム131の被覆、リ
ング部材134の設置を行った後に、低融点樹脂によっ
て形成される被覆部材143に熱を加えて溶融し、リン
グ部材134の外周面を覆う。
【0106】また、湾曲ゴム131の交換の際には、低
融点樹脂によって形成される被覆部材143に熱を加え
て溶融した状態で吸い取る、またはこの被覆部材143
を破壊し、第15の実施の形態と同様の方法でリング部
材134、湾曲ゴム131を外す。そして、新たな湾曲
ゴム131の再被覆は上述した方法で同様に行われる。
【0107】そこで、上記構成のものにあっては第15
の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、これに
加え、湾曲ゴム131の隙間が無くなり、体液等の汚物
の侵入を防止する効果が高い。
【0108】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他の
特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
【0109】記 (付記項1) 先端側に湾曲部を有する挿入部と、この
挿入部の基端側に連結された前記湾曲部を湾曲操作する
湾曲操作部と、前記湾曲部に一端が固定され他端が前記
操作部に導かれた湾曲操作ワイヤと、前記操作部に設け
られて前記湾曲操作ワイヤを牽引駆動する牽引駆動手段
と、この牽引駆動手段と前記操作部に導かれた湾曲操作
ワイヤの他端とを連結するための連結手段とを有する内
視鏡用湾曲操作装置において、前記連結手段は前記湾曲
操作ワイヤ端に設けられたワイヤ側固定部材と、前記牽
引駆動機構側に設けられた駆動側固定部材を有し、前記
ワイヤ側固定部材と駆動側固定部材の少なくとも一方の
固定部材に他方の固定部材が摺接可能に連結されると共
に、前記一方の部材から他方の部材を両者の固定位置が
ネジによって任意の調節位置に固定可能な固定手段を具
備することを特徴とする内視鏡用湾曲操作装置。
【0110】(付記項1の従来技術) 内視鏡先端側に
配設された湾曲部を湾曲操作ワイヤの押し引き操作を繰
り返し長期に亘って行うと、湾曲操作ワイヤが変形して
伸びたり、湾曲部の長手方向長さがワイヤの圧縮力のた
めに収縮してしまう。このことにより湾曲操作ワイヤに
たるみが生じ、湾曲操作部の操作を行ったときに湾曲部
の湾曲角度が操作量に追従しなくなってしまうことがあ
る。このようなときは、湾曲操作ワイヤのたるみを除去
して調整を行う必要がある。従来の内視鏡ではワイヤー
端部がろう付けされていたり、調整が困難な機械的構成
であったり、ワイヤが切れ易い状態のものであったりし
た。
【0111】(付記項1の解決課題) 本発明ではこの
ような湾曲操作ワイヤのたるみを簡単に除去可能であ
り、しかも湾曲操作ワイヤの切断が生じない内視鏡用湾
曲操作装置を提供する。
【0112】(付記項2) 先端部に湾曲部を有する挿
入部と、その挿人部の基端部に連結され湾曲部を湾曲操
作する操作部と、湾曲部に一端が固定され他端を操作部
に導かれた湾曲操作ワイヤと、操作部に設けられて湾曲
操作ワイヤを牽引駆動する牽引駆動手段とこの牽引手段
と湾曲操作ワイヤとを連結する連結手段を有する内視鏡
用湾曲操作装置において、連結手段は湾曲操作ワイヤ端
に設けた挿入部側固定部材と、牽引駆動機構側に設けら
れた牽引駆動側固定部材よりなり、挿人部側固定部材と
牽引駆動側固定部材の少なくとも一方に、他方の固定部
材が湾曲操作ワイヤの軸方向に摺動可能な空間部を設け
ると共に、ネジにより挿入部側固定部材と牽引駆動側固
定部材とを、任意の位置にて固定する固定手段を具備し
た事を特徴とする内視鏡用湾曲操作装置。
【0113】(付記項2の課題を解決するための手段)
湾曲操作ワイヤ端に設けた挿入部側固定部材と、牽引
駆動機構側に設けられた牽引駆動側固定部材の少なくと
も一方に、他方の固定部材が湾曲操作ワイヤの軸方向に
摺動可能な空間部を設けると共に、挿入部側固定部材
と、牽引駆動側固定部材をネジにより固定する固定手段
を設けている。
【0114】(付記項2の作用) 湾曲操作ワイヤに弛
みが生じた場合、ネジを緩め、その弛み量に合わせて挿
入部側固定部材と牽引駆動側固定部材を湾曲操作ワイヤ
の軸方向に摺動させ、再度ネジを締め付ける事により湾
曲操作ワイヤの弛みを除去する。
【0115】(付記項2、3、6の効果) 湾曲操作ワ
イヤに直接繰り返し力を加えないため、切れが無く、湾
曲操作ワイヤの弛みを簡単に除去できることである。 (付記項3) 挿入部側固定部材または牽引駆動側固定
部材のどちらか一方を円柱部材とし、他方には円柱部材
の外径より大径で、長く形成された摺動用穴を湾曲操作
ワイヤの軸と略同方向に開口すると共に、摺動用穴の側
面部に、外部と連通する雌ネジ部を設けたことを特徴と
する付記項2記載の内視鏡用湾曲操作装置。
【0116】(付記項3の課題を解決するための手段)
挿入部側固定部材または牽引駆動側固定部材の一方を
円柱部材とし、他方には円柱部材の外径より大径で、長
く形成された摺動用穴を湾曲操作ワイヤの軸と略同方向
に開口すると共に、摺動用穴の側面に外部と連通する雌
ネジ部が設けてある。
【0117】(付記項3の作用) 円柱部材を摺動用穴
に挿入し、雌ネジ部に雄ネジを締め込む。雌ネジ部は摺
動用穴の側面へ連通しているため、雄ネジの先端部は摺
動用穴内の円柱部材を押圧し固定される。
【0118】湾曲操作ワイヤに弛みが生じた場合には、
雄ネジを緩め、ワイヤの弛み量に合わせて円柱部材を摺
動させ、再度雄ネジを締め付ける事により湾曲操作ワイ
ヤの弛みを除去する。
【0119】(付記項4) 円柱部材の外周面に凹凸を
設けたことを特徴とする付記項3記載の内視鏡用湾曲操
作装置。 (付記項4の課題を解決するための手段) 円柱部材の
外周の面に凹凸を設けたこと以外は付記項3の手段と同
様。
【0120】(付記項4の作用) 雄ネジを締め付けた
時に雄ネジの先端部により円柱部材の凸部が潰されるこ
と以外は付記項3の作用と同様。 (付記項4の効果) 牽引駆動側固定部材と挿入部側固
定部材の接続を強固にできることである。
【0121】(付記項5) 牽引駆動側固定部材に設け
られた摺動用穴の位置を、牽引駆動側固定部材に設けら
れた牽引駆動機構との接続部からずらし、摺動用穴は牽
引駆動側固定部材に貫通してなることを特徴とする付記
項3記載の内視鏡用湾曲操作装置。
【0122】(付記項5の課題を解決するための手段)
牽引駆動側固定部材に設けられた摺動用穴を牽引駆動
機構と牽引駆動側固定部材の接続部位からずらし、貫通
させていること以外は付記項3の手段と同様。
【0123】(付記項5の作用) 調整を行うことによ
り円柱部材が、牽引駆動側固定部材より牽引駆動機構側
に突出すること以外は付記項3の作用と同様。 (付記項5の効果) 連結機構の摺動方向の長さを短縮
できることである。
【0124】(付記項6) 挿人部側固定部材または牽
引駆動側固定部材に雌ネジ部を設け、他方にはこれに螺
合する雄ネジのネジ部外径より幅が広く、雄ネジの最大
外径部より幅の狭い長孔を、雌ネジ部と対向する位置に
設け、長孔の雌ネジ部と当接しない面には、雄ネジの最
大外径部が固定部材の一面より突出しない様に、雄ネジ
の最大外径部より幅が広く、雄ネジ最大外径部の長さよ
り長い深さを有する長溝部を設けると共に、雌ネジ部を
有する部材が摺動するための切り欠き部を設けたことを
特徴とする付記項2記載の内視鏡用湾曲機構。
【0125】(付記項6の課題を解決するための手段)
挿入部側固定部材または牽引駆動側固定部材に雌ネジ
部を設け、他方にはこれに螺合する雄ネジのネジ部外径
より幅が広く、雄ネジの最大外径部より幅の狭い長孔
と、雄ネジの最大外径部が固定部材の表面より突出しな
いための雄ネジ最大外径部の外径より大きな幅よりなる
長溝部を設けると共に、雌ネジ部を有する部材が摺動す
るための切り欠き部を設けている。
【0126】(付記項6の作用) 挿入部側固定部材と
牽引駆動側固定部材を切り欠き部で重ね合わせ、雌ネジ
を設けた側の固定部材へ長孔を介して雄ネジを螺合させ
る。これにより、雄ネジの最大外径部と雌ネジを設けた
側の固定部材により長孔を設けた側の部材を挟み込み、
押圧固定される。
【0127】湾曲操作ワイヤに弛みが生じた場合には、
雄ネジを緩め、その弛み量に合わせて雌ネジ部を有する
部材を摺動させ、再度雄ネジを締め付ける事により湾曲
操作ワイヤの弛みを除去する。
【0128】(付記項7) 長孔を設けた部材に、雌ネ
ジ部を設けた部材が湾曲操作ワイヤの軸と略同方向以外
の方向へ動くことを規制する凸部形状より成るガイド部
を設けたことを特徴とする付記項6記載の内視鏡用湾曲
操作機構。
【0129】(付記項7の課題を解決するための手段)
長孔を設けた部材に雌ネジ部を設けた部材が湾曲操作
ワイヤの軸と略同方向以外の方向へ動くことを規制する
凸部形状よりなるガイド部を設けていること以外は付記
項6の手段と同様。
【0130】(付記項7の作用) 湾曲操作ワイヤの弛
み除去する際に雌ネジ部を設けた部材は、側面が長孔に
設けた部材に形成された凸部よりなるガイド部に沿って
摺動すること以外は付記項6の作用と同様。
【0131】(付記項7の効果) 牽引駆動側固定部材
と挿入部側固定部材を固定するネジの緩みを防止できる
ことである。 (付記項8) 雄ネジの最大外径部が突出しないための
溝部に、雄ネジが湾曲操作ワイヤの軸と略同方向にずれ
ない様に、長溝部の幅を雄ネジの最大外径部より狭くす
る方向に凸部を設けたことを特徴とする付記項6記載の
内視鏡用湾曲操作機構。
【0132】(付記項8の課題を解決するための手段)
雄ネジの最大外径部が突出しないための溝部に雄ネジ
が湾曲操作ワイヤの軸と略同方向にずれないための凸部
を設けていること以外は付記項6の手段と同様。
【0133】(付記項8の作用) 雄ネジを締め付けた
時に、雄ネジの最大外径部が凸部により湾曲操作ワイヤ
の軸方向と略同方向に対して係止されること以外は付記
項6の作用と同様。
【0134】(付記項8、9の効果) 牽引駆動側固定
部材と挿人部側固定部材を固定するネジが緩んだ場合で
も湾曲操作を行う機能が充分維持されることである。 (付記項9) 挿入部側固定部材と牽引駆動側固定部材
の摺動面に湾曲操作ワイヤの軸と略垂直の方向に凹凸部
を設けると共に、それぞれの凹凸が係合可能としたこと
を特徴とする付記項6記載の湾曲操作機構。
【0135】(付記項9の課題を解決するための手段)
挿入部側固定部材と牽引駆動側固定部材の摺動面に、
湾曲操作ワイヤの軸と略垂直の方向に凹凸部を設けると
共に、それぞれの凹凸が係合可能としたこと以外は付記
項6の手段と同様。
【0136】(付記項9の作用) 挿入部側固定部材と
牽引駆動側固定部材の凹凸部を係合した状態でネジを締
め付けること以外は付記項6の作用と同様。 (付記項10) 先端部に湾曲部を有する挿入部と、そ
の挿入部に基端部に連結され湾曲部を湾曲操作する操作
部と、湾曲部に一端が固定され他端を操作部に導かれた
湾曲操作ワイヤと、操作部に設けられて湾曲操作ワイヤ
を牽引駆動する牽引駆動手段と、この牽引駆動手段の湾
曲操作ワイヤと連結する連結部材と、連結部材が湾曲操
作ワイヤの軸方向以外の動くことを規制するガイド部材
よりなり、連結部における湾曲操作ワイヤと牽引駆動手
段との接続をネジによる押圧によって行う内視鏡の湾曲
操作装置において、少なくとも牽引駆動手段が無操作の
時にネジが配置される位置と相対するガイド部材に、ネ
ジを調整するための調整具を挿入可能な空間を設けた事
を特徴とする内視鏡の湾曲操作装置。
【0137】(付記項10の従来技術) 実公平2−4
3361号公報。 (付記項10の解決課題) 従来の内視鏡ではガイド部
材によってネジが外部に露呈していないため、ワイヤの
弛みを除去する際には、一度ガイド部材を外さなければ
ならず、作業が面倒であった。
【0138】本発明は上記のような問題点を鑑みてなさ
れたものであり、その目的は湾曲操作ワイヤに弛みが生
じた場合に、その弛みを簡易にしかも短時間に除去でき
る内視鏡の湾曲操作装置を提供することにある。
【0139】(付記項10の課題を解決するための手
段) 少なくとも牽引駆動手段が無操作の時にネジが配
置される位置と相対する位置のガイド部材に、ネジを調
整するための調整具であるドライバーを挿入可能な空間
部を設ける。
【0140】(付記項10の作用) 湾曲操作ワイヤに
弛みが生じた場合、牽引駆動手段を無操作の状態とし、
空間部よりドライバーを挿入し、ネジを緩め、湾曲操作
ワイヤの弛みを除去した状態で再度ネジを締め付ける。
【0141】(付記項11) ネジを調整するための開
口の幅を、調整具の先端部外径より大きく設定したこと
を特徴とする付記項10記載の内視鏡の湾曲操作装置。 (付記項11の課題を解決するための手段) ネジを調
整するための空間部の開口幅を、ドライバーの先端径よ
り大きく設定する。
【0142】(付記項11の作用) 調整時のドライバ
ーの挿入が可能となる。 (付記項12) 牽引駆動手段が無操作の時にネジが配
置される位置を、操作部を覆う操作部カバーより挿入部
側に設定したことを特徴とする付記項10記載の内視鏡
の湾曲操作装置。
【0143】(付記項12の課題を解決するための手
段) 牽引駆動手段が無操作の時にネジが配置される位
置を、操作部を覆う操作部カバーより挿入部側に設定す
る。 (付記項12の作用) ネジ調整時の障害物が少なくす
ることができる。
【0144】(付記項13) 先端部に湾曲部を有する
挿入部と、その挿入部に基端部に連結され湾曲部を湾曲
操作する操作部と、湾曲部に一端が固定され他端を操作
部に導かれた湾曲操作ワイヤと、操作部に設けられて系
止された湾曲操作ワイヤを牽引駆動する牽引駆動手段
と、湾曲操作ワイヤが内挿され、一端が挿入部の先端
に、他端が操作部に固定されて挿入部内に内蔵されたパ
イプ状のコイル部材であるガイドコイルにより構成され
る内視鏡の湾曲操作装置において、ガイドコイルの略全
長にわたり、ガイドコイルの素線の巻きが緩む方向に捩
じれることを規制する手段を設けたことを特徴とする内
視鏡用湾曲操作装置。
【0145】(付記項13の従来技術) 特開平5−5
6732号公報。 (付記項13の解決課題) 湾曲操作によって湾曲操作
ワイヤが牽引されると密着巻コイルには圧縮力が加わ
る。この圧縮力によってガイドコイルの巻き緩む方向つ
まり径が広がる方向に捩れ、軸方向の長さが短くなる方
向に作用する。このため、湾曲操作を繰り返すと、ガイ
ドコイルの軸方向の長さが短くなり、相対的に湾曲操作
ワイヤの弛みの原因となっている。
【0146】このガイドコイルの捩れを防止する方法と
して特開平5−56732号公報に、ガイドコイルの湾
曲部側端部を軸回りに回転不能に固定し、操作部側端部
が軸回りに回転することを規制する方法が開示されてい
る。しかしこの方法では回転を規制しているのが両端部
のみであるため、挿入部に内蔵された部分は依然として
圧縮力により捩れが発生し、ガイドコイルの長さが短く
なるという問題がある。
【0147】本発明は上記のような問題点を鑑みてなさ
れたものであり、その目的はガイドコイルの縮みを略全
長にわたって防止できる内視鏡の湾曲操作装置を提供す
ることにある。
【0148】(付記項13の課題を解決するための手
段) ガイドコイルの略全長にわたり、その捩れを規制
する手段を設けている。 (付記項13の作用) ガイドコイルの挿入部に内蔵さ
れている部分も、圧縮力による捩れが防止される。
【0149】(付記項13、15、16の効果) ガイ
ドコイルの縮みを抑制し、相対的に湾曲操作ワイヤの弛
みを防止できることである。 (付記項14) ガイドコイルの外周を、略全長にわた
り熱収縮チューブで被覆したことを特徴とする付記項1
3記載の内視鏡用湾曲操作装置。
【0150】(付記項14の課題を解決するための手
段) ガイドコイルの外周を、略全長にわたり熱収縮チ
ューブで被覆している。 (付記項14の作用) 熱収縮チューブによりガイドコ
イルの径が広がらない方向に押さえられる。
【0151】(付記項14の効果) 付記項13、1
5、16の効果に加え、ガイドコイルの製作が容易なこ
とである。 (付記項15) ガイドコイルの外周を、略全長にわた
り軟性の樹脂によりコーティングしたことを特徴とする
付記項13記載の内視鏡用湾曲操作装置。
【0152】(付記項15の課題を解決するための手
段) ガイドコイルの外周を、略全長にわたり軟性樹脂
によりコーティングしている。 (付記項15の作用) 軟性樹脂によりガイドコイルの
隣合う素線が接合されるため、捩れが規制される。
【0153】(付記項16) ガイドコイルを、内径側
に配される内コイルと、その外周に配され内コイルと巻
き方向が逆の外コイルより構成するとともに、全長にわ
たり略等間隔で内コイルと外コイルを接合したことを特
徴とする付記項13記載の内視鏡用湾曲操作装置。
【0154】(付記項16の課題を解決するための手
段) ガイドコイルを、内径側に配される内コイルと、
その外周に配され内コイルと巻き方向が逆の外コイルよ
り構成するとともに、全長にわたり略等間隔で内コイル
と外コイルを接合している。
【0155】(付記項16の作用) 圧縮力によって発
生する回転力は外コイルと内コイルとで逆であるため、
接合部において回転力は干渉される。 (付記項17) ガイドコイルを、内径側に配される内
コイルと、その外周に配され内コイルと巻き方向が逆の
外コイルより構成するとともに、略全長にわたり内コイ
ルと外コイルの隙間に軟性の樹脂等を充填したことを特
徴とする付記項13記載の内視鏡用湾曲操作装置。
【0156】(付記項17の課題を解決するための手
段) ガイドコイルを、内径側に配される内コイルと、
その外周に配され内コイルと巻き方向が逆の外コイルよ
り構成するとともに、略全長にわたり内コイルと外コイ
ルの隙間に軟性樹脂等を充填している。
【0157】(付記項17の作用) 軟性樹脂等により
ガイドコイルの隣合う素線が接合されるため、回転が規
制される。さらに内コイルと外コイルとが軟性材料によ
り接合されているため、力全長にわたり回転力が干渉さ
れる。
【0158】(付記項17の効果) ガイドコイルの縮
み防止効果が高いことである。 (付記項18) ガイドコイルが、巻き方向が異なる密
着巻きコイルを等間隔で接続して構成されることを特徴
とする付記項13記載の内視鏡用湾曲操作装置。
【0159】(付記項18の課題を解決するための手
段) 巻き方向が異なる密着巻きコイルを等間隔で接続
している。 (付記項18の作用) 接合部において回転力が干渉さ
れる。
【0160】(付記項18の効果) 付記項13、1
5、16の効果に加え、ガイドコイルの外径の増加が抑
えられることである。 (付記項19) 挿人部先端に設けられた先端硬質部
と、先端硬質部に連結されて外表面が湾曲ゴムに覆われ
た湾曲部と、湾曲部に連結された可撓管部と、可撓管部
と連結された操作部により構成され、操作部に設けられ
た湾曲操作装置の操作により湾曲部を湾曲操作する内視
鏡において、先端硬質部及び可撓管の湾曲部側端部にテ
ーパー面を設け、このテーパー面を覆うように湾曲ゴム
を被覆すると共に、湾曲ゴムを挟みテーパー面と相対す
る位置に押圧面を有するリング部材によって押圧固定し
た事を特徴とする内視鏡の湾曲部。
【0161】(付記項19の従来技術) 従来の内視鏡
の湾曲ゴムは湾曲部に糸で両端を縛り付け、この糸巻き
部の外側表面を接着剤にて覆い、固定していた。 (付記項19の解決課題) 湾曲ゴムは湾曲操作の抵抗
とならないように伸縮性の高く軟質なものが用いられて
いる。そのためこの部分は強度が低く、衝撃等の外力に
よってピンホールが発生し易いという問題がある。ピン
ホールが発生した場合、湾曲ゴムを新しい物に交換する
必要があるが、現在の湾曲ゴムの固定は端部を糸により
縛り、更にその部分を接着剤で覆っているため、作業性
が悪く、さらに接着剤の硬化に時間がかかるために交換
作業に時間がかかるという問題点があった。
【0162】本発明は上記のような問題点を鑑みてなさ
れたものであり、その目的は湾曲ゴムの交換が短時間で
行え、作業性の良い内視鏡の湾曲部を提供することにあ
る。 (付記項19の課題を解決するための手段) 先端硬質
部及び可撓管の湾曲部側端部にテーパー面を設け、この
テーパー面を覆うように湾曲ゴムを被覆すると共に、湾
曲ゴムを挟みテーパー面と相対する位置に押圧面を有す
るリング部材によって押圧固定する。
【0163】(付記項19の作用) 湾曲ゴムは先端硬
質部及び可撓管の湾曲部側端部に設けられてテーパー面
とリング部材の押圧面に全周を挟み込まれることによ
り、外部との水密が保たれる。
【0164】(付記項19の効果) 湾曲ゴムの着脱が
容易で、短時間に行えることである。 (付記項20) 先端硬質部及び可撓管の湾曲部側端部
に設けたテーパー面の近傍に突起部を設けるとともに、
硬質の樹脂又は金属よりなり、湾曲ゴムを挟み、突起部
と相対する位置に凹部を有するリング部材より構成され
ることを特徴とする付記項19記載の内視鏡の湾曲部。
【0165】(付記項20の課題を解決するための手
段) 先端硬質部及び可撓菅の湾曲部側端部に設けたテ
ーパー面の近傍に突起部を設けるとともに、硬質の樹脂
又は金属よりなり、湾曲ゴムを挟み、突起部と相対する
位置に凹部を有するリング部材により押圧固定してい
る。
【0166】(付記項20の作用) リング部材は凹部
により、湾曲ゴムを介して先端硬質部及び可撓管の湾曲
部側端部に設けられた突起部に対して係止される。 (付記項20の効果) 湾曲ゴムのズレ、脱落が防止で
きることである。
【0167】(付記項21) リング部材の外周を熱収
縮チューブにより被覆したことを特徴とする付記項19
記載の内視鏡の湾曲部。 (付記項21の課題を解決するための手段) リング部
材の外周を熱収縮チューブで被覆している。
【0168】(付記項21の作用) リング部材により
形成される凹凸部外径を滑らかに形成する。 (付記項21の効果) 湾曲ゴムの固定部の外表面の凹
凸が外部に露呈しないことである。
【0169】(付記項22) リング部材の外周を低融
点樹脂により披覆したことを特徴とする付記項19記載
の内視鏡の湾曲部。 (付記項22の課題を解決するための手段) リング部
材の外周を低融点樹脂で被覆している。
【0170】(付記項22の作用) リング部材により
形成される凹凸部外径を滑らかに形成する。 (付記項22の効果) 湾曲ゴムの固定部への汚物の侵
入が防止できることである。
【0171】
【発明の効果】本発明によれば、湾曲操作ワイヤと牽引
駆動機構との間の連結手段に湾曲操作ワイヤ端に固定さ
れた挿入部側連結部材と、牽引駆動機構側に固定された
駆動側連結部材とを設け、挿入部側連結部材および駆動
側連結部材の少なくとも一方の連結部材に他方の連結部
材を湾曲操作ワイヤの移動方向に沿って移動可能に連結
するとともに、一方の連結部材に対して他方の連結部材
を湾曲操作ワイヤの移動方向の任意の調節位置に固定す
るねじ式の固定手段を設けたので、湾曲操作ワイヤに弛
みが生じた場合に、その弛みを除去する補修作業を簡易
に行なうことができ、その作業性の向上が図れるととも
に、湾曲操作ワイヤの切れの発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における内視鏡全
体の概略構成を示す斜視図。
【図2】 第1の実施の形態の内視鏡湾曲操作装置の連
結機構を示す縦断面図。
【図3】 本発明の第2の実施の形態の要部の側面図。
【図4】 本発明の第3の実施の形態を示す連結機構の
縦断面図。
【図5】 本発明の第4の実施の形態を示す連結機構の
平面図。
【図6】 第4の実施の形態の連結機構の縦断面図。
【図7】 本発明の第5の実施の形態を示す連結機構の
平面図。
【図8】 第5の実施の形態の連結機構の縦断面図。
【図9】 第5の実施の形態の連結機構のガイド溝を示
す平面図。
【図10】 本発明の第6の実施の形態の連結機構の要
部の平面図。
【図11】 本発明の第7の実施の形態を示す連結機構
の平面図。
【図12】 第7の実施の形態の連結機構の縦断面図。
【図13】 本発明の第8の実施の形態の要部の斜視
図。
【図14】 (A)は本発明の第9の実施の形態を示す
連結機構の要部の平面図、(B)は第9の実施の形態の
連結機構の要部の側面図、(C)は第9の実施の形態の
連結機構の正面図。
【図15】 本発明の第10の実施の形態を示すガイド
コイルの要部の縦断面図。
【図16】 本発明の第11の実施の形態を示すガイド
コイルの要部の縦断面図。
【図17】 本発明の第12の実施の形態を示すガイド
コイルの要部の側面図。
【図18】 第12の実施の形態のガイドコイルの要部
の縦断面図。
【図19】 本発明の第13の実施の形態を示すガイド
コイルの要部の縦断面図。
【図20】 本発明の第14の実施の形態を示すガイド
コイルの要部の縦断面図。
【図21】 本発明の第15の実施の形態を示す湾曲部
の縦断面図。
【図22】 第15の実施の形態の湾曲部のリング部材
の縦断面図。
【図23】 第15の実施の形態の可撓管部と湾曲部と
の間の連結部を示す要部の縦断面図。
【図24】 本発明の第16の実施の形態の可撓管部と
湾曲部との間の連結部を示す要部の縦断面図。
【図25】 第16の実施の形態の湾曲部のリング部材
の縦断面図。
【符号の説明】
2 挿入部 3 操作部 6 湾曲部 7 操作ノブ(操作手段) 11 湾曲操作ワイヤ 12 連結機構(連結手段) 13 円柱部材(挿入部側連結部材) 14 駆動側連結部材 17、24 固定ねじ(固定手段) 21、51 挿入部側連結部材 22、52 駆動側連結部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入対象の管腔内に挿入される挿入部の
    先端部に湾曲部が配設され、前記挿入部の基端部に連結
    された手元側の操作部に前記湾曲部の湾曲操作用の操作
    手段が設けられるとともに、前記湾曲部を湾曲操作する
    湾曲操作ワイヤが前記操作部に設けられた牽引駆動機構
    に連結手段を介して連結され、前記操作手段の操作によ
    って前記牽引駆動機構を介して前記湾曲操作ワイヤを牽
    引駆動する内視鏡用湾曲操作装置において、 前記連結手段に前記湾曲操作ワイヤ端に固定された挿入
    部側連結部材と、前記牽引駆動機構側に固定された駆動
    側連結部材とを設け、前記挿入部側連結部材および駆動
    側連結部材の少なくとも一方の連結部材に他方の連結部
    材を前記湾曲操作ワイヤの移動方向に沿って移動可能に
    連結するとともに、前記一方の連結部材に対して前記他
    方の連結部材を前記湾曲操作ワイヤの移動方向の任意の
    調節位置に固定するねじ式の固定手段を設けたことを特
    徴とする内視鏡用湾曲操作装置。
JP8019916A 1996-02-06 1996-02-06 内視鏡用湾曲操作装置 Withdrawn JPH09206276A (ja)

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