JP2016220882A - 内視鏡及びワイヤガイド固定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】組み立て及び修理を容易に行うことができる内視鏡及びワイヤガイド固定装置を提供する。
【解決手段】ワイヤガイド固定ユニット64に、第1長手軸を有し、ガイド部材72が挿通される第1スリーブ部材74と、第1長手軸に平行な第2長手軸を有し、第1スリーブ部材74が挿通される第2スリーブ部材75と、第1スリーブ部材74の外周部に設けられた第1ネジ部と、第2スリーブ部材75の内周部に設けられ、第1ネジ部に螺合する第2ネジ部と、第1スリーブ部材74の第1長手軸の周りの回転を規制する第1回転規制部と、第2スリーブ部材75の第2長手軸の周りの回転を規制する第2回転規制部と、第1スリーブ部材74とガイド部材72とを接合する接合部と、を設ける。
【選択図】図4
【解決手段】ワイヤガイド固定ユニット64に、第1長手軸を有し、ガイド部材72が挿通される第1スリーブ部材74と、第1長手軸に平行な第2長手軸を有し、第1スリーブ部材74が挿通される第2スリーブ部材75と、第1スリーブ部材74の外周部に設けられた第1ネジ部と、第2スリーブ部材75の内周部に設けられ、第1ネジ部に螺合する第2ネジ部と、第1スリーブ部材74の第1長手軸の周りの回転を規制する第1回転規制部と、第2スリーブ部材75の第2長手軸の周りの回転を規制する第2回転規制部と、第1スリーブ部材74とガイド部材72とを接合する接合部と、を設ける。
【選択図】図4
Description
本発明は内視鏡及びワイヤガイド固定装置に係り、特に湾曲部の湾曲操作用の操作ワイヤが挿通されるガイド部材を、内視鏡の操作部に固定するためのワイヤガイド固定ユニットを備えた内視鏡及びワイヤガイド固定装置に関する。
被検体に挿入される内視鏡の挿入部は、内視鏡の操作部から先端部に向けて軟性部、湾曲部、先端硬質部から構成される。また、湾曲部は、アングル駒又は節輪と称される複数の筒状の湾曲駒からなる。これらの湾曲駒を内視鏡の挿入部の軸方向に並べて配列し、隣接する湾曲駒の端部に形成された連結片同士をリベットピン等の軸を介して回動自在に連結することにより、湾曲部が構成されている。
軟性部及び湾曲部の内部には、湾曲部を湾曲操作するための複数本の操作ワイヤが挿通配置されている。各操作ワイヤの先端は、湾曲部の最先端に配置された湾曲駒に固定され、また、各操作ワイヤの基端は、操作部の湾曲操作部材に取り付けられている。湾曲操作部材によって操作ワイヤを押し引き操作することにより、複数の湾曲駒がリベットピンを中心に回動され、これによって湾曲部が湾曲操作される(特許文献1参照)。
操作ワイヤは、軟性部において密着コイルに挿通されて保護されており、密着コイルとともに挿入部から操作部に延設されている。また、操作ワイヤは、操作部の内部において、密着コイルや保護パイプ等のガイド部材に挿通されて保護されている。そして、ガイド部材は、操作ワイヤの引張作動を行えるようにするために、操作部に固定されている。
特許文献2及び特許文献3には、操作部においてガイド部材を固定するワイヤガイド固定ユニットが開示されている。
図17(A)は、特許文献2のワイヤガイド固定ユニットに相当するワイヤ支持部100の一部を示した斜視図であり、図17(B)は、図17(A)に示したワイヤ支持部100の縦断面図である。
図17(A),(B)によれば、操作ワイヤ102は、ガイド部材に相当する保護部材104に貫通して挿通され、保護部材104が固定用スリーブ106に貫通して挿通される。保護部材104と固定用スリーブ106とは半田によって固着される。固定用スリーブ106は、不図示のブラケット(台座部に相当)に嵌合保持され、このブラケットが、操作部の湾曲操作部材が取り付けられた支持部材に取り付けられる。これにより、操作部において操作ワイヤ102が、保護部材104、固定用スリーブ106、ブラケットを介して支持部材に支持される。
一方、特許文献3の図9に開示されているワイヤガイド固定ユニットは、アングルワイヤ(操作ワイヤに相当)が挿通されるガイドラセン(ガイド部材に相当)の基端部が固着されたシャフト(スリーブともいう)の中央部分を、操作部の構造の骨組みとなるベースに形成された溝に固定する構造である。このワイヤガイド固定ユニットでは、シャフトの外周面にネジを切り、溝の両端から突出しているシャフトの両端部にそれぞれナットを取り付けて締め付けることで、ベースの溝にシャフトを固定する。これにより、操作部において操作ワイヤが、ガイドラセン及びシャフトを介して操作部のベースに支持される。
ところで、特許文献2の内視鏡の組み立て時には、図17(A),(B)に示した通り、保護部材104を固定用スリーブ106に挿通させた後、保護部材104と固定用スリーブ106とを半田付けしているが、操作部内に収納可能な小型の保護部材104と固定用スリーブ106とを半田で固定する半田付け作業は難易度が高く、熟練が必要である。また、半田付け作業を行った場合、半田やフラックスが飛散して保護部材104の内部に入り込むおそれがある。
また、内視鏡の挿入部は、被検体に挿入するための柔軟性、及び洗浄消毒に対する耐久性が必要とされ、定期的な修理が不可欠になっている。すなわち、操作部内のワイヤガイド固定ユニットにおいても、定期的な修理が適切に行えるような構造が求められている。
例えば特許文献2に記載のワイヤガイド固定ユニット(ワイヤ支持部100)では、操作ワイヤが緩んだ際に、図17(A),(B)に示すように、保護部材104の基端のエッジ105に操作ワイヤ102が接触するため、操作ワイヤ102が早期に摩耗するおそれがある。そのため、操作ワイヤが緩んだ際には、保護部材104と固定用スリーブ106とを固定している半田を溶かして保護部材104と固定用スリーブ106とを分離させることで、保護部材104の長さ調整を行う修理が行われる。しかし、この修理を行う場合にも難易度が高く熟練を要する半田付け作業を行う必要がある。
一方、特許文献3のワイヤガイド固定ユニットは、ナットを用いて固定する構造を採用するため、ベースの溝にシャフトを固定する組み立て時や、アングルワイヤが緩んだ際のガイドラセンの長さ調整を行う修理時に、難易度の高い半田付け作業は不要となる。しかし、特許文献3の固定構造を採用した場合、ベースの溝にシャフトを組み込んだ状態でナットの取り付け及びナットの締め付けの作業を行う必要があるので、この作業を行うための十分なスペースを確保する必要があるが、近年の内視鏡の小型化によりそのようなスペースを確保することは困難である。
また、上述のスペースを十分に確保できない場合には、狭いスペース内でナットの取り付けや締め付けを行う必要があるため、内視鏡の組み立て時やガイドラセンの長さ調整時の作業性が極端に悪くなるという問題が生じる。さらに、ナットの締め付け力が弱いとナットが緩んでシャフトが回転してしまうという問題も生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、組み立て及び修理を容易に行うことができる内視鏡及びワイヤガイド固定装置を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するための内視鏡は、先端側から順に先端硬質部、湾曲部、及び軟性部を有する挿入部と、挿入部の基端部に接続された操作部と、湾曲部又は先端硬質部から操作部にかけて配置され、操作部の操作により押し引きされることで湾曲部を湾曲させる操作ワイヤと、軟性部から操作部にかけて配置され、操作ワイヤが進退自在に挿通されるガイド部材と、操作部の内部に設けられ、ガイド部材の基端部を固定するワイヤガイド固定ユニットと、操作部の内部に設けられ、ワイヤガイド固定ユニットを操作部に取り付ける台座部と、を備え、ワイヤガイド固定ユニットは、第1長手軸を有し、ガイド部材が挿通される第1スリーブ部材と、第1長手軸に平行な第2長手軸を有し、第1スリーブ部材が挿通される第2スリーブ部材と、第1スリーブ部材の外周部に設けられた第1ネジ部と、第2スリーブ部材の内周部に設けられ、第1ネジ部に螺合する第2ネジ部と、第1スリーブ部材の第1長手軸の周りの回転を規制する第1回転規制部と、第2スリーブ部材の第2長手軸の周りの回転を規制する第2回転規制部と、第1スリーブ部材とガイド部材とを接合する接合部と、を有する。
本発明によれば、内視鏡の組み立て時やワイヤガイド固定ユニットから基端側に突出させるガイド部材の長さ調整を行う修理時などに難易度の高い半田付け作業は不要となり、簡単に組み立て作業や修理作業を行うことができる。また、半田付け作業による半田やフラックスの飛散をなくすことができるので、ワイヤガイド固定ユニットの信頼性を向上させることができる。さらに、修理時には台座部がワイヤガイド固定ユニットを取り外した状態で長さ調整を行うことができる。
本発明の他の態様に係る内視鏡において、第1回転規制部は、第1スリーブ部材の外周部の一部を第1長手軸に平行な平面で切り欠いた第1回転規制面と、操作部の内部に設けられた第1係合部とを有し、第1回転規制面を第1係合部に係合させることにより第1スリーブ部材の第1長手軸の周りの回転を規制する。これにより、組み立て時や修理時に難易度の高い半田付け作業は不要となる。
本発明の他の態様に係る内視鏡において、第1回転規制面は、第1ネジ部を第1長手軸に平行な平面で切り欠いた面により構成される。これにより、第1スリーブ部材の第1長手軸の周りの回転を規制することができる。
本発明の他の態様に係る内視鏡において、第1スリーブ部材の外周部は第1ネジ部よりも先端側又は基端側に配置された非ネジ部を有し、第1回転規制面は、非ネジ部を第1長手軸に平行な平面で切り欠いた面により構成される。これにより、第1スリーブ部材の第1長手軸の周りの回転を規制することができる。
本発明の他の態様に係る内視鏡において、第2回転規制部は、第2スリーブ部材の外周部の一部を第2長手軸に平行な平面で切り欠いた第2回転規制面と、操作部の内部に設けられた第2係合部とを有し、第2回転規制面を第2係合部に係合させることにより第2スリーブ部材の第2長手軸の周りの回転を規制する。これにより、第2スリーブ部材の第2長手軸の周りの回転を規制することができる。
本発明の目的を達成するためのワイヤガイド固定装置は、先端側から順に先端硬質部、湾曲部、及び軟性部を有する挿入部と、挿入部の基端部に接続された操作部と、湾曲部又は先端硬質部から操作部にかけて配置され、操作部の操作により押し引きされることで湾曲部を湾曲させる操作ワイヤと、軟性部から操作部にかけて配置され、操作ワイヤが進退自在に挿通されるガイド部材とを有する内視鏡において用いられるワイヤガイド固定装置であって、操作部の内部に設けられた台座部に取り付けられ、ガイド部材の基端部を固定するワイヤガイド固定ユニットを備え、ワイヤガイド固定ユニットは、第1長手軸を有し、ガイド部材が挿通される第1スリーブ部材と、第1長手軸に平行な第2長手軸を有し、第1スリーブ部材が挿通される第2スリーブ部材と、第1スリーブ部材の外周部に設けられた第1ネジ部と、第2スリーブ部材の内周部に設けられ、第1ネジ部に螺合する第2ネジ部と、第1スリーブ部材の第1長手軸の周りの回転を規制する第1回転規制部と、第2スリーブ部材の第2長手軸の周りの回転を規制する第2回転規制部と、第1スリーブ部材とガイド部材とを接合する接合部と、を有する。
本発明の内視鏡及びワイヤガイド固定装置は、組み立て及び修理を容易に行うことができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る内視鏡及びワイヤガイド固定装置の好ましい実施形態について詳説する。
[内視鏡の全体構成]
図1は、本発明の実施形態の内視鏡10の全体構成図である。
図1は、本発明の実施形態の内視鏡10の全体構成図である。
内視鏡10は、施術者が把持する操作部12と、操作部12に基端部が連結されて被検体内に挿入される挿入部14とを備える。操作部12には、ユニバーサルケーブル16の基端部が接続され、ユニバーサルケーブル16の先端部にはライトガイドコネクタ18が設けられる。ライトガイドコネクタ18は、光源装置20に接続され、これによって後述する2つの照明窓22(図2参照)に光源装置20から照明光が送られる。また、ライトガイドコネクタ18には、ケーブル24を介して電気コネクタ26が接続され、電気コネクタ26はプロセッサユニット28に接続される。
<操作部>
操作部12には、施術者によって操作される送気・送水ボタン30、吸引ボタン32、及びシャッターボタン34が並設されるとともに、一対のアングルノブ36,38が同軸上に設けられる。また、操作部12には鉗子挿入部40が設けられる。
操作部12には、施術者によって操作される送気・送水ボタン30、吸引ボタン32、及びシャッターボタン34が並設されるとともに、一対のアングルノブ36,38が同軸上に設けられる。また、操作部12には鉗子挿入部40が設けられる。
<挿入部>
挿入部14は、操作部12の基端部から先端部に向けて軟性部42、湾曲部44、及び先端硬質部46によって構成される。すなわち、挿入部14は、先端側から基端側に向かって順に先端硬質部46、湾曲部44、及び軟性部42を有する。湾曲部44は、操作部12のアングルノブ36,38を回動することによって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端硬質部46を所望の方向に向けることができる。
挿入部14は、操作部12の基端部から先端部に向けて軟性部42、湾曲部44、及び先端硬質部46によって構成される。すなわち、挿入部14は、先端側から基端側に向かって順に先端硬質部46、湾曲部44、及び軟性部42を有する。湾曲部44は、操作部12のアングルノブ36,38を回動することによって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端硬質部46を所望の方向に向けることができる。
<先端硬質部>
図2は、先端硬質部46の要部拡大斜視図である。
図2は、先端硬質部46の要部拡大斜視図である。
先端硬質部46の先端面48には、観察窓50、前述の照明窓22、送気・送水ノズル52、及び鉗子口54が設けられる。
先端硬質部46の内部であって観察窓50の基端側には、不図示の観察光学系及び撮像素子が配設され、この撮像素子を支持する基板には、不図示の信号ケーブルが接続される。信号ケーブルは図1に示した挿入部14、操作部12、ユニバーサルケーブル16、及びケーブル24に挿通されて電気コネクタ26まで延設され、プロセッサユニット28に接続される。観察窓50から取り込まれた観察像は、観察光学系を介して撮像素子の受光面に結像され、撮像素子によって電気信号に変換された後、信号ケーブルを介してプロセッサユニット28に出力され、映像信号に変換される。これにより、プロセッサユニット28に接続されたモニタ56(図1参照)に観察画像が表示される。撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサを用いることができる。
各照明窓22の後方には、不図示の光ファイバの出射端が配設される。この光ファイバは、挿入部14、操作部12、及びユニバーサルケーブル16に挿通され、ライトガイドコネクタ18まで延設される。従って、ライトガイドコネクタ18が光源装置20に接続されると、光源装置20から照射された照明光が光ファイバを介して各照明窓22から前方に照射される。
送気・送水ノズル52は、送気・送水ボタン30によって操作される不図示の送気・送水バルブに連通される。更に、この送気・送水バルブはライトガイドコネクタ18に備えられた送水コネクタ58(図1参照)に不図示のチューブを介して接続される。送水コネクタ58には不図示の送気・送水手段が接続され、この送気・送水手段からエア及び水が供給される。従って、送気・送水ボタン30を操作することによって、図2の送気・送水ノズル52からエア又は水を観察窓50に向けて噴射することができる。
鉗子口54は、挿入部14に挿通された不図示の鉗子チャンネルを介して、鉗子挿入部40に連通されている。これにより、鉗子挿入部40から鉗子、高周波メス等の各種処置具を挿入することによって、この処置具を鉗子口54から導出することができる。また、鉗子チャンネルは、吸引ボタン32によって操作される不図示の吸引バルブに連通され、更にこの吸引バルブが、ライトガイドコネクタ18に備えられた吸引コネクタ60(図1参照)に不図示のチューブを介して接続される。従って、吸引コネクタ60に不図示の吸引ポンプを接続し、吸引ボタン32により吸引バルブを操作することによって、鉗子口54から残渣や汚物等を、鉗子チャンネルを介して吸引することができる。
<操作部の内部構造>
図3は、操作部12の内部構造を示した操作部12の側面図である。なお、図3では特に後述するワイヤガイド固定ユニット64を示している。
図3は、操作部12の内部構造を示した操作部12の側面図である。なお、図3では特に後述するワイヤガイド固定ユニット64を示している。
図3に示すように、操作部12の内部には、アングルノブ36,38の不図示の回転軸に連結されたプーリ66が回転自在に配置される。プーリ66は、アングルノブ36及びアングルノブ38毎に設けられている。また、プーリ66は、ワイヤガイド固定ユニット64が取り付けられる操作部12内の板状の支持部材68(図4及び図5参照)に回転自在に取り付けられる。つまり、プーリ66とワイヤガイド固定ユニット64とは共に支持部材68に取り付けられている。
また、操作部12の内部には、上下方向湾曲用、及び左右方向湾曲用の各2本で構成される合計4本(図4参照)の操作ワイヤ62が配設される。各操作ワイヤ62は、その先端が図1に示した湾曲部44又は先端硬質部46に接続され、その基端がコネクタ69及び短長の接続用ワイヤ70を介してプーリ66に接続される。すなわち、操作ワイヤ62は、湾曲部44又は先端硬質部46から操作部12にかけて配置される。また、操作ワイヤ62は、操作部12の操作に相当するプーリ66の回転操作に対応した引張作動によって押し引き操作される。これにより、湾曲部44が上下方向及び左右方向に湾曲される。
操作ワイヤ62は、軟性部42から操作部12にかけて配置された本発明のガイド部材に相当するアングルパイプ(保護パイプともいう)72内に進退自在に挿通されている。アングルパイプ72は、その基端部が後述のワイヤガイド固定ユニット64に固定されており、操作ワイヤ62を保護すると共に、プーリ66の回転操作に対応して操作ワイヤ62が前述の押し引き操作されるように操作ワイヤ62をガイドする。
[第1実施形態のワイヤガイド固定ユニット(ワイヤガイド固定装置)]
図4は、本発明のワイヤガイド固定装置を構成する第1実施形態のワイヤガイド固定ユニット64の外観斜視図である。また、図5は、図4に示したアングルパイプ72及びワイヤガイド固定ユニット64及び台座部84の中で隠れている部分を示した外観斜視図である。なお、図5では、2本のアングルパイプ72、ワイヤガイド固定ユニット64及び台座部84の一部については図示を省略している。また、図4及び図5において、矢印Aは基端側を指しており、矢印Bは先端側を指している(図6以降も同様)。
図4は、本発明のワイヤガイド固定装置を構成する第1実施形態のワイヤガイド固定ユニット64の外観斜視図である。また、図5は、図4に示したアングルパイプ72及びワイヤガイド固定ユニット64及び台座部84の中で隠れている部分を示した外観斜視図である。なお、図5では、2本のアングルパイプ72、ワイヤガイド固定ユニット64及び台座部84の一部については図示を省略している。また、図4及び図5において、矢印Aは基端側を指しており、矢印Bは先端側を指している(図6以降も同様)。
図4及び図5に示すように、ワイヤガイド固定ユニット64は、大別して第1スリーブ部材74と第2スリーブ部材75とを有しており、台座部84により支持部材68に取り付けられている。なお、第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75は、4本のアングルパイプ72に対応して4本ずつ設けられている。
図6は、第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75の外観斜視図であり、図7は、図6に示した第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75の分解斜視図である。
<第1スリーブ部材>
図6及び図7に示すように、第1スリーブ部材74は、略円筒形状に形成されており、第1先端74aと、第1基端74bと、第1長手軸L1(図7参照)とを有する。この第1スリーブ部材74の内周部には、アングルパイプ72が挿通される。このアングルパイプ72は、その基端部が第1基端74bよりも基端側に配置された状態で第1スリーブ部材74に接合される。
図6及び図7に示すように、第1スリーブ部材74は、略円筒形状に形成されており、第1先端74aと、第1基端74bと、第1長手軸L1(図7参照)とを有する。この第1スリーブ部材74の内周部には、アングルパイプ72が挿通される。このアングルパイプ72は、その基端部が第1基端74bよりも基端側に配置された状態で第1スリーブ部材74に接合される。
すなわち、ワイヤガイド固定ユニット64は、第1スリーブ部材74とアングルパイプ72とを接合する接合部76(図6参照)を有している。接合部76は、第1スリーブ部材74とアングルパイプ72とをレーザー光によりスポット溶接した溶接部である。図6中では、第1スリーブ部材74の第1先端74aの近傍位置と、第1基端74bの近傍位置との計2箇所の接合部76により第1スリーブ部材74とアングルパイプ72とを接合しているが、接合部76の位置及び数については特に限定はされない。これにより、第1スリーブ部材74の内周面と、アングルパイプ72の外周面とが直接的に接合される。
なお、レーザー溶接による接合部76に代えて、超音波溶接、抵抗溶接、及びかしめのうちのいずれかの方法で第1スリーブ部材74とアングルパイプ72とを直接的に接合してもよい。
第1スリーブ部材74の外周部には、雄ネジである第1ネジ部77が形成されている。この第1ネジ部77には、後述する第2スリーブ部材75の第2ネジ部78(図7参照)が螺合する。
また、第1スリーブ部材74の外周部には、第1ネジ部77を第1長手軸L1(図7参照)に平行な平面で切り欠いた面により構成される第1回転規制面79が形成されている。この第1回転規制面79は、後述の第1係合部85と共に本発明の第1回転規制部を構成するものであり、台座部84の一部である第1係合部85と係合することより、第1スリーブ部材74の第1長手軸L1の周りの回転を規制する。なお、第1スリーブ部材74の外周部には、第1長手軸L1の周りに180°間隔で2つの第1回転規制面79が形成されている(図8参照)。
<第2スリーブ部材>
第2スリーブ部材75は、略中空四角柱形状に形成されており、第2先端75aと、第2基端75bと、前述の第1長手軸L1に平行な第2長手軸L2(図7参照)とを有する。この第2スリーブ部材75の内周部には、前述の第1スリーブ部材74が挿通される。
第2スリーブ部材75は、略中空四角柱形状に形成されており、第2先端75aと、第2基端75bと、前述の第1長手軸L1に平行な第2長手軸L2(図7参照)とを有する。この第2スリーブ部材75の内周部には、前述の第1スリーブ部材74が挿通される。
第2スリーブ部材75の内周部には、第1ネジ部77に螺合する雌ネジである第2ネジ部78が形成されている。第2ネジ部78を第1ネジ部77に螺合させることで、第2スリーブ部材75の内周部に第1スリーブ部材74が挿通される。そして、第2ネジ部78を第1ネジ部77に螺合させた状態で、第1スリーブ部材74に対して第2スリーブ部材75を相対的に回転させることにより、第2スリーブ部材75に対して第1スリーブ部材74の位置を相対的に前後移動させることができる。その結果、第2基端75bから基端側(A方向側)に突出する第1スリーブ部材74の長さ、すなわち、アングルパイプ72の長さを調整することができる。
第2スリーブ部材75の第2長手軸L2に沿う方向の長さに対して、第1スリーブ部材74の第1長手軸L1に沿う方向の長さは十分に長く形成されている。このため、第1先端74aの位置は、第2先端75aの位置よりも先端側(B方向側)に位置する。また、第1基端74bの位置は、第2基端75bの位置よりも基端側(A方向側)に位置する。
第2スリーブ部材75の外周部は、第2長手軸L2の周りに90°間隔にて第2長手軸L2に平行な4つの平面で切り欠かれている。これにより、第2スリーブ部材75の外周部には、切り欠いた平面により構成される4つの第2回転規制面81が形成されている。第2回転規制面81は、後述の第2係合部87と共に本発明の第2回転規制部を構成するものであり、台座部84の一部である第2係合部87と係合することで、第2スリーブ部材75の第2長手軸L2の周りの回転を規制する。
<台座部>
図4及び図5に戻って、台座部84は、ワイヤガイド固定ユニット64を構成する4本の第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75を着脱自在に係合保持した状態で、図示しないボルト等により支持部材68上に固定される。これにより、アングルパイプ72の基端側が、ワイヤガイド固定ユニット64を構成する第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75を介して台座部84に固定される。
図4及び図5に戻って、台座部84は、ワイヤガイド固定ユニット64を構成する4本の第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75を着脱自在に係合保持した状態で、図示しないボルト等により支持部材68上に固定される。これにより、アングルパイプ72の基端側が、ワイヤガイド固定ユニット64を構成する第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75を介して台座部84に固定される。
台座部84は、上段、中段、下段の3つの分割部材84A,84B,84Cで構成される(図5では分割部材84A,84Bは図示を省略)。上段の分割部材84Aと中段の分割部材84Bとによって2本の第1スリーブ部材74が係合保持され、中段の分割部材84Bと下段の分割部材84Cとによって残りの2本の第1スリーブ部材74が係合保持される。分割部材84A,84B,84Cは、図4に示すように上下に積層された後、分割部材84A,84B,84Cに貫通配置される不図示の締結部材によって支持部材68に着脱自在に取り付けられる。
分割部材84Cは、下段側の2本の第1スリーブ部材74の第1先端74a及び第1基端74bにそれぞれ係合する一対の第1係合部85を有している。一対の第1係合部85は、第1長手軸L1及び第2長手軸L2に平行な方向に間隔を隔てて設けられており、この間隔は第2スリーブ部材75を収納可能な大きさに調整されている。これにより、分割部材84Cは、2組の一対の第1係合部85の間に、下段側の2本の第2スリーブ部材75をそれぞれ収納する収納空間を有する。
分割部材84Bは、分割部材84Cと基本的に同じ構成であり、上段側の2本の第1スリーブ部材74と係合する一対の第1係合部85と、上段側の2本の第2スリーブ部材75を収納する収納空間とを有している。また、分割部材84Bには、収納空間の底面を構成し、上段側の第2スリーブ部材75に当接して係合する第2係合部87が形成されている。この第2係合部87は、分割部材84Bが分割部材84C上に積層された際に、分割部材84Cに収納された下段側の第2スリーブ部材75にも当接して係合する。すなわち、第2係合部87は、上段側及び下段側の両方の第2スリーブ部材75に同時に係合する。
図8(A)は、第1先端74aに係合前の第1係合部85の正面図であり、図8(B)は第1先端74aに係合後の第1係合部85の正面図である。ここでは、分割部材84Bの先端側(B方向側)の第1係合部85を代表例として説明を行うが、基端側(A方向側)の第1係合部85、及び分割部材84Cの一対の第1係合部85も同じ構造である。
図8(A)に示すように、第1係合部85は、第1長手軸L1に平行に形成されており、第1先端74a(第1基端74bも同様)が係合する略凹形状の係合溝89を有している。この係合溝89の幅は、第1スリーブ部材74の外周部に形成されている2つの第1回転規制面79の間隔に合わせて形成されている。従って、第1先端74aを係合溝89に係合させる際には、第1回転規制面79が係合溝89の側壁面89aと平行になるように、第1スリーブ部材74の姿勢を調整する。
図8(B)に示すように、第1係合部85の係合溝89に第1先端74aを係合させると、係合溝89の側壁面89aが第1回転規制面79に当接する。これにより、第1スリーブ部材74の第1長手軸L1の周りの回転が規制される。
なお、分割部材84Bに設けられた第1係合部85の係合溝89の開口部は、分割部材84Aにより塞がれ、分割部材84Cに設けられた第1係合部85の係合溝89の開口部は、分割部材84Bにより塞がれる(図4参照)。これにより、分割部材84Aと分割部材84Bとにより上段側の2本の第1スリーブ部材74が係合保持され、分割部材84Bと分割部材84Cとにより下段側の2本の第1スリーブ部材74が係合保持される。
図9(A)は、第2スリーブ部材75に係合前の第2係合部87の側面図であり、図9(B)は、第2スリーブ部材75に係合後の第2係合部87の側面図である。
図9(A),(B)に示すように、第2係合部87の下面は、分割部材84C上に分割部材84Bが積層された際に、分割部材84Cに収納されている下段側の第2スリーブ部材75の上面をなす第2回転規制面81に当接して係合する。これにより、下段側の第2スリーブ部材75の第2長手軸L2の周りの回転が規制される。
また、第2係合部87の上面は、分割部材84Bに上段側の第2スリーブ部材75が収納された際に、上段側の第2スリーブ部材75の下面をなす第2回転規制面81に当接して係合する。これにより、上段側の第2スリーブ部材75の第2長手軸L2の周りの回転が規制される。このように、第2係合部87が上段側及び下段側の第2スリーブ部材75に同時に係合することで、各第2スリーブ部材75の第2長手軸L2の周りの回転が規制される。
図4に戻って、第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75は、それぞれ台座部84に取り付けると回転が規制されるため、アングルパイプ72の基端側が、第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75を介して台座部84に固定され、さらにこの台座部84を介して支持部材68に固定される。
<支持部材にアングルパイプを固定する組み立て作業>
次に、支持部材68にアングルパイプ72を固定する組み立て作業について説明を行う。最初に、アングルパイプ72を第1スリーブ部材74内に挿通して、アングルパイプ72の基端を第1スリーブ部材74の第1基端74bから基端側へ所定量だけ突出させる(図6参照)。
次に、支持部材68にアングルパイプ72を固定する組み立て作業について説明を行う。最初に、アングルパイプ72を第1スリーブ部材74内に挿通して、アングルパイプ72の基端を第1スリーブ部材74の第1基端74bから基端側へ所定量だけ突出させる(図6参照)。
次いで、第1スリーブ部材74とアングルパイプ72とをレーザー光によりスポット溶接する。これにより、第1スリーブ部材74の内周面と、アングルパイプ72の外周面とが接合部76にて直接的に接合される。
接合部76による接合後、第1スリーブ部材74の第1ネジ部77に、第2スリーブ部材75の第2ネジ部78を螺合させて、第2スリーブ部材75の内周部に第1スリーブ部材74を挿通させる。そして、第1スリーブ部材74に対して第2スリーブ部材75を相対的に回転させることにより、第2基端75bから基端側(A方向側)に突出する第1スリーブ部材74の長さ、すなわち、アングルパイプ72の長さを調整する。このアングルパイプ72の長さは、操作ワイヤ62に弛みが生じない所定量に調整される。
次いで、分割部材84Cを支持部材68に固定する。この固定後、分割部材84Cの一対の第1係合部85の係合溝89に、下段側の2本の第1スリーブ部材74の第1先端74a及び第1基端74bをそれぞれ係合させる(図5参照)。これにより、第1スリーブ部材74の第1回転規制面79と第1係合部85との係合により、第1スリーブ部材74の第1長手軸L1の周りの回転が規制される(図8参照)。
また同時に、下段側の第2スリーブ部材75を、分割部材84Cに設けられている収納空間内にそれぞれ収納させる(図5参照)。そして、分割部材84C上に分割部材84Bを積層する。これにより、分割部材84Bと分割部材84Cとによって下段側の2本の第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75が係合保持される。また、下段側の第2スリーブ部材75の上面をなす第2回転規制面81が第2係合部87に係合して、下段側の第2スリーブ部材75の第2長手軸L2の周りの回転が規制される(図9参照)。
次いで、分割部材84Bの第1係合部85に上段側の2本の第1スリーブ部材74をそれぞれ係合させると共に、収納空間内に上段側の2本の第2スリーブ部材75をそれぞれ収納させる。上段側の第1スリーブ部材74の第1回転規制面79が第1係合部85に係合することで、上段側の第1スリーブ部材74の第1長手軸L1の周りの回転が規制される(図8参照)。また、上段側の第2スリーブ部材75の下面をなす第2回転規制面81が、第2係合部87に係合して、上段側の第2スリーブ部材75の第2長手軸L2の周りの回転が規制される(図9参照)。
そして、分割部材84B上に分割部材84Aを積層する。これにより、分割部材84Aと分割部材84Bとによって上段側の2本の第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75が係合保持される。その後、台座部84を支持部材68に固定する。
以上の組み立て作業によって、台座部84に取り付けられた第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75は、それぞれ回転が規制されるため、アングルパイプ72の基端側が台座部84に固定され、さらにこの台座部84を介して支持部材68に固定される。その結果、操作部12において操作ワイヤ62が、ワイヤガイド固定ユニット64及び台座部84を介して支持部材68に支持される。
このようにワイヤガイド固定ユニット64は、アングルパイプ72を支持部材68に固定する組み立て作業時に、難易度の高い半田付け作業は不要となる。また、ワイヤガイド固定ユニット64を、第1スリーブ部材74の第1ネジ部77に第2スリーブ部材75の第2ネジ部78を螺合させた構造とすることで、前述の特許文献3に記載のような狭いスペース内でのナットの取り付け及びナットの締め付けの作業が不要となる。さらに、第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75は台座部84により回転規制されるため、前述の特許文献3のようにナットが緩んで第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75が回転するという問題も発生しない。
<アングルパイプの長さを調整する修理作業>
次に、台座部84に保持されているワイヤガイド固定ユニット64から基端側に突出しているアングルパイプ72の長さを調整する修理作業について説明を行う。例えば、操作部12内において操作ワイヤ62に緩みが発生した場合、支持部材68から台座部84を取り外した後、第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75を分割部材84A,84B,84Cから取り外す。
次に、台座部84に保持されているワイヤガイド固定ユニット64から基端側に突出しているアングルパイプ72の長さを調整する修理作業について説明を行う。例えば、操作部12内において操作ワイヤ62に緩みが発生した場合、支持部材68から台座部84を取り外した後、第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75を分割部材84A,84B,84Cから取り外す。
そして、第1長手軸L1及び第2長手軸L2を中心に、第1スリーブ部材74に対し第2スリーブ部材75を相対的に回転させて前後に移動させることにより、第2スリーブ部材75の第2基端75bから基端側に突出する第1スリーブ部材74、すなわち、アングルパイプ72の長さを調整する。この際に、第2回転規制面81は第2スリーブ部材75の外周部において第2長手軸L2の周りに90°間隔で形成されているので、アングルパイプ72の長さ調整の際には、第1スリーブ部材74に対し第2スリーブ部材75を90°ごとに相対的に回転させる。これにより、例えば第1ネジ部77のピッチが0.45mmである場合、アングルパイプ72の長さを約0.11mm(=0.45mm/4)間隔で調整することができる。
アングルパイプ72の長さ調整後、第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75を、台座部84の分割部材84A,84B,84Cに係合保持させると共に、この台座部84を支持部材68に固定する。
以上の修理作業によって、操作部12において、台座部84に保持されているワイヤガイド固定ユニット64から基端側に突出するアングルパイプ72の長さを調整することができる。
このようにワイヤガイド固定ユニット64は、アングルパイプ72の長さ調整を行う修理作業時に、難易度の高い半田付け作業は不要となる。また、ワイヤガイド固定ユニット64を、第1スリーブ部材74の第1ネジ部77に第2スリーブ部材75の第2ネジ部78を螺合させた構造とすることにより、台座部84から第1スリーブ部材74及び第2スリーブ部材75を取り外した状態にて、アングルパイプ72の長さ調整を行うことができる。すなわち、前述の特許文献3に記載のような狭いスペース内でのナットの取り付け及びナットの締め付けの作業が不要となる。
[第1実施形態のワイヤガイド固定ユニットの効果]
以上の通り、第1実施形態のワイヤガイド固定ユニット64は、第1スリーブ部材74の第1ネジ部77に第2スリーブ部材75の第2ネジ部78を螺合させた構造とすることにより、組み立て作業時やアングルパイプ72の長さ調整を行う修理作業時に、難易度の高い半田付け作業や狭いスペース内でのナットの取り付け及びナットの締め付けの作業が不要となる。その結果、組み立て及び修理を容易に行うことができる。また、半田付け作業による半田やフラックスの飛散を防止することができ、ワイヤガイド固定ユニット64の信頼性を向上させることができる。
以上の通り、第1実施形態のワイヤガイド固定ユニット64は、第1スリーブ部材74の第1ネジ部77に第2スリーブ部材75の第2ネジ部78を螺合させた構造とすることにより、組み立て作業時やアングルパイプ72の長さ調整を行う修理作業時に、難易度の高い半田付け作業や狭いスペース内でのナットの取り付け及びナットの締め付けの作業が不要となる。その結果、組み立て及び修理を容易に行うことができる。また、半田付け作業による半田やフラックスの飛散を防止することができ、ワイヤガイド固定ユニット64の信頼性を向上させることができる。
<第1実施形態の変形例>
次に、第1実施形態のワイヤガイド固定ユニット64の変形例について説明を行う。上記第1実施形態のワイヤガイド固定ユニット64では、第1スリーブ部材74にアングルパイプ72を接合する際にレーザー溶接などの直接接合する方式を採用したが、例えば半田を用いて接合する方式を採用してもよい。
次に、第1実施形態のワイヤガイド固定ユニット64の変形例について説明を行う。上記第1実施形態のワイヤガイド固定ユニット64では、第1スリーブ部材74にアングルパイプ72を接合する際にレーザー溶接などの直接接合する方式を採用したが、例えば半田を用いて接合する方式を採用してもよい。
図10は、第1スリーブ部材74とアングルパイプ72とを半田で接合する第1実施形態の変形例のワイヤガイド固定ユニット64Aの分解斜視図である。
図10に示すように、ワイヤガイド固定ユニット64Aは、第1実施形態で説明した第1スリーブ部材74と異なる第1スリーブ部材74Sを備える点を除けば、第1実施形態のワイヤガイド固定ユニット64と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
第1スリーブ部材74Sは、前述の第1先端74a及び第1基端74b及び第1長手軸L1及び第1ネジ部77の他に、注入口88を有する。この注入口88は、第1先端74aの開口端に設けられており、先端側(B方向側)に向けてテーパ状に拡径された形状を有している。
半田(図示は省略)は、注入口88とアングルパイプ72との間の隙間から第1スリーブ部材74Sの内部に注入される。そして、第1スリーブ部材74Sの第1基端74bの開口端から半田が漏出した時点で半田の注入が停止される。第1スリーブ部材74S内に注入された半田が固化することで、アングルパイプ72と第1スリーブ部材74Sとの間が半田によって接合される。すなわち、アングルパイプ72の外周部が、半田を介して第1スリーブ部材74Sの内周部に接合される。この場合、第1スリーブ部材74S内で固化した半田が本発明の接合部として機能する。
なお、注入口88の位置は、第1先端74aの開口端に限定されるものではなく、第1スリーブ部材74Sの任意の位置であってもよい。また、半田を用いてアングルパイプ72と第1スリーブ部材74Sとの間を間接的に接合する代わりに、ろう、接着剤、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂などの各種の接合剤を用いて間接的に接合してもよい。
[第2実施形態のワイヤガイド固定ユニット(ワイヤガイド固定装置)]
次に、本発明のワイヤガイド固定装置を構成する第2実施形態のワイヤガイド固定ユニット90について説明を行う。このワイヤガイド固定ユニット90は、第1実施形態のワイヤガイド固定ユニット64と同様に、内視鏡10の操作部12内において、アングルパイプ72の基端部の固定を行うが、第1スリーブ部材及び第2スリーブ部材の回転を規制する構造が第1実施形態のワイヤガイド固定ユニット64とは異なる。
次に、本発明のワイヤガイド固定装置を構成する第2実施形態のワイヤガイド固定ユニット90について説明を行う。このワイヤガイド固定ユニット90は、第1実施形態のワイヤガイド固定ユニット64と同様に、内視鏡10の操作部12内において、アングルパイプ72の基端部の固定を行うが、第1スリーブ部材及び第2スリーブ部材の回転を規制する構造が第1実施形態のワイヤガイド固定ユニット64とは異なる。
図11は、第2実施形態のワイヤガイド固定ユニット90の外観斜視図である。また、図12は、図11に示したアングルパイプ72及びワイヤガイド固定ユニット90及び台座部98の中で隠れている部分を示した外観斜視図である。なお、図12は、前述の図5と同様に、2本のアングルパイプ72、ワイヤガイド固定ユニット90及び台座部98の一部については図示を省略している。また、上記第1実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
図11及び図12に示すように、ワイヤガイド固定ユニット90は、4本の第1スリーブ部材91及び第2スリーブ部材92を有しており、台座部98により支持部材68に取り付けられている。
図13は、第1スリーブ部材91及び第2スリーブ部材92の外観斜視図であり、図14は、図13に示した第1スリーブ部材91及び第2スリーブ部材92の分解斜視図である。
<第1スリーブ部材>
図13及び図14に示すように、第1スリーブ部材91は、略円筒形状に形成されており、前述の第1長手軸L1及び第1ネジ部77の他に、第1先端91aと第1基端91bと非ネジ部93とを有する。この第1スリーブ部材91の内周部には、アングルパイプ72が挿通される。
図13及び図14に示すように、第1スリーブ部材91は、略円筒形状に形成されており、前述の第1長手軸L1及び第1ネジ部77の他に、第1先端91aと第1基端91bと非ネジ部93とを有する。この第1スリーブ部材91の内周部には、アングルパイプ72が挿通される。
非ネジ部93は、第1スリーブ部材91の外周部であって第1ネジ部77よりも先端側(B方向側)の第1先端91aに設けられている。すなわち、第1スリーブ部材91の外周部は、第1ネジ部77よりも先端側に配置された非ネジ部93を有している。第1スリーブ部材91の非ネジ部93の形成部分は、第1ネジ部77の形成部分よりも拡径された形状を有している。また、非ネジ部93は、第1スリーブ部材91の内周部に挿通されたアングルパイプ72の基端が第1基端91bよりも基端側に配置された状態で、前述の接合部76によりアングルパイプ72に直接接合されている。なお、接合部76の接合方式は、レーザー溶接以外に、超音波溶接、抵抗溶接、及びかしめ等を用いてよい。また、半田や各種接合剤を用いて間接的に接合してもよい。
非ネジ部93は、その外周部を第1長手軸L1に平行な面で切り欠いた面により構成される第1回転規制面93aを有している。この第1回転規制面93aは、後述の回転止めリブ95と共に本発明の第1回転規制部を構成するものであり、台座部98の回転止めリブ95と係合して第1スリーブ部材91の第1長手軸L1の周りの回転を規制する。なお、非ネジ部93の外周部には、第1長手軸L1の周りに180°間隔で2つの第1回転規制面93aが形成されている(図15参照)。
<第2スリーブ部材>
第2スリーブ部材92は、前述の第2長手軸L2及び第2ネジ部78(図14参照)の他に、一対のフランジ94を有している。第2ネジ部78を第1ネジ部77に螺合させることで、第2スリーブ部材92の内周部に第1スリーブ部材91が挿通される。そして、第1スリーブ部材91に対して第2スリーブ部材92を相対的に回転させることにより、第2スリーブ部材92の基端から基端側(A方向側)に突出する第1スリーブ部材91の長さ、すなわち、アングルパイプ72の長さを調整することができる。
第2スリーブ部材92は、前述の第2長手軸L2及び第2ネジ部78(図14参照)の他に、一対のフランジ94を有している。第2ネジ部78を第1ネジ部77に螺合させることで、第2スリーブ部材92の内周部に第1スリーブ部材91が挿通される。そして、第1スリーブ部材91に対して第2スリーブ部材92を相対的に回転させることにより、第2スリーブ部材92の基端から基端側(A方向側)に突出する第1スリーブ部材91の長さ、すなわち、アングルパイプ72の長さを調整することができる。
なお、第1実施形態と同様に、第1先端91aの位置は第2スリーブ部材92の先端の位置よりも先端側(B方向側)に位置し、第1基端91bの位置は第2スリーブ部材92の基端の位置よりも基端側(A方向側)に位置する。
一対のフランジ94の一方は第2スリーブ部材92の先端に設けられ、他方は第2スリーブ部材92の基端に設けられている。フランジ94は、その外周部を第2長手軸L2の周りに90°間隔にて第2長手軸L2に平行な4つの平面で切り欠くことにより、略四角板形状に形成されている。これにより、フランジ94の外周部には、前述の切り欠いた平面により構成される4つの第2回転規制面94aが形成されている。第2回転規制面94aは、後述の第2係合部87と共に本発明の第2回転規制部を構成するものであり、台座部98の一部である第2係合部87と係合して第2スリーブ部材92の第2長手軸L2の周りの回転を規制する。
<台座部>
図11及び図12に戻って、台座部98は、ワイヤガイド固定ユニット90を構成する4本の第1スリーブ部材91及び第2スリーブ部材92を着脱自在に係合保持した状態で、支持部材68上に固定される。これにより、アングルパイプ72の基端側が、ワイヤガイド固定ユニット90を介して台座部98に固定される。
図11及び図12に戻って、台座部98は、ワイヤガイド固定ユニット90を構成する4本の第1スリーブ部材91及び第2スリーブ部材92を着脱自在に係合保持した状態で、支持部材68上に固定される。これにより、アングルパイプ72の基端側が、ワイヤガイド固定ユニット90を介して台座部98に固定される。
台座部98は、第1実施形態と同様の上段、中段、下段の3つの分割部材98A,98B,98Cで構成される。分割部材98Aと分割部材98Bとの間に上段側の2本の第1スリーブ部材91及び第2スリーブ部材92が係合保持され、分割部材98Bと分割部材98Cとの間に下段側の2本の第1スリーブ部材91及び第2スリーブ部材92が係合保持される。分割部材98A,98B,98Cは、図11に示すように上下に積層された後、不図示の締結部材によって支持部材68に着脱自在に取り付けられる。
分割部材98A,98B,98Cは、第2スリーブ部材92よりも先端側の位置で第1スリーブ部材91を上下方向から挟持する挟持部99aと、第2スリーブ部材92よりも基端側の位置で第1スリーブ部材91を上下方向から挟持する挟持部99bとを有している。この際に、各第1スリーブ部材91の非ネジ部93は、挟持部99aよりも先端側(B方向側)に位置している。
分割部材98Bの先端側(B方向側)の面上には、本発明の第1係合部に相当し、先端側に向かって突出した略板形状の回転止めリブ95が設けられている。この回転止めリブ95は、上段側の2本の第1スリーブ部材91と下段側の2本の第1スリーブ部材91との間に位置しており、4本の第1スリーブ部材91に同時に係合する。
図15は、図11に示した回転止めリブ95の正面図である。図15に示すように、回転止めリブ95は、上段側の2本の第1スリーブ部材91の非ネジ部93に形成された第1回転規制面93aに当接して係合するのと同時に、下段側の2本の第1スリーブ部材91の非ネジ部93に形成された第1回転規制面93aに当接して係合する。これにより、4本の第1スリーブ部材91の第1長手軸L1の周りの回転が規制される。
図11及び図12に戻って、分割部材98A,98Bの挟持部99aと挟持部99bとの間に、上段側の2本の第2スリーブ部材92をそれぞれ収納する収納空間が形成される。また、分割部材98B、98Cの挟持部99aと挟持部99bとの間に、下段側の2本の第2スリーブ部材92をそれぞれ収納する収納空間が形成される。
分割部材98Bには、上段側の収納空間と下段側の収納空間との間に第2係合部87が設けられている。第2係合部87は、上段側の第2スリーブ部材92のフランジ94の下面をなす第2回転規制面94aと、下段側の第2スリーブ部材92のフランジ94の上面をなす第2回転規制面94aとにそれぞれ当接して係合する。これにより、4本の第2スリーブ部材92の第2長手軸L2の周りの回転が規制される。
このように第1スリーブ部材91及び第2スリーブ部材92は、それぞれ台座部98に取り付けると回転が規制されるため、アングルパイプ72の基端側が、第1スリーブ部材91及び第2スリーブ部材92を介して台座部98に固定され、さらにこの台座部98を介して支持部材68に固定される。その結果、操作部12において操作ワイヤ62が、ワイヤガイド固定ユニット90及び台座部98を介して支持部材68に支持される。
[第2実施形態のワイヤガイド固定ユニットの効果]
以上の通り、第2実施形態のワイヤガイド固定ユニット90は、第1スリーブ部材91の第1ネジ部77に第2スリーブ部材92の第2ネジ部78を螺合させた構造とすることにより、上記第1実施形態と同様の理由で組み立て及び修理を容易に行うことができ、さらに半田付け作業をなくすことで信頼性を向上させることができる。
以上の通り、第2実施形態のワイヤガイド固定ユニット90は、第1スリーブ部材91の第1ネジ部77に第2スリーブ部材92の第2ネジ部78を螺合させた構造とすることにより、上記第1実施形態と同様の理由で組み立て及び修理を容易に行うことができ、さらに半田付け作業をなくすことで信頼性を向上させることができる。
なお、上記第2実施形態では、第1スリーブ部材91の外周部であって第1ネジ部77よりも先端側に非ネジ部93が配置されているが、第1ネジ部77よりも基端側に非ネジ部93を配置してもよい。この場合には、分割部材98Bの基端側の面上に回転止めリブ95を設ければよい。
[その他]
上記第1実施形態では、本発明のガイド部材としてアングルパイプ72を用いているが、ワイヤガイド固定ユニット64の他実施形態の外観斜視図である図16(A)に示すように、アングルパイプ72の代わりに密着コイル97を本発明のガイド部材として用いてよい。また、上記第2実施形態においても、ワイヤガイド固定ユニット90の他実施形態の外観斜視図である図16(B)に示すように、アングルパイプ72の代わりに密着コイル97を用いてよい。密着コイル97の基端は、丸みをおびた形状なので、その基端に操作ワイヤ62が接触しても操作ワイヤ62の摩耗を大幅に低減することができる。
上記第1実施形態では、本発明のガイド部材としてアングルパイプ72を用いているが、ワイヤガイド固定ユニット64の他実施形態の外観斜視図である図16(A)に示すように、アングルパイプ72の代わりに密着コイル97を本発明のガイド部材として用いてよい。また、上記第2実施形態においても、ワイヤガイド固定ユニット90の他実施形態の外観斜視図である図16(B)に示すように、アングルパイプ72の代わりに密着コイル97を用いてよい。密着コイル97の基端は、丸みをおびた形状なので、その基端に操作ワイヤ62が接触しても操作ワイヤ62の摩耗を大幅に低減することができる。
上記第1実施形態では、第2スリーブ部材75の外周部に4つの第2回転規制面81を形成しているが、第2回転規制面81を5以上形成してもよい。また、上記第2実施形態についても同様に、フランジ94の外周部に第2回転規制面94aを5以上形成してもよい。また、上記第1実施形態において第2スリーブ部材75の代わりに第2スリーブ部材92を用いてよく、逆に上記第2実施形態において第2スリーブ部材92の代わりに第2スリーブ部材75を用いてもよい。
上記各実施形態で説明した第1係合部及び第2係合部により第1スリーブ部材及び第2スリーブ部材の回転規制をする構造は、第1スリーブ部材及び第2スリーブ部材の回転規制が可能な構造であれば特に限定はされない。また、第1係合部及び第2係合部が、台座部ではなく、操作部12内の各部・各部材に設けられていてもよい。
本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…内視鏡,12…操作部,14…挿入部,42…軟性部,44…湾曲部,46…先端硬質部,62…操作ワイヤ,64…ワイヤガイド固定ユニット,72…アングルパイプ,74…第1スリーブ部材,75…第2スリーブ部材,76…接合部,77…第1ネジ部,78…第2ネジ部,79…第1回転規制面,81…第2回転規制面,85…第1係合部,87…第2係合部,90…ワイヤガイド固定ユニット,91…第1スリーブ部材,92…第2スリーブ部材,93…非ネジ部,93a…第1回転規制面,94a…第2回転規制面,95…回転止めリブ
Claims (6)
- 先端側から順に先端硬質部、湾曲部、及び軟性部を有する挿入部と、
前記挿入部の基端部に接続された操作部と、
前記湾曲部又は前記先端硬質部から前記操作部にかけて配置され、前記操作部の操作により押し引きされることで前記湾曲部を湾曲させる操作ワイヤと、
前記軟性部から前記操作部にかけて配置され、前記操作ワイヤが進退自在に挿通されるガイド部材と、
前記操作部の内部に設けられ、前記ガイド部材の基端部を固定するワイヤガイド固定ユニットと、
前記操作部の内部に設けられ、前記ワイヤガイド固定ユニットを前記操作部に取り付ける台座部と、を備え、
前記ワイヤガイド固定ユニットは、
第1長手軸を有し、前記ガイド部材が挿通される第1スリーブ部材と、
前記第1長手軸に平行な第2長手軸を有し、前記第1スリーブ部材が挿通される第2スリーブ部材と、
前記第1スリーブ部材の外周部に設けられた第1ネジ部と、
前記第2スリーブ部材の内周部に設けられ、前記第1ネジ部に螺合する第2ネジ部と、
前記第1スリーブ部材の前記第1長手軸の周りの回転を規制する第1回転規制部と、
前記第2スリーブ部材の前記第2長手軸の周りの回転を規制する第2回転規制部と、
前記第1スリーブ部材と前記ガイド部材とを接合する接合部と、
を有する内視鏡。 - 前記第1回転規制部は、前記第1スリーブ部材の外周部の一部を前記第1長手軸に平行な平面で切り欠いた第1回転規制面と、前記操作部の内部に設けられた第1係合部とを有し、前記第1回転規制面を前記第1係合部に係合させることにより前記第1スリーブ部材の前記第1長手軸の周りの回転を規制する、請求項1に記載の内視鏡。
- 前記第1回転規制面は、前記第1ネジ部を前記第1長手軸に平行な平面で切り欠いた面により構成される、請求項2に記載の内視鏡。
- 前記第1スリーブ部材の外周部は前記第1ネジ部よりも先端側又は基端側に配置された非ネジ部を有し、
前記第1回転規制面は、前記非ネジ部を前記第1長手軸に平行な平面で切り欠いた面により構成される、請求項2に記載の内視鏡。 - 前記第2回転規制部は、前記第2スリーブ部材の外周部の一部を前記第2長手軸に平行な平面で切り欠いた第2回転規制面と、前記操作部の内部に設けられた第2係合部とを有し、前記第2回転規制面を前記第2係合部に係合させることにより前記第2スリーブ部材の前記第2長手軸の周りの回転を規制する、請求項1から4のいずれか1項に記載の内視鏡。
- 先端側から順に先端硬質部、湾曲部、及び軟性部を有する挿入部と、前記挿入部の基端部に接続された操作部と、前記湾曲部又は前記先端硬質部から前記操作部にかけて配置され、前記操作部の操作により押し引きされることで前記湾曲部を湾曲させる操作ワイヤと、前記軟性部から前記操作部にかけて配置され、前記操作ワイヤが進退自在に挿通されるガイド部材とを有する内視鏡において用いられるワイヤガイド固定装置であって、
前記操作部の内部に設けられた台座部に取り付けられ、前記ガイド部材の基端部を固定するワイヤガイド固定ユニットを備え、
前記ワイヤガイド固定ユニットは、
第1長手軸を有し、前記ガイド部材が挿通される第1スリーブ部材と、
前記第1長手軸に平行な第2長手軸を有し、前記第1スリーブ部材が挿通される第2スリーブ部材と、
前記第1スリーブ部材の外周部に設けられた第1ネジ部と、
前記第2スリーブ部材の内周部に設けられ、前記第1ネジ部に螺合する第2ネジ部と、
前記第1スリーブ部材の前記第1長手軸の周りの回転を規制する第1回転規制部と、
前記第2スリーブ部材の前記第2長手軸の周りの回転を規制する第2回転規制部と、
前記第1スリーブ部材と前記ガイド部材とを接合する接合部と、
を有するワイヤガイド固定装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015109437A JP2016220882A (ja) | 2015-05-29 | 2015-05-29 | 内視鏡及びワイヤガイド固定装置 |
CN201610355706.9A CN106175652B (zh) | 2015-05-27 | 2016-05-26 | 内窥镜和线引导固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015109437A JP2016220882A (ja) | 2015-05-29 | 2015-05-29 | 内視鏡及びワイヤガイド固定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016220882A true JP2016220882A (ja) | 2016-12-28 |
Family
ID=57746242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015109437A Pending JP2016220882A (ja) | 2015-05-27 | 2015-05-29 | 内視鏡及びワイヤガイド固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016220882A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11553833B2 (en) | 2017-03-08 | 2023-01-17 | Ambu A/S | Handle for an endoscope |
US11642014B2 (en) * | 2017-03-08 | 2023-05-09 | Ambu A/S | Handle for an endoscope |
-
2015
- 2015-05-29 JP JP2015109437A patent/JP2016220882A/ja active Pending
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US11642014B2 (en) * | 2017-03-08 | 2023-05-09 | Ambu A/S | Handle for an endoscope |
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