JP2837680B2 - 内視鏡装置及び先端光学アダプタ - Google Patents

内視鏡装置及び先端光学アダプタ

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JP2837680B2
JP2837680B2 JP63332260A JP33226088A JP2837680B2 JP 2837680 B2 JP2837680 B2 JP 2837680B2 JP 63332260 A JP63332260 A JP 63332260A JP 33226088 A JP33226088 A JP 33226088A JP 2837680 B2 JP2837680 B2 JP 2837680B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、視野変更を行なうことができる内視鏡及び
先端光学アダプタに関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする問題点] 近年、体腔内に細長の挿入部を挿入することより、体
腔内蔵器等を観察したり、必要に応じて鉗子チャンネル
内を挿通した鉗子を用いて生体内組織を採取して患部を
詳しく診断したりすることのできる医療用内視鏡が広く
用いられている。また、工業分野においても、ボイラ,
タービン,エンジン,化学プラント等の内部を観察した
り、検査したりすることのできる工業用内視鏡が広く利
用されている。
特に、上記医療用内視鏡の挿入部を体腔内に挿入し
て、患部等を観察する場合、挿入部先端側に対し、その
軸方向前方に患部があれば直視型の内視鏡を用いると観
察しやすい。一方、挿入方向と直交する側方の体腔内壁
面を観察する場合には側視型内視鏡を用いると観察しや
すい。また、大きい範囲を概略的に観察するか、狭い範
囲を精密に観察するかによって画角の異なる内視鏡を用
いたほうが観察を容易に行うことができる。
ところが内視鏡は高価であり、これらの各種の観察対
象に対応した内視鏡を用意することは極めて不経済であ
る。このような問題に対処するために特開昭56-85324号
公報では、内視鏡挿入部先端に視野角あるいは視野方向
を変えることのできる光学系を備えた先端光学アダプタ
を装着する技術が開示されている。また、実公昭62-637
14号公報あるいは特開昭58-216212号公報等では、内視
鏡装置の観察光学系の前方に反射体を設け視野方向を変
換する装置及び反射体の回転装置が種々提案されてい
る。
ところで、前述したような観察光学系の前方に反射体
を設け、視野方向を変換する内視鏡装置では、対物光学
系前方に配置された視野方向を変換するための反射体と
対物光学系を内設した先端部と反射体を回転させるため
の駆動装置とは硬質部材により接続されていたため、内
視鏡の先端部の硬質長が長くなってしまい、曲管部の挿
入性が劣化することがあった。
又、特に、工業用の分野においては、観察時、思わぬ
障害物等に視野方向を変換する反射体がぶつかり、対物
光学系を内設する先端部と反射体とを接続する連結部材
が変形し良好な視野が得られなくなり、さらには、連結
部材が破損して被検査部内に反射体が脱落することが考
えられる。
このような問題に対処するべく本出願人は特願昭62-3
36442号明細書において視野方向変換部を対物光学系を
配置した挿入部先端部に対して弾性を有する弾性部材に
て保持する技術を提案している。しかしながらこの技術
では視野方向変換部と対物光学系とを弾性部材で連結し
ているために例えば挿入部を曲管に挿入し、弾性部材が
変形している場合や、弾性部材で連結された視野方向変
換部が振動している場合には、視野方向変換部の光軸と
対物光学系の光軸がずれ、良好な視野が得られなくなる
等解決する問題が残されている。
更にまた、弾性部材と視野方向変換部とを接続する場
合には、半田付け又はロー付け等が考えられるが、この
ロー付け又は半田付けのよる接続方法は接続部が確実に
強固に接続されていると限らず接続が外れてしまうとい
う危険性があった。特に内視鏡先端部アダプタにおいて
は、アダプタ先端部に曲げ応力及び衝撃力が働くため
に、なおいっそう接続部が外れる危険性が増す。また、
接続部をより確実に接続するためにロー付け又は半田付
けを行なう部分をより多く大きくとるとコテの熱の影響
により弾性部材の組織が変質し、ばね剛性が低下する場
合がある。ばね剛性が低下した弾性部材は、アダプタに
曲げ応力等が働くと弾性部材から先端側が曲がって元の
状態に戻らなくなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その
第1の目的は、被検部位である狭い曲管内を挿入される
場合でも挿入性が良好で、対衝撃性に優れる内視鏡及び
先端光学アダプタを提供することにある。
本発明の第2の目的は、弾性部材と硬性部間の接続強
度を向上させて確実に固定し、且つ弾性部材の弾性を損
うことのない内視鏡及び先端光学アダプタを提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明の内視鏡装置は、被検部位内に挿入される挿入
部を有する内視鏡と、内視鏡の挿入部の先端部に着脱自
在に装着される先端光学アダプタからなり、先端光学ア
ダプタは、内視鏡の先端部に装着され内視鏡の対物レン
ズ系の光軸方向を変更する視野変更光学部材を有する第
2の硬性部と、視野変更光学部材と弾性的に連結して視
野変更光学部材を駆動する駆動手段を有する第1の硬性
部と、第1の硬性部と第2の硬性部とを連結する弾性部
材とを備えたものである。
また、本発明の先端光学アダプタは、内視鏡先端部に
着脱自在に装着可能な先端光学アダプタからなり、複数
の硬性部外周面に弾性部材を螺合して、複数の硬性部を
連結すると共に、弾性部材と硬性部とを係止する手段を
設けている。この弾性部材は弾性を有しており、先端光
学アダプタを被検部位内に挿入する際に、外力が加わっ
た場合にこの部分から折曲される。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図乃至第6図は本発明の第1実施例に係り、第1
図は先端光学アダプタの断面図、第2図は第1図のA−
A′方向断面図、第3図は電線の接続部の説明図、第4
図は内視鏡装置の全体構成の説明図、第5図は第1図の
B部詳細図であって、先端光学アダプタに設けられた電
気接点の構成説明図、第6図は内視鏡先端部の構成を説
明する断面図である。
第4図において、内視鏡装置1は電子内視鏡2と、こ
の電子内視鏡2に照明光を供給する光源部を内蔵し、前
記電子内視鏡2から送出される画像信号を信号処理する
制御装置9と、この制御装置9から出力される映像信号
を画面上に表示するテレビモニタ10とから構成されてい
る。
前記電子内視鏡2は細長で可撓性の挿入部3を備え、
この挿入部3の後端部には太径の操作部4が連設されて
いる。この操作部4の側部からはユニバーサルコード6
が延設されており、このユニバーサルコード6の先端に
設けられた光源及び信号用コネクタ7が前記制御装置9
に接続されている。
前記挿入部3は長尺な可撓管部11とこの可撓管部11の
先端に連設された上下/左右方向に湾曲可能な湾曲部12
と、この湾曲部12の先端に連設された先端部13とを備え
ている。
前記湾曲部12は前記操作部4に設けられた湾曲操作ノ
ブ14を回動することによって上下/左右方向に湾曲でき
るようになっている。
前記先端部13には、第1図に示すような先端光学アダ
プタ16が着脱自在に装着される。
前記先端光学アダプタ16は先端部に位置する第1の硬
性部17と、この第1の硬性部17の後部に連設された弾性
部18と、この弾性部18の後部に連設されて、前記先端部
13と着脱自在に接続される第2の硬性部19とを備えてい
る。
前記第2の硬性部19はレンズ枠21とミラー枠22とを有
しており、レンズ枠21の後端部には前記先端部13が収納
されている。先端部13の外周壁には緩み止めの二重ねじ
を形成する第1の雄ねじ部23及び第2の雄ねじ部24が設
けられており、この雄ねじ部23,24とレンズ枠21の後端
部内周が螺合するようになっている。このレンズ枠21に
は第2図のように先端光学アダプタ16の長手方向中心と
一致して観察用透孔26が設けられており、この観察用透
孔26の周囲に照明用透孔27と電線が貫通する電線用透孔
28とが長手方向に設けられている。観察用透孔26には電
子内視鏡2側の図示しない対物レンズ系と光軸が一致し
た画角変更レンズ系29が設けられている。また、照明用
透孔27には、電子内視鏡2側から供給される照明光を伝
送する配光レンズ系31が設けられている。
前記電線用透孔28は第5図に示すように、後部が拡径
されており、この拡径部に筒状の電気絶縁部材32が内嵌
されている。この電気絶縁部材32の内周壁面には周回状
に突起部33が形成されている。この電気絶縁部材32内に
は突起部33の内径より若干小さい外径を有する略円柱状
の電気接点34が長手方向に摺動自在に設けられている。
この電気接点34の外周面の略中央部であって、前記突起
部33の後方には電気絶縁部材32の内径より若干小さい外
径を有する鍔部36が周回状に設けられており、突起部33
とこの鍔部36とによって作られる空間にはコイルばね37
が電気接点34の外周面に巻き付けられて付勢された状態
で設けられている。電気接点34の後端部は電線用透孔28
内に内嵌された環状部材38によって支持されており、こ
の環状部材38の前端面にコイルばね37によって押圧され
た鍔部36の後端面が当接するようになっている。この鍔
部36と環状部材38とが当接する状態では、電気接点34の
後端部は第5図(b)のようにレンズ枠21の後端面より
突出している。また、レンズ枠21を電子内視鏡2に装着
すると第5図(a)のように前方に突出した電子内視鏡
2側の電気接点39が電気接点34を押圧してコイルばね37
を付勢し、前方に摺動させるようになっている。電気接
点34,39の電気的な接続はコイルばね37によって常に押
圧されているために確実に行なわれる。なお、電子内視
鏡2側の電気接点39にコイルばね37を設けて、電子内視
鏡2側を突没させるようにしても良い。
レンズ枠21とミラー枠22の後端部と電子内視鏡2の先
端部13の外周には保護部材40が外嵌されている。
前記ミラー枠22は略円筒状に形成されて、前端部は閉
鎖されており、後端部は開放されている。このミラー枠
22の後端部内には前記レンズ枠21の前端部が内嵌されて
径方向に螺入されたねじ35によって互いに固定されてい
る。ミラー枠22の外周壁には観察用窓41が形成されてお
り、ミラー枠22内には前記画角変更レンズ系29の光軸を
略直角に折曲して前記観察用窓41を通過させるミラー42
がミラー支持部材46に固定されて設けられている。この
ミラー支持部材46はミラー枠22の前部の閉塞部を長手方
向中心と一致して貫通し、軸受部材43によって軸支され
た可撓性で回転力を伝達する軸44と連結されている。
前記第1の硬性部17はモータ47と歯車箱47aを内蔵し
て、前部を開放し、後部を閉塞したモータ支持部材51を
備えている。モータ支持部材51内の先端側に設けられた
モータ47の図示しない駆動軸は歯車箱47aに連結され
て、歯車箱47aはモータ47から伝達される回転速度を減
速して、減速した回転速度を後端部側に設けられた駆動
軸48に出力するようになっている。この歯車箱47aの駆
動軸48は後部の閉塞部を後方に向けて貫通し、回転軸中
心が先端光学アダプタ16の長手方向中心と一致するよう
にして設けられている。モータ支持部材51の後端面に突
設された駆動軸48には軸継手49が外嵌されており、この
軸継手49は前記軸44に連結されてモータ47の発生する回
転力を軸44に伝達できるようになっている。
前記ミラー枠22の前部外周壁と前記モータ支持部材51
の後部外周壁には各々受け部材52,53が外嵌され、径方
向に螺入されたねじ54,55によって固定されている。ミ
ラー枠22側の受け部材52の前端部と、モータ支持部材51
側の受け部材53の後端部には細径部57が形成されてお
り、この細径部57には螺旋状に溝58が形成されている。
この溝58には弾性部18を形成する弾性部材としてのコイ
ルばね59の前端部と後端部とが各々螺合しており、前記
軸44を内挿するように設けられている。コイルばね59の
両端部には径方向に係止手段としての平行ピン61,61が
打込まれ、受け部材52,53とコイルばね59とを係止する
ようになっている。受け部材52,53の外周壁面には円筒
状のカバー62,63が螺合されて設けられている。ミラー
枠22側のカバー62の前部内周壁面はコイルばね59に打込
まれた平行ピン61が脱落しないように平行ピン61の頭部
を押え付けるようになっている。また、同様にモータ支
持部材51側のカバー63の後部内周壁面は平行ピン61の頭
部を脱落しないように押え付けている。
前記モータ支持部材51の開放された前部内周壁にはモ
ータ47を保持する環状の保持部材64が螺合されており、
先端カバー66によって前部の開放部位が閉塞されてい
る。
モータ47の先端光学アダプタ16の前方側の端面には電
線接続部67が設けられており、この電線接続部67に接続
された電線68aはモータ支持部材52の後部を貫通して、
コイルばね59によって周囲を囲まれた空間内に導かれ
る。このコイルばね59の作る空間内で、電線68bに半田
付け等によって接続される。この電線68bはコイルばね5
9が撓んだ場合でも断線が起こらないように軸44の周囲
を弛ませて1巻きされ、ミラー枠22の前部を貫通するよ
うになっている。電線68bはミラー枠22内を挿通されて
電線用透孔28を経て電気接点34に電気的に接続されるよ
うになっている。電気接点34に接続される内視鏡2側の
電気接点39は挿入部3内を挿通された図示しない電線に
接続される。この図示しない電線は操作部4とユニバー
サルコード6とを経て制御装置9内に設けられたミラー
42の回動を制御する制御回路に接続されている。この制
御回路はミラー42のスピード制御,正転反転制御,連続
回転及び瞬間回転制御等を備えている。なお、このミラ
ー42を制御する制御回路は制御装置9と別体でもよい。
なお、前記電線68a,68bの接続部位は第3図のように
電線68aの芯線と電線68bの芯線とを重ねて半田付け等に
よって固着し、この固着部を熱収縮チューブ65によって
被覆するようになっている。
本実施例では、上記のようにコイルばね59内で電線68
a,68bとを接続することにより先端光学アダプタ16を組
立てる際に、第1の硬性部17と第2の硬性部19と弾性部
18とを別個に組立てあるいは製作しておき、その後に各
々を接続しているために、組立て及び修理を容易に行う
ことができる。
上記のように構成された先端光学アダプタ16の作用を
説明する。
電子内視鏡2の先端部13に先端光学ダプタ16が螺合さ
れる。螺合と同時に、アダプタ16側の電子接点34と電子
内視鏡2側の電気接点39とが当接して、電気接点34はコ
イルばね37を付勢して前方に移動する。コイルばね37は
常に電気接点34,39を押圧して良好な電気的な接続を行
える。なお、アダプタ16と電子内視鏡2の先端部13との
螺合部位は、第1及び第2の雄ねじ部23,24によって緩
み止めのための二重ねじが形成されているが、万一アダ
プタ16が緩んだ場合には、電気接点34,39が離れてミラ
ー42の回転が停止し、この停止によってもアダプタ16と
電子内視鏡2との緩みを知ることができる。
アダプタ16と電子内視鏡2とを取付けた後に例えば湾
曲した管路等の観察対象部位内に挿入を行う。狭い管路
内では管路内壁と第1の硬性部17とが接触して、更に挿
入を行なわれることにより弾性部18を構成するコイルば
ね59が曲げられる。この時に働く曲げ力はコイルばね59
と受け部材52,53の接続部位に加わるがコイルばね59は
受け部材52,53に設けられた溝58に螺合され、平行ピン6
1によってコイルばね59と受け部材52,53とは係止されて
いるために曲げ力によって緩むことがない。更に、平行
ピン61の頭部はカバー62,63によって押えられているた
めに平行ピン61が緩んだとしても脱落するようなことが
ない。
一方、軸44は可撓性の材料によって形成されているた
めにコイルばね59に従って湾曲する。また、電線68a,68
bは軸44の周囲を弛まされて1巻きされるためにコイル
ばね59が湾曲した場合にも引張り力によって断線するこ
とがない。
観察部位に挿入されると制御装置9に設けられたミラ
ー42の回転を制御する制御回路からミラー42のスピード
制御,正転反転制御,連続回転及び瞬間回転等の駆動信
号を電気接点34,39と電線68a,68bとを介してモータ47に
出力する。モータ47は駆動信号に従って軸44に連結され
たミラー42を回転する。管路内壁面の観察部位は、ミラ
ー42によって反射される配光レンズ系31より出射された
照明光で照明される。照明された観察部位の像はミラー
42によって反射されて画角変更レンズ系29に入射して、
先端部13内の図示しない対物レンズ系に観察像が伝達さ
れる。
本実施例のように第1の硬性部17と第2の硬性部19と
の間に弾性を有する弾性部18を設けたことによって曲管
等のような狭い曲がった被検査部位内に挿入された場合
でも弾性部18が弾性で湾曲し、挿入性を良好に維持する
ことができる。
また、第1の硬性部17と弾性部18及び第2の硬性部19
と弾性部18は平行ピン61によって係止されているために
確実に固定することができる。更に、平行ピン61を受け
部材62,63に打込む作業は熱を加えることがなくコイル
ばね59のばね剛性に影響を与えることがない。そのため
にコイルばね59は湾曲されたあとでも元の状態に戻るこ
とができる。
なお、電子内視鏡2の先端部13は第6図のように構成
されてもよい。
第6図において、先端部13の長手方向中心には対物レ
ンズ系69が設けられている。この対物レンズ系69の後部
には光軸を折り曲げるプリズム71が設けられており、こ
のプリズム71の後端面には光学フィルタ等を介して固体
撮像素子72が設けられている。この固体撮像素子72には
信号線73が接続されており、対物レンズ系69とプリズム
71とによって固体撮像素子72の撮像面上に結像した被写
体像が変換されて電気信号として送出されるようになっ
ている。対物レンズ系69の周囲には配光レンズ系74,74
が設けられており、この配光レンズ系74の後方には照明
光を伝送するライトガイドファイバ76の出射端面が設け
られている。このライトガイドファイバ76は先端部13内
を後方に向けて挿通され、固体撮像素子72から離れた位
置に入射端面が設けられている。このライトガイドファ
イバ76の入射端面の後方にはLED等の光源ランプ77が設
けられている。この光源ランプ77の周囲は発生する熱を
放熱する放熱部材78によって包囲されており、この放熱
部材78はライトガイドファイバ76の後端部に外嵌されて
いる。ライトガイドファイバ76の周囲であって、放熱部
材78の前方側には光源ランプ77の発生する熱が放熱部材
78を介して先端部13に伝達しないように断熱部材79が設
けられている。
第6図のように構成することにより挿入部3の全長に
わたりライトガドファイバ76を挿通する場合に比べ、ラ
イトガイドファイバ76を短くできコストを低減できる。
また、光源ランプ77を固体撮像素子72の後方に配設し、
この光源ランプ77の発生する熱が固体撮像素子72に極力
伝達しないようにしているために温度上昇によりS/Nの
悪化を防止できる。
第7図は本発明の第2実施例に係り、コイルばねと受
け部材との接続部位の説明図である。
本実施例はコイルばね59と受け部材52,53との係止を
テーパピンによって行ったものであり、その他の構成は
第1実施例と同様である。
コイルばね59は受け部材52,53の細径部57に形成され
た溝58に両端部を螺合されている。コイルばね59の両端
部にはテーパピン81が打込まれて、コイルばね59と受け
部材52,53とを係止している。テーパピン81の頭部は受
け部材52,53に螺合されたカバー62,63の内周壁面によっ
て押え付けられて脱落しないようになっている。
本実施例のようにテーパピン81を使用することによ
り、テーパピン81を打込む孔とテーパピン81の外周面と
の間にガタが生じることがなく、アダプタ16の軸方向,
周方向及び軸中心方向へのピン81の動きを拘束すること
ができる。そして、軸中心と反対の脱落する方向へはカ
バー62,63で動きを拘束できる。
その他の効果は第1実施例と同様である。
なお、コイルばね59と受け部材52,53とを溶接によっ
て固定してもよい。
第8図ないし第10図は本発明の第3実施例に係り、第
8図は受け部材とコイルばねとの接続部の説明図、第9
図は第8図のC−C′及びD−D′方向断面図、第10図
はドラム式内視鏡装置の全体の説明図である。
本実施例の受け部材83,84は略円筒状に形成されてお
り、略中央部に設けられたテーパ部86によって一方の端
部に太径部87と他方の端部に細径部88が形成されてい
る。この細径部88には溝89が螺旋状に設けられている。
細径部88の外周壁であって、溝89のテーパ部86側の終端
部には径方向に係止孔91が貫通している。この溝89には
弾性部18を形成する弾性部材としてのコイルばね92が螺
合している。このコイルばね92の両端部は軸中心側に折
り曲げられて被係止部93を形成しており、第9図に示す
ようにこの被係止部93の先端部の軸中心Oからの距離b
は細径部88の内径aより小さくなっている。この被係止
部93は溝89に螺合されると、係止孔91に落込むようにな
っており、コイルばね92と受け部材83,84とを係止する
ようになっている。
その他の構成は第1実施例と同様である。
本実施例では受け部材83,84に係止孔91を加工してお
き、組立て時にはコイルばね92を溝89に螺合するだけ
で、被係止部93は係止孔91に係止されるようになってい
る。したがって、組立て時に係止のための特別な加工を
行うことなく、容易に組立てを行うことができる。
その他の効果は第1実施例と同様である。
なお、第10図のようにドラム式内視鏡装置の先端部に
先端光学アダプタを設けてもよい。
ドラム式内視鏡装置96は細長で可撓性を有する挿入部
97を備え、この挿入部97は基端部がドラム98に固定され
ると共に、このドラム98に巻きとられて収納されるよう
になっている。また、ドラム式内視鏡装置96は前記ドラ
ム98とは別体のビデオプロオセッサ99と、光源装置101
と、モニタ102とを備えている。
前記挿入部97は可撓性を有する可撓管103の先端に硬
性の先端部104を連設して構成されている。先端部104内
には図示しない固体撮像素子が設けられており、被写体
像を結像できるようになっている。固体撮像素子は被写
体像を電気信号に光電変換して、この電気信号を前記ビ
デオプロセッサ99に送出するようになっている。ビデオ
プロセッサ99は電気信号を信号処理して映像信号を生成
して、この映像信号を前記モニタ102に出力して、モニ
タ102の画面上に被写体像を表示するようになってい
る。
前記先端部104の外周壁面には緩み止めのための二重
ねじを形成する図示しない第1の雄ねじ部と図示しない
第2の雄ねじ部とが設けられている。この第1及び第2
の雄ねじ部には先端光学アダプタ16が螺合されるように
なっている。
第11図ないし第14図は本発明の第4実施例に係り、第
11図は先端光学アダプタの断面図であって第13図のF−
F′方向断面図、第12図は第11図の先端光学アダプタの
断面図であって、第13図のG−G′方向断面図、第13図
は第11図のE−E′方向断面図、第14図は内視鏡装置の
全体の斜視図である。
本実施例は弾性部18と第1及び第2の硬性部17,19と
の間の係止手段を設けないものである。
また、本実施例は第14図のようなドラム式内視鏡96に
先端光学アダプタを設けたものである。
第14図において、本実施例の内視鏡装置1は細長で可
撓性を有する挿入部97を有し、この挿入部97は基端部が
ドラム98に固定されると共にこのドラム98に巻き取られ
て収納されるようになっているドラム式内視鏡96と、こ
のドラム式内視鏡96にライトガイドケーブル106で照明
光を供給する光源装置101と、前記ドラム式内視鏡96か
ら信号ケーブル107で送出される画像信号を信号処理す
るビデオプロセッサ99と、こビデオプロセッサ99から出
力される映像信号を画面上に表示するテレビモニタ102
と、ドラム式内視鏡96の先端部に設けられた先端光学ア
ダプタ108の視野方向を制御する回転制御装置109とから
構成されている。
前記挿入部97は可撓性を有する可撓管103の先端部に
硬性の先端部104を連設して構成されている。
前記先端部104及び先端光学アダプタ108は、第11図に
示すように構成されている。
前記先端部104は、硬性の先端部本体111を備え、この
先端部本体111には、挿入部97の長手方向と平行に、観
察用透孔112と、照明用透孔113とが形成されている。前
記観察用透孔112には、対物レンズ系114が装着されてい
る。前記先端部本体111の後端部には、前記対物レンズ
系114の光路上に、光学ロッド116と後端面が斜面に形成
された第1のプリズム117及び楔状に形成された第2の
プリズム118が、この順に接合されている。尚、前記第
2のプリズム118は、薄い部分が先端側になるように、
前記第1のプリズム117の後端の斜面に接合されてい
る。そして、前記第2のプリズム118の斜面状の後端面
に、撮像面が挿入部97の長手方向に対して傾斜するよう
に固体撮像素子119が固着されている。この固体撮像素
子119は、フレキシブル基板121上に固定されており、こ
のフレキシブル基板121には、電子部品122が実装されて
いる。また、前記フレキシブル基板121には、信号線123
が接続され、この信号線123は、前記可撓管103内を挿通
されて、前記ドラム98と信号ケーブル107を経て固体撮
像素子119に対する信号処理を行うビデオプロセッサ99
に着脱自在に接続されるようになっている。
また、前記照明用透孔113には、配光レンズ125が装着
され、この配光レンズ125の後端に、ファイババンドル
によって形成されたライトガイドファイバ127が連設さ
れている。このライトガイドファイバ127は、前記可撓
管103内に挿通されて、ドラム98とライトガイドケーブ
ル106を経て光源装置101に着脱自在に接続されるように
なっている。
また、前記先端部本体111の例えば2箇所には絶縁部
材128を介して例えば棒状の第1実施例で述べた電気接
点39が挿入部97の長手方向に沿って、例えば接着にて固
定されている。この電気接点39の先端部は前記先端部本
体111の先端面より若干突出されている。また、前記電
気接点39の後端部には電線129が例えば半田付けにて電
気的に接続されている。この電線129は可撓管103内を挿
通されてドラム98とケーブル131とを経てミラー42のス
ピード制御,正転反転制御,連続回転及び瞬間回転制御
等を行なう前記回転制御装置109に接続されている。
一方、先端光学アダプタ108は第1実施例と同様に先
端側に位置する第1の硬性部17と、この第1の硬性部17
の後部に連設された弾性部18と、この弾性部18の後部に
連設されて前記先端部本体111に着脱自在に接続される
第2の硬性部19とを備えている。
前記第2の硬性部19は径方向に螺入されたねじ35によ
って互いに固定されたレンズ枠21とミラー枠22とを備え
ている。このレンズ枠21の後端部には前記先端部本体11
1が嵌入されている。この先端部本体111が嵌入されたレ
ンズ枠21の内周面には先端部本体111の外周に回動自在
に遊嵌されたリング状の接続リング132と螺合する雌ね
じ部133か設けられており、この雌ねじ部133と接続リン
グ132とを螺合することによってレンズ枠21と先端部本
体111とを接続できるようになっている。
第2の硬性部19には前記画角変更レンズ系29が設けら
れた観察用透孔26と、後部側に前記ライトガイドファイ
バ127によって供給された照明光を伝送する光伝送用ロ
ッドレンズ126、前部側に配光レンズ130とが固着された
照明用透孔27と電線用透孔28とが設けられている。
前記第1の硬性部17と第2の硬性部19とを弾性的に連
結する弾性部18は弾性部材としてのコイルばね59によっ
て構成されており、このコイルばね59は第1の硬性部17
の後端部と第2の硬性部19の前端部の各々にねじ54,55
によって固設された受け部材52,53に半田付けあるいは
接着等によって固定されている。また、このコイルばね
59によって囲まれる空間内には前記モータ47の回転力を
伝達するコイルばね等の可撓性を有する弾性部材によっ
て形成された軸44が設けられており、軸44の前端側は軸
継手49が設けられている。この軸継手49は前記駆動軸48
に外嵌され、ロー付けあるいは接着等によって固定され
た筒状の管状部材134に外嵌されており、更に径方向に
螺入されたねじ136によって係止され回転力を伝達する
ようになっている。また、軸44の後端側はミラー枠22の
前端部に設けられた軸受部材43によって回転自在に支持
されている。この軸受部材43はミラー枠22に圧入固定さ
れた軸受137と、この軸受137の内面を滑り面として回転
自在に遊嵌された中空軸138とからなっており、中空軸1
38内には軸44が挿通されている。中空軸138の前端側外
周にはフランジ部140が設けられており、このフランジ
部140が軸受137の前端部より前端側に突出するようにな
っている。また、中空軸138の後端側は軸受137の後端部
より後方に突出するようになっており、この突出した部
位には第1実施例で述べたミラー支持部材46にねじ139
で固定された接続部材141が外嵌するようになってい
る。接続部材141の径方向にはねじ142,143が螺入されて
おり、ねじ142は先端部で前記中空軸138の外周を押圧し
て中空軸138と接続部材141との間で回転力の伝達ができ
るようになっている。また、ねじ143の先端部は中空軸1
38に設けられた切欠部から臨む軸44の外周面を押圧して
接続部材141と軸44との間で回転力の伝達ができるよう
になっている。更に、接続部材141の前端面とフランジ
部140は軸受137が軸方向に抜け出さないように軸受137
を挾持するようになっている。
前記ミラー支持部材46にはガラスとの透明部材の一方
の端面にアルミ蒸着等を施した反射ミラー42のアルミ蒸
着面144が接着等によって固着されている。また、前記
反射ミラー42は画角変更レンズ系29の光軸上の前方に配
置されており、挿入部97の長手方向に例えば45度に傾斜
されている。反射ミラー42は光伝送用ロッドレンズ126
より出射された照明光を挿入部97の長手方向に対して直
交する方向、すなわち、側方に照射し、戻り光を再び反
射して画角変更レンズ系29に入射させるようになってい
る。
前記モータ47に接続された例えば2本の電線68はコイ
ルばね59によって作られる空間内とミラー枠22に設けら
れた貫通孔146と、ミラー枠22にロー付け又は接着固定
されたパイプ147内とを挿通されて、第1実施例で述べ
た電気接点34に例えば半田付け等によって接続されてい
る。このようにモータ47は電線68と電気接点34と電気接
点39と電線129と制御ケーブル131とを介して前記回転制
御装置109に接続され、この回転制御装置109からの操作
によって駆動され、ミラー42を回転させて、視野方向を
変換できるようになっている。
なお、ミラー枠22の観察用窓41に円筒状で透明のカバ
ーを設けてミラー42が直接外気に触れないようにして保
護しても良い。
その他の構成は第1実施例と同様である。
上記のように構成された先端光学アダプタ108の作用
を説明する。
光源装置101から出射された光はライトガイドケーブ
ル106を介して挿入部97の先端部に設けられた配光レン
ズ125より出射され、先端光学アダプタ108側の光伝送用
ロッドレンズ126と配光レンズ130を経て反射ミラー42で
反射されて被検部位に照射される。この照明光による被
検部位からの戻り光は反射ミラー42のアルミ蒸着面144
で反射されてアダプタ108の画角変更レンズ系29に入射
し、先端部本体111の対物レンズ系114によって固体撮像
素子119上に結像される。この固体撮像素子119の出力信
号は信号線123を介してビデオプロセッサ99に入力さ
れ、このビデオプロセッサ99によって映像信号処理され
る。そして、このビデオプロセッサ99によって生成され
る映像信号がテレビモニタ10に入力されテレビモニタ10
の画面上に被検部位が表示される。
また、先端光学アダプタ108のレンズ枠21を先端部本
体111に接続することにより先端部本体111の電気接点39
とアダプタ108側の電気接点34とが電気的に接続され
る。アダプタ108のモータ47は電線68と電気接点34,39と
電線129とを経て回転制御装置109に接続され、この回転
制御装置109から電力を供給され、回転が制御される。
そして、モータ47が回転することより歯車箱47aと軸4
4とを介して反射ミラー42が回転され、アダプタ108が回
転され画角変更レンズ系29の観察視野方向が変換され
る。例えばモータ47を所定の速度で回転させることによ
り挿入部97の側方の視野を周方向に変化させながら連続
的に観察することができる。また、モータ47を任意の位
置で停止させることにより視野方向を固定して観察する
ことができる。
更に、アダプタ108を狭い曲がった管等の被検部位内
に挿入する際に、第1の硬性部17と第2の硬性部19とが
弾性を有する弾性部18によって連結されているために、
この弾性部18で湾曲して被検部位内への挿通が行なわれ
る。この弾性部18の湾曲に伴って、軸44は湾曲された状
態となるが、モータ47の回転力は反射ミラー42に正常に
伝達される。反射ミラー42は軸受部材43によって支持さ
れているために弾性部18が湾曲した場合でも画角変更レ
ンズ系29の光軸上に支持される。
上記のように本実施例によれば、アダプタ108を狭い
曲がった管等の被検部位内に挿入する際に、第1の硬性
部17と第2の硬性部19とが弾性を有する弾性部18によっ
て連結されているために、この弾性部18より湾曲して被
検部位内への挿通性を向上させることができる。また、
弾性部18が湾曲してもモータ47の回転力を伝達する軸44
は可撓性を有しているために弾性部18の湾曲と同様に湾
曲し、反射ミラー42を画角変更レンズ系29の光軸上で円
滑に回転させることができる。したがって、弾性部18が
湾曲した場合でも正常な被検部位の観察を行なうことが
できる。
第15図は本発明の第5実施例に係り、先端光学アダプ
タの断面図である。
本実施例はモータ47に超音波モータ151を用い、弾性
部18を複数のコイルばね152で構成したもので、その他
の構成は第5実施例と同様である。
本実施例の先端光学アダプタ153を構成する第1の硬
性部17内には超音波モータ151が設けられている。ま
た、第1の硬性部17と第2の硬性部19との間には弾性部
18を構成する複数のコイルばね152,152…が設けられて
いる。コイルばね152の両端には雄ねじ部154が螺設され
た連結部材156,156がロー付け又は接着等によって固着
されている。この連結部材156,156は第1の硬性部17の
後部に設けられた受け部材53の後端面と第2の硬性部19
の前部に設けられた受け部材52の前端面に螺設された雌
ねじ部157,157…に螺入されている。
また、前記超音波モータ151に接続された例えば3本
の電線158はミラー枠22に設けられた貫通孔146とミラー
枠22にロー付けあるいは接着等によって固定されたパイ
プ147内とを挿通されて電気接点34の後端に例えば半田
付けによって接続されている。超音波モータ151は電線1
58と電線34,39と電線129とを経て回転制御装置109に接
続されて回転制御装置109より送られる、例えば正弦波
(sinωt)、余弦波(cosωt)等の駆動信号により超
音波モータ151が回転し、この出力軸159に軸44等によっ
て連結された反射ミラー42が駆動される。
その他の構成及び作用は第4実施例と同様である。
本実施例では超音波モータ151を使用しているが、こ
の超音波モータ151は一般的に直流モータに比べて低速
で高トルクを発生することができるために第4実施例の
ように歯車箱47aを用いる必要がなく、このために第1
の硬性部17の硬質部の長さを短縮化することができる。
更に第1の硬性部17を短縮化することによって狭い曲
がった被検部位内に挿入する際の挿入性を向上させるこ
とができる。
その他の効果は第4実施例と同様である。
第16図ないし第22図は本発明の第6実施例に係り、第
16図は先端光学アダプタの断面図、第17図は固定部材の
説明図、第18図は湾曲機構の説明図、第19図は第16図の
H−H′方向断面図、第20図は第16図のI−I′方向断
面図、第21図は他の第1の硬性部の構成説明図、第22図
は他の接続部材の説明図である。
本実施例では、第1の硬性部17に反射ミラー42を駆動
する超音波モータ151に加えて、第1の硬性部17を所定
の方向に指向させる湾曲機構を駆動する超音波モータ16
1を設けたものである。
その他の構成は第4実施例と同様である。
本実施例の先端光学アダプタ165の第1の硬性部17は
筒状で前端部を開放し、後端部を閉塞されたモータ支持
部材162と、このモータ支持部材162の前端部の開放部を
覆う先端カバー163とから構成されている。このモータ
支持部材162内の後部には第5実施例で述べた反射ミラ
ー42を駆動する超音波モータ151が設けられており、更
に、この前部には湾曲機構を構成する超音波モータ161
が設けられている。この超音波モータ161の前端部には
モータ支持部材162内を挿入部97の長手方向に移動自在
に設けられた支持枠164がねじ170によって固定されてい
る。この支持枠164を第18図を用いて説明する。
支持枠164は略コ字形をしており、後端側の後部板164
a及び前端側の前部板164bは挿入部97の長手方向に対し
て直交し、後部板164aと前部板164bとを連結する摺動板
164cは筒状のモータ支持部材162の内周面と接する円弧
状に形成されており、モータ支持部材162の内周面上を
長手方向に摺動するようになっている。この後部板164a
には上記のように緒音波モータ161が駆動軸166を長手方
向であって、前方に向けるようにして設けられており、
この駆動軸166は後部板164aを貫通している。この駆動
軸166の前端部には例えば傘歯車167aが固定されてお
り、この傘歯車1667aは摺動板164cに長手方向に対して
直交するように設けられた軸168に図示しない玉軸受に
よって回転自在に支持された傘歯車167bと噛合してい
る。また、傘歯車167bには湾曲ワイヤ169を巻き付けた
リール171が固定されており、前記超音波モータ161の回
転力が傘歯車167a,167bを介して伝達されることによっ
てリール171が湾曲ワイヤ169を牽引弛緩するようになっ
ている。
前記湾曲ワイヤ169の両端はモータ支持部材162の後部
の貫通孔172,172とコイルばね59の作る空間内とを挿通
されて、ミラー枠22の前端面に固定部材173で固定され
ている。この固定部材173は第17図のように円柱状であ
って、外周に雄ねじ部174が設けられており、湾曲ワイ
ヤ169がロー付けあるいは接着等によって接続されてい
る。この雄ねじ部174がミラー枠22の後端面に設けられ
た雌ねじ部175に螺入されて、湾曲ワイヤ169とミラー枠
22とを固定するようになっている。
一方、前部板164bにはモータ支持部材162の前部側内
部に螺入された固定板176を貫通したねじ177が螺入され
ており、このねじ177で支持枠164を前方に引くことによ
って湾曲ワイヤ169に張力を与えることができるように
なっている。なお、ねじ177はCリング178によって抜け
落ちないように、回転自在に設けられている。
超音波モータ151,161に接続されている電線158はモー
タ支持部材162の後部の貫通孔179とコイルばね59によっ
て作られる空間内とを挿通されて電気接点34に接続さ
れ、更に、電気接点39と電線129とを経て回転制御装置1
09に接続されている。この回転制御装置109は超音波モ
ータ151の駆動の他に、超音波モータ161を駆動して第1
の硬性部17を所望の方向に指向できるようになってい
る。
その他の構成は第4実施例と同様である。
上記のように構成された先端光学アダプタは、回転制
御装置109より電気接点34,39を経て駆動信号が超音波モ
ータ161に送出されると超音波モータ161が回転駆動す
る。この回転力は傘歯車167a,167bに伝えられてリール1
71を回転する。ここで例えば、超音波モータ161が駆動
軸166側より超音波モータ161を見た場合に、右回転した
とすれば、リール171は第16図において、左回転し、下
側のワイヤ169は牽引され、上側のワイヤ169が弛緩す
る。このワイヤ169の牽引弛緩によってコイルばね59が
湾曲し、第1の硬性部17は同図の下方向に指向される。
同様に超音波モータ161が左回転した場合には、同図の
上方向に第1の硬性部17が指向される。
その他の作用は第4実施例と同様である。
本実施例では、第1の硬性部17の指向する方向を制御
することができるために、例えば、Y字管などの分岐点
において、挿入方向を選択することができ、より曲管へ
の挿入性を向上させることができる。
その他の効果は第4実施例と同様である。
なお、第21図のようにモータ支持部材51を前部後部に
分割できるようにして充填材を充填し易くしても良い。
同図において、モータ支持部材51は前部ケーシング18
1と後部ケーシング182とに前後で分割されるようになっ
ている。後部ケーシング182の前部には雄ねじ部183が螺
設されており、この雄ねじ部183に前部ケーシング181の
後部内周面の雌ねじ部184が螺入されるようになってい
る。更に、前部ケーシング181と後部ケーシング182との
嵌合部にはOリング186が環設されており、水密を保つ
ようになっている。後部ケーシング182内にはモータ47
が連結された歯車箱47aが設けられており、この歯車箱4
7aと後部ケーシング182との間には充填材187が充填され
ている。
このようにモータ支持部材51が前後で分割できるよう
にしたため、充填材187の充填を行い易くなり、組立て
の際の作業性を向上させることができる。
また、ミラー支持部材46が軸44から脱落しないように
第22図のように構成しても良い。
軸受部材33を構成する中空軸138の後端部は軸受137の
後方に突出しており、この突出した部位が細径部188を
形成している。この細径部188の後端部には雄ねじ部189
が螺設されており、雄ねじ部189の前側には溝部191が設
けられている。この溝部191の底部にはV溝192が設けら
れており、接続部材141の径方向に螺入されたねじ142の
先端部がこのV溝192と係合し、接続部材141と中空軸13
8とを連結するようになっている。また、細径部188の前
端部に対応する接続部材141には前記雄ねじ部189と螺合
する雌ねじ部193が螺設されている。
なお、細径部188の一部は切欠かれており、この切欠
き部より臨む軸44を接続部材141の径方向に螺入された
ねじ143の先端部が押圧して接続部材141と軸44とを連結
している。
上記の構成では、ねじ142,143が同時に緩んだ場合で
も、雌ねじ部193と雄ねじ部189とが螺合しなければミラ
ー支持部材46の脱落を防止できる。したがって、安全性
を向上させることができる。更に、ねじ142をV溝192に
係止しているために先端光学アダプタ165に衝撃が加わ
った場合でも接続部材141が軸44の軸方向に滑ることが
ない。
なお、上記の各実施例では固体撮像素子を有する電子
内視鏡において説明を行なったが、イメージガイドを有
する光学式内視鏡に本発明を適用しても良い。
更に、弾性部を構成する弾性部材はコイルばねだけに
限定されず、例えばゴムチューブ等のような弾性を有す
る部材であれば良い。
更にまた、第1ないし第3実施例で述べたコイルばね
の係止手段は、例えばカバーを内径方向に変形させてコ
イルばねを押圧するようにしても良い。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、第1の硬性部と
第2の硬性部とを弾性部で接続したことによって、被検
部位である狭い曲管内を挿入される場合でも挿入性が良
好で、対衝撃性を向上させることができる。
また、弾性部材と硬性部とを係止する手段によって、
弾性部材と硬性部間の接続強度を向上させて確実に固定
し、且つ弾性部材の弾性を損うことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本発明の第1実施例に係り、第1図
は先端光学アダプタの断面図、第2図は第1図のA−
A′方向断面図、第3図は電線の接続部の説明図、第4
図は内視鏡装置の全体構成の説明図、第5図は第1図の
B部詳細図であって、先端光学アダプタに設けられた電
気接点の構成説明図、第6図は内視鏡先端部の構成を説
明する断面図、第7図は本発明の第2実施例に係り、コ
イルばねと受け部材との接続部位の説明図、第8図ない
し第10図は本発明の第3実施例に係り、第8図は受け部
材とコイルばねとの接続部の説明図、第9図は第8図の
C−C′及びD−D′方向断面図、第10図はドラム式内
視鏡装置の全体の説明図、第11図ないし第14図は本発明
の第4実施例に係り、第11図は先端光学アダプタの断面
図であって第13図のF−F′方向断面図、第12図は第11
図の先端光学アダプタの断面図であって、第13図のG−
G′方向断面図、第13図は第11図のE−E′方向断面
図、第14図は内視鏡装置の全体の斜視図、第15図は本発
明の第5実施例に係り、先端光学アダプタの断面図、第
16図ないし第22図は本発明の第6実施例に係り、第16図
は先端光学アダプタの断面図、第17図は固定部材の説明
図、第18図は湾曲機構の説明図、第19図は第16図のH−
H′方向断面図、第20図は第16図のI−I′方向断面
図、第21図は他の第1の硬性部の構成説明図、第22図は
他の接続部材の説明図である。 16……先端光学アダプタ 17……第1の硬性部、18……弾性部 19……第2の硬性部、52,53……受け部材 58……溝、59……コイルばね 61……平行ピン、62,63……カバー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検部位内に挿入される挿入部を有する内
    視鏡と、前記内視鏡の挿入部の先端部に着脱自在に装着
    される先端光学アダプタからなる内視鏡装置において、 前記先端光学アダプタは、前記内視鏡の先端部に装着さ
    れ前記内視鏡の対物レンズ系の光軸方向を変更する視野
    変更光学部材を有する第2の硬性部と、前記視野変更光
    学部材と弾性的に連結して該視野変更光学部材を駆動す
    る駆動手段を有する第1の硬性部と、該第1の硬性部と
    前記第2の硬性部とを連結する弾性部材とを備えること
    を特徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】内視鏡先端部に着脱自在に装着可能な先端
    光学アダプタにおいて、 複数の硬性部外周面に前記弾性部材を螺合して、該複数
    の硬性部を連結すると共に、前記弾性部材と前記硬性部
    とを係止する手段を設けたことを特徴とする先端光学ア
    ダプタ。
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