JP2009285304A - 内視鏡 - Google Patents

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俊 長澤
Nariyasu Kishioka
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Abstract

【課題】外部周辺装置に対しユニバーサルコードを接続して内視鏡を使用する場合にあってはユニバーサルコードの軽快な回転性能が得られる一方、外部周辺装置からユニバーサルコードを取り外した場合にはシール性を確保できるようにした内視鏡を提供する。
【解決手段】ユニバーサルコード14に接続された、球状の外面を有したボール54と、上記ボール54の外面に被嵌するスリーブ53との間にシール部材55を設け、ボール54とスリーブ53との相対的位置を変更し、ボール54とスリーブ54との間の締付け力を調節する操作ができるようにした内視鏡。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光源装置やプロセッサ装置等の外部周辺装置に対し、ユニバーサルコードを接続するようにした内視鏡に関する。
内視鏡はユニバーサルコードを光源装置に接続して使用する。ユニバーサルコードは内視鏡を使用する場合、内視鏡の動きに伴って捩れ易い。ユニバーサルコードが捩れると、そのユニバーサルコードの捩れによる反力が、使用中の内視鏡に加わり、内視鏡の操作を妨げる虞がある。
そこで、ユニバーサルコードの捩れを解消するために、ユニバーサルコードを回転自在に保持する回転機構を、ユニバーサルコードのコネクタ部に設けたものが提案されている(特許文献1参照)。
特開平7−100105号公報
内視鏡の使用環境及び洗浄消毒等の管理上、特許文献1のように回転部を設けた場合、その回転部におけるシールを確保する必要がある。
しかし、回転部のシール性を確保するためにシール部材を強く締め込むと、ユニバーサルコードの軸周りの回転が阻害され、ユニバーサルコードの回転が重くなる。また、ユニバーサルコード自体の動きに追従してユニバーサルコードが自然に回転できずにユニバーサルコードの捩れをスムーズに解消できない事態も起こる。この場合は術者または助士がユニバーサルコードを手で直接に操作してユニバーサルコードの回転を補助する作業が必要になる等、ユニバーサルコードの捩れを解消する操作や作業が煩雑になり易い。また、術者または助士の負担となっていた。さらに、ユニバーサルコードの捩れを解消するための操作に手間がかかり、結果として手術時間が長くなるという問題もあった。
一方、回転部を軽く回転させるために回転部材間に介在させたシール部材を締め込む力を弱めると、回転部のシール性能が不十分になり、その回転部での液密を確保できないようになり、洗浄水や消毒液または埃の侵入が阻止できないという問題が発生する。
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、比較的簡単な構成でありながら、ユニバーサルコードを外部周辺装置に接続した状態で内視鏡を使用する場合はユニバーサルコードの軽快な回転性能が得られるとともに、外部周辺装置からユニバーサルコードを取り外した場合には回転部のシール性を確保できるようにした内視鏡を提供することにある。
請求項1に係る発明は、外部周辺装置に対し着脱可能なコネクタを備えたユニバーサルコードを有する内視鏡において、上記コネクタ及び上記ユニバーサルコードの一方に保持された、球状の外面を有したボールと、上記コネクタ及び上記ユニバーサルコードの他方に保持され、上記ボールの球状外面に被嵌する内面を有し、かつ上記ボールに対し、上記ユニバーサルコードの長手方向軸周りの回転と該長手方向軸に対する傾動とが可能なスリーブと、上記ボールと上記スリーブとの間に設けられ、上記ボールと上記スリーブとの間を封止するシール部材と、上記ボールと上記スリーブとの相対的位置を変更し、上記ボールと上記スリーブとの間の締付け力を調節する調節機構を操作する操作部と、を具備したことを特徴とする内視鏡である。
請求項2に係る発明は、上記調節機構は、上記ボール及び上記スリーブの一方に連結した雄ネジ部材と、この雄ネジ部材に螺合する雌ネジを有した回動管とを備え、上記操作部は、上記回動管を回動する操作つまみを上記コネクタの外部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡である。
請求項3に係る発明は、上記スリーブの開口縁と上記ボールの球状外面との間を覆う防塵カバーを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内視鏡である。
本発明によれば、ユニバーサルコードを外部周辺装置に接続した場合にはそのユニバーサルコードの軽快な回転性能が得られ、その内視鏡の操作性を高める一方、外部周辺装置からユニバーサルコードを取り外した場合には回転部の外部に対するシール性を確保できるようになる。
以下、この発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)について説明する。
図1に示すように、この実施形態に係る内視鏡10の内視鏡本体11は、体腔内に挿入される細径の挿入部12と、この挿入部12の基端部に配設された操作部13と、この操作部13に接続されたユニバーサルコード14とを備える。ユニバーサルコード14の延出先端には光源装置や制御装置等の外部周辺装置に対して着脱自在に接続される内視鏡用コネクタ15が設けられている。
上記挿入部12は、手元側から先端側へ順に配置される、可撓部17と湾曲部18と先端部19を備える。可撓部17は可撓性を備えた部分であり、湾曲部18は操作部13の湾曲操作用ノブ24によって湾曲される部分である。操作部13の先端には、挿入部12の基端部分に覆うように被嵌した折止めチューブ20が設けられている。
上記操作部13は挿入部側に位置する部位の握持部21と、該握持部21の手元側に位置した操作ヘッド部22とを備える。操作ヘッド部22には上記ユニバーサルコード14が接続されている。上記握持部21の先端部位には処置具挿通用チャンネルに通じる挿入口23が設けられている。操作ヘッド部22には、上記湾曲操作用ノブ24の他にビデオ操作スイッチや各種の操作釦等の操作手段25が設けられている。
上記内視鏡用コネクタ15は図1に示すように内視鏡用光源装置30に接続される。内視鏡用コネクタ15には他の周辺装置としてのプロセッサ装置(図示せず)に接続する電気ケーブル(コード)31の電気コネクタ32が着脱自在に接続されている。上記内視鏡用光源装置30には、内視鏡用コネクタ15を接続するコネクタ受け部35が設けられ、このコネクタ受け部35は上記コネクタ15を着脱可能に接続する。
図2に示すように、上記コネクタ15は、密閉した内部空間を有する本体ケース40を有し、この本体ケース40の外周部分は、手で把持可能な把持部41となっている。本体ケース40の先端には、ライトガイド接続管43及び吸引口金44を備えたコネクタ接続部45が設けられている。このコネクタ接続部45を図1に示す光源装置30のコネクタ受け部35に差し込んでコネクタ15を光源装置30に接続する。ライトガイド接続管43及び吸引口金44はコネクタ受け部35に対し異なる位置で差し込むようにしているので上記コネクタ15は光源装置30のコネクタ受け部35に接続すると、そのコネクタ受け部35に対する回転が阻止され、コネクタ受け部35に接続したときの向きも決まる。つまり、上記コネクタ15は上記光源装置30に対し、決まった位置に固定的な状態で着脱可能に接続されるようになっている。
次に、図2(A)(B)(C)を参照して、ユニバーサルコード14と、コネクタ15とを接続する折止め回転機構の構造について具体的に説明する。
上記コネクタ15の本体ケース40において、ユニバーサルコード14側に位置する端部には円筒状に形成した支持管51が後方へ延びて形成されている。この支持管51にはユニバーサルコード14の先端を接続するボールジョイント52が組み付けられる。ボールジョイント52は球状の内面と外面を有する球状のスリーブ53と、同じく球状の外殻からなる中空の結合用ボール54とを備える。そして、スリーブ53と結合用ボール54は該スリーブ53の球状内面と該結合用ボール54の球状外面とが略密に嵌合する球面すべり対偶で連結される。スリーブ53の球状内面と、結合用ボール54の球状外面とは略同心的な球中心Oを、その回転中心として形成されているので、結合用ボール54はスリーブ53に対し、上記球中心Oを回転中心として三次元的に回転する。
また、スリーブ53の内面と結合用ボール54の外面との嵌合部間にはその嵌合部間を封止するための弾性を有する材料でリング状に形成したシール部材55が設けられている。シール部材55は結合用ボール54の外面に形成した周回溝55aに嵌め込まれ、結合用ボール54の外面に周回するリング状に取り付けられる。
上記結合用ボール54の基端部には筒状に形成された筒状部56が一体的に形成されている。この筒状部56はユニバーサルコード14の先端に接続された接続管57の先端部分の外周に被嵌して該外周に密着して取り付けられる。筒状部56の内面と、接続管57の外周との間にはその間を封止するシール部材58が設けられている。また、接続管57はユニバーサルコード14の芯材59の外周に被嵌しており、この接続管57と芯材59との間には別の気密用シール部材60が介在して接続管57と芯材59との間を封止する。このため、ユニバーサルコード14と結合用ボール54とは外部に対し、液密に封止された密閉した状態で接続される。
また、結合用ボール54はそのボールの内空部通り配置された連結アーム61により上記芯材59に対し固定的に接続される。つまり、連結アーム61の先端を、結合用ボール54の部材に係止し、連結アーム61の基端を、上記芯材59に対し、ビス62により固定する。これにより、連結アーム61は結合用ボール54と芯材59を連結し、結合用ボール54をユニバーサルコード14に位置決め固定して保持する。
一方、結合用スリーブ53は、コネクタ15の支持管51内に差し込まれた操作管65の一端に固定的に取着して保持され、操作管65と一緒に上記ユニバーサルコード14の長手軸L方向への移動可能にコネクタ15に対し保持される。上記支持管51の突出し先端にはスリーブ受け部材71が取り付けられている。このスリーブ受け部材71は環状に形成された部材からなり、支持管51の突き出し端部内に嵌め込まれる、外径が小径の嵌込み部72の部分と、支持管51の突出し先端より突き出した、外径が太径の先端部73となる部分とが形成されている。そして嵌込み部72の部分はピン75により支持管51に対し取り付け固定される。
また、上記支持管51の先端より突き出した先端部73には上記結合用スリーブ53の球面状外面に突き当たる当接可能なテーパー面77が形成されている。テーパー面77と、このテーパー面77が当接する結合用スリーブ53の球面状の外面との間には周回するリング状のシール部材74が介在され、結合用スリーブ53とスリーブ受け部材71との間を液密に封止する。シール部材74は結合用スリーブ53の球面状外面に形成した周回溝76に嵌め込まれ、該結合用スリーブ53に固定されているが、スリーブ受け部材71側に取り付けるようにしてもよい。
上記スリーブ受け部材71に対し上記操作管65が軸周りに回転しないように該操作管65を軸方向へのみ案内するガイド規制手段を設けている。このガイド規制手段として、例えば、スリーブ受け部材71と操作管65の一方の部材に上記長手軸L方向に沿うキー溝63を設け、他方の部材にはそのキー溝63に嵌まり込むキー64を形成する。
上記支持管51内には上記長手軸L周りに回動可能に取り付けられた回動管78を設ける。この回動管78内には上記結合用スリーブ53の基端部が延びてきてその延長部分が嵌め込まれ、結合用スリーブ53の延長部分と回動管78の両者は後述するようにネジ結合される。つまり回動管78の内面には雌ネジ98が形成される。上記結合用スリーブ53の延長部分の外周には上記雌ネジ98が螺合する雄ネジ99が形成される。そして上記回動管78を回転させたときに雌ネジ98と雄ネジ99の螺合によるネジ送り作用により上記結合用スリーブ53を上記長手軸L方向へ移動させる進退移動操作装置(調節機構)を構成する。この調節機構を操作することにより、上記スリーブ53と上記ボール54との相対的位置を変更し、上記スリーブ53と上記ボール54との間の締付け力を調節する。
上記回動管78は上記支持管51に対し上記長手軸Lの方向での定位置で上記長手軸L周りに回転可能な状態で取り付けられている。すなわち、図2(A)に示すように、上記支持管51には上記回動管78に接続した操作ピン91が設けられ、これらは上記回動管78を回動させる回転用操作部となっている。操作ピン91は上記長手軸Lの周回方向に沿って上記支持管51に切り欠き形成した規制溝92に嵌め込まれ、その規制溝92に沿ってのみ、上記長手軸Lの周回方向に移動できるように回転位置が規制される。上記規制溝92は図2(C)に示すように、上記支持管51の全周に連ならずに360°未満の範囲で形成されており、操作ピン91はその範囲で回動範囲が規制される。規制溝92を形成しない支持管51の部分は操作ピン91が当たり、これにより回動管78の回動終端を規制するストッパ93を形成する。しかして、これらにより、上記回動管78を、上記長手軸Lの方向の定位置で、操作ピン91がストッパ93に当たる位置を両方向の終端として上記長手軸L周りに360°未満の範囲で、上記長手軸Lの周回方向へ回転可能な回転規制機構を構成している。
また、図2(A)(C)に示すように、上記操作ピン91の一端部分は上記支持管51の外方へ突き出しており、この突き出し端には該操作ピン91を回動するための操作つまみ94が形成されている。そして操作つまみ94により操作ピン91を介して上記回動管78を回動する操作部を構成している。この操作つまみ94により操作ピン91を上記長手軸Lの周りに回して上記回動管78を回転させる。この操作により、上記結合用スリーブ53を上記長手軸L方向へ移動させることができる。上記回動管78の外面と、該回動管78を受ける上記支持管51の内面との間にはその間を液密に封止するためのシール部材79が介在している。また、上記規制溝92が外部に開放しないようにその規制溝92の開口部分を覆う筒状のカバーを、支持管51の外周に回動可能に被嵌し、このカバーまたは該カバーに設けた操作釦等の操作部により上記操作ピン91を移動操作するようにしてもよい。このようにボールジョイント52の部分は上述したシール部材等により外部に対してシールされており、洗浄水や消毒液または埃の侵入が極力に阻止される液密な構造としてある。
また、図3及び図4に示すように、スリーブ53の先端開口縁には防塵用カバー95を設け、この防塵用カバー95により結合用ボール54の外面とスリーブ53の先端との間に生じる隙間を覆うようにしている。防塵用カバー95はスリーブ53の先端縁に固定する基部96と、この基部96に一体に連設された柔軟で弾性を有したフランジ状の舌片97とを備え、フランジ状の舌片97を結合用ボール54の外周面に該外周面の動きを許容するように軽く押し当てるようになっている。防塵用カバー95の基部96はスリーブ53の先端縁に形成した取り付け溝66に嵌め込まれ、そこに接着等により固定される。そして防塵用カバー95は結合用ボール54の外面とスリーブ53の先端との間に発生する隙間を覆い、常にその隙間を塞ぐように自らの復元力で結合用ボール54の外周面に押し当たるように付勢されている。
次に、ユニバーサルコード14と、コネクタ15との接続部の作用について説明する。
まず、内視鏡10を使用する場合、ユニバーサルコード14のコネクタ15を、光源装置30のコネクタ受け部35に差し込んで、内視鏡10と光源装置30を連結する。そして、ユニバーサルコード14が軽く回転できるように調節機構を調節する。つまり、操作つまみ94を操作して回動管78を回転し、この回動管78に螺合した操作管65を、結合用ボール54側へ押し出すようにする。すると、結合用スリーブ53はそれ自身の弾性復元力で膨らみ変形して結合用スリーブ53の外面を締め付けていたスリーブ受け部材71のテーパー面77への押し当て力が弱まり、結合用ボール54を締め付ける力が弱まるようになる。このため、スリーブ53の内面と結合用ボール54の外面との摩擦力が小さくなり、結合用ボール54は軽く回転可能となる。
そして、ユニバーサルコード14はその回転可能となった結合用ボール54に接続されているので、ユニバーサルコード14はその軸周りに軽く回転できる状態になる。したがって、内視鏡を使用中、ユニバーサルコード14に捩れが生じた場合にはその捩れたユニバーサルコード14の部分がコネクタ15に対して軸周りに回転するので、そのユニバーサルコード14の捩れを解消し、ユニバーサルコードの軽快な回転性能が得られる。
また、結合用ボール54は、スリーブ53に対してユニバーサルコード14が傾く向きにも回動(傾動)できるので、ユニバーサルコード14はコネクタ15に対して軸方向へ傾くことができる。したがって、ユニバーサルコード14がコネクタ15に対して傾く向きに曲げられる場合に折止め機能を奏し、コネクタ15に接続するユニバーサルコード14の接続部付近での折れを防止できる。つまり、ユニバーサルコード14とコネクタ15とを折止め回転機構により接続するのでユニバーサルコードの過度な折れと捩れを阻止できる。
一方、内視鏡10を使用した後または特に内視鏡10を洗浄消毒する場合にはスリーブ53とボール54とを締め付けてその間を液密に封止するようにする。つまり、操作部94を操作して回動管78を回転し、この回動管78に螺合した操作管65を、支持管51側へ引き込むと、結合用スリーブ53の外面が、スリーブ受け部材71のテーパー面77に押し当たり、結合用スリーブ自体が弾性的に変形して結合用ボール54を抱き込むように締め付ける。すると、スリーブ53の内面と、結合用ボール54の外面とが密に嵌合するようになるとともに、スリーブ53とボール54の間に位置するシール部材55が押し潰される状態になるので、スリーブ53の内面と結合用ボール54の外面との間は液密に封止される。このため、外部から洗浄水や消毒液または埃の侵入が極力に阻止される密閉状態になり、外部に対する液密を確保できるので、内視鏡の洗浄や消毒が可能になる。なお、スリーブ受け部材を押し当てて結合用スリーブ自体を変形するが、この変形を確保するために結合用スリーブに薄肉部やスリット部を部分的に形成するようにしてもよい。
本実施形態によれば、ユニバーサルコード14を外部周辺装置に接続した場合にはそのユニバーサルコード14の軽快な回転性能が得られ、その内視鏡10の操作性を高める一方、外部周辺装置からユニバーサルコード14を取り外した場合には回転部の外部に対するシール性を確保できる。また、スリーブ53の先端開口縁に防塵用カバー95を設けたので、ボール54の外面とスリーブ53の先端との間における隙間を覆い、スリーブ53とボール54とを緩めて内視鏡を使用する場合、その隙間から埃等が入り込まない。
ところで、ユニバーサルコードとコネクタとを接続するジョイント構造において、ユニバーサルコード14をその長手軸Lの周りに回動する捩れ防止のみで足りる場合はユニバーサルコード14を傾動させる必要がないので、防塵用カバーを、スリーブ53側ではなく、結合用ボール54の外面に取り付けるようにしてもよい。この一例を図5及び図6に示す。この種の防塵用カバー100は略環状に形成した基部101となる部分を、結合用ボール54の外面にその軸周りに形成した周回溝102に嵌め込み固定するとともに、基部101に連設されたフランジ状の舌片103を、結合用ボール54の外面から立ち上がるように突き出して配設するようにした。フランジ状の舌片103は、結合用ボール54の外面からフランジ状に立ち上がり、結合用ボール54の外面と、スリーブ53の先端との間を覆う。もっとも、この形態の防塵用カバー100でもフランジ状の舌片103がスリーブ53内に入り込める柔軟性と形のものであれば、ユニバーサルコード14が傾動する際にスリーブ53に対してボール54を傾動させることも可能である。
図7及び図8はユニバーサルコード14の途中に組み込む捩れ解除装置の例を示す。図7に示すように、ユニバーサルコード14の途中において該コード14は前後に分断され、この分断された前側コード部111aと後側コード部111bの両者は後述する捩れ解除装置110によってユニバーサルコード14の長手方向軸周りに相対的に回動可能な状態で接続されている。
すなわち、前側コード部111aの先端には前側連結管112aを取り付け、後側コード部111bの後端には後側連結管112bを取り付ける。そして前側連結管112aの突出し端部と、後側連結管112bの突出し端部とを、ユニバーサルコード14の長手方向軸周りに相対的に回動可能に被嵌する。また、前側連結管112aと後側連結管112bとの嵌合部における一方、ここでは内側に位置する後側連結管112bには規制ピン115を、前側連結管112aの方へ突き出して取着し、前側連結管112aにはその規制ピン115を嵌め込む規制溝116を切り欠き形成する。規制溝116は図6に示すように、360°未満の角度の範囲で前側連結管112aの軸周りに周回して形成されている。つまり規制ピン115は規制溝116内において360°未満の角度の範囲で移動可能であり、その規制された角度の範囲内で前側連結管112aと後側連結管112bとはユニバーサルコード14の長手方向軸周りに回動可能である。
また、この捩れ解除装置110の部分は図7に示すように、ゴム等の柔軟性材料によって管状に形成した被覆部材117によって覆われている。被覆部材117は柔軟であるため、前側コード部111aと後側コード部111bとが相対的に捩れてもその捩れを吸収する。
被覆部材117の両端は糸巻き接着部118a,118bにより前側連結管112aまたは後側連結管112bと一緒に前側コード部111aまたは後側コード部111bに締め付けて固定されている。
そして、前側コード部111aと後側コード部111bとが内視鏡の使用中に捩れると、ユニバーサルコード14の長手方向軸周りに相対的に回動してその捩れを解消する。
この捩れ解除装置110はユニバーサルコード14の途中に設けたが、その場合に限らず、ユニバーサルコード14の基端またはコネクタ15との間に配設するようにしてもよい。
なお、本発明は前述した実施形態のものに限定されるものではなく、他の形態にも適用が可能である。
本発明の実施形態に係る内視鏡を概略的に示す説明図である。 同実施形態に係る内視鏡のユニバーサルコードをそのコネクタに接続する部分を示し、(A)はその接続部の縦断面図、(B)は(A)中のB−B線に沿う横断面図、(C)は(A)中のC−C線に沿う横断面図である。 同実施形態に係る上記接続部の一部切り欠いて示す側面図である。 (A)(B)は上記接続部の一部を拡大して示す縦断面図である。 他の実施形態に係る接続部の一部切り欠いて示す側面図である。 (A)(B)は上記他の実施形態に係る接続部の一部を拡大して示す縦断面図である。 内視鏡のユニバーサルコードの途中に設けた捩れ防止装置の縦断面図である。 上記捩れ防止装置の斜視図である。
符号の説明
10…内視鏡
14…ユニバーサルコード
15…コネクタ
30…内視鏡用光源装置
35…コネクタ受け部
53…スリーブ
54…ボール
55…シール部材

Claims (3)

  1. 外部周辺装置に対し着脱可能なコネクタを備えたユニバーサルコードを有する内視鏡において、
    上記コネクタ及び上記ユニバーサルコードの一方に保持された、球状の外面を有したボールと、
    上記コネクタ及び上記ユニバーサルコードの他方に保持され、上記ボールの球状外面に被嵌する内面を有し、かつ上記ボールに対し、上記ユニバーサルコードの長手方向軸周りの回転と該長手方向軸に対する傾動とが可能なスリーブと、
    上記ボールと上記スリーブとの間に設けられ、上記ボールと上記スリーブとの間を封止するシール部材と、
    上記ボールと上記スリーブとの相対的位置を変更し、上記ボールと上記スリーブとの間の締付け力を調節する調節機構を操作する操作部と、
    を具備したことを特徴とする内視鏡。
  2. 上記調節機構は、上記ボール及び上記スリーブの一方に連結した雄ネジ部材と、この雄ネジ部材に螺合する雌ネジを有した回動管とを備え、
    上記操作部は、上記回動管を回動する操作つまみを上記コネクタの外部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 上記スリーブの開口縁と上記ボールの球状外面との間を覆う防塵カバーを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内視鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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