JP2003070533A - 接着構造体とその接着構造体を備える化粧料容器 - Google Patents

接着構造体とその接着構造体を備える化粧料容器

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JP2003070533A JP2001263627A JP2001263627A JP2003070533A JP 2003070533 A JP2003070533 A JP 2003070533A JP 2001263627 A JP2001263627 A JP 2001263627A JP 2001263627 A JP2001263627 A JP 2001263627A JP 2003070533 A JP2003070533 A JP 2003070533A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材質の異なる2つの部材同士を固着させる接
着構造体において、各部材を簡便に分離して分別回収す
ることができる新規な接着構造体とその接着構造体を備
えた化粧料容器を提案する。 【解決手段】 本発明は、材質の異なる合成樹脂製蓋体
120と鏡130との相互間に配置されそれらを固着さ
せる接着構造体10を備えた化粧料容器である。接着構
造体10は、2つ折りに重ね合わせその両外表面に蓋体
120と鏡130それぞれを接着層5a,5bを介して
接合するシート材6と、このシート材6の合わせ面相互
間6fに介在させ、2つ折りに重ね合わせたシート材5
を2つに切断して蓋体120および鏡130を分離させ
るためのひも状の部材8とからなる。ひも状の部材8
は、その一端8aに把手片G1と有し、その他端8bは
蓋体120とシート材6の接着層5aとの間に配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックと
鏡、ガラスあるいは金属材など異質のものを相互に接続
する接着構造体と、この接着構造体を備えた化粧料容器
に関し、使用後の廃棄に際して異質な2つの部材を簡便
な手法でもって相互に分離し、確実な分別回収を実現し
ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】異質な2つの部材を相互に組合せたもの
としては、プラスチックからなる筐体に鏡や金属材を貼
り合わせた手鏡や化粧用コンパクト容器あるいは口紅を
収納するケース等が知られており、この他にも日用品や
家庭用品に数多く見られる。
【0003】これらのものは、とくに部材相互間で高い
接着強度を要せず、しかも、製造コストの軽減を図る目
的から、ベース材の両面に粘着層を有する両面テープや
ホットメルトによって固着されているのが普通である。
【0004】ところで、近年、資源の有効活用を図る観
点から、分別回収の要請が高まるなかで、例えば、合成
樹脂製の容器本体と、鏡やガラスなどの異質部材との相
互間を固着した化粧料容器につき、それら異質部材同士
を分離して廃棄する必要があるところ、この場合、部材
同士が両面テープ等で簡単に接着されているからとはい
え、それらを相互に切り離すのは困難であり、それらを
むりやり取り外そうとすると鏡やガラス等が割れてしま
うおそれもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決すべき課
題は、材質の異なる2つの部材同士を固着させる接着構
造体において、各部材を簡便に分離して分別回収するこ
とができる新規な接着構造体とその接着構造体を備えた
化粧料容器を提案するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る接着構造
体は、材質の異なる2つの部材の相互間に配置されそれ
らを固着させる接着構造体であって、この接着構造体
は、2つ折りに重ね合わせその両外表面に材質の異なる
2つの部材それぞれを接着層を介して接合するシート材
と、このシート材の合わせ面の相互間に介在させ、2つ
折りに重ね合わせたシート材を2つに切断して前記2つ
の部材を分離させるためのひも状の部材とからなること
を特徴とするものである。
【0007】第2発明に係る接着構造体は、上記第1発
明において、ひも状の部材は、その他端が材質の異なる
2つの部材のうちの一方とシート材を2つ折りに重ね合
わせたときの外表面に形成された接着層との間に配置さ
れたものであることが好ましい。
【0008】第3発明に係る接着構造体は、上記第1発
明において、ひも状の部材は、その両端がシート材の合
わせ面相互間から露出すると共にこれらの端部が互いに
連結されたリング形をなすものであることが好ましい。
【0009】第4発明に係る接着構造体は、上記第1発
明乃至第3発明のいずれか一発明において、ひも状の部
材は、シート材の合わせ面相互間から露出した部分に把
手片を有するものであることが好ましい。
【0010】第5発明に係る接着構造体は、上記第1発
明乃至第4発明のいずれか一発明において、シート材
は、紙を主原料とするものであることが好ましい。
【0011】第6発明に係る接着構造体を備える化粧料
容器は、化粧料を収納する合成樹脂製の容器と、この容
器に一体的に取り付けられる鏡等の異質部材との組合せ
になる化粧料容器であって、容器と異質部材とを接着構
造体を介して固着してなり、この接着構造体は、2つ折
りに重ね合わせその両外表面に容器または異質部材を接
着層を介して接合するシート材と、このシート材の合わ
せ面の相互間に介在させ、2つ折りに重ね合わせたシー
ト材を2つに切断して容器および異質部材を分離させる
ためのひも状の部材とからなるものであることを特徴と
するものである。
【0012】第7発明に係る化粧料容器は、上記第6発
明において、ひも状の部材は、その他端が容器または異
質部材のうちの一方と前記シート材を2つ折りに重ね合
わせたときの外表面に形成された接着層との間に配置さ
れたものであることが好ましい。
【0013】第8発明に係る化粧料容器は、上記第6発
明において、ひも状の部材は、その両端がシート材の合
わせ面相互間から露出すると共にこれらの端部が互いに
連結されたリング形をなすものであることが好ましい。
【0014】第9発明に係る化粧料容器は、上記第6発
明乃至第8発明のいずれか一発明において、ひも状の部
材は、シート材の合わせ面相互間から露出した部分に把
手片を有するものであることが好ましい。
【0015】第10発明に係る化粧料容器は、上記第6
発明乃至第9発明のいずれか一発明において、シート材
は、紙を主原料とするものであることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明をよ
り具体的に説明する。図1は本発明に従う接着構造体の
第1実施形態を、材質の異なる2つの部材である筐体と
この筐体に貼り付ける金属プレートとを例にして模式的
に示した側面図であり、図2は、その接着構造体を示す
斜視図である。
【0017】図1,2において、符号1は本発明に係る
接着構造体、符号2は接着構造体1に対して並置された
補助接着構造体、符号3は異質部材である金属プレー
ト、そして符号4は金属プレート3を固着するための例
えばプラスチックの如き合成樹脂からなる筐体である。
【0018】接着構造体1は、2つ折りに重ね合わせた
ときの両外表面に材質の異なる金属プレート3または筐
体4のそれぞれを接着層5を介して接合するシート材6
と、このシート材6の合わせ面の相互間6fにその折り
曲げ部分6rに沿って介在させ、この合わせ面相互間6
fから一端7aが露出したひも状部材7とからなり、金
属プレート3と筐体4とを一体に固着する。但し、ひも
状部材7が介在する合わせ面相互間6fは、接着層を用
いずに折り曲げただけとする。
【0019】補助接着構造体2は、使用者の手力によっ
て引き裂き可能なシート材6と、このシート材6を2つ
折りに重ね合わせたときの両外表面に金属プレート3ま
たは筐体4のそれぞれを接合するための接着層5とから
なり、金属プレート3と筐体4とを一体に固着する。但
し、シート材6の合わせ面相互間6fは、接着層を用い
ずに折り曲げただけとする。
【0020】図3,4はそれぞれ、金属プレート3を筐
体4から分離する過程を説明するための斜視図である。
以下、図1〜4を参照して、金属プレート3を筐体4か
ら分離する過程を説明する。
【0021】使用者は、まず、接着構造体1におけるシ
ート材6の合わせ面相互間6fから露出したひも状部材
7の一端7aをシート材6の折り曲げ部分6r(図2に
示す符号F方向)に向けて引っ張ってシート材6を折り
曲げ部分6rに沿って切断する。すると、金属プレート
3は、図3に示す如く、筐体4に対して補助接着構造体
2だけで固着されている状態になるため、使用者が金属
プレート3を掴んでそのまま補助接着構造体2における
シート材6を折り曲げ部分6rに沿って引き裂くか、ね
じ切るか、または引き剥がす等の方法によって、図4に
示す如く、金属プレート3を筐体4から完全に分離する
ことができる。
【0022】図5は、上記第1実施形態の変形例である
接着構造体の第2実施形態を示す斜視図であり、図1〜
4と同一部分は同一符号をもってその説明を省略する。
【0023】図5に示す接着構造体1は、図1に示す接
着構造体1におけるシート材6の折り曲げ部分6rが反
対向きになっている。このため、図5に示す接着構造体
1を切断する際には、ひも状部材7も上記第1実施形態
とは逆向きの折り曲げ部分6r(図5に示す符号F方
向)に向けて引っ張ってシート材6を折り曲げ部分6r
に沿って切断するが、それ以外は第1実施形態と同様の
過程で、金属プレート3を筐体4から分離することがで
きる。
【0024】図6は本発明に従う化粧料容器の第1実施
形態であるコンパクト容器を示す外観斜視図である。第
1実施形態であるコンパクト容器100は、図6に示す
如く、合成樹脂にて構成することができるものであり、
化粧料やパフPなどを収納する収納部110と、この収
納部110にヒンジを介して揺動可能に連結する蓋体1
20からなっている。蓋体120の裏面には異質部材で
ある鏡130が配置されており、この鏡130は、図7
に要部を示す如く、本発明に係る接着構造体10および
補助接着構造体2によって蓋体120に強固に固着され
ている。
【0025】図7(a),(b)はそれぞれ、鏡130
を接着構造体10および補助接着構造体2によって蓋体
120に固着する過程を示す斜視図および、後述のひも
状部材8に取り付ける把手片G1の他の実施形態を示す
斜視図である。
【0026】接着構造体10は、図6,7に示す如く、
第1実施形態と同様、2つ折りに重ね合わせたときの両
外表面に材質の異なる蓋体120または鏡130のそれ
ぞれを接着層5a,5bを介して接合するシート材6
と、このシート材6の合わせ面相互間6fにその折り曲
げ部分6rに沿って介在させ、この合わせ面相互間6f
から一端8aが露出するひも状部材8とからなり、蓋体
120と鏡130とを一体に固着する。但し、ひも状部
材8が介在する合わせ面相互間6fは、接着層を用いず
に折り曲げただけとする。
【0027】本実施形態におけるひも状部材8は、図7
(a)に示す如く、その他端8bが蓋体120とシート
材6を2つ折りに重ね合わせたときの外表面に形成され
た接着層5aとの間に配置されたものである。この場
合、ひも状部材8の取り付けが接着層5aで蓋体120
に接着するだけの容易なものになるために生産性が向上
し、しかも、ひも状部材8を取り付ける手段を新たに設
ける必要がないから、製造コストを最小限に抑えること
ができる。
【0028】また、ひも状部材8は、シート材6の合わ
せ面相互間6f間から露出した部分(一端8a)に把手
片G1を有することができる。この場合、把手片G1に
は、ひも状部材8を安全かつ容易に引っ張ることができ
るという利点があり、また図7に示す如く、把手片G1
に着色・デザインなどを施せば、アクセサリーとしての
機能も果たして、他の化粧料容器との識別を図る上で効
果がある。なお、把手片G1は、図7(a)のように、
リング状部材を介してひも状部材8に取り付けるもので
あっても、或いは、図7(b)に示す如く、把手片G1
でひも状部材8の端部8a付近を挟み込むと共に、ひも
状部材8の抜けを防止するため、その端部8aに結び目
を設けるようにして取り付けるものなどであってもよ
く、ひも状部材8に把手片G1を取り付けることができ
る方法であれば、如何なる方法も取り得る。
【0029】補助接着構造体2は、使用者の手力によっ
て引き裂き可能なシート材6と、このシート材6を2つ
折りに重ね合わせたときの両外表面に蓋体120または
鏡130のそれぞれを接合するための接着層5a,5b
とからなり、蓋体120と鏡130とを一体に固着す
る。但し、シート材6の合わせ面相互間6fは、接着層
を用いずに折り曲げただけとする。
【0030】図8,9はそれぞれ、鏡130を蓋体12
0から分離する過程を説明するための斜視図であって、
図8は、ひも状部材8によって接着構造体10を切断す
る過程を示し、図9は、その鏡130を蓋体120から
見た切断状態を示す。
【0031】以下、図8,9を参照して、鏡130を蓋
体120から分離する過程を説明する。なお、この説明
では、鏡130の分離過程が明確になるように、図3,
4に示す金属プレート3を鏡130に置き換え、また、
筐体4を蓋体120に置き換え、さらに、ひも状部材7
をひも状部材8に置き換え、適宜参照するものとする。
【0032】使用者は、まず、接着構造体10における
シート材6の合わせ面相互間6fから露出したひも状部
材8の一端8aに取り付けられた把手片G1をシート材
6の折り曲げ部分6r(図8,9に示す符号F方向)に
向けて引っ張ってシート材6を折り曲げ部分6rに沿っ
て切断する。すると、鏡130は、蓋体120に対して
補助接着構造体2だけで固着されている状態になるため
(図3参照)、使用者が鏡130を掴んでそのまま補助
接着構造体2におけるシート材6を折り曲げ部分6rに
沿って引き裂くか、ねじ切るか、または引き剥がす等の
方法によって、鏡130を蓋体120から完全に分離す
ることができる(図4参照)。
【0033】図10は本発明に従う化粧料容器の第2実
施形態における要部を示す斜視図であって、鏡130を
本発明に係る接着構造体20および補助接着構造体2に
よって蓋体120に固着する過程を示す斜視図である。
なお。第2実施形態であるコンパクト容器200は、蓋
体120が本発明に係る接着構造体20および補助接着
構造体2によって蓋体120に固着されている以外は、
基本的な構成は同じであるため、図6〜9と同一部分は
同一符号を持ってその説明を省略する。
【0034】接着構造体20は、図10に示す如く、第
1実施形態と同様、2つ折りに重ね合わせたときの両外
表面に材質の異なる蓋体120または鏡130のそれぞ
れを接着層5a,5bを介して接合するシート材6と、
このシート材6の合わせ面相互間6fにその折り曲げ部
分6rに沿って介在させ、この合わせ面相互間6fから
露出するひも状部材9とからなり、蓋体120と鏡13
0とを一体に固着する。但し、ひも状部材9が介在する
合わせ面相互間6fも、図6〜9で説明したと同様、接
着層を用いずに折り曲げただけとする。
【0035】本実施形態におけるひも状部材9は、図1
0に示す如く、その両端がシート材6の合わせ面相互間
6fから露出すると共にこれらの端部が互いに連結され
たリング形をなすものである。この場合、ひも状部材9
の取り付けはシート材6の折り曲げ部分6rの内側に引
っ掛けるだけの容易なものになるために生産性が向上
し、しかも、ひも状部材9を取り付ける手段を新たに設
ける必要がないから、製造コストを最小限に抑えること
ができる。
【0036】また、ひも状部材9も、シート材6の合わ
せ面相互間6fから露出した部分に把手片G2を有す
る。この把手片G2にも、ひも状部材9を安全かつ容易
に引っ張ることができるという利点があり、また図10
に示す如く、把手片G2に着色・デザインなどを施せ
ば、アクセサリーとしての機能も果たして、他の化粧料
容器との識別を図る上で効果がある。
【0037】補助接着構造体2は、使用者の手力によっ
て引き裂き可能なシート材6と、このシート材6を2つ
折りに重ね合わせたときの両外表面に蓋体120または
鏡130のそれぞれを接合するための接着層5a,5b
とからなり、蓋体120と鏡130とを一体に固着す
る。但し、シート材6の合わせ面相互間6fも、図6〜
9で説明したと同様、接着層を用いずに折り曲げただけ
とする。
【0038】図11,12はそれぞれ、鏡130を蓋体
120から分離する過程を説明するための斜視図であっ
て、図11は、ひも状部材9によって接着構造体20を
切断する過程を示し、図12は、その鏡130を蓋体1
20から見た切断状態を示す。
【0039】以下、図11,12を参照して、鏡130
を蓋体120から分離する過程を説明する。なお、この
説明でも、鏡130の分離過程が明確になるように、図
3,4に示す金属プレート3を鏡130に置き換え、ま
た、筐体4を蓋体120に置き換え、さらに、ひも状部
材7をひも状部材9に置き換え、適宜参照するものとす
る。
【0040】使用者は、まず、接着構造体20における
シート材6の合わせ面相互間6fから露出したひも状部
材9に取り付けられた把手片G2をシート材6の折り曲
げ部分6r(図11,12に示す符号F方向)に向けて
引っ張ってシート材6を折り曲げ部分6rに沿って切断
する。すると、鏡130は、蓋体120に対して補助接
着構造体2だけで固着されている状態になるため(図3
参照)、使用者が鏡130を掴んでそのまま補助接着構
造体2におけるシート材6を折り曲げ部分6rに沿って
引き裂くか、ねじ切るか、または引き剥がす等の方法に
よって、鏡130を蓋体120から完全に分離すること
ができる(図4参照)。
【0041】上述したところから明らかな如く、本発明
によれば、材質の異なる2つの部材の相互間に介在させ
てそれらを固着させる接着構造体1および、接着構造体
10,20を備える化粧料容器100,200におい
て、上記接着構造体1,10,20は、ひも状部材7,
8,9をシート材6の折り曲げ部分6rに向けて引っ張
ってこのシート材6を折り曲げ部分6rに沿って切断、
または引き剥がすことにより金属プレート3(鏡13
0)および筐体4(蓋体120)を分離可能にしたもの
であるから、ひも状部材7,8,9を引っ張るだけとい
う短時間かつ小さな力で材質の異なる2つの部材を簡単
に分離することができるので、種類の異なる部材の分別
回収を確実に行うことが可能となり資源の有効活用のみ
ならず、廃棄物の処理が容易になる。
【0042】また上述したところは、本発明の好適な実
施形態を示したに過ぎず、当業者によれば、請求の範囲
において種々の変更を加えることができる。例えば、接
着構造体10,20を備える化粧料容器100,200
に開示した構成を、金属プレート3および筐体4を固着
する接着構造体1に採用してもよく、また材質の異なる
2つの部材の組合せは、金属、鏡、ガラス、合成樹脂以
外でも構わない。加えて、図1〜12の補助接着構造体
2は、本発明に係る接着構造体1,10(20)に置き
換えてもよく、さらに、補助接着構造体2を用いずに、
接着構造体1または接着構造体10(20)を単独に用
いても構わない。
【0043】またシート材6は、ひも状部材7,8,9
によって切断可能な材料からなるものであれば、合成樹
脂などを主原料とするシート材であっても紙を主原料と
するシート材であってもよいが、特に、紙を主原料とす
る紙製のシート材を採用した場合、その入手が容易であ
ることから生産コストを抑制でき、しかも環境にやさし
いという効果が得られる。またひも状部材7,8,9
は、単なる糸や紐であっても、ナイロンなどの合成樹脂
を主原料とするものであってもよい。
【0044】
【発明の効果】従って本発明によれば、材質の異なる2
つの部材の相互間に介在させてそれらを固着させる接着
構造体およびその接着構造体を備える化粧料容器におい
て、この接着構造体は、ひも状の部材を引っ張ってシー
ト材を切断することにより材質の異なる2つの部材を分
離可能にしたものであるから、ひも状の部材を引っ張る
だけという短時間かつ小さな力で材質の異なる2つの部
材を簡単に分離することができるので、種類の異なる部
材の分別回収を確実に行うことが可能となり資源の有効
活用のみならず、廃棄物の処理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従う接着構造体の第1実施形態を模
式的に示した側面図である。
【図2】 上記実施形態に従う接着構造体を示す斜視図
である。
【図3】 上記実施形態において金属プレートを筐体か
ら分離する過程を説明するための第1の斜視図である。
【図4】 上記実施形態において金属プレートを筐体か
ら分離する過程を説明するための第2の斜視図である。
【図5】 本発明に従う接着構造体の第2実施形態を示
す斜視図である。
【図6】 本発明に従う接着構造体を備える化粧料容器
の第1実施形態を示す外観斜視図である。
【図7】 (a),(b)はそれぞれ、上記実施形態に
おいて、鏡を接着構造体および補助接着構造体によって
蓋体に固着する過程を示す斜視図および、ひも状部材に
取り付ける把手片の他の実施形態を示す斜視図である。
【図8】 上記実施形態において、鏡を蓋体から分離す
る過程を説明するため、ひも状部材によって接着構造体
を切断する過程を示す斜視図である。
【図9】 上記実施形態において、鏡を蓋体から分離す
る過程を説明するため、鏡を蓋体から見た切断状態を示
す斜視図である。
【図10】 本発明に従う接着構造体を備える化粧料容
器の第2実施形態において、鏡を接着構造体および補助
接着構造体によって蓋体に固着する過程を示す斜視図で
ある。
【図11】 上記実施形態において、鏡を蓋体から分離
する過程を説明するため、ひも状部材によって接着構造
体を切断する過程を示す斜視図である。
【図12】 上記実施形態において、鏡を蓋体から分離
する過程を説明するため、鏡を蓋体から見た切断状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 接着構造体 2 補助接着構造体 3 金属プレート 4 筐体 5 シート材 5f 合わせ面 5r 折り曲げ部分 6 ひも状部材 7 接着層 8 ひも状部材 9 リング形ひも状部材 110 収納部 120 蓋体 130 鏡 G1,G2 把手片

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材質の異なる2つの部材の相互間に配置
    されそれらを固着させる接着構造体であって、 前記接着構造体は、2つ折りに重ね合わせその両外表面
    に材質の異なる前記2つの部材それぞれを接着層を介し
    て接合するシート材と、該シート材の合わせ面の相互間
    に介在させ、2つ折りに重ね合わせたシート材を2つに
    切断して前記2つの部材を分離させるためのひも状の部
    材とからなることを特徴とする接着構造体。
  2. 【請求項2】 前記ひも状の部材は、その他端が材質の
    異なる前記2つの部材のうちの一方と前記シート材を2
    つ折りに重ね合わせたときの外表面に形成された接着層
    との間に配置されたものである、請求項1に記載の接着
    構造体。
  3. 【請求項3】 前記ひも状の部材は、その両端が前記シ
    ート材の合わせ面相互間から露出すると共にこれらの端
    部が互いに連結されたリング形をなすものである、請求
    項1に記載の接着構造体。
  4. 【請求項4】 前記ひも状の部材は、前記シート材の合
    わせ面相互間から露出した部分に把手片を有するもので
    ある、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の接着構造
    体。
  5. 【請求項5】 前記シート材は、紙を主原料とするもの
    である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の接着構
    造体。
  6. 【請求項6】 化粧料を収納する合成樹脂製の容器と、
    この容器に一体的に取り付けられる鏡等の異質部材との
    組合せになる化粧料容器であって、 前記容器と前記異質部材とを接着構造体を介して固着し
    てなり、該接着構造体は、2つ折りに重ね合わせその両
    外表面に前記容器または前記異質部材を接着層を介して
    接合するシート材と、該シート材の合わせ面の相互間に
    介在させ、2つ折りに重ね合わせたシート材を2つに切
    断して前記容器および前記異質部材を分離させるための
    ひも状の部材とからなるものであることを特徴とする接
    着構造体を備える化粧料容器。
  7. 【請求項7】 前記ひも状の部材は、その他端が容器ま
    たは異質部材のうちの一方と前記シート材を2つ折りに
    重ね合わせたときの外表面に形成した接着層との間に配
    置されたものである、請求項6に記載の化粧料容器。
  8. 【請求項8】 前記ひも状の部材は、その両端が前記シ
    ート材の合わせ面相互間から露出すると共にこれらの端
    部が互いに連結されたリング形をなすものである、請求
    項6に記載の化粧料容器。
  9. 【請求項9】 前記ひも状の部材は、前記シート材の合
    わせ面相互間から露出した部分に把手片を有するもので
    ある、請求項6乃至8のいずれか1項に記載の化粧料容
    器。
  10. 【請求項10】 前記シート材は、紙を主原料とするも
    のである、請求項6乃至9のいずれか1項に記載の化粧
    料容器。
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