JP2017155083A - 取付キット及び剥離方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】取付体が剛直な部材から構成されていても、取付体や被取付体を損傷することなく容易且つきれいに剥離することができる取付キット及び剥離方法の提供。【解決手段】液状湿気硬化型組成物の硬化物(接着層1)を介して壁面100に取り付けられる壁掛けフック10とを備え、壁掛けフック10と壁面100との間には糸状材を入れることが可能な空間Xが形成され、剥離時は接着層1の端部1aに張力をかけた糸状材を当接した後、接着層1と壁掛けフック10との界面を移動させて、剥離する取付キット。【選択図】図5
Description
本発明は、液状湿気硬化型組成物を備える取付キット、及び液状湿気硬化型組成物硬化物を介して接合されてなる接合体を剥離する剥離方法に関する。
従来より、壁掛けフック等の取付体が広く一般に用いられている。このような取付体を壁面等の被取付体に取り付ける際、取付体に高い荷重がかかった場合であっても位置ずれを防止できると共に、取り付け後必要に応じて容易且つきれいに取付体を剥がせることが求められている。
例えば、特許文献1には、再剥離性を特徴とする粘着テープとして、粘着テープを延伸して、被取付体に損傷を与えることなく除去され得る粘着テープが開示されている。しかしながら、上述した粘着テープは、延伸部が外部に露出しているため、美観を損ねる。また、エンボス加工が施された壁紙等、表面に凹凸がある被取付体に対しては接着可能ではあるが、接着強度が弱いという問題があった。しかし、接着強度を上げようとすると、今度は壁紙等を損傷してしまうおそれがある。さらに、粘着テープの場合には剥離紙がゴミとなってしまったり、テープの幅や厚みを制御できず、寸法に適合したものを用意しなければいけないという問題があった。
さらに、被取付体に取付体を接着固定するための接着剤も市販されているが、取付体を被取付体から剥がす時に接着剤層が途中で切れてしまい、被取付体から接着剤層を剥がしにくく被取付体を損傷してしまう場合があった。
そこで、市販時には液状の形態で供給されるにもかかわらず、対象物に貼り付け硬化させた場合には、対象物から硬化物を剥離できるという着想に基づいた液状湿気硬化型組成物が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この液状湿気硬化型組成物は、液状の形態で取付体又は被取付体に塗布されて取り付けられるため、表面に凹凸を有する壁紙のような被取付体であっても接合強度に優れる。一方、被取付体から取付体を取り外すときは、取付体又は被取付体から液状湿気硬化型組成物の硬化物を容易に剥離することができる。例えば、特許文献2には、取付体が柔軟性基板を備える壁掛けフックの場合、柔軟性基板をゆっくりめくるように剥がすことで、壁紙を破ることなく、壁掛けフックを剥離できることが開示されている。一方、取付体が剛直部材からなる壁掛けフックの場合には、スプーン等の剥離部材を壁面と壁掛けフックとの間の隙間に入れて回動させることで、壁掛けフックを容易に剥離できることが開示されている。
しかしながら、取付体が剛直な部材から構成される場合、スプーン等の剛直な剥離部材を用いて両者を剥離させると、取付体又は被取付体を損傷してしまう場合がある。そのため、例えば、被取付体が家具であったり、焼付塗装や鏡面加工された壁面であったり、損傷しやすい壁紙が接着された壁面であったりする場合には、スプーン等の剛直な剥離部材を使用しづらい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、取付体が剛直な部材から構成されていても、取付体や被取付体を損傷することなく、容易且つきれいに剥離することができる取付キット及び剥離方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意研究を重ねたところ、取付体と被取付体とが液状湿気硬化型組成物の硬化物を介して接合されてなる接合体を剥離する際、張力をかけた糸状材を露出する硬化物に当接させた後、硬化物と取付体との界面、又は硬化物と被取付体との界面を移動させて被取付体から取付体を剥離することで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的に、本発明は以下のようなものを提供する。
(1)本発明は、液状湿気硬化型組成物と、前記液状湿気硬化型組成物の硬化物を介して被取付体に取り付けられる取付体とを備える取付キットにおいて、前記取付体が前記被取付体に取り付けられたとき、前記取付体と前記被取付体との間に糸状材を入れることが可能な空間が形成され、前記空間内で前記硬化物が露出する取付キットである。
(2)また、本発明は、少なくとも、前記取付体の取付面を構成する部分が剛直な部材である、(1)に記載の取付キットである。
(3)また、本発明は、前記取付体が切欠き部を有する、(1)又は(2)に記載の取付キットである。
(4)また、本発明は、前記取付体の取付面に、前記液状粘着剤が塗布される塗布範囲を表示する表示加工が施されている、(1)から(3)のいずれかに記載の取付キットである。
(5)また、本発明は、前記取付体が、前記取付体と前記被取付体との間隔を規制する規制部材を有する、(1)から(4)のいずれかに記載の取付キットである。
(6)また、本発明は、前記液状湿気硬化型組成物が
(A)珪素原子に結合した水酸基又は加水分解性基を有し、湿分によりシロキサン結合を形成することによって架橋し得る架橋性珪素基であって下記式(1)で示される基を有し、且つ、主鎖がポリシロキサンでない有機重合体100質量部と、
(B)ヒュームドシリカ3重量部以上30重量部以下とを含有する、(1)から(5)のいずれかに記載の取付キットである。
−Si−X3 ・・・・・(1)
(式(1)中、Xは水酸基又は加水分解性基を示す。3個のXは同一であってもよく、異なっていてもよい。)
(A)珪素原子に結合した水酸基又は加水分解性基を有し、湿分によりシロキサン結合を形成することによって架橋し得る架橋性珪素基であって下記式(1)で示される基を有し、且つ、主鎖がポリシロキサンでない有機重合体100質量部と、
(B)ヒュームドシリカ3重量部以上30重量部以下とを含有する、(1)から(5)のいずれかに記載の取付キットである。
−Si−X3 ・・・・・(1)
(式(1)中、Xは水酸基又は加水分解性基を示す。3個のXは同一であってもよく、異なっていてもよい。)
(7)また、本発明は、前記液状湿気硬化型組成物がスペーサーを含有する、(1)から(6)のいずれかに記載の取付キットである。
(8)本発明は、取付体と被取付体とが液状湿気硬化型組成物の硬化物を介して接合されてなる接合体を剥離する剥離方法において、張力をかけた糸状材を露出する前記硬化物に当接させた後、前記硬化物と前記取付体との界面、又は前記硬化物と前記被取付体との界面を移動させることを含む、剥離方法である。
(9)また、本発明は、少なくとも前記取付体の取付面を構成する部分と前記被取付体とが剛直な部材である、(8)に記載の剥離方法である。
(10)また、本発明は、前記取付体が切欠き部を有し、前記糸状材をはじめに入れる箇所が、前記被取付体と前記取付体の切欠き部との間の空間である、(8)又は(9)の剥離方法である。
(11)また、本発明は、前記被取付体と前記取付体との間に空間が形成され、前記糸状材をはじめに入れる箇所が前記空間である、(8)から(10)のいずれかに記載の剥離方法である。
(12)また、本発明は、前記取付体が、前記取付体と前記被取付体との間隔を規制する規制部材を有し、前記糸状材を入れる箇所が前記規制部材と前記被取付体との間である、(8)から(11)のいずれかに記載の剥離方法である。
(13)また、本発明は、前記液状湿気硬化型組成物が
(A)珪素原子に結合した水酸基又は加水分解性基を有し、湿分によりシロキサン結合を形成することによって架橋し得る架橋性珪素基であって下記式(1)で示される基を有し、且つ、主鎖がポリシロキサンでない有機重合体100質量部と、
(B)ヒュームドシリカ3重量部以上30重量部以下とを含有する、(8)から(12)のいずれかに記載の剥離方法である。
−Si−X3 ・・・・・(1)
(式(1)中、Xは水酸基又は加水分解性基を示す。3個のXは同一であってもよく、異なっていてもよい。)
(A)珪素原子に結合した水酸基又は加水分解性基を有し、湿分によりシロキサン結合を形成することによって架橋し得る架橋性珪素基であって下記式(1)で示される基を有し、且つ、主鎖がポリシロキサンでない有機重合体100質量部と、
(B)ヒュームドシリカ3重量部以上30重量部以下とを含有する、(8)から(12)のいずれかに記載の剥離方法である。
−Si−X3 ・・・・・(1)
(式(1)中、Xは水酸基又は加水分解性基を示す。3個のXは同一であってもよく、異なっていてもよい。)
(14)また、本発明は、前記液状湿気硬化型組成物がスペーサーを含有する、(8)から(13)のいずれかに記載の剥離方法である。
本発明によれば、取付体及び被取付体の両方が剛直な部材から構成されていても、取付体や被取付体を損傷することなく、容易且つきれいに剥離することができる取付キット及び剥離方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<第1の実施形態>
〔第1の実施形態に係る取付キット〕
第1の実施形態に係る取付キットは、液状湿気硬化型組成物と、液状湿気硬化型組成物の硬化物を介して被取付体たる壁面に取り付けられる取付体たる壁掛けフックとを備え、壁掛けフックが切欠き部を有する。そして、壁掛けフックが壁面に取り付けられたとき、壁掛けフックの切欠き部と壁面との間に糸状材を入れることが可能な空間が形成され、空間内で硬化物が露出することを特徴とする。
〔第1の実施形態に係る取付キット〕
第1の実施形態に係る取付キットは、液状湿気硬化型組成物と、液状湿気硬化型組成物の硬化物を介して被取付体たる壁面に取り付けられる取付体たる壁掛けフックとを備え、壁掛けフックが切欠き部を有する。そして、壁掛けフックが壁面に取り付けられたとき、壁掛けフックの切欠き部と壁面との間に糸状材を入れることが可能な空間が形成され、空間内で硬化物が露出することを特徴とする。
[液状湿気硬化型組成物]
まず、本実施形態に係る液状湿気硬化型組成物について詳細に説明する。本実施形態に係る液状湿気硬化型組成物は、(A)珪素原子に結合した水酸基又は加水分解性基を有し、湿分によりシロキサン結合を形成することによって架橋し得る架橋性珪素基であって下記一般式(1)で示される基を有し、且つ、主鎖がポリシロキサンでない有機重合体100重量部と、(B)ヒュームドシリカ3重量部以上30重量部以下とを含有する。以下、液状湿気硬化型組成物を「組成物」、有機重合体を「(A)成分」、ヒュームドシリカを「(B)成分」という場合がある。
−Si−X3 ・・・・・(1)
まず、本実施形態に係る液状湿気硬化型組成物について詳細に説明する。本実施形態に係る液状湿気硬化型組成物は、(A)珪素原子に結合した水酸基又は加水分解性基を有し、湿分によりシロキサン結合を形成することによって架橋し得る架橋性珪素基であって下記一般式(1)で示される基を有し、且つ、主鎖がポリシロキサンでない有機重合体100重量部と、(B)ヒュームドシリカ3重量部以上30重量部以下とを含有する。以下、液状湿気硬化型組成物を「組成物」、有機重合体を「(A)成分」、ヒュームドシリカを「(B)成分」という場合がある。
−Si−X3 ・・・・・(1)
((A)有機重合体)
本発明の組成物は、(A)成分として、上記一般式(1)で示される基を有し、且つ、主鎖がポリシロキサンでない有機重合体を含有する。
本発明の組成物は、(A)成分として、上記一般式(1)で示される基を有し、且つ、主鎖がポリシロキサンでない有機重合体を含有する。
式(1)中、Xは水酸基又は加水分解性基である。前記加水分解性基としては、特に限定されず、従来公知の加水分解性基であればよい。具体的には、例えば水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、酸アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ基等が挙げられる。これらの中では、水素原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基及びアルケニルオキシ基が好ましく、アルコキシ基、アミド基、アミノオキシ基がさらに好ましい。加水分解性が穏やかで取扱やすいという観点からアルコキシ基が特に好ましい。アルコキシ基の中では炭素数の少ないものが高い反応性有し、メトキシ基>エトキシ基>プロポキシ基の順のように炭素数が多くなるほどに反応性が低くなる。目的や用途に応じて選択できるが通常メトキシ基やエトキシ基が使用される。3個のXは同じであっても異なっていてもよい。
架橋性珪素基は1種で使用してもよく、2種以上併用してもかまわない。架橋性珪素基は、主鎖又は側鎖あるいはいずれにも存在しうる。硬化物の引張特性等の硬化物物性が優れる点で架橋性珪素基が分子鎖末端に存在するのが好ましい。
架橋性珪素基は重合体1分子中に少なくとも1個、好ましくは1.1〜5個存在するのがよい。分子中に含まれる架橋性珪素基の数が1個未満になると、硬化性が不充分になり、また多すぎると網目構造があまりに密となるため良好な機械特性を示さなくなる。
本発明において前記有機重合体(A)は、結合している架橋性珪素基のすべてが前記式(1)で示される架橋性珪素基であってもよいし、結合している架橋性珪素基として式(1)で示される架橋性珪素基と下記式(2)で示される架橋性珪素基(例えば、メチルジメトキシシリル基)のような他の架橋性珪素基とを併用して用いてもよい。併用して用いる場合、式(1)で示される架橋性珪素基の数は前記有機重合体(A)中の全架橋性珪素基数の50%以上、さらには70%以上、特には80%以上使用することが好ましい。また、式(1)で示される架橋性珪素基を有する前記有機重合体(A)と式(1)以外の架橋性珪素基を有する前記有機重合体(A)を併用してもよい。この場合、式(1)で示される架橋性珪素基の数が前記有機重合体(A)中の全架橋性珪素基数の50%以上、さらには70%以上、特には80%以上使用することが好ましい。
式(2)中、R1は炭素数1〜20の置換若しくは非置換の1価の有機基であり、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基又はR1 3SiO−(R1は前記と同じ)で示されるトリオルガノシロキシ基を示し、R1が2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。
(A)成分の主鎖骨格は、ポリシロキサンを除く各種の主鎖骨格を持つものを使用することができる。具体的には、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレン、ポリオキシテトラメチレン、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシプロピレン−ポリオキシブチレン共重合体等のポリオキシアルキレン系重合体;エチレン−プロピレン系共重合体、ポリイソブチレン、イソブチレンとイソプレン等との共重合体、ポリクロロプレン、ポリイソプレン、イソプレンあるいはブタジエンとアクリロニトリル及び/又はスチレン等との共重合体、ポリブタジエン、イソプレンあるいはブタジエンとアクリロニトリル、及び/又はスチレン等との共重合体、これらのポリオレフィン系重合体に水素添加して得られる水添ポリオレフィン系重合体等の炭化水素系重合体;アジピン酸、テレフタル酸、琥珀酸等の多塩基酸とビスフェノールA、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール等の多価アルコールとの縮合重合体やラクトン類の開環重合体等のポリエステル系重合体;ε−カプロラクタムの開環重合によるナイロン6、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の縮重合によるナイロン6・6、ヘキサメチレンジアミンとセバシン酸の縮重合によるナイロン6・10、ε−アミノウンデカン酸の縮重合によるナイロン11、ε−アミノラウロラクタムの開環重合によるナイロン12、上記のナイロンのうち2成分以上の成分を有する共重合ナイロン等のポリアミド系重合体;エチルアクリレート、ブチルアクリレート等のモノマーをイオン重合やラジカル重合して得られるポリアクリル酸エステル、エチルアクリレート、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステルと、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メチルメタクリレート、スチレン等とのアクリル酸エステル共重合体等のアクリル酸エステル系重合体;前記有機重合体中でのビニルモノマーを重合して得られるグラフト重合体;ポリサルファイド系重合体;例えばビスフェノールAと塩化カルボニルより縮重合して製造されるポリカーボネート系重合体、ジアリルフタレート系重合体等が例示される。
上記主鎖骨格をもつ重合体のうち、ポリエステル系重合体、アクリル酸エステル系重合体、ポリオキシアルキレン系重合体、飽和炭化水素系重合体、ポリカーボネート系重合体等が好ましい。特に、架橋性珪素基を分子鎖末端に導入させやすく、比較的低粘度で安価でもあり、ガラス転移温度が低く、得られる硬化物が耐寒性に優れるポリオキシアルキレン系重合体や、耐熱性、耐候性や粘着性に優れるアクリル酸エステル系重合体、耐熱性、耐候性、耐久性、及び湿気遮断性に優れる飽和炭化水素系重合体が好ましい。
さらには、ポリオキシアルキレン系重合体とアクリル酸エステル系重合体の混合物であってもよく、該混合物を使用する場合、ポリオキシアルキレン系重合体と(メタ)アクリル酸エステル系重合体との合計100重量部に対して、(メタ)アクリル酸エステル系重合体を10〜60重量部の範囲内であることが好ましく、より好ましくは10〜45質量部の範囲である。(メタ)アクリル酸エステル系重合体が60質量部より多いと粘度が高くなり、作業性が悪化するため好ましくない。
(A)成分は、直鎖状でもよく又は分岐を有してもよく、数平均分子量で500〜50,000程度が好ましく、1,000〜30,000がさらに好ましい。本実施形態において、数平均分子量は、テトラヒドロフラン(THF)を溶媒とするゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって求めたポリスチレン換算の分子量である。数平均分子量が500未満では、十分な保持力が得られない可能性がある点で不都合な傾向があり、50,000を越えると、高粘度となる為に作業性の点で不都合な傾向がある。
上記ポリオキシアルキレン系重合体は、本質的に−R2−O−で示される繰り返し単位を有する重合体である。R2は2価の有機基である。
R2は、炭素数1〜14の、さらには2〜4の、直鎖状又は分岐状アルキレン基が好ましい。上記−R2−O−で示される繰り返し単位の具体例としては、例えば、次のような繰り返し単位をあげることができる。
ポリオキシアルキレン系重合体の主鎖骨格は、1種類だけの繰り返し単位からなってもよいし、2種類以上の繰り返し単位からなってもよい。特にオキシプロピレンを主成分とする重合体からなるのが好ましい。
ポリオキシアルキレン系重合体の合成法としては、例えばKOHのようなアルカリ触媒による重合法、例えば特開昭61−197631号、同61−215622号、同61−215623号に示されるような有機アルミニウム化合物とポルフィリンとを反応させて得られる、有機アルミ−ポルフィリン錯体触媒による重合法、例えば特公昭46−27250号及び特公昭59−15336号等に示される複金属シアン化物錯体触媒による重合法等が挙げられるが、特に限定されるものではない。有機アルミ−ポルフィリン錯体触媒による重合法や複金属シアン化物錯体触媒による重合法によれば数平均分子量6,000以上、Mw/Mnが1.6以下の高分子量で分子量分布が狭いポリオキシアルキレン系重合体を得ることができる。
上記ポリオキシアルキレン系重合体の主鎖骨格中にはウレタン結合成分等の他の成分を含んでいてもよい。ウレタン結合成分としては、例えばトルエン(トリレン)ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族系ポリイソシアネート;イソフォロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族系ポリイソシアネートと水酸基を有するポリオキシアルキレン類との反応から得られるものをあげることができる。
ポリオキシアルキレン系重合体への架橋性珪素基の導入は、分子中に不飽和基、水酸基、エポキシ基やイソシアネート基等の官能基を有するポリオキシアルキレン系重合体に、この官能基に対して反応性を示す官能基及び架橋性珪素基を有する化合物を反応させることにより行うことができる(以下、この反応方法を高分子反応法という)。
高分子反応法の具体例として、不飽和基含有ポリオキシアルキレン系重合体に架橋性珪素基を有するヒドロシランや架橋性珪素基を有するメルカプト化合物を作用させてヒドロシリル化やメルカプト化し、架橋性珪素基を有するポリオキシアルキレン系重合体を得る方法をあげることができる。不飽和基含有ポリオキシアルキレン系重合体は水酸基等の官能基を有するポリオキシアルキレン系重合体に、この官能基に対して反応性を示す活性基及び不飽和基を有する有機化合物を反応させ、不飽和基を含有するポリオキシアルキレン系重合体を得ることができる。
また、高分子反応法の他の具体例として、末端に水酸基を有するポリオキシアルキレン系重合体とイソシアネート基及び架橋性珪素基を有する化合物を反応させる方法や末端にイソシアネート基を有するポリオキシアルキレン系重合体と水酸基やアミノ基等の活性水素基及び架橋性珪素基を有する化合物を反応させる方法をあげることができる。イソシアネート化合物を使用すると、容易に架橋性珪素基を有するポリオキシアルキレン系重合体を得ることができる。高分子反応法はポリオキシアルキレン系重合体以外の他の重合体にも適用することが可能である。
架橋性珪素基を有するポリオキシアルキレン重合体は、特公昭45−36319号、同46−12154号、特開昭50−156599号、同54−6096号、同55−13767号、同57−164123号、特公平3−2450号、米国特許3,632,557号、同4,345,053号、同4,960,844号、特開2005−213446号、同2005−306891号、国際公開特許WO2007−040143号等の各公報に記載されている。
式(3)におけるR4はアルキル基であり、炭素数1〜30のアルキル基が好ましい。R4は直鎖状であってもよく、分岐状であってもよい。又はハロゲン原子、フェニル基、エポキシ基、アミノ基等を有する置換アルキル基でもよい。R4の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、ラウリル基、トリデシル基、セチル基、ステアリル基、ベヘニル基等をあげることができる。
(メタ)アクリル酸エステル系重合体の分子鎖は本質的に式(3)の単量体単位からなるが、ここでいう本質的にとは該重合体中に存在する式(3)の単量体単位の合計が50重量%を超えることを意味する。式(3)の単量体単位の合計は好ましくは70重量%以上である。
式(3)以外の単量体単位の例としては、アクリル酸、メタクリル酸等のアクリル酸;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド等のアミド基を含む単量体;その他アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、アルキルビニルエーテル、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、エチレン等に起因する単量体単位が挙げられる。
架橋性珪素基を有する(メタ)アクリル酸エステル系重合体は、ポリオキシアルキレン系重合体と混合して使用される。この場合、架橋性珪素基を有するポリオキシアルキレン系重合体との相溶性が大きい点で、架橋性珪素基を有し分子鎖が、式(4)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体単位と、式(5)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体単位からなる共重合体が好ましい。
式(4)のR5としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基等の炭素数1〜5、好ましくは1〜4、さらに好ましくは1〜2のアルキル基が挙げられる。なお、R5は一種でもよく、2種以上混合していてもよい。
式(5)のR6としては、例えば2−エチルヘキシル基、ラウリル基、トリデシル基、セチル基、ステアリル基、ベヘニル基等の炭素数6以上、通常は7〜30、好ましくは8〜20の長鎖のアルキル基が挙げられる。なお、R6は一種でもよく、2種以上混合したものであってもよい。また、式(4)の単量体単位と式(5)の単量体単位の存在比は、重量比で95:5〜40:60が好ましく、90:10〜60:40がさらに好ましい。
架橋性珪素基を有する(メタ)アクリル酸エステル系重合体は通常、(メタ)アクリル酸エステルと架橋性珪素基を有する(メタ)アクリル酸エステルをラジカル共重合して得ることができる。また、架橋性珪素基を有する開始剤や架橋性珪素基を有する連鎖移動剤を使用すると分子鎖末端に架橋性珪素基を導入することができる。
特開2001−040037号公報、特開2003−048923号公報及び特開2003−048924号公報には架橋性珪素基を有するメルカプタン及びメタロセン化合物を使用して得られる架橋性珪素基を有する(メタ)アクリル酸エステル系重合体が記載されている。また、特開2005−082681号公報合成例には高温連続重合による架橋性珪素基を有する(メタ)アクリル酸エステル系重合体が記載されている。
特開2000−086999号公報等にあるように、架橋性珪素基を有する(メタ)アクリル酸エステル系重合体であって架橋性珪素基が分子鎖末端に高い割合で導入された重合体も知られている。このような重合体はリビングラジカル重合によって製造されているため、高い割合で架橋性珪素基を分子鎖末端に導入することができる。本発明では以上に述べたような(メタ)アクリル酸エステル系重合体を使用することができる。
架橋性珪素基を有する(メタ)アクリル酸エステル系重合体と式(1)で示される架橋性珪素基を有するポリオキシアルキレン系重合体を含有する硬化性組成物は特開平10−251552号公報等に記載されている。また、架橋性珪素基を有する(メタ)アクリル酸エステル系重合体と架橋性珪素基を有するオキシアルキレン重合体の混合物の具体例は、特開昭59−122541号、同63−112642号、同特開平6−172631号等の各公報に記載されている。また、特開昭59−78223号、特開昭59−168014号、特開昭60−228516号、特開昭60−228517号等の各公報には、架橋性珪素基を有するオキシアルキレン重合体の存在下で(メタ)アクリル酸エステル系単量体の重合を行い、架橋性珪素基を有するオキシアルキレン系重合体と架橋性珪素基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル系重合体の混合物を得る方法が記載されている。架橋性珪素基を有する(メタ)アクリル酸エステル系重合体と式(1)で示される架橋性珪素基を有するポリオキシアルキレン系重合体を含有する硬化性組成物はこれら公報を参考にして製造することもできる。
((B)ヒュームドシリカ)
本発明の組成物は、(B)成分としてヒュームドシリカを含有する。ヒュームドシリカは、超微粉(一次粒子が500nm以下、特に1〜200nm)の無水シリカであり、この無水シリカは、例えば、四塩化ケイ素を原料とし、高温の炎中において気相状態での酸化により生成する超微粉(一次粒子が500nm以下、特に1〜200nm)の無水シリカであって、親水性の高い親水性シリカと、疎水性の高い疎水性シリカとがある。このヒュームドシリカとしては、いずれも用いることができるが、滲み出しをより効果的に防止できる点で、疎水性シリカが好ましい。
本発明の組成物は、(B)成分としてヒュームドシリカを含有する。ヒュームドシリカは、超微粉(一次粒子が500nm以下、特に1〜200nm)の無水シリカであり、この無水シリカは、例えば、四塩化ケイ素を原料とし、高温の炎中において気相状態での酸化により生成する超微粉(一次粒子が500nm以下、特に1〜200nm)の無水シリカであって、親水性の高い親水性シリカと、疎水性の高い疎水性シリカとがある。このヒュームドシリカとしては、いずれも用いることができるが、滲み出しをより効果的に防止できる点で、疎水性シリカが好ましい。
親水性シリカとしては市販の各種の製品を用いることができ、例えば、アエロジル50、130、200、300及び380(以上、商品名であり、日本アエロジル社製である。)等が挙げられる。また、市販の親水性シリカとしては、レオロシールQS−10、QS−20、QS−30及びQS−40(以上、商品名であり、トクヤマ社製である。)等を用いることができる。
さらに、疎水性シリカとしては、親水性シリカと、親水性シリカの表面に存在するヒドロキシル基と反応し、疎水基を形成し得る化合物、又は親水性シリカの表面に吸着され、表面に疎水性の層を形成し得る化合物とを、溶媒の存在下又は不存在下に接触させ、好ましくは加熱し、親水性シリカの表面を処理することにより生成する製品を用いることができる。
親水性シリカを表面処理して疎水化するのに用いる化合物としては、n−オクチルトリアルコキシシラン等の疎水基を有するアルキル、アリール、アラルキル系の各種のシランカップリング剤、ジメチルジクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン等のシリル化剤、ポリジメチルシロキサン等のシリコーンオイル、ステアリルアルコール等の高級アルコール、及びステアリン酸等の高級脂肪酸等が挙げられる。疎水性シリカとしては、いずれの化合物を用いて疎水化された製品を用いてもよい。
市販の疎水性シリカとしては、例えば、シリコーンオイルで表面処理され、疎水化されたアエロジルRY200S、R202、ジメチルシリル化剤で表面処理され、疎水化されたアエロジルR974、R972、R976、n−オクチルトリメトキシシランで表面処理され、疎水化されたアエロジルR805、トリメチルシリル化剤で表面処理され、疎水化されたアエロジルR811、R812(以上、商品名であり、日本アエロジル社製である。)等が挙げられる。
組成物におけるヒュームドシリカの含有量は、(A)成分100重量部に対して3重量部以上30重量部以下であることが好ましく、5重量部以上20重量部以下であることがより好ましい。3重量部未満であると、使用者が紙等の表面に塗布した場合に、組成物が紙等に滲み出す可能性があるため、好ましくない。また、30重量部を超えると、組成物の粘度が高くなりすぎ、使用者にとっての作業性に支障を生じ得るため、好ましくない。
(その他の成分)
本発明の組成物には、必要に応じて各種添加剤を含めることができる。
本発明の組成物には、必要に応じて各種添加剤を含めることができる。
本発明の組成物は、上記配合物質に加えて、必要に応じて、難燃剤、硬化触媒、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、粘着付与樹脂、老化防止剤、揺変剤、脱水剤(保存安定性改良剤)、希釈剤、物性調整剤、垂れ防止剤、着色剤、ラジカル重合開始剤、充填剤等の物質を配合してもよく、また相溶する他の重合体をブレンドしてもよい。しかしながら、可塑剤、粘着付与樹脂の過剰な添加は、使用者が紙等の表面に塗布した場合に、組成物が紙等に滲み出す可能性があるため、好ましくない。また、炭酸カルシウムをはじめとした充填剤の過剰な添加は、組成物が透明性を失い、光を透過しなくなるため、透かした場合に影になり塗ってあるのが目立ってしまう可能性がある点で好ましくない。また、本発明の組成物は溶剤型であってもよいし、実質的に溶剤を含まない無溶剤型であってもよいが、使用者の安全性を考慮すると、無溶剤型であることが好ましい。
前記難燃剤としては、公知の難燃剤を使用可能であり、特に制限はないが、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物;赤リン、ポリリン酸アンモニウム等のリン系難燃剤;三酸化アンチモン等の金属酸化物系難燃剤;臭素系難燃剤;塩素系難燃剤等が挙げられ、毒性の点から金属水酸化物が好適である。前記金属水酸化物は表面処理剤で表面処理された金属水酸化物を使用してもよい。前記難燃剤は単独で用いてもよく2種以上併用してもよい。
前記硬化触媒としては、公知の硬化触媒を広く用いることができ、特に制限はないが、例えば、有機金属化合物やアミン類等が挙げられ、特にシラノール縮合触媒を用いることが好ましい。前記シラノール縮合触媒としては、例えば、テトラブチルチタネート、テトラプロピルチタネート、テトライソプロピルチタネート、チタンテトラアセチルアセトナート等のチタン酸エステル類;ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫マレエート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジアセチルアセトナート、ジブチル錫オキサイド、ジオクチル錫ジラウレート、ジオクチル錫マレエート、ジオクチル錫ジアセテート、ジオクチル錫ジネオデカネート(ジオクチル錫ジバーサテート)、ジオクチル錫オキサイド、ジブチル錫オキサイドとフタル酸エステルとの反応物、ジブチル錯塩と正珪酸エチルとの反応生成物等の4価錫化合物、ジオクチル酸錫、ジナフテン酸錫、ジステアリン酸錫、ジネオデカン酸錫(ジバーサチック酸錫)等の2価錫化合物等の有機錫化合物類;アルミニウムトリスアセチルアセトナート、アルミニウムトリスエチルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムエチルアセトアセテート等の有機アルミニウム化合物類;ビスマス−トリス(2−エチルヘキソエート)、ビスマス−トリス(ネオデカノエート)等のビスマス塩と有機カルボン酸又は有機アミンとの反応物等;ジルコニウムテトラアセチルアセトナート、チタンテトラアセチルアセトナート等のキレート化合物類;オクチル酸鉛等の有機鉛化合物;ナフテン酸鉄等の有機鉄化合物;有機バナジウム化合物;ブチルアミン、オクチルアミン、ラウリルアミン、ジブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、オレイルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、キシリレンジアミン、トリエチレンジアミン、グアニジン、ジフェニルグアニジン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、モルホリン、N−メチルモルホリン、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(DBU)等のアミン系化合物あるいはそれらのカルボン酸等との塩;過剰のポリアミンと多塩基酸とから得られる低分子量ポリアミド樹脂;過剰のポリアミンとエポキシ化合物との反応生成物等が例示される。
これらの硬化触媒は単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。これらの硬化触媒のうち、有機金属化合物類、又は有機金属化合物類とアミン系化合物の併用系が硬化性の点から好ましい。さらには、硬化速度が速い点からジブチル錫マレエート、ジブチル錫オキサイドとフタル酸エステルとの反応物、ジブチル錫ジアセチルアセトナート、ジオクチル錫ジネオデカネートが好ましい。また、環境問題の点からジオクチル錫化合物が好ましい。硬化触媒は(A)成分100質量部に対して0.1〜20重量部用いるのが好ましい。
前記酸化防止剤は、組成物の酸化を防止して、耐候性、耐熱性を改善するために使用されるものであり、例えば、ヒンダードアミン系やヒンダードフェノール系の酸化防止剤等が挙げられる。
前記紫外線吸収剤は、組成物の光劣化を防止して、耐候性を改善するために使用されるものであり、例えば、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系等の紫外線吸収剤等が挙げられる。
老化防止剤は、組成物の熱劣化を防止して、耐熱性を改善するために使用されるものであり、例えば、アミン−ケトン系等の老化防止剤、芳香族第二級アミン系老化防止剤、ベンズイミダゾール系老化防止剤、チオウレア系老化防止剤、亜リン酸系老化防止剤等が挙げられる。
前記揺変剤としては、例えば、ヒュームドシリカ、沈降性シリカ、石綿粉等の無機揺変剤、有機ベントナイト、変性ポリエステルポリオール、脂肪酸アマイド等の有機揺変剤、水添ヒマシ油誘導体、脂肪酸アマイドワックス、ステアリル酸アルミニウム、ステアリル酸バリウム等が挙げられる。
前記脱水剤は保存中における水分を除去する目的で添加される。前記脱水剤として、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ジメトルジメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、等のシラン化合物や、ゼオライト、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛等が挙げられる。
[第1壁掛けフック]
次に、第1の実施形態に係る壁掛けフックの構成について詳細に説明する。図1は第1壁掛けフックの構成を示す正面図である。図2は、第1壁掛けフックの構成を示す背面図である。図3は、第1壁掛けフックの構成を示す平面図である。図4は第1壁掛けフックの構成を示す側面図である。
次に、第1の実施形態に係る壁掛けフックの構成について詳細に説明する。図1は第1壁掛けフックの構成を示す正面図である。図2は、第1壁掛けフックの構成を示す背面図である。図3は、第1壁掛けフックの構成を示す平面図である。図4は第1壁掛けフックの構成を示す側面図である。
第1の実施形態に係る第1壁掛けフック10は、図1〜図4に示すように、表面11と、取付面たる裏面12とを備える。表面11は、物品を吊下げることができるように略L字状に形成された吊下げ部材13を有する。裏面12は、表面12に対して略平行である水平面14と、この水平面14の境界Bから端Eに向けて、水平面14から表面11の方向に傾斜するように切り欠かれた切欠き部たる傾斜面15を有する。
第1壁掛けフック10の取り付けは次のようにして行う。まず、第1壁掛けフック10の裏面12の水平面14、又は水平面14に液状湿気硬化型組成物を塗布した後、液状湿気硬化型組成物が未硬化である間に第1壁掛けフック10を壁面100に取り付ける。この取り付けの後、液状湿気硬化型組成物を硬化させ、第1壁掛けフック10の水平面14と壁面100とを液状粘着物の硬化物(以下、接着層という場合がある)1により接合する。
図5は、壁面に取り付けられた第1の実施形態に係る壁掛けフックの構成を示す断面図である。図5に示すように、第1壁掛けフック10は、水平面14が壁面100と略平行に対向するようにして、接着層1を介して壁面100に取り付けられる(接合される)。第1壁掛けフック10の傾斜面15と壁面100との間には、端部Eから境界Bに向けて次第に狭くなる断面形状が略楔形状である空間Xが形成されている。この空間Xにおいて、接着層1の端部1aが露出する。
なお、上述した第1壁掛けフック10において、傾斜面15は、水平面14の境界Bから端Eに向けて、水平面14から表面11の方向に傾斜する形態であれば特に限定されるものでない。例えば、端Eは、第1壁掛けフック10の長手方向の端部であってもよいし、短手方向の端部であってもよい。また、第1壁掛けフック10の周囲全体にわたる端であってもよい。しかしながら、傾斜面15と壁面100との間の空間Xに糸状材2を入れて第1壁掛けフック10を剥離するため、端Eは、少なくとも第1壁掛けフック10の長手方向の端部(すなわち、壁掛けフック1を壁面100に取り付けたときの上端又は下端)を含むものであることが好ましい。特に、実用上の観点(端Eが上端にある場合の方が、使用者は糸状材2に張力をかけやすい)を踏まえると、端Eは、少なくとも上端を含むものであることが好ましい。
[糸状材]
後述するように、剥離方法で使用される糸状材2の材質としては、壁面100から第1壁掛けフック10を剥離する際に必要な応力より強い強度を有していれば、特に限定されるものでないが、パーティクルの発生が少なく、滑りがよく、必要な応力が少なくてすむ材料であることが好ましい。例えば、ステンレス線、鉄線、銅線、ニクロム線、ピアノ線、ナイロン線、ポリエステル線、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)線、アラミド糸、ポリエチレン糸、木綿糸、絹糸、麻糸等が挙げられる。糸状材2の直径は、接着層1の厚み以下であることが好ましく、下限値については、特に限定されず、径が小さいと必要な応力が小さくなるので好ましい。
後述するように、剥離方法で使用される糸状材2の材質としては、壁面100から第1壁掛けフック10を剥離する際に必要な応力より強い強度を有していれば、特に限定されるものでないが、パーティクルの発生が少なく、滑りがよく、必要な応力が少なくてすむ材料であることが好ましい。例えば、ステンレス線、鉄線、銅線、ニクロム線、ピアノ線、ナイロン線、ポリエステル線、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)線、アラミド糸、ポリエチレン糸、木綿糸、絹糸、麻糸等が挙げられる。糸状材2の直径は、接着層1の厚み以下であることが好ましく、下限値については、特に限定されず、径が小さいと必要な応力が小さくなるので好ましい。
なお、本実施形態に係る取付キットは、上述した液状湿気硬化型組成物が軟質チューブ等の収容器に収容され、上述した第1の実施形態に係る壁掛けフック10と共に、紙箱、ブリスターパック等の包装部材に同梱されて好適である。糸状材2は、取付キットに同梱されてもよいし、使用者によって別途用意されてもよい。
〔第1の実施形態に係る壁掛けフックの剥離方法〕
図6は、壁面から第1壁掛けフックを剥離する剥離方法を説明する模式図である。図6に示すように、第1壁掛けフック10と壁面100とが液状湿気硬化型組成物の硬化物(接着層)1を介して接合されてなる接合体を剥離する剥離方法は、張力をかけた糸状材2を露出する接着層1の端部1aに当接させた後、接着層1と第1壁掛けフック10との界面、又は接着層1と壁面100との界面を移動させることを含む。
図6は、壁面から第1壁掛けフックを剥離する剥離方法を説明する模式図である。図6に示すように、第1壁掛けフック10と壁面100とが液状湿気硬化型組成物の硬化物(接着層)1を介して接合されてなる接合体を剥離する剥離方法は、張力をかけた糸状材2を露出する接着層1の端部1aに当接させた後、接着層1と第1壁掛けフック10との界面、又は接着層1と壁面100との界面を移動させることを含む。
使用者は、糸状材2の適当な位置を把持し、例えば第1壁掛けフックの横幅よりも少し広めの間隔を開けて把持し、糸状材2の中央部を、傾斜面15と壁面100との間に形成される空間Xに入れ、露出する接着層1の端部1aに当接させる。そして、使用者は、接着層1の端部1aに当接した糸状材2に張力をかけながら糸状材2を第1壁掛けフック10の水平面14又は壁面100に沿って鉛直下方向に移動させることにより、壁面100から第1壁掛けフック10を剥離する。必要に応じて、糸状材2を鉛直下方と直交する方向(図中、左右方向)に往復させながら、鉛直下方向に移動させてもよい。なお、液状湿気硬化型組成物の硬化物(接着層1)は靱性があるため、接着層1に当接し張力をかけられた糸状材2は、接着層1を破断するのではなく、接着層1と第1壁掛けフック10の水平面との界面、又は接着層1と壁面100との界面を移動することになる。
このような糸状材2を用いた剥離方法によれば、第1壁掛けフック10や壁面100を損傷することなく、第1壁掛けフック10を壁面100から容易に剥離することができる。例えば、壁面100が家具であったり、焼付塗装や鏡面加工等の傷付きやすい壁面であったり、損傷しやすい壁紙が接着された壁面であったりする場合も、これら壁面を損傷することがない。第1壁掛けフック10の裏面12又は壁面100には、接着層1が残存するが、該接着層1は手で擦り取ることにより容易に剥離することができる。
なお、本実施形態に係る壁掛けフックの剥離方法は、接着層1と第1壁掛けフック10との界面の全領域、又は接着層1と壁面100との界面の全領域に亘って、糸状材2を移動させる態様に限定されるものではなく、接着層1と第1壁掛けフック10との界面の少なくとも一部の領域、又は接着層1と壁面100との界面の少なくとも一部の領域において糸状材を移動させる態様も含むものである。例えば、露出する接着層1の端部1aから一定の位置まで糸状材2による剥離を行った後、糸状材2又は手により第1壁掛けフック10を手前側(壁面100から離れる方向)に引っ張り、第1壁掛けフック10を壁面100から剥離する態様であってもよい。このような場合であっても、上述した液状湿気硬化型組成物は、空気中の湿分によって硬化し、硬化後においては樹脂状に固まることがないことから、第1壁掛けフック10又は壁面100から容易に分離剥離させることができる。以下、他の実施形態に係る壁掛けフックの剥離方法においても同様である。
また、第1壁掛けフック10としては、上述した剥離方法が実施可能である形状であれば特にその形状は限定されるものではないが、例えば、第1壁掛けフック10の水平方向長さ(表面11に対して平行な方向)の長さL1が広く一般に用いられている壁掛けフックの長さ(20mm以上50mm以下)と同じである場合には、次のような形状のものを使用することができる。第1壁掛けフック10の傾斜面15の水平方向長さ(端Eから境界Bまでの長さ)L2は、3mm以上10mm以下であることが好ましく、3mm以上5mm以下であることがより好ましい。長さL2が3mm未満であると、傾斜面15と壁面100との間の空間Xに糸状材2を入れにくくなる。また、長さL2が10mmを超えると、傾斜面15の厚みが薄くなり、強度不足による亀裂が発生することがあるため、好ましくない。
第1壁掛けフック10の厚さが広く一般に用いられる壁掛けフックの厚み(2mm程度)と同じである場合には、傾斜面15の水平面14に対する傾斜角θは10°以上40°以下であることが好ましく、20°以上40°以下であることがより好ましい。傾斜面15の傾斜角θが上記範囲であることによって、第1壁掛けフック10の傾斜面15と壁面100との間に空間Xが確保され、空間Xに糸状材2を入れやすくなる。
第1壁掛けフック10の裏面14と壁面100との間に形成される接着層1の厚みは、0.1mm〜2.0mmであることが好ましく、0.3mm〜1.0mmであることがより好ましい。厚みが0.1mm以下となると、第1壁掛けフック10と壁面100との接合強度が低下する傾向があり好ましくない。厚みが2.0mmを超えると、液状湿気硬化型組成物の硬化に時間がかかるため好ましくない。
<第2の実施形態>
〔第2の実施形態に係る取付キット〕
第2の実施形態に係る取付キットは、液状湿気硬化型組成物と、液状湿気硬化型組成物の硬化物を介して被取付体たる壁面に取り付けられる取付体たる壁掛けフックとを備え、壁掛けフックに液状湿気硬化型組成物が塗布される塗布範囲を表示する表示加工が施されている。そして、壁掛けフックが壁面に取り付けられたとき、壁掛けフックの裏面と壁面との間に糸状材を入れることが可能な空間が形成され、空間内で硬化物が露出することを特徴とする。
〔第2の実施形態に係る取付キット〕
第2の実施形態に係る取付キットは、液状湿気硬化型組成物と、液状湿気硬化型組成物の硬化物を介して被取付体たる壁面に取り付けられる取付体たる壁掛けフックとを備え、壁掛けフックに液状湿気硬化型組成物が塗布される塗布範囲を表示する表示加工が施されている。そして、壁掛けフックが壁面に取り付けられたとき、壁掛けフックの裏面と壁面との間に糸状材を入れることが可能な空間が形成され、空間内で硬化物が露出することを特徴とする。
[液状湿気硬化型組成物]
液状湿気硬化型組成物としては、第1の実施形態で説明した液状湿気硬化型組成物と同様のものを使用することができる。
液状湿気硬化型組成物としては、第1の実施形態で説明した液状湿気硬化型組成物と同様のものを使用することができる。
[第2壁掛けフック]
第2の実施形態に係る壁掛けフックについて詳細に説明する。図7(a)は第2壁掛けフックの構成を示す背面図、(b)は壁面に取り付けられた第2壁掛けフックの構成を示す断面図である。第2壁掛けフック20は、図7に示すように、表面21と、表面21に対して略平行な裏面22とを備える。表面21は、物品を吊下げることができるように略Lの字状に形成された吊下げ部材23を有する。裏面22は、この裏面22を2分割するように、短手方向に直線状に延びる境界線25を有する。使用者は、2分割された裏面22のうち、境界線25よりも下方の領域である裏面22が、液状湿気硬化型組成物を塗布する範囲であることを容易に視認することができる。境界線25の位置は特に限定されないが、後述するように、糸状材2を入れることが可能な空間Xを確保し、且つ液状湿気硬化型組成物を塗布する範囲を確保して接合強度を確保する点で、上述した境界Bが設けられる位置と同じ位置であってよい。境界線25は、凸状であっても、印刷であっても、切込みであっても、糸状材2を移動させる際に引っ掛かりとならない形態であれば特に限定されない。境界線25が凸状に形成される場合には、境界線25の高さは接着層1の厚みより小さく、断面形状は略半円形状であることが好ましい。
第2の実施形態に係る壁掛けフックについて詳細に説明する。図7(a)は第2壁掛けフックの構成を示す背面図、(b)は壁面に取り付けられた第2壁掛けフックの構成を示す断面図である。第2壁掛けフック20は、図7に示すように、表面21と、表面21に対して略平行な裏面22とを備える。表面21は、物品を吊下げることができるように略Lの字状に形成された吊下げ部材23を有する。裏面22は、この裏面22を2分割するように、短手方向に直線状に延びる境界線25を有する。使用者は、2分割された裏面22のうち、境界線25よりも下方の領域である裏面22が、液状湿気硬化型組成物を塗布する範囲であることを容易に視認することができる。境界線25の位置は特に限定されないが、後述するように、糸状材2を入れることが可能な空間Xを確保し、且つ液状湿気硬化型組成物を塗布する範囲を確保して接合強度を確保する点で、上述した境界Bが設けられる位置と同じ位置であってよい。境界線25は、凸状であっても、印刷であっても、切込みであっても、糸状材2を移動させる際に引っ掛かりとならない形態であれば特に限定されない。境界線25が凸状に形成される場合には、境界線25の高さは接着層1の厚みより小さく、断面形状は略半円形状であることが好ましい。
第2壁掛けフック20の取り付けは次のように行う。まず、第2壁掛けフック20の裏面22の境界線25で示された領域に液状粘着剤を塗布した後、液状湿気硬化型組成物が未硬化である間に、第2壁掛けフック20を裏面22が壁面100と略平行に対向するようにして、壁面100に取り付ける。この取り付けの後、液状湿気硬化型組成物を硬化させ、第2壁掛けフック20と壁面100とを液状湿気硬化型組成物の硬化物(接着層)1により接合する。図7(b)に示すように、第2壁掛けフック20の裏面22の境界線25よりも上方の領域と壁面100との間には、空間Xが形成されている。この空間Xにおいて、接着層1の端部1aが露出する。
[糸状材]
第2の実施形態に係る取付キットにおいては、第1の実施形態で説明した糸状材と同様のものを使用することができる。
第2の実施形態に係る取付キットにおいては、第1の実施形態で説明した糸状材と同様のものを使用することができる。
第2の実施形態に係る取付キットは、上述した液状湿気硬化型組成物が軟質チューブ等の収容器に収容され、上述した第2の実施形態に係る壁掛けフック20と共に、紙箱、ブリスターパック等の包装部材に同梱されて好適である。糸状材2は、取付キットに同梱されてもよいし、使用者によって別途用意されてもよい。
〔第2の実施形態に係る壁掛けフックの剥離方法〕
第1の実施形態で説明したように、第2壁掛けフック20と壁面100とが液状湿気硬化型組成物の硬化物(接着層)1を介して接合されてなる接合体を剥離する剥離方法は、張力をかけた糸状材2を露出する接着層1の端部1aに当接させた後、接着層1と第2壁掛けフック20との界面、又は接着層1と壁面100との界面を移動させることを含む。
第1の実施形態で説明したように、第2壁掛けフック20と壁面100とが液状湿気硬化型組成物の硬化物(接着層)1を介して接合されてなる接合体を剥離する剥離方法は、張力をかけた糸状材2を露出する接着層1の端部1aに当接させた後、接着層1と第2壁掛けフック20との界面、又は接着層1と壁面100との界面を移動させることを含む。
使用者は、図6で示した方法と同様に、糸状材2の端部をそれぞれ把持し、糸状材2の中央部を、境界線25よりも上方となる裏面22の領域と壁面100との間に形成される空間Xに入れ、糸状材2を露出する接着層1の端部1aに当接させる。使用者は、接着層1の端部1aに当接した糸状材2に張力をかけながら糸状材2を裏面22又は壁面100に沿って鉛直下方向に移動させることにより、壁面100から第2壁掛けフック20を剥離する。必要に応じて、糸状材2を鉛直下方と直交する方向(図中、左右方向)に往復させながら、鉛直下方向に移動させてもよい。
このような糸状材2を用いた剥離方法によれば、第2壁掛けフック20や壁面100を損傷することなく、第2壁掛けフック20を壁面100から容易に剥離することができる。例えば、壁面100が家具であったり、焼付塗装や鏡面加工等の傷付きやすい壁面であったり、損傷しやすい壁紙が接着された壁面であったりする場合も、これら壁面を損傷することがない。第2壁掛けフック20の裏面24又は壁面100には、接着層1が残存するが、該接着層1は手で擦り取ることにより容易に剥離することができる。
<第3の実施形態>
〔第3の実施形態に係る取付キット〕
第3の実施形態に係る取付キットは、液状湿気硬化型組成物と、液状湿気硬化型組成物の硬化物を介して被取付体たる壁面に取り付けられる取付体たる壁掛けフックとを備え、壁掛けフックに液状湿気硬化型組成物が塗布される塗布範囲を表示する表示機能を兼ねる切欠き部を有する。そして、壁掛けフックが壁面に取り付けられたとき、壁掛けフックの切欠き部と壁面との間に糸状材を入れることが可能な空間が形成され、空間内で硬化物が露出することを特徴とする。
〔第3の実施形態に係る取付キット〕
第3の実施形態に係る取付キットは、液状湿気硬化型組成物と、液状湿気硬化型組成物の硬化物を介して被取付体たる壁面に取り付けられる取付体たる壁掛けフックとを備え、壁掛けフックに液状湿気硬化型組成物が塗布される塗布範囲を表示する表示機能を兼ねる切欠き部を有する。そして、壁掛けフックが壁面に取り付けられたとき、壁掛けフックの切欠き部と壁面との間に糸状材を入れることが可能な空間が形成され、空間内で硬化物が露出することを特徴とする。
[液状湿気硬化型組成物]
第1の実施形態で説明した液状湿気硬化型組成物と同様のものを使用することができる。
第1の実施形態で説明した液状湿気硬化型組成物と同様のものを使用することができる。
[第3壁掛けフック]
第3の実施形態に係る壁掛けフックについて詳細に説明する。図8(a)は、第3壁掛けフックの構成の一例を示す背面図、(b)は壁面に取り付けられた第3壁掛けフックの構成の一例を示す断面図である。図8に示す第3壁掛けフック30は、表面31と裏面32とを備える。表面31は、物品を吊下げることができるように略Lの字状に形成された吊下げ部材33を有する。裏面32は、表面31に対して略平行な水平面34と、水平面34よりも厚みが小さくなるように切り欠かれた切欠き部35とを有する。使用者は、裏面32のうち水平面34が、液状湿気硬化型組成物を塗布する範囲であることを容易に視認することができる。切欠き部35の形状は、後述するように、切欠き部35と壁面100との間に形成される空間Xが確保される形状であれば特に限定されるものでなく、図8中では断面形状が略Lの字状であるが、例えば略円弧状であってもよい。切欠き部35の水平方向長さは、後述するように、糸状材2を入れることが可能な空間Xを確保し、且つ液状湿気硬化型組成物を塗布する範囲を確保して接合強度を確保する点で、例えば上述した長さL2と同じ範囲内であってよい。
第3の実施形態に係る壁掛けフックについて詳細に説明する。図8(a)は、第3壁掛けフックの構成の一例を示す背面図、(b)は壁面に取り付けられた第3壁掛けフックの構成の一例を示す断面図である。図8に示す第3壁掛けフック30は、表面31と裏面32とを備える。表面31は、物品を吊下げることができるように略Lの字状に形成された吊下げ部材33を有する。裏面32は、表面31に対して略平行な水平面34と、水平面34よりも厚みが小さくなるように切り欠かれた切欠き部35とを有する。使用者は、裏面32のうち水平面34が、液状湿気硬化型組成物を塗布する範囲であることを容易に視認することができる。切欠き部35の形状は、後述するように、切欠き部35と壁面100との間に形成される空間Xが確保される形状であれば特に限定されるものでなく、図8中では断面形状が略Lの字状であるが、例えば略円弧状であってもよい。切欠き部35の水平方向長さは、後述するように、糸状材2を入れることが可能な空間Xを確保し、且つ液状湿気硬化型組成物を塗布する範囲を確保して接合強度を確保する点で、例えば上述した長さL2と同じ範囲内であってよい。
第3壁掛けフック30の取り付けは次のようにして行う。まず、第3壁掛けフック30の水平面34に液状粘着剤を塗布した後、液状湿気硬化型組成物が未硬化である間に、水平面34が壁面100と略平行に対向するようにして、壁掛けフック30を壁面100に取り付ける。この取り付けの後、液状湿気硬化型組成物を硬化させ、第3壁掛けフック30の水平面34と壁面100とを液状粘着物の硬化物(接着層)1により接合する。図8(b)に示すように、第3壁掛けフック30の切欠き部35と壁面100との間には、空間Xが形成されている。この空間Xにおいて、接着層1の端部1aが露出する。
[糸状材]
第3の実施形態に係る取付キットにおいては、第1の実施形態で説明した糸状材と同様のものを使用することができる。
第3の実施形態に係る取付キットにおいては、第1の実施形態で説明した糸状材と同様のものを使用することができる。
第3の実施形態に係る取付キットは、上述した液状湿気硬化型組成物が軟質チューブ等の収容器に収容され、上述した第3壁掛けフック30と共に、紙箱、ブリスターパック等の包装部材に同梱されて好適である。糸状材2は、これら取付キットに同梱されてもよいし、使用者によって別途用意されてもよい。
〔第3の実施形態に係る壁掛けフックの剥離方法〕
第1の実施形態で説明したように、第3壁掛けフック30と壁面100とが液状湿気硬化型組成物の硬化物(接着層)1を介して接合されてなる接合体を剥離する剥離方法は、張力をかけた糸状材2を露出する接着層1の端部1aに当接させた後、接着層1と第3壁掛けフック30との界面、又は接着層1と壁面100との界面を移動させることを含む。
第1の実施形態で説明したように、第3壁掛けフック30と壁面100とが液状湿気硬化型組成物の硬化物(接着層)1を介して接合されてなる接合体を剥離する剥離方法は、張力をかけた糸状材2を露出する接着層1の端部1aに当接させた後、接着層1と第3壁掛けフック30との界面、又は接着層1と壁面100との界面を移動させることを含む。
使用者は、図6で示した方法と同様に、糸状材2の端部をそれぞれ把持し、糸状材2の中央部を、切欠き部35と壁面100との間に形成される空間Xに入れ、糸状材2を接着層1の露出する端部1aに当接させる。使用者は、接着層1の端部1aに当接した糸状材2に張力をかけながら糸状材2を水平面34又は壁面100に沿って鉛直下方向に移動させることにより、壁面100から第3壁掛けフック30を剥離する。必要に応じて、糸状材2を鉛直下方と直交する方向(図中、左右方向)に往復させながら、鉛直下方向に移動させてもよい。
このような糸状材2を用いた剥離方法によれば、第3壁掛けフック30や壁面100を損傷することなく、第3壁掛けフック30を壁面100から容易に剥離することができる。例えば、壁面100が家具であったり、焼付塗装や鏡面加工等の傷付きやすい壁面であったり、損傷しやすい壁紙が接着された壁面であったりする場合も、これら壁面を損傷することがない。第3壁掛けフック30の裏面34又は壁面100には、接着層1が残存する場合があるが、該接着層1は手で擦り取ることにより容易に剥離することができる。
<第4の実施形態>
〔第4の実施形態に係る取付キット〕
第4の実施形態に係る取付キットは、液状湿気硬化型組成物と、液状湿気硬化型組成物の硬化物を介して被取付体たる壁面に取り付けられる取付体たる壁掛けフックとを備え、壁掛けフックが、壁面に対向する裏面に、壁掛けフックと壁面との間隔を規制する規制部材を有する。そして、壁掛けフックが壁面に取り付けられたとき、壁掛けフックの裏面と壁面との間に糸状材を入れることが可能な空間が形成され、空間内で硬化物が露出することを特徴とする。
〔第4の実施形態に係る取付キット〕
第4の実施形態に係る取付キットは、液状湿気硬化型組成物と、液状湿気硬化型組成物の硬化物を介して被取付体たる壁面に取り付けられる取付体たる壁掛けフックとを備え、壁掛けフックが、壁面に対向する裏面に、壁掛けフックと壁面との間隔を規制する規制部材を有する。そして、壁掛けフックが壁面に取り付けられたとき、壁掛けフックの裏面と壁面との間に糸状材を入れることが可能な空間が形成され、空間内で硬化物が露出することを特徴とする。
[液状湿気硬化型組成物]
第1の実施形態で説明した液状湿気硬化型組成物と同様のものを使用することができる。
第1の実施形態で説明した液状湿気硬化型組成物と同様のものを使用することができる。
[第4の実施形態に係る壁掛けフック]
第4の実施形態に係る壁掛けフックについて詳細に説明する。図9(a)は第4壁掛けフックの構成を示す背面図、(b)は壁面に取り付けられた第4壁掛けフックの構成を示す断面図である。図9に示す第4壁掛けフック40は、表面41と、表面41に対して略平行な裏面42とを備える。表面41は、物品を吊下げることができるように略Lの字状に形成された吊下げ部材43を有する。裏面42は、第4壁掛けフック40の裏面42と壁面100との間隔を規制する、複数の半球状の規制部材44(44a、44b、44c、44d)を有する。
第4の実施形態に係る壁掛けフックについて詳細に説明する。図9(a)は第4壁掛けフックの構成を示す背面図、(b)は壁面に取り付けられた第4壁掛けフックの構成を示す断面図である。図9に示す第4壁掛けフック40は、表面41と、表面41に対して略平行な裏面42とを備える。表面41は、物品を吊下げることができるように略Lの字状に形成された吊下げ部材43を有する。裏面42は、第4壁掛けフック40の裏面42と壁面100との間隔を規制する、複数の半球状の規制部材44(44a、44b、44c、44d)を有する。
規制部材44は、裏面42と壁面100とが平行となるように、複数形成されていることが好ましい。規制部材44の形状は、後述するように糸状材2を移動させる際に引っ掛かりとならない形状であれば特に限定されない。例えば、規制部材44の高さは接着層1の厚みより小さく、規制部材44の断面形状は略半円形状であることが好ましい。また、規制部材44は、裏面42と一体に成形されることが、実用性の点から好ましい。
第4壁掛けフック40の取り付けは次にようにして行う。まず、第4壁掛けフック40の裏面42(規制部材44も含む)上に液状粘着剤を塗布した後、液状湿気硬化型組成物が未硬化である間に、裏面42が壁面100と略平行に対向するようにして第4壁掛けフック40を壁面100に取り付ける。この取り付けの後、液状湿気硬化型組成物を硬化させ、第4壁掛けフック40と壁面100とを液状粘着物の硬化物(接着層)1により接合する。このとき、図9(b)に示すように、第4壁掛けフック40の裏面42と壁面100との間には、少なくとも規制部材44により規制部材の高さ以上の間隔が形成される。また、第4壁掛けフック40の裏面42と壁面100との間には、規制部材44の高さより大きい厚みを有する接着層1が形成され、接着層1が形成されていない裏面42と壁面100との間の空間Xでは、接着層1の端部1aが露出する。
[糸状材]
第4の実施形態に係る取付キットにおいては、第1の実施形態で説明した糸状材と同様のものを使用することができる。
第4の実施形態に係る取付キットにおいては、第1の実施形態で説明した糸状材と同様のものを使用することができる。
第4の実施形態に係る取付キットは、上述した液状湿気硬化型組成物が軟質チューブ等の収容器に収容され、上述した第4壁掛けフック40と共に、紙箱、ブリスターパック等の包装部材に同梱されて好適である。糸状材2は、取付キットに同梱されてもよいし、使用者によって別途用意されてもよい。
[第4の実施形態に係る壁掛けフックの剥離方法]
第1の実施形態で説明したように、第4壁掛けフック40と壁面100とが液状湿気硬化型組成物の硬化物(接着層)1を介して接合されてなる接合体を剥離する剥離方法は、張力をかけた糸状材2を露出する接着層1の端部1aに当接させた後、接着層1と第4壁掛けフック40との界面、又は接着層1と壁面100との界面を移動させることを含む。
第1の実施形態で説明したように、第4壁掛けフック40と壁面100とが液状湿気硬化型組成物の硬化物(接着層)1を介して接合されてなる接合体を剥離する剥離方法は、張力をかけた糸状材2を露出する接着層1の端部1aに当接させた後、接着層1と第4壁掛けフック40との界面、又は接着層1と壁面100との界面を移動させることを含む。
使用者は、図6で示した方法と同様に、糸状材2の端部をそれぞれ把持し、糸状材2の中央部を、裏面42と壁面100との間に形成される空間Xに入れ、糸状材2を露出する接着層1の端部1aに当接させる。使用者は、接着層1の端部1aに当接した糸状材2に張力をかけながら糸状材2を裏面42又は壁面100に沿って、規制部材44と壁面100との間を鉛直下方向に移動させることにより、壁面100から第2壁掛けフック20を剥離する。必要に応じて、糸状材2を鉛直下方と直交する方向(図中、左右方向)に往復させながら、鉛直下方向に移動させてもよい。
このような糸状材2を用いた剥離方法によれば、第4壁掛けフック40や壁面100を損傷することなく、第4壁掛けフック40を壁面100から容易に剥離することができる。例えば、壁面100が家具であったり、焼付塗装や鏡面加工等の傷付きやすい壁面であったり、損傷しやすい壁紙が接着された壁面であったりする場合も、これら壁面を損傷することがない。第4壁掛けフック40の裏面42、規制部材44及び/又は壁面100には、接着層1が残存するが、該接着層1は手で擦り取ることにより容易に剥離することができる。
<第5の実施形態>
〔第5の実施形態に係る取付キット〕
第5の実施形態に係る取付キットは、液状湿気硬化型組成物と、液状湿気硬化型組成物の硬化物を介して被取付体たる壁面に取り付けられる取付体たる壁掛けフックとを備え、液状湿気硬化型組成物がスペーサーを含有する。そして、壁掛けフックが壁面に取り付けられたとき、壁掛けフックの裏面と壁面との間に糸状材を入れることが可能な空間が形成され、空間内で硬化物が露出することを特徴とする。
〔第5の実施形態に係る取付キット〕
第5の実施形態に係る取付キットは、液状湿気硬化型組成物と、液状湿気硬化型組成物の硬化物を介して被取付体たる壁面に取り付けられる取付体たる壁掛けフックとを備え、液状湿気硬化型組成物がスペーサーを含有する。そして、壁掛けフックが壁面に取り付けられたとき、壁掛けフックの裏面と壁面との間に糸状材を入れることが可能な空間が形成され、空間内で硬化物が露出することを特徴とする。
[液状湿気硬化型組成物]
液状湿気硬化型組成物としては、第1の実施形態で説明した液状湿気硬化型組成物と同様ものを使用することができるが、さらにこの液状湿気硬化型組成物にスペーサーを含有する。スペーサーは、接着剤の厚みを調整するために添加する材料であって、液状弾性粘着剤と化学的に反応しない材料でれば特に限定されない。スペーサーの材質としては、例えば、ガラスビーズ、プラスチックバルーン、ゴムチップ、等が挙げられる。スペーサーの形状は、球状であることが好ましく、用いる糸状材の厚みに応じて、適した液状湿気硬化型組成物の硬化物(接着層1)の厚みが確保できるような粒径のものを選択することが好ましい。
例えば、接着層1の厚みを0.3mm〜1.0mm程度で形成したい場合には、ガラスビーズの粒径は200μm〜900μmであることが好ましい。粒径が200μm以下となると、糸状材を入れづらくなるため好ましくない。粒径が900μmを超えると、液状湿気硬化型組成物の硬化に時間がかかるため好ましくない。ここで粒径とは、一般的に使用されているコールターカウンター法により測定した値である。
液状湿気硬化型組成物としては、第1の実施形態で説明した液状湿気硬化型組成物と同様ものを使用することができるが、さらにこの液状湿気硬化型組成物にスペーサーを含有する。スペーサーは、接着剤の厚みを調整するために添加する材料であって、液状弾性粘着剤と化学的に反応しない材料でれば特に限定されない。スペーサーの材質としては、例えば、ガラスビーズ、プラスチックバルーン、ゴムチップ、等が挙げられる。スペーサーの形状は、球状であることが好ましく、用いる糸状材の厚みに応じて、適した液状湿気硬化型組成物の硬化物(接着層1)の厚みが確保できるような粒径のものを選択することが好ましい。
例えば、接着層1の厚みを0.3mm〜1.0mm程度で形成したい場合には、ガラスビーズの粒径は200μm〜900μmであることが好ましい。粒径が200μm以下となると、糸状材を入れづらくなるため好ましくない。粒径が900μmを超えると、液状湿気硬化型組成物の硬化に時間がかかるため好ましくない。ここで粒径とは、一般的に使用されているコールターカウンター法により測定した値である。
[第5の実施形態に係る壁掛けフック]
第5の実施形態に係る壁掛けフックは、後述するように、液状湿気硬化型組成物にスペーサーを含有させることにより空間Xを確保することから、特に形状が限定されるものでない。例えば、壁掛けフックとしては、上述した第1壁掛けフック10、第2壁掛けフック20、第3壁掛けフック30、第4壁掛けフック40を用いることができる。
第5の実施形態に係る壁掛けフックは、後述するように、液状湿気硬化型組成物にスペーサーを含有させることにより空間Xを確保することから、特に形状が限定されるものでない。例えば、壁掛けフックとしては、上述した第1壁掛けフック10、第2壁掛けフック20、第3壁掛けフック30、第4壁掛けフック40を用いることができる。
第5の実施形態において、例えば第2壁掛けフック20の取り付けは次のように行う。図10は、第2壁掛けフックがガラスビーズを含有する接着層によって接合された構成を示す模式図である。図10に示すように、まず、第2壁掛けフック20の裏面22の所定の領域に液状粘着剤を塗布した後、液状湿気硬化型組成物が未硬化である間に、第2壁掛けフック20を裏面22が壁面100と略平行に対向するようにして、壁面100に取り付ける。この取り付けの後、液状湿気硬化型組成物を硬化させ、第2壁掛けフック20と壁面100とを液状湿気硬化型組成物の硬化物(接着層)1により接合する。図10に示すように、粘着剤層1はガラスビーズ3を含有していることから、第2壁掛けフック20の裏面22と壁面100との間には、ガラスビーズ3の粒径よりも大きい厚みを有する接着層1が形成され、裏面22と壁面100との間には、糸状材2を入れることが可能な空間Xが形成される。この空間Xにおいて、接着層1の端部1aが露出する。
[糸状材]
第5の実施形態に係る取付キットにおいては、第1の実施形態で説明した糸状材と同様のものを使用することができる。
第5の実施形態に係る取付キットにおいては、第1の実施形態で説明した糸状材と同様のものを使用することができる。
第5の実施形態に係る取付キットは、上述した液状湿気硬化型組成物が軟質チューブ等の収容器に収容され、例えば第2壁掛けフック20と共に、紙箱、ブリスターパック等の包装部材に同梱されて好適である。糸状材2は、取付キットに同梱されてもよいし、使用者によって別途用意されてもよい。
〔第5の実施形態に係る壁掛けフックの剥離方法〕
第5の実施形態に係る壁掛けフックの剥離方法は、例えば、第2の実施形態で説明した方法と同様の方法により行うことができる。以下説明を省略する。
第5の実施形態に係る壁掛けフックの剥離方法は、例えば、第2の実施形態で説明した方法と同様の方法により行うことができる。以下説明を省略する。
なお、上述した壁掛けフック10、20、30、40の材質は、特に限定されるものでなく、例えば、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)等の合成樹脂、アルミニウム等の金属、合成樹脂被覆金属等が挙げられる。また、上述した壁掛けフック10、20、30、40の形状については、図1〜図10に示す形状に限定されず、例えば、長方形のほか、正方形、ひし形、円形、楕円形等が挙げられる。吊下げ部材13、23、33、43の形状についても図1〜図10に示す形状に限定されず、物品を下げることができる形状であればよい。また、吊下げ部材13は、壁掛けフック10の本体と一体成形されていなくてもよく、別の材質により構成される部材であってもよい。
また、本実施形態においては、液状湿気硬化型組成物と壁掛けフックとを備える取付キットについて説明したが、取付体としては、上述した壁掛けフックに限定されるものではなく、被取付体も壁面に限定されるものではない。
本実施形態に係る取付体及び被取付体は、例えば、タイル、表札、パネル、プラスチック製品(CDケース、ペットトイレトレー、フィギュア等の玩具、デコ携帯、デコ手帳、つけ爪等)、工業用途として用いられる金属部品、プラスチック部品、精密部品等であってもよい。本実施形態に係る剥離方法は、いずれの形態であっても、取付体と被取付体とを固定又は仮固定した状態から、両者を剥離する際に用いられて好適である。
本実施形態に係る剥離方法によれば、取付体の取付面(裏面)を構成する部材が柔軟性を有する部材であってもよいが、取付体の取付面(裏面)を構成する部材が剛直部材であり、被取付体が剛直部材であるような剛直部材同士の接合体を剥離する場合においても、取付体及び被取付体を損傷することなく、容易且つきれいに剥離することができる。また、本実施形態に係る剥離方法によれば、上述した取付体が、標本、発泡体等の損傷しやすい部材、また、被取付体が焼付塗装や鏡面加工された壁面や家具、ディスプレイ、壁紙等の損傷しやすい部材からなる場合であっても、取付体及び被取付体を損傷することなく、容易且つきれいに剥離することができる。さらに、本実施形態に係る剥離方法によれば、取付体及び被取付体を損傷することがないことから、再利用可能な取付体及び被取付体の剥離にも好適である。
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの記載に何ら制限を受けるものではない。
[実施例1]
液状湿気硬化型組成物として、下記に示される(A)有機重合体100質量部、(B)ヒュームドシリカ15質量部、(C)硬化触媒1質量部を含有する液状湿気硬化型組成物を用意した。
(A)三官能の架橋性珪素基を有し、且つ、主鎖がポリシロキサンでない有機重合体(製品名:カネカサイリルSAX510,数平均分子量29,000,トリメトキシシリル基含有ポリオキシプロピレン重合体,カネカ社製)
(B)ヒュームドシリカ
疎水シリカ(製品名:アエロジルRY200S,日本アエロジル社製)
(C)硬化触媒
ジオクチル錫塩と正珪酸エチルとの反応生成物(製品名:ネオスタンS−1,日東化成社製)
液状湿気硬化型組成物として、下記に示される(A)有機重合体100質量部、(B)ヒュームドシリカ15質量部、(C)硬化触媒1質量部を含有する液状湿気硬化型組成物を用意した。
(A)三官能の架橋性珪素基を有し、且つ、主鎖がポリシロキサンでない有機重合体(製品名:カネカサイリルSAX510,数平均分子量29,000,トリメトキシシリル基含有ポリオキシプロピレン重合体,カネカ社製)
(B)ヒュームドシリカ
疎水シリカ(製品名:アエロジルRY200S,日本アエロジル社製)
(C)硬化触媒
ジオクチル錫塩と正珪酸エチルとの反応生成物(製品名:ネオスタンS−1,日東化成社製)
壁掛けフックには、上述した第1の実施形態に係る第1壁掛けフック10と同様の形状で、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)により一体成型され、水平方向の長さL1が35mm、傾斜面の水平方向長さL2が3mm、傾斜角θが40°である壁掛けフックを用意した。糸状材には、直径600μmの絹糸を用意した。
上述した壁掛けフックの裏面に液状湿気硬化型組成物を塗布し、壁面(焼付塗装パーテーション)に取り付け、23度50%RH環境下で14日間養生した。塗布方法は、液状湿気硬化型組成物を塗布した後、直ちに手で圧着し、接着層の厚みは、0.7mmであった。その後、絹糸により壁掛けフックを剥離させた。
[実施例2]
第2の実施形態に係る第2壁掛けフック20(上端から境界線の水平方向長さ4mm)を用いる以外は、実施例1と同様に壁掛けフックを壁面取り付け、その後、絹糸により剥離させた。
第2の実施形態に係る第2壁掛けフック20(上端から境界線の水平方向長さ4mm)を用いる以外は、実施例1と同様に壁掛けフックを壁面取り付け、その後、絹糸により剥離させた。
[実施例3]
第3の実施形態に係る第3壁掛けフック30(切欠き部の水平方向長さ4mm)を用いる以外は、実施例1と同様に壁掛けフックを壁面に取り付け、その後、絹糸により剥離させた。
第3の実施形態に係る第3壁掛けフック30(切欠き部の水平方向長さ4mm)を用いる以外は、実施例1と同様に壁掛けフックを壁面に取り付け、その後、絹糸により剥離させた。
[実施例4]
第4の実施形態に係る第4壁掛けフック40(規制部材の高さ0.7mm)を用いる以外は、実施例1と同様に壁掛けフックを壁面に取り付け、その後、絹糸により剥離させた。
第4の実施形態に係る第4壁掛けフック40(規制部材の高さ0.7mm)を用いる以外は、実施例1と同様に壁掛けフックを壁面に取り付け、その後、絹糸により剥離させた。
[実施例5]
第5の実施形態に係るスペーサー含有の液状湿気硬化型組成物と第2壁掛けフック20を用いる以外は、実施例1と同様に壁掛けフックを壁面に取り付け、その後、絹糸により剥離させた。
第5の実施形態に係るスペーサー含有の液状湿気硬化型組成物と第2壁掛けフック20を用いる以外は、実施例1と同様に壁掛けフックを壁面に取り付け、その後、絹糸により剥離させた。
[比較例1]
実施例1と同様に、第1壁掛けフック20を液状湿気硬化型組成物で壁面(焼付塗装パーテーション)に取り付けた後、スプーンを用いて剥離させた。
実施例1と同様に、第1壁掛けフック20を液状湿気硬化型組成物で壁面(焼付塗装パーテーション)に取り付けた後、スプーンを用いて剥離させた。
[比較例2]
実施例1で用いた第1壁掛けフック20を両面テープ(商品名:両面テープ高性能、セメダイン社製)で壁面(焼付塗装パーテーション)に取り付け、7日間養生後、糸状材部材により剥離させた。
実施例1で用いた第1壁掛けフック20を両面テープ(商品名:両面テープ高性能、セメダイン社製)で壁面(焼付塗装パーテーション)に取り付け、7日間養生後、糸状材部材により剥離させた。
[比較例3]
第1壁掛けフック20を接着剤(商品名:スーパーXクリア、セメダイン社製)で壁面(焼付塗装パーテーション)に取り付け、7日間養生後、糸状材で剥離させた。
第1壁掛けフック20を接着剤(商品名:スーパーXクリア、セメダイン社製)で壁面(焼付塗装パーテーション)に取り付け、7日間養生後、糸状材で剥離させた。
[評価]
実施例1〜5及び比較例1〜3について、取付強度、剥離しやすさ、剥離後の壁面の様子を評価した。その結果を下記の表1に示す。
実施例1〜5及び比較例1〜3について、取付強度、剥離しやすさ、剥離後の壁面の様子を評価した。その結果を下記の表1に示す。
なお、壁掛けフックの取付強度は、養生後、2kgの荷物を1か月間ぶら下げることにより評価した。荷物の落下がないものを○、荷物が落下したものを×とする。剥離しやすさは、壁掛けフックを壁面から剥離する際、剥離しやすいものを○、剥離しにくいものを△、剥離し難いものを×とする。剥離後の壁面の様子は、壁面が取付前と変わらない場合を〇、壁面にわずかに凹みや、組成物の硬化物の痕跡が残る場合を△、壁面に傷が付く、若しくは壁面に残った接着剤を除去できない場合を×とする。
表1の結果からもわかるように、実施例1〜実施例5に係る壁掛けフックにおいては、取付強度も確保され、糸状材により剥離しやすく、壁面が傷付くことがなかった。
一方、比較例1では取付強度に優れ、剥離しやすいものの、壁面にスプーンによる凹みがわずかに付いた。
比較例2では、取付強度が弱く、糸状材によって剥離しにくく、壁掛けフックや壁面に組成物の硬化物(接着剤)の痕跡が残った。
比較例3では、取付強度は確保されるものの、糸状材によっては剥離できなかった。
1 液状湿気硬化型組成物の硬化物(接着層)
1a 端部(露出部)
2 糸状材
10 第1壁掛けフック
11 表面
12 裏面
13 吊下げ部材
14 水平面
15 傾斜面
20 第2壁掛けフック
30 第3壁掛けフック
40 第4壁掛けフック
1a 端部(露出部)
2 糸状材
10 第1壁掛けフック
11 表面
12 裏面
13 吊下げ部材
14 水平面
15 傾斜面
20 第2壁掛けフック
30 第3壁掛けフック
40 第4壁掛けフック
Claims (14)
- 液状湿気硬化型組成物と、前記液状湿気硬化型組成物の硬化物を介して被取付体に取り付けられる取付体とを備える取付キットにおいて、
前記取付体が前記被取付体に取り付けられたとき、前記取付体と前記被取付体との間に糸状材を入れることが可能な空間が形成され、前記空間内で前記硬化物が露出する、取付キット。 - 少なくとも、前記取付体の取付面を構成する部分が剛直な部材である、請求項1に記載の取付キット。
- 前記取付体が切欠き部を有する、請求項1又は2に記載の取付キット。
- 前記取付体の取付面に、前記液状粘着剤が塗布される塗布範囲を表示する表示加工が施されている、請求項1から3のいずれかに記載の取付キット。
- 前記取付体が、前記取付体と前記被取付体との間隔を規制する規制部材を有する、請求項1から4のいずれかに記載の取付キット。
- 前記液状湿気硬化型組成物が
(A)珪素原子に結合した水酸基又は加水分解性基を有し、湿分によりシロキサン結合を形成することによって架橋し得る架橋性珪素基であって下記式(1)で示される基を有し、且つ、主鎖がポリシロキサンでない有機重合体100質量部と
(B)ヒュームドシリカ3重量部以上30重量部以下とを含有する、請求項1から5のいずれかに記載の取付キット。
−Si−X3 ・・・・・(1)
(式(1)中、Xは水酸基又は加水分解性基を示す。3個のXは同一であってもよく、異なっていてもよい。) - 前記液状湿気硬化型組成物がスペーサーを含有する、請求項1から6のいずれかに記載の取付キット。
- 取付体と被取付体とが液状湿気硬化型組成物の硬化物を介して接合されてなる接合体を剥離する剥離方法において、
張力をかけた糸状材を露出する前記硬化物に当接させた後、前記硬化物と前記取付体との界面、又は前記硬化物と前記被取付体との界面を移動させることを含む、剥離方法。 - 少なくとも前記取付体の取付面を構成する部分と前記被取付体とが剛直な部材である、請求項8に記載の剥離方法。
- 前記取付体が切欠き部を有し、前記糸状材をはじめに入れる箇所が、前記被取付体と前記取付体の切欠き部との間の空間である、請求項8又は9の剥離方法。
- 前記被取付体と前記取付体との間に空間が形成され、前記糸状材をはじめに入れる箇所が前記空間である、請求項8から10のいずれかに記載の剥離方法。
- 前記取付体が、前記取付体と前記被取付体との間隔を規制する規制部材を有し、前記糸状材を入れる箇所が前記規制部材と前記被取付体との間である、請求項8から11のいずれかに記載の剥離方法。
- 前記液状湿気硬化型組成物が
(A)珪素原子に結合した水酸基又は加水分解性基を有し、湿分によりシロキサン結合を形成することによって架橋し得る架橋性珪素基であって下記式(1)で示される基を有し、且つ、主鎖がポリシロキサンでない有機重合体100質量部と、
(B)ヒュームドシリカ3重量部以上30重量部以下とを含有する、請求項8から12のいずれかに記載の剥離方法。
−Si−X3 ・・・・・(1)
(式(1)中、Xは水酸基又は加水分解性基を示す。3個のXは同一であってもよく、異なっていてもよい。) - 前記液状湿気硬化型組成物がスペーサーを含有する、請求項8から13のいずれかに記載の剥離方法。
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---|---|---|---|
JP2016037485A JP2017155083A (ja) | 2016-02-29 | 2016-02-29 | 取付キット及び剥離方法 |
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- 2016-02-29 JP JP2016037485A patent/JP2017155083A/ja active Pending
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