JP2003065457A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2003065457A
JP2003065457A JP2001259590A JP2001259590A JP2003065457A JP 2003065457 A JP2003065457 A JP 2003065457A JP 2001259590 A JP2001259590 A JP 2001259590A JP 2001259590 A JP2001259590 A JP 2001259590A JP 2003065457 A JP2003065457 A JP 2003065457A
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JP
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valve
seat hole
solenoid
valve seat
protrusion
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JP2001259590A
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Tomohiro Yasuda
智宏 安田
Kenro Takahashi
建郎 高橋
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Nidec Powertrain Systems Corp
Original Assignee
Nidec Tosok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力特性を向上することができる電磁弁を提
供する。 【解決手段】 ボビン21に、円筒部材31で連結され
たコア32及びヨーク33を挿入し、コア32及びヨー
ク33間のプランジャー収容室36にプランジャー37
を収容する。プランジャー37のロッド38下端部で弁
体43を形成し、ロッド38下端で弁部44を構成す
る。弁室51下部にシート52をインサート成形し、シ
ート52に弁座穴53を開設する。弁座穴53に対向す
る弁部44の中心部に突起部61を突設し、突起部61
の外周部に、閉弁時に弁座穴53の開口縁部に当接する
当接部62をリング状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば出力圧を制
御する電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧回路において、油圧を制御す
る際には、電磁弁が用いられていた。この電磁弁は、オ
イルの通流経路を弁体で開閉するものであり、弁体の形
状がテーパ状をなすテーパ弁と、平面状のフラット弁と
が知られている。
【0003】前者のテーパ弁型の電磁弁においては、弁
頂角を小さくすることで、油圧のストローク感度を小さ
くすることができるが、油圧制御に必要な弁体のストロ
ーク量が大きくなるという問題があった。
【0004】このため、ストローク量を小さくする際に
は、図6に示すようなフラット弁型の電磁弁501が用
いられていた。該電磁弁501は、ソレノイド502へ
の通電に応じて作動するプランジャー503を備えてい
る。前記ソレノイド502のボビン504下部には、ノ
ズル部505が一体形成されており、該ノズル部505
には、シート506がインサート形成されている。
【0005】前記プランジャー503からはロッド51
1が延出しており、該ロッド511は、弁室512内に
延出している。このロッド511の下端面は、平坦に形
成されており、前記シート506の弁座穴513を開閉
する弁部514を構成し、当該ロッド511によって弁
体515が構成されている。
【0006】これにより、ソレノイド502への通電が
遮断された際には、コイルスプリング521によってプ
ランジャー503が下方へ付勢され、前記弁部514が
前記シート506の弁座穴513を閉鎖して、入力ポー
ト522からのオイルを出力ポート523から供給でき
るように構成されている。また、前記ソレノイド502
が通電された際には、前記プランジャー503をコア5
24により上方へ吸引し、前記弁部514が弁座穴51
3を開放することによって、入力ポート522からのオ
イル及び出力ポート523のオイルを、前記弁室512
内に流入した後、該弁室512の周壁に開設されたドレ
ンポート525,525から排出できるように構成され
ている。
【0007】このようなフラット弁型の電磁弁501に
おいては、弁部514と弁座穴513の開口縁部との重
なり代を大きくすることによって、両者間に働くオイル
の粘性を高めることができ、弁閉じきり時のジャンピン
グを抑制することができるように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフラット弁型の電磁弁501にあっては、弁閉じき
り時のジャンピングを抑制することはできるものの、平
坦な弁部514が弁座穴513の近傍に位置する弁閉じ
きり付近において、ロッド511が外乱によって微動し
た場合、弁座穴513の通流量が大きく変化する。この
ため、出力圧に大きな影響を与えてしまい、出力特性が
低下するという問題があった。
【0009】図7は、前記電磁弁501の出力特性を示
す実験結果を示す図であり、ソレノイド電流を供給して
プランジャー503の作動を開始した時点、つまり小電
流値において、出力ポート523からの出力圧の低下化
現象が観測された。
【0010】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、出力特性を向上することができる
電磁弁を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の請求項1の電磁弁にあっては、ソレノイドの
電磁力で作動する弁体で弁座穴を開閉する電磁弁におい
て、前記弁座穴に対向する前記弁体の中心部に突起部を
突設し、該突起部が設けられた前記中心部の外周部に、
閉弁時に前記弁座穴の開口縁部に当接するリング状の当
接部を設定した。
【0012】すなわち、弁閉じきり付近において、弁体
に突設された突起部が、弁座穴内に位置する。このた
め、弁閉じきり時に弁座穴の近傍に平坦な弁体が配置さ
れる場合と比較して、弁体のストロークに対する感度が
低下される。
【0013】そして、閉弁時には、前記突起部の外周部
にリング状に設けられた当接部が、前記弁座穴の開口縁
部に当接した状態でシールされる。このため、前記開口
縁部と当接部間に作用するオイル等の粘性によって、当
接時に生じ得るジャンピングが抑制される。なお、この
ジャンピング抑制効果は、両者の当接面積を広げること
によって高められる。
【0014】また、請求項2の電磁弁においては、閉弁
時に前記弁座穴内に位置する前記突起部が開弁時に前記
弁座穴から離脱するように前記突起部の高さ寸法を設定
した。
【0015】すなわち、開弁時には、弁体に設けられた
突起部が弁座穴から離脱するため、開弁時における弁座
穴の開口面積が広げられる。
【0016】さらに、請求項3の電磁弁では、前記突起
部を、円柱状に形成した。
【0017】これにより、前記弁座穴を通過する流体の
通流経路が、前記突起部の外周部に形成される。
【0018】また、請求項4の電磁弁にあっては、前記
突起部を、円柱状の円柱部と、該円柱部より先端へ向か
うに従って縮径するテーパ部とにより構成した。
【0019】さらに、請求項5の電磁弁においては、前
記突起部を、円柱状の円柱部と、該円柱部の先端より球
面状に突出した球面部とにより構成した。
【0020】これらによって、弁閉じきり付近におい
て、弁体のストローク量に応じた通流量の制御が可能と
なり、テーパ弁と同様の機能が得られる。また、前記テ
ーパ部及び前記球面部は、円柱部より先端に設けられて
いるため、前記円柱部において、変位に対する出力特性
の安定化が図られるとともに、前記テーパ部及び前記球
面部による制御性が確保される。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)
【0022】以下、本発明の第1の実施の形態を図に従
って説明する。図1は、本実施の形態に係る電磁弁1を
示す図であり、該電磁弁1は、油圧回路に設けられ、流
体としてのオイルにおける油圧を制御するものである。
【0023】この電磁弁1は、円筒状のカバー11を備
えてなり、該カバー11内には、樹脂製の成型部品12
が収容されている。該成型部品12には、当該電磁弁1
を固定するための金属製のブラケット13がインサート
形成されており、該ブラケット13は、前記カバー11
下縁のカシメ部14によって固定されている。
【0024】前記成型部品12には、前記ブラケット1
3より上部がボビン21を形成しており、該ボビン21
にはコイル22が巻回され、ソレノイド23が形成され
ている。また、前記成型部品12には、前記ブラケット
13より下部がノズル24を構成しており、該ノズル2
4は、前記カバー11より下方に延出するとともに、図
外のブロックに形成された油圧経路の挿入穴へ挿入され
るように構成されている。
【0025】前記ボビン21内には、円筒部材31で連
結されたコア32、及び該コア32と共に磁気経路を構
成するヨーク33が挿入されており、前記コア32上部
に配設された固定プレート34が前記カバー11上縁の
カシメ部35で係止されることによって固定されてい
る。また、前記コア32及びヨーク33間に形成された
プランジャー収容室36には、前記コア32に吸引され
るプランジャー37が上下動自在に収容されており、該
プランジャー37は、上下に貫通したロッド38が、ブ
ッシュ39,39を介して、前記コア32及び前記ヨー
ク33のそれぞれに支持されている。
【0026】前記コア32内に保持された前記ロッド3
8の上端には、コイルスプリング41が外嵌した状態で
固定されており、このロッド38を備えたプランジャー
37は、前記コイルスプリング41によって下方へ向け
て付勢されている。前記ヨーク33の下端部は、前記ブ
ラケット13の円形穴42に内嵌した状態で支持されて
おり、前記ロッド38は、このヨーク33を挿通して下
方に延出している。該ヨーク33を挿通した前記ロッド
38の下端部は、弁体43を形成しており、当該ロッド
38の下端部は、弁部44を構成している。
【0027】前記ノズル24には、前記弁体43を収容
する弁室51が前記ヨーク33の下部に形成されてお
り、この弁室51の下部には、金属製のシート52がイ
ンサート成形されている。該シート52は、リング状の
平板からなり、中央部には、前記弁室51に連通する弁
座穴53が開設されている。
【0028】この弁座穴53に対向する前記弁部44の
中心部には、図2にも示すように、突起部61が突設さ
れており、該突起部61の外周部には、閉弁時に前記弁
座穴53の開口縁部、すなわち前記シート52に当接す
る当接部62がリング状に形成されている。これによ
り、該当接部62がシート52に面接した状態で、前記
弁部44が前記弁座穴53を閉鎖するように構成されて
いる。
【0029】この突起部61は、前記弁部44より突出
した円柱状の円柱部71と、該円柱部71の先端に設け
られ、先端へ向かうに従って縮径する円錐台形状のテー
パ部72とにより構成されており、該テーパ部72先端
の端面73は平坦に形成されている。この突起部61
は、前記当接部62が前記シート52に面接した閉弁時
において、前記弁座穴53内に位置するように構成され
ており、前記弁部44からの先端までの高さ寸法Hは、
弁体43を上昇した開弁状態において、当該突起部61
が前記弁座穴53から離脱するように設定されている。
【0030】前記シート52の下部には、図1に示した
ように、前記弁座穴53を介して前記弁室51に連通す
る出力ポート81が上下に延設されており、該出力ポー
ト81には、横方向に延在して側部に開口する入力ポー
ト82が連通している。
【0031】前記弁室51は、前記ヨーク33によって
前記ソレノイド23側と隔成されており、前記ヨーク3
3の下面は、前記ソレノイド23側と弁室51側とを区
画する隔壁を構成している。また、前記弁室51の周壁
は、前記弁体43の周面を包囲するように形成されてお
り、この周壁と前記弁体43との間には、間隙が形成さ
れている。前記弁室51の周壁には、弁室51内に流入
したオイルを排出する通流孔としてのドレンポート8
5,85が対向して形成されており、このドレンポート
85は、ノズル24側部に開口している。
【0032】これにより、前記ソレノイド23への通電
が遮断された非通電時には、コイルスプリング41で下
方へ付勢されたプランジャー37のロッド38下端の弁
部44が前記弁座穴53を閉鎖し、入力ポート82から
のパイロット圧を出力ポート81から供給できるように
構成されている。一方、前記ソレノイド23が通電され
た通電時には、該ソレノイド23で励磁されたコア32
により前記プランジャー37を上方へ吸引することによ
って、入力ポート82からのパイロット圧と出力ポート
81に加えられた出力圧とを、前記ドレンポート85,
85から排出できるように構成されている。
【0033】そして、前記弁室51に収容された前記弁
体43の周面には、仕切部としてのダンパー91が外嵌
した状態で固定されており、このダンパー91と前記ヨ
ーク33下面との間には、前記弁体43の上下作動に応
じて容積が変化する空間が形成されている。なお、図1
においては、その容積が最小となった状態が示されてい
る。
【0034】このダンパー91は、前記弁体43より半
径方向に延出しており、その先端と弁室51の周壁との
間に僅かな間隙が残存するような外径寸法に設定されて
いる。これにより、前記ダンパー91と前記周壁との間
には、前記弁室51内に流入したオイルが通流する通流
部92がリング状に形成されている。
【0035】また、前記ダンパー91は、前記弁体43
のストロークに応じて上下動するように構成されてお
り、前記弁室51の周壁に開口した前記ドレンポート8
5,85の開口位置は、当該周壁に沿って上下移動する
前記ダンパー91の移動範囲外に設定されている。
【0036】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、プランジャー37を吸引するソレノイド23への電
流が小さく、弁部44がシート52の弁座穴53近傍に
位置した弁閉じきり付近では、弁部44から突出した突
起部61が、弁座穴53内に位置する。このため、弁閉
じきり時に弁座穴53の近傍に平坦な弁体43の弁部4
4が配置される場合と比較して、弁体43のストローク
に対する感度を低下することができる。これにより、外
乱によってプランジャー37が振動し弁体43が微動し
た場合であっても、弁座穴53の通流量に大きな変化を
与えることが無い。
【0037】したがって、弁閉じきり付近において、弁
座穴53の近傍に平坦な弁体43の弁部44が配置され
るため、弁体43の微動により弁座穴53からの通流量
が大きく変化し、出力圧に大きな影響を与えてしまう従
来と比較して、弁体43のストロークに対する感度を低
下させることができる。これにより、外乱に起因した出
力変化を抑えることができ、出力特性を向上することが
できる。
【0038】図3は、本実施の形態の電磁弁1の出力特
性を示す実験結果を示す図である。この図から解るよう
に、ソレノイド電流を供給してプランジャー37の作動
を開始した時点、つまり小電流値において、出力ポート
81からの出力圧の低下が認められなかった。これによ
り、図7に示した従来と比較して、出力特性が改善され
たことを確認することができた。
【0039】そして、閉弁時には、前記突起部61の外
周部にリング状に設けられた当接部62を、前記弁座穴
53の開口縁部に当接した状態でシールすることができ
る。このため、前記開口縁部と当接部62間に作用する
オイルの粘性によって、当接時に生じ得るジャンピング
が抑制することができる。
【0040】さらに、このジャンピング抑制効果は、両
者の当接面積を広げることによって高めることもでき
る。よって、先端へ向かうに従って縮径するテーパ弁の
側面を弁座穴53の開口縁に線接触させる場合と比較し
て、ジャンピングによる出力特性の低下をも防止するこ
とができる。
【0041】そして、開弁時において、前記弁体43に
設けられた突起部61が、弁座穴53から離脱するよう
に構成されているため、開弁時における弁座穴53の開
口面積を広げることができる。これにより、所定通流量
の確保が容易となる。
【0042】また、前記突起部61は、円柱状の円柱部
71と、該円柱部71より先端へ向かうに従って縮径す
る円錐台形状のテーパ部72とによって構成されてい
る。このため、前記テーパ部72が円座穴53に挿入さ
れた弁閉じきり付近においては、弁体43のストローク
量に応じた通流量の制御が可能となり、テーパ弁と同様
の機能を得ることができる。
【0043】ここで、前記テーパ部72は、突起部61
のみに形成されているため、テーパ部72の弁頂角を小
さくしても、プランジャー37のストローク量の増大を
招くことがない。
【0044】さらに、前記円柱部71が円座穴53に挿
入された状態では、前述したように当該弁体43の変位
に対して安定化された出力特性を維持することができ
る。
【0045】したがって、制御精度を高めつつ、出力特
性の安定化を図ることができる。
【0046】加えて、前記円柱部71は、円柱状に形成
されているので、前記弁座穴53を通過するオイルの通
流経路を、当該突起部61の外周部に形成することがで
きる。これにより、オイルの通流効率を高めることがで
きる。
【0047】なお、本実施の形態にあっては、弁体43
に突設された突起部61が、円柱状の円柱部71と円錐
台形状のテーパ部72とで構成された場合を例に挙げて
説明したが、この形状に限定されるもので無い。
【0048】(第2の実施の形態)
【0049】図4は、第2の実施の形態を示す図であ
り、第1の実施の形態の弁体43の先端部のみを示す図
である。
【0050】すなわち、弁体43に突設された突起部1
01が、円柱状の円柱部102と、該円柱部102先端
より球面状に突出した球面部103とにより構成されて
いる以外は、第1の実施の形態と総て同様に構成されて
いる。
【0051】この場合であっても、第1の実施の形態と
同様の効果を得ることができる。
【0052】(第3の実施の形態)
【0053】また、図5は、第3の実施の形態を示す図
であり、第1の実施の形態の弁体43の先端部のみを示
す図である。
【0054】すなわち、弁体43に突設された突起部2
01が、円柱状に形成され、その端面が平坦な平面部2
02を形成する以外は、第1の実施の形態と総て同様に
構成されている。
【0055】この場合であっては、テーパ部72を有し
た第1の実施の形態や、球面部103を有した第2の実
施の形態のように、テーパ部72又は球面部103が弁
座穴53に挿入された弁閉じきり付近において、テーパ
弁と同様の機能を得るといった効果は得られないもの
の、他については、第1の実施の形態と同様の効果を得
ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
電磁弁にあっては、弁閉じきり付近において、弁体に突
設された突起部が弁座穴内に位置するため、外乱によっ
て弁体が微動した場合であっても、弁座穴の通流量に大
きな変化を与えることが無い。
【0057】したがって、弁閉じきり付近において、弁
座穴の近傍に平坦な弁体が配置されるため、弁体の微動
により弁座穴の通流量が大きく変化し、出力圧に大きな
影響を与えてしまう従来と比較して、弁体のストローク
に対する感度を低下することができ、出力変化を抑える
ことができる。
【0058】これにより、外乱による出力変化を防止す
ることができ、出力特性を向上することができる。
【0059】そして、閉弁時には、前記突起部の外周部
にリング状に設けられた当接部を、前記弁座穴の開口縁
部に当接した状態でシールするため、前記開口縁部と当
接部間に作用するオイル等の粘性によって、当接時に生
じ得るジャンピングを抑制することができる。
【0060】さらに、このジャンピング抑制効果は、両
者の当接面積を広げることによって高めることもでき
る。よって、先端へ向かうに従って縮径するテーパ弁の
側面を弁座穴の開口縁に線接触させる場合と比較して、
ジャンピングによる出力特性の低下をも防止することが
できる。
【0061】また、請求項2の電磁弁においては、開弁
時において、弁体に設けられた突起部を弁座穴から離脱
させることができるので、開弁時における弁座穴の開口
面積を広げることができる。これにより、所定の流量確
保が容易となる。
【0062】さらに、請求項3の電磁弁では、前記突起
部を円柱状に形成することによって、前記弁座穴を通過
する流体の通流経路を、前記突起部の外周部に形成する
ことができる。これにより、流体の通流効率を高めるこ
とができる。
【0063】また、請求項4の電磁弁にあっては、前記
突起部を、円柱状の円柱部と、該円柱部より先端へ向か
うに従って縮径するテーパ部とにより構成し、請求項5
の電磁弁においては、前記突起部を、円柱状の円柱部
と、該円柱部の先端より球面状に突出した球面部とによ
り構成した。
【0064】これらによって、前記テーパ部又は前記球
面部が弁座穴に挿入された弁閉じきり付近において、弁
体のストローク量に応じた通流量の制御が可能となり、
テーパ弁と同様の機能を得ることができる。
【0065】ここで、前記テーパ部が形成された請求項
4にあっては、当該テーパ部は、突起部のみに形成され
ているため、テーパ部の弁頂角を小さくしてもストロー
ク量の増大を防止することができる。
【0066】また、前記テーパ部及び前記球面部は、円
柱部より先端に設けられているため、前記円柱部が弁座
穴に挿入された状態では、当該弁体変位に対する出力特
性の安定化を維持することができる。
【0067】したがって、制御精度を高めつつ、出力特
性の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図2】図1のA部を示す拡大図である。
【図3】同実施の形態の実験結果を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す要部の拡大図
である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す要部の拡大図
である。
【図6】従来の電磁弁を示す断面図である。
【図7】同実施の形態の実験結果を示す図である。
【符号の説明】
1 電磁弁 23 ソレノイド 43 弁体 44 弁部 53 弁座穴 61 突起部 62 当接部 71 円柱部 72 テーパ部 101 突起部 102 円柱部 103 球面部 201 突起部 202 平面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H106 DA03 DA13 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC02 DC17 DD02 EE07 EE48 GB06 KK03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドの電磁力で作動する弁体で弁
    座穴を開閉する電磁弁において、 前記弁座穴に対向する前記弁体の中心部に突起部を突設
    し、該突起部が設けられた前記中心部の外周部に、閉弁
    時に前記弁座穴の開口縁部に当接するリング状の当接部
    を設定したことを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 閉弁時に前記弁座穴内に位置する前記突
    起部が開弁時に前記弁座穴から離脱するように前記突起
    部の高さ寸法を設定したことを特徴とする請求項1記載
    の電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記突起部を、円柱状に形成したことを
    特徴とする請求項1又は2記載の電磁弁。
  4. 【請求項4】 前記突起部を、円柱状の円柱部と、該円
    柱部より先端へ向かうに従って縮径するテーパ部とによ
    り構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の電磁
    弁。
  5. 【請求項5】 前記突起部を、円柱状の円柱部と、該円
    柱部の先端より球面状に突出した球面部とにより構成し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の電磁弁。
JP2001259590A 2001-08-29 2001-08-29 電磁弁 Pending JP2003065457A (ja)

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