JP2003063505A - 封筒のフラップ開き装置及びその方法 - Google Patents

封筒のフラップ開き装置及びその方法

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JP2003063505A
JP2003063505A JP2001251469A JP2001251469A JP2003063505A JP 2003063505 A JP2003063505 A JP 2003063505A JP 2001251469 A JP2001251469 A JP 2001251469A JP 2001251469 A JP2001251469 A JP 2001251469A JP 2003063505 A JP2003063505 A JP 2003063505A
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envelope
flap
feeding
pressing means
opening
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JP2001251469A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Ishikura
佳幸 石倉
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Duplo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 封筒が詰まることなく確実にフラップを開く
ことができ、また、封筒に曲げ癖がついたり、傷ついた
りすることがない封筒のフラップ開き装置及びその方法
を提供する。 【解決手段】 封筒のフラップ開き装置は、封筒送給部
80の封筒搬送方向下流側に第1搬送部10が設けら
れ、この第1搬送部10の搬送方向下流側に適宜の間隔
をおいて第2搬送部60が設けられており、この第1搬
送部10と第2搬送部60との間にフラップ開き部30
が設けられている。このフラップ開き部30には封筒押
し部材31が封筒Hの搬送路から下方に退避した第1位
置と、封筒Hの搬送路に突出しフラップ開き部30を通
過する封筒Hを押す第2位置との間を移動可能に設けら
れている。搬送された封筒Hのフラップ側の反対側の面
を封筒押し部材31で押して屈曲させることにより、フ
ラップFを立ち上げるので封筒Hを詰まらせることなく
確実にフラップFを開くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口部にフラップ
が折り畳まれた封筒の前記フラップを開く封筒のフラッ
プ開き装置及びその方法に関し、特に、封入封緘機に組
み込むのに好適の封筒のフラップ開き装置及びその方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、封筒の封入封緘機のフラップ開き
装置は、先に本願出願人が出願した実開平6−5579
4号公報に開示されている。
【0003】図13は従来の封入封緘機100を示す正
面図である。図13に示すように、この従来の封入封緘
機100は、主として、載置板111上に多数積載され
たレターPを、給紙ローラ112により1枚ずつ送り出
すレター送給部110と、ホッパ121内に積載された
封筒Hを捌き部124において1枚ずつに分離する封筒
送給部120と、レターPを3つ折りにする紙折部13
0と、封筒HのフラップFを開くフラップ開き部140
と、封筒Hの内部に3つ折りされたレターPを挿入する
内容物挿入部160と、レターPが挿入された封筒Hの
開口部を封緘する封緘部170と、封緘された封筒Hを
集積する集積部180とから構成されている。
【0004】次に、この従来の封入封緘機100の各構
成の詳細について図面を参照して説明する。
【0005】レター送給部110から1枚ずつ取り出さ
れたレターPは、ガイド113に案内されて紙折部13
0に搬送される。この紙折部130において、レターP
は、折りポケット131、132及びローラ群133に
より3つ折りにされる。
【0006】一方、封筒送給部120のホッパ121内
には、封筒HがそのフラップFを後端側上面として積載
され、この封筒Hは送給ローラ122と捌きブロック1
23等により構成される捌き部124において1枚ずつ
に分離される。封筒送給部120において分離された封
筒Hは、ガイド125に沿って搬送されてフラップ開き
部140に入り、封筒HのフラップFが完全に開かれ
る。
【0007】フラップ開き部140でフラップFが開か
れた封筒Hは、次に、内容物挿入部160に入る。内容
物挿入部160では、封筒Hはストッパ161に当接し
て一旦停止し、爪部材162が移動して封筒Hの開口部
内に入り、この開口部を押し広げる。続いて、紙折部1
30にて3つ折りされたレターPが内容物挿入部160
に入り、封筒Hの開口部から内部に挿入される。その
後、ストッパ161が下降して封筒Hは再び前進し、内
容物挿入部160から封緘部170に送り出される。
【0008】封緘部170では、予め水溶性の糊が付与
された封筒HのフラップF下面に水付した後、封筒Hは
ポケット171に一旦進入し、ローラ群172によって
フラップFが閉じられて封筒Hの開口部が封緘される。
【0009】封緘された封筒Hは、フラップF側から集
積部180内に順次挿入される。
【0010】次に、従来の封入封緘機100のフラップ
開き部140について、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0011】図14はフラップ開き部140のゲート部
材141を示す斜視図、図15(a)はフラップ開き部
140のゲート部材141が開の位置を示す正面図、
(b)はフラップ開き部140のゲート部材141が閉
の位置を示す正面図である。
【0012】図15(a)に示すように、ガイド125
の封筒送出方向下流側端部に反転ローラ142が配置さ
れ、この反転ローラ142は、駆動源(図示せず)によ
り、図15(a)に示す矢印方向に回転駆動される。こ
の反転ローラ142の図15(a)及び(b)に示す右
略半周面に沿って適宜の間隔をおいて反転ガイド143
が配置されていて、この反転ガイド143と反転ローラ
142との間に反転搬送路144が形成されている。封
筒Hは反転搬送路144に進入し、屈曲反転する。
【0013】この反転搬送路144の入口部に、ゲート
部材141が設けられている。
【0014】図14並びに図15(a)及び(b)に示
すように、このゲート部材141は略直方体に形成され
た本体141aと、この本体141aの一方の面に取付
けられたフラップ開披板141bと、本体141aの両
端部に設けられた枢軸141cとにより構成されてい
る。また、このゲート部材141の反転部出口側の面に
は、爪部材145が取り付けられている。更に、枢軸1
41cにはコロ146が回転可能に支持されており、更
にこの枢軸141cは反転ガイド143に回動可能に支
持されている。このコロ146は反転ローラ142に添
接して反転ローラ142に従動回転する。
【0015】このゲート部材141は、枢軸141cを
中心として、爪部材145が取り付けられた側が重くな
っており、図15(a)に示すように、封筒Hがないと
きには、爪部材145は反転搬送路144を遮断し、ゲ
ート部材141は反転搬送路144入口部を広くし、搬
送されてくる封筒Hを反転搬送路144に案内するよう
な状態で(即ち、開位置で)静止している。
【0016】次に、フラップ開き部140の動作につい
て説明する。
【0017】封筒送給部120(図13参照)から送ら
れてくる封筒Hは、その前縁をゲート部材141に案内
され反転ローラ142とコロ146とに挟み込まれて反
転搬送路144に進入する。封筒Hが反転搬送路144
に進入するときにはゲート部材141が開の位置にあ
り、図15(a)に示すように、爪部材145が反転搬
送路144を遮断し、ゲート部材141の本体141a
が、送られてくる封筒Hを反転搬送路144に案内する
ようになっている。
【0018】本体141aに案内されてゲート部材14
1を通過した封筒Hの前縁は、爪部材145に当接し、
この爪部材145を押し上げて前進する。これにより、
ゲート部材141は枢軸141cを中心として閉の位置
まで回動し、図15(b)に示すように、反転搬送路1
44の入口を狭くする。
【0019】そして、封筒Hの前進に伴ってフラップF
の先端部がゲート部材141のフラップ開部(開披板1
41b及び本体141aの開披板141b側の面)に当
接し、このフラップ開部に摺動して起立する。更に封筒
Hが前進すると、フラップFは完全に折り返され、封筒
HはフラップFが開いた状態で反転搬送路144を通過
する。封筒Hの後端が爪部材145との接触部を通過す
ると、ゲート部材141が開の位置まで回動して、再び
爪部材145は反転搬送路144を遮断すると共に、反
転搬送路144の入口部が広くなる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のフラップ開き装置においては、処理前にフラップが
封筒本体から若干離間している封筒に対しては問題なく
フラップを開くことができるが、例えば腰の弱い薄い紙
で形成されフラップが封筒本体に垂れ下がる封筒、又は
フラップの内側に予め付与された水溶性の糊が大気中の
水分等によってわずかな接着力を持ち、この接着力によ
って封筒本体とフラップとが弱い力で接着している封筒
等、フラップが封筒本体に密着した封筒を処理した場
合、フラップの先端がフラップ開披板に当接する際、封
筒の後端部がガイド等によって規制されていないので、
封筒本体のフラップ折り目側付近を変形させることがで
きず、フラップが封筒本体から離間しないまま、フラッ
プ開披板に達する。このため、フラップがフラップ開披
板に当接せずに反転搬送路内に進入してフラップを開く
ことができなかったり、フラップがフラップ開披板に対
して略直角に当接してフラップが座屈して封筒が詰まっ
てしまう等の問題点があった。
【0021】また、反転搬送路において封筒を屈曲させ
ることにより、封筒に曲げ癖がついてしまうため、封筒
が詰まる原因となり、また、この曲げ癖により処理後の
封筒の見栄えが悪くなってしまう。
【0022】更に、フラップ開披板の下端部と封筒が摩
擦接触するので、封筒が傷つくことがあるという問題点
がある。
【0023】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、封筒が詰まることなく確実にフラップを開
くことができ、また、封筒に曲げ癖がついたり、傷つい
たりすることがない封筒のフラップ開き装置及びその方
法を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係る封筒のフラ
ップ開き装置は、開口部にフラップが折り畳まれた封筒
をその開口部を後端側として1枚ずつ送給する封筒送給
手段と、この封筒送給手段による前記封筒の送給方向に
おける前記封筒送給手段の下流側に設けられ前記封筒の
フラップとは反対側の面を押圧して前記封筒を屈曲させ
る封筒押圧手段と、前記封筒送給方向における前記封筒
押圧手段の下流側に設けられ前記封筒から離間したフラ
ップに当接するフラップ当接部材と、前記封筒送給方向
における前記フラップ当接部材の下流側に設けられ前記
封筒を送出する封筒送出手段と、前記封筒が送出される
間に、封筒送給方向に対して垂直方向の前記封筒の動き
を、前記封筒押圧手段の上流側及び下流側で規制する規
制手段とを有し、前記封筒押圧手段により押圧されて前
記フラップが開いた後、前記フラップが前記フラップ当
接部材に当接して前記フラップが折り返されることを特
徴とする。
【0025】この場合、前記規制手段は、前記封筒押圧
手段の上流側においては前記封筒送給手段が兼ね、前記
封筒押圧手段の下流側においては前記封筒送出手段が兼
ねるものであることが好ましい。
【0026】また、前記封筒送出手段は1対のローラ対
により構成され、前記封筒送給手段は1対のローラ対と
前記封筒の移動を案内するガイド部材とにより構成さ
れ、前記規制手段は、前記封筒押圧手段の上流側におい
ては前記封筒送給手段のうちの前記ガイド部材が兼ね、
前記封筒押圧手段の下流側においては前記封筒送出手段
における前記ローラ対が兼ねる構成とすることもでき
る。
【0027】更にまた、前記封筒送給手段及び前記封筒
送出手段は1対のローラ対であり、前記規制手段は、前
記封筒押圧手段の上流側において前記封筒送給手段にお
ける前記ローラ対が兼ね、前記封筒押圧手段の下流側に
おいて前記封筒送出手段における前記ローラ対が兼ねる
ものとしてもよい。
【0028】また、前記封筒送給手段は1対のローラ対
と前記封筒の移動を案内するガイド部材とにより構成さ
れ、前記封筒送出手段はその上に載置されて前記封筒が
送出される無端ベルトとこの無端ベルト上に接離可能に
設けられた搬送コロと前記封筒の移動を案内するガイド
部材とにより構成され、前記規制手段は、前記封筒押圧
手段の上流側において前記封筒送給手段のうちの前記ガ
イド部材が兼ね、前記封筒押圧手段の下流側において前
記封筒送出手段のうちの前記ガイド部材が兼ねるもので
あることが好ましい。
【0029】更に、前記封筒押圧手段の下流側のガイド
部材は間隙を前記封筒が移動する2枚の平行な板からな
り、その前記フラップ側の板が前記封筒押圧手段側の部
分で他方の板から離隔するように屈曲しており、この屈
曲した部分が前記フラップに当接するフラップ当接部材
とすることができる。
【0030】更にまた、前記封筒押圧手段は、その軸方
向を前記封筒の先端の辺に平行にし、前記封筒の表面に
垂直に往復移動する棒材とすることが好ましい。
【0031】本発明に係る封筒のフラップ開き方法は、
封筒の送給方向に封筒押圧手段とフラップ当接部材とを
この順に設けたフラップ開き方法において、開口部にフ
ラップが折り畳まれた封筒をその開口部を後端側として
1枚ずつ前記封筒押圧手段及び前記フラップ当接部材に
むけて送給する工程と、前記封筒の前後端部を規制手段
により規制している状態で前記封筒をそのフラップとは
反対側の面で押圧し前記フラップを前記封筒から離隔さ
せる工程と、この状態で封筒を送給して前記フラップを
前記フラップ当接部材に当接させ前記フラップを折り返
す工程と、を有することを特徴とする。
【0032】本発明においては、封筒押圧手段によって
封筒のフラップ側の反対側の面を押し、封筒を屈曲させ
ることによりフラップを立ち上げてフラップ当接部材に
よりフラップを折り返しているので、封筒が詰まること
なく、確実にフラップを開くことができる。また、処理
後の封筒に一方向の曲げ癖がつくことがないので、その
後の処理におけるジャム等の不具合を防ぐことができる
と共に、封筒の見栄えが向上する。
【0033】更に、封筒押圧手段を棒材とすることによ
り、封筒とその幅方向全域で接触するようにでき、これ
により封筒を円滑に持ち上げてフラップを開くことがで
きる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る封筒
のフラップ開き装置及びその方法について添付の図面を
参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例
に係る封筒のフラップ開き装置を示す模式的正面図、図
2はその平面図である。
【0035】図1に示すように、封筒のフラップ開き装
置は、主として、第1搬送部10と、第2搬送部60
と、フラップ開き部30とから構成されている。
【0036】先ず、この封筒Hのフラップ開き装置に封
筒Hを供給する封筒送給部80について説明する。図1
及び図2に示すように、封筒Hを複数積載し、1枚ずつ
送給する封筒送給部80が設けられている。この封筒送
給部80は、封筒Hが積載されるホッパ81を備え、こ
のホッパ81には封筒Hが開口部を後端側とし、フラッ
プFを上方に向けて積載される。この封筒送給部80
は、送給ローラ82、並びにこの送給ローラ82に当接
し、所定の捌き圧で封筒Hを捌く捌きブロック83、前
記ホッパ81に積載された封筒Hの前端を規制する前壁
を構成すると共に、前記捌きブロック83を支持する支
持板84、及び捌きブロック83を固定するためのロッ
クレバー85等により構成される捌き部とからなる。こ
の捌き部において封筒Hは積載された束の下方から1枚
ずつ分離され取り出されて本発明のフラップ開き装置に
入る。
【0037】次に、第1搬送部10について説明する。
封筒送給部80の封筒送出方向下流側には、第1搬送部
10が設けられている。この第1搬送部10には、ガイ
ド板11、12により構成され、封筒送給部80から1
枚ずつ供給された封筒Hを受け取るための1対の第1ガ
イド板21が配置されている。そして、この1対の第1
ガイド板21により、第1搬送路13が形成されてい
る。この第1搬送路13を挟んで両側に搬送軸18、1
9が設けられ、この搬送軸18、19の両端は、フレー
ム(図示せず)に回転自在に支持されている。この搬送
軸18、19には、搬送ローラ対14が複数対軸支固定
されている。この搬送ローラ対14と第1ガイド板21
により封筒送給手段が構成されている。この搬送ローラ
対14により封筒Hが挟持され、封筒Hは第1搬送路1
3内を図1に示す矢印A方向に搬送される。
【0038】次に、第2搬送部60について説明する。
第1搬送部10の送出方向下流側に適宜の間隔をおいて
第2搬送部60が設けられている。
【0039】この第2搬送部60は、ガイド板61、6
2により構成された1対の第2ガイド板71が配置され
ている。そして、この1対の第2ガイド板71により、
第2搬送路63が形成されている。この第2搬送路63
を挟んで両側に、搬送軸18、19と平行な搬送軸6
8、69が設けられ、この搬送軸68、69の両端は、
フレーム(図示せず)に回転自在に支持されている。こ
の搬送軸68、69には、搬送ローラ対64が複数対軸
支固定されている。また、この搬送ローラ対64のニッ
プ部と搬送ローラ対14のニップ部との距離は、封筒H
の搬送方向長さよりも短く構成されている。
【0040】第1搬送路13を搬送されてきた封筒Hが
第2搬送路63に進入するように、第2搬送路63の入
口部63aは、第1搬送路13の出口部13aに対し適
宜の間隔をおいて、第1搬送路13の略延長線上に設け
られている。
【0041】第2搬送路63に進入した封筒Hは搬送ロ
ーラ対64に挟持され、図1に示す矢印B方向に搬送さ
れる。
【0042】更に、この第2搬送路63の入口部63a
において、第2ガイド板61は封筒搬送路から離れる方
向、即ち図1に示す上方に曲げられたフラップ当接部6
1aを有している。
【0043】次に、フラップ開き部30について説明す
る。第1搬送部10と第2搬送部60との間には、フラ
ップ開き部30が設けられている。図1及び図2に示す
ように、このフラップ開き部30には、搬送軸18と平
行に設けられた軸形状である封筒押し部材31(封筒押
圧手段)が設けられている。即ち、封筒押し部材31の
軸方向が封筒Hの先端の辺に平行である。この封筒押し
部材31は、封筒Hの搬送路から、図1における下方に
退避した第1位置と、封筒Hの搬送路に突出し、フラッ
プ開き部30を通過する封筒Hを押す第2位置との間を
移動可能に設けられている。封筒押し部材31は、例え
ば棒材からなる。
【0044】封筒Hの先端が第2搬送路63に進入し、
搬送ローラ対64にくわえられた後に、封筒押し部材3
1が第2位置に移動して封筒Hを押すと、この封筒押し
部材31の押圧部の封筒送出方向における上流側におい
ては第1ガイド板14が封筒Hの後端側を規制する規制
手段となり、下流側においては、搬送ローラ対64が封
筒Hの前端側を規制する規制手段となる。これらの規制
部材により封筒Hはその前後端が規制されて封筒押し部
材31により、図示上方に湾曲した状態となる。
【0045】図3はこのフラップ開き部30を示す側面
図である。図3に示すように、フラップ開き部30に
は、基部34aと、この基部34aの両端から立ち上が
った1対の側部34bとを有するコの字形状の駆動板3
4が設けられ、封筒押し部材31の両端はこの駆動板3
4の1対の側部34bに支持されている。
【0046】この駆動板34の図3に示す下方にシャー
シ36が設けられている。このシャーシ36にはソレノ
イド35が取付けられ、このソレノイド35のプランジ
ャ35aにはリンク37の一端37aが軸50を介して
遊嵌されている。
【0047】また、シャーシ36には軸42が固定さ
れ、この軸42にはL字形状のレバー41の一辺41a
が回動自在に支持されている。このレバー41の一辺4
1aの端部41bは、軸40を介してリンク37の中央
付近と遊嵌されている。また、レバー41の他辺41c
の端部41d付近には長穴41eが形成されていて、こ
の長穴41eには駆動板34に立設された軸43が係合
している。
【0048】シャーシ36の両端面には取付板44が設
けられ、この取付板44に軸46が立設されている。こ
の軸46にはコロ48が回転自在に支持されており、コ
ロ48の周面は駆動板34の側部34bに当接されるよ
うに構成されている。このコロ48によって駆動板34
の図3に示す左右方向が位置決めされると共に、封筒押
し部材31が第1位置と第2位置との間を移動する際
に、コロ48は駆動板34の側部34bに対して従動回
転するように構成されている。
【0049】リンク37の他端とシャーシ36との間に
は引張りばね39が掛けられている。ソレノイド35が
消磁状態のとき、レバー41は引張りばね39の作用に
より、軸42を中心に図示反時計方向に回動する。する
と、駆動板34はコロ48に案内されて下降し、即ち、
封筒押し部材31も下降する。すると図1及び図3に実
線で示すように、封筒押し部材31は、封筒搬送面から
図示下方に退避した第1位置をとる。
【0050】図3に示すように、ソレノイド35が励磁
状態のときは、プランジャ35aが図3に示す矢印C方
向に移動し、更にリンク37がプランジャ35aと共に
矢印C方向に移動する。するとレバー41は軸42を中
心として図3に示す時計方向に回動する。更に軸43が
長穴41eによって持ち上げられることにより、駆動板
34が上昇する。すると図1及び図3において2点鎖線
で示すように、封筒押し部材31は、封筒搬送路よりも
図示上方の第2位置に移動する。
【0051】また、図1に示すように、搬送ローラ対1
4の封筒送出方向下流側に、第1搬送路13を通過する
封筒Hを検知するための封筒検知手段17が設けられて
いる。この封筒検知手段17によって封筒Hの先端H1
が検知されると、制御手段によってこの検知信号が受信
される。この制御手段により、検知信号を受信してから
一定時間t1経過後(封筒Hの先端H1が搬送ローラ対
64にくわえられた後)にソレノイド35が励磁状態と
なり、封筒押し部材31が第2位置に移動し、更に第2
位置に移動してから一定時間t2経過後(封筒Hの後端
H4が封筒押し部材31を通過した後)、ソレノイド3
5は消磁状態となり、封筒押し部材31が第1位置に戻
るように制御されている。
【0052】本実施例では、第1搬送路13と第2搬送
路63とを夫々別個に設けているが、第1ガイド板11
と第2ガイド板61と、第1ガイド板12と第2ガイド
板62とを夫々一体に構成してもよい。この場合、封筒
押し部材31の第1位置と第2位置との間の移動が可能
になるように、搬送ガイドに適宜の穴が設けられる。ま
た、第1搬送路13の出口部13aを通過した封筒Hの
先端H1が第2搬送路63に進入できる形状であれば、
第1搬送路13と第2搬送路63とは高さ方向のずれを
有していても良い。更に、本実施例では、封筒搬送路が
略水平になるように構成されているが、本発明のフラッ
プ開き装置における封筒搬送路は水平に限られるもので
はなく、どのような角度でも配置することが可能であ
る。例えば封筒搬送路を垂直に配置してもよく、封筒H
のフラップFを後端側下向きにして供給し、封筒押し部
材31が上方から封筒Hに圧接するように構成してもよ
い。
【0053】本実施例においては、封筒押し部材31を
移動させるために、ソレノイド35及びレバー41等を
用いているが、このような機構に限らず、例えば駆動源
としてステッピングモータを使用する等、封筒押し部材
31を第1位置と第2位置との間を移動させるものであ
ればどのような機構を用いてもよい。また、この封筒押
し部材31を制御する制御手段に封筒検知信号を送信す
る封筒検知手段として、本実施例ではスイッチを用いて
いるが、この封筒検知手段は封筒Hが検知できれば、ど
のようなものでも適用可能で、例えば透過型、反射型セ
ンサ等を用いてもよい。更に制御手段による封筒押し部
材31の制御方法として、本実施例では、封筒Hの先端
H1の検知信号を基準とし、前記検知信号から一定時間
t1後に封筒押し部材31が第1位置から第2位置へ移
動し、更にこの移動から一定時間t2後に封筒押し部材
31が第2位置から第1位置に戻るように制御している
が、封筒Hの後端H4の検知信号を基準として封筒押し
部材31を第2位置から第1位置へ移動するように制御
してもよく、更に、封筒検知手段による信号を用いず
に、時間又はパルス等により封筒の位置を検出し、封筒
押し部材31を制御してもよい。また、封筒押し部材3
1は円筒形の軸形状に限られるものではなく、封筒Hと
の当接面が滑らかな曲面として形成されていればよい。
【0054】また、フラップ当接部61aを第2ガイド
板61の一部としてではなく、第2ガイド板61とは別
部品として構成してもよい。
【0055】次に、上述のように構成された本発明のフ
ラップ開き装置の動作について、図面を参照して説明す
る。
【0056】封筒送給部80の積載部には、封筒Hはフ
ラップFが閉じた状態で開口部を後端側とし、フラップ
Fを上面として積載される(図1参照)。この束の最下
位から封筒Hが1枚ずつ取り出され、フラップFが閉じ
た状態で封筒Hの先端H1から第1搬送路13に進入す
る。なお、この封筒送給部80はこのような構成に限ら
れるものではなく、例えば斜めに捌いて積載された封筒
Hの束の最上位から1枚ずつ送給する形式のもの等、封
筒Hの開口部を後端側とし、フラップFを上面側として
1枚ずつ送給できるものであればどのような形態でもよ
い。
【0057】図4乃至図10は本発明の第1の実施例に
係るフラップ開き装置の動作を工程順に示す模式図であ
る。
【0058】図4に示すように、第1搬送路13に進入
した封筒Hは搬送ローラ対14により挟持されて矢印方
向に搬送される。このとき、封筒Hの先端H1の通過が
封筒検知手段17によって検知される。
【0059】次に、図5に示すように、封筒Hの先端H
1が第1搬送路13を通り抜け、第2搬送路63に進入
する。このとき、封筒押し部材31は封筒搬送路から退
避した第1位置にある。従って、封筒Hの先端H1は封
筒押し部材31に触れずに封筒押し部材31の上方を通
過して第2搬送路63に進入する。
【0060】その後、図6に示すように、封筒検知手段
17が封筒Hの先端H1を検知してから一定時間t1が
経過、即ち封筒Hの先端部が搬送ローラ対64にくわえ
られると、ソレノイド35(図1及び図3参照)が励磁
状態となり、封筒押し部材31は第2位置へ移動する。
すると封筒押し部材31が封筒HのフラップFとは反対
側の面H2に当接し、封筒Hは、送出方向における中央
部付近が図示上方に湾曲した形状となる。
【0061】更に、封筒押し部材31と封筒Hのフラッ
プ側とは反対側の面H2とが摩擦接触しながら封筒Hが
前進する。このとき、封筒押し部材31の封筒Hとの摩
擦接触部は円筒周面形状であるので、封筒Hに傷をつけ
ずに搬送することができる。この前進により、図7に示
すように、フラップFの先端F1が第1搬送路13を抜
けて封筒押し部材31に到達する。このとき、封筒押し
部材の下流側において封筒Hは搬送ローラ64に挟持さ
れている。また、封筒Hの後端H4は搬送ローラ対14
を抜けているので、第1ガイド板21の間にある。即
ち、第1ガイド板21及び搬送ローラ対64が規制手段
となって、封筒Hの前後端部における図示上下方向の動
きが規制されているので、封筒Hの先端部と、フラップ
Fの後端即ち封筒Hの後端部はフラップFの先端F1よ
りも低い位置にある。このとき、フラップFの先端F1
付近は規制されていないので、先端F1は湾曲している
封筒H本体のフラップ側の面H3から離間する。
【0062】搬送ローラ対14と搬送ローラ対64との
両ニップ間距離は封筒の長さよりも短く形成されている
ので、封筒Hの前端が搬送ローラ対64にくわえられた
瞬間は、封筒Hの後端側は搬送ローラ対14に挟持され
ている。しかし、その後の封筒押し部材31がフラップ
Fの先端F1を押し上げる段階では、封筒Hの後端は搬
送ローラ14から抜けてしまう。このため、封筒押し部
材31の上流側では搬送ローラ対14ではなく第1ガイ
ド板21が規制手段となる。
【0063】更にまた、封筒Hが前進すると、図8に示
すように、フラップFの内側の面F2がフラップ当接部
61aに当接する。続いて、図9に示すように、フラッ
プFの内側の面F2がフラップ当接部61aに当接した
まま封筒Hが前進するので、フラップFが折り返され
る。更に封筒Hが前進すると、図10に示すように、内
側の面F2がフラップ当接部61aに摩擦接触しなが
ら、フラップFは完全に開かれて次工程へ向けて搬送さ
れる。封筒Hの後端H4が封筒押し部材31を通過し、
封筒押し部材31が第2位置へ移動してから一定時間t
2が経過すると、ソレノイド35が消磁状態となって封
筒押し部材31が第1位置に戻り、次に供給される封筒
Hを待機する。
【0064】本実施例においては、封筒押し部材31に
よって封筒Hのフラップ側の反対側の面H2を押し、封
筒Hを湾曲させることによりフラップFを立ち上げてい
るので、封筒Hが詰まることなく、確実にフラップFを
開くことができる。また、処理後の封筒Hに一方向の曲
げ癖がつくことがないので、その後の封緘処理等におけ
るジャム等の不具合を防ぐことができると共に、封筒H
の見栄えが向上する。更に、封筒押し部材31を軸部材
とし、封筒Hと曲面で接触するようにしているので、封
筒本体を傷つけることなくフラップFを開くことができ
る。
【0065】なお、封筒押し部材31が駆動板34に対
して回転自在である場合は、封筒押し部材31は回転し
ながら、封筒Hに対しころがり接触する。このため、封
筒押し部材31により封筒Hを湾曲させたまま封筒Hを
搬送する際に、封筒Hに傷をつけずに搬送することがで
きる。
【0066】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図11は本発明の第2の実施例に係る封筒のフラ
ップ開き装置を示す正面図である。なお、図1乃至10
に示す第1の実施例と同一構成物には同一符号を付して
その詳細な説明は省略する。
【0067】本実施例は、第1の実施例と比較して、封
筒送給手段に送出方向上流側に第1のガイド板21が設
けられておらず、搬送ローラ対14が封筒押し部材31
に近接して配置されている点が異なり、それ以外の構成
は第1の実施例と同じである。本実施例では、搬送ロー
ラ対14が封筒Hを送出する封筒送給手段であり、搬送
ローラ対64が封筒Hを搬送する封筒送出手段であり、
搬送ローラ対14及び搬送ローラ対64は封筒Hの前後
端部を規制する規制手段も兼ねる。
【0068】本実施例は、フラップFの長さL(図1参
照)が、搬送ローラ対14のニップ部と押し部材31の
押圧部との距離よりも長く形成されている封筒Hに対し
て適用することができる。
【0069】次に、本実施例の動作について説明する。
なお、本実施例の動作は、押し部材31の上に封筒Hを
移動させる工程までは、図4及び図5に示す第1実施例
の動作と同じである。このため、この次の工程から説明
する。図11に示すように、封筒Hの先端H1が搬送ロ
ーラ対64にくわえられ、封筒検知手段17が封筒Hの
先端H1を検知しながら一定時間t1が経過すると、ソ
レノイド35(図3参照)が励磁状態となり、封筒押し
部材31が第2位置に移動する。すると、封筒押し部材
31が封筒HのフラップFとは反対側の面H2に当接す
る。このとき、封筒Hは第2ガイド板71の間にあり、
先端部は搬送ローラ対64に挟まれ、後端部は搬送ロー
ラ対14に挟まれている。このため、搬送ローラ対64
及び搬送ローラ対14が規制部材となって、封筒Hの前
後端部における図示上下方向の動きが規制される。これ
により、封筒Hは送出方向における中央部付近が図示上
方に湾曲した形状となる。フラップFの長さL(図1参
照)は、搬送ローラ対14のニップ部と押し部材31の
押圧部との距離よりも長く形成されているため、封筒が
押し上げられる時、封筒Hの後端が搬送ローラ対14に
くわえられているので、フラップFは封筒Hから離間す
ることができる。更に、封筒Hが前進して、フラップの
内側の面F2がフラップ当接部材61aに当接し、フラ
ップFが折り返され、次工程へ向けて搬送される。封筒
Hの後端H4が封筒押し部材31を通過し、封筒押し部
材31が第2位置に移動してから一定時間t2が経過す
ると、ソレノイド35(図3参照)が消磁状態となって
封筒押し部材31が第1位置に戻り、次に供給される封
筒Hを待機する。
【0070】本実施例においては、第1実施例の第1ガ
イド板21(第1規制部材)が設けられておらず、搬送
ローラ対14は、封筒押し部材31によりフラップFの
先端F1が押し上げられたときに封筒Hの後端部を挟む
ことができるように押し部材31に近接して設けられて
いる。このため、搬送ローラ対14と搬送ローラ対64
とにより規制した状態で封筒Hを湾曲させ、フラップF
の先端F1を封筒H本体から離間させることができる。
このようにして、フラップFの長さL(図1参照)が、
搬送ローラ対14のニップ部と押し部材31の押圧部と
の距離よりも長く形成されている封筒Hに対しては、搬
送ローラ対にその規制手段としての機能を兼用させるこ
とにより、第1ガイド板21を設けることなく、封筒H
のフラップFを確実に開くことができる。従って、本実
施例は第1実施例に比較して第1ガイド板21が不要
で、装置を簡単に構成することができる。
【0071】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図12は本発明の第3の実施例に係る封筒のフラ
ップ開き装置を示す正面図である。なお、図1乃至10
に示す第1の実施例と同一構成物には同一符号を付して
その詳細な説明は省略する。
【0072】本実施例は、第1の実施例と比較して、搬
送ローラ対64に代えて、1対の回転軸69に設けられ
たローラ65と、このローラ65に掛け渡された無端の
搬送ベルト70と、この搬送ベルト70の上方に配置さ
れ、搬送ベルト70に接離可能な搬送コロ74と、この
搬送コロ74とともに搬送ベルトを挟むようにして、搬
送ベルト70に下方から接触するローラ75が設けられ
ている点が異なり、それ以外の構成は第1の実施例と同
じである。搬送コロ74はソレノイド等により搬送ベル
ト70に接触した位置と離間した位置との間を移動可能
に構成されている。また、搬送ベルト70の搬送開始点
70aと、搬送ローラ対14のニップとの距離は、封筒
Hの長さよりも短く構成されている。
【0073】ローラ対で挟持して封筒を搬送する場合、
ローラ対のニップ間距離は封筒Hの長さよりも短くなる
ように構成しなければならない。従って搬送方向長さが
比較的短い封筒Hを処理する場合は、短いピッチで多く
のローラ対を配置しなければならず、構造が複雑とな
り、装置のコストが高くなる。このような場合にローラ
対に代えて搬送ベルトを採用した本実施例を適用するこ
とにより、簡単な構成で様々な長さの封筒Hを処理する
ことができる。
【0074】本実施例においては、搬送ローラ対14と
1対の第1ガイド板21によって封筒送給手段が構成さ
れ、搬送ベルト70と1対の第2ガイド板71と搬送コ
ロ74によって封筒送出手段が構成されている。封筒H
の後端部は封筒送給手段のうちの第1ガイド板21によ
り規制され、封筒Hの先端部は封筒送出手段のうちの第
2ガイド板71により規制される。
【0075】次に、本実施例の動作について説明する。
なお、本実施例の動作は、押し部材31の上に封筒Hを
移動させる工程までは、図4及び図5に示す第1実施例
の動作と同じである。このため、この次の工程から説明
する。図12(a)に示すように、搬送ローラ対14に
より封筒Hが前進して先端H1が搬送ベルト70の搬送
開始点70aに到達し、さらに封筒Hが前進して後端H
4がローラ対14を抜けると、今度は搬送ベルト70に
より前進して先端H1は搬送ロゴ74の下方を通過した
位置で、搬送ベルト70が停止して封筒Hも停止する。
【0076】封筒検知手段17が封筒Hの先端H1を検
知してから一定時間t1が経過すると(封筒Hの先端H
1が搬送コロ74の下方を通過した後)、ソレノイド3
5(図3参照)が励磁状態となり、封筒押し部材31が
第2位置に移動する。すると、封筒押し部材31が封筒
HのフラップFとは反対側の面H2に当接する。このと
き、封筒Hの封筒押し部材31の下流側は第2ガイド板
71の間にあり、封筒Hの後端部は第1ガイド板21の
間にある。このため、第1ガイド板21及び第2ガイド
板71が規制手段となり、封筒Hの前後端部における図
示上下方向の動きが規制される。これにより、封筒Hは
送出方向における中央部付近が図示上方に湾曲した形状
となる。このとき、搬送コロ74は搬送ベルト70から
離間している。
【0077】次に、図12(b)に示すように、搬送コ
ロ74が下降し、搬送ベルト70が再び周回駆動され
る。すると封筒Hは搬送ベルト70と搬送コロ74とに
挟まれることにより前進し、フラップFの先端F1が封
筒押し部材31に達して、封筒H本体から離間する。封
筒Hがさらに前進するとフラップ内側の面F2がフラッ
プ当接部61aに当接し、フラップFが折り返され、次
工程へ向けて搬送される。
【0078】封筒押し部材31が第2位置に移動してか
ら一定時間t2が経過すると(封筒Hの後端H4が封筒
押し部材31を通過した後)、ソレノイド35(図3参
照)が消磁状態となって封筒押し部材31が第1位置に
戻る。また、封筒Hの後端H4が搬送コロ74を抜けた
後、搬送コロ74は上昇して搬送ベルト70から離間
し、次に供給される封筒Hを待機する。この動作を繰り
返して順次供給される封筒HのフラップFを連続的に開
くことができる。
【0079】このように、本実施例においては、例えば
搬送方向長さの比較的短い封筒Hを処理する場合でも、
搬送ベルトにより封筒を送出できるように構成すること
により、封筒押圧部材の下流側の第2ガイド板71によ
り封筒Hの先端部が規制されるので、短いピッチで多く
のローラ対を配置することなく、簡単な構成、低コスト
で様々な長さの封筒HのフラップFを確実に開くことが
できる。
【0080】本発明のフラップ開き装置に適用できる規
制部材は、第1、第2、第3の実施例に示した組み合わ
せに限らず、ガイド板、搬送ローラ、搬送ベルト等を適
宜組み合わせて構成することができる。
【0081】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、封
筒押圧手段によって封筒のフラップ側の反対側の面を押
し、封筒を屈曲させることによりフラップを立ち上げて
フラップ当接部材によりフラップを折り返しているの
で、封筒が詰まることなく、確実にフラップを開くこと
ができる。また、処理後の封筒に一方向の曲げ癖がつく
ことがないので、その後の処理におけるジャム等の不具
合を防ぐことができると共に、封筒の見栄えが向上す
る。
【0082】更に、封筒押圧手段を棒材とすることによ
り、封筒とその幅方向全域で接触するようにでき、これ
により封筒を円滑に持ち上げてフラップを開くことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る封筒のフラップ開
き装置を示す模式的正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】フラップ開き部30を示す側面図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係るフラップ開き装置
の動作を工程順に示す模式図である。
【図5】図4の次の工程を示す模式図である。
【図6】図5の次の工程を示す模式図である。
【図7】図6の次の工程を示す模式図である。
【図8】図7の次の工程を示す模式図である。
【図9】図8の次の工程を示す模式図である。
【図10】図9の次の工程を示す模式図である。
【図11】本発明の第2の実施例に係る封筒のフラップ
開き装置を示す正面図である。
【図12】本発明の第3の実施例に係る封筒のフラップ
開き装置を示す正面図である。
【図13】従来の封入封緘機100を示す正面図であ
る。
【図14】フラップ開き部140のゲート部材141を
示す斜視図である。
【図15】(a)はフラップ開き部140のゲート部材
141が開の位置を示す正面図、(b)はフラップ開き
部140のゲート部材141が閉の位置を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
10;第1搬送部 11、12;ガイド板 13;第1搬送路 13a;出口部 14、64;搬送ローラ対 17;封筒検知手段 18、19;搬送軸 21;第1ガイド板 30;フラップ開き部 31;封筒押し部材 34;駆動板 34a;基部 34b;1対の側部 35;ソレノイド 35a;プランジャ 36;シャーシ 37;リンク 39;引張りばね 40、42、43、46、50;軸 41;レバー 41a;一辺 41b;一辺の端部 41c;他辺 41d;他辺の端部 41e;長穴 44;取付板 48;コロ 60;第2搬送部 61、62;ガイド板 61a;フラップ当接部 63;第2搬送路 63a;入口部 64;搬送ローラ対 65;ローラ 68、69;搬送軸 70;搬送ベルト 71;第2ガイド板 74;搬送コロ 80;封筒送給部 81、121;ホッパ 82、122;送給ローラ 83、123;捌きブロック 84;支持板 85;ロックレバー 100;従来の封入封緘機 110;レター送給部 111;載置板 112;給紙ローラ 113、125;ガイド 120;封筒送給部 124;捌き部 130;紙折部 131、132;折りポケット 133;折りローラ群 140;フラップ開き部 141;ゲート部材 141a;本体 141b;フラップ開披板 141c;枢軸 142;反転ローラ 143;反転ガイド 144;反転搬送路 145、162;爪部材 146;コロ 160;内容物挿入部 161;ストッパ 162;爪部材 170;封緘部 171;ポケット 172;ローラ群 180;集積部 F;フラップ F1;フラップの先端 F2;フラップの内側の面 H;封筒 H1;先端 H2;フラップ側とは反対側の面 H3;フラップ側の面 H4;後端 P;レター

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部にフラップが折り畳まれた封筒を
    その開口部を後端側として1枚ずつ送給する封筒送給手
    段と、この封筒送給手段による前記封筒の送給方向にお
    ける前記封筒送給手段の下流側に設けられ前記封筒のフ
    ラップとは反対側の面を押圧して前記封筒を屈曲させる
    封筒押圧手段と、前記封筒送給方向における前記封筒押
    圧手段の下流側に設けられ前記封筒から離間したフラッ
    プに当接するフラップ当接部材と、前記封筒送給方向に
    おける前記フラップ当接部材の下流側に設けられ前記封
    筒を送出する封筒送出手段と、前記封筒が送出される間
    に、封筒送給方向に対して垂直方向の前記封筒の動き
    を、前記封筒押圧手段の上流側及び下流側で規制する規
    制手段とを有し、前記封筒押圧手段により押圧されて前
    記フラップが開いた後、前記フラップが前記フラップ当
    接部材に当接して前記フラップが折り返されることを特
    徴とする封筒のフラップ開き装置。
  2. 【請求項2】 前記規制手段は、前記封筒押圧手段の上
    流側においては前記封筒送給手段が兼ね、前記封筒押圧
    手段の下流側においては前記封筒送出手段が兼ねるもの
    であることを特徴とする請求項1に記載のフラップ開き
    装置。
  3. 【請求項3】 前記封筒送出手段は1対のローラ対によ
    り構成され、前記封筒送給手段は1対のローラ対と前記
    封筒の移動を案内するガイド部材とにより構成され、前
    記規制手段は、前記封筒押圧手段の上流側においては前
    記封筒送給手段のうちの前記ガイド部材が兼ね、前記封
    筒押圧手段の下流側においては前記封筒送出手段におけ
    る前記ローラ対が兼ねるものであることを特徴とする請
    求項1に記載のフラップ開き装置。
  4. 【請求項4】 前記封筒送給手段及び前記封筒送出手段
    は1対のローラ対であり、前記規制手段は、前記封筒押
    圧手段の上流側において前記封筒送給手段における前記
    ローラ対が兼ね、前記封筒押圧手段の下流側において前
    記封筒送出手段における前記ローラ対が兼ねるものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のフラップ開き装
    置。
  5. 【請求項5】 前記封筒送給手段は1対のローラ対と前
    記封筒の移動を案内するガイド部材とにより構成され、
    前記封筒送出手段はその上に載置されて前記封筒が送出
    される無端ベルトとこの無端ベルト上に接離可能に設け
    られた搬送コロと前記封筒の移動を案内するガイド部材
    とにより構成され、前記規制手段は、前記封筒押圧手段
    の上流側において前記封筒送給手段のうちの前記ガイド
    部材が兼ね、前記封筒押圧手段の下流側において前記封
    筒送出手段のうちの前記ガイド部材が兼ねるものである
    ことを特徴とする請求項1に記載のフラップ開き装置。
  6. 【請求項6】 前記封筒押圧手段の下流側のガイド部材
    は間隙を前記封筒が移動する2枚の平行な板からなり、
    その前記フラップ側の板が前記封筒押圧手段側の部分で
    他方の板から離隔するように屈曲しており、この屈曲し
    た部分が前記フラップに当接するフラップ当接部材であ
    ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記
    載のフラップ開き装置。
  7. 【請求項7】 前記封筒押圧手段は、その軸方向を前記
    封筒の先端の辺に平行にし、前記封筒の表面に垂直に往
    復移動する棒材であることを特徴とする請求項1乃至6
    のいずれか1項に記載のフラップ開き装置。
  8. 【請求項8】 封筒の送給方向に封筒押圧手段とフラッ
    プ当接部材とをこの順に設けたフラップ開き方法におい
    て、開口部にフラップが折り畳まれた封筒をその開口部
    を後端側として1枚ずつ前記封筒押圧手段及び前記フラ
    ップ当接部材にむけて送給する工程と、前記封筒の前後
    端部を規制手段により規制している状態で前記封筒をそ
    のフラップとは反対側の面で押圧し前記フラップを前記
    封筒から離隔させる工程と、この状態で封筒を送給して
    前記フラップを前記フラップ当接部材に当接させ前記フ
    ラップを折り返す工程と、を有することを特徴とする封
    筒のフラップ開き方法。
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