JP2003062161A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003062161A
JP2003062161A JP2001260199A JP2001260199A JP2003062161A JP 2003062161 A JP2003062161 A JP 2003062161A JP 2001260199 A JP2001260199 A JP 2001260199A JP 2001260199 A JP2001260199 A JP 2001260199A JP 2003062161 A JP2003062161 A JP 2003062161A
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JP
Japan
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case
game
housing
control board
identification
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Application number
JP2001260199A
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English (en)
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Kazutoshi Nakajima
和俊 中島
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御基板を収容する収容ケースのすり替えに
よる不正行為を、手間やコストをかけ過ぎることなく効
果的に抑制することが出来る遊技機を提供すること。 【解決手段】 遊技者が所定の遊技を行うことが可能な
遊技機1〜1’’において、該遊技機1〜1’’は、所
定の制御手段が設けられた制御基板が収容される収容ケ
ース500、500A’、500A’’を備えており、
該収容ケース500、500A’、500A’’は、グ
ループの異なる遊技機1〜1’’に備えられた収容ケー
ス500、500A’、500A’’と外観上において
識別可能とするための識別態様を有する識別部材識別部
材501、501A’、501A’’と、該識別部材と
は別個に形成されるとともに、前記グループの異なる遊
技機に備えられた収容ケース間で共通に用いることが可
能な共通部材502と、の少なくとも2つの部材で構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の操作により
遊技を行うことが可能なスロットマシンやパチンコ機等
の遊技機に係わり、例えば遊技の進行を制御する遊技制
御手段や、遊技の進行に関わる演出を行う演出手段等を
制御する演出制御手段等の所定の制御手段が設けられた
制御基板を備える遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機は、例えば遊技の
進行に関わる制御を行う遊技制御手段(CPUやROM
等)が設けられた遊技制御基板や、遊技の進行に関わる
演出を行う演出手段を制御する演出制御手段等が設けら
れた演出制御基板等、所定の制御手段が設けられた制御
基板を備えている。
【0003】近年においては、このような制御基板に不
正な処理が施されたり、不正な改造が施された制御手段
にすり替えられたりすることにより不当に利益を得ると
いった不正行為が多発しているため、特に不正な処理が
施されることにより不正者が不当に利益を得ることが出
来るようになる制御手段が設けられた制御基板に対する
不正行為を抑制するために、制御基板を収容ケースによ
り被覆した状態で遊技機の本体に取り付けるようにして
いる。
【0004】一方、このような収容ケースは、制御基板
を収容する際や店側が制御基板を検査する際等において
開放することがあることから、開放可能に構成する必要
があった。
【0005】これらの要求を満たすため、前記制御基板
を収容するケース本体と、該収容ケース本体に収容され
た制御基板を被覆するようにケース本体に取り付けられ
るケースカバーと、からなる収容ケースの内部に制御基
板を収容し、この収容ケースの所定の部位を破壊しない
限り、ケースカバーを開放したり、あるいは遊技機の本
体から取り外すことが出来ないように、例えば取り外し
方向への回転が困難に構成されたワンウェイネジ等によ
り遊技機の本体に取り付け、開放されたり取り外された
場合にはその痕跡が残るようにしたものが知られてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、収容ケ
ースが上記のように構成されても、一度取り外された収
容ケースをベースにして成形された金型等により新規な
収容ケースが複製されて、収容ケースごとすり替えられ
てしまう不正行為が多発している。
【0007】この場合、開放したり取り外したりした痕
跡が殆ど残らないため、不正が行われたことが発見しに
くいばかりか、このような収容ケースは一般的に複数の
遊技機に共通して使用されていることから、不正による
被害が多数の遊技機に及ぶ恐れがあった。
【0008】そこで、このような不正行為を抑制するた
めに、遊技機毎に形態等が異なる収容ケースを設けるこ
とが考えられるが、メーカー側の手間がかかるばかりか
製造コストが著しく嵩むといった問題を有していた。
【0009】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたものであり、制御基板を収容する収容ケースのすり
替えによる不正行為を、手間やコストをかけ過ぎること
なく効果的に抑制することが出来る遊技機を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の遊技機は、遊技者が所定の遊技を行うこと
が可能な遊技機において、該遊技機は、所定の制御手段
が設けられた制御基板が収容される収容ケースを備えて
おり、該収容ケースは、グループの異なる遊技機に備え
られた収容ケースと外観上において識別可能とするため
の識別態様を有する識別部材と、該識別部材とは別個に
形成されるとともに、前記グループの異なる遊技機に備
えられた収容ケース間で共通に用いることが可能な共通
部材と、の少なくとも2つの部材で構成されていること
を特徴としている。この特徴によれば、所定の遊技機の
収容ケースが複製されたとしても、不正者がグループの
異なる遊技機に対応する収容ケースを複製しようとする
場合には手間とコストがかかることになり、容易には複
製することが出来なくなるため、収容ケースのすり替え
による不正行為を効果的に抑制出来る。また、各グルー
プの遊技機に設けられる収容ケースは外観上で識別する
ことが出来るので管理が容易であるばかりか、共通部材
を備えることにより複数種類の収容ケースの製造にかか
るメーカー等の手間やコストを低減出来る。
【0011】本発明の遊技機の前記識別態様は、前記識
別部材の色彩であることが好ましい。このようにすれ
ば、各グループの遊技機に対応する収容ケースを、色彩
の違いにより外観上において容易に識別することが出来
る。
【0012】本発明の遊技機の前記識別態様は、前記識
別部材の形状であることが好ましい。このようにすれ
ば、各グループの遊技機に対応する収容ケースを、形状
の違いにより外観上において容易に識別することが出来
る。
【0013】本発明の遊技機の前記識別態様は、前記識
別部材の一部に形成されていることが好ましい。このよ
うにすれば、収容ケースの全体の態様を替えることな
く、グループの異なる遊技機に対応する収容ケースを識
別可能とすることが出来るため、メーカー側の手間が低
減する。
【0014】本発明の遊技機の前記収容ケースは、前記
制御基板が内部に収容されるケース本体と、該ケース本
体内に収容された制御基板を被覆するケースカバーと、
からなり、前記共通部材は前記ケース本体であることが
好ましい。このようにすれば、収容ケースが遊技機本体
に取り付けられた状態において、共通部材は内部に収容
された制御基板によって外部から見にくくなるため、グ
ループの異なる遊技機に設けられた収容ケースに共通し
て使用されていることが判りくくなるばかりか、メーカ
ー側が複数種類の収容ケースを製造する際において、ケ
ース本体における制御基板の収容構造等を変えなくて済
むため、製造にかかる手間やコストを低減出来る。
【0015】本発明の遊技機の前記収容ケースは、前記
制御基板が内部に収容されるケース本体と、該ケース本
体内に収容された制御基板を被覆するケースカバーと、
からなり、前記識別部材は前記ケースカバーであるとと
もに、該ケースカバーの少なくとも一部に、前記収容ケ
ース内部を透視可能とする透光性領域が形成されている
ことが好ましい。このようにすれば、収容ケース内部に
収容された制御基板に対して不正な処理が施されたこと
を直ちに発見することが出来る。
【0016】本発明の遊技機の前記収容ケースは、前記
制御基板が内部に収容されるケース本体と、該ケース本
体内に収容された制御基板を被覆するように前記ケース
本体に取り付けられるケースカバーと、からなり、前記
ケース本体と前記ケースカバーとは、固着手段によって
開放不能に固着されているとともに、所定の部位を破壊
しない限りその被覆状態を解除することが出来ないよう
に構成されていることが好ましい。このようにすれば、
収容ケースを容易に開放できないばかりか、開放された
場合にはその痕跡が確実に残るため、不正な処理が施さ
れた場合には直ちに発見出来る。
【0017】本発明の遊技機の前記収容ケースは、取付
手段によって前記遊技機の本体に取り外し不能に取り付
けられているとともに、予め定められた部位を破壊しな
い限りその取り付け状態を解除することが出来ないよう
に構成されていることが好ましい。このようにすれば、
収容ケースを遊技機の本体から容易に取り外すことがで
きないばかりか、取り外された場合にはその痕跡が確実
に残るため、不正な処理が施された場合には直ちに発見
出来る。
【0018】本発明の遊技機の前記識別部材には、グル
ープの異なる遊技機に備えられた収容ケースと識別可能
とする識別情報が、所定の読取り装置により読み取り可
能に設けられている。このようにすれば、グループの異
なる遊技機に対応する収容ケースを読取り装置により読
み取られた識別情報に基づいて確実に識別することが出
来る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0020】まず、本発明の実施例を図面を用いて説明
すると、図1には、本発明が適用された遊技機の一例で
あるスロットマシンの全体正面図、図2及び図3にはス
ロットマシン1の内部構造図がそれぞれ示されている。
スロットマシン1は、前面が開口する筐体2aと、この
筺体2aの側端に回動自在に枢支された前面扉2bとか
ら構成されており、前面扉2bの裏面に設けられた施錠
装置3(図3参照)の鍵穴3aに挿入した所定のキーを
時計回り方向に回動操作することにより施錠が解除され
て前面扉2bを開放することが出来るようになってい
る。
【0021】前面扉2bの前面上部には上部飾り枠4が
設けられており、略逆台形状の上部には遊技効果ランプ
部41、入賞図柄説明パネル5、液晶表示部15がそれ
ぞれ設けられており、略楕円形状の中央部には、遊技パ
ネル6や各種表示部が設けられている。上部飾り枠4の
下部は遊技パネル6から前方に突出するように形成され
ており、この突出部にはメダル投入部34や各種操作ボ
タン35、36a、36b、37、40L、40C、4
0R、及びスタートレバー38等が設けられている。ま
た、上部飾り枠4の中央部の周囲及び下部の左右側に
は、遊技効果ランプ部42〜45がそれぞれ設けられて
いる。
【0022】上部飾り枠4の下方には下部飾り枠7が設
けられており、この枠内にはスロットマシン1の機種名
称等が描かれたタイトルパネル8が設けられている。さ
らに下部飾り枠7の下方には、遊技媒体の一例となるメ
ダルが払出されるメダル払出穴9が設けられているとと
もに、端部に灰皿10が設けられたメダル受皿11が設
けられている。
【0023】上部飾り枠4の上部左右側には、内部に設
けられる高音用のスピーカ136a、136b(図3、
図4参照)から出力される音を放音する放音部12a、
12bがそれぞれ設けられているとともに、メダル払出
穴9の側方には、内部に設けられる低音用のスピーカ1
37(図3、図4参照)から出力される音を放音する放
音部13が設けられており、これら放音部12a、12
b、13からは、各スピーカ136a、136b、13
7から出力される演出効果を高めるための音声やメロデ
ィ等の効果音が放音されるようになっている。
【0024】遊技パネル6には、スロットマシン1の筐
体2aに内設されたリール51L、51C、51Rを透
視可能な透視窓14と、透視窓14の上方に位置する小
役告知表示部20a、20b、20cと、透視窓14の
左側に位置する1枚賭け表示部21、2枚賭け表示部2
2、23、3枚賭け表示部24、25と、透視窓14の
右側に位置するゲームオーバー表示部26、リプレイ表
示部27、ウェイト表示部28、スタート表示部29、
投入指示表示部30と、透視窓14の下側に位置するク
レジット表示部31、ゲーム回数表示部32、ペイアウ
ト表示部33と、がそれぞれ設けられている。
【0025】1枚賭け表示部21、2枚賭け表示部2
2、23、3枚賭け表示部24、25は遊技者がゲーム
に賭けた賭数を表示し、1枚賭け表示部21の内部には
1枚賭けランプ112が、2枚賭け表示部22、23の
内部には2枚賭けランプ113、114、3枚賭け表示
部24、25の内部には3枚賭けランプ115、116
がそれぞれ内蔵されている(図4参照)。各枚賭け表示
部21〜25は、図のように透視窓14に描かれた5つ
の入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’のいず
れかと対応しており、賭数に応じて有効化された入賞ラ
インL1、L2、L2’、L3、L3’を識別可能に報
知する有効ライン表示部と兼用されている。
【0026】遊技パネル6における透視窓14の上部に
設けられた小役告知表示部20a〜20cには、各々異
なる入賞図柄が1つずつ描かれている。具体的には、小
役告知表示部20aには「白7」図柄が、小役告知表示
部20bには「黒7」図柄が、小役告知表示部20cに
は「BAR」図柄が描かれている。これら小役告知表示
部20a〜20cは、所定の小役入賞を発生させること
がスロットマシン1の制御部により許容されているこ
と、すなわち、所定の小役入賞が内部当選していること
を、その小役入賞に対応する入賞図柄が描かれた小役告
知表示部20a〜20cの内部に内蔵された小役告知ラ
ンプ140a〜140c(図4参照)を点灯させること
によって告知するための表示部であり、所定の条件が成
立している場合に限り機能する。
【0027】ゲームオーバー表示部26は、後述するビ
ッグボーナスが終了することにより打ち止め状態となっ
た場合、及び何らかのエラーが発生して遊技を進行させ
ることが出来ない状態となった場合に、その内部に内蔵
されたゲームオーバーランプ117(図4参照)が点灯
する。リプレイ表示部27は、リプレイ入賞が発生した
場合に、その内部に内蔵されたリプレイランプ119
(図4参照)が点灯する。スタート表示部29は、賭数
が設定されることによりスタート操作をすることが可能
となった場合に、その内部に内蔵されたスタートランプ
118(図4参照)が点灯し、有効なスタート操作が検
出されることにより消灯する。投入指示表示部30は、
メダルを受付可能な状態である場合に、その内部に内蔵
された投入指示ランプ111(図4参照)が点滅し、最
大の賭数が設定され、かつ、クレジット数が予め定めら
れた上限値に達した場合、ゲームが開始された場合等に
消灯する。
【0028】ウェイト表示部28は、ウェイトタイム中
にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵さ
れたウェイトランプ139(図4参照)が点灯し、ウェ
イトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイム
は、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規
制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、こ
のウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウ
ェイトタイムが経過した後にリールが始動するように設
定されている。従って、十分な時間間隔を空けてゲーム
を進行する場合にはスタートレバー38の操作時にゲー
ムの進行が規制されることはないが、短時間でゲームを
進行しようとする場合にはウェイトタイムによってゲー
ムの進行が一時的に規制され、ウェイトタイムが経過す
るまでの間リールの始動待ち状態となる。
【0029】なお、このスロットマシン1では、前回の
ゲームでリールの回転が開始した時点を基準として、例
えば4.1秒のゲーム進行規制期間が設定されており、
前回のゲームでリールの回転が開始された時点から4.
1秒が経過する前に、今回のスタート操作が検出された
場合、ゲーム進行規制期間が経過した後にリールの回転
が開始される。
【0030】クレジット表示部31は、クレジット数が
表示される。クレジットとは、遊技者所有の有価価値と
してスロットマシン1内部の記憶部に記憶されているメ
ダル数であり、メダル投入口へのメダルの投入、及び払
出しのある入賞の発生等によって加算更新され、賭数を
設定したり、精算操作に基づいてメダルを払出したりす
ることによって減算更新される。このスロットマシン1
では、クレジットとして記憶可能な価値の上限値が最大
でメダル50枚分とされており、この上限値(メダル5
0枚)に達した場合には投入指示表示部30が消灯す
る。そして、上限値を越えるクレジットの加算更新の要
求が発生した場合にはその上限を越えるメダルがメダル
払出穴9から払出される。
【0031】ゲーム回数表示部32は、ビッグボーナス
中のレギュラーボーナス入賞状況や、レギュラーボーナ
ス中の入賞回数等を表示し、特にビッグボーナスが終了
して打ち止め状態となった際には「END」という文字
を表示して、遊技者に打ち止め状態である旨を報知す
る。さらにゲーム回数表示部32は、スロットマシン1
に発生した各種の異常を表示するエラー表示器としても
機能する。例えば、制御部により検出される異常種別に
は、「払出しすべきメダルの不足状態」、「メダル詰ま
り」、「払出条件が成立していないにも拘わらず入賞図
柄の組み合わせが導出表示されたこと」等がある。これ
らの異常が制御部により検出された場合、その異常種別
を特定可能なエラーコードが「E−1」や「E−2」等
の態様により表示される。
【0032】ペイアウト表示部33は、1ゲーム中に発
生した入賞に基づいて遊技者に付与されるクレジット数
を入賞がある毎に表示する。
【0033】遊技パネル6から前面側に突出するように
形成された上部飾り枠4の下部上面右側には、メダル投
入口が形成されたメダル投入部34が設けられていると
ともに、左側には精算ボタン37、1枚BETボタン3
6a、MAXBETボタン36bがそれぞれ設けられて
いる。
【0034】1枚BETボタン36aは、1クレジット
を賭ける際に押圧するボタンであり、MAXBETボタ
ン36bは、1ゲームにおいて許容される賭数の最大数
(本実施例ではメダル3枚分)をクレジットに記憶され
ている範囲内でゲームに賭ける際に押圧するボタンであ
る。1枚BETボタン36aの内部にはBETボタンラ
ンプ121aが、また、MAXBETボタン36bの内
部にはBETボタンランプ121bがそれぞれ内蔵され
ており(図4参照)、これらのBETボタンランプ12
1a、121bは、対応するBETボタンが押圧されて
賭数を設定可能な状態にある場合に点灯し、賭数を設定
不可能な状態の場合に消灯する。
【0035】精算ボタン37は、記憶部に記憶されてい
るクレジットの精算操作をする際に押圧するボタンであ
り、この精算ボタン37の押圧操作に伴い、クレジット
表示部31に表示されているクレジット数が0になるま
で減算更新されるとともに、クレジット相当数のメダル
がメダル払出穴9から払出されるようになっている。
【0036】上部飾り枠8の下部における前側面には、
スタートレバー38、ストップボタン40L、40C、
40R、メダル詰まり解除ボタン35がそれぞれ設けら
れている。スタートレバー38は、ゲームを開始する際
に操作するレバーであり、賭数の設定終了後においてス
タートレバー38を操作することにより各リール51
L、51C、51Rの回転が開始される。
【0037】各ストップボタン40L、40C、40R
は、ゲームが開始した後にリール51L、51C、51
Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、スト
ップボタン40Lの内部には操作有効ランプ122L
が、ストップボタン40Cの内部には操作有効ランプ1
22Cが、ストップボタン40Rの内部には操作有効ラ
ンプ122Rが内蔵されている(図4参照)。これら操
作有効ランプ122L、122C、122Rは、対応す
るストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効
である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯す
る。また、ストップボタン40L、40C、40Rが配
列されたストップボタンユニット39は、ビッグボーナ
ス入賞やレギュラーボーナス入賞の内部当選フラグが設
定されている場合に、その内部に内蔵されたボーナス告
知ランプ120(図4参照)が点灯する。
【0038】メダル詰まり解除ボタン35は、メダル投
入部34に投入されたメダルが内部で詰まった場合に、
これを解消させる際に操作するボタンである。
【0039】図2に示されるように、筐体2a内略中央
部には、ゲーム用識別情報としての複数種の図柄(図示
略)が印刷された透光性を有する帯状のリールシートが
外周に巻回されたリール51L、51C、51R(ゲー
ムの進行を実行するために用いるゲーム用リール)を有
するリールユニット52からなる可変表示装置50が設
けられている。それぞれのリール51L、51C、51
Rは、各々に対応して設けられたステッピングモータか
らなる電気的駆動源としてのリールモータ54L、54
C、54Rによりそれぞれ独立して縦方向に回転(駆
動)、停止するように構成されており、各リール51
L、51C、51Rが回転することにより、表示窓14
には前記各種図柄が連続的に変化しつつ表示されるよう
になっている。
【0040】横方向に並設されたリール51Lとリール
51Cとの間、及びリール51Cとリール51Rとの間
には各リール間を閉塞する円弧状のリール間隠蔽部材5
3が設けられており、各リール間から内部が見えないよ
うになっている。透視窓14のうち、リール間隠蔽部材
53によって視界が仕切られることによって分割される
3つの領域、すなわち、各リールが視認出来る3つの領
域部分を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変
表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。
【0041】透視窓14の各可変表示部からは、各リー
ルに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が
上段、中段、下段の位置に表示されるとともに、上段の
上方部分には間もなく上段の位置に現れる図柄の一部
が、下段の下方部分には間もなく可変表示部の下に隠れ
て見えなくなる図柄の一部がそれぞれ表示される。
【0042】各リール51L、51C、51R内には各
リールの基準位置を検出するリールセンサ56が設けら
れており、このリールセンサ56により所定の図柄の停
止位置を導出出来るようになっているとともに、各リー
ル51L、51C、51Rにおける特定の表示領域
(上、中、下段の表示領域)を裏面から個別に照射可能
な複数のリールランプ55がそれぞれ上、中、下段に設
けられており、これら各リールランプ55は、通常時に
おいて透視窓14に表示される各図柄を目立たせるよう
に後方から点灯するバックライトとして機能するように
なっている。
【0043】筐体2aの背板85の上部前面には、遊技
の進行を制御する遊技制御手段(制御手段)としての制
御部210や各種回路が格納された遊技制御基板200
(制御基板)が収容された収容ケース500が、後述す
るように取外し不能に取り付けられている。また、リー
ルユニット52における前方からみて右側の側板の内面
上部には後述するリール中継基板203が、また、その
下部には後述するリールランプ中継基板204がそれぞ
れ取り付けられている。なお、収容ケース500の背板
85に対する取り付けの詳細な構造に関しては後述する
こととする。
【0044】筐体2aを前面側からみて右側の側板87
の内面におけるリールユニット52の側方位置には、後
述する外部出力基板205が取り付けられている。
【0045】リールユニット52の下方には、メダル投
入部34から投入されたメダルを貯留するホッパータン
ク57が、筐体2aを構成する下板上面に固設された案
内レール58を介して前方に引出し可能に配設されてい
る。また、ホッパータンク57の右側にはホッパータン
ク57からオーバーフローしたメダルが貯留されるオー
バーフロータンク59が設けられている。このオーバー
フロータンク59内にはメダルを検出可能な満タンセン
サ60が設けられており、内部に貯留されたメダル貯留
量が所定量以上となったことを報知出来るようになって
いる。
【0046】ホッパータンク57の下方部分にはホッパ
ーモータ62が設けられており、このホッパーモータ6
2が回転することによりホッパータンク57内のメダル
がメダル排出口63から排出される。排出されたメダル
は、メダル排出口63の近傍に設けられる払出しメダル
センサ61により検出された後、後述する返却メダル流
路73を介してメダル払出穴9よりメダル受皿11まで
払い出される。なお、ホッパーモータ62は、払出しメ
ダルセンサ61により所定枚数の払出メダルが検出され
た時点で停止するように制御されている。
【0047】ホッパータンク57の側部には、メイン電
源をON/OFFするメインスイッチ部65と、ビッグ
ボーナスの終了時や遊技中にエラーが生じた場合等にお
いて再びゲームを続行可能な状態にリセットするための
第2リセットボタン66と、入賞確率を変更可能とする
設定ボタン67と、自動精算機能をON/OFFする自
動精算選択スイッチ部68と、自動打止め機能をON/
OFFする打止め選択スイッチ部69と、遊技場の管理
者等が所持する特定のキーを挿入した状態で所定の操作
を行なうことで前記設定ボタン67の操作を可能、不可
とする設定キー挿入部70と、が前面に設けられた電源
ユニット64が配設されている。
【0048】入賞確率は、本実施例では、予め定められ
た入賞確率の値を6つのパターンの設定値として記憶し
ており、これを上記設定ボタン67を操作することによ
り任意に選択することで、入賞確率の異なる遊技を行う
ことが可能となる。
【0049】図3に示されるように、前面扉2bの裏面
略中央部には、メダル投入部34から投入されたメダル
をホッパータンク57に導く投入メダルセレクタ71が
固設されている。この投入メダルセレクタ71の上流側
には不正メダル排出部72が設けられており、大きさや
厚みが適正メダルと異なる不正メダルは、投入メダルセ
レクタ71の下方に設けられる返却メダル流路73の上
部投入口に排出され、メダル払出穴9を介してメダル受
皿11に返却されるようになっている。
【0050】不正メダル排出部72の下流側には、流下
するメダル流路を選択的に切り替え可能とする流路切替
ソレノイド107が設けられている。通常時において流
路切替ソレノイド107は励磁されており、流下するメ
ダルは流路を切り替えられることなく流下し、下流側に
設けられた投入メダルセンサ106により検出された
後、ホッパータンク57内に貯留されるようになってい
る。そして例えばクレジット数が50に達している場
合、エラーが発生している場合、クレジットの清算処理
が実行されている場合、ゲームが実行されている場合等
においては流路切替ソレノイド107の励磁が解除され
て流路が切替わり、メダルは返却流路を経て返却メダル
流路73に導かれるようになっている。
【0051】前面扉2bの裏面上部には、ゲームの進行
に関わる所定の演出を実行することが可能な演出手段と
しての液晶表示器135や、入賞図柄説明パネル5を内
側から照らす蛍光灯138a、及び遊技パネル6を内側
から照らす蛍光灯138bからなる装飾手段や、これら
液晶表示器135、蛍光灯138a、138bを制御す
る制御部230及び各種回路等が格納されている演出制
御基板201等が一体化された演出ユニット300が固
定されている。
【0052】演出ユニット300の左右側には、高音用
のスピーカ136a、136bが前述した放音部12
a、12bにそれぞれ臨むように固設されているととも
に、前面扉2bにおける下部所定箇所裏面側には、低音
用のスピーカ137が放音部13に臨むように固設され
ており、例えばメダルのメダル投入部34への投入、ス
タートレバー38の操作、ストップボタン40L、40
C、40Rの操作等、遊技中において各種動作がなされ
た場合や、特定の図柄の組み合わせが有効化された有効
ライン上に揃って表示されて所定の入賞条件が成立した
場合、あるいはBBやRBが実行されている場合等の各
種遊技状態において、該遊技状態に対応する所定の遊技
効果音等が各スピーカ136a、136b、137から
出力されるようになっている。
【0053】次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行なうた
めの操作や、該操作に伴う各種装置の作動状況を説明す
る。
【0054】ゲームを開始する場合は、遊技者はまず投
入指示ランプ111が点灯または点滅している時に、メ
ダルやクレジットを使用して所望の大きさの有価価値を
賭けて所望の大きさの賭数を設定する。賭数は、メダル
をメダル投入部34から投入するか、あるいはクレジッ
トを使用することにより設定出来るようになっている。
クレジットを使用するにはMAXBETボタン36b、
または1枚BETボタン36aを押圧すればよく、MA
XBETボタン36bが押圧されるとクレジット表示部
31に表示されたクレジット数が、本実施例で1ゲーム
において許容される賭数の最大数である「3」だけ減算
表示されてメダル3枚分の賭数が設定され、また、1枚
BETボタン36aが押圧されるとクレジット表示部3
1に表示されているクレジット数が「1」だけ減算表示
されてメダル1枚分の賭数が設定される。なお、クレジ
ット表示部31に表示されるクレジット数が3に満たな
い場合、設定可能な賭数の範囲はそのクレジット数の範
囲内に限られる。
【0055】遊技者により1枚のメダルがメダル投入部
34から投入されるか、1枚BETボタン36aが押圧
操作されると賭数が「1」に設定されるとともに、中段
の横1列の入賞ラインL1が有効となり、この入賞ライ
ンL1が有効となった旨を示す1枚賭けランプ112
(図12参照)が点灯する。続けて2枚目のメダルがメ
ダル投入部34から投入されるか、1枚BETボタン3
6aが2回押圧操作されると賭数が「2」に設定され、
上、中、下段の横3列の入賞ラインL1、L2、L2’
が有効となり、これらの入賞ラインL1、L2、L2’
が有効となった旨を示す1枚賭けランプ112、2枚賭
けランプ113、114が点灯する。続けて3枚目のメ
ダルがメダル投入部34から投入されるか、1枚BET
ボタン36aが3回押圧操作されるか、あるいはMAX
BETボタン36bが押圧されると賭数が「3」に設定
され、上、中、下段の横3列の入賞ラインL1、L2、
L2’及び斜め対角線上2列の入賞ラインL3、L3’
が有効となり、これらの入賞ラインL1、L2、L
2’、L3、L3’が有効となった旨を示す1枚賭けラ
ンプ112、2枚賭けランプ113、114、3枚賭け
ランプ115、116が点灯する。なお、賭数が最大数
である「3」に設定された場合には、それを越える賭数
を設定することは出来ないためBETボタンランプ12
1a、121bは消灯する。
【0056】そして上記のように少なくとも最小数であ
る「1」の賭数が設定された時点でスタートレバー38
の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲームが
開始可能な状態となり、このスタートレバー38の操作
が有効に受付けられる状態になった旨を示すスタートラ
ンプ118が点灯される。
【0057】なお、このようなメダルやクレジット等の
設定される賭数に応じて有効化される有効ラインの本
数、及び形状等は任意に変更可能であり、本実施例の形
態に限定されるものではない。また、賭数に応じて有効
化される有効ラインの本数も任意に設定変更可能であ
り、例えば1枚のメダル投入により上記5本全ての入賞
ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効化され
るようになっていてもよい。
【0058】スタートランプ118が点灯している状態
でスタートレバー38を押圧操作すれば、可変表示装置
50が作動して各リール51L、51C、51Rが回転
し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化する
ように表示される。前述したようにリール51L、51
C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれ
ば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有
効になり、これらストップボタン40L、40C、40
Rの操作が有効になった旨を示す操作有効ランプ122
L、122C、122Rが点灯する。操作有効ランプが
点灯している状態で遊技者がいずれかのストップボタン
40L、40C、40Rを押圧操作すれば、対応する操
作有効ランプ122L、122C、122Rが消灯する
とともに、対応するリール51L、51C、51Rの回
転が停止され、透視窓14からは対応する可変表示部の
上、中、下段に図柄が表示される。なお、ストップボタ
ン40L、40C、40Rを押圧操作する順序は不定で
あって遊技者が任意に選択することが出来る。
【0059】また、遊技者がストップボタン40L、4
0C、40Rを押圧操作しない場合には、所定時間(例
えば30秒)が経過した時点で例えばリール51L、5
1C、51Rの優先順序で自動的に順次停止する。
【0060】そして3つのうちいずれか2つのリールの
回転が停止された時点で、賭数に応じて有効化されたい
ずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’
上に同種の図柄が揃って停止表示された場合にはリーチ
が成立する。
【0061】さらに全てのリール51L、51C、51
Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいず
れかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上
に予め定められた図柄の組み合わせが表示された場合は
入賞となり、各種遊技効果ランプ部41〜45の内部に
内蔵された遊技効果ランプ130〜134(図4参照)
や入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’に対応
するリールランプ55等が点灯するとともに、スピーカ
136a、136b、137から効果音等が出力される
こと等による演出が実行される。そして、入賞内容に対
応して予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に対し
てクレジットとして払出されてクレジット表示部31に
表示されたクレジット数が加算更新される。また、クレ
ジット数が上限数に達した場合には、メダルが直接メダ
ル払出穴から払い出される。これらメダルの払出し枚数
はペイアウト表示部33に表示される。
【0062】また、特に予め定められた特別図柄の組み
合わせが表示されて大当たり入賞した場合等にあって
は、メダルの払出しが行なわれるとともに、通常遊技状
態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、すなわ
ち大量のメダルを獲得出来る特別遊技状態が発生し、後
述するようなビッグボーナス(以下BBと称する)やレ
ギュラーボーナス(以下RBと称する)が遊技者に対し
て遊技価値として付与されるようになっている。
【0063】なお、このように入賞することにより遊技
者に対して付与される「遊技価値」は、メダル及びクレ
ジット等の有価価値に限らず、上記のように大当たり入
賞した場合等において遊技者に対して付与されるBBや
RB等、遊技に関連する特典全てを含む。
【0064】図4は、スロットマシン1に設けられた各
種基板と電気部品との接続状況を説明するためのブロッ
ク図である。また、図5は、遊技制御基板200に設け
られた遊技制御手段としての制御部210の構成と、演
出制御基板201に設けられた演出制御手段としての制
御部230の構成と、を説明するためのブロック図であ
る。
【0065】スロットマシン1に設けられた各種基板の
うち、遊技制御基板200によって遊技状態が制御さ
れ、演出制御基板201によって遊技状態に応じた演出
制御がなされる。また、電源基板202にはスロットマ
シン1の外部から電源が供給される。この電源基板20
2には、AC100Vの電源の供給を受けるための電源
コード84と、メインスイッチ80とが接続されてい
る。
【0066】遊技制御基板200は、演出制御基板20
1、電源基板202、リール中継基板203と配線接続
されているとともに、リール中継基板203を介して外
部出力基板205と、また、演出制御基板201を介し
てリールランプ中継基板204と接続されている。
【0067】遊技制御基板200の制御部210は、遊
技状態がレギュラーボーナス状態であることを示すRB
中信号や、遊技状態がビッグボーナス状態であることを
示すBB中信号、各リール51L、51C、51Rに対
応するリールモータ54L、54C、54Rを制御する
ためのリール制御信号(モータ位相信号)、賭数を設定
するために用いられたメダル数を示すメダルIN信号、
入賞の発生により遊技者に払出されたメダル(クレジッ
ト)数を示すメダルOUT信号などをリール中継基板2
03を介して外部出力基板205からスロットマシン1
の外部に出力する制御を行う。なお、ストップスイッチ
103L、103C、103Rの操作がなされた旨を示
すストップスイッチ信号は、後述するようにストップス
イッチ103L、103C、103Rから直接出力され
た信号である。
【0068】遊技制御基板200には、各種のスイッ
チ、センサ、ランプ、及び表示器からの配線が接続され
ている。
【0069】例えば、電源基板202に配線接続された
設定スイッチ83、設定キースイッチ82、第2リセッ
トスイッチ81、払出しセンサ61、及びホッパーモー
タ62は、電源基板202によって中継されて遊技制御
基板200と配線接続されており、それぞれのスイッチ
及びセンサの検出信号は、遊技制御基板200の制御部
210に入力される。また、制御部210は、メダルの
払出し条件(メダルを払出す必要のある入賞の発生、精
算スイッチ104からの検出信号の入力)が成立する
と、ホッパーモータ62に制御信号を出力して、所定数
のメダルを払出す払出し制御を実行する。
【0070】リール中継基板203に配線接続されたリ
ールモータ54L、54C、54R、及びリールセンサ
56は、リール中継基板203によって中継されて遊技
制御基板200に配線接続されており、リールセンサ5
6の検出信号は、遊技制御基板200の制御部210に
入力される。リールランプ55は、リールランプ中継基
板204によって中継されて演出制御基板201に配線
接続されている。遊技制御基板200の制御部210
は、始動条件(スタートスイッチ102の検出信号の入
力)が成立すると、リールモータ54L、54C、54
Rに制御信号を出力してリールの変動を開始させた後、
表示結果を導出表示させる可変表示制御を実行する。
【0071】遊技制御基板200に配線接続されたスイ
ッチのうち、1枚BETスイッチ100は1枚BETボ
タン36aの操作を検出し、MAXBETスイッチ10
1はMAXBETボタン36bの操作を検知するスイッ
チであり、スタートスイッチ102はスタートレバー3
8の操作を検出するスイッチであり、左、中、右ストッ
プスイッチ103L、103C、103Rは、左、中、
右ストップボタン40L、40C、40Rの操作を検出
するスイッチである。精算スイッチ104は、精算ボタ
ン37の操作を検出するスイッチであり、第1リセット
スイッチ105は、施錠装置3の鍵穴3aに挿入したキ
ーによるスロットマシン1のリセット操作を検出するス
イッチである。
【0072】投入メダルセンサ106は、メダル投入部
34に投入されたメダルを検出するセンサである。流路
切替ソレノイド107は、メダル投入部34に投入され
たメダルの流路をホッパータンク57側もしくはメダル
払出穴9側に切り換えるためのソレノイドである。
【0073】ゲーム回数表示器108はゲーム回数表示
部32を構成する表示器であり、クレジット表示器10
9はクレジット表示部31を構成する表示器であり、ペ
イアウト表示器110はペイアウト表示部33を構成す
る表示器である。
【0074】投入指示ランプ111は、投入指示表示部
30に内蔵されるランプであり、1枚賭けランプ112
は1枚賭け表示部21に、2枚賭けランプ113、11
4は2枚賭け表示部22、23に、3枚賭けランプ11
5、116は3枚賭け表示部24、25に内蔵されるラ
ンプである。
【0075】ゲームオーバーランプ117は、ゲームオ
ーバー表示部26に内蔵されるランプであり、スタート
ランプ118は、スタート表示部29に内蔵されるラン
プであり、リプレイランプ119は、リプレイ表示部2
7に内蔵されるランプであり、なお、ボーナス告知ラン
プ120はストップボタンユニット39に内蔵されるラ
ンプである。BETボタンランプ121aは1枚BET
ボタン36aに、BETボタンランプ121bはMAX
BETボタン36bに内蔵されるランプである。左操作
有効ランプ122Lは、左ストップボタン40Lに内蔵
されるランプであり、中操作有効ランプ122Cは、中
ストップボタン40Cに内蔵されるランプであり、右操
作有効ランプ122Rは、右ストップボタン40Rに内
蔵されるランプであり、ウェイトランプ139はウェイ
ト表示部28に内蔵されるランプである。
【0076】電源基板202あるいはリール中継基板2
03を介して、あるいはこれらの基板を介することなく
遊技制御基板200に配線接続された各種ランプ及び表
示器は、遊技制御基板200に搭載された制御部210
によって制御される。また、制御部210は、遊技制御
基板200に接続され、または、電源基板202あるい
はリール中継基板203を介して遊技制御基板200に
接続された各種スイッチ及びセンサの検出信号を受け、
遊技状態を制御する。
【0077】特に、制御部210によって制御される
「クレジット表示器109、ゲーム回数表示器108、
ペイアウト表示器110、投入指示ランプ111、1枚
賭けランプ112〜3枚賭けランプ116、スタートラ
ンプ118、リプレイランプ119、ボーナス告知ラン
プ120、ゲームオーバーランプ117、左、中、右操
作有効ランプ122L、122C、122R、ウエイト
ランプ139」は、遊技の進行に関わる情報を報知する
ものであり、それが機能しなければ遊技を行うことに支
障が出るような、いわば“必須報知装置”といえる。こ
れらの“必須報知装置”が遊技状態を制御する制御部2
10によって制御されるために、たとえ、演出制御基板
201が故障したとしても、少なくとも遊技の進行に必
要な情報が遊技者に提供される。このため、遊技者に不
利な状態で遊技が進行してしまうことを防止できる。
【0078】図5を参照して、遊技制御基板200に設
けられた制御部210は、制御動作を所定の手順で実行
することの出来るCPU(Central Processing Unit)
211と、CPU211の制御プログラムを格納するR
OM(Read Only Memory)213と、必要なデータの書
き込み及び読み出しが出来るRAM(Random AccessMem
ory)212と、CPU211と外部回路との信号の整
合性をとるためのI/Oポート214とを含む。
【0079】また、遊技制御基板200には、電源投入
時にCPU211にリセットパルスを与える初期リセッ
ト回路217と、CPU211にクロック信号を与える
クロック発生回路218と、クロック発生回路218か
らのクロック信号を分周して割込パルスを定期的にCP
U211に与えるパルス分周回路(割込パルス発生回
路)219と、一定範囲の乱数を高速で連続的に発生し
ている乱数発生回路221と、乱数発生回路221から
乱数をサンプリングするサンプリング回路222と、バ
ッファ回路220とが設けられる。さらに、遊技制御基
板200には、各種スイッチからの信号が入力されるス
イッチ回路215や、モータ回路216、その他、図示
しないソレノイド回路等が設けられている。さらに、遊
技制御基板200には、停電時にRAM212の記憶を
保持させるためのバックアップ電源223が設けられて
いる。RAM212には、各種表示器(クレジット表示
器109、ゲーム回数表示器108、ペイアウト表示器
110)に表示するべき情報、賭数、内部当選フラグ、
出玉率の設定値など、遊技に必要な情報が記憶され、停
電時にこれらの情報がバックアップされるために、停電
の回復後に、停電発生前の遊技状態に復帰出来る。
【0080】遊技制御基板200の制御部210から演
出制御基板201へは、バッファ回路220を介して後
述する各種コマンドが出力される。バッファ回路220
は、遊技制御基板200の内部から外部への信号の出力
を許容するが遊技制御基板200の外部から内部へ信号
が入力されることを阻止する不可逆性出力手段として機
能する。このため、遊技制御基板200と演出制御基板
201との間において、遊技制御基板200から演出制
御基板201への一方向通信が担保され、コマンドの伝
送経路を介して遊技制御基板200に信号を入力させて
不正な制御動作を行わせる不正行為を防止できる。
【0081】演出制御基板201には、遊技効果ランプ
130〜134と、液晶表示器135と、放音部12
a、12b、13に内蔵されるスピーカ136a、13
6b、137と、入賞図柄説明パネル5に内蔵される蛍
光灯138a及び遊技パネル6に内蔵される蛍光灯13
8b及びタイトルパネル8に内蔵される蛍光灯138c
と、小役告知ランプ140a、140b、140cと、
がぞれぞれ接続され、さらに、リールランプ中継基板2
04を介してリール51L、51C、51Rに内蔵され
ているリールランプ55が接続されている。
【0082】演出制御基板201には、マイクロコンピ
ュータからなる制御部230と、各スピーカ136a、
136b、137から音を出力させるためのスピーカ駆
動回路235と、液晶表示器135を表示制御するため
の表示駆動回路236と、各種ランプを点灯あるいは点
滅させるためのランプ駆動回路237と、バックアップ
電源238とが搭載されている。
【0083】制御部230は、CPU231と、必要な
データの書き込み、及び書き出しが出来るRAM232
と、制御プログラムを格納するROM233と、I/O
ポート234と、を含む。RAM232の記憶データは
バックアップ電源238によりバックアップされている
ため、制御部230は、停電の回復時に停電発生前に記
憶されていたデータに基づいて演出制御を再開出来る。
【0084】制御部230のROM233には、演出制
御基板201から送信されたコマンドに対応した演出パ
ターンを定めたデータテーブルが記憶されている。この
データテーブルは、各遊技効果ランプ130〜134、
液晶表示器135、各スピーカ136a、136b、1
37、各蛍光灯138a〜138c、小役告知ランプ1
40a〜140c、別に分類されている。例えば所定の
遊技情報を示すコマンドを受信した場合、制御部230
はその遊技状態に応じた演出パターンを各データテーブ
ルから読み出し、この読み出した演出パターンに応じて
各遊技効果ランプ130〜134、液晶表示器135、
各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯蛍光
灯138a〜138c、小役告知ランプ140a〜14
0c、及びリールランプ55等を制御する。
【0085】演出制御基板201によって制御される
「各遊技効果ランプ130〜134、液晶表示器13
5、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯
138a〜138c、小役告知ランプ140a〜140
c、及びリールランプ55」は、遊技制御基板200に
よって制御される各種表示器などに比較すると、それが
機能しなくても遊技の進行自体には影響を与えるもので
なく、演出効果を主眼においた、いわば、“演出装置”
と呼べるものである。このため、たとえ、演出制御基板
201に故障が発生したとしても、遊技者に不利な遊技
が提供されてしまうことはないばかりか、制御部210
の制御の負荷が軽減される。
【0086】図5に示されるように、スタートスイッチ
102の検出信号は、スイッチ回路215を介して制御
部210に入力されるとともに、サンプリング回路22
2に入力される。制御部210は、スタートスイッチ1
02の検出信号を受け、モータ回路216を介してリー
ル制御信号を出力する。このリール制御信号はリール中
継基板203を介して各リール51L、51C、51R
別に設けられたリールモータ54L、54C、54Rに
入力される。また、リール制御信号は、リール中継基板
203及び外部出力基板205を介してスロットマシン
1の外部へ出力される。
【0087】これにより、各リール51L、51C、5
1Rが変動し始める。また、リール制御信号の伝送経路
は、リール中継基板203においてリールモータ54
L、54C、54R側と外部出力基板205側とに分岐
されており、外部出力基板205側へ出力されたリール
制御信号は、外部出力基板205からスロットマシン1
の外部へも出力される。このように、外部出力基板20
5から出力されるリール制御信号は、外部出力用に加工
された信号ではなく、リールモータ54L、54C、5
4Rを駆動制御する信号そのものである。
【0088】さらに、制御部210は、スタートスイッ
チ102の検出信号が入力されたことに対応して、バッ
ファ回路220を介して演出制御基板201にゲームの
開始を特定可能なコマンドを出力する。演出制御基板2
01の制御部230は、そのコマンドに基づいてゲーム
状況を把握し、ゲーム開始時に対応して定められた演出
パターンに従い各遊技効果ランプ130〜134、液晶
表示器135、スピーカ136a、137b、137等
を制御する。
【0089】また、各ストップスイッチ103L、10
3C、103Rから出力されたストップスイッチ信号
は、遊技制御基板200、リール中継基板203、およ
び外部出力基板205を往復する信号経路を伝送された
後、遊技制御基板200のスイッチ回路215に入力さ
れる。さらに、ストップスイッチ103L、103C、
103Rから出力されたストップスイッチ信号は直接、
外部出力基板205を介して外部に出力されるように構
成されている。
【0090】ストップスイッチ信号の入力を受けた制御
部210は、モータ回路216を介してストップスイッ
チ信号に対応するリールモータ54L、54C、54R
を停止させるためのリール制御信号を出力する。このリ
ール制御信号は、リールモータ54L、54C、54R
に入力されるとともに、外部出力基板205を介してス
ロットマシン1の外部へ出力される。
【0091】さらに、制御部210は、ストップスイッ
チ信号が入力されたことに対応して、バッファ回路22
0を介して演出制御基板201にリールの停止時期を特
定可能なコマンドを各リール51L、51C、51R別
に出力する。演出制御基板201の制御部230は、そ
のコマンドに基づいてリールの停止時期に対応して定め
られた演出パターンに従い、遊技効果ランプ130〜1
34や、液晶表示器135や、スピーカ136a、13
6b、137等を制御する。
【0092】外部出力基板205から出力される信号
は、たとえば、第3者機関が型式試験を行う際に利用可
能である。この型式試験では、たとえば、各ストップボ
タン40L、40C、40Rの操作から190ms以内
に各ストップボタン40L、40C、40Rに対応する
各リール51L、51C、51Rが停止するか否かが確
認される。このスロットマシン1の場合、各ストップス
イッチ103L、103C、103Rから出力されたス
トップスイッチ信号が直接、外部出力基板205から出
力されるために、各ストップボタン40L、40C、4
0Rが操作されたタイミングをスロットマシンの外部で
正確に把握できる。同様に、モータ回路216から出力
されるリール制御信号が直接、外部出力基板205から
出力されるために、各リール51L、51C、51Rの
始動および停止タイミングをスロットマシンの外部で正
確に把握出来る。このため、外部出力基板205から出
力される信号を用いて、「各ストップボタン40L、4
0C、40Rの操作から190ms以内に各ストップボ
タン40L、40C、40Rに対応する各リール51
L、51C、51Rが停止するか否かの試験」を行った
場合には、正確な試験結果が得られる。また、「遊技制
御基板200の制御部210で一旦、信号を取り込んで
から外部出力基板205に信号を出力するような構成」
とした場合には、遊技制御基板200側で信号を加工し
て出力するような不正がなされるおそれもあるが、本実
施の形態によると、かかる不正行為をも防止できる。
【0093】以上説明してきたような各種制御を行う遊
技制御手段としての制御部210が設けられた遊技制御
基板200は、収容ケース500内に収容された状態
で、図2に示されるように、スロットマシン1の本体の
一部を構成する筐体2aの背板85の内面上部に取り付
けられる。詳しくは、収容ケース500は、図6に示さ
れるように、背板85の内面上部に予め取り付けられた
取付部材としてのベース部材517、518を介して背
板85に取り付けられる。
【0094】ここで、収容ケース500、及びベース部
材517、518の構成及び筐体2aへの取付構造を図
7〜図13に基づいて詳細に説明する。
【0095】まず図7(a)、(b)及び図8に示され
るように、収容ケース500は、平面視で略横長四角状
に形成される遊技制御基板200よりも若干大寸に形成
され、下面が開口する略箱形のケースカバーとしての上
部ケース501と、上面が開口する略箱形のケース本体
としての下部ケース502とから構成されており、これ
ら上部ケース501及び下部ケース502は、それぞれ
透明な樹脂材により成形されている。
【0096】下部ケース502の底板502aの上面四
隅には、上端に小径の凸部503aが形成された支柱5
03がそれぞれ突設されており、これら各支柱503の
凸部503aには遊技制御基板200の四隅にそれぞれ
形成される孔部504が挿通されるようになっており、
凸部503aに孔部504を挿通した状態において遊技
制御基板200の下面における孔部504の周縁近傍が
支柱503の段部503bに係止され、遊技制御基板2
00が下部ケース502内部における底板502aの上
方所定高さ位置に支持されるようになっている。
【0097】上部ケース501における短寸の側板50
1bには、先端が側面視略U字状に形成された係止片5
05が、側板501bの長手方向左右側の端部所定箇所
から外向きに突出するようにそれぞれ形成されている。
また、下部ケース502における短寸の側板502bに
は、係止片505を係止可能なガイドバー506が、側
板502bから所定距離離間するように、かつ、側板5
02bに対して略平行をなすように形成されている。
【0098】下部ケース502における長寸の側板50
2cには、上部ケース501における長寸の側板501
cの長手方向の一端側に突設される下向きの係止爪50
8が係止される係止部507がそれぞれ形成されてい
る。
【0099】上部ケース501における短寸の側板50
1b’には、上部ケース501と下部ケース502とを
開放不能な状態で固着する固着手段、及び筐体2aの背
板85に対して取り付けるための取付手段を兼ねるワン
ウェイネジ509(図11参照)を挿通可能とする穴部
510が内部に形成された封止片511、及びワンウェ
イネジ509(図11参照)を挿通可能とする穴部51
0’が内部に形成された封止片511’が、側板501
b’から外方に張り出すように複数(本実施例では封止
片511が4つ、封止片511’が2つ)突設されてい
る。穴部510、510’は、特に図7(b)に示され
るように、それぞれ大径部510a、510a’と小径
部510b、510b’とから構成されており、これら
大径部510a、510a’と小径部510b、510
b’との連設部に形成される段部によって、大径部51
0a、510a’側から挿通されるワンウェイネジ50
9の頭部が係止されるようになっている。
【0100】下部ケース502における短寸の側板50
2b’には、上部ケース501の封止片511、51
1’から挿通されるワンウェイネジ509のネジ部を螺
入可能とする穴部515、515’が形成された封止片
516、516’が、複数の封止片511、511’に
それぞれ対応するように、かつ、側板502b’から外
方に張り出すように複数突設されている。なお、これら
6つの封止片のうちの左右両側の2つの封止片516’
は、内側の4つの封止片516よりも上下方向に長寸に
形成されている。さらにこれら穴部510、510’の
小径部510b、510b’及び穴部515、515’
の内径は、ワンウェイネジ509のネジ部の外径よりも
若干小径に形成されている。
【0101】また、収容ケース500を固定する際に用
いられるワンウェイネジ509は従来公知のものが使用
されており、特に詳細な図示はしないが、一方向のねじ
込みしか出来ず、すなわち、一度ねじ込むと逆方向に回
して取り外すことが出来ないように構成されている。
【0102】また、上部ケース501の上面501aに
は、後述するように上面に封印シール536(図10参
照)が貼着される略四角形状の隆起部512が係止片5
05側の所定箇所に形成されているとともに、放熱用の
孔部513が複数形成されている。また、上部ケース5
01における図7(a)中下側の領域は上側よりも高さ
が低くなるように形成されているとともに、遊技制御基
板200に接続されるコネクタ等を挿通可能とするため
の横長の開口部514が長手方向に形成されている。
【0103】このように構成される上部ケース501及
び下部ケース502は、図8中2点鎖線で示されるよう
に、上部ケース501の係止片505を下部ケース50
2のガイドバー506に対して係止させた状態で、上部
ケース501をガイドバー506を中心に時計回りに回
転させて上部ケース501と下部ケース502との互い
の開口端面を付き合わせると、上部ケース501の係止
爪508が弾性変形して係止部507に係止され、閉塞
状態で保持されるようになっている。なお、ここで係止
爪508を変形させて係止部507との係止を解除すれ
ば収容ケース500を再度開放することが出来る。
【0104】また、この時、各封止片511、511’
の下面と、それに対応する封止片516、516’の上
面とが互いに当接されるとともに、穴部510、51
0’と穴部515、515’とがそれぞれ連通される。
【0105】このような収容ケース500は、一般的に
メーカーからの出荷時においては、遊技制御基板200
が下部ケース502に収容された状態で上部ケース50
1と下部ケース502とが閉塞されるとともに、全ての
封止片511、511’の穴部510、510’内部に
ワンウェイネジ509が上方からそれぞれ挿通され、そ
れぞれのワンウェイネジ509のネジ部の先端が、封止
片511、511’の小径部510b、510b’のみ
に螺入されるとともに、特に両端のいずれか一方の封止
片511’に螺入されたワンウェイネジ509のネジ部
の先端のみが、その封止片511’に対応する封止片5
16’の穴部515’内に到達されるまで螺入される
(図11参照)。
【0106】すなわち、樹脂材により成形される封止片
511’の小径部510b’内と封止片516’の穴部
515’の内周面が螺入されたワンウェイネジ509の
ネジ部外周に形成された雄ネジ部によりねじ切りされる
ことにより、上部ケース501と下部ケース502と
が、1つの封止片511’に挿通されるワンウェイネジ
509により開放不能に固着されることになる。なお、
他の封止片511、511’に螺入されたワンウェイネ
ジ509は、前述したねじ切り作用により各封止片51
1、511’内に保持された状態で後述のように筐体2
aに取付けられることになる。
【0107】また、前述のように出荷時において使用さ
れなかった他方の封止片511’に保持されたワンウェ
イネジ509は、例えばメーカーへの返品時等におい
て、上部ケース501と下部ケース502とを閉塞状態
で固定する際に使用される。
【0108】図9には、収容ケース500を筐体2aに
取り外し不能に取り付けるための取付部材としてのベー
ス部材517、518が示されている。
【0109】ベース部材517は、収容ケース500に
おける前記封止片511、511’、516、516’
が形成された側の端部を収容出来るように形成されてい
る(図10参照)。底板519には、収容ケース500
の下面を支持する支持片520が上方に向けて立設され
ているとともに、後述する係止ピン535の頭部535
bを挿通可能とする大径穴部521aと、この大径穴部
521aより連設される横長の長穴521bと、からな
る穴部521が、前記大径穴部521aが長穴521b
の外側に位置するように形成されている。
【0110】ベース部材517における外側端部寄りに
は、収容ケース500の外側への逸脱を規制する段部5
22が底板519より連設されているとともに、この段
部522における長手方向略中央位置に形成された隆起
部523には、前述した封止片511内に保持されたワ
ンウェイネジ509が螺入される孔部524(図10、
図11参照)が、収容ケース500の4つの封止片51
6に対応するように4箇所に形成されており、これら孔
部524により収容ケース500の取付部が構成されて
いる。
【0111】ベース部材518は、収容ケース500に
おける前記ガイドバー506等が形成された側の端部を
収容出来るように形成されている(図10参照)。底板
525には、収容ケース500の下面を支持する支持片
526が上方に向けて立設されているとともに、図10
に示されるように、ベース部材518を背板85に対し
て固定するための固定ネジ527を挿通する小径孔部5
28a、及びこの固定ネジ527の頭部を収容可能な大
径孔部528bからなる穴部528が内部に形成された
脚部529が、底板525の裏面から外方に向けて形成
されている。
【0112】また、底板525の周囲には、収容ケース
500の底板525からの逸脱を規制する側板530
a、530bが形成されているとともに、側板530b
の上端には、収容ケース500の逸脱を規制する規制片
531が内向きに延設されている。
【0113】次に、このように形成されたベース部材5
17、518の筐体2aの背板85への取り付け方法
を、図10に基づいて簡単に説明する。
【0114】筐体2aの背板85は例えば木材や樹脂材
等により構成されており、その上方の所定箇所には、図
10、図11に示されるように、ベース部材517を取
り付けるための金属製の係止ピン535が螺入される雌
ねじ孔533aが形成された2つの埋込みナット533
が、上下に互いに所定距離離間するように、背板85の
後面側から逸脱不能に埋設されている。また、この上下
2つの埋込みナット533から左方側に離間した所定箇
所には、ベース部材518を取り付けるための固定ネジ
527が螺入される雌ねじ孔532aが形成された2つ
の埋込みナット532が、上下方向に互いに所定距離離
間するように、背板85の後面側から逸脱不能に埋設さ
れている。
【0115】ベース部材518は、図10に示されるよ
うに、規制片531を手前側にして、2つの脚部529
の小径孔部528aが埋込みナット532の雌ねじ孔5
32aに合致するように背板85に突き合わせた状態
で、金属製の固定ネジ527を穴部528内部の小径孔
部528a内に挿通して雌ねじ孔532a内に螺入する
ことにより背板85に対して取付けられる。
【0116】一方、ベース部材517は、棒状の軸部5
35aと、該軸部535aの先端に形成される円盤状の
頭部535bと、軸部535aの略中央に形成された円
盤状のフランジ部535cと、からなるとともに、軸部
535aにおけるフランジ部535cを中心にして頭部
535bの反対側の外周には、埋込みナット533の雌
ねじ孔533aに螺合する雄ねじ部535dが形成され
た係止ピン535により背板85に取り付けられる。
【0117】具体的には、係止ピン535は、軸部53
5aがベース部材517の長穴521bを挿通可能に形
成されているとともに、頭部535bがベース部材51
7の長穴521bを挿通不可とされ、かつ、大径穴部5
21aを挿通可能な大きさに形成されている。
【0118】このように形成された係止ピン535は、
図10に示されるように、ベース部材517を背板85
に対して取り付ける前の段階で、その雄ねじ部535d
が背板85に対して逸脱不能に埋設された埋込ナット5
33の雌ねじ部533a内に、フランジ部535cの下
面が埋込ナット533の先端に当接するまで螺入される
ことにより背板85に対して予め逸脱不能に固設され
る。
【0119】ベース部材517を背板85に取り付ける
場合、背板85に固設された上下の係止ピン535に、
ベース部材517の2つの大径穴部521aをそれぞれ
挿通させ、係止ピン535の頭部535bが底板519
の上面側に突出した状態で、ベース部材517をベース
部材518の反対方向に向けてスライド移動させる。移
動させることによって、係止ピン535の軸部535a
が長穴521b内に位置して、ベース部材517の底板
519の上面における長穴521b周りに頭部535b
の底面が当接されるため、ベース部材517は係止ピン
535により背板85の前面から逸脱不能に保持され
る。この状態において、両ベース部材517、518に
対して収容ケース500を以下のように取り付けること
が出来るようになる。
【0120】ベース部材517、518に収容ケース5
00を取り付ける場合、収容ケース500を、図10中
2点鎖線で示される状態から図中の矢印Y方向に向けて
スライドさせる。そして、収容ケース500における係
止片505側の端部をベース部材518の規制片531
とその底板525との間に差し込んだ状態で、下部ケー
ス502の底板502aの下面を、ベース部材517、
518の支持片526、520の上端面に当接させるよ
うに収容ケース500をベース部材517、518上に
載置する。
【0121】この状態において、図10、図11に示さ
れるように、内側の4つの封止片516の下面が隆起部
523の上面に当接されるとともに、左右両端側の2つ
の封止片516’の下面がその両端の段部522の上面
に当接されて、収容ケース500の一端側のベース部材
518からの逸脱が規制片531により防止されるとと
もに、図10に示されるように、規制片531の側端面
と上部ケース501に形成された隆起部512の側端面
とが互いに対向する。
【0122】ここで、両端以外の4つの封止片511の
うちのいずれかの封止片511(図11中では左端側の
封止片511’の右隣の封止片511)内に保持された
ワンウェイネジ509をねじ込めば、ワンウェイネジ5
09のネジ部が、封止片516の穴部515及びベース
部材517の孔部524内にねじ切り作用により螺入さ
れるため、上部ケース501と下部ケース502とがワ
ンウェイネジ509により開放不能に固着されるととも
に、開放不能に固着された上部ケース501と下部ケー
ス502とからなる収容ケース500がベース部材51
7、518に取り付けられる。
【0123】ここで、図10に示されるように、係止ピ
ン535により背板85に保持されていたベース部材5
17のベース部材518方向への移動が、背板85に固
定されたベース部材518に端部が保持された収容ケー
ス500によって規制されて、係止ピン535からのベ
ース部材517の逸脱が確実に防止されることになるた
め、収容ケース500は、ベース部材517、518を
介して、背板85に取り外し不能に固定される。
【0124】なお、この状態において、ベース部材51
7を背板85に保持する係止ピン535、及びベース部
材518を背板85に対して取り付ける固定ネジ527
の上方が、これらベース部材517、518に取り外し
不能に固定された収容ケース500により覆われて、こ
れら係止ピン535や固定ネジ527に外部から触れる
ことが出来なくなるため、ベース部材517、518を
容易に取り外すことは困難となる。
【0125】この状態にて収容ケース500を開放しよ
うとする場合や、収容ケース500をベース部材51
7、518から取り外そうとする場合、ねじ込まれたワ
ンウェイネジ509を取り外すことは困難であり、これ
らワンウェイネジ509の螺入された封止片511、5
11’及び封止片516、516’等を切り離して切断
する等、所定の部位を破壊するなどしない限り開放した
り取り外すことは困難であるため、遊技制御基板200
に搭載されているROM213を取り替える等の不正行
為を効果的に抑制出来るばかりか、仮に取り外された場
合にあっても、封止片511、511’及び封止片51
6、516’等が切り離されるなどして破壊されること
からその痕跡が確実に残るため、不正行為が行われた可
能性があることが外観上から容易に判断することが出来
る。
【0126】より具体的には、上部ケース501と下部
ケース502とが固着手段としてのワンウェイネジ50
9により開放不能に固着された状態では、固着手段であ
るワンウェイネジ509を取り外すことは出来ず、収容
ケース500の所定の部位を破壊しない限り開放するこ
とが出来ないことになる。また、収容ケース500が取
付手段としてのワンウェイネジ509によりベース部材
517に取り外し不能に取り付けられた状態では、取付
手段であるワンウェイネジ509を取り外すことは出来
ず、収容ケース500の所定の部位を破壊しない限りベ
ース部材517から取り外すことが出来ないことにな
る。
【0127】また、このように収容ケース500の一端
側をワンウェイネジ509にて開放不能に取り付けるだ
けで収容ケース500が背板85から取り外し不能とな
るため、ワンウェイネジ509により複数箇所を固定す
ることなく、簡単な作業で収容ケース500の取付けを
行うことが出来る。
【0128】また、収容ケース500の上部ケース50
1と下部ケース502とを開放不能な状態で固着するた
めの固着手段と、筐体2aに固定されたベース部材51
7に対して収容ケース500を取り外し不能に取り付け
るための取付手段とが同一のワンウェイネジ509にて
構成されているため、収容ケース500の閉塞、及び背
板85への取付けを容易に行うことが出来るばかりか、
収容ケース500はワンウェイネジ509による背板8
5への取付け時において開放不能に固着されるため作業
性が向上する。
【0129】また、収容ケース500には、ワンウェイ
ネジ509にて上部ケース501と下部ケース502と
を開放不能に固着するための封止片511、511’及
び封止片516、516’がそれぞれ両側に複数ずつ設
けられているため、検査等の何らかの要因で収容ケース
500を開放したり背板85から取り外した場合におい
ても、開放や取り外しの際に破断されなかった封止片5
11、511’及び封止片516、516’を利用する
ことにより再度収容ケース500を開放不能に、かつ背
板85に取り外し不能に固定することが出来る。
【0130】さらに、これら封止片511、511’や
封止片516、516’は、上部ケース501及び下部
ケース502の側方より突出するように形成されている
ことから、取り外しや開放を必要とする際に遊技制御基
板200を覆う重要な部位を破壊することなく、封止片
511、511’や封止片516、516’を切り離す
ようにして取り外しや開放を行えるため、収容ケース5
00を繰り返し使用することが可能となる。
【0131】また、このように上部ケース501と下部
ケース502とを開放不能に固着するための固着手段
や、これらケースからなる収容ケース500をベース部
材517、518に対して取り付けるための取付手段
は、特に上記したようなワンウェイネジ509に限らず
種々に変形可能であり、例えば、特に図示しないが従来
公知のブラインドリベット等を用いても、前記ワンウェ
イネジ509を用いた場合と同様の作用、効果を得るこ
とが出来る。
【0132】さらに、本実施例においては、収容ケース
500を構成する上部ケース501と下部ケース502
とを開放不能に固着するための固着手段、及びケースか
らなる収容ケース500をベース部材517、518を
介して背板85に対して取り外し不能に取り付けるため
の取付手段は、1つのワンウェイネジ509により兼用
されていたが、本発明においてはこれに限定されるもの
ではなく、前記固着手段と前記取付手段とが別々に構成
されていてもよい。具体的には、上部ケース501と下
部ケース502とを開放不能に固着するためのワンウェ
イネジと、上部ケース501と下部ケース502とから
なる収容ケース500を背板85に対して取り外し不能
に取り付けるワンウェイネジとはそれぞれ別々のワンウ
ェイネジであってもよい。
【0133】そしてこのようにベース部材517、51
8に対して収容ケース500を取付けた状態において、
図10に示されるように隆起部512の上面512a
と、ベース部材518の規制片531の上面531aと
が略面一となるため、収容ケース500とベース部材5
18とにわたって貼着される封印シール536を、これ
ら隆起部512の上面512aから規制片531の上面
531a、及びベース部材518の側板530bの外面
上端部側にかけて、隙間等が形成されて容易に剥がせな
いように、かつ、体裁良く貼着することが出来る。
【0134】また、収容ケース500の背板85への取
り付け後において、収容ケース500の開放や、ベース
部材517、518からの取り外しが行われると、前述
したように開放や取り外しの際には封止片511、51
1’、516、516’等が破断されて、破断された封
止片511、511’、516、516’が、これらを
挿通してベース部材517の孔部524内に螺入された
ワンウェイネジ509とともにベース部材517側に取
付けられた状態で残ることになる。
【0135】従って、開放や取り外しが封止片511、
511’の取付け数に相当する回数(本実施例では4
回)以上行われる場合や、あるいは新規な収容ケース5
00に交換する場合等においては、収容ケース500の
取付けの際に、ベース部材517に残された封止片51
1、511’、516、516’やワンウェイネジ50
9が邪魔になるため、ベース部材517を交換する必要
があるが、本実施例におけるベース部材517は、収容
ケース500が取り外された状態で、ベース部材518
側に向けてスライド移動可能となって、大径穴部521
aの位置に係止ピン535の頭部535bを合わせるこ
とが出来、これにより係止ピン535から逸脱させるこ
とが出来るようになり、係止ピン535による保持力が
解除されることになるため、新規なベース部材517に
容易に交換することが出来る。
【0136】そしてこのベース部材517の交換の際に
おいて、これを背板85に保持する保持手段としての係
止ピン535を背板85から取り外す必要がないため、
ベース部材517の交換回数が増加しても、例えば係止
ピン535の雄ねじ部535dと埋込ナット533の雌
ねじ孔533aの雌ねじ部とが摩耗するなどして係止ピ
ン535の背板85に対する固定強度が低減することに
より、収容ケース500の背板85に対する取り付け強
度が低減することがないため、収容ケース500のすり
替え等による不正行為を効果的に防止出来る。
【0137】次に、上記スロットマシン1に設けられた
収容ケース500が、このスロットマシン1と同一の機
種の複数のスロットマシンに複数適用された場合におい
て、このスロットマシン1とは機種が異なるスロットマ
シン(1’、1’’)それぞれに適用される収容ケース
の一例を、図12に基づいて説明する。
【0138】図12(a)には、前記スロットマシン1
及び該スロットマシン1に適用された収容ケース500
の外観斜視図が示されているとともに、図12(b)、
(c)には、上記スロットマシン1とは機種が異なる2
種類のスロットマシン1’、1’’(例えば1’は前面
上部に液晶表示器135が設けられていないスロットマ
シンであり、1’’は前面上部に演出用リールが設けら
れたスロットマシンである)、及びこれらスロットマシ
ン1’、1’’に適用された収容ケース500A’、5
00A’’の外観斜視図がそれぞれ示されている。
【0139】これら各収容ケース500A’、500
A’’は、上部ケースと下部ケースとからなるととも
に、ワンウェイネジ509によって、ベース部材51
7、518を介してそれぞれのスロットマシン1’、
1’’における本体の一部を構成する筐体2aの背板8
5に取り外し不能に取り付け出来るように、前述した収
容ケース500とほぼ同様に構成されており、相違する
のは、上部ケース501’、501’’の一部の形状の
みがそれぞれ異なっている点である。
【0140】具体的には、それぞれの収容ケース500
A’、500A’’は、遊技制御基板200を収容する
ケース本体としての下部ケース502にあっては、収容
ケース500を構成する下部ケース502と同様に構成
された下部ケース502が共通部材として使用されてお
り、また、ケースカバーとしての上部ケース501’、
501’’は、例えばケース501’の上部四隅の角部
は切り欠かれ、またケース501’’の側周面が曲面状
に形成され、それぞれの上部ケース501、501
A’、501A’’間で外観形状の少なくとも一部が異
なる識別部材として構成されており、その他の構造は収
容ケース500の上部ケース501とほぼ同一に構成さ
れている(ここでは上部ケース501’、501’’の
詳細な説明はしないが、上部ケース501と同様の部位
には同様の符号を付すことによりその詳細な説明は省略
するものとする)。
【0141】このように、機種の異なるスロットマシン
1、1’、1’’それぞれには、外観形状の一部がそれ
ぞれ異なる上部ケース501、501’、501’’が
使用された収容ケース500、500A’、500
A’’が設けられている。
【0142】よって、例えば不正者がいずれかのスロッ
トマシン(例えばスロットマシン1)の収容ケース(5
00)をベースにして金型を製造し、収容ケース500
と同一の収容ケースを多数複製出来るようになったとし
ても、機種の異なる他のスロットマシン(例えばスロッ
トマシン1’、1’’)に、前記金型を用いて複製した
収容ケースを適用することにより不正行為を行うことは
困難となる。すなわち、上部ケース501’、50
1’’の外観形状は上部ケース501の外観形状とは異
なっているため、仮に不正者が収容ケース500をベー
スにして複製した収容ケースに不正な処理が施された遊
技制御基板200を収容し、これをスロットマシン
1’、1’’に適用したとしても、ホールの店員等の管
理者は違う種類の収容ケースにすり替えられたことを見
た目で簡単に識別することが出来るので、不正が行われ
ても直ちに発見出来ることになる。
【0143】また、ここで仮に不正者がスロットマシン
1’、1’’の収容ケース500A’、500A’’そ
れぞれに対応する収容ケースを複製することを試みよう
とする場合、前述したように上部ケース501’、50
1’’それぞれの外観形状の一部が上部ケース501の
外観形状とは異なるため、少なくとも上部ケース50
1’、501’’を成形するには別の金型を新たに製造
しなければならない。
【0144】よって、このように不正を行う際に手間や
コストがかかるようにすることにより、不正行為に対す
る意欲を効果的に減衰させることが出来るため、収容ケ
ースのすり替えによる不正行為を効果的に抑制出来る。
【0145】また、機種の異なる各スロットマシン1、
1’、1’’それぞれに適用された収容ケース500、
500A’、500A’’は、各上部ケース501、5
01’、501’’の外観形状がそれぞれ異なることか
らそれぞれを見た目で識別することが出来るため、例え
ばメーカーやホール側がいずれの機種のスロットマシン
(1〜1’’)に対していずれの種類の収容ケース(5
00〜500A’’)を設けたのかを混同することなく
容易に管理することが出来る。詳しくは、例えば仮に不
正者により間違った種類の収容ケースが設けられた場合
等において、管理者が収容ケースがすり替えられたのか
否かを判断出来なくなることがない。
【0146】また、収容ケース500、500A’、5
00A’’は、前述したように互いに別個に成形される
上部ケース501〜501’’と下部ケース502との
複数の部材により構成されており、これら各ケースのう
ちの下部ケース502は、機種が異なるスロットマシン
に設けられる収容ケースにも共通して使用されているた
め、メーカー側が外観形状が異なる複数種類の収容ケー
ス500、500A’、500A’’を製造する場合、
各機種のスロットマシンそれぞれに対応する別種の上部
ケースを製造すれば収容ケース全体を製造しなくて済む
ため、不正対策にかかる手間やコストを低減出来る。
【0147】また、上記のような共通部材を、遊技制御
基板200を収容する本体ケースとしての下部ケース5
02したことにより、図2に示されるように、筐体2a
の背板85に取り外し不能に取り付けられた状態におい
て、上部ケース501、501’、501’’及び遊技
制御基板200の後側に位置して外部から見えにくくな
るため、別種のスロットマシンに適用される収容ケース
と共通して使用される部材があることが不正者には判り
にくくなるため、不正を効果的に防止できる。
【0148】逆に、識別部材としての上部ケース50
1、501’、501’’は、筐体2aの背板85に取
り外し不能に取り付けられた状態において、それぞれの
形状が外部から容易に視認できるように取り付けられて
いれば、前述したように不正が行われた場合に管理者が
容易に発見することが出来るばかりでなく、不正者が取
り付けられた収容ケースを見た際に別種の収容ケースで
あること認識出来るのでその時点で不正意欲が減衰され
ることになる。
【0149】なお、本実施例における上部ケース50
1、501’、501’’は、全領域が無色透明な樹脂
材により内部を透視可能に構成されているため、収容ケ
ース500、500A’、500A’’内部に収容され
た遊技制御基板201に対して不正な処理が施されたこ
とを直ちに発見することが出来る。さらにこの場合、全
ての領域が透明な樹脂材等により構成されていなくて
も、少なくとも遊技制御基板200における主要な箇
所、すなわち、不正な処理が施されることにより不正者
が不当に利益を得ることが出来るようになる恐れがある
制御手段(制御部210を構成するCPU211やRO
M213等)が外部から透視可能に構成されていれば、
一部のみが透視可能に構成されていてもよい。
【0150】以上、機種が異なるスロットマシン1〜
1’’それぞれに適用する収容ケース500〜500
A’’の一例を示したが、特に図示しないが、言うまで
もなく図面に記載したスロットマシン1〜1’’以外の
別の機種のスロットマシンに対して、収容ケース500
〜500A’’それぞれと外観形状の少なくとも一部が
異なる収容ケースを適用すれば、前述と同様の作用・効
果が得られる。
【0151】また、このようにそれぞれの機種に対応す
る収容ケースを外観上において識別可能にする方法は上
記のように全体形状を変えるものに限定されるものでは
なく、例えば以下の方法でそれぞれの収容ケースの外観
形状が異なるように構成して識別可能としてもよい。
【0152】図13に示される機種が異なるそれぞれの
スロットマシン1、1’、1’’に適用される収容ケー
ス500B、500B’、500B’’は、前述した収
容ケース500をベースにしてほぼ同様に構成されたも
のが使用されており、それぞれの上部ケースの上面に形
成される識別部としての円柱600の数の違いによりそ
れぞれの外観形状が異なるように構成されている。
【0153】具体的には、図13(a)に示されるスロ
ットマシン1に対応する収容ケース500Bには、上部
ケース501Bの上面から外部に張り出す識別部として
の円柱600が1つ突設され、図13(b)に示される
スロットマシン1’に対応する収容ケース500B’に
は、上部ケース501B’の上面から外部に張り出す識
別部としての円柱600が2つ突設され、図13(c)
に示されるスロットマシン1’’に対応する収容ケース
500B’’には、上部ケース501B’’の上面から
外部に張り出す識別部としての円柱600が3つ突設さ
れている。なお、これら円柱600は上部ケース500
B、500B’、500B’’の成形時において一体的
に形成される。
【0154】このように、機種が異なるそれぞれのスロ
ットマシン1、1’、1’’に対応する収容ケース50
0B、500B’、500B’’それぞれの外観形状
を、上部ケース501B、501B’、501B’’全
体形状を変えることなく、その一部に識別部としての円
柱600をそれぞれ異なる数量ずつ形成することにより
異なるようにしてもよい。
【0155】このような方法により外観形状を異なるよ
うに構成する場合、それぞれの収容ケースの詳細な形状
の違いを識別することなく、識別部として形成された円
柱600の数量を数えるだけでそれぞれを容易に識別す
ることが出来るとともに、不正者がそれぞれの収容ケー
ス500B、500B’、500B’’それぞれを製造
するには、それぞれの収容ケースに対応する金型が必要
となり、手間とコストがかかることになるため、不正行
為を効果的に防止出来る。なお、このような識別部は円
柱に限らず四角柱や円錐等であってもよく、その形状や
大きさは図示したものに限定されるものではない。
【0156】図14には、それぞれの機種に対応する収
容ケースを外観上において識別可能に構成する方法の他
の一例が示されている。
【0157】図14に示される機種が異なるそれぞれの
スロットマシン1、1’、1’’に適用される収容ケー
ス500C、500C’、500C’’は、前述した収
容ケース500をベースにしてほぼ同様に構成されたも
のが使用されており、それぞれの上部ケースの上板部に
は、外観形状がそれぞれ異なるとともに、表面にそれぞ
れ異なる数値が描かれた識別札601〜601’’が、
それぞれ表面に描かれた数値が外部から視認可能となる
ように、上部ケース501C、501C’、501
C’’の成形時において予め一体的に埋設されている。
【0158】具体的には、図14(a)に示されるスロ
ットマシン1に設けられる収容ケース500Cの上部ケ
ース501Cには、平面視四角形状に形成されるととも
に、表面に「1」の数値が描かれた識別札601が埋設
され、図14(b)に示されるスロットマシン1’に設
けられる収容ケース500C’の上部ケース501C’
には、平面視円形状に形成されるとともに、表面に
「2」の数値が描かれた識別札601’が埋設され、図
14(c)に示されるスロットマシン1’’に設けられ
る収容ケース500C’’の上部ケース501C’’に
は、平面視三角形状に形成されるとともに、表面に
「3」の数値が描かれた識別札601が埋設されてい
る。
【0159】このように、機種が異なるそれぞれのスロ
ットマシン1、1’、1’’に対応する収容ケース50
0C、500C’、500C’’それぞれの識別態様
を、上部ケース501C、501C’、501C’’の
形状を変えることなく、その一部に外観上において識別
可能な識別部を形成することにより構成してもよい。
【0160】このような方法により外観上における識別
形態を構成する場合、それぞれの収容ケースの詳細な形
状の違いを識別することなく、識別部としての識別札6
01〜601’’それぞれの表面に描かれる数値を認識
することによりそれぞれを容易に識別することが出来る
とともに、不正者がそれぞれの収容ケース500C、5
00C’、500C’’それぞれを製造するには、それ
ぞれの収容ケースに対応する識別札の製造が必要とな
り、手間とコストがかかることになるため、不正行為を
効果的に防止出来る。
【0161】なお、この場合、識別札601〜60
1’’それぞれの表面には数値だけでなく、それぞれ異
なる文字や図柄等を描くことにより識別性を持たせるよ
うにしてもよい。また、表面に文字や数値等が描かれな
くても、識別札601〜601’’の外観形状や色彩等
を替えることのみによって識別性をもたせるようにして
もよい。
【0162】また、このような識別札の内部に、各識別
札のID(識別情報)が登録されたICチップ等を内蔵
して、ICチップに登録されたID(識別情報)を適宜
読取り装置により読み出し出来るようにしておき、読み
出したID(識別情報)に基づいて各収容ケースを識別
できるようにしてもよい。このようにしておけば、例え
ば長期の使用により収容ケースの表面が劣化して前記識
別札601〜601’’それぞれの表面に描かれた数値
等が外部から認識しにくくなっても、読取り装置により
読み出した識別情報に基づいて識別することが出来る。
【0163】また、このように適宜読取り装置により読
み取り可能な識別情報は、上記のようなICチップ等の
記憶手段に記憶されているものに限定されるものではな
く、例えば情報記録シンボルとしてのバーコード等とし
て構成され、バーコードリーダにより読み出すことが出
来るようになっていてもよい。
【0164】さらにこの場合、グループ毎に異なる識別
情報を設けてもよいし、あるいは各遊技機毎に異なる識
別情報を設けてもよい。
【0165】また、図13、図14に示した収容ケース
500B〜500B’’、500C〜500C’’のよ
うに、識別部材としての上部ケース501B〜501
B’’、501C〜501C’’ の全体の態様を替え
ることなく、その一部に識別態様としての円柱600や
識別札600〜600’’を形成することにより、機種
の異なるスロットマシンに対応する複数種の収容ケース
500B〜500B’’、500C〜500C’’を、
メーカーは容易に製造することが出来る。
【0166】図15には、それぞれの機種に対応する収
容ケースを外観上において識別可能に構成する方法のさ
らに他の一例が示されている。
【0167】図15に示される機種が異なるそれぞれの
スロットマシン1、1’、1’’に適用される収容ケー
ス500D、500D’、500D’’は、前述した収
容ケース500をベースにしてほぼ同様に構成されたも
のが使用されており、それぞれの上部ケースの外観形状
は全て同一であるが、色彩が異なっている。
【0168】具体的には、図15(a)に示されるスロ
ットマシン1に設けられる収容ケース500Dの上部ケ
ース501Dは無色の透明材により構成されており、図
15(b)に示されるスロットマシン1’に設けられる
収容ケース500D’の上部ケース501D’ は、例
えば黄色の透明材により構成されており、図15(c)
に示されるスロットマシン1’’に設けられる収容ケー
ス500D’’の上部ケース501D’’には、例えば
赤色の透明材により構成されている。
【0169】このように、機種が異なるそれぞれのスロ
ットマシン1、1’、1’’に対応する収容ケース50
0D、500D’、500D’’それぞれの識別態様
を、上部ケース501D、501D’、501D’’の
形状を変えることなく、その色彩により構成してもよ
い。
【0170】このような方法により外観上における識別
形態を構成する場合、それぞれの収容ケースの詳細な形
状の違いを識別することなく、その色彩によりそれぞれ
を容易に識別することが出来るとともに、不正者がそれ
ぞれの収容ケース500D、500D’、500D’’
それぞれを製造するには、それぞれの収容ケースに対応
する色彩に製造する必要となり、手間とコストがかかる
ことになるため、不正行為を効果的に防止出来る。
【0171】なお、この場合、上部ケース501D、5
01D’、501D’’の色彩は、上記のように無色透
明、黄色透明、赤色透明に限定されるものではなく、任
意に変形可能である。また、着色部が部分的に形成され
るようにしてもよい。
【0172】以上、上記実施例においては、遊技の進行
を制御する遊技制御手段としての制御部が設けられた遊
技制御基板200を収容する収容ケースのすり替えによ
る不正行為を防止するために、機種が異なる遊技機毎に
外観上においてそれぞれ識別可能に構成された別種の収
容ケースを設けた例が示されていたが、本発明にあって
は、異なる機種の遊技機毎に別種の収容ケースを設ける
だけでなく、同一の機種であっても、例えば製造日数や
販売日、あるいはホールへの納入日が異なる遊技機毎に
別種の収容ケースを設けるようにしてもよい。
【0173】すなわち、ゲーム性等の違いにより種別さ
れる機種に関わらず、上記のように製造日や販売日、あ
るいは納入日等が異なる遊技機をグループの異なる遊技
機として別種の収容ケースを設けることが可能である。
さらに、例えばホール内に配設された複数の遊技島台に
同一機種の遊技機が複数設けられた場合等においては、
同一の遊技島台に設置された複数の遊技機を同一グルー
プの遊技機として、各遊技島台毎に別種の収容ケースを
設けるようにしてもよい。
【0174】このように本発明にあっては、上記のよう
に機種、製造日、販売日、納入日、設置個所等、何らか
の要素に基づいてグループ化された遊技機毎に、それぞ
れ外観上において識別可能な識別態様を有する別種の収
容ケースをそれぞれ設けるようにすればよい。なお、グ
ループ化の要素としては、上記機種、製造日、納入日、
設置個所等に限定されるものではなく、例えば遊技島台
における各遊技機の設置箇所にそれぞれ設けられる遊技
台番号等であってもよい。
【0175】また、一般的に言う所謂シリーズ機種(例
えばCR(カードリーダ)仕様の遊技機と現金玉貸機仕
様の遊技機)間で同種の収容ケースを設けてもよい。
【0176】また、上記実施例においては、遊技機の一
例であるスロットマシンに備えられる収容ケースに関わ
る説明をしてきたが、本発明にあっては、下記のような
遊技機の他の一例であるパチンコ機等にも適用すること
が可能である。
【0177】ここで、図16〜図18を用いて、遊技機
の一例としてのパチンコ機700の構成を簡単に説明す
る。まず図16に示されるように、パチンコ機700
は、額縁状に形成されたガラス扉枠702を有し、該ガ
ラス扉枠702の下部表面には打球供給皿763があ
る。打球供給皿763の下部には、打球供給皿763か
ら溢れた景品玉を貯留する余剰玉受皿724と打球を発
射する打球操作ハンドル(以下、操作ノブという)71
3とが設けられている。ガラス扉枠702の後方には、
遊技盤706が着脱可能に取付けられている。また、遊
技盤706の前面には遊技領域707が設けられてい
る。
【0178】遊技領域707の中央付近には、「特別図
柄」と呼ばれる複数種類の識別情報可変表示するための
第1可変表示部709と、「普通図柄」と呼ばれる複数
種類の識別情報が可変表示される第2可変表示部710
とを含む可変表示装置708が設けられている。尚、本
実施例では、第1可変表示部709はLCD表示器(液
晶表示器)にて形成されていて、特別図柄を可変表示可
能とされている。具体的に、第1可変表示部709の表
示エリアにおいては、横方向に並ぶ態様で3つの可変表
示エリアを表示上形成し、それらのエリアにおいて、
「左図柄」、「中図柄」、「右図柄」の3つの特別図柄
が可変表示可能である。また、第2可変表示部710
は、7セグメントLEDよりなり、1つの図柄表示エリ
アがある。第1可変表示部709に表示される特別図柄
は、後述するように打玉が始動入賞口714へ始動入賞
することに基づいて可変開始される。一方、第1可変表
示部709に表示される普通図柄は、後述するように打
玉が通過ゲート711を通過することに基づいて可変開
始される。
【0179】第1可変表示部709の下部には、始動入
賞口714に入った始動入賞玉数を記憶して表示する4
個の表示部(LED)を有する始動入賞記憶表示器71
8が設けられている。この例では、4個を上限として、
始動入賞が記憶される毎に、始動入賞記憶表示器718
のLEDが1つ追加して点灯する。そして、第1可変表
示部709において特別図柄の可変表示が開始される毎
に、LEDが1つ滅灯する。
【0180】可変表示装置708の側部には、打玉を導
く通過ゲート711が設けられている。可動片715
は、ソレノイド716によって開状態とされる。通過ゲ
ート711には、通過ゲート711を通過した打玉を検
出するゲートスイッチ712がある。また、始動入賞口
714に入った始動入賞玉は、遊技盤706の背面に導
かれ、始動ロスイッチ717によって検出される。
【0181】可動片715の下方には、開閉板720が
設けられた可変入賞球装置719が取付けられている。
遊技状態が大当り状態(特別遊技状態)となれば、ソレ
ノイド721によって開閉板720が傾動し、可変入賞
球装置719の大入賞口が開口する。大入賞口に進入し
た玉のうち特定入賞領域(Vポケット)に入った入賞玉
はVカウントスイッチ722で検出される。一方、大入
賞口内における特定入賞領域以外の通常入賞領域へ入賞
した入賞玉はカウントスイッチ723で検出される。
【0182】遊技盤706には、複数の入賞口が設けら
れており、遊技領域707の下部には、入賞しなかった
打玉を回収するアウト口726がある。また、遊技領域
707の外側の左右上部には、効果音を発する2つのス
ピーカ727が設けられている。遊技領域707の外周
には、遊技効果LED728aおよび遊技効果ランプ7
28b、728cが設けられている。そして、この例で
は、一方のスピーカ727の近傍に、景品玉払出時に点
灯する賞球ランプ730が設けられ、他方のスピーカ7
27の近傍に、補給玉が切れたときに点灯する玉切れラ
ンプ760が設けられている。
【0183】前記打球操作ノブ713の操作によって駆
動モータ794により揺動されるハンマー748によっ
て発射された打玉は、打球レール749を通って遊技領
域707に入り、その後、遊技領域707を流下してい
く。この際、打玉は発射玉検出スイッチ746により1
つずつ検出されるとともに、発射勢いが弱すぎて前記遊
技領域707に達しなかったパチンコ玉は、ファール玉
検出スイッチ747により検出された後、環流経路(図
示略)を通じて前記余剰玉受皿724に環流されるよう
になっており、前記発射玉検出スイッチ746並びにフ
ァール玉検出スイッチ747においてパチンコ玉が検出
される毎に、後述する遊技制御基盤731に信号が出力
される。
【0184】また、前記遊技領域707に打ち込まれた
打玉が通過ゲート711を通ってゲートスイッチ712
で検出されると、第2可変表示部710に停止表示され
ている普通図柄が可変開始する。なお、第2可変表示部
710の可変表示中に打玉が通過ゲート711を通過し
た場合にはその通過が記憶され、第2可変表示部710
が停止して再度変動を開始可能な状態になってから前記
通過記憶を「1」減算して第2可変表示部710が可変
表示制御される。この通過記憶の上限はたとえば「4」
に定められており、現時点での通過記憶数が通過記憶表
示器(図示せず)により表示される。第2可変表示部7
10の表示がある特定の図柄、例えば、「3」や「7」
で停止した時には、可動片715が一定時間外側に開放
し、始動入賞口714へパチンコ玉が入りやすくなり、
遊技者にとって有利な状態となる。
【0185】また、打玉が始動入賞口714に入り始動
口スイッチ717で検出されると、特別図柄の変動を開
始できる状態であれば、第1可変表示部709に表示さ
れる特別図柄がスクロールを始める。たとえば、すでに
可変表示が開始されて特別図柄が変動中である等の理由
によって特別図柄の変動をすぐに開始できる状態でなけ
れば、始動入賞記憶を一つ増やす。
【0186】第2可変表示部710の可変表示動作後の
表示結果が予め定められた特定の表示結果(例えば7)
となった場合に、始動入賞口714に設けられた可動片
715が通常の状態から所定時間外側に開放されて、遊
技者にとって有利な状態となる。
【0187】可動片715が開放されてから所定の時
間、例えば5秒が経過すると、可動片715が通常の状
態まで閉じられて有利な状態が終了し、通過ゲート71
1を通過した通過記憶が残っていれば、第2可変表示部
710が再び可変を開始する。
【0188】この始動入賞口714にパチンコ玉が入賞
して始動口スイッチ717で検出されると、特別図柄の
変動を開始できる状態であれば、可変表示装置708の
第1可変表示部709において全特別図柄が可変表示
(変動表示)を開始する。そして、その後、左、中、右
の特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められ
た特定の表示態様(たとえば7−7−7)となった場合
に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このよう
な大当り状態が発生する特定の表示態様は、大当り図柄
と呼ばれ、この例では予め複数種類の図柄が定められて
いる。このように大当り状態が発生した場合には、可変
入賞球装置719の開閉板720が傾動されて遊技者に
とって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所
定期間(たとえば30秒間)の経過または打玉の所定個
数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条
件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとっ
て不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可
変入賞球装置719の大入賞口内に進入した打玉が特定
入賞領域(Vポケット)に入賞してVカウントスイッチ
722により検出されれば、その回の第1の状態の終了
を待って再度開閉板720が傾動されて第1の状態とな
る。この第1の状態の繰返し継続制御は、最大15回ま
で実行可能である。このような最大15回実行可能であ
る第1の状態となっている時期は、繰返し継続制御のラ
ウンド(回)と呼ばれる。この例では、繰返し継続制御
は、第1ラウンドから最大第15ラウンドまで繰返し実
行可能である。
【0189】次に、パチンコ機700の背面の構造につ
いて、図17に基づき説明する。パチンコ機700の遊
技盤706の裏面側には、機構板736が設けられてい
る。この機構板736の上部には玉タンク738が設け
られ、パチンコ玉が玉タンク738に供給される。玉タ
ンク738内のパチンコ玉は、誘導樋739を通って玉
払出装置797に供給される。
【0190】機構板736には、第1可変表示部709
の表示制御を行なう表示制御基板780等が搭載された
可変表示制御ユニット729、遊技制御用マイクロコン
ピュータ等が搭載された遊技制御基板731が内部に収
容された収容ケース500E、パチンコ玉の払出制御を
行なう払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された
賞球制御基板737が設置されている。なお、収容ケー
ス500Eは、取り外す際にその少なくとも一部が機械
的変形を伴うように取り付けられている。機構板736
に対して取り外し不能に取り付けられている。さらに、
機構板736には、駆動モータ794の回転力を利用し
て打玉を遊技領域707に発射する打球発射装置734
と、スピーカ727および遊技効果ランプ・LED72
8a、728b、728cに信号を送るためのランプ制
御基板735が設けられている。
【0191】本実施例のパチンコ機700の遊技制御基
板731における回路構成の一例を図18に示す。な
お、図18には、ランプ制御基板735、賞球制御基板
737、音声制御基板770、表示制御基板780およ
び発射制御基板791も示されている。
【0192】遊技制御基板731は、プログラムに従っ
てパチンコ遊技機1’’’を制御する基本回路755
と、ゲートスイッチ712、始動口スイッチ717、V
カウントスイッチ722、カウントスイッチ723、入
賞球検出スイッチ799a〜d、および、貸出ボタン7
42や返却ボタン743並びに満タンスイッチ754か
らの信号を基本回路755に与えるスイッチ回路758
と、可動片715を開閉するソレノイド716および開
閉板720を開閉するソレノイド721を基本回路75
5からの指令に従って駆動するソレノイド回路759
と、始動入賞記憶表示器718の点灯および点滅を行な
うとともに、前記度数表示部744並びに第2可変表示
部710と装飾ランプ725とを駆動するランプ・LE
D回路761とを含む。
【0193】また、遊技制御基板731は、基本回路7
55から与えられるデータに従って、大当りの発生を示
す大当り情報、可変表示装置708の可変表示に利用さ
れた始動入賞玉の個数を示す始動情報、確率変動が生じ
たことを示す確変情報等を図示しない遊技島台のコント
ロールユニットに対して出力する第1情報出力回路76
4を含む。
【0194】基本回路755は、ROM801、RAM
802、CPU756、I/Oポート757、および、
クロック発生部752を含む。ROM801は、ゲーム
制御用のプログラム等の各種の情報(データ)を記憶す
るためのものである。RAM802は、ワークメモリと
して使用されるためのものである。CPU756は、ゲ
ーム制御用のプログラム等の各種の制御用プログラムに
従って遊技制御動作等の制御動作を行なう。I/Oポー
ト757は、データおよび信号等の各種情報の入出力用
に設けられた複数のポートを有する。クロック発生部7
52は、基本回路755が動作する場合の基準タイミン
グとなる動作クロックをCPU756等の基本回路75
5内の各部に与えるものである。
【0195】さらに、遊技制御基板731には、電源投
入時に基本回路755をリセットするための初期リセッ
ト回路766と、電源投入後に基本回路755を定期的
にリセットするための定期リセット回路765と、基本
回路755から与えられるアドレス信号をデコードして
I/Oポート757のうちのいずれかのI/Oポートを
選択するための信号を出力するアドレスデコード回路7
67とが設けられている。
【0196】基本回路755は、電源投入時において、
初期リセット回路766により初期リセットされる。ま
た、電源投入後、基本回路755は、定期リセット回路
765により定期的(例えば、2ms毎)にリセットさ
れ、割込み処理が実行される。これにより、割込み処理
が実行される毎に、ゲーム制御用のプログラムが所定位
置から再度実行される。
【0197】打玉を発射する打球発射装置734は、発
射制御基板791上の回路によって制御される駆動モー
タ794で駆動される。そして、駆動モータ794の駆
動力は、操作ノブ713の操作量に従って調整される。
すなわち、発射制御基板791上の回路によって、操作
ノブ713の操作量に応じた速度で打球が発射されるよ
うに制御される。
【0198】また、遊技制御基板731から表示制御基
板780には、可変表示装置708の第1可変表示部7
09の表示制御に関する指令情報として、表示制御コマ
ンドデータと、ストローブ信号としての割込信号(以
下、表示制御信号INTともいう)とが伝送される。表
示制御基板780側では、表示制御コマンドデータCD
の指令内容にしたがって、第1可変表示部709の表示
制御を行なう。
【0199】遊技制御基板731からランプ制御基板7
35には、ランプ制御基板735により制御が行なわれ
る遊技効果LED728a、賞球ランプ730、玉切れ
ランプ760、および、遊技効果ランプ728a、72
8bの制御に関する指令情報としてのランプ制御信号等
の情報が伝送される。
【0200】遊技制御基板731から音声制御基板77
0には、音声制御基板770によりスピーカ727から
出力される効果音等の音声の制御に関する指令情報とし
ての音声制御用コマンドデータ等の情報が伝送される。
この音声制御用コマンドデータに応じて、音声制御基板
770内に設けられた音声制御用のマイクロコンピュー
タは、スピーカ727からの効果音の発生等の音声の制
御を行なう。
【0201】図19には、上記パチンコ機700に設け
られた収容ケース500Eが、このパチンコ機700と
同一の機種の複数のパチンコ機に複数適用された場合に
おいて、このパチンコ機700とは機種が異なるパチン
コ機(700’、700’’)それぞれに適用される収
容ケースの一例を、図19に基づいて説明する。
【0202】図19に示される機種が異なるそれぞれの
パチンコ機700、700’、700’’に適用される
収容ケース500E、500E’、500E’’は、前
述した収容ケース500をベースにしてほぼ同様に構成
されたものが使用されており、それぞれの上部ケースの
上板部には、それぞれ異なるアルファベットが外部から
視認可能となるように、上部ケース501E、501
E’、501E’’の成形時において予め一体的に凹設
されている。
【0203】具体的には、図19(a)に示されるパチ
ンコ機700に設けられる収容ケース500Eの上部ケ
ース501Eには、表面に「A」のアルファベットが凹
設され、図19(b)に示されるパチンコ機700’に
設けられる収容ケース500E’の上部ケース501E
には、表面に「B」のアルファベットが凹設され、図1
9(c)に示されるパチンコ機700’’に設けられる
収容ケース500E’’の上部ケース501E’’に
は、表面に「C」のアルファベットが凹設されている。
【0204】このように、機種が異なるそれぞれのパチ
ンコ機700、700’、700’’に対応する収容ケ
ース500E、500E’、500E’’それぞれの識
別態様を、上部ケース501E、501E’、501
E’’の形状を変えることなく、その一部に外観上にお
いて識別可能な識別部を形成することにより構成しても
よい。
【0205】このような方法により外観上における識別
形態を構成する場合、それぞれの収容ケースの詳細な形
状の違いを識別することなく、識別部としてのアルファ
ベットを認識することによりそれぞれを容易に識別する
ことが出来るとともに、不正者がそれぞれの収容ケース
500E、500E’、500E’’それぞれを製造す
るには、それぞれの収容ケースに対応するアルファベッ
トの凹設が必要となり、手間とコストがかかることにな
るため、不正行為を効果的に防止出来る。
【0206】なお、この場合、アルファベットだけでは
なく、それぞれ異なる文字や図柄等を凹設することによ
り識別性を持たせるようにしてもよい。また、ここでは
アルファベットの文字が凹設されていたが、凸設して形
成しもよい。また、識別部は、アルファベットでなく例
えば数値や図柄等により構成してもよい。
【0207】以上説明してきた各種遊技機に設けられる
収容ケース500〜500E’’にあっては、形状や大
きさは上記実施例に記載のものに限定されるものではな
く、種々に変形可能であるとともに、遊技制御基板を収
容するケース本体としての下部ケースと、遊技制御基板
を被覆するケースカバーとしての上部ケースとから構成
されているが、少なくとも識別部材と共通部材とから構
成されていれば、これらケース本体及びケースカバー
と、これらケース以外の他の部材とにより構成されてい
てもよい。
【0208】また、本発明の遊技制御基板を収容する収
容ケースは、前述したようにグループの異なる遊技機に
備えられた収容ケースと外観上において識別可能に構成
されていれば、収容ケースを遊技機の本体から取り外し
た状態においてのみ識別可能なものでもよいが、特に上
記実施例のように、遊技機の本体に取付けられた状態で
識別出来るように構成されていることが好ましい。ま
た、収容ケースの取り付け位置は図示した位置に限定さ
れるものではなく、遊技機の本体であれば取り付け位置
は任意に変更可能である。
【0209】さらに上記において説明した各種の遊技機
に対応して備えられる上部ケースのような識別部材に備
えられる識別態様(形状、色彩等)は、識別部材が形成
された後に形成してもよいが、例えば不正者が成型用の
金型を替える手間をかけさせるようにする等の目的から
すれば、成形する段階で予め一体的に形成されているこ
とが好ましい。
【0210】また、上記においては、遊技の進行を制御
する遊技制御手段が設けられた遊技制御基板200、7
31を収容する収容ケースについて説明してきたが、本
発明にあっては、上記遊技制御基板200、731を収
容する収容ケースに限らず、特に不正な処理が施される
ことにより不正者が不当に利益を得ることが出来るよう
になる恐れがある制御手段(例えば制御部を構成するC
PUやROM等)が設けられた種々の制御基板を収容す
る収容ケースについて適用することが可能である。
【0211】具体的には、例えば上記スロットマシン1
における演出手段である液晶表示器135等を制御する
演出制御手段である制御部230を構成するCPU23
1やROM233が設けられた演出制御基板201等を
収容する収容ケース(演出ユニット300)を、グルー
プの異なる遊技機に備えられる収容ケースと外観上にお
いて識別可能な識別態様を有する識別部材と、前記各収
容ケース間で共通して使用することが可能な共通部材
と、の少なくとも2つの部材により構成してもよい。
【0212】より具体的には、特に演出制御手段により
制御される液晶表示器135により、遊技者にとって有
利となる演出(例えば内部当選した小役の種類を報知す
る演出や、入賞の発生条件となるストップボタン40
L、40C、40Rの押し順を報知する演出等)が実行
可能とされている場合においては、演出制御手段として
のCPU231やROM233に不正な処理が施されて
前記遊技者にとって有利となる演出が例えば頻繁に実行
されるようになると、不正者が不当に利益を得ることが
可能となる恐れがある。よって、このような制御手段が
備えられた制御基板を収容する収容ケースに対して本発
明を適用すれば、このような不正行為を効果的に防止出
来ることになる。
【0213】このような制御基板は、前記遊技制御基板
や演出制御基板等だけでなく、例えばメダルやパチンコ
玉を払い出す払出し制御手段が設けられる払出し制御基
板等、種々の制御基板を収容する収容ケースについても
適用することが出来る。
【0214】さらにこれら各種制御基板を収容する収容
ケースにおいても、全ての領域が透明な樹脂材等により
構成されていなくても、少なくとも制御基板における主
要な箇所、すなわち、不正な処理が施されることにより
不正者が不当に利益を得ることが出来るようになる恐れ
がある制御手段(制御部を構成するCPUやROM等)
が外部から透視可能に構成されていれば、一部のみが透
視可能に構成されていてもよい。
【0215】前記各実施例における各要素は、本発明に
対して以下のように対応している。
【0216】本発明の請求項1は、遊技者が所定の遊技
を行うことが可能な遊技機(スロットマシン1〜
1’’、パチンコ機700〜700’’)において、該
遊技機は、所定の制御手段(制御部210)が設けられ
た制御基板(遊技制御基板200、731)が収容され
る収容ケース(500〜500E’’)を備えており、
該収容ケースは、グループの異なる遊技機に備えられた
収容ケースと外観上において識別可能とするための識別
態様を有する識別部材(上部ケース501〜501
E’’)と、該識別部材とは別個に形成されるととも
に、前記グループの異なる遊技機に備えられた収容ケー
ス間で共通に用いることが可能な共通部材(下部ケース
502)と、の少なくとも2つの部材で構成されてい
る。
【0217】本発明の請求項2は、前記識別態様は前記
識別部材(上部ケース501〜501E’’)の色彩で
ある。
【0218】本発明の請求項3は、前記識別態様は前記
識別部材(上部ケース501〜501E’’)の形状で
ある。
【0219】本発明の請求項4は、前記識別態様は、前
記識別部材(上部ケース501〜501E’’)の一部
に形成されている。
【0220】本発明の請求項5は、前記収容ケース(5
00〜500E’’)は、前記制御基板(遊技制御基板
200、731)が内部に収容されるケース本体(下部
ケース502)と、該ケース本体内に収容された制御基
板を被覆するケースカバー(上部ケース501〜501
E’’)と、からなり、前記共通部材は前記ケース本体
である。
【0221】本発明の請求項6は、前記収容ケース(5
00〜500E’’)は、前記制御基板(200、73
1)が内部に収容されるケース本体(下部ケース50
2)と、該ケース本体内に収容された制御基板を被覆す
るケースカバー(上部ケース501〜501E’’)
と、からなり、前記識別部材は前記ケースカバーである
とともに、該ケースカバーの少なくとも一部に、前記収
容ケース内部を透視可能とする透光性領域が形成されて
いる。
【0222】本発明の請求項7は、前記収容ケース(5
00〜500E’’)は、前記制御基板(遊技制御基板
200、731)が内部に収容されるケース本体(下部
ケース502)と、該ケース本体内に収容された制御基
板を被覆するように前記ケース本体に取り付けられるケ
ースカバー(上部ケース501〜501E’’)と、か
らなり、前記ケース本体と前記ケースカバーとは、固着
手段(ワンウェイネジ509)によって開放不能に固着
されているとともに、所定の部位を破壊しない限りその
被覆状態を解除することが出来ないように構成されてい
る。
【0223】本発明の請求項8は、前記収容ケース(5
00〜500E’’)は、取付手段(ワンウェイネジ5
09)によって前記遊技機(スロットマシン1〜
1’’、パチンコ機700〜700’’)の本体(背板
85)に取り外し不能に取り付けられているとともに、
予め定められた部位を破壊しない限りその取り付け状態
を解除することが出来ないように構成されている。
【0224】本発明の請求項9は、前記識別部材(上部
ケース501〜501E’’)には、グループの異なる
遊技機(スロットマシン1〜1’’、パチンコ機700
〜700’’)に備えられた収容ケース(500〜50
0E’’)と識別可能とする識別情報が、所定の読取り
装置により読み取り可能に設けられている。
【0225】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
【0226】例えば、上記実施例における遊技機の一例
であるスロットマシンにおいては、遊技者は1ゲームに
対する賭数を任意に設定(メダル1枚分〜3枚分のいず
れかの賭数を選択)出来るようになっていたが、本発明
におけるスロットマシンは、請求項中に記載のように
「1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが
開始可能となる」ものであれば、これら賭数の範囲は上
記のようにメダル1枚〜3枚の範囲で遊技者が選択でき
るものに限定されるものではない。例えば1ゲームに対
してメダル1枚分の賭数が設定された場合、もしくはメ
ダル2枚分の賭数が設定された場合、もしくはメダル3
枚分の賭数が設定された場合のみゲームが開始可能とな
るように、1ゲームに対する賭数が予め定められた所定
の値に設定されていて、遊技者が賭数を選択できるよう
になっていないものも含む。
【0227】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。
【0228】(a)請求項1項の発明によれば、所定の
遊技機の収容ケースが複製されたとしても、不正者がグ
ループの異なる遊技機に対応する収容ケースを複製しよ
うとする場合には手間とコストがかかることになり、容
易には複製することが出来なくなるため、収容ケースの
すり替えによる不正行為を効果的に抑制出来る。また、
各グループの遊技機に設けられる収容ケースは外観上で
識別することが出来るので管理が容易であるばかりか、
共通部材を備えることにより複数種類の収容ケースの製
造にかかるメーカー等の手間やコストを低減出来る。
【0229】(b)請求項2項の発明によれば、各グル
ープの遊技機に対応する収容ケースを、色彩の違いによ
り外観上において容易に識別することが出来る。
【0230】(c)請求項3項の発明によれば、各グル
ープの遊技機に対応する収容ケースを、形状の違いによ
り外観上において容易に識別することが出来る。
【0231】(d)請求項4項の発明によれば、収容ケ
ースの全体の態様を替えることなく、グループの異なる
遊技機に対応する収容ケースを識別可能とすることが出
来るため、メーカー側の手間が低減する。
【0232】(e)請求項5項の発明によれば、収容ケ
ースが遊技機本体に取り付けられた状態において、共通
部材は内部に収容された制御基板によって外部から見に
くくなるため、グループの異なる遊技機に設けられた収
容ケースに共通して使用されていることが判りくくなる
ばかりか、メーカー側が複数種類の収容ケースを製造す
る際において、ケース本体における制御基板の収容構造
等を変えなくて済むため、製造にかかる手間やコストを
低減出来る。
【0233】(f)請求項6項の発明によれば、収容ケ
ース内部に収容された制御基板に対して不正な処理が施
されたことを直ちに発見することが出来る。
【0234】(g)請求項7項の発明によれば、収容ケ
ースを容易に開放できないばかりか、開放された場合に
はその痕跡が確実に残るため、不正な処理が施された場
合には直ちに発見出来る。
【0235】(h)請求項8項の発明によれば、収容ケ
ースを遊技機の本体から容易に取り外すことができない
ばかりか、取り外された場合にはその痕跡が確実に残る
ため、不正な処理が施された場合には直ちに発見出来
る。
【0236】(i)請求項9項の発明によれば、グルー
プの異なる遊技機に対応する収容ケースを読取り装置に
より読み取られた識別情報に基づいて確実に識別するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用された遊技機の一例であるスロッ
トマシンを示す正面図である。
【図2】図1のスロットマシンの内部構造図である。
【図3】図1のスロットマシンの前面扉の裏面図であ
る。
【図4】本実施例のスロットマシンの構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】同じく本実施例のスロットマシンの構成を示す
ブロック図である。
【図6】収容ケースを取り付ける状態を示す斜視図であ
る。
【図7】(a)は収容ケースの平面図であり、(b)は
(a)の収容ケースの側面図である。
【図8】収容ケースの上部ケースと下部ケースとを取り
付ける状態を示す一部破断側面図である。
【図9】ベース部材を示す斜視図である。
【図10】背板に固設されたベース部材に収容ケースを
取り付ける状態を示す断面図である。
【図11】図10のA−A断面図である。
【図12】(a)〜(c)は、機種の異なるスロットマ
シン毎に形状が異なる収容ケースが設けられた場合の一
例を示す図である。
【図13】(a)〜(c)は、機種の異なるスロットマ
シン毎に形状が異なる収容ケースが設けられた場合の他
の一例を示す図である。
【図14】(a)〜(c)は、機種の異なるスロットマ
シン毎に形状が異なる収容ケースが設けられた場合の一
例を示す図である。
【図15】(a)〜(c)は、機種の異なるスロットマ
シン毎に色彩が異なる収容ケースが設けられた場合の一
例を示す図である。
【図16】本発明が適用された遊技機の一例であるパチ
ンコ機を示す正面図である。
【図17】図16のパチンコ機の内部構造を示す図であ
る。
【図18】図16のパチンコ機の構成を示すブロック図
である。
【図19】(a)〜(c)は、機種の異なるパチンコ機
毎に形状が異なる収容ケースが設けられた場合の一例を
示す図である。
【符号の説明】
1〜1’’ スロットマシン 2a 筐体 2b 前面扉 3 施錠装置 3a 鍵穴 4 上部飾り枠 5 入賞図柄説明パネル 5a 透明領域 6 遊技パネル 7 下部飾り枠 8 タイトルパネル 9 メダル払出穴 10 灰皿 11 メダル受皿 12a、12b 放音部 13 放音部 14 透視窓 15 液晶表示部 20a〜20c 小役告知表示部 21 1枚賭け表示部 22、23 2枚賭け表示部 24、25 3枚賭け表示部 26 ゲームオーバー表示部 27 リプレイ表示部 28 ウェイト表示部 29 スタート表示部 30 投入指示表示部 31 クレジット表示部 32 ゲーム回数表示部 33 ペイアウト表示部 34 メダル投入部 35 メダル詰まり解除ボタン 36a 1枚BETボタン 36b MAXBETボタン 37 精算ボタン 38 スタートレバー 39 ストップボタンユニット 40L、40C、40R ストップボタン 41〜45 遊技効果ランプ部 50 可変表示装置 51L、51C、51R リール 52 リールユニット 53 リール間隠蔽部材 54L、54C、54R リールモータ 55 リールランプ 56 リールセンサ 57 ホッパータンク 58 案内レール 59 オーバーフロータンク 60 満タンセンサ 61 払出メダルセンサ 62 ホッパーモータ 63 メダル排出口 64 電源ユニット 65 メインスイッチ部 66 第2リセットボタン 67 設定ボタン 68 自動精算選択スイッチ部 69 打止め選択スイッチ部 70 設定キー挿入部 71 メダルセレクタ 72 不正メダル排出部 73 返却メダル流路 80 メインスイッチ 81 第2リセットスイッチ 82 設定キースイッチ 83 設定スイッチ 84 電源コード 85 背板 86、87 側板 100 1枚BETスイッチ 101 MAXBETスイッチ 102 スタートスイッチ 103L、103C、103R ストップスイッチ 104 精算スイッチ 105 第1リセットスイッチ 106 投入メダルセンサ 107 流路切替ソレノイド 108 ゲーム回数表示器 109 クレジット表示器 110 ペイアウト表示器 111 投入指示ランプ 112 1枚賭けランプ 113、114 2枚賭けランプ 115、116 3枚賭けランプ 117 ゲームオーバーランプ 118 スタートランプ 119 リプレイランプ 120 ボーナス告知ランプ 121a、121b BETボタンランプ 122L、122C、122R 操作有効ランプ 130〜134 遊技効果ランプ 135 液晶表示器 135a 表示画面 136a、136b、137 スピーカ 138 蛍光灯 139 ウェイトランプ 140a〜140c 小役告知ランプ 200 遊技制御基板 201 演出制御基板 202 電源基板 203 リール中継基板 204 リールランプ中継基板 205 外部出力基板 210 制御部 211 CPU 212 RAM 213 ROM 214 I/Oポート 215 スイッチ回路 216 モータ回路 217 初期リセット回路 218 クロック発生回路 219 パルス分周回路 220 バッファ回路 221 乱数発生回路 222 サンプリング回路 223 バックアップ電源 230 制御部 231 CPU 232 RAM 233 ROM 234 I/Oポート 235 スピーカ駆動回路 236 表示駆動回路 237 ランプ駆動回路 238 バックアップ電源 300 演出ユニット 500〜500E’’ 収容ケース 501 上部ケース 501a 上面 501b、501b’ 側板 501c 側板 502 下部ケース 502a 底板 502b、502b’ 側板 502c 側板 503 支柱 503a 凸部 503b 段部 504 孔部 505 係止片 506 ガイドバー 507 係止部 508 係止爪 509 ワンウェイネジ 510、510’ 穴部 510a、510a’ 大径部 510b、510b’ 小径部 511、511’ 封止片 512 隆起部 512a 上面 513 孔部 514 開口部 515、515’ 穴部 516、516’ 封止片 517、518 ベース部材 519 底板 520 支持片 521 穴部 521a 大径穴部 521b 長穴 522 段部 523 隆起部 524 孔部 525 底板 526 支持片 527 固定ネジ 528 穴部 528a 小径孔部 528b 大径孔部 529 脚部 530a、530b 側板 531 規制片 531a 上面 532 ナット 532a 雌ネジ孔 533 埋込ナット 533a 雌ネジ孔 534 収容部 535 係止ピン 535a 軸部 535b 頭部 535c フランジ部 535d 雄ネジ部 536 封印シール 537 ネジ部材 538 ナット 539 挿通穴 540 埋込ナット 540a 雌ネジ孔 541 係止部材 541a テーパ面 542 軸部材 543 埋込ナット 543a 雌ネジ孔 544 挿通穴 545 凹部 546 レール部材 547 係止片 548 溝部 549 幅広部 600 円柱 601 識別札 700〜700’’ パチンコ機 702 ガラス扉枠 706 遊技盤 707 遊技領域 708 可変表示装置 709 第1可変表示部 710 第2可変表示部 711 通過ゲート 712 ゲートスイッチ 713 打球操作ノブ 714 始動入賞口 715 可動片 716 ソレノイド 717 始動口スイッチ 718 始動入賞記憶表示器 719 可変入賞球装置 720 開閉板 721 ソレノイド 722 カウントスイッチ 723 カウントスイッチ 724 余剰玉受皿 725 装飾ランプ 726 アウト口 727 スピーカ 728a、728b 遊技効果ランプ 729 可変表示制御ユニット 730 賞球ランプ 731 遊技制御基板 734 打球発射装置 735 ランプ制御基板 736 機構板 737 賞球制御基板 738 玉タンク 739 誘導樋 742 貸出ボタン 743 返却ボタン 744 度数表示部 746 発射玉検出スイッチ 747 ファール玉検出スイッチ 748 ハンマー 749 打球レール 752 クロック発生部 754 満タンスイッチ 755 基本回路 757 I/Oポート 758 スイッチ回路 759 ソレノイド回路 760 玉切れランプ 761 ランプ・LED回路 763 打球供給皿 764 情報出力回路 765 定期リセット回路 766 初期リセット回路 767 アドレスデコード回路 770 音声制御基板 780 表示制御基板 791 発射制御基板 794 駆動モータ 797 玉払出装置 799a〜799d 入賞球検出スイッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者が所定の遊技を行うことが可能な
    遊技機において、 該遊技機は、所定の制御手段が設けられた制御基板が収
    容される収容ケースを備えており、 該収容ケースは、グループの異なる遊技機に備えられた
    収容ケースと外観上において識別可能とするための識別
    態様を有する識別部材と、該識別部材とは別個に形成さ
    れるとともに、前記グループの異なる遊技機に備えられ
    た収容ケース間で共通に用いることが可能な共通部材
    と、の少なくとも2つの部材で構成されていることを特
    徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記識別態様は、前記識別部材の色彩で
    ある請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記識別態様は、前記識別部材の形状で
    ある請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記識別態様は、前記識別部材の一部に
    形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の遊技
    機。
  5. 【請求項5】 前記収容ケースは、前記制御基板が内部
    に収容されるケース本体と、該ケース本体内に収容され
    た制御基板を被覆するケースカバーと、からなり、前記
    共通部材は前記ケース本体である請求項1〜4のいずれ
    かに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記収容ケースは、前記制御基板が内部
    に収容されるケース本体と、該ケース本体内に収容され
    た制御基板を被覆するケースカバーと、からなり、前記
    識別部材は前記ケースカバーであるとともに、該ケース
    カバーの少なくとも一部に、前記収容ケース内部を透視
    可能とする透光性領域が形成されている請求項1〜5の
    いずれかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記収容ケースは、前記制御基板が内部
    に収容されるケース本体と、該ケース本体内に収容され
    た制御基板を被覆するように前記ケース本体に取り付け
    られるケースカバーと、からなり、前記ケース本体と前
    記ケースカバーとは、固着手段によって開放不能に固着
    されているとともに、所定の部位を破壊しない限りその
    被覆状態を解除することが出来ないように構成されてい
    る請求項1〜6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記収容ケースは、取付手段によって前
    記遊技機の本体に取り外し不能に取り付けられていると
    ともに、予め定められた部位を破壊しない限りその取り
    付け状態を解除することが出来ないように構成されてい
    る請求項1〜7のいずれかに記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記識別部材には、グループの異なる遊
    技機に備えられた収容ケースと識別可能とする識別情報
    が、所定の読取り装置により読み取り可能に設けられて
    いる請求項1〜8のいずれかに記載の遊技機。
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