JP4289588B2 - 遊技機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシンやパチンコ機等の遊技機に係わり、特に遊技機の例えばゲームの進行を制御する遊技制御手段や、ゲームの進行に関わる演出を行う演出手段等を制御する演出制御手段等の所定の制御手段が設けられた制御基板が収容ケースにより収容された状態で本体に取り付けられている遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機の一例としてのスロットマシンは、例えばゲームの進行に関わる制御を行う遊技制御手段(CPUやROM等)が設けられた遊技制御基板や、ゲームの進行に関わる演出を行う演出手段を制御する演出制御手段等が設けられた演出制御基板等、所定の制御手段が設けられた制御基板を備えている。
【0003】
近年においては、この制御基板に不正な処理が施されたり、不正な改造が施された制御手段にすり替えられたりすることにより不当に利益を得るといった不正行為が多発しているため、このような制御基板に対する不正行為を抑制するために、制御基板を収容ケースにより被覆した状態で筐体に対して取り付けるようにしている。
【0004】
一方、このような収容ケースは、制御基板を収容する際や、店側が制御基板を検査する際等において開放することがあることから、開放可能に構成する必要があった。
【0005】
これらの要求を満たすため、前記制御基板を収容するケース本体と、該収容ケース本体を覆うケースカバーと、からなる収容ケースの内部に制御基板を収容し、この収容ケースの所定の部位を破壊しない限り、ケースカバーを開放したり、あるいはスロットマシンの本体から取り外すことが出来ないように、スロットマシンの本体所定箇所に予め取付けられた取付部材に対して、例えば取り外し方向への回転が困難に構成されたワンウェイネジ等により取付け、開放されたり取り外された場合にはその痕跡が残るようにしたものが知られている。
【0006】
特にこのような収容ケースにあっては、収容ケースを開放不能に、かつ、前記取付部材に対して取り外し不能に取り付けるための取付部が、ケース本体及びケースカバーからそれぞれ外向きに複数突設された封止片にそれぞれ形成されているため、上記のように本体への取り付け後において開放したり取り外す必要がある場合、前記ワンウェイネジ等により固定された封止片を破断すればよく、また、次回の固定は他の封止片を利用して本体に取り付けることが出来るようになっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、収容ケースの開放や取り外しが複数回行われる場合、収容ケースに関しては前述のように封止片をその都度破断していけばよく、最終的には新規な収容ケースに取り替えてしまえばよいが、本体を再利用(リサイクル)するためには、スロットマシンの本体に予め取り付けられている前記取付部材に破断された封止片が前記ワンウェイネジ等により固定された状態で残る場合、該取付部材を本体から取り外して新規な取付部材を本体に対してビス等によって固定しなければならなかった。
【0008】
この場合、度重なる収容ケースの開放や取り外しに伴って、スロットマシンの本体に予め取り外し不能に取り付けられなければならない前記取付部材を頻繁に交換することになると、例えばスロットマシンの本体における前記ビスの螺入穴が広がるなどして取付部材を取り付けるビスの固定強度が低下してしまい、ひいては収容ケースの取り付け強度が低下してしまう恐れがあった。
【0009】
このような問題を解決するために、例えば特開2000−354673号公報に記載されているように、取付部材における前記ワンウェイネジの取付部を、前記取付部材とは別個に形成された固定部材に形成し、収容ケースが取り外された状態において前記固定部材を取付部材から離脱出来るようにしたもの等がある。
【0010】
しかしながらこの場合、固定部材を取付部材とは別個に成形する必要があるため、部品点数が多くなるばかりか構造が複雑になるため、製造コストが嵩むといった問題があった。
【0011】
本発明はこのような問題点に着目してなされたものであり、収容ケースが遊技機の本体から取り外された場合にはその痕跡が残るように取り付けるとともに、収容ケースの開放や取り外しが度重なっても、収容ケースを取り付ける取付部材の取り付け強度が低下することがない遊技機を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、
遊技者が所定の遊技を行うことが可能な遊技機において、
所定の制御手段が設けられた制御基板が収容される収容ケースと、
前記収容ケースを前記遊技機の本体に取り付けるための第1の取付部材と、
前記第1の取付部材とは別個に形成され、前記収容ケースを前記遊技機の本体に取り付けるための第2の取付部材と、
前記遊技機の本体に固設され、前記第1の取付部材を前記遊技機の本体に係止可能な第1の係止部と、
前記遊技機の本体に固設され、前記第2の取付部材を前記遊技機の本体に係止可能な第2の係止部と、
前記収容ケースの一端部を前記第1の取付部材に取り付けるための手段であって、所定の部位を破壊しない限りその取り付け状態を解除することが出来ない取付手段と、
前記第2の取付部材に形成され、前記収容ケースの他端部を係止して該第2の取付部材からの離脱を規制する規制片と、
前記規制片と前記収容ケースとに跨って貼着される封印シールと、
前記規制片に形成され、前記封印シールが貼着される規制片側貼着面と、
前記収容ケースに形成され、該収容ケースの他端部が前記規制片により前記第2の取付部材に係止された状態において、前記規制片側貼着面に連続する面一な封印シール貼着面を形成するケース側貼着面と、
を備え、
前記第1の係止部及び前記第2の係止部は、一端が遊技機の本体に固設される軸部の先端に形成され、該軸部よりも大径の頭部からなり、
前記第1の取付部材及び前記第2の取付部材は、
前記頭部を挿通可能に形成された挿通穴と、該挿通穴に連設され、前記頭部を挿通不能に形成された長穴と、からなる穴部を有し、
前記挿通穴に前記頭部を挿通した後、互いに離間する方向にスライド移動させることで、前記長穴内に前記軸部が位置して前記頭部により係止される係止状態となり、該係止状態で前記収容ケースが取り付けられることで、互いに近接する方向へのスライド移動が規制されて前記係止状態の解除が不可となり、前記収容ケースが取り外されることで、互いに近接する方向へのスライド移動の規制が解除されて前記係止状態の解除が可能となる、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、制御基板は収容ケースに収容されているので不正されにくくなるとともに、遊技機の本体に取付手段を介して取り外し不能に取り付けられた収容ケースを遊技機の本体から取り外す際には、例えば収容ケースの少なくとも一部が破壊されるなどして痕跡が確実に残ることになり、不正が行われた可能性があることが外部から直ちに発見出来るようになるため、不正行為を効果的に抑制出来る。また、収容ケースを取り外した状態で第1の取付部材及び第2の取付部材を遊技機の本体から容易に取り外すことが出来るため、収容ケースを取り外した際に収容ケースの痕跡が第1の取付部材に残った場合や封印シールの痕跡が第2の取付部材に残った場合等において、新規な取付部材に交換することが出来るばかりか、第1の取付部材及び第2の取付部材の取り付け、取り外しの際に第1の係止部及び第2の係止部を遊技機の本体に対して着脱することはないので、第1の係止部及び第2の係止部の遊技機の本体に対する取り付け強度が低下することがなく、収容ケースの取り付け強度の低下を効果的に回避出来るとともに、遊技機の本体の再利用が可能となる。さらに、部品点数が少なくて済むため、構造が複雑化してコストが嵩むことがない。
また、前記収容ケースは、前記制御基板を内部に収容するケース本体と、該ケース本体内に収容された制御基板を被覆するように前記ケース本体に取り付けられるケースカバーと、からなるとともに、前記ケース本体と前記ケースカバーとは固着手段によって開放不能に固着され、所定の部位を破壊しない限りその被覆状態を解除することが出来ないように構成されていることが好ましい。
このようにすれば、収容ケースを開放する際には、例えば収容ケースの少なくとも一部が破壊されるなどして痕跡が確実に残ることになり、不正が行われた可能性があることが外部から直ちに発見出来るようになるため、不正行為を効果的に抑制出来る。
【0018】
また、前記遊技機は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンであることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】
まず、本発明の実施例を図面を用いて説明すると、図1には、本発明が適用された遊技機の一例であるスロットマシンの全体正面図、図2及び図3にはスロットマシン1の内部構造図がそれぞれ示されている。スロットマシン1は、前面が開口する筐体2aと、この筺体2aの側端に回動自在に枢支された前面扉2bとから構成されており、前面扉2bの裏面に設けられた施錠装置3(図3参照)の鍵穴3aに挿入した所定のキーを時計回り方向に回動操作することにより施錠が解除されて前面扉2bを開放することが出来るようになっている。
【0021】
前面扉2bの前面上部には上部飾り枠4が設けられており、略逆台形状の上部には遊技効果ランプ部41、入賞図柄説明パネル5、液晶表示部15がそれぞれ設けられており、略楕円形状の中央部には、遊技パネル6や各種表示部が設けられている。上部飾り枠4の下部は遊技パネル6から前方に突出するように形成されており、この突出部にはメダル投入部34や各種操作ボタン35、36a、36b、37、40L、40C、40R、及びスタートレバー38等が設けられている。また、上部飾り枠4の中央部の周囲及び下部の左右側には、遊技効果ランプ部42〜45がそれぞれ設けられている。
【0022】
上部飾り枠4の下方には下部飾り枠7が設けられており、この枠内にはスロットマシン1の機種名称等が描かれたタイトルパネル8が設けられている。さらに下部飾り枠7の下方には、遊技媒体の一例となるメダルが払出されるメダル払出穴9が設けられているとともに、端部に灰皿10が設けられたメダル受皿11が設けられている。
【0023】
上部飾り枠4の上部左右側には、内部に設けられる高音用のスピーカ136a、136b(図3、図4参照)から出力される音を放音する放音部12a、12bがそれぞれ設けられているとともに、メダル払出穴9の側方には、内部に設けられる低音用のスピーカ137(図3、図4参照)から出力される音を放音する放音部13が設けられており、これら放音部12a、12b、13からは、各スピーカ136a、136b、137から出力される演出効果を高めるための音声やメロディ等の効果音が放音されるようになっている。
【0024】
遊技パネル6には、スロットマシン1の筐体2aに内設されたリール51L、51C、51Rを透視可能な透視窓14と、透視窓14の上方に位置する小役告知表示部20a、20b、20cと、透視窓14の左側に位置する1枚賭け表示部21、2枚賭け表示部22、23、3枚賭け表示部24、25と、透視窓14の右側に位置するゲームオーバー表示部26、リプレイ表示部27、ウェイト表示部28、スタート表示部29、投入指示表示部30と、透視窓14の下側に位置するクレジット表示部31、ゲーム回数表示部32、ペイアウト表示部33と、がそれぞれ設けられている。
【0025】
1枚賭け表示部21、2枚賭け表示部22、23、3枚賭け表示部24、25は遊技者がゲームに賭けた賭数を表示し、1枚賭け表示部21の内部には1枚賭けランプ112が、2枚賭け表示部22、23の内部には2枚賭けランプ113、114、3枚賭け表示部24、25の内部には3枚賭けランプ115、116がそれぞれ内蔵されている(図4参照)。各枚賭け表示部21〜25は、図のように透視窓14に描かれた5つの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’のいずれかと対応しており、賭数に応じて有効化された入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’を識別可能に報知する有効ライン表示部と兼用されている。
【0026】
遊技パネル6における透視窓14の上部に設けられた小役告知表示部20a〜20cには、各々異なる入賞図柄が1つずつ描かれている。具体的には、小役告知表示部20aには「白7」図柄が、小役告知表示部20bには「黒7」図柄が、小役告知表示部20cには「BAR」図柄が描かれている。これら小役告知表示部20a〜20cは、所定の小役入賞を発生させることがスロットマシン1の制御部により許容されていること、すなわち、所定の小役入賞が内部当選していることを、その小役入賞に対応する入賞図柄が描かれた小役告知表示部20a〜20cの内部に内蔵された小役告知ランプ140a〜140c(図4参照)を点灯させることによって告知するための表示部であり、所定の条件が成立している場合に限り機能する。
【0027】
ゲームオーバー表示部26は、後述するビッグボーナスが終了することにより打ち止め状態となった場合、及び何らかのエラーが発生して遊技を進行させることが出来ない状態となった場合に、その内部に内蔵されたゲームオーバーランプ117(図4参照)が点灯する。リプレイ表示部27は、リプレイ入賞が発生した場合に、その内部に内蔵されたリプレイランプ119(図4参照)が点灯する。スタート表示部29は、賭数が設定されることによりスタート操作をすることが可能となった場合に、その内部に内蔵されたスタートランプ118(図4参照)が点灯し、有効なスタート操作が検出されることにより消灯する。投入指示表示部30は、メダルを受付可能な状態である場合に、その内部に内蔵された投入指示ランプ111(図4参照)が点滅し、最大の賭数が設定され、かつ、クレジット数が予め定められた上限値に達した場合、ゲームが開始された場合等に消灯する。
【0028】
ウェイト表示部28は、ウェイトタイム中にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵されたウェイトランプ139(図4参照)が点灯し、ウェイトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイムは、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、このウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウェイトタイムが経過した後にリールが始動するように設定されている。従って、十分な時間間隔を空けてゲームを進行する場合にはスタートレバー38の操作時にゲームの進行が規制されることはないが、短時間でゲームを進行しようとする場合にはウェイトタイムによってゲームの進行が一時的に規制され、ウェイトタイムが経過するまでの間リールの始動待ち状態となる。
【0029】
なお、このスロットマシン1では、前回のゲームでリールの回転が開始した時点を基準として、例えば4.1秒のゲーム進行規制期間が設定されており、前回のゲームでリールの回転が開始された時点から4.1秒が経過する前に、今回のスタート操作が検出された場合、ゲーム進行規制期間が経過した後にリールの回転が開始される。
【0030】
クレジット表示部31は、クレジット数が表示される。クレジットとは、遊技者所有の有価価値としてスロットマシン1内部の記憶部に記憶されているメダル数であり、メダル投入口へのメダルの投入、及び払出しのある入賞の発生等によって加算更新され、賭数を設定したり、精算操作に基づいてメダルを払出したりすることによって減算更新される。このスロットマシン1では、クレジットとして記憶可能な価値の上限値が最大でメダル50枚分とされており、この上限値(メダル50枚)に達した場合には投入指示表示部30が消灯する。そして、上限値を越えるクレジットの加算更新の要求が発生した場合にはその上限を越えるメダルがメダル払出穴9から払出される。
【0031】
ゲーム回数表示部32は、ビッグボーナス中のレギュラーボーナス入賞状況や、レギュラーボーナス中の入賞回数等を表示し、特にビッグボーナスが終了して打ち止め状態となった際には「END」という文字を表示して、遊技者に打ち止め状態である旨を報知する。さらにゲーム回数表示部32は、スロットマシン1に発生した各種の異常を表示するエラー表示器としても機能する。例えば、制御部により検出される異常種別には、「払出しすべきメダルの不足状態」、「メダル詰まり」、「払出条件が成立していないにも拘わらず入賞図柄の組み合わせが導出表示されたこと」等がある。これらの異常が制御部により検出された場合、その異常種別を特定可能なエラーコードが「E−1」や「E−2」等の態様により表示される。
【0032】
ペイアウト表示部33は、1ゲーム中に発生した入賞に基づいて遊技者に付与されるクレジット数を入賞がある毎に表示する。
【0033】
遊技パネル6から前面側に突出するように形成された上部飾り枠4の下部上面右側には、メダル投入口が形成されたメダル投入部34が設けられているとともに、左側には精算ボタン37、1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bがそれぞれ設けられている。
【0034】
1枚BETボタン36aは、1クレジットを賭ける際に押圧するボタンであり、MAXBETボタン36bは、1ゲームにおいて許容される賭数の最大数(本実施例ではメダル3枚分)をクレジットに記憶されている範囲内でゲームに賭ける際に押圧するボタンである。1枚BETボタン36aの内部にはBETボタンランプ121aが、また、MAXBETボタン36bの内部にはBETボタンランプ121bがそれぞれ内蔵されており(図4参照)、これらのBETボタンランプ121a、121bは、対応するBETボタンが押圧されて賭数を設定可能な状態にある場合に点灯し、賭数を設定不可能な状態の場合に消灯する。
【0035】
精算ボタン37は、記憶部に記憶されているクレジットの精算操作をする際に押圧するボタンであり、この精算ボタン37の押圧操作に伴い、クレジット表示部31に表示されているクレジット数が0になるまで減算更新されるとともに、クレジット相当数のメダルがメダル払出穴9から払出されるようになっている。
【0036】
上部飾り枠8の下部における前側面には、スタートレバー38、ストップボタン40L、40C、40R、メダル詰まり解除ボタン35がそれぞれ設けられている。スタートレバー38は、ゲームを開始する際に操作するレバーであり、賭数の設定終了後においてスタートレバー38を操作することにより各リール51L、51C、51Rの回転が開始される。
【0037】
各ストップボタン40L、40C、40Rは、ゲームが開始した後にリール51L、51C、51Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、ストップボタン40Lの内部には操作有効ランプ122Lが、ストップボタン40Cの内部には操作有効ランプ122Cが、ストップボタン40Rの内部には操作有効ランプ122Rが内蔵されている(図4参照)。これら操作有効ランプ122L、122C、122Rは、対応するストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯する。また、ストップボタン40L、40C、40Rが配列されたストップボタンユニット39は、ビッグボーナス入賞やレギュラーボーナス入賞の内部当選フラグが設定されている場合に、その内部に内蔵されたボーナス告知ランプ120(図4参照)が点灯する。
【0038】
メダル詰まり解除ボタン35は、メダル投入部34に投入されたメダルが内部で詰まった場合に、これを解消させる際に操作するボタンである。
【0039】
図2に示されるように、筐体2a内略中央部には、ゲーム用識別情報としての複数種の図柄(図示略)が印刷された透光性を有する帯状のリールシートが外周に巻回されたリール51L、51C、51R(ゲームの進行を実行するために用いるゲーム用リール)を有するリールユニット52からなる可変表示装置50が設けられている。それぞれのリール51L、51C、51Rは、各々に対応して設けられたステッピングモータからなる電気的駆動源としてのリールモータ54L、54C、54Rによりそれぞれ独立して縦方向に回転(駆動)、停止するように構成されており、各リール51L、51C、51Rが回転することにより、表示窓14には前記各種図柄が連続的に変化しつつ表示されるようになっている。
【0040】
横方向に並設されたリール51Lとリール51Cとの間、及びリール51Cとリール51Rとの間には各リール間を閉塞する円弧状のリール間隠蔽部材53が設けられており、各リール間から内部が見えないようになっている。透視窓14のうち、リール間隠蔽部材53によって視界が仕切られることによって分割される3つの領域、すなわち、各リールが視認出来る3つの領域部分を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。
【0041】
透視窓14の各可変表示部からは、各リールに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が上段、中段、下段の位置に表示されるとともに、上段の上方部分には間もなく上段の位置に現れる図柄の一部が、下段の下方部分には間もなく可変表示部の下に隠れて見えなくなる図柄の一部がそれぞれ表示される。
【0042】
各リール51L、51C、51R内には各リールの基準位置を検出するリールセンサ56が設けられており、このリールセンサ56により所定の図柄の停止位置を導出出来るようになっているとともに、各リール51L、51C、51Rにおける特定の表示領域(上、中、下段の表示領域)を裏面から個別に照射可能な複数のリールランプ55がそれぞれ上、中、下段に設けられており、これら各リールランプ55は、通常時において透視窓14に表示される各図柄を目立たせるように後方から点灯するバックライトとして機能するようになっている。
【0043】
筐体2aの背板85の上部前面には、遊技の進行を制御する制御部210や各種回路が格納された遊技制御基板200が収納された収容ケース500が取外し不能に固定されている。また、可変表示装置50を構成する後述するようにリールユニット52における前方からみて右側の側板の内面上部には後述するリール中継基板203が、また、その下部には後述するリールランプ中継基板204がそれぞれ取り付けられている。なお、収容ケース500の背板85に対する取り付けの詳細な構造に関しては後述することとする。
【0044】
筐体2aを前面側からみて右側の側板87の内面におけるリールユニット52の側方位置には、後述する外部出力基板205が取り付けられている。
【0045】
リールユニット52の下方には、メダル投入部34から投入されたメダルを貯留するホッパータンク57が、筐体2aを構成する下板上面に固設された案内レール58を介して前方に引出し可能に配設されている。また、ホッパータンク57の右側にはホッパータンク57からオーバーフローしたメダルが貯留されるオーバーフロータンク59が設けられている。このオーバーフロータンク59内にはメダルを検出可能な満タンセンサ60が設けられており、内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったことを報知出来るようになっている。
【0046】
ホッパータンク57の下方部分にはホッパーモータ62が設けられており、このホッパーモータ62が回転することによりホッパータンク57内のメダルがメダル排出口63から排出される。排出されたメダルは、メダル排出口63の近傍に設けられる払出しメダルセンサ61により検出された後、後述する返却メダル流路73を介してメダル払出穴9よりメダル受皿11まで払い出される。なお、ホッパーモータ62は、払出しメダルセンサ61により所定枚数の払出メダルが検出された時点で停止するように制御されている。
【0047】
ホッパータンク57の側部には、メイン電源をON/OFFするメインスイッチ部65と、ビッグボーナスの終了時や遊技中にエラーが生じた場合等において再びゲームを続行可能な状態にリセットするための第2リセットボタン66と、入賞確率を変更可能とする設定ボタン67と、自動精算機能をON/OFFする自動精算選択スイッチ部68と、自動打止め機能をON/OFFする打止め選択スイッチ部69と、遊技場の管理者等が所持する特定のキーを挿入した状態で所定の操作を行なうことで前記設定ボタン67の操作を可能、不可とする設定キー挿入部70と、が前面に設けられた電源ユニット64が配設されている。
【0048】
入賞確率は、本実施例では、予め定められた入賞確率の値を6つのパターンの設定値として記憶しており、これを上記設定ボタン67を操作することにより任意に選択することで、入賞確率の異なる遊技を行うことが可能となる。
【0049】
図3に示されるように、前面扉2bの裏面略中央部には、メダル投入部34から投入されたメダルをホッパータンク57に導く投入メダルセレクタ71が固設されている。この投入メダルセレクタ71の上流側には不正メダル排出部72が設けられており、大きさや厚みが適正メダルと異なる不正メダルは、投入メダルセレクタ71の下方に設けられる返却メダル流路73の上部投入口に排出され、メダル払出穴9を介してメダル受皿11に返却されるようになっている。
【0050】
不正メダル排出部72の下流側には、流下するメダル流路を選択的に切り替え可能とする流路切替ソレノイド107が設けられている。通常時において流路切替ソレノイド107は励磁されており、流下するメダルは流路を切り替えられることなく流下し、下流側に設けられた投入メダルセンサ106により検出された後、ホッパータンク57内に貯留されるようになっている。そして例えばクレジット数が50に達している場合においてメダル投入部34よりメダルが投入されたり、遊技者にメダルが払出される場合、流路切替ソレノイド107の励磁が解除されて流路が切替わり、メダルは返却流路を経て返却メダル流路73に導かれるようになっている。
【0051】
前面扉2bの裏面上部には、ゲームの進行に関わる所定の演出を実行することが可能な演出手段としての液晶表示器135や、入賞図柄説明パネル5を内側から照らす蛍光灯138a、及び遊技パネル6を内側から照らす蛍光灯138bからなる装飾手段や、これら液晶表示器135、蛍光灯138a、138bを制御する制御部230及び各種回路等が格納されている演出制御基板201等が一体化された演出ユニット300が固定されている。
【0052】
演出ユニット300の左右側には、高音用のスピーカ136a、136bが前述した放音部12a、12bにそれぞれ臨むように固設されているとともに、前面扉2bにおける下部所定箇所裏面側には、低音用のスピーカ137が放音部13に臨むように固設されており、例えばメダルのメダル投入部34への投入、スタートレバー38の操作、ストップボタン40L、40C、40Rの操作等、遊技中において各種動作がなされた場合や、特定の図柄の組み合わせが有効化された有効ライン上に揃って表示されて所定の入賞条件が成立した場合、あるいはBBやRBが実行されている場合等の各種遊技状態において、該遊技状態に対応する所定の遊技効果音等が各スピーカ136a、136b、137から出力されるようになっている。
【0053】
次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行なうための操作や、該操作に伴う各種装置の作動状況を説明する。
【0054】
ゲームを開始する場合は、遊技者はまず投入指示ランプ111が点灯または点滅している時に、メダルやクレジットを使用して所望の大きさの有価価値を賭けて所望の大きさの賭数を設定する。賭数は、メダルをメダル投入部34から投入するか、あるいはクレジットを使用することにより設定出来るようになっている。クレジットを使用するにはMAXBETボタン36b、または1枚BETボタン36aを押圧すればよく、MAXBETボタン36bが押圧されるとクレジット表示部31に表示されたクレジット数が、本実施例で1ゲームにおいて許容される賭数の最大数である「3」だけ減算表示されてメダル3枚分の賭数が設定され、また、1枚BETボタン36aが押圧されるとクレジット表示部31に表示されているクレジット数が「1」だけ減算表示されてメダル1枚分の賭数が設定される。なお、クレジット表示部31に表示されるクレジット数が3に満たない場合、設定可能な賭数の範囲はそのクレジット数の範囲内に限られる。
【0055】
遊技者により1枚のメダルがメダル投入部34から投入されるか、1枚BETボタン36aが押圧操作されると賭数が「1」に設定されるとともに、中段の横1列の入賞ラインL1が有効となり、この入賞ラインL1が有効となった旨を示す1枚賭けランプ112(図12参照)が点灯する。続けて2枚目のメダルがメダル投入部34から投入されるか、1枚BETボタン36aが2回押圧操作されると賭数が「2」に設定され、上、中、下段の横3列の入賞ラインL1、L2、L2’が有効となり、これらの入賞ラインL1、L2、L2’が有効となった旨を示す1枚賭けランプ112、2枚賭けランプ113、114が点灯する。続けて3枚目のメダルがメダル投入部34から投入されるか、1枚BETボタン36aが3回押圧操作されるか、あるいはMAXBETボタン36bが押圧されると賭数が「3」に設定され、上、中、下段の横3列の入賞ラインL1、L2、L2’及び斜め対角線上2列の入賞ラインL3、L3’が有効となり、これらの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効となった旨を示す1枚賭けランプ112、2枚賭けランプ113、114、3枚賭けランプ115、116が点灯する。なお、賭数が最大数である「3」に設定された場合には、それを越える賭数を設定することは出来ないためBETボタンランプ121a、121bは消灯する。
【0056】
そして上記のように少なくとも最小数である「1」の賭数が設定された時点でスタートレバー38の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となり、このスタートレバー38の操作が有効に受付けられる状態になった旨を示すスタートランプ118が点灯される。
【0057】
なお、このようなメダルやクレジット等の設定される賭数に応じて有効化される有効ラインの本数、及び形状等は任意に変更可能であり、本実施例の形態に限定されるものではない。また、賭数に応じて有効化される有効ラインの本数も任意に設定変更可能であり、例えば1枚のメダル投入により上記5本全ての入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効化されるようになっていてもよい。
【0058】
スタートランプ118が点灯している状態でスタートレバー38を押圧操作すれば、可変表示装置50が作動して各リール51L、51C、51Rが回転し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化するように表示される。前述したようにリール51L、51C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効になり、これらストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効になった旨を示す操作有効ランプ122L、122C、122Rが点灯する。操作有効ランプが点灯している状態で遊技者がいずれかのストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作すれば、対応する操作有効ランプ122L、122C、122Rが消灯するとともに、対応するリール51L、51C、51Rの回転が停止され、透視窓14からは対応する可変表示部の上、中、下段に図柄が表示される。なお、ストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作する順序は不定であって遊技者が任意に選択することが出来る。
【0059】
また、遊技者がストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作しない場合には、所定時間(例えば30秒)が経過した時点で例えばリール51L、51C、51Rの優先順序で自動的に順次停止する。
【0060】
そして3つのうちいずれか2つのリールの回転が停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に同種の図柄が揃って停止表示された場合にはリーチが成立する。
【0061】
さらに全てのリール51L、51C、51Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組み合わせが表示された場合は入賞となり、各種遊技効果ランプ部41〜45の内部に内蔵された遊技効果ランプ130〜134(図4参照)や入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’に対応するリールランプ55等が点灯するとともに、スピーカ136a、136b、137から効果音等が出力されること等による演出が実行される。そして、入賞内容に対応して予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に対してクレジットとして払出されてクレジット表示部31に表示されたクレジット数が加算更新される。また、クレジット数が上限数に達した場合には、メダルが直接メダル払出穴から払い出される。これらメダルの払出し枚数はペイアウト表示部33に表示される。
【0062】
また、特に予め定められた特別図柄の組み合わせが表示されて大当たり入賞した場合等にあっては、メダルの払出しが行なわれるとともに、通常遊技状態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、すなわち大量のメダルを獲得出来る特別遊技状態が発生し、後述するようなビッグボーナス(以下BBと称する)やレギュラーボーナス(以下RBと称する)が遊技者に対して遊技価値として付与されるようになっている。
【0063】
なお、このように入賞することにより遊技者に対して付与される「遊技価値」は、メダル及びクレジット等の有価価値に限らず、上記のように大当たり入賞した場合等において遊技者に対して付与されるBBやRB等、遊技に関連する特典全てを含む。
【0064】
図4は、スロットマシン1に設けられた各種基板と電気部品との接続状況を説明するためのブロック図である。また、図5は、遊技制御基板200に設けられた遊技制御手段としての制御部210の構成と、演出制御基板201に設けられた演出制御手段としての制御部230の構成と、を説明するためのブロック図である。
【0065】
スロットマシン1に設けられた各種基板のうち、遊技制御基板200によって遊技状態が制御され、演出制御基板201によって遊技状態に応じた演出制御がなされる。また、電源基板202にはスロットマシン1の外部から電源が供給される。この電源基板202には、AC100Vの電源の供給を受けるための電源コード84と、メインスイッチ80とが接続されている。
【0066】
遊技制御基板200は、演出制御基板201、電源基板202、リール中継基板203と配線接続されているとともに、リール中継基板203を介して外部出力基板205と、また、演出制御基板201を介してリールランプ中継基板204と接続されている。
【0067】
遊技制御基板200の制御部210は、遊技状態がレギュラーボーナス状態であることを示すRB中信号や、遊技状態がビッグボーナス状態であることを示すBB中信号、各リール51L、51C、51Rに対応するリールモータ54L、54C、54Rを制御するためのリール制御信号(モータ位相信号)、賭数を設定するために用いられたメダル数を示すメダルIN信号、入賞の発生により遊技者に払出されたメダル(クレジット)数を示すメダルOUT信号などをリール中継基板203を介して外部出力基板205からスロットマシン1の外部に出力する制御を行う。なお、ストップスイッチ103L、103C、103Rの操作がなされた旨を示すストップスイッチ信号は、後述するようにストップスイッチ103L、103C、103Rから直接出力された信号である。
【0068】
遊技制御基板200には、各種のスイッチ、センサ、ランプ、及び表示器からの配線が接続されている。
【0069】
例えば、電源基板202に配線接続された設定スイッチ83、設定キースイッチ82、第2リセットスイッチ81、払出しセンサ61、及びホッパーモータ62は、電源基板202によって中継されて遊技制御基板200と配線接続されており、それぞれのスイッチ及びセンサの検出信号は、遊技制御基板200の制御部210に入力される。また、制御部210は、メダルの払出し条件(メダルを払出す必要のある入賞の発生、精算スイッチ104からの検出信号の入力)が成立すると、ホッパーモータ62に制御信号を出力して、所定数のメダルを払出す払出し制御を実行する。
【0070】
リール中継基板203に配線接続されたリールモータ54L、54C、54R、及びリールセンサ56は、リール中継基板203によって中継されて遊技制御基板200に配線接続されており、リールセンサ56の検出信号は、遊技制御基板200の制御部210に入力される。リールランプ55は、リールランプ中継基板204によって中継されて演出制御基板201に配線接続されている。遊技制御基板200の制御部210は、始動条件(スタートスイッチ102の検出信号の入力)が成立すると、リールモータ54L、54C、54Rに制御信号を出力してリールの変動を開始させた後、表示結果を導出表示させる可変表示制御を実行する。
【0071】
遊技制御基板200に配線接続されたスイッチのうち、1枚BETスイッチ100は1枚BETボタン36aの操作を検出し、MAXBETスイッチ101はMAXBETボタン36bの操作を検知するスイッチであり、スタートスイッチ102はスタートレバー38の操作を検出するスイッチであり、左、中、右ストップスイッチ103L、103C、103Rは、左、中、右ストップボタン40L、40C、40Rの操作を検出するスイッチである。精算スイッチ104は、精算ボタン37の操作を検出するスイッチであり、第1リセットスイッチ105は、施錠装置3の鍵穴3aに挿入したキーによるスロットマシン1のリセット操作を検出するスイッチである。
【0072】
投入メダルセンサ106は、メダル投入部34に投入されたメダルを検出するセンサである。流路切替ソレノイド107は、メダル投入部34に投入されたメダルの流路をホッパータンク57側もしくはメダル払出穴9側に切り換えるためのソレノイドである。
【0073】
ゲーム回数表示器108はゲーム回数表示部32を構成する表示器であり、クレジット表示器109はクレジット表示部31を構成する表示器であり、ペイアウト表示器110はペイアウト表示部33を構成する表示器である。
【0074】
投入指示ランプ111は、投入指示表示部30に内蔵されるランプであり、1枚賭けランプ112は1枚賭け表示部21に、2枚賭けランプ113、114は2枚賭け表示部22、23に、3枚賭けランプ115、116は3枚賭け表示部24、25に内蔵されるランプである。
【0075】
ゲームオーバーランプ117は、ゲームオーバー表示部26に内蔵されるランプであり、スタートランプ118は、スタート表示部29に内蔵されるランプであり、リプレイランプ119は、リプレイ表示部27に内蔵されるランプであり、なお、ボーナス告知ランプ120はストップボタンユニット39に内蔵されるランプである。BETボタンランプ121aは1枚BETボタン36aに、BETボタンランプ121bはMAXBETボタン36bに内蔵されるランプである。左操作有効ランプ122Lは、左ストップボタン40Lに内蔵されるランプであり、中操作有効ランプ122Cは、中ストップボタン40Cに内蔵されるランプであり、右操作有効ランプ122Rは、右ストップボタン40Rに内蔵されるランプであり、ウェイトランプ139はウェイト表示部28に内蔵されるランプである。
【0076】
電源基板202あるいはリール中継基板203を介して、あるいはこれらの基板を介することなく遊技制御基板200に配線接続された各種ランプ及び表示器は、遊技制御基板200に搭載された制御部210によって制御される。また、制御部210は、遊技制御基板200に接続され、または、電源基板202あるいはリール中継基板203を介して遊技制御基板200に接続された各種スイッチ及びセンサの検出信号を受け、遊技状態を制御する。
【0077】
特に、制御部210によって制御される「クレジット表示器109、ゲーム回数表示器108、ペイアウト表示器110、投入指示ランプ111、1枚賭けランプ112〜3枚賭けランプ116、スタートランプ118、リプレイランプ119、ボーナス告知ランプ120、ゲームオーバーランプ117、左、中、右操作有効ランプ122L、122C、122R、ウエイトランプ139」は、遊技の進行に関わる情報を報知するものであり、それが機能しなければ遊技を行うことに支障が出るような、いわば“必須報知装置”といえる。これらの“必須報知装置”が遊技状態を制御する制御部210によって制御されるために、たとえ、演出制御基板201が故障したとしても、少なくとも遊技の進行に必要な情報が遊技者に提供される。このため、遊技者に不利な状態で遊技が進行してしまうことを防止できる。
【0078】
図5を参照して、遊技制御基板200に設けられた制御部210は、制御動作を所定の手順で実行することの出来るCPU(Central Processing Unit)211と、CPU211の制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)213と、必要なデータの書き込み及び読み出しが出来るRAM(Random Access Memory)212と、CPU211と外部回路との信号の整合性をとるためのI/Oポート214とを含む。
【0079】
また、遊技制御基板200には、電源投入時にCPU211にリセットパルスを与える初期リセット回路217と、CPU211にクロック信号を与えるクロック発生回路218と、クロック発生回路218からのクロック信号を分周して割込パルスを定期的にCPU211に与えるパルス分周回路(割込パルス発生回路)219と、一定範囲の乱数を高速で連続的に発生している乱数発生回路221と、乱数発生回路221から乱数をサンプリングするサンプリング回路222と、バッファ回路220とが設けられる。さらに、遊技制御基板200には、各種スイッチからの信号が入力されるスイッチ回路215や、モータ回路216、その他、図示しないソレノイド回路等が設けられている。さらに、遊技制御基板200には、停電時にRAM212の記憶を保持させるためのバックアップ電源223が設けられている。RAM212には、各種表示器(クレジット表示器109、ゲーム回数表示器108、ペイアウト表示器110)に表示するべき情報、賭数、内部当選フラグ、出玉率の設定値など、遊技に必要な情報が記憶され、停電時にこれらの情報がバックアップされるために、停電の回復後に、停電発生前の遊技状態に復帰出来る。
【0080】
遊技制御基板200の制御部210から演出制御基板201へは、バッファ回路220を介して後述する各種コマンドが出力される。バッファ回路220は、遊技制御基板200の内部から外部への信号の出力を許容するが遊技制御基板200の外部から内部へ信号が入力されることを阻止する不可逆性出力手段として機能する。このため、遊技制御基板200と演出制御基板201との間において、遊技制御基板200から演出制御基板201への一方向通信が担保され、コマンドの伝送経路を介して遊技制御基板200に信号を入力させて不正な制御動作を行わせる不正行為を防止できる。
【0081】
演出制御基板201には、遊技効果ランプ130〜134と、液晶表示器135と、放音部12a、12b、13に内蔵されるスピーカ136a、136b、137と、入賞図柄説明パネル5に内蔵される蛍光灯138a及び遊技パネル6に内蔵される蛍光灯138b及びタイトルパネル8に内蔵される蛍光灯138cと、小役告知ランプ140a、140b、140cと、がぞれぞれ接続され、さらに、リールランプ中継基板204を介してリール51L、51C、51Rに内蔵されているリールランプ55が接続されている。
【0082】
演出制御基板201には、マイクロコンピュータからなる制御部230と、各スピーカ136a、136b、137から音を出力させるためのスピーカ駆動回路235と、液晶表示器135を表示制御するための表示駆動回路236と、各種ランプを点灯あるいは点滅させるためのランプ駆動回路237と、バックアップ電源238とが搭載されている。
【0083】
制御部230は、CPU231と、必要なデータの書き込み、及び書き出しが出来るRAM232と、制御プログラムを格納するROM233と、I/Oポート234と、を含む。RAM232の記憶データはバックアップ電源238によりバックアップされているため、制御部230は、停電の回復時に停電発生前に記憶されていたデータに基づいて演出制御を再開出来る。
【0084】
制御部230のROM233には、演出制御基板201から送信されたコマンドに対応した演出パターンを定めたデータテーブルが記憶されている。このデータテーブルは、各遊技効果ランプ130〜134、液晶表示器135、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138a〜138c、小役告知ランプ140a〜140c、別に分類されている。例えば所定の遊技情報を示すコマンドを受信した場合、制御部230はその遊技状態に応じた演出パターンを各データテーブルから読み出し、この読み出した演出パターンに応じて各遊技効果ランプ130〜134、液晶表示器135、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯蛍光灯138a〜138c、小役告知ランプ140a〜140c、及びリールランプ55等を制御する。
【0085】
演出制御基板201によって制御される「各遊技効果ランプ130〜134、液晶表示器135、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138a〜138c、小役告知ランプ140a〜140c、及びリールランプ55」は、遊技制御基板200によって制御される各種表示器などに比較すると、それが機能しなくても遊技の進行自体には影響を与えるものでなく、演出効果を主眼においた、いわば、“演出装置”と呼べるものである。このため、たとえ、演出制御基板201に故障が発生したとしても、遊技者に不利な遊技が提供されてしまうことはないばかりか、制御部210の制御の負荷が軽減される。
【0086】
図5に示されるように、スタートスイッチ102の検出信号は、スイッチ回路215を介して制御部210に入力されるとともに、サンプリング回路222に入力される。制御部210は、スタートスイッチ102の検出信号を受け、モータ回路216を介してリール制御信号を出力する。このリール制御信号はリール中継基板203を介して各リール51L、51C、51R別に設けられたリールモータ54L、54C、54Rに入力される。また、リール制御信号は、リール中継基板203及び外部出力基板205を介してスロットマシン1の外部へ出力される。
【0087】
これにより、各リール51L、51C、51Rが変動し始める。また、リール制御信号の伝送経路は、リール中継基板203においてリールモータ54L、54C、54R側と外部出力基板205側とに分岐されており、外部出力基板205側へ出力されたリール制御信号は、外部出力基板205からスロットマシン1の外部へも出力される。このように、外部出力基板205から出力されるリール制御信号は、外部出力用に加工された信号ではなく、リールモータ54L、54C、54Rを駆動制御する信号そのものである。
【0088】
さらに、制御部210は、スタートスイッチ102の検出信号が入力されたことに対応して、バッファ回路220を介して演出制御基板201にゲームの開始を特定可能なコマンドを出力する。演出制御基板201の制御部230は、そのコマンドに基づいてゲーム状況を把握し、ゲーム開始時に対応して定められた演出パターンに従い各遊技効果ランプ130〜134、液晶表示器135、スピーカ136a、137b、137等を制御する。
【0089】
また、各ストップスイッチ103L、103C、103Rから出力されたストップスイッチ信号は、遊技制御基板200、リール中継基板203、および外部出力基板205を往復する信号経路を伝送された後、遊技制御基板200のスイッチ回路215に入力される。さらに、ストップスイッチ103L、103C、103Rから出力されたストップスイッチ信号は直接、外部出力基板205を介して外部に出力されるように構成されている。
【0090】
ストップスイッチ信号の入力を受けた制御部210は、モータ回路216を介してストップスイッチ信号に対応するリールモータ54L、54C、54Rを停止させるためのリール制御信号を出力する。このリール制御信号は、リールモータ54L、54C、54Rに入力されるとともに、外部出力基板205を介してスロットマシン1の外部へ出力される。
【0091】
さらに、制御部210は、ストップスイッチ信号が入力されたことに対応して、バッファ回路220を介して演出制御基板201にリールの停止時期を特定可能なコマンドを各リール51L、51C、51R別に出力する。演出制御基板201の制御部230は、そのコマンドに基づいてリールの停止時期に対応して定められた演出パターンに従い、遊技効果ランプ130〜134や、液晶表示器135や、スピーカ136a、136b、137等を制御する。
【0092】
外部出力基板205から出力される信号は、たとえば、第3者機関が型式試験を行う際に利用可能である。この型式試験では、たとえば、各ストップボタン40L、40C、40Rの操作から190ms以内に各ストップボタン40L、40C、40Rに対応する各リール51L、51C、51Rが停止するか否かが確認される。このスロットマシン1の場合、各ストップスイッチ103L、103C、103Rから出力されたストップスイッチ信号が直接、外部出力基板205から出力されるために、各ストップボタン40L、40C、40Rが操作されたタイミングをスロットマシンの外部で正確に把握できる。同様に、モータ回路216から出力されるリール制御信号が直接、外部出力基板205から出力されるために、各リール51L、51C、51Rの始動および停止タイミングをスロットマシンの外部で正確に把握出来る。このため、外部出力基板205から出力される信号を用いて、「各ストップボタン40L、40C、40Rの操作から190ms以内に各ストップボタン40L、40C、40Rに対応する各リール51L、51C、51Rが停止するか否かの試験」を行った場合には、正確な試験結果が得られる。また、「遊技制御基板200の制御部210で一旦、信号を取り込んでから外部出力基板205に信号を出力するような構成」とした場合には、遊技制御基板200側で信号を加工して出力するような不正がなされるおそれもあるが、本実施の形態によると、かかる不正行為をも防止できる。
【0093】
本実施例におけるスロットマシン1にあっては、可変表示装置50の停止時において、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に例えば「BAR−BAR−BAR」の図柄が揃えば、大当たりであるRB(レギュラーボーナス)に入賞したことになり、「BAR−BAR−BAR」の図柄が揃ったことの対価として例えば15枚のメダルが払出されるとともに、遊技者にとって有利な特別遊技状態であるRB(レギュラーボーナス)が発生し、以下に説明するレギュラーボーナスゲームが遊技価値として遊技者に対して付与される。このRB中では、Jac図柄(実施例ではプラム)のぞろめが揃うことにより所定枚数のメダルが払出されるJac入賞が高確率で発生するJacゲームが最大で12回提供されるとともに、このJacゲームが12回実行されるか、あるいはJacゲームが12回に達する前にJac入賞が8回発生されるか、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。したがって、遊技者は12回のJacゲーム中に最大8回のJac入賞の機会を得ることが出来る。
【0094】
一方、有効化された入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に、例えば「黒7−黒7−黒7」または「白7−白7−白7」が揃えば、大当たりであるBB(ビッグボーナス)に入賞したことになり、「黒7−黒7−黒7」または「白7−白7−白7」の図柄が揃ったことの対価として例えば15枚のメダルが払出されるとともに、遊技者にとって有利な特別遊技状態であるBB(ビッグボーナス)が発生し、以下に説明する小役ゲームが遊技価値として遊技者に対して付与される。具体的に説明すると、このBB中では、小役図柄(実施例ではベル、プラム)のぞろめが高確率で揃って所定枚数のメダルの払出しをともなう小役入賞が高確率で発生する小役ゲームが最大で30回提供されるとともに、この小役ゲームを30回実行するまで間にJac図柄のぞろめが揃ってJacIn入賞した場合には、前記特別遊技状態であるRBが発生して前記レギュラーボーナスゲームが提供されるようになっている。このRBは、BB中における発生可能な最大回数が予め定められており、本実施例では最大で3回発生し得るようになっている。そしてこのBBは、30回の小役ゲームを実行して終了する場合か、あるいは小役ゲームを30回に実行する前に3回のRBが提供されて3回目のRBが終了する場合のうち、少なくともいずれか一方の条件が満たされた時点で終了する。
【0095】
また、前記特別遊技状態以外の通常の遊技状態(通常ゲーム)である場合においては、同種の図柄が有効化された1つの有効ライン上に揃って所定の賞が成立した場合には、その図柄の種類に応じて予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に付与される。なお、各リール51L、51C、51Rに描かれた「チェリー」の図柄は単図柄と呼ばれるマークであり、この単図柄が有効な1本の有効ライン上で停止表示された場合には2枚のメダルが遊技者に付与される。なお、賭数に応じて有効化された有効ラインが複数本存在する場合において、前述したようにメダルが払出される図柄の組合せが複数本の入賞ライン上において同時に成立した場合には、各入賞ライン上の図柄の組合せによって付与されるメダル枚数の合計枚数に相当するメダルが付与されるのが原則である。しかし、1ゲームにおいて遊技者に付与されるメダルの上限が15枚と定められているために、15枚を越える場合にはその16枚目以降のメダルが無効となる。
【0096】
本実施例においては、通常遊技状態時において黒7−黒7−黒7(黒7賞)、白7−白7−白7(白7賞)、BAR−BAR−BAR(BAR賞)、スイカ−スイカ−スイカ(スイカ賞)、チェリー(チェリー賞)、ベル−ベル−ベル(ベル賞)、またはプラム−プラム−プラム(再遊技)等が入賞の対象となっており、そのうち黒7、または白7の図柄、及びBARの図柄のみが遊技者にとって利益の大きな賞である大当たり(BB、RB)の対象となる特別図柄とされて、その他チェリー、ベルまたはプラム(再遊技)は遊技者にとって利益の小さな賞である小役の対象となる図柄とされている。
【0097】
このような各賞の対象となる図柄の組み合わせ、及び該図柄の組み合わせに対応する払出しメダル枚数(入賞の発生確率等も含む)は、通常ゲーム時、及びBB時、RB時に対応してそれぞれ予め定められており、これらは前述した入賞判定テーブルとしてROM213に登録されている。
【0098】
以上説明してきたような各種制御を行う遊技制御手段としての制御部210が設けられた遊技制御基板200は、後述する収容ケース500内に収容された状態で、図2に示されるように、スロットマシン1の本体の一部を構成する筐体2aの背板85の内面上部に取り付けられる。詳しくは、収容ケース500は、図6に示されるように、背板85の内面上部に予め取り付けられた取付部材としてのベース部材517、518を介して背板85に取り付けられる。
【0099】
ここで、収容ケース500、及び収容ケース500の取付部材としてのベース部材517、518の構成及び筐体2aへの取付構造を図7〜図13に基づいて詳細に説明する。
【0100】
まず図7(a)、(b)及び図8に示されるように、収容ケース500は、平面視で略横長四角状に形成される遊技制御基板200よりも若干大寸に形成され、下面が開口する略箱形のケースカバーとしての上部ケース501と、上面が開口する略箱形のケース本体としての下部ケース502とから構成されており、これら上部ケース501及び下部ケース502は、それぞれ透明な樹脂材により成形されている。
【0101】
下部ケース502の底板502aの上面四隅には、上端に小径の凸部503aが形成された支柱503がそれぞれ突設されており、これら各支柱503の凸部503aには遊技制御基板200の四隅にそれぞれ形成される孔部504が挿通されるようになっており、凸部503aに孔部504を挿通した状態において遊技制御基板200の下面における孔部504の周縁近傍が支柱503の段部503bに係止され、遊技制御基板200が下部ケース502内部における底板502aの上方所定高さ位置に支持されるようになっている。
【0102】
上部ケース501における短寸の側板501bには、先端が側面視略U字状に形成された係止片505が、側板501bの長手方向左右側の端部所定箇所から外向きに突出するようにそれぞれ形成されている。また、下部ケース502における短寸の側板502bには、係止片505を係止可能なガイドバー506が、側板502bから所定距離離間するように、かつ、側板502bに対して略平行をなすように形成されている。
【0103】
下部ケース502における長寸の側板502cには、上部ケース501における長寸の側板501cの長手方向の一端側に突設される下向きの係止爪508が係止される係止部507がそれぞれ形成されている。
【0104】
上部ケース501における短寸の側板501b’には、上部ケース501と下部ケース502とを開放不能な状態で固着する固着手段、及び筐体2aの背板85に対して取り付けるための取付手段を兼ねるワンウェイネジ509(図13参照)を挿通可能とする穴部510が内部に形成された封止片511、及びワンウェイネジ509を挿通可能とする穴部510’が内部に形成された封止片511’が、側板501b’から外方に張り出すように複数(本実施例では封止片511が4つ、封止片511’が2つ)突設されている。穴部510、510’は、特に図7(b)に示されるように、それぞれ大径部510a、510a’と小径部510b、510b’とから構成されており、これら大径部510a、510a’と小径部510b、510b’との連設部に形成される段部によって、大径部510a、510a’側から挿通されるワンウェイネジ509の頭部が係止されるようになっている。
【0105】
下部ケース502における短寸の側板502b’には、上部ケース501の封止片511、511’から挿通されるワンウェイネジ509のネジ部を螺入可能とする穴部515、515’が形成された封止片516、516’が、複数の封止片511、511’にそれぞれ対応するように、かつ、側板502b’から外方に張り出すように複数突設されている。なお、これら6つの封止片のうちの左右両側の2つの封止片516’は、内側の4つの封止片516よりも上下方向に長寸に形成されている。さらにこれら穴部510、510’の小径部510b、510b’及び穴部515、515’の内径は、ワンウェイネジ509のネジ部の外径よりも若干小径に形成されている。
【0106】
また、収容ケース500を固定する際に用いられるワンウェイネジ509は従来公知のものが使用されており、特に詳細な図示はしないが、一方向のねじ込みしか出来ず、すなわち、一度ねじ込むと逆方向に回して取り外すことが出来ないように構成されている。
【0107】
また、上部ケース501の上面501aには、後述するように上面に封印シール536(図12参照)が貼着される略四角形状の隆起部512が係止片505側の所定箇所に形成されているとともに、放熱用の孔部513が複数形成されている。また、上部ケース501における図7(a)中下側の領域は上側よりも高さが低くなるように形成されているとともに、遊技制御基板200に接続されるコネクタ等を挿通可能とするための横長の開口部514が長手方向に形成されている。
【0108】
このように構成される上部ケース501及び下部ケース502は、図8中2点鎖線で示されるように、上部ケース501の係止片505を下部ケース502のガイドバー506に対して係止させた状態で、上部ケース501をガイドバー506を中心に時計回りに回転させて上部ケース501と下部ケース502との互いの開口端面を付き合わせると、上部ケース501の係止爪508が弾性変形して係止部507に係止され、閉塞状態で保持されるようになっている。なお、ここで係止爪508を変形させて係止部507との係止を解除すれば収容ケース500を再度開放することが出来る。
【0109】
また、この時、各封止片511、511’の下面と、それに対応する封止片516、516’の上面とが互いに当接されるとともに、穴部510、510’と穴部515、515’とがそれぞれ連通される。
【0110】
このような収容ケース500は、一般的にメーカーからの出荷時においては、遊技制御基板200が下部ケース502に収容された状態で上部ケース501と下部ケース502とが閉塞されるとともに、全ての封止片511、511’の穴部510、510’内部にワンウェイネジ509が上方からそれぞれ挿通され、それぞれのワンウェイネジ509のネジ部の先端が、封止片511、511’の小径部510b、510b’のみに螺入されるとともに、特に両端のいずれか一方の封止片511’に螺入されたワンウェイネジ509のネジ部の先端のみが、その封止片511’に対応する封止片516’の穴部515’内に到達されるまで螺入される(図13参照)。
【0111】
すなわち、樹脂材により成形される封止片511’の小径部510b’内と封止片516’の穴部515’の内周面が螺入されたワンウェイネジ509のネジ部外周に形成された雄ネジ部によりねじ切りされることにより、上部ケース501と下部ケース502とが、1つの封止片511’に挿通されるワンウェイネジ509により開放不能に固着されることになる。なお、他の封止片511、511’に螺入されたワンウェイネジ509は、前述したねじ切り作用により各封止片511、511’内に保持された状態で後述のように筐体2aに取付けられることになる。
【0112】
また、前述のように出荷時において使用されなかった他方の封止片511’に保持されたワンウェイネジ509は、例えばメーカーへの返品時等において、上部ケース501と下部ケース502とを閉塞状態で固定する際に使用される。
【0113】
図9には、収容ケース500を筐体2aに取り外し不能に取り付けるための取付部材としてのベース部材517、518が示されている。
【0114】
ベース部材517は、収容ケース500における前記封止片511、511’、516、516’が形成された側の端部を収容出来るように形成されている(図12参照)。底板519には、収容ケース500の下面を支持する支持片520が上方に向けて立設されているとともに、後述するベース部材517の保持手段としての係止ピン535の頭部535bを挿通可能とする挿通穴としての大径穴部521aと、この大径穴部521aより連設される横長の長穴521bと、からなる穴部521が、前記大径穴部521aが長穴521bの外側に位置するように形成されている。
【0115】
ベース部材517における外側端部寄りには、収容ケース500の外側への逸脱を規制する段部522が底板519より連設されているとともに、この段部522における長手方向略中央位置に形成された隆起部523には、前述した封止片511内に保持されたワンウェイネジ509が螺入される孔部524(図9、図13参照)が、収容ケース500の4つの封止片516に対応するように4箇所に形成されており、これら孔部524により収容ケース500の取付部が構成されている。
【0116】
ベース部材518は、収容ケース500における前記ガイドバー506等が形成された側の端部を収容出来るように形成されている(図12参照)。底板525には、収容ケース500の下面を支持する支持片526が上方に向けて立設されているとともに、図10に示されるように、ベース部材518を背板85に対して固定するための固定ネジ527を挿通する小径孔部528a、及びこの固定ネジ527の頭部を収容可能な大径孔部528bからなる穴部528が内部に形成された脚部529が、底板525の裏面から外方に向けて形成されている。
【0117】
また、底板525の周囲には、収容ケース500の底板525からの逸脱を規制する側板530a、530bが形成されているとともに、側板530bの上端には、収容ケース500の逸脱を規制する規制片531が内向きに延設されている。
【0118】
次に、このように形成されたベース部材517、518の筐体2aの背板85への取付け方法を、図6、図10、図11に基づいて説明する。
【0119】
筐体2aの背板85は例えば木材や樹脂材等により構成されており、その上方の所定箇所には、図10、図11に示されるように、ベース部材517を取り付けるための保持手段としての金属製の係止ピン535が螺入される雌ねじ孔533aが形成された2つの埋込みナット533が、上下方向に互いに所定距離離間するように、背板85の後面側から逸脱不能に埋設されている。なお、背板85に埋設された埋込みナット533の前端面から背板85の前面85aまでの間には、係止ピン535のフランジ535cを収容可能な収容部534が形成されている。また、この上下2つの埋込みナット533から左方側に離間した所定箇所には、ベース部材518を取り付けるための固定ネジ527が螺入される雌ねじ孔532aが形成された2つの埋込みナット532が、上下方向に互いに所定距離離間するように、背板85の後面側から逸脱不能に埋設されている。
【0120】
ベース部材518は、図10(a)に示されるように、規制片531を手前側にして、2つの脚部529の小径孔部528aが埋込みナット532の雌ねじ孔532aに合致するように背板85に突き合わせた状態で、金属製の固定ネジ527を穴部528内部の小径孔部528a内に挿通して雌ねじ孔532a内に螺入することにより、図10(b)に示されるように、背板85に対して取付けられる。
【0121】
一方、ベース部材517を背板85に対して取り付ける保持手段としての係止ピン535は、図10(a)に示されるように、軸部材としての棒状の軸部535aと、該軸部535aの先端に形成される円盤状の保持部としての頭部535bと、軸部535aの略中央に形成された円盤状のフランジ部535cと、からなるとともに、軸部535aにおけるフランジ部535cを中心にして頭部535bの反対側の外周には、埋込みナット533の雌ねじ孔533aに螺合する雄ねじ部535dが形成されている。詳しくは、軸部535aはベース部材517に形成された長穴521bを挿通可能に形成されているとともに、頭部535bは、ベース部材517の長穴521bを挿通不可とされ、かつ、挿通穴としての大径穴部521aを挿通可能な大きさに形成されている。また、軸部535aにおけるフランジ部535cを中心にして頭部535bの反対側の外周には、埋込みナット533の雌ねじ孔533aに螺合する雄ねじ部535dが形成されている。
【0122】
このように形成された係止ピン535は、図10(b)に示されるように、ベース部材517を背板85に対して取り付ける前の段階で、その雄ねじ部535dが背板85に対して逸脱不能に埋設された埋込ナット533の雌ねじ部533a内に、フランジ部535cが収容部534内に収容されるまで螺入されて、背板85に対して予め逸脱不能に取り付けられる。すなわち、保持手段としての係止ピン535が背板85に対して固設される。
【0123】
なお、本実施例においては、保持手段としての係止ピン535を背板85の埋込ナット533に対して取付け出来るように構成されているが、このような係止ピン535が埋込ナット533と予め一体的に形成されていてもよいし、背板85に係止ピン535が予め一体的に形成されていてもよい。
【0124】
次いで、図10(b)に示されるように、このように背板85に対して固設された上下の係止ピン535に、ベース部材517の2つの大径穴部521aをそれぞれ挿通させて、ベース部材517の底面を背板85の前面に当接させる。この状態において、係止ピン535の頭部535bは、底板519の上面側に突出した状態となる(図10(c)参照)。
【0125】
この状態から、図11に示されるように、ベース部材517をベース部材518の反対方向に向けてスライド移動させることにより、係止ピン535の軸部535aが長穴521b内に位置して、ベース部材517の底板519の上面における長穴521b周りに頭部535bの底面が当接されるため、ベース部材517は係止ピン535により背板85の前面から逸脱不能に保持される。すなわち、ベース部材517は背板85の前面所定箇所に保持された状態となる。
【0126】
こうして、図6及び図11に示されるように、背板85の前面上部に互いに所定距離離間するように取付けられたベース部材517とベース部材518とに、収容ケース500を後述のように取り付けることが出来ることになる。
【0127】
ベース部材517、518に収容ケース500を取り付ける場合、収容ケース500を、図12中2点鎖線で示される状態から図中の矢印Y方向に向けてスライドさせる。そして、収容ケース500における係止片505側の端部をベース部材518の規制片531とその底板525との間に差し込んだ状態で、下部ケース502の底板502aの下面を、ベース部材517、518の支持片526、520の上端面に当接させるように収容ケース500をベース部材517、518上に載置する。
【0128】
この状態において、図12、図13に示されるように、内側の4つの封止片516の下面が隆起部523の上面に当接されるとともに、両端側の2つの封止片516’の下面がその両端の段部522の上面に当接されて、収容ケース500の一端側のベース部材518からの逸脱が規制片531により防止されるとともに、規制片531の側端面と上部ケース501に形成された隆起部512の側端面とが互いに対向する。
【0129】
ここで、両端以外の4つの封止片511のうちのいずれかの封止片511(図13中では左端側の封止片511’の右隣の封止片511)内に保持されたワンウェイネジ509をねじ込めば、ワンウェイネジ509のネジ部が、封止片516の穴部515及びベース部材517の孔部524内にねじ切り作用により螺入されるため、上部ケース501と下部ケース502とがワンウェイネジ509により開放不能に固着されるとともに、開放不能に固着された上部ケース501と下部ケース502とからなる収容ケース500がベース部材517、518に取り付けられる。
【0130】
ここで、図11に示されるように、係止ピン535により保持されていたベース部材517のベース部材518方向へのスライド移動が、背板85に対して固定されたベース部材518に端部が保持された収容ケース500によって規制されて、係止ピン535からのベース部材517の逸脱が確実に防止されることになるため、収容ケース500は、ベース部材517、518を介して、背板85に対して取り外し不能に固定されることになる。
【0131】
なお、この状態において、ベース部材517を背板85に保持する係止ピン535、及びベース部材518を背板85に対して取り付ける固定ネジ527の上方が、これらベース部材517、518に取り外し不能に固定された収容ケース500により覆われて、これら係止ピン535や固定ネジ527に外部から触れることが出来なくなるため、ベース部材517、518を容易に取り外すことは困難となる。
【0132】
この状態にて収容ケース500を開放しようとする場合や、収容ケース500をベース部材517、518から取り外そうとする場合、ねじ込まれたワンウェイネジ509を取り外すことは困難であり、これらワンウェイネジ509の螺入された所定の部位としての封止片511、511’及び封止片516、516’等を切り離して切断する等、所定の部位を破壊するなどしない限り開放したり取り外すことは困難であるため、遊技制御基板200に搭載されているROM213を取り替える等の不正行為を効果的に抑制出来るばかりか、仮に取り外された場合にあっても、封止片511、511’及び封止片516、516’等が切り離されるなどして破壊されることからその痕跡が確実に残るため、不正行為が行われた可能性があることが外観上から容易に判断することが出来る。なお、前記所定の部位とは、言うまでもなく収容ケース500における封止片511、511’及び封止片516、516’に限定されるものではなく、収容ケース500における封止片511、511’及び封止片516、516’以外の部位や、あるいはベース部材517や背板85等、破壊することにより収容ケース500を取り外すことが可能な部位全てを含む。
【0133】
より具体的には、上部ケース501と下部ケース502とが固着手段としてのワンウェイネジ509により開放不能に固着された状態では、固着手段であるワンウェイネジ509を取り外すことは出来ず、収容ケース500の所定の部位を破壊しない限り開放することが出来ないことになる。また、収容ケース500が取付手段としてのワンウェイネジ509によりベース部材517に取り外し不能に取り付けられた状態では、取付手段であるワンウェイネジ509を取り外すことは出来ず、収容ケース500の所定の部位を破壊しない限りベース部材517から取り外すことが出来ないことになる。
【0134】
また、このように収容ケース500の一端側をワンウェイネジ509にて開放不能に取り付けるだけで収容ケース500が背板85から取り外し不能となるため、ワンウェイネジ509により複数箇所を固定することなく、簡単な作業で収容ケース500の取付けを行うことが出来る。
【0135】
また、収容ケース500の上部ケース501と下部ケース502とを開放不能な状態で固着するための固着手段と、筐体2aに固定されたベース部材517に対して収容ケース500を取り外し不能に取り付けるための取付手段とが同一のワンウェイネジ509にて構成されているため、収容ケース500の閉塞、及び背板85への取付けを容易に行うことが出来るばかりか、収容ケース500はワンウェイネジ509による背板85への取付け時において開放不能に固着されるため作業性が向上する。
【0136】
また、収容ケース500には、ワンウェイネジ509にて上部ケース501と下部ケース502とを開放不能に固着するための封止片511、511’及び封止片516、516’がそれぞれ両側に複数ずつ設けられているため、検査等の何らかの要因で収容ケース500を開放したり背板85から取り外した場合においても、開放や取り外しの際に破断されなかった封止片511、511’及び封止片516、516’を利用することにより再度収容ケース500を開放不能に、かつ背板85に取り外し不能に固定することが出来る。
【0137】
さらに、これら封止片511、511’や封止片516、516’は、上部ケース501及び下部ケース502の側方より突出するように形成されていることから、取り外しや開放を必要とする際に遊技制御基板200を覆う重要な部位を破壊することなく、封止片511、511’や封止片516、516’を切り離すようにして取り外しや開放を行えるため、収容ケース500を繰り返し使用することが可能となる。
【0138】
また、このように上部ケース501と下部ケース502とを開放不能に固着するための固着手段や、これらケースからなる収容ケース500をベース部材517、518に対して取り付けるための取付手段は、特に上記したようなワンウェイネジ509に限らず種々に変形可能であり、例えば、特に図示しないが従来公知のブラインドリベット等を用いても、前記ワンウェイネジ509を用いた場合と同様の作用、効果を得ることが出来る。
【0139】
さらに、本実施例においては、収容ケース500を構成する上部ケース501と下部ケース502とを開放不能に固着するための固着手段、及びケースからなる収容ケース500をベース部材517、518を介して背板85に対して取り外し不能に取り付けるための取付手段は、1つのワンウェイネジ509により兼用されていたが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、前記固着手段と前記取付手段とが別々に構成されていてもよい。具体的には、上部ケース501と下部ケース502とを開放不能に固着するためのワンウェイネジと、上部ケース501と下部ケース502とからなる収容ケース500を背板85に対して取り外し不能に取り付けるワンウェイネジとはそれぞれ別々のワンウェイネジであってもよい。
【0140】
そしてこのようにベース部材517、518に対して収容ケース500を取付けた状態において、図12に示されるように隆起部512の上面512aと、ベース部材518の規制片531の上面531aとが略面一となるため、収容ケース500とベース部材518とにわたって貼着される封印シール536を、これら隆起部512の上面512aから規制片531の上面531a、及びベース部材518の側板530bの外面上端部側にかけて、隙間等が形成されて容易に剥がせないように、かつ、体裁良く貼着することが出来る。
【0141】
また、収容ケース500の背板85への取り付け後において、収容ケース500の開放や、ベース部材517、518からの取り外しが行われると、前述したように開放や取り外しの際には封止片511、511’、516、516’等が破断されて、破断された封止片511、511’、516、516’が、これらを挿通してベース部材517の孔部524内に螺入されたワンウェイネジ509とともにベース部材517側に取付けられた状態で残ることになる。
【0142】
従って、開放や取り外しが封止片511、511’の取付け数に相当する回数(本実施例では4回)以上行われる場合や、あるいは新規な収容ケース500に交換する場合等においては、収容ケース500の取付けの際に、ベース部材517に残された封止片511、511’、516、516’やワンウェイネジ509が邪魔になるため、ベース部材517を交換する必要があるが、本実施例におけるベース部材517は、収容ケース500が取り外された状態で、ベース部材518側に向けてスライド移動可能となって、大径穴部521aの位置に係止ピン535の頭部535bを合わせることが出来、これにより係止ピン535から逸脱させることが出来るようになり、係止ピン535による保持状態が解除されることになるため、新規なベース部材517に容易に交換することが出来る。
【0143】
そしてこのベース部材517の交換の際において、これを背板85に保持する保持手段としての係止ピン535を背板85から取り外す必要がないため、ベース部材517の交換回数が増加しても、例えば係止ピン535の雄ねじ部535dと埋込ナット533の雌ねじ孔533aの雌ねじ部とが摩耗するなどして係止ピン535の背板85に対する固定強度が低減することにより、収容ケース500の背板85に対する取り付け強度が低減することがないため、収容ケース500のすり替え等による不正行為を効果的に防止出来る。
【0144】
また、言うまでもなく、保持手段としての係止ピン535と一体化される埋込ナット533を、ベース部材517の交換の際においてスロットマシン1の本体を構成する筐体2aの背板85から取り外す必要がないため、例えばベース部材517の交換の度に埋込ナット533を背板85から取り外して背板85における埋込ナット533の埋設穴が広がるなどして埋込ナット533の背板85への固定強度が低減することがないため、収容ケース500の背板85に対する取り付け強度が低減することがないとともに、背板85や、背板85を含む筐体2aを交換することなく再利用することが出来る。
【0145】
また、本実施例におけるベース部材517は、収容ケース500が取り付けられることで背板85に取り外し不能に取り付けられるようになっているため、収容ケース500を取り付ける前の段階において背板85に取り外し不能に取り付ける必要がないため、作業性が向上する。
【0146】
また、収容ケース500を背板85に対して取り付けるための取付部材が、複数の部材(本実施例では2つのベース部材517、518)からなるとともに、複数の部材のうち、収容ケース500の取付部(孔部524を有する部材(ベース部材517)のみが、前述したような保持手段である係止ピン535を介して交換可能に取り付けられるようになっているため、収容ケース500の一部が残り得る部材(ベース部材517)のみを交換すればよく、交換する必要のない他の部材(ベース部材518)まで交換しなくてよいので経済的である。
【0147】
さらに、保持手段としての係止ピン535の頭部535bにより係止(保持)される被係止部(被保持部)である底板519における長穴521b周縁近傍に連設して、係止(保持)状態を解除可能な係止状態解除部である大径穴部521aが、交換可能な取付部材であるベース部材517に形成されているため、保持力の低下が効果的に防止されるとともに、ベース部材517をスライド移動させるだけで、ベース部材517が係止ピン535に保持された状態、または保持された状態を解除することが出来るので、ベース部材517の係止ピン535への取り付け、取り外しを容易に行うことが出来る。
【0148】
このように本実施例においては、収容ケース500を取り付けるための取付部としての孔部524を有するベース部材517のみが、係止ピン535を介して、収容ケース500が取り外された状態において交換できるようになっていたが、図14に示されるように、ベース部材518も、保持手段としての係止ピン535’を介して、収容ケース500が取り外された状態において交換できるようにしてもよい。
【0149】
なぜなら、このベース部材518には、前述した封印シール536が貼着される封印シール貼着部となる規制片531が形成されているため、例えば度重なる開放や取り外しによって破断される封印シール536の破片が規制片531の上面531aの上面に残ることがあり、封印シール536を容易に剥離されないように貼着するために交換することがあるからである。
【0150】
なお、ここでは収容ケース500の取付部としての孔部524と、収容ケース500に貼着される封印シール536の一端が貼着される貼着部となる規制片531とが、それぞれ別個の部材(ベース部材517、518)に設けられていたが、このように取付部材が複数の部材により構成される場合においては、これら取付部(孔部524)と貼着部(規制片531)とが同一の部材(例えばベース部材517もしくはベース部材518のいずれか一方)に形成されていてもよい。この場合には、これらが形成された部材のみを保持手段を介して交換可能に設けておけば、交換する必要のない他の部材まで交換しなくてよいので経済的である。
【0151】
また、このように両ベース部材517、518を交換可能とする場合、図14では、両ベース部材517、518を互いに離間する方向に移動させた状態において収容ケース500が取り付けられるように、それぞれの大径穴部521a、521a’が互いに外側に位置するように穴部521、521’が形成されているが、両ベース部材517、518を互いに近接させる方向に移動させた状態において収容ケース500が取り付けられるように、それぞれの大径穴部521a、521a’が互いに内側に位置するように穴部521、521’が形成されていてもよい。
【0152】
また、本実施例における取付部材は、収容ケース500の長手方向左右側端部を取り付け可能な2つのベース部材517、518とから構成されていたが、収容ケース500を2つ以上のベース部材により取り付け出来るようにようにしてもよいし、あるいは、1つの部材により構成されていてもよい。
【0153】
すなわち、互いに逆方向に移動させた状態で収容ケース500が取り付けられるようにすれば、互いに一体化される収容ケース500及びベース部材517、518ごと左右いずれかの方向にスライド移動されて、両係止ピン535、535’からベース部材517、518が同時に逸脱されることが防止される。
【0154】
次に図15〜図17には、取付部材をスロットマシン1の本体である筐体2aに保持するための保持手段の変形例が示されている。
【0155】
図15に示される保持手段は、外周に雄ねじ部が形成されるとともに、背板85から前面側に向けて立設された金属製のネジ部材537と、このネジ部材537の先端に螺入可能な金属製のナット538と、から構成されている。ネジ部材537の一端は背板85内に埋設された埋込ナット540の雌ねじ孔540a内に螺入されることにより背板85に対して固設されている。一方、ベース部材517には、外径がネジ部材537よりも若干大径で、ナット538の外径よりも小径の挿通穴539が形成されている。
【0156】
この場合、図15(b)に示されるように、背板85から突設されたネジ部材537に挿通穴539を挿通した後、ベース部材517の挿通穴539から突出されたネジ部材537の先端にナット538を螺入することによって、ベース部材517を背板85に対して取り付けることが出来る。
【0157】
また、ベース部材517を背板85から取り外す場合、ナット538をネジ部材537から取り外すことで、ベース部材517はネジ部材537から逸脱される。
【0158】
この場合においても、ベース部材517を交換する際に背板85に固設されたネジ部材537を背板85から取り外す必要がないため、交換の度に収容ケース500の取り付け強度が低下されることがなく、収容ケース500が取り外された状態においてベース部材517を容易に交換することが出来る。
【0159】
図16に示される保持手段は、背板85から前面側に向けて立設されるとともに、先端部外周に、通常時において周面から外方に向けて突出するように付勢され、外方から内向きの外力が加わった際には内部に退避する係止部材541が形成された金属製の軸部材542により構成されている。この軸部材542の一端は背板85内に埋設された埋込ナット543の雌ねじ孔543a内に螺入されることにより背板85に対して固設されている。一方、ベース部材517には、内径が軸部材542よりも若干大径の挿通穴544が、底板519の一部に上向きに開口するように形成された凹部545の底面に形成されている。
【0160】
この場合、図16(b)に示されるように、ベース部材517の挿通穴544に背板85から突設された軸部材542を挿通すると、係止部材541のテーパ面541aが挿通穴544の内周面に案内されて軸部材542内に退避される。そして凹部545内に位置した際に、退避していた係止部材541が外向きに張り出して、凹部545の底板における挿通穴544の周縁部に係止されて、ベース部材517が背板85に対して取り付けられる。
【0161】
また、ベース部材517を背板85から取り外す場合、凹部545内に指等を挿入して係止部材541を軸部材542内に退避させれば、係止部材541による係止状態が解除されるため、ベース部材517は軸部材542から逸脱される。
【0162】
この場合においても、ベース部材517を交換する際に背板85に固設された軸部材542を背板85から取り外す必要がないため、交換の度に収容ケース500の取り付け強度が低下されることがなく、収容ケース500が取り外された状態においてベース部材517を容易に交換することが出来る。
【0163】
図17に示される保持手段は、背板85前面側に、互いに上下に離間して平行をなすように埋設された2本の金属製のレール部材546により構成されている。レール部材546は、複数のリベット550により背板85に対して取り外し不能に固定されているとともに、図17(a)、(c)に示されるように、ベース部材517、518の両端下面に互いに内向きに屈曲するように形成された略L字状の係止片547を逸脱不能に係止した状態で長手方向に沿って移動可能とする溝部548が形成されている。また、この溝部548の略中央部には、ベース部材517、518それぞれに形成された所定長さの係止片547を内部に挿通可能とする幅広部549が所定長さ形成されている。
【0164】
ベース部材517、518を背板85に取り付ける場合、それぞれの係止片547を中央の幅広部549からレール部材546内部にそれぞれ挿通した後、ベース部材517、518を溝部548の左右側端部にそれぞれ移動させる。ベース部材517、518は、レール部材546の左右側端部に位置している状態において、図17(c)に示されるように係止片547の係止作用によりレール部材546から逸脱不能となるとともに、両者が収容ケース500を取り付けることが出来る距離互いに離間するようになっている。
【0165】
この状態で、収容ケース500を図17(a)中2点鎖線で示されるように前述と同様の方法にて取り付ければ、ベース部材517、518は互いに近接する方向への移動が収容ケース500により規制されるため、レール部材546からの逸脱が規制されるため、収容ケース500は背板85に対して取り外し不能に取り付けられる。
【0166】
ベース部材517、518を背板85から取り外す場合、収容ケース500が取り外された状態で、それぞれのベース部材517、518をレール部材546の略中央部に別々に移動させれば係止片547による係止状態が解除されるため、幅広部549の位置で手前側に引き出すことによりベース部材517、518をレール部材546から取り出すことが出来る。
【0167】
この場合においても、ベース部材517、518を交換する際に背板85に固設されたレール部材546を背板85から取り外す必要がないため、交換の度に収容ケース500の取り付け強度が低下することがなく、収容ケース500が取り外された状態においてベース部材517、518を容易に交換することが出来る。
【0168】
また、上記各実施例においては、ゲームの進行を制御する遊技制御手段が設けられた遊技制御基板200を収容する収容ケースを取り付ける取付部材について説明してきたが、本発明にあっては、遊技制御基板200を収容する収容ケースの取付部材に限らず、特に不正な処理が施されることにより不正者が不当に利益を得ることが出来るようになる恐れがある制御手段(例えば制御部を構成するCPUやROM等)が設けられた種々の制御基板を収容する収容ケースの取付部材について適用することが可能である。
【0169】
具体的には、例えば上記スロットマシン1における演出手段である液晶表示器135等を制御する演出制御手段である制御部230を構成するCPU231やROM233が設けられた演出制御基板201等を収容する収容ケース(演出ユニット300)を筐体2aに対して取り外し不能に取り付けるための取付部材を、上記のように保持手段を介して、収容ケースを取り外した状態において筐体2aから取り外し出来るように取り付けてもよい。
【0170】
より具体的には、特に演出制御手段により制御される液晶表示器135により、遊技者にとって有利となる演出(例えば内部当選した小役の種類を報知する演出や、入賞の発生条件となるストップボタン40L、40C、40Rの押し順を報知する演出等)が実行可能とされている場合においては、演出制御手段としてのCPU231やROM233に不正な処理が施されて前記遊技者にとって有利となる演出が例えば頻繁に実行されるようになると、不正者が不当に利益を得ることが可能となる恐れがある。よって、このような制御手段が備えられた制御基板を収容する収容ケースの取付部材に対して本発明を適用すれば、取付部材の交換が度重なったとしても、筐体に対する収容ケースの取り付け強度が低下することがないため、制御基板を取り外されて不正な制御基板にすり替えられるといった不正行為を効果的に防止出来ることになる。
【0171】
このような制御基板は、前記遊技制御基板や演出制御基板等だけでなく、例えばメダルやパチンコ玉を払い出す払出し制御手段が設けられる払出し制御基板等、種々の制御基板を収容する収容ケースを筐体に取り付ける取付部材についても適用することが出来る。
【0172】
なお、これら各種制御基板を収容する収容ケースは、少なくとも制御基板における主要な箇所、すなわち、不正な処理が施されることにより不正者が不当に利益を得ることが出来るようになる恐れがある制御手段(制御部を構成するCPUやROM等)が外部から透視可能に構成されていることが好ましい。
【0173】
前記各実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0174】
本発明の請求項1は、遊技者が所定の遊技を行うことが可能な遊技機(スロットマシン1)において、
所定の制御手段(制御部210)が設けられた制御基板(遊技制御基板201)が収容される収容ケース(500)と、
前記収容ケースを前記遊技機の本体(筐体2aの背板85)に取り付けるための第1の取付部材(ベース部材517)と、
前記第1の取付部材とは別個に形成され、前記収容ケースを前記遊技機の本体(筐体2aの背板85)に取り付けるための第2の取付部材(ベース部材518)と、
前記遊技機の本体に固設され、前記第1の取付部材を前記遊技機の本体に係止可能な第1の係止部(係止ピン535)と、
前記遊技機の本体に固設され、前記第2の取付部材を前記遊技機の本体に係止可能な第2の係止部(係止ピン535’)と、
前記収容ケースの一端部を前記第1の取付部材に取り付けるための手段であって、所定の部位を破壊しない限りその取り付け状態を解除することが出来ない取付手段(ワンウェイネジ509、封止片511、孔部524と、
前記第2の取付部材に形成され、前記収容ケースの他端部を係止して該第2の取付部材からの離脱を規制する規制片(531)と、
前記規制片と前記収容ケースとに跨って貼着される封印シール(536)と、
前記規制片に形成され、前記封印シールが貼着される規制片側貼着面(規制片531の上面531a)と、
前記収容ケースに形成され、該収容ケースの他端部が前記規制片により前記第2の取付部材に係止された状態において、前記規制片側貼着面に連続する面一な封印シール貼着面を形成するケース側貼着面(隆起部512の上面512a)と、
を備え、
前記第1の係止部及び前記第2の係止部は、一端が遊技機の本体に固設される軸部(535a)の先端に形成され、該軸部よりも大径の頭部(535b)からなり、
前記第1の取付部材及び前記第2の取付部材は、
前記頭部を挿通可能に形成された挿通穴(大径穴部521a)と、該挿通穴に連設され、前記頭部を挿通不能に形成された長穴(521b)と、からなる穴部(521)を有し、
前記挿通穴に前記頭部を挿通した後、互いに離間する方向にスライド移動させることで、前記長穴内に前記軸部が位置して前記頭部により係止される係止状態となり、該係止状態で前記収容ケースが取り付けられることで、互いに近接する方向へのスライド移動が規制されて前記係止状態の解除が不可となり、前記収容ケースが取り外されることで、互いに近接する方向へのスライド移動の規制が解除されて前記係止状態の解除が可能となる(図14参照)。
【0179】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0180】
例えば、上記実施例においては、ベース部材517、518は合成樹脂材により構成されていたが、その材質は限定されるものではなく、金属材等により形成されていてもよい。
【0181】
また、上記実施例においては、遊技機の一例として、遊技媒体としてのメダルを用いることで遊技を行うことが可能なスロットマシンが記載されていたが、本発明は、遊技者が所定の遊技を行うことが可能な遊技機であれば、例えば遊技媒体として遊技球(パチンコ玉)を用いることにより遊技を行うことが可能な遊技機(パチンコ機やスロットマシン等)や、あるいは上記のような遊技媒体(メダルやパチンコ玉等)を用いることなく、クレジット等を用いて遊技を行うことが可能な遊技機(パチンコ機やスロットマシン等)に適用することも可能である。
【0182】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0183】
(a)請求項1項の発明によれば、制御基板は収容ケースに収容されているので不正されにくくなるとともに、遊技機の本体に取付手段を介して取り外し不能に取り付けられた収容ケースを遊技機の本体から取り外す際には、例えば収容ケースの少なくとも一部が破壊されるなどして痕跡が確実に残ることになり、不正が行われた可能性があることが外部から直ちに発見出来るようになるため、不正行為を効果的に抑制出来る。また、収容ケースを取り外した状態で第1の取付部材及び第2の取付部材を遊技機の本体から容易に取り外すことが出来るため、収容ケースを取り外した際に収容ケースの痕跡が第1の取付部材に残った場合や封印シールの痕跡が第2の取付部材に残った場合等において、新規な取付部材に交換することが出来るばかりか、第1の取付部材及び第2の取付部材の取り付け、取り外しの際に第1の係止部及び第2の係止部を遊技機の本体に対して着脱することはないので、第1の係止部及び第2の係止部の遊技機の本体に対する取り付け強度が低下することがなく、収容ケースの取り付け強度の低下を効果的に回避出来るとともに、遊技機の本体の再利用が可能となる。さらに、部品点数が少なくて済むため、構造が複雑化してコストが嵩むことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されたスロットマシンを示す正面図である。
【図2】図1のスロットマシンの内部構造図である。
【図3】図1のスロットマシンの前面扉の裏面図である。
【図4】本実施例のスロットマシンの構成を示すブロック図である。
【図5】同じく本実施例のスロットマシンの構成を示すブロック図である。
【図6】収容ケースを取り付ける状態を示す斜視図である。
【図7】(a)は収容ケースの平面図であり、(b)は(a)の収容ケースの側面図である。
【図8】収容ケースの上部ケースと下部ケースとを取り付ける状態を示す一部破断側面図である。
【図9】ベース部材を示す斜視図である。
【図10】(a)〜(c)はベース部材を背板に固設する工程を示す断面図である。
【図11】(a)は(b)のA−A断面図であり、(b)は(a)の収容ケースの平面図である。
【図12】背板に固設されたベース部材に収容ケースを取り付ける状態を示す断面図である。
【図13】図12のB−B断面図である。
【図14】(a)は(b)のC−C断面図であり、(b)は両ベース部材を背板に対して交換可能に取り付ける場合の一例を示すベース部材の平面図である。
【図15】(a)は保持手段の変形例を示す斜視図であり、(b)は(a)のベース部材が背板に取り付けられた状態を示す断面図である。
【図16】(a)は保持手段の他の変形例を示す斜視図であり、(b)は(a)のベース部材が背板に取り付けられた状態を示す断面図である。
【図17】(a)は(b)のE−E断面図であり、(b)は保持手段の他の変形例を示す平面図であり、(c)は(a)のD−D断面図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン
2a 筐体
2b 前面扉
3 施錠装置
3a 鍵穴
4 上部飾り枠
5 入賞図柄説明パネル
5a 透明領域
6 遊技パネル
7 下部飾り枠
8 タイトルパネル
9 メダル払出穴
10 灰皿
11 メダル受皿
12a、12b 放音部
13 放音部
14 透視窓
15 液晶表示部
20a〜20c 小役告知表示部
21 1枚賭け表示部
22、23 2枚賭け表示部
24、25 3枚賭け表示部
26 ゲームオーバー表示部
27 リプレイ表示部
28 ウェイト表示部
29 スタート表示部
30 投入指示表示部
31 クレジット表示部
32 ゲーム回数表示部
33 ペイアウト表示部
34 メダル投入部
35 メダル詰まり解除ボタン
36a 1枚BETボタン
36b MAXBETボタン
37 精算ボタン
38 スタートレバー
39 ストップボタンユニット
40L、40C、40R ストップボタン
41〜45 遊技効果ランプ部
50 可変表示装置
51L、51C、51R リール
52 リールユニット
53 リール間隠蔽部材
54L、54C、54R リールモータ
55 リールランプ
56 リールセンサ
57 ホッパータンク
58 案内レール
59 オーバーフロータンク
60 満タンセンサ
61 払出メダルセンサ
62 ホッパーモータ
63 メダル排出口
64 電源ユニット
65 メインスイッチ部
66 第2リセットボタン
67 設定ボタン
68 自動精算選択スイッチ部
69 打止め選択スイッチ部
70 設定キー挿入部
71 メダルセレクタ
72 不正メダル排出部
73 返却メダル流路
80 メインスイッチ
81 第2リセットスイッチ
82 設定キースイッチ
83 設定スイッチ
84 電源コード
85 背板
85a 前面
86、87 側板
100 1枚BETスイッチ
101 MAXBETスイッチ
102 スタートスイッチ
103L、103C、103R ストップスイッチ
104 精算スイッチ
105 第1リセットスイッチ
106 投入メダルセンサ
107 流路切替ソレノイド
108 ゲーム回数表示器
109 クレジット表示器
110 ペイアウト表示器
111 投入指示ランプ
112 1枚賭けランプ
113、114 2枚賭けランプ
115、116 3枚賭けランプ
117 ゲームオーバーランプ
118 スタートランプ
119 リプレイランプ
120 ボーナス告知ランプ
121a、121b BETボタンランプ
122L、122C、122R 操作有効ランプ
130〜134 遊技効果ランプ
135 液晶表示器
135a 表示画面
136a、136b、137 スピーカ
138 蛍光灯
139 ウェイトランプ
140a〜140c 小役告知ランプ
200 遊技制御基板
201 演出制御基板
202 電源基板
203 リール中継基板
204 リールランプ中継基板
205 外部出力基板
210 制御部
211 CPU
212 RAM
213 ROM
214 I/Oポート
215 スイッチ回路
216 モータ回路
217 初期リセット回路
218 クロック発生回路
219 パルス分周回路
220 バッファ回路
221 乱数発生回路
222 サンプリング回路
223 バックアップ電源
230 制御部
231 CPU
232 RAM
233 ROM
234 I/Oポート
235 スピーカ駆動回路
236 表示駆動回路
237 ランプ駆動回路
238 バックアップ電源
300 収容ケース
500 収容ケース
501 上部ケース
501a 上面
501b、501b’ 側板
501c 側板
502 下部ケース
502a 底板
502b、502b’ 側板
502c 側板
503 支柱
503a 凸部
503b 段部
504 孔部
505 係止片
506 ガイドバー
507 係止部
508 係止爪
509 ワンウェイネジ
510、510’ 穴部
510a、510a’ 大径部
510b、510b’ 小径部
511、511’ 封止片
512 隆起部
512a 上面
513 孔部
514 開口部
515、515’ 穴部
516、516’ 封止片
517、518 ベース部材
519 底板
520 支持片
521 穴部
521a 大径穴部
521b 長穴
522 段部
523 隆起部
524 孔部
525 底板
526 支持片
527 固定ネジ
528 穴部
528a 小径孔部
528b 大径孔部
529 脚部
530a、530b 側板
531 規制片
531a 上面
532 ナット
532a 雌ネジ孔
533 埋込ナット
533a 雌ネジ孔
534 収容部
535 係止ピン
535a 軸部
535b 頭部
535c フランジ部
535d 雄ネジ部
536 封印シール
537 ネジ部材
538 ナット
539 挿通穴
540 埋込ナット
540a 雌ネジ孔
541 係止部材
541a テーパ面
542 軸部材
543 埋込ナット
543a 雌ネジ孔
544 挿通穴
545 凹部
546 レール部材
547 係止片
548 溝部
549 幅広部
550 リベット

Claims (1)

  1. 遊技者が所定の遊技を行うことが可能な遊技機において、
    所定の制御手段が設けられた制御基板が収容される収容ケースと、
    前記収容ケースを前記遊技機の本体に取り付けるための第1の取付部材と、
    前記第1の取付部材とは別個に形成され、前記収容ケースを前記遊技機の本体に取り付けるための第2の取付部材と、
    前記遊技機の本体に固設され、前記第1の取付部材を前記遊技機の本体に係止可能な第1の係止部と、
    前記遊技機の本体に固設され、前記第2の取付部材を前記遊技機の本体に係止可能な第2の係止部と、
    前記収容ケースの一端部を前記第1の取付部材に取り付けるための手段であって、所定の部位を破壊しない限りその取り付け状態を解除することが出来ない取付手段と、
    前記第2の取付部材に形成され、前記収容ケースの他端部を係止して該第2の取付部材からの離脱を規制する規制片と、
    前記規制片と前記収容ケースとに跨って貼着される封印シールと、
    前記規制片に形成され、前記封印シールが貼着される規制片側貼着面と、
    前記収容ケースに形成され、該収容ケースの他端部が前記規制片により前記第2の取付部材に係止された状態において、前記規制片側貼着面に連続する面一な封印シール貼着面を形成するケース側貼着面と、
    を備え、
    前記第1の係止部及び前記第2の係止部は、一端が遊技機の本体に固設される軸部の先端に形成され、該軸部よりも大径の頭部からなり、
    前記第1の取付部材及び前記第2の取付部材は、
    前記頭部を挿通可能に形成された挿通穴と、該挿通穴に連設され、前記頭部を挿通不能に形成された長穴と、からなる穴部を有し、
    前記挿通穴に前記頭部を挿通した後、互いに離間する方向にスライド移動させることで、前記長穴内に前記軸部が位置して前記頭部により係止される係止状態となり、該係止状態で前記収容ケースが取り付けられることで、互いに近接する方向へのスライド移動が規制されて前記係止状態の解除が不可となり、前記収容ケースが取り外されることで、互いに近接する方向へのスライド移動の規制が解除されて前記係止状態の解除が可能となる、
    ことを特徴とする遊技機。
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