JP2003062033A - 経穴探査装置および治療効果判定装置 - Google Patents
経穴探査装置および治療効果判定装置Info
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Abstract
とができる経穴探査装置を提供する。 【解決手段】 経穴探査装置10は、脈波を検出する脈
波検出部18と、皮膚を刺激できるように形成された端
部を備える刺激部14と、刺激部14による刺激を与え
る前後において脈波検出部18によって検出された脈波
波形を記憶する記憶部34と、その記憶部34に記憶さ
れた脈波波形を用いて脈波波形の指標を導出する脈波波
形指標導出部38と、刺激部14による刺激を与える前
後における脈波波形の指標を用いて刺激部14によって
刺激した箇所が経穴であるか否かを判定する経穴判定部
30とを備える。
Description
経穴(つぼ)に関連した、経穴探査装置および治療効果
判定装置に関する。
療においては、東洋医学において経穴(つぼ)と呼ばれ
る身体における位置に鍼または灸をほどこして治療を行
う。その治療効果は、そのような治療が正しい経穴の位
置に行われたか否かによって大きく異なることが知られ
ている。そこで、鍼灸治療においては、正確な経穴の位
置を知ることが重要となる。
おいては、東洋医学の文献に示される経絡図による概ね
の位置情報と、臨床経験に基づく勘や試し打ちなどとに
よって、主観的に経穴の位置が探査されている。そのた
め、経穴の位置の決定に客観性が乏しく、再現性にも問
題がある。
置に対して行われた鍼灸治療の効果は、患者に対する問
診や、鍼灸治療師による脈診すなわち患者の橈骨動脈を
指先で触れて脈波の状態を診断したりして行われてお
り、その判定においても客観性が乏しい。
い点を経穴として探査する経穴の探査装置があるが、そ
の探査結果の信頼性には疑問が呈されている。
たものであって、その目的は、以下のいずれかの作用効
果を奏することのできる経穴探査装置および治療効果判
定装置を提供することにある。
査することができる。
ことができる。
穴探査装置は、脈波を検出する脈波検出部と、皮膚を刺
激できるように形成された端部を備える刺激部と、前記
刺激部による刺激を与える前後において、前記脈波検出
部によって検出された脈波波形を記憶する記憶部を備
え、その記憶部に記憶された脈波波形を用いて、前記刺
激部によって刺激した箇所が経穴であるか否かを判定す
る経穴判定部と、を有することを特徴としている。
る前後において脈波検出部によって検出され、記憶部に
記憶された脈波波形を用いて、刺激部によって刺激した
箇所が経穴であるか否かを経穴判定部が判定することが
できる。これによって、経穴の位置を客観的に探査する
ことが可能となり、探査位置の再現性が高まる。
波を検出する脈波検出部と、皮膚を刺激できるように形
成された端部を備える刺激部と、複数箇所において与え
た前記刺激部によるそれぞれの刺激の後において前記脈
波検出部によって検出された脈波波形を記憶する記憶部
を備え、その記憶部に記憶された脈波波形を用いて、各
刺激箇所が経穴であるか否かを判定する経穴判定部と、
を有することを特徴としている。
刺激部によるそれぞれの刺激の後において脈波検出部に
よって検出され、記憶部に記憶された脈波波形を用い
て、刺激部によって刺激した各箇所が経穴であるか否か
を経穴判定部が判定することができる。これによって、
経穴の位置を客観的に探査することが可能となり、探査
位置の再現性が高まる。
の指標を導出する脈波波形指標導出部を備え、前記指標
を用いて前記刺激部によって刺激した箇所が経穴である
か否かを判定してもよい。
期血圧と拡張期血圧との差圧である脈圧、切痕の血圧と
収縮期血圧との差圧である駆出後期圧、切痕の血圧と切
痕波ピークの血圧との間の血圧差である切痕波高、切痕
の血圧と収縮期血圧との差圧である駆出後期圧を前記脈
圧で正規化した駆出後期圧比、切痕の血圧と切痕波ピー
クの血圧との間の血圧差である切痕波高を前記脈圧で正
規化した切痕波高比、拡張期血圧と退潮波ピーク血圧と
の血圧差である退潮波高を前記脈圧で正規化した退潮波
高比、または、脈拍を、前記記憶部に記憶された脈波波
形から導出してもよい。
は、脈波を検出する脈波検出部と、少なくとも先端部が
鍼灸に用いられる鍼状に形成された鍼状部と、前記鍼状
部による鍼打ちを行う前後において、前記脈波検出部に
よって検出された脈波波形を記憶する記憶部を備え、そ
の記憶部に記憶された脈波波形を用いて鍼打ちの治療効
果を判定する治療効果判定部と、を有することを特徴と
している。
う前後において脈波検出部によって検出され、記憶部に
記憶された脈波波形を用いて、鍼状部によって行った鍼
打ち治療効果を治療効果判定部が判定できる。これによ
って、鍼打ちによる治療の効果を客観的に判定すること
ができる。
波形の指標を導出する脈波波形指標導出部を備え、前記
指標を用いて前記鍼状部によって鍼打ちの治療効果を判
定してもよい。
期血圧と拡張期血圧との差圧である脈圧、切痕の血圧と
収縮期血圧との差圧である駆出後期圧、切痕の血圧と切
痕波ピークの血圧との間の血圧差である切痕波高、切痕
の血圧と収縮期血圧との差圧である駆出後期圧を前記脈
圧で正規化した駆出後期圧比、切痕の血圧と切痕波ピー
クの血圧との間の血圧差である切痕波高を前記脈圧で正
規化した切痕波高比、拡張期血圧と退潮波ピーク血圧と
の血圧差である退潮波高を前記脈圧で正規化した退潮波
高比、または、脈拍を、前記記憶部に記憶された脈波波
形から導出してもよい。
ついて、図面を参照しながら、さらに具体的に説明す
る。
骨動脈における典型的な血圧波形を示すグラフである。
この図に示したように動脈における血圧波形は、通常、
最も高いピークを持つ駆出波(ejection wave)、次に
高いピークを持つ退潮波(tidal wave)、3つ目のピー
クである切痕波(dicrotic wave)を備えている。ま
た、退潮波と切痕との間の極小点または変曲点は切痕
(dicrotic notch)と呼ばれる。そして、駆出波のピー
クは、血圧波形において最も高い血圧である収縮期血圧
(最高血圧)BPsysに対応している。また拡張期血圧
(最低血圧)BPdiaは、血圧波形において最も低い血
圧に対応している。そして、収縮期血圧BPsysと拡張
期血圧BPd iaとの差圧は、脈圧ΔBPと呼ばれる。さ
らに、平均血圧BPmeanは、血圧波形を積分して時間平
均を求めることにより得られる。
BPsysと切痕における血圧との差圧を駆出後期圧ΔB
PPと、切痕における血圧と切痕波ピークにおける血圧
との差圧を切痕波高ΔBPDと、拡張期血圧と退潮波ピ
ーク血圧との血圧差を退潮波高BPTpと、それぞれ呼
ぶ。
拮抗剤であるニフェジピンは、血管伸展性を一時的に向
上させる薬理作用を持つことが知られており、その作用
は交感神経が抑制され副交感神経が支配的な生理状態に
なった場合に類似している。本願発明者は、複数の被験
者において、ニフェジピンを被験者に投与する前後にお
いて駆出後期圧ΔBPP(mmHg)を測定してみた。
表1はその結果を示しており、この表において、投与前
のΔBPP(mmHg)はニフェジピンを投与する前1
時間における橈骨動脈圧波形の加算平均から得た駆出後
期圧ΔBPPであり、投与後のΔBPP(mmHg)はニ
フェジピンを投与後1時間における橈骨動脈圧波形の加
算平均から得た駆出後期圧ΔBPPである。
においては、ニフェジピン投与前後において駆出後期圧
ΔBPPの有意差が見られなかったが、他の4名の被験
者C〜Fにおいてはニフェジピン投与後における駆出後
期圧ΔBPPの増加が明らかに認められる。すなわち、
橈骨動脈圧波形から得られる指標の一つである駆出後期
圧ΔBPPは、異なる生理状態において明らかに異なる
数値を示すことがわかる。
指標例えば駆出後期圧ΔBPPの変化をモニタすること
によって、被験者の生理状態の変化を検知することが可
能であると言える。
成を示すブロック図である。この図に示すように、経穴
探査装置10は、刺激部14、脈波検出部18、経穴判
定部30、表示部50、および制御部54を備えて構成
される。
に形成された端部を備えて形成されている。
えて構成され、脈波すなわち左心室の各収縮とともに起
こる動脈の進行性膨張に伴う波形を検出する。
を与える前後において、脈波検出部18によって検出さ
れた脈波波形を用いて、刺激部14によって刺激した箇
所が経穴であるか否かを判定する。経穴判定部30は、
例えば、記憶部34と、脈波波形指標導出部38と、判
定部42とを備えて構成される。さらに具体的には、経
穴判定部30は、例えば、CPUと、そのCPUを動作
させるプログラムが格納されたメモリとを含んで構成さ
れる。
前後において脈波検出部18によって検出された脈波波
形を記憶する。記憶部34は、半導体メモリ、磁気また
は光を利用した記憶媒体の少なくともいずれかを用いて
形成することができる。
記憶された脈波波形を用いて、脈波波形の指標例えば駆
出後期圧ΔBPPを導出する。
導出した刺激部14による刺激を与える前後における指
標例えば駆出後期圧ΔBPPを用いて、刺激部14によ
って刺激した箇所が経穴であるか否かを判定する。
た箇所が経穴であるか否かについての経穴判定部30に
よる判定結果を文字や記号またはグラフなどとして表示
する。
部分は、例えば図3および図4に示すように腕時計の形
状に形成することができる。なお、図3は外観を示す斜
視図であり、図4は手首に装着した状態を示す斜視図で
ある。
0の刺激部14を除く部分は、本体部62と、本体部6
2に取り付けられた一対のバンド58と、バンド58に
沿って移動可能にバンド58に取り付けられたセンサ保
持部59とを備えている。センサ保持部59には、突出
して設けられた圧力センサ68を含む脈波検出部18が
備えられている。圧力センサ68と本体部62とは、圧
力センサ68による検出信号を伝達する図示しない配線
例えばFPC(flexible printed circuit)基板によっ
て結ばれている。
(IC)を少なくとも1つ備えている。図3において
は、このICが時計機能も持つ例を示しており、表示部
50に時刻情報を表示した場合を示している。また、各
種操作を行うための操作ボタン61は、例えば、脈波を
測定する測定モードと時刻を表示する時計モードの切り
替えなどを行ったり、各種入力を行ったりするために用
いられる。
ては、図4に示すように、センサ保持部59が橈骨動脈
98の近傍に位置するように、腕時計構造の経穴探査装
置10が被験者の手首に巻き回される。そして、センサ
保持部59に設けられている圧力センサ68が例えば橈
骨動脈98上に位置するように、センサ保持部59をバ
ンド58に沿ってスライドさせて位置決めする。
の橈骨動脈98に押圧されると、その動脈における血流
の変動に伴う血管壁の振動に対応する脈波が圧力センサ
68を備える脈波検出部18に伝達され、経穴探査装置
10は脈波を随時検出することが可能となる。なお、脈
波波形はその血管における血圧波形とほぼ同様の形状を
持つ波形として検出することができる。
者を刺激部によって刺激した箇所が経穴であるか否かを
判定する。
サ保持部59が橈骨動脈98の近傍上に位置する状態で
装着する。
える前に、例えば圧力センサ68を備える脈波検出部1
8は、手首の動脈例えば橈骨動脈98における血流に伴
う血管壁の振動波形すなわち脈波波形を圧力波形として
検出する。そして、圧力センサ68によって検出された
脈波波形を記憶部34が記憶する。次いで、記憶部34
に記憶されたその脈波波形を用いて、脈波波形指標導出
部38が脈波波形の指標を導出する。
刺激部14によって刺激する。
に、圧力センサ68は再び脈波波形を検出する。そし
て、圧力センサ68によって検出された脈波波形を記憶
部34が記憶する。次いで、記憶部34に記憶されたそ
の脈波波形を用いて、脈波波形指標導出部38は脈波波
形の指標例えば駆出後期圧ΔBPPを導出する。
刺激部14による刺激を与える前後における指標例えば
駆出後期圧ΔBPPを用いて、刺激部14によって刺激
した箇所が経穴であるか否かを判定部42が判定する。
んで構成された表示部50によって、文字やグラフなど
として表示される。
は、経穴判定部30において、脈波波形指標導出部38
が導出し、刺激された部位が経穴であるか否かを判定部
42が判定するために用いる指標が駆出後期圧ΔBPP
である例を示した。しかしながら、経穴判定部30にお
いて、脈波波形指標導出部38が導出し、判定部42が
判定に用いる指標は、収縮期血圧と拡張期血圧との差圧
である脈圧ΔBP、切痕の血圧と切痕波ピークの血圧と
の間の血圧差である切痕波高ΔBP D、切痕の血圧と収
縮期血圧との差圧である駆出後期圧を脈圧で正規化した
駆出後期圧比ΔBPP/ΔBP、切痕の血圧と切痕波ピ
ークの血圧との間の血圧差である切痕波高を脈圧で正規
化した切痕波高比ΔBPD/ΔBP、拡張期血圧と退潮
波ピーク血圧との血圧差である退潮波高を脈圧で正規化
した退潮波高比BPTp/ΔBP、または、脈拍であって
もよい。
での記載においては、脈波検出部が脈波を検出する動脈
は、橈骨動脈98である場合を示した。しかしながら、
脈波検出部が脈波を検出する動脈は、四肢および指のい
ずれかの動脈、例えば、手首の尺骨動脈、手指の動脈で
ある掌側指動脈、上腕部の上腕動脈、または下肢の膝窩
動脈であってもよい。あるいは、脈波検出部が脈波を検
出する動脈は、体表から遠くない位置を流れる他の動
脈、例えば、頸動脈や大腿動脈であってもよい。
での記載においては、脈波検出部として圧力センサを用
いる例を示したが、脈波波形は血流量の変化波形とほぼ
同様の波形となるため、動脈に対する光照射と、動脈内
の血液による反射光量の変化または透過光量の変化の検
出とを行うように形成された光センサを、圧力センサに
代えて脈波検出部として使用できる。
(light-emitting diode)とフォトトランジスタを用い
て構成することができる。ここで、LEDの発光波長を
血液中のヘモグロビンの反射または吸収波長ピーク付近
に選び、フォトトランジスタの受光波長領域をヘモグロ
ビンの反射または吸収波長ピーク付近に選べば、受光レ
ベルは血流量に応じて変化する。このようにして受光レ
ベルを検出することによって、脈波波形を検出すること
ができる。
変化する脈波すなわち容積脈波を、皮膚付近に存在する
毛細血管網における赤血球量の変動としてとらえ、皮膚
に照射した光の透過量または反射量の変動として検出す
ることができるため、センサを必ずしも橈骨動脈などの
位置に合わせることなく検出することができる。したが
って、このような光センサを用いた脈波検出部は、皮膚
付近に存在する毛細血管における赤血球量の変動を、末
梢動脈における脈波(容積脈波)として安定して検出す
ることが可能である。
探査装置10は、刺激部14によって刺激した箇所が経
穴であるか否かを判定するために用いる指標として、切
痕の血圧と最高血圧との差圧である駆出後期圧を最高血
圧と最低血圧との差圧である脈圧で正規化した駆出後期
圧比ΔBPP/ΔBP、切痕の血圧と切痕波ピークの血
圧との間の血圧差である切痕波高を脈圧で正規化した切
痕波高比ΔBPD/ΔBP、退潮波ピーク血圧を脈圧で
正規化したΔBPTP/ΔBP、または、脈拍を用いるこ
とができる。したがって、脈波検出部として必ずしも絶
対的な血圧を検出するセンサを用いる必要がない。した
がって、血圧波形と同様な形状の波形を得ることができ
る光電式センサを脈波検出部として用いることによって
も、前述した経穴探査装置と同様な作用効果を奏するこ
とができる経穴探査装置を構成できる。
(C)は、このような脈波検出部18Aを備えた経穴探
査装置10Aの刺激部14を除く部分の一例を示す外観
図である。経穴探査装置10Aは、腕時計状の構造を有
する本体部62Aと、この本体部62Aのコネクタ部2
0にコネクタピース57を介して接続されるケーブル6
4と、このケーブル64の先端側に設けられた脈波検出
部18Aとを含んで構成されている。本体部62Aには
リストバンド56が取り付けられ、リストバンド56に
よって本体部62Aが被験者の手首に装着される。
り、コネクタ部20にはケーブル64の端部となってい
るコネクタピース57が着脱自在に取り付けられてい
る。
取り外したコネクタ部20を示しており、例えば、ケー
ブル64との接続ピン21や、データ転送を行うための
LED22およびフォトトランジスタ23を備えてい
る。
ネルからなる表示部50Aが設けられている。表示部5
0Aは、セグメント表示領域や、ドット表示領域などを
有し、中枢血圧波形、中枢血圧波形指標、または解析結
果など表示する。なお、表示部50Aには液晶パネルで
はなく他の表示装置を用いてもよい。
などを制御するCPU(central processing unit)、
CPUを動作させるプログラムその他を記憶するメモリ
を備え(図示省略)、本体部62Aの外周部には各種操
作や入力を行うための操作ボタン61Aがそれぞれ設け
られている。
示すように、センサ固定用バンド65によって遮光され
て、被験者の人差し指の根本付近に装着される。このよ
うに、脈波検出部18Aを指の根本付近に装着すると、
ケーブル64が短くて済むので、装着しても邪魔になら
ない。また、指の根元付近は指先に比べると気温による
血流量の変化が少ないため、検出した脈波波形に対する
気温などの影響が比較的少ない。
での記載においては、経穴判定部30、表示部50、お
よび制御部54が本体部62に組み込まれている例を示
したが、少なくともいずれかは別体として形成して脈波
検出部18や刺激部14などに電気的に接続されていて
もよい。
での記載においては、告知部として、例えば液晶表示装
置を備えて構成された表示部50を用い、表示部50が
文字やグラフなどとして表示することによって告知する
例を示した。しかしながら、表示部50に替えてあるい
は表示部50とともに、プリンタ、または、音声合成装
置およびスピーカなどを含んで構成したものを告知部と
して用い、このような情報を文字やグラフなどとして、
表示、印字、あるいは音声として告知するようにしても
よい。
激部14による刺激を与える前後において脈波検出部1
8によって検出され、記憶部34に記憶された脈波波形
を用いて、刺激部14によって刺激した箇所が経穴であ
るか否かを経穴判定部30が判定することができる。こ
れによって、経穴の位置を客観的に探査することが可能
となり、探査位置の再現性が高まる。
査装置は、複数箇所において与えた前記刺激部によるそ
れぞれの刺激の後において前記脈波検出部によって検出
された脈波波形を記憶部が記憶し、経穴判定部はその記
憶部に記憶された脈波波形を用いて、各刺激箇所が経穴
であるか否かを判定するように構成された点が実施形態
Aとは異なる。以下においては、実施形態Aと相違する
点を中心に説明する。それ以外の点については、実施形
態Aと同様であるので説明を省略する。また、図面にお
いて対応する部分には同一の符号を付す。
成を示すブロック図である。本実施形態の機能的構成
は、実施形態Aの機能的構成とほぼ同様である。しかし
ながら、経穴判定部の動作が幾分異なる。
定部31は、複数箇所において与えた刺激部14による
それぞれの刺激の後において脈波検出部18によって検
出された脈波波形を記憶する。そして、複数箇所の刺激
を行った後に、記憶されたそれらの脈波波形を用いて各
刺激箇所が経穴であるか否かを判定する。経穴判定部3
1は、実施形態Aと同様に、例えば、記憶部35と、脈
波波形指標導出部38と、判定部43とを備えて構成さ
れる。
激部14によるそれぞれの刺激の後において脈波検出部
18によって検出された、複数の脈波波形を記憶する。
記憶された脈波波形を用いて、各脈波波形の指標例えば
駆出後期圧ΔBPPを導出する。
数の脈波波形のそれぞれに対応する指標を用いて、刺激
部14によって刺激した各箇所が経穴であるか否かを判
定する。例えば、判定部43は、記憶部35に記憶され
た複数の脈波波形のそれぞれについて、脈波波形指標導
出部38によって導出された駆出後期圧ΔBPPを互い
に比較することによって、刺激部14によって刺激した
各箇所が経穴であるか否かを判定する。
形態Aと同様とすることができる。
動作して、被験者を刺激部14によって刺激した箇所が
経穴であるか否かを判定する。
サ保持部59が橈骨動脈98の近傍上に位置する状態で
装着する。
推定される箇所を刺激する。
ら所定時間の後に、圧力センサ68は脈波波形を検出す
る。そして、圧力センサ68によって検出された脈波波
形を記憶部35が記憶する。
刺激の所定時間後に検出された脈波波形の検出および記
憶とを複数の箇所において繰り返す。
所に対応する脈波波形を用いて、脈波波形指標導出部3
8は各刺激箇所に対応する脈波波形の指標例えば駆出後
期圧ΔBPPを導出する。そして、複数の刺激箇所に対
応する指標を互いに比較することによって、各刺激箇所
が経穴であるか否かを判定部43が判定する。
んで構成された表示部50によって、文字やグラフなど
として表示される。
は、記憶部が複数の刺激箇所に対応する脈波を記憶し、
脈波波形指標導出部はそれら複数箇所に対応する脈波が
得られた後に指標を導出する例を示した。しかしなが
ら、脈波波形指標導出部はそれら各刺激箇所に対応する
脈波が得られたごとに、指標を導出するようにしてもよ
い。
形態Aに示した各変形例を同様に適用することができ
る。
るそれぞれの刺激の後において脈波検出部18によって
検出され、記憶部35に記憶された脈波波形を用いて、
刺激部14によって刺激した各箇所が経穴であるか否か
を経穴判定部31が判定することができる。これによっ
て、経穴の位置を客観的に探査することが可能となり、
探査位置の再現性が高まる。
効果判定装置は、刺激部に替えて鍼状部が用いられ、経
穴判定部に替えて治療効果判定部が用いられている点が
実施形態Aの経穴探査装置との主な相違点である。以下
においては、実施形態Aと異なる点を中心に説明する。
それ以外の点については、実施形態Aと同様であるので
説明を省略する。また、図面において対応する部分には
同一の符号を付す。
的構成を示すブロック図である。本実施形態の機能的構
成は、実施形態Aの機能的構成とほぼ同様である。しか
しながら、刺激部14に替えて鍼状部15が用いられ、
経穴判定部30に替えて治療効果判定部32が用いられ
ている。
成された先端部を備えて形成されている。
ちを行う前後において、脈波検出部18によって検出さ
れた脈波波形を用いて鍼打ちの治療効果を判定する。治
療効果判定部32は、例えば、記憶部36と、脈波波形
指標導出部38と、判定部44とを備えて構成される。
さらに具体的には、治療効果判定部32は、例えば、C
PUと、そのCPUを動作させるプログラムが格納され
たメモリとを含んで構成される。
行う前後において脈波検出部18によって検出された脈
波波形を記憶する。記憶部36は、半導体メモリ、磁気
または光を利用した記憶媒体の少なくともいずれかを用
いて形成することができる。
記憶された脈波波形を用いて、脈波波形の指標例えば駆
出後期圧ΔBPPを導出する。
を行う前後において、脈波検出部18によって検出され
た脈波波形を用いて鍼打ちの治療効果を判定する。例え
ば、判定部44は、脈波波形から導出される指標である
駆出後期圧ΔBPPの鍼打ち前後の変化を用いて治療効
果を判定する。
果の判定結果を文字や記号またはグラフなどとして表示
する。
除く外観的構成は、実施形態Aと同様とすることができ
る。
式的な外観図である。この例に示す鍼状部15は、皮膚
に直接触れる針先部材16と、鍼状部を保持するための
被保持部材17とを備えて構成されている。
鍼打ちの治療効果を判定する。
サ保持部59が橈骨動脈98の近傍上に位置する状態で
装着する。
に、圧力センサ68を備える脈波検出部18が脈波波形
を検出する。そして、圧力センサ68によって検出され
た脈波波形を記憶部36が記憶する。次いで、記憶部3
6に記憶されたその脈波波形を用いて、脈波波形指標導
出部38が脈波波形の指標例えば駆出後期圧ΔBPPを
導出する。
鍼状部15によって鍼打ちする。
後に、圧力センサ68は再び脈波波形を検出する。そし
て、圧力センサ68によって検出された脈波波形を記憶
部36が記憶する。次いで、記憶部36に記憶されたそ
の脈波波形を用いて、脈波波形指標導出部38は脈波波
形の指標を導出する。
鍼状部15による刺激を与える前後における指標を用い
て、鍼状部15による鍼打ちの効果を判定部44が判定
する。
んで構成された表示部50によって、文字やグラフなど
として表示される。
は、治療効果判定部32において、脈波波形指標導出部
38が導出し、治療効果を判定部44が判定するために
用いる指標が駆出後期圧ΔBPPである例を示した。し
かしながら、治療効果判定部32において、脈波波形指
標導出部38が導出し、判定部44が判定に用いる指標
は、収縮期血圧と拡張期血圧との差圧である脈圧ΔB
P、切痕の血圧と切痕波ピークの血圧との間の血圧差で
ある切痕波高ΔBPD、切痕の血圧と収縮期血圧との差
圧である駆出後期圧を脈圧で正規化した駆出後期圧比Δ
BPP/ΔBP、切痕の血圧と切痕波ピークの血圧との
間の血圧差である切痕波高を脈圧で正規化した切痕波高
比ΔBPD/ΔBP、拡張期血圧と退潮波ピーク血圧と
の血圧差である退潮波高を脈圧で正規化した退潮波高比
BPTp/ΔBP、または、脈拍であってもよい。
形態Aに示した、変形例2.4.2、変形例2.4.
3、変形例2.4.4、および変形例2.4.5を同様
に適用することができる。
は、鍼状部15による鍼打ちを行う前後において脈波検
出部18によって検出され、記憶部36に記憶された脈
波波形を用いて、鍼状部15によって行った鍼打ち治療
効果を治療効果判定部32が判定できる。これによっ
て、鍼打ちによる治療の効果を客観的に判定することが
できる。
では脈波検出部18または18Aが検出した脈波波形を
用いて、経穴の探査または治療効果の判定を行う例を示
した。しかしながら、脈波検出部に加えて、例えば以下
に示すような血圧測定部および変換部を備えて構成する
ことによって、脈波波形を血圧波形に変換し、その血圧
波形を用いて経穴の探査または治療効果の判定を行うよ
うにしてもよい。
よび、血圧測定部80に関連する部分すなわち脈波検出
部18および変換部72との関係を示すブロック図であ
る。なお、脈波検出部としては前述した各実施形態で示
した脈波検出部18または脈波検出部18Aに限らず、
脈波波形を検出するセンサを備えるものであれば他の脈
波検出部を用いることもできる。
を検出する部位における血圧を測定する。血圧測定部8
0の一例については更に後述する。
血圧値を用いて、脈波検出部18が検出した脈波波形を
その部位における血圧波形に変換する。例えば、変換部
72は、血圧測定部80が測定した拡張期血圧と収縮期
後期血圧との間の振幅を持つようにすることによって、
脈波波形を対応する血圧波形に変換する。このようにし
て得られた血圧波形は、経穴判定部30または31、あ
るいは治療効果判定部32に入力され、脈波波形に替え
て血圧波形を用いた判定が行われる。
測定部82を用いて血圧測定を行う様子を示す模式図で
ある。血圧測定部82は、脈波検出部18が脈波を検出
する部位、例えば手首に帯状体91を装着して血圧測定
を行う。帯状体91は、その内面側に、袋状の圧力付加
部89を備えており、圧力付加部が橈骨動脈98に対向
する位置となるようにして指に巻き付けられる。
り、管路87を介してポンプ86および排気バルブ88
が接続されている。圧力付加部89に充填される流体例
えば空気の量をポンプ86や排気バルブ88などで調節
することによって、圧力付加部89の体積が制御され、
それによって圧力付加部89が橈骨動脈98を押圧する
押圧力が調節される。
変化を検出する圧力センサ90が取り付けられている。
圧力センサ90は、圧力付加部89および管路87を介
して流体の圧力変化として伝わる橈骨動脈98の振動を
検出するように形成されている。すなわち、橈骨動脈9
8上に位置する圧力付加部89は橈骨動脈98の振動に
対応して押圧されるため、圧力付加部89内の流体の圧
力が橈骨動脈98の振動によって変化することになる。
したがって、そのような圧力変化を検出する圧力センサ
90は、橈骨動脈98の振動に対応する信号を出力する
ことができる。
80は、前述した各部に加えて、制御部84および血圧
決定部92を備えて構成されている。
8の動作を制御して圧力付加部89内に充填された流体
の量を調節して、圧力付加部89が印加する圧力を変化
させて、圧力付加部89が橈骨動脈98を所定範囲のさ
まざまな押圧力で押圧するように制御する。制御部84
は、例えば、CPUと、そのCPUを動作させるプログ
ラムが格納された記憶部例えば半導体メモリを含んで構
成される。
ているさまざまな押圧力の情報を制御部84から取り込
み、それら各押圧力における圧力センサ90からの検出
信号を取り込んで、それらをもとに、最高血圧および最
低血圧を決定する。血圧決定部92は、例えば、CPU
と、そのCPUを動作させるプログラムが格納されたメ
モリを含んで構成されている。
部82が血圧測定を行う動作について説明する。
応する位置となるようにして、カフ状の帯状体91が手
首に巻き付けられる。
び排気バルブ88を制御して、圧力付加部89内に充填
された流体の量を調節して、圧力付加部89が印加する
圧力を変化させて、圧力付加部89が橈骨動脈98を所
定範囲のさまざまな押圧力で押圧するように制御する。
すなわち、圧力付加部89の押圧力は、血圧値として一
般的に遭遇しうる範囲を幾分超える範囲、例えば250
〜20mmHgの範囲となるように制御部84によって
制御される。
て、橈骨動脈98の振動を検出する圧力センサ90が、
圧力付加部89によって狭窄状態とされた血管を流れる
血流による血管壁の振動に対応する信号を検出する。そ
の結果は、圧力付加部89の各押圧力に対応させて、血
圧決定部92に記憶される。なお、圧力付加部89が印
加する各押圧力値は、その押圧力を制御する制御部84
から血圧決定部92に伝達される。
の設定範囲に分布して、十分なサンプル数が得られた時
点で、血圧決定部92は、血圧の決定を行う。すなわ
ち、圧力センサ90が狭窄状態の血管を流れる血流に伴
う振動を検出する最も高い圧力付加部89の押圧力を最
高血圧とし、圧力センサ90が狭窄状態の血管を流れる
血流に伴う振動を検出する最も低い圧力付加部89の押
圧力を最低血圧として、決定する。なお、この血圧決定
の原理は、腕帯に加える圧力を変化させながら、腕帯に
より押圧される動脈の末梢側において押圧により狭めら
れた血管を流れる血流に伴う血管壁の振動をモニタして
血圧を決定する血圧測定法、いわゆる聴診法と同様であ
る。以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は前
述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の
要旨の範囲内、または、特許請求の範囲の均等範囲内
で、各種の変形実施が可能である。
ある。
示すブロック図である。
部分の外観図である。
態を示す斜視図である
波検出部を備えた経穴探査装置の刺激部を除く部分の一
例を示す外観図である。
示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
る。
80に関連する部分との関係を示すブロック図である。
す模式図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 脈波を検出する脈波検出部と、 皮膚を刺激できるように形成された端部を備える刺激部
と、 前記刺激部による刺激を与える前後において、前記脈波
検出部によって検出された脈波波形を記憶する記憶部を
備え、その記憶部に記憶された脈波波形を用いて、前記
刺激部によって刺激した箇所が経穴であるか否かを判定
する経穴判定部と、 を有することを特徴とする経穴探査装置。 - 【請求項2】 脈波を検出する脈波検出部と、 皮膚を刺激できるように形成された端部を備える刺激部
と、 複数箇所において与えた前記刺激部によるそれぞれの刺
激の後において前記脈波検出部によって検出された脈波
波形を記憶する記憶部を備え、その記憶部に記憶された
脈波波形を用いて、各刺激箇所が経穴であるか否かを判
定する経穴判定部と、 を有することを特徴とする経穴探査装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 前記経穴判定部は、前記脈波波形の指標を導出する脈波
波形指標導出部を備え、前記指標を用いて前記刺激部に
よって刺激した箇所が経穴であるか否かを判定すること
を特徴とする経穴探査装置。 - 【請求項4】 請求項3において、 前記脈波波形指標導出部は、収縮期血圧と拡張期血圧と
の差圧である脈圧、切痕の血圧と収縮期血圧との差圧で
ある駆出後期圧、切痕の血圧と切痕波ピークの血圧との
間の血圧差である切痕波高、切痕の血圧と収縮期血圧と
の差圧である駆出後期圧を前記脈圧で正規化した駆出後
期圧比、切痕の血圧と切痕波ピークの血圧との間の血圧
差である切痕波高を前記脈圧で正規化した切痕波高比、
拡張期血圧と退潮波ピーク血圧との血圧差である退潮波
高を前記脈圧で正規化した退潮波高比、または、脈拍
を、前記記憶部に記憶された脈波波形から導出すること
を特徴とする経穴探査装置。 - 【請求項5】 脈波を検出する脈波検出部と、 少なくとも先端部が鍼灸に用いられる鍼状に形成された
鍼状部と、 前記鍼状部による鍼打ちを行う前後において、前記脈波
検出部によって検出された脈波波形を記憶する記憶部を
備え、その記憶部に記憶された脈波波形を用いて鍼打ち
の治療効果を判定する治療効果判定部と、 を有することを特徴とする治療効果判定装置。 - 【請求項6】 請求項5において、 前記治療効果判定部は、前記脈波波形の指標を導出する
脈波波形指標導出部を備え、前記指標を用いて前記鍼状
部によって鍼打ちの治療効果を判定することを特徴とす
る治療効果判定装置。 - 【請求項7】 請求項6において、 前記脈波波形指標導出部は、収縮期血圧と拡張期血圧と
の差圧である脈圧、切痕の血圧と収縮期血圧との差圧で
ある駆出後期圧、切痕の血圧と切痕波ピークの血圧との
間の血圧差である切痕波高、切痕の血圧と収縮期血圧と
の差圧である駆出後期圧を前記脈圧で正規化した駆出後
期圧比、切痕の血圧と切痕波ピークの血圧との間の血圧
差である切痕波高を前記脈圧で正規化した切痕波高比、
拡張期血圧と退潮波ピーク血圧との血圧差である退潮波
高を前記脈圧で正規化した退潮波高比、または、脈拍
を、前記記憶部に記憶された脈波波形から導出すること
を特徴とする治療効果判定装置。
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