JP7299077B2 - 生体情報測定処理装置 - Google Patents

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本発明は、経穴に係る生体情報計測処理装置に関する。
東洋医学では、「治療対象としての生体(人間または動物の身体)」を総合的に判断しようとする視点から、直感や五感から得た複雑かつ膨大な情報と顔や舌、脈、経穴(ツボ)の反応など多くの所見を捉えて病の判断をしている。
例えば、そのうちの経穴を特定する方法としては、近年、様々な手法が提案されている。例えば、特許文献1に記載された方法では、生体に印加する電圧と生体に供給される電流とを測定して、その電圧と電流との関係が負性抵抗特性を示した際の位置を経穴の位置と特定することを提案している。
なお、経穴を刺激させることで血行がよくなると言われ、健康増進に活用されているが、経穴とはどのようなものであるかは解剖学的にも生理学的にも未だに解明されていない。
特開2009-142543号公報
ここで、経穴は例えば、特許文献1によれば直径が2~3mm程度とされている。しかし、特許文献1で示す方法では、生体の測定部位の表面に電圧を印可するプローブを接触させた際に、必ず生体の一部をグランド電極に接触させる必要があった。つまり、プローブの位置とグランド電極との位置関係で電圧と電流との関係と電流刺激による経穴の電気的特性が変化するおそれがある。そして、プローブとグランド電極との位置関係から特定される経穴の位置が制限されるおそれもあった。よって、結果的に正しく精度よく安定して経穴の位置の特定をすることが困難となるおそれがあった。
このため、経穴を近傍で得られる生体情報を有効に活用するための処理手法も見出すことは困難であった。
そこで、本発明は、前記問題点を解決するべくなされたもので、安定して経穴の位置を特定可能かつ/ または経穴近傍で得られる生体情報の有効活用が可能な生体情報計測処理装置を提供することを課題とする。
本発明者は、経穴に関する研究を重ね、経穴が直径2~3mm程度で、体表(生体の表面)から深さ5mm程度の間にあることを実験的に見出すことができた。同時に、経穴では、経穴でない部位に比べて末梢神経細胞の密度が高く、微小循環血流量(つまり末梢血流量)の増加も実験的に見出すことができた。
このため、本発明は、光源と、該光源から出射される出射光を生体の表面まで導き、かつ該生体の内部において該出射光が後方散乱された散乱光を受光する移動可能な光プローブと、該散乱光を受光信号に変換する受光素子と、該受光信号を処理する処理装置と、を備え、前記生体の抹消血流中のヘモグロビンによる散乱光波長特性を利用する生体情報計測処理装置であって、前記光源が、波長500nmから波長586nmまでの間の特定の波長の前記出射光を出射し、前記処理装置が、前記受光信号の信号強度を求める演算部と、該演算部から出力される該信号強度を出力する出力部と、を備え、前記光プローブの前記生体の表面上の移動により生じる該信号強度の変動に基づき、前記生体の経穴の位置の特定を可能にし、前記光源が、前記特定の波長である波長541nmの前記出射光を出射可能な第1光源部、該特定の波長である波長559nmの該出射光を出射可能な第2光源部、該特定の波長である波長569nmの該出射光を出射可能な第3光源部、および該特定の波長である波長577nmの該出射光を出射可能な第6光源部のうちの2以上の光源部を有することにより、前記課題を解決したものである。
本発明においては、光源から出射される出射光を生体の表面まで導き、かつ生体の内部において出射光が後方散乱された散乱光を受光する移動可能な光プローブを用い、光源が波長500nmから波長586nmまでの間の特定の波長の出射光を出射する構成である。このため、光プローブで受光できるのは、その特定の波長の光の侵達度(体表から内部へ光の侵入する深さの度合い)と透過率と反射率とから、主に生体の表面から深さ10mm未満の生体の内部からの散乱光に限定することができる。
更には、光源は、上記特定の波長の出射光を出射する構成である。このため、抹消血流中に含まれるヘモグロビンのその波長領域における散乱光の信号強度の変化を利用でき、経穴であるか否かを信号強度の変動で判断することが可能となる。
なお、本発明者は、同時に、自律神経の活性状態の変化が、酸素化ヘモグロビンと脱酸素化ヘモグロビンのバランスとに関与していることを実験的に見出すことができた。つまり、本発明者は、自律神経を司る交感神経と副交感神経において、酸素化ヘモグロビンの散乱光の相対的な信号強度が交感神経の活性状態に関連していることを実験的に見出したものである。
このため、波長559nmにおいて前記ヘモグロビンのうちの酸素化ヘモグロビンの散乱光の信号強度が極大値を示す際には、 前記光源が、前記第2光源部と、波長650nmの前記出射光を出射可能な第5光源部と、前記第1光源部および/または前記第3光源部と、を有し、前記演算部が、前記受光信号の信号強度に基づき、前記ヘモグロビンのうちの脱酸素化ヘモグロビンに対する前記酸素化ヘモグロビンの比率を示す自律神経活性度指数を演算し、前記出力部が、前記演算部から出力される該自律神経活性度指数を出力し、前記自律神経活性度指数の変化により、前記生体の自律神経の活性状態を判断可能とすることにより、前記課題を解決したものである。
本発明においても、光プローブで受光できるのは、主に生体の表面から深さ10mm未満の生体の内部からの散乱光に限定することができる。
更には、処理装置は、3以上の出射光によって得られた信号強度に基づき、ヘモグロビンのうちの脱酸素化ヘモグロビンに対する酸素化ヘモグロビンの比率を示す自律神経活性度指数を演算する。即ち、本発明では、波長500nmから波長650nmまでの間で、酸素化ヘモグロビンの散乱光の信号強度の極大値を示す波長について評価してその結果を出力し、その変化を観察することができるので、交感神経の活性状態を数値化でき自律神経の活性状態が判断可能となる。
本発明によれば、安定して経穴の位置が特定可能かつ/または経穴近傍で得られる生体情報の有効活用が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る生体情報計測処理装置の一例を示すブロック図 図1の生体情報計測処理装置の光プローブを示す図(正面図(A)、側面の断面図(B)) 図1の生体情報計測処理装置で、光源を発光させ散乱光を受光する際に行うタイミングチャートを示す図(自律神経の活性状態を判断する際に適用するタイミングチャート(A)、(A)における各パルスの時間関係を示すタイミングチャート(B)、経穴の位置を特定する際に適用するタイミングチャート(C)) 生体構成物質による散乱光波長特性を示すグラフ(ヘモグロビン(Hb)、ビリルビン、およびメラニンによる図(A)、ヘモグロビン(Hb)による図(B)) 図1の生体情報計測処理装置による生体情報の処理手順を示すフロー図 本発明の第2実施形態に係る生体情報計測処理装置の光プローブを示す側面の断面図 本発明の第3実施形態に係る生体情報計測処理装置の一例を示すブロック図 本発明の第4実施形態に係る生体情報計測処理装置の一例を示すブロック図
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態の一例を詳細に説明する。
最初に、本実施形態に係る生体情報計測処理装置100の目的について、前提の部分から説明する。
まず、現在の医療では、血液検査、細胞診、CT検査、超音波検査、MRI検査、内視鏡検査、遺伝子検査など最新の科学的手法で、器質的な疾病を主に臓器別、局部的、症状別に分析し判断している。これに対して東洋医学は、「人(生体Bi)」を総合的に判断しようとするホメオスタシスの視点が主であり、科学的エビデンスに基づいたものではないが、直観や五感から得た複雑かつ膨大な情報と、顔や舌、脈、経穴Apの反応など多くの主観的所見とで、病の診断と治療をしている。
そこで、本実施形態では、超高齢化社会の健康寿命延伸に貢献するために、これまでの東洋医学の主観的情報の1つである経穴Apに関連した生体情報を活用すべく、科学的(医用工学)の視点から生体情報計測処理装置100を発明するに至ったものである。
次に、本発明者が見出した経穴Apの特性や本実施形態の原理について説明する。
まず、経穴Apは、生体の恒常性保持機能の乱れや臓腑の機能変化や異常の反応点として働くと考えられる。また、経穴Apを刺激することで、自律神経(副交感神経)が活性化され免疫力が高まることが経験的に知られている。このため、東洋医学においての経穴Apは鍼灸療法の診断・治療における重要なポイントとなっている。
つまり、経穴Apの部位には自律神経に関係する末梢神経が比較的集中している。この末梢神経が、外的・内的刺激によって活動(発火、興奮、刺激伝導)することで、毛細血管の血流(酸素化ヘモグロビン)から酸素が供給されて、酸素が消費される。そこで、経穴Apの部位における末梢神経の活動状態の変化を、抹消血流中の各種ヘモグロビン(酸素化ヘモグロビンHb-O2またはoxyHb、脱酸素化ヘモグロビンRHbまたはdeoxyHb)の吸光スペクトルを測定し分析を行った結果、交感神経と副交感神経とのバランスおよび自律神経の活性状態の変化と、スペクトル分布の変化とに相関があることを確認した。
このことから、経穴Apの部位の血流からの散乱光を効率よく捕捉することが、自律神経の活性状態の判断に有効と考えるに至った。更には、ホメオスタシスの状態の評価、未病の診断情報を得るのにも有効と考えられる。
本実施形態に係る生体情報計測処理装置100の原理は、経穴Apの血流状態を観察するため、図4(A)、(B)に示すヘモグロビン(酸素化ヘモグロビン(Hb-O2またはoxyHb)の散乱光強度曲線を符号Gox、脱酸素化ヘモグロビン(RHbまたはdeoxyHb)の散乱光強度曲線を符号Gdoで示す)とメラニン(散乱光強度曲線を符号Gmeで示す)とビリルビン(散乱光強度曲線を符号Gbiで示す)の散乱光波長特性から、分析に適した波長(λ8=500nm、λ1=541nm、λ2=559nm、λ3=569nm、λ6=577nm、λ4=586nm、λ5=650nm、λ7=810nm)を選ぶ。そして、生体情報計測処理装置100は、特に波長500nmから波長650nmまでの間の各波長における生体Biからの散乱光Lsの信号強度ISから、経穴Apの位置の特定を可能とし、さらには自律神経の活性状態を判断可能とするものである。
次に、本実施形態に係る生体情報計測処理装置100の概略構成について説明する。
生体情報計測処理装置100は、図1に示す如く、光源102と、移動可能な光プローブ104と、受光素子106と、処理装置107と、を備える。光プローブ104は、光源102から出射される出射光Leを生体Biの表面まで導き、かつ生体Biの内部において出射光Leが後方散乱された散乱光Lsを受光する。受光素子106は、散乱光Lsを受光信号Spに変換する。処理装置107は、受光素子106の受光信号Spを処理する。なお、経穴Apの位置の特定をする際には、光源102は、波長500nmから波長586nmまでの間の特定の波長の出射光Leを出射するようになっている。そして、処理装置107は、受光信号Spの信号強度ISを求める演算部122と、演算部122から出力される信号強度ISを出力する出力部132と、を備える。このため、生体情報計測処理装置100は、光プローブ104の生体Biの表面上の移動により生じる信号強度ISの変動に基づき、生体Biの経穴Apの位置の特定を可能にしている。
以下に、各構成要素について詳細に説明する。
光源102は、図1に示す如く、第1光源部102A~第5光源部102Eを有する。第1光源部102Aは、波長541nm(λ1)の出射光Leを出射可能なLEDであり、例えば中心波長545nmの市販LEDとされている。第2光源部102Bは、波長559nm(λ2)の出射光Leを出射可能なLEDであり、例えば中心波長555nmの市販LEDとされている。第3光源部102Cは、波長569nm(λ3)の出射光Leを出射可能なLEDであり、例えば中心波長570nmの市販LEDとされている。第4光源部102Dは、波長586nm(λ4)の出射光Leを出射可能なLEDであり、例えば中心波長588nmの市販LEDとされている。第5光源部102Eは、波長650nm(λ5)の出射光Leを出射可能なLEDであり、例えば中心波長630nmの市販LEDとされている。なお、波長559nmは、図4(A)、(B)に示す如く、波長500nmから波長650nmまでの間で生体Biの抹消血流中のヘモグロビンのうちの酸素化ヘモグロビンの散乱光Lsの信号強度ISが極大値(波長540nmから波長570nmの間での最大値)を示す波長とされている。入手可能な市販LEDを使用する場合において、波長λ1、λ2、λ3の光源部については±4nm以内の誤差範囲のLEDを使用することができる。
光プローブ104は、図2(A)、(B)に示す如く、散乱光Lsを受光し受光素子106に導く受光光学部104Aと、受光光学部104Aの外周にリング状に配置され、光源102からの出射光Leを透過させ出射する出射光学部104Bと、を備えている。受光光学部104Aと出射光学部104Bとはそれぞれ、光源102と受光素子106から延在された複数の光ファイバーケーブルから構成されている。なお、受光光学部104Aと出射光学部104Bとは、図示せぬ金属管の内側に固定されている。そして、受光光学部104Aと出射光学部104Bとは、光源102と受光素子106とにそれぞれ接続されている。光プローブ104を構成しない光ファイバーケーブルの部分は、屈曲可能な金属チューブで保護されている。基本的に、第1光源部102A~第5光源部102Eの出射光学部104Bはそれぞれ、図2(A)に示す如く、光プローブ104の生体側端部で、受光光学部104Aに対して、互いに反対側(つまり、点対称)に分岐されている(具体的には、2つの波長λ1の部分が点対称の位置に配置されている)。これにより、受光光学部104Aの中心位置の直下に経穴Apが位置するときに、経穴Apの有無で散乱光Lsの信号強度ISを大きく変動させることができる。なお、経穴Apの位置は生体Biの表面から5mm程度を想定していることから、受光光学部104Aの生体側端部の直径Dは、10mm未満とされている(経穴Apのより正確な位置を特定するのであれば、好ましくは、直径5mm程度が望ましい)。
受光素子106は、図1に示す如く、光プローブ104に接続され、受光光学部104Aで導かれた散乱光Lsをアナログの受光信号Spに変換する。受光素子106は、散乱光Ls全てに対して共通に用いられ、その受光タイミングは、全てのゲート信号Gc(後述)から合成されたHレベルで定められる。
処理装置107は、図1に示す如く、クロック発生部108と、発光信号生成部110と、LED駆動部112と、光調整部114と、ゲート信号生成部116と、アナログ処理部118と、CPU部120と、記憶部128と、入力部130と、出力部132と、を備える。クロック発生部108は、発光信号生成部110とゲート信号生成部116とCPU部120に接続され、図3(A)~(C)に示すクロック信号Clkを出力する。クロック信号Clkは、例えば1kHzとすることができる(これに限らず、クロック信号Clkはもっと速くても、遅くてもよい)。
発光信号生成部110は、図1に示す如く、クロック発生部108と、LED駆動部112と、CPU部120とに接続され、図3(A)、(B)に示す発光信号Ec(Ec1~Ec5)を出力する。発光信号Ec(Ec1~Ec5)は、第1光源部102A~第5光源部102Eを個別に駆動する信号である。本実施形態では、クロック信号Clkが1kHzのとき、発光信号Ec(Ec1~Ec5)の発光時間Teは3msec、繰り返し時間Tsは15msecである。なお、図3(A)、(B)に示す如く、発光信号Ec(Ec1~Ec5)は、クロック信号Clkの立下り時に立ち上がるようにされている。
LED駆動部112は、図1に示す如く、発光信号生成部110と、光調整部114と、光源102とに接続されている。LED駆動部112は、第1光源部102A~第5光源部102Eに対応した数が設けられ、駆動電流Dcを発光信号Ecと同じタイミングで、第1光源部102A~第5光源部102Eに供給する。
光調整部114は、図1に示す如く、LED駆動部112に接続され、調整信号Asにより第1光源部102A~第5光源部102Eに供給される駆動電流Dcを調整する。光調整部114による調整は、実際に光プローブ104から出射光Leを出射させて、その光量および波長を検出し、手動でそれらの調整を行う(これに限らず、光プローブ内に光センサを内蔵させ自動で調整するようにしてもよい)。
ゲート信号生成部116は、図1に示す如く、クロック発生部108と、アナログ処理部118と、CPU部120とに接続されている。そして、ゲート信号生成部116は、図3(A)、(B)に示すゲート信号Gc(Gc1~Gc5)を出力する。ゲート信号Gc(Gc1~Gc5)は受光信号Spを第1光源部102A~第5光源部102Eの波長領域毎に処理させるための信号である。クロック信号Clkが1kHzのとき、ゲート信号Gc(Gc1~Gc5)のゲート時間Tgは2msec、繰り返し時間Tsは15msecである。1つの信号強度ISを得るのに、本実施形態では第1光源部102Aであれば、5回駆動し、加算(もしくは平均)する。即ち、第1光源部102A~第5光源部102Eに対する測定周期は75msecとされている。図3(A)、(B)に示す如く、ゲート信号Gc(Gc1~Gc5)は、発光信号Ec(Ec1~Ec5)が立ち上がってから0.5msec後に立ち上がり、発光信号Ec(Ec1~Ec5)が立ち下がる0.5msec前に立ち下がる。このため、第1光源部102A~第5光源部102Eによるそれぞれの散乱光Lsのスペクトルは、混同することなく、安定してそれぞれの信号強度ISに演算される。なお、ゲート信号Gc(Gc1~Gc5)は、クロック信号Clkの立上がり時に立ち上がるようにされている。
アナログ処理部118は、図1に示す如く、受光素子106と、ゲート信号生成部116と、CPU部120とに接続されている。アナログ処理部118は、アナログの受光信号Spをゲート信号Gc(Gc1~Gc5)に対応させて、デジタル信号に変換して、デジタル受光信号Ssをシリアルデータとして、CPU部120に入力させる(なお、これに限らず、ラッチ回路を用いて、デジタル受光信号SsをパラレルデータとしてCPU部に入力させてもよい)。
CPU部120は、図1に示す如く、演算部122と制御部124とを備える。
演算部122は、経穴Apの位置の特定をする際には、単純に受光信号Spの信号強度ISを求める。即ち、一定期間(例えば、75msec)毎に、演算部122に入力される全てのデジタル受光信号Ssを加算して、信号強度ISを求める(平均を求めてもよい)。本実施形態では、第1光源部102A~第3光源部102Cで得られるそれぞれの信号強度ISを、符号Ie、Id、Icで表すと、式(1)で示される信号強度ISが演算部122の出力として得られる。
IS=Ie+Id+Ic (1)
また、演算部122は、自律神経の活性状態を判断する際には、第1光源部102A~第5光源部102Eの5つの出射光Leによって得られた信号強度ISに基づき、ヘモグロビンのうちの脱酸素化ヘモグロビンに対する酸素化ヘモグロビンの比率を示す自律神経活性度指数NAを演算する。具体的には、波長541nm、波長559nm、波長569nm、波長586nmおよび波長650nmの散乱光Lsをそれぞれ含む異なる5つの受光信号Spを用いて自律神経活性度指数NAを演算する。なお、信号強度Ia、Ic、Id、Ie、I0は、各々2msecの信号強度ISを5回加算(平均でもよい)して求めている(5回でなくてもよい)。このため、75msecの周期で信号強度Ia、Ic、Id、Ie、I0および自律神経活性度指数NAは更新される(なお、信号強度Ie、I0はそれぞれ第4光源部102D、第5光源部102Eを駆動することによって得られる)。
まず、係数A、B、Cと信号強度Ia、Ic、Id、Ie、I0との関係を式(2)~(4)で示す。
A=ln(I0/Ia)-(ln(I0/Ic)+ln(I0/Id)) (2)
B=ln(I0/Id)-ln(I0/Ie) (3)
C=ln(I0/I0)-(ln(I0/Ie)+ln(I0/Id))/2 (4)
よって、自律神経活性度指数NAは式(5)で求めることができる。
NA=(B/A)/C
=(ln(I0/Id)-ln(I0/Ie))/(ln(I0/Ia)-(ln(I0/Ic)+ln(I0/Id)))
/(ln(I0/I0)-(ln(I0/Ie)+ln(I0/Id))/2) (5)
経穴Apが生体Biの異なる部位にそれぞれ存在することから、自律神経活性度指数NAは部位それぞれの経穴Apに対して演算される。
制御部124は、クロック発生部108と、発光信号生成部110と、ゲート信号生成部116とに接続されている。制御部124は、クロック制御信号Scにより、クロック発生部108の動作を制御する。また、制御部124は、ドライバ制御信号Seにより、発光信号生成部110から出力される発光信号Ecを、クロック信号Clkの状態に関わらず(HレベルあるいはLレベルに)変更することができる。さらに、制御部124は、ゲート制御信号Sgにより、ゲート信号生成部116から出力されるゲート信号Gcを、クロック信号Clkの状態に関わらず(HレベルあるいはLレベルに)変更することができる。例えば、生体Biの自律神経の活性状態を判断する際には、制御部124は、クロック信号Clkに従い、図3(A)に示す発光信号Ecとゲート信号Gcを発生させる。つまり、処理装置107は、第1光源部102A、第2光源部102B、第3光源部102C、第4光源部102Dおよび第5光源部102Eを時間分割して個別に駆動する。したがって、本実施形態の場合には、受光信号Spはそれぞれ散乱光Lsに対応して異なることとなる。
しかし、経穴Apの位置の特定をする際には、制御部124は、クロック信号Clkとは無関係に、図3(C)に示す発光信号Ec1~Ec3とゲート信号Gc1~Gc3をHレベルにし、発光信号Ec4、Ec5とゲート信号Gc4、Gc5をLレベルにする。つまり、制御部124は、波長541nmの出射光Leを出射可能な第1光源部102A、波長559nmの出射光Leを出射可能な第2光源部102Bおよび波長569nmの出射光Leを出射可能な第3光源部102Cを同時に駆動する。ここで、受光素子106は、全ての散乱光Lsに対して共通とされている。このため、受光素子106から出力される受光信号Spは同一の散乱光Lsに対して同一とされている。そして、制御部124は、演算部122の動作をゲート信号Gc、クロック信号Clk、発光信号Ecのタイミングに基づいて制御することができる。
記憶部128は、図1に示す如く、CPU部120に接続されている。記憶部128は、ROMやRAMであり、処理装置107で処理するための、各種初期値、処理プログラム、演算部122で得られた結果、入力部130から入力された値などが記憶される。
入力部130は、図1に示す如く、CPU部120に接続されている。入力部130は、例えばマウス、タッチパネル、キーボード等である。入力部130は、制御部124による各種制御をする際のパラメータの入力、記憶部128に記憶される初期値の入力、記憶部128に記憶されたパラメータの更新やプログラムの呼び出し、演算部122で必要なパラメータの入力などを行うことができる。
出力部132は、図1に示す如く、CPU部120に接続されている。出力部132は、例えば液晶ディスプレイやELディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。出力部132は、各部位の該当する経穴Apに対応して演算部122から出力される信号強度ISや自律神経活性度指数NAを表示(出力)させる(即ち、生体Biには、300程度の経穴Apがあり、各経穴Apにはすでに名前が付けられている。つまり、自律神経活性度指数NAを求めた段階において、経穴名と自律神経活性度指数NAとが紐付けられ、記憶部128に記憶される)。また、入力部130から入力されるパラメータなども表示する。
なお、図1には図示していないが、処理装置107は、インターネット等に接続されていてもよい。処理装置107の処理状態によっては、インターネット上に記憶要素を設けたり、インターネットから処理装置107に指令を入力したり、インターネット上に処理結果を出力したりしてもよい。もちろん、インターネット上で、演算や処理等を補助するようにしてもよい。
次に、生体情報計測処理装置100を用いた生体情報の処理方法を、図5に基づいて以下に説明する。生体情報の処理方法は、光プローブ104の生体Biの表面上の移動により生じる信号強度ISの変動に基づき、生体Biの経穴Apの位置の特定をする前段工程と、自律神経活性度指数NAの変化により、生体Biの自律神経の活性状態を判断する後段工程と、を含む。なお、以下の手順において、各受光信号Spに対して例えば5回加算もしくは平均する工程は省略する。
前段工程において、まず、光源102が、波長500nmから波長586nmまでの間の特定の波長の出射光Leを出射する。つまり、出射光Leの波長領域を制限するために、光源102を選択する(図5でステップS2)。本実施形態では、図3(C)に示す如く、第1光源部102A、第2光源部102Bおよび第3光源部102Cが駆動されるように制御部124で選択する。
次に、光源102から出射光Leを出射する(図5でステップS4)。即ち、第1光源部102A、第2光源部102Bおよび第3光源部102Cを同時に駆動する。そして、受光信号Spが同一の散乱光Lsに対応して同一となるようにする(即ち、光源102が、波長500nmから波長586nmまでの間で異なる特定の波長を出射する2以上の光源部を有し、2以上の光源部が同時に駆動される状態である)。
次に、散乱光Lsを受光素子106で受光する(図5でステップS6)。
次に、受光信号Spの信号強度ISの演算を演算部122で行う(図5でステップS8)。なお、演算の内容は、式(1)となる。
次に、出力部132より、信号強度ISを出力する(図5のステップS10)。
次に、前回の光プローブ104の位置における信号強度ISに対する、今回の光プローブ104における信号強度ISの変動を確認する(図5のステップS12)。
信号強度ISの変化が大きくなければ(図5のステップS12でNo)、光プローブ104を移動させる(図5のステップS14)。そして、ステップS6から再び行う。
信号強度ISの変化が大きければ(図5のステップS12でYes)、経穴Apの位置の特定を行う(図5のステップS16)。ここまでで、前段工程は終了する。
次に、後段工程において、まず、光プローブ104を経穴Apの位置へ配置させる(図5のステップS18)。
次に、光源102が、波長500nmから波長650nmの間で血流中のヘモグロビンのうちの酸素化ヘモグロビンの散乱光Lsの信号強度ISが極大値を示す波長を含む3以上の出射光Leを出射する。そして3以上の出射光Leによって得られた信号強度ISに基づき、ヘモグロビンのうちの脱酸素化ヘモグロビンに対する酸素化ヘモグロビンの比率を示す自律神経活性度指数NAを演算する。
具体的には、まず、第1光源部102Aを選択する(図5のステップS20)。そして、第1光源部102Aから出射光Leを出射させる(図5のステップS22)。
次に、散乱光Lsの受光素子106による受光をする(図5でステップS24)。そして、第1光源部102Aによる信号強度Ieを演算部122で演算し、その値を保持する。
次に、今度は第2光源部102Bを選択し(図5のステップS26でNo、図5のステップS28)、第1光源部102Aの場合と同様に散乱光Lsの受光をする。そして、第2光源部102Bによる信号強度Idを演算部122で演算し、その値を保持する。これを、第5光源部102Eまで繰り返す(即ち、光源102が、波長500nmから波長650nmの間で異なる特定の波長を出射する3以上の光源部を有し、3以上の光源部が時間分割され個別に駆動される状態である)。
そして、第5光源部102Eによる信号強度I0を演算部122で演算し、その値を保持した段階で(図5のステップS26でYes)、演算部122で、自律神経活性度指数NAを演算する(図5のステップS30)。
次に、出力部132より、経穴名と自律神経活性度指数NAを出力する(図5のステップS32)。
最後に、自律神経活性度指数NAより、自律神経の活性状態を判断する(図5のステップS34)。
このように、本実施形態では、光源102から出射される出射光Leを生体Biの表面まで導き、かつ生体Biの内部において出射光Leが後方散乱された散乱光Lsを受光する移動可能な光プローブ104を用い、光源102が波長500nmから波長586nmまでの間の特定の波長の出射光Leを出射する構成である。このため、光プローブ104で受光できるのは、その特定の波長の光の侵達度と透過率と反射率とから、主に生体Biの表面から深さ10mm未満の生体Biの内部からの散乱光Lsに限定される。
更には、光源102は、上記特定の波長の出射光Leを出射する構成である。このため、抹消血流中に含まれるヘモグロビンのその波長領域における散乱光Lsの信号強度ISの変化を利用でき、経穴Apであるか否かを信号強度ISの変動で判断することが可能である。
また、本実施形態では、光源102が、特定の波長である波長541nmの出射光Leを出射可能な第1光源部102A、特定の波長である波長559nmの出射光Leを出射可能な第2光源部102Bおよび特定の波長である波長569nmの出射光Leを出射可能な第3光源部102Cの3つを有し、処理装置107はそれら全てを同時に駆動し、受光信号Spは同一の散乱光Lsに対応して同一とされている。このため、演算部122では、図4(B)に示す波長500nmから波長586nmまでの間でヘモグロビンによる散乱光Lsの反射光が局所的に減少する波長領域の受光信号Spを合成することができ、信号強度ISの変動を大きくすることができる。
なお、これに限らず、光源は、特定の波長である波長577nmの出射光Leを出射可能な第6光源部を更に有してもよい。いずれにしても、光源部は2つ以上が好ましいが、1つだけであってもよい。あるいは、処理装置は、いずれかの光源部だけを駆動してもよいが、第1光源部、第2光源部、第3光源部、第4光源部および第6光源部のうちの2つ以上を同時に駆動するようになっているのが好ましい。勿論、自律神経活性度指数NAを演算する際と同様にして、光源部を個別に駆動して、それぞれの散乱光Lsに基づいて信号強度ISを観察して、経穴Apの位置の特定をしてもよい。
また、本実施形態では、自律神経活性度指数NAの変化により、生体Biの自律神経の活性状態を判断する際は、光源102は、波長500nmから波長650nmまでの間で血流中の酸素化ヘモグロビンの散乱光Lsの信号強度ISが極大値を示す波長を含む5つの出射光Leを出射する。この場合であっても、光プローブ104で受光できるのは、主に生体Biの表面から深さ10mm未満の生体Biの内部からの散乱光Lsに限定することができる。
更には、処理装置107は、5つの出射光Leによって得られた信号強度ISに基づき、ヘモグロビンのうちの脱酸素化ヘモグロビンに対する酸素化ヘモグロビンの比率を示す自律神経活性度指数NAを演算する。即ち、本実施形態では、波長500nmから波長650nmまでの間で、酸素化ヘモグロビンの散乱光Lsの信号強度ISの極大値を示す波長について評価してその結果を出力し、その変化を判断することができるので、交感神経の活性状態を数値化でき自律神経の活性状態が判断可能である。
なお、本実施形態では、生体情報計測処理装置100が自律神経の活性状態を判断するのに、必ず、経穴Apの位置を特定していた。しかし、必ずしもこれに限定されるものではなく、他の手法で経穴Apの位置を特定した後に、生体情報計測処理装置100で自律神経の活性状態を判断してもよい。あるいは、生体情報計測処理装置100で経穴Apの位置の特定だけ行ってもよい。
また、本実施形態では、第1光源部102Aと、酸素化ヘモグロビンの散乱光Lsの信号強度ISが極大値を示す波長559nmの出射光を出射可能な第2光源部102Bと、第3光源部102Cと、第4光源部102Dと、第5光源部102Eとを有する。このため、演算部122は、波長541nm、波長559nm、波長569nm、波長586nmおよび波長650nmの散乱光Lsをそれぞれ含む異なる5つの受光信号Spを用いて、式(6)に示すように、自律神経活性度指数NAを演算することができる。この場合には、5つの受光信号Spを用い、互いの波長の間隔を広く取っているので、異なる波長とのクロストークによる測定誤差が軽減され、自律神経活性度指数NAを高精度に求めることができる。
また、本実施形態では、処理装置107は、第1光源部102A、第2光源部102B、第3光源部102C、第4光源部102Dおよび第5光源部102Eを時間分割して個別に駆動し、受光信号Spはそれぞれの散乱光Lsに対応して異なる。このため、第1光源部102A、第2光源部102B、第3光源部102C、第4光源部102Dおよび第5光源部102Eによる散乱光Lsのそれぞれのスペクトルの測定値が混合することなく、安定して自律神経活性度指数NAを精度よく求めることができる。なお、これに限らず、全ての光源部が同時に出射し、あるいは光源が1つのハロゲンランプとされて、受光素子に波長分光機能を持たせるようにしてもよい。あるいは、LEDを使用するのではなく、レーザーダイオードを使用してもよい。
また、本実施形態では、光プローブ104が、受光光学部104Aと、リング状の出射光学部104Bと、を備え、受光光学部104Aの生体側端部の直径は、10mm未満とされている。このため、経穴Apが受光光学部104Aの直下に位置するときに、散乱光Lsの減衰分を明確化するように増幅した状態で受光素子106は受光信号Spとして変換することができる。そして、受光光学部104Aの生体側端部の直径Dは、経穴Apの大きさの2倍程度である。このため、相応に、精度よく経穴Apの位置を特定しながら、散乱光Lsを効率的に受光素子106で受光することができる。なお、これに限らず、受光光学部と出射光学部とは、生体側端部で単に並んで配置されているだけでもよい。
従って、本実施形態によれば、安定して経穴Apの位置が特定可能かつ/または経穴Ap近傍で得られる生体情報の有効活用が可能である。
本発明について第1実施形態を挙げて説明したが、本発明は第1実施形態に限定されるものではない。即ち本発明の要旨を逸脱しない範囲においての改良並びに設計の変更が可能なことは言うまでもない。
例えば、第1実施形態では、光プローブ104の生体側端部では光ファイバーの端部が並んでいる状態であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6に示す第2実施形態の如くであってもよい。第2実施形態では、光プローブ204が異なるだけなので、光プローブ204に係る部分以外の説明を省略する。第2実施形態では、光プローブ204の生体側端部には集光レンズ204Cが設けられている。このため、出射光Leを効果的に受光光学部204Aの直下に集光でき、生体Biの内部で生じる散乱光Lsを効果的に受光光学部204Aに集光することができる。つまり、本実施形態では、第1実施形態に比べて、より高速かつ高精度に経穴Apの位置の特定および/または自律神経の活性状態を判断することができる。なお、これに限らず、集光レンズで経穴Apの像を結ばせ、その像をエリア型の受光素子で観察するようにしてもよい。
また、第1実施形態ではクロック発生部108がCPU部120の外側に設けられていた、本発明はこれに限定されない。例えば、図7に示す第3実施形態の如くであってもよい。第3実施形態では、クロック発生部がCPU部320の内部に取り込まれている。さらに、CPU部320と記憶部328とは、第1実施形態のCPU部120と記憶部128とは異なる機能を備えている。なお、第3実施形態では、処理装置307以外は、第1実施形態とほぼ同様なので、符号の上1桁を変更して、処理装置307以外の構成については説明を省略する。
本実施形態では、処理装置307は、図7に示す如く、LED駆動部312と、光調整部314と、アナログ処理部318と、CPU部320と、記憶部328と、入力部330と、出力部332と、を備える。第1実施形態のクロック発生部108で発生していたクロック信号Clkは、CPU部320の内部で発生するようにされている。そして、そのクロック信号Clkに基づいてCPU部320の内部でゲート信号Gcと発光信号Ecとが生成される。そして、CPU部320は、第1実施形態の処理装置107と同様に、発光信号EcでLED駆動部312を制御し、ゲート信号Gcでアナログ処理部318を制御する。
CPU部320は、図7に示す如く、演算部322と制御部324と判定部326とを備える。
演算部322は、経穴Apの位置の特定をする際には、式(1)で示したように、単純に受光信号Spの信号強度ISを求める。また、演算部322は、自律神経の活性状態を判断する際には、第1光源部302A~第5光源部302Eの5つの出射光Leによって得られた信号強度ISに基づき、ヘモグロビンのうちの脱酸素化ヘモグロビンに対する酸素化ヘモグロビンの比率を示す自律神経活性度指数NAを演算する。
制御部324は、前述したように、発光信号EcでLED駆動部312を制御し、ゲート信号Gcでアナログ処理部318を制御する。そして、制御部324は、演算部322の動作をゲート信号Gcと発光信号Ecのタイミングに基づいて制御することができる。
判定部326は、経穴判定部326Aと交感神経判定部326Bとを備える。経穴判定部326Aは、後述する経穴特定データ記憶部328Aに存在する全ての情報データと信号強度ISとから、新たに演算部322から出力される信号強度ISに対して経穴Apの判断を行う。交感神経判定部326Bは、後述する神経特定データ記憶部328Bに存在する全ての情報データと自律神経活性度指数NAとから、新たに演算部322から出力される自律神経活性度指数NAに対して交感神経の活性状態の判断を行う。なお、情報データは、日時、気温、性別、年齢、体重、体温、血圧、心電図(R-R心拍変動解析データ)、生体Biにおける各経穴Apの特徴情報(世界保健機関(WHO)が認定しているだけで300以上あるが、そのうちの30か所以上の位置情報、鍼灸療法などによる各経穴Apの反応、臓器との関係・反応など)などである。これらは、後述する入力部330から入力される。あるいは、適宜インターネット等から自動あるいは手動で入力される。判定部326での判定は、例えば、それまで経穴Ap(あるいは交感神経が活性状態である)と判定された情報データと信号強度IS(あるいは自律神経活性度指数NA)と、今回の情報データと信号強度IS(あるいは自律神経活性度指数NA)との一致度を演算し、過去に求められた一致度と比較することでなされる(この場合には、一致度も記憶部328に記憶される)。
記憶部328は、図7に示す如く、CPU部320に接続されている。記憶部328は、ROMやRAMであり、処理装置307で処理するための、各種初期値、処理プログラム、演算部322で得られた結果、入力部330から入力された値などが記憶される。また、記憶部328は、経穴特定データ記憶部328Aと、神経特定データ記憶部328Bとを備える。経穴特定データ記憶部328Aは、生体Biの経穴Apの位置が特定された際には、その際に得られる生体Biの情報データ及び信号強度ISを逐次記憶する。神経特定データ記憶部328Bは、生体Biの交感神経の活性状態が確認された際には、その際に得られる生体Biの情報データ及び自律神経活性度指数NAを逐次記憶する。
出力部332は、経穴判定部326Aと交感神経判定部326Bの結果を出力する。
なお、経穴Apの位置の特定と交感神経の活性状態についての記憶部328への記憶は、経穴Apの位置の特定と、交感神経の活性状態の確認ができた際に、生体情報測定処理装置300を操作する操作者が入力部330より、毎回指示する。これにより、経穴Apの位置の特定と、交感神経の活性状態の確認をした際の全てのデータが、記憶部328に記憶されることとなる。この記憶ルーチンによって、判定部326は、経穴Apの位置の特定の際には、信号強度ISとともに、経穴Apの位置の特定有無を判定し、出力部332に出力させることができる。また、自律神経の活性状態の判断の際には、自律神経活性度指数NAとともに、交感神経の活性状態について出力させることができる。つまり、本実施形態では、このような自律的判定機能(AI判定機能とも称する)を補助的に備えているので、経穴Apの位置の特定と、交感神経の活性状態の確認を極めて容易に行うことができる。
また、上記実施形態では、ヘモグロビンの散乱波長特性のうちの特徴的な波長領域だけを利用して、自律神経の活性状態の判断を可能としていたが、例えば、図8に示す第4実施形態の如くであってもよい。第4実施形態では、上記実施形態で使用していた波長領域から更に外側にある波長領域を使用して、生体Biの内部の散乱光Lsに対してメラニンとビリルビンの影響を考慮した処理と出力を行う。なお、第4実施形態では、光源402とCPU部420以外は、第1実施形態あるいは第3実施形態とほぼ同様なので、符号の上1桁を変更して、処理装置407以外の構成については説明を省略する。
本実施形態では、光源402は、第1光源部402A~第5光源部402Eだけでなく、第7光源部402Gと第8光源部402Hとを有する。第7光源部402Gは、波長810nm(λ7)の出射光Leを出射可能なLEDであり、例えば中心波長810nmの市販LEDとされている。第8光源部402Hは、波長500nm(λ8)の出射光Leを出射可能なLEDであり、例えば中心波長505nmの市販LEDとされている。なお、光源402は、処理装置407によって時間分割され個別にLED駆動部412で駆動され、受光信号Spはそれぞれの散乱光Lsに対して異なるようにされている。
CPU部420は、図8に示す如く、演算部422と、付随演算部423と、制御部424と、を備える。
演算部422は、前段補正部422Aを備えることが第1実施形態とは異なる。前段補正部422Aは、第1光源部402A~第5光源部402Eによる5つの受光信号Spに対してそれぞれ信号強度ISを求める際に、図4(A)に基づき、波長810nmの出射光Leによる受光信号Spの信号強度ISを基準にして5つの受光信号Spの波長領域に応じた係数を乗じる。そして、信号強度ISそれぞれに対して生体Biの内部のメラニン色素の影響を補正する。メラニンは、図4(A)で示す波長領域で、波長が大きくなるにつれ信号強度Iがなだらかに大きくなる特徴を有する。
具体的な係数を、式(6)~(12)で示す。なお、本実施形態においては、受光信号Spから得られた信号強度ISの実測値に符号rをそれぞれ付す(なお、信号強度Ig、Ifはそれぞれ第7光源部402G、第8光源部402Hを駆動することによって得られる)。
Ig=Igr*(1+0) (6)
I0=I0r*(1+0.32) (7)
Ia=Iar*(1+0.45) (8)
Ic=Icr*(1+0.48) (9)
Id=Idr*(1+0.50) (10)
Ie=Ier*(1+0.54) (11)
If=Ifr*(1+0.62) (12)
これらの値を式(5)に代入することで、演算部422は自律神経活性度指数NAを求める。
付随演算部423は、第7光源部402Gの出射光Leによって得られた信号強度ISに対する第8光源部402Hの出射光Leによって得られたビリルビン濃度指数BCを求める。ビリルビンは、図4(A)に示す如く、波長455nmで信号強度Iが最小値を取り、それ以降はなだらかに信号強度Iが大きくなる特徴を有する。ビリルビン濃度指数BCは、生体Biが健康な状態にあるのか、肝機能や腎機能に何らかの異常があるかを判定するのに役立つ。即ち、本実施形態では、ビリルビン濃度指数BCの値を参照することで、自律神経活性度指数NAによる自律神経の活性状態の判断の際に、誤った判断を下すことを防止することができる。つまり、ビリルビン濃度指数BCを求めることで、自律神経活性度指数NAがビリルビン濃度指数BCに影響されているか否かを判定でき、自律神経の活性状態の判断精度を向上させることができる。具体的に、ビリルビン濃度指数BCは、式(13)で求めることができる。
BC=(ln(I0/I0)-ln(I0/If))-(ln(I0/I0)-ln(I0/Ia))
-(ln(I0/I0)-ln(I0/Ib))-(ln(I0/I0)-ln(I0/Ia)) (13)
なお、入力部430からは、メラニンの影響の補正有無、ビリルビン濃度指数BCの表示有無を、選択指示可能となっている。そして、出力部432では、メラニンの補正有無と、ビリルビン濃度指数BCの表示有無が行われる。
従って、本実施形態では、自律神経活性度指数NAに対してメラニンの影響の補正を行い、かつビリルビン濃度指数BCを参照するので、自律神経の活性状態をより正確に判断することができる。なお、本実施形態では、メラニンの影響の補正とビリルビン濃度指数BCの算出をセットにしていたが、必ずしもセットで行う必要はない。また、メラニンの影響の補正を行わず、かつビリルビン濃度指数BCを求めなければ、第7光源部によって得られる信号強度Igを第5光源部によって得られる信号強度I0として流用してもよい。
また、上記実施形態では、自律神経活性度指数NAを求めるために、第1光源部~第5光源部までを使用していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、光源が、第2光源部、第3光源部、第4光源部および第5光源部を有する際に、演算部は、波長559nm、波長569nm、波長586nmおよび波長650nmの散乱光Lsをそれぞれ含む異なる4つの受光信号Spを用いて自律神経活性度指数NAを演算してもよい。その際の係数A、B、Cと信号強度Ia、Ic、Id、Ie、I0との関係を式(14)~(16)で示す。
A=ln(I0/Ia)-ln(I0/Ic) (14)
B=ln(I0/Id)-ln(I0/Ic) (15)
C=ln(I0/I0)-ln(I0/Ic) (16)
よって、自律神経活性度指数NAは式(17)で、求めることができる。
NA=(B/A)/C
=(ln(I0/Id)-ln(I0/Ic))/(ln(I0/Ia)-ln(I0/Ic))
/(ln(I0/I0)-ln(I0/Ic)) (17)
この場合には、使用する光源部を少なくでき、かつ測定時間を短縮でき、上記実施形態よりも生体情報計測処理装置を低コスト化することが可能である。
あるいは、光源が第1光源部、第2光源部および第5光源部を有する際に、演算部は、波長541nm、559nmおよび波長650nmの散乱光Lsをそれぞれ含む異なる3つの受光信号Spを用いて自律神経活性度指数NAを求めてもよい。その際の自律神経活性度指数NAは式(18)で、求めることができる。
NA=(ln(I0/Id)-ln(I0/Ie))/(ln(I0/I0)-(ln(I0/Ie)+ln(I0/Id))/2) (18)
この場合には、使用する光源部をさらに少なくでき、かつさらに測定時間を短縮でき、上記実施形態よりも生体情報計測処理装置を更に低コスト化することが可能である。
なお、上記実施形態において、波長541nmの出射光Leを出射可能な第1光源部の代わりに、波長577nmの出射光Leを出射可能な第6光源部を使用してもよい。
また、上記実施形態においては、図3(A)~(C)に示すように、発光時間Teは3msecであったが、本発明の適用はこれに限られない。例えば、発光時間Teが1msecであってもよい。その際には、発光時間Teとゲート時間Tgとを1msで同一とし、第1光源部~第5光源部の発光時間Teそれぞれで1msの時間を空け、繰り返し時間Tsを10ms、そして第1光源部~第5光源部それぞれを10回駆動し、信号強度ISを求めるようにしてもよい。あるいは、発光時間Teとゲート時間Tgとを2msで同一とし、第1光源部~第5光源部の発光時間Teそれぞれで時間を空けずに、繰り返し時間Tsを10ms、そして第1光源部~第5光源部それぞれを10回駆動し、信号強度ISを求めるようにしてもよい。もちろん、クロック信号Clkは1kHzでなくてもよい。
本発明は、経穴を利用した未病の診断やホメオスタシスの状態を観察するのに好適である。そして、本発明は、鍼灸療法における効果についての科学的エビデンスを明らかにできる可能性があり、今後の鍼灸療法技術の発展と普及に寄与できる。
100、300、400…生体情報計測処理装置
102、302、402…光源
102A~102E、302A~302E、402A~402E、402G、402H…光源部
104、204、304、404…光プローブ
104A、204A…受光光学部
104B、204B…出射光学部
106、306、406…受光素子
107、307、407…処理装置
108…クロック発生部
110…発光信号生成部
112、312、412…LED駆動部
114、314、414…光調整部
116…ゲート信号生成部
118、318、418…アナログ処理部
120、320、420…CPU部
122、322、422…演算部
124、324、424…制御部
128、328、428…記憶部
130、330、430…入力部
132、332、432…出力部
204C…集光レンズ
326…判定部
326A…経穴判定部
326B…交感神経判定部
328A…経穴特定データ記憶部
328B…神経特定データ記憶部
422A…前段補正部
423…付随演算部
Ap…経穴
As…調整信号
BC…ビリルビン濃度指数
Bi…生体
Clk…クロック信号
Dc…駆動電流
Ec、Ec1~Ec5…発光信号
Gc、Gc1~Gc5…ゲート信号
Gbi…ビリルビンの散乱光強度曲線
Gdo…脱酸素化ヘモグロビンの散乱光強度曲線
Gme…メラニンの散乱光強度曲線
Gox…酸素化ヘモグロビンの散乱光強度曲線
I、I0、Ia~If、IS…信号強度
Le…出射光
Ls…散乱光
NA…自律神経活性度指数
Sc…クロック制御信号
Se…ドライバ制御信号
Sg…ゲート制御信号
Sp…受光信号
Ss…デジタル受光信号
Te…発光時間
Tg…ゲート時間
Ts…繰り返し時間
λ、λ1~λ7…波長

Claims (12)

  1. 光源と、該光源から出射される出射光を生体の表面まで導き、かつ該生体の内部において該出射光が後方散乱された散乱光を受光する移動可能な光プローブと、該散乱光を受光信号に変換する受光素子と、該受光信号を処理する処理装置と、を備え、前記生体の抹消血流中のヘモグロビンによる散乱光波長特性を利用する生体情報計測処理装置であって、
    前記光源は、波長500nmから波長586nmまでの間の特定の波長の前記出射光を出射し、
    前記処理装置は、前記受光信号の信号強度を求める演算部と、該演算部から出力される該信号強度を出力する出力部と、を備え、
    前記光プローブの前記生体の表面上の移動により生じる該信号強度の変動に基づき、前記生体の経穴の位置の特定を可能にし、
    前記光源は、前記特定の波長である波長541nmの前記出射光を出射可能な第1光源部、該特定の波長である波長559nmの該出射光を出射可能な第2光源部、該特定の波長である波長569nmの該出射光を出射可能な第3光源部、および該特定の波長である波長577nmの該出射光を出射可能な第6光源部のうちの2以上の光源部を有する
    ことを特徴とする生体情報計測処理装置。
  2. 請求項において、
    前記処理装置は前記第1光源部、前記第2光源部、前記第3光源部および前記第6光源部のうちの2つ以上を同時に駆動し、前記受光信号は同一の前記散乱光に対応して同一とされる
    ことを特徴とする生体情報計測処理装置。
  3. 請求項1において、
    波長559nmにおいて前記ヘモグロビンのうちの酸素化ヘモグロビンの散乱光の信号強度が極大値を示す際には、 前記光源は、前記第2光源部と、波長650nmの前記出射光を出射可能な第5光源部と、前記第1光源部および/または前記第3光源部と、を有し、
    前記演算部は、前記受光信号の信号強度に基づき、前記ヘモグロビンのうちの脱酸素化ヘモグロビンに対する前記酸素化ヘモグロビンの比率を示す自律神経活性度指数を演算し、
    前記出力部は、前記演算部から出力される該自律神経活性度指数を出力し、
    前記自律神経活性度指数の変化により、前記生体の自律神経の活性状態を判断可能とする
    ことを特徴とする生体情報計測処理装置。
  4. 請求項において、
    前記光源が、前記第1光源部、前記第2光源部および前記第5光源部を有する際には、前記演算部は、波長541nm、波長559nmおよび波長650nmの前記散乱光をそれぞれ含む異なる3つの前記受光信号を用いて前記自律神経活性度指数を演算する、
    前記光源が、前記第1光源部、前記第2光源部、前記第3光源部および前記第5光源部を有する際には、前記光源は更に波長586nmの前記出射光を出射可能な第4光源部を有し、前記演算部は、波長541nm、波長559nm、波長569nm、波長586nmおよび波長650nmの前記散乱光をそれぞれ含む異なる5つの前記受光信号を用いて前記自律神経活性度指数を演算する、もしくは、
    前記光源が、前記第2光源部、前記第3光源部、および前記第5光源部を有する際には、前記光源は更に前記第4光源部を有し、前記演算部は、波長559nm、波長569nm、波長586nmおよび波長650nmの前記散乱光をそれぞれ含む異なる4つの前記受光信号を用いて前記自律神経活性度指数を演算する
    ことを特徴とする生体情報計測処理装置。
  5. 請求項において、更に、
    前記光源は、波長810nmの前記出射光を出射可能な第7光源部を有し、
    前記演算部は、5つの前記受光信号に対してそれぞれ信号強度を求める際に、波長810nmの該出射光による該受光信号の信号強度を基準にして5つの該受光信号の波長領域に応じた係数を乗じる前段補正部を備え、該信号強度それぞれに対して前記生体の内部のメラニンの影響を補正する
    ことを特徴とする生体情報計測処理装置。
  6. 請求項またはにおいて、更に、
    前記光源は、波長500nmの前記出射光を出射可能な第8光源部を有し、
    前記処理装置は、前記第7光源部の該出射光によって得られた信号強度に対する該第8光源部の該出射光によって得られたビリルビン濃度指数を求める付随演算部を備え、
    該ビリルビン濃度指数を求めることで、前記自律神経の活性状態の判断精度を向上させる
    ことを特徴とする生体情報計測処理装置。
  7. 請求項乃至のいずれかにおいて、
    前記処理装置は、前記第1光源部、前記第2光源部、前記第3光源部、前記第4光源部および前記第5光源部を時間分割して個別に駆動し、前記受光信号はそれぞれの前記散乱光に対応して異なる
    ことを特徴とする生体情報計測処理装置。
  8. 請求項において、
    前記処理装置は、前記生体の経穴の位置の特定を可能とする際には、前記第1光源部、前記第2光源部、前記第3光源部、および波長577nmの前記出射光を出射可能な第6光源部のうちの少なくとも2つ以上を同時に駆動し、前記受光信号は同一の前記散乱光に対応して同一とされる
    ことを特徴とする生体情報計測処理装置。
  9. 請求項乃至のいずれかにおいて、
    前記処理装置は、前記生体の自律神経の活性状態から交感神経の活性状態が確認された際には、その際に得られる前記生体の情報データ及び前記自律神経活性度指数を逐次記憶する神経特定データ記憶部と、該神経特定データ記憶部に存在する全ての該情報データと該自律神経活性度指数とから、新たに前記演算部から出力される該自律神経活性度指数に対して前記交感神経の活性状態の判断を行う交感神経判定部と、を備え、前記出力部に該交感神経判定部の結果を出力する
    ことを特徴とする生体情報測定処理装置。
  10. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記処理装置は、前記生体の経穴の位置が特定された際には、その際に得られる前記生体の情報データ及び前記信号強度を逐次記憶する経穴特定データ記憶部と、該経穴特定データ記憶部に存在する全ての該情報データと該信号強度とから、新たに前記演算部から出力される前記信号強度に対して前記経穴の判断を行う経穴判定部と、を備え、前記出力部に該経穴判定部の結果を出力する
    ことを特徴とする生体情報測定処理装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    前記光プローブは、前記散乱光を受光し前記受光素子に導く受光光学部と、該受光光学部の外周にリング状に配置され、前記光源からの光を透過させ出射する出射光学部と、を備え、
    前記受光光学部の生体側端部の直径は、10mm未満とされている
    ことを特徴とする生体情報測定処理装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかにおいて、更に、
    前記光プローブの生体側端部には、集光レンズが設けられている
    ことを特徴とする生体情報測定処理装置。
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