JP5447396B2 - 光測定装置 - Google Patents
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Description
そこで、ヘモグロビン濃度の変化量ΔVhb(t)が生体内部の酸素代謝機能に対応することを利用することにより、光を用いて生体内部を簡便に非侵襲で測定する生体測定方法が知られている。ヘモグロビン濃度の変化量ΔVhb(t)は、可視光から近赤外領域までの波長の光を生体に照射することにより、生体を透過して得られる光強度の変化量(受光量情報)から求められる。
NIRSにおいては、複数個の送光プローブと、複数個の受光プローブとを所定の配列で被検体の頭皮表面に密着させるために、ホルダが使用される。このようなホルダは、例えば、頭皮表面の形状に合わせて椀形状に成型されている。成型ホルダには貫通孔が複数個設けられ、送光プローブと受光プローブとがそれらの貫通孔に挿入されることによって、送光プローブと受光プローブとの間隔(以下、「チャンネル」という)が一定となり、頭皮表面から特定の深度となる位置から受光量情報を得ている。
NIRSでは、一般的にチャンネルを30mmとしたものが用いられ、チャンネルが30mmである場合には、チャンネルの中点からの深度15mm〜20mmの受光量情報が得られると考えられている。すなわち、頭皮表面から深度15mm〜20mmの位置は脳表部位にほぼ対応し、脳活動に関した受光量情報が得られる。
なお、送光プローブ12から照射された光は、隣接する受光プローブ13以外の離れた受光プローブ13でも検出されるが、ここでは説明を簡単にするため、隣接する受光プローブ13のみで検出されることとする。よって、9個の送光プローブ12から1個の送光プローブ12を選択していき、順次選択された送光プローブ12から光を照射することにより、図2に示すようなチャンネル番号#1〜#24の位置である合計24個の受光量情報が得られることとする。
このようなNIRSで得られた受光量情報から求められた測定データ(オキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化等)は、医師や検査技師等によって観察されるために、モニタ画面に画像として表示される。
このような生体測定方法では、例えば、医師や検査技師等が時間tを計りながら、まず、被検体を或る一定時間Y、指の運動(フィンガータッピング)をさせる課題遂行状態にさせ(以下、「タスク期間」という)、その後、被検体を或る一定時間X、安静な定常状態にさせる(以下、「レスト期間」という)。その後、再度、被検体を一定時間Y、指の運動をさせる課題遂行状態にさせた後、一定時間X、安静な定常状態にさせるというように、タスク期間とレスト期間とを交互に複数回R(以下、「タスク繰り返し回数」という)繰り返している。これにより、図4に示すようなオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化を示す測定データがR回繰り返されたものを得ている。
これは、人体の脳では、指の運動をさせる課題遂行状態にさせようが、課題遂行状態にさせまいが、例えば呼吸や血圧等に起因する動脈圧変動Mayer Wave等が発生していることによるものである。図7は、Mayer Waveによるオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化を示すグラフ(生体情報)の一例である。図7に示すように、Mayer Waveの周期は約10秒である。なお、Mayer Waveの周期は、同一人物であっても8秒になったり、12秒になったりするように多少変動する。
よって、図4に示すような実際のオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化を示す測定データは、図6に示すような理論的なオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化と、図7に示すようなMayer Waveによるオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化とが重ね合わされたものとなる。
このようにMayer Waveの影響を受けたバラツキがある測定データを、医師や検査技師等が観察しても、例えば、精神疾患において特徴があるといわれているオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の立ち上がり方(傾き)の様子でうつ病であるか否か等を評価することは困難であるため、従来の生体測定方法では、上述したように被検体にタスク期間をタスク繰り返し回数R行わせ、その結果、得られたR個の測定データを加算して平均することにより、Mayer Waveの影響を低減させたバラツキのない測定データをモニタ画面に表示している。
そこで、本発明は、被検体に指の運動をさせる等の課題遂行状態に何回も行わせる必要がなく、課題遂行以外の呼吸や血圧等に起因するMayer Wave等の影響を低減させたバラツキのない、再現性のある測定データを得ることができる光測定装置を提供することを目的とする。
本発明の光測定装置によれば、送受光部が被検体の頭皮表面上に配置されるだけでなく、生体モニタが被検体の皮膚表面上に配置される。そして、生体モニタ制御部は、生体モニタから被検体の心拍や血圧や呼吸等に関する生体情報を得る。これにより、タスク期間開始時間決定部は、生体情報に基づいて、タスク期間の開始時間を決定する。例えば、呼吸や血圧等に起因するMayer Waveを示す生体情報によって、Mayer Waveによるオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)が0.00mmol×cmになり、かつ、上昇すると判定したときには、被検体に指の運動をさせるタスク期間へ移行するように指示する画像をモニタ画面に表示する。そして、医師や検査技師等がモニタ画面に表示された画像を見ながら被検体に指示を与え、被検体は医師や検査技師等からの指示に従って、Mayer Waveによるオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)が0.00mmol×cmになり、かつ、上昇したときを開始時間としてタスク期間を実行することになる。その結果、得られる測定データは、図8に示すMayer Waveによるオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化が重ね合わせられたものでもなく、図10に示すMayer Waveによるオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化が重ね合わせられたものでもなく、図12に示すMayer Waveによるオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化が重ね合わせられたものでもなく、常に図7に示すMayer Waveによるオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化が重ね合わせられたものとなる。
また、本発明の光測定装置は、前記タスク期間開始時間決定部は、前記生体情報に基づいて決定された前記タスク期間の開始時間に、前記タスク期間へ移行するように指示する画像を表示するようにしてもよい。
また、本発明の光測定装置は、前記タスク期間開始時間決定部は、前記生体情報に基づいて決定された前記タスク期間の開始時間に、前記被検体に負荷をかけることを自動的に開始するようにしてもよい。
また、ブレインマシンインターフェースにおいて、オキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)がある一定の波高値(閾値)を超えたときに、マシンを制御する場合、バラツキのない、再現性のある測定データが得られるので、マシンの確実な制御ができるようになる。
そして、本発明の光測定装置は、前記被検体の血圧に関する生体情報を得る生体モニタは、前記被検体に貼りつけられた圧力検出素子、又は、前記被検体の胸部或いは手足に電極を貼り付けた心電図モニタであるようにしてもよい。
さらに、本発明の光測定装置は、前記被検体の心拍に関する生体情報を得る生体モニタは、前記被検体に貼りつけられた加速度計であるようにしてもよい。
図1は、本発明の一実施形態である光測定装置の構成を示すブロック図である。光測定装置1は、被検体の頭皮表面上に取り付けられる送受光部11と、発光部2と、光検出部3と、被検体の腹部に巻きつけられる収縮可能なバンド(生体モニタ)60と、光測定装置1全体の制御を行う制御部(コンピュータ)20とにより構成される。
また、図2は、送受光部11における9個の送光プローブ12と、8個の受光プローブ13との位置関係を示す平面図である。
そして、医師や検査技師等は、被検体に言語性流暢課題を行わせたタスク期間が実行されている際のオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化を観察することにより、精神疾患において特徴があるといわれているオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の立ち上がり方(傾き)の様子を評価する。
発光部2は、コンピュータ20から入力された駆動信号により9個の送光プローブ12のうちから選択される1個の送光プローブ12に光を送光する。上記光としては、例えば、780nmと805nmと830nmとの3波長光が用いられ、順次送光される。
光検出部3は、8個の受光プローブ13で受光した近赤外光を個別に検出することにより、8個の受光量情報をコンピュータ20に出力する。つまり、1個の送光プローブ12に3波長光が送光されると、24個(受光プローブ12の個数である8個×3波長)の受光量情報ΔA780(t)、ΔA805(t)、ΔA830(t)をコンピュータ20に出力する。
また、CPU21が処理する機能をブロック化して説明すると、発光部2及び光検出部3を制御する送受光部制御部4と、オキシへモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)を算出する演算部31と、呼吸に関する生体情報W(t)を得る生体モニタ制御部32と、タスク期間の開始時間taを決定するタスク期間開始時間決定部35とを有する。
さらに、メモリ25は、受光量情報ΔA780(t)、ΔA805(t)、ΔA830(t)を記憶していく受光量情報記憶領域52と、オキシヘモグロビン濃度の変化量の値ΔVoxy(t)を記憶していく濃度変化量記憶領域53と、生体情報W(t)を記憶していく生体情報記憶領域54と、タスク期間の開始時間taを記憶するタスク期間開始時間記憶領域55とを有する。
発光制御部42は、送光プローブ12に光を送光する駆動信号を発光部2に出力する制御を行う。例えば、まず、1番目の送光プローブ12に780nmの光を0.15秒間送光し、次に805nmの光を0.15秒間送光し、次に830nmの光を0.15秒間送光し、さらに、2番目の送光プローブ12に780nmの光を0.15秒間送光し、次に805nmの光を0.15秒間送光し、次に830nmの光を0.15秒間送光するように順次、9個の送光プローブ12に光を送光する駆動信号を発光部2に出力する。そして、発光部2が9番目の送光プローブ12に光を送光した後、発光制御部42は、再び駆動信号を発光部2に出力する。
光検出制御部43は、1個の送光プローブ12から光が照射されるごとに、光検出部3からの受光量情報ΔA780(t)、ΔA805(t)、ΔA830(t)を受けることにより、8個の受光プローブ13から検出された24個の受光量情報ΔA780(t)、ΔA805(t)、ΔA830(t)を受光量情報記憶領域52に記憶させる制御を行う。つまり、9個の送光プローブ12から光が照射されれば、216個の受光量情報ΔA780(t)、ΔA805(t)、ΔA830(t)が受光量情報記憶領域52に記憶されることになる。
このとき、例えば、呼吸に起因する生体情報W(t)は、数値が大きい+Waになったり、数値が小さい−Waになったりすることを約10秒の周期で繰り返すものとなる。
具体的には、タスク期間開始時間決定部35は、生体情報W(t)が、下限閾値(−Wa×0.9)まで下がった後、基準閾値(−Wa×0.1)を越えたときを検出して、検出後から設定時間ΔT2(例えば、100ミリ秒)が経過した時間をタスク期間の開始時間taと決定するとともに、開始時間taにタスク期間へ移行するように指示する画像をモニタ画面23aに表示する。このとき、開始時間taをタスク期間開始時間記憶領域55に記憶させる。その後、開始時間taからタスク時間Y(例えば、10秒)が経過したときには、タスク期間を終了するように指示する画像をモニタ画面23aに表示する。
その結果、光測定装置1では、常に生体情報W(t)が、下限閾値(−Wa×0.9)まで下がった後、基準閾値(−Wa×0.1)を越えたときを検出して、検出後から設定時間ΔT2(例えば、100ミリ秒)が経過した時間をタスク期間の開始時間taとしているので、呼吸に起因する生体情報W(t)の影響を低減させたバラツキのない、再現性のある測定データが得られる。
なお、医師や検査技師等は、光測定装置1によって得られた測定データを観察するときには、呼吸に起因する一定の波形の生体情報W(t)、すなわち呼吸に起因する一定の波形のオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化が重ね合わせられていることを予め理解しながら、オキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の立ち上がり方の様子を評価することになる。
まず、ステップS101の処理において、被検体の腹部にバンド(生体モニタ)60を巻きつける。
次に、ステップS102の処理において、生体モニタ制御部32は、バンド60からの生体情報W(t)を受けることにより、生体情報W(t)を生体情報記憶領域54に記憶させる。
一方、下限閾値(−Wa×0.9)まで下がった後、基準閾値(−Wa×0.1)を越えたと判定したときには、ステップS104の処理において、タスク期間開始時間決定部35は、検出後から設定時間ΔT2(例えば、100ミリ秒)が経過した時間をタスク期間の開始時間taと決定するとともに、開始時間taにタスク期間へ移行するように指示する画像をモニタ画面23aに表示する。
一方、タスク時間Yが経過したと判定したときには、ステップS106の処理において、タスク期間開始時間決定部35は、タスク期間の終了時間(ta+Y)にタスク期間を終了するように指示する画像を表示する。
最後に、ステップS107の処理において、光測定装置1は、オキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化を示す測定データをモニタ画面23aに表示する。そして、ステップS107の処理が終了したときには、本フローチャートを終了させる。
図15は、本発明の一実施形態である光測定装置の構成を示すブロック図である。光測定装置70は、被検体の頭皮表面上に取り付けられる送受光部11と、発光部2と、光検出部3と、心電図モニタ(生体モニタ)71と、光測定装置70全体の制御を行う制御部(コンピュータ)20とにより構成される。
光測定装置70では、上述した光測定装置1と異なり、生体情報W(t)に基づいて、タスク期間の開始時間taを決定するのではなく、1番目の送光プローブ12が頭皮表面に光を照射する照射開始時間tbnを決定する。また、光測定装置70では、上述した光測定装置1と異なり、バンド(生体モニタ)60から生体情報W(t)を得るのではなく、心電図モニタ(生体モニタ)から生体情報W(t)を得る。
なお、光測定装置1と同様のものについては、同じ符号を付したりして、その説明を省略する。
そして、医師や検査技師等は、被検体に視覚刺激が行われたタスク期間が実行されている際のオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化を観察することにより、精神疾患において特徴があるといわれているオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の立ち上がり方(傾き)の様子を評価する。
このとき、例えば、血圧に起因する生体情報W(t)は、図17(b)に示すように、QRS波の最大値が+Wbになるように約0.8秒の周期で繰り返すものとなる。
具体的には、照射開始時間決定部74は、生体情報W(t)が、基準閾値Wbを越えたときを検出して、検出後から設定時間ΔT2(例えば、100ミリ秒)が経過した時間を1回目の照射開始時間tb1と決定するとともに、照射開始時間tb1に1番目の送光プローブ12が頭皮表面に光を照射することを含む駆動信号を発光制御部72が出力するように指示する制御信号を発光制御部72に送信する。
そして、開始時間tb1から設定時間ΔT3(例えば、9個の送光プローブ12から光を送光させ終わる時間(4.05秒=0.15秒×3波長×9個)が経過した後には、照射開始時間決定部74は、生体情報W(t)が、基準閾値Wbを越えたときを検出して、検出後から設定時間ΔT2(例えば、100ミリ秒)が経過した時間を2回目の照射開始時間tb2と決定するとともに、照射開始時間tb2に1番目の送光プローブ12が頭皮表面に光を照射することを含む駆動信号を発光制御部72が出力するように指示する制御信号を発光制御部72に送信する。
このように繰り返すことで、照射開始時間決定部74は、n回目の照射開始時間tbnを決定していく。
その結果、光測定装置70では、常に生体情報W(t)が、基準閾値Wbを越えたときを検出して、検出後から設定時間ΔT2(例えば、100ミリ秒)が経過した時間を照射開始時間tbnと決定するので、血圧に起因する生体情報W(t)の影響を低減させたバラツキのない、再現性のある測定データが得られる。
なお、医師や検査技師等は、光測定装置70によって得られた測定データを観察するときには、血圧に起因する一定の波形の生体情報W(t)、すなわち血圧に起因する一定の波形のオキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化が重ね合わせられていることを予め理解しながら、オキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の立ち上がり方の様子を評価することになる。
まず、ステップS201の処理において、被検体に心電図モニタ(生体モニタ)71を取り付ける。
次に、ステップS202の処理において、生体モニタ制御部73は、心電図モニタ71からの生体情報W(t)を受けることにより、生体情報W(t)を生体情報記憶領域54に記憶させる。
一方、基準閾値Wbを越えたと判定したときには、ステップS204の処理において、照射開始時間決定部74は、検出後から設定時間ΔT2(例えば、100ミリ秒)が経過した時間を照射開始時間tbnと決定するとともに、照射開始時間tbnに1番目の送光プローブ12が頭皮表面に光を照射する駆動信号を発光制御部72が出力するように指示する制御信号を発光制御部72に送信する。
次に、ステップS205の処理において、発光制御部72及び光検出制御部43は、発光部2に駆動信号を出力するとともに、光検出部3からの受光量情報ΔA780(t)、ΔA805(t)、ΔA830(t)を受けることにより受光量情報ΔA780(t)、ΔA805(t)、ΔA830(t)を受光量情報記憶領域52に記憶させる。
一方、開始時間tbnから設定時間ΔT3が経過したと判定したときには、ステップS207の処理において、測定を終了するか否かを判断する。測定を終了しないと判断したときには、ステップS202の処理に戻る。つまり、測定を終了すると判断するときまで、発光制御部72は、照射開始時間決定部74からの制御信号を受信すると、照射開始時間tbnに送光プローブ12が頭皮表面に光を照射する駆動信号を出力する。
一方、測定を終了すると判断したときには、ステップS208の処理において、光測定装置70は、オキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)の経時変化を示す測定データをモニタ画面23aに表示する。
そして、ステップS208の処理が終了したときには、本フローチャートを終了させる。
また、ブレインマシンインターフェースにおいて、オキシヘモグロビン濃度の変化量ΔVoxy(t)がある一定の波高値(閾値)を超えたときに、マシンを制御する場合、バラツキのない、再現性のある測定データが得られるので、マシンの確実な制御ができるようになる。
(1)上述した光測定装置1では、9個の送光プローブ12と8個の受光プローブ13とを有する送受光部11を示したが、異なる数、例えば12個の送光プローブと12個の受光プローブとを有する送受光部としてもよい。
(2)上述した光測定装置1では、バンド(生体モニタ)60から呼吸に関する生体情報W(t)を得る構成を示したが、被検体に貼りつけられた加速度計から心拍に関する生体情報W(t)を得るような構成としてもよい。
4:送受光部制御部
11:送受光部
12:送光プローブ
13:受光プローブ
22:入力装置
23:表示装置
25:メモリ(記憶部)
31:演算部
32、73:生体モニタ制御部
35:タスク期間開始時間決定部
60:バンド(生体モニタ)
74:照射開始時間決定部
Claims (7)
- 被検体の頭皮表面上に配置される送光プローブと、当該頭皮表面上に配置される受光プローブとを有する送受光部と、
前記送光プローブが頭皮表面に光を照射するとともに、前記受光プローブが頭皮表面から放出される光を検出するように制御することで、前記被検体の脳の測定部位に関する受光量情報を得る送受光部制御部と、
前記受光量情報に基づいて、ヘモグロビン濃度の変化量を算出する演算部とを備え、
前記被検体に負荷をかけ続けるタスク期間が実行されている際のヘモグロビン濃度の変化量の経時変化を示す測定データを得る光測定装置であって、
前記被検体の皮膚表面上に配置され、前記被検体の心拍、血圧又は呼吸に関する生体情報を検出する生体モニタと、
前記生体モニタから生体情報を得る生体モニタ制御部と、
前記生体情報に基づいて、前記タスク期間の開始時間を決定するタスク期間開始時間決定部とを備えることを特徴とする光測定装置。 - 前記タスク期間開始時間決定部は、前記生体情報に基づいて決定された前記タスク期間の開始時間に、前記タスク期間へ移行するように指示する画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の光測定装置。
- 前記タスク期間開始時間決定部は、前記生体情報に基づいて決定された前記タスク期間の開始時間に、前記被検体に負荷をかけることを自動的に開始することを特徴とする請求項1に記載の光測定装置。
- 被検体の頭皮表面上に配置される送光プローブと、当該頭皮表面上に配置される受光プローブとを有する送受光部と、
前記送光プローブが頭皮表面に光を照射するとともに、前記受光プローブが頭皮表面から放出される光を検出するように制御することで、前記被検体の脳の測定部位に関する受光量情報を得る送受光部制御部と、
前記受光量情報に基づいて、ヘモグロビン濃度の変化量を算出する演算部とを備え、
前記被検体に負荷をかけ続けるタスク期間が実行されている際のヘモグロビン濃度の変化量の経時変化を示す測定データを得る光測定装置であって、
前記被検体の皮膚表面上に配置され、前記被検体の心拍、血圧又は呼吸に関する生体情報を検出する生体モニタと、
前記生体モニタから生体情報を得る生体モニタ制御部と、
前記生体情報に基づいて、前記送光プローブが頭皮表面に光を照射する照射開始時間を決定する照射開始時間決定部とを備えることを特徴とする光測定装置。 - 前記被検体の呼吸に関する生体情報を得る生体モニタは、前記被検体の腹部或いは胸部に巻きつけられる収縮可能なバンド、又は、呼吸モニタであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光測定装置。
- 前記被検体の血圧に関する生体情報を得る生体モニタは、前記被検体に貼りつけられた圧力検出素子、又は、前記被検体の胸部或いは手足に電極を貼り付けた心電図モニタであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光測定装置。
- 前記被検体の心拍に関する生体情報を得る生体モニタは、前記被検体に貼りつけられた加速度計であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光測定装置。
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