JP2003061260A - 車両用交流発電機の異常検出装置 - Google Patents

車両用交流発電機の異常検出装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用交流発電機の異常状態を特別な装置や
センサなどを使用することなく、確実かつ高精度に検出
することができる車両用交流発電機の異常検出装置を提
供すること。 【解決手段】 車両用交流発電機1の電圧制御装置5
は、リップル検出器56、リップルカウンタ57、異常
判定器58、警報灯駆動トランジスタ59等を備えてい
る。リップル検出器56は、整流器3の出力電圧に含ま
れるリップルを検出し、リップルカウンタ57は、発電
動作の基本周期に関連する所定期間内のリップル数をカ
ウントする。異常判定器58は、リップル数が所定個数
よりも少ない場合に異常判定を行い、トランジスタ59
を駆動して警報灯93を点灯させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車やトラック
等に搭載される車両用発電機の異常を検出する車両用交
流発電機の異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現代の自動車は、社会のニーズに応える
ために、年々様々な電気装置が開発されて搭載されてお
り、電気使用量は増加の一途をたどっている。これらの
電力需要に応えるべく車両用交流発電機も年々小型高出
力化を実現しながら進歩している。このような車両用交
流発電機が高出力化すればするほど、その異常発生時の
影響は大きくなる傾向にある。したがって、車両用交流
発電機の異常を早期に検出して運転者にいち早く警報す
る必要が生じている。
【0003】一般に、車両用交流発電機は、回転磁束発
生源となる界磁鉄心を磁化するための界磁巻線を備えて
おり、この界磁巻線の導通率を制御しながら出力電圧の
制御を実施している。このような車両用交流発電機の異
常検出は、古くから実施されている。例えば、車載のバ
ッテリ電圧の検出レベルと界磁巻線の導通率との関係等
が、本来あるべき適正値から外れていることを検出した
ときに異常であると判断する従来の異常判定装置が知ら
れている。しかし、このような異常判定装置では、異常
検出の信頼性が低く、車両用交流発電機が完全に発電機
能不良に至らないと異常検出を行うことができなかっ
た。
【0004】また、その他の従来技術としては、特開平
8−65914号公報に開示された「車両用交流発電機
の制御装置」や、米国特許公報第4242674号に開
示された「オルタネータ異常警報表示装置」が知られて
いる。特開平8−65914号公報に開示された制御装
置では、車両用交流発電機に含まれる電機子巻線に現れ
る出力波形のデューティ比を検出して異常判定を行って
いる。また、米国特許公報第4242674号公報に開
示された異常警報表示装置では、直流出力電圧のリップ
ルの波高値を検出し、所定値以上のリップルが出現した
場合に車両用交流発電機の異常判定を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した特
開平8−65914号公報に開示された制御装置では、
整流ダイオードの破損に起因する異常発生時には、電機
子巻線の出力電圧のデューティ比が変化するため、異常
検出を行うことが可能であるが、電機子巻線の相内ある
いは相間レアなどの異常発生時には、電機子巻線の出力
電圧のデューティ比が変化しないため、この種の異常を
検出することができなという問題があった。
【0006】図8は、車両用交流発電機の各部分に異常
が発生した場合の電機子巻線の波形を示す図である。図
8(a)には正常時の波形が、図8(b)には正極側ダ
イオードがショートした場合の波形が、図8(c)には
負極側ダイオードがショートした場合の波形が、図8
(d)には電機子巻線の相間レアが生じた場合の波形
が、図8(e)には電機子巻線が断線した場合の波形が
それぞれ示されている。
【0007】これらの波形からわかるように、ダイオー
ドに異常が発生した場合には、明らかに電機子巻線の出
力電圧のデューティ比が変化する(例えば正常時の50
%が正極側ダイオードショート時に約67%に、負極側
ダイオードショート時約33%にそれぞれ変化する)。
これに対し、電機子巻線の故障時には、電機子巻線の出
力電圧のデューティ比はほぼ50%を維持するため、特
開平8−65914号公報に開示された制御装置では、
このような電機子巻線の故障を検出することはできな
い。
【0008】また、最近では、低騒音化に対応して、図
12に示すような2組の電機子巻線と整流器を備える車
両用交流発電機が普及しているが、このような車両用交
流発電機の場合には、一方の組の整流ダイオードの破損
時のデューティ比の変化は、他方の電機子巻線の出力電
圧には現れないことが判明した。例えば、異常検出機能
を備え電圧制御装置に電機子巻線の出力を整流する一方
の整流器を構成するいずれかのダイオードが故障した場
合には、上述した特開平8−65914号公報に開示さ
れた技術を用いることにより異常検出を行うことが可能
であるが、他方の整流器を構成するダイオードに故障が
発生しても電機子巻線の出力電圧には大きな変化が現れ
ない。すなわち、電圧制御装置に接続されない側の整流
器の異常検出は不可能である。
【0009】このため、両方の整流器の異常を検出する
ためには、両方の電機子巻線の出力電圧を検出する必要
があるが、制御回路への入力端子の増加による構造の複
雑化や、接続信頼性の低下を招くという弊害がある。ま
た、このような弊害を引き起こさない工夫がなされた米
国特許第4242674号においても、以下の問題があ
ることが明らかになった。
【0010】すなわち、航空機用の発電機のように駆動
回転数がほぼ一定で、電気負荷の変動も少ないような発
電機においては米国特許第4242674号の技術は極
めて有効であるが、自動車の走行用エンジンにて駆動さ
れる発電機は常に回転数が変動しており、リップル成分
の振幅も常に変動する。また、信号待ち等で減速、停止
する過程において常にブレーキランプが点灯するので電
気負荷の変動も極めて激しい。さらに、使用耐用年数の
割にメインテナンス期間が比較的長いという特徴を有す
ることも検出精度低下の原因の一つと考えられる。この
ような使用環境の車両用交流発電機の出力電圧のリップ
ル成分の電圧レベルのみで、異常の検出を行うことは極
めて困難であることが発明者等の研究によって明らかに
なった。
【0011】このような不都合を回避するために、米国
特許第4315204号では、車両用交流発電機のリッ
プル検出手段が用いられている。しかしながら、リップ
ル振幅のみの検出では真の異常を判定することができな
いため、他の幾つかの検出手段を有しており、極めて複
雑で大規模な構成になってしまい、実用化には至ってい
ない。
【0012】さらに、米国特許第4178546号で
は、発電機の直流出力電圧のリップルの周波数を検出
し、この周波数が所定値でない場合に異常であると判定
する技術が開示されている。しかし、発電機の駆動回転
数に依存するリップル周波数の検出は、常時回転変動し
ているエンジンで駆動される発電機においては極めて困
難である。例えば、米国特許第4178546号では、
トラッキングフィルタが必要になるが、このトラッキン
グフィルタは、発電機の電圧制御装置内に実装するには
規模が大きすぎる。
【0013】また、発電機の出力電流を直接検波する方
法も様々なものが考えられるが、ある程度の反応速度と
検出精度を兼ね備えるセンサを装備する必要があるた
め、コスト面から採用が難しい。本発明は、このような
点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、車両用
交流発電機の異常状態を特別な装置やセンサなどを使用
することなく、確実かつ高精度に検出することができる
車両用交流発電機の異常検出装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の車両用交流発電機の異常検出装置は、
異常判定手段および警報出力手段を備えている。異常判
定手段は、車両用交流発電機の整流器の出力電圧に含ま
れるリップルを検出するとともに、車両用交流発電機の
発電動作の基本周期に対応する所定期間内にリップルが
所定個数以上検出できない場合に、車両用交流発電機に
異常があるものとして異常判定を行う。警報出力手段
は、異常判定手段によって異常判定がなされたときに所
定の警報信号を出力する。これにより、車両用交流発電
機の異常検出を行うために専用センサ等の特別な装置を
備える必要がなく、従来の車両用交流発電機の電圧制御
装置が検出している信号を波形整形するだけで容易に実
現することができ、早期に確実かつ高精度に異常発見を
行うとともに、これに伴う早期の警報出力が可能とな
る。さらに、車両用交流発電機の異常をいち早く運転者
に知らせることができるため、車載機器へのダメージが
進行する前に何らかの対策を講じることが可能になる。
【0015】また、上述した異常判定手段は、車両用交
流発電機の電機子を構成する多相巻線の少なくとも1相
の出力電圧の半周期あるいは1周期の整数倍の期間を所
定期間として前記異常判定を行うことが望ましい。これ
により、専用のタイマ回路等を用いることなくリップル
を検出する期間を設定することができるとともに、回転
変動の激しい車両用交流発電機の電圧変動に追随して検
出遅れを生じないようにすることが可能になる。
【0016】また、多相巻線の相数をm、整流器の個数
をj、kを1以上の整数としたときに、上述した異常判
定手段は、所定期間内に、リップルがkm−jで表され
る個数以上検出できない場合に異常判定を行うことが望
ましい。これにより、異常状態の判定基準の明確化が可
能であり、異常状態の検出精度をさらに高めることがで
きる。
【0017】また、車両用交流発電機の界磁巻線の通電
を遮断するスイッチ手段の導通率を検出する導通率検出
手段をさらに備えるとともに、多相巻線の相数をm、整
流器の個数をj、kを1以上の整数としたときに、上述
した警報出力手段は、導通率が(2km−j)/2km
で表される値よりも小さい場合に、警報信号の出力を停
止することが望ましい。これにより、比較的発電量が少
ない状態では車両用交流発電機や車載機器に対するダメ
ージの進行が少ないため、このような状況での異常警報
を禁止することにより頻繁な警報動作を回避し、警報装
置の寿命低下を防止することができる。
【0018】また、異常を検出すべき期間においてスイ
ッチ手段の断続に起因する出力電圧の変動の影響が少な
くなるので、簡単なフィルタによりリップル成分を容易
に検出することができる。例えば、図11(a)、
(b)は、m=3、j=1、k=1として導通率を変化
させた場合の出力波形を示す図であり、それぞれ導通率
が約50%と約83%の場合が示されている。図11
(a)に示すように、導通率が小さい場合には、点線で
示すように、整流作用に起因する電圧変動よりもスイッ
チ手段の断続に起因する電圧変動の方が大きくなる。ス
イッチ手段の断続による電圧変動の振幅は、車両用交流
発電機の時定数、特に界磁巻線の時定数に深く関係して
いることが知られており、導通率が50%程度のときに
最も大きくなる。これに対し、図11(b)に示すよう
に、導通率が大きい場合には、点線で示すように、スイ
ッチ手段の断続に起因する電圧変動が小さくなる。
【0019】リップル成分を単なる交流結合フィルタで
検出しようとする場合に、このスイッチ手段の断続によ
る電圧変動にリップル成分が埋もれてしまうと正確なリ
ップル検出を行うことができない。ところが、導通率が
小さい場合あるいは大きい場合には、スイッチ手段の断
続による電圧変動は小さくなり、リップルが交流結合フ
ィルタのみで容易に検出可能となる。
【0020】今仮に、導通率が小さい場合に車両用交流
発電機が故障した場合を想定する。この場合には発電能
力が一気に低下するので、車載のバッテリ電圧が低下す
る。このとき、車両用交流発電機の電圧制御装置は、バ
ッテリ電圧の低下を検出してスイッチ手段の導通率を直
ちに増大させて発電量を維持するような制御を行うの
で、必然的に導通率は高く維持される。したがって、車
両用交流発電機の異常検出を、スイッチ手段の導通率が
比較的高いときに限って実施するようにすれば、簡単な
フィルタのみでリップルを検出することできることが発
明者等の研究で明らかになった。また、その導通率は、
(2km−j)/2kmで表される値以上に設定すれば
十分であることがわかった。
【0021】図11(c)では、図11(b)に対し
て、車両用交流発電機の回転数が2倍になった場合、あ
るいは図11(b)の場合と同じ回転数であってm=
6、j=2、k=1とした場合に相当する電圧波形を示
している。リップル成分の周波数は、車両用交流発電機
の回転数に比例して増大する。また、整流器の数jにも
比例して増大する。しかし、スイッチ手段の導通率の周
期は、これら回転数や整流器の数に依存しない一定値で
ある。したがって、異常検出の導通率の下限値を、(2
km−j)/2kmと設定することで、最もリップル周
波数の低いアイドリング状態においても十分に異常検出
を行うことが可能であることも明らかになっている。
【0022】また、逆方向降伏特性を備えるダイオード
を少なくとも一つ含んで整流器が構成されている車両用
交流発電機について、異常の検出を行うことが望まし
い。このような構成を有する車両用交流発電機において
はツェナーダイオードが最も破損に至りやすく、一旦破
損すると、車両用交流発電機の他の部分へのダメージの
波及が著しいことが知られている。このため、このよう
な構成を有する車両用交流発電機に、本発明の異常検出
装置を組み合わせて用いることにより、車両用交流発電
機の異常を検出して大きなダメージの進行を有効に防止
することが可能となる。
【0023】また、互いに電気的に接続されていない複
数の多相巻線と、これら複数の多相巻線のそれぞれの交
流出力を独立して整流する複数の整流器を含んで構成さ
れる車両用交流発電機について、異常の検出を行うこと
が望ましい。このような構成を有する車両用交流発電機
に対しても、異常検出装置の数を増やすことなく異常検
出を行うことが可能になるため、装置の小型化や実装の
容易化を図ることができる。
【0024】また、上述した異常判定手段は、整流器の
出力電圧から高調波成分を除去した後の平均電圧と出力
電圧とを比較することにより、異常判定を行うことが望
ましい。これにより、出力電圧にうねり成分が存在する
場合であっても、リップル成分を高い精度で検出するこ
とができる。
【0025】また、整流器の出力電圧の振幅を検出する
振幅検出手段をさらに備えるとともに、振幅検出手段に
よって検出された出力電圧の振幅が所定値以下の場合に
警報出力手段による警報信号の出力を停止することが望
ましい。これにより、整流器の出力電圧の振幅が所定値
以下の場合には異常警報が行われないため、車両用交流
発電機が正常動作しているにもかかわらず、外部の電気
機器から侵入するノイズ成分に対応して誤警報すること
を防止することができる。
【0026】特に、近年、電磁騒音が大幅に低減された
車両用交流発電機においては、整流後のリップルが極端
に小さくなっているので、電気負荷量が小さく、回転数
が低い場合において、リップルの検出そのものが困難に
なり、他の機器、例えば点火装置の発生するノイズの方
が大きくなるという現象が懸念される。また、車両用交
流発電機からバッテリまでの電気的距離、すなわち電力
供給線のインダクタンスが小さい場合においてもリップ
ルの振幅が小さくなる。近年の小型車において特にこの
ような傾向が強い。ところが、本発明の異常検出装置を
用いれば、このようなリップルが小さな環境下において
他の電気機器が発するノイズに誤反応しても誤警報して
しまうことを防止することができる。
【0027】また、整流器の出力電圧の平均電圧を検出
する平均電圧検出手段をさらに備えるとともに、平均電
圧検出手段によって検出された平均電圧が所定値以上の
場合に警報出力手段による警報信号の出力を停止するこ
とが望ましい。異常発生時にはバッテリを十分に充電で
きずにバッテリ電圧が徐々に低下する。一方で、故障が
軽微な場合には、バッテリを充電するだけの余力がある
ため電圧は下がらず、ダメージが進行しないので故障と
は判定しないようにする。このようにすることで、誤警
報を防止することが可能になる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した一実施形
態の車両用交流発電機について、図面を参照しながら詳
細に説明する。 〔第1の実施形態〕図1は、本発明を適用した第1の実
施形態の車両用交流発電機の構成を示す図であり、あわ
せてこの車両用交流発電機とバッテリや警報灯との接続
状態が示されている。
【0029】図1に示すように、本実施形態の車両用交
流発電機1は、電機子巻線2、整流器3、界磁巻線4お
よび電圧制御装置5を含んで構成されている。電機子巻
線2は、多相巻線(例えば三相巻線)からなっており、
誘起される交流出力が整流器3に供給される。整流器3
は、電機子巻線2の交流出力を直流出力に整流する全波
整流回路であり、逆方向降伏特性を有するツェナーダイ
オードによって構成されている。界磁巻線4は、電機子
巻線2に電圧を誘起させるための鎖交磁束を発生させる
ために、励磁電流を流して界磁を形成する。電圧制御装
置5は、この車両用交流発電機1の出力電圧を所定の調
整電圧Vreg に制御する。この電圧制御装置5は、車両
用交流発電機1に異常が発生したときに、警報灯93を
点灯させて運転者に異常発生を知らせる異常検出装置と
しての機能を有している。
【0030】車両用交流発電機1は、B端子(出力端
子)が電力供給線9を介して車載のバッテリ91に、I
G端子がキースイッチ92に、L端子が警報灯93にそ
れぞれ接続されている。また、電圧制御装置5は、パワ
ートランジスタ51、還流ダイオード52、主電源回路
53、フィルタ装置54、電圧比較器55、リップル検
出器56、リップルカウンタ57、異常判定器58、警
報灯駆動トランジスタ59を備えている。リップル検出
器56、リップルカウンタ57、異常判定器58が異常
判定手段に、警報灯駆動トランジスタ59が警報出力手
段にそれぞれ対応する。
【0031】パワートランジスタ51は、界磁巻線4に
対して直列に接続されており、この界磁巻線4に流れる
励磁電流を断続制御するスイッチ手段である。還流ダイ
オード52は、界磁巻線4に対して並列に接続されてお
り、パワートランジスタ51が開成時に励磁電流を還流
させる。主電源回路53は、キースイッチ92の投入を
検出したときに、バッテリ91から印加されるバッテリ
電圧に基づいて、電圧制御装置5が動作するために必要
な駆動電圧Vccを生成する。フィルタ装置54は、整流
器3の出力電圧に重畳する高調波ノイズを吸収する。
【0032】電圧比較器55は、フィルタ装置54の出
力電圧と調整電圧Vreg を比較し、フィルタ装置54の
出力電圧の方が調整電圧Vreg よりも低い場合に出力を
ハイレベルにする。電圧比較器55の出力端子はパワー
トランジスタ51のゲートに接続されており、フィルタ
装置54の出力電圧の方が調整電圧Vreg よりも低くて
電圧比較器55の出力がハイレベルになるとパワートラ
ンジスタ51が閉成する。
【0033】リップル検出器56は、整流器3の出力電
圧に重畳するリップル成分を検出する。リップルが検出
されると、リップル検出器56からは、その都度検出信
号が出力される。この検出信号は、信号線L1を介して
リップルカウンタ57に送られる。リップルカウンタ5
7は、リップル検出器56から信号線L1を経由して送
られてくる検出信号の数を、信号線L2を介して入力さ
れる電機子巻線2の1相の電圧に基づいて設定された所
定期間内にカウントする。このカウント結果は、信号線
L3を介して異常判定器58に送られる。
【0034】異常判定器58は、リップルカウンタ57
から送られてくるカウント結果に基づいて、車両用交流
発電機1に異常があるか否かを判定する。異常ありの場
合には、異常判定器58は、信号線L4を介して接続さ
れている警報灯駆動トランジスタ59を閉成して、警報
灯93を点灯させる。
【0035】図2は、リップル検出器56の具体的な構
成を示す図である。図2に示すリップル検出器56は、
6つの抵抗561〜566、コンデンサ567、ダイオ
ード568、電圧比較器569を含んで構成されてい
る。このリップル検出器56は、車両用交流発電機1の
出力信号に重畳するリップル成分を交流結合して抽出し
た後パルス化する処理を行っている。コンデンサ56
7、抵抗562、ダイオード568によって高域通過型
のフィルタ部が形成されており、このフィルタ部から電
圧比較器569のプラス端子に向けて、整流器3の出力
信号から直流成分を除去した後のリップル成分のみが入
力される。抵抗561、562によって適当なバイアス
電圧が生成されており、フィルタ部から出力されるリッ
プル成分のみの信号にこのバイアス電圧が加算された電
圧が、抵抗565を介して電圧比較器569のプラス端
子に印加される。また、抵抗563、564によって電
源電圧Vccが分圧された所定の基準電圧が抵抗566を
介して電圧比較器569のマイナス端子に印加されてい
る。この基準電圧はリップルに加算されるバイアス電圧
よりも若干高い値に設定されており、電圧比較器569
は、リップル成分に対応したパルス信号を生成して出力
する。
【0036】図3は、リップルカウンタ57の具体的な
構成を示す図である。図3に示すリップルカウンタ57
は、インバータ回路571、2つの分周器572、57
3、オア(OR)回路574、2つのトランジスタ57
5、576、抵抗577、コンデンサ578、2つのダ
イオード591、592、電圧比較器593を含んで構
成されている。縦続接続された2つの分周器572、5
73は、信号線L2を介して入力される電機子巻線2の
1相の出力信号VP を分周することにより、リップルパ
ルスの数をカウントする際の所定期間信号を生成する。
オア回路574には、前段の分周器572の出力信号
と、リップル検出器56から出力されるリップルパルス
をインバータ回路571で反転させた信号とが入力され
ており、これらの信号がともにローレベルのときにトラ
ンジスタ575が開成される。2つのトランジスタ57
5、576は、コンデンサ578、579とダイオード
591、592によって構成される電荷移送回路によっ
て結合されている。後段のトランジスタ576の開成時
に、前段のトランジスタ575が開成されると主電源回
路53から流れ込む電荷が上述した電荷移送回路を介し
てコンデンサ579に蓄えられ、コンデンサ579の両
端電圧が上昇する。一方、前段のトランジスタ575が
閉成されると、主電源回路53から流れ込む電荷がこの
トランジスタ575を介して接地側に流れるため、コン
デンサ579の充電動作は停止される。また、後段のト
ランジスタ576が閉成されると、コンデンサ579に
蓄えられた電荷が放電される。また、電圧比較器593
は、プラス端子にコンデンサ579の両端電圧が印加さ
れ、マイナス端子に所定の閾値Vthが印加されており、
コンデンサ579の両端電圧が閾値Vthを超えたときに
ハイレベルの信号を出力する。
【0037】図4は、異常判定器58の具体的な構成を
示す図である。図4に示す異常判定器58は、4つの抵
抗581〜584、トランジスタ585、コンデンサ5
86、電圧比較器587、異常検出器588、オア回路
589を含んで構成されている。リップルカウンタ57
から出力される信号が抵抗581を介してトランジスタ
585のベースに入力される。また、コンデンサ586
は、一方端が接地されており、他方端が抵抗584を介
して主電源回路53に接続されているとともにトランジ
スタ585のコレクタと抵抗583を介して接続されて
いる。
【0038】リップルカウンタ57の出力信号がローレ
ベルの場合にはトランジスタ585が開成されるため、
主電源回路53から流れ込む電荷によってコンデンサ5
86が充電され、その両端電圧が上昇する。一方、リッ
プルカウンタ57の出力信号がハイレベルの場合にはト
ランジスタ585が閉成されるため、コンデンサ586
に蓄えられた電荷がトランジスタ585を介して放電さ
れる。電圧比較器587は、プラス端子にコンデンサ5
86の両端電圧が印加され、マイナス端子に所定の閾値
Vth2が印加されており、コンデンサ586の両端電圧
が閾値Vth2を超えたときにハイレベルの信号を出力す
る。電圧比較器587の出力信号はオア回路589を介
して警報灯駆動トランジスタ59に送られる。なお、異
常検出器588は、リップル信号を用いた本発明の手法
以外の方法を用いて車両用交流発電機1の異常を検出す
るためのものであり、励磁回路系統の異常や電力供給線
系統の異常等が検出されたときにハイレベルの信号を出
力する。
【0039】本実施形態の車両用交流発電機1に含まれ
る電圧制御装置5はこのような構成を有しており、次に
その動作を説明する。(1)正常時の動作 図5は、車両用交流発電機1に異常がない場合の正常時
における電圧制御装置5の各部の動作を示すタイミング
図である。なお、図5〜図8において用いられた符号
は、図2等において示した構成図内で用いた符号に対応
している。
【0040】正常時の電機子巻線2の1相の出力信号V
P は、正の半周期にリップル成分が重畳したデューティ
比が約50%の矩形波形状を有している(図5
(a))。また、整流器3の直流出力信号VB には、鋸
波状のリップル成分が重畳している(図5(b))。正
常時のリップルは、電機子巻線2がm相であってこの出
力電圧を全波整流する場合には、電気的な1周期(電機
子巻線2の出力電圧の1周期に相当する)中に2m個の
波形が現れる。このリップル成分を含む直流信号をリッ
プル検出器56に通すことにより、リップルの数に等し
いパルス列(リップルパルス)が生成される(図5
(c))。
【0041】また、リップルカウンタ57内では、図5
(a)に示した電機子巻線2の1相の出力信号VP を1
/2分周した信号P1が前段の分周器572から出力さ
れる(図5(d))。オア回路574は、この信号P1
と、リップル検出器56から信号線L1を介して入力さ
れるリップルパルスとが入力されており、これら2つの
信号の論理和信号をトランジスタ575のベースに入力
する。したがって、分周器572の出力がハイレベルの
とき、あるいは、リップル検出器56から入力されるリ
ップルパルスを反転した信号がハイレベルのときに、オ
ア回路574から出力される論理和信号がハイレベルに
なって、トランジスタ575が閉成される。反対に、分
周器572の出力がローレベルであり、かつ、リップル
パルスがハイレベルのときに、トランジスタ575が開
成される(図5(f))。トランジスタ575の閉成時
には、主電源回路53からの電荷は全てトランジスタ5
75のコレクタ・エミッタ間を通って接地側に流れ込ん
でしまうが、トランジスタ575の開成時には、この電
荷がコンデンサ578、ダイオード591、592によ
って構成される電荷移送回路を通してコンデンサ579
に蓄積される。この蓄積電荷q2は、トランジスタ57
6が開成している間(図5(e))、リップルパルス発
生毎に蓄積され続け、コンデンサ579の両端電圧が徐
々に上昇する(図5(g))。そして、リップルパルス
が所定個数以上入力(検出)されると、コンデンサ57
9の両端電圧が所定の閾値Vthを超えるので、電圧比較
器593の出力信号がハイレベルに変化する(図5
(h))。この電圧比較器593の出力信号は、信号線
L3を介して異常判定器58に入力される。
【0042】異常判定器58では、リップルカウンタ5
7の出力信号がハイレベルのときにトランジスタ585
が閉成され、コンデンサ586に蓄積された電荷が抵抗
583を介して放電される。また、トランジスタ585
が開成時には、電源電圧Vccが抵抗584を介してコン
デンサ586に印加されるためコンデンサ586が充電
される。これらの抵抗584、583は、コンデンサ5
86の充放電の時定数を決定するものであり、充電時定
数に対して放電時定数を十分に小さくしておく必要があ
る。例えば、(抵抗584の抵抗値)/(抵抗583の
抵抗値)を100〜1000程度に設定することが望ま
しい。
【0043】このように設定することにより、コンデン
サ586の両端電圧VC3は、正常時には、閾値Vthに達
する前(時刻t2)に、閉成されたトランジスタ585
によって放電されるため(図5(i))、電圧比較器5
87の出力信号(CO4 )はローレベルを維持する(図
5(j))。したがって、警報灯駆動トランジスタ59
が閉成されることはなく、警報灯93は点灯しない。
【0044】その後、時刻t3において後段の分周器5
73の出力信号がローレベルの状態からハイレベルの状
態に反転すると、リップルカウンタ57内のトランジス
タ576が閉成されるため(図5(e))、コンデンサ
579が放電されてリップルカウンタ57の出力がロー
レベルになり、再び分周器573の出力信号がローレベ
ルの状態に戻るまでリップルカウンタ57の出力がロー
レベルを維持する。
【0045】(2)整流器3の正極側ダイオードにショ
ート故障が発生した場合の動作 次に、整流器3の正極側ダイオードがショートした場合
に動作を説明する。図6は、正極側ダイオードがショー
トした場合の電圧制御装置5の各部の動作を示すタイミ
ング図である。
【0046】正極側ダイオードがショートした場合の電
機子巻線2の1相の出力信号VP は、正電位の期間が長
くなってデューティ比が約67%の矩形波形状を有して
いる(図6(a))。そして、整流器3の直流出力信号
B は、正常時とは明らかに異なるリップル成分が重畳
した状態となる(図6(b))。この場合のリップル波
形は、整流器3の出力信号の電気的な1周期中に検出可
能な成分は2回しか現れず、リップル成分を検出するこ
とができない期間も存在する(図6(c)の時刻t4〜
t5)。このように、リップル検出器56から出力され
るリップルパルスの数が少なく、リップルカウンタ57
内のコンデンサ579の充電が十分に行われない。した
がって、コンデンサ579の両端電圧が閾値Vthに達す
る前に、分周器573の出力がハイレベルになってトラ
ンジスタ576が閉成され、コンデンサ579が放電さ
れてしまう(図6(g))。このため、異常判定器58
内のコンデンサ586が放電されることがなく、このコ
ンデンサ586の両端電圧が閾値Vth2を下回ることは
ない(図6(i))。すなわち、整流器3の正極側ダイ
オードがショートした場合には、異常判定器58内の電
圧比較器587の出力がハイレベルを維持することにな
り(図6(j))、警報灯駆動トランジスタ59が閉成
されて警報灯93が点灯状態を維持する。
【0047】(3)電機子巻線2の相間レア故障が発生
した場合の動作 次に、電機子巻線2に相間レアが発生した場合の動作を
説明する。図7は、電機子巻線の相間レア故障時の電圧
制御装置5の各部の動作を示すタイミング図である。
【0048】電機子巻線2に相間レアが発生した場合の
電機子巻線2の1相の出力電圧VPは、正常時と同じよ
うにデューティ比が約50%の矩形波形状を有している
(図7(a))。そして、整流器3の直流出力信号VB
は、正常時とは明らかに異なるリップル成分が重畳した
状態となる(図7(b))。この場合のリップル波形
は、整流器3の出力信号の電気的な1周期中に検出可能
な成分は2回しか出現しない。具体的には、リップル成
分は定期的に発生しており、リップル検出器56から
は、等間隔のリップルパルスが出力される(図7
(c))。このように、上述したダイオード故障の場合
と同様に、リップル検出器56から出力されるリップル
パルスの数が少ないため、リップルカウンタ57内のコ
ンデンサ579の充電が十分に行われず、コンデンサ5
79の両端電圧が閾値Vthに達する前に、分周器573
の出力がハイレベルになってトランジスタ576が閉成
され、コンデンサ579が放電されてしまう(図7
(g))。このため、異常判定器58内のコンデンサ5
86が放電されることがなく、このコンデンサ586の
両端電圧が閾値Vth2を下回ることはない(図7
(i))。すなわち、電機子巻線2に相間レア故障が発
生した場合には、異常判定器58内の電圧比較器587
の出力がハイレベルを維持することになり(図7
(j))、警報灯駆動トランジスタ59が閉成されて警
報灯93が点灯状態を維持する。
【0049】このように、本実施形態の電圧制御装置5
では、車両用交流発電機1の異常検出を行うために専用
センサ等の特別な装置を備える必要がなく、所定の信号
を波形整形するだけで異常検出を容易に行うことがで
き、早期に確実かつ高精度に異常発見を行うとともに、
これに伴う早期の警報出力が可能となる。さらに、車両
用交流発電機1の異常をいち早く運転者に知らせること
ができるため、車載機器へのダメージが進行する前に何
らかの対策を講じることが可能になる。
【0050】また、本実施形態では、専用のタイマ回路
等を用いることなくリップルを検出する期間を設定する
ことができるとともに、回転変動の激しい車両用交流発
電機1の電圧変動に追随して検出遅れを生じないように
することが可能になる。また、電機子巻線2を構成する
多相巻線の相数をm、整流器3の個数をj、kを1以上
の整数としたときに、所定期間内にリップルがkm−j
で表される個数以上検出できない場合に異常判定を行う
ことが望ましい。これにより、異常状態の判定基準の明
確化が可能であり、異常状態の検出精度をさらに高める
ことができる。
【0051】なお、上述した第1の実施形態の説明で
は、整流器3の正極側ダイオードが故障した場合と、電
機子巻線2の相間レアが発生した場合について異常発生
時の動作を説明したが、それ以外の異常についても同様
である。図8は、各種の異常が発生した場合の電機子巻
線2の1相の出力信号波形を示す図である。図8(a)
には正常時の波形が、図8(b)には整流器3の正極側
のダイオードがショートした場合の波形が、図8(c)
には整流器3の負極側のダイオードがショートした場合
の波形が、図8(d)には電機子巻線2の相間レアが発
生した場合の波形が、図8(e)には電機子巻線2が断
線した場合の波形がそれぞれ示されている。
【0052】図8に示すように、各種の異常が発生する
と、電機子巻線2の1相の出力信号波形に含まれるリッ
プル成分が少なくなるため、いずれの場合もリップルカ
ウンタ57内のコンデンサ579はその両端電圧が閾値
Vthを超える前に放電されてしまい、異常判定器58内
のコンデンサ586が常に充電された状態を維持するこ
とになるため、異常判定器58の出力がハイレベルを維
持して警報灯93が点灯状態になる。
【0053】また、整流器3のダイオードがオープン故
障した場合も同様にしてリップル成分が不定期に発生す
るので、常時警報灯93を点灯させることができるが、
特に、本実施形態の整流器3のように全波整流器をツェ
ナーダイオードで構成した場合には、オープン故障した
ダイオードと同じアームに接続された反対極性のダイオ
ードが数分以内にショート故障に至ることが実験により
確かめられている。したがって、ダイオードの初期故障
がオープンモードであっても数分後には図5に示した過
程を経て警報灯93が点灯状態に至り、運転者に異常の
発生を通知することができる。
【0054】また、上述した第1の実施形態では、パワ
ートランジスタ51の導通率に関係なく異常発生時に警
報灯93の点灯を行うようにしたが、導通率が低い場合
に警報灯93の点灯を禁止するようにしてもよい。図9
は、異常判定器の変形例を示す図である。図9に示す異
常判定器58Aは、図4に示した異常判定器58に対し
て、導通率検出手段としての導通率検出器594とアン
ド(AND)回路589を追加した点が異なっている。
導通率検出器594は、界磁巻線4の一方端とパワート
ランジスタ51とが接続されたF端子の信号波形を観察
することによりパワートランジスタ51の導通率を検出
し、導通率が所定値を超えた場合にハイレベルの信号を
出力する。導通率検出器594、アンド回路589が導
通率検出手段に対応する。
【0055】アンド回路589は、電圧比較器587と
オア回路595の間に挿入されており、導通率検出器5
94の出力信号に応じて、電圧比較器587の出力信号
を導通あるいは遮断する。すなわち、パワートランジス
タ51の導通率が所定値以上になって導通率検出器59
4の出力信号がハイレベルのときのみ、電圧比較器58
7の出力信号がオア回路595を介して警報灯駆動トラ
ンジスタ59に伝達される。
【0056】このように、異常発生時に比較的ダメージ
の進行が遅い低発電状態での警報を禁止することによ
り、警報灯駆動トランジスタ59や警報灯93の寿命の
低下を防止することができる。また、上述した第1の実
施形態では、リップル検出器56において、動作電圧V
ccを抵抗563、564で分圧した固定の基準値を用
い、この基準値を超える電圧成分をリップルとして検出
したが、この基準値の設定については別の手法を用いて
もよい。
【0057】図10は、リップル検出器の変形例を示す
図である。図10に示すリップル検出器56Aは、図2
に示したリップル検出器56に対して、抵抗563、5
64によって構成される分圧回路を、抵抗596とコン
デンサ598によって構成される平滑回路に置き換えた
構成を有している。整流器3の出力信号に含まれるリッ
プル成分を平均化してリップルを交流結合することによ
り低周波で変動する直流成分に追従した基準値が生成さ
れる。電圧比較器569は、リップル成分が重畳された
整流器3の出力信号がこの基準値を超える場合にハイレ
ベルとなるリップルパルスを出力する。
【0058】図11は、整流器3の出力信号の具体例を
示す図である。図11(a)、(b)、(c)のそれぞ
れには、パワートランジスタ51の導通率等を可変した
場合の出力信号の具体的な形状が示されている。図11
(a)、(b)、(c)において、横軸が時間tを、縦
軸が出力信号の電圧を示している。また、「ON」で示
された期間がパワートランジスタ51の閉成状態に対応
している。
【0059】また、図11(a)にはパワートランジス
タ51の導通率が約50%の場合の波形が、図11
(b)にはパワートランジスタ51の導通率が約83%
の場合の波形が示されている。これらの図に示すよう
に、整流器3の実際の出力波形には、リップル成分とは
別にパワートランジスタ51の閉成/開成タイミングに
対応したうねり成分が存在するが、図10に示したリッ
プル検出器56Aを用いることにより、確実かつ精度よ
くリップルを検出することができる。
【0060】〔第2の実施形態〕上述した第1の実施形
態では、電機子巻線2と整流器3を一組だけ備える車両
用交流発電機1について説明したが、複数組の電機子巻
線と整流器を備えるようにしてもよい。
【0061】図12は、第2の実施形態の車両用交流発
電機の構成を示す図である。図12に示すように、本実
施形態の車両用交流発電機1Aは、電機子巻線2A、2
B、整流器3A、3B、界磁巻線4および電圧制御装置
5Aを含んで構成されている。一方の電機子巻線2Aと
一方の整流器3Aとが組み合わされており、他方の電機
子巻線2Bと他方の整流器3Bとが組み合わされてい
る。2つの電機子巻線2A、2Bは、互いに電気的に接
続されず、しかも電気角で30°ずれた状態で配置され
ている。また、2つの整流器3A、3Bのそれそれの出
力端子が共通にB端子および電圧制御装置5Aに接続さ
れている。電圧制御装置5Aは、上述した電圧制御装置
5と同じ構成(図1〜図4に示した構成)を有してい
る。
【0062】図13は、車両用交流発電機1Aに異常が
ない場合における電圧制御装置5Aの各部の動作を示す
タイミング図である。図13(b)に示すように、電機
子巻線2A、2Bの直流出力信号には、それぞれの電機
子巻線2A、2Bにおいて発生するリップル成分が重畳
されているため、電気的な1周期中に12個のリップル
が現れる。図13に示すように、このリップル数が倍に
なるだけであり、電圧制御装置5Aは、電圧制御装置5
と同じように異常検出を行って警報灯93を点灯させて
いる。
【0063】〔第3の実施形態〕図14は、第3の実施
形態の車両用交流発電機1Bの構成を示す図である。図
13に示すように、本実施形態の車両用交流発電機1B
は、電機子巻線2、整流器3、界磁巻線4、電圧制御装
置5Bを含んで構成されている。電圧制御装置5Bは、
図1に示した車両用交流発電機1に含まれる電圧制御装
置5に対して、リップル検出器56をリップル検出器1
56に、リップルカウンタ57をリップルカウンタ15
7、異常判定部58を異常判定部158にそれぞれ置き
換えた点が異なっている。
【0064】図15は、リップル検出器156の具体的
な構成を示す図である。図15に示すリップル検出器1
56は、図10に示したリップル検出器56Aの構成に
対して、基準値にヒステリシス特性を持たせたシュミッ
ト回路を追加した構成を有している。このシュミット回
路は、電圧比較器602の出力端子とマイナス端子とを
抵抗601を介して接続することにより構成されてお
り、所定のヒステリシス量を超えるような変動成分をパ
ルス化する。このシュミット回路が振幅検出手段に対応
する。また、シュミット回路から出力されるパルス信号
は、信号線L5を介してリップルカウンタ157に送ら
れる。
【0065】図16は、リップルカウンタ157の具体
的な構成を示す図である。図16に示すリップルカウン
タ157は、図3に示したリップルカウンタ57の構成
に対して、基本的に同じ構成をもう一組追加した構成を
有している。この追加した構成によって、信号線L5を
介してリップルカウンタ157内のシュミット回路から
送られてくるパルス信号に対してパルス数のカウントが
行われる。追加された構成を用いて行われるパルス数の
カウント動作自体は、図3に示したリップルカウンタ5
7と全く同じであり、カウントする期間や各種の素子定
数のみが変更されている。
【0066】すなわち、上述したリップル検出器156
が振幅の大きな周期変動成分を検出してパルス信号を出
力すると、リップルカウンタ157はこれをカウント
し、所定期間内に所定個数を超えた場合には、図5
(h)に示したようなハイレベルの信号が電圧比較器6
93から出力される。この信号は、信号線L6を介して
異常判定器158に送られる。
【0067】図17は、異常判定器158の具体的な構
成を示す図である。図17に示す異常判定器158は、
図4に示した異常判定器58の構成に対して、基本的に
同じ構成をもう一組追加した構成を有している。この追
加した構成によって、信号線L6を介して送られてくる
信号に基づいて異常発生の有無を判定している。但し、
この追加された構成に含まれる電圧比較器687は、プ
ラス端子に閾値Vth2が入力されており、マイナス端子
に入力されるコンデンサ686の両端電圧と比較するよ
うになっている。
【0068】整流器3の出力信号に振幅の大きな周期変
動成分が含まれる場合には、追加された構成に含まれる
トランジスタ685が定期的に閉成されるため、コンデ
ンサ686が定期的に放電される。したがって、コンデ
ンサ686の両端電圧はあまり上昇せず、電圧比較器6
87の出力は常にハイレベルを維持する。このような状
態において、異常発生に伴って整流器3の出力信号に含
まれるリップルの数が少なくなると電圧比較器587の
出力がハイレベルに反転するため、アンド回路690か
らはハイレベルの信号が出力される。この信号は、オア
回路589を介して警報灯駆動トランジスタ59に送ら
れ、警報灯93が点灯される。また、整流器3の出力信
号に含まれるリップルの数が所定個数以上の場合には、
電圧比較器587の出力がローレベルを維持するため、
警報灯93は点灯されない。
【0069】一方、整流器3の出力信号に振幅の大きな
周期変動成分が含まれない場合には、異常判定器158
内のトランジスタ685は開成状態を維持するため、コ
ンデンサ686が十分に充電された状態にあり、電圧比
較器687の出力はローレベルを維持し、警報灯93は
点灯しない。したがって、整流器3の出力信号に、本来
のリップルに近い周波数を有し、リップルよりも振幅が
大きな外乱ノイズが含まれている場合に、電圧比較器5
87から誤ってハイレベルの信号が出力されても、その
まま警報灯93を点灯して誤警報を行ってしまう機会を
低減することができる。
【0070】例えば、リップル検出器156内のシュミ
ット回路のヒステリシス量は、点火装置の発するノイズ
が車両用交流発電機1BのB端子に現れる大きさよりも
大きく設定されている。また、車両用交流発電機1Bの
出力系統(電機子巻線2や整流器3等)に異常が発生す
ると、このようにして設定したシュミット回路のヒステ
リシス量よりも明らかに大きなリップル成分が発生する
ため、このリップル成分が検出されて警報が行われる。
【0071】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。例えば、上述した各実施形態で
は、アナログ回路を用いた事例を示しているが、同等の
機能をデジタル回路で実現することも可能である。さら
に、上述した各実施形態では、ツェナーダイオードを用
いて整流器を構成する場合について説明したが、通常の
ダイオードを用いて整流器を構成するようにしてもよ
い。
【0072】また、上述した各実施形態において、整流
器3等の直流出力電圧の平均値を検出し、この値が所定
値以上の場合に、警報を行わないようにしてもよい。す
なわち、異常発生時にはバッテリを十分に充電できずに
バッテリ電圧が徐々に低下するはずであり、このような
現象が現れない場合に警報を禁止することで、誤警報を
防止することが可能になる。具体的には、異常判定器5
8等の内部あるいは外部に、整流器3の出力電圧を平均
化する平均電圧検出回路(平均電圧検出手段)を設け、
出力電圧の平均値が所定値よりも小さい場合にハイレベ
ルの信号を出力するようにする。さらにアンド回路等を
設けることにより、平均電圧検出回路の出力がハイレベ
ルの場合に限って、警報用駆動トランジスタ59を駆動
すればよい。
【0073】また、上述した各実施形態では、警報灯9
3を用いて異常の発生を運転者に通知するようにした
が、代わりにアラームやブザー等の音響装置を用いた
り、運転座席に埋設された振動子を振動させる等の方法
で異常の発生を運転者に通知するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の車両用交流発電機の構成を示
す図である。
【図2】リップル検出器の具体的な構成を示す図であ
る。
【図3】リップルカウンタの具体的な構成を示す図であ
る。
【図4】異常判定器の具体的な構成を示す図である。
【図5】車両用交流発電機に異常がない場合の正常時に
おける電圧制御装置の各部の動作を示すタイミング図で
ある。
【図6】正極側ダイオードがショートした場合の電圧制
御装置の各部の動作を示すタイミング図である。
【図7】電機子巻線の相間レア故障時の電圧制御装置の
各部の動作を示すタイミング図である。
【図8】各種の異常が発生した場合の電機子巻線の1相
の出力信号波形を示す図である。
【図9】異常判定器の変形例を示す図である。
【図10】リップル検出器の変形例を示す図である。
【図11】整流器の出力信号の具体例を示す図である。
【図12】第2の実施形態の車両用交流発電機の構成を
示す図である。
【図13】図12に示した車両用交流発電機に異常がな
い場合における電圧制御装置の各部の動作を示すタイミ
ング図である。
【図14】第3の実施形態の車両用交流発電機の構成を
示す図である。
【図15】リップル検出器の具体的な構成を示す図であ
る。
【図16】リップルカウンタの具体的な構成を示す図で
ある。
【図17】異常判定器の具体的な構成を示す図である。
【符号の説明】
1 車両用交流発電機 2 電機子巻線 3 整流器 4 界磁巻線 5、5A、5B 電圧制御装置 51 パワートランジスタ 52 還流ダイオード 53 主電源回路 54 フィルタ装置 55 電圧比較器 56 リップル検出器 57 リップルカウンタ 58 異常判定器 59 警報灯駆動トランジスタ 93 警報灯
フロントページの続き Fターム(参考) 5G060 AA01 AA06 BA02 CB14 DA01 DB01 DB02 DB05 5H590 AA01 AA08 AA30 CA07 CA23 CC01 CC18 CC24 CD01 CE05 CE08 DD25 DD64 EA13 EB02 EB14 EB21 FA06 FA08 FB02 FC14 FC17 FC22 GA02 GB02 HA01 HA02 HB06 JA06 JA19 JB01 JB09 JB15 KK02 KK06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用交流発電機の整流器の出力電圧に
    含まれるリップルを検出するとともに、前記車両用交流
    発電機の発電動作の基本周期に対応する所定期間内に前
    記リップルが所定個数以上検出できない場合に、前記車
    両用交流発電機に異常があるものとして異常判定を行う
    異常判定手段と、 前記異常判定手段によって異常判定がなされたときに所
    定の警報信号を出力する警報出力手段と、 を備えることを特徴とする車両用交流発電機の異常検出
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記異常判定手段は、前記車両用交流発電機の電機子を
    構成する多相巻線の少なくとも1相の出力電圧の半周期
    あるいは1周期の整数倍の期間を前記所定期間として前
    記異常判定を行うことを特徴とする車両用交流発電機の
    異常検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記多相巻線の相数をm、前記整流器の個数をj、kを
    1以上の整数としたときに、 前記異常判定手段は、前記所定期間内に、前記リップル
    がkm−jで表される個数以上検出できない場合に前記
    異常判定を行うことを特徴とする車両用交流発電機の異
    常検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記車両用交流発電機の界磁巻線の通電を遮断するスイ
    ッチ手段の導通率を検出する導通率検出手段をさらに備
    え、 前記多相巻線の相数をm、前記整流器の個数をj、kを
    1以上の整数としたときに、 前記警報出力手段は、前記導通率が(2km−j)/2
    kmで表される値よりも小さい場合に、前記警報信号の
    出力を停止することを特徴とする車両用交流発電機の異
    常検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 逆方向降伏特性を備えるダイオードを少なくとも一つ含
    んで前記整流器が構成されている前記車両用交流発電機
    の異常を検出することを特徴とする車両用交流発電機の
    異常検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 互いに電気的に接続されていない複数の前記多相巻線
    と、これら複数の多相巻線のそれぞれの交流出力を独立
    して整流する複数の前記整流器を含んで構成される前記
    車両用交流発電機の異常を検出することを特徴とする車
    両用交流発電機の異常検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記異常判定手段は、前記整流器の出力電圧から高調波
    成分を除去した後の平均電圧と前記出力電圧とを比較す
    ることにより、前記異常判定を行うことを特徴とする車
    両用交流発電機の異常検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかにおいて、 前記整流器の出力電圧の振幅を検出する振幅検出手段を
    さらに備え、 前記振幅検出手段によって検出された前記出力電圧の振
    幅が所定値以下の場合に、前記警報出力手段による前記
    警報信号の出力を停止することを特徴とする車両用交流
    発電機の異常検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかにおいて、 前記整流器の出力電圧の平均電圧を検出する平均電圧検
    出手段をさらに備え、 前記平均電圧検出手段によって検出された前記平均電圧
    が所定値以上の場合に、前記警報出力手段による前記警
    報信号の出力を停止することを特徴とする車両用交流発
    電機の異常検出装置。
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