JP2003059359A - ワイヤハーネスの防水処理方法及びワイヤハーネス - Google Patents

ワイヤハーネスの防水処理方法及びワイヤハーネス

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線間に定量の止水剤を安定して浸透させる
ことのできるワイヤハーネスの防水処理方法及びワイヤ
ハーネスを提供する。 【解決手段】 本発明のワイヤハーネスの防水処理方法
は、防水処理を開始する前に予め平板状のシート部材3
5に止水剤36を塗布して止水剤塗布シート34を作成
しておく。次に、先ず電線群33の電線16を一対の電
線保持部材31,31により所定間隔で支持する。この
とき、電線16は電線保持部材31により1列に整列し
て保持するのが好ましい。次に、止水剤塗布シート34
を中央から折り返すようにして電線16を下側から挟
み、止水剤塗布シート34上から振動を与えたり、止水
剤塗布シート34を摺動させることで止水剤36を電線
16間に転写させて浸透させる。その後、電線16を束
ねて、止水剤塗布シート34を電線16に巻き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のパネル
貫通穴に装着させるグロメットに挿通させるワイヤハー
ネスの電線間の防水処理を行なうために、電線を1列に
整列させて止水剤を塗布するワイヤハーネスの防水処理
方法及びワイヤハーネスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車の車室の内外を
仕切るパネル等を通して配索されるワイヤハーネスで
は、パネルに設けられている貫通穴にゴム製のグロメッ
トが装着される。このグロメットを通してワイヤハーネ
スが配索されることで、グロメットとパネル貫通穴との
間を確実にシールして、パネルの貫通穴から車室内へ浸
水するのを防止している。
【0003】しかし、グロメットとワイヤハーネスの電
線との間や各電線間に隙間があると、この隙間を通して
車室内に浸水する可能性があるので、これらの隙間もシ
ールする必要がある。
【0004】そこで、前記隙間をシールするために、特
開平10−135657号公報に示されているような装
置を用いて電線間のシールが行なわれている。すなわ
ち、図6に示したように、ワイヤハーネス組立用の配索
板11の上には、複数本の電線からなる電線群を所定の
配索形態に応じた分岐形状に支持するために複数の電線
群受け治具15a,15b,15c,15d,15eが
取り付けられており、その途中の所定位置には電線群に
止水剤を塗布して防水処理を行なうための防水処理用治
具12が配置されている。
【0005】防水処理用治具12では、配索板11の上
に基板13を取り付け、この基板13上に所定間隔を置
いて一対の電線保持部材14,14が立設されている。
この電線保持部材14には、グロメット挿通部位の電線
を1本ずつ縦1列に整列させて保持するためのスリット
17が各々設けられている。
【0006】このような装置を用いて、以下のようにし
て防水処理を行う。すなわち、先ず、図7(A)に示し
たように、電線保持部材14のスリット17によりグロ
メット挿通部位の電線16を縦1列の平面上に整列させ
る。次に、図7(B)に示したように、一対の電線保持
部材14,14間に置いて整列した電線16表面に、止
水剤塗布ノズル18により未固化状態の止水剤19を塗
布する。
【0007】次に、図7(C)に示したように、止水剤
19を塗布した電線16の一方の表面に束ねるための帯
状フィルム21を貼付して、電線16を1列の整列状態
に連結した後、電線16を防水処理用治具12(図6参
照)から取り外す。次に、図7(D)に示したように、
帯状フィルム21を巻き締めて、電線16を円形断面に
結束する。
【0008】次に、図7(E)に示したように、帯状フ
ィルム21の結束位置の上にテープ23を巻き付けて、
電線16の断面寸法をグロメットのハーネス挿通穴に緊
密嵌合する円形に整形すると共に、止水剤19を固化さ
せる。そして、最後に、図7(F)に示したように、テ
ープ23の巻き付け位置の上にグロメット25を装着す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のワイヤハーネスの防水処理方法においては、止水剤
19を塗布する際に、電線16間に浸透するような粘度
の止水剤19を使用すると、下方に垂れてしまい止水剤
19の充填量が安定せず止水性能を満足しない場合があ
るという問題があった。また、粘度を上げると、電線1
6間に浸透しづらいため、十分な止水効果が得られない
という問題があった。
【0010】本発明の目的は、上記従来の問題点に着目
してなされたものであり、電線間に定量の止水剤を安定
して浸透させることのできるワイヤハーネスの防水処理
方法及びワイヤハーネスを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載のワイヤハーネスの防水処理
方法によれば、パネル貫通穴への装着用グロメットに挿
通させるワイヤハーネスの防水処理方法において、止水
剤を止水剤塗布部材に塗布して、電線保持部材により保
持された前記電線の両側から前記止水剤塗布部材の前記
止水剤の塗布側を当接させ、前記止水剤塗布部材の振動
又は摺動等により前記電線に回転力を与え、前記止水剤
塗布部材に塗布されている前記止水剤を前記電線間に転
写・浸透させることを特徴とする。
【0012】前記構成のワイヤハーネスの防水処理方法
によれば、防水処理を開始する前に止水剤を塗布した止
水剤塗布部材を作成しておく。先ず、電線群の電線を電
線保持部材により支持する。このとき、電線は電線保持
部材により1列に整列して保持するのが好ましい。次
に、止水剤塗布部材の止水剤塗布側を電線の塗布面に当
接させて、止水剤塗布部材を電線の整列方向に沿って振
動させたり摺動させることにより電線に回転力を与えて
止水剤を電線間に転写させて浸透させる。その後、電線
を円形に束ねてから、グロメットに挿通させる。従っ
て、電線間に定量の止水剤を安定して浸透させることが
できる。
【0013】また、請求項2記載のワイヤハーネスの防
水処理方法によれば、前記止水剤塗布部材は、平板状の
可撓部材であることを特徴とする。前記構成のワイヤハ
ーネスの防水処理方法によれば、電線の塗布面の形状に
沿って止水剤塗布部材を撓ませながら当接させることが
できる。従って、止水剤塗布部材の当接面積を多く取る
ことができるので、十分な止水剤を電線間に浸透させる
ことができる。
【0014】また、請求項3記載のワイヤハーネスの防
水処理方法によれば、前記止水剤塗布部材は、折り返す
ようにして前記電線を挟み込み、前記止水剤を前記電線
に塗布することを特徴とする。前記構成のワイヤハーネ
スの防水処理方法によれば、1枚の止水剤塗布部材を止
水剤塗布側に折り返すようにして電線を挟み込み、止水
剤塗布部材の外側から電線の整列方向に沿って振動を与
えたり止水剤塗布部材を摺動させたりする。従って、1
枚の止水剤塗布部材で効率良く止水剤を電線に塗布する
ことができる。
【0015】また、請求項4記載のワイヤハーネスの防
水処理方法によれば、前記止水剤塗布部材は、シート状
部材であり、束ねられた前記電線の前記グロメットに挿
通される部分の外側から巻き付けられることを特徴とす
る。前記構成のワイヤハーネスの防水処理方法によれ
ば、止水剤塗布部材が専用治具ではなく、シート状部材
であるので、止水剤を電線間に転写させて浸透させた後
に、そのまま束ねられた電線の外側から巻き付けること
ができる。従って、一連の防水処理作業を効率良く行う
ことができる。
【0016】また、請求項5記載のワイヤハーネスの防
水処理方法によれば、前記止水剤塗布部材は、スポンジ
状の発泡材からなることを特徴とする。前記構成のワイ
ヤハーネスの防水処理方法によれば、止水剤塗布部材が
スポンジ状の発泡シートであるので、十分な止水剤を止
水剤塗布部材に含浸させることができる。従って、電線
間に十分な止水剤を転写させて浸透させることができ
る。また、シート状にした場合は、束ねられた電線の外
側から巻き付けることができ、防水処理作業を一層効率
良く行うことができる。
【0017】更に、請求項6記載のワイヤハーネスの防
水処理方法によれば、前記止水剤塗布部材は、平板状の
硬質部材であることを特徴とする。前記構成のワイヤハ
ーネスの防水処理方法によれば、電線の塗布面に沿って
止水剤塗布部材を当接させてから、振動を与えたり摺動
させることにより止水剤を電線間に浸透させることがで
きる。従って、振動を与えたり摺動させる作業を容易に
行うことができ、十分な止水剤を電線間に浸透させるこ
とができる。
【0018】また、請求項7記載のワイヤハーネスによ
れば、前記請求項1乃至6のうちの1つに記載のワイヤ
ハーネスの防水処理方法により製造されたことを特徴と
する。前記構成のワイヤハーネスによれば、止水剤が電
線間に安定して浸透されるので、グロメッが装着された
パネルの貫通穴から車室内への浸水を確実に防止するこ
とができる信頼性の高いワイヤハーネスを得ることがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のワイヤハーネスの
防水処理方法の第1実施形態を図1〜図5に基づいて詳
細に説明する。図1は本発明のワイヤハーネスの防水処
理方法の第1実施形態を示す斜視図、図2は図1におけ
る止水剤塗布シートを示す斜視図、図3は図1における
断面図、図4は図3における止水剤浸透に電線に止水剤
塗布シートを巻き付けた状態を示す断面図、図5は図4
における電線をグロメットに挿通した状態を示す断面図
である。なお、従来技術と共通する部分については同じ
符号を用いることで詳細な説明は省略する。
【0020】図2に示すように、予め防水処理を開始す
る前に、平板状の可撓部材であるスポンジ等の発泡材か
らなるシート部材35の中央部に、電線群の電線本数に
適した量の止水剤36を予め塗布して止水剤塗布シート
34を作成しておく。なお、このシート部材35は、最
終的に電線に巻き付ける形態について説明するが、電線
に巻き付けずに繰り返し使用する専用治具であっても良
い。また、シート部材35の長さは、電線保持部材31
(図1参照)により縦1列に整列された電線16の両側
を覆うのに十分な長さであり、止水剤36塗布後に電線
16を束ねて巻き付けることができる長さである。ま
た、シート部材35の幅は、電線16に塗布する止水剤
36の幅に余裕を持たせて、後述する止水剤36の転写
の際に止水剤36がはみ出さないように幅設定されてい
る。
【0021】本実施形態のワイヤハーネスの防水処理方
法の手順を説明する。図1に示すように、先ず一対の電
線保持部材31,31を所定間隔をおいて立設し、この
電線保持部材31,31のU字状をした支持部32に電
線群33の電線16をはめ込んで縦方向に一列に整列さ
せる。なお、必ずしも電線16は一列に整列していなく
ても良いが、好ましくは1列に整列させた方が望まし
い。
【0022】次に、止水剤塗布シート34を任意の位置
(例えば中央)で折り曲げ、一対の電線保持部材31,
31により整列された電線16を下側から両側面を挟ん
で覆う。
【0023】次に、図3に示すように、止水剤塗布シー
ト34のシート部材35上から図中矢印で示すように電
線16を左右両方向から振動を与えたり、上下方向に摺
動させて、止水剤塗布シート34に塗布されている止水
剤36を十分に電線16に転写して浸透させる。従っ
て、電線16に対して止水剤塗布シート34の当接面積
を多く取ることができ、十分な止水剤36を電線16間
に浸透させることができる。次に、図4に示すように、
止水剤36の塗布及び浸透が完了してから、電線16を
略円形に束ねてから、その外側から止水剤塗布シート3
4のシート部材35を巻き付ける。次に、図5に示すよ
うに、電線16を束ねた電線群33の止水剤塗布シート
34部分をグロメット25に挿通して防水処理を完了す
る。
【0024】上述したように本実施形態のワイヤハーネ
スの防水処理方法によれば、止水剤36が垂れ落ちるこ
となく、電線群33に適した止水剤36の塗布量を容易
に管理することができると共に、各電線16間に止水剤
36を安定して十分に浸透させることができるので、止
水性能が安定する。
【0025】なお、止水剤塗布シート34の止水剤36
を電線16に転写する際に、電線16は一対の電線保持
部材31,31間で完全に縦1列に整列させる必要はな
く、おおまかに電線保持部材31,31間にセットし
て、止水剤塗布シート34の上から振動を与えたり、止
水剤塗布シート34を摺動させたりして電線16を整列
させながら電線16,16間に止水剤36を浸透させる
ようにしても良い。
【0026】次に、本発明のワイヤハーネスの防水処理
方法の第2実施形態を図6〜図8に基づいて詳細に説明
する。図6は本発明のワイヤハーネスの防水処理方法の
第2実施形態を示す斜視図、図7は図6における止水剤
塗布部材を示す斜視図、図8は図6における断面図であ
る。なお、上記第1実施形態と共通する部分については
詳細な説明は省略する。
【0027】先ず、図7に示すように、予め防水処理を
開始する前に、平板状の可撓性を有さない金属や硬質樹
脂等からなる塗布板38の中央部に、電線群の電線本数
に適した量の止水剤39を予め塗布して止水剤塗布部材
37を2枚作成しておく。また、塗布板38の長さは、
電線保持部材31(図6参照)により縦1列に整列され
た電線16の片側に当接可能な長さである。また、塗布
板38の幅は、電線16に塗布する止水剤39の幅に余
裕を持たせて、後述する止水剤39の転写の際に止水剤
39がはみ出さないように幅設定されている。
【0028】本実施形態のワイヤハーネスの防水処理方
法の手順を説明する。図6に示すように、2枚の止水剤
塗布部材37,37の止水剤39の塗布側を一対の電線
保持部材31,31により整列された電線16列の両側
面に対向するように当接させる。
【0029】次に、図8に示すように、止水剤塗布部材
37の塗布板38上から図中矢印で示すように電線16
に左右両方向から振動を与えたり、塗布板38を上下方
向に摺動させて、止水剤塗布部材37に塗布されている
止水剤39を十分に電線16に転写して浸透させる。
【0030】次に、止水剤39の塗布及び浸透が完了し
てから、電線16を略円形に束ねて、その外側から図示
していないシート部材を巻き付ける。そして、シート部
材を巻き付けた部分をグロメット25に挿通して防水処
理を完了する(図5参照)。
【0031】上述したように本実施形態のワイヤハーネ
スの防水処理方法によれば、電線群に適した止水剤39
の塗布量を容易に管理することができると共に、硬質の
止水剤塗布部材37上から電線16に振動を与えたり、
又は止水剤塗布部材37を上下方向に摺動させる作業を
容易に行うことができる。従って、止水剤塗布部材37
に塗布されている止水剤39を容易に且つ安定して電線
16間に浸透させることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載のワイヤハーネスの防水処理方法によれば、止水剤塗
布部材の止水剤塗布側を電線の両塗布面に当接させて、
止水剤塗布部材を電線の整列方向に沿って振動させたり
摺動させることにより電線に回転力を与えて止水剤を電
線間に転写させて浸透させる。従って、電線群に適した
止水剤の塗布量を容易に管理することができると共に、
各電線間に定量の止水剤を安定して十分に浸透させるこ
とができる。よって、確実に防水処理を施すことができ
る。
【0033】また、請求項2記載のワイヤハーネスの防
水処理方法によれば、止水剤塗布部材は、平板状の可撓
部材であるので、電線の塗布面の形状に沿って止水剤塗
布部材を撓ませながら当接させることができる。従っ
て、止水剤塗布部材の当接面積を多く取ることができる
ので、十分な止水剤を電線間に浸透させることができ
る。
【0034】また、請求項3記載のワイヤハーネスの防
水処理方法によれば、止水剤塗布部材は、折り返すよう
にして電線を挟み込んで止水剤を電線に塗布するので、
1枚の止水剤塗布部材の外側から電線の整列方向に沿っ
て振動を与えたり止水剤塗布部材を摺動させたりする。
従って、1枚の止水剤塗布部材で効率良く止水剤を電線
に塗布することができる。
【0035】また、請求項4記載のワイヤハーネスの防
水処理方法によれば、止水剤塗布部材は、シート状部材
であり、束ねられた電線のグロメットに挿通される部分
の外側から巻き付けられるので、止水剤を電線間に転写
させて浸透させた後に、そのまま束ねられた電線の外側
から巻き付けることができる。従って、一連の防水処理
作業を効率良く行うことができる。
【0036】また、請求項5記載のワイヤハーネスの防
水処理方法によれば、止水剤塗布部材は、スポンジ状の
発泡材からなるので、十分な止水剤を止水剤塗布部材に
含浸させることができる。従って、電線間に十分な止水
剤を転写させて浸透させることができる。
【0037】また、請求項6記載のワイヤハーネスの防
水処理方法によれば、止水剤塗布部材は、平板状の硬質
部材であるので、電線の塗布面に沿って止水剤塗布部材
を当接させてから、止水剤塗布部材に振動を与えたり、
止水剤塗布部材を摺動させることにより止水剤を電線間
に浸透させることができる。従って、振動を与えたり摺
動させる作業を容易に行うことができ、十分な止水剤を
電線間に浸透させることができる。
【0038】更に、請求項7記載のワイヤハーネスによ
れば、前記請求項1乃至6のうちの1つに記載のワイヤ
ハーネスの防水処理方法により製造されるので、グロメ
ッが装着されたパネルの貫通穴から車室内への浸水を確
実に防止することができる信頼性の高いワイヤハーネス
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイヤハーネスの防水処理方法の第1
実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1における止水剤塗布シートを示す斜視図で
ある。
【図3】図1における断面図である。
【図4】図3における止水剤塗布シートを電線外周に巻
き付けた状態を示す断面図である。
【図5】図4における止水剤塗布シートを巻き付けた電
線をグロメットに挿通した状態を示す断面図である。
【図6】本発明のワイヤハーネスの防水処理方法の第2
実施形態を示す斜視図である。
【図7】図6における止水剤塗布部材を示す斜視図であ
る。
【図8】図6における断面図である。
【図9】従来の防水処理用電線保持部材を取り付けた配
索板を示す斜視図である。
【図10】図9における従来のワイヤハーネスの防水処
理の手順を示す工程図である。
【符号の説明】
16 電線 31 電線保持部材 34 止水剤塗布シート(第1実施形態、止水剤塗布部
材) 35 シート部材 36 止水剤 37 止水剤塗布部材(第2実施形態) 38 塗布板 39 止水剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 3/38 H05K 7/00 M H05K 7/00 H02G 3/28 F

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル貫通穴への装着用グロメットに挿
    通させるワイヤハーネスの防水処理方法において、 止水剤を止水剤塗布部材に塗布して、 電線保持部材により保持された前記電線の両側から前記
    止水剤塗布部材の前記止水剤の塗布側を当接させ、 前記止水剤塗布部材の振動又は摺動等により前記電線に
    回転力を与え、前記止水剤塗布部材に塗布されている前
    記止水剤を前記電線間に転写・浸透させることを特徴と
    するワイヤハーネスの防水処理方法。
  2. 【請求項2】 前記止水剤塗布部材は、平板状の可撓部
    材であることを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネ
    スの防水処理方法。
  3. 【請求項3】 前記止水剤塗布部材は、折り返すように
    して前記電線を挟み込み、前記止水剤を前記電線に塗布
    することを特徴とする請求項1又は2記載のワイヤハー
    ネスの防水処理方法。
  4. 【請求項4】 前記止水剤塗布部材は、シート状部材で
    あり、束ねられた前記電線の前記グロメットに挿通され
    る部分の外側から巻き付けられることを特徴とする請求
    項1乃至3のうちの1つに記載のワイヤハーネスの防水
    処理方法。
  5. 【請求項5】 前記止水剤塗布部材は、スポンジ状の発
    泡材からなることを特徴とする請求項1乃至4のうちの
    1つに記載のワイヤハーネスの防水処理方法。
  6. 【請求項6】 前記止水剤塗布部材は、平板状の硬質部
    材であることを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネ
    スの防水処理方法。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至6のうちの1つに記載
    のワイヤハーネスの防水処理方法により製造されたこと
    を特徴とするワイヤハーネス。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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