JP2003045255A - ワイヤハーネスの整列方法及び整列用治具 - Google Patents

ワイヤハーネスの整列方法及び整列用治具

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JP2003045255A JP2001226154A JP2001226154A JP2003045255A JP 2003045255 A JP2003045255 A JP 2003045255A JP 2001226154 A JP2001226154 A JP 2001226154A JP 2001226154 A JP2001226154 A JP 2001226154A JP 2003045255 A JP2003045255 A JP 2003045255A
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博志 木下
Masayuki Sato
正行 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ほぐした電線群を効率よくスリットに挿入で
きるワイヤハーネスの整列方法及び整列用治具を提供
し、防水ワイヤハーネスの生産性を向上させる。 【解決手段】 複数本の電線を束ねて形成したワイヤハ
ーネスWの所定箇所42の電線群33を、止水剤塗布の
ためにほぐして整列させるワイヤハーネスWの整列方法
において、配索板35上の複数箇所に立設した電線群受
け治具41a、41b、41c、41d、41eによっ
てワイヤハーネスWを配索板35上に浮上させて支持し
た後、ワイヤハーネスWの所定箇所42を挟む電線配索
方向両側の電線群33に、異なる長さの一対の脚部の間
に平行な一定のスリット43を有するU字形状の電線保
持部材39の長尺側脚部の内側を当接し、電線群33を
長尺側脚部にすらせながらスリット43へ導入してスリ
ット43内で整列させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の電線を束
ねて形成したワイヤハーネスの所定箇所の電線群を、止
水剤塗布のためにほぐして整列させるワイヤハーネスの
整列方法及び整列用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、旧来の防水ワイヤハーネスの製
造方法を示したものである。ここに示したワイヤハーネ
スWは、自動車の電気配線用のもので、車両上での配索
形態に電線群を成形する際に、自動車の車体パネルの貫
通孔に装着されるグロメット3を挿通部位に、防水処置
を施す。具体的には、まず、図7(a)に示すように、
電線束4の所定位置にグロメット3を装着した状態に
し、次いで(b)に示すように、グロメット3のハーネ
ス挿通穴3aと電線束4との隙間に、未固化状態の止水
剤6を充填し、所定時間放置して止水剤を固化させるこ
とで、(c)に示すように、電線束4とグロメット3と
の間の隙間を、固化した止水剤6で埋めた防水構造を得
る。
【0003】ところが、このような製造方法では、グロ
メット挿通部位において電線束4の隣接する一本一本の
電線間には、微小な隙間が残り、この微小な隙間による
毛細管現象等で、外部の雨水が電線を伝わって侵入する
虞があり、十分な防水効果を得ることができないという
問題があった。
【0004】そこで、電線間の隙間をシールするため、
図8及び図9に示す製造方法が提案された。ここに示し
た防水ワイヤハーネスの製造方法は、特開平10−22
4960号公報に開示されたもので、ワイヤハーネスW
の電線群を車両上での配索状態に癖付け成形するための
配索板11上の所定位置には、予め、電線群を所定の配
索形態に応じた分岐形状に支承するための複数個の電線
群受け治具15a、15b、15c、15d、15e…
…と、防水用に止水剤を塗布するための整列用治具13
とが固定装備されている。整列用治具13は、配索板1
1に固定された基台13a上に、一対の電線保持部材1
4を所定の離間間隔で固定配備したものである。
【0005】各電線保持部材14は、一端を開放した電
線挿入用のスリット14aを、対向する一対の腕14
b、14cによって形成している。このスリット14a
は、グロメット挿通部位の電線群を一本ずつ縦に一列に
整列させるように、スリット幅が選定されている。
【0006】整列用治具13を使用したワイヤハーネス
のグロメット挿通部の防水構造は、図9(a)〜(f)
の手順で形成される。即ち、まず、(a)に示すよう
に、グロメット挿通部位を通過する電線群16を、離間
配置された一対の電線保持部材14、14のそれぞれの
スリット14aに一本ずつ順に挿通させて、グロメット
挿通部位の電線群16を縦に一列に平面状に整列させ
る。次いで、(b)に示すように、一対のスリット14
a間の整列した電線群16の表面に、止水剤塗布ノズル
18によって、未固化状態の止水剤19を塗布する。止
水剤19としては、一般に、水分硬化型のシリコーンR
TVが使用される。
【0007】次いで、(c)に示すように、止水剤19
を塗布した電線群16の一方の表面に、電線群16を束
ねるための帯状フィルム21を貼付して、電線相互を一
列の整列形態に連結した後、整列用治具13を降下させ
て、電線群16を整列用治具13から外した状態にす
る。次いで、(d)に示すように、帯状フィルム21を
巻き締めて、電線群16を円形断面の電線束に結束す
る。更に、(e)に示すように、帯状フィルム21の結
束位置の上にテープ23を巻き付けて、電線束の断面寸
法をグロメットのハーネス挿通穴に緊密嵌合する円形に
整形すると共に、止水剤を固化させた後、(f)に示す
ように、テープ23の巻き付け位置の上にグロメット2
5を装着する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たワイヤハーネスの製造方法は、配索板に固定状態とな
った電線挿入部材のスリットに、塊となった電線群をほ
ぐしながら押し込んで行くので、例えば、スリットに挿
入し易い状態にほぐれた電線がスリットの開口から離れ
た部位である場合には、その部位をスリットの開口に移
動しなければならず、この移動の際に、せっかくほぐれ
た電線群が再び巻き締まって挿入がし難くなり、電線群
のスリットへの挿入作業性を低下させる問題があった。
このことは、特に多量のワイヤハーネスを生産する場合
に多くの労力が必要となって、生産性を低下させる要因
になった。本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、
ほぐした電線群を効率よくスリットに挿入できるワイヤ
ハーネスの整列方法及び整列用治具を提供し、もって、
防水ワイヤハーネスの生産性向上を図ることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1記載のワイヤハーネスの整列方
法は、複数本の電線を束ねて形成したワイヤハーネスの
所定箇所の電線群を、止水剤塗布のためにほぐして整列
させるワイヤハーネスの整列方法であって、配索板上の
複数箇所に立設した電線群受け治具によって前記ワイヤ
ハーネスを配索板上に浮上させて支持した後、ワイヤハ
ーネスの前記所定箇所を挟む電線配索方向両側の電線群
に、異なる長さの一対の脚部の間に平行な一定のスリッ
トを有するU字形状の電線保持部材の長尺側脚部の内側
を当接し、前記電線群を該長尺側脚部にすらせながらス
リットへ導入してスリット内で整列させることを特徴と
する。
【0010】このワイヤハーネスの整列方法では、配索
板上にワイヤハーネスを支持した後、ワイヤハーネスの
所定箇所を挟む電線配索方向両側の電線群に、電線保持
部材の長尺側脚部の内側を当接し、電線群をこの長尺側
脚部にすらせながらスリットへ導入してスリット内で整
列させる。つまり、一方の手で保持した電線保持部材
と、他方の手で保持した電線群との双方を相対的に動か
しながら電線を順次スリットに導き入れて行くことがで
きる。これにより、配索板に固定した電線保持部材のス
リットに、塊となった電線群のみを動かして押し込むの
に比べ、スリットへの電線群の挿入作業性が高まる。
【0011】請求項2記載のワイヤハーネスの整列方法
は、前記スリットの幅の異なる複数種類の前記電線挿入
部材を使い分けることで、前記所定箇所における電線群
の電線整列方向に直交方向の厚みを、所望の異なる厚み
に形成することを特徴とする。
【0012】このワイヤハーネスの整列方法では、スリ
ットの幅の異なる電線挿入部材を使い分けることで、電
線保持部材を挟み込んだ電線群の所定箇所が、その電線
保持部材に対応した厚みで整列することになる。また、
複数種類の電線保持部材を単に使い分けるのみなので、
配索板に対して電線保持部材を着脱する必要がなく、所
定箇所における異なる厚みの整列に容易に対応が可能と
なる。さらに、同一線径の電線からなる電線群の場合で
あっても、スリットの異なる電線保持部材を使い分ける
ことで、所定箇所の電線群を一列並列、二列並列等の任
意の列数に整列させることが容易に可能になる。
【0013】請求項3記載のワイヤハーネスの整列用治
具は、複数本の電線を束ねて形成したワイヤハーネスの
所定箇所の電線群を、止水剤塗布のためにほぐして整列
させるワイヤハーネスの整列用治具であって、一対の脚
部の間に平行な一定のスリットを形成し、該脚部の後端
から柄部を突出させ、前記スリットを、前記所定箇所に
おける電線群の電線整列方向に直交方向の厚みと一致さ
せて形成し、かつ前記脚部を異なる長さで形成した電線
保持部材を備えることを特徴とする。
【0014】この整列用治具では、塊となった電線群
を、長尺側脚部の内側に当てて、ほぐした電線群と、電
線保持部材との双方を動かしながら、長尺側脚部に沿わ
して電線をスリットに導き入れて行くことができる。し
たがって、ほぐした電線群の導入し易い部分へ電線保持
部材を動かして脚部の開口を向けることができる。これ
により、配索板に固定した電線保持部材のスリットに、
塊となった電線群のみを動かして押し込むのに比べ、電
線を効率的にスリットに導き入れることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るワイヤハーネ
スの整列方法及び整列用治具の好適な実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係るワイヤ
ハーネスの整列方法を実施する整列用治具の斜視図、図
2は図1に示した電線保持部材の斜視図、図3は整列前
の電線群の斜視を(a)、その断面を(b)に示した説
明図、図4は電線群のスリット内への導入過程を(a)
〜(c)で示した説明図、図5は電線保持部材によって
整列した電線群の斜視図、図6は電線群の整列例を
(a)(b)の断面で示した説明図である。
【0016】本実施の形態で整列するワイヤハーネスW
は、自動車の電気配線用のもので、図1に示すように、
ワイヤハーネスWを構成する電線群33を配索板35上
で車両上での配索形態に分岐成形する際に、自動車の車
体パネルの貫通孔に装着されるグロメットの挿通部位で
ある所定箇所を整列した後、この所定箇所に止水剤を塗
布して防水構造の電線束に結束するものである。
【0017】本実施の形態によるワイヤハーネスWの整
列方法を実施するには、図1に示す整列用治具37を使
用する。整列用治具37は、配索板35と、電線保持部
材39とからなる。配索板35は、従来の配索板と略同
様の構成を有し、図8に示した整列用治具13を備えて
いないことが異なる。即ち、配索板35上には、電線群
33を所定の配索形態に応じた分岐形状に支承するため
に、複数個の電線群受け治具41a、41b、41c、
41d、41e……を装備している。
【0018】ワイヤハーネスWは、防水処置を行う所定
箇所42を、電線群受け治具41bと41dとの間に配
置し、配索板35上から浮上した状態に支承する。電線
保持部材39は、図2に示すように、異なる長さの一対
の脚部40a、40bの間に平行な一定のスリット43
を有して先端が開口するU字形状の形成部45と、この
形成部45の開口と反対側の後端から突出する柄部47
とからなる。形成部45のスリット43は、ワイヤハー
ネスWの所定箇所42における電線群33の電線整列方
向に直交方向の厚みと一致させている。脚部40a、4
0bは、一方40aが、他方40bより長さLだけ長く
なっている。
【0019】この電線保持部材39は、ワイヤハーネス
Wの所定箇所42を整列するのに、一対のものを使用す
る。即ち、電線保持部材39は、図1に示すように、所
定箇所42を挟む電線配索方向両側の電線群33に、開
口を下に向け、上方から挟み込むようにして使用する。
【0020】電線群受け治具41b、41dの間で支持
した所定箇所42の電線群33は、整列の前、図3
(a)に示すように一つに束ねられ、軸線直交方向の断
面が図3(b)に示すように略円形となっている。
【0021】次に、これら配索板35と、電線保持部材
39とからなる整列用治具37を用いたワイヤハーネス
Wの整列方法を説明する。ワイヤハーネスWの所定箇所
42を整列するには、先ず、図1に示すように、配索板
35上の各電線群受け治具41a、41b、41c、4
1d、41eを用いて、ワイヤハーネスWを支承する
【0022】次いで、電線群受け治具41b、41dの
間の所定箇所42を挟む電線配索方向両側の一方に、電
線保持部材39を、配索板35の上方から開口を下に向
けて下降させ、図4(a)に示すように、電線群33に
電線保持部材39の長尺側脚部40aの内側を当接す
る。次いで、電線群33を、長尺側脚部40aの内側に
当て、一方の手で保持した電線保持部材39と、他方の
手で保持したほぐした電線群33との双方を相対的に動
かしながら、図4(b)に示すように、長尺側脚部40
aに沿わして電線をスリット43に導き入れて行く。つ
まり、ほぐした電線群33の導入し易い部分へ電線保持
部材39を動かして脚部40a、40bの開口を向け
る。
【0023】電線群33をスリット43に挿入して行く
ことにより、電線群33は、図4(c)に示すように、
上下方向に一列に整列する。このようにして、所定箇所
42を挟む電線配索方向両側の一方に、電線保持部材3
9を挟み込んだなら、次に、所定箇所42を挟む電線配
索方向両側の他方に、同様にして電線保持部材39を挟
み込む。これにより、ワイヤハーネスWの所定箇所42
は、一対の電線保持部材39によって電線配索方向両側
が挟み込まれ、上下方向に規則正しく整列することにな
る。
【0024】この状態で、電線保持部材39は、ワイヤ
ハーネスWの張力と剛性とによって支持され、手による
支持が不要となる。このようにして電線保持部材39に
よって一列に整列した電線群33の所定箇所42には、
従来の手順と同様に、止水剤塗布ノズルによって、未固
化状態の止水剤51を図6に示すように電線間に浸透す
るように塗布する。この塗布は、図6(a)に示すよう
に、一列に整列した電線群33の裏面についても同様に
行う。止水剤51としては、一般に、水分硬化型のシリ
コーンRTVが使用される。
【0025】次いで、止水剤51を塗布した電線群33
の一方の表面に従来と同様に束ねるための帯状フィルム
を貼付して、電線群33を構成している電線相互を一列
の整列形態に連結した後、電線保持部材39を上昇させ
て電線群33から抜き取る。次いで、帯状フィルムを巻
き締めて、電線群33を円形断面の電線束に結束する。
更に、帯状フィルムの結束位置の上にテープを巻き付け
て、電線束の断面寸法をグロメットのハーネス挿通穴に
緊密嵌合する円形に整形すると共に、止水剤を固化させ
た後、テープの巻き付け位置の上にグロメットを装着す
る。
【0026】このように、上記したワイヤハーネスWの
整列方法によれば、配索板35上にワイヤハーネスWを
支持した後、ワイヤハーネスWの所定箇所42を挟む電
線配索方向両側の電線群33に、電線保持部材39の長
尺側脚部40aの内側を当接し、電線群33をこの長尺
側脚部40aにすらせながらスリット43へ導入してス
リット内で整列させる。つまり、一方の手で保持した電
線保持部材39と、他方の手で保持した電線群33との
双方を相対的に動かしながら電線を順次スリットに導き
入れて行くことができる。これにより、従来の配索板に
固定した整列用治具のスリットに、塊となった電線群の
みを動かして押し込むのに比べ、スリット43への電線
群33の挿入作業性を高めることができる。
【0027】上記した電線保持部材39によれば、塊と
なった電線群33を、長尺側脚部40aの内側に当て
て、ほぐした電線群33と、電線保持部材39との双方
を動かしながら、長尺側脚部40aに沿わして電線をス
リット43に導き入れて行くことができる。したがっ
て、ほぐした電線群33の導入し易い部分へ電線保持部
材39を自在に動かして脚部40a、40bの開口を向
けることができる。これにより、従来の配索板に固定し
た整列用治具のスリットに、塊となった電線群のみを動
かして押し込むのに比べ、電線を効率的にスリット43
に導き入れることができる。
【0028】なお、電線保持部材39は、スリット43
の幅の異なる複数種類のものを使い分けることで、所定
箇所42における電線群33の電線整列方向に直交方向
の厚みを、所望の異なる厚みに形成することができる。
即ち、電線保持部材39は、スリット43の幅の異なる
ものを使い分けることで、電線保持部材39を挟み込ん
だ電線群33の所定箇所42が、その電線保持部材39
に対応した厚みで整列することになる。この場合、複数
種類の電線保持部材39を単に使い分けるのみなので、
配索板35に対して電線保持部材39を着脱する必要が
なく、所定箇所42の異なる厚みの整列に容易に対応が
可能となる。これにより、例えば同一線径の電線からな
る電線群33の場合であっても、スリット43の異なる
電線保持部材39を使い分けることで、所定箇所42の
電線群33を一列並列、又は図6(b)に示す二列並列
等の任意の列数に整列させることが可能になる。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るワイヤハーネスの整列方法によれば、配索板上にワイ
ヤハーネスを支持した後、ワイヤハーネスの所定箇所を
挟む電線配索方向両側の電線群に、電線保持部材の長尺
側脚部の内側を当接し、電線群をこの長尺側脚部にすら
せながらスリットへ導入してスリット内で整列させるの
で、一方の手で保持した電線保持部材と、他方の手で保
持した電線群との双方を相対的に動かしながら電線を順
次スリットに導き入れて行くことができる。この結果、
配索板に固定した整列用治具のスリットに、塊となった
電線群のみを動かして押し込むのに比べ、スリットへの
電線群の挿入作業性を高めることができ、防水ワイヤハ
ーネスの生産性を向上させることができる。
【0030】本発明に係る整列用治具によれば、電線保
持部材が、一対の脚部の間に平行な一定のスリットを形
成し、この脚部の後端から柄部を突出させ、スリット
を、所定箇所における電線群の電線整列方向に直交方向
の厚みと一致させ、かつ脚部を異なる長さで形成したの
で、塊となった電線群を、長尺側脚部の内側に当てて、
ほぐした電線群と、電線保持部材との双方を動かしなが
ら、長尺側脚部に沿わして電線をスリットに導き入れて
行くことができる。つまり、ほぐした電線群の導入し易
い部分へ脚部の開口を向けることができる。この結果、
配索板に固定した整列用治具のスリットに、塊となった
電線群のみを動かして押し込むのに比べ、電線を効率的
にスリットに導き入れることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤハーネスの整列方法を実施
する整列用治具の斜視図である。
【図2】図1に示した電線保持部材の斜視図である。
【図3】整列前の電線群の斜視を(a)、その断面を
(b)に示した説明図である。
【図4】電線群のスリット内への導入過程を(a)〜
(c)で示した説明図である。
【図5】電線保持部材によって整列した電線群の斜視図
である。
【図6】電線群の整列例を(a)(b)の断面で示した
説明図である。
【図7】従来の防水ワイヤハーネスの製造方法のグロメ
ット挿通部位の防水処置手順の説明図である。
【図8】従来の別の防水ワイヤハーネスの製造方法で使
用する整列用治具の構成を示す斜視図である。
【図9】図8に示した整列用治具を使用した防水ワイヤ
ハーネスの製造方法のグロメット挿通部位の防水処置手
順の説明図である。
【符号の説明】
33 電線群 35 配索板 37 整列用治具 39 電線保持部材 40a、40b 脚部 41a、41b、41c、41d、41e 電線群受け
治具 42 所定箇所 43 スリット 47 柄部 51 止水剤 W ワイヤハーネス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の電線を束ねて形成したワイヤハ
    ーネスの所定箇所の電線群を、止水剤塗布のためにほぐ
    して整列させるワイヤハーネスの整列方法であって、 配索板上の複数箇所に立設した電線群受け治具によって
    前記ワイヤハーネスを配索板上に浮上させて支持した
    後、 ワイヤハーネスの前記所定箇所を挟む電線配索方向両側
    の電線群に、異なる長さの一対の脚部の間に平行な一定
    のスリットを有するU字形状の電線保持部材の長尺側脚
    部の内側を当接し、 前記電線群を該長尺側脚部にすらせながらスリットへ導
    入してスリット内で整列させることを特徴とするワイヤ
    ハーネスの整列方法。
  2. 【請求項2】 前記スリットの幅の異なる複数種類の前
    記電線挿入治具を使い分けることで、前記所定箇所にお
    ける電線群の電線整列方向に直交方向の厚みを、所望の
    異なる厚みに形成することを特徴とする請求項1記載の
    ワイヤハーネスの整列方法。
  3. 【請求項3】 複数本の電線を束ねて形成したワイヤハ
    ーネスの所定箇所の電線群を、止水剤塗布のためにほぐ
    して整列させるワイヤハーネスWの整列用治具であっ
    て、 一対の脚部の間に平行な一定のスリットを形成し、該脚
    部の後端から柄部を突出させ、前記スリットを、前記所
    定箇所における電線群の電線整列方向に直交方向の厚み
    と一致させて形成し、かつ前記脚部を異なる長さで形成
    した電線保持部を備えることを特徴とするワイヤハーネ
    スの整列用治具。
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