JP2003056555A - 動圧軸受装置、及びシャフトへのスラストプレート固着方法 - Google Patents

動圧軸受装置、及びシャフトへのスラストプレート固着方法

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JP2003056555A
JP2003056555A JP2001245880A JP2001245880A JP2003056555A JP 2003056555 A JP2003056555 A JP 2003056555A JP 2001245880 A JP2001245880 A JP 2001245880A JP 2001245880 A JP2001245880 A JP 2001245880A JP 2003056555 A JP2003056555 A JP 2003056555A
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thrust plate
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晋也 徳永
Wataru Yamauchi
渉 山内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラスト面を形成するスラストプレートがシ
ャフトに圧入された動圧軸受装置において、スラストプ
レートをシャフトに圧入する際に発生する金属粉による
不具合を抑制する。 【解決手段】 動圧軸受装置5は、固定のシャフト3
と、スラストプレート16と、ロータ4と、接着剤18
とを備えている。スラストプレート16は、シャフト3
に圧入され、軸線方向内方にスラスト面16aを有す
る。ロータ4は、スラストプレート16のスラスト面1
6a側におけるシャフト3の外周面3aとの間に潤滑流
体8が保持されるラジアル微少間隙を介して対向するラ
ジアル内周面4gと、スラストプレート16のスラスト
面16aとの間に潤滑流体8が保持されるスラスト微少
間隙を介して対向するスラスト面4fとを有する。接着
剤18は、スラストプレート16のスラスト面16a側
内周縁に設けられ、圧入によって生じた金属粉を捕捉し
た状態で硬化している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラストプレート
をシャフトに圧入することで構成される流体動圧軸受装
置、及びそのスラストプレートをシャフトに固着する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク等の記録ディスクを回転
駆動するためのモータは、主に、固定されたシャフト及
びステータと、ステータに対向するロータマグネットが
固定されたロータとから構成されている。ロータは、外
周面に例えば複数枚の記録ディスクが固着され、内周面
がシャフトの外周面に回転自在に軸支持されている。
【0003】ロータを回転自在に軸支持するための軸受
手段として、軸又は軸受の表面に多数の溝を設け、ロー
タの回転で発生する流体圧によってロータを支える動圧
軸受装置がある。特開平8−105445号に開示され
た動圧軸受装置のスラスト動圧軸受部は、シャフトの軸
線方向上下部に配置され相互に対向するスラスト面を有
する一対のスラストプレートと、各スラストプレートの
スラスト面と軸線方向に対向するロータのスラスト面
と、両スラスト面間に保持された潤滑流体(オイル)と
によって構成されている。スラストプレートのスラスト
面には、ロータの回転によって潤滑流体中に動圧を発生
するための動圧発生用溝が形成されている。
【0004】このような構成においては、軸受部の構造
が対称であっていかなる姿勢に対しても同一の特性を与
えるため、モータの安定した回転を得やすい。また、ス
ラストプレートの一面側にのみ動圧発生用溝を形成すれ
ばよいため、部材加工の歩留まりが向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなスラスト動
圧軸受部を構成する一対のスラストプレートは、一般に
圧入によってシャフトの外周面に固着されている。
【0006】スラストプレートをシャフトに圧入させる
と、金属粉が両者の接触面において発生しスラストプレ
ートのスラスト面側に押し出されることがある。この金
属粉は、モータの動作中に動圧発生用溝のポンピングに
よってオイルとともに軸受部に集められ、軸受部に噛み
込み損傷や摩耗を発生させることがある。また、金属粉
が集まって凝着すると軸受間隙より大きな固まりに成長
し、軸受部の焼き付きが生じることがある。以上のよう
にして、圧入時に発生する金属粉によって軸受の耐久性
が低下し、信頼性が損なわれる可能性がある。
【0007】本発明の課題は、スラスト面を形成するス
ラストプレートがシャフトに圧入された動圧軸受装置に
おいて、スラストプレートをシャフトに圧入する際に発
生する金属粉による不具合を抑制することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の動圧軸
受装置は、シャフトと、スラストプレートと、円筒状の
スリーブと、接着剤とを備えている。スラストプレート
は、シャフトに圧入され、軸線方向内方にスラスト面を
有する。円筒状のスリーブは、スラストプレートのスラ
スト面側におけるシャフトの外周面との間に潤滑流体が
保持されるラジアル微少間隙を介して対向するラジアル
内周面と、スラストプレートのスラスト面との間に潤滑
流体が保持されるスラスト微少間隙を介して対向するス
ラスト面とを有する。接着剤は、スラストプレートのス
ラスト面側内周縁とシャフトの外周面との間において、
圧入によって生じた金属粉を捕捉した状態で硬化してい
る。
【0009】この動圧軸受装置では、スラストプレート
は圧入と接着によってシャフトに固着され、接着剤は圧
入時に発生した金属粉を捕捉した状態で硬化している。
したがって、金属粉がスラストプレートのスラスト面等
からなる軸受部に不具合を与えることがない。この結
果、所望の耐久性を得ることができ、軸受としての信頼
性が保たれる。
【0010】ここでいう接着剤とは、初期状態では比較
的粘度が高い流体であるが、所定の条件で硬化して固体
化するものをいい、流体状態で金属粉が付着すると金属
粉が離脱不能となるような性質を有している。
【0011】請求項2に記載の動圧軸受装置では、請求
項1において、スラストプレートの内周面のスラスト面
側には環状の溝部が形成されており、接着剤は溝部に保
持されている。
【0012】この動圧軸受装置では、接着剤はスラスト
プレートの内周面のスラスト面側に形成された溝部に保
持されているため、接着剤は圧入時に発生した金属粉を
確実に捕捉している。
【0013】ここでいう溝部とは、スラストプレートの
内周面においてシャフトに密着する圧入面より径が大き
い部分をいう。請求項3に記載の動圧軸受装置では、請
求項2において、溝部は、軸線方向内方に向かって半径
方向寸法が大きくなるように形成され、接着剤の表面が
位置する接着剤溜まり部を含んでいる。
【0014】未硬化の接着剤が溝部内から流出し、軸受
部側に突出して硬化した場合、回転時にスリーブと接触
し、ラジアル微小間隙及び/又はスラスト微小間隙に保
持される潤滑流体内に接着剤の微細粉あるいは接着剤中
に捕捉されていた金属粉が拡散し、上述した軸受部の損
傷や異常摩耗あるいは焼き付き等の発生を拡大させる懸
念がある。しかしながらこの動圧軸受装置では、接着剤
の界面が溝部のテーパ形状の接着剤溜まり部に位置して
いるため、スラストプレートとシャフトとの締結後、接
着剤が硬化するまでの間、接着剤の界面は大気圧によっ
て押圧され、接着剤溜まり部内の大気圧による押圧力と
接着剤の内部圧力等とがバランスする位置でメニスカス
が形成される。したがって、この大気圧による押圧力が
抵抗となり、未硬化の接着剤の溝側から軸受部側への移
動が抑制される。すなわち、接着剤の流出に起因する問
題を防止することが可能となる。尚、接着剤はメニスカ
スを維持した状態で硬化する。
【0015】請求項4に記載の動圧軸受装置では、請求
項3において、溝部は、接着剤溜まり部に連続し、シャ
フトの外周面との間に接着剤が充填された微小間隙を形
成する接着溝をさらに含んでいる。
【0016】この動圧軸受装置では、スラストプレート
の接着溝とシャフトとの間の間隙が微小であるため、接
着剤は確実に間隙内に充填されている。このように接着
剤不足による空洞部が発生しにくいため、接着剤は、圧
入時に発生した金属粉をより確実に捕捉できる。
【0017】請求項5に記載の動圧軸受装置は、請求項
3又は4において、シャフトの外周面には、溝部の接着
剤溜まり部に対応する位置に、シャフトの外径が軸線方
向内方に向かって漸次変化するよう形成された環状のシ
ャフト側接着剤溜まり部が設けられている。接着剤は、
溝部の接着剤溜まり部とシャフト側接着剤溜まり部との
間に形成される、軸線方向内方に向かって半径方向寸法
が変化する隙間内においてメニスカスを形成している。
【0018】未硬化の接着剤が溝部内から流出し、軸受
部側に突出して硬化した場合、回転時にスリーブと接触
し、ラジアル微小間隙及び/又はスラスト微小間隙に保
持される潤滑流体内に接着剤の微細粉あるいは接着剤中
に捕捉されていた金属粉が拡散し、上述した軸受部の損
傷や異常摩耗あるいは焼き付き等の発生を拡大させる懸
念がある。しかしながらこの動圧軸受装置では、接着剤
の界面がテーパ形状の溝部の接着剤溜まり部とシャフト
側接着剤溜まり部との間に形成される半径方向寸法が軸
線方向内方に向かって漸次変化する環状の隙間内に位置
しているため、スラストプレートとシャフトとの締結
後、接着剤が硬化するまでの間、接着剤の界面は大気圧
によって押圧され、接着剤溜まり部内の大気圧による押
圧力と接着剤の内部圧力等とがバランスする位置でメニ
スカスが形成される。したがって、この大気圧による押
圧力が抵抗となり、未硬化の接着剤の溝側から軸受部側
への移動が抑制される。すなわち、接着剤の流出に起因
する問題を防止することが可能となる。尚、接着剤はメ
ニスカスを維持した状態で硬化する。
【0019】請求項6に記載のシャフトへのスラストプ
レート固着方法は、動圧流体軸受のスラスト面を形成す
るスラストプレートをシャフトに固着するための方法で
あって、以下の工程を備えている。
【0020】◎スラストプレートのスラスト面側の内周
縁に接着剤を供給する接着剤供給工程 ◎接着剤が供給されたスラストプレートをスラスト面側
からシャフトに圧入し、圧入時に発生した金属粉を接着
剤によって捕捉させる、圧入工程 ◎金属粉を捕捉した接着剤を硬化させる接着剤硬化工程 この固着方法では、スラストプレートは圧入と接着によ
ってシャフトに固着されており、接着剤は圧入時に発生
した金属粉を捕捉し次にその状態で硬化する。したがっ
て、金属粉がスラストプレートのスラスト面等からなる
軸受部に不具合を与えることがない。この結果、所望の
耐久性を得ることができ、軸受としての信頼性が保たれ
る。
【0021】請求項7に記載のシャフトへのスラストプ
レート固着方法は、請求項6において、スラストプレー
トの内周面のスラスト面側に環状の溝部を形成する溝部
形成工程をさらに備えている。接着剤供給工程では、ス
ラストプレートの溝部に接着剤を供給する。
【0022】この固着方法では、接着剤はスラストプレ
ートの内周面のスラスト面側に形成された溝部に保持さ
れているため、接着剤は圧入時に発生した金属粉を確実
に捕捉できる。
【0023】請求項8に記載のシャフトへのスラストプ
レート固着方法では、請求項7において、溝部は、スラ
スト面側に向かって半径方向寸法が大きくなるように形
成された接着剤溜まり部を含んでいる。圧入工程後に接
着剤は接着剤溜まり部にメニスカスを形成するこの固着
方法では、接着剤のメニスカスが溝部のテーパ形状の接
着剤溜まり部に位置しているため、スラストプレートを
シャフトに締結した状態で流体状態の接着剤は、スラス
ト面側に移動しようとすると液面の曲率が徐々に小さく
なろうとし、これが抵抗になって移動が抑制される。こ
のシール効果によって、接着剤は圧入時及び圧入後に接
着剤が硬化するまでの間に溝部から軸受部分側に流出し
にくい。
【0024】請求項9に記載のシャフトへのスラストプ
レート固着方法では、請求項7又は8において、溝部
は、接着剤溜まり部に連続し、シャフトの外周面との間
に接着剤が充填された微小間隙を形成する接着溝をさら
に含んでいる。
【0025】この固着方法では、スラストプレートの接
着溝とシャフトの外周面との間隙が微小であるため、接
着剤は確実に間隙内に充填される。このように接着剤不
足による空洞部が発生しにくいため、接着剤は、圧入時
に発生した金属粉をより確実に捕捉できる。
【0026】
【発明の実施の形態】(1)モータ全体の構造 図1は本発明の一実施形態としての動圧軸受装置5が採
用されたモータ1の概略構成を模式的に示す縦断面図で
ある。このモータ1は記録ディスク駆動用モータである
が、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
【0027】図1において、この記録ディスク駆動用モ
ータ1は、ブラケット2と、このブラケット2の中央開
口2a内に下端が外嵌固定されるシャフト3と、このシ
ャフト3に対して回転自在なロータ4とを備える。ロー
タ4は、外周部に記録ディスク(図示せず)が載置され
るロータハブ4aと、ロータハブ4aの内周側に位置
し、動圧軸受装置5を介してシャフト3に軸支持される
スリーブ部4bとを備えている。ロータハブ4aの内周
部には接着等の手段によってロータマグネット6が固定
されており、このロータマグネット6と半径方向に対向
してブラケット2にステータ7が装着されている。
【0028】なお、図1に示すO−Oがモータ1の中心
線、つまりロータ4の回転軸線である。また、本実施形
態では便宜上図1の上下方向を「軸線上下方向」とする
が、モータ1の実際の取付状態における方向を限定する
ものではない。
【0029】(2)動圧軸受装置の構造 動圧軸受装置5は、ロータ4をシャフト3に対して潤滑
流体8を介して回転自在に支持するための構造であり、
シャフト3において軸方向に離れて設けられた上部軸受
部11と下部軸受部12からなる。さらに、各軸受部1
1,12はスラスト軸受部13とラジアル軸受部14と
から構成されている。
【0030】動圧軸受装置の位置 スリーブ部4bの略中央部には、内周面がシャフト3の
外周面3aとの間に潤滑流体8が保持される微少間隙を
形成するよう、スリーブ部4bを軸線方向に貫通する貫
通孔4cが形成されている。
【0031】シャフト3の外周面3aの略中央部には、
貫通孔4cの内周面との間の間隙が拡大するよう、環状
の凹部3bが形成されている。この凹部3bにはシャフ
ト3中に形成された外気と連通する連通孔27が開口
し、この開口部より微少間隙中に取り込まれた外気は凹
部3bと貫通孔4cの内周面の略中央部との間に環状の
気体介在部15を形成する。この気体介在部15によっ
てシャフト3の外周面3aと貫通孔4cの内周面との間
の微少間隙中に保持された潤滑流体8は、軸線方向上下
に分割され、後述する上部軸受部11と下部軸受部12
に位置する。
【0032】連通孔27はシャフト3中を軸線方向に貫
通する縦孔27aと、この縦孔27aから半径方向に延
設された凹部3bに開口する第1開口27bと下部軸受
部12に連続し下部カウンタプレート19とシャフト3
の外周面との間に規定される微小間隙を通じて外気に連
通する空間に開口する第2開口27cとから構成され
る。なお、縦孔27aは、シャフト3の加工並びに洗浄
完了後、シャフト3の両端に開口する開口部を例えばゴ
ム等の弾性部材からなる封止部材28、29によって封
止される。すなわち、連通孔27は、第2開口27c及
び下部カウンタプレート19の内周面とシャフト3の外
周面との間に規定される微小間隙を通じてのみ外気に連
通している。
【0033】貫通孔4cの両端には、後述するスラスト
プレート16がそれぞれ配置される開口4dが形成され
ている。各開口4dは、図2に示すように、シャフト3
の外周面3aに半径方向に離れた内周面4eと、軸線方
向外方を向くスラスト面4fとを有している。スラスト
面4fは、貫通孔4cのラジアル内周面4g(後述)か
ら開口4dの内周面4eに至っている。なお、各開口4
dは、中央部にシャフト3が挿通される開口19aを有
するリング状のカウンタプレート19によって閉塞され
ている。
【0034】以下、上部軸受部11の構造を説明し、下
部軸受部12については上部軸受部11と同様であるた
め説明を省略する。ラジアル軸受部の構造 図2は、図1の部分拡大図であり、上部軸受部11の概
略構成を模式的に示す縦断面図である。ラジアル軸受部
14は、ロータ4の貫通孔4cの内周面の上側部分に形
成されたラジアル内周面4gと、シャフト3の外周面3
aとの間に形成されている。ラジアル内周面4gは、対
応するシャフト3の外周面3aとの間に潤滑流体8が保
持されるラジアル微小間隙を確保するように対向してい
る。ラジアル内周面4gには、潤滑流体8中に動圧を発
生するためのヘリングボーン状溝24が形成されてい
る。ヘリングボーン状溝24は、互いに逆方向のスパイ
ラル状溝を連結したものであり、それぞれ発生する動圧
が、例えば図2において矢印Bで示すとおり、潤滑流体
8を軸線方向外方に向かって圧送するよう、軸線方向外
方に位置するスパイラル状溝が軸線方向内方に位置する
スパイラル状溝に比べて短くなっている。
【0035】このように、ロータ4のラジアル内周面4
gと、シャフト3の外周面3aと、その間の潤滑流体8
とによって、ラジアル軸受部14が構成されている。ラ
ジアル軸受部14のヘリングボーン状溝24を、発生す
る動圧がそれぞれ潤滑流体8を軸線方向外方に向かって
圧送する形状とすることで、潤滑流体8の充填時等にラ
ジアル軸受部14に保持される潤滑流体8中に生じた気
泡が、圧力の高い軸受部から圧力の低い気体介在部15
との境界面側へと移動し、気体介在部15から連通孔2
7を通じて大気に開放される。
【0036】スラスト軸受部の構造 スラストプレート16は、中心孔が形成された環状又は
円板状の部材であり、開口4d内においてシャフト3の
外周面3aに圧入及び接着によって固着されている。
【0037】より詳細に説明すると、スラストプレート
16は、内周面にシャフト3の外周面3aが固着される
孔部を有する円筒状部16aと、その下端部(軸線方向
内側端部)から半径方向外方に延設される円盤状部16
bからなる。円盤状部16bによってスラストプレート
16の外周側部分の肉厚を薄くでき、周囲に保持される
潤滑流体8の量を少なくできる。一方、スラストプレー
ト16のシャフト3への締結部を円筒状にすることで、
シャフト3とスラストプレート16との接触面積が増大
して、締結強度を維持することができるとともに、容易
に精度良く組み立てることができる。
【0038】スラストプレート16の円盤状部16bは
軸線方向内方を向くスラスト面16cを有しており、ス
ラスト面16cはスリーブ部4bのスラスト面4fに対
して潤滑流体8が介在するスラスト微小間隙を確保する
ように対向している。スラストプレート16のスラスト
面16cには、ロータ4の回転にともない潤滑流体8中
に動圧を発生するためのスパイラル状溝22が形成され
ている。スパイラル状溝22は、発生する動圧が、例え
ば図2において矢印Aで示すように、それぞれ潤滑流体
8を半径方向内方に向かって圧送するよう、半径方向内
方を向く形状を有している。
【0039】このように、スラストプレート16のスラ
スト面16cとスリーブ部4bのスラスト面4fとその
間の潤滑流体8とによって、スラスト軸受部13が構成
されている。
【0040】また、スラストプレート16の外周面16
dは、開口4dの内周面4e及びカウンタプレート19
の内周面と間に所定の隙間を確保している。以上に述べ
たようにスラスト軸受部13の動圧発生手段をスパイラ
ル状溝22とすることで、ヘリングボーン状溝を用いる
場合に比べてスラストプレートの外径を小径化すること
ができるため、下部のスラスト軸受部13がロータマグ
ネット6及びステータ7からなる磁気回路部に与える影
響を少なくすることができ、十分な駆動トルクを得るこ
とができる。また、スラスト軸受部13の軸受損を小さ
くし、モータ1の電気的効率を高め、消費電力を抑制す
ることができる。
【0041】この構成において、スラスト軸受部13に
は形成される動圧発生手段はスパイラル形状の溝である
のでそれのみでは必要な荷重支持圧を発生できないが、
隣接するラジアル軸受部14が軸線方向にアンバランス
なヘリングボーン状溝24を有して潤滑流体8を矢印B
で示すように、軸線方向外方(スラスト軸受部13方
向)へ圧送するので両軸受部の協働によりスラスト部に
必要な動圧を発生せしめて負荷を支持している。
【0042】スラストプレートのシャフトへの固着構
図3は、図2の部分拡大図であり、スラストプレート1
6のスラスト面16c側内周縁部分の概略構成を模式的
に示す縦断面図である。スラストプレート16の貫通孔
内周面には、圧入面16eが形成されており、さらに、
内周縁の軸線方向内方つまりスラスト面16c側には溝
部17が形成されている。溝部17は、環状であり、ス
ラストプレート16の内周面において圧入面16eより
径が大きい環状凹部であり、接着剤18を保持してい
る。溝部17は、シャフト3の外周面3aに微小間隙を
確保して延びる接着溝17aと、接着溝17aからスラ
スト面16cに向かって半径方向寸法が大きくなるテー
パ形状の接着剤溜まり部17bとから構成されている。
【0043】接着剤18は、溝部17内に配置され、よ
り具体的には、接着溝17aと外周面3aとの微小間隙
に充填され、さらに表面が接着剤溜まり部17bの中間
付近に位置している。接着剤18としては、アクリル系
嫌気性接着剤やエポキシ系接着剤を用いることができ
る。ただし、潤滑流体8が接触するため、接着剤18
は、オイルに対して封止性の強い接着剤であることが好
ましい。
【0044】図3の状態で、接着剤18は硬化した状態
であり、その内部にスラストプレート16の圧入時に生
じた微小な金属粉を捕捉している。つまり、圧入時に発
生する微小な金属粉は接着剤18によって封止されてい
る。特に、溝部17は、シャフト3との間に微小間隙を
確保する接着溝17aを有しているため、接着剤18が
少ない量で間隙内に確実に充填されており、空洞等が生
じにくくなっている。そのため、接着剤18は圧入時に
確実に金属粉を捕捉することができ、さらに軸受面に発
生する動圧に悪影響を与えることがない。
【0045】なお、外周面3aにおいて接着剤溜まり部
17bに対応する位置には、環状のシャフト側接着剤溜
まり部26が形成されている。シャフト側接着剤溜まり
部26は、軸線方向内方に向かって半径方向寸法が小さ
くなり接着剤18の表面が位置するテーパ形状面26a
と、その軸線方向内方縁から外周面3aまで滑らかに湾
曲した凹面26bとを有している。つまり、溝部17の
接着剤溜まり部17bとシャフト側接着剤溜まり部26
によって、軸線方向内方に向かって外径が大きくなって
いきかつ内径が小さくなっていく環状の間隙が形成され
ていることになる。
【0046】ところで、未硬化の接着剤が溝部内から流
出し、軸受部側に突出して硬化した場合、回転時にスリ
ーブと接触し、ラジアル微小間隙及び/又はスラスト微
小間隙に保持される潤滑流体内に接着剤の微細粉あるい
は接着剤中に捕捉されていた金属粉が拡散し、軸受部の
損傷や異常摩耗あるいは焼き付き等の発生を拡大させる
懸念がある。しかしながら、接着剤18の界面が溝部の
接着剤溜まり部17bとシャフト側接着剤溜まり部26
との間に形成される半径方向の寸法が軸線方向内方に向
かって漸次変化する環状の隙間内に位置しているため、
スラストプレート16とシャフト3との締結後、接着剤
18が硬化するまでの間、接着剤18の界面は大気圧に
よって軸線方向外方に向かって押圧され、接着剤溜まり
部17bとシャフト側接着剤溜まり部26との間に形成
される環状の隙間内における、大気圧による押圧力と接
着剤の内部圧力等とがバランスする位置でメニスカスが
形成される。したがって、この大気圧による押圧力が抵
抗となり、未硬化の接着剤18の溝部17側から軸受部
側への移動が抑制される。すなわち、未硬化の接着剤1
8の流出に起因する問題を防止することが可能となる。
【0047】スラストプレート16は圧入と接着によっ
てシャフト3に圧入されているため、両者の固着強度は
圧入のみの場合に比べて向上している。また、接着剤の
使用量は接着剤のみによる固着に比べて大幅に少ない。
【0048】次に、スラストプレート16における各寸
法及びその関係について説明する。ただし、ここで挙げ
た本実施形態についての具体的な数値は、本願発明を用
いた一実施形態の例示のために用いられるものであり、
本発明をそれ自体に限定する意図はない。
【0049】スラストプレート16の厚み寸法a(軸線
方向寸法)は、本実施形態では2.2mmであり、2.
0〜2.5mmの範囲にあることが好ましい。溝部17
の軸線方向寸法bは、本実施形態では0.57mmであ
り、0.5mm〜0.6mmの範囲にあることが好まし
い。接着溝17aの軸線方向寸法cは、本実施形態では
0.40mmであり、0.35mm〜0.45mmの範
囲にあることが好ましい。接着剤溜まり部17bの軸線
方向寸法dは、本実施形態では0.17mmであり、
0.15mm〜0.20mmの範囲にあることが好まし
い。接着溝17aの幅寸法e(半径方向寸法)は、本実
施形態では0.03mmであり、0.01〜0.05m
mであることが好ましい。スラストプレート16とシャ
フト3との締め代fは、本実施形態では0.00475
mmであり、0.004〜0.005mmであることが
好ましい。シャフト3の直径は4mmである。
【0050】以上の数値関係によって、圧入時の金属粉
を捕捉するという目的が確実に達成され、さらに接着剤
の塗布量を適切に設定することができる。特に、接着溝
17aの軸線方向寸法d、スラストプレート16の厚み
寸法aに対する接着溝17aの軸線方向寸法dの比、接
着溝17aの幅寸法e等が上記範囲にある場合は、必要
最低限の量の接着剤によって金属粉の捕捉という本願発
明の目的を達成でき、さらには圧入との協働でスラスト
プレート16を精度良くかつ確実にシャフト3に固着で
きる。 (3)動圧軸受装置の組立動作全体 次に、上記構成の記録ディスク駆動用モータ1の動圧軸
受装置5の組立手順について説明する。
【0051】まず、シャフト3に下部のスラストプレー
ト16をシャフト3に対する直角度の精度を維持して圧
入し、シャフト3をスリーブ部4bの貫通孔4c内に挿
入する。その後、スリーブ部4bを治具等を用いて所定
位置に位置決めし、上部スラスト面4fとの間の間隙を
測定し、上部のスラストプレート16を所定位置に圧入
する。次いで、貫通孔4cの上部及び下部開口4dから
所定量の潤滑流体8を注入した後、各カウンタプレート
19を取付ける。
【0052】スラストプレートの固着 スラストプレート16をシャフト3に固着する動作につ
いて詳細に説明する。最初に、スラストプレート16の
溝部17に所定の接着剤18を塗布する。この接着剤塗
布工程おいて、接着剤18は溝部17の接着溝17aに
主に充填される。
【0053】次に、接着剤が硬化する前に、スラストプ
レート16をシャフト3に圧入していく。この圧入工程
において、スラストプレート16の圧入面16eとシャ
フト3の外周面3aとの間の摩擦で金属粉が発生し、こ
の金属粉はスラストプレート16の軸線方向内方に押し
出されていき、溝部17内の接着剤に捕捉される。した
がって、圧入によって生じた金属粉がスラスト面16c
側に浸入することはない。このため、スラスト軸受部1
3及びラジアル軸受部14の耐久性が向上し、信頼性が
保たれる。
【0054】圧入が終了しスラストプレート16がシャ
フト3上の締結位置に配置されると、接着剤18は、溝
部17の接着剤溜まり部17bとシャフト側接着剤溜ま
り部26との間に形成される環状の隙間内でメニスカス
を形成して保持されている。したがって、上述のとおり
未硬化の接着剤18の流出によるスラスト軸受部13及
びラジアル軸受部14に対する悪影響は生じにくい。
【0055】最後に、接着剤18を硬化させる。この接
着剤硬化工程は、接着剤の種類によって、所定時間の経
過であってもよいし、特別な硬化処理であってもよい。
尚、接着剤はメニスカスを維持した状態で硬化する。 (4)他の実施形態 以上、本発明に従う記録ディスク駆動用モータの一実施
形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することな
く種々の変形乃至修正が可能である。
【0056】スラストプレート及びシャフトに設けられ
た接着剤保持用溝部等の形状は前記実施形態に限定され
ない。例えば、溝の各面の長さや半径方向幅、それらの
比は適宜変更可能である。
【0057】
【発明の効果】請求項1に記載の動圧軸受装置では、ス
ラストプレートは圧入と接着によってシャフトに固着さ
れ、接着剤は圧入時に発生した金属粉を捕捉した状態で
硬化している。したがって、金属粉がスラストプレート
のスラスト面等からなる軸受部に不具合を与えることが
ない。この結果、軸受の耐久性が向上し、信頼性が保た
れる。
【0058】請求項2に記載の動圧軸受装置では、接着
剤はスラストプレートの内周面のスラスト面側に形成さ
れた溝部に保持されているため、接着剤は圧入時に発生
した金属粉を確実に捕捉している。
【0059】請求項3に記載の動圧軸受装置では、接着
剤のメニスカスが溝部のテーパ形状の接着剤溜まり部に
位置しているため、スラストプレートをシャフトに締結
した状態で流体状態の接着剤は、スラスト面側に移動し
ようとしても接着剤に作用する大気圧による押圧力が抵
抗となって移動が抑制される。このシール効果によっ
て、接着剤は圧入時及び圧入後に硬化するまでの間に溝
部から軸受部分側に流出しにくい。
【0060】請求項4に記載の動圧軸受装置では、スラ
ストプレートの接着溝とシャフトとの間の間隙が微小で
あるため、接着剤は確実に間隙内に充填されている。こ
のように接着剤不足による空洞部が発生しにくいため、
接着剤は、圧入時及び圧入後に発生した金属粉をより確
実に捕捉できる。
【0061】請求項5に記載の動圧軸受装置では、接着
剤のメニスカスが溝部の接着剤溜まり部とシャフト側接
着剤溜まり部との間に形成される半径方向の寸法が軸線
方向内方に向かって漸次変化する環状の隙間内に位置し
ているため、スラストプレートとシャフトとの締結後、
接着剤が硬化するまでの間、接着剤の界面は大気圧によ
って軸線方向外方に向かって押圧され、環状の隙間内に
おける、大気圧による押圧力と接着剤の内部圧力等とが
バランスする位置でメニスカスが形成される。したがっ
て、この大気圧による押圧力が抵抗となり、未硬化の接
着剤の溝部側から軸受部側への移動が抑制される。すな
わち、圧入後に接着剤が硬化するまでの間に接着剤が溝
部から軸受部分側に流出しにくい。
【0062】請求項6に記載のシャフトへのスラストプ
レート固着方法では、スラストプレートは圧入と接着に
よってシャフトに固着されており、接着剤は圧入時に発
生した金属粉を捕捉し次にその状態で硬化する。したが
って、金属粉がスラストプレートのスラスト面等からな
る軸受部に不具合を与えることがなく、動圧軸受の耐久
性が向上し、信頼性が保たれる。
【0063】請求項7に記載のシャフトへのスラストプ
レート固着方法では、接着剤はスラストプレートの内周
面のスラスト面側に形成された溝部に保持されているた
め、接着剤は圧入時に発生した金属粉を確実に捕捉でき
る。
【0064】請求項8に記載のシャフトへのスラストプ
レートの固定方法において、接着剤の界面が溝部のテー
パ形状の接着剤溜まり部に位置しているため、スラスト
プレートとシャフトとの締結後、接着剤が硬化するまで
の間、接着剤の界面は大気圧によって押圧され、接着剤
溜まり部内の大気圧による押圧力と接着剤の内部圧力等
とがバランスする位置でメニスカスが形成される。した
がって、この大気圧による押圧力が抵抗となり、未硬化
の接着剤の溝側から軸受部側への移動が抑制される。す
なわち、圧入後に接着剤が硬化するまでの間に接着剤が
溝部から軸受部分側に流出しにくい。
【0065】請求項9に記載のシャフトへのスラストプ
レート固着方法では、スラストプレートの接着溝とシャ
フトの外周面との間隙が微小であるため、接着剤は確実
に間隙内に充填される。このように接着剤不足による空
洞部が発生しにくいため、接着剤は、圧入時に発生した
金属粉をより確実に捕捉できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のモータの概略構成を模式
的に示す縦断面図。
【図2】図1において示すモータの上部スラスト軸受部
及び上部ラジアル軸受部の概略構成を模式的に示す部分
断面図。
【図3】スラストプレートの接着部分を模式的に示す縦
断面図。
【符号の説明】
1 モータ 3 シャフト 4 ロータ 5 動圧軸受装置 16 スラストプレート 17 溝部 18 接着剤
フロントページの続き Fターム(参考) 3J011 AA01 BA08 CA02 JA02 KA03 MA12 3J023 EA01 FA10 GA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフトと、 前記シャフトに圧入され、軸線方向内方にスラスト面を
    有するスラストプレートと、 前記スラストプレートの前記スラスト面側における前記
    シャフトの外周面との間に潤滑流体が保持されるラジア
    ル微小間隙を介して対向するラジアル内周面と、前記ス
    ラストプレートの前記スラスト面との間に潤滑流体が保
    持されるスラスト微小間隙を介して対向するスラスト面
    とを有する円筒状のスリーブと、 前記スラストプレートの前記スラスト面側内周縁と前記
    シャフトの外周面との間において、圧入によって生じた
    金属粉を捕捉した状態で硬化している接着剤と、を備え
    た動圧軸受装置。
  2. 【請求項2】前記スラストプレートの内周面の前記スラ
    スト面側には環状の溝部が形成されており、 前記接着剤は前記溝部に保持されている、請求項1に記
    載の動圧軸受装置。
  3. 【請求項3】前記溝部は、軸線方向内方に向かって半径
    方向寸法が大きくなるように形成され、前記接着剤の表
    面が位置する接着剤溜まり部を含んでいる、請求項2に
    記載の動圧軸受装置。
  4. 【請求項4】前記溝部は、前記接着剤溜まり部に連続
    し、前記シャフトの外周面との間に前記接着剤が充填さ
    れた微小間隙を形成する接着溝をさらに含んでいる、請
    求項3に記載の動圧軸受装置。
  5. 【請求項5】前記シャフトの外周面には、前記溝部の接
    着剤溜まり部に対応する位置に、前記シャフトの外径が
    軸線方向内方に向かって漸次変化するよう形成された環
    状のシャフト側接着剤溜まり部が設けられ、 前記接着剤は、前記溝部の接着剤溜まり部と前記シャフ
    ト側接着剤溜まり部との間に形成される、軸線方向内方
    に向かって半径方向寸法が変化する隙間内においてメニ
    スカスを形成している、請求項3又は4に記載の動圧軸
    受装置。
  6. 【請求項6】動圧流体軸受のスラスト面を形成するスラ
    ストプレートをシャフトに固着するための方法であっ
    て、 前記スラストプレートの前記スラスト面側の内周縁に接
    着剤を供給する接着剤供給工程と、 前記接着剤が供給された前記スラストプレートを前記ス
    ラスト面側から前記シャフトに圧入し、圧入時に発生し
    た金属粉を前記接着剤によって捕捉させる、圧入工程
    と、 前記金属粉を捕捉した前記接着剤を硬化させる接着剤硬
    化工程と、を備えたシャフトへのスラストプレート固着
    方法。
  7. 【請求項7】前記スラストプレートの内周面の前記スラ
    スト面側に環状の溝部を形成する溝部形成工程をさらに
    備え、 前記接着剤供給工程では、前記スラストプレートの前記
    溝部に前記接着剤を供給する、請求項6に記載のシャフ
    トへのスラストプレート固着方法。
  8. 【請求項8】前記溝部は、前記スラスト面側に向かって
    半径方向寸法が大きくなるように形成された接着剤溜ま
    り部を含んでおり、 前記圧入工程後に前記接着剤は前記接着剤溜まり部にメ
    ニスカスを形成する、請求項7に記載のシャフトへのス
    ラストプレート固着方法。
  9. 【請求項9】前記溝部は、前記接着剤溜まり部に連続
    し、前記シャフトの外周面との間に前記接着剤が充填さ
    れた微小間隙を形成する接着溝をさらに含んでいる、請
    求項7又は8に記載のシャフトへのスラストプレート固
    着方法。
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