JP4458719B2 - 動圧軸受装置およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報機器等に用いられるスピンドルモータの動圧軸受装置とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
情報機器等に使用されるスピンドルモータには、一方が他方に対して回転自在に支持された軸体と軸受体との間に潤滑剤が充填された動圧軸受装置が使用されている。
【0003】
図5に示すように、シャフト4にスラストフランジ5が固定された軸体と、軸受体としてのスリーブ1とは相対的に回転自在に支持されており、シャフト4の外周とスリーブ1の内周面との間隙には、潤滑剤(図示せず)が充填されている。スリーブ1の端部には、シャフト4およびスラストフランジ5の端面と対向するようにシール部材としてのスラストプレート2が配置され、スリーブ1の開口端が閉塞されている。さらに、図6に示すように、スリーブ1とスラストプレート2との連結部分には接着剤3が塗布されて、潤滑剤が軸受の外部へ流出しないよう封止されている。
【0004】
スリーブ1の接着剤3の塗布部分には、環状の切り欠き部9が形成されており、この切り欠き部9に接着剤3を流し込んでスリーブ1とスラストプレート2との接着強度の向上を図っている。このような構成は、例えば、特開平7−213009号公報などに開示されている。
【0005】
スリーブ1とスラストプレート2との連結部分を接着剤3によりシールする方法としては、第1の方法として、スラストプレート2をスリーブ1に挿入し、スリーブ1とスラストプレート2との連結部分に接着剤3を塗布し、接着剤3を硬化してスラストプレート2をスリーブ1に固定するものがある。また、第2の方法として、スラストプレート2をスリーブ1に圧入した後、スリーブ1とスラストプレート2との連結部分に接着剤3を塗布し、接着剤3を硬化してスラストプレート2をスリーブ1に固定するものがある。さらに、第3の方法として、スラストプレート2をスリーブ1に挿入してかしめを行った後、スリーブ1とスラストプレート2との連結部分に接着剤3を塗布し、接着剤3を硬化してスラストプレート2をスリーブ1に固定するものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の方法では、接着剤3を硬化する際に接着剤3の収縮力がラジアル方向に発生し、このラジアル方向の収縮力によってスラストプレート2が移動するため、スラストプレート2とスラストフランジ5との間に形成されたクリアランスを保つことができず、動圧軸受モータの回転時の浮上高さにばらつきが生じて、軸受性能が損なわれるという問題がある。
【0007】
また、第2,第3の方法では、スラストプレート2をスリーブ1へ圧入する時、またはかしめる時にごみが発生し、軸受内にごみが混入して、動圧軸受の回転ロックが発生するなどの問題がある。
【0008】
本発明は、前記問題点を解決し、軸受体とシール部材との連結部分を接着剤で封止しても、シール部材の位置ずれがなく、軸受内部へのごみの混入のない動圧軸受装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の動圧軸受装置は、軸受体のシール部材受け面に環状の凹部を設けたことを特徴とする。
【0010】
この構成によると、接着剤の硬化時の収縮力が軸受体とシール部材とを密着させる方向に作用するため軸受体とシール部材とを精度良く組み立てることができ、しかも、軸受内部へのごみの侵入を防止できるため、軸受精度が置く、回転ロックの発生を抑えた動圧軸受装置を実現できる。
【0011】
本発明の動圧軸受装置の製造方法は、接着剤のスラスト方向の収縮力によりシール部材を軸受体に固定することを特徴とする。
この構成によると、本発明の動圧軸受装置を容易に実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の動圧軸受装置は、一方が他方に対して回転自在に支持された軸体と軸受体との間に潤滑剤を充填し、前記軸受体の一端を閉塞するようにシール部材を配して前記軸受体とシール部材との連結部分を接着剤で封止した軸受装置であって、前記軸受体には、前記シール部材の軸体側の面に対向するシール部材受け面が設けられており、前記シール部材は前記シール部材受け面上に配置され、前記連結部分は、前記シール部材受け面に設けられた環状の凹部と、前記シール部材の軸体側とは反対側の面の近傍で前記軸受体の内周に設けられた環状の切り欠き部と、前記凹部と前記切り欠き部とをつなぐスラスト方向に伸びる隙間とを有し、前記凹部の接着剤の体積は前記切り欠き部の接着剤の体積よりも大きいことを特徴とする。
【0013】
この構成によると、接着剤の硬化時に発生する収縮力が軸受体とシール部材とを密着させる方向に作用するため、軸受体とシール部材の組立後のずれを低減でき、さらに軸受内部へのごみの侵入を防止できるため、軸受精度が良く、回転ロックの発生を抑えた動圧軸受装置が得られる。
本発明の請求項2に記載の動圧軸受装置は、請求項1において、前記凹部が、前記切り欠き部および前記隙間よりもラジアル方向において前記軸体側に配置されていることを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項3に記載の動圧軸受装置は、請求項1または2において、前記軸受体のシール部材受け面に形成された環状の凹部を第1の環状の凹部とし、この第1の環状の凹部よりも内周側の前記軸受体のシール部材受け面またはこれと対向するシール部材の軸体側の面の少なくとも一方の面に第2の環状の凹部を設けたことを特徴とする。
【0015】
この構成によると、第1の環状の凹部に過剰の接着剤が流れ込んでも、第1の環状の凹部から溢れた接着剤は第2の環状の凹部で受け止められるため、軸受内への接着剤の流れ込みを防止できる。
【0016】
本発明の請求項4に記載の動圧軸受装置は、請求項3において、軸受体のシール部材受け面の表面粗さを、第1の環状の凹部と第2の環状の凹部の間の表面粗さが前記第1の環状の凹部の外周側または第2の環状の凹部の内周側の表面粗さよりも大きくなるよう構成したことを特徴とする。
【0017】
この構成によると、軸受体とシール部材との接着力の向上が図れる。
本発明の請求項5に記載の動圧軸受装置は、請求項1から請求項4のいずれかにおいて、軸受体の内周とシール部材の外周との連結部分における前記軸受体またはシール部材の少なくとも一方の側にスラスト方向に伸びる溝を設けたことを特徴とする。
【0018】
この構成によると、軸受体とシール部材との連結部分に塗布された接着剤を短時間でシール部材受け面に形成された環状の凹部に取り込むことができ、生産タクトの向上が図れる。
【0019】
本発明の請求項6に記載の動圧軸受装置の製造方法は、一方が他方に対して回転自在に支持された軸体と軸受体との間に潤滑剤を充填し、前記軸受体の一端を閉塞するようにシール部材を配して前記シール部材と軸受体との連結部分を接着剤で封止した軸受装置を製造する方法であって、前記シール部材の軸体側の面を、前記軸受体に設けられたシール部材受け面に対向させて、前記シール部材を前記シール部材受け面上に配置する工程と、前記シール部材を前記シール部材受け面上に配置した後、前記シール部材受け面に設けられた環状の凹部と、前記シール部材の軸体側とは反対側の面の近傍で前記軸受体の内周に設けられた環状の切り欠き部と、前記凹部と前記切り欠き部とをつなぐスラスト方向に伸びる隙間とを有する、前記シール部材と軸受体との連結部分を、接着剤で封止する工程と、を具備し、前記接着剤で前記連結部分を封止する際に、前記凹部の接着剤の体積が前記切り欠き部の接着剤の体積よりも大きくなるように前記接着剤を塗布することを特徴とする。
【0020】
この構成によると、本発明の動圧軸受装置を容易に実現できる。
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図4を用いて説明する。
なお、上記従来例を示す図5、図6と同様の構成をなすものには、同一の符号を付けて説明する。
【0021】
(実施の形態1)
上記従来例を示す図5,図6と同様に構成された軸受装置において、この実施の形態1では、軸受体としてのスリーブ1とシール部材としてのスラストプレート2との連結部分に塗布される接着剤の収縮力がスラスト方向へ働くよう、軸受体のシール部材受け面に環状の凹部を設けている。
【0022】
図1に示すように、スリーブ1のシール部材受け面1aには、環状の凹部6が形成されている。環状の凹部6は、例えば、つっきりバイトなどを用いてアンダーカットで形成され、その体積は、スリーブ1とスラストプレート2との連結部分を封止する接着剤3、すなわち環状の切り欠き部9とスリーブ1との間に保持されている接着剤3のうちのスラストプレート2の上面側に保持される接着剤3の体積よりも大きくなるよう設定されている。
【0023】
このような環状の凹部6を設けると、スリーブ1にスラストプレート2を圧入する、あるいはかしめを行うことなく、スリーブ1とスラストプレート2との組み立てを精度良く行える。
【0024】
具体的には、図5と同様に配置された軸体とスリーブ1にスラストプレート2が挿入され、スリーブ1とスラストプレート2との連結部分に接着剤3が塗布される。塗布された接着剤3は、その一部はスリーブ1の内周とスラストプレート2の外周との間隙を通ってシール部材受け面1aに形成された環状の凹部6に充填され、残りの一部はスリーブ1に形成された環状の切り欠き部9とスリーブ1との間に保持されて、スリーブ1とスラストプレート2との間がシールされる。接着剤3の塗布および軸受内部への充填は常温常圧下にて行われ、接着剤3としては、加熱温度が85℃以上の熱硬化性樹脂や、嫌気性樹脂などが好適に使用できる。
【0025】
次いで、接着剤3の硬化が行われると、環状の凹部6に充填された接着剤3の体積はスラストプレート2の上面側に保持された接着剤3の体積よりも大きいため、接着剤3の硬化により発生する収縮力は全体としてスリーブ1とスラストプレート2とを密着させる方向に働くようになる。
【0026】
このように、接着剤の収縮力がラジアル方向に働く上記従来例とは異なり、この実施の形態1では、接着剤3の収縮力がスラスト方向へ働くようにすることで、組立て後のスラストプレート2の移動や傾きを規制して精度良くスリーブ1とスラストプレート2との間の封止を行える。
【0027】
従って、得られた動圧軸受装置は、回転時における回転体の浮上高さのばらつきを低減して回転精度の良いものとなり、製品寿命の向上が図れる。また、接着剤のスラスト方向への収縮力によりスリーブ1とスラストプレート2とを密着させることができるため、スラストプレート2の圧入やかしめを行う必要がなくなり、軸受内部へのごみの混入を低減して、回転ロックの発生を抑制できる。
【0028】
なお、環状の凹部6はその体積がスラストプレート2の上面側に保持される接着剤3の体積よりも大きいものであればよく、溝深さや断面形状は特に限定されるものではない。
【0029】
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2を示す。
上記実施の形態1と同様に構成された動圧軸受装置において、この実施の形態2では、スリーブ1のシール部材受け面1aに形成された環状の凹部6を第1の凹部とした時に、この第1の環状の凹部6よりも内周側に第2の環状の凹部7を形成している。
【0030】
このように第1の環状の凹部6の内周側に第2の環状の凹部7を設けると、第1の環状の凹部6に過剰の接着剤3が流れ込んでも、第1の環状の凹部6から溢れた接着剤3は第2の環状の凹部7で受け止められるため、軸受内部への接着剤3の流れ込みを防止でき、接着剤3と潤滑剤の混入を防止できる。
【0031】
この第2の環状の凹部7は、スリーブ1とスラストプレート2との接着強力を考慮すると、その体積を、第1の環状の凹部6の体積よりも小さくすることが好ましく、その溝深さについても第1の環状の凹部6の溝深さよりも浅く形成することが好ましい。
【0032】
また、上記説明では、第2の環状の凹部7をスリーブ1のシール部材受け面1aに設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、シール部材受け面1aと対向するスラストプレート2の側に設けてもよく、あるいはスリーブ1とスラストプレート2の両方の側に設けてもよい。
【0033】
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3を示す。
この実施の形態3では、上記実施の形態2の構成に加えて、スリーブ1のシール部材受け面の表面粗さを、第1の環状の凹部6と第2の環状の凹部7の間の表面粗さが他の部分の受け面の表面粗さよりも大きくなるよう設定している。
【0034】
具体的には、第1の環状の凹部6と第2の環状の凹部7との間のシール部材受け面1bの表面粗さを、最大高さRmaxが2〜6μm程度の表面粗さとなるようにし、他の部分の受け面、ここでは第2の環状の凹部7よりも内周側のシール部材受け面1cの表面粗さを、最大高さRmaxが2μm以下となるように小さくしている。
【0035】
このような構成とすると、表面粗さの大きいシール部材受け面1bによってスリーブ1とスラストプレート2との接着強力の向上が図れるだけでなく、表面粗さの小さいシール部材受け面1cによって、スリーブ1とスラストプレート2との固定をより精度良く行えるため、上記各実施の形態における動圧軸受装置よりもさらに精度が良く、製品寿命の長い動圧軸受装置が実現できる。
【0036】
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4を示す。
上記実施の形態1と同様に構成された動圧軸受装置において、この実施の形態4では、スリーブ1とスラストプレート2との接合領域において、スリーブ1の内周面もしくはスラストプレート2の外周面の少なくとも一方の側にスラスト方向に延びる溝8を設けている。ここでは、スラストプレート2の外周の一部に溝8を設けた。
【0037】
このような溝8を設けると、スリーブ1とスラストプレート2の連結部分に塗布された接着剤3は溝8を通って第1の環状の凹部6へ流れ込み易くなり、接着剤3を短時間で第1の環状の凹部6に取り込むことができ、生産タクトの短縮が図れる。
【0038】
なお、スラスト方向に延びる溝8は機械加工やエッチングにて容易に形成でき、その数は特に限定されるものではなく、複数設けられていてもよい。
また、上記実施の形態1における動圧軸受装置だけでなく、実施の形態2,3における動圧軸受装置にも適用可能である。
【0039】
なお、上記各実施の形態では、シャフト4の外周にスラストフランジ5が設けられた動圧軸受装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、シャフト4の先端にスラストフランジ5が設けられた構成の動圧軸受装置にも適用できる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明の動圧軸受装置によれば、一方が他方に対して回転自在に支持された軸体と軸受体との間に潤滑剤を充填し、前記軸受体の一端を閉塞するようにシール部材を配して前記シール部材と軸受体との連結部分を接着剤で封止した軸受装置において、前記軸受体には、前記シール部材の軸体側の面に対向するシール部材受け面が設けられており、前記シール部材は前記シール部材受け面上に配置され、前記連結部分は、前記シール部材受け面に設けられた環状の凹部と、前記シール部材の軸体側とは反対側の面の近傍で前記軸受体の内周に設けられた環状の切り欠き部と、前記凹部と前記切り欠き部とをつなぐスラスト方向に伸びる隙間とを有し、前記凹部の接着剤の体積は前記切り欠き部の接着剤の体積よりも大きくすることで、接着剤の硬化時に発生する収縮力が軸受体とシール部材とを密着させる方向に作用するため、シール部材の組立後のずれを低減して軸受体とシール部材とを接着剤により精度良く封止でき、また、軸受内部へのゴミ等の混入を防いで回転ロックの発生のない動圧軸受装置を実現できるため、信頼性が高く、長期に渡って安定した駆動を実現できる動圧軸受装置が得られる。
【0041】
また、本発明の動圧軸受装置の製造方法によると、本発明の動圧軸受装置を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるシール部材と軸受体との間のシール状態を説明する要部拡大断面図
【図2】本発明の実施の形態2におけるシール部材と軸受体との間のシール状態を説明する要部拡大断面図
【図3】本発明の実施の形態3におけるシール部材と軸受体との間のシール状態を説明する要部拡大断面図
【図4】本発明の実施の形態4におけるシール部材と軸受体との間のシール状態を説明する要部拡大断面図
【図5】従来の動圧軸受装置の縦断面図
【図6】図5の要部拡大断面図
【符号の説明】
1 スリーブ
1a〜1c シール部材受け面
2 スラストプレート
3 接着剤
6 第1の環状の凹部
7 第2の環状の凹部
8 溝
9 切り欠き部
Claims (6)
- 一方が他方に対して回転自在に支持された軸体と軸受体との間に潤滑剤を充填し、前記軸受体の一端を閉塞するようにシール部材を配して前記軸受体とシール部材との連結部分を接着剤で封止した軸受装置であって、
前記軸受体には、前記シール部材の軸体側の面に対向するシール部材受け面が設けられており、前記シール部材は前記シール部材受け面上に配置され、
前記連結部分は、前記シール部材受け面に設けられた環状の凹部と、前記シール部材の軸体側とは反対側の面の近傍で前記軸受体の内周に設けられた環状の切り欠き部と、前記凹部と前記切り欠き部とをつなぐスラスト方向に伸びる隙間とを有し、
前記凹部の接着剤の体積は前記切り欠き部の接着剤の体積よりも大きい、動圧軸受装置。 - 前記凹部は、前記切り欠き部および前記隙間よりもラジアル方向において前記軸体側に配置されている、請求項1に記載の動圧軸受装置。
- 前記軸受体のシール部材受け面に形成された環状の凹部を第1の環状の凹部とし、この第1の環状の凹部よりも内周側の前記軸受体のシール部材受け面またはこれと対向するシール部材の軸体側の面の少なくとも一方の面に第2の環状の凹部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の動圧軸受装置。
- 軸受体のシール部材受け面の表面粗さを、第1の環状の凹部と第2の環状の凹部の間の表面粗さが前記第1の環状の凹部の外周側または第2の環状の凹部の内周側の表面粗さよりも大きくなるよう構成したことを特徴とする請求項3に記載の動圧軸受装置。
- 軸受体の内周とシール部材の外周との連結部分における前記軸受体またはシール部材の少なくとも一方の側にスラスト方向に伸びる溝を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の動圧軸受装置。
- 一方が他方に対して回転自在に支持された軸体と軸受体との間に潤滑剤を充填し、前記軸受体の一端を閉塞するようにシール部材を配して前記シール部材と軸受体との連結部分を接着剤で封止した軸受装置を製造する方法であって、
前記シール部材の軸体側の面を、前記軸受体に設けられたシール部材受け面に対向させて、前記シール部材を前記シール部材受け面上に配置する工程と、
前記シール部材を前記シール部材受け面上に配置した後、前記シール部材受け面に設けられた環状の凹部と、前記シール部材の軸体側とは反対側の面の近傍で前記軸受体の内周に設けられた環状の切り欠き部と、前記凹部と前記切り欠き部とをつなぐスラスト方向に伸びる隙間とを有する、前記シール部材と軸受体との連結部分を、接着剤で封止する工程と、
を具備し、前記接着剤で前記連結部分を封止する際に、前記凹部の接着剤の体積が前記切り欠き部の接着剤の体積よりも大きくなるように前記接着剤を塗布する、動圧軸受装置の製造方法。
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