JP2007107658A - 挿入部材の固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持部材に設けた支持孔に挿入部材を挿入固定する構造において、コンパクトかつ安価でありながら、支持孔に対して挿入部材を確実に挿入固定することを可能にする。
【解決手段】支持部材の支持孔端部と挿入部材外面とにそれぞれ、挿入状態で互いに位置が合致する接着剤注入凹部を形成し、両接着剤注入凹部に渡らせて、接着剤を注入固化することを特徴とする挿入部材の固定構造。
【選択図】図35

Description

本発明は、支持孔に挿入固定される挿入部材の固定構造に関する。
この種の挿入部材の挿入固定の手法は様々なものが知られている。例えば、挿入部材を支持孔に圧入させる構造、挿入後にロックワッシャやロックナットで抜け止めする構造、支持孔を有する支持部材と挿入部材とをインサートモールドで成形する構造などが挙げられる。しかし、これらの手法は、構造の小型化や製造コストの低減といった面で弱点があった。
本発明は従って、コンパクトかつ安価でありながら、支持孔に対して挿入部材を確実に挿入固定することが可能な固定構造を提供することを目的とする。
本発明は、支持部材に設けた支持孔に挿入部材を挿入固定する構造において、支持部材の支持孔端部と挿入部材外面とにそれぞれ、挿入状態で互いに位置が合致する接着剤注入凹部を形成し、両接着剤注入凹部に渡らせて、接着剤を注入固化することを特徴としている。
接着剤注入凹部を環状溝として形成すると、接着剤を行き渡らせやすい。また、支持孔端部の接着剤注入凹部に面取部を形成することで、接着剤の注入作業を行いやすくなる。
挿入部材には、支持孔への挿入位置を規定するフランジ部を設けることができる。あるいは、支持孔端部と挿入部材外面の接着剤注入凹部を、挿入部材の軸方向に離間した二カ所に設け、この二カ所の接着剤注入凹部に接着剤を注入固化させることで、挿入方向及びその反対方向への挿入部材の抜け止めを行ってもよい。
挿入部材の接着剤注入凹部の形状は任意に定めることができるが、例えばV字状断面の溝とすることが好ましい。
また、支持孔と挿入部材の形状は任意に定めることができるが、支持孔が円形孔であり、挿入部材が該円形の支持孔に挿通可能な外径の円筒状部材であることが好ましい。
本発明の固定構造を適用する挿入部材は、例えばビス孔を有するねじ受け座とすることができる。この場合、支持部材に保持される被調整部材と、この被調整部材に形成した貫通孔に挿通されビス孔に螺合するねじ部、及び被調整部材に当接する頭部を有する調整ビスと、被調整部材を支持部材から離間させ調整ビスの頭部裏面と接触する方向に付勢する付勢手段とを備え、調整ビスの締め付け量の変化によって支持部材に対する被調整部材の位置を変化させる調整機構に適用することができる。具体的には、この被調整部材が撮像素子を保持している調整機構に好適である。
本発明によれば、コンパクトかつ安価でありながら、支持孔に対して挿入部材を確実に挿入固定することが可能な固定構造が得られる。
「本発明による挿入部材の固定構造を備えたデジタルカメラ全体の説明」
以下、本発明の挿入部材の固定構造をデジタルカメラのCCD傾き調整機構として適用した実施形態を説明する。図1はこのデジタルカメラ200の外観を示している。カメラボディ202の正面に、ズームレンズ鏡筒201、光学ファインダー203、ストロボ204を備え、カメラボディ202の上面には、シャッタボタン205を備えている。
図2と図3に側断面を示すデジタルカメラ200のズームレンズ鏡筒201は、撮影時には図2のようにカメラボディ202から被写体側へ繰り出され、撮影を行わないときは図3のようにカメラボディ202内に収納(沈胴)される。図2では、ズームレンズ鏡筒201の上半断面がワイド端、下半断面がテレ端の撮影状態を示している。図5及び図6に示すように、ズームレンズ鏡筒201は、2群直進案内環10、カム環11、第3繰出筒12、第2繰出筒13、直進案内環14、第1繰出筒15、ヘリコイド環18、固定環22といった略同心の複数の環状(筒状)部材を備えており、これらの環状部材の共通中心軸を図2と図3の鏡筒中心軸Z0として示している。
ズームレンズ鏡筒201の撮像光学系は、物体側から順に第1レンズ群LG1、シャッタS及び絞りA、第2レンズ群LG2、第3レンズ群LG3、ローパスフィルタ25及びCCD60を備えている。第1レンズ群LG1からCCD60までの各光学要素は、撮影状態において共通の撮影光軸(共通光軸)Z1上に位置する。この撮影光軸Z1は、鏡筒中心軸Z0と平行であり、かつ該鏡筒中心軸Z0に対して下方に偏心している。ズーミングは、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2を撮影光軸Z1に沿って所定の軌跡で進退させることによって行い、フォーカシングは同方向への第3レンズ群LG3の移動で行う。なお、以下の説明中で「光軸方向」とは撮影光軸Z1と平行な方向を意味し、被写体側を前方、像面側を後方とする。また、撮影光軸Z1と垂直な平面における上下方向をY軸、左右方向をX軸とする。
固定環22はカメラボディ202内に固定されており、この固定環22の後部に固定ホルダ23が固定されている。固定ホルダ23には、Yステージ71とXステージ21を介してX軸方向とY軸方向へ移動可能に、CCD60とローパスフィルタ25が支持されている。固定ホルダ23の後部には、画像や撮影情報を表示するLCD20が設けられている。
第3レンズ群LG3を保持する3群レンズ枠51は、ガイド軸52、53を介して撮影光軸Z1と平行な方向に直進案内されており、3群枠付勢ばね55によって前方へ付勢されている。3群レンズ枠51には光軸方向に直進案内されたAFナット54が当て付いており、AFナット54はフォーカスモータ160のドライブシャフトの周面に形成した送りねじに螺合している。フォーカスモータ160のドライブシャフトの回転に応じてAFナット54が後方へ移動されると、3群レンズ枠51はAFナット54に押圧されて後方へ移動される。逆にAFナット54が前方へ移動されると、3群レンズ枠51は、3群枠付勢ばね55の付勢力によってAFナット54に追随して前方へ移動される。以上の構造により、3群レンズ枠51を光軸方向に進退移動させることができる。
図4に示すように、固定環22の上部にはズームモータ150が支持されている。ズームモータ150の駆動力は、減速ギヤ機構を介してズームギヤ28(図5)に伝達される。ズームギヤ28は、撮影光軸Z1と平行なズームギヤ軸29によって固定環22に枢着されている。
固定環22の内側にはヘリコイド環18が支持されている。ヘリコイド環18はズームギヤ28によって回転駆動され、図3の収納状態から図2の撮影状態になるまでの間(及びその逆)は、ヘリコイド機構を介してヘリコイド環18が回転しながら光軸方向に移動し、図2の撮影状態(ワイド端からテレ端の間)では、ヘリコイド環18が光軸方向に移動せずに定位置で回転される。第1繰出筒15は、ヘリコイド環18と共に回転及び光軸方向移動を行うように結合されている。
第1繰出筒15とヘリコイド環18の内側には、直進案内環14が支持されている。直進案内環14は、固定環22に形成した直線溝を介して光軸方向に直進案内されており、第1繰出筒15とヘリコイド環18に対しては、相対回転は可能で光軸方向に共に移動するように係合している。
図5に示すように、直進案内環14には、内周面と外周面を貫通する貫通ガイド溝14aが形成されている。貫通ガイド溝14aは、撮影光軸Z1に対して斜行するリード溝部分と、鏡筒中心軸Z0を中心とする周方向溝部分とを有していて、カム環11の外周面に設けた外径突起11aが摺動可能に嵌まっている。外径突起11aはさらに、第1繰出筒15の内周面に形成した撮影光軸Z1と平行な回転伝達溝15aに係合しており、カム環11は第1繰出筒15と共に回転される。カム環11は、貫通ガイド溝14aのリード溝部分に外径突起11aが係合するときには、このリード溝部分の案内を受けて回転しながら光軸方向に進退され、貫通ガイド溝14aの周方向溝部分に外径突起11aが係合するときには、光軸方向に移動せずに定位置で回転する。ヘリコイド環18と同様に、図3の収納状態と図2の撮影状態の間(及びその逆)ではカム環11が回転進退され、図2の撮影状態(ワイド端とテレ端の間)ではカム環11が定位置回転される。
直進案内環14は、その内周面に形成した撮影光軸Z1と平行な直線溝によって、2群直進案内環10と第2繰出筒13を光軸方向に直進案内している。2群直進案内環10は、第2レンズ群LG2を支持する2群レンズ移動枠8を光軸方向に直進案内し、第2繰出筒13は、第1レンズ群LG1を支持する第3繰出筒12を光軸方向へ直進案内する。2群直進案内環10と第2繰出筒13はそれぞれ、カム環11に対して相対回転可能かつ光軸方向に一体に移動するように支持されている。
カム環11の内周面に形成した2群案内カム溝11bに対し、2群レンズ移動枠8の外周面に設けた2群用カムフォロア8aが係合している。2群レンズ移動枠8は2群直進案内環10を介して光軸方向に直進案内されているため、カム環11が回転すると、2群案内カム溝11bの形状に従って、2群レンズ移動枠8が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。
図6に示すように、2群レンズ移動枠8の内側には、第2レンズ群LG2を保持する2群レンズ枠6が、退避回動軸33を中心として回動可能に支持されている。退避回動軸33は撮影光軸Z1と平行な軸であり、2群レンズ枠6が揺動することによって第2レンズ群LG2が、撮影光軸Z1上の撮影位置(図2)と、撮影光軸Z1の上方に退避された退避位置(図3)とに移動される。2群レンズ枠6はトーションばね39によって撮影位置側に付勢されており、固定ホルダ23には、2群レンズ移動枠8が後退したときにトーションばね39に抗して2群レンズ枠6を退避位置に回動させる退避カム突起23aが設けられている。
2群直進案内環10によって光軸方向へ直進案内された第2繰出筒13は、さらに第3繰出筒12を光軸方向へ直進案内している。第3繰出筒12は内径方向に突出する1群用カムフォロア31を有し、この1群用カムフォロア31が、カム環11の外周面に形成した1群案内カム溝11cに摺動可能に嵌合している。第3繰出筒12内には、1群調整環2を介して1群レンズ枠1が支持されている。1群レンズ枠1は第1レンズ群LG1を保持している。
第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の間には、シャッタSと絞りAを有するシャッタユニット100が支持されている。シャッタユニット100は、2群レンズ移動枠8の内側に固定されている。
以上の構造からなるズームレンズ鏡筒201は次のように動作する。図3の鏡筒収納状態においてデジタルカメラ200の外面に設けたメインスイッチ101(図25)をオンすると、制御回路102(図25)に制御されてズームモータ150が鏡筒繰出方向に駆動される。ズームモータ150によりズームギヤ28が回転駆動され、ヘリコイド環18と第1繰出筒15がヘリコイドによって前方へ回転繰出される。直進案内環14は、第1繰出筒15及びヘリコイド環18と共に前方に直進移動する。このとき、第1繰出筒15から回転力が付与されるカム環11は、直進案内環14の前方への直進移動分と、該直進案内環14との間に設けたリード構造(貫通ガイド溝14aのリード溝部分と外径突起11a)による繰出分との合成移動を行う。ヘリコイド環18とカム環11が前方の所定位置まで繰り出されると、それぞれの回転繰出構造(ヘリコイド、リード)の機能が解除されて、鏡筒中心軸Z0を中心とした周方向回転のみを行うようになる。
カム環11が回転すると、その内側では、2群直進案内環10を介して直進案内された2群レンズ移動枠8が、2群用カムフォロア8aと2群案内カム溝11bの関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。図3の収納状態では、2群レンズ移動枠8内の2群レンズ枠6は、固定ホルダ23に突設した退避カム突起23aの作用によって撮影光軸Z1から外れた退避位置に保持されており、該2群レンズ枠6は、2群レンズ移動枠8がズーム領域まで繰り出される途中で退避カム突起23aから離れて、トーションばね39の付勢力によって第2レンズ群LG2の光軸を撮影光軸Z1と一致させる撮影位置(図2)に回動する。以後、ズームレンズ鏡筒201を再び収納位置に移動させるまでは、2群レンズ枠6は撮影用位置に保持される。
また、カム環11が回転すると、該カム環11の外側では、第2繰出筒13を介して直進案内された第3繰出筒12が、1群用カムフォロア31と1群案内カム溝11cの関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。
すなわち、撮像面(CCD受光面)に対する第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の繰出位置はそれぞれ、前者が、固定環22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する第3繰出筒12のカム繰出量との合算値として決まり、後者が、固定環22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する2群レンズ移動枠8のカム繰出量との合算値として決まる。ズーミングは、この第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2が互いの空気間隔を変化させながら撮影光軸Z1上を移動することにより行われる。図3の収納位置から鏡筒繰出を行うと、まず図2の上半断面に示すワイド端の繰出状態になり、さらにズームモータ150を鏡筒繰出方向に駆動させると、同図の下半断面に示すテレ端の繰出状態となる。図2から分かるように、本実施形態のズームレンズ鏡筒201は、ワイド端では第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の間隔が大きく、テレ端では、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2が互いの接近方向に移動して間隔が小さくなる。このような第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の空気間隔の変化は、2群案内カム溝11bと1群案内カム溝11cの軌跡によって与えられるものである。このテレ端とワイド端の間のズーム領域では、カム環11、第1繰出筒15及びヘリコイド環18は、前述の定位置回転のみを行い、光軸方向へは進退しない。
ズームレンズ鏡筒201がワイド端からテレ端までの撮影可能状態にあるとき、測距手段によって得られた被写体距離情報に応じてAFモータ160を駆動することにより、第3レンズ群LG3(3群レンズ枠51)が撮影光軸Z1に沿って移動してフォーカシングが実行される。
メインスイッチ101をオフすると、ズームモータ150が鏡筒収納方向に駆動され、ズームレンズ鏡筒201は上記の繰出動作とは逆の収納動作を行い、図3の収納状態になる。この収納位置への移動の途中で、2群レンズ枠6が退避カム突起23aによって退避位置に回動され、2群レンズ移動枠8と共に後退する。ズームレンズ鏡筒201が収納位置まで移動されると、第2レンズ群LG2は、光軸方向において第3レンズ群LG3やローパスフィルタ25やCCD60と同位置に格納される(鏡筒の径方向に重なる)。この収納時の第2レンズ群LG2の退避構造によってズームレンズ鏡筒201の収納長が短くなり、図3の左右方向におけるカメラボディ202の厚みを小さくすることが可能となっている。
デジタルカメラ200は像振れ補正装置を備えている。この像振れ補正装置は、デジタルカメラ200に加わる振れ(手振れ)の大きさと方向に応じて、CCD60を撮影光軸Z1と垂直な平面に沿って移動させて、CCD60で撮像される被写体像の振れを抑制するものであり、その制御は制御回路102(図25)によって行われる。図7ないし図9は、CCD60を含む振れ補正ユニットISを示しており、図10ないし図23は、振れ補正ユニットISの全体または一部を分解した状態を示している。
固定ホルダ23にはY軸方向(上下方向)に向けて一対のYガイドロッド73、79が設けられており、このYガイドロッド73、79に、Yステージ71のガイド孔71aとガイド溝71b(図16)が移動自在に支持されている。Yステージ71上には、Yガイドロッド73と直交するX軸方向へ向けて一対のXガイドロッド72、74が設けられており、このXガイドロッド72、74に、Xステージ21のガイド孔21aとガイド溝21b(図11、図12)が移動自在に支持されている。Xステージ21上にはCCD60とローパスフィルタ25が固定されている。したがって、固定ホルダ23に対してCCD60は、Yステージ71とXステージ21を介して、撮影光軸Z1と垂直な平面における直交2軸方向に移動可能に支持されている。X軸方向へのXステージ21の可動範囲はYステージ71の内周面によって規制され、Y軸方向へのYステージ71の可動範囲は固定ホルダ23の内周面によって規制される。
Xステージ21に設けたばね掛け突起21vと固定ホルダ23に設けたばね掛け突起23vxの間に、Xステージ付勢ばね87xが張設されている。Xステージ付勢ばね87xは引張ばねであり、ズームレンズ鏡筒201の正面(前方)から見て右方、背面側から見て左方へXステージ21を付勢している。また、Yステージ71に設けたばね掛け突起71vと固定ホルダ23に設けたばね掛け突起23vyの間に、Yステージ付勢ばね87yが張設されている。Yステージ付勢ばね87yは引張ばねであり、Yステージ71を下方へ付勢している。
図16及び図17に示すように、Yステージ71の一側部にはY移動部材80が支持されている。Y移動部材80はY軸方向に長い部材であり、その上下端付近に位置規制フランジ80a、80bを有する。下側の位置規制フランジ80aからは下方に向けてガイドピン80cが突設され、上側の位置規制フランジ80bには一対のガイド孔80dが形成されている。Y移動部材80にはさらに、位置規制フランジ80bに隣接する位置にナット当接部80eと直進溝80f(図16)が設けられ、位置規制フランジ80aと位置規制フランジ80bの間の直線状部分にばね掛け突起80gが設けられている。直進溝80fはY軸方向に向く溝である。
Yステージ71は、位置規制フランジ80aに対向する位置規制フランジ71cと、位置規制フランジ80bに対向する位置規制フランジ71dを有し、位置規制フランジ71cにはガイドピン80cが摺動自在に嵌まるガイド孔71eが形成され、位置規制フランジ71dには一対のガイド孔80dに対して摺動自在に嵌まる一対のガイドピン71fが突設されている。また、位置規制フランジ80aと位置規制フランジ80bの間の直線状部分にばね掛け突起71gが設けられている。
ガイド孔71eとガイドピン80c、及びガイドピン71fとガイド孔80dの関係によって、Yステージ71とY移動部材80は互いをY軸方向に相対移動可能に案内支持している。Yステージ71のばね掛け突起71gとY移動部材80のばね掛け突起80gの間には引張結合ばね81yが張設されていて、この引張結合ばね81yの付勢力は、位置規制フランジ80aと位置規制フランジ71c、位置規制フランジ80bと位置規制フランジ71dを当接させる方向、すなわちYステージ71に対しては上方、Y移動部材80に対しては下方に作用する。
固定ホルダ23には、Xステージ21を案内支持するXガイドロッド72、74とは別に、X軸方向へ向く一対のXガイドロッド77、78が設けられており、このXガイドロッド77、78によって第1X移動部材75が移動自在に支持されている。図14及び図15に示すように、第1X移動部材75はX軸方向に長い部材であり、その両側部付近に位置規制フランジ75a、75bが設けられている。Xガイドロッド77が挿通される一対のガイド孔75cが両方の位置規制フランジ75a、75bに貫通させて形成され、Xガイドロッド78が挿通されるガイド孔75dは位置規制フランジ75aにひとつのみ形成される。位置規制フランジ75aには、ガイド孔75cとガイド孔75dの間に位置させて一対のガイド孔75eが形成され、位置規制フランジ75bには、ガイド孔75cとは別にX軸方向に向くガイドピン75fが突設されている。第1X移動部材75にはさらに、位置規制フランジ75aの下部に連動突起75gが設けられ、位置規制フランジ75aと位置規制フランジ75bの間の直線状部分にばね掛け突起75hが設けられている。
第2X移動部材76はX軸方向に離間する位置規制フランジ76a、76bを有し、一方の位置規制フランジ76aには、第1X移動部材75のガイド孔75eに摺動自在に嵌まる一対のガイドピン76cが突設され、他方の位置規制フランジ76bには第1X移動部材75のガイドピン75fが摺動自在に嵌まるガイド孔76dが形成されている。第2X移動部材76はさらに、位置規制フランジ76aに隣接する位置にナット当接部76eと直進溝76fが設けられ、位置規制フランジ76aと位置規制フランジ76bの間の直線状部分にばね掛け突起76gが設けられている。直進溝76fはX軸方向に向く溝である。
ガイドピン76cとガイド孔75e、及びガイド孔76dとガイドピン75fの摺動関係によって、第1X移動部材75と第2X移動部材76は互いをX軸方向へ相対移動可能に案内支持している。ばね掛け突起75hとばね掛け突起76gの間には引張結合ばね81xが張設されており、この引張結合ばね81xの付勢力は、位置規制フランジ75aと位置規制フランジ76a、位置規制フランジ75bと位置規制フランジ76bを当接させる方向に作用している。
第1X移動部材75の連動突起75gは、Xステージ21に設けた伝達ローラ21c(図12、図13)に当接しており、この当接部分によって第1X移動部材75からXステージ21へX軸方向の移動力が伝達される。伝達ローラ21cは撮影光軸Z1と平行な軸により回転可能に支持されており、Yステージ71と共にXステージ21がY軸方向へ移動したときには、伝達ローラ21cが連動突起75gの当接面上を転動する。連動突起75g側のローラ当接面はY軸方向を向く平面であるため、伝達ローラ21cを転動させることによって、第1X移動部材75にY軸方向への力を与えずにXステージ21をY軸方向へ移動させることができる。
図11に示すように、X軸方向への駆動源であるX軸駆動モータ170xと、Y軸方向への駆動源であるY軸駆動モータ170yが、固定ホルダ23に設けたモータブラケット23bx、23byに固定されている。X軸駆動モータ170xとY軸駆動モータ170yはいずれもステッピングモータであり、そのドライブシャフトに送りねじ171x、171yが形成されている。送りねじ171xにはX駆動ナット85xが螺合し、送りねじ171yにはY駆動ナット85yが螺合している。X駆動ナット85xは、第2X移動部材76の直進溝76fによりX軸方向に直進案内されており、ナット当接部76eに当接している。Y駆動ナット85yは、Y移動部材80の直進溝80fによりY軸方向に直進案内されており、ナット当接部80eに当接している。各ナット85x、85yは、対応する送りねじ171x、171yの両端部から螺合を解除して外れることが可能である。X駆動ナット85xとX軸駆動モータ170xの間と、Y駆動ナット85yとY軸駆動モータ170yの間には、ナット付勢ばね89x、89yが配されている。ナット付勢ばね89x、89yはいずれも圧縮コイルばねであり、各ナット85x、85yが対応する送りねじ171x、171yから駆動モータ170x、170y側に外れた場合に、再螺合させるための付勢力を付与するものである。各ナット85x、85yが対応する送りねじ171x、171yの先端部側(駆動モータ170x、170yと反対側)に外れた場合には、Xステージ付勢ばね87x、Yステージ付勢ばね87yの付勢力によって、再螺合方向の付勢力が付与される。
以上の振れ補正ユニットISの構造を図24に模式的に示す。図24では、デジタルカメラ200の背面側から振れ補正ユニットISを見ている。なお、図24では、作図上の都合から、Xガイドロッド78とガイドピン76cの位置関係など一部が図7〜図23と相違している。この模式図から分かる通り、X軸方向の駆動機構においては、第1X移動部材75と第2X移動部材76は、位置規制フランジ75aが位置規制フランジ76aに当接し、位置規制フランジ75bが位置規制フランジ76bに当接する状態で、引張結合ばね81xの付勢力で弾性的に結合されている。第1X移動部材75には、連動突起75gに当接する伝達ローラ21cを介して、Xステージ付勢ばね87xの付勢力が作用している。Xステージ付勢ばね87xの付勢力は、図24中の左方、すなわち位置規制フランジ75a、75bを位置規制フランジ76a、76bから離間させる方向に作用しているが、引張結合ばね81xの付勢力はXステージ付勢ばね87xの付勢力よりも強く設定されている。そのため、第1X移動部材75と第2X移動部材76は、位置規制フランジ75aと位置規制フランジ76a、位置規制フランジ75bと位置規制フランジ76bがそれぞれ当接する弾性結合状態を維持しながら、全体としてXステージ付勢ばね87xによって図24の左方へ付勢される。そして、ナット当接部76eがX駆動ナット85xに当て付くことで図24の左方への第2X移動部材76の移動が規制されるため、このX駆動ナット85xの位置がX軸方向における第2X移動部材76と第1X移動部材75の基準位置となる。
X軸駆動モータ170xのドライブシャフトを回転駆動すると、送りねじ171xと螺合するX駆動ナット85xがX軸方向に直進移動され、第2X移動部材76と第1X移動部材75のX軸方向位置が変化する。例えば、X駆動ナット85xが図24の右方に移動されると、該X駆動ナット85xがナット当接部76eを押圧し、Xステージ付勢ばね87xに抗して第2X移動部材76と第1X移動部材75が同図の右方に一体的に移動される。第1X移動部材75が図24の右方に移動されると、連動突起75gが伝達ローラ21cを押圧してXステージ21も同図の右方に移動される。逆にX駆動ナット85xを左方に移動させると、Xステージ付勢ばね87xの付勢力によって、第2X移動部材76と第1X移動部材75がX駆動ナット85xに追従して左方に一体的に移動される。このとき、Xステージ付勢ばね87xの付勢力によって、Xステージ21が第1X移動部材75に追従して同図の左方に移動される。連動突起75gと伝達ローラ21cは、Xステージ付勢ばね87xの付勢力によって常に当接した状態に維持される。
また、Y軸方向の駆動機構においては、Yステージ71とY移動部材80は、位置規制フランジ71cが位置規制フランジ80aに当接し、位置規制フランジ71dが位置規制フランジ80bに当接する状態で、引張結合ばね81yによって弾性的に結合されている。Yステージ71は、Yステージ付勢ばね87yによって図24中の下方、すなわち位置規制フランジ71c、71dを位置規制フランジ80a、80bから離間させる方向に付勢されているが、引張結合ばね81yの付勢力はYステージ付勢ばね87yの付勢力よりも強く設定されている。そのため、Yステージ71とY移動部材80は、位置規制フランジ71cと位置規制フランジ80a、位置規制フランジ71dと位置規制フランジ80bがそれぞれ当接する弾性結合状態を維持しながら、全体としてYステージ付勢ばね87yによって下方へ付勢されている。そして、ナット当接部80eがY駆動ナット85yに当て付くことで下方への移動が規制されるため、このY駆動ナット85yの位置がY軸方向におけるY移動部材80とYステージ71の基準位置となる。
Y軸駆動モータ170yドライブシャフトを回転駆動すると、送りねじ171yと螺合するY駆動ナット85yがY軸方向に直進移動され、Y移動部材80とYステージ71のY軸方向位置が変化する。例えば、Y駆動ナット85yが図24の上方に移動されると、該Y駆動ナット85yにナット当接部80eが押圧され、Yステージ付勢ばね87yに抗してY移動部材80とYステージ71が同図の上方に一体的に移動される。逆にY駆動ナット85yを下方に移動させると、Yステージ付勢ばね87yの付勢力によって、Y移動部材80とYステージ71がY駆動ナット85yに追従して下方に一体的に移動される。
Yステージ71がY軸方向に移動すると、Yステージ71上に支持されたXステージ21も共にY軸方向に移動する。一方、Xステージ21に設けた伝達ローラ21cが当接する第1X移動部材75はY軸方向へは移動しないので、Yステージ71と共にXステージ21が上下移動したとき、伝達ローラ21cと連動突起75gの当接箇所が変化する。前述したように、このとき伝達ローラ21cが連動突起75gの当接面上を転動し、第1X移動部材75にY軸方向への移動力を与えずにXステージ21をY軸方向へ移動させることができる。
以上の構造から、X軸駆動モータ170xを正逆に駆動することにより、Xステージ21をX軸方向へ正逆に移動させることができ、Y軸駆動モータ170yを正逆に駆動することにより、Yステージ71と該Yステージ71に支持されたXステージ21とをY軸方向へ正逆に移動させることができる。
図14や図15に示すように、第1X移動部材75には、位置規制フランジ75aの近傍に板状の位置検出部75iが設けられている。また、図16に示すように、Yステージ71には、位置規制フランジ71cの近傍に板状の位置検出部71hが設けられている。図18及び図19に示すように、第1X移動部材75に設けた位置検出部75iの通過を検出することが可能なフォトインタラプタ103と、Yステージ71に設けた位置検出部71hの通過を検出することが可能なフォトインタラプタ104が設けられている。各位置検出部75i、71hの通過をフォトインタラプタ103、104で検知することによって、X軸方向における第1X移動部材75(すなわちXステージ21)と、Y軸方向におけるYステージ71の初期位置を検出することができる。
図25のブロック図に示すように、デジタルカメラ200は、X軸とY軸周りにおける移動角速度を検出するXジャイロセンサ(角速度センサ)105とYジャイロセンサ(角速度センサ)106を備え、カメラに加わった振れの速さ(大きさ)と方向は、このジャイロセンサ105、106によって検知される。続いて制御回路102において、Xジャイロセンサ105とYジャイロセンサ106の検出したX、Y2軸方向の振れの角速度を時間積分して移動角度を求め、該移動角度から焦点面(CCD60の撮像面)上でのX軸方向及びY軸方向の像の移動量を演算すると共に、この像振れをキャンセルするための各軸方向に関するXステージ21(第1X移動部材75及び第2X移動部材76)とYステージ71(Y移動部材80)の駆動量及び駆動方向(X軸駆動モータ170x、Y軸駆動モータ170yの駆動パルス)を演算する。そして、この演算値に基づいて、X軸駆動モータ170xとY軸駆動モータ170yを駆動制御する。これにより、CCD60で撮像される被写体像の振れが抑制される。撮影モード切替スイッチ107(図25)のオンによってこの像振れ補正モードに入ることができ、撮影モード切替スイッチ107をオフにした状態では、像振れ補正機能が停止されて通常撮影を行うことができる。撮影モード切替スイッチ107ではさらに、像振れ補正モードにおいて、常時各X軸駆動モータ170x、Y軸駆動モータ170yを駆動させて振れ補正を行う第1追従モードと、測光スイッチ108やレリーズスイッチ109の操作時にのみ各X軸駆動モータ170x、Y軸駆動モータ170yを駆動させて振れ補正を行う第2追従モードとを選択することができる。なお、シャッタボタン205の半押しで測光スイッチ108がオンになり、シャッタボタン205の全押しでレリーズスイッチ109がオンになる。
デジタルカメラ200における以上の像振れ補正装置では、各駆動モータ170x、170yから駆動対象であるCCD60(Xステージ21)への駆動力伝達機構に、負荷や衝撃を吸収して送りねじ171x、171yなどの損傷を防ぐ構造を備えている。この損傷防止構造は、X軸方向の駆動機構においては、ばね結合された第1X移動部材75と第2X移動部材76によって構成され、Y軸方向の駆動機構においては、ばね結合されたYステージ71とY移動部材80によって構成されている。
例えば、X軸駆動モータ170xによって図24の右方へX駆動ナット85xを駆動したとき、Xステージ21がYステージ71に当接して移動規制端に達したり、他の原因でXステージ21の移動が妨げられたりすると、通常は一体に移動する第1X移動部材75と第2X移動部材76が、引張結合ばね81xの付勢力に抗して、位置規制フランジ75a、76aと位置規制フランジ75b、76bを離間させる方向に相対移動する。具体的には、Xステージ21と共に移動が妨げられた第1X移動部材75に対して、第2X移動部材76が単独で図24の右方へ移動することができる。これにより、Xステージ21が移動不能になっても、X駆動ナット85xは送りねじ171xに沿って移動可能となるため、過大な負荷がかからずに済み、ねじ螺合部分に食い付きが生じたり、その他の動力伝達部分が損傷したりするおそれがない。なお、X軸駆動モータ170xによって図24の左方へX駆動ナット85xを駆動したときには、X駆動ナット85xがナット当接部76eから離れる方向への移動であるから、第2X移動部材76や第1X移動部材75にはモータ駆動力が作用せず、仮にXステージ21の移動が妨げられていても、駆動力伝達機構に無理な力が加わることはない。
Y軸方向の駆動機構もこれと同様の機能を備える。例えば、Y軸駆動モータ170yによって図24の上方へY駆動ナット85yを駆動したとき、Yステージ71が固定ホルダ23に当接して移動規制端に達したり、他の原因でYステージ71(またはXステージ21)の移動が妨げられたりすると、通常は一体に移動するY移動部材80とYステージ71が、引張結合ばね81yの付勢力に抗して、位置規制フランジ71c、80aと位置規制フランジ71d、80bを離間させる方向に相対移動する。具体的には、移動が妨げられたYステージ71に対して、Y移動部材80が単独で図24の上方へ移動することができる。これにより、Yステージ71が移動不能であっても、Y駆動ナット85yは送りねじ171yに沿って移動可能となるため、過大な負荷がかからずに済み、ねじ螺合部分に食い付きが生じたり、その他の動力伝達部分が損傷したりするおそれがない。なお、Y軸駆動モータ170yによって図24の下方へY駆動ナット85yを駆動したときには、Y駆動ナット85yがナット当接部80eから離れる方向への移動であるから、Y移動部材80やYステージ71にはモータ駆動力が作用せず、仮にYステージ71の移動が妨げられていても、駆動力伝達機構に無理な力が加わることはない。
前述の通り、X軸方向におけるXステージ21の移動端はYステージ71の内周面によって定められ、Y軸方向におけるYステージ71の移動端は固定ホルダ23の内周面によって定められる。理想的には、Xステージ21が左右の移動端に達したときに送りねじ171xからX駆動ナット85xへの駆動力伝達が遮断され、Yステージ71が上下の移動端に達したときに送りねじ171yからY駆動ナット85yへの駆動力伝達が遮断されることが好ましいが、部品の精度誤差などを考慮すると、必ずしもこのような理想的な関係になるとは限らない。例えば、Xステージ21(あるいはYステージ71)が機械的な移動端に達した状態で駆動ナット85x(85y)と送りねじ171x(171y)の螺合長さにまだ余裕がある場合、前述したような損傷防止構造を備えていなければ、さらなるモータ駆動によって負荷がかかり、駆動ナット85x(85y)と送りねじ171x(171y)に食い付きが生じてしまうおそれがある。これを防ぐための対策として、Xステージ21やYステージ71が容易に移動端に達しないように可動量に十分なマージンを持たせた上で、送りねじ171x(171y)の両端部に駆動ナット85x(85y)が達したときにねじ螺合が解除して駆動ナット85x(85y)が脱落するように構成することが考えられる。しかし、この構成では、Xステージ21やYステージ71の可動範囲を必要以上に大きくせざるを得ないため、装置全体が大型化するおそれがある。また、Xステージ21やYステージ71が移動端とは関係のない中間位置で移動不良に陥った場合には、Xステージ21やYステージ71の可動範囲に関係なく、ねじ螺合部分に大きな負荷がかかってしまう。これに対し、本実施形態の像振れ補正装置では、駆動機構に設けた中間部材(第1X移動部材75と第2X移動部材76、Yステージ71とY移動部材80)の相対移動によって移動量の誤差を吸収するので、Xステージ21やYステージ71の可動範囲を必要以上に大きくする必要がない。また、前述したように、Xステージ21やYステージ71が移動端とは関係のない中間位置で移動不能になっても、この中間部材の相対移動で駆動ナット85x(85y)の移動量との差を吸収するので、ねじ螺合部分には負荷がかからない。本実施形態では、第1X移動部材75と第2X移動部材76の相対移動量は、X駆動ナット85xとXステージ21がそれぞれの可動範囲においていかなる位置関係にあっても、その位置誤差を吸収できるように設定されている。同様に、Yステージ71とY移動部材80の相対移動量は、Y駆動ナット85yとYステージ71がそれぞれの可動範囲においていかなる位置関係にあっても、その位置誤差を吸収できるように設定されている。
駆動力伝達機構に対して負荷がかかる原因は、Xステージ21やYステージ71の移動が制限されることだけではない。振れ補正用の光学要素であるCCD60はX軸やY軸方向に移動自在に支持されているため、デジタルカメラ200を落下させたりして瞬間的に大きな外力が加わると、モータ170x、170yによる駆動力を与えていないにも関わらず、CCD60を保持するXステージに21やYステージ71に移動力が作用するおそれがある。本実施形態の像振れ補正装置では、このような場合にも負荷や衝撃を確実に吸収することができる。
例えば、モータ駆動力以外の外力によってXステージ21が図24の左方へ移動された場合、伝達ローラ21cを介して第1X移動部材75が同方向へ押圧される。この押圧方向は、位置規制フランジ75a、75bを位置規制フランジ76a、76bから離間させる方向であるため、第1X移動部材75は、引張結合ばね81xの付勢力に抗しつつ単独で移動することができる。このとき、第2X移動部材76に作用するのは、引張結合ばね81xによる弾性的な引張力だけであり、第1X移動部材75が第2X移動部材76を機械的に押圧することがないので、第2X移動部材76からX駆動ナット85xに対して過度な力が加わらない。また、外力によってXステージ21が図24の左方へ移動された場合には、伝達ローラ21cが連動突起75gから離れる方向への移動であるから、第1X移動部材75と第2X移動部材76のいずれにもXステージ21の移動力は影響しない。つまり、X軸駆動モータ170xを停止した状態でXステージ21が外力などによって正逆いずれの方向に移動しても、X駆動ナット85xと送りねじ171xの螺合部分には無理な力が加わることがない。
また、モータ駆動力以外の外力によってYステージ71が図24の下方へ移動された場合、この押圧方向は、位置規制フランジ80a、80bを位置規制フランジ71c、71dから離間させる方向であるため、Yステージ71は、引張結合ばね81yの付勢力に抗しつつ単独で移動することができる。このとき、Y移動部材80に作用するのは、引張結合ばね81yによる弾性的な引張力だけであり、Yステージ71がY移動部材80を機械的に押圧することがないので、Y移動部材80に当接するY駆動ナット85yに対して過度な力が加わらない。また、外力によってYステージ71が図24の上方へ移動された場合には、位置規制フランジ80a、80bと位置規制フランジ71c、71dの当接関係によってY移動部材80が上方に押圧されるが、この移動方向は、ナット当接部80eがY駆動ナット85yから離れる方向への移動であるから、Y駆動ナット85yには移動力が加わらない。つまり、Y軸駆動モータ170yを停止した状態でYステージ71が外力などによって正逆いずれの方向に移動しても、Y駆動ナット85yと送りねじ171yの螺合部分には無理な力が加わることがない。
以上のように、本実施形態の像振れ補正装置では、モータ駆動時にXステージ21やYステージ71の移動不良があった場合と、外力などによりXステージ21やYステージ71が予期せぬ移動をした場合のいずれにおいても、その移動力を吸収して駆動機構の損傷を防ぐことができる。特に、駆動ナット85x、85yと送りねじ171x、171yの螺合部分に負荷がかからないようにしているため、ねじ螺合部分の損傷防止効果が高い。送りねじ171x、171yのリードを小さくすることでXステージ21やYステージ71を高精度に駆動できるが、送りねじのリードを小さくするとその分強度的には不利になる。しかし、本実施形態の構成によれば、ねじ螺合部分に負荷がかかるおそれがないので、送りねじ171x、171yのリードを小さくすることができる。
図26ないし図28は、振れ補正ユニットISの別の実施形態を示す。図26ないし図28では、以上の実施形態と共通する部材には同じ符号を付している。この別実施形態では、Xステージ付勢ばね87xの一端部が固定ホルダ23ではなくYステージ71に係合されている点のみが以上の実施形態と異なる。すなわち、Xステージ付勢ばね87xは、Xステージ21のばね掛け突起21vとYステージ71のばね掛け突起71wの間に張設されている。この態様でも最初の実施形態と同じ効果が得られる。
以上の各実施形態では、CCD60がローパスフィルタ25などと共にユニット化されており、像振れ補正時にはこのCCDユニットが駆動される。CCDユニットの詳細構造を図29以下に示す。
図29ないし図34に示すように、ローパスフィルタ25とCCD(撮像素子)60は、Xステージ21とCCD押さえ板(被調整部材)61の間に挟持されている。より詳しくは、Xステージ21の前端開口部の内側にローパスフィルタ25が当接し、このローパスフィルタ25の背面側に、パッキン26を挟んでCCD60の撮像面が位置している。パッキン26は弾性変形可能な材料で形成されている。CCD60はCCD基板62と共にCCD押さえ板61の前面に固定されており、CCD基板62はCCD押さえ板61の背面側へ延設されて、画像信号伝送用のフレキシブル基板90の一端部に接続している。フレキシブル基板90の他端部は、制御回路102側の固定基板に接続している。
CCD押さえ板61は、CCD60やCCD基板62を支持する前方平面部61aと、この前方平面部61aの両側と下部に突出する3つの支持脚部61bを有している。Xステージ21には、3つの支持脚部61bがそれぞれフィットする形状をなす3つの凹部21dが形成されている。CCD押さえ板61の3つの支持脚部61bにはそれぞれ、前後方向に貫通する円形の貫通孔61cが穿設されている。Xステージ21の3つの凹部21dにはそれぞれ、貫通孔61cに対抗する位置に3つのナット63が固定され、ナット63に隣接する位置にばね収納孔21eが形成されている。ばね収納孔21eには圧縮コイルばね(付勢手段)64が収納される。また、前方平面部61aの両側の2つの支持脚部61bには、貫通孔61cの下方に位置させて位置決め孔61dが穿設されており、Xステージ21の2つの凹部21dにはそれぞれ、この位置決め孔61dに嵌合可能な位置決め突起21fが突設されている。
図12に示すように、3つのナット63はそれぞれXステージ21とは別体の金属部材であり、大径のフランジ部63bをXステージ21の前面側の大径孔21gに係合させた状態で固定されている。ナット63の円筒状軸部63aは、大径孔21gに続く貫通孔21mを貫通して、凹部21dの底面(開口基準面)から光軸方向後方へ向けて突出している。図35及び図36に示すように、各ナット63の円筒状軸部63aの外径サイズは、貫通孔61cの内径(開口径)よりも小さく設定されている。円筒状軸部63aの軸線方向に向けてビス孔63cが形成されており、このビス孔63cに対して、円筒状軸部63aの先端部側(光軸方向後方)からCCD調整ビス65を螺合させることができる。CCD調整ビス65は、ビス孔63cに螺合する雄ねじを有するビス軸部(ねじ部)65aと、該ビス軸部65aよりも大径の頭部65bを有する。円筒状軸部63aとは逆に、頭部65bの外径は、貫通孔61cの内径サイズ(開口径)よりも大きく設定されている。
CCDユニット組み立ての際には、3つのばね収納孔21eにそれぞれ圧縮コイルばね64を圧縮挿入した状態で、3つの支持脚部61bをそれぞれ対応する凹部21dへ進入させるようにしてCCD押さえ板61とXステージ21を接近させる。すると、一対の位置決め突起21fが位置決め孔61dに係合してXステージ21とCCD60の相対位置が定められる。さらに前述の通り、各ナット63の円筒状軸部63aの外径が対応する貫通孔61cの内径(開口径)よりも小さいため、CCD押さえ板61とXステージ21をある程度接近させると、円筒状軸部63aの先端部が貫通孔61c内に入り込む。
続いて、それぞれのナット63のビス孔63cに対してCCD調整ビス65のビス軸部65aを螺合させる。Xステージ21とCCD押さえ板61を接近させると、凹部21dに挿入した圧縮コイルばね64が支持脚部61bとの間で圧縮され、その復元力によって、CCD押さえ板61がXステージ21から離間する方向(光軸方向後方)へ押し付けられる(図37)。しかし、同方向へのCCD押さえ板61の移動を、3箇所のCCD調整ビス65の頭部65bの裏面で規制するため、光軸方向におけるCCD押さえ板61の位置が規定される。つまり、CCD60とローパスフィルタ25を挟持した状態で、Xステージ21とCCD押さえ板61が結合される。
Xステージ21とCCD押さえ板61を結合させたのち、図31及び32に示すように、Xステージ21の背面側に可動板91を取り付ける。Xステージ21には、一対の係止孔21hと、ビス孔21iと、位置決め突起21kが形成され、可動板91には、一対の係止孔21hに係合する一対の抜止腕部91aと、貫通孔91bと、位置決め孔91cが形成されている。一対の抜止腕部91aの先端部をそれぞれ対応する係止孔21hに係合させ、位置決め孔91cに位置決め突起21kを係合させた状態で、貫通孔91bを通して可動板固定ビス92をビス孔21iに螺合させることにより、可動板91がXステージ21に対して固定される(図32)。可動板91はフレキシブル基板90を安定支持させる機能を有し、可動板91を取り付けることでCCDユニットが完成する。
このCCDユニットでは、CCD60の撮像面中心を中心とする周囲の3位置にCCD調整ビス65が分散配置されているため、各CCD調整ビス65の締め付け量を変化させることにより、撮影光軸Z1に対するCCD押さえ板61、すなわちCCD60撮像面の角度を変化させることができる。例えば、CCD調整ビス65の締め付け量を大きくすると、CCD押さえ板61の光軸方向位置を規定する頭部65bの位置が前方に変位するので、締め付け量を大きくした当該CCD調整ビス65に接するCCD押さえ板61の支持脚部61bが前方に押し出される。逆にCCD調整ビス65の締め付け量を小さくすると、頭部65bの位置が光軸方向後方に変位するので、締め付け量を小さくした当該CCD調整ビス65に接するCCD押さえ板61の支持脚部61bが、圧縮コイルばね64の付勢力により後方へ押し出される。そして、3つのCCD調整ビス65の締め付けバランスを変化させることで、撮影光軸Z1に対するCCD60の傾き角を自在に変化させることができる。なお、図32から分かる通り、可動板91を取り付けた状態で3つのCCD調整ピス65のビスヘッド65bが露出しており、可動板91を外すことなくCCD60の傾き調整作業を行うことができる。
図33と図34は、3つのCCD調整ビス65のうち、前方平面部61aを挟んで左右に位置する2つのCCD調整ビス65の締め付け調整を行う場合を示す断面図である。図33は左右のCCD調整ビス65の締め付け量がほぼ均等で、かつビス孔63cに対して調整ビス65を最大締め付け位置(締め付け終端位置)まで締め付けていない状態である。このときの一方のCCD調整ビス65の周辺構造を図35に拡大して示す。同図から分かる通り、圧縮コイルばね64の付勢力によってCCD押さえ板61の支持脚部61bが頭部65bの裏面に当て付いているが、円筒状軸部63aの先端部と頭部65bの間には空間があるため、CCD調整ビス65をさらに締め込んで頭部65bと支持脚部61bを前方に移動させる余地が残っている。
図34は、図中左側のCCD調整ビス65を最大締め付け位置まで締め付けた状態を示す。このCCD調整ビス65付近を拡大した図36から分かる通り、当該CCD調整ビス65に当接する支持脚部61bが圧縮コイルばね64の付勢力に抗して前方に押し込まれ、CCD押さえ板61とCCD60が傾動されている。このときXステージ21は傾動されていないが、CCD60側の傾動分は、該CCD60が接するパッキン26の弾性変形によって吸収される(図34参照)。
図36に示す通り、ナット63の円筒状軸部63aがCCD押さえ板61の貫通孔61c内に挿通されているため、CCD調整ビス65は、頭部65bが円筒状軸部63aの先端部に当接するまで締め付けることが可能である。このとき、CCD押さえ板61の支持脚部61bは、CCD調整ビス65の頭部65bとXステージ21の凹部21dの底面の間に挟着されておらず、該凹部21dの底面と非接触の状態に保持される。支持脚部61bが挟着されていないため、他のCCD調整ビス65の締め付け量を変化させたときに、この最大締め付け状態におけるCCD調整ビス65の箇所でもCCD押さえ板61の傾動が妨げられることがない。つまり、CCD調整ビス65のビス軸部65aとナット63のビス孔63cの螺合範囲全体を、CCD傾き調整範囲として用いることができる。
「本発明の挿入部材の固定構造の説明」
Xステージ(支持部材)21の貫通孔(支持孔)21mは円形孔であり、これに挿通されるナット(挿入部材)63の円筒状軸部(ねじ受け座)63aは円筒状の外周面を有している(図38参照)。図35、図36、図39及び図40に示すように、貫通孔21mのうち凹部21dに臨む側の開口端部には、座繰り状の面取部21pと環状凹部21qとからなる支持孔凹部(接着剤注入凹部)21rが形成されている。面取部21pは、貫通孔21mの開口部(凹部21dの底面)から貫通孔21mの内方に進むにつれて徐々に開口径を小さくする円錐状の凹部であり、環状凹部21qは内径サイズが一定の凹部である。この面取部21pと環状凹部21qからなる支持孔凹部21rは、貫通孔21mの軸線を中心として環状に形成されている。一方、円筒状軸部63aの外周面には、支持孔凹部21rに対向する位置に外周溝(接着剤注入凹部)63dが形成されている。外周溝63dは、円筒状軸部63aの軸線を中心とする環状溝であり、V字形の一様断面形状をなしている。
ナット63をXステージ21に取り付ける際には、円筒状軸部63aを大径孔21g側から貫通孔21mに挿入していく。フランジ部63bが大径孔21gの底面に当接することでナット63の挿入が規制される。図39及び図40に示すように、このとき外周溝63dは凹部21dの底面よりも深く位置して支持孔凹部21rに対向し、外周溝63dと支持孔凹部21rがそれぞれ環状の接着剤注入凹部を構成する。そして、この外周溝63dと支持孔凹部21rに渡らせて接着剤ADを注入する。接着剤ADの注入は開口径が大きい面取部21p側から行うので、周囲に接着剤がはみ出しにくく作業性がよい。このとき低粘度の接着剤を用いることで、支持孔凹部21rと外周溝63dからなる環状の注入凹部全体に毛細管現象によって容易に接着剤を行き渡らせることができ、さらに作業性が向上する。注入された接着剤ADが固化すると、貫通孔21mに対する円筒状軸部63aの軸方向移動を規制して抜け止めする。具体的には、固化した接着剤ADによって、図35と図36の下方へ向けてのナット63の脱落が規制される。
図41は挿入部材の固定構造の第2の実施形態を示す。この実施形態では、先の実施形態のフランジ部63bに相当する位置規制部をナット163が有しておらず、フランジ部63bに代わる抜け止め手段として接着剤ADを用いている。すなわち、貫通孔21mのうち凹部21dと反対側の開口端部には、面取部121pと環状凹部121qからなる支持孔凹部121rが形成されている。この支持孔凹部121rはそれぞれ、支持孔21mの他端側の支持孔凹部21rと対称をなす形状であり、貫通孔21mの軸線を中心とする環状凹部として形成されている。一方、円筒状軸部163aの外周面には、支持孔凹部21rに対向する外周溝63aに加えて、支持孔凹部121rに対向する位置に外周溝163dが形成されている。外周溝163dは、外周溝63dと同様に円筒状軸部163aの軸線を中心とする環状溝であり、V字状の一様断面形状を有している。すなわち、支持孔21mとナット163の円筒状軸部163aにはそれぞれ、この円筒状軸部163aの軸方向に離間した二カ所に接着剤注入凹部(支持孔凹部21rと121r、外周溝63dと163d)が形成されている。
Xステージ21にナット163を取り付けるときには、まず貫通孔21mに円筒状軸部163aを挿入する。このとき、外周溝63dと外周溝163dがそれぞれ支持孔凹部21rと支持孔凹部121rに対向するように、治具によってナット163の挿入位置を定める。続いて、外周溝63dと支持孔凹部21rからなる一方の注入凹部に接着剤ADを注入し、外周溝163dと支持孔凹部121rからなる他方の注入凹部に接着剤ADを注入する。それぞれの接着剤ADが固化すると、ナット163は貫通孔21mに対する軸線方向移動が規制され、貫通孔21mのいずれの開口部からも脱落しないように抜け止めされる。
以上の各実施形態によれば、極めてコンパクトかつ安価な構造によって、貫通孔21mに対してナット63、163を確実に抜け止めすることができる。この本発明の実施形態との比較例を図42ないし図46に示す。
図42は、上記実施形態のXステージ21に相当する支持部材321に形成した貫通孔321mに対して、ナット363の軸部363aを圧入させた比較例である。ナット挿入方向への位置決め(抜け止め)は、フランジ部363bと大径孔321gの係合によって行い、これと反対方向への抜け止めを、軸部363aの圧入による貫通孔321mの締付保持力によって行う。この形態では、圧入部分で十分な保持力を得るために、軸部363aと貫通孔321mの締付係合長(インロー長)を大きく確保する必要があり、固定構造が大型化してしまうというデメリットがある。
図43は、支持部材421に形成した有底孔421mに対して、ナット463の軸部463aを圧入させた比較例である。ナット463は、図中下方へ向けては有底孔421mの底部によって移動規制され、これと反対方向への抜け止めを軸部463aの圧入による貫通孔421mの締付保持力によって行う。図42と同様に、この形態では、圧入部分で十分な保持力を得るために、軸部463aと有底孔421mの締付係合長(インロー長)を大きく確保する必要があり、固定構造が大型化してしまうというデメリットがある。
図44は、支持部材521に形成した貫通孔521mに対して、ロックワッシャ500を用いてナット563の抜け止めを行う比較例である。フランジ部563bと大径孔521gが係合する挿入規制位置までナット563の軸部563aを貫通孔521mに挿入してから、この軸部563aの外周面に形成した501環状溝にロックワッシャ500を係着させると、ロックワッシャ500によってナット563が抜け止められる。この形態では、ロックワッシャ500を設けるために余分なスペースが必要で固定構造が大型化しやすく、しかもロックワッシャ500と軸部563aの係着部分でスラスト方向(軸方向)へのガタが発生しやすいというデメリットがある。
図45は、支持部材621に形成した貫通孔621mに対して、ロックナット600を用いてナット663の抜け止めを行う比較例である。フランジ部663bと大径孔621gが係合する挿入規制位置までナット663の軸部663aを貫通孔621mに挿入し、ナット663の軸部の外周面に形成した雄ねじ部601に対してロックナット600を螺合させると、ロックナット600によってナット663が抜け止められる。この形態は、図44のロックワッシャを用いたタイプよりもガタが生じにくいが、ロックワッシャよりも厚みのあるロックナット600を用いるため、スペース効率の面で不利である。
図46は、支持部材721に対してナット763をインサートモールドするタイプの比較例である。支持部材721とナット763の軸部763aには互いに係合する凹凸部700が形成され、ナット763の軸方向移動が生じないようになっている。このタイプは、比較的小型に抜け止め構造を構成でき、ガタなどの不具合も生じにくいが、成形用の設備費用が高価であり、また支持部材やナットを複雑な形状にしにくいというデメリットがある。
以上の各比較例に対し、本発明の実施形態によれば、支持孔である貫通孔21m、121mの開口端と、挿入部材であるナット63、163の軸部外面とにそれぞれ注入凹部を形成し、この注入凹部に接着剤ADを注入するだけの極めて省スペースな構造でナット63、163を挿入固定することができ、しかもこの固定構造は極めて安価に得ることができる。
以上、図示実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態はデジタルカメラの撮像素子の傾き調整機構へ適用したものであるが、これ以外にも様々な挿入部材の固定構造に適用することができる。
また、実施形態の挿入部材はナットであるが、本発明はナット以外の挿入部材にも適用可能である。
本発明の挿入部材の固定構造を適用したデジタルカメラの正面図である。 同デジタルカメラの撮影状態における側断面図である。 同デジタルカメラの鏡筒収納状態の側断面図である。 同デジタルカメラの収納状態におけるズームレンズ鏡筒の斜視図である。 ズームレンズ鏡筒の一部の分解斜視図である。 ズームレンズ鏡筒の異なる部分の分解斜視図である。 像振れ補正装置を構成する振れ補正ユニットの前方斜視図である。 振れ補正ユニットの後方斜視図である。 図8とは角度を異ならせた振れ補正ユニットの後方斜視図である。 振れ補正ユニットの分解斜視図である。 振れ補正ユニットにおける固定ホルダ付近を拡大して示した分解斜視図である。 CCDユニットの前方分解斜視図である。 フレキシブル基板と可動板を除いた状態のCCDユニットの後方斜視図である。 第1X移動部材と第2X移動部材の分解状態を示す前方斜視図である。 第1X移動部材と第2X移動部材の分解状態と組立状態を示す後方斜視図である。 Y移動部材とYステージの分解状態を示す前方斜視図である。 Y移動部材とYステージの分解状態と組立状態を示す後方斜視図である。 振れ補正ユニットから固定ホルダを除いた状態の前方斜視図である。 同後方斜視図である。 振れ補正ユニットからさらに駆動モータ、フォトインタラプタ、付勢用のばねを除いた状態の前方斜視図である。 同後方斜視図である。 振れ補正ユニットからさらに第2X移動部材とY移動部材を除いた状態の前方斜視図である。 同後方斜視図である。 振れ補正ユニットの構造を模式的に示す図である。 図1ないし図3のデジタルカメラの主要な電気回路構成を示すブロック図である。 振れ補正ユニットの別の実施形態を示す前方斜視図である。 同後方斜視図である。 図26及び図27の別形態の振れ補正ユニットを模式的に示す図である。 CCDユニットの分解斜視図である。 後方から見たCCDユニットの分解斜視図である。 CCDユニットにおいてXステージとCCD押さえ板を固定した状態の後方斜視図である。 図31の状態からさらに可動板を固定してCCDユニットが完成した状態の後方斜視図である。 CCDの傾き調整前の像振れ補正ユニットの断面図である。 CCDの傾き調整を行った状態の像振れ補正ユニットの断面図である。 図33に示す2つの調整ビスのうち一方の調整ビスの周辺を拡大して示した断面図である。 図34に示す2つの調整ビスのうち一方の調整ビスの周辺を拡大して示した断面図である。 CCDユニットの圧縮コイルばねを通る断面位置を示す、像振れ補正ユニットの断面図である。 支持部材であるXステージの貫通孔と挿入部材であるナットを拡大して示す前方斜視図である。 Xステージの貫通孔からナットの軸部が突出している状態を示す後方斜視図である。 図35及び図36の接着剤注入凹部付近を拡大して示す断面図である。 本発明による挿入部材の固定構造の第2の実施形態を示す、調整ビスとナット周辺の拡大断面図である。 本発明との第1の比較例における調整ビスとナット付近の拡大断面図である。 本発明との第2の比較例における調整ビスとナット付近の拡大断面図である。 本発明との第3の比較例における調整ビスとナット付近の拡大断面図である。 本発明との第4の比較例における調整ビスとナット付近の拡大断面図である。 本発明との第5の比較例における調整ビスとナット付近の拡大断面図である。
符号の説明
8 2群レンズ移動枠
10 2群直進案内環
11 カム環
12 第3繰出筒
13 第2繰出筒
14 直進案内環
15 第1繰出筒
18 ヘリコイド環
20 LCD
21 Xステージ(支持部材)
21a ガイド孔
21b ガイド溝
21c 伝達ローラ
21d 凹部
21e ばね収納孔
21f 位置決め突起
21g 大径孔
21h 係止孔
21i ビス孔
21k 位置決め突起
21m 貫通孔(支持孔、円形孔)
21p 121p 面取部
21q 121q 環状凹部
21r 121r 支持孔凹部(接着剤注入凹部)
21v ばね掛け突起
22 固定環
23 固定ホルダ
23a 退避カム突起
23bx 23by モータブラケット
23vx 23vy ばね掛け突起
25 ローパスフィルタ
26 パッキン
28 ズームギヤ
60 CCD(撮像素子)
61 CCD押さえ板(被調整部材)
61a 前方平面部
61b 支持脚部
61c 貫通孔
61d 位置決め孔
62 CCD基板
63 163 ナット(挿入部材)
63a 163a 円筒状軸部(ねじ受け座)
63b フランジ部
63c ビス孔
63d 163d 外周溝(接着剤注入凹部)
64 圧縮コイルばね(付勢手段)
65 CCD調整ビス
65a ビス軸部(ねじ部)
65b 頭部
71 Yステージ
71a 71e ガイド孔
71b ガイド溝
71c 71d 位置規制フランジ
71f ガイドピン
71g 71v 71w ばね掛け突起
71h 位置検出部
72 74 Xガイドロッド
77 78 Xガイドロッド
73 79 Yガイドロッド
75 第1X移動部材
75a 75b 位置規制フランジ
75c 75d 75e ガイド孔
75f ガイドピン
75g 連動突起
75h ばね掛け突起
75i 位置検出部
76 第2X移動部材
76a 76b 位置規制フランジ
76c ガイドピン
76d ガイド孔
76e ナット当接部
76f 直進溝
76g ばね掛け突起
80 Y移動部材
80a 80b 位置規制フランジ
80c ガイドピン
80d ガイド孔
80e ナット当接部
80f 直進溝
80g ばね掛け突起
81x 81y 引張結合ばね
85x X駆動ナット
85y Y駆動ナット
87x Xステージ付勢ばね
87y Yステージ付勢ばね
89x 89y ナット付勢ばね
90 フレキシブル基板
91 可動板
100 シャッタユニット
101 メインスイッチ
102 制御回路
103 104 フォトインタラプタ
105 Xジャイロセンサ
106 Yジャイロセンサ
107 撮影モード切替スイッチ
170x X軸駆動モータ
170y Y軸駆動モータ
171x 送りねじ
171y 送りねじ
200 デジタルカメラ
201 ズームレンズ鏡筒
202 カメラボディ
AD 接着剤
IS 振れ補正ユニット
LG1 第1レンズ群
LG2 第2レンズ群
LG3 第3レンズ群
Z0 鏡筒中心軸
Z1 撮影光軸

Claims (10)

  1. 支持部材に設けた支持孔に挿入部材を挿入固定する構造において、
    支持部材の支持孔端部と挿入部材外面とにそれぞれ、挿入状態で互いに位置が合致する接着剤注入凹部を形成し、
    両接着剤注入凹部に渡らせて、接着剤を注入固化することを特徴とする挿入部材の固定構造。
  2. 請求項1記載の挿入部材の固定構造において、上記接着剤注入凹部は環状溝である挿入部材の固定構造。
  3. 請求項1または2記載の挿入部材の固定構造において、上記支持孔端部の接着剤注入凹部は面取部を含んでいる挿入部材の固定構造。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載の挿入部材の固定構造において、挿入部材に支持孔への挿入位置を規定するフランジ部を備えている挿入部材の固定構造。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項記載の挿入部材の固定構造において、支持孔端部と挿入部材外面の接着剤注入凹部は、挿入部材の軸方向に離間した二カ所に設けられている挿入部材の固定構造。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項記載の挿入部材の固定構造において、挿入部材の接着剤注入凹部はV字状断面の溝である挿入部材の固定構造。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項記載の挿入部材の固定構造において、支持孔は円形孔であり、挿入部材は該円形の支持孔に挿通可能な外径の円筒状部材である挿入部材の固定構造。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項記載の挿入部材の固定構造において、挿入部材はビス孔を有するねじ受け座である挿入部材の固定構造。
  9. 請求項8記載の挿入部材の固定構造において、
    上記支持部材に保持される被調整部材;
    この被調整部材に形成した貫通孔に挿通され上記ビス孔に螺合するねじ部と、被調整部材に当接する頭部とを有する調整ビス;及び
    被調整部材を支持部材から離間させ上記調整ビスの頭部裏面と接触する方向に付勢する付勢手段;
    を備え、
    調整ビスの締め付け量の変化によって支持部材に対する被調整部材の位置を変化させる挿入部材の固定構造。
  10. 請求項9記載の挿入部材の固定構造において、上記被調整部材は撮像素子を保持している挿入部材の固定構造。
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